JP5932363B2 - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5932363B2
JP5932363B2 JP2012013868A JP2012013868A JP5932363B2 JP 5932363 B2 JP5932363 B2 JP 5932363B2 JP 2012013868 A JP2012013868 A JP 2012013868A JP 2012013868 A JP2012013868 A JP 2012013868A JP 5932363 B2 JP5932363 B2 JP 5932363B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
phase difference
viewpoint
image
subject
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012013868A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013152388A (ja
Inventor
和彦 杉江
和彦 杉江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2012013868A priority Critical patent/JP5932363B2/ja
Priority to US13/744,069 priority patent/US9693037B2/en
Priority to CN201310033033.1A priority patent/CN103227899B/zh
Publication of JP2013152388A publication Critical patent/JP2013152388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5932363B2 publication Critical patent/JP5932363B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/207Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor
    • H04N13/221Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor using the relative movement between cameras and objects
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/204Image signal generators using stereoscopic image cameras
    • H04N13/207Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor
    • H04N13/218Image signal generators using stereoscopic image cameras using a single 2D image sensor using spatial multiplexing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N13/00Stereoscopic video systems; Multi-view video systems; Details thereof
    • H04N13/20Image signal generators
    • H04N13/296Synchronisation thereof; Control thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/672Focus control based on electronic image sensor signals based on the phase difference signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/134Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on three different wavelength filter elements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/63Control of cameras or camera modules by using electronic viewfinders
    • H04N23/631Graphical user interfaces [GUI] specially adapted for controlling image capture or setting capture parameters
    • H04N23/632Graphical user interfaces [GUI] specially adapted for controlling image capture or setting capture parameters for displaying or modifying preview images prior to image capturing, e.g. variety of image resolutions or capturing parameters

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

本発明は、1つのマイクロレンズに対して複数の受光素子を配置した撮像素子を有する撮像装置およびその制御方法に関するものである。
従来、3次元表示あるいは立体視表示用の画像撮影が可能なステレオカメラが提案されている。特許文献1に開示の装置では、2つの光学手段と2つの撮像素子を使用し、左目用画像と右目用画像からなるステレオ画像のデータを取得する。特許文献2では、1つの光学手段を使用し、左目用画像と右目用画像のデータを取得する方法が開示されている。また、固体撮像素子において、1つの画素を構成する、マイクロレンズおよび分割された複数のフォトダイオードを有する構成が知られている。各フォトダイオードが異なる瞳面の光を受光することを利用して、ステレオ画像データを取得できる。
一方、撮像素子から取り込んだ画像データに従ってリアルタイムで表示し(いわゆるライブビュー)、ユーザが構図を確認しつつ静止画像の撮影が可能なデジタルカメラが普及している。ライブビュー中のオートフォーカス(以下、AFとも記す)制御として、特許文献3では、ライブビュー中にユーザが指定した被写体を自動で追尾しながら、連続的にAF制御を行う方法が開示されている。
特開平01−202985号公報 特開昭58−24105号公報 特開2008−028747号公報
撮像装置においてステレオ画像を取得しながらライブビューを行い、同時に被写体を自動で追尾する場合、次のような問題がある。
図10は左目用画像および右目用画像について、視差のない場合を上段に示し、視差がある場合を下段に示す模式図であり、被写体を三角形で示している。視差がない場合、左目用画像と右目用画像における被写体像の位置は一致する。しかし、視差がある場合、左目用画像と右目用画像における被写体像の位置は一致しない。特に、被写体がカメラの光軸方向に沿って移動した場合、左目用画像と右目用画像とで被写体像の位置は、矢印に例示するようにそれぞれ逆方向に移動することになる。被写体を追尾しながら連続的にAF動作を行う場合、実際の被写***置からずれた位置でAF制御が行われてしまう可能性がある。
そこで、本発明の目的は、左目用画像データと右目用画像データを取得するとともに、被写体を追尾しつつ連続的にAF制御を行うことである。
上記課題を解決するために本発明に係る装置は、1つのマイクロレンズに対して撮像光学系を通過した光束を受光して光電変換する光電変換部を複数有し、第1の視点の画像データと第2の視点の画像データとを出力可能である撮像素子を備える撮像装置であって、前記第1の視点の画像データまたは前記第2の視点の画像データから被写体の動きを検出する動き検出手段と、前記第1の視点の画像データと前記第2の視点の画像データとから第1の視点の画像と第2の視点の画像との位相差に対応する情報を取得する位相差検出手段と、前記位相差検出手段によって検出される位相差に基づいて焦点調節制御を行う制御手段と、を備える。前記位相差検出手段は、前記第1及び第2の視点の画像データの、前記動き検出手段で検出された動きに基づいて決定される各々の領域の画像を比較することで、前記位相差に対応する情報を取得する。
本発明によれば、左目用画像データと右目用画像データを取得するとともに、被写体を追尾しつつ連続的にAF制御を行うことができる。
図2ないし8と併せて本発明の第1実施形態を説明するために、撮像装置の構成例を示す図である。 撮像素子の全体構成を概略的に示す図である。 撮像素子の画素アレイを概略的に示す図である。 物体の結像関係を模式的に示す図である。 動き検出部の構成図である。 位相差検出を模式的に説明する図である。 ライブビュー撮影処理例を示すフローチャートである。 動き検出処理例を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における動き検出処理例を示すフローチャートである。 ステレオ画像における被写体像の動きを模式的に示す図である。
以下に、本発明の各実施形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る撮像装置の概略構成図である。本実施形態の撮像装置は、例えば、デジタルカメラである。装置本体100はレンズ部を備えるか、または着脱可能なレンズ装置が取り付けられる。
CPU(Central Processing Unit)109は撮像装置全体を制御する。電源110は、装置本体100内の各回路に電源を供給する。カードスロット120には、着脱可能な記録媒体であるメモリカード121を差し込むことができる。メモリカード121をカードスロット120に差し込んだ状態で、メモリカード121はカード入出力部119と電気的に接続される。なお、本実施形態では記録媒体としてメモリカード121を採用しているが、その他の記録媒体、例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気ディスク、その他の固体メモリを採用してもよい。
レンズ部を構成するレンズ群のうち、図1にはレンズ101,102だけを示す。レンズ102はフォーカスレンズであり、光軸に沿った方向に進退して焦点調節を行う。レンズ群を介して入射する光に対して、絞り103は撮像素子105への光量を調節する。レンズ101、フォーカスレンズ102および絞り103は、撮像光学系を構成する。撮像素子105、映像信号処理部107、フレームメモリ108は、光電変換系を構成する。この光電変換系は、撮像光学系が形成した被写体像をデジタル画像信号や画像データに変換する。
撮像素子105は、撮像光学系が形成した被写体像を光電変換し、画像信号を出力する光電変換手段として機能する。撮像素子105は、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いた撮像素子である。撮像素子105は電子シャッタ機能を有し、露光時間を調整することができる。または、電子シャッタ機能に代えて、機械式シャッタで露光時間を調整する構成でも構わない。撮像素子105に設けた第1PD選択合成部106は、フォトダイオード(以下、PDと略記する)を選択する機能と、選択したPDによる画像信号を合成して出力する機能を有する。なお、第1PD選択合成部106は撮像素子105の外部に設けてもよい。
図2は、本実施形態の撮像装置に適用した撮像素子の構成例を概略的に示す図である。図2(A)は、撮像素子の全体構成を示す。撮像素子105は、画素アレイ301と、画素アレイ301における行を選択する垂直選択回路302と、画素アレイ301における列を選択する水平選択回路304を含む。読み出し回路303は、画素アレイ301中の画素部のうち垂直選択回路302によって選択される画素部の信号を読み出す。読み出し回路303は、信号を蓄積するメモリ、ゲインアンプ、A(Analog)/D(Digital)変換器等を列毎に有する。
シリアルインターフェース(SI)部305は、各回路の動作モード等を、CPU109からの指示に従って決定する。垂直選択回路302は、画素アレイ301の複数の行を順次選択し、読み出し回路303に画素信号を取り出す。また水平選択回路304は、読み出し回路303によって読み出された複数の画素信号を列毎に順次選択する。なお、撮像素子105は、図2に示す構成要素以外に、例えば、垂直選択回路302、水平選択回路304、読み出し回路303等にタイミング信号を提供するタイミングジェネレータや、制御回路等が存在するが、これらの詳細な説明は省略する。
図2(B)は、撮像素子105の画素部の構成例を示す。図2(B)に示す画素部400は、光学素子としてのマイクロレンズ401と、受光素子としての複数のPD402a乃至402iを有する。これらのPDは受光した光束を光電変換して画像信号を生成する光電変換部として機能する。なお、図2(B)に示す例では、1つの画素部が備えるPDの数を9個とするが、PDの数は2個以上の任意の数でよい。また、画素部は図示の構成要素以外にも、例えば、PDの信号を読み出し回路303に読み出すための画素増幅アンプ、行を選択する選択スイッチ、PDの信号をリセットするリセットスイッチ等を備える。
図3は画素アレイを例示する図である。画素アレイ301は、2次元画像を提供するため、水平方向にN個、垂直方向にM個の画素部400を2次元アレイ状に配列して構成される。各画素部400はカラーフィルタを有する。例えば、奇数行が、赤(R)と緑(G)のカラーフィルタの繰り返しであり、偶数行が、緑(G)と青(B)のカラーフィルタの繰り返しである。すなわち、画素アレイ301が備える画素部は、予め決められた画素配列(この例ではベイヤー配列)に従って配置されている。
次に、図3に示す画素構成を有する撮像素子の受光について説明する。図4は撮影レンズの射出瞳から出た光束が撮像素子105に入射する様子を表した概念図である。3つの画素アレイの断面501にて各画素アレイは、マイクロレンズ502、カラーフィルタ503、PD504および505を有する。PD504は図2(B)中のPD402aに相当する。また、PD505は図2(B)中のPD402cに相当する。
図4には撮影レンズの射出瞳506と、マイクロレンズ502を有する画素部に対して、射出瞳506から出た光束の中心を光軸509で示す。射出瞳506から出た光は、光軸509を中心として撮像素子105に入射される。射出瞳506における一部領域507、508は、分割された異なる領域である。光線510、511は、一部領域507を通過する光のうちで最外周の光線である。光線512、513は、一部領域508を通過する光のうちで最外周の光線である。射出瞳506からの光束のうち、光軸509を境にして、図4の上側に示す光束はPD505に入射し、下側の光束はPD504に入射する。つまり、PD504とPD505は、撮影レンズの射出瞳506に対する別の領域の光をそれぞれ受光するという特性を有する。この特性を生かして、撮像装置は、視差のある少なくとも2つの画像を取得することができる。例えば、撮像装置は、画素部内の領域において、複数の左側のPDから得られるデータを第1ラインとし、複数の右側のPDから得られるデータを第2ラインとして、2つの画像を取得することができる。そして、撮像装置は、この2つの画像を利用して位相差の検知を行って位相差AFを実現することができる。さらに、撮像装置は、上記視差のある2つの画像を左目用画像および右目用画像としてステレオ画像を生成し、ステレオ表示装置上に立体感のある画像を表示することができる。
図1に戻って説明を続けると、第1PD選択合成部106は、図2(A)を参照して説明した垂直選択回路302、読み出し回路303、水平選択回路304、SI部305を備える。第1PD選択合成部106は、CPU109が設定する動作モードに従って動作する。この動作モードは、撮像装置において開始が検知された撮影の種別に応じて設定され、静止画モードと、通常ライブビューモードと、ステレオライブビューモードが含まれる。静止画モードで第1PD選択合成部106は、全てのPDの出力を画像データとして映像信号処理部107に出力する。また通常ライブビューモードで第1PD選択合成部106は、画素内の全てのPDの出力に対して加算平均演算を行って、演算結果をその画素の出力値とする。ステレオライブビューモードの場合、第1PD選択合成部106は、図2(B)に示すPD402a、402d、402gの各出力に対応した加算平均値と、PD402c、402f、402iの出力に対応した加算平均値を算出する。これらの加算平均値は当該画素部の出力値となる。このように複数のPDの出力を加算合成し、これらの演算結果を1つの画素の出力とすることで、データ量を低減できる。
ライブビューモードの場合、フレームレートを高くするために、撮像素子105から出力するデータ量の低減が更に要求される。そのため、第1PD選択合成部106は、最近接位置での同じカラーフィルタの画素について加算平均演算を行って出力値とする。本実施形態では、ライブビュー時に、水平方向にて同色の3画素の出力について平均し、垂直方向にて3画素毎に1画素を読み出す処理が実行される。これにより、データ量を9分の1に減らすことができる。その場合、使用する画素について図3を参照して具体的に説明する。ここで、図3にて第行第列目の画素を「m−n画素部」と表記する。自然数変数mおよびnの範囲はそれぞれ、M≧m≧1,N≧n≧1とする。
水平方向での3画素の出力に係る加算平均演算のために使用するのは、1行目の最初の赤色画素部、つまり1−1画素部、1−3画素部、1−5画素部の各出力である。前述のモードに応じて選択される各画素部の出力に対して、加算平均演算が行われて該当画素に対する値が算出される。次の赤色画素部である、1−7画素部,1−9画素部,1−11画素部に対して同様に演算処理が実行される。1行目の最初の緑色画素部である、1−2画素部、1−4画素部、1−6画素部に対して同様に演算処理が実行される。垂直方向にて2画素分を間引く処理を行う場合、次の行は4行目となり、最初の緑色画素部である、4−1画素部、4−3画素部、4−5画素部に対して同様に演算処理が実行される。4行目の最初の青色画素部は4−2画素部、4−4画素部、4−6画素部であり、これらの画素に対して同様に演算処理が実行される。
図1の映像信号処理部107は、デジタル画像信号にシェーディング補正等のカメラで周知の画像信号処理を施す。映像信号処理部107は、撮像素子105の特性に起因する画像濃度の非線形性や光源に起因する画像色の偏りを補正する。フレームメモリ108は、撮像素子105と映像信号処理部107によって生成される画像データを一時記憶するバッファメモリとして機能する。フレームメモリ108に格納される画像データは補正処理等が施されているが、撮像素子105の各画素部に蓄積された電荷のエネルギーをそのままデジタルデータ化にしたものに相当する。以下では、フレームメモリ108に格納された該画像データをRAWデータと呼ぶ。特に、静止画モードの場合に第1PD選択合成部106で取得したRAWデータを、全PD−RAWデータと呼ぶ。また、ステレオライブビューモードの場合に第1PD選択合成部106で取得したRAWデータを、両目用RAWデータと呼ぶ。両目用RAWデータについては、フレームレートを高くするために、各画素部内でPDの出力に加算平均演算が施されている。一方、全PD−RAWデータについては、後工程で各種画像処理にて該データを扱うために、画像データとして極力詳細な情報を得ることを目的としている。そのため、全PD−RAWデータは選択処理や合成処理が行われずに、各画素部内の各PDの出力情報に基づくデータが個別にフレームメモリ108に格納される。RAWデータの画像の画質に関するパラメータを撮像パラメータと呼び、絞り103の設定値であるAv、シャッタ速度Tv、ISO感度等を含む。
バス150には、CPU109、電源110、不揮発性メモリ111、現像処理部112、RAM(Random Access Memory)113、表示制御装置114、メインスイッチ116が接続される。CPU109は撮像素子105の画像信号読み出しを制御し、撮像素子105からフレームメモリ108までの各部の動作タイミングを制御する。また、バス150には、ユーザがレリーズボタンにより操作するレリーズスイッチ117,118が接続されている。以下、第1レリーズスイッチ117を第1スイッチ、また第2レリーズスイッチ118を第2スイッチと略称する。第1スイッチ117の操作によって撮影準備動作が開始し、第2スイッチ118の操作により撮影動作が行われる。この他、バス150に接続される操作部140として、上下左右選択ボタン141、設定ボタン142、現像パラメータ変更ボタン143、ライブビュー開始/終了ボタン144を例示する。バス150にはさらに、カード入出力部119、第2PD選択合成部151、動き検出部161、位相差検出部162、撮像光学系の駆動部163が接続されている。なお、コントラスト評価値取得部181については後述の第2実施形態にて説明する。
不揮発性メモリ111は、メインスイッチ116の操作により電源110が投入された時にカメラに設定する初期カメラ設定値を記憶している。不揮発性メモリ111は、電源110が遮断された場合でも記録データが失われないように、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等で構成される。
第2PD選択合成部151は、フレームメモリ108上またはRAM113上にあるRAWデータの選択合成処理を行い、処理結果のデータをRAM113に格納する。また、撮影画像に係るデータ処理手段を構成する第2PD選択合成部151は、右目用画像データを生成する右目選択合成モードと、左目用画像データを生成する左目選択合成モードを有する。CPU109が右目選択合成モードでの動作を指示した場合、第2PD選択合成部151は、全PD−RAWデータまたは両目用RAWデータから右目用RAWデータの取得に必要なPDの出力を選択して合成処理を行う。またCPU109が左目選択合成モードでの動作を指示した場合、第2PD選択合成部151は、全PD−RAWデータまたは両目用RAWデータから左目用RAWデータの取得に必要なPDの出力を選択して合成処理を行う。本実施形態では、RAWデータについて、フレームメモリ108またはRAM113を経由して第2PD選択合成部151へ入力しているが、映像信号処理部107よりRAWデータを直接入力しても構わない。
現像処理部112は、CPU109が読み出した、フレームメモリ108上またはRAM113上にある画素毎に合成されたRAWデータに対して、現像パラメータ設定に基づいて画像処理を施す。現像パラメータとは、デジタル画像データの画質に関するパラメータであり、デジタル画像データのホワイトバランス、色補間、色補正、γ変換、エッジ強調、解像度、画像圧縮等に関するパラメータを含む。以下では、1つ以上の現像パラメータを用いてデジタル画像データの画質を調整または変更する処理を現像処理と呼ぶ。現像処理を施された各画像データは、例えば、YUV422形式やYUV411形式の画像データとして、RAM113に格納される。また、圧縮処理を含む現像処理を施された画像データは、例えば、JPEG形式の画像データとして、RAM113に格納される。JPEGは“Joint Photographic Experts Group”の略号である。RAM113は、現像処理結果である画像データの他、CPU109が各種処理を行う際に使用するデータを一時的に記憶する。
表示制御装置114は、液晶表示素子のTFT(薄膜トランジスタ)115を駆動し、撮像装置本体に搭載した表示部を制御する。また、表示制御装置114はRAM113に表示用の画像フォーマットで配置された画像データを、ビデオ出力端子132、D端子133、HDMI端子134等を介して外部表示装置へ出力する。表示用の画像データが配置されるRAM113をVRAMと呼ぶ。本実施形態に使用する表示装置はステレオ表示が可能である。ステレオ表示を行うために、VRAMは、右目画像用VRAMと左目画像用VRAMを含む。表示画面上に、右目画像用VRAMによる右目用画像データと、左目画像用VRAMによる左目用画像データを配置することで、ステレオ表示が行われる。
USB制御装置127は、USB端子128を介して、撮像装置と外部装置との間の通信を制御する。LAN制御装置129は、有線LAN端子130または無線LANインタフェース部131を介して、撮像装置と外部装置との間の通信を制御する。
動き検出部161は、図5に示すように、特徴量算出部601と、特徴量比較部602から構成され、RAM113上での現像した画像データから動体の移動量を検出する。特徴量算出部601は、RAM113上の左目用画像データまたは右目用画像データを読み込み、CPU109が指定した画像上のエリア内における特徴量を算出する。例えば特徴量は、エリア内の画像出力の積分値やヒストグラムである。特徴量比較部602は、過去に算出した特徴量の情報と、現在のRAM113上の画像データを読み込み、特徴量の類似度が最も高くなる画像エリアの座標を算出する。
図1の位相差検出部162は、RAM113上にある、現像した右目用画像と左目用画像の各データから位相差を検出する。図6を参照して位相差検出を説明する。図6(A)は、左目用画像および右目用画像において位相差検出部162が取得するラインデータの位置を示す。図6(B)、(C)は点光源の結像時のラインデータを例示し、被写体にピントが合った状態を(B)図、ピントが合っていない状態を(C)図に示す。横軸は、画素位置を表し、縦軸は出力レベルを表す。
まず、位相差検出部162は、CPU109が指定したライン位置(X1,Y)および(X2,Y)をもとに、左目用画像と右目用画像の各データから、第1ラインデータと第2ラインデータを各々抽出する。第1ラインデータは左目用画像にて指定されるラインの画像データとし、第2ラインデータは右目用画像にて指定されるラインの画像データとする。次に、位相差検出部162は、第1ラインデータおよび第2ラインデータを比較することで、位相差を算出する。図6(B)に示す合焦状態の場合、第1ラインデータと第2ラインデータは互いに重なっている。これに対し、図6(C)に示す非合焦状態の場合、第1ラインデータと第2ラインデータは位相差をもち、画素位置がずれている。このずれ量(Δx参照)を算出することにより合焦状態からどれだけずれているかが判明する。この方法で位相差が検出され、検出結果に基づいて駆動部163がフォーカスレンズ102を移動させ、焦点調節制御が行われる。なお、撮像光学系の駆動部163は、フォーカスレンズ102等の可動レンズを駆動するレンズ駆動部と、絞り103を駆動する絞り駆動部を備える。
次に撮像装置の動作を説明する。
ユーザがメインスイッチ116をオンにすると、CPU109は所定のプログラムを実行する。またメインスイッチ116をオフにすると、CPU109が所定のプログラムを実行し、カメラをスタンバイモードに設定する。レリーズボタンの操作によって、第1スイッチ117は第1ストローク(半押し状態)でオン状態になり、第2スイッチ118はレリーズボタンの第2ストローク(全押し状態)でオン状態となる。第1スイッチ117がオン状態となった場合、CPU109は撮影準備処理(焦点検出処理等)を実行する。第2スイッチ118がオン状態となった場合、CPU109は撮影開始を検知し、撮影動作を実行する。以下、第1スイッチ117をSW1と表記し、第2スイッチ118をSW2と表記する。
また、CPU109は上下左右選択ボタン141、設定ボタン142のユーザ操作に従い、撮像装置の動作状態に応じた制御を行う。例えば、ライブビュー中に、ユーザは上下左右選択ボタン141を操作し、AF対象とする被写体を指定し、さらに設定ボタン142を操作してAF動作の開始を装置に指示できる。またユーザは、現像パラメータの設定について、現像パラメータ変更ボタン143を使用したメニュー操作により、グラフィカルユーザインタフェースで確認および設定を行える。また、CPU109はライブビュー開始/終了ボタン144の操作を受け付けて、定期的(例えば、1秒に30回)に撮像素子105からRAWデータの取り込み処理を行い、現像処理されたデータをVRAMへ配置させる。これにより、撮像素子105から取り込んだ画像がリアルタイムに表示される。ライブビューの動作中にユーザがライブビュー開始/終了ボタン144を操作すると、ライブビューが終了する。
次に、図7および図8のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る撮像装置におけるライブビュー撮影処理について説明する。以下の処理はCPU109が所定の制御プログラムを実行することにより実現される。
図7のS100で処理を開始すると、次のS101に進み、レリーズボタンの操作によるSW2のオン・オフ状態が判定される。SW2がオン状態の場合、S102へ進み、SW2がオフ状態の場合、S110へ進む。S102でCPU109は第1PD選択合成部106のモードを静止画モードに設定し、S103へ処理を進める。S103では現時点での撮像パラメータで撮影動作が開始し、フレームメモリ108上に全PD−RAWデータが取得され、S104へ進む。S104において、フレームメモリ108上の全PD−RAWデータに対して、RAW画像用の現像パラメータを用いて現像処理部112が現像を行い、現像後の画像データがRAM113に配置される。次のS105にて第2PD選択合成部151のモードが右目選択合成モードに設定され、S106へ進む。S106にて、フレームメモリ108上の全PD−RAWデータが第2PD選択合成部151へ入力され、RAM113へ右目用のRAWデータが出力される。さらに、RAM113上の右目用のRAWデータに対して、JPEG画像用の現像パラメータを用いて現像処理部112が現像を行い、現像後の画像データがRAM113へ配置されて、S107へ進む。
S107でCPU109は第2PD選択合成部151のモードを左目選択合成モードに設定し、S108へ処理を進める。S108にて、フレームメモリ108上の全PD−RAWデータが第2PD選択合成部151へ入力され、RAM113へ左目用のRAWデータが出力される。さらに、RAM113上の左目用のRAWデータに対して、JPEG画像用の現像パラメータを用いて現像処理部112が現像を行い、現像後の画像データがRAM113へ配置されて、S109へ進む。S109では、S104で生成したRAW画像データと、S106で生成した右目用のJEPG画像データと、S108で生成した左目用のJPEG画像データが、Exif規格に従う1つのファイルとして生成される。このファイルはカード入出力部119を経てメモリカード121に保存される。Exif規格はデジタルスチルカメラ用画像ファイルフォーマット規格である。
S101からS110に進んだ場合、ライブビューが開始されていない状態においてライブビュー開始/終了ボタン144が操作されたか否かをCPU109が判定する。ライブビュー開始/終了ボタン144がオン状態であると判定された場合、S111へ進み、ライブビュー開始/終了ボタン144がオン状態でない場合、S101へ戻る。また、ライブビューが開始されている状態において、ライブビュー開始/終了ボタン144が操作されてオン状態になるとS101へ戻り、操作されない場合、S111へ進む。
S111にてCPU109は、第1PD選択合成部106のモードをステレオライブビューモードに設定し、S112へ処理を進める。ステレオライブビューモードでの画素出力については、図2(B)において、右目用画像データを生成するために、PD402a、402d、402gの出力に対して加算平均演算が行われる。また、左目用画像データを生成するために、PD402c、402f、402iの出力に対して加算平均演算が行われる。これら2つの値が画素の出力値となる。このように複数のPD出力を合成して2つの値を画素出力値とすることで、データ量を低減できる。次のS112にてライブビュー用の撮像パラメータで撮影動作が開始し、フレームメモリ108上に両目用RAWデータが取得される。S113にて第2PD選択合成部106のモードが左目選択合成モードに設定され、S114へ進む。S114では、フレームメモリ108上の両目用RAWデータが第2PD選択合成部106へ入力され、これにより、RAM113上に左目用のRAWデータが取得される。さらに、表示用の現像パラメータを用いて現像処理部112が現像を行い、現像後の画像データが左目用のVRAMへ配置される。次のS115にて第2PD選択合成部106のモードが右目選択合成モードに設定され、S116へ進む。S116にてフレームメモリ108上に右目用RAWデータが取得され、表示用の現像パラメータを用いて現像処理部112が現像を行い、現像後の画像データが右目用のVRAMへ配置される。次のS117では動き検出処理が行われ、S110へ戻る。
次に、図8のフローチャートを参照して、S117の動き検出処理について説明する。
S200で動き検出処理が開始すると、次のS201でCPU109は動き検出モードがONになっているか否かを判定する。判定の結果、動き検出モードがOFFの場合、S202に進み、被写***置の指定があるか否かについて判定される。被写***置の指定では、上下左右選択ボタン141と設定ボタン142を用いたユーザの操作入力をCPU109が判定する。被写***置の指定がない場合、S203に進み、動き検出処理を終了する。一方、S202において、被写***置の指定ありと判定された場合、S204に進む。
S204でCPU109は動き検出モードをONに設定し、指定された被写***置の中心座標のデータをメモリに保存する。以下では撮影画面に設定する2次元座標軸をx軸およびy軸と定義し、指定された被写***置の中心座標を(x,y)とする。次のS205でCPU109は、位相差検出部162に対して、検出ラインの端点(x−a,y)および(x+a,y)を指定する。aの値は任意であるが、極端に大きな値では遠近競合を惹き起こすおそれがあるため、画像の水平画素数の1/4程度が望ましい。位相差検出部162は、現像後の左目用画像と右目用画像の各データにおいて、指定されたライン位置を比較して位相差Δxを算出する。CPU109は得られたΔxを用いて、左目用画像での被写体中心座標(x,y)を以下のように算出する。
(x,y)=(x+Δx/2,y
この座標データはメモリに保存されて、S206に進む。
S206でCPU109は、動き検出部161に対して、左目用画像での被写体中心座標(x,y)を中心とした矩形エリアを指定する。次に、動き検出部161は、左目用画像上で指定された矩形エリアにおける、被写体特徴量を検出してこれをメモリに保存する。次のS207でCPU109は、S205で求めた位相差Δxを用いて、合焦位置までのレンズ駆動量を算出し、フォーカスレンズ102の駆動を駆動部163のレンズ駆動部に指示する。フォーカスレンズ102の移動により焦点調節制御が行われ、S203に進む。
また、S201において、動き検出モードがONであると判定された場合、S208に進む。S208でCPU109は、過去に更新した、左目用画像での被写体特徴量および被写体中心座標(x,y)を動き検出部161に通知する。動き検出部161は、左目用画像データを読み込み、被写体移動量(Δu,Δv)を算出する。Δuは、x軸方向における被写体像の位置変化量であり、Δvは、y軸方向における被写体像の位置変化量である。S209に進み、CPU109は、被写体移動量(Δu,Δv)に基づいて動き検出の正否を判定する。被写体の動きが激しい場合や、被写体が画角外に出た場合等では、動き検出が難しくなる。そこで、被写体移動量に対して上限を設け、(Δu,Δv)の各成分が上限に対応する閾値を超えた場合、CPU109は動き検出の正否判定結果をNGとして、S210に処理を進める。S210でCPU109は動き検出モードをOFFに設定し、S203へ処理を進める。
一方、S209にて被写体移動量(Δu,Δv)の各成分が閾値以下の場合、CPU109は、動き検出が成功したと判断し(「OK」参照)、S211に処理を進める。S211では、CPU109が被写体移動量(Δu,Δv)から、左目用画像での被写体中心座標を以下のように更新する。
(x,y)=(x+Δu,y+Δv)
元の位置座標値に対する被写体移動量(Δu,Δv)の加算により、被写体中心座標は移動後の値となる。さらに、CPU109は、更新した(x,y)での被写体特徴量を算出するように、動き検出部161に指示し、得られた被写体特徴量のデータを更新して、S212に進む。S212でCPU109は、位相差検出部162に対して、検出ラインの端点(x−a,y)および(x+a,y)を指定する。ここでy軸成分にyを用いる理由は、左目用画像と右目用画像とで被写***置が垂直方向に関して一致するためである。位相差検出部162は、左目用画像と右目用画像の各データについて、指定されたライン位置を比較して位相差Δxを算出し、S213に進む。
S213でCPU109は、得られた位相差Δxを用いて被写体中心座標(x,y)を以下のように算出する。
(x,y)=(x+Δx/2,y
この座標データはメモリに保存され、S214に進む。S214でCPU109は位相差の有無を判定する。ここで、位相差の判定については、Δxがゼロであるか否かにより行ってもよいし、またΔxが所定の閾値を超えた場合に位相差ありと判定してもよい。または、Δxのデータを複数のフレーム分に亘って保持しておき、複数のΔxの結果から位相差の有無を判定してもよい。S214にて位相差ありと判定された場合、S207に進み、また位相差なしと判定された場合、S203に進む。
なお、前述の動き検出処理では左目用画像を基準としたが、右目用画像を基準とした場合でも同様の処理を行うことができる。
第1実施形態によれば、ライブビューにおいてステレオ表示をする際に、動き検出を行いつつ連続的なAF動作を実現できる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態で説明した、図1に示す各部については説明を省略し、以下では、第1実施形態との相違点を説明する。
撮像装置200は、バス150に接続したコントラスト評価値取得部181を備える。コントラスト評価値取得部181は、RAM113上の左目用画像データまたは右目用画像データを読み込み、CPU109が指定した画像上のエリア内におけるコントラスト評価値を算出する。コントラスト評価値は、画像出力の最大値と最小値との比より算出され、合焦近傍の画像に対して評価値が高くなるという特徴がある。
以下、図7と図9を参照して撮像装置200におけるライブビュー撮影処理について説明する。なお、図7のS100からS116までの処理は、第1実施形態の場合と同様であるため、S117に示す動き検出処理について、図9を参照して説明する。
S300において動き検出処理が開始し、S301に進む。S301からS306の処理は、図8に示すS201からS206の処理と同様であるため、それらの説明を省略する。
S307でCPU109は、コントラスト評価値取得部181に対して、左目用画像での被写体中心座標(x,y)を中心とした矩形エリアを指定する。次に、コントラスト評価値取得部181は、左目用画像上に指定された矩形エリアにおける、被写体像のコントラスト評価値を算出してメモリに保存し、S308に進む。S308でCPU109は、S305で求めた位相差Δxを用いて合焦位置までのレンズ駆動量を算出し、駆動部163のレンズ駆動部にフォーカスレンズ102の駆動を指示する。そしてS303に進み、動き検出処理を終了する。
S309からS312の処理は、図8に示すS208からS211の処理と同様であるため、それらの説明を省略する。
S313でCPU109は、コントラスト評価値取得部181に対して、左目用画像での被写体中心座標(x,y)を中心とした矩形エリアを指定する。次に、コントラスト評価値取得部181は、左目用画像上に指定された矩形エリアにおける、被写体像のコントラスト評価値を算出してS314に進む。S314でCPU109は、S313で求めたコントラスト評価値を、過去に保存しておいたコントラスト評価値と比較する。過去のコントラスト評価値に比べて、現時点でのコントラスト評価値が低下した場合、S315に進む。S315でCPU109は、位相差検出部162に対して、検出ラインの端点(x−a,y)および(x+a,y)を指定する。位相差検出部162は、左目用画像と右目用画像における指定されたライン位置でのデータを比較し、位相差Δxを算出してS316に進む。S316でCPU109は、S313で取得したコントラスト評価値をメモリに保存し、過去に取得したコントラスト評価値を現在の値で上書きすることにより更新する。そして、S318に進む。
一方、S314において、過去のコントラスト評価値に比べて、現時点でのコントラスト評価値が低下していなかった場合、S317に進む。コントラスト評価値が低下していないということは、被写体が光軸方向へ動いていないことを意味する。すなわち、位相差検出処理を行わなくてもよい。よって、S317では位相差検出処理を行わず、位相差Δxをゼロに設定してメモリに保存する処理が行われ、S316に進む。S318およびS319の処理は、図8のS213およびS214の処理と同様である。
第2実施形態では、第1実施形態の効果に加えて、コントラスト評価値を監視し続けることで、不要な位相差検出処理を省略できる。動き検出処理にてコントラスト評価値が低下していないと判定された場合、位相差検出処理を行う必要がないので、CPU109の処理負荷や、RAM113へのアクセス頻度を低減できる。
100,200 装置本体
105 撮像素子
106 第1PD選択合成部
109 CPU
151 第2PD選択合成部
161 動き検出部
162 位相差検出部
181 コントラスト評価値取得部
401 マイクロレンズ
402a〜i フォトダイオード
601 特徴量算出部
602 特徴量比較部

Claims (9)

  1. 1つのマイクロレンズに対して撮像光学系を通過した光束を受光して光電変換する光電変換部を複数有し、第1の視点の画像データと第2の視点の画像データとを出力可能である撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記第1の視点の画像データまたは前記第2の視点の画像データから被写体の動きを検出する動き検出手段と、
    前記第1の視点の画像データと前記第2の視点の画像データとから第1の視点の画像と第2の視点の画像との位相差に対応する情報を取得する位相差検出手段と、
    前記位相差検出手段によって検出される位相差に基づいて焦点調節制御を行う制御手段と、を備え、
    前記位相差検出手段は、前記第1及び第2の視点の画像データの、前記動き検出手段で検出された動きに基づいて決定される各々の領域の画像を比較することで、前記位相差に対応する情報を取得することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記動き検出手段によって被写体の動きが検出され、かつ前記位相差が第1の場合に焦点調節制御を行い、 前記動き検出手段が被写体の動きを検出しても、前記位相差が第1の場合よりも小さい第2の場合には、焦点調節制御を行わないことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子により取得した画像データを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記動き検出手段は被写体の動きを検出する場合、所定の被写体像の画角における移動量を検出することによって行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記制御手段は、前記第1の視点の画像データと前記第2の視点の画像データとから立体表示を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の視点の画像データまたは前記第2の視点の画像データからコントラスト評価値を取得するコントラスト評価値取得手段をさらに備え、
    前記コントラスト評価値取得手段により取得した前記コントラスト評価値が、保存しておいたコントラスト評価値に比べて低下した場合、前記位相差検出手段によって前記位相差の検出が行われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記位相差検出手段に対して前記第1の視点の画像データおよび前記第2の視点の画像データに対する検出ラインを指定し、
    前記位相差検出手段は、指定された検出ラインの位置にて画像データを比較して位相差を検出し、
    前記制御手段は、検出された前記位相差から被写***置を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記動き検出手段によって検出された被写体の移動量が閾値以下である場合、前記移動量から第1の視点の画像または第2の視点の画像における被写***置の中心座標を算出し、該中心座標での被写体特徴量の算出を前記動き検出手段に指示することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 1つのマイクロレンズに対して撮像光学系を通過した光束を受光して光電変換する光電変換部を複数有し、第1の視点の画像データと第2の視点の画像データとを出力可能である撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記第1の視点の画像データまたは前記第2の視点の画像データから被写体の動きを検出する動き検出ステップと、
    前記第1の視点の画像データと前記第2の視点の画像データとから第1の視点の画像と第2の視点の画像との位相差に対応する情報を取得する位相差検出ステップと、
    前記位相差検出ステップにて検出される位相差に基づいて焦点調節制御を行う制御ステップと、を有し、
    前記位相差検出ステップでは、前記第1及び第2の視点の画像データの、前記動き検出ステップで検出された動きに基づいて決定される各々の領域の画像を比較することで、前記位相差に対応する情報を取得することを特徴とする撮像装置の制御方法。
JP2012013868A 2012-01-26 2012-01-26 撮像装置およびその制御方法 Expired - Fee Related JP5932363B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013868A JP5932363B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 撮像装置およびその制御方法
US13/744,069 US9693037B2 (en) 2012-01-26 2013-01-17 Imaging apparatus having an imaging element in which a plurality of light receiving elements is arranged with respect to a micro lens and method for controlling same
CN201310033033.1A CN103227899B (zh) 2012-01-26 2013-01-28 摄像设备及其控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012013868A JP5932363B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 撮像装置およびその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013152388A JP2013152388A (ja) 2013-08-08
JP5932363B2 true JP5932363B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=48838142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012013868A Expired - Fee Related JP5932363B2 (ja) 2012-01-26 2012-01-26 撮像装置およびその制御方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US9693037B2 (ja)
JP (1) JP5932363B2 (ja)
CN (1) CN103227899B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9451152B2 (en) * 2013-03-14 2016-09-20 Apple Inc. Image sensor with in-pixel depth sensing
KR102286109B1 (ko) 2014-08-05 2021-08-04 삼성전자주식회사 이미지 픽셀, 이를 포함하는 이미지 센서, 및 이를 포함하는 이미지 처리 시스템
KR102477757B1 (ko) 2015-12-16 2022-12-14 에스케이하이닉스 주식회사 자동 초점 시스템 및 방법
CN106937040B (zh) * 2017-04-28 2020-04-28 深圳东方红鹰科技有限公司 探测相机及其菜单设置方法

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4410804A (en) 1981-07-13 1983-10-18 Honeywell Inc. Two dimensional image panel with range measurement capability
JPH01202985A (ja) 1988-02-09 1989-08-15 Sony Corp ステレオカメラ
US5864359A (en) 1995-05-30 1999-01-26 Smith & Nephew, Inc. Stereoscopic autofocusing based on comparing the left and right eye images
JP2000258682A (ja) * 1999-03-08 2000-09-22 Olympus Optical Co Ltd 自動焦点調節装置
KR100434876B1 (ko) * 2002-03-23 2004-06-07 (주)맥스소프트 스테레오 물체 추적 방법 및 시스템
US6895181B2 (en) * 2002-08-27 2005-05-17 Olympus Corporation Camera and distance measuring method thereof
US7792420B2 (en) * 2006-03-01 2010-09-07 Nikon Corporation Focus adjustment device, imaging device and focus adjustment method
JP4853707B2 (ja) 2006-07-21 2012-01-11 カシオ計算機株式会社 撮像装置及びそのプログラム
US8189100B2 (en) 2006-07-25 2012-05-29 Qualcomm Incorporated Mobile device with dual digital camera sensors and methods of using the same
JP2008172441A (ja) * 2007-01-10 2008-07-24 Omron Corp 検出装置および方法、並びに、プログラム
JP5034556B2 (ja) * 2007-02-27 2012-09-26 株式会社ニコン 焦点検出装置および撮像装置
JP5224124B2 (ja) * 2007-12-12 2013-07-03 ソニー株式会社 撮像装置
JP5322593B2 (ja) * 2008-11-10 2013-10-23 キヤノン株式会社 焦点調節装置及び方法
JP2010134291A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Fujifilm Corp 撮像装置及びその制御方法
JP5233720B2 (ja) 2009-02-12 2013-07-10 ソニー株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム
JP5430266B2 (ja) * 2009-07-21 2014-02-26 富士フイルム株式会社 画像表示装置および方法並びにプログラム
JP5425554B2 (ja) 2009-07-27 2014-02-26 富士フイルム株式会社 立体撮像装置及び立体撮像方法
CN101702076B (zh) 2009-10-30 2012-08-22 深圳市掌网立体时代视讯技术有限公司 一种立体拍摄自动会聚跟踪方法及***
JP5368350B2 (ja) * 2010-03-18 2013-12-18 富士フイルム株式会社 立体撮像装置
JP2011217103A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Fujifilm Corp 複眼撮影方法および装置
JP5633181B2 (ja) * 2010-05-07 2014-12-03 株式会社ニコン デプスマップ出力装置
JP2012008370A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Nikon Corp 撮像装置および交換レンズ
JP5704885B2 (ja) * 2010-10-25 2015-04-22 オリンパスイメージング株式会社 撮影機器、撮影方法及び撮影制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013152388A (ja) 2013-08-08
CN103227899A (zh) 2013-07-31
US20130194393A1 (en) 2013-08-01
CN103227899B (zh) 2016-09-28
US9693037B2 (en) 2017-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8885026B2 (en) Imaging device and imaging method
EP2391119B1 (en) 3d-image capturing device
US8823778B2 (en) Imaging device and imaging method
US8786676B2 (en) Imaging device for generating stereoscopic image
US20130182082A1 (en) Stereoscopic imaging device and stereoscopic imaging method
JP2013218297A (ja) 焦点調節装置および焦点調節方法
US9124875B2 (en) Stereoscopic imaging apparatus
US8902294B2 (en) Image capturing device and image capturing method
JP5932363B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5611469B2 (ja) 立体撮像装置および方法
US9106900B2 (en) Stereoscopic imaging device and stereoscopic imaging method
JP5871535B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2010204385A (ja) 立体撮像装置および立体撮像方法
JP2012124650A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP6071748B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP7079161B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP6289515B2 (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2014090318A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2014222268A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2014102400A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2021057825A (ja) 信号処理装置及び方法、及び撮像装置
JP2013207678A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2014146962A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2014095874A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法
JP2015052662A (ja) 撮像装置および撮像装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160428

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5932363

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees