JP5345600B2 - 回転面板をクイルに装着する工作機械のnc制御方法 - Google Patents

回転面板をクイルに装着する工作機械のnc制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転面板をクイルに装着する工作機械のNC制御方法および装置に係り、特に、回転面板のスライダを半径方向に送りながらテーパー穴等の加工を行うためのNC制御方法に関する。
例えば、横中ぐり盤で、テーパー穴加工や曲面穴加工を行う場合には、回転面板と呼ばれるアタッチメントをクイルに取り付けている。テーパー穴加工では、穴の径が変化するために、工具を半径方向に送らなければならないからである。
この種の回転面板では、主軸の半径方向にスライドするスライダが設けられており、バイトはこのスライダに取り付けられている。回転面板の内部には、スライダを半径方向に移動させる動力を伝達する機構が組み込まれている。従来の回転面板としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
クイルの中で主軸が軸方向に移動する横中ぐり盤のような工作機械では、クイルを軸方向に送る軸(Z軸)と、中ぐり軸である主軸を軸方向に送る軸(W軸)という平行な2軸をもっているという主軸頭独特の構造に関係して、回転面板を利用した加工では、どのようにして工具に半径方向の移動と軸方向の移動を与えるかという、横中ぐり盤特有の問題点がある。
図4は、クイルを送るZ軸と平行な方向にテーブルを送るV軸送り機構を備えたテーブルを用いて、加工物にテーパー穴を加工する従来例を示す。
図4において、参照番号10は、横中ぐり盤のコラムである。12は主軸頭である。コラム10は、図面に垂直な前後方向(X軸)に移動可能であり、主軸頭12は、上下方向(Y軸)に移動可能にコラム10に取り付けられている。
主軸頭12には、クイル14が水平方向に移動自在に設けられている。このクイル14には、フライス軸16と主軸18が組み込まれている。クイル14を軸方向に移動させるのがZ軸送り機構である。このZ軸送り機構は、Z軸送りサーボモータ19と、ボールネジ20と、クイル14に固定されたボールナット21から構成されており、Z軸送りサーボモータ19の回転を歯車伝動機構でボールネジ20に伝動し、ボールナット21によってクイル14の軸方向の運動に変換している。
同様に、中ぐり軸である主軸18を軸方向に移動させるがW軸送り機構である。このW軸送り機構は、W軸送りサーボモータ22と、ボールネジ23と、主軸18を支持する軸受24に固定されたボールナット25から構成されている。
回転面板30はクイル14の先端に装着されている。回転面板30の端面には、スライダ32が半径方向に移動可能に取り付けられている。スライダ32の先端部には、バイト34が装着されている。
回転面板30の内部には、ボールねじ機構と、かさ歯歯車を組み合わせたスライダ送り機構が組み込まれており、W軸送り機構による主軸18の直線送り運動をスライダ32の半径方向の直線送り運動に転換されるようになっている。
なお、図4において、参照番号27は、主軸18を回転駆動する主軸モータである。主軸18はフライス軸16と一体で回転し、フライス軸16から回転面板30に回転が伝達される。
このような横中ぐり盤では、テーパー穴加工を加工物100に行おうとすると、Z軸で回転面板30を送っても、通常のNC制御ではW軸を移動できないため、テーパー穴加工ができなかった。
これは、次のようなクイル14と主軸18との関係に理由があるからである。
クイル14の送り量をz、主軸18の送り量をwにして加工プログラムを実行すると、Z軸とW軸とは相互に独立しているため、クイル14を送り量zだけ移動させる間、主軸18を指令された送り量wで移動させる位置制御が行われる。ところが、クイル14をZ軸で移動しても、主軸18の方はクイル14とはいっしょに移動しない。クイル14と主軸18の相対的な位置関係が変化してしまい、主軸18をW軸で指令した送り量wだけ送っても、その移動量分だけスライダ32を移動させることはできなくなってしまう。
このため、図4に示したような横中ぐり盤で回転面板加工を行う場合には、Z軸でクイル14を送る替わりに、V軸移動機能付きのテーブル40を用いて加工している。このテーブル40では、V軸送りサーボモータ41によって、テーブル側に固定されているボールナット42に螺合しているボールネジ43を回転させ、テーブル40をZ軸と平行な方向に送ることができる。
そしてクイル14を加工に必要な位置で固定し、スライダ32の送りはW軸で指令し、V軸で指令してテーブル40で送って、加工物100にテーパー穴加工や円筒穴加工、曲面穴加工等の加工を行っている。
他方、V軸移動機能付きのテーブルを用いずに、テーパー穴加工等の回転面盤加工を実現できるように、図5に示すように、ラム46にW軸送り機構を組み付けた横中ぐり盤もある。
この図5の例では、ラム46と主軸18とを、相対的に移動させる位置制御が可能になっている。この場合は、ラム46といっしょに主軸18も移動していくため、主軸18をW軸で指令して送り量wだけ送れば、その送り量分だけスライダ32を移動させることができる。図4の場合とは異なって、ラム46のZ軸送りと、主軸18のW軸送りだけで、加工物Wにテーパー穴加工等の加工を行うことができる。
この他、W軸の替わりに、回転面板の内部にスライダ送り専用の送り機構をもった制御軸(U軸)を付加し、Z軸とU軸の制御によりテーパー穴加工を行う従来技術も知られている。
特開平10−291108号公報
従来の横中ぐり盤で、回転面板を利用した加工を実施する場合、上述したように、クイルに回転面板を取り付けただけでは、テーパー穴加工や曲面穴加工を行うことができず、V軸移動機構付きの複雑なテーブルを用いたり、ラムにW軸送り機構を組み入れた複雑な機械を使わなければならなかった。
そこで、本発明の目的は、前記従来技術の有する問題点を解消し、クイルを送るZ軸送り機構と、主軸を送るW軸送り機構が主軸頭に単独で組み付けられた簡易な構造の工作機械であっても、クイルに回転面板を取り付けるだけで、加工物にテーパー穴加工や曲面穴加工などの加工を従来の加工プログラムでの指令の仕方で行えるようにした回転面板をクイルに装着した工作機械のNC制御方法を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明は、
回転面板がクイルに装着された工作機械におけるNC制御方法であって、
前記クイルの内部には、回転自在に支持されたフライス軸と、前記フライス軸の内部に軸方向に移動可能な中ぐり軸とが組み込まれ、前記クイルを軸方向に送るZ軸送り機構と、前記中ぐり軸を送るW軸送り機構とが、それぞれ独立して主軸頭に設置され、前記クイルと中繰り軸とが独立にそれぞれ移動する工作機械を用い、
前記回転面板には、工具が装着されたスライダが半径方向に移動可能に取り付けられ、前記W軸送り機構による前記中ぐり軸の直線運動を前記スライダの半径方向の直線運動に転換するスライダ送り機構が設けられた回転面板を用い、前記回転面板を前記クイルの先端に装着し、
前記クイルを送るZ軸の移動量をz、前記中ぐり軸を移動させて前記スライダを半径方向に送るW軸の移動量をwとして、前記回転面板を用いた穴加工での軸移動の指令コードを記述したブロックを含む加工プログラムを数値制御装置に入力し、
数値制御装置内部で前記軸移動の指令コードを含むブロックを解析するときに、Z軸の移動量をz=z、W軸の移動量をw=(z+w)に変換して解析し、
変換後のZ軸移動量z、W軸移動量(z+w)に基づいてZ軸、W軸のそれぞれの実際の移動量指令値を演算し、移動量の指令をそれぞれZ軸サーボ制御部、W軸サーボ制御部に出力することを特徴とするものである。
本発明によれば、クイルを送るZ軸送り機構と、主軸を送るW軸送り機構が主軸頭に単独で組み付けられた簡易な構造の工作機械であっても、クイルに回転面板を取り付けるだけで、加工物にテーパー穴加工や曲面穴加工などの加工を行うことができる。
本発明が適用される横中ぐり盤を示す側面図である。 同中ぐり盤の駆動系統および制御系統を示す図である。 数値制御装置における加工プログラムのブロックを解析・実行処理する手順を示すフローチャートである。 回転面板が取り付けられる従来の工作機械を示す側面図である。 回転面板が取り付けられる従来の工作機械のラムを示す断面図である。
以下、本発明による回転面板をクイルに装着する工作機械のNC制御方法の一実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明によるNC制御方法が適用される横中ぐり盤の全体構成を示す。
図1において、参照番号10は、横中ぐり盤のコラムを示している。参照番号12は主軸頭である。コラム10は、図面に垂直な前後方向(X軸)に移動可能であり、主軸頭12は、案内面にそって上下方向(Y軸)に移動可能にコラム10に取り付けられている。
主軸頭12には、クイル14が左右水平方向に移動自在に設けられている。このクイル14の内部には、フライス軸16と中ぐり軸である主軸18とが組み込まれている。クイル14を軸方向に移動させる送り機構がZ軸送り機構である。このZ軸送り機構は、Z軸送りサーボモータ19と、ボールネジ20と、クイル14に固定されたボールナット21から構成されており、Z軸送りサーボモータ19の回転を歯車伝動機構17で減速してボールネジ20に伝動し、ボールナット21によってクイル14の軸方向の直線運動に変換している。
同様に、中ぐり軸である主軸18を軸方向に移動させる軸がW軸送り機構である。このW軸送り機構は、W軸送りサーボモータ22と、ボールネジ23と、主軸18を支持する軸受24に固定されたボールナット25から構成されている。W軸送りサーボモータ22の回転は、歯車伝動機構26によって減速されてボールネジ23に伝動され、ボールナット25によって主軸18の軸方向の直線運動に転換される。これによって主軸18は、フライス軸16の内周面を摺動しながら軸方向に移動することができる。
主軸頭12には、主軸18を回転駆動する主軸モータ27が設置されている。主軸モータ27から伝動歯車機構28を介して回転が主軸18に伝動されると、主軸18はフライス軸16と一体で回転する。フライス軸16の先端には次に説明する回転面板30が連結されており、フライス軸16から回転面板30に回転が伝動される。
そこで、回転面板30の構成について説明する。
回転面板30はクイル14の先端に装着されるアタッチメントである。この回転面板30は、ハウジング31と端面33を含む。この端面33には、スライダ32がクイル14の半径方向に移動可能に取り付けられている。スライダ32の先端部には、バイト34が装着されている。
回転面板30のハウジング31の内部には、ボールねじ機構とかさ歯歯車を組み合わせたスライダ送り機構が次のように組み込まれている。この場合、中ぐり軸である主軸18の先端からは、第1のボールネジ35が軸方向に延びており、この第1のボールネジ35は、かさ歯歯車36と一体のボールナット37に螺合している。かさ歯歯車36は、90℃方向を変えたかさ歯歯車38に噛み合っており、このかさ歯歯車38には、第2のボールネジ39が連結されている。この第2のボールネジ39は、スライダ32に固定されたボールナット44に螺合している。したがって、W送り機構による主軸18の直線送り運動は、その移動量に等しいスライダ32の半径方向の直線送り運動に転換されるようになっている。
なお、加工物100は、テーブル50の上に載せられている。この実施形態では、テーブル50の位置は固定されている。
次に、図2には、回転面板30を駆動する駆動系統とともに数値制御装置の制御系統が示されている。
図2において、参照番号60は、数値制御装置を示し、62は加工プログラムを示す。
数値制御装置60は、加工プログラム62を処理するために、加工プログラム解析部、実行部等を備えている。加工プログラム解析部は、加工プログラム62を1ブロックずつ読み出して、そのブロックのコード内容を解析するとともに、実行部で処理可能なデータを作成し、そのデータを解析済みバッファに転送する。
実行部は、解析済みバッファから取り出したデータからCPUの基本サンプリング時間あたりの各軸の移動量を計算し、各軸移動量から各軸の移動目標位置を更新し、この移動目標位置のデータをそれぞれZ軸サーボ制御部64、W軸サーボ制御部66に送る。Z軸サーボ制御部64、W軸サーボ制御部66は、各軸のサーボモータ19、22に取り付けた位置検出器から位置をフィードバックしながらモータサーボモータ19、22に指令を与え、フィードバック位置制御を行うことになる。
数値制御装置60では、テーパー穴加工を実施するにあたり、例えば次のようなGコードが設定されている。なお、Gコードの番号は説明の便宜上から仮に設定したものであり、これに限定されるものではない。
G500
このGコードは、数値制御装置60のブロック解析での演算モードをデフォルトの標準演算モードから回転面板30を用いた穴加工での演算モードへ切り換えることを指定するGコードである。
G501
このGコードは、数値制御装置60のブロック解析での演算モードを元の標準演算モードに指定するGコードである。
テーパー穴加工を実施するときの軸移動のプログラムは、次のようなブロックで構成される。


G500 …(a)
G01Zz Ww Ff …(b)




まず、ブロック(a)では、ブロック解析での演算モードを標準演算モードから図3のフローチャートに示される演算モードに切り替える。ブロック(b)が軸移動の指令であり、直線補間のG01を使って、Z軸の移動量z、W軸の移動量w、送り速度Fをfで指定している。
以下、図3を参照しながら、加工プログラムのブロックを解析・実行するときの処理内容について説明する。
まず数値制御装置60は、記憶装置に格納されている加工プログラムを1ブロックずつ読み出す(ステップS10)。ブロック(a)では、G500という標準演算モードから回転面板加工用の演算モードへの切り換えが指定されているので(ステップS11のyes)、このブロックを実行して演算方式が切り換わる(ステップS12)。
次に、ブロック(b)を読み出すと(ステップS10)、ステップS13に進んでブロックの解析を開始し、Z軸の移動量zはそのままにして「z=z」とし、W軸の移動量wについては、「w=z+w」に変換する(ステップS14)。
次に、解析結果として演算されたZ軸移動量z、W軸移動量(z+w)、送り速度fなどのデータは、解析済みバッファを経由して実行部に転送される(ステップS15)。実行部は、解析済みバッファから取り出したデータからCPUの基本サンプリング時間あたりのZ軸とW軸の実際の移動量を計算し、Z軸サーボ制御部64、W軸サーボ制御部66に分配する(ステップS16)。
Z軸サーボ制御部64、W軸サーボ制御66は、各軸のサーボモータ19、22、…に取り付けた図示しない位置検出器から位置をフィードバックしながらサーボモータ19、22、…に指令を与える。
この結果、クイル14は移動量zで送られ、主軸18は移動量(z+w)で送られることになる。つまり、クイル14が移動量zだけ移動する間、主軸18は指令された移動量wではなく、クイル14の移動量分を加えた(z+w)を移動させる位置制御が行われることになる。この場合は、クイル14に主軸18を追随させた上で、主軸18をクイル14に対して相対的な送り量で送ることができるので、Z軸方向にクイル14を送りながら、かつW軸の送り量w分だけスライダ32を半径方向に移動させつつ加工物100に対するテーパー穴加工を行うことができる。
以上は、テーパー穴加工を例に挙げて説明したが、同じようにして、回転面板30を使用した円筒穴加工や、曲面穴加工も行うことができる。
円筒穴加工の場合には、テーパー穴加工でw=0の特別な場合であるから、
G01Zz Ff
というようにプログラムすればよい。
また、曲面穴加工の場合は、円筒穴加工のZ軸とW軸の直線補間を円弧補間にすればよいから、円弧補間のGコードを使って
G17G02Zz Ww Ff
というようにプログラムすればよい。
なお、本実施形態のような横中ぐり盤では、クイル14に回転面板30を取り付けない状態でも、さまざまな加工が行われる。
この場合には、数値制御装置60での演算モードをデフォルトの標準演算モードに切り替えるGコードを設定しておけばよい。例えば、G501に標準演算モードを指定するGコードを割り当て、軸移動の指令の前のブロックにおけばよい。
この標準演算モードでは、軸移動のブロックを解析したときに、Z軸の移動量zは「z=z」とし、W軸の移動量wについても、「w=w」となることはいうまでもない。
以上のように本実施形態によれば、V軸の送り機構を付加したテーブルを利用したり、スライダを送るU軸送り機構を組み込んだ複雑な回転面板を使用したり、あるいはZ軸のラムにW軸送り機構を組み込んだ複雑な構造の工作機械を使用しないでも、クイル14を送るZ軸送り機構と、主軸18を送るW軸送り機構が主軸頭12に単独で独立に組み付けられた簡易な構造の横中ぐり盤であっても、クイル14に回転面板30を取り付けて加工物Wにテーパー穴加工や、円筒穴加工、曲面穴加工を行うことができる。
しかも、テーパー穴等の加工に必要な送りを、すべて数値制御装置内部の演算処理で実現することができる上に、加工プログラム自体は、従来の加工プログラムでの指令の仕方と何ら異なるところがないという利点も挙げることができる。
10…コラム、12…主軸頭、14…クイル、16…フライス軸、18…主軸(中ぐり軸)、30…回転面板、32…スライダ、34…バイト、50…テーブル、60…数値制御装置、100…加工物

Claims (4)

  1. 回転面板がクイルに装着された工作機械におけるNC制御方法であって、
    前記クイルの内部には、回転自在に支持されたフライス軸と、前記フライス軸の内部に軸方向に移動可能な中ぐり軸とが組み込まれ、前記クイルを軸方向に送るZ軸送り機構と、前記中ぐり軸を送るW軸送り機構とが、それぞれ独立して主軸頭に設置され、前記クイルと中繰り軸とが独立にそれぞれ移動する工作機械を用い、
    前記回転面板には、工具が装着されたスライダが半径方向に移動可能に取り付けられ、前記W軸送り機構による前記中ぐり軸の直線運動を前記スライダの半径方向の直線運動に転換するスライダ送り機構が設けられた回転面板を用い、前記回転面板を前記クイルの先端に装着し、
    前記クイルを送るZ軸の移動量をz、前記中ぐり軸を移動させて前記スライダを半径方向に送るW軸の移動量をwとして、前記回転面板を用いた穴加工での軸移動の指令コードを記述したブロックを含む加工プログラムを数値制御装置に入力し、
    数値制御装置内部で前記軸移動の指令コードを含むブロックを解析するときに、Z軸の移動量をz=z、W軸の移動量をw=(z+w)に変換して解析し、
    変換後のZ軸移動量z、W軸移動量(z+w)に基づいてZ軸、W軸のそれぞれの実際の移動量指令値を演算し、移動量の指令をそれぞれZ軸サーボ制御部、W軸サーボ制御部に出力することを特徴とする回転面板をクイルに装着した工作機械のNC制御方法。
  2. 前記加工プログラムのブロックに回転面板を用いた穴加工での軸移動の指令コードが含まれるか否かを判別し、回転面板を用いた穴加工以外の軸移動の指令コードである場合には、Z軸の移動量をz=z、W軸の移動量をw=wとする標準演算モードで当該ブロックを解析することを特徴とする請求項1に記載の回転面板をクイルに装着した工作機械のNC制御方法。
  3. 回転面板を用いた穴加工でのブロック解析の演算モードへの切り換えを指定するGコードと、前記標準演算モードへの切り換えを指定するGコードと、を設定したことを特徴とする請求項2に記載の回転面板をクイルに装着した工作機械のNC制御方法。
  4. 前記回転面板を用いた穴加工は、円筒穴加工、テーパー穴加工、曲面穴加工のうちいずれかの加工であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の回転面板をクイルに装着した工作機械のNC制御方法。
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