JP5315146B2 - 燃料遮断弁 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の燃料タンクの上部に配置されて、給油時の燃料タンク内の燃料蒸気を流出させると共に燃料が所定液位になったときに燃料の流出を規制する燃料遮断弁に関する。
従来、この種の燃料遮断弁は、給油時に燃料蒸気をキャニスタ側に逃がすとともに、燃料が所定の満タン液位まで供給されたときに接続通路を閉じることにより燃料が外部に流出するのを防止している。こうした燃料遮断弁は、特許文献1に記載されているように、弁室を形成するケーシングと、弁室内に収納されたフロートとを備えている。ケーシングの下部には、燃料タンクと弁室とを連通し燃料を弁室に導入するための導入開口が形成されており、給油時に導入開口が燃料で塞がれたときに、弁室とタンク内圧との差圧で燃料を導入開口から弁室に導入して、フロートを上昇させて、接続通路を閉弁している。
しかし、従来の燃料遮断弁では、ケーシングの下部の導入開口と、燃料タンクの上壁との距離が大きくなり、燃料タンク内に燃料のないデッドスペースができていた。こうした課題を解決するために、特許文献2に記載されているように、接続通路を開閉するメインフロートが閉弁する閉弁液位よりも高い位置に導入開口を配置するとともに、導入開口をサブフロートにより開閉することで閉弁液位を上げる構成も知られている。しかし、他の従来の技術では、サブフロートの高さの分だけ燃料液位が低くなり、デッドスペースを十分に小さくすることができず、また、導入開口の位置もサブフロートの配置によって規制されるために、燃料タンクの形状に応じて最適な位置に導入開口を設置することが難しいという問題があった。
特開2004−84496 特開2006−97674
本発明は、上記従来の技術の問題点を解決することを踏まえ、燃料タンク内のデッドスペースを小さくすることができ、しかもフロート機構と離れた位置に満タン位置を検出する導入開口を簡単な構成で設置することができる燃料遮断弁を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
適用例1は、燃料タンクの上部の取付穴にその一部が挿入された状態にて装着され、燃料タンク内と外部とを接続する接続通路を開閉することで燃料タンクと外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
円筒状のケーシング本体と、該ケーシング本体の下部に配置された底部材とを有し、上記ケーシング本体と上記底部材とにより弁室を形成するとともに、上記底部材に連通孔を形成したケーシングと、
上記底部材に支持されるとともに上記弁室に収納され、該弁室内の燃料液位が閉弁液位に達したときに上昇して上記接続通路を閉じるフロート機構と、
上記燃料タンクの燃料を上記弁室に導く導入通路を有し、該導入通路の一方が上記連通孔に接続され、他方が燃料タンク内に開口した導入開口を形成した通路形成部材と、
を備え、
上記ケーシング本体および上記通路形成部材は、上記燃料液位が上記導入開口を塞ぐ燃料液位に達したときに燃料タンクのタンク内圧と上記弁室の圧力との差圧により、燃料を上記導入通路、上記連通孔を通じて上記弁室へ導き、上記フロート機構を上昇させて接続通路を閉じる気密状態に構成され、
上記通路形成部材は、上記燃料タンクの外へ導出されるとともに燃料タンク内に突入して導入開口を形成するように屈曲して構成され、さらに該通路形成部材の最下位でありかつ上記燃料タンク内にある部分に排出孔を形成したこと、を特徴とする。
適用例1に記載の燃料遮断弁を用いた燃料タンクに燃料が供給され導入開口を塞ぐ燃料液位に達したときに、燃料タンク内のタンク内圧が高くなり、タンク内圧と弁室内との圧力差により、通路形成部材の導入通路を通じて燃料が弁室内に流入する。そして、弁室内の燃料が所定の閉弁液位に達したときに、フロート機構が上昇して、接続通路を閉じる。このとき、タンク内圧の上昇をセンサが感知するか、フィラーパイプ内の燃料が給油ガンに到達したことを検知することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせることができる。そして、燃料タンクの燃料液位が低下すると、通路形成部材の最下位であって燃料タンク内にある排出孔から、弁室内および通路形成部材内の燃料が燃料タンク内に排出される。
また、通路形成部材は、満タン液位を検出する導入開口を、燃料タンクの形状に応じて、弁室を形成するケーシングと離れた位置に配置することができる。すなわち、通路形成部材の導入開口を燃料タンクの中央部に配置した場合には、車両の傾きの影響を低減することができ、つまり、車両の傾きがあっても、燃料液位が満タン液位に達するまでは、燃料遮断弁の弁室に燃料が入らず、フロート機構が上昇しないから、満タン液位を車両の傾きに無関係に一定の液位に設定することができる。しかも、導入開口を燃料タンクの中央部に設置すると、満タン液位は、燃料遮断弁のケーシング本体の下端の連通孔の位置より高くでき、燃料タンクのデッドスペースを低減し、その容量を増大させることができる。
さらに、通路形成部材は、燃料タンクの外に配策しているから、燃料タンクの内部に配置した部材と干渉せず、燃料タンク内のスペースを有効に利用することができる。
[他の適用例]
他の適用例にかかるケーシングは、上記燃料タンクの外側から取り付け可能であり、かつ上記ケーシング本体に組み付けられた蓋体を有し、上記通路形成部材は、上記連通孔から上記ケーシング本体の側壁部に沿いかつ上記蓋体を貫通して燃料タンクの外部に配置された接続部を有する第1通路形成部と、第1通路形成部に接続され上位通路を形成する第2通路形成部と、上記第2通路形成部に接続され上記燃料タンクの内外をシールした状態で突入して上記導入開口を有する第3通路形成部と、を有する構成をとることができる。また、通路形成部材は、燃料タンクのタンク上壁に固定された継手部材によりシールした状態で燃料タンクの外へ導出されている構成をとることができる。

本発明の一実施例にかかる燃料遮断弁を搭載した自動車の燃料タンクを示す断面図である。 図1の燃料遮断弁の付近を拡大した断面図である。 燃料遮断弁の閉弁状態を示す断面図である。 燃料遮断弁を分解した断面図である。 第3通路形成部を拡大した断面図である。 フロート機構を分解した断面図である。 燃料遮断弁の動作を説明する説明図である。 本発明の他の実施例にかかる燃料遮断弁を搭載した自動車の燃料タンクを示す断面図である。
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施例について説明する。
(1) 燃料遮断弁の概略構成
図1は本発明の一実施例にかかる燃料遮断弁10を搭載した自動車の燃料タンクFTを示す断面図である。図1において、燃料タンクFTは、扁平の樹脂製の燃料タンクであり、その表面がポリエチレンを含む複合樹脂材料から形成されており、そのタンク上壁FTaに取付穴FTbが形成されている。このタンク上壁FTaには、燃料遮断弁10がその下部を取付穴FTbに突入した状態にて取り付けられ、さらに、通路形成部材50を通じて、燃料タンクFTのほぼ中央部を貫通・突入している。燃料遮断弁10は、給油時に燃料タンクFT内の燃料が所定の満タン液位FL1まで上昇したときに通路形成部材50を通じて、燃料を導入して、キャニスタへの流出を規制するとともにオートストップを機能させるものである。
(2) 燃料遮断弁10の各部の構成
図2は図1の燃料遮断弁10の付近を拡大した断面図、図3は燃料遮断弁10の閉弁状態を示す断面図である。図2および図3において、燃料遮断弁10は、ケーシング20と、通路形成部材50と、フロート機構60と、スプリング68とを主要な構成として備え、これらのケーシング20等は、ポリエチレン、ポリアミドやポリアセタールなどの樹脂から形成されている。
図4は燃料遮断弁10を分解した断面図である。ケーシング20は、ケーシング本体30と、底部材35と、蓋体40とを備え、ケーシング本体30と底部材35とにより囲まれたスペースが弁室20Sになっており、この弁室20Sにフロート機構60が収納されている。フロート機構60は、スプリング68に支持されている。
ケーシング本体30は、円筒形状の側壁部31と、側壁部31の上部に一体形成された上壁部32とを備えている。側壁部31の上部には、蓋体40に溶着するためのフランジ31aが形成されている。上壁部32の中央部には、接続通路32aが貫通形成されており、その開口周縁部に沿ってシール部32bが形成されている。また、接続通路32aの上部の開口周縁部が燃料を戻すための防壁32cになっている。
底部材35は、側壁部31の下端に溶着され、スプリング68を介してフロート機構60を支持する部材であり、円板状の底本体35aを備えている。底本体35aの外周部には、ケーシング本体30の下端に溶着される溶着部35bが形成され、その内側には、連通孔35cが形成されている。
蓋体40は、蓋本体41と、蓋本体41の中央から側方へ突出した管体部42と、蓋本体41の外周に形成されたフランジ43とを備え、これらを一体に形成している。管体部42内には、管通路42aが形成されており、この管通路42aの一端は、接続通路32aを通じて弁室20Sに接続され、他端はキャニスタ(図示省略)側に接続される。蓋本体41の下部の内周側には、ケーシング本体30のフランジ31aに溶着される内側溶着部41aが形成され、また、フランジ43の下端部には、燃料タンクFTのタンク上壁FTa(図2)に溶着される溶着部43aが形成されている。
図2に示すように、通路形成部材50は、ケーシング本体30の下部から燃料タンクFTの外を通り、燃料タンクFT内に突入した導入通路50Pを形成する部材である。導入通路50Pは、燃料タンクFTの燃料液位に応じて燃料を弁室20Sに導入する通路である。通路形成部材50は、第1通路形成部51と、第2通路形成部55と、第3通路形成部56とを備え、これらにより、導入通路50Pを構成する第1通路51P、第2通路55Pおよび第3通路56Pを形成している。
図4において、第1通路形成部51は、ケーシング本体30の下部に配置された下部通路形成部材52と、蓋体40の下部から突設されかつケーシング本体30の側方に配置された導出通路形成部材53とを備えている。下部通路形成部材52は、円板状の底部材52aと、底部材52aの外周部から突設された外周壁52bと、底部材52aの端部に形成された連結部52cとを一体に形成した皿状であり、外周壁52bの上部の溶着部52dでケーシング本体30の下端に溶着されている。下部通路形成部材52と底部材35とにより囲まれたスペースは、第1通路51Pの一部を構成する下室51Paとなっている。また、底部材52aには、下室51Paを燃料タンクFTに連通する排出孔52eがφ0.5mm程度で通路形成部材50の最下位に形成されている。導出通路形成部材53は、蓋体40の蓋本体41を貫通して下方に伸びており、その下端で連結部52cに固定されて下室51Paに接続されることで、第1通路51Pの一部を構成する縦通路51Pbを形成している。導出通路形成部材53の上部は、蓋体40の水平方向に屈曲して形成された外部接続部53bとなっている。第2通路形成部55は、樹脂チューブから形成され、第2通路55P(上位通路)を構成しており、その一端部が外部接続部53bに接続され、他端部が第3通路形成部56に接続されている。
図5は第3通路形成部56を拡大した断面図である。第3通路形成部56は、第2通路形成部55の端部に接続され、燃料タンクFTの内外をシールした状態で突入する通路を形成する継手部材であり、第3通路56Pを形成する管本体57と、管本体57の外周部から円筒状に突設され燃料タンクFTに溶着するための溶着部58とを備えている。管本体57は、第2通路形成部55の端部を接続するための接続部57aと、燃料タンクFTに突入している導入管57bとを備えている。導入管57bの下端は、満タン液位FL1を定める導入開口57cになっている。導入開口57cは、図2の連通孔35cよりも高い位置に配置されている。
図6はフロート機構60を分解した断面図である。フロート機構60は、フロート61と、フロート61の上部に配置されたアッパーフロート65とを備えている。フロート61は、下方に開放した浮力室61Sを有するフロート本体62と、フロート本体62の上部から突設されたアッパーフロート65を抜け止めするための鍔部63とを備えている。フロート61の中央上部には、弁部61aが突設されている。フロート本体62の下部外周には、ガイド突条62aが形成されている。ガイド突条62aは、フロート本体62の側壁に周方向に等間隔に8カ所、上下方向にリブ形状に突設されている。フロート61は、底部材35と浮力室61Sの上面との間で掛け渡されたスプリング68(図2)により支持されている。
アッパーフロート65は、再開弁特性を改善するための弁であり、フロート61の上部に昇降可能に支持されており、円板65aの中央に、弁部61aで開閉される連通孔65bが形成されている。連通孔65bの下端は、シール部65cになっている。また、円板65aの外周下端には、鍔部63の外周部に係合する係合爪65dが突設されている。アッパーフロート65の上部には、ゴム製の弁体67が装着され、この弁体67がシール部32b(図4)に着離する。
(3) 燃料遮断弁10の動作
次に、燃料遮断弁10の動作について説明する。図2に示すように、給油により燃料タンクFT内に燃料が供給されると、燃料タンクFT内の燃料液位の上昇につれて燃料タンクFT内の上部に溜まっていた燃料蒸気は、導入通路50Pを通じて、つまり、第3通路形成部56の第3通路56P、第2通路形成部55の第2通路55P、第1通路形成部51の第1通路51P、連通孔35cを通じて弁室20S内に入り、弁室20Sから接続通路32a、管通路42aを通じて、キャニスタ側へ逃がされる。そして、図3に示すように、燃料タンクFT内の燃料液位が所定の満タン液位FL1に達して、第3通路形成部56の第3通路56Pの導入開口57cを塞ぐことにより、燃料タンクFT内のタンク内圧が上昇する。この状態では、タンク内圧と弁室20S内の圧力との差圧が大きくなり、サイホン作用により、燃料が導入通路50Pを通じて、弁室20Sに流入する。なお、排出孔52eは、通路面積が小さいから、上述した差圧に影響がない。そして、図3に示すように、弁室20S内の燃料液位が閉弁液位h1に達すると、フロート61の浮力およびスプリング68の荷重による上方への力と、フロート61およびアッパーフロート65の自重による下方への力との釣り合いによって、前者が後者を上回ったときにフロート61とアッパーフロート65とが一体になって上昇して、弁体67がシール部32bに着座して接続通路32aを閉じる。その結果、タンク内圧はさらに上昇して、インレットパイプ内の燃料液位が上昇して、燃料が給油ガンのノズルに接触すると、センサにより給油がストップする。これにより、燃料タンクFTへの給油の際等に、燃料タンクFTから燃料蒸気を逃がすとともに燃料が燃料タンクFT外へ流出するのを防止することができる。
一方、燃料タンクFTの燃料液位が低下して、弁室20S内の燃料が排出孔52eを通じて排出されると、フロート61は、その浮力を減少して下降するから、弁部61aがシール部65cから離座して連通孔65bを開ける。連通孔65bの連通によりアッパーフロート65の下方の圧力は、接続通路32aの付近とほぼ同じ圧力になることで、アッパーフロート65の閉弁する力が小さくなり、鍔部63が係合爪65dに係合することで、アッパーフロート65を引き下げ、弁体67がシール部32bから離れて、接続通路32aが開かれる。このように、連通孔65bの通路面積を接続通路32aの通路面積より小さく設定することで、アッパーフロート65は、小さな力で開弁する。こうしたアッパーフロート65による2段の弁構造により、再開弁特性の向上を促進するように機能する。
(4) 燃料遮断弁10の作用・効果
上記実施例にかかる燃料遮断弁10により、以下の作用効果を奏する。
(4)−1 図3に示すように、通路形成部材50は、燃料タンクFTに燃料が供給され導入開口57cを塞ぐ燃料液位に達したときに、タンク内圧を高くし、タンク内圧と弁室20S内との圧力差により、導入通路50Pを通じて燃料が弁室20S内に流入することで、給油ガンの給油を停止するオートストップを働かせることができる。
(4)−2 図1において、通路形成部材50は、満タン液位FL1を検出する導入開口57cを、燃料タンクFTの形状に応じて、弁室20Sを形成するケーシング20と離れた位置に適宜配置することができる。本実施例において、図7に示すように、通路形成部材50の導入開口57cを燃料タンクFTの中央部に配置した場合には、車両の傾きの影響を低減することができ、つまり、燃料タンクFTの傾きがあっても、燃料液位が満タン液位FL1に達するまでは、燃料遮断弁10の弁室20Sに燃料が入らず、フロート機構60が上昇しないから、満タン液位FL1を一定の液位に設定することができる。しかも、導入開口57cを燃料タンクFTの中央部に設置すると、満タン液位FL1は、燃料遮断弁10のケーシング本体30の下端の連通孔35cの位置より高くでき、燃料タンクFTのデッドスペースを低減し、その容量を増大させることができる。
(4)−3 図2に示すように、通路形成部材50の第2通路55Pは、燃料タンクFTの外に配策しているから、燃料タンクの内部に配置した部材と干渉せず、燃料タンクFT内のスペースを有効に利用することができる。
(4)−4 通路形成部材50の第2通路形成部55は、導入開口57cより高い位置に配置された上位通路となっているので、車両の一時的な傾きで燃料が導入開口57cを塞いでも、給油時以外にタンク内圧がさほど大きくならないから、サイホン作用を誘起せず、弁室20Sへ燃料を導かないので、燃料遮断弁10が不用意な閉弁動作を起こすことがない。
図8は本発明の他の実施例にかかる燃料遮断弁10Bを搭載した自動車の燃料タンクFTを示す断面図である。本実施例は、ケーシング本体30Bおよび通路形成部材50Bの構成に特徴を有する。すなわち、燃料遮断弁10Bのケーシング本体30B内には、連通孔35Bcを有する底部材35Bを構成する内ケース34Bが配置され、ケーシング本体30Bの下部には、連通管33Bが形成されている。通路形成部材50Bは、第1通路形成部51Bを構成する接続管52Bの一端部が連通管33Bに接続されている。そして、接続管52Bは、上方へ屈曲して、その他端部を燃料タンクFTの上部に溶着された継手部材54Bに接続している。このように通路形成部材50Bの第1通路形成部51Bは、第3通路形成部56Bの導入開口57Bcの位置を適宜変更できる構成であれば、ケーシング本体30Bと別体に構成してもよい。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。例えば、上記実施例に排出孔に、ゴムからなる傘バルブなどの排出弁を設けることにより、導入開口57cが燃料で塞がれるときの導入通路の気密性を高めるとともに弁室や通路形成部材内の燃料の排出を容易にしてもよい。
10…燃料遮断弁
10B…燃料遮断弁
20…ケーシング
20S…弁室
30…ケーシング本体
30B…ケーシング本体
31…側壁部
31a…フランジ
32…上壁部
32a…接続通路
32b…シール部
32c…防壁
33B…連通管
34B…内ケース
35…底部材
35B…底部材
35a…底本体
35b…溶着部
35c…連通孔
35Bc…連通孔
40…蓋体
41…蓋本体
41a…内側溶着部
42…管体部
42a…管通路
43…フランジ
43a…溶着部
50…通路形成部材
50B…通路形成部材
50P…導入通路
51…第1通路形成部
51B…第1通路形成部
51P…第1通路
51Pa…下室
51Pb…縦通路
52…下部通路形成部材
52B…接続管
52a…底部材
52b…外周壁
52c…連結部
52d…溶着部
52e…排出孔
53…導出通路形成部材
53b…外部接続部
54B…継手部材
54b…接続部
55…第2通路形成部
55P…第2通路
56…第3通路形成部
56B…第3通路形成部
56P…第3通路
57…管本体
57a…接続部
57b…導入管
57c…導入開口
57Bc…導入開口
58…溶着部
60…フロート機構
61…フロート
61S…浮力室
61a…弁部
62…フロート本体
62a…ガイド突条
63…鍔部
65…アッパーフロート
65a…円板
65b…連通孔
65c…シール部
65d…係合爪
67…弁体
68…スプリング
FT…燃料タンク
FTa…タンク上壁
FTb…取付穴

Claims (3)

  1. 燃料タンク(FT)の上部の取付穴(FTb)にその一部が挿入された状態にて装着され、燃料タンク(FT)内と外部とを接続する接続通路(32a)を開閉することで燃料タンク(FT)と外部通路とを連通遮断する燃料遮断弁において、
    円筒状のケーシング本体(30)と、該ケーシング本体(30)の下部に配置された底部材(35)とを有し、上記ケーシング本体(30)と上記底部材(35)とにより弁室(20S)を形成するとともに、上記底部材(35)に連通孔(35c)を形成したケーシング(20)と、
    上記底部材(35)に支持されるとともに上記弁室(20S)に収納され、該弁室(20S)内の燃料液位が閉弁液位(h1)に達したときに上昇して上記接続通路(32a)を閉じるフロート機構(60)と、
    上記燃料タンク(FT)の燃料を上記弁室(20S)に導く導入通路(50P)を有し、該導入通路(50P)の一方が上記連通孔(35c)に接続され、他方が燃料タンク(FT)内に開口した導入開口(57c)を形成した通路形成部材(50)と、
    を備え、
    上記ケーシング本体(30)および上記通路形成部材(50)は、上記燃料液位が上記導入開口(57c)を塞ぐ燃料液位に達したときに燃料タンク(FT)のタンク内圧と上記弁室(20S)の圧力との差圧により、燃料を上記導入通路(50P)、上記連通孔(35c)を通じて上記弁室(20S)へ導き、上記フロート機構(60)を上昇させて接続通路(32a)を閉じる気密状態に構成され、
    上記通路形成部材(50)は、上記燃料タンク(FT)の外へ導出されるとともに燃料タンク(FT)内に突入して上記導入開口(57c)を形成するように屈曲して構成され、さらに該通路形成部材(50)の最下位でありかつ上記燃料タンク(FT)内にある部分に排出孔(52e)を形成したこと、
    を特徴とする燃料遮断弁。
  2. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記ケーシング(20)は、上記燃料タンク(FT)の外側から取り付け可能でありかつ上記ケーシング本体(30)に組み付けられた蓋体(40)を有し、
    上記通路形成部材(50)は、上記連通孔(35c)から上記ケーシング本体(30)の側壁部(31)に沿いかつ上記蓋体(40)を貫通して燃料タンク(FT)の外部に配置された接続部(5b)を有する第1通路形成部(51)と、第1通路形成部(51)に接続され上位通路を形成する第2通路形成部(55)と、上記第2通路形成部(55)に接続され上記燃料タンク(FT)の内外をシールした状態で突入して上記導入開口(57c)を有する第3通路形成部(56)と、を有する燃料遮断弁。
  3. 請求項1に記載の燃料遮断弁において、
    上記通路形成部材(50B)は、上記燃料タンク(FT)のタンク上壁(FTa)に固定された継手部材(54B)によりシールした状態で燃料タンクの外へ導出されている燃料遮断弁。
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