JP2006102294A - 飛び出し・引き込み装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 引き出しの飛び出しおよび引き込みの両機能を有する飛び出し・引き込み装置を提供する。
【解決手段】 装置本体Hと操作部材Sとを備え、装置本体は、本体部材1、22と、飛び出し用付勢部材28の付勢力を増大させる飛び出し部材21と、飛び出し部材係合手段と、引き込み用付勢部材65の付勢力を増大させる引き込み部材51と、引き込み部材係合手段と、引き出しの移動に伴って、操作部材に係合されて引き込み部材を移動させ、かつ、引き込み部材係合手段により引き込み部材が係合されている飛び出し部材が、飛び出し部材係合手段により本体部材に係合された後に、引き込み部材係合手段による引き込み部材の飛び出し部材への係合を解除するとともに、引き出しの全閉時に、飛び出し部材係合手段による飛び出し部材の本体部材への係合を解除するキャッチ部材66とを備えている。
【選択図】 図3
【解決手段】 装置本体Hと操作部材Sとを備え、装置本体は、本体部材1、22と、飛び出し用付勢部材28の付勢力を増大させる飛び出し部材21と、飛び出し部材係合手段と、引き込み用付勢部材65の付勢力を増大させる引き込み部材51と、引き込み部材係合手段と、引き出しの移動に伴って、操作部材に係合されて引き込み部材を移動させ、かつ、引き込み部材係合手段により引き込み部材が係合されている飛び出し部材が、飛び出し部材係合手段により本体部材に係合された後に、引き込み部材係合手段による引き込み部材の飛び出し部材への係合を解除するとともに、引き出しの全閉時に、飛び出し部材係合手段による飛び出し部材の本体部材への係合を解除するキャッチ部材66とを備えている。
【選択図】 図3
Description
本発明は、調理台の引き出し等に用いられる飛び出し・引き込み装置に関する。
調理台、整理棚、家具等のキャビネット(引き出しキャビネット)には、引き出し(抽斗)を引き出す時の使い勝手を良くするために、飛び出し装置が設置されているものがある。この飛び出し装置は、引き出しが閉じている時に、引き出しを少し押し込むと、引き出しが少し飛び出し、引き出し力が軽減されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
一方、開いている引き出しを閉める時に、引き出しを押し込むと、途中からバネにより引き出しを引き込むようにして、閉動作時の使い勝ってを良くする引き込み装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
一方、開いている引き出しを閉める時に、引き出しを押し込むと、途中からバネにより引き出しを引き込むようにして、閉動作時の使い勝ってを良くする引き込み装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来、引き出しの飛び出しおよび引き込みを1つの装置で行うようにしたものは知られていなかった。
本発明は、上記事情に鑑みて為されたもので、引き出しの飛び出しおよび引き込みの両機能を有する飛び出し・引き込み装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の飛び出し・引き込み装置は、キャビネットのキャビネット本体および引き出しのいずれか一方に取り付けられる装置本体と、他方に取り付けられる操作部材とを備え、
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するキャッチ部材と、
前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除する飛び出し部材係合解除手段とを備えている、
ことを特徴とする。
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するキャッチ部材と、
前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除する飛び出し部材係合解除手段とを備えている、
ことを特徴とする。
請求項2に記載の飛び出し・引き込み装置は、キャビネットのキャビネット本体および引き出しのいずれか一方に取り付けられる装置本体と、他方に取り付けられる操作部材とを備え、
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するとともに、前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除するキャッチ部材とを備えている、
ことを特徴とする。
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するとともに、前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除するキャッチ部材とを備えている、
ことを特徴とする。
請求項1および請求項2に記載の飛び出し・引き込み装置によれば、1つの装置で引き出しの飛び出しおよび引き込みの両機能を有するので、装置をコンパクトにすることができ、調理台や家具等の様々な抽斗に適用し、引き出しの使い勝手を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図9は、本発明の実施の形態に係る飛び出し・引き込み装置を示す図であって、図1は飛び出し・引き込み装置が設置されたキャビネットを示す横断面図であり、図2は同キャビネットの縦断面図であり、図3は飛び出し・引き込み装置を一部を切り欠いて示す平面図であり、図4は図3のA−A線に沿う断面図であり、図5はB−B線に沿う断面図であり、図6は本体ケースを示す平面図であり、図7は飛び出し部を示す平面図であり、図8は引き込み部を示す平面図であり、図9はガイドレール部を示す平面図である。
図1乃至図9は、本発明の実施の形態に係る飛び出し・引き込み装置を示す図であって、図1は飛び出し・引き込み装置が設置されたキャビネットを示す横断面図であり、図2は同キャビネットの縦断面図であり、図3は飛び出し・引き込み装置を一部を切り欠いて示す平面図であり、図4は図3のA−A線に沿う断面図であり、図5はB−B線に沿う断面図であり、図6は本体ケースを示す平面図であり、図7は飛び出し部を示す平面図であり、図8は引き込み部を示す平面図であり、図9はガイドレール部を示す平面図である。
本実施の形態の飛び出し・引き込み装置は、図1および図2に示すように、装置本体Hと操作部材Sとを備えており、装置本体Hは、キャビネットKのキャビネット本体Lに取り付けられ、操作部材SはキャビネットKの引き出しMに取り付けられている。本実施の形態では、キャビネットKには、大きさの異なる3つの引き出しMが設けられており、各引き出しMの底板nの下面中央部付近にそれぞれ、操作部材Sが固定されているとともに、各引き出しMの各底板nに対向するキャビネット本体Lの対向面にそれぞれ、装置本体Hが固定されている。装置本体Hは、キャビネット本体Lの開口側端部に取り付けられている。各引き出しMはそれぞれ、各飛び出し・引き込み装置により飛び出しおよび引き出しされる。なお、図2においては、最下段の引き出しMについて装置本体Hおよび操作部材Sを図示し、上の2段の引き出しMついては、装置本体Hおよび操作部材Sの図示を省略している。各引き出しMは、キャビネット本体Lに設けられた左右のスライドレールR、R上を摺動し、開閉する。
飛び出し・引き込み装置の装置本体Hは、図3乃至図9に示すように、本体ケース(本体部材)1と、飛び出し部2と、引き込み部3と、ガイドレール部4とを備えている。
本体ケース1は、下方が開口された細長い四角箱状に形成されており、長手方向の側壁11、12のうちの一方の側壁12は、キャビネット本体Lの手前側および奥側にそれぞれ配置される側壁13および側壁14の側の一部、ならびに頂壁15側の一部を残して、ほとんどの部分が削除されている。側壁13には、後述する飛び出し用のバネの一端部が係止される係止部16が設けられ、また側壁13の内面にはクッション17が配置されている。長手方向の側壁11の内面には、キャビネット本体Lの奥側に配置される側壁14に近い位置に、側壁11の高さ方向に沿って線状に延びる凸部18が形成されている。本体ケース1内には、飛び出し部2が本体ケース1の長手方向に移動自在に設けられている。
本体ケース1は、下方が開口された細長い四角箱状に形成されており、長手方向の側壁11、12のうちの一方の側壁12は、キャビネット本体Lの手前側および奥側にそれぞれ配置される側壁13および側壁14の側の一部、ならびに頂壁15側の一部を残して、ほとんどの部分が削除されている。側壁13には、後述する飛び出し用のバネの一端部が係止される係止部16が設けられ、また側壁13の内面にはクッション17が配置されている。長手方向の側壁11の内面には、キャビネット本体Lの奥側に配置される側壁14に近い位置に、側壁11の高さ方向に沿って線状に延びる凸部18が形成されている。本体ケース1内には、飛び出し部2が本体ケース1の長手方向に移動自在に設けられている。
飛び出し部2は、飛び出しフレーム(飛び出し部材)21を備えている。飛び出しフレーム21は、平面視において概略細長い四角状に、また側面視において概略L字状に形成されており、本体ケース1の長手方向の側壁11、12および頂壁15と、ガイドレール部4の取付板22とで形成される空間内に嵌合され、本体ケース1の長手方向に移動できるようになっている。
飛び出しフレーム21の水平板部23の下面には、長手方向に沿って直線状に延びる3本の溝24、25、26が互いに平行に形成されている(図5参照)。本体ケース1の側壁11側の溝24は、側壁13側の端部から飛び出しフレーム21下面の長手方向中央部に設置されているピン27まで延びており、この溝24内には、このピン27と本体ケース1の係止部16との間に張設された引っ張りコイルバネ(付勢部材)28が収められている。この引っ張りコイルバネ28は飛び出し用のバネ(飛び出し用付勢部材)として機能するものである。また、飛び出しフレーム21の下面には、ピン27の近傍に回転ダンパー29が設置されている。この回転ダンパー29は、流体ダンパーであって、一方向回転時のみに抵抗を与えられて回転速度が遅くなるものである。
飛び出しフレーム21の水平板部23の下面には、長手方向に沿って直線状に延びる3本の溝24、25、26が互いに平行に形成されている(図5参照)。本体ケース1の側壁11側の溝24は、側壁13側の端部から飛び出しフレーム21下面の長手方向中央部に設置されているピン27まで延びており、この溝24内には、このピン27と本体ケース1の係止部16との間に張設された引っ張りコイルバネ(付勢部材)28が収められている。この引っ張りコイルバネ28は飛び出し用のバネ(飛び出し用付勢部材)として機能するものである。また、飛び出しフレーム21の下面には、ピン27の近傍に回転ダンパー29が設置されている。この回転ダンパー29は、流体ダンパーであって、一方向回転時のみに抵抗を与えられて回転速度が遅くなるものである。
真ん中の溝25は、側壁13側の端部から側壁14側の端部まで延びている。この溝25の側壁14側の端部には、後述する引き込み用のバネの一端部が係止される係止部30が設けられている。
本体ケース1の側壁12側の溝26は、側壁13側の端部近傍から側壁14側の端部近傍まで延びており、後述するように、この溝26内には引き込み部3の凸条が嵌入される。
本体ケース1の側壁12側の溝26は、側壁13側の端部近傍から側壁14側の端部近傍まで延びており、後述するように、この溝26内には引き込み部3の凸条が嵌入される。
飛び出しフレーム21の水平板部23の側端部から下方に垂直に延びている垂直板部31は、本体ケース1の側壁11側に形成されている。垂直板部31の内面には、本体ケース1の側壁13側の端部から飛び出しフレーム21の全長の1/4くらいの位置に、垂直板部31の高さ方向に沿って線状に延びる凸部32が形成されている。本体ケース1の側壁14側において、垂直板部31の長さは水平板部23の長さより少し短く設定されており、垂直板部31の先端部33より若干側壁14側の水平板部23の下面には、引き込み部3が突き当たるストッパピン(ストッパ)34が下方に向けて突設されている。また、水平板部23の下面には、ストッパピン34の側壁14側に、概略く字状のロックリンク35がピン36により回動可能に固定されている。このロックリンク35は、板バネ(付勢部材)37により平面視において時計方向に回動するように付勢されている。
また、水平板部23の本体ケース1の側壁12側の側面には、長手方向に沿って直線状に延びるガイド部41が形成されている。ガイド部41の本体ケース1の側壁13側の端部には、側壁11側に窪んでいる凹部42が形成されている。
引き込み部3は、引き込みフレーム(引き込み部材)51を備えている。この引き込みフレーム51は、飛び出しフレーム21とガイドレール部4の取付板22との間に長手方向に移動可能に配設されている。引き込みフレーム51の上面には、飛び出しフレーム21に向けて突出する突条52が形成され、この突条52が溝26に嵌入されており(図5参照)、突条52が溝26に沿って移動するようになっている。なお、この引き込みフレーム51は、飛び出しフレーム21の移動方向と平行に移動自在に設けられていればよく、本体ケース1と飛び出しフレーム21の両方に支持されていても、あるいはこれらのうちの一方に支持されていてもよい。
引き込みフレーム51の下面には、飛び出しフレーム21の垂直板部31側の端部で、かつ本体ケース1の側壁13側から少し離れた位置に、ロックリンク54がピン55により回動可能に固定されている。このロックリンク54は、板バネ(付勢部材)56により平面視において反時計方向に回動するように付勢されている。
また、引き込みフレーム51における飛び出しフレーム21の垂直板部31側の側部の中央部分には、細長い四角状の凹部61が形成されており、この凹部61の底面には、飛び出しフレーム21の回転ダンパー29のピニオンに噛み合うラック62が形成されている。ラック62は、引き込みフレーム51の長手方向に延びており、回転ダンパー29は、引き込みフレーム51が飛び出しフレーム21に対して、本体ケース1の側壁13側に移動するときには、抵抗なく移動し、他方側壁14側に移動するときには、抵抗力が働いて引き込みフレーム51がゆっくり移動するようになっている。引き込みフレーム51が引き込まれたときには、引き込みフレーム51の端部64が飛び出しフレーム21のストッパピン34に当接し、引き込みフレーム51がそれ以上引き込まれないようになっている。
また、引き込みフレーム51における本体ケース1の側壁13側の端部には、飛び出しフレーム21の係止部30に一端部を係止され、溝25内に収められている引っ張りコイルバネ(付勢部材)65の他端部が係止されている。この引っ張りコイルバネ65は引き込み用のバネ(引き込み用付勢部材)として機能するものである。
また、引き込みフレーム51の下面には、キャッチ部材66がロックリンク54の近傍に設けられたピン67により回動可能に固定されている。このキャッチ部材66は、ネジリコイルバネ(付勢部材)68により平面視において時計方向に回動するように付勢されている。
キャッチ部材66には、本体ケース1の側壁13側の端部でかつ側壁12側に、キャッチ部71が側壁12よりも外側に突出するように形成されている。このキャッチ部71は、側壁12の外側に向かって突出している押し込み用係合部72および引き出し用係合部73を備えている。押し込み用係合部72と引き出し用係合部73とは少しの間隔をおいて形成されている。これらの押し込み用係合部72および引き出し用係合部73には、操作部材Sの係合部hが係合する。なお、後述するように、押し込み用係合部72は、飛び出し用係合部としても機能し、また引き出し用係合部73は、引き込み用係合部としても機能する。引き出し用係合部73の基端部の上面には、ガイドローラ74が回転自在に固定されている。このガイドローラ74は、飛び出しフレーム21のガイド部41に案内されて移動し、本体ケース1の側壁13側の端部では凹部42内に落とされる。
また、キャッチ部材66は、キャッチ部71から引き込みフレーム51の長手方向奥側に湾曲して延びるアーム部76を備えている。このアーム部76の先端部の下面には、ガイドローラ77が回転自在に固定されている。
ガイドレール部4は、細長い四角板状の取付板(本体部材)22を備えている。この取付板22は、本体ケース1に取り付けられ、本体ケース1の下方の開口部を塞ぐとともに、キャビネットKのキャビネット本体Lに取り付けられる。取付板22は、本体ケース1の側壁12側および側壁13側に本体ケース1より突出している。この取付板22と本体ケース1とは本体部材を構成している。
取付板22の上面には、取付板22の長手方向中央部から本体ケース1の側壁14側の端部に渡って、ガイドレール81が取り付けられている。このガイドレール81のガイド面は、本体ケース1の側壁12側の開口に面して形成されている。ガイドレール81のガイド面は、段差がついて二段になっている。取付板22の長手方向中央部側の第1ガイド面83は、本体ケース1の側壁12側の開口から浅い位置で、取付板22の長手方向に直線的に延びており、本体ケース1の側壁14側の第2ガイド面84は、本体ケース1の側壁12側の開口から深い位置で、取付板22の長手方向にほぼ直線的に延びている。
取付板22には、第2ガイド面84の本体ケース1の側壁14側の端部に、ロック制御リンク86がピン87により回動可能に固定されている。ロック制御リンク86は、ネジリコイルバネ(付勢部材)88により取付板22の長手方向中央部側に回動するように付勢されている。キャッチ部材71のアーム部76先端部のガイドローラ77は、第1ガイド面83および第2ガイド面84に案内され、さらにロック制御リンク86を越えて移動する。
また、キャッチ部材66は、ロックリンク54近傍に押圧部89を備えている。この押圧部89は、アーム部76先端部のガイドローラ77が第1ガイド面83から第2ガイド面84に移動して、キャッチ部材66がピン67を中心に平面視において反時計方向に少し回動すると、ロックリンク54を板バネ56の付勢力に抗して時計方向に回動させ、ロックリンク54のロック状態を解除するようになっている。
次に、この飛び出し・引き込み装置の動作を図1、図2および図10乃至図16を参照しつつ説明する。
キャビネットKの引き出しMが引き出されている状態(全開状態)から引き出しMを閉じるには、キャビネットKのキャビネット本体Lに引き出しMを押し込んでゆく。引き出しMを半分くらい押し込むと、図10に示すように、引き出しMの操作部材Sの係合部hが、キャッチ部材66のキャッチ部71の押し込み用係合部72に突き当たって、係合する。
キャビネットKの引き出しMが引き出されている状態(全開状態)から引き出しMを閉じるには、キャビネットKのキャビネット本体Lに引き出しMを押し込んでゆく。引き出しMを半分くらい押し込むと、図10に示すように、引き出しMの操作部材Sの係合部hが、キャッチ部材66のキャッチ部71の押し込み用係合部72に突き当たって、係合する。
このとき、飛び出しフレーム21は、飛び出し用の引っ張りコイルバネ28の付勢力により手前側(本体ケース1の側壁13側)に寄せられている。また、引き込みフレーム51は、引き込み用の引っ張りコイルバネ65をその付勢力に抗して伸ばして、飛び出しフレーム21の手前側に寄せられ、そしてロックリンク54が飛び出しフレーム21の凸部32に係合されることにより、その位置に保持されるとともに、飛び出しフレーム21と一体的に本体ケース1の側壁14側に移動する状態になっている。また、キャッチ部71のガイドローラ74は、飛び出しフレーム21のガイド部41の手前側の端部に位置し、キャッチ部材66のアーム部76の先端部のガイドローラ77は、取付板22の長手方向中央部側の第1ガイド面83の手前側の端部に位置している。
次いで、さらに引き出しMを押し込んで行くと、図11に示すように、操作部材Sの係合部hによりキャッチ部材66の押し込み用係合部72が押されて、飛び出し用の引っ張りコイルバネ28をその付勢力に抗して伸ばしながら、引き込みフレーム51および飛び出しフレーム21が奥側に押し込まれ、飛び出しフレーム21のロックリンク35が凸部18を越えて奥側に位置する。
さらに、引き出しMの押し込みを続けると、アーム部76の先端部のガイドローラ77が第1ガイド面83から第2ガイド面84に移動して、キャッチ部材66がピン67を中心に平面視において反時計方向に少し回動する。このキャッチ部材66の回動により、キャッチ部材66の押圧部89がロックリンク54を押して、ロックリンク54を板バネ56の付勢力に抗して凸部32の係合から離脱させるように回動させ、引き込みフレーム51を飛び出しフレーム21に対して移動可能な状態にする。そうすると、引き込みフレーム51が引き込み用の引っ張りコイルバネ65の付勢力により奥側(本体ケース1の側壁14側)に引き込まれる。このとき、引き込みフレーム51のラック62が飛び出しフレーム21の回転ダンパー29のピニオンに噛み合っているので、引き出しMの押し込み速度が速すぎるときは、回転ダンパー29が引き込みフレーム51の速度を制動し、引き込みフレーム51はゆっくりと移動させ、引き出しMの押し込み速度が遅いときは、引っ張りコイルバネ65の付勢力により引き込みフレーム51が引き込まれていく。引き込みフレーム51は、図12に示すように、その端部64が飛び出しフレーム21のストッパピン34に当接するまで、引き込まれ、この当接状態で引き出しMが全閉状態になる。
この場合、引き込みフレーム51が引き込み用の引っ張りコイルバネ65の付勢力により引き込まれるので、キャッチ部材66の引き出し用係合部73により引き出しMの操作部材Sの係合部hが引き込まれたため、引き出しMを押し込まなくても、引き出しMを閉状態にすることが可能である。このように引き出し用係合部73は、引き込み用係合部としても機能する。
この場合、引き込みフレーム51が引き込み用の引っ張りコイルバネ65の付勢力により引き込まれるので、キャッチ部材66の引き出し用係合部73により引き出しMの操作部材Sの係合部hが引き込まれたため、引き出しMを押し込まなくても、引き出しMを閉状態にすることが可能である。このように引き出し用係合部73は、引き込み用係合部としても機能する。
なお、飛び出しフレーム21の凸部32と引き込みフレーム51との係合が解除されて、飛び出しフレーム21が奥側に押されなくなっても、飛び出しフレーム21のロックリンク35が凸部18の奥側に係合されるので、飛び出しフレーム21は、引っ張りコイルバネ28の付勢力により手前側に移動することなく、その位置に保持される。
他方、キャビネットKの引き出しMを全閉状態から開けるには、まず、引き出しMを少し押し込む。そうすると、図13に示すように、操作部材Sの係合部hによりキャッチ部材66の押し込み用係合部72が押されて、アーム部76の先端部(ガイドローラ77付近)が、飛び出しフレーム21のロックリンク35を押して、ロックリンク35を板バネ37の付勢力に抗して本体ケース1の凸部18の係合から離脱させるように回動させ、飛び出しフレーム21を移動可能な状態にする。飛び出しフレーム21が移動可能な状態になると、図14に示すように、飛び出しフレーム21が飛び出し用の引っ張りコイルバネ28の付勢力により手前側(本体ケース1の側壁13側)に飛び出し、本体ケース1の側壁13の内面のクッション17に当って止まる。飛び出しフレーム21の飛び出しに伴って、飛び出しフレーム21のストッパピン34により引き込みフレーム51の端部64が押されて、引き込みフレーム51も飛び出しフレーム21と一体的に飛び出し、さらにキャッチ部材66の押し込み用係合部72によって、引き出しMの操作部材Sの係合部hが押されることにより、引き出しMがキャビネット本体Lから少し飛び出す。このように押し込み用係合部72は、飛び出し用係合部としても機能する。
次いで、引き出しMを引き出す。そうすると、操作部材Sの係合部hによりキャッチ部材66の引き出し用係合部73が押されて、引き込み用の引っ張りコイルバネ65をその付勢力に抗して伸ばしながら、引き込みフレーム51が手前側に引き出されてくる。そして、図15に示すように、ロックリンク54が飛び出しフレーム21の凸部32の手前側に来ると、図16に示すように、引き出し用係合部73の基端部のガイドローラ74が、飛び出しフレーム21のガイド部41から凹部42内に落ち、これによりキャッチ部材66が手前側に少し回動し、引き出し用係合部73と操作部材Sの係合部hとの係合が外れる。そうすると、ロックリンク54が飛び出しフレーム21の凸部32に係合されて、引き込みフレーム51が飛び出しフレーム21における手前側の位置に保持されるとともに、飛び出しフレーム21と一体的に本体ケース1の側壁14側に移動する状態になる。なお、引き出し用係合部73の先端部が本体ケース1の側壁13側に湾曲しているので、ロックリンク54が飛び出しフレーム21の凸部32に係合してから短時間のうちに、操作部材Sの操作部hが引き出し用係合部73から外れる。
次いで、さらに引き出しMを引き出すと、引き出しMは飛び出し・引き込み装置と無関係に引き出され、全開状態となる。
次いで、さらに引き出しMを引き出すと、引き出しMは飛び出し・引き込み装置と無関係に引き出され、全開状態となる。
次に、ロック制御リンク86の作用について説明する。
キャビネットKの引き出しMを全閉状態から開けようとして、引き出しMを少し押し込み、図14に示すように、飛び出しフレーム21が手前側に(本体ケース1の側壁13側)に飛び出させた後に、引き出しMを引き出すのを止めて、押しこんで閉める場合に、このロック制御リンク86が有効に働く。
キャビネットKの引き出しMを全閉状態から開けようとして、引き出しMを少し押し込み、図14に示すように、飛び出しフレーム21が手前側に(本体ケース1の側壁13側)に飛び出させた後に、引き出しMを引き出すのを止めて、押しこんで閉める場合に、このロック制御リンク86が有効に働く。
すなわち、飛び出しフレーム21が飛び出した状態から引き出しMを押し込むと、操作部材Sの係合部hによりキャッチ部材66の押し込み用係合部72が押され、さらに引き込みフレーム51の端部64により飛び出しフレーム21のストッパピン34が押されて、飛び出し用の引っ張りコイルバネ28をその付勢力に抗して伸ばしながら、引き込みフレーム51および飛び出しフレーム21が奥側に押し込まれて、飛び出しフレーム21のロックリンク35が本体ケース1の凸部18の奥側に係合され、飛び出しフレーム21がその位置に保持される。そして、ロックリンク35が凸部18に係合するときに、アーム部76の先端部(ガイドローラ77付近)がロックリンク35を押して回動させ係合しないようにしてしまうのを防止するために、図17に示すように、凸部18の前にロック制御リンク86を配置することで、ロックリンク35が凸部18に係合するときに、ロック制御リンク86がガイドローラ77の動きを邪魔して、アーム部76の先端部(ガイドローラ77付近)をロックリンク35から遠ざけるようになっている。
以上のようにこの飛び出し・引き込み装置にあっては、1つの装置で引き出しの飛び出しおよび引き込みの両機能を発揮することができるので、装置をコンパクトにすることができる。したがって、調理台や家具等の様々な引き出しに適用して、引き出しの使い勝手を良くすることができる。
なお、上述の実施の形態では、装置本体HをキャビネットKのキャビネット本体Lに取り付け、操作部材SをキャビネットKの引き出しMに取り付けた場合について説明したが、図18および図19に示すように、各引き出しMの底板nの下面中央部付近にそれぞれ、装置本体Hを取り付け、各引き出しMの各底板nに対向するキャビネット本体Lの対向面にそれぞれ、操作部材Sを固定するようにしてもよい。
または、図20および図21に示すように、各引き出しMの両側板pに操作部材Sを取り付け、キャビネット本体Lの両側面の対応する位置にそれぞれ装置本体Hを取り付けるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、回転ダンパー29を用いたが、引き出しMの引き込み時の速度を緩和することができるものであればよく、線形ダンパー等のダンパーを用いてもよい。さらに、ダンパーは、この飛び出し・引き込み装置とは別個に引き出しMまたはキャビネット本体Lに設けるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態では、飛び出しフレーム(飛び出し部材)21を本体ケース(本体部材)1の一方の端部側に付勢する飛び出し用付勢部材として、本体ケース1と飛び出しフレーム21との間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)28を用いたが、これに代えて、例えば、飛び出し用付勢部材として、飛び出しフレーム(飛び出し部材)21とキャビネット本体Lとの間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)を用いることができる。
また、装置本体HをキャビネットKの引き出しMに取り付け、操作部材SをキャビネットKのキャビネット本体Lに取り付ける場合には、例えば、飛び出し用付勢部材として、飛び出しフレーム(飛び出し部材)21と引き出しMとの間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)を用いることができる。
また、上述の実施の形態では、引き込みフレーム(引き込み部材)51を本体ケース(本体部材)1の他方の端部側に付勢する引き込み用付勢部材として、飛び出しフレーム(飛ぶ出し部材)21と引き込みフレーム51との間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)65を用いたが、これに代えて、例えば、引き込み用付勢部材として、引き込みフレーム(引き込み部材)51と本体ケース(本体部材)1またはキャビネット本体Lとの間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)を用いることができる。
また、装置本体HをキャビネットKの引き出しMに取り付け、操作部材SをキャビネットKのキャビネット本体Lに取り付ける場合には、例えば、引き込み用付勢部材として、引き込みフレーム(引き込み部材)51と本体ケース(本体部材)1または引き出しMとの間に設けられた引っ張りコイルバネ(付勢部材)を用いることができる。
また、上述の実施の形態では、キャッチ部材66により、引き出しの全閉時に飛び出しフレーム係合手段を解除可能にしたが、これに代えて、別に飛び出し用操作部(飛び出し部材係合解除手段)を設け、この飛び出し用操作部により、引き出しの全閉時に飛び出しフレーム係合手段を解除するようにしてもよい。
具体的には、例えば、図22〜図30に示すように構成することができる。これらの図では、上述の実施の形態と異なる構成のみを説明し、その他の構成および作用は上述の実施の形態の構成および作用と同様であるため、図1〜図17と同一の符号を付してその詳細な説明を省略することにする。
図22は飛び出し用操作部付きの飛び出し・引き込み装置が設置されたキャビネット示す横断面図であり、図23は同キャビネットの縦断面図であり、図24は飛び出し用操作部の解除ロッド部の平面図、図25は同解除ロッド部の側面図、図26は飛び出し・引き込み装置を一部を切り欠いて示す平面図であり、図27は図26のC矢視図(一部を切り欠いて示す)であり、図28は本体ケースを示す平面図であり、図29は飛び出し部を示す平面図であり、図30はガイドレール部を示す平面図である。
この飛び出し用操作部(飛び出し部材係合解除手段)90は、キャビネットKの引き出しMに設けられた解除ロッド部91と、本体ケース1に設けられたロック解除部92とを備えている。
解除ロッド部91は、引き出しMの前面の下部に設けられた操作板93を備えている。この操作板93の上端部の両端部にそれぞれ固定された回転軸94が、引き出しMの前面の下部に回動可能に支持されており、これにより操作板93が回動可能になっている。この操作板93の後面には、解除ロッド95の一方(前側)の先端が当接されている。この解除ロッド95は、引き出しMの下面に、2つの支持部材96により引き出しMの移動方向(前後方向)に沿うようにかつこの移動方向に移動可能に支持されている。解除ロッド95は、該解除ロッド95に設けられたピン97と、一方の支持部材96との間に設けられた圧縮コイルバネ(付勢部材)98により、引き出しMの引き出し方向(前方向)に付勢されており、これにより解除ロッド95が操作板93を引き出しMの引き出し方向に付勢している。このように付勢されている操作板93の上端部には、引き出しM側に折り曲げられてストッパ部99が形成されており、このストッパ部99が引き出しMに当接することにより、操作板93が引き出しMの前面とほぼ平行に位置している。
一方、ロック解除部92は、ロック解除部材101を備えている。このロック解除部材101は、本体ケース1の側壁11における凸部18の近傍に形成されたガイド部102に設けられている。ガイド部102は、側壁11から直交するように突出された筒状に形成されており、このガイド部102にロック解除部材101が該ガイド部102に沿って移動可能に嵌合されている。ガイド部102には、該ガイド部102に沿うように、すなわち側壁11に直交するように延びるガイド孔103が対向して形成されており、これらのガイド孔103にガイドピン104の両端部がそれぞれ挿入されている。このガイドピン104の中央部は、ロック解除部材101を横方向に貫通する貫通孔105に挿入されている。これにより、ロック解除部材101がガイド孔103にガイドされ、側壁11に直交する方向に移動するようになっている。ロック解除部材101の側壁11側には、小径のロッド部106が形成されており、このロッド部106の先端部は、側壁11における凸部18の直ぐ奥側(側壁14側)に形成された貫通孔107に挿入されている。またロッド部106の外側には圧縮コイルバネ(付勢部材)108が装着されており、この圧縮コイルバネ108により、ロック解除部材101が側壁11から離れる方向に付勢され、これによりロッド部106の先端部が側壁11から内面から突出しない位置に保持されている。ロック解除部材101の側壁11と反対側には、傾斜面109が形成されている。この傾斜面109は、本体ケース1の手前側(側壁13側)から奥側(側壁14側)に向かうにつれて漸次側壁11から外側に突出するように形成されている。
また、この飛び出し用操作部付きの飛び出し・引き込み装置では、飛び出しフレーム21のロックリンク35が略直角に曲がった形状に形成され、このロックリンク35にアーム部76の先端部(ガイドローラ77付近)が接触しないようになっている。また、ロックリンク35とアーム部76は接触しないことから、ガイドレール81およびネジリコイルバネ88は必要ないので、ガイドレール部4の取付板22にこれらが設けられていない。
このような飛び出し用操作部付きの飛び出し・引き込み装置において、キャビネットKの引き出しMを全閉状態から開けるために、ロックリンク35を本体ケース1の凸部18の係合から離脱させるには、引き出しMを少し押し込むのではなく、操作板93の前面を押す。そうすると、解除ロッド95が圧縮コイルバネ98の付勢力に抗して奥側に移動し、解除ロッド95の奥側の先端がロック解除部材101の傾斜面109に手前側(側壁13側)から奥側(側壁14側に)向かって押す。これにより、ロック解除部材101が圧縮コイルバネ108の付勢力に抗して側壁11の外側から内側に向かって移動し、このロック解除部材101の移動に伴って、ロッド部106の先端部が側壁11の内面から内側に突出し、飛び出しフレーム21のロックリンク35を押して、ロックリンク35を板バネ37の付勢力に抗して本体ケース1の凸部18の係合から離脱させるように回動させ、飛び出しフレーム21を移動可能な状態にする。飛び出しフレーム21が移動可能な状態になると、上述の実施の形態と同様に、飛び出しフレーム21および引き込みフレーム51が一体的に本体ケース1の手前側(側壁13側)に飛び出すとともに、引き出しMがキャビネット本体Lから少し飛び出す。
K キャビネット
L キャビネット本体
M 引き出し
H 装置本体
S 操作部材
1 本体ケース(本体部材)
66 キャッチ部材
21 飛び出しフレーム(飛び出し部材)
22 取付板(本体部材)
28 引っ張りコイルバネ(飛び出し用付勢部材)
51 引き込みフレーム(引き込み部材)
65 引っ張りコイルバネ(引き込み用付勢部材)
90 飛び出し用操作部(飛び出し部材係合解除手段)
L キャビネット本体
M 引き出し
H 装置本体
S 操作部材
1 本体ケース(本体部材)
66 キャッチ部材
21 飛び出しフレーム(飛び出し部材)
22 取付板(本体部材)
28 引っ張りコイルバネ(飛び出し用付勢部材)
51 引き込みフレーム(引き込み部材)
65 引っ張りコイルバネ(引き込み用付勢部材)
90 飛び出し用操作部(飛び出し部材係合解除手段)
Claims (2)
- キャビネットのキャビネット本体および引き出しのいずれか一方に取り付けられる装置本体と、他方に取り付けられる操作部材とを備え、
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するキャッチ部材と、
前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除する飛び出し部材係合解除手段とを備えている、
ことを特徴とする飛び出し・引き込み装置。 - キャビネットのキャビネット本体および引き出しのいずれか一方に取り付けられる装置本体と、他方に取り付けられる操作部材とを備え、
前記装置本体は、
前記キャビネット本体および前記引き出しのいずれか一方に取り付けられる本体部材と、
前記本体部材に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの押し込み方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを飛び出させる飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させる飛び出し部材と、
前記飛び出し用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記飛び出し部材を前記本体部材に係合する飛び出し部材係合手段と、
前記飛び出し部材の移動方向と平行に往復移動自在に設けられ、前記引き出しの引き出し方向の移動に伴う移動により、前記引き出しを引き込む引き込み用付勢部材の付勢力を増大させる引き込み部材と、
前記引き込み用付勢部材の付勢力を増大させるように移動した前記引き込み部材を前記飛び出し部材に係合する引き込み部材係合手段と、
前記引き出しの移動に伴って、前記操作部材に係合されて前記引き込み部材を移動させ、かつ、前記引き込み部材係合手段により前記引き込み部材が係合されている前記飛び出し部材が、前記飛び出し部材係合手段により前記本体部材に係合された後に、前記引き込み部材係合手段による前記引き込み部材の前記飛び出し部材への係合を解除するとともに、前記引き出しの全閉時に、前記飛び出し部材係合手段による前記飛び出し部材の前記本体部材への係合を解除するキャッチ部材とを備えている、
ことを特徴とする飛び出し・引き込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004294667A JP2006102294A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 飛び出し・引き込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004294667A JP2006102294A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 飛び出し・引き込み装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006102294A true JP2006102294A (ja) | 2006-04-20 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004294667A Withdrawn JP2006102294A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 飛び出し・引き込み装置 |
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JP (1) | JP2006102294A (ja) |
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-
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- 2004-10-07 JP JP2004294667A patent/JP2006102294A/ja not_active Withdrawn
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