JP5352177B2 - 複合加工工具 - Google Patents

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Description

本発明は、複合加工工具に関し、特に切削加工径を拡大ないし縮小させるリトラクト機構を備えた複合加工工具に関する。
従来、被加工物の穴の内面の切削とローラバニシング仕上げを同時に行なう複合工具が知られている。例えば、工具先端のリーマ、カッタで下穴の寸法出しを行ない、バニシングローラで鏡面仕上げを行なうロールリーマ(特許文献1)や、スカイビング加工とローラバニシング加工を1工程で行なうCBB(Combine Boring and Burnishing)ツール(複合工具)がある(特許文献2)。
特開2000−317828号公報 米国特許第6560835号明細書(図3)
しかしながら、特許文献1に記載のロールリーマは、小径に対応できるものの切削加工径は固定であるため、径の調整ができないほか、ツールの戻しの際、ワーク内面に戻し傷が発生しやすいという問題があった。
また、CBBツールでは、切削加工径の調整機構を装備しようとすると大径化し小径のワークに適用しにくいという問題があった。
そこで、本発明は、前記した問題点を解決すべく、バニシング加工時に切削加工刃がワークの内面に当たって傷がつくことを防止しながら、小径のワークに対しても適用が容易な複合加工工具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、筒状に形成され加工機に装着されるシャンクと、このシャンクに配設されワークの内面のバニシング仕上げを行うバニシング加工部と、筒状に形成され前記シャンクの先端部に固定されたボディと、このボディに配設され切削加工を行なう切削加工部と、を有し、前進送り時に前記切削加工部により切削加工を行ない、後退送り時に前記バニシング加工部によりバニシング加工を行なう複合加工工具であって、前記ボディの外周部に配設され前記切削加工刃を固定するカートリッチと、このカートリッチの底部に配設され凸部が形成された係合部材と、前記凸部と係合する段部が形成され前記ボディに進退自在に内挿されたリトラクトピンと、このリトラクトピンを進退自在に移動させる往復移動手段と、この往復移動手段により前記リトラクトピンを進退させて前記係合部材を介して前記カートリッチを前記ボディから出没させて前記切削加工径を拡大ないし縮小させるリトラクト機構と、を備え、前記リトラクト機構は、前記前進送り時に前記切削加工部により切削加工を行なうときには前記切削加工径を拡大して切削加工のみを行ない前記後退送り時に前記バニシング加工部によりバニシング加工を行なうときには前記切削加工径を縮小してバニシング加工のみを行なうことを特徴とする。
本発明は、前記切削加工径を拡大ないし縮小させるリトラクト機構を備えたことで、切削加工時には切削加工径を拡大させて切削加工を行ない、バニシング加工時には切削加工径を縮小させることができるため、バニシング加工時に切削加工刃がワークの内面に当たって傷がつくことを防止することができる。
また、本発明は、リトラクトピンをボディに内挿して、ボディの外周部に配設されたカートリッチをボディから出没させるようにしたことで、切削加工部を簡素化して剛性を確保しながらリトラクト機構を構成することができる。かかる構成により、切削加工径を小さくすることができるため、小径のワークに対しても適用が容易となり、加工品質も安定化させることができる。
さらに、本発明は、リトラクトピンを進退させる往復移動手段を備えたことで、リトラクト機構を簡易に駆動させることができるため、例えばツール前進時に切削加工を行ない、リトラクト機構を駆動させて切削加工径を縮小させて、ツール後退時にバニシング加工を行なうことも容易である。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の複合加工工具であって、前記切削加工径を縮小するように前記カートリッチを前記ボディに付勢する付勢手段を備えたこと、を特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、前記カートリッチを前記ボディに付勢する付勢手段を備えたことで、切削加工径を縮小させた際にカートリッチを安定して保持することができるため、バニシング加工時にワークの内面に切削加工刃が接触して傷がつくことをより確実に防止することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の複合加工工具であって、前記往復移動手段は、前記リトラクトピンと同軸になるように前記シャンクに内挿されたリトラクトバーと、このリトラクトバーに固定されたピストンと、このピストンを前進方向に移動させる流体供給路と、前記リトラクトピンを後退方向に付勢する付勢手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、流体供給路を設けてピストンを介してリトラクトピンを空圧または油圧で駆動することで、簡易な構成でリトラクト機構の安定した動作を確保することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合加工工具であって、前記係合部材は、前記カートリッチに形成され軸方向に勾配が形成された傾斜面に沿って移動自在に固定できるように構成されていること、を特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、前記係合部材を前記カートリッチに形成された傾斜面に沿って移動させることで、切削加工径を微調整することが可能となるため、要求される品質等に応じて柔軟な対応が可能となる。
本発明に係る複合加工工具は、バニシング加工時に切削加工刃がワークの内面に当たって傷がつくことを防止しながら、小径のワークに対しても適用を容易にすることができる。
本発明の実施形態に係る複合加工工具1について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明の実施形態に係る複合加工工具の構成を説明するための断面図であり、図2は本発明の実施形態に係る複合加工工具の使用状態を説明するためのスカイビング加工専用装置の正面図である。図3は、図1におけるスカイビング加工部を示す部分図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(b)のA−A断面図である。図4はスカイビング加工部を示す図であり、(a)は図3のB方向矢視図、(b)はC−C線断面図、(c)はD−D線断面図、(d)はE−E線断面図である。
なお、説明の便宜上、複合加工工具1において、シャンク2が配設された側を後側(後部)といい、その反対側を前側(先端側、前部)という。
本発明の実施形態に係る複合加工工具1は、図1に示すように、加工装置(例えば、図2参照)に装着されるシャンク2と、このシャンク2に配設されたバニシング加工部3と、シャンク2の先端部に固定されたボディ4と、ボディ4に配設された切削加工部であるスカイビング加工部5と、切削加工刃であるチップCを固定するカートリッチ6と、このカートリッチ6の底部に配設された係合部材である調整ブロック61と、ボディ4に進退自在に内挿されたリトラクトピン62と、このリトラクトピン62を第1および第2のリトラクトバー81,82を介して進退自在に移動させる往復移動手段8と、この往復移動手段8によりスカイビング加工による切削加工径であるスカイビング加工径δ(図4(b))を拡大ないし縮小させるリトラクト機構9と、を備えている。
複合加工工具1は、先端側から供給されるワークWに対して、スカイビング加工部5でスカイビング加工を行ない、スカイビング加工後に連続してバニシング加工部3でバニシング仕上げを行なう。このため、複合加工工具1の前部にスカイビング加工部5が配設され、スカイビング加工部5よりも後部にバニシング加工部3が配設されている。
そして、筒状に形成されたシャンク2の中央部にバニシング加工部3が配設され、シャンク2の先端部に固定されたボディ4を介してスカイビング加工部5が配設され、スカイビング加工部5とバニシング加工部3とがシャンク2の軸方向に直列して配置されている。
かかる構成により、例えば、複合加工工具1の前進送り時には、スカイビング加工部5によりスカイビング加工に適した加工条件を設定してスカイビング加工を行ない、複合加工工具1の後退時にはバニシング加工部3によりバニシング加工に適した加工条件を設定してバニシング加工を行なう。
複合加工工具1は、図2に示すように、より生産性を向上させるためにスカイビング加工専用装置100に装着して使用することが望ましい。
スカイビング加工専用装置100は、ドリルチューブ104を介して複合加工工具1のシャンク2(図1(a))を回転させる回転駆動装置101と、複合加工工具1にクーラントLを供給するクーラント供給装置102と、クーラントLを回収して循環させるクーラント回収装置103と、ワークWを保持するワークヘッド105と、を備えて構成されている。
そして、クーラントLは、切り屑の排出と潤滑、冷却、洗浄の目的で十分な量が供給されることが望ましい。そして、クーラントLは、複合加工工具1に供給され、被加工部の端部W1からワークWの内面を通って前方の他端W2まで(矢印参照)流通してクーラント回収装置103に回収される。
ここで、ワークWは、例えば、建設機械やフォークリフトの油圧・空圧シリンダチューブ、各種ショックアブソーバであり、複合加工工具1によれば、ワークWの内面を高精度に効率よく加工し、耐摩耗性および表面粗さを飛躍的に向上させることができる。
バニシング加工部3は、図1に示すように、転圧加工であるローラバニシング加工を行なう加工部であり、シャンク2にキー21を介して固定されたマンドレル31と、転圧加工用のローラ32を円周上で回転自在に保持するフレーム33と、フレーム33に一体として連結されたステム34と、シャンク2の外周部に螺入されたアジャストナット35と、を備え、アジャストナット35は、スラストベアリング36を介して、ステム34を軸方向に進退させるように構成されている。
かかる構成により、アジャストナット35を回転させてステム34に連結されたフレーム33を軸方向に進退させることで、マンドレル31に形成されたテーパに沿ってローラ32がフレーム33から出没し、バニシング加工径を調整できるようになっている。
具体的には、アジャストナット35を左に回すとフレーム33がマンドレル31に対して前進するので、バニシング加工径が拡大する。一方、アジャストナット35を右に回すとフレーム33がマンドレル31に対して後退するのでバニシング加工径が縮小する。
ボディ4は、図3(c)に示すように、筒状に形成されている。
ボディ4の外周部には、カートリッチ6,6をはめ込んで取り付けるための凹部41,41(図3(b)を併せて参照)がそれぞれ対向する位置に形成されている。
また、ボディ4の外周面には、図3(a)に示すように、台のようにボディ4の外周面から突出して形成されたガイドパット42が数箇所取り付けられている。このガイドパット42は、ワークWを安定して保持することで、振動を抑制し安定した加工精度を保つ役割を果たしている。
すなわち、ガイドパット42がなすガイドパット径は、スカイビング加工の仕上がり寸法に対して+0.1〜0.2mm大きくなるように設定され、スカイビング加工中にワークWに削り取られてスカイビング加工径δ(図4(b))と合致するようにして、ワークWを安定して保持することができる。
一方、ボディ4の内周部には、貫通孔43が形成され、この貫通孔43の前部にはリトラクトピン62がスプリング62aにより後方に付勢された状態で進退自在に内挿されている。そして、貫通孔43の後端部は、少し拡径されシャンク2が嵌入されて固定されている。シャンク2の先端部に内挿されたリトラクトバー81とボディ4に内挿されたリトラクトピン62とは、遊びを設けて同軸上に保持されている。
かかる構成により、リトラクトバー81の進退動作がリトラクトピン62に円滑に伝達される。
カートリッチ6は、図3(b)に示すように、平面視において駒形の形状をなし、チップC(図4(b))が固定される前端部6aの幅が狭く、後側の本体部6bの幅が広く形成されている。
カートリッチ6は、図4(d)に示すように、ボルト65で保持されたスプリング64によりボディ4の中心方向に付勢されるようにボディ4の凹部41にはめ込まれ、ピン66を中心として回動自在にボディ4に取り付けられている。
かかる構成により、カートリッチ6の底面に配設された調整ブロック61に形成された凸部61aがリトラクトピン62に乗ってリトラクトピン62を押圧するように作用する(図4(c))。
なお、図3(b)に示すように、カートリッチ6の中央部にはガイド63が取り付けられている。ガイド63は、スカイビング加工面にポート穴等がある場合にカッタ(チップC)が穴に落ち込まないように取り付ける部品であり、ガイド63とチップCとは同じ高さになるように取り付けられる(図4(c)参照)。
カートリッチ6の底面には、図3(c)に示すように、軸方向に沿って勾配が形成された傾斜面を有する溝6cが設けられ、この溝6cに調整ブロック61がボルト6dと位置調整ねじ6eで固定されている。
かかる構成により、調整ブロック61を溝6cに沿って軸方向に移動させることで、スカイビング加工径δ(図4(b))を調整することができる。具体的には、位置調整ねじ6eにより調整ブロック61を前進方向に移動させるとスカイビング加工径δが縮小し、調整ブロック61を後退方向に移動させるとスカイビング加工径δが拡大する。このように、調整ブロック61を溝6cに沿って軸方向に移動させることで、切削加工径δを微調整することが可能となるため、要求される品質等に応じて柔軟な対応が可能となる。
調整ブロック61は、図3(c)に示すように、カートリッチ6の底面に形成された溝6cにはまり込むような幅で形成されたブロック形状の部材であり(図4(c)参照)、リトラクトピン62の方向(ボディ4の中心方向)に向かって、リトラクトピン62の段部62bと係合可能な凸部61aが形成されている。
なお、本実施形態においては、調整ブロック61をカートリッチ6の底部に移動自在に配設したが、これに限定されるものではなく、移動自在ではなく調整ブロック61とカートリッチ6とを一体として構成し、直接カートリッチ6の底部にリトラクトピン62と係合する凸部61aが形成された係合部材を配設することもできる。
リトラクトピン62は、図3(c)に示すように、前端面に抜け止めとしての鍔62cが形成され、中央部には前側が大径の大径部分62dと後側が小径の小径部分62eからなる段部62bが形成されている。
そして、リトラクトピン62が後退位置にある場合には、前側の大径部分62dと凸部61aとが当接し、リトラクトピン62が前進位置にある場合には、後側の小径部分62eと凸部61aとが当接するように構成されている。
往復移動手段8は、リトラクトピン62と同軸になるようにシャンク2に内挿された第1のリトラクトバー81および第2リトラクトバー82と、第2リトラクトバー82に固定されたピストン83と、このピストン83を前進方向に移動させる流体供給路84と、リトラクトピン62を後退方向に付勢する付勢手段であるスプリング62aと、ピストン83を後退方向に付勢する付勢手段であるスプリング83aと、を備えている。
かかる構成により、往復移動手段8は、図示しないエア供給源から流体供給路84にエア(動力源としての圧力流体)を供給することで、第1および第2のリトラクトバー81,82を一体として進退させることができる。
具体的には、流体供給路84にエアを供給しない状態では、図1に示すように、スプリング62aによりリトラクトピン62が後退位置に戻されている。そして、スプリング83aにより第1および第2のリトラクトバー81,82も後退位置に戻されている。
一方、流体供給路84にエアを供給すると、このエアの流体圧力により、スプリング83aの付勢力に抗してピストン83が前進するため、第1および第2のリトラクトバー81,82を前進させることができる。
なお、本実施形態においては、製作性等の観点から第1のリトラクトバー81および第2のリトラクトバー82を別体として構成したが、これに限定されるものではなく、一体として構成してよい。
このように、往復移動手段8によれば、流体供給路84を設けてピストン83を介してリトラクトピン62をエアで駆動することで、簡易な構成でリトラクト機構9の安定した動作を確保することができる。
なお、本実施形態においては、往復移動手段として流体供給路84を設けてピストン83を介してリトラクトピン62をエアで駆動することとしたが、これに限定されるものではなく、ピストン8を介さずプッシュロッド等で直押しにして駆動してもよい。また、流体供給路84に関して、取り扱い性等を考慮して圧力流体をエアとしたが、これに限定されるものではなく、流体供給路84に圧油を供給して同様の動作を行なわせることもできる。
続いて、以上のように構成された本実施形態に係る複合加工工具1におけるリトラクト機構9の動作について、主として図5および図6を参照しながら説明する。図5は本実施形態に係る複合加工工具1の動作を説明するための断面図であり、(a)はリトラクトピンが後退してスカイビング加工径が拡大した状態、(b)はリトラクトピンが前進してスカイビング加工径が縮小した状態を示す。図6は図5の断面図であり、(a)と(b)はそれぞれ図5の(a)と(b)におけるD−D,E−E線断面図を示し、(c)と(d)はそれぞれD′−D′,E′−E′線断面図を示す。
往復移動手段8において、図示しないエア供給源から流体供給路84にエアを供給しない状態では、図5(a)に示すように、スプリング83aにより第1および第2のリトラクトバー81,82は後退位置に戻され、スプリング62aによりリトラクトピン62も後退位置に戻されている。
このように、リトラクトピン62が後退位置にある場合には、リトラクトピン62の大径部分62dと調整ブロック61の凸部61aとが当接して(図6(a)参照)、リトラクトピン62の大径部分62dがカートリッチ6を押し広げる方向にピン66を中心として反時計回りに回動させるため、スカイビング加工径(図4(b))は拡大する(図6(b)参照)。
一方、往復移動手段8において、流体供給路84にエアを供給すると、第1および第2のリトラクトバー81,82が前進するため、リトラクトピン62が前進位置まで移動する。
このようにして、リトラクトピン62が前進位置にある場合には、リトラクトピン62の後側の小径部分62eと調整ブロック61の凸部61aとが当接して(図6(c)参照)、スプリング64がカートリッチ6をリトラクトピン62の小径部分62eに押し付けるようにピン66を中心として時計回りに回動させるため、スカイビング加工径δ(図4(b))は縮小する(図6(d)参照)。
本実施形態に係る複合加工工具1は、スカイビング加工径δ(図4(b))を拡大ないし縮小させるリトラクト機構9を備えたことで、スカイビング加工時にはスカイビング加工径δを拡大させてスカイビング加工を行ない、バニシング加工時にはスカイビング加工径δを縮小させることができるため、バニシング加工時にスカイビング加工のチップC(図4(b))がワークWの内面に当たって傷がつくことを防止することができる。
また、複合加工工具1は、リトラクトピン62をボディ4に内挿して、ボディ4の外周部に配設されたカートリッチ6をボディ4から出没させるようにしたことで、スカイビング加工部5を簡素化して剛性を確保しながら、スカイビング加工径δを小さくすることができるため、小径のワークに対しても適用が容易となり、加工品質も安定化させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されず、適宜変更して実施することが可能である。
例えば、本実施形態においては、切削加工部をスカイビング加工としたが、これに限定されるものではなく、バニシング加工の前加工としての他の切削加工であっても適用することができる。
また、本実施形態における往復移動手段8は、流体供給路84にエアを供給しない状態では、スプリング62aによりリトラクトピン62を後退位置に戻されるように構成したが、これに限定されるものではなく、例えばピストン83の前側に導入される流体供給路を設けて、戻し方向においてもエア圧を利用してリトラクトピン62を後退位置に戻すようにしてもよい
本発明の実施形態に係る複合加工工具の構成を説明するための断面図である。 本発明の実施形態に係る複合加工工具の使用状態を説明するためのスカイビング加工専用装置の正面図である。 図1におけるスカイビング加工部を示す部分図であり、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は(b)のA−A断面図である。 スカイビング加工部を示す図であり、(a)は図3のB方向矢視図、(b)はC−C線断面図、(c)はD−D線断面図、(d)はE−E線断面図である。 本実施形態に係る複合加工工具1の動作を説明するための断面図であり、(a)はリトラクトピンが後退してスカイビング加工径が拡大した状態、(b)はリトラクトピンが前進してスカイビング加工径が縮小した状態を示す。 図5の断面図であり、(a)と(b)はそれぞれ図5の(a)と(b)におけるD−D,E−E線断面図を示し、(c)と(d)はそれぞれD′−D′,E′−E′線断面図を示す。
符号の説明
1 複合加工工具
2 シャンク
3 バニシング加工部
4 ボディ
5 スカイビング加工部(切削加工部)
6 カートリッチ
8 往復移動手段
9 リトラクト機構
31 マンドレル
32 ローラ
41 凹部
42 ガイドパット
43 貫通孔
61 調整ブロック(係合部材)
61a 凸部
62 リトラクトピン
62a スプリング(付勢手段)
62b 段部
62d 大径部分
62e 小径部分
64 スプリング
81 第1のリトラクトバー(リトラクトバー)
82 第2のリトラクトバー(リトラクトバー)
83 ピストン
83a スプリング
84 流体供給路
100 スカイビング加工専用装置(加工機)
C チップ(切削加工刃)
W ワーク

Claims (4)

  1. 筒状に形成され加工機に装着されるシャンクと、
    このシャンクに配設されワークの内面のバニシング仕上げを行うバニシング加工部と、
    筒状に形成され前記シャンクの先端部に固定されたボディと、
    このボディに配設され切削加工を行なう切削加工部と、を有し、
    前進送り時に前記切削加工部により切削加工を行ない、後退送り時に前記バニシング加工部によりバニシング加工を行なう複合加工工具であって、
    前記ボディの外周部に配設され前記切削加工刃を固定するカートリッチと、
    このカートリッチの底部に配設され凸部が形成された係合部材と、
    前記凸部と係合する段部が形成され前記ボディに進退自在に内挿されたリトラクトピンと、
    このリトラクトピンを進退自在に移動させる往復移動手段と、
    この往復移動手段により前記リトラクトピンを進退させて前記係合部材を介して前記カートリッチを前記ボディから出没させて前記切削加工径を拡大ないし縮小させるリトラクト機構と、を備え、
    前記リトラクト機構は、前記前進送り時に前記切削加工部により切削加工を行なうときには前記切削加工径を拡大して切削加工のみを行ない前記後退送り時に前記バニシング加工部によりバニシング加工を行なうときには前記切削加工径を縮小してバニシング加工のみを行なうことを特徴とする複合加工工具。
  2. 前記切削加工径を縮小するように前記カートリッチを前記ボディに付勢する付勢手段を備えたこと、
    を特徴とする請求項1に記載の複合加工工具。
  3. 前記往復移動手段は、
    前記リトラクトピンと同軸になるように前記シャンクに内装されたリトラクトバーと、
    このリトラクトバーに固定されたピストンと、
    このピストンを前進方向に移動させる流体供給路と、
    前記リトラクトピンを後退方向に付勢する付勢手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の複合加工工具。
  4. 前記係合部材は、前記カートリッチに形成され軸方向に勾配が形成された傾斜面に沿って移動自在に固定できるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複合加工工具。
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