JP5301344B2 - 昇圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、昇圧回路、及びその動作方法に関し、特に、チャージポンプを用いて昇圧を行う昇圧回路、及びその動作方法に関する。
チャージポンプ方式の昇圧回路は、様々な装置に使用される基本的な回路の一つである。チャージポンプ方式の昇圧回路は、例えば、携帯電話用の液晶表示パネル駆動IC(Integrated Circuit)に内蔵される。この昇圧回路は、電池その他の電源から供給される供給電圧を昇圧することによって液晶表示パネルを駆動するためのパネル駆動用電圧を生成する。
昇圧回路への一つの要求は、供給電圧が大きく変動しても所望の出力電圧が安定して得られることである。このような要求を満たす昇圧回路の構成が、特開2008−245500号公報に開示されている。この公報に開示された昇圧回路では、昇圧キャパシタの充電期間中に供給電圧と昇圧キャパシタの電圧の和を監視し、その和に応答して昇圧キャパシタへの充電を制御する。このような制御では、供給電圧に応答して昇圧キャパシタに充電される電圧が調節されるため広範囲の供給電圧に対して所望の出力電圧が安定して得られる。
特開2008−245500号公報
特開2008−245500号公報に開示されている様々な昇圧回路は、いずれも、昇圧倍率が固定であるが、供給電圧の許容範囲を広げるためには、昇圧倍率が切り替え可能であることが望ましい。しかしながら、昇圧倍率が切り替え時の動作が不適切であると、切り替えの瞬間に昇圧回路の出力電圧が大きく変動してしまう。これは、回路特性としては好ましくない。例えば、液晶表示パネル駆動ICに内蔵された昇圧回路において、昇圧倍率の切り替えの瞬間に昇圧回路の出力電圧が大きく変動してしまうと、画像に縞状のむらが発生し得る。
したがって、供給電圧が大きく変動しても所望の出力電圧が安定して得られ、且つ、昇圧倍率の切り替え時における出力電圧の変動が小さい昇圧回路の提供が望まれている。
上記の課題を解決するために、本発明は、以下に述べられる手段を採用する。本発明の一の観点では、昇圧クロック信号を用いて供給電圧を昇圧して昇圧出力電圧を生成するチャージポンプ回路と、チャージポンプ回路を制御する制御回路部とを備えている。チャージポンプ回路は、複数の昇圧キャパシタと供給電圧を昇圧キャパシタに供給するための充電用スイッチとを備えると共に、複数の昇圧キャパシタの接続関係の切り替えによって昇圧倍率が変更可能に構成されている。制御回路部は、チャージポンプ回路の昇圧倍率を切り替える制御を行うと共に、充電用スイッチを昇圧クロック信号に同期してオンオフする第1動作と昇圧クロック信号に無関係にオフする第2動作とを、複数の昇圧キャパシタのうち充電されている充電中昇圧キャパシタの電圧と供給電圧の和に対応して生成される和対応電圧に応答して選択的に行うように構成されている。制御回路部は、チャージポンプ回路の昇圧倍率を第1倍率から第1倍率より低い第2倍率に切り替える際、充電用スイッチを第1動作と第2動作との間で切り替える和対応電圧の基準値を第1倍率に対応して決定される第1値から第2倍率に対応して決定される第2値に切り替えた後、チャージポンプ回路の複数の昇圧キャパシタの接続関係を切り替える。
本発明の他の観点では、昇圧回路が、昇圧クロック信号を用いて供給電圧を昇圧して昇圧出力電圧を生成するチャージポンプ回路と、チャージポンプ回路を制御する制御回路部とを備えている。チャージポンプ回路は、複数の昇圧キャパシタと、供給電圧を昇圧キャパシタに供給するための充電用スイッチと、複数の昇圧キャパシタのうちの一の昇圧キャパシタをグランドに放電するための放電スイッチとを備えると共に、複数の昇圧キャパシタの接続関係の切り替えによって昇圧倍率が変更可能に構成されている。制御回路部は、チャージポンプ回路の昇圧倍率を切り替える制御を行うと共に、充電用スイッチを昇圧クロック信号に同期してオンオフする第1動作と昇圧クロック信号に無関係にオフする第2動作とを、複数の昇圧キャパシタのうち充電されている充電中昇圧キャパシタの電圧と供給電圧の和に対応して生成される和対応電圧に応答して選択的に行うように構成されている。このとき、制御回路部は、チャージポンプ回路の昇圧倍率を第2倍率から第2倍率より高い第1倍率に切り替える際、充電用スイッチを第1動作と第2動作との間で切り替える和対応電圧の基準値を第2倍率に対応して決定される第2値から第1倍率に対応して決定される第1値に切り替えると共に該一の昇圧キャパシタを放電スイッチを介して放電した後、チャージポンプ回路の複数の昇圧キャパシタの接続関係を切り替える。
本発明によれば、供給電圧が大きく変動しても所望の出力電圧が安定して得られ、且つ、昇圧倍率の切り替え時における出力電圧の変動が小さい昇圧回路が提供される。
図1は、本発明の一実施形態の液晶表示装置の構成を示すブロック図である。 図2Aは、発明者によって検討された昇圧回路の構成を示す回路図である。 図2Bは、発明者によって検討された昇圧回路の構成を示す回路図である。 図3Aは、図2A、図2Bの昇圧回路において、2倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図3Bは、図2A、図2Bの昇圧回路において、3倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図4は、図2A、図2Bの昇圧回路において、昇圧倍率を2倍と3倍の間で切り替える場合の出力電源電圧の波形を示すグラフである。 図5Aは、本発明の一実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。 図5Bは、本発明の一実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。 図6Aは、昇圧倍率を3倍から2倍に切り換える場合における図5A、図5Bの昇圧回路の動作を示すタイミングチャートである。 図6Bは、昇圧倍率を2倍から3倍に切り換える場合における図5A、図5Bの昇圧回路の、動作を示すタイミングチャートである。 図7は、図5A、図5Bの昇圧回路において、昇圧倍率を2倍と3倍の間で切り替える場合の出力電源電圧の波形を示すグラフである。 図8Aは、本発明の他の実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。 図8Bは、本発明の他の実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。 図9Aは、図8A、図8Bの昇圧回路において、2倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図9Bは、図8A、図8Bの昇圧回路において、2.5倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図10Aは、図8A、図8Bの昇圧回路において、2.5倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図10Bは、図8A、図8Bの昇圧回路において、3倍昇圧を行う場合の各スイッチ及びキャパシタの動作を示す表である。 図11Aは、本発明の更に他の実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。 図11Bは、本発明の更に他の実施形態の昇圧回路の構成を示す回路図である。
以下、図面を参照しながら本発明の昇圧回路の実施形態を説明する。以下では、本発明の昇圧回路が液晶表示装置の電源回路に適用される実施形態を説明する。しかしながら、昇圧回路が液晶表示装置以外の様々な装置に使用可能であることは、当業者には自明的であろう。
図1は、本発明の一実施形態の昇圧回路を備える液晶表示装置10の構成を示すブロック図である。液晶表示装置10は、液晶表示パネル1と、データ線駆動回路2と、走査線駆動回路3と、電源回路4と、表示制御回路5と、バッテリー6を備えている。
液晶表示パネル1は、図1の横方向に配列されて縦方向に延伸するように設けられたデータ線7と、横方向に延伸するように設けられた走査線8とを備えている。データ線7と走査線8とが交差する位置には画素が形成されており、各画素は、TFT(Thin Film Transistor)11と、保持容量12と、液晶容量13とを備えて構成されている。TFT11のゲートは走査線8に接続され、ソース(ドレイン)はデータ線7に接続されている。また、TFT11のドレイン(ソース)は、保持容量12及び液晶容量13に接続され、保持容量12及び液晶容量13の他端はコモン電極COMに接続されている。液晶容量13は、画素電極と、コモン電極と、それらの間に充填された液晶によって形成された、容量性の素子である。
データ線駆動回路2は、デジタル画像信号に応答してアナログ信号電圧(階調電圧)を出力し、データ線7を駆動する。走査線駆動回路3は、走査線8を駆動して各画素のTFT11を選択する。電源回路4は、バッテリー6から供給されるバッテリー電圧VBATを昇圧回路によって昇圧することによって電源電圧VDD2を生成し、生成した電源電圧VDD2を、データ線駆動回路2及び走査線駆動回路3に供給する。表示制御回路5は、データ線駆動回路2、走査線駆動回路3、及び電源回路4の動作を制御する制御信号を生成して、これらの回路を制御する。表示制御回路5から電源回路4に供給される制御信号には、昇圧クロック信号DCCLKが含まれている。後述されるように、昇圧クロック信号DCCLKは、電源回路4に設けられた昇圧回路のチャージポンプ回路を動作させる昇圧クロックとして使用される。
電源回路4に設けられた昇圧回路は、バッテリー電圧VBATの変動幅が大きくても一定の電源電圧VDD2を供給できることが好ましく、このような要求を満足させるために、当該昇圧回路は、昇圧倍率が変更可能に構成されることが好ましい。加えて、従来技術に記載されているような、昇圧キャパシタの充電期間中に供給電圧と昇圧キャパシタの電圧の和を監視する手法は、電源電圧VDD2の安定化に好ましい。そこで、発明者らは、まず、昇圧倍率が変更可能であり、且つ、昇圧キャパシタの充電期間中にバッテリー電圧VBATと昇圧キャパシタの電圧の和を監視するような構成の昇圧回路について検討した。図2A、図2Bは、発明者らが検討した昇圧回路200の構成を示す回路図である。以下では、まずは、図2A、図2Bに図示された昇圧回路200について説明する。
図2A、図2Bの昇圧回路200は、チャージポンプ回路21と、加算/比較回路22と、スイッチ制御回路23、24と、倍率切替回路25とを備えている。
チャージポンプ回路21は、バッテリー電圧VBATを昇圧し、昇圧出力端子21aから出力電源電圧VDD2を出力するための回路である。出力電源電圧VDD2の安定化のために、昇圧出力端子21aには平滑容量C13が接続される。詳細には、チャージポンプ回路21は、スイッチS111〜S119、S11D、S11Eと、昇圧キャパシタC11、C12とを備えている。一実施形態では、スイッチS111、S113、S115、S116、S117及びS119としてはPMOSトランジスタが使用され、スイッチS112、S114としてはNMOSトランジスタが使用され、スイッチS11D、S11Eとしてはトランスファーゲートが使用される。スイッチS111〜S116、S119、S11D、S11Eは、スイッチ制御回路23によって制御され、スイッチS117、S118は、スイッチ制御回路24によって制御される。ここでスイッチS117、S118は、昇圧キャパシタC11、C12にバッテリー電圧VBATを供給して充電するためのスイッチである。
チャージポンプ回路21は、スイッチS111〜S119、S11D、S11Eのオンオフを制御して昇圧キャパシタC11、C12の接続関係を切り換えることにより、2倍昇圧動作と3倍昇圧動作とを行うことができるように構成されている。チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合、図2Aに示されているように、スイッチS119が常時OFFにされ、他のスイッチは、昇圧クロック信号DCCLKに同期してオンオフされる。チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合には、昇圧キャパシタC11、C12が交互に充放電されることに留意されたい。一方、チャージポンプ回路21が3倍昇圧動作を行う場合、図2Bに示されているように、スイッチS113、S115が常時OFFにされ、他のスイッチは、昇圧クロック信号DCCLKに同期してオンオフされる。チャージポンプ回路21が3倍昇圧動作を行う場合には、昇圧キャパシタC11、C12が同時に充放電されることに留意されたい。チャージポンプ回路21の動作については、後に詳細に説明する。
加算/比較回路22、スイッチ制御回路23、24、及び倍率切替回路25は、チャージポンプ回路21を制御する為の制御回路部である。詳細には、加算/比較回路22は、オペアンプAMP1と、コンパレータCMP1と、抵抗素子R11〜R17と、スイッチS11B、S11Cと、基準電圧VREFを出力する定電圧源26とを備えている。加算/比較回路22は、下記のように動作する。まず、加算/比較回路22は、昇圧キャパシタC11の電圧VC11と、昇圧キャパシタC12の電圧VC12と、バッテリー電圧VBATと、出力電源電圧VDD2の和に対応する電圧VADDを生成する機能を有している。この機能は、出力が反転入力に接続されたオペアンプAMP1と、抵抗素子R11〜R14によって実現されている。ただし、昇圧キャパシタC11の電圧VC11と昇圧キャパシタC12の電圧VC12は、それらが充電されている間しか加算/比較回路22に供給されないので、結果として、加算/比較回路22は、下記のような動作をすることになる:
(1)チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合、昇圧キャパシタC11の充電期間中においては昇圧キャパシタC11の電圧VC11とバッテリー電圧VBATと出力電源電圧VDD2の和の1/3になるように電圧VADDを生成し、昇圧キャパシタC12の充電期間中においては昇圧キャパシタC12の電圧VC12とバッテリー電圧VBATと出力電源電圧VDD2の和1/3になるように電圧VADDを生成する。
(2)チャージポンプ回路21が3倍昇圧動作を行うとき、昇圧キャパシタC11、C12の充電期間中において、昇圧キャパシタC11の電圧VC11と昇圧キャパシタC12の電圧VC12とバッテリー電圧VBATと出力電源電圧VDD2の和の1/4になるように電圧VADDを生成する。
更に加算/比較回路22は、電圧VADDを分圧して比較電圧VCMPに変換し、比較電圧VCMPと基準電圧VREFを比較し、更に、その比較結果に応じて出力信号VCTLを生成するように構成されている。加算/比較回路22のうちの抵抗素子R15〜R17とスイッチS11B、S11Cが、電圧VADDを比較電圧VCMPに変換する機能を司る。本実施形態では、比較電圧VCMPの電圧VADDに対する比率が、スイッチS11B、S11Cによって切り替え可能である。スイッチS11B、S11Cは、電圧モニター切り替え信号PMODELIMに応答して制御される。詳細には、スイッチS11Bがオンに、スイッチS11Cがオフに設定されると、比較電圧VCMPは次式のように設定される:
VCMP=VADD・R17/(R15+R16+R17).
一方、スイッチS11Bがオフに、スイッチS11Cがオンに設定されると、比較電圧VCMPは次式のように設定される:
VCMP=VADD・(R16+R17)/(R15+R16+R17).
電圧VCMPが基準電圧VREFよりも低い場合、出力信号VCTLがアサートされ(本実施形態ではHighレベルに設定され)、電圧VCMPが基準電圧VREFよりも高い場合、出力信号VCTLがネゲートされる(本実施形態ではLowレベルに設定される)。
チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合と3倍昇圧動作を行う場合では、出力信号VCTLがLowレベルからHighレベルに、又はその逆に切り換えられる電圧VADDの値を切り換える必要がある。詳細には、チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値VADD1は、チャージポンプ回路21が3倍昇圧動作を行う場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値VADD2よりも高くなければならない。
上述のスイッチS11B、S11Cは、出力信号VCTLが遷移する電圧VADDを切り替えるために使用される。詳細には、2倍昇圧動作が行われる場合、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルに設定され、スイッチS11Bがオンに、スイッチS11Cがオフに設定される。これにより、2倍昇圧動作が行われる場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの基準値VADD1は、下記式のように設定される:
VADD1=VREF・(R15+R16+R17)/R17 ・・・(1)
一方、3倍昇圧動作が行われる場合、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルに設定され、スイッチS11Bがオフに、スイッチS11Cがオンに設定される。これにより、3倍昇圧動作が行われる場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの基準値VADD2は、下記式のように設定される:
VADD2=VREF・(R15+R16+R17)/(R16+R17) ・・・(2)
ここで、3倍昇圧動作が行われる場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの基準値VADD2が、2倍昇圧動作が行われる場合に出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの基準値VADD1より低いことに留意されたい。加算/比較回路22によって生成された出力信号VCTLは、スイッチ制御回路24に供給される。
スイッチ制御回路23は、チャージポンプ回路21のスイッチS111〜S116、S119、S11D、S11Eを制御する機能を有している。詳細には、スイッチ制御回路23は、昇圧クロックDCCLKに同期してスイッチS111〜S116、S119、S11D、S11Eのオンオフを切り換える。このとき、スイッチ制御回路23は、チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作、3倍昇圧動作のいずれを行うかに応じてスイッチS111〜S116、S119、S11D、S11Eのオンオフの制御方式を切り換える。詳細には、チャージポンプ回路21が2倍昇圧動作を行う場合、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルに設定される。電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルに設定されることに応答して、スイッチ制御回路23は、スイッチS119を常時OFFにすると共に、他のスイッチを昇圧クロック信号DCCLKに同期してオンオフする。一方、チャージポンプ回路21が3倍昇圧動作を行う場合、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルに設定される。電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルに設定されることに応答して、スイッチ制御回路23は、スイッチS113、S115を常時OFFにすると共に、他のスイッチを昇圧クロック信号DCCLKに同期してオンオフする。
スイッチ制御回路24は、加算/比較回路22の出力電圧VCTLに応答してチャージポンプ回路21のスイッチS117、S118を制御する機能を有している。上述のように、比較電圧VCMPが基準電圧VREFより低く(即ち、電圧VADDが基準値VADD1又はVADD2より低く)、出力電圧VCTLがHighレベルに設定されると、スイッチ制御回路24は、昇圧クロックDCCLKに応答してスイッチS117、S118をオンオフする。一方、比較電圧VCMPが基準電圧VREFより高く(即ち、電圧VADDが基準値VADD1又はVADD2より高く)、出力電圧VCTLがLowレベルに設定されると、スイッチ制御回路24は、スイッチS117、S118をオフに維持する。この場合、昇圧キャパシタC11、C12の充電は行われない。
倍率切替回路25は、バッテリー6の電圧(即ちバッテリー電圧VBAT)に応答して、チャージポンプ回路21の昇圧倍率を切り換える機能を有している。詳細には、倍率切替回路25には、バッテリー電圧VBATが所定値より高い場合にHighレベルに、低い場合にLowレベルに設定されるVBATモニター信号VBATMONが供給される。倍率切替回路25は、このVBATモニター信号VBATMONに応答してチャージポンプ回路21の昇圧倍率を決定する。チャージポンプ回路21に2倍昇圧動作をさせる場合、倍率切替回路25は、電圧モニター切り替え信号PMODELIMをLowレベルに設定する。一方、チャージポンプ回路21に3倍昇圧動作をさせる場合、倍率切替回路25は、電圧モニター切り替え信号PMODELIMをHighレベルに設定する。
続いて、図2A、図2Bの昇圧回路200の動作について説明する。VBATモニター信号VBATMONからバッテリー電圧VBATの上昇を検知すると、倍率切替回路25は、電圧モニター切り替え信号PMODELIMをLowレベルに設定してチャージポンプ回路21の昇圧倍率を2倍に設定する。電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルに設定されたことに応答して、図2Aに示されているように、チャージポンプ回路21のスイッチS119が常時オフに設定され、また、加算/比較回路22のスイッチS11Cがオンに、スイッチS11Bがオフに設定される。これにより、加算/比較回路22は、電圧VADDが基準値VADD1より低い場合に出力電圧VCTLをHighレベルにし、電圧VADDが基準値VADD1より高い場合に出力電圧VCTLがLowレベルにする設定になる。
図3Aは、2倍昇圧動作時における、昇圧クロックDCCLKがHighレベル、Lowレベルのそれぞれの場合についてのスイッチS111〜S119、S11B〜S11Eの状態を示している。図3Aにおいて、2倍昇圧動作時では、チャージポンプ回路21のスイッチS111〜S118、S11D、S11Eが、昇圧クロックDCCLKに同期してオンオフされることに留意されたい。
加算/比較回路22の出力電圧VCTLがHighレベルの場合(電圧VADDが基準値VADD1より低い場合)の2倍昇圧動作時のチャージポンプ回路21の各スイッチの動作は下記の通りである:スイッチS112、S117は、昇圧キャパシタC11をバッテリー電圧VBATで充電する。スイッチS111、S115は、昇圧出力端子21aをバッテリー電圧VBATと昇圧キャパシタC11の電圧VC11で持ち上げて平滑容量C13を充電し、出力電源電圧VDD2を生成する。スイッチS11Dは、昇圧キャパシタC11の充電中に昇圧キャパシタC11の電圧VC11を取り出して加算/比較回路22に出力する。スイッチS114、S118は、昇圧キャパシタC12をバッテリー電圧VBATで充電する。スイッチS113、S116は、昇圧出力端子21aをバッテリー電圧VBATと昇圧キャパシタC12の電圧VC12で持ち上げて平滑容量C13を充電し、出力電源電圧VDD2を生成する。スイッチS11Eは、昇圧キャパシタC12の充電中に昇圧キャパシタC12の電圧VC12を取り出して加算/比較回路22に出力する。このような動作により、昇圧キャパシタC11、C12の充放電が行われ、昇圧出力端子21aに出力電源電圧VDD2が生成される。
一方、加算/比較回路22の出力電圧VCTLがLowレベルの場合(電圧VADDが基準値VADD1より高い場合)、スイッチS117、S118が昇圧クロックDCCLKに関係なくオフに設定され、昇圧キャパシタC11、C12の充電が停止される。一方で、昇圧キャパシタC11、C12の放電は継続して行われるので、放電に伴って昇圧キャパシタC11、C12の電圧VC11、VC12及び出力電源電圧VDD2が低下していく。
以下では、2倍昇圧動作時に出力電源電圧VDD2を所望値VDD2に設定するための基準電圧VREF及び抵抗値R15〜R17の条件について考察する。簡単の為に、昇圧キャパシタC11、C12の電圧VC11、VC12は、同一値VCであると考えると、下記の式が成立する:
VADD=(VC+VDD2+VBAT)/3 ,・・・(3)
VCMP=VADD・R17/(R15+R16+R17).
・・・(4)
ここで、出力電源電圧VDD2を所望値VDD2とするためにはVC+VBAT=VDD2のとき、VCMP=VREFが成立すればよい。したがって、下記式が成立する。
2・VDD2/3=VREF・(R15+R16+R17)/R17・・・(5)
式(5)を満足するように基準電圧VREF及び抵抗値R15〜R17を設定すれば、2倍昇圧動作時に出力電源電圧VDD2を所望値VDD2に調節可能である。
一方、VBATモニター信号VBATMONからバッテリー電圧VBATの低下を検知すると、倍率切替回路25は、電圧モニター切り替え信号PMODELIMをHighレベルに設定してチャージポンプ回路21の昇圧倍率を3倍に設定する。電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルに設定されたことに応答して、図2Bに示されているように、チャージポンプ回路21のスイッチS113、S115が常時オフに設定され、また、加算/比較回路22のスイッチS11Cがオフに、スイッチS11Bがオンに設定される。これにより、加算/比較回路22は、電圧VADDが基準値VADD2より低い場合に出力電圧VCTLをHighレベルにし、電圧VADDが基準値VADD2より高い場合に出力電圧VCTLがLowレベルにする設定になる。
図3Bは、3倍昇圧動作時における、昇圧クロックDCCLKがHighレベル、Lowレベルのそれぞれの場合についてのスイッチS111〜S119、S11B〜S11Eの状態を示す表である。図3Bにおいて、3倍昇圧動作時では、チャージポンプ回路21のスイッチS111、S112、S114、S116〜S119、S11D、S11Eが、昇圧クロックDCCLKに同期してオンオフされ、スイッチS113、S115が常時OFFされることに留意されたい。
加算/比較回路22の出力電圧VCTLがHighレベルの場合(電圧VADDが基準値VADD1より低い場合)の3倍昇圧動作時のチャージポンプ回路21の各スイッチの動作は下記の通りである:スイッチS112、S117は、昇圧キャパシタC11をバッテリー電圧VBATで充電する。スイッチS111は、昇圧キャパシタC11、C12を接続する接続ノードをバッテリー電圧VBATと昇圧キャパシタC11の電圧VC11で持ち上げる。スイッチS11Dは、昇圧キャパシタC11の充電中に昇圧キャパシタC11の電圧VC11を取り出して加算/比較回路22に出力する。スイッチS114、S118は、昇圧キャパシタC12をバッテリー電圧VBATで充電する。スイッチS116、S119は、昇圧出力端子21aをバッテリー電圧VBATと昇圧キャパシタC11の電圧VC11と昇圧キャパシタC12の電圧VC12とで持ち上げて平滑容量C13を充電し、出力電源電圧VDD2を生成する。スイッチS11Eは、昇圧キャパシタC12の充電中に昇圧キャパシタC12の電圧VC12を取り出して加算/比較回路22に出力する。このような動作により、昇圧キャパシタC11、C12の充放電が行われ、昇圧出力端子21aに出力電源電圧VDD2が生成される。
一方、加算/比較回路22の出力電圧VCTLがLowレベルの場合(電圧VADDが基準値VADD1より高い場合)、スイッチS117、S118が昇圧クロックDCCLKに関係なくオフに設定され、昇圧キャパシタC11、C12の充電が停止される。昇圧キャパシタC11、C12の放電は継続して行われるので、放電に伴って昇圧キャパシタC11、C12の電圧VC11、VC12及び出力電源電圧VDD2が低下していく。
以下では、3倍昇圧動作時に出力電源電圧VDD2を所望値VDD2とする基準電圧VREF及び抵抗値R15〜R17について考察する。下記の式が成立する:
VADD=(VC11+VC12+VDD2+VBAT)/4 ,・・・(6)
VCMP=VADD・(R16+R17)/(R15+R16+R17).
・・・(7)
ここで、所望の出力電源電圧VDD2をVDD2とするためにはVC11+VC12+VBAT=VDD2のとき、VCMP=VREFが成立すればよいから、下記式が成立する。
2・VDD2/4=VREF・(R15+R16+R17)/(R16+R17)
・・・(8)
式(8)を満足するように基準電圧VREF及び抵抗値R15〜R17を設定すれば、3倍昇圧動作時に出力電源電圧VDD2を所望値VDD2に調節可能である。
式(5)、式(8)の両方を満足するように基準電圧VREF及び抵抗値R15〜R17を設定すれば、2倍昇圧動作時、3倍昇圧動作時のいずれにおいても、出力電源電圧VDD2を所望値VDD2に調節可能である。
以上に説明された図2A、図2Bの昇圧回路200は、バッテリー電圧VBATに応じて2倍昇圧、3倍昇圧の切り替えが可能であり、広い範囲のバッテリー電圧VBATに対応できる。しかしながら、発明者は、昇圧回路200に下記の2つの問題があることを見出した。
第1の問題は、チャージポンプ回路21の動作を3倍昇圧から2倍昇圧に切り換える場合、昇圧キャパシタC11、C12の電荷の不足により、昇圧出力端子21aから電荷が引き込まれ、出力電源電圧VDD2が持ち下がってしまうことである。図4のC点、D点は、チャージポンプ回路21の動作が3倍昇圧から2倍昇圧に切り換えられるときの出力電源電圧VDD2の変動を示している。
第2の問題は、チャージポンプ回路21の動作を2倍昇圧から3倍昇圧に切り換える場合、昇圧キャパシタC11、C12の残留電荷により、出力電源電圧VDD2が持ち上がってしまうことである。図4のE点は、チャージポンプ回路21の動作が2倍昇圧から3倍昇圧に切り換えられるときの出力電源電圧VDD2の変動を示している。
図5A、図5Bは、このような問題を回避する為の昇圧回路200Aの構成を示している。図5A、図5Bの昇圧回路200Aと図2A、図2Bの昇圧回路200の相違点は、下記の通りである。第1に、図5A、図5Bの昇圧回路200Aでは、加算/比較回路22に供給される電圧モニター切り替え信号PMODELIMとは別に、チャージポンプ回路21の設定を切り替えるための昇圧倍率切替信号RATIOSWが、倍率切替回路25からスイッチ制御回路23に供給される。スイッチ制御回路23は、昇圧倍率切替信号RATIOSWに応答して、チャージポンプ回路21の動作を2倍昇圧又は3倍昇圧に設定する。電圧モニター切り替え信号PMODELIMとは別に昇圧倍率切替信号RATIOSWを供給することは、加算/比較回路22の設定の切り替えを、チャージポンプ回路21の設定の切り替えに先行して行うことを可能にする。後述のように、加算/比較回路22の設定の切り替えを、チャージポンプ回路21の設定の切り替えに先行して行うことは、出力電源電圧VDD2の持ち上がり及び持ち下がりを防ぐ為に重要である。第2に、昇圧キャパシタC12の充電された電荷をグランドに放電するためのスイッチS11Aが追加されている点である。スイッチS11Aには倍率切替回路25からC2放電信号DISCHが供給される。昇圧倍率を2倍から3倍に切り換える場合には、C2放電信号DISCHがアサートされてスイッチS11Aがオンされ、スイッチS11Aを介して昇圧キャパシタC12が放電される。
以下、図5A、図5Bの昇圧回路200Aの動作について説明する。昇圧回路200Aの基本的な動作は、図2A、図2Bの昇圧回路200と同様であるが、昇圧倍率を切り換えるときの動作が異なっている。以下では、昇圧倍率を切り換えるときの動作を詳細に説明する。
図6Aは、昇圧動作を3倍昇圧から2倍昇圧に切り換えるときの昇圧回路200Aの動作を示すタイミングチャートである。バッテリー電圧VBATが上昇し、VBATモニター信号VBATMONがHighレベルからLowレベルになると、倍率切替回路25は、昇圧回路200Aの動作を3倍昇圧から2倍昇圧に切り替える。より具体的には、まず、昇圧キャパシタC11、C12が放電から充電に切り替わるタイミングで、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルからLowレベルに切り替えられる。これにより、加算/比較回路22の出力信号VCTLがHighレベルからLowレベルに、又はその逆に切り替えられる電圧VADDの値が、基準値VADD2から基準値VADD1(>VADD2)に切り替えられる。この結果、出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値が増大され、昇圧キャパシタC11、C12に充電される電圧VC11、VC12が増大する。続いて、昇圧倍率切換信号RATIOSWが切り替えられてチャージポンプ回路21の動作が3倍昇圧から2倍昇圧に切り替えられる。これにより、昇圧キャパシタC11、C12の電荷の不足が解消され、図7の点Bに示されているように、出力電源電圧VDD2の持ち下がりが低減される。
一方、図6Bは、昇圧動作を2倍昇圧から3倍昇圧に切り換えるときの昇圧回路200Aの動作を示すタイミングチャートである。バッテリー電圧VBATが低下し、VBATモニター信号VBATMONがLowレベルからHighレベルになると、倍率切替回路25は、昇圧回路200Aの動作を2倍昇圧から3倍昇圧に切り替える。より具体的には、まず、昇圧キャパシタC11の充電から昇圧キャパシタC12の充電に切り替わるタイミングで電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルからHighレベルに切り替えられる。これにより、加算/比較回路22の出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値が、基準値VADD1から基準値VADD2(<VADD1)に切り替えられる。加えて、本来、昇圧クロック信号DCCLKの制御により昇圧キャパシタC12が充電されるタイミングにおいて、C2放電信号DISCHがアサートされ、昇圧キャパシタC12の電荷がグランドに放電される。このとき、昇圧キャパシタC11は昇圧出力端子21aに接続され、昇圧キャパシタC11の電荷はグランドには放電されないことに留意されたい。続いて、昇圧倍率切換信号RATIOSWが切り替えられてチャージポンプ回路21の動作が2倍昇圧から3倍昇圧に切り替えられる。これにより、昇圧キャパシタC11、C12における電荷の過剰が解消され、図7の点Aに示されているように、出力電源電圧VDD2の持ち上がりが抑制される。
以上に説明されているように、図6A、図6Bの動作によれば、図7に示されているように、昇圧回路200Aの昇圧倍率の切り替えの際の出力電源電圧VDD2の変動が抑制される。
本実施形態のように、本発明の昇圧回路が液晶表示装置10に適用される場合には、昇圧倍率の切り替えは、図6A、図6Bに示されているように、垂直同期期間のうちの表示ブランク期間において行われることが好ましい。これにより、表示期間中における出力電源電圧VDD2が安定化され(即ち、電源ノイズが低減され)、画像の向上を図ることができる。
なお、図5A、図5Bの昇圧回路200Aでは、昇圧キャパシタC12とグランドの間にスイッチS11Aが接続されているが、スイッチS11Aは、昇圧キャパシタC11とグランドの間に接続されることも可能である。この場合、昇圧動作を2倍昇圧から3倍昇圧に切り換える際に、昇圧キャパシタC12の充電から昇圧キャパシタC11の充電に切り替わるタイミングで電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルからLowレベルに切り替えられる。この結果、本来、昇圧クロック信号DCCLKの制御により昇圧キャパシタC11が充電されるタイミングにおいて、昇圧キャパシタC11の電荷がグランドに放電されて、出力電源電圧VDD2の持ち上がりが抑制される。
また、図5A、図5Bの昇圧回路200Aでは、昇圧倍率が2倍と3倍との間で切り替えられるように構成されているが、切り替えられる昇圧倍率の組み合わせは、2倍と3倍に限られない。本願発明は、チャージポンプ回路21が複数の昇圧キャパシタを備えており、その昇圧キャパシタの間の接続を切り替えることによって昇圧倍率が切り替えられるような構成を有している場合に一般的に適用可能であることに留意されたい。
例えば、図8A、図8Bに図示された昇圧回路200Bのように、昇圧倍率を2倍と2.5倍の間で切り替える動作を行う場合にも、本発明は適用可能である。図8A、図8Bの昇圧回路200Bでは、図5A、図5Bの昇圧回路200AにスイッチS11F、S11G、及び昇圧キャパシタC14が追加されている。図9A、図9Bは、それぞれ、2倍昇圧、2.5倍昇圧を行う場合の各スイッチの動作を示す表である。この場合でも、昇圧倍率の切り替えは、上記で述べられた手順と同様の手順で行われる。
具体的には、昇圧動作を2.5倍昇圧から2倍昇圧に切り換える場合、まず、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがHighレベルからLowレベルに切り替えられ、加算/比較回路22の出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値が、基準値VADD2から基準値VADD1(>VADD2)に切り替えられる。ここで、基準値VADD2は、抵抗素子R15〜R17の抵抗値によって2.5倍昇圧に対応する値に調節されることに留意されたい。続いて、昇圧倍率切換信号RATIOSWが切り替えられてチャージポンプ回路21の動作が2.5倍昇圧から2倍昇圧に切り替えられる。
一方、昇圧動作を2倍昇圧から2.5倍昇圧に切り換える場合、電圧モニター切り替え信号PMODELIMがLowレベルからHighレベルに切り替えられ、加算/比較回路22の出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値が、基準値VADD1から基準値VADD2(<VADD1)に切り替えられる。更に、C2放電信号DISCHがアサートされ、昇圧キャパシタC12の電荷がグランドに放電される。続いて、昇圧倍率切換信号RATIOSWが切り替えられてチャージポンプ回路21の動作が2倍昇圧から2.5倍昇圧に切り替えられる。
また、図8A、図8Bの昇圧回路200Bは、昇圧倍率が2.5倍と3倍の間で切り替えられる昇圧回路としても動作可能であることに留意されたい。図10A、図10Bは、それぞれ、昇圧倍率が2.5倍、3倍である場合の昇圧回路200Bの各スイッチの動作を示す表である。この場合も、基準値VAAD1、VAAD2は、抵抗素子R15〜R17の抵抗値によって、それぞれ、2.5倍昇圧、3倍昇圧に対応する値に調節される点、及び、チャージポンプ回路21の動作が、2.5倍昇圧、3倍昇圧の間で切り替えられる点を除いては、上述の同様の手順で昇圧倍率が切り替えられる。
更に、上述の実施形態では、電圧VADDから比較電圧VCMPとの比率を切り替えることにより、加算/比較回路22の出力信号VCTLが遷移する電圧VADDの値が切り替えられているが、図11A、図11Bに図示されているように、基準電圧VREFの値を電圧モニター切り替え信号PMODELIMによって切り替えられる構成も可能である;ここで、図11Aは、2倍昇圧を行う場合の昇圧回路200Cの動作に対応しており、図11Bは、3倍昇圧を行う場合の昇圧回路200Cの動作に対応している。この場合、定電圧源26は、電圧モニター切り替え信号PMODELIMに応答して基準電圧VREF1、VREF2のいずれかを出力するように構成される。基準電圧VREF1は、相対的に低いほうの昇圧倍率(上記の実施形態では2倍又は2.5倍)にあわせて決定され、基準電圧VREF2は、相対的に高いほうの昇圧倍率(上記の実施形態では2.5倍又は3倍)にあわせて決定される。ここで、VREF1>VREF2である。このような構成でも、本発明の所望の目的を達成できることは、当業者には自明的であろう。
10:液晶表示装置
1:液晶表示パネル
2:データ線駆動回路
3:走査線駆動回路
4:電源回路
5:表示制御回路
6:バッテリー
7:データ線
8:走査線
11:TFT
12:保持容量
13:液晶容量
200、200A、200B、200C:昇圧回路
21:チャージポンプ回路
21a:昇圧出力端子
22:加算/比較回路
23、24:スイッチ制御回路
25:倍率切替回路
26:定電圧源
C11、C12、C14:昇圧キャパシタ
C13:平滑容量
AMP1:オペアンプ
CMP1:コンパレータ

Claims (1)

  1. 昇圧クロック信号を用いて供給電圧を昇圧して昇圧出力電圧を生成するチャージポンプ回路と、
    前記チャージポンプ回路を制御する制御回路部
    とを備え、
    前記チャージポンプ回路は、複数の昇圧キャパシタと前記供給電圧を前記昇圧キャパシタに供給するための充電用スイッチとを備えると共に、前記複数の昇圧キャパシタの接続関係の切り替えによって昇圧倍率が変更可能に構成され、
    前記制御回路部は、前記チャージポンプ回路の昇圧倍率を切り替える制御を行うと共に、前記充電用スイッチを前記昇圧クロック信号に同期してオンオフする第1動作と前記昇圧クロック信号に無関係にオフする第2動作とを、前記複数の昇圧キャパシタのうち充電されている充電中昇圧キャパシタの電圧と前記供給電圧の和に対応して生成される和対応電圧に応答して選択的に行うように構成され、
    前記制御回路部は、前記チャージポンプ回路の昇圧倍率を第1倍率から前記第1倍率より低い第2倍率に切り替える際、前記充電用スイッチを前記第1動作と前記第2動作との間で切り替える前記和対応電圧の基準値を前記第1倍率に対応して決定される第1値から前記第2倍率に対応して決定される第2値に切り替えた後、前記チャージポンプ回路の前記複数の昇圧キャパシタの接続関係を切り替える
    昇圧回路。
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