JP5346799B2 - 車体上部構造 - Google Patents
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Description
請求項1に係る発明は、ルーフ側部に配置されるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前端部から前部下方に向かって延出するフロントピラーと、前記ルーフサイドレールの後端部から後部下方に向かって延出するリヤピラーと、が設けられ、これらの車外側に車体の外面を成す外板パネル(例えば、実施形態におけるアウタパネル43)が取り付けられる車体上部構造において、前記ルーフサイドレールとフロントピラーとリヤピラーとが、略閉断面の筒状部材に対して特開2007−83304号公報に開示されるような三次元曲げ成形を施すことによって連続した一体のフレーム部材(例えば、実施形態における上部フレーム10)として形成され、このフレーム部材上のルーフサイドレール領域(例えば、実施形態におけるルーフサイドレール領域10a)、フロントピラー領域(例えば、実施形態におけるフロントピラー領域10b)、リヤピラー領域(例えば、実施形態におけるリヤピラー領域10c)にそれぞれ外板パネルが取り付けられ、前記ルーフサイドレール領域の上面と外板パネルの間は、少なくとも一部が高さ補足用のブラケット(例えば、実施形態におけるブラケット46)を介して結合され、前記フレーム部材の後端部が、車体の後部下方側で車体前後方向に延出するリヤサイドフレーム(例えば、実施形態におけるリヤサイドフレーム16)の後端部の前後位置とほぼ同位置まで延出し、その延出端が別体の連結部材(例えば、実施形態における第1,第2連結部材48,49)を介して前記リヤサイドフレームの後端部と結合されていることを特徴とするものである。
また、上部側のフレーム部材が、リヤサイドフレームの後端部の前後位置とほぼ同位置まで延設され、その延出端が車体下部側の主要骨格であるリヤサイドフレームの後端部に結合されるため、車体後部方向から入力される荷重を車体上部側のフレーム部材と車体下部側のリヤサイドフレームとに分散させ、効率良く車体全域で受け止めることができる。したがって、補強部材を削減してさらなる車両の軽量化を図ることができる。
図1は、この実施形態に係る車両1の骨格部を示す斜視図である。
この実施形態の車両1はセダン型の車両であり、車室2の前後にエンジンルーム3とトランクルーム4が設けられ、車室2内には前席スペースと後席スペースが確保されている。
また、前部ピラー管30Aと後部ピラー管30Bの側壁の少なくとも一面には、強度及び剛性を高めるための長手方向に沿うビード31(溝)がロールフォーム成形によって形成されている。
左右のフロントサイドフレーム15の後端部は、車幅方向に延出して左右のフロントピラーロア18を連結するダッシュボードロア・クロスメンバ20と、車室2の下方で車体前後方向に延出するフロントフロアフレーム21の前縁部に結合されている。また、各フロントサイドフレーム15の後端部よりの側面はアウトリガー22を介してサイドシル11の前端部に結合されている。なお、図1中、23は、エンジンルーム3の前部上端側において左右のアッパメンバ19を連結する略コ字状のフロントバルクヘッドアッパであり、24は、フロントバルクヘッドアッパ23に結合されてラジエータ収納部を形成するフロントバルクヘッドロアである。また、車両1の前部下方まで延出した左右のアッパメンバ19の前端部は、連結部材25を介してフロントサイドフレーム15の前端部側面に結合されている。
上部フレーム10は、ロールフォーム成形によって略閉断面形状の筒状部材が形成された後、その筒状部材が三次元曲げ成形によって所定の湾曲形状に造形されている。上部フレーム10は、具体的には、接合フランジ32が突設された略三角形状の閉断面形状とされ、接合フランジ32が車体下方に向き、断面の略三角の一辺を成す側壁41が車室内側に向くよう組み付けられる。そして、上部フレーム10の車室内側に向く側壁41には、長手方向に沿う溝部42がロールフォーム成形によって形成されている。この溝部42には車室内側において図示しないカーテンエアバッグ装置(室内側車体部品)が取り付けられる。
また、接合フランジ32は、ドア開口を成す領域では図示しないボディサイドウェザーストリップ等のドア開口用トリムが取り付けられる。つまり、接合フランジ32はドア開口用トリムの取付フランジとして用いられる。
上部フレーム10の後端部は、図1に示すように、リヤサイドフレーム16の後端部に対し車体前後方向のほぼ同位置まで延出しており、両者の後端部の近傍は、図5〜図7に示す第1連結部材48と第2連結部材49を介して結合されている。なお、第1連結部材48と第2連結部材49は、リヤフロアパネル50の端部のフランジ50aを挟み込んだ状態で相互に結合されている。
また、ロールフォーム成形や引き抜き成形、押し出し成形、UO成形等によって形成される上部フレーム10の管材は必ずしも一定断面に形成する必要はなく、例えば、図8,図9,図10に示すように断面形状を連続的に変化させるようにしても良い。
10a…ルーフサイドレール領域
10b…フロントピラー領域
10c…リヤピラー領域
16…リヤサイドフレーム
32…接合フランジ
42…溝部
43…アウタパネル(外板パネル)
46…高さ補足用のブラケット
48…第1連結部材(連結部材)
49…第2連結部材(連結部材)
Claims (3)
- ルーフ側部に配置されるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前端部から前部下方に向かって延出するフロントピラーと、前記ルーフサイドレールの後端部から後部下方に向かって延出するリヤピラーと、が設けられ、これらの車外側に車体の外面を成す外板パネルが取り付けられる車体上部構造において、
前記ルーフサイドレールとフロントピラーとリヤピラーとが、略閉断面の筒状部材を三次元曲げ成形することによって連続した一体のフレーム部材として形成され、
このフレーム部材上のルーフサイドレール領域、フロントピラー領域、リヤピラー領域にそれぞれ外板パネルが取り付けられ、前記ルーフサイドレール領域の上面と外板パネルの間は、少なくとも一部が高さ補足用のブラケットを介して結合され、
前記フレーム部材の後端部が、車体の後部下方側で車体前後方向に延出するリヤサイドフレームの後端部の前後位置とほぼ同位置まで延出し、
その延出端が別体の連結部材を介して前記リヤサイドフレームの後端部と結合されていることを特徴とする車体上部構造。 - ルーフ側部に配置されるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前端部から前部下方に向かって延出するフロントピラーと、前記ルーフサイドレールの後端部から後部下方に向かって延出するリヤピラーと、が設けられ、これらの車外側に車体の外面を成す外板パネルが取り付けられる車体上部構造において、
前記ルーフサイドレールとフロントピラーとリヤピラーとが、略閉断面の筒状部材を三次元曲げ成形することによって連続した一体のフレーム部材として形成され、
このフレーム部材上のルーフサイドレール領域、フロントピラー領域、リヤピラー領域にそれぞれ外板パネルが取り付けられ、前記ルーフサイドレール領域の上面と外板パネルの間は、少なくとも一部が高さ補足用のブラケットを介して結合され、
前記フレーム部材の車室内側の面には長手方向に沿う溝部が形成され、その溝部に車内側車体部品が配置されることを特徴とする車体上部構造。 - ルーフ側部に配置されるルーフサイドレールと、このルーフサイドレールの前端部から前部下方に向かって延出するフロントピラーと、前記ルーフサイドレールの後端部から後部下方に向かって延出するリヤピラーと、が設けられ、これらの車外側に車体の外面を成す外板パネルが取り付けられる車体上部構造において、
前記ルーフサイドレールとフロントピラーとリヤピラーとが、略閉断面の筒状部材を三次元曲げ成形することによって連続した一体のフレーム部材として形成され、
このフレーム部材上のルーフサイドレール領域、フロントピラー領域、リヤピラー領域にそれぞれ外板パネルが取り付けられ、前記ルーフサイドレール領域の上面と外板パネルの間は、少なくとも一部が高さ補足用のブラケットを介して結合され、
前記フレーム部材は、前記略閉断面の筒状部材を造形する際に相互に付き合わされて閉断面の外側に突出する接合フランジが形成され、その接合フランジがドア開口用トリムの取付フランジとして用いられることを特徴とする車体上部構造。
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