JP5343047B2 - 車両用駆動装置および回転電機を備える車両 - Google Patents

車両用駆動装置および回転電機を備える車両 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機を用いた車両用駆動装置および車両に関する。
モータ駆動機能と発電機能とを併せ持つ回転電機を備えた車両駆動装置は、車両への搭載に際して、既存のエンジン自動車の体格や内部レイアウトを極力踏襲する傾向にある。このため、この種の車両用駆動装置は、例えば、変速機内に収納され(例えば、特許文献1)、軸方向寸法を短くする必要がある。
回転電機(以降、便宜上モータと称す)の搭載方法としては、出力軸の向きが車両の進行方向に沿った縦置き、もしくは進行方向に対して直角な横置きが一般的であり、いずれも出力軸は水平である。
特開平9-163678
このような、縦置き、横置き、いずれの構成においても、モータは運転席の位置に対して前方あるいは後方となり、重量物であるモータが車両中央から離れる。自動車の運転性能に関して、重量物は中央に配置することが望ましいが、モータが中央から離れるほど、重量バランスが偏ることになる。
本発明による車両用駆動装置は、ロータの回転中心が車両上下方向に延在するように車体強度部材へ設置するための取付部材を有する扁平形モータと、前記扁平型モータの回転力を走行駆動輪に伝達する動力伝達機構とを備えることを特徴とする。
本発明による車両は、ロータの回転中心が車両上下方向に延在するように車体強度部材へ設置するための取付部材を有する扁平形モータと、前記扁平型モータの回転力を走行駆動輪に伝達する動力伝達機構とを備える車両用駆動装置を備え、扁平型モータは前記取付部材を介して水平方向に延在する車体強度部材に設置され、前記扁平型モータの回転中心または出力軸が前記車体強度部材に対して垂直とされていることを特徴とする。
本発明によれば、車高を抑制するとともに車両の低重心化や重量バランスを最適化することができる。
本発明による車両用駆動装置の第1実施の形態を搭載した車両を示す縦断面図。 図1の車両用駆動装置における動力伝達機構を示す正面図。 本発明による車両用駆動装置の第2実施の形態における動力伝達機を示す正面図。 本発明による車両用駆動装置の第3実施の形態における動力伝達機を示す正面図。 本発明による車両用駆動装置の第4実施の形態を示す平面図。 本発明による車両用駆動装置の第5実施の形態を示す平面図。 本発明による車両用駆動装置の第6実施の形態を示す正面図。 本発明による車両用駆動装置の第7実施の形態を示す平面図。 本発明による車両用駆動装置の第8実施の形態を示す縦断面図。 本発明による車両用駆動装置の第9実施の形態を示す正面図。 本発明による車両用駆動装置の第10実施の形態を示す正面図。 図11のXII−XII矢視線に沿う横断面図。
図面を参照して、本発明による車両用駆動装置の実施の形態を説明する。
[第1実施の形態]
図1に示すように、車両用駆動装置100は電気自動車の走行駆動用である。車両用駆動装置100は、車両1の前後および車幅方向の略中央の適所、図1では前席7の下方に設けた空所に配置された扁平型モータ2と、車両の後部に配置された差動変速機4と、モータ2の出力を差動変速機4に伝達する動力伝達機構3とを備える。差動変速機4は、動力伝達機構3から伝達される動力を左右の後輪6に分配する。
図2に示すように、扁平型モータ2はインナーロータ型モータであり、扁平型円環状の固定子(ステータ)15と、ステータ15の内周側に所定の空隙を持って回転可能に配設された扁平型回転子(ロータ)14と、ロータ14に取り付けられた出力軸(シャフト)13とを備えている。ステータ15とロータ14はモータケーシング(不図示)に収容され、シャフト13はモータケーシングの一端(車両上方側端部)から突設されている。モータケーシングの他端(車両下方側端部)にはモータ2を車体に設置する取り付け部材(不図示)が設けられている。
扁平型モータ2は、ロータ14の厚みが3〜5cm、ケーシングの厚みが10cm、ケーシングの直径が30cm以下であることが好ましい。
モータ2は、ケーシングに設けた取り付け部材により、ロータ14の回転中心である出力軸13が車両上下方向に延在するように車体強度部材へ平置きして設置される。すなわち、シャフト13が車両上方に向かって延在するように、モータケーシングの取り付け部材を利用して、モータ2をシャーシフレームなどの車体強度部材にボルトなどで固定する。
動力伝達機構3は、シャフト13に装着された傘歯車12と、傘歯車12に噛合された傘歯車11と、傘歯車11が装着され水平方向に延在するプロペラシャフト10とを有する。傘歯車12、11は鉛直方向に延在するシャフト13の回転駆動力を水平方向に延在するプロペラシャフト10に伝達する。プロペラシャフト10は車両の前後方向に延びており、前端部が傘歯車11を経由してシャフト13に連結され、後端部において差動変速機4の入力シャフト(図示省略)に同軸で連結されている。プロペラシャフト10から差動変速機4に入力された動力は、左右の駆動輪6に分配される。
なお、動力伝達機構3は、車室内の床面を形成する床パネルメンバとシャーシフレーム(車体強度部材)との間の空間に配設される。
以上のように構成された車両駆動装置の作用について説明する。
モータ2は図示しないインバータ制御装置などで駆動制御され、シャフト13の回転力は動力伝達機構3により差動変速機4に伝達されて後輪6を駆動する。
このような第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏することができる。
(1)モータ2を扁平型モータとしたので、車体強度部材を構成するシャーシフレームの水平モータ設置面にモータを平置きして設置すれば、車高を抑えることができるとともに、車両の低重心化に寄与する。
なお、シャフト13が車両前後方向もしくは車幅方向に延在するようにモータ2を車体強度部材に配置した場合、モータ直径の分、車両全高が増加し、安定性が低下する。
(2)車両1の前後方向かつ車幅方向の略中央にモータ2を配置したので、重量バランスを最適化することでき、操舵性能と運転性能が良好になる。
(3)動力伝達機構3を介してモータ2の動力を差動変速機4に伝達することによって、モータ2と差動変速機4の位置関係の自由度を高めることができる。
(4)モータ2を扁平型モータとしたので、車両内における収納位置の自由度を高めることができる。
(5)モータ2を前席7の下方に配置すれば、トランクルーム容量が圧迫されることもない。
[変形例]
第1実施の形態を以下のように変形することができる。
(1)第1の実施の形態は、後輪6にモータ2の駆動力を伝達する後輪駆動に関するものであったが、動力を前輪に伝達する前輪駆動車両用駆動装置にも本発明を適用することができる。
(2)ロータ14から突出したシャフト13に傘歯車12を装着したが、シャフト13を使用せず、アウタ型ロータ14の端面に傘歯車12を一体的に形成してもよい。
(3)シャフト13から差動変速機14までの動力伝達経路中に、必要に応じて任意に減速機や変速機を設置して回転数・トルクを変えることも可能である。
(4)第1実施の形態では、前席7の下方の車体強度部材にモータ2を配置したが、後部座席8の下方の車体強度部材、その後方のトランクルームを区画する車体強度部材の下面にモータ2を設置することも可能である。あるいは、前席より前方で車室とは別の空所を区区画する車体強度部材にモータ2を設置してもよい。いずれの場合でも、荷室空間を広く確保することができる。
[第2実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第2実施の形態を、図3を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第2実施の形態は、モータ2Aとして、第1実施の形態のインナーロータ型モータに代えて、アウターロータ型モータを採用したものである。
図3に示すように、車両用駆動装置100はアウターロータ型のモータ2Aを備えている。モータ2Aは、ステータ16と、その外周に配置されたロータ17とを有する。ロータ17の外周には傘歯車12Aが設けられている。すなわち、ロータ17は「傘歯車付きロータ」であり、その回転中心は車両上下方向に延在している。傘歯車12Aには、第1実施の形態と同様の傘歯車11が噛合され、傘歯車11には、水平方向に延在するプロペラシャフト10Aが連結されている。プロペラシャフト10Aは後端部において、差動変速機(図示省略)の入力シャフト(図示省略)に同軸で連結されている。
第2実施の形態は、アウターロータ型モータを用いて、第1実施の形態と同様の効果を奏する。すなわち、シャフト13と傘歯車12がモータケーシングの車両上方側端部から突出しないこと、さらには、アウタロータ12Aの外周に設けた傘歯車17にプロペラシャフト10Aの傘歯車11Aを噛合させたことにより、車両の全高をさらに抑制することができる。
[第3実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第3実施の形態を、図4を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第1実施の形態では、水平方向に延設する車体強度部材のモータ設置部にモータ2を設置し、シャフト13がモータ設置部に対して垂直になるようにした。第3実施の形態は、水平方向から傾斜したモータ設置面に対してモータ2Bを設置したものである。
車両の底面を構成する車体強度部材であるシャーシフレームは、必ずしも水平面内に一様な広がりを持つ面ではなく、構造やデザイン上などの理由により水平面(床パネル)に対して傾斜している部材を有する場合がある。第3実施の形態は、モータ設置部材が水平方向から傾斜している場合の一例である。
図4に示すように、第3実施の形態の車両用駆動装置100では、インナーロータ型のモータ2は設置面IPに設置されている。設置面IPは、図示しない床パネルと平行に延在するシャーシフレームの水平面FPに対して傾斜している。モータ2のシャフト13Bは設置面IPに対して直角に、したがって、水平面FPに対して所定角度θを持って傾斜している。このため、シャフト13Bの傘歯車12Bと、プロペラシャフト10Bの傘歯車11Bの円錐角度は、第1の実施の形態の傘歯車12,11とは異なり、(45度−θ/2)である。
第3実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、傾斜した設置面にモータ2を設置し、傾斜するシャフト13Bの回転駆動力を、水平方向に延在するプロペラシャフト10Bに傘歯車12B,11Bで伝達するようにした。したがって、次の(1)、(2)の作用効果を奏することができる。
(1)傘歯車12,11の円錐角度を設置面IPの傾斜角θに応じて設定した。したがって、傾斜した設置面IPにモータ2を設置せざるを得ない場合でも、車高を抑制し、低重心化を図った車両を提供することができる。
(2)モータ2の設置態様の自由度を拡張することができる。
第3実施の形態はインナーロータ型のモータ2を採用したが、アウターロータ型のモータ2Aを採用してもよい。
なお、水平方向に延設されるシャーシフレームにモータ設置面IPを設けた場合について説明したが、車室と車室前方の空間(ガソリン車のエンジンルームに相当する空間)とを区画する隔壁の傾斜面や、車室と車室後方のトランクルームとを区画する隔壁の傾斜面にモータ設置面を設けてもよい。
[第4実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第4実施の形態を、図5を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第4実施の形態は、モータ2Cのシャフト13Cと差動変速機4Cの入力シャフト22とを平行に配置したものである。
図5に示すように、車両用駆動装置100におけるモータ2Cは、第1実施の形態の扁平型インナーロータ型であり、ロータ14に突設されたシャフト13Cが図示しないモータ設置面に対して垂直になるように設置されている。差動変速機4Cは、その入力シャフト22が鉛直方向に延在されている。したがって、シャフト13Cと差動変速機4Cの入力シャフト22とは平行である。そして、シャフト13Cと入力シャフト22とは、平行軸間で動力伝達可能な動力伝達機構3C、例えば、ベルト21やチェーン等の巻掛け伝導装置によって動力が伝達される。差動変速機4Cのドライブシャフト23は駆動輪6に連結され、駆動輪6に推力を与える。
第4実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ベルト21等で構成される巻掛け伝導装置は、多様な引き回し態様を採用できるので、シャフト13C、入力シャフト22の位置関係の自由度をさらに高めることができる。
第4実施の形態は、インナーロータ14に突設されたシャフト13Cに巻掛け伝導装置を連結したが、シャフト13Cを用いず、ロータ14を延長し、ロータ14そのものに巻掛け伝導装置を連結してもよい。
[第5実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第5実施の形態を、図6を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第5実施の形態は、第4実施の形態と同様に、モータ2Cのシャフト13Cと差動変速機4Cの入力シャフト22とを平行にした構成において、巻掛け伝導装置21に代えて平歯車によって動力伝達機構3を構成したものである。
図6に示すように、モータ2Cのシャフト13Cには平歯車24が装着され、差動変速機4Cの入力シャフト22には平歯車25が装着されている。シャフト13Cと入力軸22は平行に配置され、平歯車24、25は相互に噛合されている。したがって、モータ2Cからの動力は平歯車列を介して、差動変速機4の入力軸22を駆動する。
第5実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)動力伝達機構3Dが傘歯車を必要としないので、シンプルでコンパクトな構成とすることができ、また、傘歯車に比べて動力伝達効率も高いという効果を奏する。
(2)モータ2Cと差動変速器4Cが近接配置されている場合、平歯車24、25による動力伝達機構を採用すれば、伝達効率、耐久性、安定性、静音性において効果的である。
[第6実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第6実施の形態を、図7を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第6実施の形態は、第1実施の形態と同様に、垂直なシャフト13Eの動力を水平なプロペラシャフト10Eに伝達する動力伝達機構3Eにおいて、面歯車26と、面歯車26に噛合する歯車27を採用したものである。
図7に示すように、モータ2Eのシャフト13Eには面歯車26が装着され、プロペラシャフト10Eには、面歯車26に噛合する歯車27が装着されている。したがって、モータ2Eからの動力は歯車列を介して、差動変速機4の入力軸22を駆動する。
第6実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)面歯車26と歯車27による動力伝達機構3Eを採用したので、第1の実施の形態に比べて、車の高さ方向の寸法をさらに抑えることできる。
[第7実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第7実施の形態を、図8を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第7実施の形態は、第1実施の形態と同様に、垂直なシャフト13Fの動力を水平なプロペラシャフト10Fに伝達する動力伝達機構3Fにおいて、ウオーム28と、ウオームギヤ29を採用したものである。
図8に示すように、モータ2Fのシャフト13Fにはウオーム28が装着され、プロペラシャフト10Fには、ウオーム28に噛合するウオームギヤ29が装着されている。
第7実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)ウオーム28とウオームギヤ29による動力伝達機構3Fを採用したので、動力伝達機構3Fをコンパクト化することができるとともに、大きな減速比を得ることができるという効果を奏する。
[第8実施の形態]
本発明による車両用駆動装置の第8実施の形態を、図9を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第1〜第7実施の形態は、駆動用のモータ2が一つの例であるが、第8実施の形態では、扁平な平置きモータを二機搭載する。
図9において、横向きの矢印、及び円弧を描くような矢印はモータ、シャフト、歯車の回転方向を示し、縦方向の矢印は出力の伝達方向を示す。尚、モータはインナーロータ型でもアウターロータ型でもかまわない。
図9に示すように、車両用駆動装置100は、第1のモータ200および第2のモータ210を備えており、モータ200、210はロータ202、212をそれぞれ有する。モータ200、210は、ロータ202、212が互いに反対方向に回転するように設定され、ロータ202、212には、傘歯車51、61がそれぞれ装着されている。
傘歯車51、61は、傘歯車52,62にそれぞれ噛合され、傘歯車52、62はシャフト53、63に装着されている。シャフト53の回転駆動力は、平歯車57、58によって回転方向が反転されて、シャフト59に伝達される。すなわち、平歯車57、58は、モータ200、210の出力の回転方向を同一方向とする回転整合機構として機能する。
シャフト59、63はクラッチ54、64の入力にそれぞれ連結され、クラッチ54、64の出力は、平歯車56、66にそれぞれ伝達されている。平歯車56、66は、ともに平歯車70に噛合され、平歯車70にはプロペラシャフト10Gが連結されている。シャフト53、63は逆回転であるが、シャフト53の回転方向は平歯車53、58で反転されるので、シャフト55、65は同一方向に回転する。平歯車56、66、70は、モータ200、210の回転駆動力を集合させる駆動力集合機構として機能する。
第8の実施の形態の動力伝達機構3Gは、第1モータ200から平歯車56までの第1歯車列と、第2モータ210から平歯車66までの第2歯車列とで構成される。
クラッチ54および64を接続しておけば、モータ200、210を互いに逆方向に回転すると、第1歯車列により平歯車56が一方向に回転し、第2歯車列により平歯車66も一方向に回転する。これら平歯車56,66の回転力はプロペラシャフト10Gに装着した平歯車70に伝達されてプロペラシャフト10Gが第1および第2のモータ200と210によって回転駆動される。この場合、第1および第2のモータ200および210の回転に伴う慣性モーメントは相殺され、操舵性能に対するヨーモーメントの悪影響を解消する。
一方、クラッチ54または64を接続した場合、接続したクラッチ側の平歯車56または66からプロペラシャフト10Gが駆動される。
第8実施の形態によれば、第1実施の形態と同様の作用効果を得ることができ、また、以下のような作用効果を奏することができる。
(1)クラッチ54、64の接続、切断を適宜切り替えることにより、プロペラシャフト10Gに、1台または2台のモータ200、210による駆動力を供給でき、駆動力調整が容易である。
なお、モータ200、210を、電気的な制御によって出力トルクをゼロとすることも可能であるが、無負荷損失が生じることがある。但し、モータ200、210の無負荷損失が問題にならない場合には、クラッチ54、64を省略することができる。
第8実施の形態では、2個のモータ200、210のモーメントを相殺したが、一方のモータ200、210のみを駆動し、そのモーメントによって旋回性能を高めることも可能である。
第8実施の形態では、2個のモータ200、210のモーメントを相殺したが、ヨーモーメントが問題にならないシステムであれば、モータ200、210を同一方向に回転させることも可能である。この場合、モータ200の駆動力の回転方向を逆転させる平歯車57、58を省略でき、シャフト53、59は一体化可能である。
第8実施の形態では、モータ200、210の出力を、プロペラシャフト10Gに装着された歯車70によって集約しているが、各モータ200、210の出力を別個の車輪、例えば、左右の駆動輪に伝達してもよい。
[第9実施の形態]
次に、本発明による車両用駆動装置の第9実施の形態を、図10を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第9実施の形態は最小限の動力伝達機構3Hを採用したものである。
図10において、モータ2Hは車両平面に平行に平置きされており、そのロータ(図示省略)から突設されたシャフト13Hに傘歯車91が連結されている。傘歯車91は、駆動輪93に直結された傘歯車92に噛合され、傘歯車91、92のみによって動力伝達機構3Hが構成されている。
なお、駆動輪93としては、前輪および/または後輪に適用可能である。また、モータ2は、インナーロータ型、アウターロータ型、いずれのモータでもかまわない。
[第10実施の形態]
次に、本発明による車両用駆動装置の第10実施の形態を、図11、図12を参照して説明する。なお、図中、第1実施の形態と同一もしくは相当部分には同一符号を付し、説明を省略する。第10実施の形態は、1個のモータ2Iの出力を車輪に伝達するのみでなく、他の動力にも適用するものである。
図11、図12に示すように、モータ2Iには、第1実施の形態と同様の動力伝達機構3Iに、動力分配機構300が連結されている。動力分配機構300は、シャフト13Iに連結された平歯車140と、平歯車140の周囲に噛合された平歯車114、124、134とを備え、平歯車114、124、134にはシャフト116、126、136を介してクラッチ110、120、130が連結されている。クラッチ110、120、130の出力シャフト112、122、132は、例えば、ドアのパワーウインド、座席駆動装置、サイドミラー駆動装置、その他に連結されている。
車両用駆動装置100を、前席7の下など、駆動力を要する機器が多数存在する位置に配置できるため、このように、モータ2Iの動力の多様な活用が可能である。
また、扁平型モータ2Iを床面に平置きして設置しているので、車室内での多方向への分配に有利である。
以上の説明は一例であり、本発明が上記実施の形態や変形例に限定されるものではない。したがって、本発明は、ロータの回転中心が車両上下方向に延在するように車体強度部材へ設置するための取付部材を有する扁平形モータと、扁平型モータの回転力を走行駆動輪に伝達する動力伝達機構とを備えた種々の車両用駆動装置に適用することができる。また、このような車両用駆動装置を備え、扁平型モータは取付部材を介して水平方向に延在する車体強度部材に設置され、扁平型モータの回転中心または出力軸が車体強度部材に対して垂直とされていることを特徴とする。
1 車両
2,2A,2C,2E,2F,2H,2I,200,210 モータ
3,3A,3B,3C,3D,3E,3F,3G,3H,3I 動力伝達機構
4,4C 差動変速機
5 前輪
6 後輪(駆動輪)
7 前席
8 後席
10,10A,10B,10E,10F,10G,10I プロペラシャフト
11,11A,11B,12,12A,12B,51,52,61,62 傘歯車
13,13B,13C,13E,13F,13H,13I,53,55,59,63,65 シャフト
14,202,212 ロータ
15,16 ステータ
17 傘歯車付きロータ
21 ベルト
22 入力シャフト
23 ドライブシャフト
24,25,56,57,58,66,70,114,124,134,140 平歯車
26 面歯車
27 歯車
28 ウオーム
29 ウオームギヤ
54,64,110,120,130 クラッチ
100 車両用駆動装置
112,116,122,126,132,136 シャフト
300 動力分配機構

Claims (8)

  1. ロータの回転中心が車両上下方向に延在するように車体強度部材へ設置するための取付部材を有する扁平形モータと、
    前記扁平型モータの回転力を走行駆動輪に伝達する動力伝達機構とを備えた車両用駆動装置。
  2. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記ロータはインナーロータ型であり、前記ロータには、先端に第1傘歯車が設けられて車両上下方向に延在する出力軸が設けられ、
    前記動力伝達機構は、
    前記車両の前後方向に延在するプロペラシャフトと、
    前記第1傘歯車と噛合して前記プロペラシャフトに動力を伝達する第2傘歯車と、
    前記プロペラシャフトから動力が入力される入力軸を有し、左右の駆動輪に動力を分配する差動変速機とを含むことを特徴とする車両用駆動装置。
  3. 請求項2記載の車両用駆動装置において、
    前記差動変速機は、前記プロペラシャフトと同軸に設けられた入力軸を有することを特徴とする車両用駆動装置。
  4. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記モータはアウターロータ型であり、前記ロータの外周には第1傘歯車が設けられ、
    前記動力伝達機構は、
    前記車両の前後方向に延在するプロペラシャフトと、
    前記第1傘歯車と噛合して前記プロペラシャフトに動力を伝達する第2傘歯車と、
    前記プロペラシャフトから動力が入力される入力軸を有し、左右の駆動輪に動力を分配する差動変速機とを含むことを特徴とする車両用駆動装置。
  5. 請求項2または4記載の車両用駆動装置において、
    前記差動変速機の前記入力軸は前記出力軸と平行な方向に延在し、
    前記動力伝達機構は、前記出力軸と前記入力軸との間に掛け渡されるベルトまたはチェーンを有する巻き掛け伝導装置であることを特徴とする車両用駆動装置。
  6. 請求項1記載の車両用駆動装置において、
    前記モータは、正転する第1モータと逆転する第2モータとを含み、
    前記動力伝達機構は、前記第1および第2モータからそれぞれ動力を伝達された第1および第2回転部材の回転方向を一致させる回転整合機構と、この回転整合機構によって同一回転方向とされた前記第1および第2回転部材から出力が伝達される駆動力集合機構とを備え、
    前記駆動力集合機構からの動力が前記差動変速機の入力軸に伝達されることを特徴とする車両用駆動装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用駆動装置を備え、
    前記扁平型モータは前記取付部材を介して水平方向に延在する車体強度部材に設置され、
    前記扁平型モータの回転中心または出力軸が前記車体強度部材に対して垂直とされていることを特徴とする回転電機で駆動される車両。
  8. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用駆動装置を備え、
    前記扁平型モータは前記取付部材を介して水平方向に対して傾斜した車体強度部材に設置され、
    前記扁平型モータの回転中心または出力軸が前記車体強度部材に対して垂直とされていることを特徴とする回転電機で駆動される車両。
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