JP5331417B2 - レーザー加工装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被加工物にレーザー光線を照射してレーザー加工を施すレーザー加工装置、更に詳しくは表面に格子状に形成されたストリートによって区画された複数の領域にデバイスが形成されたウエーハをストリートに沿って個々のデバイスに分割するとともに、各デバイスの裏面に装着したダイボンディング用の接着フィルムを切断するのに適するレーザー加工装置に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成されたストリート(分割予定ライン)によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成し、該デバイスが形成された各領域をストリートに沿って分割することにより個々のデバイスを製造している。半導体ウエーハを分割する分割装置としては一般にダイシング装置と呼ばれる切削装置が用いられており、この切削装置は厚さが数十μmの切削ブレードによって半導体ウエーハをストリートに沿って切削する。このようにして分割されたデバイスは、パッケージングされて携帯電話やパソコン等の電気機器に広く利用されている。
個々に分割されたデバイスは、その裏面にエポキシ樹脂等で形成された厚さ20〜40μmのダイアタッチフィルムと称するダイボンディング用の接着フィルムが装着され、この接着フィルムを介してデバイスを支持するダイボンディングフレームに加熱することによりボンディングされる。デバイスの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着する方法としては、半導体ウエーハの裏面に接着フィルムを貼着し、この接着フィルムを介して半導体ウエーハをダイシングテープに貼着した後、半導体ウエーハの表面に形成されたストリートに沿って切削ブレードにより半導体ウエーハとともに接着フィルムを切断することにより、裏面に接着フィルムが装着されたデバイスを形成している。(例えば、特許文献1参照。)
特開2000−182995号公報
近年、携帯電話やパソコン等の電気機器はより軽量化、小型化が求められており、より薄いデバイスが要求されている。より薄くデバイスを分割する技術として所謂先ダイシング法と称する分割技術が実用化されている。この先ダイシング法は、半導体ウエーハの表面からストリートに沿って所定の深さ(デバイスの仕上がり厚さに相当する深さ)の分割溝を形成し、その後、表面に分割溝が形成された半導体ウエーハの裏面を研削して該裏面に分割溝を表出させ個々のデバイスに分割する技術であり、デバイスの厚さ50μm以下に加工することが可能である。
しかるに、先ダイシング法によって半導体ウエーハを個々のデバイスに分割する場合には、半導体ウエーハの表面からストリートに沿って所定の深さの分割溝を形成した後に半導体ウエーハの裏面を研削して該裏面に分割溝を表出させるので、ダイボンディング用の接着フィルムを前もって半導体ウエーハの裏面に装着することができない。従って、先ダイシング法によって製作されたデバイスをダイボンディングフレームにボンディングする際には、デバイスとダイボンディングフレームとの間にボンド剤を挿入しながら行わなければならず、ボンディング作業を円滑に実施することができないという問題がある。
このような問題を解消するために、先ダイシング法によって個々のデバイスに分割された半導体ウエーハの裏面にダイボンディング用の接着フィルムを装着し、この接着フィルムを介して半導体ウエーハをダイシングテープに貼着した後、各デバイス間の間隙に沿って露出された接着フィルムの部分に、デバイスの表面側から上記間隙を通してレーザー光線を照射し、接着フィルムの上記間隙に露出された部分を溶断するようにした半導体デバイスの製造方法が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開2002−118081号公報
しかるに、上述した半導体ウエーハの裏面を研削して分割溝を表出させる先ダイシング法によって個々のデバイスに分割された半導体ウエーハの分割溝は蛇行している。このため、分割溝が蛇行した半導体ウエーハの裏面に装着された接着フィルムに分割溝に沿ってレーザー光線を照射することが困難である。従って、上記特許文献2に開示された半導体デバイスの製造方法においては、デバイスの表面にレーザー光線が照射されデバイスにダメージを与えるという問題がある。
このような問題を解消するために、先ダイシング法によって個々のデバイスに分割された半導体ウエーハの裏面に装着された接着フィルムに分割溝に沿ってレーザー光線を照射する前に、分割溝の蛇行状態を検出して記憶手段に記憶させ、この蛇行情報に基づいて接着フィルムに分割溝に沿ってレーザー光線を照射するレーザー加工方法が提案されている。(例えば、特許文献3参照。)
特開2006−278684号公報
而して、上記特許文献3に開示された技術は、蛇行した分割溝に沿ってレーザー光線を照射することはできるが、全ての分割溝の蛇行状態を検出するための検出工程を実施する必要があるため、生産性の面で必ずしも満足し得るものではない。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、被加工物の蛇行した加工位置に対応して効率よくレーザー加工を施すことができるレーザー加工装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するために、本発明によれば、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、を具備しているレーザー加工装置において、
該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する集光レンズを備えた集光器を備えており、
該集光器をY軸方向に移動せしめる集光器移動アクチュエータと、
該集光器のY軸方向移動位置を検出する集光器移動位置検出手段と、
該集光レンズによって集光されるレーザー光線の光軸より加工方向前方の加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する加工位置変位検出手段と、
該加工位置変位検出手段および該集光器移動位置検出手段からの検出信号に基づいて該集光器移動アクチュエータを制御する制御手段と、を具備している、
ことを特徴とするレーザー加工装置が提供される。
上記加工位置変位検出手段は、上記集光レンズを通して加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する。
上記集光器は上記レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を上記集光レンズに導くダイクロイックミラーを備えており、上記加工位置変位検出手段はダイクロイックミラーおよび集光レンズを通して加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する。
また、上記加工位置変位検出手段は、上記集光レンズによって集光されるレーザー光線の光軸に対して加工送り方向両側に配設されていることが望ましい。
本発明によるレーザー加工装置は上記のように構成され、加工位置変位検出手段によって検出された加工位置のY軸方向のズレ量に対応して集光器移動アクチュエータを制御するので、被加工物の加工位置が蛇行していても蛇行した加工位置に対応して効率よくレーザー加工を施すことができる。
以下、本発明によるウエーハのレーザー加工方法およびレーザー加工装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図が示されている。図1に示すレーザー加工装置は、静止基台2と、該静止基台2に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動可能に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、静止基台2に上記矢印Xで示す方向と直角な矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット支持機構4と、該レーザー光線ユニット支持機構4に矢印Zで示す方向に移動可能に配設されたレーザー光線照射ユニット5とを具備している。
上記チャックテーブル機構3は、静止基台2上に矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に沿って平行に配設された一対の案内レール31、31と、該案内レール31、31上に矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に配設された第一の滑動ブロック32と、該第1の滑動ブロック32上に矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動可能に配設された第2の滑動ブロック33と、該第2の滑動ブロック33上に円筒部材34によって支持された支持テーブル35と、被加工物保持手段としてのチャックテーブル36を具備している。このチャックテーブル36は多孔性材料から形成された吸着チャック361を具備しており、吸着チャック361の上面である保持面上に被加工物である例えば円盤状のウエーハを図示しない吸引手段によって保持するようになっている。このように構成されたチャックテーブル36は、円筒部材34内に配設された図示しないパルスモータによって回転せしめられる。なお、チャックテーブル36には、後述する環状のフレームを固定するためのクランプ362が配設されている。
上記第1の滑動ブロック32は、その下面に上記一対の案内レール31、31と嵌合する一対の被案内溝321、321が設けられているとともに、その上面に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に形成された一対の案内レール322、322が設けられている。このように構成された第1の滑動ブロック32は、被案内溝321、321が一対の案内レール31、31に嵌合することにより、一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動可能に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第1の滑動ブロック32を一対の案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向に移動させるための加工送り手段37を具備している。加工送り手段37は、上記一対の案内レール31と31の間に平行に配設された雄ネジロッド371と、該雄ネジロッド371を回転駆動するためのパルスモータ372等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド371は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック373に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ372の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド371は、第1の滑動ブロック32の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ372によって雄ネジロッド371を正転および逆転駆動することにより、第一の滑動ブロック32は案内レール31、31に沿って矢印Xで示す加工送り方向(X軸方向)に移動せしめられる。
上記第2の滑動ブロック33は、その下面に上記第1の滑動ブロック32の上面に設けられた一対の案内レール322、322と嵌合する一対の被案内溝331、331が設けられており、この被案内溝331、331を一対の案内レール322、322に嵌合することにより、矢印Yで示す割り出し送り方向に移動可能(Y軸方向)に構成される。図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、第2の滑動ブロック33を第1の滑動ブロック32に設けられた一対の案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第1の割り出し送り手段38を具備している。第1の割り出し送り手段38は、上記一対の案内レール322と322の間に平行に配設された雄ネジロッド381と、該雄ネジロッド381を回転駆動するためのパルスモータ382等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド381は、その一端が上記第1の滑動ブロック32の上面に固定された軸受ブロック383に回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ382の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド381は、第2の滑動ブロック33の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、パルスモータ382によって雄ネジロッド381を正転および逆転駆動することにより、第2の滑動ブロック33は案内レール322、322に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
上記レーザー光線照射ユニット支持機構4は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、該案内レール41、41上に矢印Yで示す方向(Y軸方向)に移動可能に配設された可動支持基台42を具備している。この可動支持基台42は、案内レール41、41上に移動可能に配設された移動支持部421と、該移動支持部421に取り付けられた装着部422とからなっている。装着部422は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール423、423が平行に設けられている。図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット支持機構4は、可動支持基台42を一対の案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動させるための第2の割り出し送り手段43を具備している。第2の割り出し送り手段43は、上記一対の案内レール41、41の間に平行に配設された雄ネジロッド431と、該雄ねじロッド431を回転駆動するためのパルスモータ432等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド431は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ432の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド431は、可動支持基台42を構成する移動支持部421の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ432によって雄ネジロッド431を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台42は案内レール41、41に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向(Y軸方向)に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51と、該ユニットホルダ51に取り付けられたレーザー光線照射手段52を具備している。ユニットホルダ51は、上記装着部422に設けられた一対の案内レール423、423に摺動可能に嵌合する一対の被案内溝511、511が設けられており、この被案内溝511、511を上記案内レール423、423に嵌合することにより、矢印Zで示す方向(Z軸方向)に移動可能に支持される。
図示のレーザー光線照射手段52は、上記ユニットホルダ51に固定され実質上水平に延出する円筒形状のケーシング521を具備している。また、レーザー光線照射手段52は、図2に示すようにケーシング521内に配設されたパルスレーザー光線LBを発振するパルスレーザー光線発振手段522および該パルスレーザー光線発振手段522によって発振されたパルスレーザー光線の出力を調整する出力調整手段523と、ケーシング521の先端に配設されパルスレーザー光線発振手段522によって発振されたパルスレーザー光線を上記チャックテーブル36に保持された被加工物に照射する集光器53を具備している。上記パルスレーザー光線発振手段522は、YAGレーザー発振器或いはYVO4レーザー発振器からなるパルスレーザー光線発振器522aと、これに付設された繰り返し周波数設定手段522bとから構成されている。
上記集光器53について、図3乃至図5を参照して説明する。
図3乃至図5に示す集光器53は、集光器ハウジング531を具備しており、図3に示すように該集光器ハウジング531が上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の先端に装着された2本の支持ロッド6、6によってY軸方向に移動可能に支持されている。即ち、集光器ハウジング531の両側にはそれぞれ貫通穴531a、531aが設けられており、この貫通穴531a、531aを上記2本の支持ロッド6、6に嵌挿することにより、集光器ハウジング531を2本の支持ロッド6、6に摺動可能に支持する。集光器ハウジング531の上壁には開口531bが形成されており、開口531bに透明なガラス板532が装着されている。集光器ハウジング531内には、図4に示すように上記パルスレーザー光線発振手段522から発振されたパルスレーザー光線LBを下方に向けて方向変換するダイクロイックミラー533と、該ダイクロイックミラー533によって下方に向けて方向変換されたパルスレーザー光線LBを集光してチャックテーブル36に保持された被加工物Wに照射する集光レンズ534が配設されている。また、集光器ハウジング531には、ダイクロイックミラー533の上側にバンドパスフィルター535とイメージングレンズ536が配設されている。
上述した集光器53の上側には、集光レンズ534によって集光されるパルスレーザー光線LBの光軸より加工方向前方の加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する加工位置変位検出手段7が配設されている。加工位置変位検出手段7は、図5に示すように図示の実施形態においては2個のラインイメージセンサ7a、7bからなっており、加工送り方向(X軸方向)に間隔をおいて配設されている。この一方のラインイメージセンサ7aは、イメージングレンズ536とバンドパスフィルター535とダイクロイックミラー533および集光レンズ534を通して、集光レンズ534によって集光されるパルスレーザー光線LBの光軸より図5において例えば3mm右側の加工位置P1を検出する。また、他方のラインイメージセンサ7bは、イメージングレンズ536とバンドパスフィルター535とダイクロイックミラー533および集光レンズ534を通して、集光レンズ534によって集光されるパルスレーザー光線LBの光軸より図5において例えば3mm左側の加工位置P2を検出する。このラインイメージセンサ7a、7bは、後述する加工領域である分割溝のY軸方向のズレを検出する。なお、加工位置検出手段7としては、位置検出素子(PSD)を用いてもよい。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、上記集光器53をY軸方向に移動せしめる集光器移動アクチュエータ8を具備している。集光器移動アクチュエータ8は、図示の実施形態においてはボイスコイルモータからなっている。ボイスコイルモータからなる集光器移動アクチュエータ8は、図4に示すように上記集光器ハウジング531に連結された円柱状の可動ロッド81と、該可動ロッド81の外周面に配設された永久磁石82と、上記2本の支持ロッド6、6に固定されたカップ状のコイル支持部材83と、該コイル支持部材83の内周面に上記永久磁石82を包囲して配設されたコイル84とによって構成されている。なお、コイル支持部材83は、図3に示すように両側に貫通穴831、831を備えており、この貫通穴831、831を2本の支持ロッド6、6に嵌挿する。そして、コイル支持部材83の一端面(集光器ハウジング531側の端面)を2本の支持ロッド6、6に設けられたストッパー61、61に当接し2本の支持ロッド6、6の先端部に形成された雄ネジ62、62に締結ナット85を螺合することにより、コイル支持部材83は2本の支持ロッド6、6に固定される。このように構成されたボイスコイルモータからなる集光器移動アクチュエータ8は、コイル84に電流を流すとフレミングの左手の法則に従って永久磁石82が配設された移動ロッド81に推力が発生する。即ち、コイル84に例えば一方向から電流を流すと永久磁石82が配設された移動ロッド81には例えば図4において右方に推力が発生し、コイル84に例えば他方向から電流を流すと永久磁石82が配設された移動ロッド81には例えば図4において左方に推力が発生する。従って、可動ロッド81が連結された集光器ハウジング531は、コイル84に印加する電流の方向によって図4において右方または左方に移動せしめられる。
図3を参照して説明を続けると、図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、集光器53のY軸方向移動位置を検出する集光器移動位置検出手段9を具備している。集光器移動位置検出手段9は、集光器ハウジング531の側面に配設されたリニアスケール91と、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521に取り付けられた読み取りヘッド92とからなっている。この集光器移動位置検出手段9の読み取りヘッド92は、図示の実施形態においては1μm毎に1パルスのパルス信号を後述する制御手段に送る。
図1に戻って説明を続けると、上記レーザー光線照射手段52を構成するケーシング521の前端部には、上記レーザー光線照射手段52によってレーザー加工すべき加工領域を検出する撮像手段11が配設されている。この撮像手段11は、図示の実施形態においては可視光線によって撮像する通常の撮像素子(CCD)の外に、被加工物に赤外線を照射する赤外線照明手段と、該赤外線照明手段によって照射された赤外線を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた赤外線に対応した電気信号を出力する撮像素子(赤外線CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態におけるレーザー光線照射ユニット5は、ユニットホルダ51を一対の案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動させるための移動手段54を具備している。移動手段54は、一対の案内レール423、423の間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ542等の駆動源を含んでおり、パルスモータ542によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ51およびレーザー光線照射手段52を案内レール423、423に沿って矢印Zで示す方向に移動せしめる。なお、図示の実施形態においてはパルスモータ542を正転駆動することによりレーザー光線照射手段52を上方に移動し、パルスモータ542を逆転駆動することによりレーザー光線照射手段52を下方に移動するようになっている。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、図6に示す制御手段12を具備している。制御手段12はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)121と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)122と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)123と、入力インターフェース124および出力インターフェース125とを備えている。制御手段12の入力インターフェース124には、上記ラインイメージセンサ7a、7b、集光器移動位置検出手段9、撮像手段11等からの検出信号が入力される。そして、制御手段12の出力インターフェース125からは、上記パルスモータ372、パルスモータ382、パルスモータ432、パルスモータ542、レーザー光線照射手段52のパルスレーザー光線発振手段522および出力調整手段523、ボイスコイルモータからなる集光器移動アクチュエータ8のコイル84等に制御信号を出力する。
図示の実施形態におけるレーザー加工装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
ここで、上記レーザー加工装置によって加工される被加工物であるウエーハとしての半導体ウエーハについて、図7を参照して説明する。図7に示す半導体ウエーハ10は、例えば厚さが600μmのシリコンウエーハからなっており、表面10aには複数のストリート101が格子状に形成されている。そして、半導体ウエーハ10の表面10aには、格子状に形成された複数のストリート101によって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイス102が形成されている。この半導体ウエーハ10を先ダイシング法によって個々の半導体デバイスに分割する手順について説明する。
半導体ウエーハ10を先ダイシング法によって個々の半導体デバイスに分割するには、先ず半導体ウエーハ10の表面10a側から切削ブレードによりストリート101に沿って切削し、デバイス102の仕上がり厚さに相当する深さの分割溝を形成する分割溝形成工程を実施する。この分割溝形成工程は、図8の(a)に示す切削装置13を用いて実施する。図8の(a)に示す切削装置13は、被加工物を保持するチャックテーブル131と、該チャックテーブル131に保持された被加工物を切削する切削手段132と、該チャックテーブル131に保持された被加工物を撮像する撮像手段133を具備している。チャックテーブル131は、被加工物を吸引保持するように構成されており、図示しない切削送り手段によって図8において矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられるとともに、図示しない割り出し送り手段によって矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるようになっている。
上記切削手段132は、実質上水平に配置されたスピンドルハウジング134と、該スピンドルハウジング134に回転自在に支持された回転スピンドル135と、該回転スピンドル135の先端部に装着された切削ブレード136を含んでおり、回転スピンドル135がスピンドルハウジング134内に配設された図示しないサーボモータによって矢印135aで示す方向に回転せしめられるようになっている。上記撮像手段133は、スピンドルハウジング134の先端部に装着されており、被加工物を照明する照明手段と、該照明手段によって照明された領域を捕らえる光学系と、該光学系によって捕らえられた像を撮像する撮像素子(CCD)等を備え、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
上述した切削装置13を用いて分割溝形成工程を実施するには、図8の(a)に示すようにチャックテーブル131上に半導体ウエーハ10の裏面10b側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10をチャックテーブル131上に保持する。従って、チャックテーブル131に保持された半導体ウエーハ10は、表面10aが上側となる。このようにして、半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル131は、図示しない切削送り手段によって撮像手段133の直下に位置付けられる。
チャックテーブル131が撮像手段133の直下に位置付けられると、撮像手段133および図示しない制御手段によって半導体ウエーハ10のストリート101に沿って分割溝を形成すべき切削領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段133および図示しない制御手段は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されているストリート101と、切削ブレード136との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、切削領域のアライメントを遂行する(アライメント工程)。また、半導体ウエーハ10に形成されている上記所定方向に対して直交する方向に延びるストリート101に対しても、同様に切削領域のアライメントが遂行される。
以上のようにしてチャックテーブル131上に保持されている半導体ウエーハ10の切削領域を検出するアライメントが行われたならば、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル131を切削領域の切削開始位置に移動する。そして、切削ブレード136を図8の(a)において矢印135aで示す方向に回転しつつ下方に移動して切り込み送りを実施する。この切り込み送り位置は、切削ブレード136の外周縁が半導体ウエーハ10の表面からデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ位置(例えば、50μm)に設定されている。このようにして、切削ブレード136の切り込み送りを実施したならば、切削ブレード136を回転しつつチャックテーブル131を図8の(a)において矢印Xで示す方向に切削送りすることによって、図8の(b)に示すようにストリート101に沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さ(例えば、50μm)の分割溝110が形成される(分割溝形成工程)。
上述した分割溝形成工程を実施することにより半導体ウエーハ10の表面10aにストリート101に沿ってデバイスの仕上がり厚さに相当する深さの分割溝110を形成したら、図9の(a)および(b)に示すように半導体ウエーハ10の表面10a(デバイス102が形成されている面)にデバイス102を保護する研削用の保護テープ14を貼着する(保護テープ貼着工程)。なお、保護テープ14は、図示の実施形態においては厚さが150μmのポリオレフィンシートが用いられている。
次に、表面に保護テープ14が貼着された半導体ウエーハ10の裏面10bを研削し、分割溝110を裏面10bに表出させて個々のデバイスに分割するウエーハ分割工程を実施する。このウエーハ分割工程は、図10の(a)に示す研削装置15を用いて実施する。図10の(a)に示す研削装置15は、被加工物を保持するチャックテーブル151と、該チャックテーブル151に保持された被加工物を研削するための研削砥石152を備えた研削手段153を具備している。この研削装置15を用いて上記ウエーハ分割工程を実施するには、チャックテーブル151上に半導体ウエーハ10の保護テープ14側を載置し、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10をチャックテーブル151上に保持する。従って、チャックテーブル151に保持された半導体ウエーハ10は、裏面10bが上側となる。このようにして、チャックテーブル151上に半導体ウエーハ10を保持したならば、チャックテーブル151を矢印151aで示す方向に例えば300rpmで回転しつつ、研削手段153の研削砥石152を矢印152aで示す方向に例えば6000rpmで回転しつつ半導体ウエーハ10の裏面10bに接触せしめて研削し、図10の(b)に示すように分割溝110が裏面10bに表出するまで研削する。このように分割溝110が表出するまで研削することによって、図10の(c)に示すように半導体ウエーハ10は個々のデバイス102に分割される。なお、分割された複数のデバイス102は、その表面に保護テープ14が貼着されているので、バラバラにはならず半導体ウエーハ10の形態が維持されている。
上述した先ダイシング法によるウエーハ分割工程を実施することによって半導体ウエーハ10を個々のデバイス102に分割したならば、個々のデバイス102に分割された半導体ウエーハ10の裏面10bにダイボンディング用の接着フィルムを装着する接着フィルム装着工程を実施する。即ち、図11の(a)および(b)に示すように接着フィルム16を個々のデバイス102に分割された半導体ウエーハ10の裏面10bに装着する。このとき、上述したように80〜200°Cの温度で加熱しつつ接着フィルム16を半導体ウエーハ10の裏面10bに押圧して貼着する。
上述した接着フィルム分割工程を実施したならば、半導体ウエーハ10の接着フィルム16側を環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着するとともに、半導体ウエーハ10の表面に貼着されている保護テープ14を剥離するウエーハ支持工程を実施する。即ち、図12に示すように、環状のフレーム17に装着されたダイシングテープ18の表面に上記接着フィルム分割工程が実施された半導体ウエーハ10の接着フィルム16側を貼着する。そして、半導体ウエーハ10の表面に貼着されている保護テープ14を剥離する。
次に、半導体ウエーハ10の裏面に装着された接着フィルム16に分割溝110に沿ってレーザー光線を照射し、接着フィルム16を分割溝110に沿って切断する接着フィルム切断工程を実施する。この接着フィルム分割工程は上記図1乃至図6に示すレーザー加工装置を用いて実施する。
接着フィルム切断工程を実施するには図12に示すように環状のフレーム17にダイシングテープ18を介して支持された半導体ウエーハ10は、図1に示すレーザー加工装置のチャックテーブル36上にダイシングテープ18側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10は、ダイシングテープ18を介してチャックテーブル36上に吸引保持される。また、環状のフレーム17は、クランプ362によって固定される。
上述したように半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル36は、加工送り手段37によって撮像手段11の直下に位置付けられる。チャックテーブル36が撮像手段11の直下に位置付けられると、撮像手段11および制御手段12によって半導体ウエーハ10の裏面に装着された接着フィルム16のレーザー加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段11および制御手段12は、半導体ウエーハ10の所定方向に形成されている分割溝110と集光器11との位置合わせを行うためのパターンマッチング等の画像処理を実行し、アライメントを遂行する。また、半導体ウエーハ10に形成されている所定方向と直交する方向に形成されているストリート101に対しても、同様にアライメントが遂行される。
なお、上記図8に示す分割溝形成工程において半導体ウエーハ10の表面側に形成された分割溝110はストリート101に沿って正確に形成されているが、上記図10に示すウエーハ分割工程において半導体ウエーハ10の裏面を研削して半導体ウエーハ10を個々のデバイス102に分割すると、図13に示すようにデバイス102がズレて分割溝110が蛇行する。このデバイス102のズレは、最大100μm程度になることがある。従って、レーザー光線を直線的に照射すると、デバイス102の表面にレーザー光線が照射されデバイス102にダメージを与えることになる。この問題を解消するために、図示の実施形態におけるレーザー加工装置は、接着フィルム切断工程を以下のように実施する。
上述したようにレーザー光線照射位置のアライメントが行われたならば、チャックテーブル36をレーザー光線照射手段52の集光器53が位置するレーザー光線照射領域に移動し、図14の(a)に示すように所定の分割溝110の一端(図14の(a)において左端)をレーザー光線照射手段52の集光器53の直下に位置付ける。そして、制御手段12は、上記一方のラインイメージセンサ7aを作動して集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBの光軸より加工方向前方(図14の(a)において右方)のこれからパルスレーザー光線LBを照射していく加工位置P1を検出する。このラインイメージセンサ7aは、分割溝110のY軸方向のズレを検出し、その検出信号を制御手段12に送る。次に、制御手段12は、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を図14の(a)において矢印X1で示す方向に所定の送り速度で移動せしめ、図14の(b)に示すように集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置が分割溝110の一端(図14の(a)において左端)に達したら、レーザー光線照射手段52を作動して集光器53から接着フィルム16に対して吸収性を有する波長のレーザー光線LBを照射し、図14の(c)に示すように分割溝110の他端(図14の(b)において右端)が集光器53の照射位置に達したら、レーザー光線照射手段52を作動を停止するとともに加工送り手段37の作動を停止する(第1の接着フィルム切断工程)。このとき、レーザー光線照射手段52の集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBは、分割溝110を通して集光点Pを接着フィルム16の上面に合わせて照射される。
この第1の接着フィルム分割工程においては、上記ラインイメージセンサ7aによって集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBの光軸より加工方向前方のこれからパルスレーザー光線LBを照射していく加工位置P1を検出し、この検出信号に基づいて制御手段12は分割溝110のY軸方向のズレを求め、分割溝110のY軸方向のズレ量に対応してボイスコイルモータからなる集光器移動アクチュエータ8のコイル84に印加する電流を制御して集光器53をY軸方向に移動せしめる。一方、制御手段12は、集光器移動位置検出手段9の読み取りヘッド92から集光器53の位置情報を入力しており、集光器53が分割溝110のY軸方向のズレ量に対応した位置に達したら集光器移動アクチュエータ8の作動を停止する。即ち、図示の実施形態においてはラインイメージセンサ7aによる検出時からチャックテーブル36が3mm加工送りされた時点で集光器移動アクチュエータ8は集光器53を上記ズレ量に対応した位置に位置付ける。このようにラインイメージセンサ7aによって検出される分割溝110のY軸方向のズレ量に対応してボイスコイルモータからなる集光器移動アクチュエータ8を制御することにより、図15の(a)および(b)に示すように接着フィルム16は、蛇行する分割溝110に沿って溶融、蒸発した切断溝160が形成される。上述した第1の接着フィルム分割工程において、集光レンズ534によって集光されるパルスレーザー光線LBの光軸より加工方向前方の加工位置P1を検出するラインイメージセンサ7aは、集光レンズ534を通して検出するので、集光レンズ534によって集光されるパルスレーザー光線LBの光軸に近接した位置を検出することができる。従って、第1の接着フィルム分割工程におけるチャックテーブル36の移動ストロークが長くなることはない。
なお、上記接着フィルム分割工程における加工条件は、例えば次のように設定されている。
レーザー光線の種類 :固体レーザー(YVO4レーザー、YAGレーザー)
波長 :355nm
繰り返し周波数 :50kHz
平均出力 :0.5W
集光スポット径 :φ10μm
加工送り速度 :500mm/秒
なお、上記第1の接着フィルム分割工程を実施したならば、図14の(c)に示す状態からチャックテーブル36を割り出し送り方向(図14の(c)において紙面に垂直な方向)に分割溝110の間隔だけ割り出し送りする。この状態が図16の(a)に示す状態である。そして、制御手段12は、上記ラインイメージセンサ7bを作動して集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBの光軸より加工方向前方(図16の(a)において左方)のこれからパルスレーザー光線LBを照射していく加工位置P2を検出する。次に、制御手段12は、加工送り手段37を作動してチャックテーブル36を図16の(a)において矢印X2で示す方向に所定の送り速度で移動せしめ、図16の(b)に示すように集光器53から照射されるパルスレーザー光線LBの照射位置が分割溝110の他端(図16の(a)において右端)に達したら、レーザー光線照射手段52を作動して集光器53から接着フィルム16に対して吸収性を有する波長のレーザー光線LBを照射し、図16の(c)に示すように分割溝110の一端(図16の(b)において左端)が集光器53の照射位置に達したら、レーザー光線照射手段52を作動を停止するとともに加工送り手段37の作動を停止する(第2の接着フィルム切断工程)。この結果、上記第1の接着フィルム分割工程と同様に、接着フィルム16にはラインイメージセンサ7aによって検出される分割溝110のY軸方向のズレ量に対応して蛇行する分割溝110に沿って切断溝が形成される。
上述した第1の接着フィルム分割工程および第2の接着フィルム分割工程を交互に実施し、所定方向に形成された全ての分割溝110に沿って接着フィルム16を分割したならば、チャックテーブル36を90度回動せしめて、上記所定方向に対して直交する方向に形成された分割溝110に沿って上記第1の接着フィルム分割工程および第2の接着フィルム分割工程を交互に実行することにより、半導体ウエーハ10の裏面に装着された接着フィルム16は分割溝110によって分割されたデバイス102毎に切断され分割される。このように、図示の実施形態におけるレーザー加工装置においては、加工位置検出手段7として加工送り方向(X軸方向)に間隔をおいて配設した2個のラインイメージセンサ7a、7bを備えているので、上記第1の接着フィルム分割工程を実施する際には一方のラインイメージセンサ7aを作動し、上記第2の接着フィルム分割工程を実施する際には他方のラインイメージセンサ7bを作動するので、チャックテーブル36の往復時に接着フィルム分割工程を実施できるため作業効率を向上させることができる。
本発明に従って構成されたレーザー加工装置の斜視図。 図1に示すレーザー加工装置に装備されるレーザー光線照射手段の構成を簡略に示すブロック図。 図2に示すレーザー光線照射手段を構成する集光器および集光器移動アクチュエータの分解斜視図。 図3に示す集光器および集光器移動アクチュエータの断面図。 図4におけるA―A線断面図。 図1に示すレーザー加工装置に装備される制御手段を示すブロック図。 被加工物としての半導体ウエーハの斜視図。 図7に示す半導体ウエーハをストリートに沿って分割する先ダイシング法における分割溝形成工程の説明図。 図7に示す半導体ウエーハをストリートに沿って分割する先ダイシング法における保護テープ貼着工程の説明図。 図7に示す半導体ウエーハをストリートに沿って分割する先ダイシング法におけるウエーハ分割工程の説明図。 図7に示す半導体ウエーハをストリートに沿って分割する先ダイシング法における接着フィルム切断工程の説明図。 図7に示す半導体ウエーハをストリートに沿って分割する先ダイシング法におけるウエーハ支持工程の説明図。 図10に示すウエーハ分割工程によって個々のデバイスに分割された半導体ウエーハに形成された分割溝の状態を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて実施する第1の接着フィルム切断工程の説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて接着フィルム切断工程が実施され接着フィルムの加工状態を示す説明図。 図1に示すレーザー加工装置を用いて実施する第2の接着フィルム切断工程の説明図。
符号の説明
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
31:案内レール
36:チャックテーブル
37:加工送り手段
38:第1の割り出し送り手段
4:レーザー光線照射ユニット支持機構
41:案内レール
42:可動支持基台
43:第2の割り出し送り手段
5:レーザー光線照射ユニット
51:ユニットホルダ
52:レーザー光線加工手段
522:パルスレーザー光線発振手段
53:集光器
531:集光器ハウジング
533:ダイクロイックミラー
534:集光レンズ
535:バンドパスフィルター535
536:イメージングレンズ
7:加工位置変位検出手段
7a、7b:ラインイメージセンサ
8:集光器移動アクチュエータ
9:集光器移動位置検出手段
10:半導体ウエーハ
11:撮像手段
12:制御手段
13:切削装置
14:保護テープ
15:研削装置
16:接着フィルム
17:環状のフレーム
18:ダイシングテープ

Claims (4)

  1. 被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物にレーザー光線を照射するレーザー光線照射手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)に相対的に移動せしめる加工送り手段と、該チャックテーブルと該レーザー光線照射手段を加工送り方向(X軸方向)と直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に相対的に移動せしめる割り出し送り手段と、を具備しているレーザー加工装置において、
    該レーザー光線照射手段は、レーザー光線を発振するレーザー光線発振手段と、該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を集光する集光レンズを備えた集光器を備えており、
    該集光器をY軸方向に移動せしめる集光器移動アクチュエータと、
    該集光器のY軸方向移動位置を検出する集光器移動位置検出手段と、
    該集光レンズによって集光されるレーザー光線の光軸より加工方向前方の加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する加工位置変位検出手段と、
    該加工位置変位検出手段および該集光器移動位置検出手段からの検出信号に基づいて該集光器移動アクチュエータを制御する制御手段と、を具備している、
    ことを特徴とするレーザー加工装置。
  2. 該加工位置変位検出手段は、該集光レンズを通して加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する、請求項1記載のレーザー加工装置。
  3. 該集光器は該レーザー光線発振手段から発振されたレーザー光線を該集光レンズに導くダイクロイックミラーを備えており、該加工位置変位検出手段は該ダイクロイックミラーおよび該集光レンズを通して加工位置におけるY軸方向の被加工物の変位を検出する、請求項2記載のレーザー加工装置。
  4. 該加工位置変位検出手段は、該集光レンズによって集光されるレーザー光線の光軸に対して加工送り方向両側に配設されている、請求項1から3のいずれかに記載のレーザー加工装置。
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