JP5362250B2 - 受信装置及び受信方法 - Google Patents

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本発明は、例えば、地上波デジタル放送の受信装置等に関する。
デジタルデータを変調する方式として、直交周波数分割多重方式(以下、OFDM方式と呼ぶ。OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が知られている。
OFDM方式とは、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(キャリア)を設け、各キャリアの振幅及び位相にPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデータを割り当てて、デジタル変調する方式である。OFDM方式は、多数のキャリアで伝送帯域を分割するため、キャリア1波あたりの帯域は狭くなり変調速度は遅くなるが、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。また、OFDM方式は、多数のキャリアが並列に伝送されるのでシンボル速度が遅くなり、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにくくなるという特徴を有している。また、OFDM方式は、複数のキャリアに対してデータの割り当てが行われることから、変調時には逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路、復調時にはフーリエ変換を行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路を用いることにより、送受信回路を構成することができるという特徴を有している。
OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用されることが多い。OFDM方式を採用した地上波デジタル放送としては、例えば、ISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting−Terrestrial)といった規格がある。
ISDB−T規格では、映像情報や音声情報などの主情報を伝送するためのデータキャリアに加えて、付加情報を伝送するためのACキャリア、TMCC(Transmission and Multiplexing Configuration Control)信号を伝送するためのTMCCキャリア、受信機での伝送路推定に用いられるSPキャリアおよびCPキャリアが規定されている。これらの各種キャリアはOFDMシンボル中の所定のキャリア位置にて伝送される。このうち、ACキャリア、TMCCキャリアについては、キャリア変調方式としてDBPSK(Differential Binary Phase Shift Keying)変調が採用されている。DBPSK変調は、伝送するデータ列を差動符号化し、差動符号化したのちの情報(0,1)に対してそれぞれ(+4/3,0)、(−4/3,0)の信号点を持つ複素信号(I,Q信号)にする変調方式である。
ISDB−T規格では、連続する204のOFDMシンボルによってOFDMフレームが構成されることが規定されている。TMCC信号は204ビットで構成され、これがOFDMシンボルあたり1ビットづつ伝送されるため、結局フレーム毎に1つのTMCC信号が伝送されることになる。204ビットのTMCC信号の内訳は、フレーム先頭から、1ビットの差動変調の基準信号、16ビットの同期信号、3ビットのセグメント形式識別、102ビットのTMCC情報、並びに、82ビットのパリティビットとなっている。このうち同期信号は、受信機におけるフレーム同期処理を容易にするために伝送されるものであり、シンクワードW0=“0011010111101110”と、その反転ワードであるW1=“1100101000010001”とがフレーム単位で交互に伝送されている。セグメント形式識別は、伝送データが差動変調されているか同期変調されているかを示す情報である。TMCC情報は、受信した信号のキャリア変調方式、時間方向インタリーブパターン及び畳み込み符号の符号化率等が示された情報である。パリティビットは、102ビットのTMCC情報に対する誤り訂正符号であり、その方式には、差集合巡回符号(273,191)の短縮符号(184,102)が採用されている。
ISDB−T規格に対応したOFDM受信装置では、映像情報や音声情報などの主情報の復調を開始するのに先立って、ICFO値の検出処理および補正処理、更には、TMCC信号内の同期信号を検出してOFDMフレームの同期をとるフレーム同期処理を行う必要がある。
ICFO検出・補正処理は受信機の局部発振器の不完全性等により生じるキャリア周波数誤差のうち、キャリア周波数間隔の整数倍の成分であるICFO(Integral Carrier Frequency Offset)値を検出し、これを補正する処理である。ICFO値検出方法としては、受信キャリアから、DBPSK変調キャリアの位置を検出し、この検出結果と既知のDBPSK変調キャリア配置とのパターンマッチングをとる方法が一般的である。受信キャリアからDBPSK変調キャリアの位置を検出する方法としては、DBPSK変調キャリアの平均電力が他のデータキャリアより大きいことを利用する方法や、差動復調後においてDBPSK変調キャリアの位相不確定性が±180°になることを利用する方法(例えば非特許文献1)などが知られている。
「OFDM復調における周波数同期方式の検討」−1997年電子情報通信学会通信ソサイエティ大会(第331頁)
しかしながら、上述のようにICFO検出処理、ICFO補正処理を行ってからフレーム同期処理を行ってしまうと、その分結果として画像、音声の出力が遅れてしまう。例えばICFO検出処理、ICFO補正処理の間に同期信号が到来してしまった場合においては、次のフレームを待つ必要が生じ、1フレームも遅れてしまうため、フレーム同期検出までの時間が長くかかっていた。
本発明が解決しようとする課題には、上記した問題が一例として挙げられる。
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信装置において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段と、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出手段と、を備える受信装置であって、前記同期検出手段は、前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行って軟相関値を算出する軟相関算出手段と、を備え、前記同期検出手段のいずれかが前記軟相関値に基づいて前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、このとき同期信号を検出した同期検出手段が対応する周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行う。ここで制御情報としてはTMCC信号を例示することができる。
上記課題を解決するために、請求項記載の発明は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信する受信装置において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段と、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、軟相関値と硬相関値を出力する複数の相関算出手段と、シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で所定の選択条件を満たす一つの軟相関値を最尤軟相関値として出力するとともに、最尤軟相関値を出力した相関算出手段に対応する周波数偏差値を最尤周波数偏差値として、最尤軟相関値を算出した相関算出手段が出力する硬相関値を最尤硬相関値として出力する最大相関検出手段と、前記最尤軟相関値と前記最尤硬相関値に基づいて同期信号の到来を検出する同期検出手段と、を備える受信装置であって、前記相関算出手段は、前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記軟相関値を算出する軟相関算出手段と、前記制御情報復調値を2値判定して得られる系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記硬相関値を算出する硬相関値算出手段と、を備え、前記同期検出手段が前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、その時点での最尤周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復調を行う。
上記課題を解決するために、請求項10記載の発明は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信方法において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波ステップと、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出ステップと、を備える受信方法であって、前記同期検出ステップは、前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調ステップと、前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行って軟相関値を算出する軟相関算出ステップと、を備え、前記同期検出ステップのいずれかが前記軟相関値に基づいて前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、このとき同期信号を検出した同期検出ステップが対応する周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行う。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態によるISDB−Tテレビジョン放送用復調器(受信装置に相当)の全体構成図である。また図2は、以降の実施形態の説明において用いるパラメータ諸元を示す。以下、図2に示すパラメータ諸元を参照しつつ説明する。
図1に示すISDB−Tテレビジョン放送用復調器(以下「テレビジョン放送用復調器」という)1は、キャリア検波部2、フレーム同期部3及び主復調部4を有する。
キャリア検波部2は、入力されたRF信号(受信信号)に対して、選局、フィルタリング、AD変換、直交検波、シンボル同期、シンボル抽出、FFTなどの処理を行って、NFFT個の受信キャリア値からなる受信シンボルの系列を出力する。
フレーム同期部3は、入力される受信シンボル系列に応じて、シンボルカウントを生成し主復調部4に供給するとともに、キャリア検波部2の不完全性等により生じるICFOを検出し、これを補正するようにキャリア検波部2に帰還制御を行う。ここでシンボルカウントは、受信シンボルのフレーム構造中での位置を示すものである。フレーム同期部3は同期検出モード及び同期保持モードを有する。
主復調部4は、キャリア検波部2から入力される受信シンボル系列と、フレーム同期部3から供給されるシンボルカウントに応じて、伝送路推定、等化、デインターリーブ、誤り訂正などの処理を行って、MPEG2トランスポートストリームを出力する。
テレビジョン放送用復調器1は以上のような一構成例であり、次に図1及び図2を参照しつつ当該一構成例による受信方法の一例について説明する。
<フレーム同期部の処理概略>
図3は、フレーム同期部3の処理例を示すフローチャートである。
ステップS1では検知フラグが0に設定される。次にステップS2ではフレーム同期部3がシンボルの入力待ちを行う。
<同期検出モード>
復調初期段階においては、フレーム同期部3は同期検出モードで動作する。同期検出モードにおいては、シンボル毎に同期検出処理が行われる(ステップS10)。同期検出処理は、受信シンボル系列から同期信号の到来およびICFO値を一括的に検出する。この同期検出処理の詳細については後述する。ステップS3では、同期が検出されるまで同期検出処理をシンボルごとに続行させる。
<同期保持モード>
同期検出処理において同期信号が検出されると、フレーム同期部3は、後述する所定の中間処理(ステップS700)を検出後に1回行った後、同期保持モードに移行する。中間処理には、検出ICFO値に基づいてキャリア検波部2を帰還制御する処理が含まれる。次にステップS4ではフレーム同期部3がシンボルの入力待ちを行う。同期保持モードにおいては、シンボル毎に同期保持処理が行われる(ステップS800)。同期保持処理は、入力される受信シンボル系列に基づいて、シンボルカウントを適切に更新するものである。
<同期検出処理>
図4は、図3に示す同期検出処理の手順例を示すフローチャートである。なお以降のフローチャートにおいて記号「←」は、その矢印の右辺を左辺に代入することを示している。
差動復調処理は、入力されるNFFT個の受信キャリア値のそれぞれについて、差動復調値とキャリア電力値を算出してバッファに格納する(ステップS100)。
続いて行われるTMCC復調処理(ステップS200)、シンク相関算出処理(ステップS300)、最大相関検出処理(ステップS400)の3つの処理は、予め定められたNw個の「ICFOの候補値」(以降、icfo候補値)に対応してNw回だけ行われる。ステップS110、S410、S420は、これらNw個のicfo候補値について、前述の3つの処理を順次的に行うためのループを構成している。すなわち、ステップS110ではicfo候補値を表す変数iに最初のicfo候補値(−Nw/2)を設定し、ステップS410では前述の3処理が完了するたびにiを次のicfo候補値に更新し、ステップS420では全てのicfo候補値についての前述の3処理が完了したことを確認してからループを離脱している。以上に述べたループにより、前述の3処理が−Nw/2≦icfo候補値<Nw/2の範囲で実行されることになる。
TMCC復調処理は、差動復調値およびキャリア電力値に対して、icfo候補値に応じた処理を行い、TMCC復調値を算出する。シンク相関算出処理は、TMCC復調値系列とフレームシンクパターンとの相関演算を行い、軟相関値および硬相関値を算出する。最大相関検出処理は、シンボル毎に算出されるNw個の軟相関値の中で絶対値が最大であるものを最尤軟相関値として検出するとともに、最尤軟相関値を与えるicfo候補値を最尤icfo値として、最尤icfo値に対応する硬相関値を最尤硬相関値として検出する。TMCC復調処理、シンク相関算出処理、最大相関算出処理の詳細については後述する。
高速検出処理及び低速検出処理は、それぞれ最尤軟相関値、最尤硬相関値、最尤icfo値に基づいて、同期信号の到来を検出する。なお、同期信号の到来が検出された時点での最尤icfo候補値が検出ICFO値として採用される。これら高速検出処理及び低速検出処理の詳細については後述する。
図5は、図4に示す差動復調処理の手順例を示すフローチャートである。
差動復調処理は、0≦q<NFFTの範囲、すなわち当該シンボル内の全キャリアについて行われる(ステップS101,S105,S106)。ここでqはシンボル内でのキャリア位置を示す変数(キャリアインデックス)である。ステップS102では、現在のキャリア値と1シンボル前のキャリア値の複素共役値を乗算することで差動復調を行い、その結果として得られる差動復調値をバッファメモリd[q]に格納している。ここで、x(q)はキャリア検波部から供給されたq番目の受信キャリア値を表している。また、後述するようにX[q]には1シンボル前の受信キャリア値が格納されている。なお記号()は複素共役演算子である。差動復調は、DBPSKで変調されたTMCCシンボルについて、差動符号化を解除するとともに、静的な伝送路特性の影響を排除する。
ステップS103ではキャリア値の電力値を算出し、バッファメモリe[q]に格納している。ステップS104では、次シンボルでの処理に必要となる現在のキャリア値をメモリX[q]に格納している。
TMCC復調処理の詳細を説明する前に、ICFOが受信シンボルに与える影響について説明する。まずICFOは、受信されるキャリアの位置を正周波数方向にICFO値だけ偏差させてしまう。またICFOは、受信されるキャリア値の位相をシンボル毎にある一定量、具体的にはガードインターバル比にICFO値を乗じた量だけ回転させてしまう。TMCC復調処理は、icfo候補値が正しいICFO値であるという仮定のもとに、これらのICFOの影響を補正して、TMCCキャリアを復調するものである。
図6は、図4に示すTMCC復調処理の手順例を示すフローチャートである。
ステップS204では、ICFOによるキャリア位置偏差を考慮して、TMCCキャリアに対応するキャリアインデックスを算出している。ここで、メモリZ[]には、ICFOが零の場合にTMCCキャリアが対応するNz個のキャリアインデックスがあらかじめ格納されているものとする。ステップS205では、算出されたキャリアインデックスに対応する差動復調値をバッファメモリから読み出して変数Dに積算している。ステップS203、ステップS207並びにステップS208で構成される変数kについてのループ、及びステップS201における変数Dの初期化を参照するならば、ループ離脱時すなわちステップ209の直前において、変数Dには、TMCCキャリアに対応するNz個の差動復調値の総加算が計算されることが理解されよう。この総加算により、雑音の影響が低減される。
同様に、ステップS202、ステップS206を参照するならば、変数Eには、TMCCキャリアに対応するNz個のキャリア電力値の総加算が計算されることが理解されよう。
ステップS209では、前述したICFOによる位相回転を補正している。ここでGはガードインターバル比である。なお、図示の記号においては、記号「j」は虚数単位を表しており、exp()は複素指数関数を表しており、「real()」は実数部を取ることを表している。結局のところ、ステップS209の演算において、虚部を算出する必要は無いことに注意されたい。ステップS210では位相補正後の値を電力総加算値で除することで規格化し、TMCC復調値を算出している。
図7(a)〜図7(c)及び図8(a)〜図8(c)は、それぞれシミュレーションで得られたTMCC復調値系列を例示している。このシミュレーションにおいてICFO値は3としている。これら図7(a)〜図7(c)及び図8(a)〜図8(c)においては横軸がシンボルインデックスpを示しており、縦軸がTMCC復調値を示している。
図7(a)〜図7(c)は各々正しいicfo候補値に対応したTMCC復調値系列を例示するものであり、図8(a)〜図8(c)は各々誤ったicfo候補値に対応したTMCC復調値系列を例示するものである。
図7(a)に示されるように、受信C/Nが高い場合には、正しいicfo候補値に対応したTMCC復調値は+1あるいは−1の何れかに非常に近い値となる。正しいicfo候補値に対応したTMCC復調系列を0を境として2値判定することで、送出されたTMCCビットが正しく再現されることは明らかである。
図7(b)を参照すると、この2値判定の正当性は、0dB以上の受信C/Nが確保されている限り、極めて高いことがわかる。一方、図8(a)〜図8(c)に各々示されるように、誤ったicfo候補値に対応したTMCC復調値の絶対値は、受信C/Nに関わらず、小さい値となる。これは選択加算されるNz個の差動復調値がTMCCキャリアに対応しないため、それらの位相が一致しないためである。
図9は、シンク相関算出処理の手順例を示すフローチャートである。同処理は、記号sで示される軟相関値および記号hで示される硬相関値を算出する処理である。なお、フローチャート中、w[]で表されるメモリには、シンクワードW0に対応する2値系列{1,1,−1,−1,1,−1,1,−1,−1,−1,−1,1,−1,−1,−1,1}があらかじめ格納されているものとする。
ステップS301、ステップS304およびステップS307は変数kについて、初期値15から始まって0までデクリメントを行うループを構成している。このループおよびステップS302、ステップS305を参照するならば、シンク相関算出処理終了時において、変数sには最近16シンボルのTMCC復調値系列と既知の16ビット同期信号パターンとの相関値、すなわち軟相関値が計算されることが理解されよう。ステップS302では最新のTMCC復調値TとW[15]との乗算値をsに代入し、ステップS305では(15−k)シンボル前のTMCC復調値とw[k]との乗算値を14≧k≧0の範囲で順次的にsに積算することで、最終的に最近16シンボルのTMCC復調系列と同期信号との軟相関値を算出しているわけである。
正しいicfo候補値に対応した軟相関値の絶対値は、フレームシンクの到来に応じて大きな値となり、その符号はフレーム毎に反転する。
一方、上述のループとステップS303とステップS306に着目するならば、シンク相関算出処理終了時において、変数hには最近16シンボルのTMCC復調値系列を2値判定して得られる系列と同期信号パターンとの相関値、すなわち硬相関値が計算されることが理解されよう。なお記号「sgn(x)」はx/|x|を表している(ただしsgn(0)=0とする)。
硬相関値は、2値判定系列が完全にシンクワードW0と一致した場合に16となり、シンクワードW1と一致した場合に−16となる。前述した2値判定の正当性についての議論を参照すると、0dB以上の受信C/N環境下において、正しいicfo候補値に対応する硬相関値の絶対値が16となった場合には、フレームシンクが到来したと判断してよいことになる。
ステップS308では、次シンボルでの処理に必要となる現在のTMCC復調値をメモリに格納している。このメモリには、シンボル毎に算出されるNw個のTMCC復調値が15シンボル期間に渡って格納されるため、その回路規模は非常に大きなものとなる。
そこで本実施形態では、当該メモリとして外部メモリを使用する。具体的には、この段階では動作していない主復調部4のメモリ4a、例えば伝送路推定用のメモリやデインターリーブ用のメモリを使用する。外部メモリを使用することによって回路規模の増大を大幅に抑えることが可能となる。
図10(a)〜図10(c)及び図11(a)〜図11(c)はシミュレーションで得られた軟相関値系列を例示する図である。図10は正しいicfo候補値に対応した軟相関値系列を例示し、図11は誤ったicfo候補値に対応した軟相関値系列を例示するものである。これら図10(a)〜図10(c)及び図11(a)〜図11(c)においては横軸がシンボルインデックスpを示しており、縦軸がTMCC復調値を示している。
図10では、フレームシンクの到来に応じた軟相関値が丸囲みCMで示されている。前述したとおり、これらの軟相関値の絶対値は、大きな値となっていることが見て取れる。一方、図11に示されるように、誤ったicfo候補値に対応する軟相関値は、受信C/Nに関わらず、小さい値となる。
図12は最大相関検出処理の手順例を示すフローチャートである。
最大相関検出処理は、シンボル毎に算出されるNw個の軟相関値の中で絶対値が最大であるものを最尤軟相関値として検出するとともに、最尤軟相関値を与えるicfo候補値を最尤icfo値として、最尤icfo値に対応する硬相関値を最尤硬相関値として検出するものである。
最大相関検出処理では、iが最初の候補値(−Nw/2)である場合、あるいは軟相関値sがこれまでの最大値Sより大きい場合に(ステップS401)、3つの変数I,S,Hを更新している(ステップS402,S403,S404)。この更新処理と図4のiに関するループを参照するならば、高速検出処理(ステップS500)の直前において、変数Sには最尤軟相関値が、変数Iには最尤icfo値が、変数Hには最尤硬相関値が、それぞれ格納されることが理解されよう。図13(a)〜図13(c)は、シミュレーションで得られた最尤軟相関値系列を例示した図である。なお、この時点では最大相関検出処理の必要性が不明確である。最大相関検出処理の効果については、低速検出処理の説明において述べることにする。
図14は高速検出処理の手順例を示すフローチャートである。ステップS501は、最初の16シンボルの期間、実質的な検出処理を行わないために設けられている。これは、差動復調処理に1シンボル前の受信キャリア値が必要であり、シンク相関算出処理には15シンボル前までのTMCC復調値が必要であるため、これらの値が不定である最初の16シンボルにおいては、正当な最尤軟相関値、最尤硬相関値、最尤icfo値が算出されないためである。
ステップS502、ステップS503はそれぞれ以下に示す軟相関値条件、硬相関値条件を与えるものである。高速検出処理は、最尤軟相関値、最尤硬相関値がこれら2つの条件を満たす場合に、フレームシンクの到来を検出する。
軟相関値条件) 最尤軟相関値の絶対値が4(軟相関閾値)より大きいこと
硬相関値条件) 最尤硬相関値の絶対値が16(上限硬相関値)であること
軟相関値条件は検出ICFO値の正当性を保証する。図11からわかるように、誤ったicfo候補値に対応した軟相関値の絶対値は、C/Nの大小に関わらず、4を超えることはない。したがって、軟判定条件のしきい値を4に設定すれば、ICFO値の誤検出は起こらないことが保証されるわけである。
次に硬相関値条件の役割を明確にする。図13(a)において、フレームシンクの到来に応じた最尤軟相関値は、丸囲みCMで示されている。これらの相関値は、当然のことながら、軟相関値条件を満足する。しかし、これらの相関値以外にも、例えば図中に四角囲みSMで示した相関値のように、その絶対値が比較的大きく、軟相関値条件を満たすものが存在している。
硬相関値条件が存在しない場合には、こうした相関値により、フレームシンクの誤検出が起こるおそれがある。このような誤検出を防ぐには、軟相関値条件のしきい値を例えば15などの大きな値に設定すれば良い。
しかしながら、この方法では受信C/Nが低い場合、すなわち図13(b)に示されるような状況において、フレームシンクに応じた相関値をも見逃してしまうおそれがある。すなわち、高C/N時の誤検出防止と、低C/N時の検出性確保の間に生じるトレードオフを解決することは、軟相関値条件だけでは困難である。
本実施形態における高速検出処理では、軟相関値条件に加えて硬相関値条件を設けることで、このトレードオフを解決している。すなわち、軟相関値条件のしきい値に低い値を採用することにより低C/N時の検出性を確保するとともに、硬相関値条件の存在によって高C/N時の誤検出を防止しているのである。
ここで強調されるべきは、高速検出処理はフレームシンクの到来を即座に検出できるという点である。ある程度の受信C/Nが確保されている限りにおいては、高速検出処理はフレームシンクの到来を見逃すことなく、かつ即時的に検出することができるのである。なお、高速検出処理はTMCC系列中にフレームシンクと同一のパターン、いわゆる擬似フレームシンクが存在する場合には、これをフレームシンクであると誤認識して検出してしまう。この誤検出に関する問題は、後述するフレーム同期保持処理において解決される。
以上に述べてきたよう、高速検出処理はフレームシンクの到来を即時的に検出することが可能である。しかしながら、図13(c)に示されるように、受信C/Nが非常に低い環境においては、高速検出処理はフレームシンクの到来を検出することができない。この場合、最尤軟相関値の絶対値は常に小さい値であり、いつまで待っても軟相関値条件を満足しない。低速検出処理は、このような場合にあっても、フレームシンクの到来を確実に検出できるよう設けられるものである。
図15は低速検出処理の手順例を示す図である。
ステップS601は、最初の16シンボルに加えて、更に204シンボルの期間、実質的な検出処理を行わないために設けられている。これは、以降に述べるように、低速フレーム同期検出処理が過去1フレーム期間の最尤軟相関値と最尤icfo値を必要とするためである。
ステップS602は、現在と204シンボル前の最尤icfo値とが等しいことを確認している。ステップS603は、現在と204シンボル前の最尤軟相関値とで符号が反転していることを確認している。ステップS604〜S608では、過去203シンボルの最尤軟相関値の全てが、現在および204シンボル前の最尤軟相関値よりも絶対値的に小さいことを確認している。低速フレーム検出処理は、以上の3つの条件が全て満たされる場合に、フレームシンクの到来を検出する(ステップS609)。ステップS610では、次シンボルでの処理に必要となる現在の最尤軟相関値をメモリに格納している。同様にステップS611では最尤icfo値をメモリに格納している。
ここにおいて、最大相関検出処理の必要性を明らかにする。実は、受信C/Nが非常に低い環境でのフレームシンク検出が受信機にとって重要でない場合、すなわち高速検出処理のみで十分な場合には、最大相関検出処理の必要性はない。その場合は、最大相関検出処理をなくすとともに、高速検出処理においてNw個の軟相関値の中で軟相関値条件を満たす軟相関値が存在するかを調べ、存在する場合には当該軟相関値と対となる硬相関値が硬相関値条件を満たす事を確認した上でフレームシンクの到来を検出するとともに、当該の軟相関値を与えるicfo候補値をもって検出ICFO値とすれば良い。この構成によって、これまで述べてきた好ましい特性、すなわち検出ICFO値の正当性やフレームシンク検出の正当性が失われることはない。これは、これらの好ましい特性が軟相関値、硬相関値の性質に起因するものであり、最尤軟相関値、最尤硬相関値固有の性質に由来するものではないためである。
高速検出処理の場合とは対照的に、低速検出処理にとって最大相関検出処理は非常に重要である。高速検出処理の場合と同様に、Nw個の軟相関値に対しての処理を行うことは、低速検出処理についても可能である。しかしながら、前述したように、低速検出処理は現在と204シンボル前の軟相関値に関する情報を必要とする。従って、最大相関検出処理が存在せず、Nw個の軟相関値全てを低速検出処理が処理する場合には、Nw個の軟相関値を204シンボル期間分に渡って格納可能な巨大なメモリが必要になってしまい、好ましくない。要するに、最大相関検出処理は低速検出処理に必要なメモリ量を大幅に削減する効果を持っているわけである。
<中間処理>
図16は、図3に示す中間処理の手順例を示すフローチャートである。
中間処理では、まず始めに検出ICFO値に基づいて、キャリア検波部2に対する帰還制御を行う(ステップS700a)。S701では、シンク相関処理においてTMCC復調値の格納に用いてきた主復調部4のメモリ4aから、検出ICFO値に対応するTMCC復調値t[I][0]〜t[I][14]を読み出して、内部メモリm[0]〜m[14]にコピーしている。
ステップS702〜S707は全て、後述する同期保持処理のための準備である。ステップS702では、最尤軟相関値をバッファメモリに格納している。ステップS703〜S706では、後述する同期保持処理で使用する変数の初期化を行っている。ステップS707ではシンボルカウントsymを1に初期化している。
<同期保持処理>
図17は、図3に示す同期保持処理の手順例を示すフローチャートである。なお図示のフローチャートにおいて記号「%」は除算した余りを示しており、例えば「n%m」は変数nを変数mで割った余りを示している。
まずステップS750では差動復調処理が行われる。後続する定常TMCC復調処理(ステップS900)と定常シンク相関算出処理(ステップS1000)については、前述した同期検出処理の場合と異なり、シンボル毎に1回だけ処理を行っている。
定常TMCC復調処理は、図18に示されるように、icfo候補値が0の場合のTMCC復調処理と全く同等な処理を行う。以上の点を除いて定常TMCC復調処理は、TMCC復調処理とほぼ同様であるため、説明を省略する。
定常シンク相関算出処理は、図19に示されるように、次の2つの相違点を除いてシンク相関算出処理とほぼ同等な処理を行う。第1の相違点は硬相関値を算出しないことである。第2の相違点はTMCC復調値を格納するメモリとして、主復調部4のメモリ4aを使用する代わりに内部メモリ(レジスタ)を使用していることである。以上の点を除いて定常シンク相関算出処理は、シンク相関算出処理と同様であるので、説明を省略する。
まずステップS801は、最初の1フレーム期間において、ステップS802からオフセット更新処理(S1100)までの処理を行わないために設けられている。これは、この期間においては、1フレーム前の軟相関値が不定なためである。
ステップS802〜S805の処理は、0から203までシンボル毎にインクリメントされるローカルカウンタ値cntによって制御される。ステップS802では、現在の軟相関値sから1フレーム前の軟相関値L[0]を減算することで、フレーム間差分相関値Yを算出している。フレーム間差分相関値Yの絶対値|Y|はフレームシンクの到来に応じて、1フレーム毎に大きなピークを示す。ステップS803〜S805は、このピークのフレーム内での位置を検出する処理である。ここで、擬似フレームシンクについては、ピークが観測されない点に留意すべきである。これは、フレーム間差分をとることによって、フレームシンク以外のTMCCデータの影響が排除されるためである。
ステップS803、ステップS804では、|Y|が変数maxYよりも大きい場合(およびローカルカウンタが0の場合)にmaxYを|Y|に更新するとともに、その時点でのローカルカウンタ値を変数maxCに代入している。以上の処理によって、オフセット更新処理(ステップS1100)の直前において、変数maxYには最近204シンボルにおけるピーク値が格納され、変数maxCにはピークが観測されたローカルカウンタ値が格納されることは明らかであろう。
オフセット更新処理(ステップS1100)は、検出ピーク位置(maxC)に基づいて先頭シンボルオフセット値ofsをフレーム毎に更新するものである(図20参照)。オフセット更新処理は、検出ピーク位置が所定回数(例えば2回)連続して同じ値だった場合に、先頭シンボルオフセット値を当該検出ピーク位置に更新する。
ステップS806では、次シンボル時点での処理に備えて軟相関値sをメモリL[0:203]に格納している。ステップS807ではローカルカウンタ値cntを更新している。ステップS808では、先頭シンボルオフセット値ofsとローカルカウンタ値cntからシンボルカウンタ値symを算出している。
以上説明したように、本実施形態における受信装置1は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信装置1において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段2(キャリア検波部)と、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出手段3(フレーム同期部)と、を備え、前記同期検出手段3のいずれかが前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、このとき同期信号を検出した同期検出手段3が対応する周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行うことを特徴とする。
上記実施形態における受信方法は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信方法において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波ステップと、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出ステップと、を備え、前記同期検出ステップのいずれかが前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、このとき同期信号を検出した同期検出ステップが対応する周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行うことを特徴とする。
これらのようにすると、それぞれ、受信シンボルの系列から同期信号(フレームシンク)を検出するフレーム同期処理と同時に、この受信シンボルの系列のキャリア周波数偏差の検出を行う処理(ICFO検出処理)が実行されるようになる。このためキャリア周波数偏差を検出した後に、受信シンボルの系列から同期信号を検出するという手順を踏む必要がなくなる。従ってフレーム同期の検出までの時間を短くすることができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記同期検出手段3は、前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行って軟相関値を算出する軟相関算出手段と、を備え、前記軟相関値に基づいて前記同期信号の到来を検出することを特徴とする。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記同期検出手段3は、前記制御情報復調値を2値判定して得られる系列と前記同期信号との相関演算を行って、硬相関値を算出する硬相関算出手段を備え、前記硬相関値に基づいて、同期信号を検出することを特徴とする。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記同期検出手段3は、前記軟相関値が所定の軟相関値条件を満たし、かつ前記硬相関値が所定の硬相関値条件を満たす場合に、同期信号の到来を検出することを特徴とする。
このようにすると、同期検出手段3は同期信号の到来を即座に検出することができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記軟相関値条件は、前記軟相関値の絶対値が所定の軟相関閾値より大きいことを必要条件として含み、前記硬相関値条件は、前記硬相関値の絶対値が上限硬相関値と等しいことを必要条件として含むことを特徴とする。
以上のように、上記実施形態における受信装置1は、複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信する受信装置1において、前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに伝送されており、受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段2(キャリア検波部)と、それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、軟相関値と硬相関値を出力する複数の相関算出手段と、シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で所定の選択条件を満たす一つの軟相関値を最尤軟相関値として出力するとともに、最尤軟相関値を出力した相関算出手段に対応する周波数偏差値を最尤周波数偏差値として、最尤軟相関値を算出した相関算出手段が出力する硬相関値を最尤硬相関値として出力する最大相関検出手段と、前記最尤軟相関値と前記最尤硬相関値に基づいて同期信号の到来を検出する同期検出手段3(フレーム同期部)とを備え、前記同期検出手段3が前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、その時点での最尤周波数偏差値と、に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復調を行うことを特徴とする。
このようにすると、同期検出手段3は同期信号の到来を即座に検出することができる。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記相関算出手段は、前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記軟相関値を算出し、前記制御情報復調値を2値判定して得られる系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記硬相関値を算出することを特徴とする。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記軟相関値選択条件は、シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で最大であることを必要条件として含むことを特徴とする。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記軟相関値選択条件は、シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で絶対値が最大であることを必要条件として含むことを特徴とする。
上記実施形態における受信装置1は、上述した構成に加えてさらに、前記同期検出手段3は、前記最尤軟相関値が所定の軟相関値条件を満たし、かつ前記最尤硬相関値が所定の硬相関値条件を満たす場合に、同期信号の到来を検出することを特徴とする。
上記実施形態における受信装置は、上述した構成に加えてさらに、前記軟相関値条件は、前記最尤軟相関値の絶対値が所定の軟相関閾値より大きいことを必要条件として含み、前記硬相関値条件は、前記硬相関値の絶対値が上限硬相関値と等しいことを必要条件として含むことを特徴とする。
なお、本実施形態は、上記に限られず、種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
上記実施形態においては、受信キャリアの電力が、AGC等により一定値に保たれている場合には、差動復調処理において電力の算出を行わず、TMCCキャリアの電力期待値PWRで代替えしても良い。具体的には、図6のステップS210の右辺分母の「E」を「PWR」に変更しても良い。これに伴いEを算出する必要もなくなるため、図5におけるステップS103あるいは図6におけるステップS206、および図18におけるステップS906を省略することができる。
本実施形態においてさらに変形する場合、ステップS210及びステップS909の除算自体を省略し、軟相関値条件を以下の軟相関値条件aにしてもよい。
軟相関値条件a) 最尤軟相関値の絶対値が4×N×PWRより大きいこと
また上記実施形態では、C/Nが非常に低い環境での同期確立が必要とされない場合には、低速検出処理(ステップS600)を省略することができる。
また上記実施形態では、上述のように硬相関値を算出せず、TMCC復調系列の2値判定系列とフレームシンクパターンとの一致のみを検出しても良い。すなわち硬相関値が+16(上限硬相関値)あるいは−16(下限硬相関値)となることのみを検出しても良い。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
本実施形態によるISDB−Tテレビジョン放送用復調器の全体構成図である。 パラメータ諸元の一例を示す図である。 フレーム同期部の処理例を示すフローチャートである。 図3に示す同期検出処理の手順例を示すフローチャートである。 図4に示す差動復調処理の手順例を示すフローチャートである。 図4に示すTMCC復調処理の手順例を示すフローチャートである。 シミュレーションで得られたTMCC復調値系列の一例を示す図である。 シミュレーションで得られたTMCC復調値系列の一例を示す図である。 シンク相関算出処理の手順例を示すフローチャートである。 シミュレーションで得られたTMCC復調値系列の一例を示す図である。 シミュレーションで得られたTMCC復調値系列の一例を示す図である。 図4に示す最大相関検出処理の手順例を示すフローチャートである。 シミュレーションで得られたTMCC復調値系列の一例を示す図である。 図4に示す高速検出処理の手順例を示すフローチャートである。 図4に示す低速検出処理の手順例を示す図である。 図3に示す中間処理の手順例を示すフローチャートである。 図3に示す同期保持処理の手順例を示すフローチャートである。 定常TMCC復調処理の手順例を示すフローチャートである。 定常シンク相関算出処理の手順例を示すフローチャートである。 オフセット更新処理の手順例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 テレビジョン放送用復調器(受信装置)
2 キャリア検波部(キャリア検波手段)
3 フレーム同期部(同期検出手段)
4 主復調部
4a メモリ
S502 軟相関値条件
S503 硬相関値条件
sym シンボルカウント

Claims (10)

  1. 複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信装置において、
    前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、
    所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、
    受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段と、
    それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出手段と、
    を備える受信装置であって、
    前記同期検出手段は、
    前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、
    前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行って軟相関値を算出する軟相関算出手段と、
    を備え、
    前記同期検出手段のいずれかが前記軟相関値に基づいて前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、このとき同期信号を検出した同期検出手段が対応する周波数偏差値と、
    に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行うことを特徴とする受信装置。
  2. 請求項に記載の受信装置において、
    前記同期検出手段は、
    前記制御情報復調値を2値判定して得られる系列と前記同期信号との相関演算を行って、硬相関値を算出する硬相関算出手段を備え、
    前記硬相関値に基づいて、同期信号を検出する
    ことを特徴とする受信装置。
  3. 請求項に記載の受信装置において、
    前記同期検出手段は、
    前記軟相関値が所定の軟相関値条件を満たし、
    かつ前記硬相関値が所定の硬相関値条件を満たす場合に、
    同期信号の到来を検出する
    ことを特徴とする受信装置。
  4. 請求項に記載の受信装置において、
    前記軟相関値条件は、前記軟相関値の絶対値が所定の軟相関閾値より大きいことを必要条件として含み、
    前記硬相関値条件は、前記硬相関値の絶対値が上限硬相関値と等しいことを必要条件として含む
    ことを特徴とする受信装置。
  5. 複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信する受信装置において、
    前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、
    所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、
    受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波手段と、
    それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、軟相関値と硬相関値を出力する複数の相関算出手段と、
    シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で所定の選択条件を満たす一つの軟相関値を最尤軟相関値として出力するとともに、最尤軟相関値を出力した相関算出手段に対応する周波数偏差値を最尤周波数偏差値として、最尤軟相関値を算出した相関算出手段が出力する硬相関値を最尤硬相関値として出力する最大相関検出手段と、
    前記最尤軟相関値と前記最尤硬相関値に基づいて同期信号の到来を検出する同期検出手段と、
    を備える受信装置であって、
    前記相関算出手段は、
    前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調手段と、
    前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記軟相関値を算出する軟相関算出手段と、
    前記制御情報復調値を2値判定して得られる系列と前記同期信号との相関演算を行うことで前記硬相関値を算出する硬相関値算出手段と、
    を備え、
    前記同期検出手段が前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、
    その時点での最尤周波数偏差値と、
    に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復調を行うことを特徴とする受信装置。
  6. 請求項記載の受信装置において、
    前記軟相関値選択条件は、
    シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で最大であることを必要条件として含む
    ことを特徴とする受信装置。
  7. 請求項記載の受信装置において、
    前記軟相関値選択条件は、
    シンボルごとに算出される複数の軟相関値の中で絶対値が最大であることを必要条件として含む
    ことを特徴とする受信装置。
  8. 請求項乃至請求項のいずれかに記載の受信装置において、
    前記同期検出手段は、
    前記最尤軟相関値が所定の軟相関値条件を満たし、
    かつ前記最尤硬相関値が所定の硬相関値条件を満たす場合に、
    同期信号の到来を検出する
    ことを特徴とする受信装置。
  9. 請求項に記載の受信装置において、
    前記軟相関値条件は、前記最尤軟相関値の絶対値が所定の軟相関閾値より大きいことを必要条件として含み、
    前記硬相関値条件は、前記硬相関値の絶対値が上限硬相関値と等しいことを必要条件として含む
    ことを特徴とする受信装置。
  10. 複数のキャリアからなるOFDMシンボルを伝送単位とするOFDM信号を受信して、送信された主情報系列を復号する受信方法において、
    前記OFDM信号は時間的に連続する一定数のOFDMシンボルで1つのOFDMフレームを構成しており、
    所定ビット数の同期信号を含む制御情報が、前記OFDMシンボルの1つ以上の特定キャリアによって前記OFDMフレームごとに継続して伝送されており、
    受信した前記OFDM信号を検波して複数の受信キャリア値からなる受信シンボルを出力するキャリア検波ステップと、
    それぞれが、互いに異なる周波数偏差値に応じた処理を前記受信シンボルの系列に対して行って、前記同期信号の到来をシンボルごとに検出する複数の同期検出ステップと、
    を備える受信方法であって、
    前記同期検出ステップは、
    前記周波数偏差値に応じて受信シンボルから前記制御情報伝送キャリアに対応する受信キャリア値を抽出し、抽出された受信キャリア値に対して前記周波数偏差値に応じた処理を行って制御情報復調値を算出する制御情報復調ステップと、
    前記制御情報復調値の系列と前記同期信号との相関演算を行って軟相関値を算出する軟相関算出ステップと、
    を備え、
    前記同期検出ステップのいずれかが前記軟相関値に基づいて前記同期信号の到来を検出したシンボル時点と、
    このとき同期信号を検出した同期検出ステップが対応する周波数偏差値と、
    に応じて、前記OFDM信号から主情報系列の復号を行うことを特徴とする受信方法。
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