JP5298705B2 - 撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被写体を照射するための補助光を発光する補助光発光装置と、補助光発光装置を備えた撮像装置に関する。
従来、被写体までの距離が遠い場合や被写体の輝度が低い場合に、補助光の波長帯域を切り換える撮影装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−171120号公報
特許文献1に開示される撮影装置は、補助光の波長帯域を切り換えるときに被写体が人物であるか否かを考慮していない。したがって、切り換え後の波長帯域が人にとって眩しく感じやすい波長帯域であっても補助光の波長帯域が切り換えられてしまい、その結果、被写体の人物が不快に感じるという問題が生じる。
本発明による撮像装置は、被写体に補助光を照射する照射手段と、被写体が人物を含むか否かを判定する人物判定手段と、人物判定手段による判定の結果に基づいて補助光の波長帯域を変化させる波長制御手段と、光学系による被写体の像を撮像する撮像手段と、光学系による画面内における被写体の位置を検出する位置検出手段と、を備え、人物判定手段は、撮像手段により撮像された被写体の像に基づいて、被写体が人物を含むか否かを判定し、波長制御手段は、位置検出手段により検出された位置が画面の周辺部である場合には、人物判定手段による判定の結果に関わらず、補助光として近赤外域の波長を含む帯域の使用を禁止することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の人物を不快に感じさせることなく、補助光の波長帯域を適切に設定することができる。
図1は、本発明の一実施の形態による補助光発光装置を適用したカメラの構成を示すブロック図である。図1に示すカメラは、カメラ本体1とレンズ部2によって構成される。レンズ部2は、撮影光学系を構成するレンズ3および5と、レンズ駆動機構4と、絞り6とを有する。なお、レンズ3は焦点調節レンズとして働く。
カメラ本体1は、メインミラー7、サブミラー8、焦点検出装置9、ファインダースクリーン10、ペンタプリズム11、接眼レンズ12、接眼部13、測光レンズ14、測光センサ15、液晶ディスプレイ16、撮像素子17、補助光発光装置18、画像処理部21、CPU22およびメモリ23を有する。
レンズ駆動機構4は、CPU22の制御に応じて焦点調節レンズ3を光軸方向に移動させる。焦点調節レンズ3が移動することにより、撮影光学系の焦点調節状態が変化する。被写体からの光束は、レンズ3,5を介してカメラ本体1内に導かれる。この光束の一部は、ハーフミラーであるメインミラー7によって反射され、残りはメインミラー7を透過する。
メインミラー7で反射された光束は、ファインダースクリーン10上に被写体像を投影する。この被写体像は、ペンタプリズム11において反射された後、接眼レンズ12を介して接眼部13へ導かれる。撮影者であるユーザは、接眼部13を覗くことにより、光学ファインダー像として被写体像を視認することができる。
また、ファインダースクリーン10上に投影された被写体像は、ペンタプリズム11において反射された後、測光レンズ14を介して測光センサ15へも導かれる。測光センサ15は、この被写体像に基づいて被写体の明るさを検出し、検出結果に応じた測光信号をCPU22へ出力する。CPU22は、測光センサ15から出力された測光信号に基づいて、被写体像の明るさを求める。
一方、メインミラー7を透過した光束は、サブミラー8で反射され、焦点検出装置9へ導かれる。焦点検出装置9において、レンズ3、5による画面内には、所定の位置に1つまたは複数の焦点検出エリア(焦点検出位置)が設定されている。各焦点検出エリアには、図2に200〜600で示すような焦点検出光学系が備えられている。図2において、図1のレンズ3、5に対応する撮影光学系100の領域101を介して入射した光束は、視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部401および再結像レンズ501を通り、イメージセンサーアレイ600のA列上に結像する。このイメージセンサーアレイ600のA列は、入射強度に応じた出力を発生する複数の光電変換画素を一次元状に並べたものである。また同様に、撮影光学系100の領域102を介して入射した光束は、視野マスク200、フィールドレンズ300、絞り開口部402および再結像レンズ502を通り、イメージセンサーアレイ600のB列上に結像する。このイメージセンサーアレイ600のB列は、入射強度に応じた出力を発生する複数の光電変換画素を一次元状に並べたものである。
これらイメージセンサーアレイ600のA列、B列上に結像した一対の被写体像は、撮影光学系100が予定焦点面よりも前に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに遠ざかり、逆に予定焦点面より後に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる後ピン状態では互いに近づき、ちょうど予定焦点面に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる合焦時にはイメージセンサーアレイ600のA列、B列上の被写体像は所定の間隔になる。したがって、この一対の被写体像をイメージセンサーアレイ600のA列、B列で光電変換して電気信号に変え、これらの信号をCPU22により演算処理して一対の被写体像の相対位置ずれ量を求めることにより、撮影光学系100の焦点調節状態、ここでは予定焦点面と結像面とのずれ量とその方向(以後、デフォーカス量と呼ぶ)が分かる。CPU22は、こうして算出したデフォーカス量に基づいてレンズ駆動機構4を制御し、焦点調節レンズ3の位置を調節する。
補助光発光装置18は、被写体が暗いときに、焦点検出用の補助光を発光して被写体に照射する装置である。CPU22は、測光センサ15から出力された測光信号に基づいて求めた被写体像の明るさにより、補助光の発光が必要か否かを判断し、必要と判断した場合は補助光発光装置18を制御して補助光を発光させる。
図3は、補助光発光装置18の構成を示す図である。補助光発光装置18は、図3(a)に示すように、発光部18a、18bを有する。発光部18aは、近赤外領域を含む波長帯域の光を発光し、補助光として照射する。この場合、被写体が人物であるときに、その人物が不快に感じないような補助光を発光することができる。一方、発光部18bは、発光部18aが発光する光の波長帯域よりも短波長側に位置する波長帯域、たとえば可視光領域の光を発光し、補助光として照射する。この場合、発光部18aが発する光を補助光として用いるよりも精度の高い焦点検出結果を得ることができる。なお、以下では、発光部18aが発する光を赤外光とし、発光部18bが発する光を可視光として説明するが、光の波長帯域はこれに限定されるものではない。
図3(b)は、補助光発光装置18のうち発光部18a、18bの構成の概要を示す図である。図3(b)に示すように、発光部18a、18bは、光源181、レンズ182および光学部材183をそれぞれ有する。光源181は、発光部18aの場合は赤外光を発し、発光部18bの場合は可視光を発する。光源181には、たとえばLED(Light Emitting Diode)などが使用される。光学部材183は、光軸と垂直な面方向に透過率が特定のパターンで変化するように構成されている。光源181から発せられた赤外光または可視光は、レンズ182および光学部材183を透過した後、補助光として発光部18a、18bからそれぞれ照射される。
ここで、光学部材183は上記のような透過率のパターンを有している。したがって、発光部18a、18bからは、所定の輝度分布パターン(周期性のない明暗の繰り返しパターン)で赤外光と可視光の補助光が選択的に照射される。これにより、たとえば投影面30に符号184で示すような輝度分布パターンが投影される。図4は、ファインダー内における投影された輝度分布パターンとAFエリアの位置関係の一例を示すものである。ここでは、縦縞模様と横縞模様との組み合わせから成る輝度分布パターンを投影している。なお、輝度分布パターンに用いられる縞模様は、縦模様、横模様に限らず傾斜した縞模様を用いてもよい。縞模様の形状は、測距センサの形状に応じて変更してもよい。このような輝度分布パターン184に基づいてデフォーカス量を検出することにより、デフォーカス量の検出精度を高めることができる。
撮影時には、絞り6が所定の絞り値に調節されると共に、メインミラー7およびサブミラー8が上方に跳ね上げられ、撮影光路から退避される。これにより、レンズ3,5を介した光束が撮像素子17に導かれ、撮像素子17上に被写体の像が結像される。撮像素子17は、この被写体像を撮像し、画像処理部21へ画像信号を出力する。なお、絞り6の動作はCPU22によって制御される。
画像処理部21は、撮像素子17から出力される画像信号に基づいて所定の画像処理を実行し、撮像画像を生成する。この撮像画像はCPU22へ出力され、CPU22の制御により、液晶ディスプレイ16に表示されると共に、図示しない記録媒体に記録される。
CPU22は、上記で説明したような様々な制御を実行する。メモリ23は、画像処理部21とCPU22がそれぞれ行う処理や制御の作業エリアとして用いられ、その処理や制御の内容に応じて様々な情報を一時的に記憶する。
図5は、カメラ本体1における制御システムの構成を示す図である。この制御システムにおいて、CPU22は、人物判定部22a、補助光発光制御部22b、焦点調節演算部22c、測光演算部22d、レンズ駆動制御部22e、撮影画像記録制御部22f、LCD駆動部22g、および操作検出部22hの各機能ブロックを仮想的に有している。
人物判定部22aは、撮像素子17により撮像された被写体の像に基づいて、被写体が人物を含むか否かを判定する処理を行う。たとえば、人物の顔などの特徴を表す画像をテンプレート画像として予め登録しておき、この登録されたテンプレート画像と、撮像素子17からの画像情報が表す撮像画像とを比較する。その結果、撮像画像中にテンプレート画像と一致または類似する部分が存在する場合は、被写体が人物を含むと判定する。
補助光発光制御部22bは、後述する測光演算部22dによって求められる被写体の明るさに基づいて、補助光発光装置18の動作を制御する。この補助光発光制御部22bは、被写体の明るさが暗くて正しいデフォーカス量が算出できないような場合には、補助光発光装置18を制御して焦点検出用の補助光を被写体に照射させる。このとき、人物判定部22aの判定結果に基づいて、被写体が人物を含む場合には、発光部18aからの赤外光を補助光として補助光発光装置18に照射させ、被写体が人物を含まない場合には、発光部18bからの可視光を補助光として補助光発光装置18に照射させる。これにより、補助光の波長帯域を変化させる。なお、このときの具体的な処理内容については、後で詳しく説明する。
焦点調節演算部22cは、焦点検出装置9から出力される焦点検出信号に基づいて、レンズ3,5の焦点調節状態を示すデフォーカス量を演算する。測光演算部22dは、測光センサ15から出力される測光信号に基づいて、被写体の明るさ、すなわちレンズ3,5を介して入射された被写体からの反射光の明るさを演算する。
レンズ駆動制御部22eは、焦点調節演算部22cにより演算されたデフォーカス量に基づいて、レンズ駆動機構4の動作を制御する。これにより、焦点調節レンズ3がレンズ駆動機構4によって適切な位置に移動され、レンズ3,5の焦点が被写体に合わせて調節される。
撮影画像記録制御部22fは、撮影によって取得された撮像画像を記録媒体に記録する際の制御を行う。また、記録媒体に記録された撮像画像の読み出しも、この撮影画像記録制御部22fによって行われる。LCD駆動部22gは、液晶ディスプレイ16に対する画像表示制御を行う。たとえば、撮影時のライブビュー画像や、記録媒体に記録された撮像画像を再生した画像や、メニュー画面などを液晶ディスプレイ16に表示する。
操作検出部22hは、各種操作部材の操作状態、たとえばシャッターボタンの操作状態などを検出する。なお、シャッターボタンは、半押しおよび全押しの二種類の操作状態を取り得る。半押しは焦点調節指示操作に対応する操作状態であり、全押しは撮影指示操作に対応する操作状態である。
次に、撮影時の処理内容について説明する。図6は、撮影時にCPU22が実行する処理のフローチャートである。ステップS10において、CPU22は、操作検出部22hの機能により、シャッターボタンが半押し操作されたか否かを判定する。シャッターボタンが半押し操作された場合、CPU22は次のステップS20へ進む。
ステップS20において、CPU22は、測光センサ15から出力される測光信号に基づいて、測光演算部22dの機能により、被写体の明るさを検出する。ステップS30において、CPU22は、ステップS20で検出した被写体の明るさが所定の発光しきい値未満であるか否かを判定する。この発光しきい値は、被写体の明るさが暗くて正しいデフォーカス量が算出できないような状況に応じて予め定められている。被写体の明るさが発光しきい値未満であると判定した場合、CPU22はステップS40へ進む。一方、被写体の明るさが発光しきい値以上であると判定した場合、CPU22はステップS140へ進む。この場合、補助光発光装置18による焦点検出用の補助光の照射は行われない。
ステップS40において、CPU22は、被写体像の撮像を行う。このときCPU22は、前述したように絞り6を調節すると共に、メインミラー7およびサブミラー8を撮影光路から退避させる。そして、レンズ3,5による被写体の像を撮像素子17により撮像し、撮像素子17から出力された画像信号に基づいて画像処理部21により生成される撮像画像を取得する。なお、このとき取得された撮像画像は記録媒体には記録されず、メモリ23において一時的に記録される。
ステップS50において、CPU22は、ステップS40で取得された撮像画像に基づいて、人物判定部22aの機能により、前述のような方法で人物判定を行う。ステップS60において、CPU22は、ステップS50の人物判定の結果に基づいて、画面内における人物の有無を判定する。人物がある場合、すなわちステップS50で被写体が人物を含むと判定した場合はステップS70へ進み、人物がない場合、すなわちステップS50で被写体が人物を含まないと判定した場合はステップS130へ進む。
ステップS70において、CPU22は、ステップS20で検出した被写体の明るさが所定の赤外光使用しきい値未満であるか否かを判定する。この赤外光使用しきい値は、前述の発光しきい値よりも小さな値で設定されており、焦点検出の補助光として赤外光を使用できるような状況に応じて予め定められている。被写体の明るさが赤外光使用しきい値未満であると判定した場合、CPU22はステップS80へ進む。一方、被写体の明るさが赤外光使用しきい値以上であると判定した場合、CPU22はステップS130へ進む。この場合、ステップS50における人物判定の結果に関わらず、補助光としての赤外光の使用が禁止される。
ステップS80において、CPU22は、ステップS50で人物であると判定した被写体の位置を検出する。なお、ここで検出される位置は、レンズ3,5による画面内における被写体の位置を表している。ステップS90において、CPU22は、ステップS80の検出結果に基づいて、画面周辺部に人物が存在するか否かを判定する。人物が画面周辺部に存在する場合、すなわちステップS80において検出された被写体の位置が画面の周辺部である場合には、CPU22はステップS130へ進む。この場合、ステップS50における人物判定の結果に関わらず、補助光としての赤外光の使用が禁止される。一方、人物が画面周辺部に存在しない場合、CPU22はステップS100へ進む。なお、ステップS90の判定時に用いる画面周辺部の範囲は、レンズ3,5による画面内において予め設定されている。
ステップS90からステップS100へ進んだ場合、ステップS100においてCPU22は、補助光発光制御部22bの機能により、補助光発光装置18に対して赤外光を発光させる赤外光発光制御を行う。これにより、補助光発光装置18の発光部18aから赤外光が発光され、焦点検出用の補助光として被写体に照射される。
ステップS110において、CPU22は、焦点調節演算部22cの機能により、焦点検出装置9から出力される焦点検出信号に基づく焦点検出を行う。これにより、焦点検出量としてデフォーカス量が演算される。ステップS120において、CPU22は、ステップS110で検出した焦点検出量すなわちデフォーカス量を所定の補正係数に基づいて補正する。このとき用いられる補正係数は、赤外光と可視光によるデフォーカス量の検出特性の違いに応じて予め定められている。ステップS120を実行したら、CPU22はステップS150へ進む。
一方、ステップS60、S70またはS90からステップS130へ進んだ場合、ステップS130においてCPU22は、補助光発光制御部22bの機能により、補助光発光装置18に対して可視光を発光させる可視光発光制御を行う。これにより、補助光発光装置18の発光部18bから可視光が発光され、焦点検出用の補助光として被写体に照射される。
ステップS140において、CPU22は、ステップS110と同様に、焦点調節演算部22cの機能により、焦点検出装置9から出力される焦点検出信号に基づく焦点検出を行う。これにより、焦点検出量としてデフォーカス量が演算される。なお、ここで求められたデフォーカス量は、ステップS110の場合とは異なり補正されない。ステップS140を実行したら、CPU22はステップS150へ進む。
ステップS150において、CPU22は、ステップS110で検出されてステップS120で補正されたデフォーカス量、またはステップS140で検出されたデフォーカス量に基づいて、レンズ駆動制御部22eの機能により焦点調節制御を行う。これにより、レンズ駆動機構4の動作が制御され、焦点調節レンズ3が適切な移動に移動される。
ステップS160において、CPU22は、操作検出部22hの機能により、シャッターボタンが全押し操作されたか否かを判定する。シャッターボタンが全押し操作された場合、CPU22は次のステップS170へ進む。
ステップS170において、CPU22は、ステップS40と同様にして被写体像の撮像を行う。ステップS180において、CPU22は、ステップS170の撮像によって取得された撮像画像を、撮影画像記録制御部22fの機能により記録媒体に記録する。ステップS180を実行したら、CPU22は図6のフローチャートを終了する。撮影時には以上説明したような処理がCPU22において実行される。
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果を奏することができる。
(1)本実施形態において、補助光発光装置18は被写体に補助光を照射する。また、CPU22の処理により、被写体が人物を含むか否かを判定し(ステップS50)、この判定の結果に基づいて補助光の波長帯域を変化させる(ステップS100、S130)。このようにしたので、被写体の人物を不快に感じさせることなく、補助光の波長帯域を適切に切り換えることができる。
(2)CPU22は、ステップS50において被写体が人物を含むと判定した場合には、ステップS100を実行することにより、補助光発光装置18によって照射する補助光の波長帯域を近赤外領域を含む波長帯域とする。一方、ステップS50において被写体が人物を含まないと判定した場合には、ステップS130を実行することにより、補助光発光装置18によって照射する補助光の波長帯域を上記波長帯域よりも短波長側に位置する波長帯域とする。このようにしたので、被写体が人物を含むときにはその人物が不快に感じないような波長帯域で補助光を照射すると共に、被写体が人物を含まないときには精度の高い焦点検出結果を得られるような波長帯域で補助光を照射することができる。
(3)補助光発光装置18は、図4に示すような所定の輝度分布パターンで補助光を照射する。これにより、焦点検出の精度を高めることができる。
(4)CPU22は、測光センサ15から出力される測光信号に基づいて被写体の明るさを検出する(ステップS20)。この明るさが所定の赤外光使用しきい値よりも明るいか否かを判定し(ステップS70)、赤外光使用しきい値よりも明るい場合には、ステップS50の人物判定の結果に関わらず、ステップS130を実行することにより、補助光として近赤外域の波長を含む帯域の使用を禁止する。このようにしたので、被写体が人物を含む場合であっても、近赤外域の波長を含む帯域を使用するのが適さない状況であれば、これを禁止して最適な波長帯域とすることができる。
(5)撮像素子17は、レンズ3,5による被写体の像を撮像する。こうして撮像された被写体の像に基づいて、CPU22はステップS50の人物判定を行い、被写体が人物を含むか否かを判定する。したがって、カメラ本体1において特別な装置を搭載することなく、人物判定を確実に行うことができる。
(6)CPU22は、レンズ3,5による画面内における被写体の位置を検出する(ステップS80)。こうして検出した被写体の位置が画面の周辺部であるか否かを判定し(ステップS90)、画面の周辺部である場合には、CPU22は、ステップS50の人物判定の結果に関わらず、ステップS130を実行することにより、補助光として近赤外域の波長を含む帯域の使用を禁止する。このようにしたので、被写体が人物を含む場合であっても、その人物が不快に感じないような状況であれば、被写体が人物を含まないときと同様に、精度の高い焦点検出結果を得られるような波長帯域で補助光を照射することができる。
(7)CPU22は、焦点検出装置9から出力される焦点検出信号に基づいて焦点検出を行い(ステップS110)、レンズ3,5の焦点調節状態を示すデフォーカス量を検出する。さらに、補助光発光装置18によって照射する補助光の波長帯域に応じて、検出したデフォーカス量を補正する(ステップS120)。このようにしたので、赤外光と可視光によるデフォーカス量の検出特性の違いを適切に補正し、正確に焦点調節を行うことができる。
なお、上記実施の形態では、補助光発光装置18において発光部18aと発光部18bを切り換えて用いることにより補助光の波長帯域を変化させることとしたが、このようにせず、補助光の波長帯域を連続的に変更可能としてもよい。たとえば、グレーティングによる分光を利用して補助光の波長帯域を連続的に変更することができる。
図7は、グレーティングを用いた補助光発光装置18の構成例を示す図である。図7において、光源181から発せられて入射スリット185およびレンズ186を通った光は、回折格子187に入射される。回折格子187は、入射された光のうち、その格子構造に応じた波長帯域の光を選択的に反射する。回折格子187によって反射された光は、レンズ188を透過した後、射出スリット189を通って外部に出力される。ここで、回折格子187が選択的に反射する光の波長帯域は、回折格子187を回転させることで任意に変更することができる。これにより、補助光発光装置18から照射する補助光の波長帯域を連続的に変更することができる。
以上説明したようにして補助光の波長帯域を連続的に変更可能とすることで、状況に応じて補助光の波長帯域をより一層細かく制御することができる。なお、補助光の波長帯域を変更する方法は上記の例に限られるものではなく、他にも様々な方法を利用することができる。
本文中では、測光センサから出力された測光信号に基づいて求めた被写体像の明るさにより、補助光の発光が必要か否かを判断したが、焦点検出装置9からの入射光の輝度あるいはコントラストの情報から判断してもよいし、あるいは両者の組み合わせによって判断するようにしてもよい。
また、上記の実施の形態では、撮像素子17により被写体の像を撮像し、この被写体の像に基づいて被写体が人物を含むか否かを判定することとしたが、撮像素子17とは別に人物判定用の撮像素子を設け、これを用いて撮像した被写体の像に基づいて人物判定を行ってもよい。あるいは、測光センサ15により被写体の像を撮像し、被写体が人物を含むか否かを判定するようにしてもよい。
本文中において、赤外光と可視光によるデフォーカス量の検出の特性の違いに応じて行う補正について述べたが、できるだけその補正の量を少なくするために近赤外でもより短い波長を使用するようにしてもよい。ただし、場合によっては、人間の眼に赤色の光が見えてしまうこともありうるので、補助光投影装置に特定の波長をカットするフィルタを配置してもよい。
上記の実施の形態では、撮像素子17とは独立した焦点検出装置9によってレンズ3,5の焦点調節状態を検出するようにしたが、撮像素子17の撮像画素配列中に焦点検出用の画素を混在して設けたものの出力に基づいて焦点検出してもよい。すなわち、撮像素子17は、レンズ3,5を介した光を受光して画像信号を出力する撮像画素と、レンズ3,5を介した光を受光して焦点検出信号を出力する焦点検出画素とを含む複数の画素を有する。そして、CPU22は、焦点検出画素から出力される焦点検出信号に基づいてデフォーカス量を検出する。このようにしてもよい。なお、この場合に撮像素子17の焦点検出画素は、たとえばマイクロレンズと一つまたは複数の光電変換部からなり、レンズ3,5の瞳の異なる領域を通過した一対の光束を受光するよう構成されている。そしてこの一対の光束の受光信号により、瞳分割方式の焦点検出を行うものである。
一実施の形態による補助光発光装置を適用したカメラの構成を示すブロック図である。 焦点検出光学系を示す図である。 補助光発光装置の構成を示す図である。 補助光の輝度分布パターン例を示す図である。 カメラ本体における制御システムの構成を示す図である。 撮影時にCPUが実行する処理のフローチャートである。 グレーティングを用いた補助光発光装置の構成例を示す図である。
符号の説明
1 カメラ本体
2 レンズ部
9 焦点検出装置
15 測光センサ
17 撮像素子
18 補助光発光装置
22 CPU

Claims (4)

  1. 被写体に補助光を照射する照射手段と、
    前記被写体が人物を含むか否かを判定する人物判定手段と、
    前記人物判定手段による判定の結果に基づいて前記補助光の波長帯域を変化させる波長制御手段と、
    光学系による前記被写体の像を撮像する撮像手段と、
    前記光学系による画面内における前記被写体の位置を検出する位置検出手段と、を備え、
    前記人物判定手段は、前記撮像手段により撮像された前記被写体の像に基づいて、前記被写体が人物を含むか否かを判定し、
    前記波長制御手段は、前記位置検出手段により検出された前記位置が前記画面の周辺部である場合には、前記人物判定手段による判定の結果に関わらず、前記補助光として近赤外域の波長を含む帯域の使用を禁止することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    前記被写体の明るさを検出する測光手段、をさらに備え、
    前記波長制御手段は、前記測光手段により検出された前記明るさが所定値よりも明るい場合には、前記人物判定手段による判定の結果に関わらず、前記補助光として近赤外域の波長を含む帯域の使用を禁止することを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1または2に記載の撮像装置において、
    前記照射手段は、前記補助光を所定の輝度分布パターンで照射することを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の撮像装置において、
    前記光学系の焦点調節状態を検出する焦点検出手段と、
    前記補助光の波長帯域に応じて前記焦点調節状態を補正する補正手段と、をさらに備えることを特徴とする撮像装置。
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