JP5328415B2 - 自動二輪車のエンジン懸架構造 - Google Patents
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Description
請求項5に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに懸架されるエンジンと、車体フレームの一部を構成しこの車体フレームの前部に上下に延びているダウンフレームと、このダウンフレームとエンジンに形成されるハンガ部の間を連結しエンジンを車体フレームにマウントするマウントプレートと、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、ダウンフレームは、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、マウントプレートは、ハンガ部の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、2本のダウンフレームの間に挟持されるように取り付けられるとともに、マウントプレートの左右両側面を、クロスメンバによって掛け渡し、クロスメンバの前部に、エンジンから延びている排気管との干渉を避ける凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、車体フレームと、この車体フレームに懸架されるエンジンと、車体フレームの一部を構成しこの車体フレームの前部に上下に延びているダウンフレームと、このダウンフレームとエンジンに形成されるハンガ部の間を連結しエンジンを車体フレームにマウントするマウントプレートと、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、ダウンフレームは、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、マウントプレートは、ハンガ部の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、2本のダウンフレームの間に挟持されるように取り付けられるとともに、マウントプレートの左右両側面を、クロスメンバによって掛け渡し、マウントプレートを構成する車両前方に臨む前壁部に、開口部が形成されていることを特徴とする。
2本のダウンフレームは、マウントプレートによって連結されているので、エンジンを懸架する場合に、ダウンフレームの曲げ剛性および捩れ剛性を高めることができる。
乗員シート71は、シートレール19L、19Rによって支持され、これらの左右のシートレール19L、19Rに、乗員が走行中などにつかむことができるリヤグリップ41が取り付けられ、シートレール19L、19Rの一部およびリヤグリップ41の一部を覆うリヤカバー部材42が備えられている。
なお、本実施例において、車体フレームの構成部材としてのダウンフレーム18L、18Rは、円断面を呈する管部材(チューブ)を利用した。管部材は、例えば、楕円断面、矩形断面であっても良く、所定の剛性が確保される形状であれば断面形状に限定されない。また、中実部材であっても良いものとする。中実部材の断面形状は、円形、楕円、矩形などを含む任意の形状で良いものとする。
なお、シリンダの軸線47方向は、略垂直方向であっても良い。
図2〜図5を参照して、エンジン12は、このエンジン12に設けたハンガ部55で車体フレームに取り付けられている。
ハンガ部55は、エンジン12の前部に設けられている前ハンガ部71とエンジン12の後部に設けられている後ハンガ部72とからなる。
エンジン12の後部に設けられている後ハンガ部72は、後部ハンガ締結部材79を介してピボットプレート23L、23Rに懸架されている。
クロスメンバ88を渡すことで、マウントプレート44の形状を小型化することやその板厚を減らしてマウントプレート全体としての軽量化を図ることも可能になる。
そして、マウントプレート締結部材76の構成部材としてのマウントボルト81を、右カラー部材112R、管部材87および左カラー部材112Lとこの順に挿通させ、左カラー部材112Lの側からマウントプレート締結部材76の構成部材としてのマウントナット82で止めることで、ダウンフレーム18L、18Rにマウントプレート44を取り付ける。
なお、前ハンガ部71は、上下2箇所に設けられているが、上下は互いに同様な構造であり説明を省略する。
前ハンガ部71に、エンジン懸架用の穴125が開けられ、前ハンガ部71の外側面71uに、コ字部114に設けた側壁85L、85Rの内側面114L、114Rを当て、側壁85L、85Rに開けた穴部126、126にエンジンハンガ締結部材75のハンガボルト77を差し込んで、他方の側でハンガナット78により固定する。
なお、下側に設けた前ハンガ部71は、上側に設けた前ハンガ部71と同様な構成および作用を有しており、説明を省略する。
エンジン12の前面を構成するシリンダヘッドの前面121に設けた排気ポート122に、排気管65が接続され、この排気管65は、前方に延出された後、後方に屈曲するように形成されるとともに、2本のダウンフレーム18L、18Rの間を通過するように配置されている。
特に、吸気装置51をエンジン12の後方に配置する車両の場合、車両前面視にて排気ポート135を2本のダウンフレーム18L、18Rの間に形成することにより、車両上面視にてエンジンを中心に吸気装置と排気ポートを直線上に配置できるため、エンジン出力を向上させることができる。
図6において、2本のダウンフレーム18L、18Rは、マウントプレート44によって連結され、このマウントプレート44にエンジン(図2の符号12)が懸架されている。2本のダウンフレーム18L、18Rは、マウントプレート44によって連結されているので、エンジン12を懸架する場合において、ダウンフレーム18L、18Rの曲げ剛性および捩れ剛性を高めることができる。
クロスメンバ88の前部に、凹部133が形成されているので、クロスメンバ88を排気管65の近傍に配置する場合であっても、排気管65の取り回し自由度に影響を与え難くすることができる。
左右の側壁部85L、85Rの間に、1本のクロスメンバ88Lのみ渡したので、マウントプレート44の剛性の低下を抑えながらマウントプレート44の重量の増加を抑えることが可能になる。
Claims (6)
- 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に懸架されるエンジン(12)と、前記車体フレーム(11)の一部を構成しこの車体フレーム(11)の前部に上下に延びているダウンフレーム(18L、18R)と、このダウンフレーム(18L、18R)と前記エンジン(12)に形成されるハンガ部(55)の間を連結し前記エンジン(12)を前記車体フレーム(11)にマウントするマウントプレート(44)と、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、
前記ダウンフレーム(18L、18R)は、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、
前記マウントプレート(44)は、前記ハンガ部(55)の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、前記2本のダウンフレーム(18L、18R)の間に挟持されるように取り付けられるとともに、前記マウントプレート(44)の前記左右両側面を、クロスメンバ(88)によって掛け渡し、
前記ダウンフレーム(18L、18R)には、水平方向に貫通された孔部(131、131)を有するカラー部材(121L、121R)が設けられ、
前記カラー部材(121L、121R)の孔部(131、131)及び前記クロスメンバ(88)を貫通して前記2本のダウンフレーム(18L、18R)の外側両端部の間で締結するマウントプレート締結部材(76)が設けられ、
前記クロスメンバ(88)は、前記2本のダウンフレーム(18L、18R)の間で前記マウントプレート(44)の左右両側面から車幅方向外方側に延出し、前記ダウンフレーム(18L、18R)の前記カラー部材(121L、121R)の内側面に当接するように形成されていることを特徴とする自動二輪車のエンジン懸架構造。 - 前記マウントプレート(44)と前記ハンガ部(55)の間に、前記マウントプレート(44)で前記ハンガ部(55)を挟持した状態で、前記マウントプレート(44)の外側両端部から締結するエンジンハンガ締結部材(75)が備えられていることを特徴とする請求項1記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
- 前記クロスメンバ(88)の前部に、前記エンジン(12)から延びている排気管(65)との干渉を避ける凹部(133)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
- 前記マウントプレート(44)を構成する車両前方に臨む前壁部(86)に、開口部(111)が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の自動二輪車のエンジン懸架構造。
- 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に懸架されるエンジン(12)と、前記車体フレーム(11)の一部を構成しこの車体フレーム(11)の前部に上下に延びているダウンフレーム(18L、18R)と、このダウンフレーム(18L、18R)と前記エンジン(12)に形成されるハンガ部(55)の間を連結し前記エンジン(12)を前記車体フレーム(11)にマウントするマウントプレート(44)と、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、
前記ダウンフレーム(18L、18R)は、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、
前記マウントプレート(44)は、前記ハンガ部(55)の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、前記2本のダウンフレーム(18L、18R)の間に挟持されるように取り付けられるとともに、前記マウントプレート(44)の前記左右両側面を、クロスメンバ(88)によって掛け渡し、
前記クロスメンバ(88)の前部に、前記エンジン(12)から延びている排気管(65)との干渉を避ける凹部(133)が形成されていることを特徴とする自動二輪車のエンジン懸架構造。 - 車体フレーム(11)と、この車体フレーム(11)に懸架されるエンジン(12)と、前記車体フレーム(11)の一部を構成しこの車体フレーム(11)の前部に上下に延びているダウンフレーム(18L、18R)と、このダウンフレーム(18L、18R)と前記エンジン(12)に形成されるハンガ部(55)の間を連結し前記エンジン(12)を前記車体フレーム(11)にマウントするマウントプレート(44)と、が備えられている自動二輪車のエンジン懸架構造において、
前記ダウンフレーム(18L、18R)は、車両の幅方向に、2本垂下するように設けられ、
前記マウントプレート(44)は、前記ハンガ部(55)の側に開放され左右側面を有する断面コ字状を呈し、前記2本のダウンフレーム(18L、18R)の間に挟持されるように取り付けられるとともに、前記マウントプレート(44)の前記左右両側面を、クロスメンバ(88)によって掛け渡し、
前記マウントプレート(44)を構成する車両前方に臨む前壁部(86)に、開口部(111)が形成されていることを特徴とする自動二輪車のエンジン懸架構造。
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