JP2012028022A - 蓄電モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 蓄電セルに損傷が生じ難い蓄電モジュールを提供する。
【解決手段】 複数の蓄電セルが積層されている。相互に隣り合う少なくとも一組の蓄電セルの間に導電性の伝熱板が配置されている。伝熱板と蓄電セルとの間に帯電防止フィルムが配置されている。加圧機構が、蓄電セル、伝熱板、及び帯電防止フィルムを、蓄電セルの積層方向に加圧する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複数の蓄電セルを積層した蓄電モジュールに関する。
充電可能な二次電池やキャパシタ等の蓄電セルを用いたハイブリッド型作業機械の開発が進められている。ハイブリッド型作業機械に採用される蓄電セルとして、蓄電要素を樹脂フィルムで封止した板状の蓄電セル(バッテリパック)が提案されている。樹脂フィルムで封止された蓄電セルを、外装樹脂で被覆することにより、作業性と寸法精度の向上を図ることができる(特許文献1)。
複数の蓄電セルを積み重ねて電気的に接続することにより、蓄電モジュールが得られる。積層された蓄電セルで発生した熱を外部に放熱する種々の構成が提案されている(特許文献2)。
特開2009−289938号公報 特開平8−111244号公報
寸法精度の向上を図ることができる程度の機械的支持力を持つ外装樹脂で蓄電セルを被覆すると、放熱特性が悪くなってしまう。蓄電セルに伝熱板を面接触させることにより、蓄電セルから伝熱板を経由して効率的に放熱を行うことができる。蓄電セルと伝熱板とを積層して積層方向に加圧することにより、複数の蓄電セルを含む蓄電モジュールが得られる。蓄電セルの表面に金属粉が付着していると、蓄電セルを封止している樹脂フィルムが、加圧時に損傷する。樹脂フィルムが損傷すると、蓄電セル内の導電部材と、金属粉との間で放電し易くなり、電圧耐性が低下してしまう。
本発明の目的は、蓄電セルに損傷が生じ難い蓄電モジュールを提供することである。
本発明の一観点によると、
積層された複数の蓄電セルと、
相互に隣り合う少なくとも一組の前記蓄電セルの間に配置された導電性の伝熱板と、
前記伝熱板と前記蓄電セルとの間に配置された帯電防止フィルムと、
前記蓄電セル、前記伝熱板、及び前記帯電防止フィルムを、前記蓄電セルの積層方向に加圧する加圧機構と
を有する蓄電モジュールが提供される。
帯電防止フィルムによって、静電気による異物の付着を抑制することができる。これにより、異物による信頼性の低下、歩留まりの低下が抑制される。
(1A)は、実施例1による蓄電モジュールの蓄電セルの平面図であり、(1B)は、その断面図であり、(1C)は蓄電要素の部分断面図である。 (2A)、(2B)は、実施例1による蓄電モジュールの断面図である。 (2C)は、実施例1による蓄電モジュールの他の構成例の断面図である。 (3A)は、帯電防止フィルムを配置しない蓄電モジュールの部分断面図であり、(3B)は、帯電防止フィルムを配置した蓄電モジュールの温度を付した部分断面図である。 (4A)、(4B)は、実施例2による蓄電モジュールで用いられる帯電防止フィルムと蓄電セルとの概略斜視図である。 実施例2による蓄電モジュールに用いられる帯電防止フィルムと蓄電セルとの断面図である。 (6A)、(6B)は、実施例2による蓄電モジュールの断面図である。 実施例2による蓄電モジュールの蓄電容器の縁、及び帯電防止フィルムの断面図である。 実施例3による蓄電モジュールの断面図である。 (9A)、(9B)は、実施例4による蓄電モジュールで用いられる帯電防止フィルムと蓄電セルとの概略斜視図である。 実施例1〜4の蓄電モジュールが搭載された実施例5によるハイブリッド型作業機械の概略平面図である。
[実施例1]
図1Aに、実施例1による蓄電モジュールに用いられる蓄電セル20の平面図を示す。蓄電セル20は、電気エネルギを蓄積する機能を持つ板状部分、及び板状部分の縁から、相互に反対向きに突出する第1の電極12、第2の電極13を含む。板状部分は、蓄電要素11、及び蓄電要素11を収容する蓄電容器10を含む。板状部分の平面形状は、例えば、頂点がやや丸みを帯びた長方形である。
第1の電極12及び第2の電極13は、蓄電容器10の内側から、蓄電容器10の縁と交差して、蓄電容器10の外側まで引き出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、相互に逆極性の電極として作用する。蓄電容器10に、ガス抜き孔14が形成されている。ガス抜き弁15が、ガス抜き孔14に重なる位置に配置される。
図1Bに、図1Aの一点鎖線1B−1Bにおける断面図を示す。蓄電容器10は、2枚のアルミラミネートフィルム10A、10Bを含む。ラミネートフィルム10A、10Bは、蓄電要素11を挟み、蓄電要素11を密封する。一方のラミネートフィルム10Bは、ほぼ平坦であり、他方のラミネートフィルム10Aは、蓄電要素11の形状を反映して変形している。
図1Cに蓄電要素11の部分断面図を示す。第1の集電極21の両面に、第1の分極性電極27が形成されており、第2の集電極22の両面に、第2の分極性電極28が形成されている。第1の集電極21及び第2の集電極22には、例えばアルミニウム箔が用いられる。第1の分極性電極27は、例えば、活性炭粒子が混錬されたバインダを含むスラリーを、第1の集電極21の表面に塗布した後、加熱して定着させることにより形成することができる。第2の分極性電極28も同様の方法で形成することができる。
両面に第1の分極性電極27が形成された第1の集電極21と、両面に第2の分極性電極28が形成された第2の集電極22とが交互に積層されている。第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との間に、セパレータ25が配置されている。セパレータ25には、例えばセルロース紙が用いられる。このセルロール紙に、電解液が含浸されている。電解液の溶媒には、例えば分極性有機溶剤、例えばプロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート等が用いられる。電解質(支持塩)として、4級アンモニウム塩、例えばSBPB(スピロビピロリジニウムテトラフルオロボレート)が用いられる。セパレータ25は、第1の分極性電極27と第2の分極性電極28との短絡、及び第1の集電極21と第2の集電極22との短絡を防止する。
図1Bに戻って説明を続ける。図1Bでは、セパレータ25、第1の分極性電極27、及び第2の分極性電極28の記載を省略している。
第1の集電極21及び第2の集電極22は、それぞれ両者の重なり領域から、相互に反対向き(図1Bにおいて、左向き及び右向き)に伸びた延伸部分21A、22Aを有する。複数の第1の集電極21の延伸部分21Aが重ね合わされ、第1の電極12に超音波溶接されている。複数の第2の集電極22の延伸部分22Aが重ね合わされ、第2の電極13に超音波溶接されている。第1の電極12及び第2の電極13には、例えばアルミニウム板が用いられる。
第1の電極12及び第2の電極13は、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとの間を通って、蓄電容器10の外側まで導出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、導出箇所において、ラミネートフィルム10Aとラミネートフィルム10Bとに熱溶着されている。なお、第1の電極12とラミネートフィルム10A、10Bとの間、及び第2の電極13とラミネートフィルム10A、10Bとの間に、タブフィルムを挟んでもよい。タブフィルムは、シール強度を向上させる。
第1の集電極21の延伸部分21Aと、ラミネートフィルム10Aとの間に、ガス抜き弁15が配置されている。ガス抜き弁15は、ガス抜き孔14を塞ぐように配置され、ラミネートフィルム10Aに熱溶着されている。蓄電容器10内で発生したガスが、ガス抜き弁15及びガス抜き孔14を通って外部に排出される。
蓄電容器10内は、真空排気されている。このため、ラミネートフィルム10A、10Bは、大気圧により、蓄電要素11及びガス抜き弁15の外形に沿うように、変形している。
図2Aに、実施例1による蓄電モジュールの断面図を示す。複数の蓄電セル20が、その厚さ方向に積層されている。蓄電セル20の厚さ方向(積層方向)をz軸方向とするxyz直交座標系を定義する。z方向に隣り合う蓄電セル20の間に、伝熱板25が配置されている。蓄電セル20と電熱板25との間に、帯電防止フィルム18が配置されている。
蓄電セル20の各々の厚さは、例えば4〜20mmである。伝熱板25には、例えばアルミニウムが用いられる。伝熱板25は、蓄電セル20の縁よりも外側まで広がっている。伝熱板25Aの厚さは、例えば2mmである。
加圧機構40が、蓄電セル20、帯電防止フィルム18、及び伝熱板25からなる積層体に、積層方向(z方向)の圧縮力を加えている。加圧機構40は、一対の押さえ板41と、4本のタイロッド43とを含む。押さえ板41は、蓄電セル20と帯電防止フィルム18と伝熱板25とからなる積層体の両端に配置されている。タイロッド43が、一方の押さえ板41から他方の押さえ板41まで貫通し、一対の押さえ板41に、両者の間隔が狭まる向きの力を加える。
壁板31及び32が、蓄電セル20、帯電防止フィルム18、及び伝熱板25を含む積層体を、y方向に挟む。壁板31、32は、y軸に垂直な姿勢で配置され、押さえ板41にボルトで固定されている。壁板31、32は、伝熱板25の端面において、伝熱板25に熱的に結合している。例えば、壁板31、32と伝熱板25とを直接接触させてもよいし、両者を熱伝導性接着剤で固定してもよいし、両者の間に伝熱ゴムシートを挟んでもよい。
帯電防止フィルム18の表面抵抗率は、ラミネートフィルム10A、10Bの外側の表面の表面抵抗率よりも低い。このため、帯電防止フィルム18は、ラミネートフィルム10A、10Bの外側の表面よりも帯電し難い。帯電防止フィルム18の厚さは、例えば、30μm〜300μmの範囲内である。
帯電防止フィルム18には、例えば樹脂に界面活性剤を添加した材料、樹脂自体が帯電防止機能を持つ材料等を用いることができる。
図2Bに、図2Aの一点鎖線2B−2Bにおける断面図を示す。図2Bの一点鎖線2A−2Aにおける断面図が図2Aに相当する。
伝熱板25は、蓄電容器10の縁よりも外側まで広がっている。蓄電容器10のy軸に平行な一対の縁から、相互に反対向きに第1の電極12及び第2の電極13が導出されている。第1の電極12及び第2の電極13は、伝熱板25の縁を越えて、伝熱板25と重ならない位置まで延びている。
蓄電セル20、帯電防止フィルム18、及び伝熱板25からなる積層体の両側に、壁板33、34がx軸に垂直な姿勢で配置されている。y軸に垂直な壁板31、32が、壁板33、34にボルトで固定されている。図2Aに示した一対の押さえ板41、壁板31、32、及び図2Bに示した壁板33、34が、堅牢な平行六面体構造の筐体を構成している。
タイロッド43は、伝熱板25、第1の電極12、及び第2の電極13と空間的に干渉しない位置に配置されている。
壁板33、34に、それぞれ窓33A、34Aが形成されている。この窓33A、34Aに、それぞれ強制空冷装置48、49が取り付けられている。強制空冷装置48、49の各々は、例えばモータで回転するファンを含む。一方の窓33Aを通して筐体内に外気が取り入れられ、他方の窓34Aを通して、筐体内の空気が排出される。筐体内に取り込まれた空気は、図2Aに示した蓄電セル20の縁よりも外側まで広がっている伝熱板25の間の空間を通過する際に伝熱板を冷却する。
帯電防止フィルム18は、図1Bに示したラミネートフィルム10A、10Bで蓄電要素11を封止した後、ラミネートフィルム10A、10Bの表面に密着させておくことが好ましい。帯電防止フィルム18は、ラミネートフィルム10A、10Bよりも帯電し難いため、静電気力によって金属粉等の異物が蓄電セル20に付着することが抑制される。
図2Cに示すように、タイロッド43(図2A)を用いない構造としてもよい。押さえ板41が壁板31、32にボルトで固定される。一例として、壁板31、32のz方向の長さを、蓄電セル20、帯電防止フィルム18、及び伝熱板25からなる積層体の、加圧後のz方向の寸法よりもやや短くしておくことにより、この積層体に圧縮力を印加することができる。この構造では、押さえ板41、壁板31、32、及びボルトが加圧機構として機能する。
図3Aに、帯電防止フィルム18を配置しない構成の蓄電モジュールの一部を拡大した断面図を示す。ラミネートフィルム10Aに伝熱板25が接している。ラミネートフィルム10Aは、外側の樹脂層10Aa、内側の樹脂層10Ac、及び両者に挟まれたアルミニウム層10Abの3層を含む。外側の樹脂層10Aaには、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)が用いられる。内側の樹脂層10Acは、熱溶着を行うための層であり、例えばポリプロピレン等が用いられる。ラミネートフィルム10Aの内側には、第1の集電極21等が配置されている。
外側の樹脂層10Aaが帯電すると、その表面に金属粉等の異物50が付着しやすくなる。作業環境内に多く存在する異物50の大きさは、50〜60μm程度である。異物50が付着した状態で、蓄電セル20と伝熱板25とを積層して加圧すると、異物50が外側の樹脂層10Aaを損傷させてアルミニウム層10Abまで達する。伝熱板25に接地電位が与えられている場合、アルミニウム層10Abにも接地電位が印加される。このため、第1の集電極21とアルミニウム層10Abとの間で放電が発生しやすくなる。
実施例1では、蓄電セル20の表面に帯電防止フィルム18を密着させておくことにより、異物の付着を抑制し、異物に起因する蓄電セル20の損傷を防止することができる。
帯電防止フィルム18が厚すぎると、蓄電セル20から伝熱板25への熱伝達が妨げられてしまう。帯電防止フィルム18は、蓄電セル20から伝熱板25への熱伝達を過度に妨げない厚さにすることが好ましい。
図3Bを参照して、熱伝達が、帯電防止フィルム18によって過度に妨げられない条件について説明する。ラミネートフィルム10Aの内側の表面の温度をT1とし、帯電防止フィルム18の、ラミネートフィルム10Aに接触する表面の温度をT2とし、帯電防止フィルム18の反対側の表面の温度をT3とする。蓄電モジュールが動作中の時には、T1>T2>T3の関係が成立する。温度T3とT2との差が、温度T2とT1との差よりも小さい場合、帯電防止フィルム18は、熱伝達を過度に妨げていないとみなすことができる。従って、上述の温度条件が満たされるように、帯電防止フィルム18の材料及び厚さを選定することが好ましい。
例えば、帯電防止フィルム18が300μm以下の厚さであれば、熱伝達が過度に妨げられることはない。
帯電防止フィルム18の表面に活性炭や金属粉等の異物が付着したとしても、その大きさが50μm以上であれば、異物を肉眼で検知することができる。肉眼で異物が検知された場合には、積層及び加圧前に、異物の除去作業を行うことができる。ところが、30μm以下の大きさの異物は、肉眼に検知することが困難である。帯電防止フィルム18に、30μm以下の大きさの異物が付着している場合には、異物が付着したまま、積層及び加圧工程に進んでしまう。
30μm程度の異物が付着していても、信頼性の低下を招かないようにするために、帯電防止フィルム18の厚さを30μm以上にすることが好ましい。
[実施例2]
次に、図4A〜図6Bを参照して、実施例2について説明する。実施例1と同じ構成については、説明を省略する。
図4Aに、実施例2で用いる帯電防止フィルム18及び蓄電セル20の概略斜視図を示す。実施例2で用いる帯電防止フィルム18は、両端が開口した筒状の形状を有する。一方の開口部の縁が2箇所で熱溶着されている。2つの溶着箇所60の間に、元の開口よりも小さな開口61が形成される。熱溶着されていない開口を通して、帯電防止フィルム18内に蓄電セル20を挿入する。挿入の向きは、第1の電極12が最初に帯電防止フィルム18内に侵入する向きとする。
図4Bに示すように、第1の電極12が開口61を通って帯電防止フィルム18の外部に突出するまで、蓄電セル20を挿入する。このとき、蓄電容器10は、帯電防止フィルム18の内部に完全に収容される。第2の電極13の先端は、帯電防止フィルム18の外側に突出している。
第2の電極13が突出している開口部の縁を、2箇所で熱溶着する。2つの溶着箇所65の間に、元の開口よりも小さな開口66が形成される。第2の電極13は、この小さな開口66を通って、帯電防止フィルム18の外部に導出される。
図5に、図4Bの一点鎖線5A−5Aにおける断面図を示す。蓄電セル20の板状部分が、筒状の帯電防止フィルム18の内部に収容されている。第1の電極12及び第2の電極13が、それぞれ開口61及び開口66を通って帯電防止フィルム18の外部まで導出されている。
開口61、66は、第1の電極12及び第2の電極13は通過できるが、蓄電容器10で封止された板状部分は通過できない大きさにされている。このように、開口61、66を、蓄電セル20の板状部分が通過できない大きさにすることにより、蓄電セル20から帯電防止フィルム18が脱落してしまうことを防止できる。このため、蓄電セル20を積層する工程での取り扱いが容易になる。
図6Aに、実施例2による蓄電モジュールの断面図を示す。図6Aに示した断面において、帯電防止フィルム18が蓄電セル20を取り囲んでいる。
図6Bに、図6Aの一点鎖線6B−6Bにおける断面図を示す。図6Bの一点鎖線6A−6Aにおける断面図が図6Aに対応する。第1の電極12及び第2の電極13が、それぞれ溶着箇所60の間の開口61及び溶着箇所65の間の開口66を通って、帯電防止フィルム18の外部まで導出されている。
図7に、蓄電容器10の端部を拡大した断面図を示す。一方のラミネートフィルム10Aの内側の樹脂層10Aaと他方のラミネーとフィルム10Bの内側の樹脂層10Baとが熱溶着されている。アルミニウム層10Ab及び10Bbの端面は露出している。実施例2では、この露出した端面が、筒状の帯電防止フィルム18の内側に配置される。帯電防止フィルム18が配置されていない場合には、蓄電モジュールの動作中の衝撃等により、アルミニウム層10Ab、10Bbの端面が導電部材に接触する危険性がある。実施例2では、アルミニウム層10Ab、10Bbの端面が帯電防止フィルム18の内部に配置されるため、アルミニウム層10Ab、10Bbと、他の導電部材との接触が回避される。
実施例1及び実施例2では、蓄電セル20の冷却方式として空冷式を採用したが、液冷式を採用してもよい。液冷式を採用する場合には、例えば壁板31、32(図2A)の内部に冷却液用の流路が形成される。この流路に冷却液を流すことにより、壁板31、32を冷却することができる。蓄電セル20で発生した熱は、伝熱板25を経由して壁板31、32に伝達される。従って、蓄電セル20の温度が過剰に高くなることを防止することができる。
[実施例3]
図8に、実施例3による蓄電モジュールの断面図を示す。以下の説明では、図4A〜図6Bに示した実施例2との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。実施例2では、1つの筒状の帯電防止フィルム18内に、1つの蓄電セル20が収容されていた。実施例3では、1つの筒状の帯電防止フィルム18内に、複数の蓄電セル20が収容される。
1つの帯電防止フィルム18内に収容されている蓄電セル20の間には、伝熱板25が配置されない。伝熱板25は、積層方向に隣り合う帯電防止フィルム18の間に配置される。
実施例3においても、蓄電セル20の表面への異物の付着を抑制することができる。
[実施例4]
図9Aに、実施例4で用いられる帯電防止フィルム18及び蓄電セル20の概略図を示す。以下の説明では、図4A及び図4Bに示した実施例2との相違点に着目し、同一の構成については説明を省略する。実施例2では、筒状の帯電防止フィルム18を用いたが、実施例4では、長方形状の帯電防止フィルム18を用いる。帯電防止フィルム18を折り曲げて、蓄電セル20の板状部分を挟み込む。
図9Bに示すように、折り曲げた部分の先端の縁68同士を熱溶着する。これにより、筒状の帯電防止フィルム18が得られる。第1の電極12及び第2の電極13は、筒状にされた帯電防止フィルム18の開口から外部に導出されている。開口部の溶着箇所60及び65において、帯電防止フィルム18同士を熱溶着する。実施例2の場合と同様に、元の開口よりも小さな開口61、66が形成される。
小さな開口61、66を形成することにより、蓄電セル20からの帯電防止フィルム18の脱落を防止することができる。実施例4においても、実施例2と同様の効果が得られる。
[実施例5]
図10に、実施例5によるハイブリッド型作業機械の概略平面図を示す。旋回体70に、旋回軸受け73を介して、走行装置71が取り付けられている。旋回体70に、エンジン74、油圧ポンプ75、電動モータ76、油タンク77、冷却ファン78、座席79、蓄電モジュール80、及び電動発電機83が搭載されている。エンジン74は、燃料の燃焼により動力を発生する。エンジン74、油圧ポンプ75、及び電動発電機83が、トルク伝達機構81を介して相互にトルクの送受を行う。油圧ポンプ75は、ブーム82等の油圧シリンダに圧油を供給する。
電動発電機83は、エンジン74の動力によって駆動され、発電を行う(発電運転)。発電された電力は、蓄電モジュール80に供給され、蓄電モジュール80が充電される。また、電動発電機83は、蓄電モジュール80からの電力によって駆動され、エンジン74をアシストするための動力を発生する(アシスト運転)。油タンク77は、油圧回路の油を貯蔵する。冷却ファン78は、油圧回路の油温の上昇を抑制する。操作者は、座席79に着座して、ハイブリッド型作業機械を操作する。
蓄電モジュール80には、上記実施例1〜4による蓄電モジュールが用いられる。蓄電モジュール80から供給される電力によって、旋回モータ76が駆動される。旋回モータ76は、旋回体70を旋回させる。また、旋回モータ76は、運動エネルギを電気エネルギに変換することによって回生電力を発生する。発生した回生電力によって、蓄電モジュール80が充電される。
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
10 蓄電容器
10A、10B ラミネートフィルム
11 蓄電要素
12 第1の電極
13 第2の電極
14 ガス抜き孔
15 ガス抜き弁
18 帯電防止フィルム
21 第1の集電極
21A 延伸部分
22 第2の集電極
22A 延伸部分
25 セパレータ
27 第1の分極性電極
28 第2の分極性電極
31、32、33、34 壁板
33A、34A 窓
40 加圧機構
41 押さえ板
43 タイロッド
48、49 強制空冷装置
50 異物
60 溶着箇所
61 開口
65 溶着箇所
66 開口
68 熱溶着された縁
70 旋回体
71 走行装置
73 旋回軸受け
74 エンジン
75 油圧ポンプ
76 旋回モータ
77 油タンク
78 冷却ファン
79 座席
80 蓄電モジュール
81 トルク伝達機構
82 ブーム
83 電動発電機

Claims (6)

  1. 積層された複数の蓄電セルと、
    相互に隣り合う少なくとも一組の前記蓄電セルの間に配置された導電性の伝熱板と、
    前記伝熱板と前記蓄電セルとの間に配置された帯電防止フィルムと、
    前記蓄電セル、前記伝熱板、及び前記帯電防止フィルムを、前記蓄電セルの積層方向に加圧する加圧機構と
    を有する蓄電モジュール。
  2. 前記帯電防止フィルムの表面抵抗率が、前記蓄電セルの、前記帯電防止フィルムに接する表面の表面抵抗率よりも低い請求項1に記載の蓄電モジュール。
  3. 前記帯電防止フィルムの厚さは、30μm〜300μmの範囲内である請求項1または2に記載の蓄電モジュール。
  4. 前記蓄電セルの各々は、
    電気エネルギを蓄積する機能を持つ板状部分と、
    前記板状部分の縁から外部に突出する一対の電極と
    を含み、
    前記帯電防止フィルムは、前記電極が引き出されている開口部を持つ筒状部分を有する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の蓄電モジュール。
  5. 前記帯電防止フィルムの開口部は、前記電極は通過するが、前記板状部分は通過できないように、前記開口部の縁において前記帯電防止フィルム同士が接着されている請求項4に記載の蓄電モジュール。
  6. 前記蓄電セルの各々は、前記板状部分を封止するラミネートフィルムを含み、
    前記ラミネートフィルムの内側の表面と、前記帯電防止フィルムの、前記ラミネートフィルムに接触する第1の表面とは反対側の第2の表面との間に温度差を設けたとき、前記第2の表面と前記第1の表面との温度差が、前記ラミネートフィルムの内側の表面と、前記第1の表面との温度差よりも小さい請求項4または5に記載の蓄電モジュール。
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