JP5328014B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、背支桿に支持される背板を有する椅子に関するものである。
従来、背支桿に支持される背板の構造として、背板の下部に背板から突出した取付部分を有しており、その取付部分を介して背支桿に支持される椅子が考えられている。その際、背板のずれを確実に防止して支持するために、背支桿及び取付部分にビス等を貫通させて、背支桿と取付部分とをビス等で固定している。ビスで固定する方法として、特許文献1のように背支桿の前面側から背面側に向かって取付部分及び背板に対して垂直方向に止める方法が知られている。
特開2004−129966号公報
しかし、このようなものであると、背板の前後方向への動きに対してはビスがその止め着ける力を有効に発揮し得るが、背板の左右方向への動きが加わると微少ではあるがビスに回転方向の力が繰り返し作用することになり、ビスがゆるみ易くなるという可能性が考えられる。背板に左右方向への動きが発生する場合とは、例えば、着座者が着座した状態で右後方に向けて体を捻転させた場合には、背板の上方はその下方で背支桿に取り付けられている部分よりも右に若干スライドし、逆に左後方に向けて体を捻転させた場合には、背板の上方はその下方の取付部分よりも左に若干スライドすることを指す。
このように、取付部分に対して背板が左右にスライドする動きが加わると、ビスの軸方向に対して垂直、すなわちビスの頭に対してビスがゆるむ方向の力が加えられることがある。よって、長期間使用するとビスがゆるむ可能性が考えられ、長期間使用してもビスのゆるみ等生じないようにねじロック等をはじめ、ゆるみ止め対策を講じておく必要がある。
そこで本発明は上記のような課題に着目したものであり、背板がその上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で背仕桿に支持されており、背板が左右方向への変位をする場合においても、背板の背支桿に対する取付部分に不都合が生じにくい椅子を提供することを目的としている。
以上のような課題を解決するためになされた本発明に係る椅子は、背支桿と、この背支桿に上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で直接又は間接的に支持される背板とを具備してなる椅子であって、前記背板が、前記背支桿の先端部に直接又は間接的に支持される背板本体と、この背板本体の下端部に設けられ前記背支桿の基端側に止着具を用いて止着される下端取付部とを備えたものであり、前記下端取付部を前記背板本体の下端部と交差する方向に突出させ、この下端取付部を該下端取付部の突出方向に対して直交配置した止着具により前記背支桿に取り付けていることを特徴とする。
このようなものであれば、止着具の軸方向が背板と垂直とはならないため、背板が左右方向への変位した場合においても、止着具の頭に対して止着具がゆるむ方向の力が加えられることにならず、次第に背板の背支桿に対する止着具がゆるみ、外れてしまうことを抑制することができる。
ここで、止着具とは、ビス、ボルト・ナット等ねじ止めするものや、リベット等を含む概念である。
また、上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で背支桿に支持される背板の構造としては、前記背板本体の左右両側部に対をなす側端取付部を設けたものであり、その側端取付部が弾性横桿を介して前記背支桿に間接的に支持されているものが好ましい。このようなものであれば、上記で述べた下端取付部の他に、背板の上部左右の合わせて3点で背板を固定しているので、背板の左右一方の独立変形を他方にある程度伝えて、よい具合に連動されるため、左右に傾くように変形される。
さらに、背板が左右に変位し得る態様で支持される場合の弾性横桿の例としては、中間部二箇所を前記背支桿に支持させアーム部を左右に延出させたものであり、それらアーム部の延出端を前記背板の側端取付部にそれぞれ取り付けているものが好適である。このようなものであれば、背板と弾性横桿とから作られる弾性ループ構造が大きくなり、弾性変形可能領域を増やすことができる。
また、前記背板を取り付けるのに適した椅子の前記背支桿構造として、左右に離間する分岐桿部を有したものであり、それら両分岐桿部に前記弾性横桿の中間部二箇所に設けた取付部をそれぞれ取り付けているものであれば、前記背支桿と弾性横桿との動きを連動させることができ、さらに前記弾性横桿が、左右のアーム部の基端に取付部をそれぞれ設け、それら両取付部間を連結部により弾性的に連結したものであれば、前記背板と背支桿と弾性横桿との動きを連動させることができる。
また、前記背板を取り付けるのに適した弾性横桿の構造としては、前記アーム部と、前記取付部と、前記連結部とを合成樹脂により一体に成形したものが好適である。このようなものであれば、部品点数、加工工数を削減できるとともに、弾性横桿の幅、厚み、平面形状が部分的に異なるようにして特性を設計できる。
本発明によれば、背板がその上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で背仕桿に支持されており、背板が左右方向への変位をする場合においても、背板の背支桿に対する取付部分に不都合が生じにくい椅子を提供できる。
以下、本発明をシンクロチルト式の事務用回転椅子100に適用した場合の一実施形態につき、図面を参照して説明する。
この椅子100は、図1ないし図3に示すように、脚1と、この脚1の上部に支持され水平旋回可能な支持基部2と、この支持基部2の上に配された座受3と、この座受3に保持された座4と、前記座受3下方から左右上方に延びて設けられた肘掛け10と、前記支持基部2に後傾動作可能に設けられた背支持体5と、この背支持体5に取り付けられた背凭れ6とを具備してなる。
前記脚1は、脚ベース11と、脚ベース11の中心部に設けられた脚支柱12とを備えてなる。前記脚ベース11は、中心部に設けたハブ11aから脚羽根11bを放射状に突出させて設けたもので、前記脚羽根11b先端にキャスター11cをそれぞれ設けている。前記脚支柱12は、ガススプリングを主体に構成されたもので、上下方向に弾性的に伸縮し、所望位置でロックすることができるようにした通常のものである。
前記支持基部2は、前記脚支柱12の上端部に取り付けられたハウジング21と、このハウジング21に剛結され前記背支持体5を後傾動作可能に支持する主軸22と、前記ハウジング21内に設けられ前記背支持体5の後傾動作に対して反発力を発生させる傾動反力発生機構(図示せず)とを具備してなる。前記傾動反力発生機構は、コイルスプリングやガススプリング等を用いた通常のものであるため、説明を省略する。
前記座受3は、前記座4を保持するシェル状のもので、その前端側が前記支持基部2に前後動可能に取り付けられているとともに、その後端側が前記背支持体5の基端部51b4に支持されている。
前記肘掛け10は、前記座受3に取り付けられた肘支柱101と、前記肘支柱101の上端部に設けられた肘当て102とを具備してなる。左右の肘掛け10は、左右対称形状をなしている。
前記背支持体5は、前記支持基部2の主軸22に後傾動作可能に支持された背支桿51と、この背支桿51の上端部に取り付けられた弾性横桿52とを具備してなる。
前記背支桿51は、全体が側面視ほぼL字型であり、基端部51b4を前記支持基部2の主軸22に取り付けた下部背フレーム51bと、この下部背フレーム51bの先端に結合した上部背フレーム51aとを備えている。前記下部背フレーム51bは、金属製のもので、その外側がカバー53により覆われている。そのカバー53の外面は、前記上部背フレーム51aの外面に連続する位置から座4の下面に至るまで前方に延びて設けられている。前記下部背フレーム51bは、支持基部2に取り付けられた基端部51b4の他、当該下部背フレーム51bの外形をなす左右対をなす縦フレーム部51b1と、当該対をなす縦フレーム部51b1間を溶接により接続する結合板部51b2とを有している。結合板部51b2は、縦フレーム部51b1の上端前側を若干屈曲しながら溶接により接続する金属板である結合板51b21を主体としてなり、当該結合板51b21の左右には上下方向にそれぞれ3つのナット部分を形成している。そして当該ナット部分の内、上側の4つのネジ穴をフレーム固定孔として上部背フレーム51aと結合させるために用いる。また、下方の2つのナット部分を背固定孔51b22として背凭れ6の下端取付部61bを固定させるために用いる。上部背フレーム51aは、合成樹脂により一体に成型され、背凭れ6が起立状態の場合にほぼ垂直に延び、この上端部で前記弾性横桿52を介して背板61上部を支持している。この上部背フレーム51aは、下端側において前方に延び出した下部背フレーム51bに連続する位置から次第に向きを垂直に変えるように設けられている基部51a1と、当該基部51a1の上側において二股に分岐する分岐桿部51a2を有したものである。前記基部51a1の下部において、前記下端取付部61bがビス止めされることとなる。
前記弾性横桿52は、中間部二箇所を前記背支桿51の上端部に支持させた板ばね状のもので、その両端部で前記背凭れ6を支えている。前記弾性横桿52は、前記背支桿51とは独立した付け替え可能な部材であり、左右一対に形成されたアーム部52aと、アーム部52aの基端にそれぞれ配置され、上部背フレーム51aの分岐桿部51a2に取り付けられる取付部52bと、両取付部52bの間を弾性的に連結する連結部52cとを具備してなる。アーム部52a、取付部52b及び連結部52cの各部は合成樹脂により一体に形成されたものである。
前記アーム部52aは、全体を平面視において弓状に湾曲して形成してなるもので、着座者の荷重を受けて後方に撓む余地を持たせている。アーム部52aの延出端52a1には、図6に示すように、上下に離間した位置に第一、第二の凸部T1、T2が形成され、これら第一、第二の凸部T1、T2の間に、第一の凹部H1が形成されている。これら第一、第二の凸部T1、T2及び第一の凹部H1は、背板本体61aの側端取付部61cに形成された第二、第三の凹部H2、H3及び第三の凸部T3とかみ合うようになっている。第一、第二及び第三の凸部T1、T2、T3の略中央部には、上下方向に貫通する貫通孔K1、K2、K3が形成され、これらの周囲には必要に応じて軸受(図示せず)が取着される。そして、アーム部52aの延出端52a1と背板本体61aとは、軸B1を用いてヒンジ結合される。前記取付部52bは、背支桿51の上部背フレーム51aにおいて左右に離間する分岐桿部51a2にそれぞれ取り付けられるように、左右のアーム部52aの基端にそれぞれ形成されたものである。前記連結部52cは二箇所の取付部52bの間を弾性的に連結するものである。この連結部52cは平面視後方に弓状に湾曲して形成され、着座者の荷重を受けて弾性的に撓む余地を持たせている。
前記背凭れ6は、背板61を主体に構成されたものである。前記背板61は、図3に示すように、背板61の上下方向中間部の腰部を最も前方に突出させて、後方に湾曲しており、背支桿51に止められる前記下端取付部61b、より具体的には、直接ビス止めされる後述する背支桿取付部61b2とのなす角度ができるだけ直角に近づくように考慮して設計されている。下端取付部図4及び図5に示すように、背板本体61aと、この背板本体61aの左右両側部に設けた側端取付部61cと、前記背板本体61aの下端部に設けた下端取付部61bとを具備してなるもので、前記側端取付部61cを前記弾性横桿52の両端部に接続するとともに、前記下端取付部61bを前記背支桿51の下部背フレーム51bに取り付けている。
前記背板本体61aは、合成樹脂により一体形成で作られるもので、孔61dを有しない周縁枠部61a1と、この周縁枠部61a1に囲まれた中間面部61a2とを具備してなる。
前記周縁枠部61a1は、前記背板本体61aの上辺、左右両側辺及び下辺に沿って形成されたもので、正面視環状をなしている。この周縁枠部61a1に、前記下端取付部61b及び前記側端取付部61cが一体に設けられている。すなわち、これらの下端取付部61b及び側端取付部61cについても前記背板本体61aと一緒に合成樹脂により一体成形で作られるものである。
前記中間面部61a2は、前記周縁枠部61a1に上下左右を囲まれた正面視縦長のほぼ矩形であり、その左右の側辺が平行となっている。また、複数の孔61dを設けた樹脂メッシュ領域Mと、孔61dを有しない樹脂シェル領域Sとを備えている。その樹脂メッシュ領域Mと樹脂シェル領域Sとは交互に配置されている。
前記中間面部61a2の樹脂シェル領域Sは、水平なベルト状のもので前記周縁枠部61a1の対向部位を連結するように配されている。ベルト状をなす前記樹脂シェル領域Sは、上下方向に間隔を開けて複数本平行に配されており、これらのうち二本の樹脂シェル領域S間及び樹脂シェル領域Sと周縁枠部61a1との間に前記樹脂メッシュ領域Mがそれぞれ形成されている。
前記樹脂メッシュ領域Mは、前記樹脂シェル領域Sよりも薄肉に形成されており、複数の円形の孔61dが貫設されている。また、前記樹脂シェル領域Sの前面に、前記樹脂メッシュ領域Mの孔61dの形状に対応した複数の円形をなす有底の凹部61eを形成してある。前記樹脂メッシュ領域Mに設けられた複数の孔61dと前記樹脂シェル領域Sに設けられた複数の凹部61eは、一定の規則性をもって配置されている。
また、前記樹脂シェル領域Sの前面と前記樹脂メッシュ領域Mの前面とは面一に形成されている。一方、前記樹脂メッシュ領域Mの背面は、前記樹脂シェル領域Sの背面よりも凹んで設けられている。
前記周縁枠部61a1の前面と前記中間面部61a2との境界には、段部61a3が形成されている。換言すれば、前記段部61a3を境にして、前記中間面部61a2が前記周縁枠部61a1よりも前方にせり出すような形態をなしている。
前記側端取付部61cは、合成樹脂により前記背板61の周縁枠部61a1と一体に作られる。前記下端取付部61bは、周縁枠部61a1の左右側端の中央部よりやや上方において左右対称に、周縁枠部61a1より後方に突出して設けられる。前記下端取付部61bの後端部には前記弾性横桿52を取り付けるための凹部及び凸部を有する。具体的には、前記弾性横桿52のアーム部52aの延出端52a1に設けられた第一、第二の凸部T1、T2及び第一の凹部H1にかみ合うように対応する部分に、第二、第三の凹部H2、H3及び第三の凸部T3が設けられており、第三の凸部T3の略中央部には、アーム部52aの延出端52a1と前記側端取付部61cとをヒンジ結合するための軸B1を上下方向に貫通させるための貫通孔K2が形成されている。
前記下端取付部61bは、合成樹脂により前記背板61の周縁枠部61a1と一体に作られる。前記下端取付部61bは、その横幅寸法が前記下部背フレーム51bの横幅寸法とほぼ等しい大きさをなし、周縁枠部61a1の下端中央部から周縁枠部61a1と交差する方向に突出する下端取付部本体61b1と、前記下端取付部本体61b1下部の両側縁に設けられた背支桿取付部61b2とを具備してなる。前記下端取付部本体61b1は、下方になるにしたがって薄くなるテーパ形状をなしており、その上部を周縁枠部61a1の下端から後方へと突出させている一方、その下部を周縁枠部61a1の下端から前方へと突出させている。前記背支桿取付部61b2は、前記下端取付部本体61b1の下部、具体的には周縁枠部61a1より前方部分の両側縁に沿って平行に設けられている。また、左右の背支桿取付部61b2のそれぞれの中央付近で前記下部背フレーム51bの背固定孔51b22に対応する部分に、ビスB2で固定するためのねじ孔61b3が設けられている。
本実施例では、背板61の下端取付部61bをビスB2を用いてねじ止めすることにより前記背支桿51に背板61を取り付けるようにしている。具体的には、図7及び図8に示すように、背支桿51の結合板部51b2の上に、背板61の下端取付部61bを添設し、下端取付部61bの背支桿取付部61b2に設けられた前記ねじ孔61b3と前記背固定孔51b22を貫いて、下端取付部61bの突出方向に対して直交配置したビスB2で固定される。したがって、下端取付部本体61b1の上部が前記上部背フレーム51aに添設されて固定され、下端取付部本体61b2の下部が前記下部背フレーム51bに添設されて固定されることとなる。
また、本実施形態における椅子100は、上記のような構造であるために、弾性横桿52と背板61とによって弾性変形可能なループ構造Rが形成されたものとしている。
ループ構造Rとは、一定の領域を連続的に取り囲む構造を指称するものであり、具体的には、弾性横桿52と背板61とによって連続的に形成された平面視環状をなすものである。例えば、図9に示されるループ構造Rとしては、弾性横桿52と背板61とによって、平面視略三ヶ月状をなしたものが示されている。弾性変形可能なループ構造Rは、弾性横桿52と背板61とが協働する関係をなす。このため、着座者の荷重を受けて背板61の特定の部分が後方に弾性変形した場合であっても、ループ構造Rを形成する他の部分は必然的に連動して弾性変形することになる。
ループ構造Rの特性について、より具体的な例を用いて説明すれば次の通りである。着座者が着座した状態で斜め左後方に向けて体を捻転させた場合には、着座者の肩まわりが背板本体61aの左側を後方に押し付け、図10に示すように、背板本体61aの左側部分が後方に弾性変形し、これに連動してループ構造Rを構成する弾性横桿52の左側のアーム部52aが後方に回動するように弾性横桿52が撓むことになる。これと同時に、背板本体61aの右側部分は背支桿51の分岐桿部51a2を中心軸として相対的に前方に変位することから、弾性横桿52の連結部52c及び右側のアーム部52aは、背板本体61aの右側部分の変位と連動して背板本体61aの右側部分を前方に押しやるように弾性変形することになる。このように、ループ構造Rは、背板本体61aの左右何れか一方に大きな荷重がかかった場合でも、ループ構造Rを構成する部材全体に必然的に弾性変形が及ぶため、着座者の背中を包み込むように支持するが如くの良好な座り心地を与えることができる。そして、このようなループ構造Rが形成されるため、着座者が着座した状態で左後方に向けて体を捻転させた場合には、背板本体61aの右側部分は背支桿51の分岐桿部51a2を中心軸として相対的に前方に変位するのと同時に、背板61の上端側が下端側に対して左に変位する、すなわち背板61の上方はその下方で背支桿51に取り付けられている部分よりも左に若干スライドするように変位するものとなっている。
また、図11に示すように、背凭れ6の後傾動作に伴って背板61の中央に後方への荷重が作用した場合には、背板61が後方へ移動・湾曲するとともに、弾性横桿52の両アーム部52aが後方に回動しループ構造Rが平面視扁平な形状となる。
以上のような構成とすることにより、本実施例に係る椅子100は、背支桿51と、この背支桿51に上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で直接的又は間接的に支持される背板61とを具備してなる椅子100であって、前記背板61が、前記背支桿51の先端部に間接的に支持される背板本体61aと、この背板本体61aの下端部に設けられ前記背支桿51の基端側にビスB2を用いて止着される下端取付部61bとを備えたものであり、前記下端取付部61bを前記背板本体61aの下端部と交差する方向に突出させ、この下端取付部61bを該下端取付部61bの突出方向に対して直交配置したビスB2により前記背支桿51に取り付けているので、ビスB2の軸方向が背板61と垂直とはならない。したがって、背板61が左右方向への変位した場合においても、ビスB2の頭に対してビスB2がゆるむ方向の力が加えられることにならず、背板61の背支桿51に対する取付部分のゆるみ止め対策を講ずることができる。
また、背板61が前記背板本体61aの左右両側部に対をなす側端取付部61cを設けたものであり、その側端取付部61cを弾性横桿52を介して前記背支桿51に間接的に支持させているので、背板61の上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で背支桿51に支持される。すなわち、下端取付部61bと左右2ヶ所の側端取付部61cによって背板61が固定されているので、背板61の左右一方の独立変形を他方にある程度伝えて、よい具合に連動されるため、左右に傾くように変形され得る。
さらに、弾性横桿52が、中間部二箇所を前記背支桿51に支持させアーム部52aを左右に延出させたものであり、それらアーム部52aの延出端52a1を前記背板61の側端取付部61cにそれぞれ取り付けているものであるので、背板61が左右に変位し得る態様で支持される。すなわち、背板61と弾性横桿52とから作られるループ構造Rが大きくなり、弾性変形可能領域を増やすことができる。
また、背支桿51が、左右に離間する分岐桿部51a2を有したものであり、それら両分岐桿部51a2に前記弾性横桿52の中間部二箇所に設けた取付部52bをそれぞれ取り付けているものであるので、前記背支桿51と弾性横桿52との動きを連動させることができ、さらに前記弾性横桿52が、左右のアーム部52aの基端に取付部52bをそれぞれ設け、それら両取付部52b間を連結部52cにより弾性的に連結しているので、前記背板61と背支桿51と弾性横桿52との動きを連動させることができる。
また、弾性横桿52が、前記アーム部52aと、前記取付部52bと、前記連結部52cとを合成樹脂により一体に成形したものであるので、部品点数、加工工数を削減できるとともに、弾性横桿52の幅、厚み、平面形状が部分的に異なるようにして特性を設計できる。
なお、本発明は以上に述べたような実施形態に限らず種々変更可能である。
本実施形態においては、前記背板が側端取付部を設けたものであり、その側端取付部を弾性横桿を介して前記背支桿に間接的に支持されている態様を示したが、これに限らず、背板が背支桿に直接的に支持されているものであってもよい。このようなものであっても、背支桿51と背板61とが協働する関係をなしており、たとえば、着座者が着座した状態で右後方に向けて体を捻転させた場合に、背板本体61aの左側部分が背支桿51を中心軸として相対的に前方に変位するのと同時に、背板61の上端側が下端側に対して右に若干変位する、すなわち背板61の上方はその下方で背支桿51に取り付けられている部分よりも右に若干スライドするように変位するようなものであれば、本実施形態と同様の効果が得られるからである。
また、本実施形態では、左右に離間する分岐桿部を有した背支桿として、上部背フレームに分岐桿部を有した態様を示したが、これに限らない。また、弾性横桿が配置される箇所は、本実施形態に示されるものに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
以上、本実施形態について詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の実施形態に係る椅子を示す後方斜視図。 同実施形態の前方斜視図。 同実施形態の側面図。 同実施形態に係る椅子用背板を示す正面図。 同背面図。 同実施形態に係る椅子用背板の側端取付部と弾性横桿の接続態様を拡大して示す概略斜視図。 同実施形態に係る椅子用背板を示す側面図。 同実施形態に係る椅子用背板の下端取付部の取付方法を示す斜視図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造を示す概略図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造が荷重を受けて変形する態様を示す概略図。 同実施形態に係る弾性横桿及び背板により形成されるループ構造が荷重を受けて変形する態様を示す概略図。
符号の説明
100…椅子
51…背支桿
51a2…分岐桿部
52…弾性横桿
52a…アーム部
52a1…延出端
52b…取付部
52c…連結部
61…背板
61a…背板本体
61b…下端取付部
61c…側端取付部
B2…ビス

Claims (6)

  1. 背支桿と、この背支桿に上端側が下端側に対して左右に変位し得る態様で直接又は間接的に支持される背板とを具備してなる椅子であって、前記背板が、前記背支桿の先端部に直接又は間接的に支持される背板本体と、この背板本体の下端部に設けられ前記背支桿の基端側に止着具を用いて止着される下端取付部とを備えたものであり、前記下端取付部を前記背板本体の下端部と交差する方向に突出させ、この下端取付部を該下端取付部の突出方向に対して直交配置した止着具により前記背支桿に取り付けることを特徴とする椅子。
  2. 前記背板が、前記背板本体の左右両側部に対をなす側端取付部を設けたものであり、その側端取付部を弾性横桿を介して前記背支桿に間接的に支持させている請求項1記載の椅子。
  3. 前記弾性横桿が、中間部二箇所を前記背支桿に支持させアーム部を左右に延出させたものであり、それらアーム部の延出端を前記背板の側端取付部にそれぞれ取り付けている請求項2記載の椅子。
  4. 前記背支桿が、左右に離間する分岐桿部を有したものであり、それら両分岐桿部に前記弾性横桿の中間部二箇所に設けた取付部をそれぞれ取り付けている請求項3記載の椅子。
  5. 前記弾性横桿が、左右のアーム部の基端に取付部をそれぞれ設け、それら両取付部間を連結部により弾性的に連結したものである請求項4記載の椅子。
  6. 前記弾性横桿が、前記アーム部と、前記取付部と、前記連結部とを合成樹脂により一体に成形したものである請求項5記載の椅子。
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