JP5240412B1 - 数値制御装置 - Google Patents

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Abstract

同時同期タップ指令を解析する同時同期タップ指令処理手段(16)と、メインセットとサブセットのS1軸、S2軸の加減速時定数を比較して長い方の時定数を選択するタップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)と、タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)により選択された主軸時定数、指令された主軸回転数に基づいてX軸の加減速移動量を計算して指令した位置に移動させる穴あけ軸(X1)加減速処理手段(22)と、穴あけ軸(X1)加減速処理手段の出力である穴あけ軸の移動量とピッチから計算してタップ主軸を穴あけ軸に同期させる同期タップ補間処理手段(23)とタップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段の出力であるタップ主軸回転量を同期側に同期データとして転記するタップ主軸同期処理手段(55)とを設けた。

Description

この発明は、数値制御(Numerical Control、以下NCと略すことがある)装置によって制御する数値制御旋盤によるワークの加工技術に関するものである。更に詳しくは、旋盤加工に於いて、XZ平面に垂直、且つX軸方向と垂直に交わる平面上で、X座標軸からY軸方向に離れた位置に穴あけ等の加工を行う偏心加工に関するものである。
従来、複合加工旋盤の型式の一つとしてX(ワーク半径方向)Z(ワーク軸方向)平面に直交する、付加軸としてのY軸を有し、X座標軸からY軸方向に離れた位置に穴あけ等の加工を行なえるようにしたものがある。
またこれとは異なる形式の一つとして、ワークを把持して回転位置制御されるC軸と、当該C軸中心方向に接離するように位置制御されるX軸と、同様にC軸の軸線方向に移動するZ軸と、前記X軸とZ軸によって駆動される、前記C軸の軸線に直角に任意角度に回転可能なタレット軸(H軸)を有するものがある。この様な旋盤では通常のワーク円柱表面への旋削加工の他に、ワークの円周方向を実際には存在しない仮想Y軸により平面加工することができる。この加工は円形断面の一部を直線的に切り落とし、Dの文字に似た断面となることからDカットと呼ばれる。
更に、前記Dカット加工をワークの表裏二面に行えば、円形断面の両側を切り落とした形に加工する、ダブルDカット(加工されたワークの断面がスパナの開口部のようになることからスパナカットと呼ばれることもある)となる。これは、従来の機械で前記Dカットを同一ワークに2回施せば同じ形状が加工できる。
前記後者の形式による機械で前記Dカット加工を実現するためには、C軸に把持したワークの半径方向に、中心から任意の距離だけ離れた平面を想定し、C軸中心方向に対してはH軸上の回転工具をC軸中心方向に向け、C軸中心から離れた位置に対しては、その方向に工具が向くようにH軸を回転させるとともに、この工具に垂直になるようにC軸を回転させる。この時にはC軸中心とH軸中心を結ぶ線からY軸方向に外れた位置が加工点になるので、加工面と工具先端が離れることになる。従ってこの距離を算出し、H軸中心をC軸中心方向(X軸方向)に移動させる必要がある。この様な一連の制御をC軸のワーク円周上に想定した面の一端から他端まで連続して仮想Y軸上の速度が指令速度になるように行うことにより所望の加工が実現できる。X軸は前述のように工具先端(=加工点)のワーク中心からの距離にしたがって位置制御される。
前記加工を実現するためにC軸回動と工具(タレット軸)の首振りを機械で同期制御したものが特許文献1に、前記と類似の動作をする、全サーボ制御による構成を一つのセットとし、これを6セット纏めた機械の構成および作動方法が特許文献2に開示されている。これらの文献では機械の構造や各部の動作が説明されており、これらの制御により所謂Dカット加工や、Dカット面の平面に穴あけなどを行うことができる。
また、前記Dカットに似た加工内容が特許文献3に図示されているが、X、Z、主軸/C軸、固定角度割出タレットで構成される機械であるので、Y軸制御が行なえない。従って、ワーク外径部に穴あけを行なった場合、穴の方向は全てワーク中心に向かうことになり、Dカット面やスパナカット面の平面に垂直な穴あけを行うことはできない。
特公平3−033441号公報 (関連記述:第8ページ第16欄32行目乃至第9ページ第17欄28行目、第9ページ第18欄18行目乃至第10ページ第19欄29行目、第3図、第4図) 特開2000−218422号公報 (関連記述:第5ページ第7欄25行目乃至同34行目、第10ページ第18欄25行目乃至第11ページ第19欄32行目、図7乃至図11) 特開昭60−044239号公報 (関連記述:第5ページ第4欄乃至第6ページ第2欄17行目、第10図の外径点加工の線形状(1e))
図7に示すような従来の一組のXZHC軸及び同期タップ主軸S軸から成る機械構成に於いては、ワークを把持するC軸を中心にしてX軸方向に移動可能なように、X軸方向の円周方向(ワークの半径方向)に首振りができるタレット軸(H軸)が配されており、H軸は任意の角度に回転制御できる。所謂この機械は実際の軸としてY軸が無くてもあたかもY軸があるように制御でき、即ち仮想Y軸制御ができる。
この構成によりH軸とC軸を同期して等角度回転させ、更にH軸をX軸方向に、前記回転に同期して回転工具を接離させることによってDカット加工や、ワーク中心から離れた位置に平面を仮想し、当該平面に垂直な方向への切削や穴あけ等の加工動作を行なわせることができる。
前記の様な構成の機械で、加工されたDカット面に対して例えば同期タップ加工を行うには、C軸、H軸、X軸の協調によるX軸方向送りと、工具進行方向がY軸に対して垂直になる様に角度を維持するC軸とH軸の同期回転、回転工具用主軸であるS軸のタップ工具をねじピッチと送り速度に合わせて回転させる同期回転制御が必要となる。
従来、XZHC軸及び同期タップ主軸S軸から成る1セットの構成の機械では、通常の同期タップと同様の制御で同期タップ加工が行なえるが、スパナカットされた両面に同時に二つの同期タップ加工を行うには、図1に示すように、H2、X2、S2軸を有する工具台を、既に存在する前記工具台(H1、X1、S1軸を有する工具台)に対し、ワークを介して点対称位置に追加する必要がある。なお、Z軸は工具とワークとの間で相対的な関係にあるため、Z軸は工具台側、ワーク保持側のどちらに設けられてもよいが、一般的には工具台側に設けられる。
ところが、このように単純に工具台を追加したとしても、二つの工具台の動作の同期及び二つの工具台上の二つの回転工具用主軸の同期を取らなければ、適切な同期タップ加工を行うことができない。
また、二つのタップ工具を同じ速度パターンで工具軸方向に駆動し、円周方向に回転駆動させるには、同一名称の軸でも異なった仕様のモータが使われて加減速パターンや加減速時定数が異なっている可能性があるので、これらを一致させる必要がある。なお、同期タップ主軸には特に注意しなければねじ山が潰れてしまうことがある。
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、ワークを回転させる一つのC1軸に対して、X1軸、H1軸及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、H2軸及びS2軸から成るサブセットとを、点対称に配置した機械を制御することにより、ワークの直径方向両面への同期タップ加工を精度よく同時に行うことができる数値制御装置を提供することを目的とする。
本発明の数値制御装置は、一つのC1軸に対して、X1軸、H1軸及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、H2軸及びS2軸から成るサブセットとを、対向に配置した機械を制御する数値制御装置において、前記メインセットとサブセット夫々のS1軸、S2軸の加減速時定数を比較して長い方の加減速時定数を選択するタップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)と、前記タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)により選択された前記加減速時定数と、指令された主軸回転速度及び仮想座標系のX1軸方向の穴底位置とに基づいて前記仮想座標系のX1軸の制御単位時間毎の移動量を計算し、穴底位置で停止するような加減速処理する穴あけ軸(X1)加減速処理手段(22)と、
前記穴あけ軸(X1)加減速処理手段(22)の出力である前記X1軸の制御単位時間毎の移動量に基づいてS1軸の制御単位時間毎の回転量を計算するタップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段(23)と、 前記タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段(23)で計算された前記S1軸の制御単位時間毎の回転量を同期側に同期データとして転記するタップ主軸(S2)同期処理手段(55)と、前記仮想座標系のX1軸の座標値を座標変換してメインセット側のX1軸及びH1軸とC1軸との実軸位置に変換するとともに、この実軸位置から前回制御単位時間の実軸位置との差を計算することで、X1軸及びH1軸、C1軸の実軸移動量を得る基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段(53)と、この基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段(53)で得られたX1軸、H1軸の実軸移動量を、サブセット側のX2軸、H2軸の実軸移動量とする同期側タレット同期処理手段(54)と備え、C1軸に把持したワークの両面への同期タップ加工を同時に行うよう前記機械を制御するものである。
この発明によれば、両セットの夫々の回転工具駆動部のサーボモータが振動を起こさない最大トルクで無理の無い確実な同時同期タップ加工制御が行うことができる。従って、従来の約半分の時間でワーク両面に同時に同期タップ加工が完了するので、生産性が約二倍になるという産業上の顕著な効果がある。
また、この発明によれば、両セットの何れの主軸を基準にするかを選択でき、且つ夫々の回転工具駆動部のサーボモータが振動を起こさない最大トルクで無理の無い確実な同時同期タップ加工制御が行うことができる。従って、従来の約半分の時間でワーク両面に同時に同期タップ加工が完了するので、生産性が約二倍になるという産業上の顕著な効果がある。
本発明の実施例1に係る、仮想Y軸制御による同時同期タップ加工の動作例と加工プログラム例を示す図である。 本発明の実施例1に係る、仮想Y軸制御による同時同期タップ動作の詳細説明図である。 本発明の実施例1に係る、仮想Y軸制御による同時同期タップ制御のフローチャートである。 本発明の実施例1に係る数値制御装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係る同期タップ主軸用加減速パラメータの一例を示す図である。 一般的な傾き一定多段加減速パターンの一例を示す図である。 仮想Y軸制御を行う機械の基本軸構成例を示す図である。
実施例1.
以下、本発明の実施例1について図1乃至図7を用いて説明する。
図1は本発明の実施例1による、ワークを位置制御して回転させる一つのC1軸に対して、X1軸、Z1軸、第一のタレット軸(H1軸)及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、Z2軸、第二のタレット軸(H2軸)及びS2軸から成るサブセットとを、点対称に配置した機械を制御して行う、ワークに施されたスパナカットの両面(裏表面)に同時に同期タップ加工の動作例とそのプログラム例を示したものである。ここでは先ず両面同時にタップの下穴を開け、続いて両面同時にタップ加工を行なっているが、加工プログラムはタップ加工に関する部分のみを示している。なお、タップ加工は主軸を回転させるだけでタップの推進力により自動的に切り込むフローティングタップを用いる方法ではなく、同期タップ主軸チャックでタップビット(タップ工具)を把持し、タップの回転と送りを同期させてNC装置で切込制御する同期タップまたはリジッドタップによるものである。
また、Z軸の作動方向はXY平面およびH軸、C軸の作動面に垂直な方向であり、本発明の実施例1の基本的な動作に影響することは無いので、軸名として挙げても動作等についての説明は割愛する。
この一つのC1軸に対して、X1軸、Z1軸、第一のタレット軸(H1軸)及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、Z2軸、第二のタレット軸(H2軸)及びS2軸から成るサブセットとを、点対称に配置した機械のために、同じ数の駆動部を設けた場合、二組のXZHS軸に同じ指令、例えばメインの組の移動量をそのまま対向して配置された他の組に与えれば、工具および工具取り付が完全に等しく、且つ工具補正量等も等しい時(両タレットに、寸法諸元が同一の二つの工具を、同等に取り付けている時)に限り、動きとしてはスパナカットされた両面の、点対称の位置に同時穴あけやタップ加工を行なえることになる。実際の同時同期タップに於いては、同期タップ主軸用モータの仕様が異なっていたり負荷が異なっていたりする場合には夫々に適した加減速パラメータ等が設定されているが、同時に同期タップを行うときは、これらのパラメータも最適なものに統一する必要がある。
従って、二組のXHZS軸夫々の移動量を計算し、加減速などのパラメータを選択して設定し直し、この二組を移動開始のタイミングも含めて完全に同期して作動させなければならない。
本発明の実施例1は、前記新規構成の機械を前記のように制御することにより、基準となるC1軸、X1軸、Z1軸、タレット軸であるH1軸及び同期タップ主軸S1軸のセット(メインセットとする)による表面(ワークの一所定面)への例えば仮想Y軸制御を用いて同期タップ加工を行うと共に、前記メインセットに同期してH2軸を駆動し、X2軸、Z2軸、H2軸、S2軸のセット(サブセットとする)による裏面(前記表面に対してワークの直径方向で反対側の面)への同期タップ加工を同時に行う、同時同期タップ加工ができるようにするものである。
また、図1には、各系統のプログラム例を挙げているが、この中のシーケンス番号N101〜N103の付されたブロックの内容に基づき基準軸と同期軸が同じ動きをして同時に同期タップ加工を行ない、表裏同時に同期タップ加工ができることになる。ここではワークを把持したC1軸を中心にしてメインセットとサブセットのタレット軸が対向して配置される。
また、この機械で同時同期タップ加工を行うには仮想Y軸加工(制御)が必要であるが、仮想Y軸加工の事前の準備として、タップ工具に工具交換し、ワークを回転させる軸をC軸制御モードに切り換えておくことが必要である。
図1に示す機械で同時に同期タップ加工を行うには、図1に示すように、先ず、工具方向と仮想平面X軸方向を平行にする(各系統毎にG0Xx1H0C0;を指令する)。この指令によりC1軸中心からX軸方向にx1離れた位置に工具先端(中心)が位置決めされ、H軸とC軸は0度に位置決めされる(図1の(1)の状態)。
メイン、サブ両セットについて前記位置決めを実行した上で、メインセット(系統1 $1)の加工プログラムで仮想Y軸補間モード指令(ここでは例えばM121とする)を指令して仮想Y軸補間モードを確立する。続いて二つの系統で同時に同期して仮想Y軸加工を行うために、仮想Y軸同期指令(ここでは例えばM131とする)を与える。また、メインセットとサブセット(系統2 $2)とを同期待ち合わせさせる指令(例えば「!」指令を用い、メインセットに「!2」、サブセットに「!1」を指令すれば、メインセットとサブセットとが同期待ち合わせすることになる)を与える(図1の(2)の状態)。
次に加工開始位置(仮想Y軸の座標値)への位置決め指令を行うと、ワーク端面の座標系上に設定された仮想Y軸位置に工具刃先中心が位置するようにC軸の角度を計算し、C軸とH軸を回転させると共にH軸中心がX軸上で移動する。更にDカット面上のC軸中心からの偏心量を指令すると、図2(a)に示すように仮想Y軸上のXpの位置に工具先端が一致するように工具中心を移動する(図1では(3)の状態)。なお、図1のプログラム例では、G00 X50 Y50指令が、前記各指令に相当する。次に同時同期タップ指令(G84 X10.F1.S1=S2 S100.,R2)のX座標値を読み取り、終点(タップ穴底)位置であるXu(図1のプログラム例ではX10)までタップビットを前進させ、同時にX軸の制御単位時間当たりの移動量に対応した角度だけ主軸を回転させながらタップ加工を実行する。図2(b)に示すように穴底p(=Xu)に達すると、続いて工具主軸を逆転させてタップビットを逆転させながら引き抜き、pの位置に戻ったところで同期タップ加工は完了する(図1の(4)の状態)。続いて(図1のプログラム例ではG00 X50 Y0を指令して)ワークと工具が干渉しない位置に工具を退避させると共に工具方向と仮想平面X軸方向を一致させる(図1の(5)の状態)。そして仮想Y軸同期キャンセル指令(同様にここでは例えばM130)を指令し、更に仮想Y軸補間モードキャンセル(例えばM120)を指令して仮想Y軸制御モードを終了する(図1の(6)の状態)。最後に(図1のプログラム例ではG00 X100を指令して)、タップビットを搭載したタレットを初期位置に復帰させる(図1の(7)の状態)。
以上のようにしてメインセット(系統1)への1同期タップ加工工程の加工プログラムで、表裏両面に同時に同期タップ加工が行なえることとなるが、この制御が行なえるのは前述したようにメインセットとサブセットの夫々のタレット軸に、寸法的諸元が同一の工具が等しく装着された場合に限られる。同時同期タップ加工に於いて、サブセットはメインセットで計算された制御・駆動データを用いる。またこれらは仮想軸から実軸への座標変換を行って、メインセット側で計算されたX1軸データはX2軸へ、H1軸データはH2軸及びC1軸に、S1軸データはZ1軸と同期化処理を行なった後でS2軸に入力することにより、メインセット、セブセット及びC1軸は同時同期タップ加工の動作を行うことができる。
加工プログラム中で加工終点位置(穴底位置)が指定されると、同様にpが求められ、pとpを結ぶ線を仮想XY平面上で直線補間する。更に当該移動量を最終的にはX軸とH軸(回転軸)とC軸(回転軸)の実軸位置に変換して各軸のサーボ制御部に出力し、サーボモータを駆動する。これによりタレットの実軸X軸方向の上下移動とC軸に把持されたワークの回転、タレット軸のC軸方向への位置制御が協調して行なわれる。その結果、ワークの中心から指定距離だけ離れた位置で、半径方向と直角な面に垂直に穴あけやタップ送り等の移動制御を行うことができる。
なお、図2に示すような仮想Y軸の偏心穴に於ける穴の開始点と底位置はH軸中心と工具先端中心を結ぶ直線上にあるが、図2(a)の状態でH軸をC軸中心方向に単に平行移動させただけでは図2(b)のようにはならず、底位置までズレが生じて断面が長穴となり、正しい加工ができない。従って仮想Y軸における偏心位置での深さ方向への切込みには、H軸のC軸方向への位置制御だけではなく、H軸C軸間の距離に応じてH軸及びC軸の回転角度を変化させる必要がある。
図3は実施例1のNC装置による同時同期タップ加工を行うためのフローチャートの一例である。
Step1で加工プログラムを読み込み、Step2で仮想Y軸に関するプログラム命令を解読し、所定の処理プログラムを実行する。仮想Y軸に関する命令としては仮想Y軸補間モードオン/オフ、この実施例ではM121/M120をこれに充てる。このM121により仮想XY軸平面での補間演算を可能とし、通常の旋盤としてのXZ平面による加工と、仮想Y軸を用いた制御ができる加工とを選択する切換処理部を作動させる。また、M121/M120は外部出力され、PLC(Programmable Logic Controller)により外部入力信号として再度NC装置に入力する方法を採用しているが、NC装置内部で切り換えるようにすることも可能である。
また他の命令としては仮想Y軸で二つのタレット軸の同期制御を行うためのM131(仮想Y軸同期オン/オフ)がある。このM131を指定することによりH2軸はH1軸データにより駆動されると解釈し、M130でキャンセルされ、夫々が独立して駆動されることになる。
更にStep1で読み込んだ加工プログラム中の同期タップ指令G84はオリエント指令付同期タップであり、G84XxFpSs,R2;というフォーマットで指令され、Fpはピッチ、Ssは主軸回転数、“,R2”はオリエント後同期タップを開始することを表し、標準的な命令であるが、標準的な命令には無いS2=S1、またはS1=S2という指定を追加することにより、S1,S2の二つある同期タップ主軸のどちらを基準として同期タップを行うかを指定することができる。
Step3では二つの同期タップ主軸S1,S2の、例えば図5に例示するような多段加減速の各段の同期タップ切換え主軸回転速度と同期タップ加減速時定数を比較し、加速度が緩やかな最適な同時同期タップ加減速時定数、同時同期タップ切換え主軸回転速度を選定し、同時同期タップ最適多段加減速選定メモリの各段に格納する。同期タップ主軸には加減速時間を最短にして加工効率を上げるために、図6に示すような多段加減速制御が適用されることが多いが、これは最大トルクで駆動制御できる方法であり、夫々の軸についてパラメータ設定される。
Step4ではStep3で同時同期タップ最適多段加減速選定メモリに設定された各段の同時同期タップ時定数、同時同期タップ切換え主軸回転速度から、加減速中の主軸回転速度が同時同期タップ切換え主軸回転速度以下かつ同時同期タップ切換え主軸回転速度以上となる段を検索し、その段に設定されている同時同期タップ時定数とその段の主軸回転範囲から加減速移動量(回転角度)を計算する。前記で算出された加減速移動量(回転角度)とピッチで決まるX1軸の加速度移動量を求め、指令位置(穴底位置)に停止するように加減速処理する。
Step5ではStep4で加減速処理したX1軸移動量(FdT)を、同一の制御単位時間当たりのS1軸回転角度(FdT)に変換する。
Step6では、仮想座標系のX1軸座標値をX1、H1、C1の実軸座標値に座標変換して、前回の制御時間単位の実軸座標値の差から実軸X1、H1、C1の移動量(FdT)を算出する。
Step7では前記Step5で変換された同期タップ実軸用のS1軸回転角度(FdT)をコピーしてS2軸の同期移動量とする。
また前記Step6で変換されたX1、H1の実軸移動量(FdT)をコピーして、同期側タレットのX2軸、H2軸の同期移動量とする。
本実施例ではメインセットを基準側、サブセットを同期側に指定した制御を行なっているが、二つの同期タップ主軸S1,S2の基準・同期を逆にしたい場合には、同時同期タップ指令中に“S2=S1”を指令すればS2軸が基準側に、S1軸が同期側に設定され、S2軸用に計算されたS2軸回転角度(FdT)がS1軸用にコピーされ、S1軸の同期移動量とする。
Step8では前記処理により同期タップ主軸S1,S2、同期タップ穴あけ軸の座標変換後の実軸X1、H1、C1と同期側の同期タップ穴あけ軸の実軸X2、H2用実軸移動量(FdT)をサーボ制御部に出力する。
以上の処理により仮想Y軸制御の複合旋盤による同時同期タップ加工が実現できるが、更なる詳細については図4を用いて後述する。
なお、表裏同時同期タップ加工の加工プログラムでは夫々の側の動作は同じであるので、指令プログラムは第1系統にのみ指令し、第2系統の軸は第1系統の指令を利用する。実際の同時同期タップ加工における他の動作の開始や終了等との時間的な関係は、同期待ち合わせ指令(図1加工プログラム例で示す「!○」指令)等を用いることによって制御される。
図4は実施例1によるNC装置の構成の一例を示すブロック図である。
1はNC装置、2は入力操作部、3は入力制御部、4はメモリ、5はパラメータ記憶部、6は加工プログラム格納部、7は共有エリア、8は画面表示データ記憶部、9は画面処理部、10は表示部である。11は解析処理部、12は機械制御信号処理部、13はPLC、14は仮想Y軸補間モード信号処理手段、15は仮想Y軸同期信号処理手段、16は同時同期タップ指令処理手段、17は補間処理部、18はX1/Y1/C1軸補間手段、19はX2/Y2軸補間処理手段、20は同時同期タップ補間処理手段、21はタップ主軸(S1,S2)時定数選択手段、22は穴あけ軸(X1)加減速処理手段、23はタップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段、24は軸データ出力部である。31乃至37は夫々X1、X2、H1、H2、C1、S1、S2軸のサーボ制御部、41乃至47は夫々X1、X2、H1、H2、C1、S1、S2軸のサーボモータである。また、51は仮想Y軸制御処理部、52は仮想Y軸制御切換処理部、53は基準タレット仮想Y軸座標変換処理手段、54は同期側タレット同期処理手段(X2、H2)、55はタップ主軸(S2)同期処理手段である。
次に動作について説明する。NC装置1はオペレータが操作する入力操作部2のスイッチ信号の変化等を入力制御部3が検知し、メモリ4内のパラメータ記憶部5、加工プログラム格納部6、共有エリア7、画面表示データエリア8等の各所にアクセスしてメモリ内容を変更する書き込みや読み取り等の信号を与える。画面表示データエリア8の所定のアドレスに格納されている各種表示データは画面処理部9によって読み出され、表示部10上の所定の位置にデータの表示を行う。
パラメータ記憶部5に記憶されているパラメータには、図5に示す同期タップ主軸用加減速時定数パラメータや、NC装置の仕様を決定したり、機械制御したりするのに必要な条件データ等が含まれる。加工プログラムは少なくとも一つのワークを加工するのに必要な、機械の動作内容や刃物の移動経路等がNC装置の解読できるフォーマットで記述し、格納されている。共有エリア7は加工プログラムの解析や機械動作を制御中のシステム制御に必要な一時的なデータ等が記憶される。また、画面表示データエリア8には入力操作部2で指定された、オペレータが必要とする現在位置情報、主軸回転情報、NC装置の制御モード、各種選択信号の出力状態等の各種データを格納している。
解析処理部11は前記加工プログラム格納部6に記憶されている加工プログラムの内の、指定されたプログラムを先頭から順次読み出し、各種NC指令毎に指定された処理手順によって、パラメータ5を参照し、処理中のデータ等を共有エリア7に一時記憶しながらプログラムを解析し実行して行く。
機械制御信号処理部12は、解析処理部11からメモリ4に出力される機械周辺装置の制御に関する情報を読み取り、PLC13に出力してラダー回路に制御情報を与え、図示しない外部入出力信号I/Fから各種オン/オフ等の制御信号を機械側に出力する。また、PLC13からNCの各種処理部への制御用に入力される信号や機械側から入力される外部信号をメモリ4内の共有エリア7に書き込み、NC装置の制御に作用させ、NC装置及び機械の制御が正しく進行するように作動する。
仮想Y軸補間モード信号処理手段14は、例えば仮想Y軸補間モードのオン/オフをNC装置の外部から入力される選択信号によって切り換える場合に、機械制御信号処理部12に入力される外部信号を受け付け、所定のパラメータをセットまたはリセットする。この切換制御は加工プログラム中の命令によってNC装置内部で処理することもできる。本発明に於いては補助指令(M121及びM120)でオン/オフ信号に変換してNC装置に入力する方法を用いている。
仮想Y軸同期信号処理手段15は、例えば仮想Y軸補間モード中に二つの系統(タレット1、タレット2)で同時に同期して仮想Y軸加工を行うために、仮想Y軸同期オン/オフをNC装置の外部から入力される選択信号によって切り換える場合に、機械制御信号処理部12に入力される外部信号を受け付け、所定のパラメータをセットまたはリセットする。二つの系統で同時に同期して仮想Y軸加工を行うために、仮想Y軸同期指令を与えるが、ここでは仮想Y軸補間モードと同様に補助指令(M131及びM130)でオン/オフ信号に変換してNC装置に入力する方法を用いている。
解析処理部11内にある同時同期タップ指令処理手段16は、従来からある同期タップ加工を二つの系統のタレット軸を用いてワークの直径方向の両面に同時に行なえるようにするための同時同期タップ命令を解読する。同時同期タップ加工を最も簡単に行うには、少なくとも図2aに示すように、C軸を中心に対向して配置された二つのタレット軸の同期タップ主軸に同一のタップビットを等しく取り付け、二つのタレット軸のワーク中心からの位置(X軸)及びタレット軸の回転は基準側の系統の補間により求め、基準側となったX、H軸の駆動データを用いて同期側X,H軸を同期駆動すればよい。ワークを回転させるC軸も基準軸であるH軸の駆動データを用いて同期駆動することにより同時同期制御の動きが実現できる。
補間処理部17は、X1/Y1/C1軸補間処理手段18、X2/Y2軸補間処理手段19、同時同期タップ補間処理手段20から構成されている。同時同期タップ補間処理手段20はタップ主軸(S1,S2)時定数選択手段21、穴あけ軸(X1)加減速処理手段22、タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段23から成る。
ここで、本発明の実施例1の説明に於いては、ワーク長さ方向であるZ軸については仮想Y軸制御加工には直接の関与は無いので、Z軸に関する図面記載や動作説明は割愛する。また、同時同期タップ加工を実行するまでに工具を加工開始点まで移動させるプログラムが必要であるが、ここでは図2aのように、指令位置に対して工具補正された工具中心がpに位置決めされているものとして説明する。
通常の旋盤としての加工制御に於いては補間処理部17内の図示しないX1,Z1,C1軸とX2,Z2軸の補間処理手段を用い、加工プログラムから求められる相対移動量に直線や円弧等の補間処理を行ない、これらの出力データを軸データ出力部24に出力し、各軸のサーボ制御部31乃至37に入力し、該サーボ制御部31乃至37が出力する駆動電力によってサーボモータ41乃至47を回転駆動する。これによって制御対象機械である旋盤のXZ軸、主軸、C軸、同期タップ主軸などを駆動して所望の加工を行なわせる。
仮想Y軸制御時には、外部から入力される仮想Y軸補間モード信号によって仮想Y軸制御切換処理部52が作動し、前記補間処理部17の補間計算結果を仮想Y軸制御処理部51で使用できるように切り換える。仮想Y軸制御処理部51は基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段53、同期側タレット同期処理手段(X2、H2)54、タップ主軸(S2)同期処理手段55から成る。
タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段21は二つの同期タップ主軸S1,S2の、例えば図5に示すような主軸回転速度と加減速時定数パラメータからS1、S2の同じ主軸回転速度に於ける加減速時定数を比較し、長い方(緩やかな方)の値を例えば同時同期タップ最適多段加減速選定メモリ(パラメータ記憶部5)の所定の場所に格納する。同期タップ主軸には加減速時間を最短にして加工効率を上げるために、多段加減速制御が適用されることが多い。これは例えば図6に示すように夫々が徐々に緩やかになる傾き一定の直線加減速を複数回に分けて行うことにより最大トルクで駆動制御できるものである。これらに対応できるように各同期タップ主軸には図5に示すように、同期タップ用として同期タップ加減速時定数及び同期タップ切換え主軸回転速度が多段加減速制御用に所定段数分設定できるようになっている。図5の例では3段の多段加減速設定であるが、多段加減速の段数を限定したものではない。本処理では多段加減速の場合、S1,S2軸の同じ主軸回転速度に於ける加減速時定数を比較し、長い方の値と加減速時定数が切換わる主軸回転速度を前記同時同期タップ最適多段加減速選定メモリ(パラメータ記憶部5)の対応段に格納する。また、図5と図6において、例えば図5の同時同期タップ加減速定数1が図6のt1に対応し、また図5の同時同期タップ加減速時定数2が図6のt2に対応し、例えば図5の同時同期タップ切換え主軸回転速度1が図6のs1に対応し、図5の同時同期タップ切換え主軸回転速度2が図6のs2に対応する。
穴あけ軸(X1)加減速手段22は、前記タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段21で最適多段加減速選定メモリに設定した各段の同時同期タップ時定数、同時同期タップ切換え主軸回転速度から、制御単位時間毎に加減速中の主軸回転速度が同時同期タップ切換え主軸回転速度以下かつ同時同期タップ切換え主軸回転速度以上となる段を検索し、その段に設定されている同時同期タップ時定数とその段の主軸回転範囲から加減速移動量(回転角度)を計算する。例えば図6の場合、0〜s1の主軸回転速度領域での加減速移動量 = s1/t1、s1〜s2の主軸回転速度領域での加減速移動量=(s2−s1)/t2 と計算する。前記で算出された加減速移動量(回転角度)とピッチで決まるX1軸の加速度移動量を求め、指令位置(穴底位置)に停止するように加減速処理する。
タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段23は、前記穴あけ軸(X1)加減速手段22から出力される、X1軸の加減速処理された制御単位時間毎の移動量(FdT)に基づき、下記(式1)によりこの移動量(FdT)の移動中に回転すべき同期タップ主軸の移動量(回転角度)を計算する。
回転角度(r/dT)=X1移動量(mm/dT) ÷ねじピッチ(mm/r) …(式1)
基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段53は、前記穴あけ軸(X1)加減速処理手段22から出力される、仮想座標系のX1軸の移動量(FdT)を前回のX1軸のX1軸の仮想座標系の座標値に加算して今回のX1軸の仮想座標系の座標値を算出する。続いて仮想座標系のX1軸の座標値を座標変換してX1軸とH1軸(回転軸)とC1軸(回転軸)の実軸位置に変換する。前記計算した実軸位置から前回制御単位時間の実軸位置との差を計算することでX1軸、H1軸、C1軸の実軸移動量(FdT)を軸データ出力部24に出力する。
同期側タレット同期処理手段(X2、H2)55は前記基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段53から出力されたX1軸の実軸移動量(FdT)をサブセット側のX2軸
にコピーし、軸データ出力部24に出力する。また同様にH1軸の実軸移動量(FdT)をサブセット側H2軸にコピーし、軸データ出力部24に出力する。
これによりメインセットに同期してサブセット側も図2の仮想座標系上の同期タップ開始位置Xpと穴底位置Xpを結ぶ線上を直線移動する。
タップ主軸(S2)同期処理手段55は、前記タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段23で基準側として変換されたS1軸回転角度(FdT)をS2軸にコピーし、軸データ出力部24に出力する。
仮想座標系のX1軸とタップ主軸S1軸を同期制御し、仮想座標系のX1軸を実軸のX1、H1、C1に変換し、メインセット側でY軸がない機械に於いてY軸方向に偏心した位置で同期タップ加工を可能とする。更にメインセット側に対してサブセット側のX2軸、H2軸、S2軸を同期制御することで、2系統のタレットを有する仮想Y軸制御機を用いてスパナカットされた両面に同期タップ加工を同時に行うことができるが、前記構成は一例であり、各種変形が可能である。
前記説明では多段加減速を用いるものについて説明しているが、1段の直線加減速や指数加減速でも同様である。但し、何れの場合についてもX軸、H軸、C軸は全て時定数やサーボ応答ゲインを予め同じ値に設定する必要がある。
この発明に係る数値制御装置は、一つのC1軸に対して、X1軸、Z1軸、第一のタレット軸(H1軸)及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、Z2軸、第二のタレット軸(H2軸)及びS2軸から成るサブセットとを点対称に配置した機械を、数値制御して同期タップ加工するのに適している。
6 加工プログラム、7 共有エリア、11 解析処理部、12 機械制御信号処理部、13 PLC、14 仮想Y軸補間モード信号処理手段、15 仮想Y軸同期信号処理手段、16 同時同期タップ指令処理手段、20 同時同期タップ補間手段、21 タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段、22 穴あけ軸(X1)加減速処理手段、23 タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段、51 仮想Y軸制御処理部、52
仮想Y軸制御切換処理部、53 基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段、54同期タレット同期処理手段(X2、H2)、55 タップ主軸(S2)同期処理手段。

Claims (1)

  1. 一つのC1軸に対して、X1軸、H1軸及びS1軸から成るメインセットと、X2軸、H2軸及びS2軸から成るサブセットとを、対向に配置した機械を制御する数値制御装置において、
    前記メインセットとサブセット夫々のS1軸、S2軸の加減速時定数を比較して長い方の加減速時定数を選択するタップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)と、前記タップ主軸(S1、S2)時定数選択手段(21)により選択された前記加減速時定数、指令された主軸回転速度及び仮想座標系のX1軸方向の穴底位置とに基づいて前記仮想座標系のX1軸の制御単位時間毎の移動量計算穴底位置で停止するような加減速処理する穴あけ軸(X1)加減速処理手段(22)と、
    前記穴あけ軸(X1)加減速処理手段(22)の出力である前記X1軸の制御単位時間毎の移動量に基づいてS1軸の制御単位時間毎の回転量を計算するタップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段(23)と、
    前記タップ主軸(S1)〜穴あけ軸(X1)同期処理手段(23)で計算された前記S1軸の制御単位時間毎の回転量を同期側に同期データとして転記するタップ主軸(S2)同期処理手段(55)と、
    前記仮想座標系のX1軸の座標値を座標変換してメインセット側のX1軸及びH1軸とC1軸の実軸位置に変換するとともに、この実軸位置から前回制御単位時間の実軸位置との差を計算することで、X1軸及びH1軸、C1軸の実軸移動量を得る基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段(53)と、
    この基準側タレット仮想Y軸座標変換処理手段(53)で得られたX1軸、H1軸の実軸移動量を、サブセット側のX2軸、H2軸の実軸移動量とする同期側タレット同期処理手段(54)と備え、
    C1軸に把持したワークの両面への同期タップ加工を同時に行うよう前記機械を制御することを特徴とする数値制御装置。
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