JP2016206002A - 時計 - Google Patents
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Abstract
【課題】カレンダー車の変形を抑制できる時計を提供すること。
【解決手段】時計は、貫通孔52が設けられた地板50と、地板50に揺動自在に支持され、貫通孔52に挿通される押圧部材によって押圧される操作部646を備えたオシドリ64と、オシドリ64に係合し、軸方向に移動してオシドリ64を揺動させる巻真61と、オシドリ64の表面側に設けられた日車31と、操作部646が日車31に当接することを規制する修正レバー90と、を備える。
【選択図】図4
【解決手段】時計は、貫通孔52が設けられた地板50と、地板50に揺動自在に支持され、貫通孔52に挿通される押圧部材によって押圧される操作部646を備えたオシドリ64と、オシドリ64に係合し、軸方向に移動してオシドリ64を揺動させる巻真61と、オシドリ64の表面側に設けられた日車31と、操作部646が日車31に当接することを規制する修正レバー90と、を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、カレンダー表示機能を備えた時計に関する。
従来、日付表示機能を備えた時計において、リューズを引き出して回転させることで、日車を回転させ、日付を修正できる時計がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の時計では、リューズを1段引き出すと、巻真の移動に連動してオシドリが移動し、オシドリに連動して、日付修正車の移動を規制しているカンヌキが移動する。これにより、日付修正車が日車と係合し、リューズを回転させることで、日車を回転させ、日付を修正できる。
ところで、特許文献1の時計では、リューズを交換する場合などに、巻真をムーブメントから引き抜く際、巻真とオシドリの係合を外す必要がある。巻真とオシドリの係合は、地板に設けられた貫通孔に、裏蓋側から棒状の押圧部材を挿通させ、当該押圧部材でオシドリを文字板側に押すことで外すことができる。
しかしながら、オシドリの文字板側に日車を備える時計では、押圧部材で押されたオシドリが日車に当接する可能性があり、この場合、日車が変形してしまい、日送りが正常に行われなくなるという問題があった。
しかしながら、オシドリの文字板側に日車を備える時計では、押圧部材で押されたオシドリが日車に当接する可能性があり、この場合、日車が変形してしまい、日送りが正常に行われなくなるという問題があった。
本発明の目的は、カレンダー車の変形を抑制できる時計を提供することにある。
本発明の時計は、貫通孔が設けられた地板と、前記地板に揺動自在に支持され、前記貫通孔に挿通される押圧部材によって押圧される操作部を備えたオシドリと、前記オシドリに係合し、軸方向に移動して前記オシドリを揺動させる巻真と、前記オシドリの表面側に設けられたカレンダー車と、前記操作部が前記カレンダー車に当接することを規制する規制部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、貫通孔に裏蓋側から押圧部材を挿通させ、押圧部材でオシドリの操作部を時計表面側に押すと、オシドリが傾き、巻真とオシドリの係合を外すことができる。そして、さらに押圧部材でオシドリの操作部が押され、操作部がカレンダー車に当接する手前まで移動すると、操作部の移動が規制部材によって規制され、操作部がカレンダー車に当接することが規制される。これにより、カレンダー車の変形を防止できる。
本発明の時計において、前記規制部材は、前記押圧部材によって押圧される前記操作部が当接される規制部を備えることが好ましい。
本発明では、規制部の少なくとも一部は、時計表面側から見て、貫通孔および操作部と重なっている。
本発明によれば、オシドリの操作部が押圧部材で押され、操作部が規制部の位置まで移動すると、操作部が規制部に当接し、操作部の移動が規制される。これによれば、押圧部材で押された操作部が、直接、規制部に当接するため、オシドリにおける操作部とは異なる部位が規制部に当接する場合と比べて、操作部の移動を確実に規制することができる。
本発明によれば、オシドリの操作部が押圧部材で押され、操作部が規制部の位置まで移動すると、操作部が規制部に当接し、操作部の移動が規制される。これによれば、押圧部材で押された操作部が、直接、規制部に当接するため、オシドリにおける操作部とは異なる部位が規制部に当接する場合と比べて、操作部の移動を確実に規制することができる。
本発明の時計において、前記操作部は、前記巻真の軸方向の移動により、時計表面側から見て、前記貫通孔と重なる位置、および、重ならない位置に切り替え可能に構成され、前記規制部は、前記操作部が前記貫通孔と重ならない位置にある場合に、前記貫通孔に挿通される前記押圧部材が当接して、前記押圧部材の前記カレンダー車側への移動を規制することが好ましい。
本発明によれば、時計表面側から見て操作部が貫通孔と重ならない位置にある状態で、押圧部材が貫通孔に挿通された場合、押圧部材は、規制部の位置まで到達すると、規制部に当接し、それ以上の移動が規制される。これにより、押圧部材がカレンダー車に当接してカレンダー車が変形することを防止できる。
本発明の時計において、前記巻真が軸方向における0段位置にある場合、時計表面側から見て、前記操作部は前記貫通孔と重なることが好ましい。
本発明によれば、巻真を引き出すことなく、貫通孔に押圧部材を挿通させることで、巻真とオシドリの係合を外すことができるため、巻真を引き出してから貫通孔に押圧部材を挿通させる場合と比べて、作業を簡略化できる。
本発明の時計において、前記巻真が軸方向における前記0段位置以外の位置にある場合、時計表面側から見て、前記オシドリと前記規制部材とは重ならないことが好ましい。
本発明によれば、時計を組み立てる場合、巻真が0段位置以外の位置に引き出された状態で、オシドリを地板に取り付けることで、規制部材を組み込んだ後であっても、オシドリを組み込むことができ、組み立て工程の自由度を向上できる。
本発明の時計において、前記巻真の軸方向の移動に連動して揺動する揺動部材を備え、前記規制部材は、前記揺動部材で構成されることが好ましい。
揺動部材は、巻真に連動して揺動するため、同じく巻真に連動して揺動するオシドリの近傍に配置されている。このため、揺動部材によって規制部材を構成することで、例えば、裏板によって規制部材を構成する場合と比べて、小規模な設計変更で規制部材を設けることができる。
本発明の時計において、曜日が表示された曜車と、前記曜車を回転させる曜修正車と、長穴が設けられた小鉄レバーと、前記小鉄レバーに支持され、前記巻真に連動して回転するカレンダー修正伝え車と、前記小鉄レバーの前記長穴に取り付けられ、前記カレンダー修正伝え車が第1方向に回転することで、前記長穴に沿って前記カレンダー車に近づく方向に移動して前記カレンダー車と係合し、前記カレンダー修正伝え車が前記第1方向とは反対の第2方向に回転することで、前記長穴に沿って前記カレンダー車から離れる方向に移動して前記曜修正車と係合するカレンダー修正車と、前記巻真の軸方向の移動に連動して揺動し、前記カレンダー修正車が前記曜修正車に係合することを規制する修正レバーと、を備え、前記規制部材は、前記修正レバーで構成されることが好ましい。
本発明によれば、例えば巻真が1段位置の状態にある場合、カレンダー修正伝え車を第1方向に回転させることで、日車を回転させ日付を修正でき、カレンダー修正伝え車を第2方向に回転させることで、曜修正車を回転させ曜日を修正できる。
そして、例えば巻真が2段位置にある場合、修正レバーは、カレンダー修正車が長穴を移動して曜修正車に係合することを規制する。これにより、巻真が2段位置にある場合に、カレンダー修正伝え車の回転により、曜修正車が回転することを規制する。
このような修正レバーによって、オシドリの操作部の移動を規制する規制部材が構成されているため、当該規制部材を別途設ける必要がなく、部品の数を少なくできる。
そして、例えば巻真が2段位置にある場合、修正レバーは、カレンダー修正車が長穴を移動して曜修正車に係合することを規制する。これにより、巻真が2段位置にある場合に、カレンダー修正伝え車の回転により、曜修正車が回転することを規制する。
このような修正レバーによって、オシドリの操作部の移動を規制する規制部材が構成されているため、当該規制部材を別途設ける必要がなく、部品の数を少なくできる。
本実施形態では、時計1および時計1Aの2つの時計について説明する。時計1および時計1Aは、日車のサイズや位置が異なる。
[時計1の構成]
図1は、時計1を示す正面図である。
時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、円筒状の外装ケース11を備え、外装ケース11の内周側に、円盤状の文字板12が時刻表示部分として配置されている。外装ケース11の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラス13で塞がれており、裏面側の開口は図示しない裏蓋で塞がれている。
[時計1の構成]
図1は、時計1を示す正面図である。
時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計であり、円筒状の外装ケース11を備え、外装ケース11の内周側に、円盤状の文字板12が時刻表示部分として配置されている。外装ケース11の二つの開口のうち、表面側の開口は、カバーガラス13で塞がれており、裏面側の開口は図示しない裏蓋で塞がれている。
また、時計1は、外装ケース11内に収容されたムーブメント2(図2)、秒針21、分針22、時針23を備えている。
各指針21〜23は、ムーブメント2の指針軸に取り付けられ、ムーブメント2により駆動される。各指針21〜23は、文字板12の表面側に配置され、ムーブメント2は、文字板12の裏面側に配置されている。
各指針21〜23は、ムーブメント2の指針軸に取り付けられ、ムーブメント2により駆動される。各指針21〜23は、文字板12の表面側に配置され、ムーブメント2は、文字板12の裏面側に配置されている。
また、文字板12には、カレンダー小窓14が設けられており、カレンダー小窓14から、日車31の数字、および、曜車32の曜日が視認可能となっている。日車31の数字は、年月日の「日」を表す。
外装ケース11の側面には、リューズ16が設けられている。リューズ16が操作されることにより、操作に応じた入力を行うことができる。
リューズ16は、時計1の中心に向かって押し込まれた通常の位置(0段位置)から2段階引くことができる。1段引いた位置を1段位置といい、2段引いた位置を2段位置という。
リューズ16は、時計1の中心に向かって押し込まれた通常の位置(0段位置)から2段階引くことができる。1段引いた位置を1段位置といい、2段引いた位置を2段位置という。
[時計1のムーブメント]
図2は、時計1のムーブメント2を文字板12側から見た平面図である。なお、図2では、日ジャンパー(日車案内)、日車押さえ等については、図示を省略している。
図2に示すように、ムーブメント2には、文字板12側に、リング状に形成された日車31が設けられている。日車31は、本発明のカレンダー車である。日車31は、平面中心が、ムーブメント2の平面中心に位置するように配置されている。日車31の表面側(文字板12側)には、日を表す「1」〜「31」の数字が右回り(時計回り)に並んで印刷されている。また、日車31の内周縁には、31個の歯から構成される内歯車311が設けられている。
また、ムーブメント2の文字板12側には、日車31の内周側に、円盤状の曜車32が設けられている。曜車32の表面側には、図示しない七曜を示す文字が印刷されている。また、曜車32は、裏面側(裏蓋側)に曜星車321を備えている。
図2は、時計1のムーブメント2を文字板12側から見た平面図である。なお、図2では、日ジャンパー(日車案内)、日車押さえ等については、図示を省略している。
図2に示すように、ムーブメント2には、文字板12側に、リング状に形成された日車31が設けられている。日車31は、本発明のカレンダー車である。日車31は、平面中心が、ムーブメント2の平面中心に位置するように配置されている。日車31の表面側(文字板12側)には、日を表す「1」〜「31」の数字が右回り(時計回り)に並んで印刷されている。また、日車31の内周縁には、31個の歯から構成される内歯車311が設けられている。
また、ムーブメント2の文字板12側には、日車31の内周側に、円盤状の曜車32が設けられている。曜車32の表面側には、図示しない七曜を示す文字が印刷されている。また、曜車32は、裏面側(裏蓋側)に曜星車321を備えている。
ムーブメント2は、ゼンマイから出力される駆動力が、図示しない筒カナを介して伝達されることにより回転駆動する日の裏車41と、日の裏車41に連動して回転する筒車42とを備えている。
筒車42は、時針取付軸421を備え、時針取付軸421に時針23が取り付けられる。なお、時針取付軸421の内側には、分針取付軸(二番車の筒カナ)および秒針取付軸(四番車)が設けられ、分針取付軸に分針22が取り付けられ、秒針取付軸に秒針21が取り付けられる。
筒車42は、時針取付軸421を備え、時針取付軸421に時針23が取り付けられる。なお、時針取付軸421の内側には、分針取付軸(二番車の筒カナ)および秒針取付軸(四番車)が設けられ、分針取付軸に分針22が取り付けられ、秒針取付軸に秒針21が取り付けられる。
また、ムーブメント2は、筒車42に連動して24時間で左回り(反時計回り)に1回転する日回し車43を備えている。なお、説明で用いる左回りおよび右回りは、時計1を表面側から見た場合の回転方向を示す。また、本実施形態では、右回り(時計回り)が本発明の第1方向であり、左回り(反時計回り)が本発明の第2方向である。
日回し車43は、日送り爪431を備え、この日送り爪431で日車31の内歯車311を1日に1歯分送って、日車31を1日分ずつ左回りに回転させる。
さらに、日回し車43は、曜送り爪432を備え、この曜送り爪432で曜車32が備える曜星車321を送って、曜車32を1日分ずつ右回りに回転させる。曜車32には、曜日が日本語と英語で交互に表記されており、組み立て時に位置をずらすことでいずれかの表記を選択できる。このため、曜送り爪432は、曜星車321を1日に2歯分送る。このように、日回し車43は、曜回し車も兼ねている。ここで、日回し車43では、日車31を送るタイミングと、曜車32を送るタイミングがずれるように、日送り爪431および曜送り爪432が設計されている。これによれば、日車31および曜車32を同じタイミングで送る場合と比べて、小さい力で日回し車43を回転させることができる。
日回し車43は、日送り爪431を備え、この日送り爪431で日車31の内歯車311を1日に1歯分送って、日車31を1日分ずつ左回りに回転させる。
さらに、日回し車43は、曜送り爪432を備え、この曜送り爪432で曜車32が備える曜星車321を送って、曜車32を1日分ずつ右回りに回転させる。曜車32には、曜日が日本語と英語で交互に表記されており、組み立て時に位置をずらすことでいずれかの表記を選択できる。このため、曜送り爪432は、曜星車321を1日に2歯分送る。このように、日回し車43は、曜回し車も兼ねている。ここで、日回し車43では、日車31を送るタイミングと、曜車32を送るタイミングがずれるように、日送り爪431および曜送り爪432が設計されている。これによれば、日車31および曜車32を同じタイミングで送る場合と比べて、小さい力で日回し車43を回転させることができる。
なお、ムーブメント2が備える地板50には、後述する時計1Aが備えるパワーリザーブ針24が取り付けられる軸45、日回し車43A、日回し中間車46を取り付けるための図示しない取付部が設けられている。
[時計1のカレンダー修正機構]
次に、ムーブメント2が備えるカレンダー修正機構3について説明する。ここでは、リューズ16が0段位置にある状態を説明する。
図3、図4に示すように、カレンダー修正機構3は、巻真61、きち車62、つづみ車63、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70、小鉄車66、カレンダー修正伝え車67、カレンダー修正車68、曜修正車69、裏押え80、修正レバー90を備える。なお、裏押え80は、図3に示し、図4では図示を省略している。
次に、ムーブメント2が備えるカレンダー修正機構3について説明する。ここでは、リューズ16が0段位置にある状態を説明する。
図3、図4に示すように、カレンダー修正機構3は、巻真61、きち車62、つづみ車63、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70、小鉄車66、カレンダー修正伝え車67、カレンダー修正車68、曜修正車69、裏押え80、修正レバー90を備える。なお、裏押え80は、図3に示し、図4では図示を省略している。
[巻真]
巻真61は、リューズ16と係合し、リューズ16を引き出すことで軸方向に移動する。すなわち、巻真61は、通常は0段位置にあり、リューズ16を引き出すことで、1段位置、または、2段位置に移動する。
また、巻真61には、図4に示すように、オシドリ64と係合する係合溝611が設けられている。
巻真61は、リューズ16と係合し、リューズ16を引き出すことで軸方向に移動する。すなわち、巻真61は、通常は0段位置にあり、リューズ16を引き出すことで、1段位置、または、2段位置に移動する。
また、巻真61には、図4に示すように、オシドリ64と係合する係合溝611が設けられている。
[オシドリ]
オシドリ64は、図4に示すように、地板50に設けられた軸641を中心に揺動自在に軸支されている。オシドリ64は、係合部642と、係合部642から延出した操作部646を備える。係合部642は、巻真61の係合溝611と係合する。これにより、オシドリ64は、巻真61に連動し、軸641を中心に揺動する。
また、操作部646は、ムーブメント2を文字板12側から見た平面視において、後述する裏押え80と重ならないように、図3、図4に示すように、巻真61に対して軸641とは反対側に設けられている。そして、操作部646は、巻真61が0段位置にある場合、前記平面視において、地板50に設けられた貫通孔52と重なっている。
リューズ16を交換する場合などに、巻真61をムーブメント2から引き抜く際、オシドリ64の係合部642と巻真61の係合溝611との係合を外す必要がある。貫通孔52は、当該係合を外す際に用いられる。すなわち、巻真61が0段位置にある場合、操作部646が貫通孔52と重なっているため、貫通孔52に、裏蓋側から棒状の押圧部材を挿通させ、当該押圧部材で操作部646を文字板12側に押すことができる。オシドリ64は、後述する裏押え80によって地板50からの脱落が防止されているが、裏押え80は弾性を有しているため、操作部646が押圧部材で押されると、オシドリ64が傾き、操作部646が文字板12側に移動する。これにより、係合部642と係合溝611の係合を外すことができる。
なお、後述するように、操作部646は、巻真61が1段位置または2段位置に引き出された場合は、貫通孔52と重ならない位置に移動する。このため、巻真61が1段位置または2段位置にある場合、押圧部材を貫通孔52に挿通させても、押圧部材によって操作部646を押圧することはできず、係合部642と係合溝611の係合は外せない。
また、オシドリ64には、図4に示すように、カンヌキ65を位置決めする先端部643が設けられている。
また、オシドリ64の先端部643の近傍には、地板50側に突出し、小鉄レバー70を位置決めする突出ピン644が設けられている。
また、オシドリ64の先端部643の近傍には、図3、図4に示すように、文字板12側に突出し、後述する裏押え80のクリックばね部83の係合溝832,833,834と係合する突出ピン645が設けられている。
オシドリ64は、図4に示すように、地板50に設けられた軸641を中心に揺動自在に軸支されている。オシドリ64は、係合部642と、係合部642から延出した操作部646を備える。係合部642は、巻真61の係合溝611と係合する。これにより、オシドリ64は、巻真61に連動し、軸641を中心に揺動する。
また、操作部646は、ムーブメント2を文字板12側から見た平面視において、後述する裏押え80と重ならないように、図3、図4に示すように、巻真61に対して軸641とは反対側に設けられている。そして、操作部646は、巻真61が0段位置にある場合、前記平面視において、地板50に設けられた貫通孔52と重なっている。
リューズ16を交換する場合などに、巻真61をムーブメント2から引き抜く際、オシドリ64の係合部642と巻真61の係合溝611との係合を外す必要がある。貫通孔52は、当該係合を外す際に用いられる。すなわち、巻真61が0段位置にある場合、操作部646が貫通孔52と重なっているため、貫通孔52に、裏蓋側から棒状の押圧部材を挿通させ、当該押圧部材で操作部646を文字板12側に押すことができる。オシドリ64は、後述する裏押え80によって地板50からの脱落が防止されているが、裏押え80は弾性を有しているため、操作部646が押圧部材で押されると、オシドリ64が傾き、操作部646が文字板12側に移動する。これにより、係合部642と係合溝611の係合を外すことができる。
なお、後述するように、操作部646は、巻真61が1段位置または2段位置に引き出された場合は、貫通孔52と重ならない位置に移動する。このため、巻真61が1段位置または2段位置にある場合、押圧部材を貫通孔52に挿通させても、押圧部材によって操作部646を押圧することはできず、係合部642と係合溝611の係合は外せない。
また、オシドリ64には、図4に示すように、カンヌキ65を位置決めする先端部643が設けられている。
また、オシドリ64の先端部643の近傍には、地板50側に突出し、小鉄レバー70を位置決めする突出ピン644が設けられている。
また、オシドリ64の先端部643の近傍には、図3、図4に示すように、文字板12側に突出し、後述する裏押え80のクリックばね部83の係合溝832,833,834と係合する突出ピン645が設けられている。
[カンヌキ]
カンヌキ65は、ムーブメント2の厚み方向において、オシドリ64と同じ高さに配置されている。カンヌキ65は、図4に示すように、地板50に設けられた軸651に軸支されている。カンヌキ65のばね部652は、地板50に設けられた突起部51を押圧するように取り付けられており、これにより、カンヌキ65は、端部653が時計外縁方向(きち車62に近づく方向)に向かうように付勢されている。ここで、カンヌキ65は、撓むことで、端部653が時計中心方向に向かう方向と、端部653が時計外縁方向に向かう方向とに揺動可能に設けられている。
また、カンヌキ65における時計外縁側の側面には、オシドリ64の先端部643と当接する側面部654が設けられている。側面部654に先端部643が当接することで、カンヌキ65の位置は規制される。すなわち、カンヌキ65の位置は、ばね部652および先端部643によって決められている。
カンヌキ65は、ムーブメント2の厚み方向において、オシドリ64と同じ高さに配置されている。カンヌキ65は、図4に示すように、地板50に設けられた軸651に軸支されている。カンヌキ65のばね部652は、地板50に設けられた突起部51を押圧するように取り付けられており、これにより、カンヌキ65は、端部653が時計外縁方向(きち車62に近づく方向)に向かうように付勢されている。ここで、カンヌキ65は、撓むことで、端部653が時計中心方向に向かう方向と、端部653が時計外縁方向に向かう方向とに揺動可能に設けられている。
また、カンヌキ65における時計外縁側の側面には、オシドリ64の先端部643と当接する側面部654が設けられている。側面部654に先端部643が当接することで、カンヌキ65の位置は規制される。すなわち、カンヌキ65の位置は、ばね部652および先端部643によって決められている。
[つづみ車]
つづみ車63は、図4に示すように、カンヌキ65の端部653と係合する係合溝631と、きち車62と係合する係合部632と、歯車633とを備えている。つづみ車63には、回転中心を通る孔が設けられており、この孔に巻真61が挿通している。
つづみ車63は、巻真61に対して、巻真61の軸方向に移動自在であり、かつ、回転できないように取り付けられている。
すなわち、つづみ車63は、カンヌキ65に連動して、巻真61の軸方向に沿って移動し、かつ、巻真61と係合して巻真61と一体で回転する。
つづみ車63は、図4に示すように、カンヌキ65の端部653と係合する係合溝631と、きち車62と係合する係合部632と、歯車633とを備えている。つづみ車63には、回転中心を通る孔が設けられており、この孔に巻真61が挿通している。
つづみ車63は、巻真61に対して、巻真61の軸方向に移動自在であり、かつ、回転できないように取り付けられている。
すなわち、つづみ車63は、カンヌキ65に連動して、巻真61の軸方向に沿って移動し、かつ、巻真61と係合して巻真61と一体で回転する。
[きち車]
きち車62は、図4に示すように、つづみ車63の係合部632と係合する係合部621を備えている。きち車62には、回転中心を通る孔が設けられており、この孔に巻真61が挿通している。きち車62は、巻真61に回転自在に取り付けられている。
きち車62は、つづみ車63と係合した状態でリューズ16が左回転されると、つづみ車63と一体で回転し、図示しない丸穴車や角穴車などの回転力伝達機構を介してゼンマイを巻き上げる。なお、きち車62は、リューズ16が右回転された場合は、係合部621がつづみ車63の係合部632から外れ、回転しないように構成されている。
きち車62は、図4に示すように、つづみ車63の係合部632と係合する係合部621を備えている。きち車62には、回転中心を通る孔が設けられており、この孔に巻真61が挿通している。きち車62は、巻真61に回転自在に取り付けられている。
きち車62は、つづみ車63と係合した状態でリューズ16が左回転されると、つづみ車63と一体で回転し、図示しない丸穴車や角穴車などの回転力伝達機構を介してゼンマイを巻き上げる。なお、きち車62は、リューズ16が右回転された場合は、係合部621がつづみ車63の係合部632から外れ、回転しないように構成されている。
[小鉄レバー]
小鉄レバー70は、図4に示すように、地板50に設けられた軸(揺動軸)701を中心に揺動自在に軸支されている。ここで、軸701は、ムーブメント2を文字板12側から見た平面視において、日車31と重なる位置に配置されている。
小鉄レバー70は、軸701が設けられる基端部79と、基端部79から延出する位置決め部71および支持部72とを備える。支持部72は、基端部79から巻真61の軸を通る直線VLと交差する方向に延出している。また、支持部72は、基端部79側に屈曲部73を備えている。屈曲部73の基端部79とは反対側の端部は、基端部79側の端部に対して、文字板12に近づく方向に位置している。
小鉄レバー70は、図4に示すように、地板50に設けられた軸(揺動軸)701を中心に揺動自在に軸支されている。ここで、軸701は、ムーブメント2を文字板12側から見た平面視において、日車31と重なる位置に配置されている。
小鉄レバー70は、軸701が設けられる基端部79と、基端部79から延出する位置決め部71および支持部72とを備える。支持部72は、基端部79から巻真61の軸を通る直線VLと交差する方向に延出している。また、支持部72は、基端部79側に屈曲部73を備えている。屈曲部73の基端部79とは反対側の端部は、基端部79側の端部に対して、文字板12に近づく方向に位置している。
位置決め部71は、前記平面視においてオシドリ64およびカンヌキ65と重なって配置され、オシドリ64およびカンヌキ65に対して地板50側に配置されている。支持部72は、前記平面視において日車31の内周側に配置され、オシドリ64およびカンヌキ65に対して文字板12側に配置されている。
また、位置決め部71には、オシドリ64の突出ピン644と係合する係合穴711が設けられている。係合穴711に突出ピン644が係合することで、小鉄レバー70の位置は規制される。すなわち、小鉄レバー70の位置は、突出ピン644によって決められている。
また、位置決め部71には、オシドリ64の突出ピン644と係合する係合穴711が設けられている。係合穴711に突出ピン644が係合することで、小鉄レバー70の位置は規制される。すなわち、小鉄レバー70の位置は、突出ピン644によって決められている。
支持部72は、直線VLと交差して設けられている。支持部72における直線VLと交差する軸受け部721には、小鉄車66と、小鉄車66と同じ回転軸に取り付けられるカレンダー修正伝え車67とを、回転自在に軸支する図示しない軸受け孔が設けられている。
ここで、小鉄車66は、小鉄レバー70に対して地板50側に配置され、カレンダー修正伝え車67は、小鉄レバー70に対して文字板12側に配置されている。ここで、カレンダー修正伝え車67は小鉄車66と同じ回転軸に固定されているため小鉄車66と一体で回転する。
なお、小鉄車66およびカレンダー修正伝え車67と、日の裏車41と、筒車42とは、回転軸がほぼ直線VL上に位置するように配置されている。
ここで、小鉄車66は、小鉄レバー70に対して地板50側に配置され、カレンダー修正伝え車67は、小鉄レバー70に対して文字板12側に配置されている。ここで、カレンダー修正伝え車67は小鉄車66と同じ回転軸に固定されているため小鉄車66と一体で回転する。
なお、小鉄車66およびカレンダー修正伝え車67と、日の裏車41と、筒車42とは、回転軸がほぼ直線VL上に位置するように配置されている。
支持部72における軸受け部721の軸701とは反対側には、カレンダー修正車68を回転自在に軸支可能な軸受け穴722が設けられている。また、支持部72における軸受け部721の軸701側には、後述する時計1Aのカレンダー修正車68Aを回転自在に軸支可能な軸受け穴723が設けられている。すなわち、軸受け穴722は、直線VLに対して、軸701とは反対側に設けられ、軸受け穴723は、直線VLに対して、軸701側に設けられている。つまり、軸受け穴722および軸受け穴723は、カレンダー修正伝え車67を間に挟んで設けられている。
軸受け穴722,723は、前記平面視において、カレンダー修正伝え車67の同心円の円弧に沿って細長く形成された長穴である。また、軸受け穴722は、軸受け穴723よりも細長く形成されている。ここで、軸受け穴722および軸受け穴723は、前記円弧に沿う方向の一方の端が他方の端に対して日車31の内周縁に近づく方向に位置している。
また、支持部72の先端部724は、後述する修正レバー90の係合穴911に係合する。
軸受け穴722,723は、前記平面視において、カレンダー修正伝え車67の同心円の円弧に沿って細長く形成された長穴である。また、軸受け穴722は、軸受け穴723よりも細長く形成されている。ここで、軸受け穴722および軸受け穴723は、前記円弧に沿う方向の一方の端が他方の端に対して日車31の内周縁に近づく方向に位置している。
また、支持部72の先端部724は、後述する修正レバー90の係合穴911に係合する。
[カレンダー修正車]
カレンダー修正車68は、図4に示すように、小鉄レバー70の軸受け穴722に軸支されている。なお、後述する時計1Aでは、軸受け穴723に、カレンダー修正車68Aが軸支される。
カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67と連動して回転する。
また、カレンダー修正車68は、ムーブメント2の厚み方向において、日車31と同じ高さに配置されている。
カレンダー修正車68は、図4に示すように、小鉄レバー70の軸受け穴722に軸支されている。なお、後述する時計1Aでは、軸受け穴723に、カレンダー修正車68Aが軸支される。
カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67と連動して回転する。
また、カレンダー修正車68は、ムーブメント2の厚み方向において、日車31と同じ高さに配置されている。
[裏押え]
裏押え80は、図3に示すように、ネジ802で地板50に固定されている。裏押え80と地板50との間には、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70が設けられている。裏押え80は、地板50に設けられた軸651および軸801と、ネジ802によって位置決めされている。裏押え80は、弾性を有し、初期撓みによりオシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70を、巻真61に連動した移動を妨げない程度の力で地板50側に押圧している。これにより、裏押え80は、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70が地板50から脱落することを防止している。
また、裏押え80は、軸651および軸801が設けられる基端部81と、基端部81から延出したオシドリ押え部82と、基端部81から延出したクリックばね部83と、基端部81から延出した延出部84とを備える。
オシドリ押え部82は、先端部821に、地板50に設けられた軸641を挿通させる穴が設けられている。先端部821は、オシドリ64が地板50から脱落することを防止している。
クリックばね部83の先端部831の側面には、オシドリ64の突出ピン645と係合する3つの係合溝832,833,834が設けられている。突出ピン645が、3つの係合溝832,833,834のいずれかと係合することで、リューズ16の押込み時および引き出し時に、オシドリ64の位置が規制され、巻真61の位置、すなわち、リューズ16の位置が、0段位置、1段位置、2段位置に規制されるとともに、ユーザーがクリック感を得ることができる。
延出部84は、カンヌキ65および小鉄レバー70が地板50から脱落することを防止している。
裏押え80は、図3に示すように、ネジ802で地板50に固定されている。裏押え80と地板50との間には、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70が設けられている。裏押え80は、地板50に設けられた軸651および軸801と、ネジ802によって位置決めされている。裏押え80は、弾性を有し、初期撓みによりオシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70を、巻真61に連動した移動を妨げない程度の力で地板50側に押圧している。これにより、裏押え80は、オシドリ64、カンヌキ65、小鉄レバー70が地板50から脱落することを防止している。
また、裏押え80は、軸651および軸801が設けられる基端部81と、基端部81から延出したオシドリ押え部82と、基端部81から延出したクリックばね部83と、基端部81から延出した延出部84とを備える。
オシドリ押え部82は、先端部821に、地板50に設けられた軸641を挿通させる穴が設けられている。先端部821は、オシドリ64が地板50から脱落することを防止している。
クリックばね部83の先端部831の側面には、オシドリ64の突出ピン645と係合する3つの係合溝832,833,834が設けられている。突出ピン645が、3つの係合溝832,833,834のいずれかと係合することで、リューズ16の押込み時および引き出し時に、オシドリ64の位置が規制され、巻真61の位置、すなわち、リューズ16の位置が、0段位置、1段位置、2段位置に規制されるとともに、ユーザーがクリック感を得ることができる。
延出部84は、カンヌキ65および小鉄レバー70が地板50から脱落することを防止している。
[修正レバー]
修正レバー90は、本発明の規制部材を構成し、図4に示すように、ネジ(軸)902に揺動自在に取り付けられている。また、修正レバー90の文字板12側への移動は、ネジ902の頭部によって規制されている。ここで、地板50とネジ902の頭部との隙間は、修正レバー90が揺動可能な範囲で最小となるように設定されている。ここで、ネジ902は、ムーブメント2を文字板12側から見て、日車31と重なる位置に設けられている。
また、修正レバー90は、ネジ902が設けられる本体部91と、本体部91から屈曲部92を介して延出した規制部93と、本体部91から延出した係合規制部94とを備える。
本体部91には、小鉄レバー70の支持部72の先端部724と係合する係合穴911が設けられている。係合穴911は、前記平面視において、長穴状に細長く形成されている。小鉄レバー70が左回り(反時計回り)に移動すると、小鉄レバー70の先端部724が、係合穴911における小鉄レバー70の移動方向側の内側面を押し、これにより、修正レバー90が、左回りに移動する。また、小鉄レバー70が右回り(時計回り)に移動すると、小鉄レバー70の先端部724が、係合穴911における小鉄レバー70の移動方向側の内側面を押し、これにより、修正レバー90が、右回りに移動する。このように、修正レバー90は、小鉄レバー70に連動し、ネジ902を中心に揺動する。
規制部93は、オシドリ64の操作部646と日車31との間に設けられ、巻真61が0段位置にある場合、前記平面視において、貫通孔52およびオシドリ64の操作部646と重なるように設けられている。このため、巻真61が0段位置にある状態で、オシドリ64の操作部646が、貫通孔52に挿通された押圧部材で文字板12側に押され、オシドリ64が傾いた場合、操作部646は、規制部93の位置まで移動すると、規制部93に当接し、それ以上移動することが規制される。すなわち、規制部93は、操作部646の文字板12方向への移動量を決める度決め部として機能する。
なお、後述するように、規制部93は、巻真61が1段位置または2段位置に引き出された場合、前記平面視において、操作部646とは重ならないが、貫通孔52とは重なる。このため、巻真が1段位置または2段位置にある場合に、貫通孔52に押圧部材が挿通された場合、押圧部材は、規制部93の位置に到達すると、規制部93に当接し、それ以上の移動が規制される。
係合規制部94は、小鉄レバー70の支持部72の地板50側に位置し、詳しくは後述するが、巻真61が2段位置にある場合に、カレンダー修正車68の移動を規制し、カレンダー修正車68が、後述する曜修正車69と噛み合う(係合する)ことを規制する。
なお、修正レバー90は、非鉄金属ではない鉄や鉄を主成分とする合金等の金属で構成されている。修正レバー90は、作動部品のため、形状に制約があり、形状により剛性を確保することが難しいが、修正レバー90を非鉄金属ではない金属で構成することで、剛性を確保できる。また、修正レバー90を非鉄金属ではない金属で構成することで、修正レバー90の厚みを、0.2mm程度に設定でき、修正レバー90を非鉄金属で構成した場合の2/3〜1/2程度の厚さに設定できる。
修正レバー90は、本発明の規制部材を構成し、図4に示すように、ネジ(軸)902に揺動自在に取り付けられている。また、修正レバー90の文字板12側への移動は、ネジ902の頭部によって規制されている。ここで、地板50とネジ902の頭部との隙間は、修正レバー90が揺動可能な範囲で最小となるように設定されている。ここで、ネジ902は、ムーブメント2を文字板12側から見て、日車31と重なる位置に設けられている。
また、修正レバー90は、ネジ902が設けられる本体部91と、本体部91から屈曲部92を介して延出した規制部93と、本体部91から延出した係合規制部94とを備える。
本体部91には、小鉄レバー70の支持部72の先端部724と係合する係合穴911が設けられている。係合穴911は、前記平面視において、長穴状に細長く形成されている。小鉄レバー70が左回り(反時計回り)に移動すると、小鉄レバー70の先端部724が、係合穴911における小鉄レバー70の移動方向側の内側面を押し、これにより、修正レバー90が、左回りに移動する。また、小鉄レバー70が右回り(時計回り)に移動すると、小鉄レバー70の先端部724が、係合穴911における小鉄レバー70の移動方向側の内側面を押し、これにより、修正レバー90が、右回りに移動する。このように、修正レバー90は、小鉄レバー70に連動し、ネジ902を中心に揺動する。
規制部93は、オシドリ64の操作部646と日車31との間に設けられ、巻真61が0段位置にある場合、前記平面視において、貫通孔52およびオシドリ64の操作部646と重なるように設けられている。このため、巻真61が0段位置にある状態で、オシドリ64の操作部646が、貫通孔52に挿通された押圧部材で文字板12側に押され、オシドリ64が傾いた場合、操作部646は、規制部93の位置まで移動すると、規制部93に当接し、それ以上移動することが規制される。すなわち、規制部93は、操作部646の文字板12方向への移動量を決める度決め部として機能する。
なお、後述するように、規制部93は、巻真61が1段位置または2段位置に引き出された場合、前記平面視において、操作部646とは重ならないが、貫通孔52とは重なる。このため、巻真が1段位置または2段位置にある場合に、貫通孔52に押圧部材が挿通された場合、押圧部材は、規制部93の位置に到達すると、規制部93に当接し、それ以上の移動が規制される。
係合規制部94は、小鉄レバー70の支持部72の地板50側に位置し、詳しくは後述するが、巻真61が2段位置にある場合に、カレンダー修正車68の移動を規制し、カレンダー修正車68が、後述する曜修正車69と噛み合う(係合する)ことを規制する。
なお、修正レバー90は、非鉄金属ではない鉄や鉄を主成分とする合金等の金属で構成されている。修正レバー90は、作動部品のため、形状に制約があり、形状により剛性を確保することが難しいが、修正レバー90を非鉄金属ではない金属で構成することで、剛性を確保できる。また、修正レバー90を非鉄金属ではない金属で構成することで、修正レバー90の厚みを、0.2mm程度に設定でき、修正レバー90を非鉄金属で構成した場合の2/3〜1/2程度の厚さに設定できる。
[曜修正車]
曜修正車69は、図4に示すように、直線VLに対して、小鉄レバー70の軸701とは反対側に設けられ、曜星車321(図2、図3)と噛み合っている。
曜修正車69は、図4に示すように、直線VLに対して、小鉄レバー70の軸701とは反対側に設けられ、曜星車321(図2、図3)と噛み合っている。
[0段位置での動作]
次に、リューズ16が0段位置にある場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
この場合、図4に示したように、きち車62は、つづみ車63と係合しており、つづみ車63と一体で回転する。また、小鉄車66は、つづみ車63と離間しており、つづみ車63に連動して回転しない。
このため、リューズ16を左回転させると、きち車62が回転し、これにより、図示しない回転力伝達機構を介してゼンマイが巻き上げられる。なお、リューズ16を右回転させても、きち車62は回転しない。
なお、リューズ16を回転させても、小鉄車66は回転しないため、カレンダー修正伝え車67、カレンダー修正車68、日車31、曜車32は回転しない。
次に、リューズ16が0段位置にある場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
この場合、図4に示したように、きち車62は、つづみ車63と係合しており、つづみ車63と一体で回転する。また、小鉄車66は、つづみ車63と離間しており、つづみ車63に連動して回転しない。
このため、リューズ16を左回転させると、きち車62が回転し、これにより、図示しない回転力伝達機構を介してゼンマイが巻き上げられる。なお、リューズ16を右回転させても、きち車62は回転しない。
なお、リューズ16を回転させても、小鉄車66は回転しないため、カレンダー修正伝え車67、カレンダー修正車68、日車31、曜車32は回転しない。
[1段位置]
次に、リューズ16が1段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図5は、リューズ16が1段位置にある場合のカレンダー修正機構3を示す図である。
リューズ16が0段位置から1段位置に引き出されると、巻真61に連動してオシドリ64が回転し、オシドリ64の先端部643が、カンヌキ65の側面部654に沿って移動する。これにより、カンヌキ65のばね部652が撓み、カンヌキ65の端部653が時計中心方向(きち車62から離れる方向)に移動し、つづみ車63は、巻真61に対して小鉄車66に近づく方向に移動する。これにより、つづみ車63は、きち車62と離間し、小鉄車66と噛み合う(係合する)。
なお、オシドリ64が移動することで、オシドリ64の突出ピン644は、小鉄レバー70の係合穴711内を移動するが、係合穴711の形状によって小鉄レバー70は移動しない。
ここで、リューズ16が0段位置または1段位置の場合における小鉄レバー70の移動位置を、第1移動位置とする。
また、オシドリ64が移動することで、オシドリ64の操作部646は、前記平面視において、貫通孔52と重ならない位置に移動する。このため、押圧部材を貫通孔52に挿通させても、押圧部材によって操作部646を押圧することはできず、係合部642と係合溝611の係合は外せない。
また、小鉄レバー70は移動しないため、修正レバー90も移動せず、修正レバー90の規制部93は、前記平面視において、貫通孔52と重なっている。
次に、リューズ16が1段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図5は、リューズ16が1段位置にある場合のカレンダー修正機構3を示す図である。
リューズ16が0段位置から1段位置に引き出されると、巻真61に連動してオシドリ64が回転し、オシドリ64の先端部643が、カンヌキ65の側面部654に沿って移動する。これにより、カンヌキ65のばね部652が撓み、カンヌキ65の端部653が時計中心方向(きち車62から離れる方向)に移動し、つづみ車63は、巻真61に対して小鉄車66に近づく方向に移動する。これにより、つづみ車63は、きち車62と離間し、小鉄車66と噛み合う(係合する)。
なお、オシドリ64が移動することで、オシドリ64の突出ピン644は、小鉄レバー70の係合穴711内を移動するが、係合穴711の形状によって小鉄レバー70は移動しない。
ここで、リューズ16が0段位置または1段位置の場合における小鉄レバー70の移動位置を、第1移動位置とする。
また、オシドリ64が移動することで、オシドリ64の操作部646は、前記平面視において、貫通孔52と重ならない位置に移動する。このため、押圧部材を貫通孔52に挿通させても、押圧部材によって操作部646を押圧することはできず、係合部642と係合溝611の係合は外せない。
また、小鉄レバー70は移動しないため、修正レバー90も移動せず、修正レバー90の規制部93は、前記平面視において、貫通孔52と重なっている。
[1段位置でリューズ左回転]
図5に示すように、リューズ16を1段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回り(時計回り)に回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で右回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68は左回り(反時計回り)に回転する。
このとき、カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67が右回りに回転することで、日車31に近づく方向の力を受けるので、軸受け穴722に沿って日車31に近づく方向に移動し、日車31の内歯車311と噛み合う(係合する)。これにより、日車31は、カレンダー修正車68に連動して左回りに回転する。このようにして、日付を修正できる。
図5に示すように、リューズ16を1段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回り(時計回り)に回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で右回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68は左回り(反時計回り)に回転する。
このとき、カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67が右回りに回転することで、日車31に近づく方向の力を受けるので、軸受け穴722に沿って日車31に近づく方向に移動し、日車31の内歯車311と噛み合う(係合する)。これにより、日車31は、カレンダー修正車68に連動して左回りに回転する。このようにして、日付を修正できる。
[1段位置でリューズ右回転]
一方、図6に示すように、リューズ16を1段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で左回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68は右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67が左回りに回転することで、日車31から離間する方向の力を受けるので、軸受け穴722に沿って日車31から離間する方向に移動し、日車31から離間し、曜修正車69と噛み合う(係合する)。これにより、曜修正車69は、カレンダー修正車68に連動して左回りに回転する。そして、曜車32は、曜修正車69に連動して、右回りに回転する。このようにして、曜日を修正できる。
なお、このとき、修正レバー90の係合規制部94は、前記平面視において、軸受け穴722と重なっていないため、カレンダー修正車68の移動は規制されない。
一方、図6に示すように、リューズ16を1段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で左回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68は右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68は、カレンダー修正伝え車67が左回りに回転することで、日車31から離間する方向の力を受けるので、軸受け穴722に沿って日車31から離間する方向に移動し、日車31から離間し、曜修正車69と噛み合う(係合する)。これにより、曜修正車69は、カレンダー修正車68に連動して左回りに回転する。そして、曜車32は、曜修正車69に連動して、右回りに回転する。このようにして、曜日を修正できる。
なお、このとき、修正レバー90の係合規制部94は、前記平面視において、軸受け穴722と重なっていないため、カレンダー修正車68の移動は規制されない。
[2段位置]
次に、リューズ16が2段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図7は、リューズ16が2段位置にある場合のカレンダー修正機構3を示す図である。
リューズ16が1段位置から2段位置に引き出されると、巻真61に連動してオシドリ64が回転し、オシドリ64の突出ピン644は、小鉄レバー70の係合穴711内を移動する。これにより、小鉄レバー70が移動し、小鉄レバー70の支持部72は時計中心方向に移動する。これにより、小鉄車66は、時計中心方向に移動し、日の裏車41と噛み合う。
ここで、リューズ16が2段位置の場合における小鉄レバー70の移動位置を、第2移動位置とする。
また、オシドリ64が回転すると、オシドリ64の先端部643が、カンヌキ65の側面部654に沿って移動する。これにより、カンヌキ65のばね部652がさらに撓み、カンヌキ65の端部653が時計中心方向に移動し、つづみ車63は、巻真61に対して小鉄車66に近づく方向にさらに移動する。これにより、つづみ車63と小鉄車66とが噛み合った状態が維持される。
また、小鉄レバー70に連動して修正レバー90が回転し、係合規制部94は、前記平面視において、軸受け穴722と重なる位置に移動する。
なお、オシドリ64の操作部646は、前記平面視において、貫通孔52と重ならず、修正レバー90の規制部93は、前記平面視において、貫通孔52と重なっている。
次に、リューズ16が2段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図7は、リューズ16が2段位置にある場合のカレンダー修正機構3を示す図である。
リューズ16が1段位置から2段位置に引き出されると、巻真61に連動してオシドリ64が回転し、オシドリ64の突出ピン644は、小鉄レバー70の係合穴711内を移動する。これにより、小鉄レバー70が移動し、小鉄レバー70の支持部72は時計中心方向に移動する。これにより、小鉄車66は、時計中心方向に移動し、日の裏車41と噛み合う。
ここで、リューズ16が2段位置の場合における小鉄レバー70の移動位置を、第2移動位置とする。
また、オシドリ64が回転すると、オシドリ64の先端部643が、カンヌキ65の側面部654に沿って移動する。これにより、カンヌキ65のばね部652がさらに撓み、カンヌキ65の端部653が時計中心方向に移動し、つづみ車63は、巻真61に対して小鉄車66に近づく方向にさらに移動する。これにより、つづみ車63と小鉄車66とが噛み合った状態が維持される。
また、小鉄レバー70に連動して修正レバー90が回転し、係合規制部94は、前記平面視において、軸受け穴722と重なる位置に移動する。
なお、オシドリ64の操作部646は、前記平面視において、貫通孔52と重ならず、修正レバー90の規制部93は、前記平面視において、貫通孔52と重なっている。
[2段位置でリューズ左回転]
図7に示すように、リューズ16を2段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回りに回転し、小鉄車66に連動して日の裏車41が左回りに回転する。そして、日の裏車41に連動して筒車42等が右回りに回転することで、時針取付軸421や分針取付軸が回転する。
このようにして、分針22,時針23を右回りに回転させることができ、表示時刻を修正できる。
なお、カレンダー修正伝え車67は、小鉄車66と一体で右回りに回転する。この回転により、カレンダー修正車68は、日車31に近づく方向の力を受けるが、軸受け穴722の端に当接することで、日車31の内歯車311と噛み合う位置までは移動しない。このため、日車31は回転しない。
図7に示すように、リューズ16を2段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回りに回転し、小鉄車66に連動して日の裏車41が左回りに回転する。そして、日の裏車41に連動して筒車42等が右回りに回転することで、時針取付軸421や分針取付軸が回転する。
このようにして、分針22,時針23を右回りに回転させることができ、表示時刻を修正できる。
なお、カレンダー修正伝え車67は、小鉄車66と一体で右回りに回転する。この回転により、カレンダー修正車68は、日車31に近づく方向の力を受けるが、軸受け穴722の端に当接することで、日車31の内歯車311と噛み合う位置までは移動しない。このため、日車31は回転しない。
[2段位置でリューズ右回転]
一方、図8に示すように、リューズ16を2段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、小鉄車66に連動して日の裏車41が右回りに回転する。そして、日の裏車41に連動して筒車42等が左回りに回転することで、時針取付軸421や分針取付軸が回転する。
このようにして、分針22,時針23を左回りに回転させることができ、表示時刻を修正できる。
なお、カレンダー修正伝え車67は、小鉄車66と一体で左回りに回転する。この回転により、カレンダー修正車68は、曜修正車69に近づく方向の力を受けるが、回転軸が修正レバー90の係合規制部94に当接することで、曜修正車69と噛み合う位置までは移動しない。このため、曜車32は回転しない。
一方、図8に示すように、リューズ16を2段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、小鉄車66に連動して日の裏車41が右回りに回転する。そして、日の裏車41に連動して筒車42等が左回りに回転することで、時針取付軸421や分針取付軸が回転する。
このようにして、分針22,時針23を左回りに回転させることができ、表示時刻を修正できる。
なお、カレンダー修正伝え車67は、小鉄車66と一体で左回りに回転する。この回転により、カレンダー修正車68は、曜修正車69に近づく方向の力を受けるが、回転軸が修正レバー90の係合規制部94に当接することで、曜修正車69と噛み合う位置までは移動しない。このため、曜車32は回転しない。
なお、小鉄レバー70の軸701は、直線VLと垂直に交わり、かつ、小鉄レバー70が第1移動位置に位置する場合の小鉄車66の回転軸を通る第1垂直線L1(図5)と、直線VLと垂直に交わり、かつ、小鉄レバー70が第2移動位置に位置する場合の小鉄車66の回転軸を通る第2垂直線L2(図7、図8)との間に位置している。
[時計1Aの構成]
次に、時計1Aについて説明する。
図9は、時計1Aを示す正面図である。なお、時計1Aにおいて、時計1と同じ構成については、同じ符号を付与し、説明は省略する。
時計1Aでは、文字板12の中心から12時方向の位置に、パワーリザーブ針24が設けられている。また、パワーリザーブ針24の回転領域の外周には、目盛が表記された円弧状のサブダイヤル17が設けられている。
パワーリザーブ針24がサブダイヤル17の目盛を指示することで、時計1Aの継続時間(ゼンマイの巻き上げ残量)が表示される。
また、カレンダー小窓14からは、後述する日車31Aの数字が視認可能となっている。なお、時計1Aでは、曜車は設けられていないので、曜日は表示されない。
次に、時計1Aについて説明する。
図9は、時計1Aを示す正面図である。なお、時計1Aにおいて、時計1と同じ構成については、同じ符号を付与し、説明は省略する。
時計1Aでは、文字板12の中心から12時方向の位置に、パワーリザーブ針24が設けられている。また、パワーリザーブ針24の回転領域の外周には、目盛が表記された円弧状のサブダイヤル17が設けられている。
パワーリザーブ針24がサブダイヤル17の目盛を指示することで、時計1Aの継続時間(ゼンマイの巻き上げ残量)が表示される。
また、カレンダー小窓14からは、後述する日車31Aの数字が視認可能となっている。なお、時計1Aでは、曜車は設けられていないので、曜日は表示されない。
[時計1Aのムーブメント]
図10は、時計1Aのムーブメント2Aを文字板12側から見た平面図である。
図10に示すように、ムーブメント2Aには、リング状に形成され、時計1の日車31よりもサイズの小さい日車31Aが設けられている。日車31Aは、前記平面視において、パワーリザーブ針24(図9)が取り付けられる軸45が外周側に位置するように、平面中心がムーブメント2Aの中心から外周側にずれて配置されている。
日車31Aには、表面側に日を表す「1」〜「31」の数字が左回りに並んで傾いて印刷され、内周縁には、31個の歯から構成される内歯車311Aが設けられている。
なお、ムーブメント2Aには、曜車および曜修正車は設けられていない。
図10は、時計1Aのムーブメント2Aを文字板12側から見た平面図である。
図10に示すように、ムーブメント2Aには、リング状に形成され、時計1の日車31よりもサイズの小さい日車31Aが設けられている。日車31Aは、前記平面視において、パワーリザーブ針24(図9)が取り付けられる軸45が外周側に位置するように、平面中心がムーブメント2Aの中心から外周側にずれて配置されている。
日車31Aには、表面側に日を表す「1」〜「31」の数字が左回りに並んで傾いて印刷され、内周縁には、31個の歯から構成される内歯車311Aが設けられている。
なお、ムーブメント2Aには、曜車および曜修正車は設けられていない。
ムーブメント2Aには、筒車42に連動して回転する日回し中間車46が設けられている。また、ムーブメント2Aには、日回し中間車46に連動して右回りに24時間で1回転し、時計1の日回し車43よりもサイズの小さい日回し車43Aが設けられている。
日回し車43Aは、日送り爪431Aを備え、この日送り爪431Aで日車31Aの内歯車311Aを1日に1歯分送って、日車31Aを1日分ずつ右回りに回転させる。なお、日回し車43Aには、曜送り爪は設けられていない。
ここで、時計1Aでは、後述するように、小鉄レバー70の軸受け穴723にカレンダー修正車68Aが組み込まれるため、リューズ16を右回転させることで、日車31Aを右回り(時計回り)に回転させ、日付を修正できる。このため、日回し車43Aによる日車31Aの回転方向も、日付の修正時と同じ右回りに設定されている。つまり、時計1Aでは、日回し車43Aによる日車31Aの回転方向が時計1とは反対方向になるため、筒車42と日回し車43Aとの間に、日回し中間車46を設け、日回し車43Aの回転方向を、時計1とは反対方向にしている。つまり、筒車42が時計1と同じ右回りに回転すると、日回し中間車46は左回りに回転し、日回し車43Aは右回りに回転し、日車31Aは右回りに回転する。
日回し車43Aは、日送り爪431Aを備え、この日送り爪431Aで日車31Aの内歯車311Aを1日に1歯分送って、日車31Aを1日分ずつ右回りに回転させる。なお、日回し車43Aには、曜送り爪は設けられていない。
ここで、時計1Aでは、後述するように、小鉄レバー70の軸受け穴723にカレンダー修正車68Aが組み込まれるため、リューズ16を右回転させることで、日車31Aを右回り(時計回り)に回転させ、日付を修正できる。このため、日回し車43Aによる日車31Aの回転方向も、日付の修正時と同じ右回りに設定されている。つまり、時計1Aでは、日回し車43Aによる日車31Aの回転方向が時計1とは反対方向になるため、筒車42と日回し車43Aとの間に、日回し中間車46を設け、日回し車43Aの回転方向を、時計1とは反対方向にしている。つまり、筒車42が時計1と同じ右回りに回転すると、日回し中間車46は左回りに回転し、日回し車43Aは右回りに回転し、日車31Aは右回りに回転する。
[時計1Aのカレンダー修正機構]
次に、ムーブメント2Aが備えるカレンダー修正機構3Aについて説明する。図11は、リューズ16が1段位置にある状態のカレンダー修正機構3Aを示す図である。
図11に示すように、カレンダー修正機構3Aでは、小鉄レバー70の軸受け穴723に、カレンダー修正車68Aが軸支されている。
カレンダー修正車68Aは、時計1と同じカレンダー修正伝え車67と噛み合い可能に構成されている。なお、時計1Aは、時計1の日車31よりもサイズの小さい日車31Aを回転させるため、カレンダー修正車68Aは、時計1のカレンダー修正車68と比べて、歯数が少なく、サイズも小さい。具体的には、カレンダー修正車68Aの歯数は、カレンダー修正車68の歯数よりも1つ少ない。
また、カレンダー修正機構3Aは、曜修正車を備えていないため、カレンダー修正車68Aと曜修正車との係合を規制する必要がない。このため、カレンダー修正機構3Aには、修正レバーは設けられていない。
なお、貫通孔52に挿通された押圧部材によってオシドリ64の操作部646が文字板12側に押された場合の、操作部646の文字板12側への移動は、地板50に固定された図示しない裏板に設けられた規制部によって規制される。すなわち、当該規制部は、オシドリ64と日車31Aとの間であって、前記平面視において、貫通孔52および操作部646と重なる位置に設けられている。なお、時計1Aにおいても、時計1と同様に修正レバーを設け、当該修正レバーの規制部により、操作部646の移動が規制されるように構成してもよい。この場合、裏板に規制部を設ける必要がないため、裏板に曲げ加工等を行う必要がなく、裏板の加工を簡略化できる。
次に、ムーブメント2Aが備えるカレンダー修正機構3Aについて説明する。図11は、リューズ16が1段位置にある状態のカレンダー修正機構3Aを示す図である。
図11に示すように、カレンダー修正機構3Aでは、小鉄レバー70の軸受け穴723に、カレンダー修正車68Aが軸支されている。
カレンダー修正車68Aは、時計1と同じカレンダー修正伝え車67と噛み合い可能に構成されている。なお、時計1Aは、時計1の日車31よりもサイズの小さい日車31Aを回転させるため、カレンダー修正車68Aは、時計1のカレンダー修正車68と比べて、歯数が少なく、サイズも小さい。具体的には、カレンダー修正車68Aの歯数は、カレンダー修正車68の歯数よりも1つ少ない。
また、カレンダー修正機構3Aは、曜修正車を備えていないため、カレンダー修正車68Aと曜修正車との係合を規制する必要がない。このため、カレンダー修正機構3Aには、修正レバーは設けられていない。
なお、貫通孔52に挿通された押圧部材によってオシドリ64の操作部646が文字板12側に押された場合の、操作部646の文字板12側への移動は、地板50に固定された図示しない裏板に設けられた規制部によって規制される。すなわち、当該規制部は、オシドリ64と日車31Aとの間であって、前記平面視において、貫通孔52および操作部646と重なる位置に設けられている。なお、時計1Aにおいても、時計1と同様に修正レバーを設け、当該修正レバーの規制部により、操作部646の移動が規制されるように構成してもよい。この場合、裏板に規制部を設ける必要がないため、裏板に曲げ加工等を行う必要がなく、裏板の加工を簡略化できる。
[1段位置でリューズ右回転]
次に、リューズ16が1段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図11に示すように、リューズ16を1段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で左回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68Aは右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68Aは、カレンダー修正伝え車67が左回りに回転することで、軸受け穴723に沿って日車31Aに近づく方向に移動し、日車31Aの内歯車311Aと噛み合う(係合する)。これにより、日車31Aは、カレンダー修正車68Aに連動して右回りに回転する。このようにして、日付を修正できる。
次に、リューズ16が1段位置に引き出された場合のカレンダー修正機構3の動作について説明する。
図11に示すように、リューズ16を1段位置の状態で右回転させると、小鉄車66が左回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で左回りに回転する。そして、カレンダー修正伝え車67に連動してカレンダー修正車68Aは右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68Aは、カレンダー修正伝え車67が左回りに回転することで、軸受け穴723に沿って日車31Aに近づく方向に移動し、日車31Aの内歯車311Aと噛み合う(係合する)。これにより、日車31Aは、カレンダー修正車68Aに連動して右回りに回転する。このようにして、日付を修正できる。
[1段位置でリューズ左回転]
一方、図12に示すように、リューズ16を1段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68Aは、カレンダー修正伝え車67が右回りに回転することで、軸受け穴723に沿って日車31Aから離間する方向に移動し、日車31Aから離間する。このため、日車31Aは回転しない。
一方、図12に示すように、リューズ16を1段位置の状態で左回転させると、小鉄車66が右回りに回転し、カレンダー修正伝え車67も小鉄車66と一体で右回りに回転する。
このとき、カレンダー修正車68Aは、カレンダー修正伝え車67が右回りに回転することで、軸受け穴723に沿って日車31Aから離間する方向に移動し、日車31Aから離間する。このため、日車31Aは回転しない。
なお、リューズ16が0段位置および2段位置での動作は、時計1と同様である。すなわち、0段位置では、リューズ16を左回転させることで、ゼンマイが巻き上げられる。また、2段位置では、リューズ16を左回転させることで、分針22および時針23を右回りに回転させることができ、リューズ16を右回転させることで、分針22および時針23を左回りに回転させることができる。
[時計1および時計1Aの製造方法]
時計1は、地板50に、指針21〜23を駆動する輪列と、日回し車43と、日車31と、曜車32と、カレンダー修正機構3等を取り付け、小鉄レバー70の軸受け穴722にカレンダー修正車68を取り付けることで製造できる。
一方、時計1Aは、時計1と同じ地板50に、指針21〜23を駆動する時計1と同じ輪列と、日回し車43Aと、日車31Aと、カレンダー修正機構3A等を取り付け、小鉄レバー70の軸受け穴723にカレンダー修正車68Aを取り付けることで製造できる。
時計1は、地板50に、指針21〜23を駆動する輪列と、日回し車43と、日車31と、曜車32と、カレンダー修正機構3等を取り付け、小鉄レバー70の軸受け穴722にカレンダー修正車68を取り付けることで製造できる。
一方、時計1Aは、時計1と同じ地板50に、指針21〜23を駆動する時計1と同じ輪列と、日回し車43Aと、日車31Aと、カレンダー修正機構3A等を取り付け、小鉄レバー70の軸受け穴723にカレンダー修正車68Aを取り付けることで製造できる。
[実施形態の作用効果]
時計1および時計1Aは、地板50や、カレンダー修正車を除いたカレンダー修正機構等が共通しているため、歯車を組み替えることで製造できる。すなわち、小規模な設計変更で、日車のサイズや位置が異なる時計1および時計1Aを製造でき、また、部品の数を減らすことができる。
時計1および時計1Aは、地板50や、カレンダー修正車を除いたカレンダー修正機構等が共通しているため、歯車を組み替えることで製造できる。すなわち、小規模な設計変更で、日車のサイズや位置が異なる時計1および時計1Aを製造でき、また、部品の数を減らすことができる。
時計1では、巻真61を1段位置に引き出した状態で左回転させた場合、日車31が日回し車43による駆動方向と同じ左回りに回転し、巻真61を右回転させた場合、日車31は回転しない。
一方、時計1Aでは、巻真61を1段位置に引き出した状態で右回転させた場合、日車31Aが日回し車43Aによる駆動方向と同じ右回りに回転し、巻真61を左回転させた場合、日車31Aは回転しない。このため、巻真61の回転によって、日車が駆動方向とは反対方向に回転することを回避できるため、日車の駆動機構の破壊を防止できる。
一方、時計1Aでは、巻真61を1段位置に引き出した状態で右回転させた場合、日車31Aが日回し車43Aによる駆動方向と同じ右回りに回転し、巻真61を左回転させた場合、日車31Aは回転しない。このため、巻真61の回転によって、日車が駆動方向とは反対方向に回転することを回避できるため、日車の駆動機構の破壊を防止できる。
時計1では、巻真61を1段位置に引き出した状態で左回転させることで、日車31を回転させることでき日付を修正できる。また、巻真61を1段位置に引き出した状態で右回転させることで、曜車32を回転させることでき曜日を修正できる。曜日は日付とともに修正されることが多いため、巻真61を1段位置に引き出した状態で、日付と曜日の両方を修正できることで、修正時の操作性を向上できる。
時計1および時計1Aでは、巻真61を1段位置に引き出した状態で回転させることで、日車31,31Aを回転させることができ日付を修正できる。また、巻真61を2段位置に引き出した状態で回転させることで、時針23、分針22を回転させることができ、表示時刻を修正できる。
時計1および時計1Aでは、小鉄レバー70の軸701が、第1垂直線L1と第2垂直線L2との間に位置していることで、小鉄レバー70が第1移動位置に位置する場合の小鉄車66の回転軸、および、小鉄レバー70が第2移動位置に位置する場合の小鉄車66の回転軸を、ほぼ直線VL上に設定できる。
このため、つづみ車63と小鉄車66と日の裏車41とをほぼ直線VL上に配置させることができ、つづみ車63と小鉄車66と日の裏車41とをバランスよく係合させることができる。
また、小鉄レバー70の軸701は、日車31,31Aと重なる位置に設けられているため、軸701が日車31,31Aの内周側に設けられている場合と比べて、軸701から軸受け穴722および軸受け穴723までの距離を長くとることができる。
このため、カレンダー修正車がカレンダー修正伝え車に対して軸701側に設けられている時計1Aにおいても、巻真61を1段位置から2段位置に引き出した場合のカレンダー修正車68Aの移動距離を所定の長さに設定でき、カレンダー修正車68Aを日車31Aから離間させることができる。
このため、つづみ車63と小鉄車66と日の裏車41とをほぼ直線VL上に配置させることができ、つづみ車63と小鉄車66と日の裏車41とをバランスよく係合させることができる。
また、小鉄レバー70の軸701は、日車31,31Aと重なる位置に設けられているため、軸701が日車31,31Aの内周側に設けられている場合と比べて、軸701から軸受け穴722および軸受け穴723までの距離を長くとることができる。
このため、カレンダー修正車がカレンダー修正伝え車に対して軸701側に設けられている時計1Aにおいても、巻真61を1段位置から2段位置に引き出した場合のカレンダー修正車68Aの移動距離を所定の長さに設定でき、カレンダー修正車68Aを日車31Aから離間させることができる。
時計1および時計1Aでは、巻真61が0段位置にある場合、貫通孔52に裏蓋側から押圧部材を挿通させ、押圧部材でオシドリ64の操作部646を時計表面側に押すと、オシドリ64が傾き、巻真61とオシドリ64の係合を外すことができる。
ここで、巻真61とオシドリ64の係合が外れた際、リューズ16を引き出すときのようなクリック感をユーザーが得ることはないため、当該係合が外れたことをユーザーは気付くことができない。このため、ユーザーが、押圧部材をさらに深く押し込むことも想定される。この場合、押圧部材で押されたオシドリ64の操作部646が、修正レバー90の規制部93または裏板の規制部の位置まで移動すると、操作部646が規制部に当接し、それ以上移動することが規制される。これにより、オシドリ64が日車に当接することを防止でき、日車の変形を防止できる。
また、操作部646の文字板12側への移動は、規制部によって規制されるため、仕様が異なる時計に対して、押圧部材で操作部646を押圧する際の力や、押圧部材の押し込み量(押圧ストローク)等の条件を同一に設定できる。
また、巻真61が軸方向に引き出された1段位置または2段位置にある場合、前記平面視において、規制部は貫通孔52と重なっている。このため、巻真61が1段位置または2段位置の状態で、貫通孔52に押圧部材が挿通された場合、押圧部材は、規制部の位置まで移動すると、規制部に当接し、それ以上の移動が規制される。これにより、押圧部材が日車に当接することを防止でき、日車の変形を防止できる。
ここで、巻真61とオシドリ64の係合が外れた際、リューズ16を引き出すときのようなクリック感をユーザーが得ることはないため、当該係合が外れたことをユーザーは気付くことができない。このため、ユーザーが、押圧部材をさらに深く押し込むことも想定される。この場合、押圧部材で押されたオシドリ64の操作部646が、修正レバー90の規制部93または裏板の規制部の位置まで移動すると、操作部646が規制部に当接し、それ以上移動することが規制される。これにより、オシドリ64が日車に当接することを防止でき、日車の変形を防止できる。
また、操作部646の文字板12側への移動は、規制部によって規制されるため、仕様が異なる時計に対して、押圧部材で操作部646を押圧する際の力や、押圧部材の押し込み量(押圧ストローク)等の条件を同一に設定できる。
また、巻真61が軸方向に引き出された1段位置または2段位置にある場合、前記平面視において、規制部は貫通孔52と重なっている。このため、巻真61が1段位置または2段位置の状態で、貫通孔52に押圧部材が挿通された場合、押圧部材は、規制部の位置まで移動すると、規制部に当接し、それ以上の移動が規制される。これにより、押圧部材が日車に当接することを防止でき、日車の変形を防止できる。
巻真61が通常の0段位置にある場合に、巻真61とオシドリ64の係合を外すことができる。すなわち、巻真61を引き出すことなく当該係合を外すことができるため、作業を簡略化できる。
巻真61が0段位置以外の位置(1段位置および2段位置)にある場合、前記平面視において、オシドリ64と修正レバー90とは重ならない。このため、時計を組み立てる場合、巻真61が1段位置または2段位置に引き出された状態で、オシドリ64を地板50に取り付けることで、修正レバー90を組み込んだ後であっても、オシドリ64を組み込むことができ、組み立て工程の自由度を向上できる。
時計1および時計1Aでは、修正レバー90や裏板によって、オシドリ64の文字板12側への移動を規制する規制部材が構成されているため、規制部材を別途設ける必要がなく、部品の数を少なくできる。
操作部646の文字板12側への移動は、規制部によって規制されるため、例えば裏押え80のオシドリ押え部82により、操作部646の文字板12側への移動を規制する場合と比べて、オシドリ押え部82がオシドリ64を地板50側に押す力を弱く設定できる。これにより、巻真61を軸方向に移動させる操作の負荷を低減でき、操作感(クリック感)を向上できる。
オシドリ64の操作部646が、巻真61に対して、軸641とは反対側に設けられているため、操作部646が押圧部材で押圧された際、オシドリ64は、軸641や先端部643や突出ピン644の近傍を支点として傾く。これによれば、先端部643や突出ピン644の文字板12側への移動が抑制されるため、オシドリ64とカンヌキ65との係合や、オシドリ64と小鉄レバー70との係合が外れることを抑制できる。
押圧部材による操作部646の押圧が手動(人間の力)で行われる場合は、必要以上に強い力で操作部646が押圧されることも想定される。
時計1では、修正レバー90は、鋼体であるネジ902によって地板50に取り付けられているため、操作部646が強い力で押圧されて規制部に当接した場合でも、修正レバー90が地板50から脱落することを抑制できる。
時計1では、修正レバー90は、鋼体であるネジ902によって地板50に取り付けられているため、操作部646が強い力で押圧されて規制部に当接した場合でも、修正レバー90が地板50から脱落することを抑制できる。
時計1では、巻真61に連動して作動する修正レバー90の規制部93により、オシドリ64の操作部646の文字板12側への移動が規制される。
修正レバー90は、巻真61に連動して揺動する揺動部材であり、同じく巻真61に連動して揺動するオシドリ64の近傍に配置されている。このため、修正レバー90に、操作部646と前記平面視で重なる規制部93を設けたり、操作部646の移動を規制できる剛性を得るため、修正レバー90を地板50に取り付けるネジ902を規制部93の近傍に配置させたりすることが、比較的に容易に設計できる。このため、例えば時計1Aのように、規制部を裏板に設ける場合と比べて、小規模な設計変更で操作部646の移動を規制できる規制部を設けることができる。
修正レバー90は、巻真61に連動して揺動する揺動部材であり、同じく巻真61に連動して揺動するオシドリ64の近傍に配置されている。このため、修正レバー90に、操作部646と前記平面視で重なる規制部93を設けたり、操作部646の移動を規制できる剛性を得るため、修正レバー90を地板50に取り付けるネジ902を規制部93の近傍に配置させたりすることが、比較的に容易に設計できる。このため、例えば時計1Aのように、規制部を裏板に設ける場合と比べて、小規模な設計変更で操作部646の移動を規制できる規制部を設けることができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、日車のサイズに応じて、小鉄レバー70の軸受け穴722および軸受け穴723のいずれか一方を選択してカレンダー修正車を取り付けているが、本発明はこれに限定されない。例えば、日車の回転方向に応じて、軸受け穴722および軸受け穴723のいずれか一方を選択してカレンダー修正車を取り付けてもよい。この場合、小規模な設計変更で日車の回転方向が異なる時計を製造できる。
例えば、カレンダー小窓が時計の3時位置にある場合には、カレンダー小窓から視認される数字が上から下に移動するように、カレンダー修正車を軸受け穴723に取り付け、日車の回転方向を右回りに設定する。また、カレンダー小窓が時計の9時位置にある場合には、カレンダー小窓から表示される数字が上から下に移動するように、カレンダー修正車を軸受け穴722に取り付け、日車の回転方向を左回りに設定する。これにより、デザイン性やカレンダー修正時の修正感を向上できる。
なお、前記実施形態では、カレンダー小窓14は、時計の3時位置に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、6時位置、9時位置、12時位置等に設けられていてもよい。また、文字板12の外周部よりも内側に設けられていてもよい。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記実施形態では、日車のサイズに応じて、小鉄レバー70の軸受け穴722および軸受け穴723のいずれか一方を選択してカレンダー修正車を取り付けているが、本発明はこれに限定されない。例えば、日車の回転方向に応じて、軸受け穴722および軸受け穴723のいずれか一方を選択してカレンダー修正車を取り付けてもよい。この場合、小規模な設計変更で日車の回転方向が異なる時計を製造できる。
例えば、カレンダー小窓が時計の3時位置にある場合には、カレンダー小窓から視認される数字が上から下に移動するように、カレンダー修正車を軸受け穴723に取り付け、日車の回転方向を右回りに設定する。また、カレンダー小窓が時計の9時位置にある場合には、カレンダー小窓から表示される数字が上から下に移動するように、カレンダー修正車を軸受け穴722に取り付け、日車の回転方向を左回りに設定する。これにより、デザイン性やカレンダー修正時の修正感を向上できる。
なお、前記実施形態では、カレンダー小窓14は、時計の3時位置に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、6時位置、9時位置、12時位置等に設けられていてもよい。また、文字板12の外周部よりも内側に設けられていてもよい。
前記実施形態では、時計1と時計1Aとで、カレンダー修正車の歯数およびサイズが異なっているが、本発明はこれに限定されない。
例えば、時計1と時計1Aとで、日車のサイズが同じ場合には、同じ歯数およびサイズのカレンダー修正車を用いてもよい。
例えば、時計1と時計1Aとで、日車のサイズが同じ場合には、同じ歯数およびサイズのカレンダー修正車を用いてもよい。
前記実施形態では、本発明のカレンダー車は日車で構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明のカレンダー車は、月を表示する月車や曜車等であってもよい。
前記実施形態では、軸受け穴722および軸受け穴723は、長穴で構成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、曜日を修正する必要がなく、また、日車が駆動方向とは反対方向に回転可能な場合には、軸受け穴722および軸受け穴723は、円形の穴で形成されてもよい。
前記実施形態では、時計1Aは、曜車および曜修正車を備えていないが、本発明はこれに限定されない。すなわち、時計1Aが曜車および曜修正車を備えていてもよい。この場合、リューズ16を1段位置に引き出した状態で左回転させることで、カレンダー修正車68Aが曜修正車と噛み合う構造とすればよい。
また、前記実施形態では、時計1は、曜車32および曜修正車69を備えているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、時計1は、曜車32および曜修正車69を備えていなくてもよい。
また、前記実施形態では、時計1は、曜車32および曜修正車69を備えているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、時計1は、曜車32および曜修正車69を備えていなくてもよい。
前記実施形態では、小鉄レバー70の軸701は、第1垂直線L1と第2垂直線L2との間に位置しているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、軸701は、第1垂直線L1と第2垂直線L2との間に位置していなくてもよい。
また、前記実施形態では、小鉄レバー70の軸701は、前記平面視において日車31,31Aと重なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、小鉄レバー70の揺動角度が比較的大きい場合には、軸701は、日車31,31Aの内周側に配置されていてもよい。
また、前記実施形態では、小鉄レバー70の軸701は、前記平面視において日車31,31Aと重なっているが、本発明はこれに限定されない。例えば、小鉄レバー70の揺動角度が比較的大きい場合には、軸701は、日車31,31Aの内周側に配置されていてもよい。
前記実施形態では、時計1および時計1Aの駆動源はゼンマイであるが、本発明はこれに限定されない。例えば、電池から供給される電力によって駆動されるモーターを駆動源としてもよい。
前記実施形態では、時計1および時計1Aの規制部は、修正レバー90や裏板に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、専用の部品に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、押圧部材で押されたオシドリ64の操作部646が前記規制部に当接することで、操作部646が日車に当接することが規制されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、オシドリ64における操作部646とは異なる部位が前記規制部に当接することで、操作部646が日車に当接することを規制してもよい。
また、前記実施形態では、押圧部材で押されたオシドリ64の操作部646が前記規制部に当接することで、操作部646が日車に当接することが規制されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、オシドリ64における操作部646とは異なる部位が前記規制部に当接することで、操作部646が日車に当接することを規制してもよい。
前記実施形態では、時計1において、オシドリ64の操作部646は、リューズ16が0段位置にある場合、貫通孔52と重なり、リューズ16が1段位置および2段位置にある場合、貫通孔52と重なっていないが、本発明はこれに限定されない。例えば、操作部646が、リューズ16が1段位置にある場合、貫通孔52と重なり、リューズ16が0段位置および2段位置にある場合、貫通孔52と重ならない構成としてもよい。また、操作部646が、リューズ16が2段位置にある場合、貫通孔52と重なり、リューズ16が0段位置および1段位置にある場合、貫通孔52と重ならない構成としてもよい。また、操作部646が、リューズ16が0段位置、1段位置および2段位置にある場合、貫通孔52と重なる構成としてもよい。
1,1A…時計、16…リューズ、2,2A…ムーブメント、3,3A…カレンダー修正機構、31,31A…日車、32…曜車、41…日の裏車、43,43A…日回し車、431,431A…日送り爪、432…曜送り爪、46…日回し中間車、61…巻真、62…きち車、63…つづみ車、64…オシドリ、646…操作部、65…カンヌキ、66…小鉄車、67…カレンダー修正伝え車、68,68A…カレンダー修正車、69…曜修正車、70…小鉄レバー、701…軸、722,723…軸受け穴、80…裏押え、90…修正レバー。
Claims (7)
- 貫通孔が設けられた地板と、
前記地板に揺動自在に支持され、前記貫通孔に挿通される押圧部材によって押圧される操作部を備えたオシドリと、
前記オシドリに係合し、軸方向に移動して前記オシドリを揺動させる巻真と、
前記オシドリの表面側に設けられたカレンダー車と、
前記操作部が前記カレンダー車に当接することを規制する規制部材と、を備える
ことを特徴とする時計。 - 請求項1に記載の時計において、
前記規制部材は、前記押圧部材によって押圧される前記操作部が当接される規制部を備える
ことを特徴とする時計。 - 請求項2に記載の時計において、
前記操作部は、前記巻真の軸方向の移動により、時計表面側から見て、前記貫通孔と重なる位置、および、重ならない位置に切り替え可能に構成され、前記規制部は、前記操作部が前記貫通孔と重ならない位置にある場合に、前記貫通孔に挿通される前記押圧部材が当接して、前記押圧部材の前記カレンダー車側への移動を規制する
ことを特徴とする時計。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の時計において、
前記巻真が軸方向における0段位置にある場合、時計表面側から見て、前記操作部は前記貫通孔と重なる
ことを特徴とする時計。 - 請求項4に記載の時計において、
前記巻真が軸方向における前記0段位置以外の位置にある場合、時計表面側から見て、前記オシドリと前記規制部材とは重ならない
ことを特徴とする時計。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の時計において、
前記巻真の軸方向の移動に連動して揺動する揺動部材を備え、
前記規制部材は、前記揺動部材で構成される
ことを特徴とする時計。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の時計において、
曜日が表示された曜車と、
前記曜車を回転させる曜修正車と、
長穴が設けられた小鉄レバーと、
前記小鉄レバーに支持され、前記巻真に連動して回転するカレンダー修正伝え車と、
前記小鉄レバーの前記長穴に取り付けられ、前記カレンダー修正伝え車が第1方向に回転することで、前記長穴に沿って前記カレンダー車に近づく方向に移動して前記カレンダー車と係合し、前記カレンダー修正伝え車が前記第1方向とは反対の第2方向に回転することで、前記長穴に沿って前記カレンダー車から離れる方向に移動して前記曜修正車と係合するカレンダー修正車と、
前記巻真の軸方向の移動に連動して揺動し、前記カレンダー修正車が前記曜修正車に係合することを規制する修正レバーと、を備え、
前記規制部材は、前記修正レバーで構成される
ことを特徴とする時計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015087811A JP2016206002A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 時計 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015087811A JP2016206002A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 時計 |
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JP2015087811A Pending JP2016206002A (ja) | 2015-04-22 | 2015-04-22 | 時計 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020511650A (ja) * | 2017-03-22 | 2020-04-16 | ソシエテ・アノニム・ドゥ・ラ・マニュファクチュア・ドーロジュリー・オードゥマール・ピゲ・エ・シ | 時計の機能を調節するための装置 |
-
2015
- 2015-04-22 JP JP2015087811A patent/JP2016206002A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020511650A (ja) * | 2017-03-22 | 2020-04-16 | ソシエテ・アノニム・ドゥ・ラ・マニュファクチュア・ドーロジュリー・オードゥマール・ピゲ・エ・シ | 時計の機能を調節するための装置 |
JP7076464B2 (ja) | 2017-03-22 | 2022-05-27 | マニュファクチュア・ドーロジュリー・オードゥマール・ピゲ・エスアー | 時計の機能を調節するための装置 |
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