JP5322593B2 - 焦点調節装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ビデオカメラ等の撮像装置に用いられる焦点調節方法及び方法に関し、特に顔検出機能を利用して、コントラストAFと位相差AFとを併用する焦点調節方法及び方法に関する。
ビデオカメラ等の撮像装置に搭載されるオートフォーカス(AF)方式としては、コントラストAF方式が一般的に用いられている。コントラストAF方式では、撮像素子を用いて得られた映像信号のから高周波成分を抽出して、焦点状態を示す信号である、いわゆるAF評価値信号を生成し、このAF評価値信号が最大になるようにフォーカスレンズの位置を制御する。
また、このようなコントラストAF方式と、いわゆる外測位相差検出(以下「位相差AF」と呼ぶ。)方式とを組み合わせた、いわゆるハイブリッドAF方式を採用した撮像装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。外測位相差AF方式は、撮像光学系を通らない光を2つの光束に分割してそれぞれセンサにより受光し、被写体までの距離に応じて変化する受光した光の位相差に基づいて、フォーカスレンズの位置を制御するものである。ハイブリッドAF方式では、コントラストAF方式による高精度の合焦性能と、外測位相差AF方式による高速な合焦性能とを併せ持つことができる。
一方で、顔検出機能を搭載したカメラの開発も活発に行われており、例えば、特許文献2にあるように、検出された顔にフォーカスを合わせるように、検出された顔の領域に基づいてAF検出領域を指定する技術も紹介されている。
特開2002−258147号公報(段落0085、図2、図3等) 特開2007−279188号公報
検出された顔の領域にフォーカスを合わせる顔優先AFでは、顔が写っている画像では顔にフォーカスを合わせるようにAF動作が働くが、顔が新たに検出された直後や、逆に顔が検出されなくなった直後にはAF動作が不安定になり得る。特に位相差AF方式では、被写体までの距離に応じて変化する被写体像の位相差をセンサによって直接検出し、その検出した位相差から求めた合焦位置にフォーカスレンズを移動させるので、被写体に素早く反応して、高速でAF動作を行うことができる。しかしながら、撮像した画像から顔検出するには各種の画像処理を行うため少なからず時間がかかり、位相差AFにかかる数倍以上の時間後に、撮像した画像内に顔があるのか無いのか、顔があるならばどの位置にあるのか、といった顔の検出結果が分かる。
このような時間遅延のある中で位相差AF1を伴うハイブリッドAF方式を用いて顔優先AFを行うと、例えば、顔が検出されていない状態においてカメラをパンニングさせて画角を変更していった場合に、次のような問題が発生する。まず、人(顔)ではない被写体が位相差AFの検出領域にあり、更に、位相差AFの検出領域外の、被写体までの距離とは異なる距離に人(顔)がある場合を想定する。この場合、先ず、顔検出を行っている間に位相差AFによって検出領域内の被写体に焦点が合うようにAF動作する。そして顔検出により少しディレイのあった後に、顔と判定された領域に対してコントラストAFなどの他方式によって顔に対してフォーカス動作が行われる。このような動作はユーザーからすると、顔の検出前後において、フォーカスのハンチングが起こるように見えて、非常に不愉快なものであるという問題点があった。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、位相差AFを伴うハイブリッドAF方式を用いて、予め設定された被写体を検出して、検出した被写体にフォーカスを合わせる場合に、ハンチングを回避することを目的とする。
また、被写体を検出して、検出した被写体にフォーカスを合わせる場合に、より素早くフォーカスを合わせることができるようにすることを別の目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の焦点調節装置は、撮像素子から入力される入力画像のコントラストに基づいて、合焦位置の方向にフォーカスレンズを駆動するように制御する第1の焦点調節方式と、被写体からの光により形成された一対の像の位相差に基づいて、前記フォーカスレンズを合焦位置に駆動するように制御する第2の焦点調節方式と、を選択的に用いて合焦制御する焦点調節手段と、前記撮像素子から入力される入力画像から求められた被写体検出位置と前記位相差の検出領域である位相差検出領域の位置関係を判定する判定手段とを有し、前記焦点調節手段は、前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値以上である場合、前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値よりも小さい場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定手段にて前記位相差検出領域の下側に前記被写体検出位置があると判定された場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動する。
また、撮像素子から入力される入力画像のコントラストに基づいて、合焦位置の方向にフォーカスレンズを駆動するように制御する第1の焦点調節方式と、被写体からの光により形成された一対の像の位相差に基づいて、前記フォーカスレンズを合焦位置に駆動するように制御する第2の焦点調節方式と、を選択的に用いて合焦制御する本発明の焦点調節方法は、判定手段が、前記撮像素子から入力される入力画像から求められた被写体検出位置と前記位相差の検出領域である位相差検出領域の位置関係を判定する判定工程と、焦点調節手段が、前記判定工程にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値以上である場合、前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定工程にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値よりも小さい場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定工程にて前記位相差検出領域の下側に前記被写体検出位置があると判定された場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動する駆動工程とを有する。
本発明によれば、位相差AFを伴うハイブリッドAF方式を用いて、予め設定された被写体を検出して、検出した被写体にフォーカスを合わせる場合に、ハンチングを回避することができる。
また、被写体を検出して、検出した被写体にフォーカスを合わせる場合に、より素早くフォーカスを合わせることができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
●装置構成
図1は、本発明の焦点調節装置を備える第1の実施形態における撮像装置として、ビデオカメラの構成を示すブロック図である。
同図において、100はレンズユニットであり、物体側(被写体側)から順に、固定レンズ101、変倍レンズ102、絞り103、固定レンズ104及びフォーカスレンズ105により構成される撮像光学系を収容している。108は変倍レンズ102、絞り103及びフォーカスレンズ105の位置を検出する位置エンコーダである。
変倍レンズ102はズームモータ106により光軸方向に駆動され、フォーカスレンズ105はフォーカスモータ107により光軸方向に駆動される。これらズームモータ106及びフォーカスモータ107はそれぞれ、ズーム駆動回路120及びフォーカス駆動回路121からの駆動信号を受けて動作する。
109はCCDセンサ、CMOSセンサ等により構成された撮像素子である。撮像素子109は、撮像光学系に入射した光によって形成された、撮像範囲内の物体の像を光電変換する。撮像信号処理回路119は、撮像素子109からの出力信号に対して、増幅処理、ガンマ補正処理、ホワイトバランス処理等の各種信号処理を施し、所定の映像フォーマットの画像信号に変換する。得られた画像信号は、モニタディスプレイ114に出力されたり、半導体メモリ、光ディスク、ハードディスク等の画像記録用メディア116に記録されたりする。
110はメインCPUで、ビデオカメラの各種動作や機能を制御する。操作スイッチ群115には、電源スイッチや、録画動作や再生動作を開始及び停止させるスイッチ、ビデオカメラの動作モードを選択するためのスイッチ、変倍レンズ102のズーム状態を変化させるズームスイッチ等が設けられている。また、後述するAF動作モードを選択するために用いられるスイッチも設けられている。これらのスイッチが操作されると、フラッシュメモリ113に格納されていたコンピュータプログラムの一部がRAM112にロードされ、メインCPU110はRAM112にロードされたプログラムに従って各部の動作を制御する。
111は顔検出処理回路であり、撮像信号処理回路119から出力される画像信号に対して画像処理を行い、顔の有無判定を行い、顔がある場合には画像内における顔の位置や顔の大きさ等を検出する。顔検出処理回路111が行う画像処理には、元の画像信号を演算のためにサイズを小さくするリサイズ処理や、顔の輪郭検出処理、顔であることの信頼度判定処理等が含まれる。このため、後述するように画像信号を受け取ってから、検出結果が出るまでに、数十ms〜数百msの時間がかかる。
一方、131は位相差AF用のラインセンサであり、複数の受光素子が一列に並べられて構成されている。ラインセンサ131には、被写体からの光が撮像光学系とは別に設けられた外測位相差AF用の結像レンズ130を通って、すなわちレンズユニット100を通らずに到達する。なお、レンズユニット100を透過した光を二分して、撮像素子109とラインセンサ131とにそれぞれ光を振り分けることの可能な光学素子を光路に挿入することで、カメラ内部に構成することもできる。
●位相差AF方式(第2の焦点調節方式)の原理
本第1の実施形態におけるラインセンサ131は、図2に示すように、結像レンズ130の光軸上の位置を中心として左右に合計200個の受光素子が並べられて構成されている。また、図2(a)、(b)に示すように、ズーム倍率に応じて、カメラの画角に対する、ラインセンサ131の受光領域の大きさの割合は変化する。なお、図2では、中心の受光エリアCと、その左右に配置された受光エリアL1、L2、R1、R2とに分けて示している。各受光エリアは40個ずつの受光素子で構成されている。
このように200個の受光素子により構成されたラインセンサ131は、左右に2つ設けられている。そして、これら2つのラインセンサ131において対応する受光エリアに形成された1対の画像のずれ量(位相差)を検出する。このずれ量は、被写体までの距離に応じて変化するため、ラインセンサ131から出力される信号は、被写体(又は物体)までの距離に応じた信号である。なお、ラインセンサ131を構成する受光素子の数は、200個に限られるものではないことは言うまでもない。
図3に、ラインセンサを用いた位相差AF方式の原理を示す。図3において、201は被写体、202は第1の結像レンズ、203は第1のラインセンサである。204は第2の結像レンズ、205は第2のラインセンサである。これら一対の第1及び第2の結像レンズ202、204は図1に示した結像レンズ130に、一対の第1及び第2のラインセンサ203、205は図1に示したラインセンサ131にそれぞれ相当する。第1及び第2のラインセンサ203、205は、基線長Bだけ互いに離れて設置されている。被写体201からの光のうち、第1の結像レンズ202を通った光は、第1のラインセンサ203上に結像し、第2の結像レンズ204を通った光は第2のラインセンサ205上に結像する。
ここで、第1及び第2のラインセンサ203、205からの出力信号(像信号)の例を図4に示す。第1及び第2のラインセンサ203、205は基線長Bだけ離れているため、第1のラインセンサ203からの像信号と第2のラインセンサ205からの像信号とは、画素数Xだけずれた信号となる。そこで、2つの像信号の相関を画素をずらしながら演算し、相関が最大になる画素ずらし量を求めることで位相差Xを演算できる。この位相差Xと、基線長Bと、結像レンズ202、204の焦点距離fと、被写体までの距離Lは、三角測量の原理により以下の式(1)の関係を有する。
L=B・f/X …(1)
即ち、基線長Bと結像レンズ202、204は各ビデオカメラにおいては固定値であるため、被写体までの距離Lに応じて位相差Xが変化する。従って、求めた位相差Xに基づいて、メインCPU110は、被写体までの距離Lを求め、求めた距離Lに応じて被写体に合焦するためのフォーカスレンズの位置(位置エンコーダ108により検出された現在のフォーカスレンズ位置からの駆動量)を算出する。なお、この「算出」は、計算式を用いた演算だけでなく、予め不図示のメモリに記憶された、位相差Xまたは位相差Xに基づいて算出された被写体までの距離Lに対する、フォーカスレンズの位置(合焦位置)のデータを読み出すことも含む。従って、以下の説明では「位相差に基づいてフォーカスレンズ位置を求める」等と記載するが、「位相差」を、「位相差から算出された被写体までの距離」と読み替えることができる。
このようにして求めたフォーカスレンズの位置に、フォーカス駆動回路121を通じてフォーカスレンズ105を駆動することに、合焦状態を得ることができる。
●コントラストAF方式(第1の焦点調節方式)の原理
撮像信号処理回路119は、撮像素子109の出力から得られた画像信号からバンドパスフィルタを用いて高周波成分を抽出し、AF評価値を算出する。AF評価値は、メインCPU110に出力される。AF評価値は、撮像素子109からの出力信号に基づいて生成される画像信号の鮮鋭度(コントラスト状態)を表すものであるが、鮮鋭度は撮像光学系の焦点状態によって変化するので、結果的に撮像光学系の焦点状態を表す値となる。
図5は、フォーカスレンズ位置とAF評価値との関係を示している。特定の距離の被写体を撮像してフォーカスレンズ105を至近位置から無限位置に移動させた場合、評価値は図5に示すように変化する。そして、AF評価値が最大になるフォーカスレンズ位置が、その被写体に対する合焦位置(合焦点)となる。
従って、メインCPU110は、フォーカスレンズ105を移動させてAF評価値の変化をモニタし、AF評価値が最大となるフォーカスレンズ位置を検出することで、合焦状態を得ることができる。具体的には、読み出した画像信号からAF評価値を算出する毎に、過去に算出されたAF評価値と比較し、その値の大小によって、フォーカスレンズ105の駆動方向を判断する。そして、判断した方向にフォーカスレンズ105を駆動した後、再び画像信号を読み出してAF評価値を算出し、判断した方向にフォーカスレンズ105を駆動する処理を繰り返す。これによりAF評価値が最大となる位置にフォーカスレンズ105を駆動し、合焦状態を得ることができる。
●AF処理
本第1の実施形態では、顔検出結果を用いずにAF処理を行うか、もしくは顔検出結果を用いてAF処理を行うかを、操作スイッチ群115を用いて選択することができる。本第1の実施形態では、顔検出結果を用いずに行うAF処理として、コントラストAF方式と位相差AF方式とを選択的に利用したハイブリッドAF方式によりAF処理を行う。この顔検出結果を用いないAF処理をここでは「ノーマルモード」と呼ぶ。また、本第1の実施形態では後述するように、顔検出結果を用いるAF処理として、「顔優先AFモード1」と「顔優先AFモード2」とを具備しており、同様に操作スイッチ群115を用いて選択することができるものとする。先ず、ノーマルモードについて説明し、次に、「顔優先AFモード1」と「顔優先AFモード2」とを順に説明する。
(i)ノーマルモード
本第1の実施形態におけるビデオカメラでは、図6に示すように、大きくぼけた状態から合焦位置の近傍までは位相差AFを用いて高速でフォーカスレンズ105を駆動する。そして、さらに高精度の合焦状態を得るために、合焦位置の近傍から合焦位置まではコントラストAFを用いて、フォーカスレンズ105を駆動する。
図7は、メインCPU110で行われる、顔検出結果とは無関係なノーマルモードでのAF処理のフローチャートを示す。なお、このフローチャートに示す処理は、例えば、1フィールド画像を生成するための撮像素子109からの画像信号(入力画像)の読み出し周期で繰り返し実行される。以下、この周期を「V周期」と呼ぶ。
まず、ステップS301では、ビデオカメラの電源スイッチの投入等をトリガとして、メインCPU110はノーマルモードによるAF処理を開始する。
ステップS302では、上述したコントラストAF方式によるAF制御(以下、「コントラストAF制御」と呼ぶ。)を行い、読み出された撮像信号(入力画像)からAF評価値を算出して、算出したAF評価値に基づいてフォーカスレンズを駆動する。このコントラストAF制御では、今回算出したAF評価値と、過去に算出したAF評価値とを比較することで得られた方向にフォーカスレンズ105を所定量移動する。また、コントラストAF制御には、合焦している状態において、フォーカスレンズ再駆動の必要性の有無を判断するために、AF評価値が低下したか否かを判定する等、合焦を維持するための処理も含まれる。
ステップS303では、上述した位相差AF方式によるAF制御(位相差AF)のために、一対のラインセンサ131から出力される一対の像信号を取り込んで、像信号間の位相差を求める。次にステップS304で、求めた位相差に基づいて、フォーカスレンズ105の合焦位置を算出する。
ステップS305では、変倍レンズ102の位置(撮像光学系の焦点距離)に応じて、次のステップS306で用いる移動量の閾値th1を設定する。ここでいう移動量とは、位置エンコーダ108により検出された現在のフォーカスレンズ105の位置と、ステップS304で求めた合焦位置との差である。なお、閾値th1は、テレ側ではワイド側よりも大きく設定する。
ステップS306では、現在のフォーカスレンズ位置とステップS304で求めた合焦位置との差を、閾値th1と比較する。この閾値th1との比較により、フォーカスレンズ105の焦点状態のレベルを判断することができる。現在のフォーカスレンズ位置と合焦位置との差が閾値th1よりも大きければ(即ち、焦点状態が予め設定されたレベル以下の場合)ステップS307へ進み、ステップS304で位相差から求めた合焦位置にフォーカスレンズ105を移動させる。そして、ステップS302のコントラストAF制御に戻る。
なお、ステップS306において、現在のフォーカスレンズ位置とステップS304で求めた合焦位置との差が閾値th1よりも小さければ、そのままステップS302のコントラストAF制御に戻る。
このように、コントラストAF制御が繰り返し行われるAF処理中において、現在のフォーカスレンズ位置と位相差AF制御で求めた合焦位置とが閾値th1よりも大きく離れた場合、すなわち、大ボケ状態時に位相差AFによるフォーカスレンズ駆動を行う。これにより、フォーカスレンズが頻繁にかつ不連続的に移動することを回避できるとともに、位相差AFの良好な応答性と高速動作という特長を生かすことができる。さらに、その後はコントラストAF制御によって高精度な合焦状態を得ることができる。
(ii)顔優先AF処理
上述したように、本第1の実施形態のビデオカメラは顔検出処理回路111を備えており、撮像素子109により取り込んだ画像から人物の顔を検出する。具体的には、撮像素子109からの画像読み出し後、画像を記録画像よりも小さい画像にリサイズして、パターンマッチングによる顔検出を行い易くするための前処理を行う。次に、顔の輪郭や目の間隔などをもとにパターンマッチングを行い、画像中の顔検出結果として、顔の位置、顔の大きさ、目の間隔、顔である可能性の高さを示す評価値を算出する。一枚の画像中に顔が検出された場合には、その後も相関性が高い顔が時間的に連続して検出されるかどうかを評価する。これらの演算や評価の結果、誤検出を減らした顔検出結果を得ることができる。上述のように撮像素子109から画像を読み出した後、様々な処理を行ってから顔検出結果が出るため、顔を検出した画像を撮影した時間からは少なからず遅延が発生することになる。この遅延時間はシステムスペックにもよるが、ここではV周期の5倍(複数回)、5V程度の時間がかかるものとして、以下説明する。
(ii−1)顔優先AFモード1
図8は、顔優先AFモード1におけるAF処理の手順を示すフローチャートである。なお、このフローチャートに示す処理は、例えば、1フィールド画像を生成するための撮像素子109からの画像信号(入力画像)の読み出し周期(V周期)で繰り返し実行される。
例えば、操作スイッチ群115を用いたユーザー選択により顔優先AFモード1が選択されると、この処理が開始される(ステップS401)。
ステップS402において、読み出した画像から顔が検出されたかどうかを判断し、顔が検出されなければ、ステップS403に進んで、上述した通常のコントラストAF制御行う。一方、顔が検出されると、ステップS406に進んで顔枠コントラストAF制御を行う。ステップS406で行われる顔枠コントラストAF制御とは、撮像素子109から読み出した画像信号の内、顔が検出された領域の部分画像信号からAF評価値を算出し、AF動作させることで顔付近への合焦を行う制御である。
ステップS406で顔枠コントラストAF制御によりAF処理を行うと、ステップS402に戻って上述した処理を繰り返す。
一方、顔が検出されず、ステップS403で通常のコントラストAF制御を行った場合には、ステップS404に進み、得られたAF評価値を用いてボケ判定を行う。そして、大ボケと判定された場合(例えば、AF評価値が予め設定された閾値以下(レベル以下)の場合)、ステップS405へ進み、位相差AFを行う。
以上のように、顔優先AFモード1では、顔が検出されたときには位相差AFを用いずに、顔枠コントラストAF制御のみでAF処理を行う。このように制御することで、ハンチングを低減することができる。
(ii−1)顔優先AFモード2
次に、顔優先AFモード2について図9のフローチャートを参照して説明する。顔優先AFモード2は、顔が検出されたときでも位相差AF制御を用いる方式である。なお、このフローチャートに示す処理は、例えば、1フィールド画像を生成するための撮像素子109からの画像信号(入力画像)の読み出し周期(V周期)で繰り返し実行される。
まず、図10および図11を用いて顔枠とカメラの画角、ラインセンサ131による焦点検出枠について説明する。
図10において、太線の点線枠Aはカメラの画角、Bは顔を検出した時の枠(被写体領域を示す枠)であり、被写体の位置やカメラの向きなどによりさまざまな位置および大きさで検出される。また、Cで示される縦線の入った枠が、カメラの画角に対するラインセンサ131による位相差検出枠(位相差検出領域)にあたり、この範囲の被写体光により得られた一対の像信号を用いて位相差を検出する。この位相差検出枠は図2でも示したとおり、ズーム倍率に応じてカメラの画角に対する相対的な大きさが変化するものであるが、ズーム倍率に応じた枠の変化量は簡単な計算で求めることができる。
図11は図10に示すカメラの画角Aと位相差検出枠Cとの関係において、4パターンの顔の検出位置を示したものである。図11(a)は、顔検出位置がラインセンサ131の位相差検出枠C内にある場合であり、このような状態では、ラインセンサ131を用いた位相差AFを行って顔に合焦制御することが可能である。また、図11(b)は、顔検出位置が位相差検出枠Cの上側にあり、この場合、位相差AFでは、顔ではなく、図示しない、顔の下方にあるはずの胴体に合焦制御することができると考えられる状態である。よってこのような位置関係にある場合も、ラインセンサ131を用いた位相差AF制御を利用して顔にほぼ合焦させることが可能な状態といえる。
しかしながら、図11(c)のように、位相差検出枠Cの上側に顔検出位置がある場合でも顔の大きさが小さい場合、胴体が位相差検出枠C内にある可能性が著しく減ることになる。従って、このときに得られる位相差は、顔に合焦制御するために位相差AFを用いるには信頼できない。本第1の実施形態では人は五頭身程度が一般的であるということを踏まえて、顔検出枠Bの一辺の長さをLとしたときに、顔検出枠Bの下端からラインセンサ131の位相差検出枠Cの下端までの長さKが4L以上(所定倍以上)の時には、位相差AFを行わない。一方で、図11(d)の状態では、顔検出位置は位相差検出枠Cよりも下側にあるため、位相差AFにより合焦制御するのは難しい状態である。
次に、図9A及び図9Bのフローチャートを用いて、顔優先AFモード2の処理の流れについて説明する。なお、このフローチャートに示す処理は、例えば、1フィールド画像を生成するための撮像素子109からの画像信号(入力画像)の読み出し周期(V周期)で繰り返し実行される。
例えば、操作スイッチ群115を用いたユーザー選択により顔優先AFモード2が選択されると、この処理が開始される(ステップS501)。ステップS502では位相差AFのためのラインセンサ131から出力される一対の像信号を取り込んで、像信号間の位相差Lを求める。この位相差Lの算出にかかる時間は明るさにより異なり、また、記録される画像や顔検出処理などの周期と同期をとるために、次のステップS503で、V周期のタイミングを待つ。V周期のタイミングになるとステップS504に進み、ステップS502で求めた位相差Lを保持する。ここでは、画像信号からの顔検出にかかる最新の5V周期分と、画像信号の蓄積に係る1V周期分の、合計6周期分の値を保持する(即ち、6V周期分の間保持する)ため、6つのメモリ空間に順次格納していく。すなわち時間Tの時に得られた位相差をLとすれば、6つのメモリにはそれぞれ、L〜Lnー5の値が保持される。位相差Lの算出はV周期とは非同期で行われるが、V周期のタイミングと同期して、位相差Lが6V分保持されることになる。
その後、ステップS505へ進み、顔が検出されたかどうかを判断する。顔が検出されないときには、ステップS506へ移行して、通常のコントラストAF制御を行う。次のステップS507では、5V周期前にステップS502で求めた位相差Lnー5をメモリから読み出す。そして、ステップS508において、この読み出した位相差Lnー5に対応するフォーカスレンズの合焦位置と、コントラストAF制御により制御された現在のフォーカスレンズ位置との差を予め設定された閾値th2と比較することでボケ判定を行う。この閾値th2との比較により、フォーカスレンズ105の焦点状態のレベルを判断することができる。差が閾値th2内であればステップS502に戻り、大ボケ(差が閾値th2以上)と判定されると(即ち、焦点状態が予め設定されたレベル以下の場合)ステップS509に移行する。そして、ステップS502で求めた最新の位相差Lに基づいて合焦位置を求め、求めた合焦位置にフォーカスレンズを移動する。
一方、ステップS505において顔が検出された場合には、図9BのステップS510へ遷移する。ここでは前回顔が検出された時間から今回顔が検出された時間までの時間差T1を算出する。ステップS511では時間差T1が5V周期以内であればステップS515へ、5V周期を超えるのであればステップS512へ処理を分岐する。これは所定時間内に顔が検出されている状態であれば、安定して連続的に顔が検出され、顔枠コントラストAF制御のみで十分にフォーカスを追従できるものであると考えられるからである(ステップS515)。
逆に、所定時間を超えた間隔で顔検出されたという状態は、カメラの電源を入れてから初めて顔が検出された時や、撮影中に突発的に顔が検出された状態が考えられる。例えば、画角に大きな変更が加わったり、突然人が現れたときなど被写体への距離が大きく変わる可能性が高い状態であると考えられる。よって、このようなときにはステップS512に移行して、検出された顔の位置及び大きさがカメラの画角において、所定の選択条件を満たしているかどうかを判断する。これは図11を用いて前述した通り、顔の検出位置および顔の大きさと、ラインセンサ131の位相差検出枠Cとの関係から、顔または被写体の胴体がラインセンサ131の位相差検出枠に含まれているかどうかを判断するものである。ステップS512で、所定の選択条件を満たしていない、即ち、顔及び被写体の胴体が図11(c)や(d)のようにラインセンサ131の位相差検出枠C外にあると判断された場合には、ステップS515に移行し、顔枠コントラストAF制御を行う。
一方、ステップS512で、所定の選択条件を満たしている、即ち、顔または被写体の胴体が図11(a)や(b)のようにラインセンサ131の位相差検出枠C内にあると判断された場合には、ステップS513へ移行する。そして、顔が検出された時刻から5V周期前にステップS502で求めた位相差Lnー5をメモリから読み出す。そして、ステップS514において、この読み出した位相差Lnー5に基づいてフォーカスレンズの合焦位置を求め、求めた合焦位置へフォーカスレンズ105を移動する。これにより顔が検出された場合にも、位相差AFを利用して、より確実に素早く合焦することが可能となる。
以上のように、顔優先モード2によるAF処理では、ラインセンサ131を用いて常に位相差を求めて、顔の検出結果が出るまでの5V周期の間、求めた位相差を保持しておく。そして、検出された顔の位置及び大きさが予め設定された条件を満たす場合に、5V周期前に求めた位相差を用いてフォーカス制御を行う。これにより、顔優先AF時にも不適切な顔へのAF動作を回避しながら位相差AFを行うことが可能となり、ハンチングを軽減することができる。また、顔の検出結果が分かった後に位相差を測定するのではなく、事前に算出しておいた値を用いるため、素早い顔へのフォーカスが可能となる。
上記の通り本第1の実施形態によれば、顔検出処理回路111による顔検出結果がでる前に、位相差を用いた位相差AFを行うことに制限を加えることで、顔優先AF処理時に、ハンチングを軽減することができる。また、顔検出処理回路による顔検出結果が出ると同時に、予め取得しておいた位相差を即座に使用して位相差AFすることによって、すばやく適切な顔優先AFを実行することができる。これにより、ユーザーの顔優先AF処理時の不快感を軽減し、利便性が向上する。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本第2の実施形態では、顔優先AF処理における静止画撮影モード時のカメラのAF動作について説明する。なお、ビデオカメラの構成や各種のAF動作については第1の実施形態と同様であるため説明を省略し、ここでは、静止画撮影モード時のAF動作についてのみ、図12及び図13を参照して説明する。
本第2の実施形態では、図13に示すラインセンサ131を用いた位相差AF制御が、予め設定された周期で常に行われるが、後述するメインの顔優先AF処理とは非同期に行われる。
図13において、ステップS620で処理が開始されると、ステップS621ではラインセンサ131から得られた一対の像信号から位相差を求め、ステップS622において、求めた位相差をメモリに保存する。例えば、位相差の取得が1V周期で行われる場合には、5V周期分すなわち5個の位相差を保存することになり、位相差の取得が2V周期で行われていれば、3個の位相差が保存される。この位相差を求めるためにかかる時間は、被写体の明るさやシステム構成によって様々に変化する。
図12は静止画撮影モード時の顔優先AF処理を示すフローチャートである。例えば、静止画撮影モードの選択などにより、ステップS601で処理が開始されると、ステップS602でシャッターが半押しされたかどうかを判断する。半押しされるまでの間、ステップS603において、図13のステップS621で求めた最新の位相差に基づいて、合焦位置を求めてフォーカスレンズ105を駆動する。更に、ステップS604においてコントラストAF制御を行う。
ステップS602でシャッターが半押しされて、画像の記録準備が指示されると、ステップS605に移行して次のタイミングで得られた撮像素子109からの画像信号を用いて顔検出処理が開始される。次のステップS606では、第1の実施形態で説明した手順でコントラストAF制御を行う。
ステップS607においてシャッターが全押しされると、ステップS608に移行してその時のフォーカスレンズ位置で撮影・記録が行われる。撮影後は、ステップS602に戻る。
一方でシャッターが全押しされなければ、ステップS610へ移行して、シャッター半押し直後に顔検出処理の結果が出力されたかどうかを判断する。ここでは、上述した第1の実施形態と同様に、顔検出処理に5V周期分の時間がかかるものとする。顔検出結果が出力されていなければ、ステップS602に戻る。このように、シャッター半押しにより撮影準備が指示されてから顔検出結果が出るまでの間は、位相差に基づくフォーカスレンズ105の駆動は行わずに、コントラストAF制御のみによりAF動作を行う。
顔検出結果が出力された場合には(ステップS610でYES)、ステップS611に移行して、顔が検出されたかどうかを判断する。顔が検出された場合にはステップS612へ移行して、検出された顔の位置及び大きさがカメラの画角において、所定の選択条件を満たしているかどうかを判断する。なお、この判断は、第1の実施形態において図9BのステップS512で図11を参照して説明した判断と同様である。
ステップS612で所定の選択条件を満たしていると判断されると、ステップS613へ移行する。そして、図13のステップS622で保持しておいた5V周期前の位相差を読み出し、次のステップS616において5V周期前の位相差に対応するフォーカスレンズ105の合焦位置と現在のフォーカスレンズ位置との差分からボケ判定を行う。このボケ判定では、例えば、求めた差分を予め設定しておいた閾値と比較して、閾値よりも大きい場合に、ボケが大きいと判断する。ボケが大きいと判断されると、ステップS617において、読み出した5V周期前の位相差に対応する合焦位置に、フォーカスレンズ105を駆動する。
一方で、上記以外、即ち、ステップS611で顔が検出されなかった場合、及び、ステップS612で検出された顔の位置及び大きさがカメラの画角において所定の選択条件を満たしていない場合には、ステップS614へと移行する。このときステップS614では、図13の処理により保持されている位相差の内、最新の位相差を読み出し、読み出した位相差を用いて、ステップS616と同様のボケ判定を行う。このときボケが大きいと判断されると、この最新の位相差に対応する合焦位置に、フォーカスレンズ105を駆動する。
また、ステップS615またはステップS616においてボケが小さいと判定されるとステップS606へ戻り、シャッター操作を待ちながら上述した動作を繰り返す。
上記のように本発明の第2の実施形態によれば、静止画撮影時には、シャッター半押しをトリガーとして、コントラストAF制御のみによるAF動作を行いながら、顔検出結果を待つ。そして、顔検出結果に応じて、予め算出されて保持されていた位相差の内、どの時点の位相差を使用するかを適宜決定することによって、ハンチング動作や顔にフォーカスが合わない、などの現象を抑えることができる。
なお、以上説明した第1及び第2の実施形態は例に過ぎず、特に周期などの時間設定などのパラメータは、システムにより異ならせて本発明を実施することが可能である。
また人物の顔を検出した場合の顔優先AF処理について説明してきたが、本発明は人物の顔に限るものではない。つまり、優先してフォーカスを合わせたい場合に検出可能な、予め設定された検出条件を満たす様々な被写体(例えば、犬・猫などの動物、特定の文字など)に検出対象を置き換えられても本発明を実施することが可能であることは言うまでもない。
さらにラインセンサ131を用いて説明したが、2像を比較して焦点を検出する他の方法を代わりに用いることも可能である。
本発明の実施の形態におけるビデオカメラの概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態におけるカメラの画角と、ラインセンサの受光領域との関係を示す模式図である。 位相差AF方式の原理を示す図である。 位相差AF方式での像信号の位相差を示す図である。 コントラストAF方式の原理を説明するための図である。 本発明の実施の形態におけるコントラストAFと位相差AFとの動作の区分を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態におけるノーマルモードのAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における顔優先AFモード1のAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における顔優先AFモード2のAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における顔優先AFモード2のAF処理を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態における、画角と、ラインセンサの位相差検出枠と、顔検出枠の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態における、画角と、ラインセンサの位相差検出枠と、顔検出枠の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態における静止画撮影モードでの顔優先AF処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態における位相差の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
100レンズユニット
101、104 固定レンズ
102 変倍レンズ
103 絞り
105 フォーカスレンズ
106 ズームモータ
107 フォーカスモータ
108 位置エンコーダ
109 撮像素子
110 メインCPU
111 顔検出処理回路
112 RAM
113 フラッシュメモリ
114 モニタディスプレイ
115 操作スイッチ群
116 画像記録用メディア
119 撮像信号処理回路
120 ズーム駆動回路
121 フォーカス駆動回路
131 ラインセンサ
130 結像レンズ

Claims (6)

  1. 撮像素子から入力される入力画像のコントラストに基づいて、合焦位置の方向にフォーカスレンズを駆動するように制御する第1の焦点調節方式と、被写体からの光により形成された一対の像の位相差に基づいて、前記フォーカスレンズを合焦位置に駆動するように制御する第2の焦点調節方式と、を選択的に用いて合焦制御する焦点調節手段と、
    前記撮像素子から入力される入力画像から求められた被写体検出位置と前記位相差の検出領域である位相差検出領域の位置関係を判定する判定手段とを有し、
    前記焦点調節手段は、前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値以上である場合、前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値よりも小さい場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定手段にて前記位相差検出領域の下側に前記被写体検出位置があると判定された場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする焦点調節装置。
  2. 前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値以上である場合、前記被写体検出位置を検出した時間より所定期間前に検出された位相差に基づく合焦位置と、現在のフォーカスレンズの位置とのずれ量が閾値よりも大きければ、前記位相差に基づいて前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする請求項1に記載の焦点調節装置。
  3. 前記判定手段にて前記位相差検出領域の下側に前記被写体検出位置があると判定された場合、または、前記判定手段にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値よりも小さい場合であっても、前記第2の焦点調節方式により検出された最新の位相差に基づく合焦位置と、前記フォーカスレンズの現在の位置とのずれ量が閾値よりも大きければ、当該最新の位相差に基づいて前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする請求項1又は2に記載の焦点調節装置。
  4. 前記撮像素子から入力される入力画像から被写体が検出されなかった場合に、前記第1の焦点調節方式または前記第2の焦点調節方式により検出された焦点状態が予め設定されたレベルを超える場合に前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記焦点状態が前記レベル以下の場合に前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  5. 前記撮像素子から入力される入力画像から被写体として人の顔を検出することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の焦点調節装置。
  6. 撮像素子から入力される入力画像のコントラストに基づいて、合焦位置の方向にフォーカスレンズを駆動するように制御する第1の焦点調節方式と、被写体からの光により形成された一対の像の位相差に基づいて、前記フォーカスレンズを合焦位置に駆動するように制御する第2の焦点調節方式と、を選択的に用いて合焦制御する焦点調節方法であって、 判定手段が、前記撮像素子から入力される入力画像から求められた被写体検出位置と前記位相差の検出領域である位相差検出領域の位置関係を判定する判定工程と、
    焦点調節手段が、前記判定工程にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値以上である場合、前記第2の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定工程にて前記位相差検出領域の上側に前記被写体検出位置があると判定され、前記入力画像における前記被写体の大きさが所定値よりも小さい場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動し、前記判定工程にて前記位相差検出領域の下側に前記被写体検出位置があると判定された場合、前記第1の焦点調節方式により前記フォーカスレンズを駆動する駆動工程と
    を有することを特徴とする焦点調節方法。
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