JP5299316B2 - レバー式コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、レバー式コネクタに関する。
自動車等の車両に用いられる防水コネクタは、例えば、端子金具と、端子金具を収容するコネクタハウジングと、コネクタハウジング内の防水を確保するシール部材と、シール部材をコネクタハウジングに保持するリアホルダとを備えている。ゴム等からなるシール部材はコネクタハウジング内に圧入され、その後方からリアホルダを取り付けることで取り外し不能に保持される。このシール部材には端子金具と同数の貫通孔が形成されており、コネクタハウジング内に保持された状態のシール部材の貫通孔に、電線に接続された端子金具を圧入して貫通させることで、コネクタハウジング内の防水を確保しつつ、電線を外部へと引き出すことが可能である。
ところで、このような構成の防水コネクタを組み立てるには、コネクタハウジング内にシール部材が圧縮された状態において、当該シール部材に端子金具を圧入する。この圧縮された状態のシール部材に端子金具を圧入するには、圧縮されていない場合と比較して高い端子挿入力が要求され、作業者への負担が大きかった。この問題を解決すべく、端子挿入力を低減させたものとして特許文献1に記載の防水コネクタが知られている。
この防水コネクタは、回動レバーを用いてシール部材及びリアホルダをコネクタハウジングに嵌合させるものである。回動レバーはコネクタハウジングに回動可能に軸支されており、カム溝とカム突起とが設けられている。相手側コネクタにはカム溝に係合する突起が設けられており、リアホルダにはカム突起を挟持する一対の挟持突起が設けられている。相手側コネクタ及びリアホルダはコネクタハウジングを挟むようにして対向する位置に配され、リアホルダとコネクタハウジングとの間にはシール部材が配されている。なお、リアホルダとシール部材とには予め端子金具及び端子金具に接続された電線が挿通され、貫通した状態の端子金具はコネクタハウジング内に収容されている。
回動レバーを回動操作すると、相手側コネクタと、シール部材をコネクタハウジングとの間に挟んだリアホルダとが同時にコネクタハウジングに嵌合され、シール部材はリアホルダによってコネクタハウジング内に押し込まれるようにして装着される。このような構成によれば、端子金具は圧縮されていないシール部材に予め圧入することができるから、上記のシール部材をコネクタハウジングに装着した後に端子金具を圧入する場合と比較して、端子挿入力を低減することができる。
特開2004−288500号公報
しかしながらこのような構成によると、端子挿入力は低減できるものの、相手側コネクタとシール部材を間に挟んだリアホルダとを回動レバーによって同時にコネクタハウジングに嵌合させるから、回転レバーを操作するのに大きな力が必要となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、レバー操作力を低減することを目的とする。
本発明は、相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングの前記相手側コネクタが嵌合する側とは反対側から嵌合可能なリアホルダと、前記リアホルダの前記コネクタハウジングとの嵌合面側に配されるシール部材と、前記コネクタハウジングに対して初期位置と嵌合位置との間で変位可能に配設された嵌合操作レバーと、前記相手側コネクタと前記嵌合操作レバーのいずれか一方に突設されたコネクタ用カムピンと、同他方に形成され前記コネクタ用カムピンと係合可能なコネクタ用カム溝と、前記リアホルダと前記嵌合操作レバーのいずれか一方に突設されたリアホルダ用カムピンと、同他方に形成され前記リアホルダ用カムピンと係合可能なリアホルダ用カム溝と、を備えてなり、前記初期位置にある前記嵌合操作レバーの前記各カム溝の入口に前記各カムピンを進入させ、前記嵌合操作レバーを前記嵌合位置へと変位させることにより、前記各カム溝に沿って前記各カムピンを誘導することで、前記リアホルダと前記相手側コネクタとを正規嵌合状態とすることが可能なレバー式コネクタであって、前記各カム溝は前記相手側コネクタ及び前記リアホルダを嵌合方向へ変位させる作用部と、前記相手側コネクタ及び前記リアホルダを変位させない状態で保持する非作用部と、を備え、前記コネクタ用カム溝の作用部は前記リアホルダ用カム溝の非作用部と対応し、前記リアホルダ用カム溝の作用部は前記コネクタ用カム溝の非作用部と対応するように形成されていることに特徴を有する。
このような構成によれば、コネクタ用カム溝の作用部はリアホルダ用カム溝の非作用部と対応し、リアホルダ用カム溝の作用部はコネクタ用カム溝の非作用部と対応するように形成されているから、嵌合操作レバーを嵌合位置へと変位させることで、相手側コネクタ又はリアホルダのどちらか一方を先にコネクタハウジングに嵌合させ、その後同他方を嵌合させることができる。このように相手側コネクタとリアホルダの嵌合方向への変位が嵌合操作レバーの変位方向に沿って交互に行われることで、相手側コネクタとリアホルダとが同時に嵌合される場合と比較して、嵌合操作レバーの単位変位当たりに必要となる操作力の最大値を低減することができる。
また、相手側コネクタとリアホルダとを同時に嵌合させる場合において、嵌合操作レバーの単位変位当たりの相手側コネクタ及びリアホルダの嵌合方向への変位を小さくすることでレバー操作力を低減させることが可能ではあるが、この場合、相手側コネクタ及びリアホルダを嵌合方向へ誘導するカム溝の全長を長くする必要がある。これに対して、本発明のレバー式コネクタによれば、カム溝の全長を長くすることなくレバー操作力を低減することができるから、省スペース化をも図ることができる。
前記嵌合操作レバーは前記相手側コネクタ及び前記リアホルダの嵌合方向に交差する方向に変位可能なスライドレバーであって、前記スライドレバーを前記初期位置から前記嵌合位置へと向かって変位させると、まず前記コネクタ用カム溝の作用部と前記リアホルダ用カム溝の非作用部とに前記各カムピンが同時に誘導されて前記相手側コネクタが前記コネクタハウジングに嵌合された状態となり、続いて前記コネクタ用カム溝の非作用部と前記リアホルダ用カム溝の作用部とに前記各カムピンが同時に誘導されて前記リアホルダが前記コネクタハウジングに嵌合された状態となることが望ましい。
嵌合操作レバーをスライドレバーとすれば、例えば回動レバーを適用する場合と比較して、各カム溝の溝形状を単純なものとすることが可能であるから、成形上都合がよい。また、リアホルダはシール部材を挟んでコネクタハウジングに嵌合されるから、相手側コネクタを嵌合させるのに必要なレバー操作力よりも、リアホルダを嵌合させるのに必要なレバー操作力は、シール部材を押圧する分、大きくなる可能性が高い。よって、先に相手側コネクタを嵌合させることで、嵌合操作レバーを嵌合位置方向に付勢させ、勢いをつけた状態で嵌合操作レバーを操作してリアホルダを嵌合方向へと変位させることで、レバーの操作性を向上させ、トータルとして必要なレバー操作力を低減することができる。
前記リアホルダの嵌合方向後端部には前記リアホルダの外周から当該嵌合方向とは直交する方向に向かって突出するリブが形成され、前記コネクタハウジングの前記リアホルダとの嵌合部には前記リブと嵌合するリブ受け溝が形成されていてもよい。このような構成とすれば、リアホルダがコネクタハウジングに対して傾いて嵌合するのを防止することができる。
本発明によれば、レバー操作力を低減することができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの嵌合前の状態を示した上面図 スライドレバー及びコネクタ本体を分解した状態の上面図 コネクタ本体を分解した状態の側面図 コネクタ本体の正面図 コネクタ本体及びスライドレバーの背面図 リアホルダの平面図 スライドレバーが初期位置に保持されている状態のコネクタの上面図 図7のA−A断面図 スライドレバーがコネクタ嵌合位置に保持されている状態のコネクタの上面図 図9のB−B断面図 スライドレバーが本嵌合位置に保持されている状態のコネクタの上面図 図11のC−C断面図 正規嵌合状態にあるコネクタの背面図
<実施形態>
本発明の一実施形態を図1ないし図13によって説明する。
本発明のレバー式コネクタ10(以下、単にコネクタとも言う)は、図示しない車載機器に電力を供給する防水コネクタに適用した場合を例示するものであって、相手側コネクタに相当する機器側コネクタ50との嵌合面を有するコネクタ本体20(コネクタハウジングに相当する)と、コネクタ本体20の機器側コネクタ50との嵌合面側とは反対側から嵌合可能なリアホルダ30と、機器側コネクタ50及びリアホルダ30と係合して両部材をコネクタ本体20に嵌合させるスライドレバー40と、を備えている。以下、コネクタ本体20に対して、機器側コネクタ50の嵌合面側を前側、リアホルダ30の嵌合面側を後側、図1の手前側を上側として説明する。
機器側コネクタ50は、図8に示すようにコネクタ本体20との嵌合面側に開口し、コネクタ本体20に嵌合されるフード部51を備え、その内部には棒状の雄端子金具52が前後方向に配設されている。フード部51の外側壁の幅方向略中央位置には、図1に示すように上下方向に突出する略円柱状のコネクタ用カムピン53が形成され、後述するスライドレバー40のコネクタ用カム溝43に係合される。
コネクタ本体20は合成樹脂製であって、図2及び図3に示すように、アウターハウジング21と、アウターハウジング21に収容されるインナーハウジング22とから構成される。アウターハウジング21は略箱状をなしており、リアホルダ30及び相手側コネクタ50の嵌合面となる前後方向に貫通して開口している。インナーハウジング22には、その外壁の前後方向の後方寄りの略中央位置に上下方向に突出する係止突部22Aが設けられている。また、前後方向の位置を同じにした幅方向両側部には後方に向かって片持ち状に延出した係止片22Bが一対設けられている。インナーハウジング22をアウターハウジング21内に挿入し、これらの係止突部22A及び係止片22Bがアウターハウジング21の内周縁部に設けられた図示しない係止溝及び係止孔に係止されることで、コネクタ本体20を組み立てることができる。この組み立てた状態のコネクタ本体20の上側及び下側には、アウターハウジング23とインナーハウジング22との間に図1の左右方向に貫通するレバー収容空間23が設けられ、スライドレバー40が収容可能とされている。
コネクタ本体20において、図4に示す前側の開口面はコネクタ嵌合面25とされ、このうちアウターハウジング21とインナーハウジング22との間に設けられた空間は、機器側コネクタ50のフード部51が進入するフード部嵌合空間25Aとされている。フード部嵌合空間25Aに面するアウターハウジング21の幅方向略中央位置には、レバー収容空間23に収容されたスライドレバー40のコネクタ用カム溝43に連通するコネクタ用挿通溝25Bが上下に一対形成されている。このコネクタ用挿通溝25Bには、機器側コネクタ50のコネクタ用カムピン53が挿通可能とされている。
インナーハウジング22には、図8に示すように、電線11の端末に接続された雌端子金具12を収容するためのキャビティ26が前後方向に貫通して形成されている。雌端子金具12は、電線11をかしめつけるバレル部12Aと、バレル部12Aの前方に形成された角筒部12Bとからなり、この角筒部12B内に機器側コネクタ50の雄端子金具52が挿入されることで、雄端子金具52と雌端子金具12との電気的接続がなされるようになっている。キャビティ26の内側壁には前方に向かって片持ち状に延出したランス26Aが形成されており、角筒部12Bがこのランス26Aに係止されることで、雌端子金具12の抜け止めがなされている。
さて、図5に示すコネクタ本体20の後側の開口面はリアホルダ嵌合面27とされ、アウターハウジング21のインナーハウジング22に面する内周縁部のうち、幅方向略中央位置には、レバー収容空間23に収容されたスライドレバー40のリアホルダ用カム溝44に連通するリアホルダ用挿通溝27Aが上下に一対形成されている。このリアホルダ用挿通溝27Aには、後述するリアホルダ30に突設されたリアホルダ用カムピン32が挿通可能とされている。リアホルダ嵌合面27の略中央には、キャビティ27の後側の開口に亘って形成された収容凹部28と、収容凹部28の後方に連通した状態で一回り大きい凹状をなすリアホルダ嵌合凹部29とが形成されている。収容凹部28内には、シール部材に相当する一括ゴム栓13が収容されている。この一括ゴム栓13は、厚板状をなしており、前後方向に貫通して電線11を挿通するゴム栓側挿通孔13Aが形成されている。
リアホルダ嵌合凹部29には、収容凹部28内にその前端部が進入して一括ゴム栓13を前後方向に圧縮した状態に保持するリアホルダ30が嵌合される。リアホルダ嵌合凹部29の後方縁部には、リアホルダ30が嵌合する際に、後述するリアホルダ30の係合リブ33が係合する切り欠き状のリブ受け溝29Aが形成されている。
リアホルダ30は、合成樹脂製であって、図6に示すように前後方向に貫通したホルダ側挿通孔31を備え、このホルダ側挿通孔31にゴム栓側挿通孔13Aを挿通した電線11を挿通させることで当該電線11をコネクタ10外に引き出すことが可能とされている。リアホルダ30の嵌合方向前寄りの幅方向略中央位置からは、上下方向に突出する略円柱状のリアホルダ用カムピン32が形成され、後述するスライドレバー40のリアホルダ用カム溝44に係合される。この構成により、リアホルダ30は、スライドレバー40のレバー操作によってリアホルダ嵌合凹部29に嵌合される。なお、リアホルダ30の外側面の後端部には、コネクタ本体20との嵌合方向(前後方向)に対して、直交する方向に突出する係合リブ33が形成されている。また、リアホルダ30の嵌合方向前端部は、リアホルダ嵌合凹部29に嵌合される外側面よりも一回り小さく形成され、収容凹部28に進入可能とされている。リアホルダ30は、その前端部を収容凹部28へ進入させ、一括ゴム栓13を前後方向に圧縮した状態でリアホルダ嵌合凹部29に嵌合されると同時に、係合リブ33がその外周縁部に形成されたリブ受け溝29Aに係合される。
続いてスライドレバー40の構造について説明する。スライドレバー40は合成樹脂製であって、図2及び図5に示すように、一対の摺動板41の基端同士を操作部42で連結した門形形状をなしており、各摺動板41はコネクタ本体20のレバー収容空間23に摺動可能に保持される。一対の摺動板41には、それぞれ対向した位置にコネクタ用カム溝43とリアホルダ用カム溝44が形成されている。
コネクタ用カム溝43は、摺動板41を上下方向に貫通した溝形状をなし、その軌道は摺動板41のコネクタ本体20への挿入側の前端から後方に傾きをもって摺動板41の延出方向(図2の左右方向)に沿って形成され、先端は摺動板41の略中央位置に達している。コネクタ用カム溝43の幅は、機器側コネクタ50に設けられたコネクタ用カムピン53が係合可能な寸法に設定されている。コネクタ用カム溝43の前端部は摺動板41の前方及びインナーハウジング22側に開口するコネクタ用入口凹部43A(カム溝の入口に相当する)となっており、摺動板41のやや中央側に入ったところでコネクタ用カム溝43と連通している。コネクタ用カム溝43のコネクタ用入口凹部43A寄りの位置には、コネクタ用入口凹部43Aを経て挿入されたコネクタ用カムピン53を一時的に係止する仮止め片43Bが設けられている。コネクタ用カム溝43において、摺動板41の幅方向(前後方向)に傾きをもった湾曲部分は作用部43Cとされ、先端側の摺動板41の延出方向(スライドレバー40の変位方向)に平行に延びる部分は非作用部43Dとされている。
リアホルダ用カム溝44は、コネクタ用カム溝43と同様に摺動板41を上下方向に貫通した溝であって、その軌道は摺動板41のコネクタ本体20への挿入側の後端から前方に傾きをもってコネクタ用カム溝43に並列して形成され、先端はコネクタ用カム溝43よりもややコネクタ本体20への挿入側寄りとなっている。リアホルダ用カム溝44の幅は、リアホルダ30に設けられたリアホルダ用カムピン32が係合可能な寸法に設定されている。リアホルダ用カム溝44の前端部は摺動板41の後方及びインナーハウジング22側に開口するリアホルダ用入口凹部44A(カム溝の入口に相当する)となっており、摺動板41のやや中央側に入ったところでリアホルダ用カム溝44と連通している。リアホルダ用カム溝44のうち、リアホルダ用入口凹部44A側から摺動板41の延出方向(スライドレバー40の変位方向)に平行に延びる部分は非作用部44Bとされ、先端側に摺動板41の幅方向に傾きをもって延びる部分は作用部44Cとされている。
コネクタ用カム溝43の作用部43Cとリアホルダ用カム溝44の非作用部44Bは摺動板41の延出方向における位置が略同じとなるように対向して配されており、同様にコネクタ用カム溝43の非作用部43Dとリアホルダ用カム溝44の作用部44Cも略同位置となるように対向して配されている。このコネクタ用カム溝43にコネクタ用カムピン53が、リアホルダ用カム溝44にリアホルダ用カムピン32が、それぞれ係合して誘導されることで、機器側コネクタ50とリアホルダ30がそれぞれコネクタ本体20に嵌合される。
続いて、本実施形態の作用について説明する。
まず、図1に示すように、スライドレバー40をコネクタ本体20における初期位置に保持させる。この際、コネクタ本体20に収容されている雌端子金具12には電線11が接続されており、この電線11は一括ゴム栓13のゴム栓側挿通孔13A及びリアホルダ30のホルダ側挿通孔31にそれぞれ挿通され、コネクタ10外に引き出された状態になる。
さて、初期位置にスライドレバー40を保持するためには、まずスライドレバー40の摺動板41をコネクタ本体20のレバー収容空間23に図1の右側から進入させ、コネクタ本体20のコネクタ嵌合面25に設けられたコネクタ用挿通溝25Bに摺動板41のコネクタ用入口凹部43Aが、リアホルダ嵌合面27に設けられたリアホルダ用挿通溝27Aに摺動板41のリアホルダ用入口凹部44Aが、それぞれ一致するように保持する。すると、コネクタ用挿通溝25Bが摺動板41のコネクタ用入口凹部43Aを介してコネクタ用カム溝43に連通した状態となり、リアホルダ用挿通溝27Aは摺動板41のリアホルダ用入口凹部44Aを介してリアホルダ用カム溝44に連通した状態となる。
次に、図7に示すように、初期位置にスライドレバー40を保持した状態のコネクタ本体20に機器側コネクタ50のコネクタ用カムピン53とリアホルダ30のリアホルダ用カムピン32を挿入する。具体的には、コネクタ嵌合面25側に配された機器側コネクタ50のコネクタ用カムピン53をコネクタ用挿通溝25Bに挿入し、コネクタ用カム溝43内に設けられた仮止め片43Bに係止される位置まで機器側コネクタ50を押し込む。同様に、リアホルダ嵌合面27側に配されたリアホルダ30のリアホルダ用カムピン32をリアホルダ用挿通溝27Aに挿入し、リアホルダ用入口凹部44A内の突き当たる位置まで押し込む。このスライドレバー40が初期位置にある状態では、図8に示すように機器側コネクタ50及びリアホルダ30はスライドレバー40の各カム溝43,44に保持されているだけである。つまり、機器側コネクタ50の雄端子金具52とコネクタ本体20の雌端子金具12は接触しておらず、リアホルダ30は収容凹部28に収容された一括ゴム栓13を前後方向に圧縮していない状態である。
続いて、スライドレバー40の操作部42を図9の左方向にさらに押し込んでいくと、図9に示すコネクタ嵌合位置に達する。コネクタ嵌合位置において、コネクタ用カムピン53はコネクタ用カム溝43の作用部43Cと非作用部43Dとの境目に位置し、リアホルダ用カムピン32はリアホルダ用カム溝44の非作用部44Bと作用部44Cとの境目に位置している。機器側コネクタ50は、図10に示すようにコネクタ本体20に対して嵌合した状態にある。機器側コネクタ50のフード部51はフード部嵌合空間25A内へと進入し、雌端子金具12の角筒部12B内に雄端子金具52が挿入され、両端子金具12,52は電気的に接続されている。なお、リアホルダ30はコネクタ本体20に嵌合されておらず、スライドレバー40が初期位置にある状態から嵌合方向への変位はない。
スライドレバー40を初期位置からコネクタ嵌合位置まで操作することにより、まずは機器側コネクタ50の嵌合が達成される。
コネクタ嵌合位置からさらにスライドレバー40の操作部42をコネクタ本体20へと押し込んでいくと、図11に示す本嵌合位置(嵌合位置に相当する)に達する。本嵌合位置において、コネクタ用カムピン53はコネクタ用カム溝43の非作用部43Dの先端部に位置し、リアホルダ用カムピン32はリアホルダ用カム溝44の作用部44Cの先端部に位置している。機器側コネクタ50は、図12に示すように、コネクタ嵌合位置から引き続きコネクタ本体20に対して嵌合状態にあり、リアホルダ30は、その前端部が収容凹部28に進入し一括ゴム栓13を前後方向に圧縮した状態で、リアホルダ嵌合凹部29に嵌合されている。この際、図13に示すように、リアホルダ嵌合凹部29にはリブ受け溝29Aが設けられているから、リアホルダ30の係合リブ33が当該リブ受け溝29Aに嵌合することでリアホルダ30はコネクタ本体20に対して傾くことなく嵌合される。
リアホルダ30がコネクタ本体20に嵌合されることにより、前述したように一括ゴム栓13が前後方向に圧縮される。これにより、ゴム栓側挿通孔27Aの内壁と、電線11の被覆とがさらに密着し、電線11と一括ゴム栓27との間が水密にシールされる。加えて、一括ゴム栓27の外周壁と収容凹部26の内周壁とがさらに密着し、一括ゴム栓27とインナーハウジング22との間も水密にシールされる。
このように、スライドレバー40をコネクタ嵌合位置から本嵌合位置まで操作することにより、機器側コネクタ50に加えてリアホルダ30の嵌合も達成される。
以上説明したように本実施形態によれば、スライドレバー40の操作方向に対して、コネクタ用カム溝43の作用部43Cはリアホルダ用カム溝44の非作用部43Dに対応し、リアホルダ用カム溝44の作用部44Cはコネクタ用カム溝43の非作用部43Dに対応するように形成されている。この構成による効果について詳しく説明すると、まずスライドレバー40をコネクタ本体20内に押し込んでいくことにより、コネクタ用カムピン53がコネクタ用カム溝43の作用部43C内を誘導され、機器側コネクタ50のみが嵌合方向へと変位して図9及び図10のコネクタ嵌合位置に達する。これと同時に、機器側コネクタ50はコネクタ本体20に対して嵌合状態となる。この際、リアホルダ30はリアホルダ用カム溝44の非作用部44Bに保持され、嵌合方向へ変位しないから、スライドレバー40には機器側コネクタ50を嵌合させるために必要な力のみがかかった状態となる。
引き続きスライドレバー40をコネクタ本体20内に押し込んでいくと、コネクタ嵌合位置から図11及び図12に示す本嵌合位置へと変位する。これに伴い、リアホルダ30のリアホルダ用カムピン32がリアホルダ用カム溝44の作用部44C内を誘導され、リアホルダ30のみが嵌合方向へと変位してコネクタ本体20に対して嵌合状態となる。この際、機器側コネクタ50は嵌合状態に保持された状態にあり、スライドレバー40によってその位置が変位することがないから、スライドレバー40にはリアホルダ30を嵌合させるために必要な力のみがかかる。こうして、スライドレバー40には機器側コネクタ50及びリアホルダ30を嵌合させるために必要な力が交互にかかるから、機器側コネクタ50とリアホルダ30とが同時に嵌合され、両部材30,50を嵌合させるために必要な力がスライドレバー40に同時にかかる場合と比較して、スライドレバー40の単位変位当たりに必要となる操作力の最大値を低減することができる。
また、機器側コネクタ50とリアホルダ30とを同時に嵌合させる場合において、スライドレバー40の単位変位当たりの機器側コネクタ50及びリアホルダ30の嵌合方向への変位を小さくすることでレバー操作力を低減させることが可能ではあるが、この場合、機器側コネクタ50及びリアホルダ30を嵌合方向へ誘導する各カム溝43,44の全長を長くする必要がある。これに対して、本実施形態のレバー式コネクタ10によれば、各カム溝43,44の全長を長くすることなくレバー操作力を低減することができるから、省スペース化をも図ることができる。
また、リアホルダ30は一括ゴム栓13を圧縮しつつコネクタ本体20に嵌合されるから、リアホルダ30を嵌合する際には一括ゴム栓13によって抵抗力が作用する。これにより、機器側コネクタ50をコネクタ本体20に嵌合させるのに必要なレバー操作力よりも、リアホルダ30を嵌合させるのに必要なレバー操作力は大きくなる。これに対して、本実施形態では、先に機器側コネクタ50を嵌合させることで、スライドレバー40を図11及び図12の本嵌合位置方向に付勢させ、勢いをつけた状態でリアホルダ30を嵌合方向へと変位させることで、レバーの操作性を向上させ、トータルとして必要なレバー操作力を低減することができる。
また、リアホルダ30が嵌合するリアホルダ嵌合凹部29にはリブ受け溝29Aが設けられているから、リアホルダ30の係合リブ33が当該リブ受け溝29Aに嵌合することで、リアホルダ30がコネクタ本体20に対して傾いて嵌合するのを防止することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では嵌合操作レバーとしてスライドレバー40を用いたが、これに限られず、例えば回動レバーを用いてもよい。
(2)上記実施形態では、先に機器側コネクタ50をコネクタ本体20へと嵌合し、次にリアホルダ30を嵌合する構成としたが、これに限られず、先にリアホルダ30を嵌合し、次に機器側コネクタ50を嵌合する態様であってもよい。
(3)上記実施形態では、機器側コネクタ50及びリアホルダ30にそれぞれカムピン32,53が設けられており、スライドレバー40に各カムピン32,53に対応したカム溝43,44が設けられていたが、これに限られず、例えば機器側コネクタ50及びリアホルダ30にカム溝を設け、スライドレバー40にカムピンを設ける態様であってもよい。
10…レバー式コネクタ(コネクタ)
11…電線
12…雌端子金具
12A…バレル部
12B…角筒部
13…一括ゴム栓
13A…ゴム栓側挿通孔
20…コネクタ本体
21…アウターハウジング
22…インナーハウジング
23…レバー収容空間
25…コネクタ嵌合面
25A…フード部嵌合空間
25B…コネクタ用挿通溝
26…キャビティ
26A…ランス
27…リアホルダ嵌合面
27A…リアホルダ用挿通溝
28…収容凹部
29…リアホルダ嵌合凹部
29A…リブ受け溝
30…リアホルダ
31…ホルダ側挿通孔
32…リアホルダ用カムピン
33…係合リブ
40…スライドレバー
41…摺動板
42…操作部
43…コネクタ用カム溝
43A…コネクタ用入口凹部
43B…仮止め片
43C,44C…作用部
43D,44B…非作用部
44…リアホルダ用カム溝
50…機器側コネクタ
51…フード部
52…雄端子金具
53…コネクタ用カムピン

Claims (3)

  1. 相手側コネクタと嵌合可能なコネクタハウジングと、
    前記コネクタハウジングの前記相手側コネクタが嵌合する側とは反対側から嵌合可能なリアホルダと、
    前記リアホルダの前記コネクタハウジングとの嵌合面側に配されるシール部材と、
    前記コネクタハウジングに対して初期位置と嵌合位置との間で変位可能に配設された嵌合操作レバーと、
    前記相手側コネクタと前記嵌合操作レバーのいずれか一方に突設されたコネクタ用カムピンと、同他方に形成され前記コネクタ用カムピンと係合可能なコネクタ用カム溝と、
    前記リアホルダと前記嵌合操作レバーのいずれか一方に突設されたリアホルダ用カムピンと、同他方に形成され前記リアホルダ用カムピンと係合可能なリアホルダ用カム溝と、を備えてなり、
    前記初期位置にある前記嵌合操作レバーの前記各カム溝の入口に前記各カムピンを進入させ、前記嵌合操作レバーを前記嵌合位置へと変位させることにより、前記各カム溝に沿って前記各カムピンを誘導することで、前記リアホルダと前記相手側コネクタとを正規嵌合状態とすることが可能なレバー式コネクタであって、
    前記各カム溝は前記相手側コネクタ及び前記リアホルダを嵌合方向へ変位させる作用部と、前記相手側コネクタ及び前記リアホルダを変位させない状態で保持する非作用部と、を備え、
    前記コネクタ用カム溝の作用部は前記リアホルダ用カム溝の非作用部と対応し、前記リアホルダ用カム溝の作用部は前記コネクタ用カム溝の非作用部と対応するように形成されていることを特徴とするレバー式コネクタ。
  2. 前記嵌合操作レバーは前記相手側コネクタ及び前記リアホルダの嵌合方向に交差する方向に変位可能なスライドレバーであって、
    前記スライドレバーを前記初期位置から前記嵌合位置へと向かって変位させると、まず前記コネクタ用カム溝の作用部と前記リアホルダ用カム溝の非作用部とに前記各カムピンが同時に誘導されて前記相手側コネクタが前記コネクタハウジングに嵌合された状態となり、続いて前記コネクタ用カム溝の非作用部と前記リアホルダ用カム溝の作用部とに前記各カムピンが同時に誘導されて前記リアホルダが前記コネクタハウジングに嵌合された状態となることを特徴とする請求項1に記載のレバー式コネクタ。
  3. 前記リアホルダの嵌合方向後端部には前記リアホルダの外周から当該嵌合方向とは直交する方向に向かって突出するリブが形成され、
    前記コネクタハウジングの前記リアホルダとの嵌合部には前記リブと嵌合するリブ受け溝が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレバー式コネクタ。
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