JP5361571B2 - 車両発光システム - Google Patents

車両発光システム Download PDF

Info

Publication number
JP5361571B2
JP5361571B2 JP2009154696A JP2009154696A JP5361571B2 JP 5361571 B2 JP5361571 B2 JP 5361571B2 JP 2009154696 A JP2009154696 A JP 2009154696A JP 2009154696 A JP2009154696 A JP 2009154696A JP 5361571 B2 JP5361571 B2 JP 5361571B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
light
pedestrian
light emitter
surface light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009154696A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011011569A (ja
Inventor
正自 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koito Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Koito Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Koito Manufacturing Co Ltd filed Critical Koito Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009154696A priority Critical patent/JP5361571B2/ja
Publication of JP2011011569A publication Critical patent/JP2011011569A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5361571B2 publication Critical patent/JP5361571B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Description

本願発明は、車両の前面部を発光させる車両発光システムに関するものである。
従来より、夜間走行状態において、車両前方の道路に存在する歩行者(例えば道路を横断中の歩行者あるいは道路に飛び出した歩行者等)を、ヘッドランプからの光照射以外の方法で認識する手段として、車両に赤外線センサを設置して認識するシステム(「特許文献1」参照)や車両に赤外線カメラを設置して認識するシステム(「特許文献2」参照)が知られている。
一方、従来より、車両の前面部に、通常の車両用灯具(すなわちヘッドランプやクリアランスランプ等)以外の発光体を数多く配置して、車両を装飾的に光らせることが、ドライバの趣味的な演出として行われている。
特開平11−353593号公報 特開2006−44359号公報
夜間走行状態において、車両前方の横断歩道を対向車線側の歩道から渡って来る歩行者は、その横断歩道の前方側に対向車が停車しており、かつ、この対向車がヘッドランプを点灯している場合には、そのヘッドランプの明るさによって、歩行者の存在を目視で認識しにくくなることが多い。
このような場合において、上記「特許文献1」や「特許文献2」に記載されたシステムを採用することにより、横断中の歩行者の存在を自動的に認識することが可能となる。
しかしながら、これらのシステムでは、横断中の歩行者の存在をドライバの目視情報として直接認識することができるわけではないので、その認識結果をドライバの迅速かつ的確な対応行動に反映させることは容易でない、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、夜間走行状態において、車両前方の道路を横断中の歩行者を、その前方側にヘッドランプを点灯している対向車が存在する場合であっても、目視で容易に認識することができる車両発光システムを提供することを目的とするものである。
本願発明は、車両前方の道路を横断中の歩行者が見えにくくなることの主たる原因が、その前方側に停車(あるいは徐行)している対向車の左右1対のヘッドランプの間に歩行者が移動したとき、その明るさの谷間に入ってしまうことによるものであるという点に着目し、当該対向車の構成として、車両の前面部が所定の方法で発光する構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両発光システムは、
車両の前面部を発光させる車両発光システムであって、
車両の前面部において左右1対のヘッドランプの間に位置する車幅方向中間領域を、略全幅にわたって発光させるように構成された発光体と、
車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
この走行状態検出手段により車両が略停止状態にあることが検出されたとき、上記発光体を発光させる発光制御手段と、を備えてなり、
上記発光制御手段が、上記走行状態検出手段により車両が略停止状態にあることが検出されたとき、対向車側から自車と対向車との間の歩行者を視認しやすくするために上記各ヘッドランプを減光させるように構成されている、ことを特徴とするものである。
上記「車両の前面部」は、車両において前方側から見える部分であれば、その具体的な部位は特に限定されるものではなく、例えば、フロントグリル、フロントバンパー、フロントウインドシールド、ボンネット等が位置する部位がこれに該当する。
上記「車幅方向中間領域」は、車幅方向に関して左右1対のヘッドランプの間に位置する領域であれば、上下方向に関しては、左右1対のヘッドランプと同じ高さに位置する領域であってもよいし、左右1対のヘッドランプとは異なる高さに位置する領域であってもよい。
上記「発光体」は、車幅方向中間領域を略全幅にわたって発光させるように構成されたものであれば、その種類や発光態様等の具体的な構成は特に限定されるものではない。その際、車幅方向中間領域を略全幅にわたって発光させる態様としては、例えば、車幅方向中間領域の大部分を面発光させる態様、あるいは、車幅方向中間領域を離散的に複数箇所において発光させる態様等が採用可能である。
また、上記「発光体」は、車幅方向中間領域のみを発光させる構成となっていてもよいし、車幅方向中間領域以外の領域をも発光させる構成となっていてもよい。
上記「略停止状態」とは、停止状態または停止直前の徐行をしている状態(具体的には時速10km以下の速度で走行している状態)にあることを意味するものである。
上記構成に示すように、本願発明に係る車両発光システムは、車両の前面部において左右1対のヘッドランプの間に位置する車幅方向中間領域を、その略全幅にわたって発光させるように構成された発光体を備えており、そして、走行状態検出手段により車両が略停止状態にあることが検出されたとき、発光制御手段により上記発光体を発光させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、夜間走行状態において、車両前方の横断歩道を対向車線側の歩道から渡って来る歩行者は、その横断歩道の前方側において停車(あるいは徐行)している対向車(以下「車両A」という)がヘッドランプを点灯している場合には、そのヘッドランプの明るさによって、その車両Aにとっての対向車である自車(以下「車両B」という)のドライバからは、歩行者の存在を目視で認識しにくくなる。特に、車両Aの左右1対のヘッドランプの間に歩行者が入ったときには、その明るさの谷間で、車両Bのドライバから歩行者が一層見えにくくなってしまう。
そこで、車両Aの構成として、その前面部における左右1対のヘッドランプの間に位置する車幅方向中間領域を、その略全幅にわたって発光させる発光体を備えた構成とした上で、この車両Aが略停止状態にあるとき、その発光体を発光させる構成とすれば、歩行者が左右1対のヘッドランプの間に入ったときでも、歩行者の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせることができる。そしてこれにより、車両Aのヘッドランプが点灯している場合であっても、そのヘッドランプの明るさとのコントラストによって、車両Bのドライバから歩行者が見えにくくなってしまうのを、効果的に抑制することができる。
しかも、上記発光体は、車両を装飾的に光らせるための従来の発光体のように常時発光するのではなく、車両Aが略停止状態にあるときにのみ発光するようになっているので、その対向車である車両Bのドライバに対して無用の違和感を与えてしまうおそれをなくすことができる。
このように本願発明によれば、夜間走行状態において、車両前方の道路を横断中の歩行者を、その前方側にヘッドランプを点灯している対向車が存在する場合であっても、当該対向車に本願発明に係る車両発光システムを適用しておくことにより、目視で容易に認識することができる。
その際、車両Bのドライバは、歩行者の存在を目視情報として直接認識することとなるので、その認識結果を迅速かつ的確な対応行動(例えばブレーキ操作等)に反映させることが容易に可能となる。そしてこれにより夜間走行時における安全性を高めることができる。
しかも、本願発明に係る車両発光システムは、車両Aが略停止状態にあるときに発光体を発光させるという簡易な構成となっているので、安価な構成で上記作用効果を得ることができる。
上記構成において、発光制御手段の構成として、走行状態検出手段により車両Aが略停止状態にあることが検出されたとき、各ヘッドランプを減光させる構成とすれば、略停止状態にある車両Aのヘッドランプが点灯している場合であっても、そのヘッドランプの明るさとのコントラストによって、車両Bのドライバから歩行者が見えにくくなってしまうのを、略停止状態にある車両Aの発光体が発光することと相俟って、より効果的に抑制することができる。
上記構成において、発光体の構成として、フロントグリルの前面形状に沿って発光する構成とすれば、発光体を配置すべき領域を最小限に抑えた上で、上記作用効果を得ることができる。
また、このような構成に代えて、あるいはこのような構成に加えて、発光体として、フロントバンパーに装着された面発光体を採用すれば、広い発光面積を確保することができ、これにより歩行者の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせる効果を一層高めることができる。
本願発明の一実施形態に係る車両発光システムを備えた車両を示す正面図 上記車両発光システムの構成を示すブロック図 上記実施形態の作用を説明するために、上記車両が存在する道路を示す平面図(その1) 上記実施形態の作用を説明するために、上記車両と共に道路横断中の歩行者をその対向車側から見て示す図 上記実施形態の作用を説明するために、上記車両が存在する道路を示す平面図(その2) 上記実施形態の変形例の構成および作用を説明するための、図4と略同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両発光システムを備えた車両10Aを示す正面図であり、図2は、その車両発光システムを示すブロック図である。
図1に示すように、この車両10Aの前面部には、左右1対のヘッドランプ22と、左右1対のクリアランスランプ24と、左右1対のフロントターンシグナルランプ26と、フロントグリル用面発光体32と、バンパー用面発光体34と、フロントウインドシールド用面発光体36A、36Bとが配置されている。
左右1対のヘッドランプ22は、車体12の前端部における左右両側端部に配置されており、左右1対のフロントターンシグナルランプ26は、さらにその両側に配置されている。また、左右1対のクリアランスランプ24は、左右1対のヘッドランプ22の下方に配置されている。
その際、左右1対のヘッドランプ22および左右1対のフロントターンシグナルランプ26は、車体12の前端部においてその全幅にわたって車幅方向に延びるバンパー14の上側に配置されており、左右1対のクリアランスランプ24は、バンパー14の下側に配置されている。
フロントグリル用面発光体32は、有機EL(すなわちエレクトロルミネセンス)等の面発光体で構成されており、車体12の前端部におけるバンパー14の上側でかつ左右1対のヘッドランプ22の間に位置するフロントグリル16に装着されている。このフロントグリル16は、上下3段で車幅方向に細長く延びるとともに、その車幅方向両端部において上下方向に繋がるように形成された前面形状を有している。そして、フロントグリル用面発光体32は、このフロントグリル16の前面の略全域にわたって配置されており、このフロントグリル16の前面形状に沿って面発光するように構成されている。
バンパー用面発光体34は、有機EL等の面発光体で構成されており、バンパー14の前面に装着されている。その際、このバンパー用面発光体34は、バンパー14の前面の略全域にわたって配置されており、このバンパー14の前面形状に沿って横長帯状に面発光するように構成されている。
フロントウインドシールド用面発光体36A、36Bは、いずれも有機EL等の面発光体で構成されており、フロントウインドシールド18に装着されている。その際、フロントウインドシールド用面発光体36Aは、フロントウインドシールド18の下端縁に沿って、車幅方向に細長く帯状にその全幅にわたって延びるように配置されており、その下端部において横長帯状に面発光するように構成されている。一方、フロントウインドシールド用面発光体36Bは、フロントウインドシールド18の上端縁に沿って、車幅方向に細長く帯状にその全幅にわたって延びるように配置されており、その上端部において横長帯状に面発光するように構成されている。
図2に示すように、本実施形態に係る車両発光システムは、上述した左右1対のヘッドランプ22、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bと、これらの発光制御を行うコントロールユニット40と、このコントロールユニット40に接続された車速センサ42およびナビゲーション装置44とを備えた構成となっている。
車速センサ42およびナビゲーション装置44は、車両10Aの走行状態を検出するための走行状態検出手段であって、車速センサ42で検出された車速情報とナビゲーション装置44で認識された車両10Aの位置情報とが、発光制御手段としてのコントロールユニット40に入力されるようになっている。
そして、このコントロールユニット40は、車両10Aが夜間走行している状態において(すなわち左右1対のヘッドランプ22を点灯させて走行している状態において)、車速センサ42からの車速情報により、車両10Aが略停止状態にあること(すなわち停止状態または時速10km以下の徐行状態にあること)が検出されると、左右1対のヘッドランプ22を減光させるとともに、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを同時に発光させるようになっている。その際、左右1対のヘッドランプ22の減光は、例えば、通常走行時の明るさの1/5〜1/3程度の明るさにするようになっている。
この場合において、車両10Aが略停止状態にあることの検出を、車速センサ42からの車速情報に代えて(あるいはこの車速情報に加えて)、ナビゲーション装置44で認識された車両10Aの位置情報に基づいて行うようにすることも可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
図3は、上記車両10Aが存在する道路100を、道路横断中の歩行者2および対向車である車両10Bと共に示す平面図である。
この道路100は、片側1車線の左側通行用の直線道路であって、横断歩道102が設置されている。そして、現在、この横断歩道102を、図中、手前側の歩道104Aから向こう側の歩道104Bへ向かって、歩行者2が渡り始めている状態にある。また、手前側の走行レーン106Aにおいては、この走行レーン106Aを、図中、左方向へ向かって走行していた車両10Aが、横断歩道102の手前側の停止線108Aで停止している状態にある。一方、向こう側の走行レーン106Bにおいては、この走行レーン106Bを、図中、右方向へ向かって走行している車両10Bが、横断歩道102の手前側の停止線108Bに近づいている状態にある。
その際、車両10Aは、上記車両発光システムを備えた車両であるが、車両10Bは、上記車両発光システムを備えていない一般的な車両であるものとする。また、これらの車両10A、10Bは、道路100において対面走行している状態にあるので、そのヘッドランプ22、122の点灯モードは、いずれもロービームとなっているものとする。
車両10Aは、停止線108Aで停止している状態では、その左右1対のヘッドランプ22が点灯モードに維持されている場合であっても、これらはコントロールユニット40により減光されている状態にあり、また、そのフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bは同時に発光している状態にある。一方、車両10Bは、その左右1対のヘッドランプ122を通常の明るさで点灯して走行している状態にある。
図4は、図3に示す歩行者2および車両10Aを、その対向車である車両10Bのドライバの視点から見て示す図である。
同図に示すように、車両10Bにおいては、その左右1対のヘッドランプ122からの光照射により、ロービーム用配光パターンPLを形成するようになっている。その際、このロービーム用配光パターンPLは、主として自車線側を明るく照射するようになっており、対向車線側については、対向車ドライバ(すなわち車両10Aのドライバ)にグレアを与えてしまわないようにするため、さほど明るくは照射しないようになっている。したがって、このロービーム用配光パターンPLにより、横断歩道102を渡り始めた歩行者2を明るく照射することは困難である。
しかしながら、対向車線側において停止状態にある車両10Aは、そのフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bが発光した状態にあるので、横断中の歩行者2が車両10Aの前に位置すると、その光の一部が遮られて、歩行者2の体の一部がシルエットとして浮かび上がることとなる。すなわち、フロントグリル用面発光体32の発光により、歩行者2の腰のあたりがシルエットとなり、バンパー用面発光体34により、歩行者2の腿のあたりがシルエットとなり、フロントウインドシールド用面発光体36A、36Bの発光により、歩行者2の胸および首のあたりがシルエットとなり、歩行者2の体の多くの部分がシルエットとして浮かび上がることとなる。
そしてこれにより、この歩行者2を車両10Bのドライバから目視で認識することが可能となる。しかもその際、左右1対のヘッドランプ22はロービームで減光しているので、歩行者2のシルエットは一層見えやすいものとなる。
図5は、道路100とこれと直交する道路110との交差点112の周辺に、歩行者2、車両10A、および車両10Bが存在している状態を示す平面図である。
同図においては、歩行者2が、道路100における交差点112の手前側の横断歩道102を、手前側から向こう側へ向かって渡り始めている状態にある。また、道路100における手前側の走行レーン106Aを、左方向へ向かって走行していた車両10Aが、交差点112の周囲に設置された横断歩道102の手前側の停止線108Aで停止している状態にある。一方、道路100と直交する道路110を、手前側から走行して来た車両10Bが、交差点112に進入して、道路100における向こう側の走行レーン106Bへ向かって右折走行している状態にある。
このような状況下においても、歩行者2および車両10Aを、右折走行中の車両10Bのドライバの視点から見ると、図4に示す状態に近い状態となる。ただし、この場合には、車両10Bにおける左右1対のヘッドランプ122からの光照射により形成されるロービーム用配光パターンPLは、歩行者2の位置に対して、図4に示す位置よりもさらに左寄りに位置することとなるので、このロービーム用配光パターンPLにより、横断歩道102を渡り始めた歩行者2を照射することは一層困難なものとなる。
しかしながら、このような状況下においても、停止状態にある車両10Aにおいては、そのフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bが発光した状態にあるので、横断中の歩行者2が車両10Aの前に位置すると、その光の一部が遮られて、歩行者2の体の一部がシルエットとして浮かび上がることとなる。そしてこれにより、この歩行者2を車両10Bのドライバから目視で認識することが可能となる。
以上詳述したように、本実施形態に係る車両発光システムは、車両10Aの前面部において左右1対のヘッドランプ22の間に位置する車幅方向中間領域を、略全幅にわたって発光させるように構成された発光体として、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを備えており、そして、走行状態検出手段としての車速センサ42により(あるいは、ナビゲーション装置44で認識された車両10Aの位置情報に基づいて)車両10Aが略停止状態にあることが検出されたとき、発光制御手段としてのコントロールユニット40により、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを同時に発光させるように構成されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、車両10Aにとっての対向車である車両10Bが夜間走行をしている状態において、車両前方の横断歩道102を対向車線側から渡って来る歩行者2は、その横断歩道102の前方側において停車(あるいは徐行)している車両10Aが、仮にそのヘッドランプ22を点灯しているとした場合には、そのヘッドランプ22の明るさによって、車両10Bのドライバからは、歩行者2の存在を目視で認識しにくくなる。特に、車両10Aの左右1対のヘッドランプ22の間に歩行者2が入ったときには、その明るさの谷間で、車両10Bのドライバから歩行者2が一層見えにくくなってしまう。
しかしながら、本実施形態においては、車両10Aが、その前面部における左右1対のヘッドランプ22の間に位置する車幅方向中間領域を、その略全幅にわたって発光させる発光体として、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを備えており、車両10Aが略停止状態にあるときには、これらが同時に発光するようになっているので、歩行者2が左右1対のヘッドランプ22の間に入ったときでも、歩行者2の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせることができる。そしてこれにより、車両10Aのヘッドランプ22が点灯している場合であっても、そのヘッドランプ22の明るさとのコントラストによって、車両10Bのドライバから歩行者2が見えにくくなってしまうのを、効果的に抑制することができる。
しかも、これらフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bは、車両を装飾的に発光させるための従来の発光体のように常時発光するのではなく、車両10Aが略停止状態にあるときにのみ発光するようになっているので、その対向車である車両10Bのドライバに対して無用の違和感を与えてしまうおそれをなくすことができる。
このように本実施形態によれば、夜間走行状態において、車両前方の道路を横断中の歩行者2を、その前方側にヘッドランプ22を点灯している対向車が存在する場合であっても、当該対向車(すなわち車両10A)に本実施形態に係る車両発光システムを適用しておくことにより、目視で容易に認識することができる。
その際、車両10Bのドライバは、歩行者2の存在を目視情報として直接認識することとなるので、その認識結果を迅速かつ的確な対応行動(例えばブレーキ操作等)に反映させることが容易に可能となる。そしてこれにより夜間走行時における安全性を高めることができる。
特に本実施形態においては、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを備えているので、これらが同時に発光することにより、歩行者2の体の多くの部分をシルエットとして浮かび上がらせることができる。
そしてこれにより、略停止状態にある車両10Aのヘッドランプ22が点灯している場合であっても、そのヘッドランプ22の明るさとのコントラストによって、車両10Bのドライバから歩行者2が見えにくくなってしまうのを、より一層効果的に抑制することができる。なお、略停止状態にある車両10Aのヘッドランプ22が消灯している場合には、そのフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bの同時発光により、車両10Bのドライバから歩行者2を一層見えやすくすることができる。
しかも、本実施形態に係る車両発光システムは、車両10Aが略停止状態にあるときに、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを同時に発光させるという簡易な構成となっているので、安価な構成で上記作用効果を得ることができる。
また本実施形態においては、コントロールユニット40が、車速センサ42により車両10Aが略停止状態にあることが検出されたとき、各ヘッドランプ22を減光させるように構成されているので、略停止状態にある車両10Aのヘッドランプ22が点灯している場合であっても、そのヘッドランプ22の明るさとのコントラストによって、車両10Bのドライバから歩行者2が見えにくくなってしまうのを、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bが発光することと相俟って、より効果的に抑制することができる。
特に本実施形態においては、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、バンパー14の前面の略全域にわたって配置されたバンパー用面発光体34を備えているので、広い発光面積を確保することができ、これにより歩行者2の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせる効果を十分に高めることができる。
なお、上記実施形態においては、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、フロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bを備えているものとして説明したが、これらフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bのうち、少なくとも1つを備えた構成となっていれば、その発光により歩行者2の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせることが可能である。
その際、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、フロントグリル用面発光体32のみが発光する構成とすれば、発光体を配置すべき領域を最小限に抑えた上で、上記作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
図6は、本変形例の作用を説明するための、図4と略同様の図である。
本変形例に係る車両発光システムは、車両10Aの前端部に装着された発光体の構成が、上記実施形態の場合と異なっている。
すなわち、本変形例においては、上記実施形態のフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bの代わりに、フロントグリル用LED(すなわち発光ダイオオード)132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bが、それぞれ複数個ずつ装着されている。
複数のフロントグリル用LED132は、フロントグリル16の前面の略全域にわたって、互いに所定間隔(例えば50〜100mm程度の間隔)をおいて配置されており、このフロントグリル16の前面形状に沿って離散的に発光するように構成されている。
バンパー用LED134は、バンパー14の前面の略全域にわたって、互いに所定間隔(例えば50〜100mm程度の間隔)をおいて上下2段で配置されており、このバンパー14の前面形状に沿って離散的に発光するように構成されている。
フロントウインドシールド用LED136Aは、フロントウインドシールド18の下端部において、その全幅にわたって互いに所定間隔(例えば50〜100mm程度の間隔)をおいて横1列で配置されており、このフロントウインドシールド18の下端部において、離散的に発光するように構成されている。一方、フロントウインドシールド用LED136Bは、フロントウインドシールド18の上端部において、その全幅にわたって互いに所定間隔(例えば50〜100mm程度の間隔)をおいて横1列で配置されており、このフロントウインドシールド18の上端部において、離散的に発光するように構成されている。
そして、本変形例に係る車両発光システムにおいても、上記実施形態の場合と同様、車両10Aが略停止状態にあることが検出されたとき、これらフロントグリル用LED132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bが同時に発光するように構成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても、歩行者2が左右1対のヘッドランプ22の間に入ったときには、発光した状態にある複数のフロントグリル用LED132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bの一部が、歩行者2の体に遮られて見えなくなるので、歩行者2の体の多くの部分をシルエットとして浮かび上がらせることができる。
そしてこれにより、上記実施形態の場合と同様、車両10Bのドライバは、歩行者2の存在を目視情報として直接認識することとなるので、その認識結果を迅速かつ的確な対応行動(例えばブレーキ操作等)に反映させることが容易に可能となり、これにより夜間走行時における安全性を高めることができる。
上記変形例においては、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、フロントグリル用LED132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bを備えているものとして説明したが、これらフロントグリル用LED132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bのうち、少なくとも1種類を備えた構成となっていれば、その発光により歩行者2の体の一部分をシルエットとして浮かび上がらせることが可能である。
その際、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、フロントグリル用LED132のみが発光する構成とすれば、発光体を配置すべき領域を最小限に抑えた上で、上記作用効果を得ることができる。
上記実施形態および変形例において、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体として、上記実施形態におけるフロントグリル用面発光体32、バンパー用面発光体34、およびフロントウインドシールド用面発光体36A、36Bの一部を、上記変形例におけるフロントグリル用LED132、バンパー用LED134、およびフロントウインドシールド用LED136A、136Bの一部と置き換えた構成とすることも可能である。
また、車両10Aが略停止状態にあるときに発光する発光体の構成として、上記実施形態および変形例において示した構成以外の構成(例えば、光散乱樹脂板にその周端縁から光を入射させて該光散乱樹脂板をほんやりと光らせるようにした構成等)を採用することも可能である。
なお、上記実施形態および変形例においては、車両10Bが、上記車両発光システムを備えていない一般的な車両であるものとして説明したが、この車両10Bについても、車両10Aと同様、上記車両発光システムを備えた構成とすることも可能である。そして、このようにすることにより夜間走行時における安全性をより一層高めることができる。
なお、上記実施形態および変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
2 歩行者
10A、10B 車両
12 車体
14 バンパー
16 フロントグリル
18 フロントウインドシールド
22、122 ヘッドランプ
24 クリアランスランプ
26 フロントターンシグナルランプ
32 フロントグリル用面発光体(発光体)
34 バンパー用面発光体(発光体)
36A、36B フロントウインドシールド用面発光体(発光体)
40 コントロールユニット(発光制御手段)
42 車速センサ(走行状態検出手段)
44 ナビゲーション装置(走行状態検出手段)
100、110 道路
102 横断歩道
104A、104B 歩道
106A、106B 走行レーン
108A、108B 停止線
112 交差点
132 フロントグリル用LED(発光体)
134 バンパー用LED(発光体)
136A、136B フロントウインドシールド用LED(発光体)
PL ロービーム用配光パターン

Claims (4)

  1. 車両の前面部を発光させる車両発光システムであって、
    車両の前面部において左右1対のヘッドランプの間に位置する車幅方向中間領域を、略全幅にわたって発光させるように構成された発光体と、
    車両の走行状態を検出する走行状態検出手段と、
    この走行状態検出手段により車両が略停止状態にあることが検出されたとき、上記発光体を発光させる発光制御手段と、を備えてなり、
    上記発光制御手段が、上記走行状態検出手段により車両が略停止状態にあることが検出されたとき、対向車側から自車と対向車との間の歩行者を視認しやすくするために上記各ヘッドランプを減光させるように構成されている、ことを特徴とする車両発光システム。
  2. 上記各ヘッドランプの減光が、通常走行時の明るさの1/5〜1/3の明るさにするように設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両発光システム。
  3. 上記発光体が、フロントグリルの前面形状に沿って発光するように構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両発光システム。
  4. 上記発光体が、フロントバンパーに装着された面発光体として構成されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の車両発光システム。
JP2009154696A 2009-06-30 2009-06-30 車両発光システム Expired - Fee Related JP5361571B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154696A JP5361571B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 車両発光システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009154696A JP5361571B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 車両発光システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011011569A JP2011011569A (ja) 2011-01-20
JP5361571B2 true JP5361571B2 (ja) 2013-12-04

Family

ID=43590883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009154696A Expired - Fee Related JP5361571B2 (ja) 2009-06-30 2009-06-30 車両発光システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5361571B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012155376A (ja) * 2011-01-24 2012-08-16 Sanyo Electric Co Ltd 移動体通信装置及び制御判定方法
JP2022141445A (ja) * 2021-03-15 2022-09-29 スタンレー電気株式会社 車両用灯具の制御装置、車両用灯具の制御方法、車両用灯具システム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0620135U (ja) * 1992-02-26 1994-03-15 重夫 青山 走行に応じて自動的に点消灯する自動車の前照灯
JPH0971177A (ja) * 1995-09-07 1997-03-18 Senichi Sasaki 車載用前部停止灯
JP2002029312A (ja) * 2000-07-14 2002-01-29 Fumio Ichise 車両の制動表示方法およびその装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011011569A (ja) 2011-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10576873B2 (en) Vehicle lamp and vehicle lamp control system
JP6372376B2 (ja) 前照灯制御装置
KR20090085239A (ko) 바닥 매립형 신호등
KR102194543B1 (ko) 복합 신호등 장치
JP6841020B2 (ja) ポジション照明装置および車両
KR101358423B1 (ko) 차량용 헤드램프 제어 시스템 및 제어 방법
KR20140110593A (ko) 램프를 갖는 차량
JP5361571B2 (ja) 車両発光システム
CN102398544B (zh) 用于商用车的调车辅助装置
JP2010184625A (ja) 車両用灯具
JP6752528B2 (ja) 車両の走行用前照灯
JP6815696B2 (ja) 車両の走行用前照灯
JP6727718B2 (ja) 車両の走行用前照灯
JP6866018B2 (ja) 車両の走行用前照灯
KR101356684B1 (ko) 차량용 헤드램프
JP6827674B2 (ja) 車両の走行用前照灯
JP6162543B2 (ja) 車両用前照灯
JP5949892B2 (ja) 「安全確認灯」システム
KR102298960B1 (ko) 차량용 램프
JP3923059B2 (ja) 自動車用コーナースポットライト
JP6644432B2 (ja) 車両の走行用前照灯
JP2019108101A (ja) 車両の制御装置
KR102415521B1 (ko) 차량용 램프
KR100982488B1 (ko) 차량의 비보호 좌회전 안내 장치
JP2009234339A (ja) 車両用方向指示灯及び車両用方向指示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120509

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130729

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130903

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5361571

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees