JP5359374B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタなどの電子写真方式を用いる画像形成装置において使用される記録紙には様々なものがあり、大まかに分類すればキャストコート紙、アート紙などの塗工紙、上質紙、中質紙、下級紙などの非塗工紙、OA用紙(普通紙)と呼ばれる用紙などが存在する。これら記録紙に対して広範囲の画像を出力する際に、画像のざらつき(ボソツキ)が発生することが問題となっている。画像のざらつきとは、トナーが画像領域で均一な濃度で存在せず、画像の粒状性が悪くなりざらついて見える現象のことである。この現象は文字や細線では目立たず、写真や絵等の出力が多いカラー画像形成時に特に目立ってしまう。
このような画像のざらつきに対し、特許文献1では、現像剤担持体となる現像ローラの表面の現像剤担持量、現像領域における現像ギャップ、現像剤の見かけ密度の3つの要素から計算できる値が、所定の範囲に収まるように各値を設定することで、現像領域における現像剤のつまり具合と現像ギャップとを適正な値にし、画像のざらつきを防止している。特許文献2では、中間転写体上に均一に潤滑剤を塗布することによりボソツキ等の異常画像を防止している。
しかしながら、特許文献1,2の手法では、記録紙表面の平滑状態、すなわち凹凸を考慮していないため、凹凸の大きい記録紙を用いると、凹部で十分な転写が行われず画像のざらつきが発生する可能性が高くなる。
このような記録紙の凹凸に関し、従来のプリンタ等の画像形成装置では、標準的に用いられる記録紙の表面凹凸を基準として、これに適合するようにトナーの付着量を定めているものもある。この場合、標準的な記録紙とは異なる凹凸を持った記録紙を使用した場合、画像のざらつきが発生する可能性は否めない。また、従来の画像形成装置の中には、凹凸の異なる複数種類の記録紙に対する作像条件を予めメモリなどの記憶手段に記憶しておき、画像形成に応じて使用者が作像条件を変更できるものも存在する。しかし、このような作像条件変更可能な画像形成装置では、使用者に作像条件を選択させる作業が発生するため、利便性が悪いといった問題がある。更に、この画像形成装置では、メモリ上に記憶していない用紙を用いて画像形成を行った場合、画像のざらつきが発生する可能性が高くなってしまう。
一方、従来の画像形成装置には、記録紙の表面凹凸を検知する検知手段を有し、その検知結果を利用して、記録紙に転写されたトナー像のトナー付着量を制御することで画像のざらつきを防止するものがある。例えば特許文献3では、転写材(記録紙)の種別情報を取得し、データベースより転写材の表面粗さのデータを取得し、表面粗さが大きいほどトナー付着量が増加するように制御を行い、特許文献4では、異なる2種以上の用紙判別手段から紙の凹凸を検知し、表面凹凸に応じた適切なトナー付着量になるように制御している。
特許文献3に記載の画像形成装置では、先に述べたものと同様、データベース内に存在しない記録紙を扱ったときに対応できないといった問題がある。また、特許文献3,4では、ともにトナーの付着量を制御しているが、画像のざらつきはトナーが画像領域で均一な濃度で存在していないため起こる現象であり、これは記録紙の凹凸によって場所ごとに転写率が異り、特に凹部で転写率が低いため発生すると考えられる。そのため、像担持体上のトナー付着量を高めただけでは画像のざらつきには対応できず、十分な品質の画像を得ることが難しい。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、記録紙に安定してトナーを転写することでボソツキ等の異常画像を防止して良好な画像を得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、少なくとも、表面に潜像を担持する像担持体と、現像剤を帯電させる現像剤帯電手段と現像剤を担持する現像剤担持体を備え、像担持体上の潜像に現像剤担持体の表面に担持する現像剤を供給して潜像を顕像化する現像手段と、担持体上に形成されたトナー像を記録紙上もしくは中間転写体上に転写する転写手段を有する画像形成装置において、記録紙の表面凹凸を判別する用紙判別手段と、トナー1個当りの平均帯電量Qを算出する帯電量算出手段と、用紙判別手段により判別された記録紙の表面凹凸情報を用いて、トナー帯電量範囲を演算し、帯電量算出手段によって算出されたトナー1個当たりの平均帯電量Qが、演算によって導出されたトナー帯電量範囲外にある場合には、現像剤中のトナーが規定のトナー帯電量範囲に収まるよう現像剤帯電手段を制御する制御手段を有し、帯電量算出手段は、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する表面電位検知手段により、露光後の前記像担持体の表面電位V1及びトナー表面電位V2を検知し、露光後の表面電位V1とトナー表面電位V2との差をトナー付着量Mtで除算しトナー1個の質量Mを乗じることでトナー1個当たりの平均帯電量Qを求め、制御手段は、用紙判別手段から検知される表面凹凸情報から、中間転写体上のトナー層と像担持体との間の空気層の厚みd2を求め、トナー付着量Mtと検知したトナー面積Aから得られる単位面積当たりのトナー質量M/Aと、予め測定し判明しているトナー充填率、トナー真比重からトナー層の厚みd1を次式2により求め、d1=(M/A)/(充填率×トナー真比重)・・・(式2)、求めた厚みd1、d2、トナー層の誘電率ε1、空気層の誘電率ε2、トナー充填率、トナー真比重及びトナー付着量Mtと次式6と式8とから、δを求め、δ=−(ξd/εεX)×(d/2ε+d/ε)・・・(式6)、転写手段の転写バイアスV、厚みd1、d2、誘電率ε1、ε2と次式7と式8とから、ηを求め、
η=−V/εX・・・(式7)、X=d/ε+d/ε・・・(式8)、求めたδ、η、静電的付着力に関する比例係数α及び非静電的付着力で表されるトナー付着力関数Ftと次式10(η−(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)<Q<(η+(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)・・・(式10)とからトナー1個当たりの平均帯電量Qが満たすべき範囲を求めることを特徴としている。
本発明において、制御手段は、用紙判別手段により判別された記録紙の表面凹凸情報から最大凹凸差を検出し、この最大凹凸差の値に基づき、現像剤帯電手段による現像剤中のトナー帯電量を制御することを特徴としている。
本発明において、用紙判別手段は、発光素子と受光素子を備え、発光素子から記録紙に光を照射し、記録紙で反射した光を受光素子で受光することで、記録紙の表面凹凸情報を検知することを特徴としている。
本発明において、現像剤は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤であり、現像剤帯電手段は、2成分現像剤を攪拌させることでトナーを摩擦帯電させる撹拌部材を備え、制御手段は、撹拌部材の攪拌速度を変化させることでトナー帯電量を制御することを特徴としている。
本発明において、制御手段は、制御するトナー帯電量に応じて、トナー補給量を調整することを特徴としている。
本発明において、現像剤帯電手段は、非磁性トナーからなる1成分現像剤を現像剤担持体に押圧することで1成分現像剤を摩擦帯電させる帯電部材を備え、制御手段は、帯電部材と記現像剤担持体との押圧力を制御することで1成分現像剤に対する帯電量を制御することを特徴としている。
本発明によれば、用紙判別手段により判別された記録紙の表面凹凸情報を用いて、トナー帯電量範囲を演算し、帯電量算出手段によって算出されたトナー1個当たりの平均帯電量Qが演算によって導出されたトナー帯電量範囲外にある場合には現像剤中のトナーが規定のトナー帯電量範囲に収まるよう現像剤帯電手段を制御する制御手段を有し、帯電量算出手段は、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する表面電位検知手段により、露光後の前記像担持体の表面電位V1及びトナー表面電位V2を検知し、露光後の表面電位V1とトナー表面電位V2との差をトナー付着量Mtで除算しトナー1個の質量Mを乗じることでトナー1個当たりの平均帯電量Qを求め、制御手段は、用紙判別手段から検知される表面凹凸情報から、中間転写体上のトナー層と像担持体との間の空気層の厚みd2を求め、トナー付着量Mtと検知したトナー面積Aから得られる単位面積当たりのトナー質量M/Aと、予め測定し判明しているトナー充填率、トナー真比重からトナー層の厚みd1を次式2により求め、d1=(M/A)/(充填率×トナー真比重)・・・(式2)、求めた厚みd1、d2、トナー層の誘電率ε1、空気層の誘電率ε2、トナー充填率、トナー真比重及びトナー付着量Mtと次式6と式8とから、δを求め、δ=−(ξd/εεX)×(d/2ε+d/ε)・・・(式6)、転写手段の転写バイアスV、厚みd1、d2、誘電率ε1、ε2と次式7と式8とから、ηを求め、η=−V/εX・・・(式7)、X=d/ε+d/ε・・・(式8)、求めたδ、η、静電的付着力に関する比例係数α及び非静電的付着力で表されるトナー付着力関数Ftと次式10(η−(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)<Q<(η+(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)・・・(式10)とからトナー1個当たりの平均帯電量Qが満たすべき範囲を求めるので、記録紙の表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。また、記録紙の凹凸に応じてトナーに与える帯電特性(ストレス)を制御できることから、現像剤を効率良く消費することができる。
本発明によれば、記録紙の表面凹凸情報から検出された最大凹凸差の値によって、現像剤帯電手段による現像剤中のトナー帯電量が制御されるので、より記録紙の凹凸に対応したトナー帯電量となる。このため、記録紙に応じて適切なトナー帯電量範囲を演算する事ができ、記録紙の表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置となるプリンタの概略構成を示す説明図である。 図1の画像形成装置が備える画像形成ユニットの概略構成を示す拡大図である。 現像剤攪拌装置の構成を示す拡大図である。 記録紙の表面特性を検知する検知手段の構成を示す拡大図である。 種類の異なる記録紙A〜Dの表面凹凸の様子を示す拡大図である。 1次元電界計算の模式図である。 図1の画像形成装置に装着する画像形成ユニットの別な形態の概略構成を示す拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
画像形成装置において画像のざらつきが発生する主な要因は、記録紙の凹凸である。例えば、凹凸が大きい記録紙を使用した場合、像担持体若しくは中間転写体から記録紙へ転写を行う際に、凹部ではトナー像と記録紙の間に空隙が生じるため、トナーにかかる電界が凸部より弱くなる。そのため転写電界不足となり易く、トナーが十分に転写されず、画像のざらつきが発生する。一方、凹凸の小さい記録紙を使用した場合、凹部でのトナー像との間の空隙が小さいため、凹部と凸部にかかる電界があまり変わらないので、画像のざらつきは起こらない。
凹部で転写が起こりにくい別な理由としては、トナーと記録紙の間に発生する付着力が挙げられる。この付着力はトナーを転写する方向に働く。凸部ではトナーと記録紙が接触しているため、この付着力が発生するが、凹部ではトナー像と記録紙が接触しておらず、この付着力が発生しないため、凸部に比べて転写しにくくなっている。
転写の際、トナーが記録紙に転写するには、電界によってトナーに働く力QEが、トナーと像担持体の間に働く付着力F(Q)よりも大きくなる必要がある。このトナーに働く力QEと付着力F(Q)はトナー帯電量に依存しており、それぞれ依存の仕方が異なっている。従って、単純にトナー帯電量を大きくしただけでは転写率が向上せず、適切なトナー帯電量の範囲といったものが存在する。このため、本発明では、記録紙の凹凸に応じてトナー帯電量を変化させるため、記録紙の表面凹凸が大きい場合、凹部でも十分な転写が行われるように、表面凹凸に応じて帯電量を増減させることで、通常転写率が低くなる記録紙の凹部への転写も十分に行われるため、表面凹凸が大きい記録紙でも画像のざらつきを防ぐことができる。
以下、このような効果を得るための構成について図面を参照しながら説明する。図1は、カラー印刷が可能なカラー画像形成装置(以下単に「プリンタ」と称す)の概略図である。このプリンタは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の色成分画像を記録紙P上で重ね合わせて画像を形成する画像形成装置である。本形態では、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色にそれぞれ対応する画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kが、互いに並んで配置されている。画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kには、それぞれ像担持体となる感光体ドラム11Y,11M,11C,11Kが設けられている。感光体ドラム11Y,11M,11C,11K上には各色のトナー像が形成される。形成された各色のトナー像は、これらの感光体ドラムに当接して配置されているベルト状の像担持体となり、転写部材となる中間転写ベルト50へ順次転写される。中間転写ベルト50へ転写されたトナー像は、用紙カセット101に収納され、給紙手段となる給紙ローラ100を経て給紙された記録紙P上に転写される。具体的には、用紙カセット101から給紙された記録紙Pは、中間転写ベルト50と二次転写用の転写手段となる二次転写ローラ80の間に、矢印Fで示す搬送方向上流側から所定のタイミングで搬送される。この時、中間転写ベルト50上に形成されたフルカラーのトナー像は、二次転写ローラ80とこのローラと中間転写ベルト50を介して接触する二次転写対向ローラ73との間に形成された二次転写ニップ部N2で記録紙P上に一括転写される。フルカラーのトナー像が転写された記録紙Pは、周知の定着装置91へ搬送され、定着装置91において加熱・加圧されて、フルカラーのトナー像が定着された後、装置外へと排出される。
本形態において、画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kは、使用するトナーの色以外は全て同じ構成であるため、そのうちの1つであるイエロー(Y)の画像形成ユニット1Yを代表して説明する。他の色の画像形成ユニットについては、画像形成ユニット1Yの説明で使用した符号の末尾に、各色に対応するM,C,Kの符号を付し、その説明は省略する。
図2は、本実施形態で用いる画像形成ユニット1Yの概略構成図を示す。画像形成ユニット1Yは、像担持体としての感光体ドラム11Yと、感光体ドラム11Yの表面を帯電する帯電部材となる帯電ローラ21Yによって帯電する帯電手段20Yと、感光体ドラム11Y上に形成された潜像をトナー像化する画像形成手段としての現像手段31Yと、中間転写ベルト50上にトナー像を転写するための一次転写部材となる一次転写ローラ61Yと、感光体ドラム1Yの表面に残存したトナーをクリーニングする感光体クリーニング手段41Yとを備えている。
帯電手段20Yは、ローラ形状の導電性弾性体から構成される帯電ローラ21Yに対して直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を電源22Yから印加する構成となっている。この帯電ローラ20Yと感光体ドラム11Yとの間で直接放電を起こす事で感光体ドラム11Yを所定の極性、例えば、マイナス極性に帯電させる。
感光体ドラム11Yの帯電面には、図示しない画像書き込み手段から出射する光変調されたレーザ光LYが照射され、これによって、感光体ドラム11Yの表面に静電潜像が形成される。即ち、レーザ光LYが照射され感光体表面部分の電位の絶対値が低下した部分が静電潜像(画像部)となり、レーザ光LYが照射されず電位の絶対値が高く保たれた部分が地肌部となる。
一次転写ローラ61Yは、導電性弾性ローラであり、中間転写ベルト50の裏面から感光体ドラム11Yの表面に対して押し当てられるように配置されている。この一次転写ローラ61Yには図示しない電源から一次転写バイアスとして定電流制御された1次転写バイアスが印加される。
感光体クリーニング手段41Yは、クリーニングブレード41Yaと、クリーニングブラシ41Ybを備えている。クリーニングブレード41Yaは、感光体ドラム11Yの回転方向に対してカウンタ方向から感光体ドラム11Yと当接し、クリーニングブラシ41Ybは感光体ドラム11Yと逆方向に回転しながら接触するように配置されて、感光体ドラム11Yの表面をクリーニングする。
現像手段31Yは、Yトナーとキャリアを有する2成分現像剤が収容された収容容器31Ycと、収容容器31Yc内に配置され同容器31Ycの開口部を介して感光体ドラム11Yと対向するように配置された現像剤担持体としての現像スリーブ32Yと、収容容器31Yc内に配置され、二成分現像剤GYを攪拌しながら搬送することでトナーを帯電させる攪拌部材としての一対のスクリュー部材33Y,34Yとを備えている。
スクリュー部材33Yは現像スリーブ側となる現像剤の供給側に、スクリュー部材34Yは図示しない補給トナー装置の供給を受ける側にそれぞれ配置され、収容容器31cに図示しない軸受け部材によって回転自在に支持されている。
図3に示すように、スクリュー部材33Y,34Yは互いに平行配置されており、駆動モータM1からの回転駆動力が伝達されることで互いに相反する方向に等速で回転駆動されるように構成さている。図中、現像スリーブ側のスクリュー部材33Yは現像剤を右方から左方に向かって搬送する向きに回転し、補給側のスクリュー34Yは現像剤を左方から右方に向かって搬送する向きに回転する。駆動モータM1は、制御手段110によって、その回転速度が制御されるように構成されている。本形態では、駆動モータM1の回転速度が制御されることで、スクリュー部材33Y,34Yの攪拌速度が可変される。本形態において、駆動モータM1とスクリュー部材33Y,34Yとで現像剤帯電手段35Yを構成している。
このような構成の現像手段31Yの動作と現像剤Gの搬送について説明する。収容容器31c内の2成分現像剤Gは、スクリュー部材33Y,34Yが等速回転すると、攪拌されつつトナー補給側のスクリュー部34Yでは、図3において右方から左方へと搬送され、左端部において現像スリーブ側のスクリュー33Yへと送られ、再び攪拌されると同時に、図3において左方から右方へと搬送される。このように2成分現像剤Gを攪拌しながら搬送することで、この現像剤は現像手段31内を循環しながらYトナーとキャリアとが攪拌により摩擦帯電する。この時、スクリュー33Y,34Yの攪拌速度を変更することで現像剤に与えるストレス量(帯電量)を変化させることができる。
2成分現像剤Gに与えるストレス量(帯電量)が大きい状態で摩擦帯電をさせると、飽和帯電時のトナー帯電量の値が大きくなり、与えるストレスを小さくすると逆に飽和帯電時のトナー帯電量の値は小さくなる事が、本発明者らの研究で判明している。また、これは攪拌搬送部材となるスクリュー33Y,34Yに限らず、トナーにストレス(帯電量)を与える方法がどのようなものでも、上記現象が発生することを確認している。このように、スクリュー部材33Y,34Yの攪拌速度を変化させることで、トナーTの帯電量を制御することができる。
現像スリーブ側のスクリュー33Yは、2成分現像剤Gの一部を現像スリーブ32Yに供給し、現像スリーブ32Yはその現像剤を磁気的に担持して搬送する。感光体ドラム11Y上の静電潜像は、現像スリーブ32Y上のYトナーで現像されてYトナー像となる。また感光体ドラム11M,11C,11K上の静電潜像は、現像スリーブ32M,32C,32K上の各色のトナーで現像されてそれぞれMトナー像,Cトナー像,Kトナー像となる。
本実施形態では、感光体ドラム11Y上のトナー濃度を検知する反射型フォトセンサ(Pセンサ)113を備えている。この反射型フォトセンサ113は、顕像化されたトナー像の濃度を検知するトナー濃度検知手段であって、その感度が低下する領域外では、トナー濃度と付着量は比例関係にあることが知られている。これにより、画像濃度からトナー付着量Mtを求めることができる。しかし、同一の画像濃度であっても、トナー付着量Mtは、各々のトナー特性に依存するため、例えば、小粒径トナーを用いた場合は、大粒径トナーを用いた時と比較して少量のトナー付着量Mtでも同じ画像濃度として検知される。このため、本形態にかかる画像形成装置では、使用する現像剤に対して予めテストを行い、トナー濃度検知センサ113の読み取り値とトナー付着量Mtの関係を、制御手段110の記憶手段となるメモリ121にデータテーブルと記憶している。
また、画像形成ユニット1Yは、現像前後の感光体ドラム11Yの表面電位を検知する、すなわち、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する表面電位検知手段となる電位検知センサ111,112を備えており、露光後の表面電位V1及びトナー表面電位V2を検知している。露光後の表面電位V1とトナー表面電位V2の差は、トナーの帯電量と付着量Mtによって決まる。
制御手段110は、これら電位検知センサ111,112の検知結果から、電位差|V2−V1|をトナー付着量Mtで除算処理を行うことによって単位質量当りのトナー帯電量Q/Mを演算する機能を備えている。そしてこのトナー帯電量Q/Mにトナー1個の質量Mをかけることでトナー1個当りの平均帯電量Qがわかる。これら演算式は予め制御手段110に記憶されていて、帯電量算出手段120を構成している。
このよう、顕像化されたトナー像の濃度を検知するトナー濃度検知手段113や、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する電位検知センサ111,112を備え、制御手段110で、トナー濃度検知手段113で検知された濃度情報からトナー粒子の付着量Mtを演算し、電位検知センサ111,112で検知された表面電位及びトナー粒子の付着量Mtから、トナー粒子のトナー帯電量Q/Mを演算することができる。
次に、記録紙Pの搬送と記録紙Pの表面凹凸の検知について説明する。
図1に示す用紙カセット101から中間転写ベルト50へと至る用紙搬送路140の途中には、記録紙Pの表面特性(凹凸)を検知する用紙判別手段となる表面特性検知手段90が配設されている。表面特性検知手段90は、図4に示すように、給紙ローラ100によって用紙カセット101から給紙された記録紙Pの表面P1の状態を読み取るものであり、その読み取られた表面の映像に基づいて記録紙Pの表面特性が検出される。表面特検知手段90によって検出された記録紙Pの表面特性は制御手段110に入力される。制御手段110では、入力された表面特性から記録紙Pの表面特性(凹凸の高さ、ピッチ、平均粗さ等)が検出され、その検出された表面特性から、各画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kの各現像手段が備える各スクリュー部材の回転数を決定し、その回転数となるように駆動モータM1を駆動する機能を備えている。このような構成により、各現像手段内にある各スクリュー部材の回転数の制御を行う事でトナー帯電量を制御することができる。
図4に示す表面特性検知手段90は、レーザ変位計で構成されている。この表面特性検知手段90は、光源を構成する発光素子となる半導体レーザ83と、半導体レーザ83が発光したコヒーレント光を集光する投光レンズ84と、記録紙Pで拡散反射された光線の一部を集光する受光レンズ85と、受光レンズ85で集光された反射光を受光する受光素子となる光位置検出素子86を備えている。
このような構成の表面特性検知手段90によると、半導体レーザ83が発光したコヒーレント光が、投光レンズ84を通し集光し、記録紙P上の所定エリアに照射される。そして記録紙Pから拡散反射された光線の一部は、受光レンズ85を通して光位置検出素子86上にスポットを結ぶ。このスポットの位置を光位置検出素子86が検出することで、記録紙P上の表面凹凸を検出することができる。このようなに、表面特性検知手段90により、記録紙Pの表面凹凸情報を検知することができる。
次に、表面特性検知手段90から出力される表面凹凸値(表面凹凸情報)と記録紙Pの種類との関係について説明する。
図5は、図4に示す表面特性検知手段90によって、種類の異なる記録紙A〜記録紙Dを検知したときに、表面特性検知手段90から出力される表面凹凸値を模式的に示したものである。
図5において、記録紙A,Bは平滑性の良い用紙であり、記録紙C,Dは平滑性の悪い用紙である。記録紙A,Bを検知したときの表面特性検知手段90から出力は0から20程度の間の範囲で変化しており、その変化量は少なく記録紙表面の凹凸が少ないことがわかる。これに対し、記録紙C,Dを検知したときの表面特性検知手段90から出力は0から30を超える間の範囲で変化しており、記録紙A,Bに比べて、記録紙表面の凹凸が大きいことがわかる。この検知結果から、記録紙A〜Dの最大凹凸差を求めることができる。表1は、図5の記録紙A〜Dの最大凹凸差を示す。
Figure 0005359374
また、トナー付着力F(Q)については、特許3670134号公報と同様、遠心分離法を用いて測定した。特許3670134号公報に記載されているように、トナー付着力F(Q)は、非静電的付着力と静電的付着力の2種からなり、静電的付着力は帯電量の2乗に比例することがわかっている。このことからトナー付着力F(Q)は式1によって表される。
F(Q)=α×Q^2+Ft・・(式1)
α:静電的付着力に関する比例係数、
Ft:非静電的付着力で表されるトナー付着力関
次に電界の演算について説明をする。
表面特性検知手段90で検知された記録紙Pの表面凹凸値(表面凹凸情報)、及びトナー付着量Mtから以下のようにして電界を計算する。電界計算には、図6に電界計算モデルを用いる。この電界計算モデルは、転写ニップ部を平行平板で近似した1次元層構造である。本形態において、このモデルでは、図6中の中間転写ベルト50に低抵抗のものを用いているため、中間転写ベルト50による電圧降下の影響は非常に小さいと考え、計算中では考慮せず、中間転写ベルト50のトナー層(ε1)と、このトナー層(ε1)と記録紙Pとの間に形成される空隙(ε2)による電圧降下のみを考えて電界を求める。また、記録紙Pに関しても同様に低抵抗と考え、計算中では考慮しない。
制御手段110は、表面特性検知手段90で検知された表面凹凸情報から最大凹凸差を求め、これに基づき図6中の空気層厚みd2を設定する機能を備えている。上記のように検知したトナー付着量Mtと検知した面積Aから得られる単位面積当たりのトナー質量M/Aと、予め測定し判明しているトナーの充填率、トナー真比重から図6に示すトナー層(ε1)の厚みd1を以下の式2で示すように演算する。
d1=(M/A)/(充填率×トナー真比重)・・・(式2)
また検知したトナー帯電量からトナー層(ε1)の体積電荷密度ρを以下の式3、式4で求めることができる。
ρ=ξQ・・・(式3)
ξ=(充填率)×(トナー真比重)/M・・・(式4)
図6に示す構成におけるトナー層(ε1)内の電界E(z)は、1次元のPoisson方程式を解くことにより得られる。このトナー層内電界E(z)は、図6中では、トナー層(ε1)と空隙(ε2)の境界面において最も高い値を取り、中間転写ベルト50とトナー層(ε1)の接触面において最も低い値を取る。この時、各感光体ドラムとトナー層(ε1)の接触面における電界Eは、以下の式5で表される。
E=δQ+η・・・(式5)
式5中のδ、ηは既知のパラメータ定数から導かれる値であり、それぞれ式6から式8によって算出される。
δ=−(ξd/εεX)×(d/2ε+d/ε)・・・(式6)
η=−V/εX・・・(式7)
X=d/ε+d/ε・・・(式8)
式5,7より、電界Eは転写バイアスV、及びトナー帯電量Qに比例する。
転写が行われる条件として、トナー1個が電界から受ける力QEが、トナー付着力F(Q)より大きくなる必要があり、これは式9で表される。
QE−F(Q)>0・・・(式9)
式1〜9よりトナー1個当りの平均帯電量Qの範囲は以下のように演算できる。
(η−(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)<Q<(η+(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)・・・(式10)
なお、これら式1〜式10は、予め制御手段110に記憶されているものとする。実際はトナーの付着力や帯電量は、個々の粒子毎に異なるため分布が存在する。そのため、式10の範囲にトナー1個当りの平均帯電量Qを制御してもトナーによっては式9の条件を満たさないものが存在するため、100%転写されない。しかし、本発明者らの研究により、トナー1個当りの平均帯電量Qを上記式10の範囲に収めることで、平滑性の悪い紙(例えば図5の記録紙C、D)でも90%以上の転写が行われることが明らかになった。よって、転写率が90%以上となるような帯電量制御を行うことが可能である。
本実施形態では、上記演算結果を基に、検知された記録紙Pの表面凹凸情報、及びトナー帯電量Q、トナー付着量Mtと予め測定したトナー付着力F(Q)から、図1の制御手段110において、記録紙Pの凹部で十分転写可能なトナー帯電量の範囲を演算し、各現像手段内のスクリュー部材の回転数を決定し、各画像形成ユニットの現像手段内にあるスクリュー部材の回転させる駆動モータM1の駆動を制御することで、トナー帯電量を制御する。
このように本願請求項3で規定した内容であると、トナーに与えるストレスを変化させて適正なトナー帯電量にすることができ、記録紙Pの凹凸に影響されること無く記録紙Pに安定してトナーを転写することができ、ボソツキ等の異常画像を防止して良好な転写画像を得られる。
(比較実験)
次に本発明者らが行った比較実験について説明する。
比較実験における画像形成装置の概略構成は前述した図1と同様である。本比較実験は、表1にある表面凹凸の程度が互いに異なる4種類の記録紙A〜Dに対し、前述の実験機を用いて画像形成を行い、その出力画像のざらつき具合を目視による評価で行い、更に定着前の転写率を測定することで行った。このざらつき具合の目視評価方法は、ベタパッチを記録紙A〜Dに出力し、その出力画像について、良好である場合を○とし、わずかに不良である場合を△、明らかに不良である場合を×とする3段階評価を行った。
転写率の測定方法としては、記録紙A〜D上にベタ画像を転写し、定着前に作像プロセスを止め、記録紙A〜Dと中間転写ベルトユニットをプリンタから取り出し、記録紙A〜D上に転写された単位面積当りのトナー質量(M/A)Pと、中間転写ベルト50上に残存している単位面積当りのトナー質量(M/A)Tをサックイン法で測定し、以下の式11から転写率を求めた。サックイン法では、中間転写ベルト等に付着したトナーを真空ポンプなどによって吸引し、吸引したトナーの質量Mを計測し、トナーの吸引面積Aから単位面積当りのトナー質量を求める。
転写率=100×(M/A)P/((M/A)P+(M/A)T)・・・(式11)
比較実験では、上述した実施形態で説明したように、記録紙の表面凹凸から、凹部で十分な転写が可能なトナー帯電量の範囲を演算し、演算結果に基づいて、各スクリューの攪拌速度を変化させ、トナー帯電量を制御した場合を実施例1とし、制御を行わず、攪拌速度を一定とし、帯電量を変化させない場合を比較例1としている。比較実験に使用した各種データを表2に示す。また、表面特性検知手段90により検知される各記録紙における空気層厚みd2と、演算される各記録紙におけるトナー1個当りの平均帯電量Q及びトナー帯電量Q/Mの範囲を表3に示す。
Figure 0005359374
Figure 0005359374
実施例1では、トナー帯電量を表3にある平均帯電量Qの範囲の中心値になるように制御を行い、比較例1では、トナー帯電量Q/M=−25[μC/g]に固定して実験を行った。その結果を表4に示す。
Figure 0005359374
上記表4に示した結果から明らかなように、実施例1の構成では4種類の記録紙A〜D全てについて画像のざらつきが発生せず良好な画像を得ることができ、また記録紙A〜Dにおいて90%以上の転写率を得る事ができた。これに対し、比較例1の場合には、表面凹凸の小さい記録紙A,Bでは、ざらつきが発生していないが、表面凹凸の大きい記録紙C,Dでは、若干ざらつきが発生しており、画像劣化が起こっていた。また、転写率も90%を下回る結果となった。これらの結果から、本発明は効果があることが示されている。
すなわち、表面特性検知手段90により判別された記録紙の表面凹凸情報から転写率が90%以上となるトナーの帯電量範囲を演算し、帯電量算出手段120によって算出されたトナー帯電量(トナー1個当たりの平均帯電量Q)が演算によって導出された帯電量範囲外にある場合には、現像剤中のトナーが規定の帯電量範囲に収まるよう各スクリュー部材を回転する駆動モータM1の回転速度を制御することで、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。また、記録紙Pの凹凸に応じてトナーに与える帯電特性(ストレス)を制御できることから、現像剤を効率良く消費することができる。
記録紙Pの表面凹凸情報から検出された最大凹凸差の値によって、スクリュー部材を回転する駆動モータM1の回転速度を変化することで、現像剤中のトナー帯電量が制御されるので、より記録紙Pの凹凸に対応したトナー帯電量となり、記録紙に応じて適切なトナー帯電量範囲を演算することができ、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。
トナー1個が電界から受ける力QEが、(式1)で求められるトナー付着力F(Q)より大きくなるトナー1個当りの平均帯電量Qの範囲を演算するので、転写可能なトナー帯電量Q/Mの範囲を正確に演算することができ、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。
表面特性検知手段90を、半導体レーザ83と光位置検出素子86を備え、半導体レーザ83から照射されて記録紙Pで反射した光を光位置検出素子86で受光することで、記録紙Pの表面凹凸情報を検知する光学センサで構成したので、記録紙Pの凹凸を簡易に検知することができる。
制御手段110は、顕像化されたトナー像の濃度を検知するトナー濃度検知センサ113で検知された濃度情報からトナー粒子の付着量Mtを演算するので、トナー粒子の付着量Mtを精度良く検知することができる。
制御手段110は、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する表面電位検知センサ111,112で検知された表面電位及び上記トナー粒子の付着量Mtから、トナー粒子の帯電量Q/Mを演算するので、よりトナー帯電量を精度良く検知することができる。
トナーとキャリアからなる2成分現像剤を各スクリュー部材で攪拌してトナーを摩擦帯電させ、制御手段110が各スクリュー部材の攪拌速度を変化させることでトナーの帯電量Q/Mを制御するので、トナー帯電量Q/Mを容易に制御することができる。制御手段110は、制御する帯電量に応じてトナー補給量を調整するので、トナー補給と帯電量制御を同時に行う事ができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、二成分現像剤を用いて説明したが、例えば、現像剤として非磁性トナーからなる1成分現像剤G1を用いてもよい。図7は、一成分現像剤G1を用いた場合の画像形成ユニット130である。
画像形成ユニット130は、像担持体となるドラム状の感光体ドラム131、感光体ドラム131のクリーニング装置132、図示しない除電装置、帯電ローラ133、現像手段134等を備えている。
現像手段134内に収納されている1成分現像剤G1は、ホッパ部135で図示しないアジテータによって撹拌されながら、供給ローラ136近傍にその自重で移動し、供給ローラ136上に堆積する。供給ローラ136は図示しない駆動手段によって回転駆動される。
供給ローラ136の近傍には、現像剤担持体となる現像ローラ137が配設されている。この現像ローラ137は、供給ローラ136と感光体ドラム131とに当接しながら、駆動手段となる駆動モータM2によって回転駆動せしめられる。現像ローラ137の近傍には、帯電部材となるブレード部材138が、その先端を現像ローラ137に接触させて配置されている。
供給ローラ136の表面に担持された1成分現像剤G1は、供給ローラ136と現像ローラ137の当接部まで搬送されて、当接部での圧力等の影響によって、現像ローラ137の表面に転位する。この転位によって現像ローラ137の表面に担持された1成分現像剤G1は、現像ローラ137の回転に伴って移動し、現像ローラ137とブレード部材138との当接部を通過する。この現像ローラ137とブレード部材138との当接位置において、1成分現像剤G1(非磁性トナー)は摩擦帯電すると共に層厚規制され、現像ローラ137の表面にトナー薄層を形成する。
すなわち、本形態では、現像スリーブに変えて現像ローラ137を用い、この現像ローラ137に押圧することで1成分現像剤G1を摩擦帯電させる帯電部材としてブレード部材138を設け、現像ローラ137とブレード部材138との押圧力となる、駆動モータM2の回転を制御手段110で制御することで、1成分現像剤G1に対する帯電量Q/Mを制御してもよい。このような帯電制御を行うことで、1成分現像剤(非磁性トナー)の帯電量を容易に制御することができる。この場合、駆動モータMとブレード部材138が現像剤帯電手段139となる。
このような構成の画像形成ユニット130を各色に対応させて、図1に示す画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと置き換えることで、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
すなわち、表面特性検知手段90により判別された記録紙Pの表面凹凸情報から転写率が90%以上となる1成分現像剤(非磁性トナー)の帯電量範囲を演算し、帯電量算出手段120によって算出されたトナー帯電量(トナー1個当たりの平均帯電量Q)が演算によって導出された帯電量範囲外にある場合には現像剤中のトナーが規定の帯電量範囲に収まるよう現像剤帯電手段139を制御することで、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。また、記録紙Pの凹凸に応じて1成分現像剤(非磁性トナー)に与える帯電特性(ストレス)を制御できることから、1成分現像剤(非磁性トナー)を効率良く消費することができる。
記録紙Pの表面凹凸情報から検出された最大凹凸差の値によって、現像剤帯電手段120による1成分現像剤(非磁性トナー)の帯電量を制御されるため、より記録紙Pの凹凸に対応したトナー帯電量となり、記録紙Pに応じて適切なトナー帯電量範囲を演算する事ができ、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。
さらに、トナー1個が電界から受ける力QEが、(式1)で求められるトナー付着力F(Q)より大きくなるトナー1個当りの平均帯電量Qの範囲を制御手段110で演算するので、転写可能なトナー帯電量の範囲を正確に演算することができ、記録紙Pの表面凹凸に影響されること無く良好な転写画像を得られる。
図7に示す形態では、現像ローラ137の回転を制御することで、1成分現像剤(非磁性トナー)の帯電量を制御したが、例えばブレード部材138を現像ローラ137に対して近接離間する方向に移動可能に設け、制御手段110によって、ブレード部材138の位置を制御することで、摩擦力を調整して1成分現像剤G1に対する帯電量Q/Mを制御するようにしてもよい。
11Y〜11K,131 像担持体
31Y〜31K,134 現像手段
32Y〜34K,137 現像剤担持体
33Y〜33K 撹拌部材
34Y〜34K 撹拌部材
35Y〜35K,139 現像剤帯電手段
50 中間転写体
61Y〜61K 転写手段
80 転写手段(二次転写手段)
83 発光素子
86 受光素子
90 用紙判別手段
110 制御手段
111,112 表面電位検知手段
113 トナー濃度検知手段
120 帯電量検知手段
E 電界
F(Q) トナー付着力
P 記録紙
Q トナー1個当りの平均帯電量
QE トナー1個が電界から受ける力
V 転写バイアス
特開2004−109325号公報 特開2008−015435号公報 特開2004−258397号公報 特開2007−304492号公報

Claims (6)

  1. 少なくとも、表面に潜像を担持する像担持体と、現像剤を帯電させる現像剤帯電手段と現像剤を担持する現像剤担持体を備え、前記像担持体上の潜像に前記現像剤担持体の表面に担持する現像剤を供給して潜像を顕像化する現像手段と、前記担持体上に形成されたトナー像を記録紙上もしくは中間転写体上に転写する転写手段を有する画像形成装置において、
    前記記録紙の表面凹凸を判別する用紙判別手段と、
    トナー1個当りの平均帯電量Qを算出する帯電量算出手段と、
    前記用紙判別手段により判別された記録紙の表面凹凸情報を用いて、トナー帯電量範囲を演算し、前記帯電量算出手段によって算出されたトナー1個当たりの平均帯電量Qが、前記演算によって導出されたトナー帯電量範囲外にある場合には、前記現像剤中のトナーが規定のトナー帯電量範囲に収まるよう前記現像剤帯電手段を制御する制御手段を有し、
    前記帯電量算出手段は、顕像化されたトナー像の表面電位を検知する表面電位検知手段により、露光後の前記像担持体の表面電位V1及びトナー表面電位V2を検知し、露光後の表面電位V1とトナー表面電位V2との差をトナー付着量Mtで除算しトナー1個の質量Mを乗じることでトナー1個当たりの平均帯電量Qを求め、
    前記制御手段は、前記用紙判別手段から検知される表面凹凸情報から、前記中間転写体上のトナー層と前記像担持体との間の空気層の厚みd2を求め、
    前記トナー付着量Mtと検知したトナー面積Aから得られる単位面積当たりのトナー質量M/Aと、予め測定し判明しているトナー充填率、トナー真比重から前記トナー層の厚みd1を次式2により求め、
    d1=(M/A)/(充填率×トナー真比重)・・・(式2)
    前記求めた厚みd1、d2、前記トナー層の誘電率ε1、前記空気層の誘電率ε2、前記トナー充填率、前記トナー真比重及びトナー付着量Mtと次式6と式8とから、δを求め、
    δ=−(ξd/εεX)×(d/2ε+d/ε)・・・(式6)
    前記転写手段の転写バイアスV、前記厚みd1、d2、前記誘電率ε1、ε2と次式7と式8とから、ηを求め、
    η=−V/εX・・・(式7)
    X=d/ε+d/ε・・・(式8)
    求めたδ、η、静電的付着力に関する比例係数α及び非静電的付着力で表されるトナー付着力関数Ftと次式10
    (η−(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)<Q<(η+(η+4Ft(α−δ))1/2)/2(α−δ)・・・(式10)
    とからトナー1個当たりの平均帯電量Qが満たすべき範囲を求めることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記用紙判別手段により判別された記録紙の表面凹凸情報から最大凹凸差を検出し、この最大凹凸差の値に基づき、前記現像剤帯電手段による現像剤中のトナー帯電量を制御することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙判別手段は、発光素子と受光素子を備え、前記発光素子から前記記録紙に光を照射し、前記記録紙で反射した光を前記受光素子で受光することで、前記記録紙の表面凹凸情報を検知することを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
  4. 前記現像剤は、トナーとキャリアからなる2成分現像剤であり、
    前記現像剤帯電手段は、前記2成分現像剤を攪拌させることで前記トナーを摩擦帯電させる撹拌部材を備え、
    前記制御手段は、前記撹拌部材の攪拌速度を変化させることで、前記トナー帯電量を制御することを特徴とする請求項1、2または3記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、制御するトナー帯電量に応じて、トナー補給量を調整することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像剤帯電手段は、非磁性トナーからなる1成分現像剤を前記現像剤担持体に押圧することで前記1成分現像剤を摩擦帯電させる帯電部材を備え、
    前記制御手段は、前記帯電部材と前記現像剤担持体との押圧力を制御することで1成分現像剤に対する帯電量を制御することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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