JP5339194B2 - 車両のリアストレイク取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、走行風を受けて後輪周辺の気流を整流するリアストレイクのサイドシルガードへの取付構造に関するものである。
自動車等の車両の車体下部両側に配されたサイドシルガードの各後端部には、走行風を受けて後輪周辺の気流を整流して良好な空力特性を得るためのリアストレイクがそれぞれ取り付けられる。このリアストレイクは、走行風の風圧を受けるとともに、後輪によって飛ばされた泥や水に晒され、更には前輪によって巻き上げられた路上の石や泥や水が前方から衝突して衝撃力を受けるため、その固定には高い強度と耐久性が要求される。ここで、リアストレイクの従来の取付構造の一例を図9及び図10に示す。
即ち、図9はリアストレイクの取付構造の従来例を示すサイドシルガード後部を斜め下方から見た斜視図、図10は図9のE−E線断面図であり、図9に示すように、リアストレイク102は、サイドシルガード101の下端や不図示のホイルハウスフランジに当てて位置決めした後、車幅方向に一直線上に配されたスクリューやクリップ等の複数(図示例では3つ)の締結具103によってサイドシルガード101の後端下面に取り付けられていた。
ところが、上記従来の取付構造では、リアストレイク102は一直線上に並べられた締結具103によって取り付けられていたため、特定の方向からの力に対する取付強度が弱いという問題があった。
又、図10に示すように、リアストレイク102は、略L字状の断面をしており、サイドシルガード101の下面への取付部の先端(車両前方側の端縁、小口とも言う)102aがサイドシルガード101の下面から突出している。このため、取付部の先端に前輪が巻き上げた小石等が挟まったり、衝突してリアストレイク102やサイドシルガード101が変形したり損傷する虞がある。更には、小口(段差部)102aが車両の空力性能や風切り音等、NVH性能に悪影響を及ぼす可能性があった。
ところで、特許文献1には、図11に示すような取付構造が提案されている。
図11はリアストレイク(フラップ)のサイドシルガード(サイドスポイラー)への取付構造を示す部分斜視図であり、リアストレイク202には断面コの字状の係合部202aと上方へ延びる連結部202bが一体に形成されている。このリアストレイク202は、係合部202aを車体のフランジ部200に係合させるとともに、連結部202bをサイドシルガード201に形成された中空状のクリップ座202Aの内部に下方から挿入してクリッブ座202Aの下面に押し当て、クリップ座202Aと連結部202bをクリップ203によって連結することによってサイドシルガード201に取り付けられる。
特開2004−106585号公報
しかしながら、特許文献1において提案された取付構造では、リアストレイク202に上方へ延びる連結部202bが形成されているため、リアストレイク202が大型化し、材料費の高騰や重量増加等を招くという問題がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、大型化や高重量化等を招くことなくリアストレイクを確実且つ作業性良く取り付けることができるとともに、該リアストレイクの耐久性を向上させて変形や損傷を防ぎ、耐ピッチング性、空力性能、NVH性能等の向上を図ることができる車両のリアストレイク取付構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、走行風を受けて後輪周辺の気流を整流するリアストレイクを車体下部両側に配されたサイドシルガードの各後端部に取り付ける構造として、前記リアストレイクを、略水平で前記サイドシルガードの後端取付部に取り付けられる取付面部と、車両前後方向に対して略垂直で走行風を受ける縦壁面部とで断面略L字状に形成し、該リアストレイクの前記取付面部上にフックを車両前後方向にオフセットさせて車幅方向に複数形成し、各フックを前記サイドシルガードの取付部に係合させるとともに、サイドシルガードの取付部に組み付けられた複数のナットに螺合するスクリューによってリアストレイクをサイドシルガードの取付部に取り付ける構造としたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記リアストレイクの取付面部に車両前後方向に延びる段差部を形成し、該段差部によって区画される左右の高低部分に前記フックとスクリュー固定部をそれぞれ配置するとともに、前記段差部を前記サイドシルガードの取付部に形成された段差部に係合させてリアストレイクの車幅方向の位置決めを行うことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記リアストレイクの取付面部の左右の高低部分に前記フックと前記スクリュー固定部を車両前後方向にオフセットさせて配置したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記サイドシルガードの後端部に車幅方向内側に突出する突出部を形成し、該突出部に取り付けられる前記リアストレイクの取付面部に、車幅方向内側に設けられる前記スクリュー固定部を覆って保護するプロテクタを形成したことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れかに記載の発明において、前記サイドシルガードの取付部を前記リアストレイクの板厚分だけ内側にオフセットさせ、該取付部の下面とこれに取り付られるリアストレイクの取付面部の下面とが面一になるようにしたこと特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、リアストレイクを略水平な取付面部と縦壁面部とで断面略L字状に形成したため、その断面係数が高められて該リアストレイクに高い剛性と強度が得られ、縦壁面部に走行風を受けても或いは石や泥や水の飛来を受けても該縦壁面部が変形したり、損傷することがなく、これによってリアストレイクの耐久性が高められ、該リアストレイクはその本来の機能を安定的に果たすことができる。
又、取り付けに際してリアストレイクの取付面部に形成された複数のフックをサイドシルガードの取付部に係合させれば、該リアストレイクをサイドシルガードに仮固定することができるため、作業者はリアストレイクを手で支えておく必要がなく、スクリューを用いてリアストレイクを作業性良くサイドシルガードに取り付けることができる。この場合、フックは車両前後方向にオフセットして車幅方向に複数形成されているため、リアストレイクのサイドシルガードに対する車両前後方向の位置決めが複数のフックによって正確になされる。
更に、リアストレイクは、略水平な取付面部をサイドシルガードの取付部に接合し、サイドシルガードの取付部に組み付けられた複数のナットに螺合するスクリューによってサイドシルガードの取付部に確実に取り付けられ、その取付面部から上方に大きく延びる連結部等を形成する必要がない。このため、該リアストレイクの小型化及び軽量化、材料費の削減、生産性の向上等が図られる。
請求項2記載の発明によれば、リアストレイクの取付面部に形成された段差部をサイドシルガードの取付部に形成された段差部に係合させることによって、該リアストレイクをサイドシルガードに対して車幅方向に位置決めすることができる。
又、リアストレイクの取付面部に形成された段差部によって該取付面部の剛性が高められるため、該リアストレイクは、その変形が防がれるとともに、サイドシルガードに確実に取り付けられる。
更に、リアストレイクの取付面部が段差部によって区画される左右の高低部分にフックとスクリュー固定部をそれぞれ配置したため、該リアストレイクの取付箇所が少なくても、サイドシルガードに対するリアストレイクの所定の取付姿勢を容易に維持することができ、リアストレイクの取付面部を小さくしても、該リアストレイクをサイドシルガードに確実且つ正確に取り付けることができる。
請求項3記載の発明によれば、リアストレイクの取付面部の高低部分にフックとスクリュー固定部を車両前後方向にオフセットさせて配置したため、該リアストレイクの固定位置を三次元的に分散させて配置することができ、リアストレイクをサイドシルガードに強固に取り付けることができる。
請求項4記載の発明によれば、石等の飛来を受け易い車幅方向内側に設けられるスクリュー固定部をリアストレイクの取付面部に形成されたプロテクタによって覆って保護するようにしたため、スクリュー固定部を構成するナットやスクリューの石等の飛来による損傷を確実に防ぐことができ、リアストレイクをサイドシルガードに安定的に固定しておくことができる。
又、サイドシルガードの後端部に車幅方向内側に突出する突出部を形成したため、該サイドシルガードの取付部の車幅方向の長さが長くなり、該取付部に取り付けられるリアストレイクの車幅方向の倒れが防がれて該リアストレイクの取付姿勢が安定するとともに、リアストレイクの縦壁面部の車幅方向の長さを長くして該縦壁面部による整流効果を高めることができる。
請求項5記載の発明によれば、サイドシルガードの取付部をリアストレイクの板厚分だけ内側にオフセットさせ、該取付部の下面とこれに取り付けられるリアストレイクの取付面部の下面とが面一になるようにしたため、チッピングによってリアストレイクの取付部に砂利等が挟まったり、取付部が損傷することがなく、又、走行時の風切音の発生が防がれ、耐ピッチング性、空力性能、NVH性能等が高められる。
車両のサイドシルガードを内面側から見た斜視図である。 本発明に係るリアストレイク取付構造を示す分解斜視図である。 リアストレイクが取り付けられたサイドシルガード後端部を斜め下方から見た斜視図である。 本発明に係るリアストレイク取付構造を示すサイドシルガード後端部の平面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図4のC−C線断面図である。 図4のD−D線断面図である。 リアストレイク取付構造の従来例を示すサイドシルガード後部を斜め下方から見た斜視図である。 図9のE−E線断面図である。 特許文献1において提案されたリアストレイク取付構造を示すサイドシルガード後部を斜め上方から見た斜視図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は車両のサイドシルガードを内面側から見た斜視図、図2は本発明に係るリアストレイク取付構造を示す分解斜視図、図3はリアストレイクが取り付けられたサイドシルガード後端部を斜め下方から見た斜視図、図4は本発明に係るリアストレイク取付構造を示すサイドシルガード後端部の平面図、図5は図4のA−A線断面図、図6は図4のB−B線断面図、図7は図4のC−C線断面図、図8は図4のD−D線断面図である。
図1に示すサイドシルガード1は、不図示のサイドシルの下方と側方を覆う長尺の樹脂製部品であって、車両のデザイン性(意匠性)の向上とサイドシルを飛石等から保護すること等を目的として、車両下部の左右両側において前輪のホイールハウスから後輪のホイールハウスまでの範囲で車両前後方向に沿って取り付けられる。尚、図1には一方(右側)のサイドシルガード1のみを示すが、他方(左側)のサイドシルガード1も同様に構成されているため、これについての図示及び説明は省略する。
サイドシルガード1は、横断面L字状に一体成形されており、ホイールハウス内に取り付けられる不図示のライニングに重ねてサイドシルの下面と側面に取付固定され、その前端は前輪のホイールハウスの後端下部内に固定され、後端は上方に延びる後端壁1Bが後輪のホイールハウスの前端下部内に固定される。
而して、上記サイドシルガード1の後端には車幅方向内側に突出する取付部1Aが一体に形成されており、この取付部1Aの下面に図2〜図8に示すリアストレイク2が本発明に係る取付構造によって取り付けられる。
上記リアストレイク2は、車両前方から後輪に向かって流れる走行風を受けて後輪周辺の気流を整流するために前記サイドシルガード1の後端部に取り付けられるものであって、このリアストレイク2によって騒音(風切音)と走行抵抗が低減し、車両の空力特性が高められる。
斯かるリアストレイク2は、弾性を有する樹脂によって一体成形されており、路上の障害物や飛石等の接触によって変形することによって塑性変形や割れが防がれ、その耐久性が高められている。このリアストレイク2は、図2及び図3に示すように、略水平で前記サイドシルガード1の後端に形成された取付部1Aの下面に取り付けられる取付面部2Aと、該取付面部2Aの後端から車両前後方向に対して略垂直に垂下する縦壁面部2Bとで断面略L字状に形成されており、車両走行時には縦壁面部2Bに走行風を受ける。
ところで、図2に示すように、リアストレイク2の取付面部2Aの車幅方向中央部には、車両前後方向に延びる段差部2aが形成されており、リアストレイク2の取付面部2Aは段差部2aによって左右の高低部分2A−1,2A−2に区画されている。そして、リアストレイク2の取付面部2Aには、車両後方に向かって屈曲する2つのフック2b,2cが車幅方向に離間して一体に立設されるとともに、取付面部2Aの内側端部にはフック2b,2cと同形状のプロテクタ2dがフック2cに隣接して一体に立設されている。又、リアストレイク2の取付面部2Aの車幅方向両端部には円孔3,4がそれぞれ貫設されている。
リアストレイク2の取付面部2Aの段差部2aによって左右に区画された高低部分2A−1,2A−2には図3に示す段差sが形成されており、車幅方向外側に配された前記フック2bと前記円孔3は、リアストレイク2の取付面部2Aの高さの高い部分2A−1に形成されており、図4に示すように、これらのフック2bと円孔3とは図示のuだけ車両前後方向にオフセットして配されている。又、車幅方向内側に配された前記フック2cと前記円孔4は、リアストレイク2の取付面部2Aの高さの低い部分2A−2に形成されており、図4に示すように、これらのフック2cと円孔4とは図示のvだけ車両前後方向にオフセットして配されている。そして、車幅方向に配された2つのフック2b,2cは車両前後方向に図示のwだけオフセットして形成されており、内側のフック2cとこれに隣接する前記プロテクタ2dは取付面部2Aの前端に形成されている。
他方、図2及び図4に示すように、前記サイドシルガード1の後端部に形成された取付部1Aには車幅方向内側に突出する突出部1A−1が形成されており、この突出部1A−1の外側には段差部1cが車両前後方向に沿って形成され、更にその外側には車幅方向に長い矩形孔1aが形成されている。尚、後述のように、リアストレイク2は、その取付面部2Aがサイドシルガード1の取付部1Aに下方から重ねられて取り付けられるが、図6及び図7に示すように、サイドシルガード1の取付部1Aの矩形孔2aの周縁は、取付部1Aに取り付けられたリアストレイク2の取付面部2Aの板厚分だけ内側(上方)にオフセットして段凹部を構成しており、図示のようにリアストレイク2がサイドシルガード1に取り付けられた状態では、サイドシルガード1の取付部1A(段凹部の前方位置の取付部1A)の下面とリアストレイク2の取付面部2Aの下面とが面一になるように構成されている。
又、サイドシルガード1の取付部1Aの車幅方向両端(リアストレイク2に形成された前記円孔3,4に対応する箇所)には円孔5,6が形成されている。
次に、リアストレイク2のサイドシルガード1への取付要領について説明する。
リアストレイク2をサイドシルガード1に取り付ける際には、図2に示す横U字状のスプリングナット7,8をサイドシルガード1の円孔5,6が形成された部分に差し込んで取り付けておく。尚、サイドシルガード1に形成された矩形孔1aの前後方向幅はスプリングナット7の幅よりも大きく設定されているため、スプリングナット7を矩形孔1aの周縁に容易に差し込んで取り付けることができる。又、図2に示すように、サイドシルガード1の取付部1Aの突出部1A−1の前縁には所定幅(スプリングナット8の幅よりも若干大きな幅)の切欠き1bが形成されており、この切欠き1bはスプリングナット8を差し込むための空間を形成している。
そして、リアストレイク2に形成された一方のフック2bを図4及び図7に示すようにサイドシルガード1の矩形孔1aの車両後方側の周縁に係合させるとともに、他方のフック2cを図3及び図4に示すようにサイドシルガード1の取付部1Aの突出部1A−1の前縁に係合させてリアストレイク2をサイドシルガード1に仮固定する。この状態では、リアストレイク2の取付面部2Aはサイドシルガード1の取付部1Aの下面に接合されており、図3及び図5に示すように、該取付面部2Aに形成された段差部2aはサイドシルガード1の取付部に形成された段差部1cに係合しているため、両者の係合によってリアストレイク2のサイドシルガード1に対する車幅方向の位置決めがなされる。又、前述のように、2つのフック2b,2cは車両前後方向にwだけオフセットして車幅方向に離間して形成されているため(図4参照)、リアストレイク2のサイドシルガード1に対する車両前後方向の位置決めがフック2b,2cによって正確になされる。
尚、本実施の形態では、リアストレイク2に形成されたフック2bに対してサイドシルガード1に形成された矩形孔1aの方が大きいため、リアストレイク2を仮固定した状態で該リアストレイク2が車両前方にずれると、フック2bが矩形孔1aから外れる可能性があるが、図7に示すように、サイドシルガード1の矩形孔1aの周縁はリアストレイク2の取付面部2Aの板厚分だけ内側(上方)にオフセットして段差部1dが形成されているため、リアストレイク2の車両前方へのずれは、該リアストレイク2の先端面がサイドシルガードの段差部1dに当接することによって防がれ、フック2bの矩形孔1a周縁への係合が外れることがない。又、他方のフック2cによってサイドシルガード1の取付部1Aの内側前端縁が保護される。
而して、前述のようにリアストレイク2をサイドシルガード1に仮固定した状態では、リアストレイク2がサイドシルガード1に対して車幅方向及び車両前後方向に位置決めされるため、リアストレイク2及びサイドシルガード1にそれぞれ形成された円孔3,5とスプリングナット7のネジ孔及び円孔4,6とスプリングナット8のネジ孔とは連通しており、この状態で互いに接合されたリアストレイク2とサイドシルガード1の円孔3,5と円孔4,6にスクリュー9,10を下方からそれぞれ通し、これらのスクリュー9,10を図5、図6及び図8に示すようにスプリングナット7,8の各ネジ孔にねじ込むことによって、図3に示すようにリアストレイク2がサイドシルガード1の取付部1Aの下面に確実に取り付けられる。
上述のようにリアストレイク2がサイドシルガード1に取り付けられた状態では、図6〜図8に示すように、リアストレイク2の縦壁面部2Bとサイドシルガード1の後端壁1Bとが面一を成すため、後輪のホイールハウス内の空気流が乱されることがなく、リアストレイク2によって走行風の向きが変更されて風切音が低く抑えられるとともに、車両の空力性能が高められる。又、リアストレイク2がサイドシルガード1に取り付けられた状態では、図8に示すように、飛石等の飛来を受け易い車幅方向内側のスプリングナット8とスクリュー10がリアストレイク2に形成されたプロテクタ2dによって覆われて保護されるため、これらの損傷が防がれ、リアストレイク2がサイドシルガード1に安定的に固定される。
以上のように、本発明によれば、リアストレイク2を略水平の取付面部2Aと縦壁面部2Bとで断面略L字状に形成したため、その断面係数が高められて該リアストレイク2に高い剛性と強度が得られ、縦壁面部2Bに走行風を受けても或いは石や泥や水の飛来を受けても該縦壁面部2Bが変形したり、損傷することがなく、リアストレイク2の耐久性高められ、該リアストレイク2はその本来の機能を安定的に果たすことができる。そして、リアストレイク2の取付面部2Aに形成された段差部2aによって該取付面部2Aの剛性が高められるため、該リアストレイク2は、その変形が防がれるとともに、サイドシルガード1に確実に取り付けられる。そして、段差部2aの形状は縦壁面部2Bにまで達しており、断面略L字状に形成された取付面部2Aと縦壁面部2Bの接続箇所が上下にオフセットされて、縦壁面部2Bの剛性及び接続箇所の耐久性が向上する。
又、取り付けに際してリアストレイク2の取付面部2Aに形成された2つのフック2b,2cをサイドシルガード1の取付部1Aに係合させれば、該リアストレイク2をサイドシルガード1に仮固定することができるため、作業者はリアストレイク2を手で支えておく必要がなく、スクリュー9,10を用いてリアストレイク2を作業性良くサイドシルガード1に取り付けることができる。そして、この場合、2つのフック2b,2cは車両前後方向にオフセットして車幅方向に離間して形成されているため、リアストレイク2のサイドシルガード1に対する車両前後方向の位置決めが2つのフック2b,2cによって正確になされる。
更に、リアストレイク2は、略水平な取付面部2Aをサイドシルガード1の取付部1Aに接合し、サイドシルガード1の取付部1Aに組み付けられたスプリングナット7,8に螺合するスクリュー9,10によってサイドシルガード1の取付部1Aに確実に取り付けられ、その取付面部2Aから上方に大きく延びる連結部等を形成する必要がないため、該リアストレイク2の小型化及び軽量化、材料費の削減、生産性の向上等が図られる。
又、本実施の形態では、リアストレイク2の取付面部2Aの段差部2aによって区画される左右の高低部分2A−1,2A−2にフック2b,2cとスクリュー固定部(円孔3〜6やスプリングナット7,8)をそれぞれ配置したため、該リアストレイク2の取付箇所が少なくても、サイドシルガード1に対するリアストレイク2の所定の取付姿勢を容易に維持することができ、リアストレイク2の取付面部2Aを小さくしても、該リアストレイク2をサイドシルガード1に確実且つ正確に取り付けることができる。
そして、本実施の形態では、リアストレイク2の取付面部2Aの高低部分2A−1,2A−2にフック2b,2cと円孔3,4を車両前後方向にそれぞれオフセットさせて配置したため、該リアストレイク2の固定位置を三次元的に分散させて配置することができ、リアストレイク2をサイドシルガード1に強固に取り付けることができる。
又、本実施の形態では、サイドシルガード1の取付部1Aに車幅方向内側に突出する突出部1A−1を形成したため、該サイドシルガード1の取付部1Aの車幅方向の長さが長くなり、該取付部1Aに取り付けられるリアストレイク2の車幅方向の倒れが防がれて該リアストレイク2の取付姿勢が安定するとともに、リアストレイク2の縦壁面部2Bの車幅方向の長さを長くして該縦壁面部2Bによる整流効果を高めることができる。
更に、本実施の形態では、図6及び図7に示すように、サイドシルガード1の取付部1Aをリアストレイク2の板厚分だけ内側にオフセットさせ、該取付部1Aの下面とこれに取り付られるリアストレイク2の取付面部2Aの下面とが面一になるようにしたため、チッピングによってリアストレイク2の取付部に砂利等が挟まったり、取付部が損傷することがなく、又、走行時の風切音の発生が防がれ、耐ピッチング性、空力性能、NVH性能等が高められるという効果が得られる。
1 サイドシルガード
1A サイドシルガードの取付部
1A−1 取付部の突出部
1B サイドシルガードの後端壁
1a サイドシルガードの矩形孔
1b サイドシルガードの切欠き
1c,1d サイドシルガードの段差部
2 リアストレイク
2A リアストレイクの取付面部
2A−1 取付面部の高さの高い部分
2A−2 取付面部の高さの低い部分
2B リアストレイクの縦壁面部
2a リアストレイクの段差部
2b,2c リアストレイクのフック
2d リアストレイクのプロテクタ
3,4 リアストレイクの円孔
5,6 サイドシルガードの円孔
7,8 スプリングナット
9,10 スクリュー
s 段差
u,v フックと円孔の車両前後方向のオフセット量
w フックの車両前後方向のオフセット量

Claims (5)

  1. 走行風を受けて後輪周辺の気流を整流するリアストレイクを車体下部両側に配されたサイドシルガードの各後端部に取り付ける取付構造であって、
    前記リアストレイクを、略水平で前記サイドシルガードの後端取付部に取り付けられる取付面部と、車両前後方向に対して略垂直で走行風を受ける縦壁面部とで断面略L字状に形成し、該リアストレイクの前記取付面部上にフックを車両前後方向にオフセットさせて車幅方向に複数形成し、各フックを前記サイドシルガードの取付部に係合させるとともに、サイドシルガードの取付部に組み付けられた複数のナットに螺合するスクリューによってリアストレイクをサイドシルガードの取付部に取り付けることを特徴とする車両のリアストレイク取付構造。
  2. 前記リアストレイクの取付面部に車両前後方向に延びる段差部を形成し、該段差部によって区画される左右の高低部分に前記フックとスクリュー固定部をそれぞれ配置するとともに、前記段差部を前記サイドシルガードの取付部に形成された段差部に係合させてリアストレイクの車幅方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1記載の車両のリアストレイク取付構造。
  3. 前記リアストレイクの取付面部の左右の高低部分に前記フックと前記スクリュー固定部を車両前後方向にオフセットさせて配置したことを特徴とする請求項2記載の車両のリアストレイク取付構造。
  4. 前記サイドシルガードの後端部に車幅方向内側に突出する突出部を形成し、該突出部に取り付けられる前記リアストレイクの取付面部に、車幅方向内側に設けられる前記スクリュー固定部を覆って保護するプロテクタを形成したことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の車両のリアストレイク取付構造。
  5. 前記サイドシルガードの取付部を前記リアストレイクの板厚分だけ内側にオフセットさせ、該取付部の下面とこれに取り付られるリアストレイクの取付面部の下面とが面一になるようにしたこと特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の車両のリアストレイク取付構造。
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