JP5306272B2 - 廃棄物の燃焼発電方法及びその燃焼設備 - Google Patents

廃棄物の燃焼発電方法及びその燃焼設備 Download PDF

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Description

本発明は、廃棄物、特に液状廃棄物を燃焼炉に供給して燃焼させるとともに、前記燃焼炉の燃焼ガスを、冷却溶解液を収容した冷却槽内に噴出させ、燃焼ガスと冷却溶解液を直接接触させ、発生する湿ガスのもっている熱に基づき発電を行う廃棄物の燃焼発電方法及びその燃焼設備に関するものである。
液状廃棄物すなわち廃液は、その大部分が水分であって残余が有機物や無機物であり、石油化学工業を始めとするあらゆる産業分野、および民生分野において発生するが、そのうち、例えば有機物、あるいは有害物質を含有するためにそのまま系外に放出することができない廃液は、無害化処理を行わなければならない。そして、このような無害化処理の一手段として、廃液を燃焼炉(焼却炉)に噴霧して高温で燃焼させることによる高温酸化処理、すなわち焼却処理があり、大量の廃液を処理することができるため多用されている。また、ガス状廃棄物、すなわち廃ガスも前記廃液と共に、または廃ガス単独で処理される。
出願人は、特許文献1において、この廃液の燃焼方法として燃焼ガスを急冷した際に生じる湿ガスの、温度は低いが、水分を大量に含んでいるため大きな熱量を含むという特徴を利用して、前記湿ガスと炉体冷却ジャケットからの熱水の両者あるいは湿ガスのみを用いて、発電用の作動媒体として有機冷媒またアンモニア水を作動媒体としたランキンサイクルによる、発電装置を組み入れた廃液燃焼法を提案した。
しかし、湿ガスを作動媒体の加熱源とすると、湿ガスには非凝縮性ガスを多く含有し、伝熱速度が、一般的な液−液熱交換に比較して低い。したがって、湿ガスを直接作動媒体の加熱源とするのではなく、湿ガスとは異なる加熱源(加熱媒体)を採用する必要があった。また、発生する湿ガス中には液滴に溶解している無機物と固形物があり、伝熱促進のためにはこれらを除去する必要があった。ガス中に固形物等が存在すると、伝熱面に付着し伝熱速度を低下させる場合があるためである。
特願2008−120888号
廃液燃焼炉からの高温ガスを洗浄して発生する膨大な湿潤ガスの熱エネルギーを、そのまま大気に放出したり、炉体排熱として廃棄するのではなく、これを効果的に利用する、従来技術と比して熱効率の良い新焼却法を提供する。
〔請求項1記載の発明〕
請求項1記載の発明は、
廃棄物を燃焼炉に供給して燃焼させ、
冷却溶解液を収容した冷却槽内に燃焼炉の燃焼ガスを噴出し、
燃焼ガスと冷却溶解液を直接接触させ湿ガスを発生させ、
下方に前記湿ガスの入口を、上方に熱回収媒体の入口を有する向流式熱回収塔に、前記湿ガスと熱回収媒体を供給し、
前記向流式熱回収塔の後段に設けた背圧手段により、前記向流式熱回収塔内が高圧にされ、
前記高圧下の向流式熱回収塔内で、湿ガスと熱回収媒体を向流で接触させて熱回収媒体を加熱し、
加熱された熱回収媒体を、作動媒体を用いた発電設備に供給して、その発電設備を駆動することを特徴とする廃棄物の燃焼発電方法である。
(作用効果)
湿ガスのもっている熱エネルギーにより発電するに際し、本出願人が提案した特許文献1の方法では、湿ガスを直接的に又はベンチュリースクラバーにより除塵した後のガスを、発電装置に予熱器の熱源とするものである。しかし、この方法は湿ガス由来のガスと作動媒体とを熱交換器において気液で熱交換をするものであり、さらには湿ガス中には不活性ガスを含むために、大きな熱交換器が必要となり、伝熱係数も高くないために、熱交換器がより大型化し、設備費及び設置スペースが過大となる。
これに対し、本発明においては、後段に背圧手段を有する向流式熱回収塔において、湿ガスと熱回収媒体(水)を向流で接触させ、すなわち高圧下で湿ガスの水分を凝縮させて熱回収媒体を加熱し、この加熱された熱回収媒体と作動媒体とを熱交換器において液で熱交換するようにしたので、気液で熱交換する場合より伝熱係数が高くなり、かつ、熱交換器も小型のもので足りるようになり経済的である。また、発電装置の蒸発器での蒸発用熱源としても十分利用できるようになる。作動媒体の蒸発器の熱源とする場合、ガスと熱交換する場合には、たとえば蒸発缶付き熱交換器を使用する必要があったが、熱回収媒体を使用する場合にはたとえば伝熱係数の点で高性能なプレート式熱交換器を使用でき、熱交換器に小型化及びコスト低減に大きい利点をもたらす。
〔請求項2記載の発明〕
請求項2記載の発明は、
前記冷却槽と向流式熱回収塔は別体で設けられ、
前記熱回収媒体の加熱が向流式熱回収塔内で行われ、冷却槽内では行われない請求項1記載の廃棄物の燃焼発電方法である。
請求項3記載の発明〕
請求項3記載の発明は、前記背圧手段としてベンチュリースクラバーを使用する請求項1または2に記載の廃棄物の燃焼発電方法である。
(作用効果)
前記背圧手段としてベンチュリースクラバーを採用することにより、背圧手段と燃焼ガスの大気放出に必要な除塵工程を兼ね備えることができ、設備コストの低減に寄与する。
請求項4記載の発明〕
請求項4記載の発明は、前記燃焼炉と前記向流式熱回収塔との間で湿ガスの除塵を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃棄物の燃焼発電方法である。
(作用効果)
前記除塵を行うことで、排ガス中の塵埃成分による熱回収媒体の汚染を抑えることができ、その結果、熱回収媒体中に移行した塵埃成分がスケールとして発電装置の熱交換器の伝熱面に付着し伝熱係数が低下することを防止する。
請求項5記載の発明〕
請求項5記載の発明は、
廃棄物を燃焼させる燃焼炉と、
冷却溶解液を収容した冷却槽内に燃焼炉の燃焼ガスを噴出させ、燃焼ガスと冷却溶解液を直接接触させ湿ガスを発生させる湿ガス発生手段と、
下方に前記湿ガスの入口を、上方に熱回収媒体の入口を有し、高圧下で、前記湿ガスと熱回収媒体を向流で接触させて、熱回収媒体を加熱する向流式熱回収塔と、
前記向流式熱回収塔の後段に設けられ、向流式熱回収塔内を高圧にする背圧手段と、
作動媒体を用いた発電設備とを備え、
前記発電設備に前記加熱された熱回収媒体を供給して、その発電設備を駆動するように構成したことを特徴とする廃棄物の燃焼発電設備である。
(作用効果)
請求項1と同様の作用効果を奏する。
〔請求項6記載の発明〕
請求項6記載の発明は、
前記湿ガス発生手段の冷却槽と向流式熱回収塔は別体で設けられ、
前記熱回収媒体の加熱が向流式熱回収塔内で行われ、冷却槽内では行われない請求項5記載の廃棄物の燃焼発電設備である。
請求項7記載の発明〕
請求項7記載の発明は、前記背圧手段がベンチュリースクラバーである請求項5または6に記載の廃棄物の燃焼発電設備である。
(作用効果)
請求項3と同様の作用効果を奏する。
請求項8記載の発明〕
請求項8記載の発明は、前記燃焼炉と前記向流式熱回収塔との間で湿ガスの除塵手段を有する請求項5〜7のいずれか1項に記載の廃棄物の燃焼発電設備である。
(作用効果)
請求項4と同様の作用効果を奏する。
本発明によれば、廃液燃焼の際に発生する熱量を有効に電力発生に利用して、省エネルギーを十分に達成できる高い廃液の燃焼方法及びその燃焼設備を提供することができる。特に、熱交換効率が高く、設備的に有利なシステムとなり、また、除塵設備の負担が小さくなるなどの利点がもたらされる。
本発明に係る廃棄物の燃焼設備の実施形態の概要図である。 本発明に係る廃棄物の燃焼設備の実施形態の他の例の概要図である。
(廃棄物の燃焼装置の基本的構成)
図1は、本発明の廃液の燃焼装置の実施形態例を示すものである。
燃焼炉1は縦型円筒状をなし、その頂部中央には助燃バーナー(たとえばボルテックスバーナー)2が設けられていて、この助燃バーナー2からは灯油等の補助燃料Fが燃焼用空気(図示せず)と共に下向きに燃焼炉1内に噴射されて燃焼させられるとともに、この助燃バーナー2の周りの燃焼炉1の肩部には、廃液Wを燃焼炉1内に噴霧する複数(ただし、図1には1つしか描かれていない)のノズル3…が周方向に等間隔に、かつ円筒状をなす燃焼炉1の中心線に向けて斜め下向きに設けられている。 これらのノズル3…から燃焼炉1内に噴霧された廃液Wが、上記助燃バーナー2の補助燃料Fの燃焼によって燃焼させられる。
また、この燃焼によって生じた燃焼ガスは、燃焼炉1の下部に移行し、燃焼炉1のダウンカマー1Aを通って、冷却溶解液CWを収容した溶解冷却槽4中に噴出され、燃焼ガスと冷却溶解液CWとの直接接触が図られる。かかる激しい気液の混相流は、集塵機能及び撹拌機能を発揮し、排ガスに同伴されたダスト成分及び溶融流下した塩類の大部分が捕捉され、溶解され、冷却溶解液CW、アルカリ液のオーバーフロー4Bとして装置外へ排出され、適宜の処理を受ける。なお、本事例では冷却溶解液として、水を採用した。ただし、水に限ることなく、一般的に用いられている冷却液(水溶液など)なども用いることができる。
溶解液と分離した燃焼ガス(いわゆる湿ガスG)は、後に説明するように、発電装置の加熱源として利用される。
他方、有機媒体などを作動媒体とする発電設備10が設けられている。発電設備10は、蒸発器12と、望ましくはさらに予熱器11と、膨張タービン14及び発電機15と、凝縮器16と、昇圧ポンプ17とがこの順で作動媒体の循環系が構成されている。
さらに、膨張タービン14と凝縮器16との間と、昇圧ポンプ17と予熱器11との間と、で熱交換する熱交換器18を設けることができる。
一方、前記燃焼ガスを前記冷却溶解液CWと直接接触を図った後の湿ガスGは、第1の除塵装置21にて除塵される。第1の除塵装置21としては、第2の除塵装置22と同じくベンチュリースクラバーや、図1に示す慣性集塵方式であるミストセパレータ形式のものを採用できる。第1の除塵装置21の底部の液はポンプ23により噴霧液として循環される。
一次の除塵が行われた湿ガスGは、向流式熱回収塔30の下部から吹き込まれる。向流式熱回収塔30は、上下に2段の上部及び下部向流接触部を有している。それぞれ適宜の充填材を使用した上部向流接触部32及び下部向流接触部31は区画され、下部向流接触部31の上方からは、ポンプ8により蒸発器12を通った後の熱回収媒体が管路41を通して散水器33により散水されるようになっている。
上部向流接触部32の上方からは、ポンプ42により予熱器11を通った後の熱回収媒体が管路43を通して散水器34により供給されるようになっている。上部向流接触部32から流下する接触済液は、たとえばキャップを有する棚段35から抜き出され、ポンプ42及び管路43により循環するようにしてある。向流式熱回収塔30の最上部にはエリミネータ36が設けられている。
ここで熱回収媒体とは、熱回収ができればよく、たとえば、水の他に、燃焼排ガス中の硫酸ガスの吸収に用いる水酸化マグネシウムスラリー液や、同じく燃焼排ガス中の炭酸ガスの吸収に用いるアミン液などを用いることもできる。これらの場合、熱回収塔30はそれぞれ、排ガス脱硫塔、排ガス脱炭酸塔として機能することになる。
こうして向流式熱回収塔30内で、湿ガスGと熱回収媒体を向流で接触させ、下部に流下した熱回収媒体は、ポンプ44により抜き出され、管路45を通して蒸発器12に送られ、作動媒体との熱交換後は管路46を通して、ポンプ8により、管路41を通して散水器33に向けられる。
また、向流式熱回収塔30からの排ガスGは、たとえばベンチュリースクラバー形式の第2の除塵装置22に送られる。第2の除塵装置22は、水槽22A内にベンチュリー管22Bが連なるもので、液はポンプ22Cにより循環され、塵埃は水側に移行され、清浄化されたガスは、煙突50などにより大気へ放出される。第2の除塵装置22としてベンチュリースクラバーを使用すると、そのベンチュリースクラバーが向流式熱回収塔30に対する背圧手段を構成し、湿ガスを凝縮させ向流式熱回収塔30において効率よく熱交換を行うことができる。したがって、ベンチュリースクラバーは背圧手段と除塵装置を兼ねているものである。ベンチュリースクラバーに換えて、エジェクター型集塵装置などの使用できる。
(発電について)
発電装置の作動媒体としては、有機媒体を好適に使用でき、この有機媒体としては、たとえば次記のものを例示できる。
(1)HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒:R23、R32、R125、R134a、R143a、R152a、R227ea、R245fa
(2)PFC(パーフルオロカーボン)系冷媒:R218
(3)自然冷媒:R290(プロパン)、R600(ブタン)、R600a(イソブタン)
発電設備10のおける作動媒体は、熱水により、予熱器11及び蒸発器12により加熱され、高温ベーパーとして膨張タービン14に投入され、発電機15を駆動する。膨張タービン14の排気は、凝縮器16において凝縮され、昇圧ポンプ17により予熱器11へと送給される。その際に、熱交換器18において、熱交換が図られ、膨張タービン14の排気31の温度の低下が行われ、膨張タービン14の効率を高め、凝縮器16の負荷を下げるようにしてある。
(他の例)
本発明の廃棄物の燃焼炉としては、図1に示す形式のものに限定されない。
他の実施形態として、図2に示されるように、外壁5が二重壁のジャケット構造である燃焼炉1で使用される炉壁冷却液を有効活用する形態が挙げられる。燃焼炉1の内壁部分5Aには耐火材よりなる内張りが設けられ、また、燃焼炉1の下部から上部に至る冷却流路として使用される空間5Bが形成されており、この空間5Bには燃焼炉1の外部に備えられたポンプ9により冷却液Cを供給するようにしてある。この実施例では、冷却液Cによる路壁の冷却により、内壁部分の耐火物の浸食抑制しつつ、燃焼炉1を冷却した後の加熱された冷却液Cの持つ熱を発電設備の作動媒体の加熱に利用するものである。なお、冷却液Cとしては、水、油などの液体を用いることができる。
空間5Bで加熱された冷却液(加熱液)Cは、管路49を通して加熱器13に供給され、発電設備の作動媒体の熱交換が行われる。加熱器13から排出された冷却液は、ポンプ9により管47を通して、外壁5の二重壁のジャケット空間5B内に再び供給される。ここで、加熱器13は、予熱器11、蒸発器12の下流に配置することがより好ましい。ジャケット空間5Bから得られる加熱液は、向流式熱回収塔30から得られる熱回収媒体よりも温度が高いため、その熱を蒸発器12よりも下流に配した加熱器13に供給することでより効率よく発電設備の作動媒体を加熱することができるためである。
なお、更に別の形態として、空間5Bで加熱された冷却液Cを、向流式熱回収塔30から得られた熱回収媒体とともに蒸発器12に供給することもできる。具体的には、向流式回収30の下部から排出される熱回収媒体と混合することが好ましく、管路45に冷却液Cを供給する構成をとることができる。ただし、この場合、前記向流式熱回収塔30における熱回収媒体は排ガス由来の粉塵などが含まれることがあり、これら粉塵がジャケット空間5Bに供給されないよう管路49や、管路47に除塵手段等を設ける必要がある。
さらに、他の例として、水平に設置された筒型燃焼炉に接線方向に燃焼ガスが旋回するようにし、排ガスを同様に冷却槽(ディゾルバー)に送り込む形式のもの、また、縦型の流動層燃焼炉の排ガスをサイクロンで粗い固形分を分離した後の排ガスを、同様に冷却槽(ディゾルバー)に送り込む形式のものなどを挙げることができる。
(実施例1)
図1の形態による例である。発電装置の作動媒体としては、R245faを用いた。スチレンモノマー製造装置からの廃液6000kg/h(発熱量4200kJ/kg)と助燃油300kg/h(発熱量40000kJ/kg)を、操作圧力0.125MPaの焼却炉に、助燃空気10300m3/hとともに供給し、約950℃で燃焼させた。燃焼廃ガスはディゾルバー4を通過させると同時に急速冷却した。次いで、排ガスを低圧除塵器21で気液比10で洗浄した後、二段の向流式熱回収塔30の下部に供給した。炉壁冷却その後、流体S1〜S11の温度、圧力、流量が表1に示すような値となるように運転を行った。その結果、295kWの電力を発電機15の発電端にて発生させた。予熱器11及び蒸発器12に供給された入熱と、発電端における発電量を比較した場合の熱効率としては7.3%であり、十分に高いことを確認できた。
Figure 0005306272
G…湿ガス、1…燃焼炉、4…溶解冷却槽(ディゾルバー)、10…発電装置、11…予熱器、12…蒸発器、13…加熱器、14…膨張タービン、15…発電機、16…凝縮器、17…昇圧ポンプ、18…熱交換器、21…第1の除塵装置、22…第2の除塵装置、30…向流式熱回収塔、31…下部向流接触部、32…上部向流接触部。

Claims (8)

  1. 廃棄物を燃焼炉に供給して燃焼させ、
    冷却溶解液を収容した冷却槽内に燃焼炉の燃焼ガスを噴出し、
    燃焼ガスと冷却溶解液を直接接触させ湿ガスを発生させ、
    下方に前記湿ガスの入口を、上方に熱回収媒体の入口を有する向流式熱回収塔に、前記湿ガスと熱回収媒体を供給し、
    前記向流式熱回収塔の後段に設けた背圧手段により、前記向流式熱回収塔内が高圧にされ、
    前記高圧下の向流式熱回収塔内で、湿ガスと熱回収媒体を向流で接触させて熱回収媒体を加熱し、
    加熱された熱回収媒体を、作動媒体を用いた発電設備に供給して、その発電設備を駆動することを特徴とする廃棄物の燃焼発電方法。
  2. 前記冷却槽と向流式熱回収塔は別体で設けられ、
    前記熱回収媒体の加熱が向流式熱回収塔内で行われ、冷却槽内では行われない請求項1記載の廃棄物の燃焼発電方法。
  3. 前記背圧手段としてベンチュリースクラバーを使用する請求項1または2に記載の廃棄物の燃焼発電方法。
  4. 前記燃焼炉と前記向流式熱回収塔との間で湿ガスの除塵を行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃棄物の燃焼発電方法。
  5. 廃棄物を燃焼させる燃焼炉と、
    冷却溶解液を収容した冷却槽内に燃焼炉の燃焼ガスを噴出させ、燃焼ガスと冷却溶解液を直接接触させ湿ガスを発生させる湿ガス発生手段と、
    下方に前記湿ガスの入口を、上方に熱回収媒体の入口を有し、高圧下で、前記湿ガスと熱回収媒体を向流で接触させて、熱回収媒体を加熱する向流式熱回収塔と、
    前記向流式熱回収塔の後段に設けられ、向流式熱回収塔内を高圧にする背圧手段と、
    作動媒体を用いた発電設備とを備え、
    前記発電設備に前記加熱された熱回収媒体を供給して、その発電設備を駆動するように構成したことを特徴とする廃棄物の燃焼発電設備。
  6. 前記湿ガス発生手段の冷却槽と向流式熱回収塔は別体で設けられ、
    前記熱回収媒体の加熱が向流式熱回収塔内で行われ、冷却槽内では行われない請求項5記載の廃棄物の燃焼発電設備。
  7. 前記背圧手段がベンチュリースクラバーである請求項5または6に記載の廃棄物の燃焼発電設備。
  8. 前記燃焼炉と前記向流式熱回収塔との間で湿ガスの除塵手段を有する請求項5〜7のいずれか1項に記載の廃棄物の燃焼発電設備。
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