JP5300019B2 - 2つの日車を含むカレンダ機構付き時計 - Google Patents

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Description

本発明は、2つの日車によって日付を表示するカレンダ機構付き時計に関する。さらに詳細には、本発明は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車と、第一日車及び第二日車を送るためのプログラム車とを含むカレンダ機構付きの時計に関する。
(1)用語の説明:
一般に、時計の駆動部分を含む機械体を「ムーブメント」と称する。ムーブメントに文字板、針を取り付けて、時計ケースの中に入れて完成品にした状態を時計の「コンプリート」と称する。時計の基板を構成する地板の両側のうちで、時計ケースのガラスのある方の側、すなわち、文字板のある方の側をムーブメントの「裏側」又は「ガラス側」又は「文字板側」と称する。地板の両側のうちで、時計ケースの裏蓋のある方の側、すなわち、文字板と反対の側をムーブメントの「表側」又は「裏蓋側」と称する。ムーブメントの「表側」に組み込まれる輪列を「表輪列」と称する。ムーブメントの「裏側」に組み込まれる輪列を「裏輪列」と称する。一般に、「12時側」とは、アナログ式時計において、文字板の12時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「12時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「12時側」に向かう方向を示す。また、「3時側」とは、アナログ式時計において、文字板の3時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「3時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「3時側」に向かう方向を示す。また、「6時側」とは、アナログ式時計において、文字板の6時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「6時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「6時側」に向かう方向を示す。また、「9時側」とは、アナログ式時計において、文字板の9時に対応する目盛が配置されている方の側を示す。「9時方向」とは、アナログ式時計において、指針の回転中心から「9時側」に向かう方向を示す。さらに、「2時方向」、「2時側」のように、その他の文字板の目盛が配置されている方の側を示すことがある。
(2)従来のカレンダ機構付き時計:
以下に、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含む従来のカレンダ機構付き時計の構成について説明する。
(2・1)従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計:
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計は、10本の歯を有する一の位用星型歯車と連動する一の位用可動部分と、4本の歯を有する十の位用星型歯車と連動する十の位用可動部分とを備え、一の位用星型歯車と十の位用星型歯車は、それぞれ一つの冠状歯車に設けた一の位用内歯車と十の位用内歯車によって直接駆動されるように構成されていた(特許文献1参照)。
(2・2)従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計:
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計は、少なくとも部分的に重なり合っている2つの日車、すなわち第一日車と第二日車を備える。第一日車は1の位の日付表示を提供し、第二日車は10の位の日付表示を提供する。第一日車には、円周方向に「0」、「1」から「9」の数字、すなわち10個の数字が設けられている。第二日車には、円周方向に2組の「0」から「3」の数字、すなわち8個の数字が設けられている。駆動機構は、筒車の回転により24時間につき1周する24時間車と、24時間車の回転により作動する作動レバーと、他の制御用歯車などを含む。作動レバーの作動によってプログラム車が回転し、第一日車駆動車が第一日車を回転させ、第二日車駆動車が第二日車を回転させる。第一日車の回転は、第一日車ジャンパによって規正される。第二日車の回転は、第二日車ジャンパによって規正される(特許文献2参照)。
(2・3)従来の第三タイプのカレンダ機構付き時計:
従来の第三タイプのカレンダ機構付き時計は、日付の1の位を表示する1の位円盤と、日付の10の位を表示する10の位円盤とを備える。1の位ピニオンが1の位円盤に固定されている。1の位ジャンパが1の位ピニオンの角度位置を維持する。10の位ピニオンが10の位円盤に固定されている。10の位ジャンパが10の位ピニオンの角度位置を維持する。1の位ピニオンは、日にち歯車の歯列の上半分と噛み合う。1の位円盤には、円周方向に「0」、「1」から「9」の数字、すなわち10個の数字が設けられている。10の位円盤には、円周方向に2組の「0」から「3」の数字と、2つの「0」、すなわち10個の数字が設けられている。駆動装置のそれぞれの鉤は日にち歯車の歯列と噛み合い、それによって、日にち歯車の歯を一日に1ピッチだけ前進させる。10の位ピニオンは中間可動部品によって1ピッチずつ駆動される。中間可動部品は、遊び歯車を介して日にち歯車によって1ピッチずつ駆動される(特許文献3参照)。
(2・4)従来の第四タイプのカレンダ機構付き時計:
従来の第四タイプのカレンダ機構付き時計は、日付のうちの一の位を表示する第一日車および第二日車と、日付のうちの十の位を表示する第三日車と、駆動機構の作動に基づいて、第一日車、第二日車、第三日車を、それぞれ間欠的に回転させることができるプログラム車とを備える。第一日車の第一日文字のうちの1つと、第三日車の第三日文字のうちの1つとによって日を表示し、第二日車の第二日文字のうちの1つと、第三日車の第三日文字のうちの1つとによって日を表示することができる(特許文献4参照)。
特許第3322678号公報 欧州特許出願公開第1070996 A1号公報 特開2000−147148号公報 特開2007−93591号公報
従来の第一タイプのカレンダ機構付き時計では、冠状歯車の高さが2段になっていて、下部の歯車で第二日車を送り、上部の歯車で第一日車を送る構造になっている。さらに、プログラム歯車の歯部が下部の歯車の下側にあり、全部で三層構造になっている。このため、部品点数が多くなり、時計が厚くなるという課題があった。
従来の第二タイプのカレンダ機構付き時計では、一の位の日を送る歯車と、十の位の日を送る歯車が二重になっているため、時計が厚くなるという課題があった。このカレンダ機構付き時計では、一の位の日の表示板と、十の位の日の表示板が二重になっているため、さらに時計が厚くなるという課題があった。このカレンダ機構付き時計では、日回し車48に設けたレバー駆動ピン46により作動レバー44を介してプログラム車を1歯回転させている。したがって、駆動機構が複雑であり、駆動機構が占有する面積が大きくなる課題があった。
従来の第三タイプのカレンダ機構付き時計では、10の位ピニオンは中間可動部品と遊び歯車を介して日にち歯車によって駆動されるので、10の位円盤を駆動するための駆動機構が複雑であり、駆動機構が占有する面積が大きくなる課題があった。
従来の第四タイプのカレンダ機構付き時計では、日付のうちの一の位を表示する第一日車および第二日車と、日付のうちの十の位を表示する第三日車とを備えるので、部品点数が多くなり、また、時計が厚くなるという課題があった。
さらに、従来のカレンダ機構付き時計は駆動機構が複雑であり、駆動機構の回転負荷が大きいという課題があった。また、従来のカレンダ機構付き時計は、日車の円周方向に10個の日を示す数字が設けられているので、日を示す数字の寸法を大きくするのが困難であった。
本発明の目的は、カレンダ機構付き時計において、日付の1の位を表示する日車と、日付の10の位を表示する日車とを含むように構成し、これらの2つの日車を駆動する駆動機構を簡単な構造で、コンパクトな機構となるように構成することにある。また、本発明の他の目的は、大きくて見やすい日文字を有する日車を備えたカレンダ機構付き時計を提供することにある。また、本発明の他の目的は、駆動機構の回転負荷が小さいカレンダ機構付き時計を提供することにある。
本発明は、2つの日車によって日付を表示するカレンダ機構付き時計において、カレンダ機構付き時計を駆動するための駆動機構と、前記駆動機構の作動により回転して時刻情報を表示する時刻表示車と、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車と、前記駆動機構の作動に基づいて、前記第一日車、および、前記第二日車を、それぞれ間欠的に回転させることができるように構成されたプログラム車とを備えるように構成した。前記プログラム車は、前記駆動機構の作動を受け入れて前記プログラム車を送るためのプログラム車歯部と、前記第一日車を送るように構成された第一日車送り歯と、前記第一日車を送ることができ、かつ、前記第二日車を送るための第二日車送り爪を先端部に設けた第二日車送り歯と、前記第一日車を送ることができず、かつ、前記第二日車を送ることができないようになっている修正歯とを含んでいる。
前記第一日車送り歯と、前記第二日車送り歯と、前記修正歯は、前記プログラム車の外側に配置されている。前記第二日車送り歯の歯丈は、前記第一日車送り歯の歯丈より大きく構成され、かつ、前記第一日車送り歯の歯丈は、前記修正歯の歯丈より大きく構成されている。前記プログラム車を送るためのプログラム車歯部が、内歯として前記プログラム車に設けられている。
本発明のカレンダ機構付き時計では、外周部が互いに近接して位置決めされた、前記第一日車に設けられた第一日文字のうちの1つと、前記第二日車に設けられた第二日文字のうちの1つとによって、日に関する情報を表示することができるように構成されている。この構成により、第一日車、第二日車を駆動する駆動機構が簡単かつコンパクトに構成されたカレンダ機構付き時計を実現することができる。また、この構成により、大きくて見やすい日文字を有する日車を備えたカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、前記プログラム車は、前記駆動機構の作動を受け入れるための31個のプログラム車歯部を有し、前記第一日車送り歯を設ける数は25個であり、前記第二日車送り歯を設ける数は4個であり、前記修正歯を設ける数は2個であり、前記プログラム車は、1つの平面内にあるような形状に構成されるのが好ましい。この構成により、部品点数が少なく、かつ、コンパクトに構成されたカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計では、前記第一日車において、10個の数字からなる第一日文字が第一日文字表示面に設けられ、前記第一日文字は、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の順序で円周方向に配置されており、前記第二日車において、8個の数字からなる第二日文字が第二日文字表示面に設けられ、前記第二日文字は、「0」、「1」、「2」、「3」、「0」、「1」、「2」、「3」の順序で円周方向に配置されるのがよい。この構成により、コンパクトに構成されたカレンダ機構付き時計を実現することができる。また、この構成により、大きくて見やすい日文字を有する日車を備えたカレンダ機構付き時計を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真を引き出した状態において、前記巻真を回転させることにより前記第一日車の表示内容と、前記第二日車の表示内容を修正することができるカレンダ修正機構を備え、前記カレンダ修正機構は修正車を含み、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真を引き出した状態において、前記巻真の回転に基づいて前記修正車が回転することにより、前記修正車に設けられた修正ピンが、前記プログラム車の修正送り溝に入り、前記プログラム車を回転させることができるように構成されるのがよい。本発明のカレンダ機構付き時計は、コンパクトな構成により、簡便に日付表示を修正させることができる。
本発明のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム車の回転中心の位置は、前記時刻表示車の回転中心の位置を基準として、第一日文字および第二日文字を文字板の窓部から表示する位置に対して反対側の位置において、前記時刻表示車の回転中心の位置から偏心した位置に配置されるように構成されるのがよい。この構成により、第一日文字および第二日文字を大きく構成し、見やすいカレンダ機構を実現することができる。
本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、ムーブメントを文字板側から見たときの2つの日車とプログラム歯車の配置と相互関係を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、ムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、てんぷ受、輪列受、自動巻輪列受をはずした状態のムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、プログラム回し車、プログラム回し中間車の部分を示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、巻真、日の裏車の部分を示す部分断面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、プログラム車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、30日から31日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、30日から31日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、30日から31日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、31日から01日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、31日から01日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、31日から01日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、01日から02日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、01日から02日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、01日から02日に変わる状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に修正する状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その1)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に修正する状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その2)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、29日から30日に修正する状態における日送り機構の構造を示す部分平面図(その3)である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、文字板の12時方向に日窓を配置した構成で、「31日」を表示している状態のコンプリートを示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第一日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、第二日車を示す平面図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態において、駆動機構、表輪列、カレンダ機構などを示すブロック図である。 本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態において、ムーブメントを裏蓋側から見たときの構造を示す概略平面図である。
以下に、本発明のカレンダ機構付き時計の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(1)本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態の構造:
最初に、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態について説明する。本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態は、カレンダ機構付き時計を自動巻機構付きの機械式時計で構成した実施形態である。
(1・1)ムーブメントの表側の構造:
最初に、本発明の表示修正機構付き時計の第1の実施の形態について説明する。この第1の実施の形態は、カレンダ修正機構付き時計に関するものである。図1〜図5を参照すると、本発明のカレンダ修正機構付き時計はムーブメント100を備える。「ムーブメント」とは、駆動部分を含む時計の機械体を示す。また、「コンプリート」とは、時計のムーブメントに文字板、指針(時針、分針、秒針など)、りゅうずなどを取り付けて時計ケース(時計外装)に収容した時計の完成体を示す。ムーブメント100は、時計の基板を構成する地板102を含む。ムーブメント100において、「表側」とは、地板102の両面のうちで、時計ケースのガラスから遠い方の側、すなわち、「裏蓋側」を示す。ムーブメント100において、「裏側」とは、地板102の両面のうちで、時計ケースのガラスに近い方の側、すなわち、「文字板側」を示す。ムーブメント100は、一番受104と、二番受105と、アンクル受106と、てんぷ受107とを備える。文字板110が地板102のガラス側に配置される。文字板110は文字板受リング109を介して地板102に取付けられる。巻真118が地板102に対して回転可能であって、かつ、軸線方向に移動可能なように、地板102に組み込まれる。
ムーブメント100の表側には、表輪列と、脱進機構と、調速機構と、自動巻機構と、手巻機構と、切換装置とが配置される。或いは、切換装置はムーブメント100の裏側に配置してもよい。或いは、ムーブメント100の表側に手巻機構を配置し、自動巻機構を省略してもよい。ムーブメント100の裏側には、裏輪列と、日表示機構と、日修正機構とが配置される。必要ならば、ムーブメント100の裏側には、曜表示機構、曜修正機構、24時表示機構、月表示機構、月齢表示機構、ぜんまい巻き状態表示機構などのうちのいずれかなどを配置してもよい。表輪列は地板102、一番受104、二番受105に対して回転可能に支持される。裏輪列は地板102に対して回転可能に支持される。
(1・2)表輪列の構成:
次に、表輪列の構成について説明する。図2、図3、図5を参照すると、香箱車120が一番受104及び地板102に対して回転可能に支持される。香箱車120は、ぜんまい(図示せず)を有する。ぜんまいは機械式時計の動力源を構成する。ぜんまいが巻き戻される(解放される)ことにより、香箱車120の香箱歯車は1つの方向に回転し、表輪列及び裏輪列の回転を介して、指針(時針、分針、秒針など)により時刻情報を表示する。ぜんまいの動力により回転する香箱歯車の回転は、調速装置及び脱進装置によって制御される。調速装置はてんぷ142を含む。脱進装置はアンクル144及びがんぎ車146を含む。てんぷ142はてんぷ受107及び地板102に対して回転可能に支持される。アンクル144はアンクル受106及び地板102に対して回転可能に支持される。がんぎ車146は一番受104及び地板102に対して回転可能に支持される。香箱歯車の回転により、二番車122(図4参照)が1時間に1回転するように構成される。二番車122は二番受105及び地板102に対して回転可能に支持される。二番車122の回転により、三番車124が回転するように構成される。
三番車124は一番受104及び地板102に対して回転可能に支持される。三番車124の回転により、四番車126が1分間に1回転するように構成される。四番車126は一番受104及び地板102に対して回転可能に支持される。四番車126の回転速度は、がんぎ車146により制御されるように構成される。がんぎ車146の回転速度は、アンクル144により制御されるように構成される。アンクル144の揺動運動は、てんぷ142により制御されるように構成される。てんぷ規正レバー140が、てんぷ142の作動を規正させるために設けられる。すなわち、巻真118を2段目にした状態では、てんぷ規正レバー140は、てんぷ142の天輪142cに接触し、天輪142cの回転を停止させることができるように構成される。表輪列は、二番車122、三番車124、四番車126を含む。二番車122の筒かな123に取付けられた分針352が「分」を表示するように構成される。四番車126に取付けられた秒針358が「秒」を表示するように構成される。四番車126の回転中心と二番車122の回転中心とは同じ位置にあるように構成される。
角穴車130の角穴部が、香箱車120の香箱真の上方部(一番受104がある方の側)に設けられた角軸部に組み込まれる。角穴止めねじ132により、角穴車130は香箱真120cと一体になって回転するように支持される。角穴車130は香箱車120の回転する方向と同一の方向にのみ回転することができる。角穴車の回転規正部材を構成するこはぜ131が、角穴車130の回転を1つの方向のみに規正するために一番受104に設けられる。こはぜ131により、角穴車130が香箱車120の回転する方向と反対の方向に回転するのを阻止することができる。手巻機構は、つづみ車272と、きち車133と、丸穴車134と、丸穴伝え車(図示せず)とを含む。丸穴車134は一番受104の裏面に対して回転可能に支持される。丸穴伝え車は一番受104の表面に対して回転可能に支持される。丸穴車134と、丸穴伝え車は一体に回転するように固定される。揺動丸穴車136は一番受下座129に対して回転可能なように組み込まれる。丸穴伝え車の回転により、揺動丸穴車135が回転するように構成される。一番受下座129は、丸穴車134の中心軸を回転中心として揺動回転するように構成される。つづみ車272の1つの方向の回転により、きち車133が回転するように構成される。きち車133の回転により、丸穴車134と揺動丸穴車135が一体に回転するように構成される。丸穴伝え車の回転により揺動丸穴車135は揺動し、揺動丸穴車135の回転により、角穴車130が時計回り方向に回転するように構成される。角穴車130が回転することにより、ぜんまいを巻くことができるように構成される。
(1・3)自動巻機構の構成:
次に、自動巻機構の構成について説明する。図2において、ぜんまいを巻き上げるための自動巻機構がムーブメント100の表側に設けられる。自動巻機構は、回転錘210と、一番伝え車212と、つめレバー214と、二番伝え車216とを含む。回転錘210はボールベアリング210bを介して一番受104に回転可能に組み込まれる。一番伝え車212は一番受104及び地板102に対して回転可能に支持される。一番伝え車212の歯車部は回転錘210の回転錘かな210cに噛み合うように構成される。つめレバー214の基部の穴(図示せず)が、一番伝え車212の偏心カム部分(図示せず)に回転可能に組み込まれる。つめレバー214は2つのつめ部分、すなわち引きつめ214fと、押しつめ214gとを有する。二番伝え車216は一番受104に対して回転可能に支持される。つめレバー214の引きつめ214fと、押しつめ214gは、二番伝え車216のラチェット歯(図示せず)に噛合うように構成される。回転錘210が回転すると、一番伝え車212が回転して、つめレバー214を作動させるように構成される。つめレバー214の引きつめ214fは、二番伝え車216を1つの方向(図2において反時計回り方向)にのみ回転させることができるように構成される。つめレバー214の押しつめ214gは、二番伝え車216を1つの方向(図2において反時計回り方向)にのみ回転させることができるように構成される。したがって、回転錘210が回転すると、つめレバー214が作動し、二番伝え車216の回転に基づいて、角穴車130が時計回り方向に回転するように構成される。その結果、回転錘210が回転すると、自動巻機構の作動により、ぜんまいを巻きあげることができる。
(1・4)裏輪列の構成:
次に、裏輪列の構成について説明する。図5を参照すると、裏輪列は、日の裏車230と、筒車232とを含む。日の裏車230は地板102に対して回転可能に支持される。二番車122の回転により、日の裏車230が回転するように構成される。日の裏車230の回転により、筒車232が12時間で1回転するように構成される。筒車232に取付けられた時針356が「時」を表示する。筒車232の回転中心と二番車122の回転中心とは同じ位置にあるように構成される。日の裏車230の回転中心は、巻真118の中心軸線205の上に配置されるのが好ましい。
(1・5)切換機構の構成:
次に、切換機構の構成について説明する。本発明の時計では、時計の時刻を合わせるために、切換機構と、時刻合わせ機構とが設けられる。図3および図5を参照すると、切換機構は、おしどり236と、かんぬき237と、かんぬき押え238とを含むように構成される。おしどり236と、かんぬき237は、地板102に対して作動可能なように支持される。かんぬき押え238は地板102に対して固定される。時刻合わせ機構は、巻真118と、つづみ車272とを含む。巻真118は、先端部から外方部に向かって順番に形成された、先端軸部118aと、角軸部118bと、きち車案内部118cと、修正伝達部118dと、第一カレンダ修正車案内部118eと、おしどり内壁部118fと、おしどり受け入れ部118gと、おしどり外壁部118hとを含む。巻真118の修正伝達部118dのムーブメント100の内側方向の部分には、内側斜面118mが設けられるのが好ましい。巻真118の修正伝達部118dのムーブメント100の外側方向の部分には、外側斜面118nが設けられるのが好ましい。巻真118の先端軸部118aは地板102の巻真先端穴に対して回転可能に支持される。
つづみ車272の角穴部は巻真118の角軸部118bに組み込まれる。おしどり236の巻真接触部は、巻真118のおしどり内壁部118eと、おしどり外壁部118gとの間に位置する。巻真118の中心軸線にそう方向における巻真118の位置は、切換装置(おしどり、かんぬき押えなど)により定められる。巻真118の中心軸線にそう方向におけるつづみ車272の位置は、切換装置(おしどり、かんぬき、かんぬき押えなど)により定められる。つづみ車272は、ムーブメント100の中心部に近い方に位置する甲歯272aと、ムーブメント100の外形部に近い方に位置する乙歯272bとを備える。つづみ車272の乙歯272bはラチェット歯車で構成される。きち車133の中心穴部は、巻真118のきち車案内部118cに対して回転可能なように組み込まれる。きち車133は、つづみ車272の乙歯272bと噛合うことが出来るように構成されたきち小歯車133aと、丸穴車134の歯車部と噛合うことが出来るように構成されたきち大歯車133cとを備える。きち小歯車133aはラチェット歯車で構成される。てんぷ規正レバー140の作動は、おしどり236の回転により制御される。
巻真118を0段目にした状態、および、巻真118を1段目にした状態では、つづみ車272の甲歯272aは日の裏車230の歯車部と噛合わないように構成される。巻真118を0段目にした状態では、つづみ車272の乙歯272bはきち車133の小歯車133аと噛合うように構成される。巻真118を2段目にした状態では、つづみ車272の甲歯272aは日の裏車230の歯車部と噛合うように構成される。巻真118を2段目にした状態では、つづみ車272の乙歯272bはきち車133の小歯車133аと噛合わないように構成される。巻真118を0段目にした状態で、巻真118を1つの方向に回転させると、巻真118とともにつづみ車272が回転し、きち車133、丸穴車134、丸穴伝え車135の回転を介して、角穴車130が回転して、ぜんまいを巻き上げることができるように構成される。巻真118を0段目にした状態で、巻真118を他の方向に回転させると、巻真118とともにつづみ車272が回転するが、きち車133は回転しないように構成される。
(1・6)日車送り機構の構成:
(1・6・1)日車送り機構の全体構成:
以下に、日車送り機構の構成について説明する。図1、図4および図5を参照すると、日送り機構は、プログラム回し中間車530と、プログラム回し車510と、プログラム送り爪511と、プログラム車540と、プログラム車ジャンパ534とを含む。プログラム回し中間車530は、地板102に設けられたプログラム回し中間車軸102Jに対して回転可能に組み込まれる。プログラム回し中間車530は、大きい外径の歯をもつ歯車部と、小さい外径の歯をもつかな部とを含む。
プログラム車540の回転中心の位置は、時刻表示車を構成する二番車122の筒かな123および四番車126の回転中心の位置を基準として、第一日文字517および第二日文字527を文字板110の窓部から表示する位置に対して反対側の位置において、前記時刻表示車123、126の回転中心の位置から偏心した位置に配置されるのがよい。
プログラム回し車510は、地板102に設けられたプログラム回し車軸102Kに対して回転可能に組み込まれる。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510に対して、ばね部を介して一体に形成されるのがよい。プログラム車押え538が、地板102と文字板110との間に配置される。プログラム車押え538は、筒車232と、プログラム回し中間車530と、プログラム回し車510と、プログラム車540とを地板102に対して回転可能なように支持する。プログラム回し中間車530と、プログラム回し車510と、プログラム車540は、地板102とプログラム車押え538との間に配置される。
筒車232の歯車部は、プログラム回し中間車530の歯車部と噛み合う。プログラム回し中間車530のかな部は、プログラム回し車510の歯車部と噛み合う。筒車232が回転することにより、プログラム回し中間車530の回転を介してプログラム回し車510が24時間で1回転するように構成される。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転するように構成される。プログラム回し車510の回転中心は、文字板の「5時方向」と「7時方向」との間に配置されるのが好ましい。この構成により、カレンダ機構付き時計において、第一日車512と第二日車522を駆動する駆動機構が占有する面積を小さくすることができる。
(1・6・2)プログラム車の構成:
図1および図6を参照すると、プログラム車540は、プログラム送り爪511の回転によって送られるように構成されたプログラム車歯部541と、第一日車512を送るように構成された第一日車送り歯542と、第一日車512を送ることができ、かつ、第二日車522を送るための第二日車送り爪543を先端部に設けた第二日車送り歯544と、第一日車512を送ることができず、かつ、第二日車522を送ることができないようになっている修正歯545とを含む。第一日車送り歯542と、第二日車送り歯544と、修正歯545は、プログラム車540の外側に配置されている。第二日車送り歯544の歯丈は、第一日車送り歯542の歯丈より大きい。第一日車送り歯542の歯丈は、修正歯545の歯丈より大きい。第一日車送り歯542を設ける数は25個である。第二日車送り歯544を設ける数は4個である。修正歯545を設ける数は2個である。したがって、プログラム車540に設けられている外歯(外側に配置されている歯)の総数は31個である。プログラム車540は、1つの平面内にあるような形状に構成されるのが好ましい。
修正送り溝546が、隣接した歯の間にそれぞれ設けられる。すなわち、修正送り溝546が、修正歯545と、これに隣接した修正歯545との間、修正歯545と、これに隣接した第一日車送り歯542との間、第一日車送り歯542と、これに隣接した第一日車送り歯542との間、第一日車送り歯542と、これに隣接した第二日車送り歯544との間にそれぞれ設けられる。修正送り溝546を設ける数は31個である。
プログラム車540は、外歯で構成された31個の歯を有する。プログラム車540は、時計周り方向に見て、2個の修正歯545と、次の5個の第一日車送り歯542と、次の1個の第二日車送り歯544と、次の9個の第一日車送り歯542と、次の1個の第二日車送り歯544と、次の8個の第一日車送り歯542と、次の1個の第二日車送り歯544と、次の1個の第一日車送り歯542と、次の1個の第二日車送り歯544と、次の2個の第一日車送り歯542とを含む。隣接する歯は、等しい角度間隔となるように形成される。隣接する歯の角度間隔は、360/31度である。修正歯545と、これに隣接した修正歯545との間の角度間隔は、360/31度である。修正歯545と、これに隣接した第一日車送り歯542との間の角度間隔は、360/31度である。第一日車送り歯542と、これに隣接した第一日車送り歯542との間の角度間隔は、360/31度である。第一日車送り歯542と、これに隣接した第二日車送り歯544との間の角度間隔は、360/31度である。
プログラム車540は、等しい角度間隔となるように形成された31個のプログラム車歯部541を有する。プログラム車540を送るためのプログラム車歯部541は、内歯(内側に配置されている歯)としてプログラム車540に設けられる。プログラム車歯部541の角度間隔は、360/31度である。
プログラム車540の回転方向の位置を規正するためのプログラム車ジャンパ534が地板102に組み込まれる。プログラム車ジャンパ534は、プログラム車ジャンパばね535と、プログラム車歯部541を規制するための規正部とを含む。プログラム車ジャンパ534の規正部は、プログラム車540のプログラム車歯部541のうちの2個を規正するように構成される。プログラム車ジャンパばね535の先端部の付近は、地板102に設けられたプログラム車ジャンパピン102Pによって位置決めされる。
(1・6・3)第一日車および第二日車の構成:
図1および図4を参照すると、第一日車512は、地板102に設けられた第一日車軸102Fに対して回転可能に組み込まれる。日車ジャンパ504が地板102に組み込まれる。日車ジャンパ504は、第一日車512の回転方向の位置を規正するための第一日車ジャンパ514と、第二日車522の回転方向の位置を規正するための第二日車ジャンパ524とを含む。本実施形態において、第一日車ジャンパ514と第二日車ジャンパ524とを一体に形成する構造を説明するけれども、第一日車ジャンパ514と、第二日車ジャンパ524は別個の部品として構成することもできる。第一日車512の回転方向の位置を規正するための第一日車ジャンパ514は、ばね部と、ばね部の先端に設けられた規正部とを含む。第一日車ジャンパ514の規正部は、第一日車512の第一日車歯516のうちの2個を規正するように構成される。
第二日車522は、地板102に設けられた第二日車軸102Gに対して回転可能に組み込まれる。第二日車ジャンパ524は、ばね部と、ばね部の先端に設けられた規正部とを含む。第二日車ジャンパ524の規正部は、第二日車522の歯部526のうちの2個を規正するように構成される。
図1を参照すると、第一日車512の回転中心は、文字板の「1時方向」と「2時方向」との間に配置されるのが好ましい。第二日車522の回転中心は、文字板の「10時方向」と「11時方向」との間に配置されるのが好ましい。この構成により、カレンダ表示が大きくて見やすいカレンダ機構付き時計を実現することができる。
第一日車512の外周部と、第二日車522の外周部は、互いに近接して位置決めされるのがよい。第一日車512に設けられた第一日文字のうちの1つと、第二日車522に設けられた第二日文字のうちの1つとによって、「01」から「31」などの日に関する情報を、文字板110の日窓から表示することができるように構成される。
図23を参照すると、第一日車512は、第一日板513と、等しい角度間隔となるように形成された10個の第一日車歯516を含む第一日星514と有する。第一日文字表示面512fが、第一日板513の上面に設けられる。10個の数字からなる第一日文字517が第一日文字表示面512fに設けられる。第一日文字517は、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の順序で円周方向に配置される。第一日文字517は、日付のうちの一の位を表示するために設けられる。第一日文字517を構成する10個の数字は、等しい角度間隔、すなわち(360/10)度の間隔で第一日文字表示面512fに配置される。
図24を参照すると、第二日車522は、第二日板523と、等しい角度間隔となるように形成された8個の第二日車歯526を含む第二日星524と有する。第二日文字表示面522fが、第二日板523の上面に設けられる。8個の数字からなる第二日文字527が第二日文字表示面522fに設けられる。第二日文字527は、「0」、「1」、「2」、「3」、「0」、「1」、「2」、「3」の順序で円周方向に配置される。第二日文字527は、日付のうちの十の位を表示するために設けられる。第二日文字527を構成する8個の数字は、等しい角度間隔、すなわち(360/8)度の間隔で第二日文字表示面522fに配置される。
それぞれの日板は黄銅、アルミニウムなどの金属や、ポリアセタールなどのプラスチックによって形成することができる。それぞれの日文字は印刷などによって形成することができる。第一日車512の外径は、第二日車522の外径と等しい寸法に形成されるのがよい。第一日文字517の個々の文字の大きさと、第二日文字527の個々の文字の大きさは等しい寸法に形成されるのがよい。この構成により、大きくて見やすいカレンダ機構を実現することができる。
図22を参照すると、本発明のカレンダ機構付き時計のコンプリート300を示す。コンプリート300は、時計ケース302と、りゅうず304と、文字板110とを含む。この図22は、本発明のカレンダ機構付き時計において、文字板110の12時方向の位置に日窓を設け、この日窓から第一日車512が「3」を表示し、第二日車522が「1」を表示して、日付が「31日」であることを表示している状態を示す。図22に示す状態では、第一日文字517の「1」が文字板110に設けられた第一日窓110fに配置され、第二日文字527の「3」が文字板110に設けられた第二日窓110gに配置されている。筒車232に取付けられた時針356が「時」を表示している。二番車122の筒かな123に取付けられた分針352が「分」を表示している。四番車126に取付けられた秒針358が「秒」を表示している。或いは、変形例として、第二日車522において、「0」の数字を設ける代わりに、その位置を「白紙」の部分(すなわち、何の数字も設けられていない無地の部分)とする構成も可能である。この構成により、カレンダ表示が大きくて見やすいカレンダ機構付き時計を実現することができる。
図1および図4を参照すると、筒車232が回転することにより、プログラム回し中間車530の回転を介してプログラム回し車510が回転して、プログラム送り爪511は、1日に1回だけ、プログラム車540を時計回り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が回転することによって、第一日車送り歯542、および、第二日車送り歯544は、第一日車512を反時計回り方向に1歯分だけ回転させて、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517を次の数字に変えることができる。第一日車512の1歯分の回転は、第一日車ジャンパ514によって規正される。
プログラム車540が回転することによって、原則として10日に1回と、月末において、第二日車送り爪543は第二日車522を反時計回り方向に1歯分だけ回転させて、第二日窓110gの下に配置される第二日文字527を次の数字に変えることができる。第二日車522の1歯分の回転は、第二日車ジャンパ524によって規正される。上記のような日送りの作動は、時針356と分針352が12時0分を表示するときに完了するように構成するのがよい。
(1・6・4)第一日車および第二日車の具体的な設計例:
本発明のカレンダ機構付き時計の実施形態において、第一日車および第二日車の具体的な設計例を以下に記載する。
第一日車の歯の外径・・・直径5.73mm:
第二日車の歯の外径・・・直径4.26mm:
プログラム車:
第一日車送り爪の外径・・・半径7.4mm:
第二日車送り爪の外径・・・半径7.7mm:
修正歯・・・・・・・・・・半径6.7mm:
プログラム車と第一日車との間の中心距離・・・9.57mm:
プログラム車と第二日車との間の中心距離・・・9.57mm:
(1・7)通常運針の作用:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の通常運針の作動について説明する。図3、図4、図5および図25を参照すると、香箱車120に組み込まれたぜんまい(図示せず)は時計の動力源を構成する。ぜんまいが巻き戻される(解放される)ことにより、香箱車120の香箱歯車は1つの方向に回転し、表輪列及び裏輪列の回転を介して、指針(時針、分針、秒針など)により時刻情報を表示する。ぜんまいの動力により回転する香箱歯車の回転は、調速装置及び脱進装置によって制御される。調速装置はてんぷ142を含む。脱進装置はアンクル144及びがんぎ車146を含む。香箱歯車の回転により、二番車122が回転する。二番車122の回転により、三番車124が回転する。三番車124の回転により、四番車126が1分間に1回転する。二番車122の筒かな123に取付けられた分針352が「分」を表示する。四番車126に取付けられた秒針358が「秒」を表示する。四番車126の回転中心と二番車122の回転中心とは同じ位置にあるように構成される。二番車122の回転により、日の裏車230が回転する。日の裏車230の回転により、筒車232は12時間に1回転するように構成される。筒車232に取付けられた時針356が「時」を表示する。
(1・8)針合わせの作動:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計において、針合わせを行う場合の作用について説明する。図1および図5を参照すると、図に示す状態から巻真118を2段目に引き出すと、つづみ車272の甲歯272aは日の裏車230の歯車部と噛合う。この状態で、巻真118の回転に基づいて、つづみ車272は回転する。巻真118を2段目にした状態では、巻真118を2段目に引き出した状態で、巻真118を回転させると、つづみ車272の回転に基づいて、日の裏車230が回転する。巻真118が2段目にあるときに、巻真118を回転させることにより、日の裏車230の回転を介して筒車232を回転させて、筒車232に取付けられた時針356が表示する「時」の表示内容を修正し、同時に、筒かな123を回転させることにより、筒かな123に取付けられた分針352が表示する「分」の表示内容を修正することができる。
(1・9)カレンダ送りの作動:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計のカレンダ送りの作用について説明する。
(1・9・1)「29日」から「30日」に変わる作動:
図7を参照すると、図7に示す状態は、文字板110の12時方向の位置に第一日窓110fと第二日窓110gとの間の中心位置を配置し、第二日窓110gから第二日車522が「2」を表示し、第一日車512が「9」を表示して、日付が「29日」であることを表示している状態である。
図1、図7および図25を参照すると、筒車232が時計周り方向に回転することにより、プログラム回し中間車530は反時計周り方向に回転し、プログラム回し車510は時計周り方向に24時間で1回転する。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転する。プログラム車540のプログラム車歯部541は、プログラム送り爪511の回転によって、時計周り方向に1ピッチだけ送られる。
図8および図9を参照すると、プログラム車540の第一日車送り歯542は第一日車512を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「9」から「0」に変わる。第一日車512の1歯分の回転は、第一日車ジャンパ514によって規正される。同時に、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、プログラム車540の第二日車送り歯544の第二日車送り爪543は、第二日車522を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「2」から「3」に変わる。第二日車522の1歯分の回転は、第二日車ジャンパ524によって規正される。上記のような日送りの作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「29」から「30」に変更することができる。上記のような日送りの作動は、時針356と分針352が12時0分を表示するときに完了するのが好ましい。
(1・9・2)「30日」から「31日」に変わる作動:
図10を参照すると、図10に示す状態は、文字板110の12時方向の位置に第一日窓110fと第二日窓110gとの間の中心位置を配置し、第二日窓110gから第二日車522が「3」を表示し、第一日車512が「0」を表示して、日付が「30日」であることを表示している状態である。
図10および図25を参照すると、筒車232が時計周り方向に回転することにより、プログラム回し中間車530は反時計周り方向に回転し、プログラム回し車510は時計周り方向に24時間で1回転する。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転する。プログラム車540のプログラム車歯部541は、プログラム送り爪511の回転によって、時計周り方向に1ピッチだけ送られる。
図11および図12を参照すると、プログラム車540の第一日車送り歯542は、第一日車512を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「0」から「1」に変わる。第一日車512の1歯分の回転は、第一日車ジャンパ514によって規正される。このとき、プログラム車540が1ピッチ回転しても、第二日車522が回転することはない。すなわち、第二日車送り爪543は第二日星524から離れた位置にあり、第一日車送り歯542も第二日星524から離れた位置にあるので、第二日車522は回転することはない。この状態で、第一日車送り歯542は第二日星524に最も近接して回転する。したがって、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「3」のままである。上記のような日送りの作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「30」から「31」に変更することができる。上記のような日送りの作動は、時針356と分針352が12時0分を表示するときに完了するのが好ましい。
(1・9・3)「31日」から「01日」に変わる作動:
図13を参照すると、図13に示す状態は、文字板110の12時方向の位置に第一日窓110fと第二日窓110gとの間の中心位置を配置し、第二日窓110gから第二日車522が「3」を表示し、第一日車512が「1」を表示して、日付が「31日」であることを表示している状態である。
図13および図25を参照すると、筒車232が時計周り方向に回転することにより、プログラム回し中間車530は反時計周り方向に回転し、プログラム回し車510は時計周り方向に24時間で1回転する。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転する。プログラム車540のプログラム車歯部541は、プログラム送り爪511の回転によって、時計周り方向に1ピッチだけ送られる。
図14および図15を参照すると、プログラム車540が回転しても第一日車512は回転することはない。すなわち、第二日車送り爪543は第一日星514から離れた位置にあり、第一日車送り歯542も第一日星514から離れた位置にあるので、第二日車522は回転することはない。この状態で、修正用歯部545は第一日星514に最も近接して回転する。したがって、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「1」のままである。同時に、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、プログラム車540の第二日車送り歯544の第二日車送り爪543は、第二日車522を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「3」から「0」に変わる。第二日車522の1歯分の回転は、第二日車ジャンパ524によって規正される。上記のような日送りの作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「31」から「01」に変更することができる。上記のような日送りの作動は、時針356と分針352が12時0分を表示するときに完了するのが好ましい。
(1・9・4)「01日」から「02日」に変わる作動:
図16を参照すると、図16に示す状態は、文字板110の12時方向の位置に第一日窓110fと第二日窓110gとの間の中心位置を配置し、第二日窓110gから第二日車522が「0」を表示し、第一日車512が「1」を表示して、日付が「01日」であることを表示している状態である。
図16および図25を参照すると、筒車232が時計周り方向に回転することにより、プログラム回し中間車530は反時計周り方向に回転し、プログラム回し車510は時計周り方向に24時間で1回転する。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転する。プログラム車540のプログラム車歯部541は、プログラム送り爪511の回転によって、時計周り方向に1ピッチだけ送られる。
図17および図18を参照すると、プログラム車540の第一日車送り歯542は、第一日車512を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「1」から「2」に変わる。第一日車512の1歯分の回転は、第一日車ジャンパ514によって規正される。このとき、プログラム車540が1ピッチ回転しても、第二日車522が回転することはない。すなわち、第二日車送り爪543は第二日星524から離れた位置にあり、第一日車送り歯542も第二日星524から離れた位置にあるので、第二日車522は回転することはない。この状態で、第一日車送り歯542は第二日星524に最も近接して回転する。したがって、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「0」のままである。上記のような日送りの作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「01」から「02」に変更することができる。上記のような日送りの作動は、時針356と分針352が12時0分を表示するときに完了するのが好ましい。他の日送りの作動も上述した4つのタイプのいずれかと同様に行われる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、上述したような日送りの作動を毎日1回行うことができるので、第一日車512によって日付のうちの一の位(すなわち、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」)を表示し、第二日車522によって日付のうちの十の位(すなわち、「0」、「1」、「2」、「3」)を表示することができる。したがって、本発明のカレンダ機構付き時計は、第一日窓110fと第二日窓110gから、従来技術のカレンダ機構付き時計と比べて大きい寸法の日文字によって「01日」から「31日」を確実に表示することができる。
(1・10)カレンダ修正機構:
図1および図5を参照すると、カレンダ修正機構は、第一カレンダ修正車591と、第二カレンダ修正車592と、第三カレンダ修正車593と、第四カレンダ修正車594と、修正車595と、カレンダ修正車押えばね597を含む。カレンダ修正車押えばね597は、カレンダ修正車押え598と一体に形成することができる。巻真118を0段目にした状態で、第一カレンダ修正車591は、巻真118の第一カレンダ修正車案内部118eに対して回転可能に支持される。すなわち、第一カレンダ修正車591と巻真118は、互いに同軸になるように配置される。第二カレンダ修正車592は、地板102に対して回転可能に支持される。
カレンダ修正車押え598が、第二カレンダ修正車592を地板102に対して回転可能に支持する。第三カレンダ修正車593は、地板102に対して回転可能に支持される。第四カレンダ修正車594は、地板102に対して、一定の角度だけ揺動しかつ揺動した位置で回転可能なように支持される。第四カレンダ修正車594は、地板102に設けられた案内穴にそって揺動できるように構成される。カレンダ修正車押えばね597は、第四カレンダ修正車594を地板102に対して弾性力を加えるようになっている。修正車595は、地板102に対して回転可能に支持される。プログラム車540を回転させるための修正ピン596が修正車595に設けられる。4個の修正ピンを図示しているけれども、修正ピンの数は、1個であってもよいし、複数であってもよい。
図1および図5を参照すると、巻真118が1段目にある状態において、第一カレンダ修正車591に一体に設けられた修正伝えばねが巻真118のキー溝と嵌め合い、巻真118の回転に基づいて第一カレンダ修正車591が回転するように構成される。この状態で、巻真118を第1の方向に回転させると、第一カレンダ修正車591の回転に基づいて、第二カレンダ修正車592が時計周り方向に回転するように構成される。第二カレンダ修正車592の回転に基づいて、第三カレンダ修正車593が反時計周り方向に回転する。第三カレンダ修正車593の回転に基づいて、第四カレンダ修正車594の歯部が、修正車595の歯部と噛合う位置まで第四カレンダ修正車594は揺動して停止する。その修正位置で、第四カレンダ修正車594は時計周り方向に回転し、この回転に基づいて、修正車595は反時計周り方向に回転する。修正車595が回転すると、修正ピン596はプログラム車540の修正送り溝546に入り、プログラム車540を時計回り方向に回転させることができる。
図19を参照すると、図19に示す状態は、文字板110の12時方向の位置に第一日窓110fと第二日窓110gとの間の中心位置を配置し、第二日窓110gから第二日車522が「2」を表示し、第一日車512が「9」を表示して、日付が「29日」であることを表示している状態である。
図20を参照すると、巻真118を1段目に引き出した状態で、巻真118を前記第1の方向に回転させると、プログラム車540が時計回り方向に1歯分だけ回転して、第一日車送り歯542によって第一日車512を反時計回り方向に1歯分だけ回転させることができる。同時に、プログラム車540が時計回り方向に回転することによって、第二日車送り歯544の第二日車送り爪543によって第二日車522を反時計回り方向に1歯分だけ回転させることができる。
図20および図21を参照すると、巻真118を1段目に引き出した状態で、巻真118を前記第1の方向に回転させると、プログラム車540が時計回り方向に1歯分だけ回転して、プログラム車540の第一日車送り歯542は、第一日車512を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「9」から「0」に変わる。第一日車512の1歯分の回転は、第一日車ジャンパ514によって規正される。同時に、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、プログラム車540の第二日車送り歯544の第二日車送り爪543は、第二日車522を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「2」から「3」に変わる。第二日車522の1歯分の回転は、第二日車ジャンパ524によって規正される。上記のような日修正の作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「29」から「30」に変更することができる。
例えば、第二日窓110gから第二日車522が「3」を表示し、第一日車512が「1」を表示して、日付が「31日」であることを表示している状態において、巻真118を1段目に引き出した状態で、巻真118を前記第1の方向に回転させると、プログラム車540が時計回り方向に1歯分だけ回転し、第一日車512は回転することはなく、第一日窓110fに配置される第一日車512の第一日文字517は「1」のままである。同時に、プログラム車540が1ピッチ回転することによって、プログラム車540の第二日車送り歯544の第二日車送り爪543は、第二日車522を反時計周り方向に1歯分だけ回転させる。プログラム車540が1ピッチ回転することによって、第二日窓110gに配置される第二日車522の第二日文字527は「3」から「0」に変わる。第二日車522の1歯分の回転は、第二日車ジャンパ524によって規正される。上記のような日修正の作動によって、第一日車512と第二日車522が表示する日付を「31」から「01」に変更することができる。他の日付において、第一日車512の第一日文字517の表示の修正と、第二日車522の第二日文字527の表示の修正も、上述した内容と同様に行うことができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、毎月「1日」から「31日」までを表示する構成であるので、月末の日修正を行うのは、2月末、4月末、6月末、9月末、11月末だけである。したがって、本発明のカレンダ機構付き時計は、月末の日修正を行う頻度は、1年間に5回である。
(2)第2の実施の形態:
次に、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態を説明する。以下の説明は、本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態が本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態についての説明をここに準用する。本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態はアナログ電子時計である。
図26を参照すると、ムーブメント600はアナログ電子時計で構成される。ムーブメント600は、ムーブメントの基板を構成する地板602を含む。文字板(図示せず)がムーブメント600のガラス側に取付けられる。巻真610が、地板602に回転可能に組み込まれる。切換装置は、巻真610と、おしどり(図示せず)、かんぬき(図示せず)、かんぬき押え(図示せず)とを含む。規正装置は、規正レバー(図示せず)を含む。ムーブメント600において、時計の動力源を構成する電池640が、地板602の裏蓋側(表側)に配置される。時計の源振を構成する水晶ユニット650が地板602の裏蓋側に配置される。水晶振動子が、水晶ユニット650に収容されている。水晶振動子の振動に基づいて、ステップモータにモータ駆動信号を出力するモータ駆動部(ドライバ)が、集積回路(IC)654に内蔵される。
水晶ユニット650と集積回路654とは回路基板610に固定される。回路基板610と、水晶ユニット650と、集積回路654とが回路ブロック612を構成する。回路ブロック612は、地板602の裏蓋側に配置される。電池マイナス端子660は、電池640の陰極と、回路基板610のマイナスパターンを導通させるために設けられる。電池プラス端子662は、電池640の陽極と、回路基板610のプラスパターンを導通させるために設けられる。ステップモータを構成するコイルブロック630、ステータ632、ロータ634が、地板602の裏蓋側に配置される。
ロータ634の回転により、五番車641が回転するように構成される。五番車641の回転により、四番車642が回転するように構成される。四番車642の回転により、三番車644が回転するように構成される。三番車644の回転により、二番車(図示せず)が回転するように構成される。二番車の回転により、日の裏車648が回転するように構成される。日の裏車648の回転により、筒車(図示せず)が回転するように構成される。時針(図示せず)が筒車に取付けられる。筒車は12時間に1回転するように構成される。巻真610が0段目にあるとき、および、巻真610が1段目にあるとき、規正レバーは四番車642又は五番車641の歯車部を規正しないように構成される。巻真610が2段目にあるとき、規正レバーは四番車642又は五番車641の歯車部を規正するように構成される。
四番車642は1分間に1回転するように構成されている。二番車は1時間に1回転するように構成される。スリップ機構が二番車に設けられる。巻真610を2段目に引き出して針合わせをするときに、規正レバー(図示せず)は四番車642又は五番車641の歯車部を規正して秒針の回転を停止させる。中心パイプ(図示せず)が地板602に固定される。中心パイプは地板602の裏蓋側から地板602の文字板側に延びる。表輪列を回転可能に支持する輪列受(図示せず)が、地板602の裏蓋側に配置される。
ムーブメント600の裏側において、筒車の回転によりプログラム回し中間車の回転を介して日送り機構(図示せず)を作動させることができる。本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施形態における日送り機構の構成、作用は、前述した本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施形態における日送り機構の構成、作用と同様である。
本発明のカレンダ機構付き時計の第2の実施の形態において、カレンダ送りの作用、日修正の作用などは、本発明のカレンダ機構付き時計の第1の実施の形態の作用と同様である。すなわち、筒車が回転することにより、プログラム回し中間車530の回転を介してプログラム回し車510が24時間で1回転するように構成される。プログラム送り爪511は、プログラム回し車510の回転に基づいて一体に回転するように構成される。この構成により、カレンダ機構付き時計において、第一日車512と第二日車522を駆動する駆動機構が占有する面積を小さくすることができる。
本発明のカレンダ機構付き時計は、日付のうちの一の位を表示する第一日車と、日付のうちの十の位を表示する第二日車とを含み、大きい文字の日付を確実に表示することができ、しかも、薄型でデザインの制約は少ないカレンダ機構付き時計を製造することができる。本発明のカレンダ機構付き時計は、月末にカレンダ機構を修正しなければならない回数を増すことがなく、操作性が良い。
100 ムーブメント
102 地板
110 文字板
120 香箱車
122 二番車
124 三番車
126 四番車
232 筒車
510 プログラム回し車
511 プログラム送り爪
512 第一日車
514 第一日車ジャンパ
522 第二日車
524 第二日車ジャンパ
530 プログラム回し中間車
534 プログラム車ジャンパ
540 プログラム車
542 第一日車送り歯
543 第二日車送り爪
544 第二日車送り歯
546 修正送り溝

Claims (5)

  1. 2つの日車によって日付を表示するカレンダ機構付き時計において、
    カレンダ機構付き時計を駆動するための駆動機構と、
    前記駆動機構の作動により回転して時刻情報を表示する時刻表示車(123、126)と、
    日付のうちの一の位を表示する第一日車(512)と、
    日付のうちの十の位を表示する第二日車(522)と、
    前記駆動機構の作動に基づいて、前記第一日車(512)、および、前記第二日車(522)を、それぞれ間欠的に回転させることができるように構成されたプログラム車(540)とを備え、
    前記プログラム車(540)は、前記駆動機構の作動を受け入れて前記プログラム車(540)を送るためのプログラム車歯部(541)と、前記第一日車(512)を送るように構成された第一日車送り歯(542)と、前記第一日車(512)を送ることができ、かつ、前記第二日車(522)を送るための第二日車送り爪(543)を先端部に設けた第二日車送り歯(544)と、前記第一日車(512)を送ることができず、かつ、前記第二日車(522)を送ることができないようになっている修正歯(545)とを含んでおり、
    前記第一日車送り歯(542)と、前記第二日車送り歯(544)と、前記修正歯(545)は、前記プログラム車(540)の外側に配置されており、
    前記第二日車送り歯(544)の歯丈は、前記第一日車送り歯(542)の歯丈より大きく構成され、かつ、前記第一日車送り歯(542)の歯丈は、前記修正歯(545)の歯丈より大きく構成されており、
    前記プログラム車(540)を送るためのプログラム車歯部(541)が、内歯として前記プログラム車(540)に設けられ、
    外周部が互いに近接して位置決めされた、前記第一日車(512)に設けられた第一日文字のうちの1つと、前記第二日車(522)に設けられた第二日文字のうちの1つとによって、日に関する情報を表示することができるように構成される、
    ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  2. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム車(540)は、前記駆動機構の作動を受け入れるための31個のプログラム車歯部(541)を有し、前記第一日車送り歯(542)を設ける数は25個であり、前記第二日車送り歯(544)を設ける数は4個であり、前記修正歯(545)を設ける数は2個であるように構成され、前記プログラム車(540)は、1つの平面内にあるような形状に構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  3. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、
    前記第一日車(512)において、10個の数字からなる第一日文字(517)が第一日文字表示面(512f)に設けられ、前記第一日文字(517)は、「0」、「1」、「2」、「3」、「4」、「5」、「6」、「7」、「8」、「9」の順序で円周方向に配置されており、
    前記第二日車(522)において、8個の数字からなる第二日文字(527)が第二日文字表示面(522f)に設けられ、前記第二日文字(527)は、「0」、「1」、「2」、「3」、「0」、「1」、「2」、「3」の順序で円周方向に配置されている、
    ことを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  4. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真(118)を引き出した状態において、前記巻真(118)を回転させることにより前記第一日車(512)の表示内容と、前記第二日車(522)の表示内容を修正することができるカレンダ修正機構を備え、前記カレンダ修正機構は修正車(595)を含み、カレンダ修正ができる巻真位置に巻真(118)を引き出した状態において、前記巻真(118)の回転に基づいて前記修正車(592)が回転することにより、前記修正車(592)に設けられた修正ピン(596)が、前記プログラム車(540)の修正送り溝(546)に入り、前記プログラム車(540)を回転させることができるように構成されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
  5. 請求項1に記載のカレンダ機構付き時計において、前記プログラム車(540)の回転中心の位置は、前記時刻表示車(123、126)の回転中心の位置を基準として、第一日文字(517)および第二日文字(527)を文字板の窓部から表示する位置に対して反対側の位置において、前記時刻表示車(123、126)の回転中心の位置から偏心した位置に配置されることを特徴とするカレンダ機構付き時計。
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