JP5287653B2 - 空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は空気調和機の信頼性に関するものである。
従来の空気調和機では、冷房運転時に湿った空気が室内機ケーシング内に吸入され風路壁や送風機に着露し室内機の吹き出し口から露が垂れたり飛んだりする現象が起こっていた。原因は、急な負荷変動時やガス不足時に室内熱交換器を流れる冷媒の過熱蒸気領域の進行によるもので、対策として参考文献1のように冷房運転時に室内熱交換器の冷媒が流入する入口の配管とその入口と冷媒が流出する出口のほぼ中間の配管とに温度センサを取付け、過熱蒸気領域の進行を検出して冷媒流量を制御している。そのため、温度センサが故障すると露が垂れたり飛んだりし、不快な空調運転が起きる。
また、冷房運転時に室内機の吹き出し口から露が垂れたり飛んだりする現象が起きなくても、温度センサが温度を誤検出すると、室内が冷房運転時に冷えない、暖房運転時に暖まらないという不快な空調運転を行ったり、冷媒の異常過熱や、冷媒循環を行っている圧縮機の入力電流を増大したりする問題を起こしていた。
そこで、温度センサの故障を検出するため、例えば、参考文献2にあるように自動車用空調制御装置の各センサのA/D変換値から各センサのオープン・ショートを判断し、故障の表示やブザーの報知を行っている。
また、参考文献3では、ヒータによる加熱部位である自動二輪車のシートに温度センサ1、2を設け、温度センサ1、2の検出値の差が所定のしきい値に達すると、温度センサ1、2は故障しており、温度を誤検出していると判断し、ヒータを停止させるようにしている。
特開平9−113034号公報(第2−3頁、第1図、第5図) 特昭62−163813号公報(第4−6頁、第1図、第5図) 特開2007−50714号公報(第3−7頁、第1図)
空気調和機の冷房運転時に室内機の吹き出し口からの露垂れ露飛び防止のため室内熱交換器の冷媒が流入する入口の配管とその入口と冷媒が流出する出口のほぼ中間の配管とに温度センサを取付けているが、参考文献2のような温度センサのオープン・ショートの検出では、温度センサの温度の誤検出まで発見できず、室内機の吹き出し口からの露垂れ露飛びを起こすという問題があった。
また、参考文献3のように室内熱交換器の冷媒が流入する入口の配管とその入口と冷媒が流出する出口のほぼ中間の配管とに2個ずつと取付けると、室内熱交換器に取付けるスペース、制御基板までの配線の数、制御基板に取込み処理を行う処理装置の数が、全て2倍必要になり、部品コストを引き上げるという問題があった。さらに、温度センサの数が2倍になることにより、組立作業時間も2倍となり、生産時間と工程を圧迫して、生産コストを引き上げるという問題もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で、室内熱交換器の温度の誤検出を発見できることを目的とする。
本発明に係わる空気調和機は、室内熱交換器の異なる位置の熱交温度を検出する第1と第2の熱交温度検出手段と、室内機が設置された室温を検出する室温検出手段と、室内熱交換器と室外機との冷媒の循環を停止した状態で、第1の熱交温度検出手段と第2の熱交温度検出手段と室温検出手段の故障を判定する故障判定手段と、を備え、故障判定手段は、第1の熱交温度検出手段の温度検出値と室温検出手段の温度検出値との差分と、第2の熱交温度検出手段の温度検出値と室温検出手段の温度検出値との差分と、第1の熱交温度検出手段の温度検出値と第2の熱交温度検出手段の温度検出値との差分とから室温検出手段の故障を判定するようにしたものである。
本発明に係わる空気調和機は、簡単な構成で、室内熱交換器の異なる位置の熱交温度を検出する第1と第2の熱交温度検出手段と、室内機が設置された室温を検出する室温検出手段と、室内熱交換器と室外機との冷媒の循環を停止した状態で、第1の熱交温度検出手段と第2の熱交温度検出手段と室温検出手段の故障を判定する故障判定手段と、を備え、故障判定手段は、第1の熱交温度検出手段の温度検出値と室温検出手段の温度検出値との差分と、第2の熱交温度検出手段の温度検出値と室温検出手段の温度検出値との差分と、第1の熱交温度検出手段の温度検出値と第2の熱交温度検出手段の温度検出値との差分とから室温検出手段の故障を判定するので、第1、第2の熱交温度検出手段と室温検出手段のいずれの故障も発見できるようになり、快適な空調運転ができる信頼性の高い空気調和機を提供できる。
本発明における空調機の室内機の外観図。 本発明の実施の形態1における空気調和機の機能ブロック図。 本発明の実施の形態1における故障判定のフローチャート。 本発明の実施の形態1における空気調和機の別の形態の機能ブロック図。 本発明の実施の形態1における別の故障判定のフローチャート。 本発明の実施の形態2における故障判定のフローチャート。 本発明の実施の形態3における空気調和機の機能ブロック図。 本発明の実施の形態3における故障判定のフローチャート。 本発明の実施の形態3における空気調和機の機能ブロック図。
実施の形態1.
図1は本発明における空調機の室内機を正面からみた外観図、図2は図1の空気調和機の温度検出機能を抽出した機能ブロックのブロック図である。図2において、1は室内熱交換器で図1の室内機20の筐体内、中央のアの位置に収納されており、図示しない室外機に設けられた圧縮機によって、室外機との間で冷媒を循環させ室内熱交換器1の中で冷媒が凝縮または蒸発するとき室内の空気を冷却または加熱する。また、図2において、2は室内熱交換器1の温度を検出する管温センサA、3も同じく室内熱交換器1の温度を検出する管温センサBである。管温センサA2、管温センサB3は、冷房運転時に室内熱交換器1の冷媒が流入する入口の配管とその入口と冷媒が流出する出口のほぼ中間の配管とに取付けられている。すなわち、管温センサA2、管温センサB3は、室内熱交換器1の異なる位置の配管に設けられ、室内熱交換器1の2箇所の温度を検出する。4は室内の温度を検出する室温センサである。10は図1の室内機20の筐体内、イの位置に管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の配線とともに収納された制御基板であり、5aは温度センサ出力取り込み部、6aはA/D変換部、6bは差分演算部、7aは比較データ保管部A、7bは比較データ保管部B、8aは比較演算部A、8bは比較演算部B、9aは故障判定部で構成されている。なお、5a、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9aは、マイコン内部に形成されている。
次に動作について説明する。最初に、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4が検出した温度であるアナログ信号すなわちアナログ値を温度センサ出力取り込み部5aが取り込む。取り込まれたアナログ値は、A/D変換部6aでデジタル信号すなわちデジタル値に変換され、管温センサA2の温度値、管温センサB3の温度値、室温センサ4の温度値として、比較演算部A8aと差分演算部6bに送られる。比較演算部A8aでは、比較データ保管部A7aに予め保管されている故障判定値とA/D変換部6aから送られてきた管温センサA2の温度値、管温センサB3の温度値、室温センサ4の温度値とを比較し、比較結果を故障判定部9aに送る。また、差分演算部6bでは、A/D変換部6aから送られてきた、管温センサA2の温度値と管温センサB3の温度値との差分値、室温センサ4の温度値と管温センサA2の温度値との差分値、室温センサ4の温度値と管温センサB3の温度値との差分値、を演算し、比較演算部B8bに送る。比較演算部B8bでは、比較データ保管部B7bに予め保管されている故障判定値と差分演算部6bから送られてきた各差分値とを比較し、比較結果を故障判定部9aに送る。故障判定部9aでは、送られてきた各比較結果に基づき、温度センサの故障判定を行う。
次に、図3のフローチャートにて、図2の構成に基づき、故障判定を行う方法について説明する。最初に、S11にて、図2中、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の検出温度を図2の温度センサ出力取り込み部5aにて取り込む。S12では取り込んだ各検出温度を図2のA/D変換部6aにて、管温センサA2の温度値、管温センサB3の温度値、室温センサ4の温度値に変換する。
S13では室温センサ4の温度値を図2の比較データ保管部A7aに予め保管されている故障判定値a1、b1と、図2の比較演算部A8aにて比較を行う。すなわち、室温センサ4の温度値がa1以上かつb1以下ならST14へ、室温センサ4の温度値がa1以下あるいはb1以上なら故障のステップへ進む。S14、S15も同様に、管温センサA2の温度値、管温センサB3の温度値を比較データ保管部A7aに予め保管されている故障判定値a2、a3、b2、b3と比較を行う。管温センサA2の温度値がa2以上かつb2以下ならST15へ、a2以下あるいはb2以上なら故障のステップへ、管温センサB3の温度値がa3以上かつb3以下ならST16へ、a3以下あるいはb3以上なら故障のステップへ進む。
図2の比較データ保管部A7aに予め保管されている故障判定値a1、a2、a3、b1、b2、b3は、空気調和機が空調運転を行うときの取り得る上限と下限の温度を設定している。例えば、室内熱交換器1は、−40℃〜140℃の範囲で使用され、この範囲を超えて空調制御は行うことはない。よって、管温センサA2、管温センサB3も−40℃〜140℃の範囲で使用されるため、これを超える範囲の値を検出した場合は故障と判定される。つまり、故障判定値a2=−40℃、b2=140℃として管温センサA2および管温センサB3の故障と正常を判定する。室温センサ4の温度値の故障判定値も同様の方法で決めている。なお、室内熱交換器1の取り得る温度範囲を−40℃〜140℃としたが、空気調和機の大きさや用途、使用環境によって、違うため、故障判定値a1、a2、a3、b1、b2、b3は空気調和機ごとに、適宜、故障判定値を検討し設定する必要がある。
次にS16にて空気調和機が空調運転を停止していることを判断する。空調運転を停止しているとき、S17以降の故障判定処理を行うが、空調運転中ならばS17以降の故障判定処理を行わずに正常のステップに進み、各温度センサは正常と判断し処理を終了する。管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の各温度値は、空調運転を行う制御に引き渡される。なお、各温度センサの値が引き渡された後は、再び、S11に戻り、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の出力の取り込みからS13〜S15の故障判定とS16の判断を繰り返す。
次にS17にて、空気調和機が空調運転停止してから所定時間t1以上経過していればS18に進み、経過していなければS16に戻る。空気調和機が空調運転を行っていた場合、室内熱交換器1が冷却または加熱されているので、空調運転停止後、所定時間t1、例えば約30分程度が経過し室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度、すなわち室内熱交換器1と室温との差が所定の範囲内となったとき、S18以降の故障判定を行う。
S18では、図2の差分演算部6bにて室温センサ4の温度値と管温センサA2の温度値との差分を演算し、差分値と図2の比較データ保管部B7bに予め保管されている故障判定値c1とを、図2の比較演算部B8bにて比較する。すなわち、室温センサ4の温度値と管温センサA2の温度値との差分が±c1以内ならST19へ進み、室温センサ4の温度値と管温センサA2の温度値との差分値が±c1以外なら故障のステップに進む。S19、S20も同様に、管温センサA2の温度値と管温センサB3の温度値との差分値、室温センサ4の温度値と管温センサB3の温度値との差分値を比較データ保管部B7bの故障判定値c2、c3と比較を行う。すなわち、管温センサA2の温度値と管温センサB3の温度値との差分値が±c2以内ならST20へ、±c3以外なら故障のステップへ、室温センサ4の温度値と管温センサB3の温度値との差分が±c3以内なら正常のステップへ、±c3以外なら故障のステップへ進む。
室内熱交換器1に取付けた管温センサA2、管温センサB3は、室内機の吹き出し口からの露垂れ露飛びが起きないように、室内熱交換器1内を流れる冷媒の過熱蒸気領域の進行を検出している。しかしながら、管温センサA2、管温センサB3が実際の温度と約4℃以上異なる温度を誤検出すると、室内熱交換器1内の過熱蒸気領域の進行を抑えることができず、室内機の吹き出し口からの露垂れ露飛びを発生させてしまう。そこで、故障判定値c1、c2、c3を約4℃として、管温センサA2、管温センサB3が室温を検出したとき約4℃以上異なっていると、故障と判定している。なお、故障判定値c1、c2、c3を約4℃としたのは、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の温度特性や応答特性、室内熱交換器1から温度センサまでの熱伝達特性、冷媒の過熱蒸気領域の進行速度などを加味したものであり、必ずしも4℃とは限らない。温度センサの種類や室内熱交換器1の大きさなどが変わった場合は、適宜、故障判定値を検討し設定する必要がある。
最後に、故障、正常のステップは、図2の故障判定部9aにて、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の正常、故障が判断され、故障判定処理は終了する。なお、正常と判断された場合、再び、S11に戻り、空気調和機の運転が開始されるまで、繰り返し故障判定処理が行われる。故障と判定された場合は、空気調和機の運転命令が入っても運転させず、温度センサの故障であることを表示するなどを行う。
なお、空気調和機が空調運転中、停止中にかかわらず、図3のS11〜15の故障判定は行われる。また、空気調和機の空調運転停止中に行われる図3のS16〜20の処理は、空気調和機に空調運転させる命令がリモコンなどから受けた場合は、直ちに処理を停止し、温度センサの故障がない限り空調運転を行う。
また、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4は、必ずしも同一の温度特性や応答特性を持った温度センサである必要はないので、故障判定値a1、a2、a3、b1、b2、b3は異なる値でも構わないし、故障判定値a1、a2、a3を同じ値、故障判定値b1、b2、b3も同じ値であっても構わない。また、同様に温度センサが異なる場合は故障判定値c1、c2、c3は異なる値であっても構わない、故障判定値c1、c2、c3は同じ値であっても構わない。
また、図3のS17にて、空気調和機が空調運転停止後、所定時間が経過し室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度となってから、S18以降の故障判定を行うと説明したが、室内熱交換器1の温度や室温、空調運転停止直前までの冷房・暖房運転の状況によって、室内熱交換器1が室温とほぼ同程度の温度となる所定時間t1は異なり、必ずしも30分とは限らない。空気調和機の使用用途や室内熱交換器の大きさなどによって、適宜、所定時間t1を検討し設定する必要がある。また、所定時間t1は1種類である必要はなく、室温や空調運転停止直前の冷房・暖房運転の状況によって、何種類か予め設定しておき、使い分けても構わない。
室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度になるまで、所定時間t1を確保して、故障判定S18以降を行わないようにしたが、管温センサA2の温度値または管温センサB3の温度値が室温センサ4の温度値とほぼ同程度の温度値になったところで、S18以降の故障判定処理を行うようにしても構わない。所定時間t1が経過することを待たずに室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度になる場合もあるので、故障判定の作業効率が図れる。
また、所定時間t1が経過した後S18以降の故障判定処理を行う方法と管温センサA2の温度値または管温センサB3の温度値が室温センサ4の温度値とほぼ同程度の温度値となったことを判定しS18以降の故障判定処理を行う方法とを併用しても構わない。
また、室温センサ1個、管温センサ2個の例を示したが、管温センサは冷房運転時に室内熱交換器1の冷媒が流入する入口の配管と冷媒が流出する出口の配管とに取付けられているものでも構わないし、冷房運転時に室内熱交換器1の冷媒が流入する入口と冷媒が流出する出口のほぼ中間の配管と冷媒が流出する出口の配管とに取付けられているものでも構わない。また、管温センサは冷房運転時に室内熱交換器1の冷媒が流入する入口の配管と冷媒が流出する出口の配管と入口と出口のほぼ中間の配管との3箇所でも構わないし、これ以外の室内熱交換器1上の異なる位置に取付けられ室内熱交換器1の2箇所以上の温度を検出する温度センサであれば、どこに取付けられていても構わない。
管温センサが3箇所以上でも、正常・故障を判断する方法は同じである。例えば、管温センサが管温センサA、管温センサB、管温センサCの3箇所検出するように3個設けられた場合、比較演算部A8aと比較データ保管部A7aとでは、室温センサ、管温センサA、管温センサB、管温センサCの各温度値は故障判定値a1、a2、a3、a4、b1、b2、b3、b4と比較し、正常・故障のステップへ進む。なお、管温センサCと比較する故障判定値a4、b4は新たに設ける必要がある。また、差分演算部6bでは、室温センサの温度値と管温センサAの温度値の差分値、室温センサの温度値と管温センサBの温度値の差分値、室温センサの温度値と管温センサCの温度値の差分値、管温センサAの温度値と管温センサBの温度値の差分値、管温センサAの温度値と管温センサCの温度値の差分値、管温センサBの温度値と管温センサCの温度値の差分値、を、それぞれ演算する。比較演算部B8dと比較信号生成回路B7dとでは、差分演算部6bで演算された各温度値の差分値と故障判定値c1、c2、c3、c4、c5、c6と比較し、正常・故障のステップに進む。なお、室温センサの温度値と管温センサCの温度値の差分値と比較する故障判定値c4、管温センサAの温度値と管温センサCの温度値の差分値と比較する故障判定値c5、管温センサBの温度値と管温センサCの温度値の差分値と比較する故障判定値c6は新たに設ける必要がある。最後に故障判定部9aにて正常・故障の判断を行う。
さらに、管温センサの数が増えても、同様な手順で、故障判定値を新設し、それぞれの温度センサの温度値の差分値を差分演算分で演算し、各温度センサの温度値と故障判定値との比較と各温度センサ同士の差分値と故障判定値との比較によって、正常・故障の判定を行う。
また、室温センサ4も、室内機20の本体1箇所に取付けたものの例を示したが、例えば、室内機20の本体の左右あるいは上下の離れた2箇所以上の場所で室温を検出するように室温センサ設け、室温の温度むらを検出し温度表示のずれに対する使用者の不快感や不安感を解消するような製品があった場合、その2箇所以上に設けた室温センサを故障判定処理に加えても構わない。故障判定処理に複数個の室温センサが加わることにより検出される室温の精度も上がり、故障判定の信頼性も向上する。
また、室温センサは空気調和機を操作するリモコンなどに取付けられた室温センサであっても構わない。また、室内機20の本体とリモコンの両方に取付けられていても、リモコンのみに取付けられていても構わない。ただし、リモコンに取付けられた場合は、室温センサの温度値をリモコンから送る必要がある。
また、室温センサが2個以上に増えても、正常・故障を判断する方法は同じである。例えば、室温センサA、室温センサBの2箇所以上検出するように2個設けられた場合、比較演算部A8aと比較データ保管部A7aとでは、室温センサA、室温センサB、管温センサA、管温センサBの各温度値は故障判定値a1、a10、a2、a3、b1、b10、b2、b3と比較し、正常・故障のステップへ進む。なお、室温センサAは故障判定値a1、b1と比較し、室温センサBと比較する故障判定値a10、b10は新たに設ける必要がある。また、差分演算部6bでは、室温センサAの温度値と管温センサAの温度値の差分値、室温センサAの温度値と管温センサBの温度値の差分値、管温センサAの温度値と管温センサBの温度値の差分値、室温センサBの温度値と管温センサAの温度値の差分値、室温センサBの温度値と管温センサBの温度値の差分値、室温センサAの温度値と室温センサBの温度値の差分値、を、それぞれ演算する。比較演算部B8dと比較信号生成回路B7dとでは、差分演算部6bで演算された各温度値の差分値と故障判定値c1、c2、c3、c10、c11、c12と比較し、正常・故障のステップに進む。なお、室温センサAの温度値と管温センサAの温度値の差分値と比較する故障判定値c1、管温センサAの温度値と管温センサBの温度値の差分値と比較する故障判定値c2、室温センサAの温度値と管温センサBの温度値の差分値と比較する故障判定値c3とし、室温センサBの温度値と管温センサAの温度値の差分値と比較する故障判定値c10、室温センサBの温度値と管温センサBの温度値の差分値と比較する故障判定値c11、室温センサAの温度値と室温センサBの温度値の差分値と比較する故障判定値c12は新たに設ける必要がある。最後に故障判定部9aにて正常・故障の判断を行う。
室温センサの数が増えても、同様な手順で、故障判定値を新設し、それぞれの温度センサの温度値の差分値を差分演算分で演算し、各温度センサの温度値と故障判定値との比較と各温度センサ同士の差分値と故障判定値との比較によって、正常・故障の判定を行う。
さらに、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4以外に、室内機にある別の機能部品、例えば室内熱交換器とつながる冷媒配管や電子回路を載せた基板、ファンモータなどであって、空気調和機が停止したときに室温とほぼ同程度の温度となる箇所に取付けた温度センサであれば、故障判定処理に使用しても構わない。
次に、制御基板10の内部構成5a、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9aをマイコン内に形成されたものを説明したが、マイコンを使用しなくても構わない。その場合の構成図を、図4に示す。図4中、5bは、図1の温度センサ出力取り込み部5aと同じく、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4につながる温度センサ出力取り込み回路である。比較演算回路A8cと差分演算回路6cにつながっており、さらに差分演算回路6cは比較演算回路B8dにつながっている。7cは比較信号生成回路A、7dは比較信号生成回路Bで故障判定値に相当する比較信号を生成し、比較演算回路A8c、比較演算回路B8dに入力される。比較演算回路A8c、比較演算回路B8dの出力信号は、故障判定回路9bに入力される。
動作について説明する。例えば、室温センサ4が検出した温度は、温度センサ出力取り込み回路5bを介して、室温センサ4の検出信号として比較演算回路A8cと差分演算回路6cに入力される。比較信号生成回路A7cでは、図3の故障判定値a1とb1に相当する比較信号が生成され、比較演算回路A8cに入力される。比較演算回路A8cでは、室温センサ4の検出信号と比較信号生成回路A7cの比較信号とが比較され、室温センサ4の検出信号が比較信号生成回路A7cの比較信号によって伝達された故障判定値a1とb1の範囲内にあれば、正常の信号を出力し、範囲外であれば、故障の信号を出力する。同様に、管温センサA2の検出信号と比較信号生成回路A7cの比較信号を比較演算回路A8cで比較し、故障判定値a2とb2の範囲内にあれば、比較演算回路A8cは正常の信号を出力し、範囲外であれば、故障の信号を出力する。管温センサB3の検出信号と比較信号生成回路A7cの比較信号を比較演算回路A8cで比較し、故障判定値a3とb3の範囲内にあれば、比較演算回路A8cは正常の信号を出力し、範囲外であれば、故障の信号を出力する。
一方、差分演算回路6cでは、室温センサ4の検出信号と管温センサA2の検出信号の差分が取られた差分信号が生成され、比較演算回路B8dに入力される。同様に、管温センサA2の検出信号と管温センサB3の検出信号の差分信号、室温センサ4の検出信号と管温センサB3の検出信号の差分信号が生成され、比較演算回路B8dに入力される。比較信号生成回路B7dでは、図3の故障判定値c1に相当する比較信号が生成され、比較演算回路B8dに入力される。比較演算回路B8dでは、差分演算回路6cの差分信号と比較信号生成回路B7dの比較信号が比較される。室温センサ4の検出信号と管温センサA2の検出信号の差分が比較信号生成回路B7dの比較信号によって伝達された故障判定値±c1の範囲内にあれば、正常の信号を出力し、範囲外であれば、故障の信号を出力する。管温センサA2の検出信号と管温センサB3の検出信号の差分信号も、同様に、比較演算回路B8dにて、比較信号生成回路B7dの比較信号と比較し、正常・故障の信号出力を行う。また、室温センサの検出信号と管温センサBの検出信号の差分信号も、比較演算回路B8dにて、比較信号生成回路B7dの比較信号と比較し、正常・故障の信号出力を行う。比較演算回路A8c、比較演算回路B8dの正常・故障の出力信号は、故障判定回路9bに入力され、正常・故障を判定し、故障時には空気調和機の運転を禁止し、故障を表示したりしていく。なお、図3のS16に相当する空気調和機が停止しているか空調運転中であるかの判断は、故障判定回路9bにて行う。
なお、図4はアナログ信号での伝達で説明したが、デジタル信号での伝達する方法でも構わない。高集積回路やゲートアレイを組み合わせ、マイコンと同等な機能実現できるものであれば、デジタル信号で伝達する回路構成でも、本発明の故障判定は可能である。
また、空気調和機が空調運転を停止しているときに故障判定を行う例について、説明したが、空気調和機内に冷媒が循環し室内熱交換器1に流れていなければ、室内熱交換器1の温度は室温とほぼ同等の温度となっているので、故障判定が可能である。その例について、図5の故障判定のフローチャートを用いて説明する。図5中、S21〜S25は、図3のS11〜S15と同じ動作であり、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4から検出温度を取り込み、故障判定値a1、a2、a3、b1、b2、b3の範囲内にあるかどうかを判定する。
図5のS26にて、空気調和機の室外機が停止中であることを判断する。空気調和機の室外機が停止中とは、空気調和機の室内機と室外機の間の冷媒が循環していない状態で、室内の温度が、使用者の要求した温度に近い場合などに発生する。この場合は、空気調和機が停止している場合と違い、空調運転を行っているので、室内ファンが動作して送風を行っていたり、使用者に室内機の表示機能で情報を表示していたり、室内機が持っている各種センサにて室内空調を監視中であったりする。室内温度の変化や使用者の要求に応じて、直ちに冷媒を循環させる温度制御を行う状態にある。なお、空気調和機の空調運転停止は、リモコン受信で使用者の運転・停止の要求に応じる以外、室内ファンのようなアクチュエータや使用者に運転状況を知らせる表示機能は停止し、各種センサ類も情報を検出しても制御は行わない状態である。
よって、図5のS26では空気調和機の室外機が停止していれば、S27以降の故障判定処理を行うが、室外機が動作中ならばS27以降の故障判定処理を行わずに正常ステップに進み、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4は正常と判断して処理を終了する。なお、空調運転中のため、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4が検出した温度値は室外機が動作中、停止中にかかわらず、空調運転を行う制御に引き渡される。管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の各温度値が引き渡された後は、再び、S21に戻り、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の出力の取り込みからS23〜S25の故障判定とS26の判断を繰り返す。
図5のS27は、図3のS17同様、空気調和機の室外機が停止し冷媒循環を止めてから所定時間t2以上経過していればS28に進み、経過していなければS26に戻り、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度となってから、S28以降の故障判定を行う。
なお、図3の所定時間t1同様に、空気調和機の使用用途や室内熱交換器1の大きさなどによって、所定時間t2を、適宜、検討し設定する必要がある。また、所定時間t2は1種類である必要はなく、室温や空調運転停止直前までの冷房・暖房運転の状況によって、何種類か予め設定しておき、使い分けても構わない。
図5中、S28〜S30は、図3のS18〜S20と同じ動作であり、最後に、故障、正常のステップでは、図2の故障判定部9aにて、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の正常、故障が判断され、故障判定処理は終了する。正常と判断された場合、再び、S21に戻り、空気調和機の室外機の運転が再開されるまで、繰り返し、故障判定処理が行われる。故障と判定された場合は、空気調和機の室外機の運転命令が入っても運転は再開させず、温度センサの故障であることを表示するなどを行う。
以上により、本発明に係わる空気調和機は、室内熱交換器の異なる位置の配管に取付けられた温度センサから2箇所以上の室内熱交換器の温度を検出し、その温度検出値から温度センサの故障を発見させるようにしたものである。
また、温度センサが温度を誤検出していることを故障判定処理により容易に発見できるようになった。よって、冷房運転時の室内機の吹き出し口からの露垂れ露飛びや、暖房時の暖まらない、冷房時の冷えないなどの問題を抑制できる。
また、温度検出箇所に2個以上の温度センサを取付ける必要はないので、温度センサの検出値を処理する機能・回路を増やして基板を大きくする必要はなく、従来の基板のスペースで実現可能である。また、温度センサの取付け個数を増やす必要がないので、温度センサを取付けるスペースや配線のスペースの確保も必要ない。強いては、室内機内の室内熱交換器や制御基板などの部品配置や構成を変更したり、室内機自体を大きくしたりする必要はないので、部品コスト悪化させることなく実現できる。
また、温度センサの取付け個数を増やす必要がないので、空気調和機の生産・組立時にセンサを取付けたり配線したりする作業は増加しないので、従来の生産方法で実現可能であり、生産効率も低下することなく、生産コストも悪化することはない。
また、空気調和機が空調運転を停止しているとき以外に、冷媒が流れていない室外機停止中にも故障判定が可能なので、故障判定の頻度も多く漏れが少なくなり、温度センサの温度検出に対する信頼性も向上する。
室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度になるまでの所定時間が経過した後S18以降またはS28以降の故障判定処理を行う方法と管温センサA2の温度値または管温センサB3の温度値が室温センサ4の温度値とほぼ同程度の温度値になったことを判定しS18以降またはS28以降の故障判定処理を行う方法とを併用して、さらに短時間に故障判定を行い、作業効率の向上が図れる。
実施の形態2.
実施例1では、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4を用い、これらの温度センサを空気調和機の空調運転停止中または室外機停止中の熱交換器1に冷媒が流れていない場合に故障判定を行う例を示したが、空気調和機の空調運転停止直後の場合、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度になるまで、図3中S18〜S20の故障判定および、図5中S28〜S30の故障判定が行われず、完全な故障判定を行うためには、所定時間を待たなければならない。しかしながら、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度にならずとも、冷媒が流入する入口から流出する出口までの温度勾配が少なくなりほぼ同程度の温度、すなわち温度分布がほぼ一様となれば、管温センサA2、管温センサB3は、室温センサ4とは別に、故障判定を開始可能である。その方法について説明する。
図6にそのフローチャートを示す。機能、構成は図2と同じである。図6中、S31〜S35は、図3のS11〜S15と同じ動作である。S36は、図3のS16あるいは図5のS26のいずれであっても良い。すなわち、空気調和機が空調運転を停止しているか、あるいは、空気調和機の室外機が停止している状態で、室内機と室外機の間で冷媒が循環せず、室内熱交換器1に冷媒が流れていない状態であることを判断する。
図6のS37は、空気調和機の室外機が停止し冷媒循環が行われなくなってから所定時間t3以上経過していればS39に進むが、経過していなければS36に戻る。図3のS17、図5のS27では、室内熱交換器1が室温となるまでの所定時間を判断したが、S36は室内熱交換器1の冷媒が流入する入口から流出する出口までの温度勾配が少なくなり温度分布がほぼ一様となる所定時間t3経過を判断する。そして、所定時間t3経過後、S39の故障判定を行う。
空気調和機が室外機を停止し冷媒循環を停止した直後は、室内熱交換器1の中で冷媒が凝縮または蒸発を行っているので、室内熱交換器1の温度は冷媒の入口から出口にかけてまだ温度勾配を持っている。室内熱交換器1内の冷媒の凝縮または蒸発作用が止まり、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度となる過程で、室温と異なるが室内熱交換器1の温度は温度勾配が少なくなる。室内熱交換器1の温度勾配が少なくなるまでの時間は室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度となるまでの時間より短く、約10分程度である。この状態を利用して、短時間に管温センサA2と管温センサB3の故障判定が行える。
図6のS39は、図3のS19、図5のS29と同じで、管温センサA2と管温センサB3の差分値と故障判定値c2を比較し、差分値が故障判定値の範囲内か範囲外かを判断し、故障または正常のステップに進む。
最後に、故障、正常のステップで、図2の故障判定部9aにて、管温センサA2、管温センサB3の正常、故障が判断され、故障判定処理は終了する。なお、室温センサ4は、S33にて故障のステップに進んだときのみ、故障判定部9aにて故障が判断される。正常と判断された場合、再び、S31に戻り、繰り返し、故障判定処理が行われ、故障と判定された場合は、空気調和機の運転命令が入っても運転を再開せず、温度センサの故障であることを表示するなどを行うことは、図3、図5と同じである。
なお、空気調和機が冷媒循環を停止した直後から室内熱交換器1の冷媒が流入する入口から流出する出口までの温度勾配が少なくなり温度分布がほぼ一様となる時間は、大型の空気調和機と小型の空気調和機では異なり、また直前まで行っていた運転状況によっても異なる。必ずしも10分程度とは限らない。それぞれの空気調和機にて所定時間t3を、適宜、検討し設定する必要がある。また、所定時間t3は1種類である必要はなく、室温や直前までの冷暖房運転の状況によって、何種類か予め設定しておき、使い分けても構わない。
これにより、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度となることを待たず、管温センサA2、管温センサB3の故障判定が迅速に行え、温度センサの故障を発見する時間が短くなる。
なお、実施例1の図3、図5の方法と組合せることにより、さらに、故障判定を効率的に行うことができる。例えば、図5において、室外機停止から約10分後からS29のみの故障判定を行い、室外機停止・約30分後からS28、S29、S39を行うとすると、室外機停止から約30分を待たずに、管温センサA2、管温センサB3の故障が判定でき、室外機停止から約30分経過後には、室温センサ4の故障も見分けられる。
また、室外機停止30分後からS28、S29、S39を行う処理についても、管温センサA2の温度値または管温センサB3の温度値が室温センサ4の温度値とほぼ同程度の温度値になったことを判断しS18以降またはS28以降の故障判定処理を行う方法とを併用すると、故障判定までの時間が短く済み、さらに故障判定の効率が向上する。
以上により、実施例1では、空気調和機が空調運転を停止し、所定時間を待たなければならなかったが、それより短時間で故障判定処理が開始可能となり、故障判定の効率が向上する。
また、空調運転中であっても、短時間の室外機停止による冷媒循環が行われていない間に、故障判定が行え、故障判定が効果的に行える。
さらに、故障判定の効率の向上により、温度センサの故障を発見する機会が増え、暖房時に暖まらず、冷房時には冷えなかったり、吹き出し口から露が飛んだりするという問題を抑制できる。
実施の形態3.
実施例1では、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4を用い、これらの温度センサを空気調和機の空調運転停止中または室外機停止中の熱交換器1に冷媒が流れていない場合に故障判定を行う例を示したが、空気調和機の空調運転停止直後の場合、室内熱交換器1の温度が室温と同程度の温度になるまで、所定時間を待たなければならず、修理、サービスを行う場合、不便である。空気調和機に外部から、例えばリモコンにて故障判定実施命令を与え、修理、サービスを行うために必要なタイミングで故障判定を行い、正常か故障かの情報を得る方法について説明する。
図7は、空気調和機の機能ブロックのブロック図であり、1〜4及び10は図1と同じである。図1の5a、6a、6b、7a、7b、8a、8b、9aは、マイクロコンピュータ11の中に構成されており、マイクロコンピュータ11とつながったリモコン信号受信部12は、リモコン13の信号を受信して、使用者の要求情報や操作命令などを伝達する。
次に、その動作を図8のフローチャートを用いて説明する。まずS41にて、故障判定実施命令をリモコン13からリモコン信号受信部12に送信される。リモコン信号受信部12はマイクロコンピュータ11に故障判定実施命令を伝達する。S42、S43は、図1のS12、S13と同じく、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の検出温度を温度センサ出力取り込み部5aから取り込み、A/D変換部6aにて管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の各温度値に変換する。図8のS44〜S46は、図1のS13〜S14と同じで、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の各温値と故障判定値a1、a2、a3、b1、b2、b3と比較し、範囲内であれば、次のS47に進み、範囲外であれば故障ステップに進む。図8のS47〜S49も、図1のS18〜S20と同じで、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の温度値の各差分値と故障判定値c1、c2、c3と比較し、範囲内であれば正常ステップへ、範囲外であれば故障ステップに進む。最後に、図2の故障判定部9aにて、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の正常・故障の判断が行われ処理は終了する。
S44〜S49はいずれも、待ち時間なしで、値を比較し、処理を行っていく。
なお、図8の故障判定処理はリモコン13から故障判定実施命令が与えられない限り、実施されない。また、正常と判断された場合は、実施例1、2と違い、再びS41に戻り、繰り返さない。
また、実施例1、2では、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度になるかまたは室内熱交換器1の温度がほぼ一様な温度なるまで、所定時間待っていたが、リモコンで故障判定実施命令を与える場合、修理を行うサービスマン等が、事前に室内熱交換器1の状態を確認して、実行できるので、判定実施の命令が与えられてから、即時実施されても問題ない。なお、室内熱交換器1の温度の確認方法として、空気調和機とは別の時間計測手段によって所定時間を計測しても構わないし、同じく空気調和機とは別の温度計測手段に直接室内熱交換器1の温度を計測しても構わない。これによって、無駄な待ち時間を無くし、修理の作業効率を向上できる。
また、リモコン13から判定実施の命令は、空気調和機を使用している使用者に実行させないように、使用者が操作でない位置に設けた実施スイッチを押す方法でも、2個以上のスイッチを同時に押すことによって実行される方法でも構わない。また、リモコン以外に室内機の内部に実施スイッチを設けても構わない。
また、故障判定の結果は、使用者及び修理、サービスを行う者が故障を判断できるように、室内機の表示部分に表示する。図9はそのときの構成図である。1〜13までは、図7と同じであり、14はマイクロコンピュータ11とつながった表示駆動部であり、15は室内機本体に設けられた表示部である。マイクロコンピュータ11は表示駆動部14を介して表示部15に情報を表示する。図8の処理の場合は、表示部15に故障判定の結果を表示する。なお、実施例1、2を実施するときでも故障判定の結果を表示部15に表示しても構わない。
なお、故障判定の結果は、表示部15ではなく、リモコン13に情報を送信して、リモコン13に表示しても良い。また、表示部15とリモコン13の両方に表示しても構わない。
また、故障判定の結果と同時に管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の検出温度を表示部15に表示させても構わない。表示することにより、故障判定が正しく行われたかを確認できる。
また、故障判定実施前に、管温センサA2、管温センサB3、室温センサ4の温度を表示させても構わない。それによって、室内熱交換器1の温度が室温とほぼ同程度の温度であることあるいは室内熱交換器1の温度がほぼ一様の温度であることを故障判定実施前に確認でき、故障判定を実施するか否かを修理するサービスマンが判断できる。これにより、修理するサービスマンが余分な装置を持ち歩く必要がなく、迅速なサービスが行える。
以上により、所定時間を待つことなく、リモコンの実施命令にて、直ちに故障判定処理が行えるため、修理やサービスの作業効率が改善できる。
また、表示部に故障判定の結果を表示させるようにしたため、使用者及び修理を行うサービスマンが、故障の状況を確認できる。
また、複数の故障が重なっているとき、通常の故障情報の表示では、最優先の故障を表示するだけで、優先順位の低い温度センサの故障は表示されず、修理を行うサービスマンが見落す可能性が高いが、リモコンの故障判定実施命令にて空調運転停止中に故障判定を行うので、サービスマンが容易に確認でき、故障修理の確認漏れがなくなる。
1 室内熱交換器
2 管温センサA
3 管温センサB
4 室温センサ
5a 温度センサ出力取り込み部
5b 温度センサ出力取り込み回路
6a A/D変換部
6b 差分演算部
6c 差分演算回路
7a 比較データ保管部A
7b 比較データ保管部B
7c 比較信号生成回路A
7d 比較信号生成回路B
8a 比較演算部A
8b 比較演算部B
8c 比較演算回路A
8d 比較演算回路B
9a 故障判定部
9b 故障判定回路
10 制御基板
11 マイクロコンピュータ
12 リモコン信号受信部
13 リモコン
14 表示駆動回路部
15 表示部
20 室内機

Claims (5)

  1. 室内機に収納された熱交換器と、前記熱交換器に設けられ前記熱交換器の温度を検出する第1の熱交温度検出手段と、前記第1の熱交温度検出手段と異なる位置に設けられ前記熱交換器温度を検出する第2の熱交温度検出手段と、前記室内機が設置された室温を検出する室温検出手段と、前記熱交換器に冷媒を循環させる室外機と、前記熱交換器と前記室外機との前記冷媒の循環を停止した状態で、前第1の熱交温度検出手段と前記第2の熱交温度検出手段と前記室温検出手段の故障を判定する故障判定手段と、を備え、
    前記故障判定手段は、前記第1の熱交温度検出手段の温度検出値と前記室温検出手段の温度検出値との差分と、前記第2の熱交温度検出手段の温度検出値と前記室温検出手段の温度検出値との差分と、前記第1の熱交温度検出手段の温度検出値と前記第2の熱交温度検出手段の温度検出値との差分とから前記第1の熱交温度検出手段と前記第2の熱交温度検出手段と前記室温検出手段のうちいずれが故障したかを判断することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記故障判定手段は、前記熱交換器と前記室外機との前記冷媒の循環が停止されてから所定時間経過後、前記第1の熱交温度検出手段と前記第2の熱交温度検出手段と前記室温検出手段のうちいずれが故障したかを判断することを特徴とする請求項に記載の空気調和機。
  3. 前記室内機に操作命令を送信するリモコンを備え、前記操作命令を前記室内機が受信した場合前記操作命令によって前記故障判定手段は前記第1の熱交温度検出手段と前記第2の熱交温度検出手段と前記室温検出手段のうちいずれが故障したかを判断することを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記室内機本体あるいは前記リモコンのいずれかに故障を判定した結果を表示する手段を備えたことを特徴とする請求項に記載の空気調和機。
  5. 前記室温検出手段は前記室内機内にあるいは前記リモコンに設けられたことを特徴とする請求項またはに記載の空気調和機。
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