JP5301388B2 - クリップ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の車体パネル等に形成された取付孔に挿入されて固定されるクリップに関する。
例えば、自動車の車体パネル等の被取付部材に、トリムボード等の取付部材を取付ける際には、クリップが用いられる。
従来のこの種のクリップとして、下記特許文献1には、頭部と、前記頭部から突出しかつ取付孔に挿入可能な支柱と、前記支柱の軸芯部から半径方向外向きにかつ前記支柱を前記取付孔に挿入した状態では前記取付孔の外方に至るまで延出するように形成された羽根部とを有する挿入型クリップが開示されている。前記羽根部は、前記支柱の軸方向に沿って、複数設けられている。また、前記頭部は円形皿状をなしており、その外周縁が中央部に比べて肉薄に形成されていて、取付孔の表側周縁に弾性的に当接するようになっている。そして、取付孔に支柱を挿入することにより、支柱から延出した羽根部が取付孔の裏側周縁に係合すると共に、円形皿状をなした頭部が取付孔の表側周縁に係合して、取付孔にクリップが取付けられるようになっている。
また、前記羽根部は、支柱の軸方向に複数配置されているため、取付孔が形成された部材の厚さが厚い場合には、支柱先端側の羽根部が取付孔の裏側周縁に係合し、同部材の厚さが薄い場合には、支柱基端部側の羽根部が取付孔の裏側周縁に係合して、部材の厚さの変動に対応できるようになっている。
特開平11−93923号公報
ところで、メンテナンスや交換等の理由により、上記クリップを取付孔から取外したい場合がある。上記特許文献1のクリップの場合、取付孔の表側周縁に係合した円形皿状をなした頭部と、取付孔が形成された部材の表面との間に、マイナスドライバ等の工具の先端部を差し込み、同工具の先端部を支点として梃子のようにして頭部を押し上げることにより、支柱を取付孔から引き抜いて、取付孔からクリップを取外すことができるようになっている。
しかし、上記特許文献1のクリップにおける頭部は、その外周縁が肉薄に形成されているため、上記のように工具先端部で梃子のようにして押し上げる際に、頭部外周縁が撓み変形してしまって、工具による押し上げ力を作用させにくくなり、クリップを取付孔から取外しにくいという問題があった。
また、クリップが取付孔に取付けられた状態では、頭部が取付孔の表側周縁に密接しているので、工具先端部を、頭部と取付孔が形成された部材との間に挿入しにくく、作業性の点で問題がある。
更に、上記クリップの羽根部は、支柱の軸方向に複数配置されているため、取付孔が形成された部材の厚さ変化に対応できるようになっている。このとき、部材の厚さが、頭部外周縁と特定の羽根部との間隔に適合しない場合には、円形皿状の頭部がやや潰れることによって、取付孔にガタ付きなく取付けられるようになっている。しかし、上記特許文献1のクリップにおいては、頭部外周縁の全周が取付孔の表側周縁に当接するようになっているので、頭部外周縁が平均的に潰れるものの、その潰れる量が比較的少なく、部材の厚さ変化に対応しにくいというデメリットがある。
したがって、本発明の目的は、取付孔から容易に取外すことができると共に、取付孔が形成された部材の厚さ変化に柔軟に対応して、取付孔にガタ付きなく取付けることができる、クリップを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の1つは、取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように、前記弾性当接部の周縁よりも高い位置に形成された天井壁と、前記弾性当接部の表面から立設され、該天井壁両側辺に連結する両側壁とから形成されていることを特徴とするクリップを提供する。
また、発明のもう1つは、取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように、前記弾性当接部の周縁よりも高い位置に形成された天井壁と、前記弾性当接部の側辺から立設され、該天井壁両側辺に連結する両側壁とから形成されていることを特徴とするクリップを提供する。
本発明においては、前記工具挿入部の肉厚は、前記弾性当接部の肉厚よりも厚く形成されていることが好ましい。
本発明においては、前記工具挿入部は、前記頭部の周方向に対向した位置に設けられていると共に、前記頭部の中央部の肉厚は、前記弾性当接部の周縁の肉厚よりも厚く形成されていることが好ましい。
本発明の更にもう1つは、取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように形成された天井壁と、該天井壁両側辺及び前記弾性当接部を連結する両側壁とから形成されていると共に、前記頭部の周方向に対向した位置に設けられており、前記脚部は、前記頭部の裏面側中央から少なくとも2つに分岐して延出された軸部を有しており、この軸部の分岐された間の空隙に面して、前記対向する一対の工具挿入部の開口が正対していることを特徴とするクリップを提供する。
本発明によれば、取付孔に対して脚部を挿入することにより、取付孔の表側周縁に弾性当接部が弾性的に当接して頭部が係合すると共に、取付孔の裏側に脚部が係合して、取付孔の表裏両側が挟み込まれて、取付孔にクリップを取付けることができる。
そして、取付孔からクリップを取外す場合には、工具挿入部の開口から工具を挿入して、工具の先端部を支点にして梃子のようにして斜め上方に押し上げることにより、取付孔から脚部を引き抜いて、取付孔からクリップを取外すことができる。このとき、工具挿入部は、天井壁及び両側壁からなり、取付孔の周縁の面から浮き上がるように開口しているので、工具を容易に挿入できる。
また、工具挿入部によって、工具挿入部がないスカート状の頭部の場合よりも、頭部がよりフラットに潰れやすくなるので、頭部の弾性当接部による厚さ吸収範囲を広げることができ、取付孔を設けた部材の厚さ変化に幅広く対応して、取付孔にクリップをガタ付きなく取付けることができる。
本発明のクリップの一実施形態を示しており、(a)は所定方向から見た場合の斜視図、(b)は(a)とは異なる方向から見た場合の斜視図である。 同クリップを示しており、(a)は正面図、(b)は側面図である。 同クリップを示しており、(a)は底面図、(b)は図2(a)のA−A矢示線における断面図である。 同クリップを取付孔に取付けた状態を示す説明図である。 同クリップを取付孔から取外すべく、工具を工具挿入部に挿入した状態を示す説明図である。 図5の状態から工具を押し上げて、頭部を持ち上げた状態を示す説明図である。 本発明のクリップの他の実施形態を示しており、同クリップを取付孔から取外すべく、工具を対向する一対の工具挿入部に挿入した状態の説明図である。
以下、図1〜6を参照して、本発明のクリップの一実施形態について説明する。
このクリップは、所定の部材に形成された取付孔に挿入されて、同取付孔に固定されるものである。例えば、図4に示すように、このクリップ10は、被取付部材1(車体パネル等)及び取付部材5(トリムボード、パネル部材、ガーニッシュ、カバー、アシストグリップ等)に、それぞれ形成された取付孔3,7に挿入されて、被取付部材1に取付部材5を取付けるために用いられる。
図1に示すように、この実施形態におけるクリップ10は、取付部材5に形成された取付孔7の表側に係合する頭部20と、該頭部20の裏面側から延出され、被取付部材1に形成された取付孔3の裏側に係合する脚部30とを備えている。
まず、頭部20について説明する。この頭部20は、全体として円形状の傘型をなしており、その中央部21から前記脚部30に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部23と、前記脚部30を取付孔から取外すための工具9(図5,6参照)が挿入される工具挿入部25とからなる。
図3(b)に示すように、頭部20の中央部21は、その外面が丸みを帯びて湾曲した形状をなすと共に、内面が前記脚部30の軸心に直交する平滑な面をなしており、中央が最も厚い肉厚T1とされ、外方に向かって次第に肉薄となっている。この中央部21の肉厚T1は、下記の弾性当接部23の周縁の肉厚T2(図2(b)参照)よりも厚く形成されている。
上記中央部21の周縁から、扇状をなした一対の弾性当接部23,23が周方向に対向して配置されている。各弾性当接部23は、緩やかなカーブを描いて湾曲しつつ、脚部30に向けて斜め外方にスカート状に広がっており、その周縁が前記取付部材5の取付孔7の表側周縁に弾性的に当接するようになっている。
一方、工具挿入部25は、頭部20の、一対の弾性当接部23,23の間であって、かつ、これらに直交する位置で周方向に対向してそれぞれ配置されている。
各工具挿入部25は、前記取付部材5の取付孔7の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように形成された天井壁26と、この天井壁26の両側辺、及び、前記弾性当接部23,23の各側辺を連結する両側壁27,27とから形成されており、脚部30側及び頭部20外周側が開口した門型をなしている。
各側壁27は、図2(a)に示すように、頭部20内方から外方に向けて次第に大きくなる略三角片状をなしている。また、両側壁27,27は、図3(a)に示すように、頭部20を平面側から見たときに、頭部20の外径方向に向かって互いに離れるように、ハの字状に配置されていると共に、図2(b)に示すように、頭部20を外周側から見たときに、頭部20中央に向けて斜め内方に立設されている。その結果、図1(a),(b)に示すように、工具挿入部25は、頭部20の外径方向に向けて次第に広がると共に、脚部30側に向けて次第に広がる形状をなし、マイナスドライバ等の工具9の先端部を挿入しやすくなっている。また、両側壁27,27の頭部20内方での間隔D(図3(a)参照)は、工具9の先端部の幅よりも広く形成されており、工具9を工具挿入部25の奥深くまで挿入できるようになっている。
一方、天井壁26は、脚部30に向けて緩やかなカーブを描いて湾曲すると共に、その外周先端部が、取付孔7の表側周縁に対して所定隙間C1(図4参照)を設けて、浮き上がるように形成されている。また、図2(b)に示すように、天井壁26の肉厚T3は、弾性当接部23の周縁の肉厚T2、及び、側壁27の肉厚T4よりも厚く形成されている。
次に脚部30について説明する。この実施形態における脚部30は、前記頭部20の中央部21の裏面から延出した軸部31を有している。この軸部31は、一対の柱状片32,32と、それらの先端部どうしを連結する連結部33とからなり、空隙C2(図1(a),図2(b)参照)を介して2つに分岐した形状をなしている。この空隙C2は、対向する一対の工具挿入部25,25の開口に連通する向きで配置されており、工具9の先端部が空隙C2に至るまで挿入されるようになっている(図5参照)。
各柱状片32の頭部20寄りの部分には、段状の係合肩部32a,32aが形成されており、これが被取付部材1の取付孔3の裏側周縁に係合する部分となっている。また、前記連結部33の、柱状片32,32に直交する両側部から、前記頭部20に向かって斜め外方に仮係合片34,34が延出している。この仮係合片34,34は、取付部材5の取付孔7の裏側周縁に係合して、取付部材5が被取付部材1に取付けられるまでの間、クリップ10を取付部材5の取付孔7に仮固定する役割をなしている。また、前記軸部31の柱状片32,32の間には、前記頭部20の中央部21の裏面中央から、突部35が突設されている。
なお、この実施形態では上記構造の脚部30を採用したが、これに限定されるものではなく、頭部20の裏面中央から延出した柱状の軸部と、この軸部先端から碇足状に伸び、取付孔に係合する一対の係合片とからなる構造等であってもよく、所定部材の取付孔に係合可能であればよい。
次に上記構成からなるクリップ10の使用方法について説明する。
まず、トリムボード等の取付部材5に形成された取付孔7に、クリップ10の脚部30を挿入して、取付孔7の表側周縁に頭部20の弾性当接部23の周縁を弾性的に当接させると共に、同取付孔7の裏側周縁に脚部30の仮係合片34,34を係合させることにより、取付部材5に形成された取付孔7にクリップ10を仮固定する。
その状態で、取付孔7に仮固定されたクリップ10の脚部30を、被取付部材1の対応する取付孔3に整合させて挿入していく。すると、被取付部材1の取付孔3の内周に押圧されて、一対の仮係合片34,34が内方に撓んで取付部材5の取付孔7から外れると共に、脚部30の係合肩部32a,32aが被取付部材1の取付孔3の裏側に抜け出て、同取付孔3の裏側周縁に係合する。その結果、図4に示すように、取付部材5の取付孔7の表側周縁に係合した頭部20と、被取付部材1の取付孔3の裏側周縁に係合した脚部30とによって、被取付部材1及び取付部材5が挟み込まれて、クリップ10を介して被取付部材1に取付部材5を取付けることができる。
また、上記のように取付孔3,7にクリップ10が取付けられた状態では、取付部材5の取付孔7の表側周縁に、頭部20の弾性当接部23が弾性的に当接して、クリップ10のガタ付きを防止するようになっている。このように弾性当接部23は、取付孔の表側周縁に弾性的に当接するようになっているので、被取付部材1及び/又は取付部材5が、図4に示す厚さよりも厚くなったとしても、それに対応して弾性当接部23が撓み変形して(図4の想像線参照)、クリップ10のガタ付きを防止できるようになっている。
このとき、このクリップ10においては、工具挿入部25を設けたことによって、頭部20がフラットに潰れやすくなっている。すなわち、天井壁26の外周先端部が、取付孔7の表側周縁に対して所定隙間C1を設けて浮き上がっているので、工具挿入部25の周縁部が周方向に伸びるようにして変形して潰れやすくなり、その結果、引用文献1の頭部のように全周均一に潰れる場合よりも、頭部20がよりフラットに潰れやすくなる。そのため、頭部20の弾性当接部23による厚さ吸収範囲を広げることができ、取付孔3,7を設けた被取付部材1や取付部材5の厚さ変化に幅広く対応して、取付孔3,7にクリップ10をガタ付きなく取付けることができる。
また、メンテナンスや交換等の理由で、取付部材5を被取付部材1から取外したい場合や、クリップ10自体を両部材の取付孔3,7から取外したい場合がある。その場合、図5に示すように、一方の工具挿入部25にマイナスドライバ等の工具9の先端部を所定深さ挿入し(ここでは頭部20裏側の突部35に突き当たるまで差し込む)、この工具先端部を取付孔7の周縁に当接させて、同先端部を支点にして梃子のようにして、図5の矢印に示すように斜め上方に押し上げる。
すると、天井壁26を介して工具9の押し上げ力が一方の工具挿入部25に働き、これに対向配置された他方の工具挿入部25が取付孔7の周縁に強く当接し、図6に示すように、同他方の工具挿入部25を支点として、頭部20自体が梃子のようにして取付孔7から離れるように斜め上方に押し上げられると共に、脚部30に引き抜き力が作用して、取付孔3から徐々に引き抜かれる。更に工具9を押し上げて、係合肩部32aを取付孔3の裏側周縁から外して、取付孔3から脚部30を完全に引き抜くことにより、取付孔3からクリップ10を取外すことができると共に、被取付部材1から取付部材5を取外すことができる。
また、取付孔3から引き抜かれることにより弾性復帰した一対の仮係合片34,34を内方に撓ませることにより、取付部材5の取付孔7からもクリップ10を取外すことができる。
このように、このクリップ10においては、一方の工具挿入部25の開口から工具9を挿入して、その先端部を支点にして梃子のようにして斜め上方に押し上げるだけの簡単な操作で、取付孔3から脚部30を引き抜いて、取付孔3からクリップ10を取外すことができる。このとき、工具挿入部25は、天井壁26及び両側壁27,27からなり、取付孔7の表側周縁の面から浮き上がるように開口しているので、工具9を容易に挿入できるので、クリップ10の取外し作業性を向上させることができる。
更に、このクリップ10は、弾性変形しやすい弾性当接部23のほかに、両側壁27,27及び天井壁26からなり弾性当接部23よりも剛性が高く撓みにくい工具挿入部25を設けて、この工具挿入部25を工具9によって押し上げるように構成されているので、工具9による押し上げ力を頭部20に効率的に作用させることができ、取付孔3から脚部30をスムーズに引き抜くことができる。
また、この実施形態においては、図2(b)に示すように、工具挿入部25の天井壁26の肉厚T3が、弾性当接部23の肉厚T2よりも厚く形成されているので、取付孔3からクリップ10を取外すべく、工具挿入部25に工具9を挿入して押し上げるときに、工具挿入部25が変形しにくくなり、取付孔3から脚部30をより引き抜きやすくなる。
更に、この実施形態では、工具挿入部25の中でも、工具9の先端部が当接する部分である天井壁26の肉厚T3が、両側壁27,27の肉厚T4よりも厚く構成されているので(図2(b)参照)、被取付部材1や取付部材5が基準寸法よりも肉厚で、それに対応して弾性当接部23が撓み変形するときに、両側壁27,27が伸びやすくなって、頭部20がフラットに潰れやすくなる。
また、この実施形態においては、工具挿入部25は、頭部20の周方向に対向した位置に設けられていると共に、頭部20の中央部21の肉厚T1(図3(b)参照)は、弾性当接部23の周縁の肉厚T2(図2(b)参照)よりも厚く形成されている。
そのため、対向した工具挿入部25,25に工具9を二方向から挿入でき、取外し作業の利便性を高め、取外し作業を容易に行うことができる。また、頭部20の中央部21の肉厚T1が厚くなっているので、工具9を挿入して押し上げるとき、頭部20の変形を防いで、脚部30を取付孔3から抜き出しやすくすることができる。更に、一方の工具挿入部25に工具9を挿入して頭部20を押し上げると、対向配置された他方の工具挿入部25が取付孔の表側周縁に当接して、この部分を支点とし頭部20自体を梃子のようにして押し上げることができ(図6参照)、脚部30の取外し作業がより容易となる。
図7には、本発明によるクリップの他の実施形態が示されている。なお、前記実施形態と実質的に同一部分には同符号を付してその説明を省略する。
この実施形態におけるクリップ10aは、脚部30aの構造が前記クリップ10の脚部30と異なっている。すなわち、この脚部30aには、頭部20の中央部21の裏面から突部35が突設されておらず、一対の柱状片32,32の間の空隙C2に障害物がなく、その両側開口部が連通した状態となっている。そして、軸部31の空隙C2の両側開口部が、対向配置された一対の工具挿入部25,25の開口に連通する向きで配置されている。すなわち、軸部31の分岐された間の空隙C2に面して、対向する一対の工具挿入部25,25の開口が正対するように構成されている。
これによれば、図7に示すように、一方の工具挿入部25から軸部31の空隙C2を通して他方の工具挿入部25まで、工具9の先端部を挿入することができるので、工具9をより深く挿入することができ、梃子の原理による工具9による押し上げ力を効率よく作用させて、脚部30を取付孔3から引き抜きやすくすることができる。
3,7 取付孔
9 工具
10,10a クリップ
20 頭部
21 中央部
23 弾性当接部
25 工具挿入部
26 天井壁
27 側壁
30,30a 脚部
31 軸部

Claims (5)

  1. 取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、
    前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、
    前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように、前記弾性当接部の周縁よりも高い位置に形成された天井壁と、前記弾性当接部の表面から立設され、該天井壁両側辺に連結する両側壁とから形成されていることを特徴とするクリップ。
  2. 取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、
    前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、
    前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように、前記弾性当接部の周縁よりも高い位置に形成された天井壁と、前記弾性当接部の側辺から立設され、該天井壁両側辺に連結する両側壁とから形成されていることを特徴とするクリップ。
  3. 前記工具挿入部の肉厚は、前記弾性当接部の肉厚よりも厚く形成されている請求項1又は2記載のクリップ。
  4. 前記工具挿入部は、前記頭部の周方向に対向した位置に設けられていると共に、前記頭部の中央部の肉厚は、前記弾性当接部の周縁の肉厚よりも厚く形成されている請求項1〜3のいずれか1つに記載のクリップ。
  5. 取付孔の表側に係合する頭部と、該頭部の裏面側から延出され、前記取付孔の裏側に係合する脚部とを備え、
    前記頭部は、前記脚部に向けて斜め外方にスカート状に広がり、その周縁が前記取付孔の表側周縁に弾性的に当接する弾性当接部と、前記脚部を取付孔から取外すための工具が挿入される工具挿入部とからなり、
    前記工具挿入部は、前記取付孔の表側に所定隙間を設けて浮き上がるように形成された天井壁と、該天井壁両側辺及び前記弾性当接部を連結する両側壁とから形成されていると共に、前記頭部の周方向に対向した位置に設けられており、
    前記脚部は、前記頭部の裏面側中央から少なくとも2つに分岐して延出された軸部を有しており、この軸部の分岐された間の空隙に面して、前記対向する一対の工具挿入部の開口が正対していることを特徴とするクリップ。
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