JP3747035B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線の接続等に使用されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
【0003】
前述したコネクタとして、例えば、端子金具と、端子金具を収容するコネクタハウジングと、リアホルダと、シール部材とを備えた防水コネクタが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。端子金具は、導電性の板金からなり前記電線の芯線と電気的に接続する。
【0004】
コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室を複数備えている。コネクタハウジングは、前述した電気機器に取り付けられたコネクタと嵌合する。リアホルダは、前記コネクタハウジングの前述した電気機器に取り付けられたコネクタからみて裏側に取り付けられる。
【0005】
シール部材は、ゴムなどの弾性材料からなり板状に形成されている。シール部材は、前記コネクタハウジングとリアホルダとの間に設けられている。シール部材には、複数の貫通孔が形成されている。貫通孔は、内側に前述した端子金具に取り付けられる電線を通す。
【0006】
また、前述したリアホルダは、前記シール部材を圧縮しない(殆ど圧縮しない)仮係止位置と、この仮係止位置よりコネクタハウジングに近づいて前記シール部材を圧縮する本係止位置と、に亘って移動自在に前記コネクタハウジングに取り付けられる。前述したコネクタは、以下のように組み立てられる。まず、コネクタハウジングにシール部材とリアホルダを取り付け、リアホルダを前述した仮係止位置に取り付ける。
【0007】
その後、電線が取り付けられた端子金具を、貫通孔内に圧入して、該端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内に収容する。このとき、端子金具に取り付けられた電線は、貫通孔内に通っている。そして、作業員が、シール部材の弾性復元力に抗して、リアホルダをコネクタハウジングに向かって押圧して、このリアホルダを仮係止位置から本係止位置に移動する。
【0008】
すると、シール部材は、リアホルダとコネクタとに挟まれて、厚みが薄くなる方向に圧縮されて、貫通孔の内径が縮小する方向に弾性変形する。そして、貫通孔の内面と電線の外面との間が水密に保たれて、端子収容室内に水などの液体が侵入することを防止する。こうして、前述した構成のコネクタが組み立てられる。こうして、組み立てられたコネクタは、電子機器のコネクタと嵌合して、該電子機器に必要は電力や信号を供給する。
【0009】
【特許文献1】
特許第2763300号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のコネクタでは、作業員がシール部材の弾性復元力に抗して、リアホルダをコネクタハウジングに向かって押圧して、仮係止位置から本係止位置に移動させる。このため、リアホルダを仮係止位置から本係止位置に移動させる際の荷重が高く、コネクタを組み立てる作業性が低下する傾向であった。
【0011】
一方、リアホルダの弾性変形量を小さくして前述した荷重を弱くすると、リアホルダを本係止位置に移動させても貫通孔の内径が十分に縮小しないことが考えられる。貫通孔が十分に縮小しないと、電線と貫通孔との間が密閉されないため、コネクタハウジング内に水などの液体が侵入してしまう。
【0012】
したがって、本発明の目的は、リアホルダをコネクタハウジングに対し移動させることでシール部材を圧縮するコネクタにおいて、容易に組み立てることを可能とするとともに、シール部材が確実に防水できるコネクタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のコネクタは、端子金具を収容する端子収容室を複数備えかつ相手側のコネクタと嵌合するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに回転自在に取り付けられたレバー部材と、を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングの前記相手側のコネクタからみて裏側に取り付けられるリヤホルダと、前記リアホルダと前記コネクタハウジングとの間に設けられかつ弾性材料からなるとともに貫通孔が形成されたシール部材と、前記レバー部材が回転することで前記リアホルダと前記コネクタハウジングとを互いに近づけるカム機構と、を備え、前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小することを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小して、前記貫通孔の内面が互いに密着して、該貫通孔が塞がることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明のコネクタは、請求項1または請求項2に記載のコネクタにおいて、前記カム機構は、前記リアホルダと前記レバー部材とのうち一方から他方に向かって突出した突起と、前記リアホルダと前記レバー部材とのうち他方に設けられかつ前記突起を挟む挟持部と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明のコネクタは、請求項3に記載のコネクタにおいて、前記突起と挟持部のうち一方が、レバー部材の回転中心を中心とした周方向に沿っているとともに、徐々に前記回転中心に近づく方向に伸びていることを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の本発明のコネクタは、請求項3または請求項4に記載のコネクタにおいて、前記突起は前記レバー部材に設けられ、前記挟持部は前記リアホルダに設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の本発明のコネクタは、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記レバー部材は、前記コネクタハウジングが前記相手側のコネクタと嵌合する際に回転することで、前記カム機構がリアホルダとコネクタハウジングとを近づけるのに連動して、前記コネクタハウジングと相手側のコネクタとを互いに近づける構成となっていることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかるコネクタを、図1ないし図10を参照して説明する。図1などに示すコネクタ1は、図1中に二点鎖線で示す相手側のコネクタ2と嵌合して、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する。
【0020】
相手側のコネクタ2は、図示しない雄型の端子金具としての雄端子と、コネクタハウジング3とを備えている。雄端子は、導電性の板金などからなり、電線と接続される電線接続部と、電気接触部とを一体に備えている。
【0021】
コネクタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂からなり筒状に形成されている。コネクタハウジング3は、雄端子を収容する。また、コネクタハウジング3には、突出ピン4が設けられている。突出ピン4は、コネクタハウジング3の外壁からこのコネクタハウジング3の外方向に突出している。
【0022】
コネクタ1は、図1に示すように、雌型の端子金具5(図8及び図9に示し、以下雌端子と呼ぶ)と、コネクタハウジング6と、リアホルダ7と、シール部材8と、カバー部材9と、レバー部材10と、カム機構11とを備えている。雌端子5は、導電性の板金などからなり、図8及び図9に示すように、電線接続部12と、図示しない電気接触部とを一体に備えている。
【0023】
電線接続部12は、複数のかしめ片13を備えている。電線接続部12は、電線14の端末などをかしめ片13がかしめて、この電線14の芯線15と電気的に接続する。電気接触部は、筒状に形成されており、内側に前述した雄端子の電気接触部が侵入することにより、この雄端子と電気的に接続する。前述した構成の雌端子5は、本明細書に記した端子金具をなしている。
【0024】
コネクタハウジング6は、絶縁性の合成樹脂からなり、筒状に形成されている。コネクタハウジング6は、端子収容室16(図8ないし図10に示す)を複数備えている。端子収容室16は、直線状に伸びており、互いに平行に配されている。端子収容室16は、雌端子5を収容する。
【0025】
コネクタハウジング6の一方の開口部6a(図1に示す)には、前述した相手側のコネクタ2が嵌合する。このとき、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とは、矢印K1に沿って互いに近づく。矢印K1は、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する際に、これらが互いに近づく方向をなしているとともに、これらが互いに嵌合する方向をなしている。
【0026】
また、コネクタハウジング6には、レバー支持突起17と、突出ピン通し孔18と、複数の仮係止孔19が形成されている。レバー支持突起17は、円柱状に形成されかつコネクタハウジング6の外壁からこのコネクタハウジング6の外方向に突出している。レバー支持突起17は、コネクタハウジング6の矢印K1の中央部に設けられている。レバー支持突起17は、本明細書に記したレバー部材10の回転中心をなしている。
【0027】
突出ピン通し孔18は、コネクタハウジング6の外壁を貫通している。突出ピン通し孔18は、外壁の一方の開口部6a寄りの縁から矢印K1に沿ってコネクタハウジング6の中央に向かって直線状に伸びている。仮係止孔19は、コネクタハウジング6の外壁を貫通しており、外壁の他方の開口部6b寄りの端部に設けられている。前述したコネクタハウジング6は、本明細書に記したコネクタハウジングをなしている。
【0028】
リアホルダ7は、絶縁性の合成樹脂からなり、平板状に形成されている。リアホルダ7には、図1に示すように、複数の仮係止突起20と、電線通し孔21が設けられている。仮係止突起20は、仮係止孔19に係止する。電線通し孔21は、リアホルダ7を貫通しており、内側に端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14を通す。
【0029】
リアホルダ7は、仮係止突起20が仮係止孔19に係止することにより、コネクタハウジング6の他方の開口部6b側に取り付けられる。即ち、リアホルダ7は、コネクタハウジング6の相手側のコネクタ2からみて裏側に取り付けられる。リアホルダ7は、コネクタハウジング6の相手側のコネクタ2の裏側または反対側(逆側)に取り付けられるともいう。
【0030】
シール部材8は、ゴムなどの弾性材料からなり袋状の表皮と、この表皮内に充填された弾性材料としてのゲル状のシリコーン樹脂とを備えて、平板状に形成されている。即ち、シール部材8は、弾性材料からなる。シール部材8は、ゴムなどの弾性材料で一体に形成されても良い。シール部材8は、コネクタハウジング6とリアホルダ7との間に設けられている。
【0031】
シール部材8は、コネクタハウジング6とリアホルダ7とが互いに近づく方向としての図1中の矢印K2に沿って、コネクタハウジング6とリアホルダ7とに並べられている。矢印K2は、矢印K1と平行である。
【0032】
シール部材8には、図1に示すように、複数の貫通孔22が形成されている。貫通孔22は、勿論、シール部材8を貫通している。貫通孔22は、シール部材8がコネクタハウジング6とリアホルダ7との間に取り付けられると、図8に示すように、端子収容室16と電線通し孔21と連通する。
【0033】
貫通孔22は、内側に、端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14を通す。貫通孔22の平面形状は、丸形に形成されている。図示例では、貫通孔22の内径は、シール部材8が弾性変形していない初期状態で、電線14の外径より小さい。即ち、貫通孔22は、電線14より小さい。
【0034】
カバー部材9は、図1に示すように、リアホルダ7とシール部材8とを覆って、コネクタハウジング6の他方の開口部6b側即ち相手側のコネクタ2からみて裏側に取り付けられる。カバー部材9は、端子収容室16に収容される雌端子5の電線接続部12に機械的な負荷が作用しないように、前記雌端子5に取り付けられた電線14の端部を収容する。
【0035】
レバー部材10は、図1に示すように、一対の板部23と、一対の作用部24と、連結部25と、カム孔26とを備えている。板部23は、平板状に形成されている。板部23の中央には、丸孔27が設けられている。丸孔27にはレバー支持突起17が侵入(係止)する。
【0036】
丸孔27とレバー支持突起17とは、ぴったり合う。板部23即ちレバー部材10は、板部23がコネクタハウジング6の外壁の外側に重ねられかつ丸孔27内にレバー支持突起17が侵入(係止)することで、これら丸孔27及びレバー支持突起17を中心として回転自在に、コネクタハウジング6に取り付けられる。
【0037】
一対の作用部24は、矩形状に形成されかつ板部23からこの板部23の外周方向に伸びている。連結部25は、一対の作用部24同士を連結している。
【0038】
カム孔26は、板部23を貫通しており、板部23の外縁に開口している。カム孔26は、丸孔27を中心とした周方向に沿っており、前記板部23の外縁からこの板部23の中央に向かって伸びている。カム孔26は、板部23の外縁から中央に向かうにしたがって、徐々に丸孔27即ち回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、板部23の外縁に開口したカム孔26の開口部には、作用部24の長手方向が前述した矢印K1に直交した状態で、相手側のコネクタ2の突出ピン4が侵入可能である。
【0039】
カム機構11は、レバー部材10とリアホルダ7とのうち一方から他方に向かって突出した突起としてのカム突起28と、他方に設けられた挟持部としての一対の挟持突起29とを備えている。本実施形態では、カム突起28が、レバー部材10に設けられ、一対の挟持突起29が、リアホルダ7に設けられている。
【0040】
カム突起28は、レバー部材10の一対の板部23からこれら板部23が互いに近づく方向に突出している。このため、カム突起28は、レバー部材10からコネクタハウジング6に取り付けられるリアホルダ7に向かって突出している。カム突起28は、丸孔27即ちレバー支持突起17を中心とした周方向に沿っており、前記板部23の外縁からこの板部23の中央に向かって伸びている。
【0041】
カム突起28は、板部23の外縁から中央に向かうにしたがって、徐々に丸孔27即ち回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aは、カム突起28の入口側なしており、カム突起28の板部23の中央寄りの端28bは、カム突起28の奥側をなしている。カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aは、作用部24の長手方向が前述した矢印K2に直交した状態で、一対の挟持突起29間に挟まれる。
【0042】
一対の挟持突起29は、リアホルダ7の外縁部からこのリアホルダ7の外方向に突出している。一対の挟持突起29は、それぞれピン状に形成されており、矢印K2に沿って互いに間隔をあけて配されている。一対の挟持突起29間の間隔は、カム突起28の厚みと略等しい。一対の挟持突起29は、互いの間にカム突起28を挟む。
【0043】
前述した構成によれば、カム突起28と一対の挟持突起29のうち一方が、レバー部材10の回転中心としてのレバー支持突起17を中心として周方向に沿っているとともに、徐々に回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、カム突起28が、端28aから端28bに向かうにしたがって、徐々にレバー支持突起17に近づいているので、カム突起28が一対の挟持突起29間に挟まれた状態で、レバー部材10を回転させることで、前述したカム機構11は、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを矢印K2に沿って互いに近づける。
【0044】
前述した構成のコネクタ1を組み立てて、相手側のコネクタ2と嵌合する際には、まず、板部23をコネクタハウジング6の外壁の外側に重ねて、丸孔27内にレバー支持突起17を挿入する。レバー部材10を、レバー支持突起17を中心として回転自在にコネクタハウジング6に取り付ける。
【0045】
コネクタハウジング6とリアホルダ7との間にシール部材8を位置付けて、リアホルダ7の仮係止突起20をコネクタハウジング6の仮係止孔19に係止する。こうして、まず、リアホルダ7を仮係止位置に位置付ける。
【0046】
このとき、図8に示すように、シール部材8は、弾性変形していない。(あるいは殆ど弾性変形していない)。また、本実施形態では、この状態で、雌端子5のコネクタハウジング6からの抜き取りと、コネクタハウジング6の端子収容室14への雌端子5の挿入が可能となっている。
【0047】
その後、シール部材8の貫通孔22内に電線14を取り付けた雌端子5を圧入する。雌端子5を端子収容室16内に挿入する。すると、シール部材8の貫通孔22内とリアホルダ7の電線通し孔21内に端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14が通っている。
【0048】
そして、カバー部材9を取り付けて、図2に示すように、作用部24の長手方向が矢印K1,K2に直交する状態にレバー部材10を位置付けて、相手側のコネクタ2をコネクタハウジング6に近づける。すると、相手側のコネクタ2の突出ピン4が、突出ピン通し孔18内に侵入するとともに、カム孔26の板部23の外縁寄りの端部内に侵入する。また、図5などに示すように、一対の挟持突起29間に、カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aが挟まれる。
【0049】
そして、レバー部材10を、レバー支持突起17を中心として矢印K3(図2に示す)に沿って回転すると、図3に示すように突出ピン4がカム孔26内に侵入しかつ図6に示すようにカム突起28が一対の挟持突起29間に挟まれている。これにより、相手側のコネクタ2とコネクタハウジング6とが矢印K1に沿って互いに近づくとともに、コネクタハウジング6とリアホルダ7とが矢印K2に沿って徐々に互いに近づく。そして、図4に示す状態まで、レバー部材10が回転される。
【0050】
すると、図4に示すように、カム孔26のレバー支持突起17即ち板部23の中央寄りの端部内に突出ピン4が位置して、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する。すると、雄端子の電気接触部が雌端子5の電気接触部内に侵入して、雄端子と雌端子5とが電気的に接続する。
【0051】
また、図7などに示すように、カム突起28のレバー支持突起17即ち板部23の中央寄りの端28bが一対の挟持突起29間に挟まれて、リアホルダ7が仮係止位置よりコネクタハウジング6に近づいた本係止位置に位置付けられる。
【0052】
さらに、リアホルダ7がコネクタハウジング6に近づくので、シール部材8は、厚み方向に圧縮されて、貫通孔22の内径が縮小する。そして、図9に示すように、貫通孔22の内面が電線14の外面に密に接触して、シール部材8は、貫通孔22の内面と電線14の外面との間を水密に保つとともに、リアホルダ7とコネクタハウジング6との間を水密に保つ。シール部材8は、端子収容室16内に水などの液体が侵入することを防止する。
【0053】
このように、前述した実施形態のコネクタ1は、レバー部材10の回転により、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけて、シール部材8が圧縮される構成となっている。さらに、シール部材8が圧縮されて貫通孔22の内径が縮小する構成となっている。
【0054】
また、前述した実施形態のコネクタ1では、レバー部材10は、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する際に回転することで、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけるのに連動して、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを互いに近づける構成となっている。
【0055】
さらに、本実施形態のコネクタ1は、端子収容室16内に雌端子5を収容していない状態で、レバー部材10の回転により、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけると、シール部材8が圧縮されて貫通孔22の内径が縮小する。そして、図10に示すように、貫通孔22の内面が互いに密着して、貫通孔22が塞がる構成となっている。図10に示す状態では、貫通孔22の内面間が水密となっており、シール部材8は、貫通孔22を通して端子収容室16内に水などの液体が侵入することを防止する。
【0056】
本実施形態によれば、レバー部材10を回転させることで、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを互いに近づけて、シール部材8を圧縮する。レバー部材10を回転させる際に、回転中心としてのレバー支持突起17から離れた箇所としての作用部24及び連結部25を押圧することにより、シール部材8の弾性復元力に抗して直接リアホルダ7を押圧することと比較して、レバー部材10を弱い力で回転できる。
【0057】
このため、弱い力で容易にシール部材8を圧縮でき、該シール部材8で端子収容室16内への水などの液体の侵入を防止できる。したがって、容易に組み立てることができる。
【0058】
また、弱い力で容易にシール部材8を圧縮できるので、シール部材8の弾性変形量を貫通孔22の内面と電線14との間を水密に保つように十分に大きくすることができる。したがって、シール部材8が、確実に防水できる。
【0059】
雌端子5を端子収容室16内に収容していない状態で、レバー部材10を回転させると、貫通孔22の内面が互いに密着して貫通孔22が塞がる。
【0060】
このため、レバー部材10を回転させてリアホルダ7をコネクタハウジング6に近づけてシール部材8を圧縮した後に、シール部材8の貫通孔22の内面と電線14との間を確実に水密に保つことができる。したがって、シール部材8がより確実に防水できる。
【0061】
カム機構11がカム突起28と一対の挟持突起29とを備えている。このため、レバー部材10を回転させることで、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを確実に近づけることができる。
【0062】
カム突起28が、レバー支持突起17を中心として周方向に沿っている。カム突起28の端28aから端28bに向かうにしたがって徐々にレバー支持突起17に近づいている。このため、レバー部材10を回転させることで、カム突起28の挟持突起29に挟まれた箇所が徐々にレバー支持突起17に近づく。このため、レバー部材10を回転させることで、コネクタハウジング6とリアホルダ7とをより確実に近づけることができる。
【0063】
カム突起28がレバー部材10に設けられ、挟持突起29がリアホルダ7に設けられている。このため、レバー部材10を回転させることで、簡便な構造でコネクタハウジング6とリアホルダ7とを確実に近づけることができる。したがって、低コスト化を図ることができる。
【0064】
レバー部材10が回転することで、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを互いに近づける。このため、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを低挿入力で嵌合させるためのレバー部材10と、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを近づけるために回転するレバー部材10とを兼用している。このため、部品点数の増加を防止できる。したがって、コネクタ1のコストの高騰を抑制できる。
【0065】
前述した実施形態では、突起としてのカム突起28をレバー部材10に設け、カム突起28を挟む挟持部としての一対の挟持突起29をリアホルダ7に設けている。しかしながら、本発明では、突起としてのカム突起28をリアホルダ7に設け、カム突起28を挟む挟持部としての一対の挟持突起29をレバー部材10に設けても良い。この場合、カム突起28は、勿論リアホルダ7からレバー部材10の板部23に向かって突出する。
【0066】
さらに、突起としてのカム突起28は、レバー支持突起17を中心とした周方向に沿って伸びている。しかしながら、本発明では、突起としてのカム突起28をピン状に形成して、挟持部としての一対の挟持突起29を、レバー支持突起17を中心とした周方向に沿って形成しても良い。さらに、挟持部を、前記突起が侵入するレバー支持突起17を中心とした周方向に沿った溝に形成しても良い。
【0067】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、レバー部材を回転させて、シール部材を圧縮する。このため、シール部材の弾性復元力に抗して直接リアホルダを押圧することと比較して、レバー部材を弱い力で回転してシール部材を圧縮できる。このため、容易にシール部材を圧縮でき、該シール部材で端子収容室内への水などの液体の侵入を防止できる。したがって、レバー部材をシール部材の弾性復元力に抗して直接リアホルダを押圧することと比較して弱い力で回転できるので、容易に組み立てることができる。
【0069】
また、容易にシール部材を圧縮できるので、シール部材の弾性変形量を貫通孔の内面と電線との間を水密に保つように十分に大きくすることができる。このため、リアホルダをコネクタハウジングに近づけてシール部材を圧縮した後に、シール部材の貫通孔の内面と電線との間を水密に保つことができる。したがって、シール部材が確実に防水できる。
【0070】
請求項2に記載の本発明は、レバー部材を回転させると、貫通孔の内面が互いに密着して貫通孔が塞がる。このため、レバー部材を回転させてリアホルダをコネクタハウジングに近づけてシール部材を圧縮した後に、シール部材の貫通孔の内面と電線との間を確実に水密に保つことができる。したがって、シール部材がより確実に防水できる。
【0071】
請求項3に記載の本発明は、カム機構が突起と挟持部とを備えている。このため、レバー部材を回転させることで、リアホルダとコネクタハウジングとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材を確実に圧縮でき、該シール部材がより確実に防水できる。
【0072】
請求項4に記載の本発明は、突起と挟持部とのうち一方がレバー部材の回転中心を中心として周方向に伸びており、徐々に回転中心に近づいている。このため、レバー部材を回転させることで、突起の挟持部に挟まれた箇所が徐々に回転中心に近づく。このため、レバー部材を回転させることで、コネクタハウジングとリアホルダとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材をより確実に圧縮でき、該シール部材がより一層確実に防水できる。
【0073】
請求項5に記載の本発明は、突起がレバー部材に設けられ、挟持部がリアホルダに設けられている。このため、レバー部材を回転させることで、コネクタハウジングとリアホルダとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材をより一層確実に圧縮でき、該シール部材がより一層確実に防水できる。
【0074】
請求項6に記載の本発明は、レバー部材が回転することで、コネクタハウジングと相手側のコネクタとを互いに近づける。このため、コネクタハウジングと相手側のコネクタとを低挿入力で嵌合させるためのレバー部材と、リアホルダとコネクタハウジングとを近づけるために回転するレバー部材とを兼用している。このため、部品点数の増加を防止できる。したがって、コネクタのコストの高騰を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコネクタなどの分解斜視図である。
【図2】図1に示されたコネクタのリアホルダが仮係止位置に位置した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示された状態からレバー部材を回転させた状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示されたコネクタのリアホルダが本係止位置に位置した状態を示す斜視図である。
【図5】図2に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図6】図3に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図7】図4に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図8】図2に示された状態のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【図9】図4に示された状態のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【図10】図9に示された状態で端子収容室内に雌端子を収容していない時のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ
2 相手側のコネクタ
5 雌端子(端子金具)
6 コネクタハウジング
7 リアホルダ
8 シール部材
10 レバー部材
11 カム機構
16 端子収容室
17 レバー支持突起(回転中心)
22 貫通孔
28 カム突起(突起)
29 挟持突起(挟持部)
【発明の属する技術分野】
本発明は、電線の接続等に使用されるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載される。前記自動車は、前記電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、ワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備えている。電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部と、を備えた所謂被覆電線である。
【0003】
前述したコネクタとして、例えば、端子金具と、端子金具を収容するコネクタハウジングと、リアホルダと、シール部材とを備えた防水コネクタが用いられている(例えば、特許文献1参照。)。端子金具は、導電性の板金からなり前記電線の芯線と電気的に接続する。
【0004】
コネクタハウジングは、絶縁性の合成樹脂からなり箱状に形成されている。コネクタハウジングは、端子金具を収容する端子収容室を複数備えている。コネクタハウジングは、前述した電気機器に取り付けられたコネクタと嵌合する。リアホルダは、前記コネクタハウジングの前述した電気機器に取り付けられたコネクタからみて裏側に取り付けられる。
【0005】
シール部材は、ゴムなどの弾性材料からなり板状に形成されている。シール部材は、前記コネクタハウジングとリアホルダとの間に設けられている。シール部材には、複数の貫通孔が形成されている。貫通孔は、内側に前述した端子金具に取り付けられる電線を通す。
【0006】
また、前述したリアホルダは、前記シール部材を圧縮しない(殆ど圧縮しない)仮係止位置と、この仮係止位置よりコネクタハウジングに近づいて前記シール部材を圧縮する本係止位置と、に亘って移動自在に前記コネクタハウジングに取り付けられる。前述したコネクタは、以下のように組み立てられる。まず、コネクタハウジングにシール部材とリアホルダを取り付け、リアホルダを前述した仮係止位置に取り付ける。
【0007】
その後、電線が取り付けられた端子金具を、貫通孔内に圧入して、該端子金具をコネクタハウジングの端子収容室内に収容する。このとき、端子金具に取り付けられた電線は、貫通孔内に通っている。そして、作業員が、シール部材の弾性復元力に抗して、リアホルダをコネクタハウジングに向かって押圧して、このリアホルダを仮係止位置から本係止位置に移動する。
【0008】
すると、シール部材は、リアホルダとコネクタとに挟まれて、厚みが薄くなる方向に圧縮されて、貫通孔の内径が縮小する方向に弾性変形する。そして、貫通孔の内面と電線の外面との間が水密に保たれて、端子収容室内に水などの液体が侵入することを防止する。こうして、前述した構成のコネクタが組み立てられる。こうして、組み立てられたコネクタは、電子機器のコネクタと嵌合して、該電子機器に必要は電力や信号を供給する。
【0009】
【特許文献1】
特許第2763300号明細書
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
前述した従来のコネクタでは、作業員がシール部材の弾性復元力に抗して、リアホルダをコネクタハウジングに向かって押圧して、仮係止位置から本係止位置に移動させる。このため、リアホルダを仮係止位置から本係止位置に移動させる際の荷重が高く、コネクタを組み立てる作業性が低下する傾向であった。
【0011】
一方、リアホルダの弾性変形量を小さくして前述した荷重を弱くすると、リアホルダを本係止位置に移動させても貫通孔の内径が十分に縮小しないことが考えられる。貫通孔が十分に縮小しないと、電線と貫通孔との間が密閉されないため、コネクタハウジング内に水などの液体が侵入してしまう。
【0012】
したがって、本発明の目的は、リアホルダをコネクタハウジングに対し移動させることでシール部材を圧縮するコネクタにおいて、容易に組み立てることを可能とするとともに、シール部材が確実に防水できるコネクタを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のコネクタは、端子金具を収容する端子収容室を複数備えかつ相手側のコネクタと嵌合するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに回転自在に取り付けられたレバー部材と、を備えたコネクタにおいて、前記コネクタハウジングの前記相手側のコネクタからみて裏側に取り付けられるリヤホルダと、前記リアホルダと前記コネクタハウジングとの間に設けられかつ弾性材料からなるとともに貫通孔が形成されたシール部材と、前記レバー部材が回転することで前記リアホルダと前記コネクタハウジングとを互いに近づけるカム機構と、を備え、前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小することを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載の本発明のコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小して、前記貫通孔の内面が互いに密着して、該貫通孔が塞がることを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の本発明のコネクタは、請求項1または請求項2に記載のコネクタにおいて、前記カム機構は、前記リアホルダと前記レバー部材とのうち一方から他方に向かって突出した突起と、前記リアホルダと前記レバー部材とのうち他方に設けられかつ前記突起を挟む挟持部と、を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項4に記載の本発明のコネクタは、請求項3に記載のコネクタにおいて、前記突起と挟持部のうち一方が、レバー部材の回転中心を中心とした周方向に沿っているとともに、徐々に前記回転中心に近づく方向に伸びていることを特徴としている。
【0017】
請求項5に記載の本発明のコネクタは、請求項3または請求項4に記載のコネクタにおいて、前記突起は前記レバー部材に設けられ、前記挟持部は前記リアホルダに設けられていることを特徴としている。
【0018】
請求項6に記載の本発明のコネクタは、請求項1ないし請求項5のうちいずれか一項に記載のコネクタにおいて、前記レバー部材は、前記コネクタハウジングが前記相手側のコネクタと嵌合する際に回転することで、前記カム機構がリアホルダとコネクタハウジングとを近づけるのに連動して、前記コネクタハウジングと相手側のコネクタとを互いに近づける構成となっていることを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態にかかるコネクタを、図1ないし図10を参照して説明する。図1などに示すコネクタ1は、図1中に二点鎖線で示す相手側のコネクタ2と嵌合して、自動車などに配索されるワイヤハーネスを構成する。
【0020】
相手側のコネクタ2は、図示しない雄型の端子金具としての雄端子と、コネクタハウジング3とを備えている。雄端子は、導電性の板金などからなり、電線と接続される電線接続部と、電気接触部とを一体に備えている。
【0021】
コネクタハウジング3は、絶縁性の合成樹脂からなり筒状に形成されている。コネクタハウジング3は、雄端子を収容する。また、コネクタハウジング3には、突出ピン4が設けられている。突出ピン4は、コネクタハウジング3の外壁からこのコネクタハウジング3の外方向に突出している。
【0022】
コネクタ1は、図1に示すように、雌型の端子金具5(図8及び図9に示し、以下雌端子と呼ぶ)と、コネクタハウジング6と、リアホルダ7と、シール部材8と、カバー部材9と、レバー部材10と、カム機構11とを備えている。雌端子5は、導電性の板金などからなり、図8及び図9に示すように、電線接続部12と、図示しない電気接触部とを一体に備えている。
【0023】
電線接続部12は、複数のかしめ片13を備えている。電線接続部12は、電線14の端末などをかしめ片13がかしめて、この電線14の芯線15と電気的に接続する。電気接触部は、筒状に形成されており、内側に前述した雄端子の電気接触部が侵入することにより、この雄端子と電気的に接続する。前述した構成の雌端子5は、本明細書に記した端子金具をなしている。
【0024】
コネクタハウジング6は、絶縁性の合成樹脂からなり、筒状に形成されている。コネクタハウジング6は、端子収容室16(図8ないし図10に示す)を複数備えている。端子収容室16は、直線状に伸びており、互いに平行に配されている。端子収容室16は、雌端子5を収容する。
【0025】
コネクタハウジング6の一方の開口部6a(図1に示す)には、前述した相手側のコネクタ2が嵌合する。このとき、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とは、矢印K1に沿って互いに近づく。矢印K1は、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する際に、これらが互いに近づく方向をなしているとともに、これらが互いに嵌合する方向をなしている。
【0026】
また、コネクタハウジング6には、レバー支持突起17と、突出ピン通し孔18と、複数の仮係止孔19が形成されている。レバー支持突起17は、円柱状に形成されかつコネクタハウジング6の外壁からこのコネクタハウジング6の外方向に突出している。レバー支持突起17は、コネクタハウジング6の矢印K1の中央部に設けられている。レバー支持突起17は、本明細書に記したレバー部材10の回転中心をなしている。
【0027】
突出ピン通し孔18は、コネクタハウジング6の外壁を貫通している。突出ピン通し孔18は、外壁の一方の開口部6a寄りの縁から矢印K1に沿ってコネクタハウジング6の中央に向かって直線状に伸びている。仮係止孔19は、コネクタハウジング6の外壁を貫通しており、外壁の他方の開口部6b寄りの端部に設けられている。前述したコネクタハウジング6は、本明細書に記したコネクタハウジングをなしている。
【0028】
リアホルダ7は、絶縁性の合成樹脂からなり、平板状に形成されている。リアホルダ7には、図1に示すように、複数の仮係止突起20と、電線通し孔21が設けられている。仮係止突起20は、仮係止孔19に係止する。電線通し孔21は、リアホルダ7を貫通しており、内側に端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14を通す。
【0029】
リアホルダ7は、仮係止突起20が仮係止孔19に係止することにより、コネクタハウジング6の他方の開口部6b側に取り付けられる。即ち、リアホルダ7は、コネクタハウジング6の相手側のコネクタ2からみて裏側に取り付けられる。リアホルダ7は、コネクタハウジング6の相手側のコネクタ2の裏側または反対側(逆側)に取り付けられるともいう。
【0030】
シール部材8は、ゴムなどの弾性材料からなり袋状の表皮と、この表皮内に充填された弾性材料としてのゲル状のシリコーン樹脂とを備えて、平板状に形成されている。即ち、シール部材8は、弾性材料からなる。シール部材8は、ゴムなどの弾性材料で一体に形成されても良い。シール部材8は、コネクタハウジング6とリアホルダ7との間に設けられている。
【0031】
シール部材8は、コネクタハウジング6とリアホルダ7とが互いに近づく方向としての図1中の矢印K2に沿って、コネクタハウジング6とリアホルダ7とに並べられている。矢印K2は、矢印K1と平行である。
【0032】
シール部材8には、図1に示すように、複数の貫通孔22が形成されている。貫通孔22は、勿論、シール部材8を貫通している。貫通孔22は、シール部材8がコネクタハウジング6とリアホルダ7との間に取り付けられると、図8に示すように、端子収容室16と電線通し孔21と連通する。
【0033】
貫通孔22は、内側に、端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14を通す。貫通孔22の平面形状は、丸形に形成されている。図示例では、貫通孔22の内径は、シール部材8が弾性変形していない初期状態で、電線14の外径より小さい。即ち、貫通孔22は、電線14より小さい。
【0034】
カバー部材9は、図1に示すように、リアホルダ7とシール部材8とを覆って、コネクタハウジング6の他方の開口部6b側即ち相手側のコネクタ2からみて裏側に取り付けられる。カバー部材9は、端子収容室16に収容される雌端子5の電線接続部12に機械的な負荷が作用しないように、前記雌端子5に取り付けられた電線14の端部を収容する。
【0035】
レバー部材10は、図1に示すように、一対の板部23と、一対の作用部24と、連結部25と、カム孔26とを備えている。板部23は、平板状に形成されている。板部23の中央には、丸孔27が設けられている。丸孔27にはレバー支持突起17が侵入(係止)する。
【0036】
丸孔27とレバー支持突起17とは、ぴったり合う。板部23即ちレバー部材10は、板部23がコネクタハウジング6の外壁の外側に重ねられかつ丸孔27内にレバー支持突起17が侵入(係止)することで、これら丸孔27及びレバー支持突起17を中心として回転自在に、コネクタハウジング6に取り付けられる。
【0037】
一対の作用部24は、矩形状に形成されかつ板部23からこの板部23の外周方向に伸びている。連結部25は、一対の作用部24同士を連結している。
【0038】
カム孔26は、板部23を貫通しており、板部23の外縁に開口している。カム孔26は、丸孔27を中心とした周方向に沿っており、前記板部23の外縁からこの板部23の中央に向かって伸びている。カム孔26は、板部23の外縁から中央に向かうにしたがって、徐々に丸孔27即ち回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、板部23の外縁に開口したカム孔26の開口部には、作用部24の長手方向が前述した矢印K1に直交した状態で、相手側のコネクタ2の突出ピン4が侵入可能である。
【0039】
カム機構11は、レバー部材10とリアホルダ7とのうち一方から他方に向かって突出した突起としてのカム突起28と、他方に設けられた挟持部としての一対の挟持突起29とを備えている。本実施形態では、カム突起28が、レバー部材10に設けられ、一対の挟持突起29が、リアホルダ7に設けられている。
【0040】
カム突起28は、レバー部材10の一対の板部23からこれら板部23が互いに近づく方向に突出している。このため、カム突起28は、レバー部材10からコネクタハウジング6に取り付けられるリアホルダ7に向かって突出している。カム突起28は、丸孔27即ちレバー支持突起17を中心とした周方向に沿っており、前記板部23の外縁からこの板部23の中央に向かって伸びている。
【0041】
カム突起28は、板部23の外縁から中央に向かうにしたがって、徐々に丸孔27即ち回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aは、カム突起28の入口側なしており、カム突起28の板部23の中央寄りの端28bは、カム突起28の奥側をなしている。カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aは、作用部24の長手方向が前述した矢印K2に直交した状態で、一対の挟持突起29間に挟まれる。
【0042】
一対の挟持突起29は、リアホルダ7の外縁部からこのリアホルダ7の外方向に突出している。一対の挟持突起29は、それぞれピン状に形成されており、矢印K2に沿って互いに間隔をあけて配されている。一対の挟持突起29間の間隔は、カム突起28の厚みと略等しい。一対の挟持突起29は、互いの間にカム突起28を挟む。
【0043】
前述した構成によれば、カム突起28と一対の挟持突起29のうち一方が、レバー部材10の回転中心としてのレバー支持突起17を中心として周方向に沿っているとともに、徐々に回転中心としてのレバー支持突起17に近づく方向に伸びている。また、カム突起28が、端28aから端28bに向かうにしたがって、徐々にレバー支持突起17に近づいているので、カム突起28が一対の挟持突起29間に挟まれた状態で、レバー部材10を回転させることで、前述したカム機構11は、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを矢印K2に沿って互いに近づける。
【0044】
前述した構成のコネクタ1を組み立てて、相手側のコネクタ2と嵌合する際には、まず、板部23をコネクタハウジング6の外壁の外側に重ねて、丸孔27内にレバー支持突起17を挿入する。レバー部材10を、レバー支持突起17を中心として回転自在にコネクタハウジング6に取り付ける。
【0045】
コネクタハウジング6とリアホルダ7との間にシール部材8を位置付けて、リアホルダ7の仮係止突起20をコネクタハウジング6の仮係止孔19に係止する。こうして、まず、リアホルダ7を仮係止位置に位置付ける。
【0046】
このとき、図8に示すように、シール部材8は、弾性変形していない。(あるいは殆ど弾性変形していない)。また、本実施形態では、この状態で、雌端子5のコネクタハウジング6からの抜き取りと、コネクタハウジング6の端子収容室14への雌端子5の挿入が可能となっている。
【0047】
その後、シール部材8の貫通孔22内に電線14を取り付けた雌端子5を圧入する。雌端子5を端子収容室16内に挿入する。すると、シール部材8の貫通孔22内とリアホルダ7の電線通し孔21内に端子収容室16に収容された雌端子5に取り付けられた電線14が通っている。
【0048】
そして、カバー部材9を取り付けて、図2に示すように、作用部24の長手方向が矢印K1,K2に直交する状態にレバー部材10を位置付けて、相手側のコネクタ2をコネクタハウジング6に近づける。すると、相手側のコネクタ2の突出ピン4が、突出ピン通し孔18内に侵入するとともに、カム孔26の板部23の外縁寄りの端部内に侵入する。また、図5などに示すように、一対の挟持突起29間に、カム突起28の板部23の外縁寄りの端28aが挟まれる。
【0049】
そして、レバー部材10を、レバー支持突起17を中心として矢印K3(図2に示す)に沿って回転すると、図3に示すように突出ピン4がカム孔26内に侵入しかつ図6に示すようにカム突起28が一対の挟持突起29間に挟まれている。これにより、相手側のコネクタ2とコネクタハウジング6とが矢印K1に沿って互いに近づくとともに、コネクタハウジング6とリアホルダ7とが矢印K2に沿って徐々に互いに近づく。そして、図4に示す状態まで、レバー部材10が回転される。
【0050】
すると、図4に示すように、カム孔26のレバー支持突起17即ち板部23の中央寄りの端部内に突出ピン4が位置して、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する。すると、雄端子の電気接触部が雌端子5の電気接触部内に侵入して、雄端子と雌端子5とが電気的に接続する。
【0051】
また、図7などに示すように、カム突起28のレバー支持突起17即ち板部23の中央寄りの端28bが一対の挟持突起29間に挟まれて、リアホルダ7が仮係止位置よりコネクタハウジング6に近づいた本係止位置に位置付けられる。
【0052】
さらに、リアホルダ7がコネクタハウジング6に近づくので、シール部材8は、厚み方向に圧縮されて、貫通孔22の内径が縮小する。そして、図9に示すように、貫通孔22の内面が電線14の外面に密に接触して、シール部材8は、貫通孔22の内面と電線14の外面との間を水密に保つとともに、リアホルダ7とコネクタハウジング6との間を水密に保つ。シール部材8は、端子収容室16内に水などの液体が侵入することを防止する。
【0053】
このように、前述した実施形態のコネクタ1は、レバー部材10の回転により、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけて、シール部材8が圧縮される構成となっている。さらに、シール部材8が圧縮されて貫通孔22の内径が縮小する構成となっている。
【0054】
また、前述した実施形態のコネクタ1では、レバー部材10は、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とが嵌合する際に回転することで、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけるのに連動して、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを互いに近づける構成となっている。
【0055】
さらに、本実施形態のコネクタ1は、端子収容室16内に雌端子5を収容していない状態で、レバー部材10の回転により、カム機構11がコネクタハウジング6とリアホルダ7とを互いに近づけると、シール部材8が圧縮されて貫通孔22の内径が縮小する。そして、図10に示すように、貫通孔22の内面が互いに密着して、貫通孔22が塞がる構成となっている。図10に示す状態では、貫通孔22の内面間が水密となっており、シール部材8は、貫通孔22を通して端子収容室16内に水などの液体が侵入することを防止する。
【0056】
本実施形態によれば、レバー部材10を回転させることで、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを互いに近づけて、シール部材8を圧縮する。レバー部材10を回転させる際に、回転中心としてのレバー支持突起17から離れた箇所としての作用部24及び連結部25を押圧することにより、シール部材8の弾性復元力に抗して直接リアホルダ7を押圧することと比較して、レバー部材10を弱い力で回転できる。
【0057】
このため、弱い力で容易にシール部材8を圧縮でき、該シール部材8で端子収容室16内への水などの液体の侵入を防止できる。したがって、容易に組み立てることができる。
【0058】
また、弱い力で容易にシール部材8を圧縮できるので、シール部材8の弾性変形量を貫通孔22の内面と電線14との間を水密に保つように十分に大きくすることができる。したがって、シール部材8が、確実に防水できる。
【0059】
雌端子5を端子収容室16内に収容していない状態で、レバー部材10を回転させると、貫通孔22の内面が互いに密着して貫通孔22が塞がる。
【0060】
このため、レバー部材10を回転させてリアホルダ7をコネクタハウジング6に近づけてシール部材8を圧縮した後に、シール部材8の貫通孔22の内面と電線14との間を確実に水密に保つことができる。したがって、シール部材8がより確実に防水できる。
【0061】
カム機構11がカム突起28と一対の挟持突起29とを備えている。このため、レバー部材10を回転させることで、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを確実に近づけることができる。
【0062】
カム突起28が、レバー支持突起17を中心として周方向に沿っている。カム突起28の端28aから端28bに向かうにしたがって徐々にレバー支持突起17に近づいている。このため、レバー部材10を回転させることで、カム突起28の挟持突起29に挟まれた箇所が徐々にレバー支持突起17に近づく。このため、レバー部材10を回転させることで、コネクタハウジング6とリアホルダ7とをより確実に近づけることができる。
【0063】
カム突起28がレバー部材10に設けられ、挟持突起29がリアホルダ7に設けられている。このため、レバー部材10を回転させることで、簡便な構造でコネクタハウジング6とリアホルダ7とを確実に近づけることができる。したがって、低コスト化を図ることができる。
【0064】
レバー部材10が回転することで、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを互いに近づける。このため、コネクタハウジング6と相手側のコネクタ2とを低挿入力で嵌合させるためのレバー部材10と、リアホルダ7とコネクタハウジング6とを近づけるために回転するレバー部材10とを兼用している。このため、部品点数の増加を防止できる。したがって、コネクタ1のコストの高騰を抑制できる。
【0065】
前述した実施形態では、突起としてのカム突起28をレバー部材10に設け、カム突起28を挟む挟持部としての一対の挟持突起29をリアホルダ7に設けている。しかしながら、本発明では、突起としてのカム突起28をリアホルダ7に設け、カム突起28を挟む挟持部としての一対の挟持突起29をレバー部材10に設けても良い。この場合、カム突起28は、勿論リアホルダ7からレバー部材10の板部23に向かって突出する。
【0066】
さらに、突起としてのカム突起28は、レバー支持突起17を中心とした周方向に沿って伸びている。しかしながら、本発明では、突起としてのカム突起28をピン状に形成して、挟持部としての一対の挟持突起29を、レバー支持突起17を中心とした周方向に沿って形成しても良い。さらに、挟持部を、前記突起が侵入するレバー支持突起17を中心とした周方向に沿った溝に形成しても良い。
【0067】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、レバー部材を回転させて、シール部材を圧縮する。このため、シール部材の弾性復元力に抗して直接リアホルダを押圧することと比較して、レバー部材を弱い力で回転してシール部材を圧縮できる。このため、容易にシール部材を圧縮でき、該シール部材で端子収容室内への水などの液体の侵入を防止できる。したがって、レバー部材をシール部材の弾性復元力に抗して直接リアホルダを押圧することと比較して弱い力で回転できるので、容易に組み立てることができる。
【0069】
また、容易にシール部材を圧縮できるので、シール部材の弾性変形量を貫通孔の内面と電線との間を水密に保つように十分に大きくすることができる。このため、リアホルダをコネクタハウジングに近づけてシール部材を圧縮した後に、シール部材の貫通孔の内面と電線との間を水密に保つことができる。したがって、シール部材が確実に防水できる。
【0070】
請求項2に記載の本発明は、レバー部材を回転させると、貫通孔の内面が互いに密着して貫通孔が塞がる。このため、レバー部材を回転させてリアホルダをコネクタハウジングに近づけてシール部材を圧縮した後に、シール部材の貫通孔の内面と電線との間を確実に水密に保つことができる。したがって、シール部材がより確実に防水できる。
【0071】
請求項3に記載の本発明は、カム機構が突起と挟持部とを備えている。このため、レバー部材を回転させることで、リアホルダとコネクタハウジングとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材を確実に圧縮でき、該シール部材がより確実に防水できる。
【0072】
請求項4に記載の本発明は、突起と挟持部とのうち一方がレバー部材の回転中心を中心として周方向に伸びており、徐々に回転中心に近づいている。このため、レバー部材を回転させることで、突起の挟持部に挟まれた箇所が徐々に回転中心に近づく。このため、レバー部材を回転させることで、コネクタハウジングとリアホルダとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材をより確実に圧縮でき、該シール部材がより一層確実に防水できる。
【0073】
請求項5に記載の本発明は、突起がレバー部材に設けられ、挟持部がリアホルダに設けられている。このため、レバー部材を回転させることで、コネクタハウジングとリアホルダとを確実に近づけることができる。したがって、シール部材をより一層確実に圧縮でき、該シール部材がより一層確実に防水できる。
【0074】
請求項6に記載の本発明は、レバー部材が回転することで、コネクタハウジングと相手側のコネクタとを互いに近づける。このため、コネクタハウジングと相手側のコネクタとを低挿入力で嵌合させるためのレバー部材と、リアホルダとコネクタハウジングとを近づけるために回転するレバー部材とを兼用している。このため、部品点数の増加を防止できる。したがって、コネクタのコストの高騰を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるコネクタなどの分解斜視図である。
【図2】図1に示されたコネクタのリアホルダが仮係止位置に位置した状態を示す斜視図である。
【図3】図2に示された状態からレバー部材を回転させた状態を示す斜視図である。
【図4】図1に示されたコネクタのリアホルダが本係止位置に位置した状態を示す斜視図である。
【図5】図2に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図6】図3に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図7】図4に示された状態のカム突起と一対の挟持突起との相対的な位置関係を示す説明図である。
【図8】図2に示された状態のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【図9】図4に示された状態のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【図10】図9に示された状態で端子収容室内に雌端子を収容していない時のリアホルダとコネクタハウジングなどの相対的な位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ
2 相手側のコネクタ
5 雌端子(端子金具)
6 コネクタハウジング
7 リアホルダ
8 シール部材
10 レバー部材
11 カム機構
16 端子収容室
17 レバー支持突起(回転中心)
22 貫通孔
28 カム突起(突起)
29 挟持突起(挟持部)
Claims (6)
- 端子金具を収容する端子収容室を複数備えかつ相手側のコネクタと嵌合するコネクタハウジングと、前記コネクタハウジングに回転自在に取り付けられたレバー部材と、を備えたコネクタにおいて、
前記コネクタハウジングの前記相手側のコネクタからみて裏側に取り付けられるリヤホルダと、
前記リアホルダと前記コネクタハウジングとの間に設けられかつ弾性材料からなるとともに貫通孔が形成されたシール部材と、
前記レバー部材が回転することで前記リアホルダと前記コネクタハウジングとを互いに近づけるカム機構と、を備え、
前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小することを特徴とするコネクタ。 - 前記レバー部材の回転により前記カム機構が前記コネクタハウジングと前記リアホルダとを互いに近づけると、前記シール部材が圧縮されて前記貫通孔の内径が縮小して、前記貫通孔の内面が互いに密着して、該貫通孔が塞がることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記カム機構は、前記リアホルダと前記レバー部材とのうち一方から他方に向かって突出した突起と、
前記リアホルダと前記レバー部材とのうち他方に設けられかつ前記突起を挟む挟持部と、
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。 - 前記突起と挟持部のうち一方が、レバー部材の回転中心を中心とした周方向に沿っているとともに、徐々に前記回転中心に近づく方向に伸びていることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
- 前記突起は前記レバー部材に設けられ、前記挟持部は前記リアホルダに設けられていることを特徴とする請求項3または請求項4記載のコネクタ。
- 前記レバー部材は、前記コネクタハウジングが前記相手側のコネクタと嵌合する際に回転することで、前記カム機構がリアホルダとコネクタハウジングとを近づけるのに連動して、前記コネクタハウジングと相手側のコネクタとを互いに近づける構成となっていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちいずれか一項に記載のコネクタ。
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