JP2012013457A - 暦時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認しやすい日付表示と斬新なデザインの暦時計を実現する。
【解決手段】暦時計1は、1箇月である31日分の暦表示のうち、1日から15日を指示する第1暦指針5と、16日から31日を指示する第2暦指針6と、を有している。そして、第1暦指針5が固定される第1暦車と、第2暦指針6が固定される第2暦車と、それぞれ回転中心を有する第1暦送りカムと第2暦送りカムと、第1暦送りカムの回転に連動して第1暦車を回動する第1暦送り部材と、第2暦送りカムの回転に連動して第2暦車を回動する第2暦送り部材と、を有している。このような構成にすることで、視認しやすい日付表示と斬新なデザインの暦時計を実現できる。なお、1日から15日を表す第1暦表示目盛10と、16日から31日を表示する第2暦表示目盛11と、を設けるのが好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、暦時計に関する。
古くから、時計には日付や曜日などの暦表示が可能なものが多く存在している。特に、指針で時刻表示を行うアナログ時計の場合、文字板に開けられた暦窓に文字や数字で暦表示するものが一般的である。また、このような一般的なものの他に、メカニカルなデザインを実現するために、指針を用いて暦表示を行うものも多く商品化されている。
指針で日付表示を行う場合、文字板の一方側の同一円周上に1箇月である31日のうち、1日から16日の数字を表した内側列日付と、この内側列日付の外側の同心円周上に17日から31日の数字を表した外側列日付と、をそれぞれ半月状に付し、日車に付された日付指示表示により日付を順に指示する暦時計がある(たとえば、特許文献1参照)。
また、1箇月である31日を扇形に目盛表示し、指針を扇形に往復駆動して日付を指示するという、いわゆるレトログラード表示(retrograde type)の暦時計というものがある(たとえば、特許文献2参照)。
特開平4−328489号公報 特開平11−6880号公報
上述した特許文献1では、日車に付された日付数字により日付を指示するものであり、指針による時刻指示とは異なり、時刻と日付とを指針にて指示することによる統一感、精密感のあるデザインの実現は不可能である。
また、特許文献2では1箇月である31日を扇形に目盛表示している。このような構成では、時刻表示指針を時計の中央に配置する場合、1日毎の目盛の間隔が小さくなり日付の判読性が悪くなるという課題がある。さらに、このような日付表示の形態は、これまで数多く商品化されているため、一般化しすぎており、デザイン上の目新しさは無く、斬新感に欠ける。また、このような成熟した製品であるからこそ、斬新なデザインの暦時計が市場から求められている。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一つの形態例に係る暦時計は、1箇月である31日分の暦表示のうち、1日から15日の日付を指示する第1暦指針と、16日から31日の日付を指示する第2暦指針と、第1暦指針が固定される第1暦車と、第2暦指針が固定される第2暦車と、それぞれ回転中心を有する第1暦送りカムと第2暦送りカムと、第1暦送りカムの回転に連動して第1暦車を回動する第1暦送り部材と、第2暦送りカムの回転に連動して第2暦車を回動する第2暦送り部材と、を有することを特徴とする。
本形態例によれば、1箇月の日付表示のうち、1日から15日の間の日付指示と、16日から31日の間の日付指示とをそれぞれ第1暦指針と、第2暦指針で独立して表示するため、特に、ウオッチのような文字板の表示面積が小さい場合であっても、日付を明確に指示することができる。
また、時刻と日付とを指針にて指示することによって、統一感、精密感のあるデザインを実現することができる。
また、第1暦指針が、第1暦車送り部材により日付の15日を指示してから24時間後に、日付を示さない位置である第1無指示位置まで回動されると同時に、第2暦指針が、第2暦送り部材により日付の16日を指示し、第2暦指針が、第2暦車送り部材により日付の31日を指示してから24時間後に、日付を示さない位置であり、第1無指示位置とは異なる位置の第2無指示位置まで回動されると同時に、第1暦指針が、第1暦送り部材により日付の1日を指示することが好ましい。
ここで、第1無指示位置とは、第1暦指針が日付を示さない位置であって、第2無指示位置とは、第2暦指針が日付を示さない位置である。つまり、第1暦指針が1日〜15日の間の日付を指示しているときには、第2暦指針は日付を示さない。また、第2暦指針が16日〜31日の間の日付を指示しているときには、第1暦指針は日付を示さない。このようにすることにより、第1暦指針が15日を指示した24時間後に第2暦指針によって日付の16日を指示することができ、第2暦指針が31日を指示した24時間後に第1暦指針によって日付の1日を指示することができる。よって、2つの暦指針を有する構成でありながら1箇月の31日を連続して指示することを可能にする。
また、第2暦指針が第2無指示位置に達したときに、第1暦送りカムの頂部と第1暦送り部材との係合が解除され、第1暦指針が日付の1日を指示する位置まで瞬間的に復帰され、第1暦指針が第1無指示位置に達したときに、第2暦送りカムの頂部と第2暦送り部材との係合が解除され、第2暦指針が日付の16日を指示する位置まで瞬間的に復帰されることが好ましい。
このようにすれば、たとえば、日付が1日の0時に達した時点で、第1暦指針は瞬間的に1日を指示し、日付が16日の0時に達した時点で、第2暦指針は瞬間的に16日を指示ことができ、第1暦指針および第2暦指針は、略扇形に往復回動する、いわゆるレトログラード表示を可能にする。
また、第1暦指針が指示する1日から15日の日付を表す略扇形の円弧形状の第1暦表示目盛と、第2暦指針が指示する16日から31日の日付を表す略扇形の円弧形状の第2暦表示目盛と、をさらに有するものとするのが好ましい。
この形態例によれば、1箇月の日付表示のうち、1日から15日まで第1暦表示目盛で表し、16日から31日までを第2暦表示目盛で表しているため、文字板全体の表示面積が小さい場合であっても、1箇月の31日を明確に指示することができる。
さらに、第1暦表示目盛と第2暦表示目盛とが、時刻表示指針の回転軸を挟んで対向する位置に配置されていることが好ましい。
このような構成にすれば、第1暦表示目盛と第2暦表示目盛とが、文字板の中心方向に対向するように配置できるため、第1暦表示目盛と第2暦表示目盛との間に、他の機能表示をバランスよく配置することを可能にする。他の機能表示としては、例えば、曜日表示、ぜんまいの持続残量表示等があり、時刻と日付に加え、曜日や持続残量表示等を指針にて指示することによって、機能を充実しながら統一感、精密感のあるデザインを実現することができる。
本発明の実施形態1に係る暦時計の1例を示す外観平面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる暦機構および持続残量表示機構を示す平面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる日付表示機構を示す断面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる日付表示機構の他の部分を示す断面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる曜日送り機構を示す断面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる持続残量表示機構を示す断面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる第1暦送りカムおよび第2暦送りカムの構成を示す平面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる第1暦送り機構を示す平面図である。 図1に示す暦時計に組み込まれる第2暦送り機構を示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、実施形態にて説明する暦時計は、置時計、掛け時計、ウオッチ等、その形態に限定されないが、ウオッチを例示して説明する。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る暦時計の1例を示す外観平面図である。図1において、暦時計1には、文字板9の中央部に時刻を表示する時針2、分針3、秒針4が設けられている。また、9時方向には、1箇月である31日分の暦表示のうち、1日から15日の日付を指示する第1暦指針5と、3時方向には、1箇月である31日分の暦表示のうち、16日から31日の日付を指示する第2暦指針6と、が設けられている。
さらに、暦時計1の12時方向には、駆動源としてのぜんまいの持続残量を指示する持続残量表示指針(パワーリザーブ表示指針と呼称することがある)8が設けられ、6時方向には、曜日を指示する曜日表示指針7が設けられている。
文字板9の外周部には時刻表示目盛が設けられ、文字板9の9時方向の表面には第1暦指針5が指示する1日から15日の日付の数字が付された略扇形の円弧形状の第1暦表示目盛10が設けられ、3時方向には第2暦指針6が指示する16日から31日の日付の数字が付された略扇形の円弧形状の第2暦表示目盛11が設けられている。つまり、第1暦表示目盛10と第2暦表示目盛11とが、時刻表示指針(時針2、分針3、秒針4)の回転軸を挟んで略扇形の円弧形状が対向するよう配置されている。また、12時方向には持続残量表示指針8が指示する略扇形の円弧形状の持続残量表示目盛13が設けられ、6時方向には曜日表示指針7が指示する略扇形の円弧形状の曜日表示目盛12が設けられている。
図1では、第1暦指針5が「1」を指示しており、このときの第2暦指針6は、日付を表示しない第2無指示位置として「00」を指示している。つまり、1箇月31日の「1日」を表している。なお、第1暦表示目盛の「0」は、第1暦指針5が日付を表示しない第1無指示位置を表し、第2暦指針6が第2暦表示目盛11の16日から31日までを指示する間は、第1暦指針5は「0」を指示している。なお、第1無指示位置および第2無指示位置は、数字表示以外に符号でもよく、さらには空欄としてもよい。
また、図1では、曜日表示指針7が金曜日(FRと表示)を指示し、持続残量表示指針8は、持続残量が10時間であることを指示している。なお、図1では、各針2,3,4,5,6,7を透きとおるように表示しているが、実際は、非透明となっており、各針2,3,4,5,6,7と重なる部分、すなわち、各指針2,3,4,5,6,7で覆われた文字板9の部分は、表側からは見えない。しかし、各針2,3,4,5,6,7を半透明としたり、一部の針を非透明とし、他の針を透明または半透明としたりしてもよい。
日付表示は、第1暦指針5が1日から15日までを時計回りに回動して指示し、15日を指示してから24時間後に「0」位置まで回動されると同時に、第2暦指針6は「00」位置から瞬間的に時計回りに回動して日付の16日を指示し、31日に達するまで1日毎に指示していく。第2暦指針6が、日付の31日を指示してから24時間後に「00」位置まで達すると同時に、第1暦指針5が、瞬間的に反時計回りに回動して日付の1日を指示する。
曜日表示は、曜日表示指針7が時計回りに回動して日曜日(SUと表示)から1日毎に曜日を表示していき、土曜日(SAと表示)を表示してから24時間後に瞬間的に反時計回りに回動して日曜日に復帰する。
持続残量表示は、りゅうず20を回転してぜんまいを巻き上げると時計回りに回動して全巻き上げのときに40時間の持続があることを表示し、時計駆動に従い反時計回りに回動していき、最後は、ぜんまいが全く巻き上げられていない初期状態である「0」を表示する。「0」を指示したときには、時計は駆動停止する。
続いて、暦時計1の構成について図面を参照して説明する。
図2は、暦時計1に組み込まれた暦機構および持続残量表示機構を示す平面図、図3および図4は、暦機構のうちの日付表示機構を示す断面図である。なお、暦機構は、基礎ムーブメント30(図3、図4参照)の断面上方に配置されている。
基礎ムーブメント30には、動力源としてのぜんまい、脱進機、調速機構、増速機構及び減速機構、時刻表示機構、ぜんまい巻上げ機構、時刻修正機構等を有している。これら各機構は従来の機械式時計における周知の構成のものを採用できるため説明を省略する。なお、基礎ムーブメント30としては、機械式時計の他にクオーツ式アナログ時計を採用することができる。
まず、図2、図3、図4を参照して、暦時計1の構成中、日付表示機構について説明する。
基礎ムーブメント30と暦機構とは、図3、図4に示すように基礎ムーブメント30の機枠(一般に地板と呼ばれる:図示せず)と暦機構の基礎部材としての第1機枠40によって連結されている。第1機枠40の平面中央部には、基礎ムーブメント30から文字板9を貫通する秒針車31と、秒針車31をその回転の支持軸とする分針車32、分針車32と一体回転する筒かな33、筒かな33をその回転の支持軸とする筒車34が、それぞれ回転可能に装着されている。また、筒車34には中間伝え歯車36が固定されている。秒針車31には秒針4、分針車32と一体回転する筒かな33には分針3、筒車34には時針2がそれぞれ取り付けられており、これらの指針は時刻を指示する。
第1機枠40の中央凸部には、筒車34と回転中心を共通にする暦送り歯車50が回転可能に装着されている。そして、暦送り歯車50には、円盤状のカム座52、第1暦送りカム60、第2暦送りカム70、が、それぞれが同心となるように順に積み重ねられており、かつ2本のカム固定軸51(図3では1本のみ示す)によって互いが相対回転不能となるよう固定されている。
暦送り歯車50、カム座52、第1暦送りカム60、および第2暦送りカム70は、2本のカム固定軸51によって、一体化された状態で、第1機枠40と第3機枠42の間で回転可能に支持されている。よって、第1暦送りカム60と第2暦送りカム70とは、暦送り歯車50と共に同心で回転する。なお、第1機枠40には、第3機枠42の高さ方向および平面方向の位置を規制するための位置決め軸35が固定されている。
また、暦送り歯車50の回転方向の位置を規制する暦送り車ジャンパー55が第1機枠40の面上に配置されている。暦送り車ジャンパー55は、暦送り歯車50に係合する歯車係合部58と、歯車係合部58を暦送り歯車50に付勢するバネ部57とを有し、案内軸56に装着され、第1機枠40と第2機枠41との間で保持されている。
暦機構は図2、図4に示すように、さらに、中間伝え歯車36の回転を伝達する中間歯車37と、中間歯車37の回転を伝達する日・曜送り車120を有する。日・曜送り車120は、支持軸126に固定された日・曜送り歯車122と、暦送り爪123と、曜送り爪125とを有している。日・曜送り車120は、その中心に設けられる円柱状の貫通孔が、第1機枠40に固定された日・曜送り車軸121の外周を囲むように装着され、日・曜送り車軸121を回転支持軸として同心で回転可能である。
12時間で1回転する筒車34の回転は、中間伝え歯車36、中間歯車37を介して日・曜送り歯車122に減速比1/2で伝達される。よって、日・曜送り歯車122は24時間で1回転し、暦送り爪123も、日・曜送り歯車122と共に24時間で1回転する。暦送り爪123は、暦送り歯車50を24時間で1歯ずつ回転させる。暦送り歯車50は、外周に均等間隔にて31枚の歯を有しているので31日(1箇月)で1回転する。よって、第1暦送りカム60と第2暦送りカム70も31日で1回転する。
続いて、図2、図3を参照して、1箇月の1日から15日を指示する第1暦送り機構と、16日から31日を指示する第2暦送り機構の構成について説明する。まず、第1暦送り機構について説明する。第1暦送り機構は、第1暦送りカム60によって第1機枠40に固定された軸81を回転中心として揺動される第1暦送り部材としての第1暦送りレバー80と、第1暦送りレバー80によって回転され、第1暦指針5が取り付けられる第1暦車100とを有している。
第1暦車100は、図3に示すように、第1暦車軸101と、第1暦車軸101に固定された第1暦歯車102と、を有し、第1機枠40と第3機枠42との間で回転可能に支持されている。
第1暦送りレバー80は、図2に示すように、第1暦送りカム60のカム面(側面)に当接するよう突設されたカム当接部84と、カム当接部84を第1暦送りカム60のカム面に附勢するためのバネ部82と、第1暦歯車102と歯み合い第1暦車100を回転する歯車部83と、を有している。なお、第1暦送りレバー80は、第2機枠41と第3機枠42との間に保持されている。
また、第1暦送り機構は、第1暦車100の回転を第1暦歯車102の1歯ずつ節度よく規制するための第1暦車ジャンパー85を有している。第1暦車ジャンパー85は、第1暦車100と係合する第1暦車係合部87と、第1暦車係合部87を第1暦車100に附勢するバネ部86と、を有している。第1暦車ジャンパー85は、第2機枠41に固定された案内軸88に案内孔87bを装着し、固定ねじ89で第2機枠41に固定されている。
なお、第1暦車係合部87の先端部には、半島状に突出された位置決め部87aが形成されており、第2機枠41に設けられた位置決め壁41aに位置決め部87aを当接させて、第1暦車100に対する第1暦車係合部87の附勢力を所定の範囲内に制御している。なお、第1暦送り機構の日付送り作用については、図7、図8を参照して後述する。
次に、第2暦送り機構の構成について説明する。第2暦送り機構は、第1機枠40に固定された軸91を回転支持軸として、第2暦送りカム70によって揺動される第2暦送り部材としての第2暦送りレバー90と、第2暦送りレバー90によって回転され、第2暦指針6が取り付けられる第2暦車110とを有している。
第2暦車110は、図3に示すように、第2暦車軸111と、第2暦車軸111に固定された第2暦歯車112と、を有し、第1機枠40と第3機枠42との間で回転可能に支持されている。
第2暦送りレバー90は、図2に示すように、第2暦送りカム70のカム面(側面)に当接するよう突設されたカム当接部94と、カム当接部94を第2暦送りカム70のカム面に附勢するためのバネ部92と、第2暦歯車112と歯み合い第2暦車110を回転する歯車部93と、を有している。なお、第2暦送りレバー90は、第2機枠41と第3機枠42との間に保持されている。
また、第2暦送り機構は、第2暦車110の回転を1歯ずつ節度よく規制するための第2暦車ジャンパー95を有している。第2暦車ジャンパー95は、第2暦歯車112と係合する第2暦車係合部97と、第2暦車係合部97を第2暦車110に附勢するバネ部96と、を有している。第2暦車ジャンパー95は、第2機枠41に固定された案内軸98に案内孔97bを装着し、固定ねじ99で第2機枠41に固定されている。
なお、第2暦車係合部97の先端部には、半島状に突出された位置決め部97aが形成されており、第2機枠41に設けられた位置決め壁41bに位置決め部97aを当接させて、第2暦車110に対する第2暦車係合部97の附勢力を所定の範囲内に制御している。また、第2暦送り機構の日付送り作用については、図7、図9を参照して後述する。
次に、暦時計1の構成中、曜日送り機構の構成について図2、図5を参照して説明する。
図5は、曜日送り機構を示す断面図である。曜日送り機構は、前述した曜送り爪125によって回転される曜送り車130と、曜送り車130の回転により第1機枠40に固定された曜送りレバー軸141を回転支持軸として揺動される曜送りレバー140と、曜送りレバー140によって回転され、曜日表示指針7が取り付けられる曜日表示指針車150と、を有している。
曜送り車130は、14枚の歯部が形成された曜星車132と、曜星車132に重ねて配置される曜送りカム133と、を有し、両者は固定軸134によって1体化されている。そして、曜送り車130は、第1機枠40に固定された曜送り車軸131に装着され、曜送り車軸131を回転支持軸として回転可能である。
曜送りレバー140は、図2に示すように、曜送りカム133のカム面(側面)に当接するよう突設されたカム当接部144と、カム当接部144を曜送りカム133のカム面に附勢するためのバネ部142と、曜日表示指針車150を回転する歯車部143と、を有している。なお、曜送りレバー140は、第2機枠41と第3機枠42との間に保持されている。
曜日表示指針車150は、図5に示すように、曜日表示指針7が取り付けられる支持軸151に固定される曜日表示指針歯車152を有し、第1機枠40と第3機枠42との間で回転可能に保持されている。曜日表示指針歯車152は、曜送りレバー140の歯車部143と歯み合っている。
また、曜日送り機構は、図2に示すように、曜日表示指針車150を1歯ずつ節度よく規制するための曜ジャンパー136を有している。曜ジャンパー136は、曜星車132と係合する曜星車係合部138と、曜星車係合部138を曜星車132に附勢するバネ部137と、を有している。なお、曜ジャンパー136は、第1機枠40に固定された2本の案内軸139により平面方向の位置が規制され、第1機枠40と第2機枠41の間で保持されている(図5も参照)。
続いて、曜日送り作用について図2を参照して説明する。
なお、図2に示す状態は、支持軸151に取り付けられる曜日表示指針7が1週間の最初、つまり日曜日(SUを表示:図1参照)を指示している状態である。日・曜送り車120は1日(24時間)で1回転し、曜送り爪125は1回転する間に曜星車132の2歯分だけ回転させる。曜星車132に固定された曜送りカム133も、1日で反時計回りに曜星車132の2歯分回転する。
曜送りカム133は、カム面が螺旋形状をしていることから、この曜送りカム133の回転に伴い、すなわち、カム面の低い部分から高い部分に移行するに従い、曜送りレバー140は、曜送りレバー軸141を回転中心として図2において反時計回りに回転し、1日分ずつ曜日表示指針車150を図2において時計回りに土曜日(SAを表示:図1参照)まで1週間分回転していく。土曜日を指示するまで回転し、さらに24時間を経過すると、曜送りレバー140のカム当接部144と曜送りカム133のカム頂点133aとの係合が解除される。
すると、曜送りレバー140は、バネ部142によって曜送りカム133に向かって附勢されているので、カム面の高い部分から低い部分に瞬間的に移行し、結果として、曜送りレバー140は、瞬間的に反時計回り方向に回動される。そして、歯車部143によって曜日表示指針車150が図2において反時計回りに回転され、曜日表示指針7が土曜日から瞬間的に日曜日を指示することとなる。この作用を1週間で繰り返す。すなわち、曜送りレバー140は、1週間を単位として揺動し元に戻る。
なお、曜星車132の回転位置は、曜ジャンパー136によって規制されているため、曜日表示指針車150の回転位置も規制され、曜日表示指針7は曜表示文字上から外れることなく指示する。
次に、暦時計1の構成中の持続残量表示機構の構成について、図2、図6を参照して説明する。
図6は、持続残量表示機構を示す断面図である。持続残量表示機構は、持続残量表示指針8が取り付けられた持続残量表示車170と、香箱160と持続残量表示車170とを連結する伝達歯車165と、を有している。
香箱160は、動力源としてのぜんまいが内蔵されており、ぜんまいがほどけるに従い、図2で見て反時計回りに回転する。香箱160の構成および機能については周知であるので説明は省略する。
伝達歯車165は、第1機枠40に固定された軸166に回転可能に装着されており、香箱160の回転を持続残量表示車170に伝達する。
持続残量表示車170は、持続残量表示歯車171と持続残量表示車軸172とからなり基礎ムーブメント30の機枠(図示せず)と第1機枠40との間で保持されている。
ぜんまいが巻き締められた状態のとき、本実施形態では持続残量時間は40時間である(図1では10時間を表示)。そして、時計を駆動するに従い、香箱160はぜんまいの弾性力によって反時計回りに回転し、伝達歯車165を介して持続残量表示車170を反時計回りに回転する。そして、40時間を経過すると持続残量表示指針8は「0(時間)」を表示する。このとき、時計は停止する。そして、ぜんまいを巻き締める程度により持続残量表示指針8が、巻き締め量に応じた持続残量時間を指示する。
次に、第1暦送り機構および第2暦送り機構の日付送り作用について図7等を参照して説明する。
まず、日付送り作用について説明する前に、日付送り駆動を律する第1暦送りカム60および第2暦送りカム70の構成を詳しく説明する。なお、図2も参照する。
図7は、第1暦送りカム60および第2暦送りカム70の構成を示す平面図である。ここで、符号P1は第1暦送りカム60および第2暦送りカム70の共通の回転中心であり、符号P2は第1暦送りレバー80の回転中心であり、符号P3は第2暦送りレバー90の回転中心である。また、符号K1は第1暦送りレバー80のカム当接部84の回転軌跡を表し、符号K2は第2暦送りレバー90のカム当接部94の回転軌跡を表している。
第1暦送りカム60は、d1位置からd3位置までのカム面が螺旋形状に形成されており、第1暦送りカム60が図2、図7で見て反時計回りに回転し、回転軌跡K1上にd1位置が達したときが日付の1日の0時であり、d3位置に達したときが15日の0時から24時間経過後の位置である。第1暦送りカム60は31日で1回転する。したがって、1日(24時間)当りの回転角度は360/31度であり、d1位置からd3位置までの回転角度は、「360×(15/31)」度である。
また、第1暦送りカム60のカム面の螺旋形状が、一定角度回転する毎に半径が一定分増加する形状となっているので、回転中心P1からd1位置までの距離をL1、回転中心P1からd3位置までの距離をL2とすると、回転軌跡K1上において1日当り「(L2−L1)/15」だけ第1暦送りレバー80を図2で見て反時計回り方向に揺動させる。
また、d3位置からd4位置までの間の回転角度は1日分の「360/31」度であり、回転中心P1からd4位置までの距離をL3とすると、「L3−L2=2×((L2−L1)/15)」としている。つまり、この間では、第1暦送りレバー80の移動量(揺動量)は、d1位置からd3位置までの間における各1日分の移動量(揺動量)の2倍の距離を移動する。
また、第1暦送りカム60のd4位置からd5位置までの間の回転中心P1からの距離はL3であって、同心円上にあるため、この間では第1暦送りレバー80は揺動しない。つまり、日付送りをしない。
なお、図7に図示した状態は、回転軌跡K1が第1暦送りカム60のd2位置と交差した場合を表している。このd2位置は、d1位置から「360×(15/31)」度だけ回転した位置である。よって、d2位置は日付の2日を指示する位置である。
第2暦送りカム70は、d6位置からd7位置までのカム面が螺旋形状に形成されており、第2暦送りカム70が図2、図7で見て反時計回りに回転し、回転軌跡K2上にd6位置が達したときが日付の16日の0時であり、d7位置に達したときが31日の0時から24時間後の位置である。第2暦送りカム70も31日で1回転する。したがって、1日(24時間)当りの回転角度は「360/31」度であり、d5位置からd7位置までの回転角度は、「360×(16/31)」度である。
また、回転中心P1からd6位置までの距離をL4、回転中心P1からd7位置までの距離をL5とすると、回転軌跡K2上において1日当り「(L5−L4)/16」だけ第2暦送りレバー90を図2で見て時計回り方向に移動(揺動)させる。
また、d7位置からd8位置までの間の回転角度は1日分の「360/31」度であり、回転中心P1からd8位置までの距離をL6とすると、「L6−L5=2×((L5−L4)/16)」としている。つまり、この間では、第2暦送りレバー90の移動量(揺動量)は、d6位置からd7位置までの1日(24時間)分の移動量(揺動量)の2倍の距離を移動(揺動)する。
また、第2暦送りカム70のd8位置からd9位置までの間の回転中心P1からの距離はL6であって、同心円上にあるため、この間では第2暦送りレバー90は揺動しない。つまり、日付送りをしない。
続いて、第1暦送り機構および第2暦送り機構の日付送り作用について図8、図9等を参照して説明する。なお、分かりやすく説明するために、第1暦送り機構と、第2暦送り機構とを分けて図示して説明する。なお、図7も参照する。
まず、第1暦送り機構の日付送り作用について説明する。
図8は、第1暦送り機構を示す平面図である。上述したように、まず、時針2が取り付けられている筒車34が12時間で1回転する。この回転は、中間伝え歯車36に伝達され、中間伝え歯車36も、同様に、12時間で1回転する。その回転は、中間歯車37を介して日・曜送り歯車122に伝達される。日・曜送り歯車122は、24時間に1回転するよう減速されて回転する。日・曜送り歯車122と一体で回転する暦送り爪123は、1回転するたびに暦送り歯車50をその1歯分だけ図8で見て反時計回り方向に回転させる。よって、第1暦送りカム60も暦送り歯車50の1歯分だけ回転する。暦送り歯車50は31枚の歯部を有しているので、暦送り歯車50は31日(1箇月)で1回転する。
暦送り歯車50の回転方向の位置は、暦送り車ジャンパー55によって1歯ずつ規制されるため、暦送り爪123による暦送り歯車50の送り開始位置は常に一定の関係となる。
なお、図8は、第1暦送りレバー80のカム当接部84が、第1暦送りカム60のd2位置にバネ部82の弾性力によって附勢されており、日付の2日0時の位置を表している。
第1暦送りカム60は、図8で見て反時計回り方向にd1位置から1日(24時間)分ずつ回転していき、d3位置が第1暦送りレバー80のカム当接部84の回転軌跡K1に達した時が日付の15日0時の位置である。
第1暦送りカム60の回転によって揺動される第1暦送りレバー80は、歯車部83と噛み合う第1暦車100を時計回り方向に1日から15日までを1日分ずつ回転し、第1暦指針5で日付を指示する。第1暦車100は、第1暦車ジャンパー85により、1歯ずつの回転位置を規制し、日付の1日毎の指示位置がふらつくことがない。
なお、日付の1日から15日までの日付送りの間は、第2暦指針6は日付表示を行わない位置を指示しなければならない。この位置を第2無指示位置とし、実施形態1(図1、参照)では第2暦指針6は第2暦表示目盛11の「00」を指示する。
第1暦送りレバー80は、第1暦送りカム60のd3位置が回転軌跡K1に達してからd4位置に達する24時間の間に、1日から15日までの揺動量の2倍揺動され、第1暦車100を2日分回転する。d3位置は、日付の15日0時位置に相当するため、d3位置からd4位置までの24時間は、第1暦指針5の第1無指示位置とし、第1暦指針5は第1暦表示目盛10の「0」を指示する。なお、d3位置からd4位置までは、24時間をかけて移動するのではなく、暦送り爪123が暦送り歯車50を送り始める時刻(通常は23時頃)から暦送り歯車50が暦送り車ジャンパー55の頂点を乗り越える時刻(24時)までの約1時間をかけて移動する。
第1暦送りカム60のd5位置が回転軌跡K1に一致するまで回転し、回転軌跡K1を超えた瞬間にカム当接部84と第1暦送りカム60の頂部60aとの係合が外れ、頂部60aがd1位置に附勢される。このときが、日付の1日0時である。
なお、暦送り歯車50には暦送り車ジャンパー55が係合している。暦送り歯車50は、暦送り爪123によって24時間の1歯ずつ間欠的に回転されるが、暦送り車ジャンパー55の暦送り歯車係合部58の頂部を歯部が乗り越えるまではほぼ一定の速度で回転する。そして、頂部を乗り越えた瞬間に、暦送り車ジャンパー55の弾性力によって次の歯部係合位置まで回転される。
このような暦送り歯車50の回転と同期して第1暦送りカム60が回転し、第1暦送りレバー80が揺動して第1暦車100も間欠的な回転をする。
そこで、カム当接部84と第1暦送りカム60の頂部60aとの係合が外れた瞬間の状態で第1暦指針5を第1暦表示目盛10の1日の中心部(図1ではドット表示している)を指示する位置に取り付ければよい。なお、実際には、りゅうずにより時刻合わせ操作を行い、カム当接部84と第1暦送りカム60の頂部60aとの係合が外れた瞬間に、第1暦指針5が1日を指示するように第1暦指針5を取り付ける。
したがって、回転軌跡K1とd1位置が一致した時に日付の1日、d2位置の時に2日、d3位置に至る前の24時間が日付の15日、d4位置からd5位置までの期間が第1無指示表示としての「0」表示としている。
なお、第1暦車100には第1暦送りジャンパー85の第1暦車係合部87が係合している。第1暦送りジャンパー85は、第1暦車100の回転を1歯ずつ節度よく間欠的に回転させるために設けている。その際、暦送り歯車50の間欠的な回転と同期させるために、第1暦車係合部87の周方向位置を調整可能にしている。
続いて、第2暦送り機構の日付送り作用について説明する。
図9は、第2暦送り機構を示す平面図である。中間伝え歯車36から第1暦送り歯車50までの回転伝達機構、暦送り車ジャンパー55の構成および作用は、第1暦送り機構と共通であるため、それらの説明を省略する。なお、図9は、日付の第2無指示位置としての「00」位置の状態を表している。
第2暦送りカム70は反時計回りに回転するが、d8位置からd9位置までの間は同心円上にあるため、第2暦送りレバー90は揺動せず、第2暦車110も回転しないので日付の指示は変わらない。
第2暦送りカム70は、d9位置が回転軌跡K2に一致するまで回転し、回転軌跡K2を超えた瞬間にカム当接部94と第2暦送りカム70の頂部70aとの係合が外れ、頂部70aがd6位置に附勢される。このときが、日付の16日0時である。
第2暦送りカム70は、図9で見て、反時計回り方向にd6位置から1日(24時間)分ずつ回転していき、d7位置が回転軌跡K2に達した時が日付の31日0時の位置である。
第2暦送りカム70の回転によって揺動される第2暦送りレバー90は、歯車部93と噛み合う第2暦車110を図9で見て時計回り方向に16日から31日までを1日分ずつ回転し、第2暦指針6で日付を指示する。第2暦車110は、第2暦車ジャンパー95により、1歯ずつの回転位置が規制されているので、日付の1日毎の指示位置がふらつくことがない。
なお、日付の16日から31日までの日付送りの間は、第1暦指針5は日付表示を行わない位置を指示しなければならない。この位置を第1無指示位置とし、実施形態1(図1、参照)では第1暦指針5は第1暦表示目盛10の「0」を指示する。
第2暦送りレバー90は、第2暦送りカム70のd7位置が回転軌跡K2に達してからd8位置に達する24時間の間に、16日から31日までの各1日分の移動量(揺動量)の2倍の距離を移動(揺動)し、第2暦車110を2日分回転させる。
なお、前述したように、暦送り歯車50は、暦送り爪123によって24時間の1歯ずつ間欠的に回転されるが、暦送り車ジャンパー55の暦送り歯車係合部58の頂部を歯部が乗り越えるまではほぼ一定の速度で回転する。そして、頂部を乗り越えた瞬間に、暦送り車ジャンパー55の弾性力によって次の係合位置まで回転される。
このような暦送り歯車50の回転と同期して第2暦送りカム70が間欠的に回転し、第2暦送りレバー90も間欠的に揺動し、第2暦車110も間欠的な回転をする。
そこで、カム当接部94と第2暦送りカム70の頂部70aとの係合が外れた瞬間の状態で第2暦指針6を第2暦表示目盛の16日の中心部(図1ではドット表示している)を指示する位置に取り付ければよい。なお、実際には、りゅうずを操作して時刻合わせ操作を行い、カム当接部94と第1暦送りカム70の頂部70aとの係合が外れた瞬間に、第2暦指針6が16日を指示するように第2暦指針6を取り付ける。
なお、回転軌跡K1に第1暦送りカム60のd1位置が達したタイミングで、第2暦指針6を「00」位置を指示するように取り付けてもよい。
したがって、回転軌跡K2とd6位置が一致した時に日付の16日、d7位置に至る前の24時間が日付の31日、d8位置からd9位置までの期間が第2無指示表示としての「00」表示としている。
なお、日付の15日から第1無指示位置である「0」位置に移行する第1暦車100の回転角度は、通常の2日分の回転角度とすることにより、15日の日付指示と、第1無指示位置である「0」位置とを誤認識しないように配慮している。
また、第2暦車110においても、日付の31日から第2無指示位置である「00」位置に移行する第2暦車110の回転角度は、通常の2日分の回転角度とすることにより、31日の日付指示と、第2無指示位置である「00」位置とを誤認識しないように配慮している。
したがって、本形態例によれば、1箇月の日付表示のうち、1日から15日の間の日付指示と、16日から31日の間の日付指示とをそれぞれ第1暦指針5と、第2暦指針6で独立して表示するため、特に、ウオッチのような文字板9の表示面積が小さい場合であっても、日付を明確に指示することができる。
また、時刻と日付表示とを指針にて指示することによって、統一感、精密感のあるデザインを実現することができる。
また、第1暦指針5が、日付の15日を指示してから24時間後に日付の第1無指示位置まで回動されると同時に第2暦指針6が日付の16日を指示し、第2暦指針6が、日付の31日を指示してから24時間後に日付の第2無指示位置まで回動されると同時に、第1暦指針5が日付の1日を指示する。よって、2つの暦指針を有する構成でありながら1箇月の31日を連続して指示することを可能にする。
また、日付が1日の0時に達した時点で、第1暦指針5は瞬間的に1日を指示し、日付が16日の0時に達した時点で、第2暦指針6は瞬間的に16日を指示することができ、かつ第1暦指針5および第2暦指針6は、略扇形に往復回動する、いわゆるレトログラード表示を可能にする。
また、第1暦指針5が指示する1日から15日の日付を表す略扇形の円弧形状の第1暦表示目盛10と、第2暦指針6が指示する16日から31日の日付を表す略扇形の円弧形状の第2暦表示目盛11と、を時刻表示指針の回転軸を挟んで対向する位置に配置している。したがって、第1暦表示目盛10と第2暦表示目盛11との間に、曜日表示、ぜんまいの持続残量表示を配置することができ、表示機能を充実しながら統一感、精密感のあるデザインを実現することができる。なお「対向」とは、秒針車31の中心軸(=時刻表示指針の回転軸の中心)を通る線を基準として線対称的に配置されることおよび秒針車31の中心軸を中心として点対称的に配置されることの2つを含む。
なお、1箇月が31日ではなく、30日や28日の場合、その月の最終日が終了した翌日にリューズを操作して時刻を進ませることで、第1暦指針5が1日を指示するようにすることができる。また、このようなリューズによる操作ではなく、24時間を1度に進ませるボタンを設け、そのボタンを操作することで、24時間、48時間、72時間をそれぞれ進ませるようにすることで、1日の表示をさせるようにしてもよい。
以上、本発明の実施の形態に係る暦時計1などを説明したが、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。たとえば、前述した実施形態1では、時計の9時位置に第1暦指針5、3時方向に第2暦指針6を配置する構成を例示したが、これらの指針位置は任意に変更可能である。
たとえば、基礎ムーブメント30に対して、暦機構および持続算残量表示機構を任意の角度に回転して配置することが可能である。具体的には、時計の9時位置に第2暦指針6、3時方向に第1暦指針5を配置することや、時計の12時位置に第1暦指針5、6時方向に第2暦指針6を配置するようにしたり、その逆に配置したりしてもよい。
その際、基礎ムーブメント30の上に配置される第1機枠40を含めて上部の各機構をそのまま回転すれば、実現可能となる。なお、持続残量表示機構については、香箱160と持続残量表示車170との間に、回転を伝達する歯車を適宜配置することで上述の配置を可能にする。
また、実施形態1やその変形例では、1箇月の31日を、1日から15日までの表示と、16日から31日までの表示に2分割表示しているが、本形態例の技術思想を踏襲すれば、1箇月の31日を1日から10日、11日から20日、21日から31日の3分割表示とすることができる。この場合、1箇月である31日分の暦表示のうち、1日から10日の日付を指示する第1暦指針と、11日から20日の日付を指示する第2暦指針と、21日から31日の日付を指示する第3暦指針と、第1暦指針が固定される第1暦車と、第2暦指針が固定される第2暦車と、第3暦指針が固定される第3暦車と、共通の回転軸を有する第1暦送りカムと第2暦送りカムと第3暦送りカムと、第1暦送りカムの回転に連動して第1暦車を回動する第1暦送り部材と、第2暦送りカムの回転に連動して第2暦車を回動する第2暦送り部材と、第3暦送りカムの回転に連動して第3暦車を回動する第3暦送り部材と、を設ける構成となる。また、同様にして、1箇月を4分割表示としたり、5分割表示としたりなど、4分割以上の分割表示とすることができる。
また、実施形態1においては、日付の表示は、「・」と「英数字」で表しているが、「First」「Second」などの英語表示や、「一」「二」などの日本語表示としたり、数字などを示さず、単に、「・」のみとしたりしてもよい。さらに、実施形態1では、第1暦表示目盛10と第2暦表示目盛11が略扇形の円弧形状とされているが、各暦表示のための目盛部分は、三角の二辺形状としたり、平らな皿の断面形状としたりなど、他の形状を採用してもよい。また、実施形態1では、第1暦送りカム60と第2暦送りカム70は、重ねるように配置することで共通の回転中心を有しているが、第1暦送りカム60と第2暦送りカム70は、重ねるように配置せず、回転中心を分離させたカム配置としてもよい。
1…暦時計、2…時針、3…分針、4…秒針、5…第1暦指針、6…第2暦指針、7…曜日表示指針、8…持続残量表示指針、9…文字板、10…第1暦表示目盛、11…第2暦表示目盛、12…曜日表示目盛、13…持続残量表示目盛、60…第1暦送りカム、70…第2暦送りカム、80…第1暦送りレバー(第1暦送り部材)、90…第2暦送りレバー(第2暦送り部材)、100…第1暦車、110…第2暦車

Claims (5)

  1. 1箇月である31日分の暦表示のうち、1日から15日の日付を指示する第1暦指針と、16日から31日の日付を指示する第2暦指針と、
    上記第1暦指針が固定される第1暦車と、
    上記第2暦指針が固定される第2暦車と、
    それぞれ回転中心を有する第1暦送りカムと第2暦送りカムと、
    上記第1暦送りカムの回転に連動して上記第1暦車を回動する第1暦送り部材と、
    上記第2暦送りカムの回転に連動して上記第2暦車を回動する第2暦送り部材と、
    を有することを特徴とする暦時計。
  2. 請求項1に記載の暦時計において、
    前記第1暦指針が、前記第1暦車送り部材により日付の15日を指示してから24時間後に、日付を示さない位置である第1無指示位置まで回動されると同時に、前記第2暦指針が、前記第2暦送り部材により日付の16日を指示し、
    前記第2暦指針が、前記第2暦車送り部材により日付の31日を指示してから24時間後に、日付を示さない位置であり、前記第1無指示位置とは異なる位置の第2無指示位置まで回動されると同時に、前記第1暦指針が、前記第1暦送り部材により日付の1日を指示することを特徴とする暦時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の暦時計において、
    前記第2暦指針が前記第2無指示位置に達したときに、前記第1暦送りカムの頂部と前記第1暦送り部材との係合が解除され、前記第1暦指針が日付の1日を指示する位置まで瞬間的に回動され、
    前記第1暦指針が前記第1無指示位置に達したときに、前記第2暦送りカムの頂部と前記第2暦送り部材との係合が解除され、前記第2暦指針が日付の16日を指示する位置まで瞬間的に回動されることを特徴とする暦時計。
  4. 請求項1に記載の暦時計において、
    前記第1暦指針が指示する1日から15日の日付を表す略扇形の円弧形状の第1暦表示目盛と、
    前記第2暦指針が指示する16日から31日の日付を表す略扇形の円弧形状の第2暦表示目盛と、
    をさらに有することを特徴とする暦時計。
  5. 請求項4に記載の暦時計において、
    前記第1暦表示目盛と前記第2暦表示目盛とが、時刻表示指針の回転軸を挟んで対向する位置に配置されていることを特徴とする暦時計。
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