JP5322462B2 - 自動取引装置 - Google Patents
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しかしながら、取引手数料は無料から所定金額への課金以外に、所定金額からそれより低額に切り替わること、更には無料に切り替わる場合もある。このような低額(無料も含む)への切り替え時においても、切り替え前に自動取引装置の前にいたと判断された場合に切り替え前の手数料として課金されてしまう。
12はカード処理部であって、金融機関毎のコードや利用者の口座番号,氏名等の利用者情報が記憶された利用者識別カード(以後、キャッシュカードとする)から前記情報を読出す機能を有する。このカード処理部12の前面側に接続されたカード挿入返却口により、キャッシュカードが挿入され、また取引終了時に返却が行なわれる。13は明細票処理部であり取引明細の印字を行ない後述する手順により利用者Pに発行される取引明細票の印字発行処理を行なうものである。
更にはホストコンピュータ2との接続口であるインターフェース部も有している。また、18は時計部であって、現在時刻情報を出力させるための計時機能や、現在日である取引日を平日、土日、祝日等に区別して認識するカレンダー機能を有している。この時計部18は制御部16の指示により、曜日や時刻情報等を出力するものである。
なお、ATM1の機能を提供するには他にも各部に電力を供給する電源部、利用者のATM1への接近を検知する接近検知機能を始め、多々の機能・構成が備えられているが、本発明に関係しないため記載および説明は省略する。
また、土曜日であれば午前7時から午後11時までは手数料110円が必要となることを意味する。更に、午後11時を過ぎると午前0(零)時までは取引中止となる。このような情報は、自行/他行扱い等々によりそれぞれ異なるが本願に関係しないため説明の都合上簡略化している。
S1.利用者PがATM1に近づくと、図示しない接近検知器がこれを検知し、制御部16は記憶部17に格納された処理動作プログラムにより表示部10bに取引科目の選択画面を表示する。また、操作部10aを取引入力モードとする。
以下の説明においては、タッチパネル式のため表示部10bに表示される操作キーの表示部上に触れることにより操作部10aが入力されることにする。
S4.制御部16は記憶部17に格納されている取引条件情報170を、入手した現在曜日・時刻情報により検索する。例えば、月曜の14時30分であれば取引時間帯9:00〜18:00内に入り、手数料は0(ゼロ)円となる。また、18時03分であれば取引時間帯18:00〜23:00に入り、手数料が110円掛かることになる。
制御部16はこの経過時間T1が予め定めた確認表示時間T0(本願例では5分とする)内であるか否かを判定する。即ち、取引手数料が切り替わった後、5分未満である場合には次ステップS6に進み、5分以上であれば後述するステップS8に進める。
利用者Pは表示された取引条件案内表示100により、“今回の出金取引には手数料110円が掛かること”を報知情報から認識することができる。なお、この報知手段は画面表示のほかに音声による報知とすること、およびそれらを兼用とすることもできる。
S8.制御部16は表示部10bに『カードを挿入してください』と表示する。利用者Pがキャッシュカードをカード挿入返却口より挿入すると、キャッシュカードをカード処理部12まで取込み、記憶されている利用者情報(少なくとも口座番号)を読取る。更には通帳が挿入されれば通帳処理部11内まで取込み、記録されている情報を読み取る。
S10.利用者PがステップS7で取消ボタンを押下した場合は、ステップS1で選択した出金取引モードを解除する。また、図示しない取引誘導画面を表示し、その画面の変更ボタンが押下されたときにはステップS1の取引選択画面の表示に戻し、再度同手順で取引を許容することになる。
まず、制御部16は表示部10bに『暗証番号を入力してください』と表示させ、利用者毎に定められた桁数の暗証番号の入力を促す。利用者Pが暗証番号を入力すると、入力された暗証番号情報と利用者(口座)情報をホストコンピュータ2に送信する。ホストコンピュータ2では記憶装置3内の口座番号および暗証番号情報との照合を行ない、一致した場合には、取引許可信号をATM1に返信する。
この動作と並行してキャッシュカードもカード挿入返却口まで搬送する。一方、表示部10bには『カードをお取りください』と表示する。利用者Pがキャッシュカードと取引明細票を抜き取るのを監視する。 キャッシュカードと取引明細票が抜き取られたことを、図示しない検出器が検出するとシャッタを開き、利用者Pに貨幣が出金されることになる。
実施例2では、実施例1に加えて、取引待ちをしている利用者Pを考慮したものである。例えば、手数料の不要な時間帯(例えば、17時58分)に来店したが、既に取引待ち列ができていて、当該利用者Pが取引開始した時点では手数料の必要な時間帯(例えば、18時10分)になってしまったというような場合を考慮したものである。
本実施例2は、取引条件(手数料)が切り替わる際に手数料金が増額になる場合のみ、適用するように制御するものである。このようにすることで、利用者にとって有利な取引条件となる。なお利用者の有利となる取引条件とは、手数料のほかにサービスポイントの付与などの特典が加味されるような場合も含まれる。
なお、利用者数認識部5はカメラ映像からの画像解析により、利用者数を特定するものであるが、これに限定されず、例えば床面に敷設した感圧マットのようなものから利用者数を特定するものでも良い。
20は電子ジャーナル部であって、取引履歴情報を一時的に格納する記憶装置である。この電子ジャーナル部20には監視カメラ5が撮影した画像を格納することができ、また、制御部16からの指示で格納している画像を読み出して、表示部10bに表示させることもできる。なお、この表示させるための操作は図示せぬ手段により係員操作で行われる。
図7は本発明の実施例2の動作フローチャートであり、図8は本発明の実施例2における利用時間と手数料の関係を説明する図である。
図8において、7時00分から8時59分、そして18時01分から23時00分までは手数料110円とし、9時00分から18時00分までは手数料無し(無料)とした場合を例に説明する。T2,T3は取引猶予時間であり、取引猶予時間T2においては8時59分より前に取引待ち列に並んでいたとしても、取引開始時刻が9時00分以降であれば手数料は無料とする。また、取引猶予時間T3では18時過ぎに取引開始となっても、取引待ち列に並んだ時刻が18時00分前であれば手数料を無料とする時間情報である。この取引誘導画面の表示は、監視カメラ5が認識した取引待ち列の客(人数)で、最後の利用者Pの操作時まで都度表示される。
S21.時計部18はそのタイマー機能により、所定時刻(例えば、手数料料金の切り替わる時刻)になると、制御部16に取引条件の切り替えを意味する信号を送信する。
S22.制御部16は、監視カメラ5を制御してATM1aの前に取引待ち列をなす利用者Pの画像を撮影する。この撮影は静止画像として列待ちの利用者Pがいるか否かに係わらず切り替え時刻の現場情報として撮影する。
なお、この静止画像は所定時間(秒)の動画像であっても良いし、数フレームの撮影を行い、その画像の中から少なくとも上半身の容姿が識別可能な画像を抽出するような制御を行う。また切り替り後、一定時間経過後の画像を取得するようにする。例えば、8時59分と9時、18時と18時1分とする。
記憶部17に記憶されたこの取引待ち列の客人数情報は、接近検知器が利用者無しから接近を検知し、取引される毎に減算していくことになる。
以下の説明においても、タッチパネル式のため表示部10bに表示される操作キーの表示部上に触れることにより操作部10aが入力される。
S25.利用者Pが表示部10bの取引選択画面上より「お支払い」キーを選択すると、タッチパネル10cが指触位置を検出し、制御部16は通帳処理部11やカード処理部12や紙幣入出金部14及び硬貨入出金部15等を出金取引モードに設定する。
S27.制御部16は記憶部17に格納されている取引条件情報170を、入手した現在曜日時刻情報により検索する。例えば、金曜日の10時30分であれば取引時間帯9:00〜18:00内に入り、手数料は0(ゼロ)円となる。また、8時55分であれば取引時間帯7:00〜9:00に入り、手数料が110円掛かることになる。
制御部16は、この現在時刻が予め定めた確認表示時間T0(ここでは5分とする)内であるか否かを判定する。即ち、取引手数料が切り替わった後、所定時間T0(5分未満)である場合には次ステップS29に進み、確認表示時間T0(5分以上)外であれば後述するステップS36に進める。
また、取引待ち列の客人数情報が「0(ゼロ)以外」の場合には、1人以上の取引待ち列の客が存在するとして、次ステップS30に進める。
S30.制御部16は、取引手数料の切り替わる時刻帯から、切り替え前後の取引条件情報としての手数料情報を読み出す。例えば、図3に示すような取引条件情報の場合、7時を境に手数料は高額(220円)からやや低額(110円)に移行することになり、18時であれば手数料は低額(無料)からやや低額(110円)に移行することになる。
S32.制御部16は、手数料の確認表示をしてから、予め定めた時間(例えば、3秒)が経過したら該表示を消去して、次ステップに進める。
S34.利用者Pが表示されている「確認」ボタン104を押下すれば、手数料を負担することを承諾したとして、次ステップに進める。ここで、「取消」ボタン105が押下されたときには、不承諾と判断して実施例1で説明したステップS9に移行することになる。
このように、取引条件が切り替わる時間帯に来店し、少なくとも取引待ち列に並んだ利用者Pにとって、有利な手数料となるように処理するので、手数料金の切り替わる時間に来店し、且つ、混雑している場合であっても安心して取引できる。また、低額に切り替わる時間直前に来店した利用者Pは列外で切り替わるのを待つことなく、混雑状況に応じて取引待ち列に加われるので、無駄な待ち時間を費やすことが無い。
まず、制御部16は表示部10bに『暗証番号を入力してください』と表示させ、利用者毎に定められた桁数の暗証番号の入力を促す。利用者Pが暗証番号を入力すると、入力された暗証番号情報と利用者(口座)情報をホストコンピュータ2に送信する。ホストコンピュータ2では記憶装置3内の口座番号および暗証番号情報との照合を行ない、一致した場合には、取引許可信号をATM1に返信する。
この動作と並行してキャッシュカードもカード挿入返却口まで搬送する。一方、表示部10bには『カードをお取りください』と表示する。利用者Pがキャッシュカードと取引明細票を抜き取るのを監視する。 キャッシュカードと取引明細票が抜き取られたことを、図示しない検出器が検出するとシャッタを開き、利用者Pに貨幣が出金されることになる。
これらの対応は、ロビー係員の操作で画像表示もできるが、他の利用者のプライバシーの問題があるので顔画像はマスクして服装等のみでの初期表示や、服装が一致している利用者と認識したら顔画像を表示するようにすることもできる。
5 利用者数認識部(監視カメラ部)
10 報知手段(利用者操作表示部)
10b 表示部
16 制御部
17 記憶部
18 時計部
170 取引条件情報
P 利用者
Claims (3)
- 報知手段を有し、利用者との取引を行う自動取引装置であって、
時間帯別の取引条件情報と前記報知手段に出力する報知情報を格納した記憶部と、
現在時刻情報を計時する時計部と、
前記自動取引装置を利用する取引待ちの利用者数を特定するための利用者数認識部とを設け、
該利用者数認識部からの情報により利用者数を特定し、前記記憶部に取引待ちの客人数として記憶しておき、
前記取引が選択されたとき、前記時計部より現在時刻情報を読み出し、該現在時刻情報により前記取引条件が切り替わる時刻帯であるとき、
少なくとも前記取引待ちの客人数分の取引には、切り替え前後の取引条件を読み出し、
前記取引条件の切り替えが利用者にとって不利な条件への切り替えの場合、切り替え前の取引条件で取引を行うとともに該切り替え前の取引条件で取引を行う旨の報知情報を前記報知手段に出力し、前記取引条件の切り替えが利用者にとって有利な条件への切り替えの場合、切り替え後の取引条件で取引を行うとともに該切り替え後の取引条件で取引を行う旨の報知情報を前記報知手段に出力する制御部を有することを特徴とする自動取引装置。 - 前記利用者数認識部は取引待ち列を撮影した画像解析により利用者数を特定するものとし、
前記取引条件の切り替わる時刻帯になると、前記利用者数認識部を作動させ、撮影した画像解析すると共に、少なくとも撮影した画像情報を時刻情報と共に記録する請求項1記載の自動取引装置。 - 前記取引条件とは、取引に係わる手数料情報である請求項1記載の自動取引装置。
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