JP5296606B2 - 引出しの引込み装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引出しを備えたキャビネット等における、引出しを自動的に引込む装置に関する。
従来より、書類等を収納するキャビネットには、一般的に、スライドレール等により引出し動作を滑らかに行えるようにした引出しが備えられている。
近年、このようなキャビネットには、ユーザの利便性を向上させるために、例えば特許文献1に記載されているような、引出しを引き出した状態からある程度押し込むと、その後は自動的に引出しを引込む引込み装置を備えたものが見られるようになってきている。
図1は、引出しの引込み装置を備えたキャビネットの一例を示す図である。図1において、キャビネットの本体であるキャビネット本体1には、引出し2と、引出し2をスライド可能に支持するためのスライドレール3と、引出し2を引き出した状態から途中まで押し込んだときに自動的にキャビネット本体1内に引込む引込み装置400と、引込み装置400と協働して引出し2をキャビネット本体1内に引込むストライカ5とが備えられている。
ここで、従来の引込み装置400の構造について、図2を参照して説明する。図2は、引込み装置400の構造及びその動作を示す図である。図2において、引込み装置400は、引込み装置400の本体である引込み装置本体401と、引込み装置本体401のスライド溝401aにスライド自在に嵌合する2つのガイドピン402a,402bを備えるスライダ402と、スライダ402を引出し2を引込む方向に付勢する引っ張りバネ403と、引出し2が急激に引込まれることを防止するためのダンパ404とを備えている。
図2(a)は、上記のように構成された引込み装置400において、引出し2が矢印Aの方向に押し込まれる途中の、引込み装置400が作動する直前の状態を示している。図2(a)の状態から引出し2をさらに押し込むと、引出し2に固定されたストライカ5の爪5aが、スライダ402の凸部402cに当たり凸部402cを図中右方向に押す。これにより、スライダ402は図中時計回転方向に回動し、スライド溝401aの先端の立下り部401bに落ち込んでいたガイドピン402aが、スライド溝401aの水平部に押し上げられる。また、このときストライカ5の爪5aにスライダ402の凸部402dが係合する。そのため、図2(b)に示すように、スライダ402は、引っ張りバネ403の付勢力により、矢印B方向にスライドし、これに伴ってスライダ402に係合したストライカ5も矢印B方向にスライドする。結果として、ストライカ5に固定された引出し2が引っ張りバネ403の付勢力により、矢印B方向にスライドされることとなり、引出し2がキャビネット本体1内に自動的に引込まれることとなる。
特開2009−39490号公報
上記のように構成される引込み装置400においては、スライダ402が引っ張りバネ403の力によってスライドされるため、図3に示すように、引出し2の引込み始めの位置では引込み力が大きいが、引出し2がキャビネット本体1の奥に引込まれるにつれて、引っ張りバネ403が縮み、引込み力が小さくなる。この場合、書類などを収納するキャビネットでは、一つの引き出し2の重量が50〜60Kgにもなるため、引出し2が奥に引込まれたときの引っ張りバネ403の引っ張り力が不足し、引出し2が引込みの途中で止まってしまう場合があった。また、逆に、引出し2が奥に引込まれたときの引っ張りバネ403の引っ張り力を十分に確保しようとすると、引っ張りバネ403の引っ張り力を非常に強くする必要があり、ユーザが引出し2を引き出そうとしたときに、過度の引出し力が必要となる。
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、引出しの引込み装置において、引出しが奥の方に引き込まれたときの引込み力の低下を防止することである。
本発明に係わる引出しの引込み装置は、収納容器本体と、該収納容器本体に対して引き出される方向および引き込まれる方向にスライド自在に支持された引き出しとを備える収納容器における、前記引出しを前記収納容器本体に対して自動的に引き込むための、引出しの引き込み装置であって、前記引出しと前記収納容器本体のうちの一方に固定された係止部材と、前記引出しと前記収納容器本体のうちの他方に固定された引き込み装置本体と、前記引き込み装置本体に対して前記引出しを引き込む方向にスライド自在に支持され、前記係止部材に係合する第1の係合部材と、前記第1の係合部材を、前記引出しを引き込む方向に付勢する第1のバネと、前記引き込み装置本体に対して前記引出しを引き込む方向にスライド自在に支持され、前記第1の係合部材に、前記第1の係合部材の前記引出しを引き込む方向へのスライドストロークの途中の位置で係合する第2の係合部材と、前記第2の係合部材を、前記引出しを引き込む方向に付勢する第2のバネと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、引出しの引込み装置において、引出しが奥の方に引き込まれたときの引込み力の低下を防止することが可能となる。
本発明の一実施形態に係わる引出しの引込み装置を備えたキャビネットの構成を示す図である。 従来の引出しの引込み装置の構造を示す図である。 従来の引出しの引込み装置における引出しの引き込み力と引込み量の関係を示す図である。 本発明の一実施形態の引出しの引込み装置の構造を示す図である。 本発明の一実施形態の引込み装置における引出しの引込み力と引込み量の関係を示した図である。 一実施形態の変形例を示した図である。 変形例における引出しの引込み力と引込み量の関係を示した図である。 キャビネット本体から引出しが引き出される様子を示した図である。 スライドレールの各レールが順番に引き出されるようにするための機構を示す図である。 スライドレールを図9の矢印E方向から見た図である。 複数段の引出しを備えるキャビネットにおいて、一つの引出しを引き出したときに、他の引出しが引き出せないようにロックする装置の構成を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態においては、キャビネット全体の構造は、図1に示した従来のものと同一であるので、全体構成については、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係わる引出しの引込み装置4を備えたキャビネット(収納容器)の構成を示す図である。図1において、キャビネットの本体であるキャビネット本体(収納容器本体)1には、物品等を収納する引出し2と、引出し2をスライド可能に支持するためのスライドレール3と、引出し2を引き出した状態から途中まで押し込んだときに自動的にキャビネット本体1内に引込む引込み装置4と、引出し2に固定され引込み装置4と協働して引出し2をキャビネット本体1内に引込むストライカ5(係止部材)とが備えられている。なお、本実施形態では、スライドレール3には、アウターレール(外側レール)3aと、インターレール(中間レール)3bと、インナーレール(内側レール)3cとを備える3段式のレールが用いられる。これは、2段式のレールでは、引出し2の奥側の一部分がキャビネット本体1の内側に残ってしまうので、引出し2の奥側の部分まで完全にキャビネット本体1から引き出せるようにするためである。
図4は、本実施形態の引込み装置4の構造を示す図である。
図4において、引込み装置4は、引込み装置4の本体であり、キャビネット本体1に固定された引込み装置本体41と、引込み装置本体41のスライド溝41aにスライド自在に嵌合する2つのガイドピン42a,42bを備えるスライダ(第1の係合部材)42と、スライダ42を引出し2を引込む方向に付勢する引っ張りバネ(第1のバネ)43と、引出し2が急激に引込まれることを防止するためのダンパ44とを備えている。ダンパ44のピストンの先端は、ガイドピン42bに連結されている。本実施形態では、このような構成を備える引込み部を第1の引込み部100と呼ぶこととする。第1の引込み部の構成は、図2に示した従来の引込み装置400の構成と概略同じである。
本実施形態の引込み装置4は、上記の第1の引込み部100の下方に第2の引込み部101を備えている。この第2の引込み部101は、引込み装置本体41のスライド溝45aにスライド自在に嵌合する2つのガイドピン46a,46bを備えるスライダ(第2の係合部材)46と、スライダ46を引出し2を引込む方向に付勢する引っ張りバネ(第2のバネ)47と、引出し2が急激に引込まれることを防止するためのダンパ48とを備えている。ダンパ48のピストンの先端は、ガイドピン46bに連結されている。また、ダンパ48の後端部には、ブラケット48aが固定されており、このブラケット48aの中心穴が引込み装置本体41に固定されたピン41cに嵌合することにより、ダンパ48は、引込み装置本体41に対して矢印E方向に回動可能に支持されている。
図4(a)は、上記のように構成された引込み装置4において、引出し2が矢印Aの方向に押し込まれる途中の、引込み装置4が作動する直前の状態を示している。図4(a)の状態では、スライダ42のガイドピン42aは、スライド溝41aの立下り部41bに落ち込んでいるため、引っ張りバネ43の引っ張り力に抗して、図4(a)に示す位置でロックされている。図4(a)の状態から引出し2をさらに押し込むと、引出し2に固定されたストライカ5の爪5aが、スライダ42の凸部42cに当たり凸部42cを図中右方向に押す。これにより、スライダ42は図中時計回転方向に回動し、スライド溝41aの先端の立下り部41bに落ち込んでいたガイドピン42aが、スライド溝41aの水平部に押し上げられる。また、このときストライカ5の爪5aにスライダ42の凸部42dが係合する。そのため、図4(b)に示すように、スライダ42は、引っ張りバネ43の付勢力により、矢印B方向にスライドし、これに伴ってスライダ42に係合したストライカ5も矢印B方向にスライドする。結果として、ストライカ5に固定された引出し2が引っ張りバネ43の付勢力により、矢印B方向にスライドされることとなり、引出し2がキャビネット本体1内に自動的に引込まれることとなる。
次に、図4(b)は、スライダ42が引出し2を引込みながら、引出し2の引込みストローク(スライドストローク)の途中まで来て、第2の引込み部101を作動させる直前の状態を示している。図4(b)の状態では、スライダ46のガイドピン46aは、スライド溝45aの立下り部45bに落ち込んでいるため、引っ張りバネ47の引っ張り力に抗して、図4(b)に示す位置でロックされている。図4(b)の状態から引出し2(スライダ42)が引っ張りバネ43の力によりさらに引込まれると、スライダ42の爪42eが、スライダ46の凸部46cに当たり凸部46cを図中右方向に押す。これにより、スライダ46は図中時計回転方向に回動し、スライド溝45aの先端の立下り部45bに落ち込んでいたガイドピン46aが、スライド溝45aの水平部に押し上げられる。また、このときスライダ42の爪42eにスライダ46の凸部46dが係合する。そのため、図4(c)に示すように、スライダ46は、引っ張りバネ47の付勢力により、矢印C方向にスライドし、これに伴ってスライダ42を介してスライダ46に間接的に係合したストライカ5も矢印C方向にスライドする。結果として、ストライカ5に固定された引出し2が引っ張りバネ43と47の付勢力の合計の力により、矢印C方向にスライドされることとなり、引出し2がキャビネット本体1内に自動的に引込まれることとなる。
次に、ユーザが引き出し2を引き出す場合の動作について説明する。まず、ユーザが引出し2を、キャビネット本体1に完全に引込まれた状態から引き出し始めると、図4(c)のような状態となる。この状態からさらに引出し2を引き出してスライダ46がスライド溝45aの図中左側の端部まで到達すると、スライダ42の爪42eがスライダ46の凸部46dを図中左側に押すため、スライダ46のガイドピン46aがスライド溝45aの立下り部45bに落ち込む。これにより、スライダ46は図4(b)に示す位置でロックされる。これと同時に、スライダ42の爪42eとスライダ46の凸部46dの係合が外れ、スライダ42には、引っ張りバネ43の引っ張り力のみが作用することとなる。そして、図4(b)の状態からさらに引出し2を引き出してスライダ42がスライド溝41aの図中左側の端部まで到達すると、ストライカ5の爪5aがスライダ42の凸部42dを図中左側に押すため、スライダ42のガイドピン42aがスライド溝41aの立下り部41bに落ち込む。これによりスライダ42は図4(a)に示す位置でロックされる。これと同時に、ストライカ5の爪5aとスライダ42の凸部42dの係合が外れ、ユーザは引出し2をストロークの最後まで自由に引き出せるようになる。
図5は、本実施形態の引込み装置4における引出し2の引込み力と引込み量の関係を示した図である。図5に示すように、引出し2の引込み始めの位置では、引出し2の引込み力は、引っ張りバネ43の引っ張り力により決まり、引出し2は引込み力aで引込まれる。その後、引出し2が奥に引込まれるにつれて、引っ張りバネ43が縮み、引出し2の引込み力はbに低下する。しかし、図5のA点において、図4(c)に示すように、第2の引込み部101が作動し、引っ張りバネ43の引っ張り力bに引っ張りバネ47の引っ張り力cが加わるため、この時点で引出し2の引込み力は、b+cとなる。すなわち、引出し2が引込みストロークの途中まで引込まれた時点で、引っ張りバネ47の引っ張り力が追加されることとなり、引出し2がキャビネット1の奥の方に引込まれたときの引込み力を確保することが可能となる。また、ユーザが引出し2を引き出す場合は、図5のA点において、第2の引込み部101が解除されるため、引っ張りバネ47の引っ張り力が働かなくなり、ユーザが引出し2を引き出すために過度の引出し力を必要とすることも無い。
(一実施形態の変形例)
次に、図6は、上記の一実施形態の変形例を示した図である。図6に示す変形例では、図4に示した引込み装置4の構成に加えて、第2の引込み部101のさらに下方に、スライド溝50aと、スライダ52と、引っ張りバネ53を備える第3の引込み部102を備えている。第3の引込み部102の動作については、図4に示した第2の引込み部101の動作と全く同じであるので、説明は省略する。
図7は、この変形例における引出し2の引込み力と引込み量の関係を示した図である。図7に示すように、引出し2の引込み始めの位置では、引出し2の引込み力は、引っ張りバネ43の引っ張り力により決まり、引出し2は引込み力aで引込まれる。その後、引出し2が奥に引込まれるにつれて、引っ張りバネ43が縮み、引出し2の引込み力はbに低下する。しかし、図7のA点において、第2の引込み部101が作動し、引っ張りバネ43の引っ張り力bに引っ張りバネ47の引っ張り力cが加わるため、この時点で引出し2の引込み力は、b+cとなる。また、引出し2がさらに奥に引込まれると、引っ張りバネ43の引込み力はdに、引っ張りバネ47の引込み力はeに低下する。しかし、図7のB点において、第3の引込み部102が作動し、引っ張りバネ43の引っ張り力d、引っ張りバネ47の引っ張り力eに引っ張りバネ53の引っ張り力fが加わるため、この時点で引出し2の引込み力は、d+e+fとなる。
このように、上記の変形例においても、引出し2が引込みストロークの途中まで引込まれた時点で、引っ張りバネ47の引っ張り力が追加され、引出し2がさらに引込まれた時点で、引っ張りバネ53の引っ張り力が追加されることとなり、引出し2がキャビネット1の奥の方に引込まれたときの引込み力を確保することが可能となる。
なお、上記の一実施形態及び変形例では、引込み装置を第1と第2の引込み部の2段構成、または第1乃至第3の引込み部の3段構成として説明したが、これ以上の多段の構成としてもよいことは言うまでも無い。
(本実施形態の効果)
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態では、既に述べたように、引出しの引込み装置において、引出し2がキャビネット本体1にある程度引込まれた状態での引込み力の低下を防止する効果のほかに、以下のような効果がある。その効果について説明する。
図8は、キャビネット本体1から引出し2が引き出される様子を示した図である。本実施形態では、既に述べたように引出し2全体をキャビネット本体1から引き出すことを可能にするために、3段式のスライドレール3を用いている。このような3段式のスライドレールでは、例えば、インターレール(中間レール)3bがアウターレール(外側レール)3a内に留まったままの状態でインナーレール(内側レール)3cが先に引き出されると、アウターレール3aの先端3a−1に過度の荷重がかかり、スライドレールが破壊される場合がある。そのため、このような3段式のスライドレールでは、まずアウターレール3aからインターレール3bが引き出され、その後にインターレール3bからインナーレール3cが引き出されるという順番で各レールが引き出される必要がある。
図9は、スライドレール3の各レールが順番に引き出されるようにするための機構を示す図である。また、図10はスライドレール3を図9の矢印E方向から見た図である。
図9、図10において、インターレール3bはキャビネット本体1に固定されたアウターレール3aに対してベアリング125によりスライド自在に支持され、引出し2に固定されたインナーレール3cはインターレール3bに対してベアリング126によりスライド自在に支持されている。インターレール3bの上面には回転軸3b−1が固定されており、この回転軸3b−1には、ロック部材120の一端が回動自在に支持されている。ロック部材120の他端には、重り121aと係止ピン121が設けられており、この係止ピン121がインターレール3bの上面に形成された長穴3b−2に入り込み、この長穴3b−2の範囲内で移動することにより、ロック部材120の回動量が制限されている。また、ロック部材120の先端部には、係止突起122が形成されており、インナーレール3cの内側には、係止突起122と係合する凸部3c−2が形成されている。なお、ロック部材120は、合成樹脂などの弾性を有する材料から形成されている。
このように構成されるスライドレール3においては、各レールを引き出すときに、図9(a)に示すように、インナーレール3cの凸部3c−2がロック部材120の係止突起122に突き当たり、インナーレール3cがインターレール3bから引き出されることが阻止される。そのため、インターレール3bが先にアウターレール3aから引き出される。その後、インターレール3bがアウターレール3aから完全に引き出されると、ロック部材120が弾性を有する材料からなるため、ユーザが引出し2を引き出す力によりインナーレール3cの凸部3c−2がロック部材120の係止突起122を乗り越え、インナーレール3cがインターレール3bから引き出される。なお、インナーレール3cがインターレール3bから引き出されるときには、ロック部材120は図9(a)に示すように長穴3b−2の範囲内で重り121aの重みで反時計回転方向に回動し、係止突起122が起き上がるので、インナーレール3cをインターレール3bから引き出すときの抵抗力は大きくなる。
一方、スライドレール3において、各レールを押し込むときには、まずインナーレール3cがインターレール3bに引込まれ、インナーレール3cの凸部3c−2がロック部材120の係止突起122を乗り越える。このとき、ロック部材120は通常は重り121aの重みで図9(a)に示した状態にあるが、インナーレール3cの凸部3c−2がロック部材120の係止突起122に突き当たることにより、ロック部材120は図9(b)に示すように時計回転方向に回動し、係止突起122が寝るので、インナーレール3cをインターレール3bに押し込む抵抗力は小さくなる。なお、長穴3b−2の上端部は、ロック部材120の係止突起122がインナーレール3cの凸部3c−2に押されて時計回転方向に傾いたときに係止ピン121に対して逃げているので、インナーレール3cの凸部3c−2は、係止突起122の抵抗力が小さい状態で係止突起122を乗り越えることができる。その後、インターレール3bがアウターレール3aに引込まれ、インターレール3bがストッパ3a−1に突き当たって停止する。
このように構成される3段式のスライドレール3を用いる本実施形態のキャビネットにおいては、引出し2を収納するとき、言い換えれば引込み装置4が引き出し2を引込むとき、上記のようにインナーレール3cが引込まれるときに、インナーレール3cの凸部3c−2がロック部材120の係止突起122を乗り越える抵抗が発生する。すなわち、引込み装置4の引込み動作の途中で引込みの抵抗が発生することとなる。この場合、本実施形態の引込み装置では、例えば、図4における第2の引込み部101が作動する位置(図5におけるA点の位置)を、この引込み抵抗が発生する位置の直前に合わせておけば、第2の引込み部101により引込み力が強くなるので、この引込み抵抗に打ち勝つことが可能となる。
次に、図11は、複数段の引出しを備えるキャビネットにおいて、一つの引出しを引き出したときに、他の引出しが引き出せないようにロックする装置の構成を示す図である。書類などの重量物を収納する引出しを複数段備えるキャビネットでは、複数の引出しが同時に引き出されると、その重量によりキャビネット本体1が倒れる可能性がある。そのためこのようなロック装置が必要となる。
図11において、ロック装置200は、ロック装置の本体である基板201と、基板201上の各引出し2の位置に対応して設けられた回動部材202と、基板201に形成され、回動部材202に設けられたピン202bに嵌合してピン202bの回動範囲、つまりは回動部材202の回動範囲を制限する円弧状の溝206と、基板201の上下に渡って張り渡されたワイヤ203と、ワイヤ203を引っ張る引っ張りバネ204と、引っ張りバネ204を固定する固定部材205とを備えて構成される。
このように構成されるロック装置200においては、図11(b)に示すように、複数の引出しのうち一つの引出し2を引き出すと、引出し2に設けられたペグ2aが回動部材202の端部202aを押し、回動部材202が時計回転方向に回転する。この回転により、回動部材202のピン202bが円弧状の溝206の下端の位置まで回動する。また、同時にピン202bが、上下に張り渡されたワイヤ203を図11(b)に示すように引っ張る。この状態では、ピン202bの回動角度αが100°程度であるので、ワイヤ203の張力により、ピン202bは回動先の位置で固定される。そして、この引張りにより引っ張りバネ204が引き伸ばされ、固定部材205が基板201に固定されたストッパ208に突き当たる。この状態では、ワイヤ203はこれ以上伸びることができず、他の引出しに対応して設けられた回動部材202のピン202bは、ワイヤ203に突き当たって回動することができず、引出し2のペグ2aが回動部材202に突き当たって動くことができない。このような動作により、一つの引出しを引き出したときに他の引出しが引き出されることが防止される。
このように構成されるロック装置を用いる本実施形態のキャビネットにおいては、引出し2を収納するとき、言い換えれば引込み装置4が引き出し2を引込むとき、その引込みの最後において回動部材202を図11(b)に示した回動位置から元の位置に戻すための抵抗が発生する。すなわち、引込み装置4の引込み動作の途中で引込みの抵抗が発生することとなる。この場合、本実施形態の引込み装置では、例えば、図4における第2の引込み部101が作動する位置(図5におけるA点の位置)または図6における第3の引込み部102が作動する位置(図7におけるB点の位置)を、この引込み抵抗が発生する位置の直前に合わせておけば、第2の引込み部101または第3の引込み部102により引込み力が強くなるので、この引込み抵抗に打ち勝つことが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の引込み装置4によれば、ユーザが引出し2を引き出す力を過度に大きくすること無く、引出しが奥の方に引き込まれたときの引込み力の低下を防止することが可能となる。
なお、上記の実施形態では、ストライカ5を引出し2に固定し、引込み装置4をキャビネット本体1に固定するように説明したが、逆にストライカ5をキャビネット本体1に固定し、引込み装置4を引き出しに固定するようにしても同様の効果が得られる。

Claims (2)

  1. 収納容器本体と、該収納容器本体に対して引き出される方向および引き込まれる方向にスライド自在に支持された引き出しとを備える収納容器における、前記引出しを前記収納容器本体に対して自動的に引き込むための、引出しの引き込み装置であって、
    前記引出しと前記収納容器本体のうちの一方に固定された係止部材と、
    前記引出しと前記収納容器本体のうちの他方に固定された引き込み装置本体と、
    前記引き込み装置本体に対して前記引出しを引き込む方向にスライド自在に支持され、前記係止部材に係合する第1の係合部材と、
    前記第1の係合部材を、前記引出しを引き込む方向に付勢する第1のバネと、
    前記引き込み装置本体に対して前記引出しを引き込む方向にスライド自在に支持され、前記第1の係合部材に、前記第1の係合部材の前記引出しを引き込む方向へのスライドストロークの途中の位置で係合する第2の係合部材と、
    前記第2の係合部材を、前記引出しを引き込む方向に付勢する第2のバネと、
    を備えることを特徴とする引出しの引き込み装置。
  2. 前記第2の係合部材は、前記第1の係合部材の前記引出しを引き込む方向へのスライドストロークの途中の位置でロックされており、前記第1の係合部材が前記第2の係合部材に突き当たることにより、前記ロックが解除され、その後に前記第1の係合部材と係合した状態で前記第2のバネの付勢力により、前記引出しを引き込む方向にスライドされることを特徴とする請求項1に記載の引出しの引き込み装置。
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