JP5327120B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の半導体モジュールとその複数の半導体モジュールを冷却する複数の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットを備えた電力変換装置に関する。
従来から、DC−DCコンバータ回路やインバータ回路等の電力変換回路は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いられることがある。
一般に、電気自動車やハイブリッド自動車等では、交流モータから大きな駆動トルクを確保するため大きな駆動電流が必要となってきている。そのため、交流モータ向けの駆動電流を生成する電力変換回路においては、その電力変換回路を構成するIGBT等の電力用半導体素子を含む半導体モジュールからの発熱が大きくなる傾向にある。
そこで、図15に示すごとく、電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュール92を均一に冷却することができるように、複数の半導体モジュール92とその複数の半導体モジュール92を冷却する複数の冷却管931とを積層してなる半導体積層ユニット95を、ケース96内に収容してなる電力変換装置91が提案されている(特許文献1参照)。
このような電力変換装置91において、半導体積層ユニット95には、ケース96の外部から冷却管931に冷却媒体を導入するための冷媒導入管941と、冷却管931からケース96の外部に冷却媒体を排出するための冷媒排出管942とが接続されている。そして、冷媒導入管941及び冷媒排出管942は、固定部材943によってケース96に固定されている。
また、半導体積層ユニット95における積層方向Xの一方の端部には、半導体積層ユニット95を積層方向Xに加圧する加圧部材97が配設されている。加圧部材97は、半導体積層ユニット95の一方の端部に当接する当接プレート971と、その当接プレート971を半導体積層ユニット95に向かって押圧するバネ部材972とからなる。そして、半導体積層ユニット95は、バネ部材972の押圧力が当接プレート971を介して作用することにより、積層方向Xに保持されている。
特開2009−94257号公報
しかしながら、図15の電力変換装置91において、半導体積層ユニット95に接続された冷媒導入管941及び冷媒排出管942は、固定部材943によってケース96に固定されているが、半導体積層ユニット95自体は、加圧部材97によって積層方向Xに保持されているだけである。つまり、積層方向Xに直交する方向に対して移動を規制するような構造にはなっていない。そのため、大きな振動が加わった場合には、半導体積層ユニット95が積層方向Xに直交する方向に滑り、位置ずれ等を起こし、耐振性を十分に確保することができないという問題があった。
また、半導体積層ユニット95をケース96内に組み付ける際には、加圧部材97によって積層方向Xに保持するだけであるため、積層方向Xに直交する方向の位置決めを精度良く行うことができないという問題もあった。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、半導体積層ユニットの滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができると共に、半導体積層ユニットの組み付けを精度良く行うことができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明は、電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュールと、該複数の半導体モジュールを両主面から冷却する複数の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットをケース内に収容してなる電力変換装置であって、
上記複数の冷却管は、互いに連結されて一つの冷却器を構成しており、
該冷却器には、上記ケース内に設けた被係合部に係合する係合部が設けられており、
上記冷却器の上記係合部と上記ケース内の上記被係合部との係合により、上記半導体積層ユニットにおける少なくとも積層方向に直交する方向の位置決めがされるよう構成されており、
上記係合部は、上記半導体積層ユニットの上記積層方向のいずれか一方の端部に配置された上記冷却管である端部冷却管に設けられており、
上記被係合部は、上記端部冷却管に対して上記積層方向に隣接配置されており、
上記半導体積層ユニットにおける、上記係合部が設けられた側と反対側の上記積層方向の端部には、上記半導体積層ユニットを上記積層方向に加圧する加圧部材が配設されていることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
本発明の電力変換装置において、上記冷却器には、上記ケース内の被係合部に係合する係合部が設けられている。そして、上記冷却器の上記係合部と上記ケース内の上記被係合部との係合により、上記冷却器を含む上記半導体積層ユニットにおける少なくとも積層方向に直交する方向(以下、適宜、「直交方向」という)の位置決めがされるよう構成されている。そのため、上記半導体積層ユニットは、上記直交方向への移動が規制される。これにより、振動等による上記半導体積層ユニットの上記直交方向への滑り、位置ずれ等を抑制することができ、耐振性を向上させることができる。
また、上記電力変換装置は、上記冷却器の上記係合部を上記ケース内の上記被係合部に係合させることにより、上記半導体積層ユニットの上記直交方向の位置決めがされる。そのため、上記半導体積層ユニットを組み付ける際に、上記係合部を上記被係合部に係合させるだけで、上記ケース内における上記半導体積層ユニットの上記直交方向の位置決めを容易に行うことができる。これにより、上記半導体積層ユニットの組み付けを精度良く行うことができる。
このように、本発明によれば、半導体積層ユニットの滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができると共に、半導体積層ユニットの組み付けを精度良く行うことができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 実施例1における、電力変換装置の構造を示す断面説明図。 実施例1における、その他の例の電力変換装置の構造を示す断面説明図。 参考例1における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 参考例1における、電力変換装置の構造を示す断面説明図。 実施例2における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 実施例2における、係合部と被係合部との係合部分を示す断面説明図。 参考例2における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 参考例2における、電力変換装置の構造を示す断面説明図。 図9のA−A線矢視断面説明図。 実施例3における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 実施例3における、電力変換装置の構造を示す断面説明図。 実施例4における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。 実施例4における、電力変換装置の構造を示す断面説明図。 従来における、電力変換装置の構造を示す平面説明図。
本発明において、上記電力変換装置としては、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等がある。また、上記電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
上記半導体積層ユニットを構成する上記半導体モジュールと上記冷却管とは、直接密着していてもよいし、絶縁材等を介して密着していてもよい。
また、上記半導体積層ユニットの上記積層方向のいずれか一方の端部に配置された上記冷却管である端部冷却管に、上記係合部が設けられている。
これにより、上記係合部を上記ケース内の上記被係合部に係合させることが容易となる。また、上記冷却器に上記係合部を容易に設けることができるという効果もある。
また、上記端部冷却管は、上記ケースの一部に当接しており、上記端部冷却管と上記ケースとの当接部分には、互いに係合する凹状又は凸状に形成された上記係合部と上記被係合部とがそれぞれ設けられていることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記係合部を上記被係合部に係合させることがより一層容易となる。また、両者の係合により、上記半導体積層ユニットの滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができるという本発明の効果を十分に発揮することができる。
また、上記端部冷却管は、上記ケースの一部に当接しており、上記端部冷却管には、該端部冷却管から上記積層方向に直交する方向に突出すると共に上記積層方向に屈曲した上記係合部が設けられており、上記ケースにおける上記端部冷却管が当接する面には、凹状に形成された上記被係合部が設けられていることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記端部冷却管の上記係合部を上記ケースの上記被係合部に係合させることにより、上記半導体積層ユニットの滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができるという本発明の効果を十分に発揮することができる。
また、上記ケースにおける上記端部冷却管が当接する面と反対側の面には、上記半導体モジュール以外の発熱部材が配設されていることが好ましい(請求項)。
この場合には、上記端部冷却管の上記係合部から上記ケースを介して例えばリアクトル等の電子部品(発熱部材)を冷却することができる。
また、上記半導体積層ユニットにおける上記積層方向の一方の端部には、上記半導体積層ユニットを上記積層方向に加圧する加圧部材が配設されている。
これにより、上記係合部と上記被係合部との係合によって上記半導体積層ユニットの上記直交方向の位置決めをすることができ、上記加圧部材によって上記半導体積層ユニットを上記積層方向に保持することができる。これにより、上記半導体積層ユニットの滑り、位置ずれ等をより一層抑制することができ、耐振性をさらに向上させることができる。
また、上記加圧部材は、例えば、上記半導体積層ユニットの一方の端部に当接する当接プレートと、該当接プレートを上記半導体積層ユニットに向かって押圧するバネ部材とにより構成することができる。そして、上記半導体積層ユニットに対して上記バネ部材の押圧力が上記当接プレートを介して作用するようにし、上記半導体積層ユニットを上記積層方向に保持することができる。
また、上記係合部は、上記冷却器に1又は複数設けることができる。また、上記係合部は、上記冷却器の上記冷却管だけでなく、上記冷却管を連結している部分に設けることもできる。
また、上記被係合部は、上記ケース内に1又は複数設けることができる。また、上記被係合部は、上記ケースだけでなく、該ケース内の部材(例えば、上記加圧部材の上記当接プレート等)に設けることもできる。
また、上記係合部及び上記被係合部は、両者が係合することによって上記半導体積層ユニットにおける少なくとも上記直交方向の位置決めがされるよう構成されていれば、種々様々な係合構造を採用することができる。
また、上記係合部及び上記被係合部は、両者が係合することによって上記半導体積層ユニットの上記積層方向の位置決めがされるよう(移動が規制されるよう)構成されていてもよいし、そうでなくてもよい。これについては、上記半導体積層ユニットの配設構造に合わせて設定すればよい。
なお、上記積層方向に直交する方向(直交方向)とは、上記積層方向に直交する平面に平行な方向のことである。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる電力変換装置について、図を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュール2と、その複数の半導体モジュール2を両主面から冷却する複数の冷却管31とを積層してなる半導体積層ユニット5を、ケース6内に収容してなる。
同図に示すごとく、複数の冷却管31は、互いに連結されて一つの冷却器3を構成している。また、冷却器3には、ケース6内に設けた被係合部60に係合する係合部30が設けられている。そして、冷却器3の係合部30とケース6内の被係合部60との係合により、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされるよう構成されている。
以下、これを詳説する。
図1に示すごとく、半導体積層ユニット5は、複数の半導体モジュール2と複数の冷却管31とを交互に積層してなる。半導体モジュール2は、IGBT等のスイッチング素子やFWD等のダイオードを内蔵してなる(図示略)。
複数の冷却管31は、その長手方向(横方向Y)の両端部311、312において、隣り合う冷却管31同士が変形可能な連結管32によって連結されて、一つの冷却器3を構成している。冷却器3は、アルミニウム又はその合金からなる。
同図に示すごとく、冷却器3の積層方向Xの一方の端部(前端部)300には、ケース6の外部から冷却器3に冷却媒体を導入するための冷媒導入管41と、冷却器3からケース6の外部に冷却媒体を排出するための冷媒排出管42とが接続されている。
冷媒導入管41及び冷媒排出管42は、それぞれ固定部材43によってケース6に固定されている。また、冷媒導入管41及び冷媒排出管42は、その一端をケース6の外部に露出させている。
冷媒導入管41から冷却器3に導入された冷却媒体は、冷媒導入管41側の連結管32を適宜通り、各冷却管31に分配されると共にその長手方向(横方向Y)に流通する。そして、冷却媒体は、各冷却管31を流れる間に、半導体モジュール2との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、冷媒排出管42側の連結管32を適宜通り、冷媒排出管42から排出される。
なお、冷却器3内に流通させる冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等の冷媒を用いることができる。
図1、図2に示すごとく、ケース6は、略長方形状の底板部61、その底板部61の四辺からそれぞれ略垂直に立設された前板部62、後板部63、一対の側板部64からなる。底板部61に対向するケース6の開口部は、電力変換装置1の完成時においては蓋(天板部)で覆われるが、図ではこの蓋を省略している。また、ケース6は、アルミニウム又はその合金からなる。
同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の積層方向Xの一方の端部(前端部)501には、半導体積層ユニット5を積層方向Xに加圧する加圧部材7が配設されている。
加圧部材7は、半導体積層ユニット5の前端部501に当接する当接プレート71と、当接プレート71とケース6との間に配設されると共に当接プレート71を半導体積層ユニット5に向かって押圧するバネ部材72とからなる。当接プレート71は、炭素鋼からなる平板状の金属板により構成されている。また、バネ部材72は、螺旋状に形成されたコイルバネにより構成されている。
同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の前端部501には、当接プレート71が面接触した状態で配設されている。また、当接プレート71とケース6の前板部62との間には、バネ部材72が配設されている。また、半導体積層ユニット5の後端部502は、ケース6の後板部63に当接している。
これにより、半導体積層ユニット5は、ケース6の後板部63と当接プレート71との間で、バネ部材72の付勢力によって積層方向Xに押圧保持されている。
同図に示すごとく、冷却器3には、係合部30が設けられている。具体的には、半導体積層ユニット5の後端部502に配置された冷却管31である端部冷却管31aには、係合部30が上下方向Zに2つ設けられている。係合部30は、ケース6の後板部63に向かって突出するように凸状に形成されている。
また、端部冷却管31aが当接しているケース6の後板部63には、端部冷却管31aの係合部30に対応する位置に、被係合部60が設けられている。被係合部60は、ケース6の後板部63の表面631を窪ませて凹状に形成されている。
同図に示すごとく、冷却器3の係合部30とケース6の被係合部60とは、互いに係合している。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(横方向Y、上下方向Z等を含む直交方向)の位置決めがされている。
具体的には、係合部30は、被係合部60内に挿入された状態において、被係合部60の内側面601によって上記直交方向への移動が規制される。これにより、係合部30が設けられた冷却器3を含む半導体積層ユニット5は、上記直交方向への移動が規制され、その直交方向の位置決めがされている。
なお、積層方向Xに直交する方向(直交方向)とは、積層方向Xに直交する平面に平行な方向のことである。
次に、本例の電力変換装置1における作用効果について説明する。
本例の電力変換装置1において、冷却器3には、ケース6内の被係合部60に係合する係合部30が設けられている。そして、冷却器3の係合部30とケース6内の被係合部60との係合により、冷却器3を含む半導体積層ユニット5における少なくとも積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされるよう構成されている。そのため、半導体積層ユニット5は、上記直交方向への移動が規制される。これにより、振動等による半導体積層ユニット5の上記直交方向への滑り、位置ずれ等を抑制することができ、耐振性を向上させることができる。
また、電力変換装置1は、冷却器3の係合部30をケース6内の被係合部60に係合させることにより、半導体積層ユニット5の上記直交方向の位置決めがされる。そのため、半導体積層ユニット5を組み付ける際に、係合部30を被係合部60に係合させるだけで、ケース6内における半導体積層ユニット5の上記直交方向の位置決めを容易に行うことができる。これにより、半導体積層ユニット5の組み付けを精度良く行うことができる。
また、本例では、半導体積層ユニット5の積層方向Xの一方の端部(後端部)502に配置された冷却管31である端部冷却管31aには、係合部30が設けられている。そのため、係合部30をケース6内の被係合部60に係合させることが容易となる。また、冷却器3に係合部30を容易に設けることができるという効果もある。
また、端部冷却管31aは、ケース6の一部(後板部63)に当接しており、端部冷却管31aとケース6との当接部分には、互いに係合する凸状に形成された係合部30と凹状に形成された被係合部60とがそれぞれ設けられている。そのため、係合部30を被係合部60に係合させることがより一層容易となる。また、両者の係合により、半導体積層ユニット5の滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができるという本例の効果を十分に発揮することができる。
また、半導体積層ユニット5における積層方向Xの一方の端部(前端部)501には、半導体積層ユニット5を積層方向Xに加圧する加圧部材7が配設されている。また、加圧部材7は、半導体積層ユニット5の一方の端部(前端部)501に当接する当接プレート71と、当接プレート71を半導体積層ユニット5に向かって押圧するバネ部材72とからなる。そして、半導体積層ユニット5に対してバネ部材72の押圧力が当接プレート71を介して作用し、半導体積層ユニット5を積層方向Xに保持している。そのため、係合部30と被係合部60との係合によって半導体積層ユニット5の上記直交方向の位置決めをすることができ、加圧部材7によって半導体積層ユニット5を積層方向Xに保持することができる。これにより、半導体積層ユニット5の滑り、位置ずれ等をより一層抑制することができ、耐振性をさらに向上させることができる。
また、半導体積層ユニット5は、冷媒導入管41及び冷媒排出管42を介する固定部材43による保持と、冷却器3の係合部30とケース6の被係合部60との係合とによって、ケース6に対して上記直交方向に位置決め固定されている。すなわち、半導体積層ユニット5を保持・固定する固定部材43と係合部30及び被係合部60とは、半導体積層ユニット5の積層方向Xの両端部501、502に設けられている。そのため、半導体積層ユニット5を効果的に保持・固定することができ、上述した効果をより一層発揮することができる。
このように、本例によれば、半導体積層ユニット5の滑り、位置ずれ等を抑制し、耐振性を向上させることができると共に、半導体積層ユニット5の組み付けを精度良く行うことができる電力変換装置1を提供することができる。
なお、本例では、図1、図2に示すごとく、冷却器3の端部冷却管31aとケース6の後板部63とに、互いに係合する凸状に形成された係合部30と凹状に形成された被係合部60とをそれぞれ設けたが、これとは逆に、図3に示すごとく、冷却器3の端部冷却管31aとケース6の後板部63とに、互いに係合する凹状に形成された係合部30と凸状に形成された被係合部60とをそれぞれ設ける構成とすることもできる。
参考例1
本例は、図4、図5に示すごとく、係合部30及び被係合部60の配設位置を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の前端部501に配置された端部冷却管31bに、係合部30が上下方向Zに2つ設けられている。係合部30は、ケース6内に配設された当接プレート71に向かって突出するように凸状に形成されている。
また、端部冷却管31bが当接している当接プレート71には、端部冷却管31bの係合部30に対応する位置に、被係合部60が設けられている。被係合部60は、当接プレート71における端部冷却管31bが当接する当接面711を窪ませて凹状に形成されている。
そして、端部冷却管31bの係合部30とケース6内における当接プレート71の被係合部60とは、互いに係合している。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされている。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
実施例2
本例は、図6、図7に示すごとく、係合部30及び被係合部60の形状及び配設位置を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の後端部502に配置された端部冷却管31aの両端部311a、312aには、端部冷却管31aから積層方向Xに直交する方向であって横方向Yに突出すると共に積層方向Xに屈曲した係合部30がそれぞれ設けられている。
また、端部冷却管31aが当接しているケース6の後板部63には、端部冷却管31aの係合部30に対応する位置に、被係合部60が設けられている。被係合部60は、ケース6の後板部63の表面631を窪ませて凹状に形成されている。
そして、端部冷却管31aの係合部30とケース6の後板部63の被係合部60とは、互いに係合している。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされている。
その他は、実施例1と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
参考例2
本例は、図8〜10に示すごとく、係合部30及び被係合部60の形状及び配設位置を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、各冷却管31には、各冷却管31から積層方向Xに直交する方向であって上下方向Zに突出する一対の係合部30が設けられている。係合部30は、先端部分を積層方向Xに屈曲した屈曲部301を有する。
また、ケース6の底板部61及び天板部65には、各係合部30に対応する位置に凹状に形成された被係合部60が設けられている。被係合部60は、ケース6の底板部61及び天板部65において、それぞれ積層方向Xに連続的に形成された一対の被係合溝部60aによって構成されている。
そして、各冷却管31の係合部30とケース6の底板部61の被係合部60とは、互いに係合している。具体的には、複数の係合部30は、屈曲部301を被係合溝部60aに係合させている。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされている。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、係合部30の屈曲部301を被係合部60に係合させることにより、係合部30が被係合部60に対して先端面ではなく、屈曲部301の側面で接触することになる。そのため、係合部30と被係合部60との接触による削りカスの発生を抑制することができる。
また、複数の係合部30を被係合部60である被係合溝部60aに容易に係合させることができる。また、このような構成とすることにより、半導体積層ユニット5の積層方向Xへの移動を規制することなく、上記直交方向への移動を規制することができる。これにより、半導体積層ユニット5を積層方向Xに移動させながら組み付けることができ、半導体積層ユニット5の組み付けを容易に行うことができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例3
本例は、図11、12に示すごとく、ケース6内に内部構造体69を配設した例である。
本例では、同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の後端部502とケース6の後板部63との間には、内部構造体69が配設されている。内部構造体69は、ケース6の一部を構成する仕切部691と、仕切部691の開口部を覆う蓋部692と、仕切部691内においてリアクトル等の電子部品699が収容された収容部693とを有する。
また、半導体積層ユニット5の後端部502は、内部構造体69の仕切部691に当接している。また、半導体積層ユニット5の後端部502に配置された端部冷却管31aには、係合部30が上下方向Zに2つ設けられている。係合部30は、ケース6内に配設された内部構造体69の仕切部691に向かって突出するように凸状に形成されている。
また、端部冷却管31aが当接している内部構造体69の仕切部691には、端部冷却管31aの係合部30に対応する位置に、被係合部60が設けられている。被係合部60は、仕切部691における端部冷却管31aが当接する当接面694を窪ませて凹状に形成されている。
そして、端部冷却管31aの係合部30とケース6内における内部構造体69の仕切部691の被係合部60とは、互いに係合している。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされている。
その他は、実施例1と同様の構成である。
本例の場合には、ケース6の一部を構成する仕切部691の当接面694と反対側の面695には、収容部693に収容された半導体モジュール5以外のリアクトル等の電子部品(発熱部材)699が配設されている。そのため、端部冷却管31aは、係合部30からケース6を介してリアクトル等の電子部品(発熱部材)699を冷却することができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例4
本例は、図13、14に示すごとく、ケース6内の内部構造体69の配設位置を変更した例である。
本例では、同図に示すごとく、半導体積層ユニット5の前端部501とケース6の前板部62との間には、内部構造体69が配設されている。また、半導体積層ユニット5の後端部502には、加圧部材7が配設されている。
また、半導体積層ユニット5の後端部502には、当接プレート71が面接触した状態で配設されている。また、当接プレート71とケース6の後板部63との間には、バネ部材72が配設されている。これにより、半導体積層ユニット5は、内部構造体69の仕切部691と当接プレート71との間で、バネ部材72の付勢力によって積層方向Xに押圧保持されている。
また、半導体積層ユニット5の前端部501は、内部構造体69の仕切部691に当接している。また、半導体積層ユニット5の前端部501に配置された端部冷却管31bには、係合部30が上下方向Zに2つ設けられている。係合部30は、ケース6内に配設された内部構造体69の仕切部691に向かって突出するように凸状に形成されている。
また、端部冷却管31bが当接している内部構造体69の仕切部691には、端部冷却管31bの係合部30に対応する位置に、被係合部60が設けられている。被係合部60は、仕切部691における端部冷却管31bが当接する当接面694を窪ませて凹状に形成されている。
そして、端部冷却管31bの係合部30とケース6内における内部構造体69の仕切部691の被係合部60とは、互いに係合している。これにより、半導体積層ユニット5における積層方向Xに直交する方向(直交方向)の位置決めがされている。
その他は、実施例3と同様の構成であり、同様の作用効果を有する。
1 電力変換装置
2 半導体モジュール
3 冷却器
30 係合部
31 冷却管
5 半導体積層ユニット
6 ケース
60 被係合部
X 積層方向

Claims (4)

  1. 電力変換回路の一部を構成する複数の半導体モジュールと、該複数の半導体モジュールを両主面から冷却する複数の冷却管とを積層してなる半導体積層ユニットをケース内に収容してなる電力変換装置であって、
    上記複数の冷却管は、互いに連結されて一つの冷却器を構成しており、
    該冷却器には、上記ケース内に設けた被係合部に係合する係合部が設けられており、
    上記冷却器の上記係合部と上記ケース内の上記被係合部との係合により、上記半導体積層ユニットにおける少なくとも積層方向に直交する方向の位置決めがされるよう構成されており、
    上記係合部は、上記半導体積層ユニットの上記積層方向のいずれか一方の端部に配置された上記冷却管である端部冷却管に設けられており、
    上記被係合部は、上記端部冷却管に対して上記積層方向に隣接配置されており、
    上記半導体積層ユニットにおける、上記係合部が設けられた側と反対側の上記積層方向の端部には、上記半導体積層ユニットを上記積層方向に加圧する加圧部材が配設されていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、上記端部冷却管は、上記ケースの一部に当接しており、上記端部冷却管と上記ケースとの当接部分には、互いに係合する凹状又は凸状に形成された上記係合部と上記被係合部とがそれぞれ設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置において、上記端部冷却管は、上記ケースの一部に当接しており、上記端部冷却管には、該端部冷却管から上記積層方向に直交する方向に突出すると共に上記積層方向に屈曲した上記係合部が設けられており、上記ケースにおける上記端部冷却管が当接する面には、凹状に形成された上記被係合部が設けられていることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項2又は3に記載の電力変換装置において、上記ケースにおける上記端部冷却管が当接する面と反対側の面には、上記半導体モジュール以外の発熱部材が配設されていることを特徴とする電力変換装置。
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