JP6078290B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、背凭れに例えばハンガーやヘッドレストといったオプション部材を取り付けることが可能な椅子に関する。
従来、椅子として、脚体と、該脚体の上部に設けられた座部と、該座部に着座する着座者を支持する背部とを有することを基本構成として、脚体から後方且つ上方に向かって延出する背凭れ支持杆に支持され、上枠と下枠とを有し正面視で略五角形状に形成された背枠と、該背枠内に配設され弾性変形可能なネット部材と、を備える構成のものが知られている。
このような椅子においては、背凭れに例えばハンガーやヘッドレストといったオプション部材を取り付けることが可能な椅子があり、前記オプション部材が、背凭れの背面側において、椅子の幅方向に連続する取付面を有する部位(幅方向のフレーム)に取り付けられている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1には、背凭れを構成するフレーム部材のうち、上部のフレームが前フレームと後フレームとからなり、後方に位置する後フレームを、オプション部材としてのハンガーと、雌ねじ部を有する部材とによって、前後双方向から挟持する構造について記載されている。
特許文献2には、オプション部材としてのハンガーを、幅方向を向くフレームに前方から嵌合するフロント部材に対して脱落不能に嵌合するとともに、フレームに後方から嵌合するリア部材に上下方向への位置調整手段を設けた構成について開示されている。
特許第4740626号公報 特開2011−136024号公報
しかしながら、従来の椅子におけるオプション部材の取り付けは、以下のような問題があった。
すなわち、上記特許文献1では、後フレームが背凭れの着座面より後方に離間した部材であり、オプション部材が後方に張り出す構成であるため、デザイン性に課題があった。この構造を前フレームに適用すると、雌ねじ部を有する部材が着座面に設けられることとなり、着座者の背中に異物感を与える可能性があることから、その点で改良の余地があった。
また、特許文献2では、フロント部材とハンガーとの嵌合が上下方向に連続するあり溝となっており、しかもハンガーの上下位置調整に節度感を与えるべく配設されているゴムによって、ハンガーの後方へのがたつきを防ぐことが可能である一方で、ハンガーがフレームに直接連結されていないことから、取り付け強度に問題があった。さらに、リア部材の後方にゴムを配設する作業に手間がかかり、煩雑であるという課題もあった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、背凭れ側における被取付面の面積を大きくすることで、ハンガーやヘッドレストといったオプション部材を強固に、且つ容易に背凭れに取り付けることができる椅子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る椅子では、オプション部材を背凭れに取り付けてなる椅子であって、前記背凭れは、当該椅子の幅方向に沿って延在するとともに、下に凸となるように略V字状に屈曲された被取付面を有するオプション取付部を備え、前記オプション部材は、前記被取付面に係合する取付面を有する背凭れ取付部を備えていることを特徴としている。
本発明では、オプション部材の取付面が背凭れのオプション取付部における被取付面の凸状部分に一致する凹形状をなしているので、その取付面を被取付面に対して互いの凹凸部分を嵌合させることが可能となり、オプション部材の幅方向の位置合わせを容易に行うことができ、オプション部材を背凭れに効率よく取り付けることができる。
そして、取付面と被取付面との取り付け部分が面接触となるうえ、被取付面を凸状とすることで、平面の場合に比べて取付け面積を大きくすることが可能となるので、取付け強度を増大させることができ、オプション部材の取り付け状態を安定させることができる。とくに、背凭れの被取付面をその幅方向全体にわたる領域に設けることで、その被取付面の幅寸法をオプション部材の取付面よりも長く取ることが可能となるので、被取付面の幅寸法が取付面よりも短い場合よりも取り付け状態を安定させることができる。しかも、本発明では、前記被取付面が上方および下方の少なくとも一方に向けて凸となる形状であるので、いわゆるトラス効果をもたせることができ、被取付面の強度を大きくする効果を奏する。
また、前記被取付面及び取付面が互いに上下方向を向く面であり、オプション取付部に対してオプション部材の取付面を上下方向に取り付けることができ、その取り付け部分が背凭れの前面側に向けて突出することがないので、椅子に着座した人の背中に前記取り付け部分が当たることがないという利点がある。
また、本発明に係る椅子では、前記背凭れ取付部は、前記幅方向に沿って延在し、前記取付面を有する第1取付板と、該第1取付板における前後方向の後端から上方に向けて延びるとともに、前記オプション取付部の後側面に当接する第2取付板と、を備えていることが好ましい。
本発明による椅子によれば、オプション部材の背凭れ取付部が第1取付部板と第2取付板とによって断面視でL字状に形成されているので、このL字状部分をオプション取付部に後方から当てがうだけで容易にオプション部材を取り付けることができる。このとき、第2取付板が前記オプション取付部の後側面に当接することから、オプション部材の背凭れ取付部が背凭れのオプション取付部に対して前後方向に位置決めすることができる。
また、本発明に係る椅子では、前記被取付面および前記取付面のいずれか一方に位置決め凸部が形成され、他方に該位置決め凸部に嵌合する位置決め凹部が形成されていることが好ましい。
このように構成された椅子では、オプション部材の取付面と背凭れの被取付面とに互いに嵌合し合う位置決め凸部と位置決め凹部とが形成されているので、前記取付面と被取付面との嵌合をより容易に行うことができる。
また、本発明に係る椅子では、前記背凭れは、少なくとも上方に前記幅方向に延びる上枠部を備える枠部材に張り材を張設して構成されており、前記上枠部が、前記オプション取付部であってもよい。
この場合、背凭れが上枠部を備える枠部材の前面側に張り材を張設した構成となり、オプション取付部としての上枠部が後側に露出しているので、視認し易く、オプション部材をオプション取付部に対して後方からアクセスして容易に取り付けることができる。
また、本発明に係る椅子では、複数のオプション部材が、それぞれの背凭れ取付部の取付面同士を上下方向に重ね合わせて前記オプション取付部に取り付けられることが好ましい。
本発明では、複数のオプション部材のそれぞれの背凭れ取付部の取付面同士を上下に重ね合わせて、オプション取付部の被取付面に対して取り付けることができる。
また、本発明に係る椅子では、前記被取付面及び前記取付面は、前記幅方向に沿って湾曲していることが好ましい。
このように構成された椅子では、背凭れ側の被取付面が湾曲面を形成しているので、オプション部材の取付面を前記被取付面に沿って幅方向に動かすことができ、位置決め時の微調整が可能となる利点がある。
本発明の椅子によれば、背凭れ側における被取付面の面積を大きくすることで、ハンガーやヘッドレストといったオプション部材を強固に、且つ容易に背凭れに取り付けることができる。
本発明の実施の形態による椅子を前方から見た正面図である。 図1に示す椅子の背凭れ及びオプション部材を前方から見た正面図であって、張り材を省略した図である。 図2に示すA−A線矢視図であって、背凭れ及びオプション部材の一部省略した側面図である。 上枠部の補助支持部材を取り外した状態を斜め前方から見た斜視図である。 (a)は椅子の通常時を上方から見た斜視図であり、(b)は幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合を上方から見た斜視図である。 図1に示すP−P線断面図であって、(a)は椅子の通常時の図、(b)は着座者が背凭れに凭れかかった状態の図である。 変形例による椅子の作用を説明するための側面図である。 図2に示す背凭れとオプション部材とを分解した状態を斜め前方から見た斜視図である。 図2に示す背凭れとオプション部材とを分解した状態を斜め後方から見た斜視図である。 オプション部材の取り付け構造を示す断面図であって、図1に示すB−B線断面図である。 ヘッドレストを前方から見た正面図である。 ハンガーを前方から見た正面図である。
以下、本発明の実施の形態による椅子について、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、本実施の形態による椅子1は、床面F上に設けられた脚体10と、該脚体10に支持された背凭れ支持体20と、該背凭れ支持体20に設けられ着座者が着座可能な座部30と、背凭れ支持体20に支持された背凭れ後部支持部材40と、該背凭れ後部支持部材40に支持され着座者の背を支持する背凭れ50と、背凭れ50に取り付けられるオプション部材60と、を備えている。
なお、以下の説明では、椅子1において、着座者が着座、離座する方向を前後方向Y(図3及び図4参照)、着座者が着座する側を前方、反対側を後方とし、また、前後方向Yに直交する水平面内の方向を幅方向Xとし、幅方向Xで椅子1から離間する側を側方とする。
(脚体)
脚体10は、床面F上を旋回可能なキャスタ11が設けられた複数の脚杆12と、該複数の脚杆12に支持された脚柱13とを備えている。複数の脚杆12は、放射状に配されて基端で互いに連結されており、それぞれの先端にキャスタ11が取り付けられている。脚柱13は、下部が複数の脚杆12の基端に連結されており、上方に向けて立設されている。また、この脚柱13の上部には、背凭れ支持体20を後傾可能とするリクライニング機構(図示省略)が内蔵された支基14が取り付けられている。
(背凭れ支持体)
背凭れ支持体20は、支基14の幅方向両側方に基部が枢着されて前後方向に延びる腕部21が設けられ、これら腕部21のそれぞれの延在方向の中間部分から上向き腕部22が上方に向かって延出するとともに座部30を支持している。
一対の腕部21は、それぞれの後端同士が連結され、その連結部分が後述する背凭れ後部支持部材40の下部に固定されている。
また、図1に示すように、背凭れ支持体20には、側方から上方に向かって延出する肘掛け23が設けられている。
(座部)
座部30は、支基14に対して前後方向にスライド可能に前部が支持されるとともに、背凭れ支持体20の上向き腕部22に枢着されている。そして、支基14のリクライニング機構により背凭れ支持体20が後傾するにともない、座部30は支基14に対して相対的に後方に移動するとともに後側を下方に向かって傾動するように構成されている。
(背凭れ後部支持部材)
図2及び図3に示すように、背凭れ後部支持部材40は、背凭れ支持体20(図1参照)に連結された下部連結部41と、該下部連結部41から上方へ向かって延びる中間連結部42と、該中間連結部42の上端から上方に向かうに従って漸次、幅方向Xの外側に広がるように配された上部連結部43と、を有している。
図1に示すように、下部連結部41は、下部後面に背凭れ支持体20の一対の腕部21の後端が嵌合する位置決め凹部(図示省略)が形成されており、一対の腕部21は該位置決め凹部に嵌合されている。そして、下部連結部41は、該位置決め凹部にて背凭れ支持体20の上部と例えば、ボルト・ナット(図示省略)による螺着によって固定される。さらに下部連結部41は、下端にて背凭れ50に連結されている。
図2及び図4に示すように、中間連結部42は、下端が下部連結部41に連結され上方に向かって配されている。また、中間連結部42は、上方に向かうに従って幅方向Xの長さ寸法が漸次狭くなり、途中から上方に向かうに従って幅方向Xの長さ寸法が再び広くなるように形成されている。
この中間連結部42は、前面が凹面、後面が凸面となるような水平断面が横向きU字状の形成されている。そして、中間連結部42は、凹面状の形成された前面に、前方に向かって突出し略水平方向に延在する横リブ42Aが上下方向に離間して複数形成され、また前方に向かって突出し略鉛直方向に延在する縦リブ42Bが椅子1の幅方向に離間して複数形成されている。本実施の形態では、横リブ42Aが4本形成され、これら横リブ42Aと交差するように縦リブ42Bが2本形成されている。中間連結部42では、水平断面が横向きU字状に形成されることに加えて、これら横リブ42A及び縦リブ42Bにより、剛性が高められている。
上部連結部43は、下端が中間連結部42に連結され、上方に向かうに従って漸次、幅方向の外側に広がるように配されている。すなわち、上部連結部43は、上方に向かうに従って漸次、互いに幅方向Xの外側に離間するように配された一対の連結片43A、43Bを有し、一対の連結片43A、43Bによって全体としてV字状に形成されている。
下部連結部41、中間連結部42及び上部連結部43を構成する一対の連結片43A、43Bは、一体成形されており、背凭れ後部支持部材40は、全体として側面視して後方に凸となるように湾曲形成されている。
つまり、下部連結部41は、湾曲しつつ全体として上方に向かうに従って後方へと向かうように傾斜している。また、上部連結部43を構成する一対の連結片43A、43Bは、湾曲しつつ上方に向かうに従って前方へと向かうように傾斜している。そして、中間連結部42は、湾曲しつつ、上部連結部43と下部連結部41とを連結している。
(背凭れ)
図2に示すように、背凭れ50は、着座者の背を受ける張り材51と、該張り材51が取り付けられ背凭れ後部支持部材40における上部連結部43と連結された上枠部52と、該上枠部52と連結されるとともに張り材51が取り付けられた一対の縦枠部53A,53B(53)とを有する。
張り材51は、着座者の背を受け、背の姿勢に応じて変形可能な可撓性を有する部材で構成されている。具体的には、本実施形態ではメッシュ状の部材で形成されているおり、メッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮することにより、全体として弾性的に撓み変形可能となっている。この張り材51は、上枠部52と一対の縦枠部53とで囲まれた部分に設けられ、端部がこれら上枠部52及び一対の縦枠部53に固定されている。
張り材51は、端部51a(図10参照)を上枠部52の縁部に支持することによって、背凭れ50の前面に張設されている。
図2、図4、及び図5(a)、(b)に示すように、上枠部52は、幅方向Xに沿って延在して、その両端が上部連結部43における一対の連結片43A、43Bの上端にそれぞれ連結されるとともに、一対の縦枠部53A、53Bの上端にそれぞれ連結されている。
縦枠部53A,53Bはともに、張り材51から作用する力に応じて捩れ変形可能に構成されている。また、一方の縦枠部53Aは、下材57Aと、該下材57Aの上端に連結された上材56Aとを有し、同様に他方の縦枠部53Bも、下材57Bと、該下材57Bの上端に連結された上材56Bとを有している。
下材57A、57Bは、下端が背凭れ後部支持部材40の下端に連結され、上方に向かうに従ってしだいに前方に向かい、且つ幅方向Xの側に拡開するように形成されている。また、下材57A、57Bのそれぞれは、上方に向かうに従って、断面寸法が小さくなるように形成されている。
上材56A、56Bは、着座者の背から作用する力に応じて捩れ変形可能、且つ着座者の背から作用する力で弾性変形可能に構成されている。
この上材56A、56Bは、下端がそれぞれ対応する下材57A、57Bに連結され、上端が上枠部52及び背凭れ後部支持部材40の一対の連結片43A、43Bに連結され、上方に向かうに従って下材57A、57Bよりも相対的に後方へ傾斜するように形成されている。
上材56A、56Bは、本実施の形態では、下材57A、57Bの上端から上方に向かうに従ってしだいに後方に傾斜するように形成されている。
このように縦枠部53A、53Bは、下材57A、57Bにより下部から上方に向かうに従ってしだいに前方に向かうように形成されるとともに、該下材57A、57Bと上材56A、56Bとの連結部分から上材56A、56Bにより上方に向かうに従ってしだいに前方に向かうように形成されており、縦枠部53A、53Bは、全体として前方に向かって凸となるように湾曲形成されている。
上記の背凭れ後部支持部材40と縦枠部53とは、図3に示す側面視して環状に一体成形されている。本実施の形態では、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41、中間連結部42、一方の連結片43A、一方の縦枠部53Aにより、側面視して環状に形成されている。また、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41、中間連結部42、他方の連結片43B、他方の縦枠部53Bにより、側面視して環状に形成されている。
すなわち、本実施の形態では、背凭れ後部支持部材40の各部と、背凭れ50の上枠部52及び一対の縦枠部53A、53Bとが一体成形されている。
ここで、上記のように構成された椅子1の座部30に着座者が着座した場合における椅子1の背凭れ後部支持部材40及び背凭れ50の動作について説明しておく。
図1の実線及び図6(a)は着座者が座部30に着座して背凭れ50に凭れかかっていない状態の椅子1を示し、図1の二点鎖線及び図6(b)は着座者が背凭れ50に凭れかかった状態の椅子1を示す。
着座者が背凭れ50に凭れかかると、背凭れ50の張り材51に着座者からの力が作用し、この力により張り材51のメッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮することにより、全体として着座者の背に沿うようにして、幅方向略中央部が後方に向かって突出するように円弧状に弾性変形する。
また、張り材51が固定された縦枠部53A、53Bは、張り材51から作用する力により、その幅方向Xの内側を後方に向けるように弾性変形するとともに、互いに近接するように幅方向Xの内側に移動する。
この縦枠部53A、53Bが弾性変形するにともない、張り材51は幅方向Xの略中央部が後方に向かって突出する円弧状に一層変形することが可能となるとともに、背凭れ50は背凭れ後部支持部材40に支持されている。
さらに、着座者が、背凭れ50の幅方向Xの一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、図5(b)に示すように、着座者からの荷重が、背凭れ50の幅方向一方側に偏って作用し、偏った側の縦枠部53Bに対して縦枠部53Bを捩れ変形させる荷重が作用する。
ここで、縦枠部53Bにおける上材56Bが、着座者の背から作用する力で捩れ変形可能に構成されている。また、連結片43A、43Bが下方に向かうに従って離間する幅を狭めるように形成され互いに接合されて中間連結部42に連結されているため、中間連結部42は上材56Bの捩れ変形を促す構成とされている。よって、上材56Bが着座者の荷重に従って着座者の背に追従するように後側方に向かって捩れて変形する。
また、上材56Bに連結された連結片43Bは、上材56Bの捩れにともなって変位可能に構成されているため、縦枠部53Bの後側方に向かう捩れにともなって後側方へと変位する。
背凭れ50における張り材51は、着座者からの荷重により、該張り材51のメッシュを構成する糸材が弾性的に伸縮して、着座者の背を包み込むように弾性変形する。
このように、上材56B、連結片43B及び張り材51は、着座者の背や肩の変形に追従してこれら背や肩を包み込むようにして変形する。
なお、着座者が背凭れ50の幅方向他方側から方向へと振り向くような姿勢をとった場合も、同様に動作する。
このように構成された椅子1では、着座者が座部30に着座し、着座者の背が背凭れ50の張り材51で受け止められると、着座者の荷重が張り材51から一対の縦枠部53A、53Bに伝えられる。縦枠部53A、53Bの上材56A、56Bは、背凭れ支持体20に支持された背凭れ後部支持部材40の上部連結部43に連結支持され、下材57A、57Bは背凭れ後部支持部材40の下部連結部41に連結されているため、縦枠部53A、53B、背凭れ後部支持部材40及び背凭れ支持体20により着座者からの荷重を確実に支持することができる。
また、幅方向Xの一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、着座者からの荷重は、背凭れ50の幅方向Xの一方側に偏って作用し、偏った側の縦枠部53A、53Bに対して縦枠部53A、53Bを捩れ変形させる荷重が作用する。縦枠部53A、53Bの上材56A、56Bは、張り材51から作用する力により捩れ変形するため、着座者の荷重に従って着座者の背や肩の変形に追従にするように変形して背を張り材とともに包み込むように受け止めて、背凭れ50を後方へと傾斜させることができる。
また、着座者からの荷重が背凭れ50の張り材51から一対の縦枠部53A、53Bに伝えられると、縦枠部53A、53Bの上材56A、56Bは捩れ変形する。上材56A、56Bと連結された一対の連結片43A、43Bは、上材56A、56Bの捩れ変形にともなって変位する。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、一方側の上材56A、56Bが捩れ変形するとともに一方側の連結片43A、43Bが変位して、背を張り材とともに包み込むように受け止めることができるため、着座者の背や肩の変形に追従した状態で安定的に支持することができる。
このように、縦枠部53A、53Bの上材56A、56B、張り材51及び連結片43A、43Bが、着座者の背や肩の変形に追従して、後方へと傾斜しながらこれら背や肩を安定的に支持することができる。
一方、縦枠部53A、53Bの下材57A、57Bは張り材51とともに着座者の背より下方の腰回り等を確実に支持する。よって、幅方向一方側から後方へと振り向くような姿勢をとった場合には、下材57A、57Bが張り材51とともに着座者の腰回りを支持することができる。
また、着座者から後方に向かって作用する力に対しては、着座者の背が背凭れ50の張り材51で受け止められると、着座者の荷重が張り材51から上枠部52と一対の縦枠部53A、53Bに伝えられる。上枠部52は、背凭れ後部支持部材40の一対の連結片43A、43Bに連結支持され、該背凭れ後部支持部材40は背凭れ支持体20に支持されている。よって、上枠部52、背凭れ後部支持部材40及び背凭れ支持体20により着座者からの荷重を確実に支持することができる。
一方、上枠部52の幅方向Xの両端部に連結された一対の縦枠部53A、53Bは、張り材51から作用する力により弾性変形するため、着座者の荷重に従って着座者の背に追従するように変形して背を張り材51とともに包み込むように受け止めることができる。このため、着座者は、安定した状態で着座することができる。
また、縦枠部53A、53Bを構成する上材56A、56Bは、張り材51から作用する力により弾性変形するため、着座者の荷重に従って着座者の背に追従にするように変形して背を張り材51とともに包み込むように受け止めることができる。
一方、縦枠部53A、53Bを構成する下材57A、57Bは、上方に向かうに従ってしだいに前方に傾斜するように形成されているため、着座者から後方に向かって作用する荷重を下材57A、57Bの先端で受けて下材57A、57B自体の軸力で確実に支持することができる。
このように縦枠部53A、53Bは下材57A、57Bにより下部から上方に向かうに従ってしだいに前方に向かうように形成されるとともに、該下材57A、57Bと上材56A、56Bとの連結部分から上材56A、56Bにより上方に向かうに従ってしだいに前方に向かうように形成され、全体として前方に向かって凸となるように湾曲形成されている。よって、前後方向へは縦枠部53A、53B自体の変形を抑制して着座者の荷重を確実に受け止めることができ、幅方向には縦枠部53A、53B自体が内側に向かって着座者の背に追従するように撓み変形して背を包み込むように受け止めることができる。
また、本実施の形態における椅子1では、背凭れ後部支持部材40の下部連結部41と上部連結部43との間配される中間連結部42は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重を支持する構成とされているが、図7に示すように、背凭れ後部支持部材240の下部連結部41と上部連結部43との間に配される部材を変形許容部242として構成した変形例による椅子201を採用することも可能である。
この場合、変形許容部242は、その下端が下部連結部41に連結され、その上端が上部連結部43に連結され、この変形許容部242の前面にはリブが形成されていない。また、変形許容部242は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重に従って弾性変形可能である。
なお、図7の実線は着座者が座部30に着座して背凭れ50に凭れかかっていない状態の椅子201を示し、図7の二点鎖線は着座者が背凭れ50に凭れかかった状態の椅子201を示す。
このように構成された椅子201は、着座者が背凭れ50に凭れかかると、背凭れ50の張り材51に着座者からの力が作用し、この力により張り材51は着座者の背に沿って、幅方向の略中央部が後方に向かって突出するように円弧状に変形する。
また、張り材51が固定された縦枠部53A,53Bは、張り材51から作用する力により、その幅方向の内側を後方に向けるように弾性変形するとともに、互いに近接するように幅方向内側に移動する。
また、縦枠部53A,53Bに連結された背凭れ後部支持部材240のうち変形許容部242は、着座者の背から背凭れ50に作用する荷重に従って弾性変形可能である。よって、変形許容部242は、その下端を中心として、上方に向かうに従ってしだいに後方へ傾斜するように変形する。そして、変形許容部242の変形にともない、該変形許容部242の上方に配された上部連結部43は後方に移動し、該上部連結部43に連結された背凭れ50はさらに後方へ傾斜することが可能となる。
このように構成された椅子201では、着座者から背凭れ50に後方へ向かって荷重が作用すると、着座者の荷重が背凭れ50を支持する背凭れ後部支持部材240に伝達される。この際、背凭れ後部支持部材240のうち、背凭れ支持体20に連結された下部連結部41と背凭れ50に連結された上部連結部43との間に設けられた変形許容部242が、上方に向かうに従ってしだいに後方に傾斜するように弾性変形する。この変形許容部242の変形とともに、背凭れ後部支持部材240に支持された背凭れ50はその姿勢を大きく後方に傾斜させることができる。
次に、図4に示すように、上枠部52は、幅方向Xに沿って延びる略全域が他の部位(縦枠部53)に対して段落ちした低段部54aが形成された本体支持部材54(オプション取付部)と、本体支持部材54の低段部54aに外嵌する断面視でU字状(図4参照)の補助支持部材55と、を備えている。
本体支持部材54は、図4に示すように、下に凸となるように略V字状に屈曲する被取付面54g(図2、図8、及び図9参照)を有するとともに、前側へ向けて突出する下壁54bと、下壁54bの後端部から上方に向かうに従って漸次、前方に向けて傾斜するように延在する周壁54c(図10参照)と、によって前方に開口している。本体支持部材54は、図10に示すように、周壁54cの前面側に前側へ向けて突設し、幅方向Xに間隔を開けて複数のリブ片54dが設けられ、且つ幅方向Xの中央の前端部にボルト挿入穴54eが形成されている。このボルト挿入穴54eには、オプション部材60を取り付けるためのボルト66が下面側から挿通される。このボルト66に本体支持部材54の内周面側でナット67が螺合され、オプション部材60が本体支持部材54に固定されている。
ここで、下壁54bの被取付面54gには、オプション部材60の取付面63a、65a(後述する)が面接触により取り付けられる。
また、下壁54bには、図2に示すように、その下面における幅方向でボルト挿入穴54eを挟んだ両側の位置に位置決め凹部54hが形成されている。
そして、図10に示すように、周壁54cの下端部には、切欠段部54fが形成されている。
補助支持部材55は、図10に示すように、前壁55Aと後壁55Bとが上側で連結され、下向きに開口する断面視でU字形状をなし、後壁55Bの内周面55aが本体支持部材54の低段部54aに外嵌される。つまり、切欠段部54fと補助支持部材55の後壁55Bの内周面55aとによって嵌合溝部56が形成され、この嵌合溝部56に張り材51の端部51aが嵌合される。補助支持部材55は、その外周面が後壁55Bから前壁55Aへ向けて湾曲した形状をなしている。そして、前壁55Aの端縁55c(図4参照)は、下壁54bの上面に当接した状態となっている。
張り材51は、本体支持部材54の周壁54cの下端部分と、補助支持部材55の後壁55Bの内周面55aと、の間に挟持され、補助支持部材55の外周面で後壁55Bから前壁55Aに沿って延在している。また、リブ片54dは、それぞれが補助支持部材55の前壁55Aの内周面55bに当接している。
この場合、張り材51の端部51aが本体支持部材54の後側の周壁54cと補助支持部材55の後壁55Bとの間に挟持され、その張り材51が補助支持部材55の外周面で後壁55Bから前壁55A側まで回り込むので、張り材51の張力によって補助支持部材55が本体支持部材54に図10に示す矢印方向に押し付けられることになる。そのため、ねじや係合手段等を使用せずに、本体支持部材54と補助支持部材55とを組み付けることができる。したがって、外的な手段によることなく、本体支持部材54と補助支持部材55との間に締付力(挟持力)を発生させることができ、張り材51の端部51aを両者によって強力に挟持することができる。
(オプション部材)
図8及び図9に示すように、オプション部材60は、背凭れ50の本体支持部材54の被取付面54gに直接固定されるヘッドレスト60Aと、ヘッドレスト60Aを介して前記上枠部52に固定されるハンガー60Bと、からなる。
図8、図9及び図11に示すように、ヘッドレスト60Aは、本体部61と、本体部61の前面に張設されたヘッドレスト用張り材62(図1及び図10参照)と、被取付面54gの凸状部分に係合する取付面63aを有する背凭れ取付部63と、を備えている。
本体部61は、幅方向Xに沿って延在する上フレーム61A及び下フレーム61Bと、上フレーム61Aの両端同士と下フレーム61Bの両端同士を連結する一対の縦フレーム61Cと、が枠状に一体成形されている。本体部61は、一対の縦フレーム61Cがそれぞれ下フレーム61Bの両端部から上フレーム61Aの両端部に向かうに従って漸次、幅方向Xの中央に向かうように傾斜した略台形状に形成されている。
一対の縦フレーム61Cは、それぞれ全体として前方に向かって凸となるように湾曲形成されている。つまり、縦フレーム61Cは、上方へ向かうに従って漸次、前方に向かいつつ、上下方向の中央部分から上方へ向かうに従って漸次、後方に向かうように形成されている。
背凭れ取付部63は、幅方向Xに沿って延在し、取付面63aを有する第1取付板63Aと、第1取付板63Aにおける前後方向Yの後端から上方に向けて延びるとともに、補助支持部材55の後壁55Bに後方から当接する第2取付板63Bと、を備え、側面視で第1取付板63Aと第2取付板63Bとによって略L字状に形成されている。第2取付板63Bは、本体部61の下フレーム61Bに連設している。第1取付板63Aの取付面63aは、上述した被取付面54gに嵌合するように、下方に向けて凸となるように形成されている。そして、第1取付板63Aの幅方向Xの中央部には、ボルト孔63b(図8参照)が形成されている。第1取付板63Aの取付面63aには、上述した被取付面54gに形成されている位置決め凹部54h(図2参照)に嵌合する位置決め凸部63cが形成されている。さらに第1取付板63Aの下面側には、後述するハンガー60Bの位置決め凸部65c(図12参照)が嵌合する位置決め凹部63dが形成されている。
ここで、本実施の形態のヘッドレスト60Aは、被取付面54gに対して直接取り付けられるが、例えば後述するハンガー60B等の他のオプション部材60の第1取付板63Aを介して間接的に被取付面54gに取り付けることも可能である。
図8、図9及び図12に示すように、ハンガー60Bは、本体部64と、被取付面54gの凸状部分に係合する取付面65aを有する背凭れ取付部65と、を備えている。本体部64は、幅方向Xの中央に位置する基部64aから両側に向けて延びる支持部64bを有している。
背凭れ取付部65は、幅方向Xに沿って延在し、取付面65aを有する第1取付板65Aと、第1取付板65Aにおける前後方向Yの後端から上方に向けて延びるとともに、本体支持部材54の周壁54cに当接する第2取付板65Bと、を備え、側面視で第1取付板65Aと第2取付板65Bとによって略L字状に形成されている。第2取付板65Bは、本体部64の基部64aに連設している。第1取付板65Aの取付面65aは、上述した被取付面54gに嵌合するように、下方に向けて凸となるように形成されている。そして、第1取付板65Aの幅方向Xの中央部には、ボルト孔65bが形成されている。第1取付板65Aの取付面65aには、上述したヘッドレスト60Aの第1取付板63Aに形成されている位置決め凹部63dに嵌合する位置決め凸部65cが形成されている。
次に、上述した椅子の作用について、図面に基づいて詳細に説明する。
図8及び図10に示すように、本実施の形態では、オプション部材60のヘッドレスト60A及びハンガー60Bの取付面63a、65aが背凭れ50の本体支持部材54における被取付面54gの凸状部分に一致する凹形状をなしているので、その取付面63a、65aを被取付面54gに対して互いの凹凸部分を嵌合させることが可能となり、オプション部材60の幅方向Xの位置合わせを容易に行うことができ、オプション部材60を背凭れ50に効率よく取り付けることができる。
そして、本実施の形態の椅子では、取付面63a、65aと被取付面54gとの取り付け部分が面接触となるうえ、被取付面54gを凸状とすることで、平面の場合に比べて取付け面積を大きくすることが可能となるので、取付け強度を増大させることができ、オプション部材60の取り付け状態を安定させることができる。とくに、背凭れ50の被取付面54gをその幅方向X全体にわたる領域に設けることで、その被取付面54gの幅寸法をオプション部材60の取付面63a、65aよりも長く取ることが可能となるので、被取付面54gの幅寸法が取付面63a、65aよりも短い場合よりも取り付け状態を安定させることができる。
しかも、本実施の形態の椅子では、前記被取付面54gが下方に向けて凸となる形状であるので、いわゆるトラス効果をもたせることができ、被取付面54gの強度を大きくする効果を奏する。
また、本実施の形態では、オプション部材60が変形しない部位(ここでは上枠部52(本体支持部材54、補助支持部材55))に支持されることによって、背凭れ50としては上述したように建枠部53A、53B、張り材51、連結片43A、43Bが様々な変形をして着座者の背の動きに追従できる一方、オプション部材60自体は上枠部52によって堅牢に支持されるので、椅子1としてより好適に使用することができる。
また、被取付面54g及び取付面63a、65aが互いに上下方向を向く面であり、本体支持部材54に対してオプション部材60の取付面63a、65aを上下方向に取り付けられ、その取り付け部分が背凭れ50の前面側に向けて突出することがないので、椅子1に着座した人の背中に前記取り付け部分が当たることがないという利点がある。
また、ヘッドレスト60Aの背凭れ取付部63が第1取付板63Aと第2取付板63Bとによって断面視でL字状に形成されているので、このL字状部分を本体支持部材54の周壁54cに後方から当てがうだけで容易にヘッドレスト60Aを取り付けることができる。このとき、第2取付板63Bが周壁54cの後端面に当接することから、ヘッドレスト60Aの背凭れ取付部63が背凭れ50の本体支持部材54に対して前後方向Yに位置決めすることができる。なお、ハンガー60Bにおいても、ヘッドレスト60Aと同様に第2取付板65Bをヘッドレスト60Aの第2取付板63Bに当てがうだけで容易にハンガー60Bを取り付けることができる。
また、オプション部材60の取付面63a、65aと背凭れ50の被取付面54gとに互いに嵌合し合う位置決め凹部54h、63dと位置決め凸部63c、65cとが形成されているので、取付面63a、65aと被取付面54gとの嵌合をより容易に行うことができる。
また、背凭れ50が上枠部52を備える枠部材の前面側に張り材51を張設した構成となり、上枠部52が後側に露出しているので、視認し易く、オプション部材60を本体支持部材54に対して後方からアクセスして容易に取り付けることができる。
また、ヘッドレスト60Aとハンガー60Bのそれぞれの背凭れ取付部63、65の取付面63a、65a同士を上下方向に重ね合わせて、本体支持部材54の被取付面54gに対して取り付けることができる。
上述のように本実施の形態による椅子では、背凭れ50側における被取付面54gの面積を大きくすることで、ヘッドレスト60Aやハンガー60Bといったオプション部材60を強固に、且つ容易に背凭れ50に取り付けることができる。
以上、本発明による椅子の実施の形態について説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施の形態では本体支持部材54(オプション取付部)の被取付面54gが下方に向けて凸となる略V字形状をなしているが、このような構成に限定されることはない。例えば、被取付面54gが上向きに凸状をなし、オプション部材の取付面が上向きに凹となる(下向きに凸)構成とすることも可能である。
また、オプション取付部の被取付面及びオプション部材の取付面は、下向き又は上向きに凸となる略V字状となる形状に限定されることはなく、各面が幅方向に沿って湾曲していてもよい。この場合、オプション取付部の被取付面が湾曲面を形成しているので、オプション部材の取付面を被取付面に沿って幅方向に動かすことができ、位置決め時の微調整が可能となる利点がある。
また、本実施の形態では、オプション部材60としてヘッドレスト60Aとハンガー60Bを採用しているが、これらのうちいずれか一方のみでも良いし、また他のオプション部材を用いることもでき、さらに背凭れに取り付けるオプション部材の数量も2に限定されず、3つ以上を取り付ける構成とすることも可能である。
さらに、本実施の形態では背凭れ側の被取付面が枠部材からなる背凭れ50の上枠部52に設けられているが、このような枠部材であることに限定されることはなく、背凭れとして機能する適宜な構成を採用することができる。
さらにまた、本実施の形態では、本体支持部材54に低段部54aが形成され、さらにこの低段部54aに補助支持部材55を外嵌させる構成とされ、それら本体支持部材54と補助支持部材55とによって張り材51の端部51aを挟持させているが、このような構成であることに制限されることはない。要は、オプション取付部に上方および下方の少なくとも一方に向けて凸となる被取付面が設けられていれば良いのである。
その他、本考発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 椅子
10 脚体
20 背凭れ支持体
30 座部
40 背凭れ後部支持部材
50 背凭れ
51 張り材
52 上枠部
54 本体支持部材(オプション取付部)
54a 低段部
54b 下壁
54c 周壁
54d リブ片
54e ボルト挿入穴
54f 切欠段部
54g 被取付面
54h 位置決め凹部
55 補助支持部材
55A 前壁
55B 後壁
60 オプション部材
60A ヘッドレスト
60B ハンガー
61、64 本体部
62 ヘッドレスト用張り材
63、65 背凭れ取付部
63A、65A 第1取付板
63B、65B 第2取付板
63a、65a 取付面
63c、65c 位置決め凸部
63d 位置決め凹部
X 椅子の幅方向
Y 椅子の前後方向

Claims (6)

  1. オプション部材を背凭れに取り付けてなる椅子であって、
    前記背凭れは、当該椅子の幅方向に沿って延在するとともに、下に凸となるように略V字状に屈曲された被取付面を有するオプション取付部を備え、
    前記オプション部材は、前記被取付面に係合する取付面を有する背凭れ取付部を備えていることを特徴とする椅子。
  2. 前記背凭れ取付部は、
    前記幅方向に沿って延在し、前記取付面を有する第1取付板と、
    該第1取付板における前後方向の後端から上方に向けて延びるとともに、前記オプション取付部の後側面に当接する第2取付板と、
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
  3. 前記被取付面および前記取付面のいずれか一方に位置決め凸部が形成され、他方に該位置決め凸部に嵌合する位置決め凹部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子。
  4. 前記背凭れは、少なくとも上方に前記幅方向に延びる上枠部を備える枠部材に張り材を張設して構成されており、
    前記上枠部が、前記オプション取付部であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の椅子。
  5. 複数のオプション部材が、それぞれの背凭れ取付部の取付面同士を上下方向に重ね合わせて前記オプション取付部に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の椅子。
  6. 前記被取付面及び前記取付面は、前記幅方向に沿って湾曲していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の椅子。
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