JP5285594B2 - 置換クロマノール誘導体およびそれらの使用 - Google Patents

置換クロマノール誘導体およびそれらの使用 Download PDF

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Description

本発明は、置換クロマノール誘導体、その製造方法、疾患の処置および/または予防のための、単独でまたは組合せ中でのその使用、並びに疾患の処置および/または予防用の、特に心疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのその使用に関する。
動脈硬化症に起因する冠動脈心疾患は、現代社会における主な死亡原因の1つである。多数の研究において、HDLコレステロールの血漿濃度が低いことは、動脈硬化症発症の重要なリスク因子であることが示された [Barter and Rye, Atherosclerosis 121, 1-12 (1996)]。LDL(低密度リポタンパク質)およびVLDL(超低密度リポタンパク質)に加えて、HDL(高密度リポタンパク質)は、その最も重要な機能が、血液中での、例えばコレステロール、コレステロールエステル、トリグリセリド、脂肪酸またはリン脂質などの脂質の輸送である、リポタンパク質のクラスである。高いLDLコレステロール濃度(>160mg/dl)および低いHDLコレステロール濃度(<40mg/dl)は、動脈硬化症の発症に実質的に寄与する[ATP III Guidelines, Report of the NCEP Expert Panel]。冠動脈心疾患に加えて、不都合なHDL/LDL比も、末梢血管障害および卒中の発症を促進する。従って、血漿中のHDLコレステロールを高める新しい方法は、動脈硬化症およびそれに関連する障害の予防および処置において、治療的に有用な進歩である。
コレステロールエステル転送タンパク質(CETP)は、血液中で異なるリポタンパク質間でのコレステロールエステルとトリグリセリドの交換を媒介する[Tall, J. Lipid Res. 34, 1255-74 (1993)]。ここで特に重要なのは、血漿HDLコレステロール濃度の低下をもたらすHDLからLDLへのコレステロールエステルの転送である。従って、CETPの阻害は、血漿HDLコレステロール濃度の上昇および血漿LDLコレステロール濃度の低下をもたらし、かくして血漿中の脂質プロフィールに対して治療的に有効な効果をもたらすであろう[McCarthy, Medicinal Res. Rev. 13, 139-59 (1993); Sitori, Pharmac. Ther. 67, 443-47 (1995); Swenson, J. Biol. Chem. 264, 14318 (1989)]。
CETP−阻害作用を有する置換テトラヒドロナフタレンおよびテトラヒドロキノリンは、EP0818448A1、WO99/14174、WO99/14215、WO99/15504およびWO03/028727から公知である。CETP阻害剤としての複素環式縮合ピリジンはEP0818197A1に記載されている。WO98/04528は糖尿病の処置のためのグルカゴンアンタゴニストとしての置換ピリジンおよびフェニル誘導体を記載している。
本発明の目的は、障害、特に心血管障害を制御するための、改善された治療プロフィールを有する新規物質を提供することであった。
本発明は、一般式(I)
Figure 0005285594
〔式中、
Aは式
Figure 0005285594
{式中、
*はCR基に結合する点を示し、
はハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシ(ここで、これらの部分のアルキルおよびアルコキシはフッ素により5個まで置換されていてもよい)からなる群から選択される置換基を示し、
そして、
nは0、1、2または3の数字を示す
(ここで、置換基Rが1個より多く存在するとき、その意味は同じであっても、異なっていても良い)}
で示される基を示し、
Dは(C−C)−アルキル、(C−C)−シクロアルキル、(C−C)−シクロアルケニル、(C−C10)−アリール、5員もしくは6員ヘテロアリール、テトラヒドロフラニルまたはテトラヒドロピラニル(ここで、これらの部分のアリールおよびヘテロアリールはハロゲン、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシにより置換されていてもよく、そして、これらの部分のシクロアルキルおよびシクロアルケニルはフッ素または(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)を示し、
は、水素、フッ素、ヒドロキシル、メトキシ、メルカプトまたはメチルを示し、
は水素を示すか、
または、
およびRは、それらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を形成し、
は、(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを示し、
そして、
およびRは、互いに独立して水素または(C−C)−アルキルを示すか、またはそれらが結合している炭素原子と一体となってスピロ結合の3員ないし5員シクロアルキル環を形成する〕
で示される化合物並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物を提供する。
本発明の化合物は式(I)の化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、下記の式の式(I)により包含される化合物およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、ならびに式(I)により包含され典型的な実施態様として後述する化合物、およびそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である(後述する式(I)に包含される化合物が、既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物でない場合に)。
構造によっては本発明の化合物は立体異性体形(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。したがって本発明はエナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらのそれぞれの混合物を含む。立体異性的に純粋な構成物が、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのこのような混合物から既知の方法で単離できる。
本発明の化合物が互変異性体で存在できるとき、本発明はすべての互変異性体形を包含する。
本発明に関して、好ましいは、本発明による化合物の生理的に許容し得る塩である。しかしながら、それら自体は医薬適用に適さないが、例えば本発明による化合物の単離または精製に使用できる塩も含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、また、慣用の塩基の塩が含まれる。例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩およびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム塩およびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
本発明に関して、溶媒和物は、固体または液体状態で、溶媒分子との配位により錯体を形成している本発明による化合物の形態を表す。水和物は、配位が水とのものである、溶媒和物の特別な形態である。本発明に関して、好ましい溶媒和物は水和物である。
さらに、本発明は、また、本発明による化合物のプロドラッグも含む。用語「プロドラッグ」には、それら自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内残留時間中に(例えば代謝的または加水分解的に)本発明による化合物に変換される化合物が含まれる。
本発明の目的上、置換基は、特に記載のない限り、下記の意味を有する:
本発明の文脈において、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキルおよび(C −C )−アルキルはそれぞれ1個から6個、3個から8個、3個から6個および1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を表す。基DおよびRの場合において、1位で分岐し、3個から6個の炭素原子を有するアルキルラジカルが好ましい。他の場合において、1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキルラジカルが好ましい。下記ラジカルは一例としておよび好ましいものとして記載する:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、1−エチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、1−メチルペンチル、1−エチルブチル、n−ヘプチル、1−エチルペンチル、1−プロピルブチルおよびn−オクチル。
本発明の文脈において、(C −C )−アルコキシおよび(C −C )−アルコキシはそれぞれ1個から6個および1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルコキシアルキルラジカルを示す。好ましくは1個から4個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルコキシラジカルが挙げられる。下記ラジカルは一例としておよび好ましいものとして記載する:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシ、n−ペントキシおよびn−ヘキソキシ。
本発明の文脈において、(C −C )−シクロアルキル、(C −C )−シクロアルキルおよび(C −C )−シクロアルキルはそれぞれ4個から8個、3個から7個および3個から6個の炭素原子を有する単環式飽和シクロアルキル基を示す。基Dの場合、5個または6個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカルが好ましく、基Rの場合、4個から6個の炭素原子を有するシクロアルキルラジカルが好ましい。下記ラジカルは一例としておよび好ましいものとして記載する:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチル。
本発明の文脈において、(C −C )−シクロアルケニルは4個から8個の炭素原子および1個の二重結合を有する単環式シクロアルキル基を示す。好ましくは5個または6個の炭素原子を有するシクロアルケニルラジカルが挙げられる。下記ラジカルは一例としておよび好ましいものとして記載する:シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルおよびシクロオクテニル。
本発明の文脈において、(C −C 10 )−アリールは6個または10個の環炭素原子を有する芳香族炭素環を示す。好ましいアリールラジカルはフェニルおよびナフチルである。
本発明の文脈において、5または6員ヘテロアリールは、1個または2個のN、Oおよび/またはSからなる群から環ヘテロ原子を含み、環炭素原子、または必要に応じて、環窒素原子を介して結合している、全部で5個または6個の環原子を有する芳香族性複素環(複素芳香族)を示す。下記ラジカルは一例として記載する:フリル、ピロリル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニルおよびピラジニル。好ましくは5員ヘテロアリールラジカル、例えば、特に、フリル、チエニル、チアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルおよびイソチアゾリルが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を含む。好ましくは塩素およびフッ素が挙げられる。
本発明の化合物のラジカルが置換されているとき、該ラジカルは、特に記載のない限り、1個またはそれ以上の置換基で置換されていてもよい。本発明の文脈において、1個以上で存在するすべてのラジカルの意味は互いに独立している。1個、2個または3個の同一または異なっている置換基による置換が好ましい。1個の置換基による置換がさらに特に好ましい。
本発明の文脈において、好ましくは、
Aが式
Figure 0005285594
{式中、
*はCR基に結合する点を示し、
は、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシ(ここで、これらの部分のアルキルおよびアルコキシはフッ素により5個まで置換されていてもよい)からなる群から選択される置換基を示し、
そして、
nは0、1、2または3の数字を示す
(ここで、置換基Rが1個より多く存在するとき、その意味は同じであっても、異なっていても良い)}
で示される基を示し、
Dが、フェニル、チエニル、フリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル(ここで、これらの部分のフェニル、チエニルおよびフリルはフッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシにより置換されていてもよく、そして、これらの部分のシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルはフッ素または(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)を示し、
が、水素、フッ素、ヒドロキシルまたはメチルを示し、
が水素を示すか、
または、
およびRが、それらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を形成し、
が(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを示し、
そして、
およびRが互いに独立して水素またはメチルを示すか、またはそれらが結合している炭素原子と一体となってスピロ結合の3員ないし5員シクロアルキル環を形成する、
式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物である。
本発明の文脈において、特に好ましくは
Aが式
Figure 0005285594
{式中、
*はCR基に結合する点を示し、
そして、
はトリフルオロメチル、トリフルオロメトキシまたはtert−ブチルからなる群から選択される置換基を示す}
で示される基を示し、
Dが、フェニル、4−フルオロフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンタ−1−エン−1−イルまたはシクロヘキサ−1−エン−1−イルを示し、
が、水素、フッ素またはヒドロキシルを示し、
が水素を示すか、
または、
およびRが、それらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を形成し、
がイソプロピルまたはシクロペンチルを示し、
そして、
およびRがメチルを示すか、またはそれらが結合している炭素原子と一体となってスピロ結合のシクロプロピルまたはシクロブチル環を形成する、
式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物である。
それぞれの組合せまたは好ましいラジカルの組合せにおける個々のラジカルの定義は、また、それぞれの得られるラジカルの組合せに独立して、他の組合せの全てのラジカルの定義により置き換えることができる。
特に好ましくは上記好ましい範囲の2つ以上の組合せで得られるものである。
本発明はさらに、本発明の式(I)の化合物の製造方法であって、
[A]式(II)
Figure 0005285594
〔式中、R、RおよびRは上記定義のとおりであり、
そして、
は水素、メチルまたはヒドロキシル保護基、例えば、アリル、ベンジル、テトラヒドロピラニルまたはトリアルキルシリルを示す〕
で示される化合物を最初に、不活性溶媒中で、必要に応じて触媒の存在下で、式(III)
Figure 0005285594
〔式中、Aは上記定義のとおりであり、
そして、
QはLi、−MgBr、−ZnBrまたは−B(OH)を示す〕
で示される有機金属化合物とカップリングし、式(IV)
Figure 0005285594
〔式中、A、R、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物を得、
この化合物を次に式(V)
Figure 0005285594
〔式中、A、R、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物に酸化し、
次にRがメチルまたはヒドロキシル保護基を示すとき、このラジカルを除去し、得られる式(Va)
Figure 0005285594
〔式中、A、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物を標準方法により式(VI)
Figure 0005285594
〔式中、A、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりであり、
そして、
Xは例えば、塩素、臭素、ヨウ素、トシレート、メシレートまたはトリフラートのような脱離基を示す〕で示される化合物に変換し、
次に、不活性溶媒中で塩基およびパラジウム触媒の存在下で、式(VII)
Figure 0005285594
〔式中、Dは上記定義のとおりであり、
そして、
は水素または(C−C)−アルキルを示すか、または両方のラジカルが一体となって−C(CH−C(CH−架橋を形成する〕
で示されるボロン酸誘導体とカップリングし、
式(VIII)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物を得、
そして、この化合物を次に不斉還元により式(I−A)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物に変換するか、または反応工程の変更した順序で、
または、
[B]式(IIa)
Figure 0005285594
〔式中、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物を最初に標準方法により式(IX)
Figure 0005285594
〔式中、X、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物に変換し、
次に、不活性溶媒中で塩基およびパラジウム触媒の存在下で、式(VII)のボロン酸誘導体とカップリングし、式(X)
Figure 0005285594
〔式中、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物を得、
次に、不活性溶媒中で、必要に応じて触媒の存在下で、式(III)の有機金属化合物と反応させ、式(XI)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物を得、
そして、次にこの化合物を不斉還元により式(I−B)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物に変換するか、
または式(XI)の化合物を最初にフッ素化剤で式(XII)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物に変換し、
そして、次に、不斉還元により、式(I−C)
Figure 0005285594
〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
で示される化合物に変換し、
そして、この方法で得られた本発明の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸でそれらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする方法を提供する。
上記製造法で得られた式(I−A)、(I−B)、(XI)および(XII)の化合物は、必要に応じて、RおよびRにおいて慣用の還元、酸化、フッ素化および/またはメチル化方法を使用して修飾でき、したがって、さらなる本発明による式(I)の化合物を提供する(下記反応スキーム1−8も参照)。
必要または便利なとき、これらの変換において、クロマノールヒドロキシル基を一時的に慣用のヒドロキシル保護基により保護できる。この目的のために、好ましくはトリアルキルシリル基を使用する;特に好ましくはtert−ブチルジメチルシリルである。このような保護基は既知の方法により導入および除去する[例えば、T.W. Greene and P.G.M. Wuts, Protectives in Organic Synthesis, Wiley, New York, 1999参照]。
tert−ブチルジメチルシリル基を導入するために、好ましくはtert−ブチルジメチルシリルクロライドまたはtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートを、塩基としてのトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン、2,6−ルチジンまたは4−N,N−ジメチルアミノピリジンと組み合わせて使用する。tert−ブチルジメチルシリル基は、好ましくは、テトラ−n−ブチルアンモニウムフロリド(TBAF)を利用して除去する。
ケトンから二級アルコールへ還元するための適当な還元剤は、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化ホウ素亜鉛、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAH)、ナトリウムビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムジヒドリド、リチウムトリアルキルボロヒドリドまたはリチウムトリアルコキシアルミニウムヒドリド、または、ボラン錯体、例えば、ボラン/テトラヒドロフラン、ボラン/ジメチルスルフィド、またはボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体である。
工程(II)+(III)→(IV)および(X)+(III)→(XI)のために適当な不活性溶媒は、例えば、エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、または炭化水素、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエン、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油画分である。言及した溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましくはテトラヒドロフランを使用する。
反応(II)+(III)→(IV)および(X)+(III)→(XI)は、必要に応じて、触媒としてジアルキル亜鉛化合物またはパラジウムホスフィンまたはロジウムホスフィン錯体を加えることにより有利な方法で実施できる[例えば、M. Ueda and N. Miyaura、J. Org. Chem. 65、4450-4452 (2000)、この文献を本明細書に引用する]。
反応は一般に80℃から+50℃、好ましくは80℃から0℃の温度範囲で実施する。
工程(IV)→(V)のための適当な酸化剤は、例えば、酸化マンガン(IV)、クロロクロム酸ピリジニウム(PCC)、N−メチルモルホリンN−オキシド、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−イルオキシラジカル(TEMPO)またはデスマーチンペルヨージナン(1,1−ジヒドロキシ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オン)である。好ましくは酸化マンガン(IV)またはデスマーチンペルヨージナンを使用する。
使用される脱離基Xは好ましくはトリフラート基(トリフルオロメチルスルホネート)である。工程(Va)→(VI)および(IIa)→(IX)において、この基を導入するために、フェノール誘導体(Va)または(IIa)を不活性溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミド中で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物または、好ましくは、N,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンと塩基、例えば、炭酸カリウム、ピリジン、2,6−ルチジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。
工程(VI)+(VII)→(VIII)および(IX)+(VII)→(X)のための不活性溶媒は、例えば、アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノールまたはtert−ブタノール、エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えば、ベンゼン、キシレン、トルエン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油画分、または他の溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N’−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリドン(NMP)、ピリジン、アセトニトリルまたは他の水である。言及した溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましくはジオキサンを使用する。
工程(VI)+(VII)→(VIII)および(IX)+(VII)→(X)のための適当な塩基は、慣用の無機塩基である。これらは、特に、水酸化アルカリ金属、例えば、水素化リチウム、水素化ナトリウムまたは水素化カリウム、重炭酸アルカリ金属、例えば、重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウム、炭酸アルカリ金属または炭酸アルカリ土類金属、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムまたは炭酸セシウム、リン酸水素アルカリ金属、例えば、リン酸水素二ナトリウムまたはリン酸水素二カリウムまたはリン酸アルカリ金属、例えば、リン酸三ナトリウムまたはリン酸三カリウムを含む。好ましくはリン酸三カリウムを使用する。
工程(VI)+(VII)→(VIII)および(IX)+(VII)→(X)[“鈴木カップリング”]のために適当なパラジウム触媒は、例えば、酢酸パラジウム(II)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロライド、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロライドまたは[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)/ジクロロメタン錯体である[例えば、J. Hassan et al., Chem. Rev. 102, 1359-1469 (2002)]。
反応(VI)+(VII)→(VIII)および(IX)+(VII)→(X)は一般に+20℃から+150℃、好ましくは+60℃から+120℃の温度範囲で実施する。
工程(VIII)→(I−A)、(XI)→(I−B)および(XII)→(I−C)ならびに類似の反応における(S)−クロマノールへの不斉還元は、キラル誘導物質として触媒量(0.01から0.3mol当量)のエナンチオマー的に純粋な(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの存在下で実施する。ここで使用される還元剤は好ましくはボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体である。反応は、一般にトルエンまたはエーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、好ましくはテトラヒドロフラン中で、80℃から+50℃、好ましくは0℃から+30℃の温度範囲で実施する。
工程(XI)→(XII)および類似の反応におけるフッ化は一般に溶媒として、炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサンまたはシクロヘキサン、またはハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、炭素テトラクロライド、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼン中で実施する。好ましくはトルエンまたはジクロロメタンである。使用されるフッ素化剤は好ましくはジエチルアミノ硫黄トリフロリド(DAST)またはモルホリノ硫黄トリフロリドである。反応は一般に80℃から+40°C、好ましくは60℃から+20℃の温度範囲で実施する。
式(IIa)の化合物は式(XIII)
Figure 0005285594
〔式中、RおよびRは上記定義のとおりである〕
で示される化合物を最初に標準方法により、式(XIV)
Figure 0005285594
〔式中、RおよびRは上記定義のとおりであり、
そして、
は脱離基、例えば、メシレート、トシレートまたは特にトリフラートを示す〕
で示される化合物に変換し、
次に不活性溶媒中で適当な触媒の存在下で式(XVa)または(XVb)
Figure 0005285594
〔式中、Rは上記定義のとおりである〕
で示される有機亜鉛化合物と反応させ、式(XVI)
Figure 0005285594
〔式中、R、RおよびRは上記定義のとおりである〕
で示される化合物を得、
これを、次にルイス酸の存在下でジクロロメチルメチルエーテルでホルミル化し、式(IIa)の化合物を得ることにより製造できる(反応スキーム4参照)。
式(XIII)の化合物はフロログルシノール(XVII)と式(XVIII)
Figure 0005285594
〔式中、RおよびRは上記定義のとおりである〕
のアクリル酸誘導体のルイス酸触媒反応により得ることができる(反応スキーム2および4参照)。
がメチルまたはヒドロキシル保護基を示す式(II)の化合物は式(IIa)の化合物から慣用の方法により得ることができる。
使用される脱離基Xは好ましくはトリフラート基(トリフルオロメチルスルホネート)である。工程(XIII)→(XIV)において、この基を導入するために、フェノール誘導体(XIII)を不活性溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミド中で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物または、好ましくは、N,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンと塩基、例えば、炭酸カリウム、ピリジン、2,6−ルチジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。
工程(XIV)+(XVa)または(XVb)→(XVI)のための不活性溶媒は、例えば、エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油画分、または他の溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N’−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)またはN−メチルピロリドン(NMP)である。言及した溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましくはジメチルホルムアミドを使用する。
工程(XIV)+(XVa)または(XVb)→(XVI)[“根岸−熊田カップリング”]のために適当な触媒は、例えば、ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロライドまたはトリフェニルホスフィンと組み合わせたパラジウム(II)アセテートであり、共触媒、例えばヨウ化銅(I)または塩化リチウムを添加する[例えば、A. Weichert et al., Synlett, 473 (1996)、この文献を本明細書に引用する]。
反応は一般に20℃から+120℃、好ましくは0℃から+60℃の温度範囲で実施する。
工程(XVI)→(IIa)におけるジクロロメチルメチルエーテルでのホルミル化のための適当なルイス酸は、例えば、塩化チタニウム(IV)、チタニウム(IV)イソプロポキシド、塩化亜鉛(II)または塩化マグネシウムである。好ましくは塩化チタニウム(IV)を使用する。
工程(XVII)+(XVIII)→(XIII)のための特に適当なルイス酸は三フッ化ホウ素である。あるいは、薬剤、例えば、メタンスルホン酸または五酸化リンを使用することが可能である。反応は溶媒として炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンまたはシクロヘキサン、またはハロゲン化炭化水素、例えば、ジクロロメタン、トリクロロメタン、炭素テトラクロライド、1,2−ジクロロエタン、トリクロロエチレンまたはクロロベンゼン中で、または溶媒なしで実施できる。
およびRのそれぞれがメチルを示し、Rが水素または(C−C)−アルキルを示し、そしてRが例えば、シクロペンチルを示す、式(II)の化合物は、また、最初に式(XIX)
Figure 0005285594
〔式中、R5Aは水素または(C−C)−アルキルを示す〕
で示される化合物をオゾン分解または二クロム酸塩酸化により式(XX)
Figure 0005285594
〔式中、R5Aは上記定義のとおりである〕
で示されるo−ヒドロキシベンズアルデヒド誘導体に変換し、次に標準方法により反応させ、式(XXI)
Figure 0005285594
〔式中、R5Aは上記定義のとおりであり、
そして、
は脱離基、例えば、トシレート、メシレートまたは特にトリフラートを示す〕
で示される化合物を得、次にこれをシクロペンテンで適当な触媒および塩基の存在下でカップリングし、式(XXII)
Figure 0005285594
〔式中、R5Aは上記定義のとおりである〕
で示される化合物を得、次に適当な触媒の存在下で水素化し、シクロペンタン誘導体(XXIII)
Figure 0005285594
〔式中、R5Aは上記定義のとおりである〕を得ることにより製造できる(反応スキーム1参照)。
式(XIX)の化合物は、ビスナギン(5−メトキシ−2−メチルフラノクロモン)(XXIV)
Figure 0005285594
へのトリアルキルアルミニウム化合物またはアルキルクプラート(alkyl cuprate)の1,4−付加を介して、または(XXIV)の部分還元を介して得ることができる(反応スキーム1参照)。
使用される脱離基Xは、好ましくはトリフラート基(トリフルオロメチルスルホネート)である。工程(XX)→(XXI)において、この基を導入するために、フェノール誘導体(XX)を不活性溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはジメチルホルムアミド中で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物または好ましくはN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンと塩基、例えば、炭酸カリウム、ピリジン、2,6−ルチジン、4−N,N−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、トリエチルアミンまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンの存在下で反応させる。
工程(XXI)→(XXII)のための不活性溶媒は、例えば、エーテル、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、グリコールジメチルエーテルまたはジエチレングリコールジメチルエーテル、炭化水素、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサンまたは鉱油画分、または他の溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N,N’−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)、N−メチルピロリドン(NMP)またはアセトニトリルである。言及した溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましくはアセトニトリルを使用する。
工程(XXI)→(XXII)[“ヘックカップリング”]のための適当な触媒は、例えば、酢酸パラジウム(II)またはトリフルオロ酢酸パラジウム(II)とトリフェニルホスフィンまたはトリトリルホスフィン、またはビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)の組合せである。反応は塩基、例えば、炭酸カリウムまたはN,N−ジイソプロピルエチルアミンの添加で実施する。
反応は、一般的に、+20℃からないし+120℃、好ましくは+40℃ないし+100℃の温度範囲で実施する。
上記全ての反応は大気圧、高圧または低圧(例えば0.5ないし5bar)で実施できる。一般に、反応はそれぞれの場合に大気圧で実施する。
式(III)、(VII)、(XVa)、(XVb)、(XVII)、(XVIII)および(XXIV)の化合物は市販されているか、文献から既知であるか、または文献から既知の方法により製造することができる。
本発明による化合物の製造は、下記1−8の合成スキームにより例示説明される:
スキーム1
Figure 0005285594
[a):AlMe、Ni(acac)、THF/EtO、−20℃→0℃;b):O、CHCl、−78℃;c):PhNTf、EtN、CHCl、0℃→RT;d):Pd(OAc)、P(o−Tol)、i−PrEtN、CHCN、45℃;e):H、10%Pd/C、EtOAc、RT;f): THF、−78℃→−20℃;g):MnO、CHCl、RT;h):BBr、CHCl、−78℃;i):PhNTf、KCO、DMF、20℃→RT;k):Pd(PPh、KPO、ジオキサン、100℃;l):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、0℃→RT]。
スキーム2
Figure 0005285594
[a):LiOH、HO、RT;b):PhCOOH、トルエン、80℃]。
スキーム3
Figure 0005285594
[a):TBSOTf、ルチジン、トルエン、−20℃→0℃;b):DIBAL−H、トルエン、−78℃;c):DAST、CHCl、RT;d):TBAF、THF、RT;e):DIBAL−H、トルエン、−78℃]。
スキーム4
Figure 0005285594
[a):BF×EtO、70℃;b):PhNTf、KCO、DMF、−20℃;c):(RZnまたはRZnBr、PdCl(dppf)、LiCl、DMF、0℃;d):TiCl、−70℃→RT;e):PhNTf、KCO、DMF、−20℃→RT;f):Pd(PPh、KPO、ジオキサン、100℃;g):THF、−78℃→RT]。
スキーム5
Figure 0005285594
[a):デスマーチンペルヨージナン、ピリジン、CHCl、−30℃→0℃;b):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT]。
スキーム6
Figure 0005285594
[a):DAST、トルエン、−78℃→−60℃;b):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT(R=OCFまたはCMe);c):1.SOCl、EtN、THF、RT;2.(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT;3.LiAlH、THF、RT;d):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT(R=CF)]。
スキーム7
Figure 0005285594
[a):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT;b):H、Pd/C、EtOH]。
スキーム8
Figure 0005285594
[a):H、5%Rh
cat.、EtOH、RT;b):DAST、CHCl、−78℃→−15℃;c):(1R,2S)−アミノインダノール、ボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体、THF、RT]。
本発明による化合物は、有用な薬理学的特性を有し、ヒトおよび動物における障害の予防および処理のために使用できる。
本発明による化合物は、さらなる処置選択肢を開拓し、これは薬学の進歩を意味する。文献から既知の過去に採用された製剤と比較して、本発明による化合物は、改善された作用スペクトルを示す。それらは高い特異性および良好な耐容性により卓越している。本発明による化合物の特別な利点は、ヒト血漿における高い活性である。同時に、さらなる利点として、それらはそれ自体が脂肪組織に沈着する傾向が低い。
本発明による化合物は、特に、コレステロールエステル転送タンパク質(CETP)の効果の高い阻害剤であり、コレステロール逆転送を刺激する。それらは、血液中のHDLコレステロール濃度を高める。本発明による化合物は、冠動脈心疾患、例えば心筋梗塞、狭心症、心臓麻痺、心不全、肺高血圧および虚血関連心臓障害(急性冠症候群)の処置および一次的または二次的予防に特に適する。加えて、本発明による化合物は、動脈硬化症、末梢血管障害、再狭窄、卒中およびアルツハイマー病の処置および予防に使用できる。さらに、本発明による化合物は、低リポ蛋白血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、肥満、肥満症、膵炎、インスリン依存性およびインスリン依存性糖尿病、糖尿病後遺症、例えば、網膜症、腎症および神経障害、複合型高脂血症およびメタボリック・シンドロームの処置および予防にも使用できる。
本発明による化合物の薬理学的作用は、下記のCETP阻害試験を使用して決定できる。
本発明は、さらに、障害、特に上記障害の処置および/または予防のための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、障害、特に上記障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、本発明による化合物の使用を提供する。
本発明は、さらに、有効量の少なくとも1種の本発明による化合物を使用する、障害、特に上記障害の処置および/または予防方法を提供する。
本発明による化合物は、それら単独または、必要なとき、他の活性化合物と組み合わせて使用できる。本発明は、さらに、上記障害の処置および/または予防のための、本発明による化合物および1種またはそれ以上のさらなる活性化合物を含む医薬を提供する。組合せに適する活性化合物は、例えば、そして好ましくは、以下のものである:
・抗糖尿病剤、
・抗血栓作用を有する物質、
・血圧低下剤、
・脂質代謝調節剤、
・抗炎症性物質、
・動脈硬化斑を安定化する物質。
本発明による化合物は、好ましくは、以下の1種またはそれ以上と組み合わせることができる;
・Roten
Liste [red list] 2002/II, chapter 12章に記載の抗糖尿病剤のクラスの活性化合物、
・例えば、そして好ましくは、血小板凝集阻害剤または抗凝血剤の群からの、抗血栓作用を有する物質、
・例えば、そして好ましくは、カルシウムアンタゴニスト、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、レニン阻害剤、ベータ遮断薬、アルファ遮断薬、ホスホジエステラーゼ阻害剤、可溶性グアニル酸シクラーゼの刺激剤、cGMP増強剤、アデノシン受容体アゴニスト、アルドステロンアンタゴニスト、ミネラルコルチコイド受容体アンタゴニスト、エンドセリンアンタゴニスト、ECE阻害剤、バソペプチダーゼ阻害剤および利尿剤の群からの降圧剤、および/または、
・例えば、そして好ましくは、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロールシンターゼ阻害剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレンシンターゼ阻害剤、スクアレンエポキシダーゼ阻害剤またはオキシドスクアレンシクラーゼ阻害剤、ACAT阻害剤、MTP阻害剤、PPARアゴニスト、フィブラート、リパーゼ阻害剤、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸再吸収阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤およびリポタンパク質(a)アンタゴニスト、RXR調節剤、FXR調節剤、LXR調節剤、ATPクエン酸リアーゼ阻害剤、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、ボンベシン受容体アゴニスト、ヒスタミン受容体アゴニストおよび抗酸化剤/ラジカルスカベンジャーの群からの、脂質代謝を改変する活性化合物。
抗糖尿病薬は、例えば、そして好ましくは、インスリンおよびインスリン誘導体並びに血糖降下作用を有する経口で有効な化合物を意味すると理解される。
ここで、インスリンおよびインスリン誘導体には、動物、ヒトまたは生物工学的起源のインスリンおよびそれらの混合物が含まれる。
血糖降下作用を有する経口で有効な化合物には、例えば、そして好ましくは、スルホニルウレア類、ビグアニジン(biguanidine)類、メグリチニド(meglitinide)誘導体、オキサジアゾリジノン類、チアゾリジンジオン類、グルコシダーゼ阻害剤、グルカゴンアンタゴニスト、GLP−1アゴニスト、DPPIV阻害剤、グレリン受容体アンタゴニスト、CCK1受容体アゴニスト、レプチン受容体アゴニスト、インスリン増感剤、糖新生および/またはグリコーゲン分解の刺激に関与する肝臓の酵素の阻害剤、グルコース取込の調節因子およびカリウムチャネルオープナー、例えば、WO97/26265およびWO99/03861に記載のものが含まれる。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、インスリンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、スルホニルウレア、例えば、そして好ましくは、トルブタミド、グリベンクラミド、グリメピリド、グリピジドまたはグリクラジドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ビグアナイド、例えば、そして好ましくは、メトホルミンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、メグリチニド誘導体、例えば、そして好ましくは、レパグリニドまたはナテグリニドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、例えば、チアゾリジンジオン類のクラスからのPPARガンマアゴニスト、例えば、そして好ましくは、ピオグリタゾンまたはロシグリタゾンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、混合型PPARアルファ/ガンマアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GI−262570(ファルグリタザル(farglitazar))、GW2331、GW409544、AVE8042、AVE8134、AVE0847、MK−0767(KRP−297)またはAZ−242と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、グルコシダーゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、アカルボース、アジポシン(adiposin)、ボグリボースまたはミグリトールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、DPPIV阻害剤、例えば、そして好ましくは、ビリダグリピチン(vildaglipitin)またはシタグリピチン(sitaglipitin)と組み合わせて投与する。
抗血栓作用を有する物質は、好ましくは、血小板凝集阻害剤の群、例えば、そして好ましくは、アスピリン、クロピドグレル、チクロピジンもしくはジピリダモール、または、抗凝血剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、トロンビン阻害剤、例えば、そして好ましくは、キシメラガトラン、メラガトラン、ダビガトラン、タノギトラン、ビバリルジンまたはクレキサン(clexane)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、GPIIb/IIIaアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、チロフィバンまたはアブシキシマブと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、Xa因子阻害剤、例えば、そして好ましくは、アピキサバン、ラザキサバン、オタミキサバンまたはリバロキサバンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ヘパリンまたは低分子量(LMW)ヘパリン誘導体と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ビタミンKアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、クマリンと組み合わせて投与する。
血圧低下剤は、例えば、そして好ましくは、カルシウムアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、化合物ニフェジピン、アムロジピン、ニトレンジピン、ニソルジピン、ベラパミルまたはジルチアゼムの群、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、ACE阻害剤、レニン阻害剤、ベータ遮断薬、アルファ遮断薬および利尿剤の群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、レセルピン、ミノキシジル、ジアゾキシド、ジヒドララジン、ヒドララジンおよび亜硝酸オキシド放出物質、例えば、そして好ましくは、硝酸グリセロールまたはニトロプルシドナトリウムと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、アンジオテンシンAIIアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、テルミサルタン、エンブサルタン(embusartan)、イルベサルタン、オルメサルタン、タソサルタンまたはサプリサルタン(saprisartan)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ACE阻害剤、例えば、そして好ましくは、エナラプリル、カプトプリル、ラミプリル、デラプリル、ホシノプリル、キノプリル(quinopril)、ペリンドプリルまたはトランドラプリルと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、レニン阻害剤、例えば、そして好ましくは、アリスキレンと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ベータ遮断薬、例えば、そして好ましくは、プロプラノロールまたはアテノロールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、利尿剤、例えば、そして好ましくは、フロセミドと組み合わせて投与する。
脂質代謝調節剤は、例えば、そして好ましくは、甲状腺受容体アゴニスト、コレステロール合成阻害剤、例えばHMG−CoAレダクターゼ阻害剤またはスクアレン合成阻害剤、ACAT阻害剤、MTP阻害剤、PPARアゴニスト、フィブラート類、コレステロール吸収阻害剤、胆汁酸再吸収阻害剤、リパーゼ阻害剤、ポリマー性胆汁酸吸着剤およびリポタンパク質(a)アンタゴニストおよびカンナビノイド受容体1アンタゴニストの群からの化合物を意味すると理解される。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、甲状腺受容体アゴニスト、例えば、そして好ましくは、D−チロキシン、3,5,3'−トリヨードサイロニン(T3)、CGS23425またはアキシチロム(axitirome)(CGS26214)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、スクアレン合成阻害剤、例えば、そして好ましくは、BMS−188494またはTAK475と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ACAT阻害剤、例えば、そして好ましくは、アバシミブ(avasimibe)、エフシミブ(eflucimibe)またはCS−505と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、コレステロール吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、エゼチミブ、チクエシド(tiqueside)またはパマクエシドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、胆汁酸再吸収阻害剤、例えば、そして好ましくは、バリキシバト(barixibat)、AZD7508、SC435、SC635、S−8921、264W94またはHM1453と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、MTP阻害剤、例えば、そして好ましくは、インプリタピド(implitapide)、BMS−201038またはR−103757と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、PPARアルファアゴニスト、例えば、フィブラート類のフェノフィブラート、クロフィブラート、ベザフィブラート、シプロフィブラートまたはゲムフィブロジル、または、例えば、そして好ましくは、GW9578、GW7647、LY−518674もしくはNS−220と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、PPARデルタアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GW501516と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、混合型PPARアルファ/ガンマアゴニスト、例えば、そして好ましくは、GI−262570(ファルグリタザル)、GW2331、GW409544、AVE8042、AVE8134、AVE0847、MK−0767(KRP−297)またはAZ−242と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、混合型PPARアルファ/ガンマ/デルタアゴニスト、例えば、そして好ましくは、MCC−555と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、内皮のリパーゼ阻害剤、膵臓のリパーゼ阻害剤、胃のリパーゼ阻害剤、ホルモン感受性リパーゼ阻害剤または肝臓のリパーゼ阻害剤の群からのリパーゼ阻害剤と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、膵臓のリパーゼ阻害剤、好ましくはリパスタチン(lipstatin)類のクラスのもの、例えば、オーリスタットと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ポリマー性胆汁酸吸着剤、例えば、そして好ましくは、コレスチラミン、コレスチポール、コレソルバム(colesolvam)、コレスタゲル(CholestaGel)またはコレスチミドと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、リポタンパク質(a)アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ゲンカベン(gemcabene)カルシウム(CI−1027)またはニコチン酸と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、カンナビノイド受容体1アンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、リモナバントと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、ナイアシン受容体のアンタゴニスト、例えば、そして好ましくは、ナイアスパン(niaspan)、アシピモックスまたはニセリトロールと組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、抗酸化剤、例えば、そして好ましくは、プロブコール、AGI1067またはBo653と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、LDL受容体誘導剤、例えば、リフィブロール(lifibrol)と組み合わせて投与する。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、スタチン類のクラスからのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、そして好ましくは、ロバスタチン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、ロスバスタチン、セリバスタチンまたはピタバスタチンと組み合わせて投与する。
本発明はまた、本発明による化合物の、HMG−CoAレダクターゼの遺伝子発現を低減する物質との組合せを提供する。そのような物質は、例えば、HMG−CoAレダクターゼの転写またはHMG−CoAレダクターゼの翻訳の阻害剤であり得る。HMG−CoAレダクターゼの遺伝子発現の阻害は、例えば、S1P(Site-1)プロテアーゼの阻害により、または、SREBP(ステロール受容体結合タンパク質)濃度の低下により、実行し得る。
本発明はまた、本発明による化合物の、抗炎症作用を有し得る、および/または、動脈硬化斑を安定化し得る物質との組合せを提供する。そのような物質は、例えば、NSAID、Lp−PLAアンタゴニストまたはケモカイン受容体アンタゴニストのクラスからの活性化合物、例えば、IL−8受容体アンタゴニストまたはMCP−1アンタゴニストであり得る。
本発明の好ましい態様において、本発明による化合物を、Lp−PLAアンタゴニスト、例えば、ダラプラジブ(darapladib)またはゴキサルアプラジブ(goxalapladib)と組み合わせて投与する。
本発明による活性化合物の組合せは、有用な薬理特性を有し、障害の予防および処置に使用できる。
本発明による活性化合物の組合せは、冠動脈心疾患、例えば心筋梗塞、狭心症、心臓麻痺、心不全、肺高血圧および虚血関連心臓障害(急性冠症候群)の処置および一次的または二次的予防に特に適する。加えて、本発明による活性化合物の組合せは、動脈硬化症、末梢血管障害、再狭窄、卒中およびアルツハイマー病の処置および予防に使用できる。さらに、言及した活性化合物の組合せは、低リポ蛋白血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、肥満、肥満症、膵炎、インスリン依存性および非インスリン依存性糖尿病、糖尿病の後遺症、例えば、網膜症、腎症および神経障害、複合型高脂血症およびメタボリック・シンドロームの処置および予防にも用いることができる。さらに、本発明による活性化合物の組合せは、高血圧および炎症性障害の処置に適する。
本発明は、さらに、少なくとも1種の本発明による化合物を、通常は1種またはそれ以上の、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と共に含む医薬、および上述の目的でのそれらの使用を提供する。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜に、耳に、またはインプラントもしくはステントとしてなど、適する方法で投与できる。
これらの投与経路のために、本発明による化合物を、適する投与形で投与できる。
経口投与に適するのは、先行技術に準じて働き、本発明による化合物を迅速におよび/または改変された形態で送達し、本発明による化合物を結晶形および/または不定形および/または溶解形で含む投与形、例えば、錠剤(非被覆または被覆錠剤、例えば、腸溶性被覆、または、遅れて溶解するか、または不溶であり、本発明による化合物の放出を制御する被覆を施された錠剤)、口腔中で迅速に崩壊する錠剤、またはフィルム/オブラート、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えば、ハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾル剤または液剤である。
非経腸投与は、吸収段階を回避して(例えば、静脈内、動脈内、心臓内、脊髄内または腰椎内に)、または吸収を含めて(例えば、筋肉内、皮下、皮内、経皮または腹腔内)、実施できる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤形態の注射および点滴用製剤である。
他の投与経路に適するのは、例えば、吸入用医薬形態(なかんずく、粉末吸入器、噴霧器)、点鼻薬、液またはスプレー、舌に、舌下にまたは頬側に投与するための錠剤、フィルム/オブラートまたはカプセル剤、坐剤、耳用または眼用製剤、膣用カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、パッチ)、ミルク、ペースト、フォーム、散布用粉末剤(dusting powder)、インプラントまたはステントである。
好ましいのは、経口または非経腸投与、特に経口投与である。
本発明による化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と混合することにより、それ自体既知の方法で行い得る。これらの補助剤には、なかんずく、担体(例えば微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー(例えばアルブミン)、安定化剤(例えば抗酸化剤、例えばアスコルビン酸など)、着色料(例えば無機色素、例えば酸化鉄など)および味および/または臭気の矯正剤が含まれる。
一般に、非経腸投与の場合、約0.001ないし1mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし0.5mg/体重kgの量を投与するのが、有効な結果を得るために有利であると見出された。経口投与の場合、投与量は、約0.01ないし100mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし20mg/体重kg、ことさら特に好ましくは約0.1ないし10mg/体重kgである。
それにも拘わらず、必要に応じて、即ち、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の応答、製剤のタイプおよび投与を行う時間または間隔に応じて、上述の量から逸脱することが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合があり得、一方上述の上限を超えなければならない場合もある。比較的大量に投与する場合、これらを1日に亘る数回の個別投与に分割するのが望ましいことがある。
以下の例示的実施態様は、本発明を例示説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。

下記の試験および実施例における百分率は、断りの無い限り、重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および記述する濃度は、各場合で体積に基づく。
A.実施例
略語
Figure 0005285594
Figure 0005285594
LC/MS、GC/MSおよびHPLCの方法:
方法1(prep. HPLC):
装置:Abimed Gilson 305;カラム:YMC GEL ODS−AQS−5/15μm、250mm×30mm;移動相:勾配 アセトニトリル/水 50:50→80:20(15分)→95:5(27分);流速:40ml/分;UV検出:210nm。
方法2(prep. HPLC, キラル):
カラム:Chiralpak AD−H、250mm×20mm;移動相:イソヘキサン/イソプロパノール 97:3(20分);勾配:15ml/分;温度:24℃;UV検出:254nm。
方法3(prep. HPLC):
カラム:Kromasil 100 C18 5μm、250mm×20mm;移動相: アセトニトリル/水 60:40(9分);流速:25ml/分;温度:40℃;UV検出:280nm。
方法4(analyt. HPLC, キラル):
装置:HP 1100;カラム:Chiralpak IA、250mm×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.5ml/分;温度:24℃;UV検出:254nm。
方法5(analyt. HPLC, キラル):
装置:HP 1100;カラム:Chiralpak IA、250mm×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1ml/分;温度: 24℃;UV検出:260nm。
方法6(analyt. HPLC, キラル):
装置:HP 1100;カラム:Chiralpak IA、250mm×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速;流速:2ml/分;温度:24℃;UV検出:254nm。
方法7(LC/MS):
MS装置:Micromass ZQ;HPLC装置:Waters Alliance 2795;カラム:Phenomenex Synergi 2μ ヒドロ−RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:1lの水+0.5mlの50%濃度ギ酸、移動相B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%の濃度ギ酸;勾配:0.0分 90% A→2.5分 30% A→3.0分 5% A→4.5分 5% A;流速:0.0分 1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法8(LC/MS):
装置:Micromass Quattro LCZ with HPLC Agilent series 1100;カラム:Phenomenex Synergi 2μ ヒドロ−RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:1lの水+0.5mlの50%濃度ギ酸、移動相B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%濃度ギ酸;勾配:0.0分 90% A→2.5分 30% A→3.0分 5% A→4.5分 5% A;流速:0.0分 1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm。
方法9(LC/MS):
MS装置:Micromass ZQ;HPLC 装置:HP 1100 series;UV DAD;カラム:Phenomenex Synergi 2μ ヒドロ−RP Mercury 20mm×4mm;移動相A:1lの水+0.5mlの50%濃度ギ酸、移動相B:1lのアセトニトリル+0.5mlの50%濃度ギ酸;勾配:0.0分 90% A→2.5分 30% A→3.0分 5% A→4.5分 5% A;流速: 0.0分 1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分 2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm。
方法10(GC/MS):
装置:Micromass GCT、GC 6890;カラム:Restek RTX−35MS、30m×250μm×0.25μm;一定のヘリウム流速:0.88ml/分;オーブン:60℃;入口:250℃;勾配:60℃(0.30分維持)、50℃/分→120℃、16℃/分→250℃、30℃/分→300℃(1.7分維持)。
方法11(analyt. HPLC):
装置:HP 1100 with DAD detection;カラム:Kromasil 100 RP−18、60mm×2.1mm、3.5μm;移動相A:5mlのHClO(70%濃度)/水リットル、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分 2% B→0.5分 2% B→4.5分 90% B→6.5分 90% B→6.7分 2% B→7.5分 2% B;流速:0.75ml/分;温度:30℃;UV検出:210nm。
方法12(prep. HPLC):
カラム:Kromasil C18、250mm×20、25、30または40mm;移動相A:水+1%のギ酸、移動相B:アセトニトリル;勾配:90−95% A→95% B;流速:10−50ml/分;室温;UV検出:210−254nm。
出発物質および中間体:
実施例1A
4−メトキシ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−フロ[3,2−g]クロメン−5−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、25gのビスナギン(108.6mmol)を500mlの無水ジエチルエーテルおよび50mlの無水テトラヒドロフランに懸濁し、2.23g(8.7mmol)のニッケル(II)アセチルアセトネートを加え、混合物を−20℃に冷却する。この温度で、81.44ml(162.9mmol)のトリメチルアルミニウム(ヘキサン中で2Mの溶液)をゆっくり加え、次に混合物をゆっくり0℃に温め、撹拌を続ける。1時間後、500mlの飽和酒石酸カリウム/ナトリウム溶液を加え(ガスの激しい放出)、次に混合物を500mlの酢酸エチルで希釈する。有機相を分離し、水性相を酢酸エチルで1回以上抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、乾燥蒸発させる。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)に付す。23.28g(理論値の86%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.42 (d, 1H), 6.91 (d, 1H), 6.72 (s, 1H), 4.15 (s, 3H), 2.71 (s, 2H), 1.44(s, 6H).
MS (ESIpos): m/z = 247 (M+H)+, 269 (M+Na)+
HPLC(方法11):R=4.30分
実施例2A
7−ヒドロキシ−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
500mg(2.03mmol)の4−メトキシ−7,7−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−フロ[3,2−g]クロメン−5−オン(実施例1A)および666mg(2.54mmol)のトリフェニルホスフィンを最初に満たし、50mlのジクロロメタンを加える。混合物を−78℃に冷却し、次にオゾンを約5分導入する。溶液の色が青に変化したら、過剰のオゾンを酸素で流し出す。溶液をさらに2時間撹拌し、ゆっくり室温に温める。混合物を濃縮し、残った残渣をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)で精製する。370mg(理論値の72%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 12.31 (s, 1H), 10.15 (s, 1H), 6.20 (s, 1H), 4.00 (s, 3H), 2.69 (s, 2H).1.46 (s, 6H).
MS (ESIpos): m/z = 251 (M+H)+.
実施例3A
6−ホルミル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
アルゴン下で、9.1g(36.36mmol)の7−ヒドロキシ−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例2A)および10.14ml(72.73mmol)のトリエチルアミンを180mlのジクロロメタンに溶解する。混合物を0℃に冷却し、15.59g(43.64mmol)のN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンおよびスパチュラ先端付着量のDMAPを加え、冷却して除去し、混合物を室温でさらに4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、それぞれの場合に水および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1→3:1)に付す。13.65g(理論値の98%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 10.27 (s, 1H), 6.68 (s, 1H), 4.01 (s, 3H), 2.77 (s, 2H), 1.51 (s, 6H).
MS (ESIpos): m/z = 383 (M+H)+.
実施例4Aおよび実施例5A
7−シクロペンタ−2−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例4A)および7−シクロペンタ−3−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例5A)
Figure 0005285594
アルゴン下で、5g(13.08mmol)の6−ホルミル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例3A)、46ml(523.14mmol)のシクロペンテンおよび2.73ml(15.7mmol)のN,N−ジイソプロピルエチルアミンを125mlのアセトニトリルに溶解する。29.4mg(0.13mmol)の酢酸パラジウム(II)および79.6mg(0.26mmol)のトリ−o−トリルホスフィンを加え、アルゴンガスを溶液に通し、次に混合物を還流下で加熱する(42−45℃)。混合物を一晩撹拌し、同量の酢酸パラジウム(II)およびトリ−o−トリルホスフィンを加え、還流下で撹拌を続ける。全54時間後、混合物を冷却し、シリカゲルの層を介して濾過し、濾過ケーキを徹底的に酢酸エチルで洗浄する。溶液を酢酸エチルで希釈し、次に飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付す。3.35g(理論値の85%)の7:3比の生成物7−シクロペンタ−2−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒドおよび7−シクロペンタ−3−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒドの混合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 10.46 (s, 1H), 6.72/6.66 (s, 1H), 6.05-5.98 (m, 1H), 5.79-5.63 (m, 1H).4.88-4.78 and 4.57-4.47 (m, 1H), 3.96/3.95 (s, 3H), 2.92-2.80 and 1.62-1.49 (m,1H), 2.71 (s, 2H), 2.66-2.53 (m, 1H), 2.47-2.30 (m, 2H), 1.48 (s, 6H).
MS (DCI): m/z = 301 (M+H)+, 318 (M+NH4)+.
実施例6A
7−シクロペンチル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
アルゴン下で、3.3g(11mmol)の7−シクロペンタ−2−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒドおよび7−シクロペンタ−3−エン−1−イル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例4A/5A)の混合物を200mlの酢酸エチルに溶解し、500mgのパラジウム炭素(10%)を加え、水素ガスを室温で大気圧下で満たす。1時間後、混合物をシリカゲルの層を介して濾過し、濾過ケーキを徹底的に酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮する。3.3g(理論値の99%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 10.42 (s, 1H), 6.78 (s, 1H), 4.04 (heptet, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.71 (s, 2H),2.12-2.03 (m, 2H), 1.83-1.68 (m, 4H), 1.57-1.43 (m, 8H).
MS (DCI): m/z = 303 (M+H)+, 320 (M+NH4)+.
実施例7A
7−シクロペンチル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、3.7g(12.24mmol)の7−シクロペンチル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例6A)を150mlのテトラヒドロフランに懸濁し、−78℃に冷却する。29.4ml(14.68mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中のブロモ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]マグネシウム溶液をゆっくり加える。次に混合物を−20℃に温め、この温度で30分撹拌する。−20℃で、さらに12.3ml(6.15mmol)の上記グリニャール溶液を加え、混合物をさらに45分撹拌する。次に混合物を5%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を使用して加水分解し、次に酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル20:1→2:1)に付す。2.35g(理論値の43%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.59 (d, 2H), 7.44 (d, 2H), 6.74 (s, 1H), 6.16 (d, 1H), 3.72 (d, 1H).3.27-3.16 (m, 4H), 2.72-2.61 (m, 2H), 2.06-1.95 (m, 1H), 1.91-1.55 (m, 7H).1.48 (s, 3H), 1.47 (s, 3H).
MS (DCI): m/z = 449 (M+H)+, 466 (M+NH4)+.
実施例8A
7−シクロペンチル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
100mg(0.22mmol)の7−シクロペンチル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−5−メトキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例7A)を5mlのジクロロメタンに溶解し、194mg(2.23mmol)の酸化マンガン(IV)オキシドを加え、混合物を室温で一晩撹拌する。混合物をシリカゲルの層を介して濾過し、濾過ケーキを徹底的に酢酸エチルで洗浄し、濾液を乾燥濃縮する。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付す。82.5mg(理論値の83%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.93 (d, 2H), 7.70 (d, 2H), 6.78 (s, 1H), 3.64 (s, 3H), 2.78-2.68 (m, 3H),1.92-1.81 (m, 2H), 1.79-1.70 (m, 2H), 1.62-1.50 (m, 4H), 1.49 (s, 6H).
MS (DCI): m/z = 447 (M+H)+.
実施例9A
7−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、3.10g(6.94mmol)の7−シクロペンチル−5−メトキシ−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例8A)を30mlの無水ジクロロメタンに溶解する。混合物を−78℃に冷却し、6.25ml(6.25mmol)の三臭化ボラン(ジクロロメタン中で1M)を加え、黄色がかった溶液を−78℃で撹拌する。1.5時間後、さらなる6.25ml(6.25mmol)の三臭化ボラン(ジクロロメタン中で1M)を加え、混合物の撹拌を−78℃で続ける。30分後、さらなる1.39ml(1.39mmol)の三臭化ボラン(ジクロロメタン中で1M)を加える。30分後、100mlの水を加え、混合物を30分撹拌し、室温に温める。次に混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 25:1)で精製する。1.85g(理論値の62%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 11.79 (s, 1H), 7.99 (d, 2H), 7.72 (d, 2H), 6.49 (s, 1H), 2.82 (heptet, 1H),2.76 (s, 2H), 1.94-1.82 (m, 2H), 1.81-1.70 (m, 2H), 1.62-1.47 (m, 10H).
MS (DCI): m/z = 433 (M+H)+, 450 (M+NH4)+.
実施例10A
7−シクロペンチル−2,2−ジメチル−4−オキソ−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
アルゴン下で、390mg(0.90mmol)の7−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例9A)を3mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解する。混合物を0℃に冷却し、137mg(0.99mmol)の炭酸カリウムを加え、混合物を15分撹拌し、次に−20℃に冷却する。1.5mlの無水ジメチルホルムアミド中の338mg(0.95mmol)のN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンの溶液をゆっくり滴下する。混合物を20℃で1時間撹拌し、次にゆっくり室温に温め、撹拌を続ける。3時間後、さらなる20mg(0.06mmol)のN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンを加え、混合物の撹拌を室温で続ける。2時間後、塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を水および酢酸エチルで希釈し、有機相を分離し、水性相を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付す。482mg(理論値の95%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.89 (d, 2H), 7.72 (d, 2H), 7.09 (s, 1H), 2.89 (heptet, 1H), 2.80 (s, 2H),2.10-1.45 (m, 14H).
MS (ESIpos): m/z = 565 (M+H)+, 582 (M+NH4)+.
実施例11A
7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
加熱により乾燥したフラスコにおいて、250mg(0.44mmol)の7−シクロペンチル−2,2−ジメチル−4−オキソ−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例10A)、81mg(0.58mmol)の4−フルオロフェニルボロン酸、160mg(0.75mmol)のリン酸カリウムおよび56mg(0.05mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を最初に満たし、装置を繰り返し排出およびアルゴンで排出によりフラッシュする。次に4mlのジオキサンを加え、装置を閉め、反応混合物を還流下で一晩加熱する。混合物を冷却し、シリカゲルの層を介して濾過し、濾過ケーキを徹底的に酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮する。粗生成物をシリカゲル(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1)で精製する。194mg(理論値の86%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.60-7.49 (m, 4H), 7.15-6.45 (m, 5H), 2.81-2.60 (m, 3H), 2.18-1.96 (br. s,1H), 1.84-1.45 (m, 13H).
MS (DCI): m/z = 511 (M+H)+, 528 (M+NH4)+.
実施例12A
[(4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
アルゴン下で、111mg(0.71mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを最初に100mlの無水テトラヒドロフランに満たし、3.36ml(18.89mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を撹拌しながら加え、混合物を30分撹拌する。次に混合物を0℃に冷却し、150mlの無水テトラヒドロフランに溶解した2.41g(4.72mmol)の7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例11A)を加える。氷浴を徐々に温め、混合物をゆっくり室温に温める。一晩撹拌後、メタノールを加え、混合物を乾燥濃縮し、残渣を酢酸エチルに取る。混合物を1Nの塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル10:1)により精製する。1.72g(理論値の71%)のee92%を有する表題化合物を得る。次にキラル相[カラム:Chiralpak AD−H、250×20mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:15ml/分;24℃;検出:254nm]でエナンチオマーのクロマトグラフィー分離し、1.3gの所望のエナンチマー的に純粋な化合物を得る。
=14.62分[カラム:Chiralpak ID、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.0ml/分;検出:254nm]。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.61 (d, 2H), 7.54 (d, 2H), 7.20-6.74 (m, 5H), 4.70 (br. s, 1H), 2.72 (heptet, 1H), 2.02 (d, 2H), 2.00-1.41 (m, 14H).
MS (ESIpos): m/z = 513 (M+H)+.
実施例13A
[(4S)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
アルゴン下で、200mg(0.39mmol)の[(4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(実施例12A)および180μl(1.56mmol)の2,6−ジメチルピリジンを1.25mlのトルエンに溶解し、−20℃に冷却する。1.25mlのトルエン中の0.18ml(0.78mmol)のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート溶液を滴下し、混合物を−20℃で15分撹拌し、次に0℃に温め、1時間撹拌する。さらなる18μl(0.078mmol)のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートを加え、撹拌をさらに1.5時間続ける。5mlの0.1Nの塩酸を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液および飽和塩化ナトリウム溶液の1:1混合物および飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 15:1)により精製する。227mg(理論値の93%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.75-7.30 (br. s, 4H), 7.20-6.47 (m, 5H), 4.36 (br. s, 1H), 2.71 (br. s.1H), 2.09 (dd, 1H), 2.00-1.90 (m, 1H), 1.80-1.61 (m, 4H), 1.59-1.41 (m, 10H).0.69 (s, 9H),  0.12 (s, 3H), -0.73 (s, 3H).
MS (DCI): m/z = 644 (M+NH4)+.
実施例14A
[(4S)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール
Figure 0005285594
アルゴン下で、102mg(0.16mmol)の[(4S)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(実施例13A)を最初に2mlの無水トルエンに満たし、−78℃に冷却する。250μl(0.25mmol)の水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(ヘキサン中で1M)をゆっくり滴下し、混合物を−78℃で撹拌する。30分後、さらなる80μl(0.08mmol)の水素化ジイソブチルアルミニウム(ヘキサン中で1M)を滴下し、混合物をさらに30分撹拌し、20%濃度の酒石酸ナトリウム/カリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた粗生成物を分取薄層シリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。47mg(理論値の46%)の表題化合物を得、これをさらなる特徴付けなしで次の工程で使用する。
実施例15A
tert−ブチル[((4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]ジメチルシラン
Figure 0005285594
アルゴン下で、47mg(0.07mmol)の[(4S)−4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノール(実施例14A)を500μlのジクロロメタンに溶解し、16.3μl(0.12mmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄をゆっくり室温で加える。混合物を室温で1時間撹拌し、次に水を加え、混合物をジクロロメタンで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回、飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取薄層シリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。21mg(理論値の45%)の表題化合物を得る。
MS (ESIpos): m/z = 499 [M-OSi(CH3)2C(CH3)3]+.
実施例16A
5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
0℃で、4.88g(35.3mmol)の炭酸カリウムを80mlのジメチルホルムアミド中の6.69g(32.1mmol)の5,7−ジヒドロキシ−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン[L. Xie, Y. Takeuchi, M. Cosentino, A.T. McPhail, K.-H. Lee, J. Med.Chem. 44, 664-671 (2001)にしたがって製造]の溶液に加え、混合物をこの温度で15分撹拌する。次に混合物を−20°Cに冷却し、50mlのジメチルホルムアミド中の11.48g(31.1mmol)のN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をこの温度で3時間撹拌し、10mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液および1000mlの水をつぎに加え、混合物をそれぞれの場合に500mlの酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を200mlの水および200mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製し、表題生成物を得る。
収量:8.50g(理論値の78%)
LC/MS(方法9):R=2.94分
MS(ESIpos):m/z=341(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.49 (s, 6H), 2.78 (s, 2H), 6.34 (d, 1H), 6.39 (d, 1H).
実施例17A
5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、450mg(550μmol)のビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロライド/ジクロロメタン錯体を80mlの脱気ジメチルホルムアミド中の4.25g(12.5mmol)の5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例16A)および1.59g(37.5mmol)の塩化リチウムの溶液に加える。次に1Mのトルエン中の24.98ml(24.98mmol)のジイソプロピル亜鉛の溶液をゆっくり滴下する。0℃10分撹拌後、混合物を室温に温め、この温度でさらに5時間撹拌する。反応溶液を注意深く水で加水分解し、1Mの塩酸で酸性化し、500mlの水で希釈し、それぞれの場合に500mlの酢酸エチルで2回抽出する。100mlの水および50mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄後、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)に付し、2:1の異性体5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−7−プロピル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン混合物として表題生成物を得る。
収量:2.06g(理論値の66%)
LC/MS(方法7):R=2.60分(多量の異性体)、R=2.65分(小量の異性体)
MS(ESIpos):多量の異性体:m/z=235(M+H);小量の異性体:m/z=235(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 多量の異性体: δ = 1.21 (d, 6H), 1.46 (s, 6H), 2.71 (s, 2H), 2.73-2.85 (m, 1H).6.28 (d, 1H), 6.37 (d, 1H), 11.62 (s, 1H); 小量の異性体: δ = 0.94 (t, 3H), 1.46 (s.6H), 1.58-1.71 (m, 2H), 2.48 (t, 2H), 2.72 (s, 2H), 6.22 (d, 1H), 6.30 (d, 1H),11.64 (s, 1H).
異性体の混合物を分取HPLC(方法3)により分離し、1.03gの異性体的に純粋な5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オンを得る:
=3.35分(HP1100;Kromasil C185μm、250mm×4mm;40℃;流速:1ml/分;検出:280nm;移動相:アセトニトリル/水 70:30)。
実施例18A
5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
−50℃で、1Mのジクロロメタン中の13.19ml(13.19mmol)の塩化チタニウム(IV)の溶液を50mlのジクロロメタン中の1.03g(4.40mmol)の5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例17A)の溶液に滴下し、混合物をこの温度で5分撹拌する。次に437μl(4.84mmol)のジクロロメチルメチルエーテルをゆっくり滴下する。2.5時間にわたって、混合物を−25℃に温める。次に混合物を酢酸エチルおよび1Mの塩酸で希釈し、水性相を酢酸エチルで抽出し、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 16:1)により精製する。
収量:1.05g(理論値の91%)
LC/MS(方法9):R=2.72分
MS(ESIpos):m/z=263(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.19 (d, 6H), 1.52 (s, 6H), 2.78 (s, 2H), 4.02-4.17 (m, 1H), 6.46 (s,1H), 10.49 (s, 1H), 12.70 (br. s, 1H).
実施例19A
6−ホルミル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
0℃で、1.35g(9.77mmol)の炭酸カリウムを20mlのジメチルホルムアミド中の2.33g(8.88mmol)の5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例18A)の溶液に加え、混合物を0℃で15分撹拌する。−20℃で、次に15mlのジメチルホルムアミド中の3.49g(9.77mmol)のN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)の溶液を滴下し、混合物をこの温度で1時間撹拌する。3時間にわたって、次に混合物を0℃に温め、次に飽和塩化アンモニウム溶液および200mlの水を加える。2×150mlの酢酸エチルで抽出後、合わせた有機相を150mlの飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下除去する。シクロヘキサンから残渣を結晶化し表題生成物を得る。
収量:2.65g(理論値の76%)
LC/MS(方法7):R=2.76分
MS(ESIpos):m/z=395(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.24 (d, 6H), 1.52 (s, 6H), 2.79 (s, 2H), 3.88-4.03 (m, 1H), 7.04 (s,1H), 10.38 (s, 1H).
実施例20A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
800mg(2.03mmol)の6−ホルミル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例19A)、369mg(2.64mmol)の4−フルオロフェニルボロン酸、164mg(142μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび731mg(3.45mmol)の炭酸カリウムおよび10mlの脱気ジオキサンの溶液を100℃で一晩撹拌する。室温に冷却後、塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧下除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製する。
収量:616mg(理論値の87%)
LC/MS(方法7):R=2.79分
MS(ESIpos):m/z=341(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 1.28 (d, 6H), 1.49 (s, 6H), 2.64 (s, 2H), 3.87-4.02 (m, 1H).7.02-7.24 (m, 2H), 9.60 (s, 1H).
実施例21A
rac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、テトラヒドロフラン中の2.29ml(1.15mmol)の新たに製造した0.5Mのブロモ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]マグネシウムの溶液をゆっくり7mlのテトラヒドロフラン中の300mg(881μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例20A)の溶液に滴下する。次に混合物をゆっくり−20℃に温め、この温度で45分撹拌する。次に10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製する。
収量:400mg(理論値の85%)
LC/MS(方法7):R=3.06分
MS(ESIpos):m/z=503(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.66 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.12 (d, 1H),2.57 (d, 1H), 2.68 (d, 1H), 3.02-3.18 (m, 1H), 5.68-5.77 (m, 1H), 6.98 (s, 1H).6.99-7.20 (m, 4H), 7.32 (d, 2H), 7.53 (d, 2H).
実施例22A
rac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、1mlのジクロロメタン中の51μl(380μmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄の溶液をゆっくり4.5mlのジクロロメタン中の170mg(350μmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例21A)の溶液に滴下し、混合物をこの温度で2.5時間撹拌する。次に混合物をゆっくり−20℃に温める。次に水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下濃縮する。シクロヘキサン/酢酸エチル(10:1)から残渣を結晶化し、77mgの表題生成物を得る。濃縮した母液をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)に付し、さらなる60mgの表題化合物を得る。
収量:137mg(理論値の78%)
LC/MS(方法8):R=3.10分
MS(ESIpos):m/z=489(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.74 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.62 (d, 1H),2.68 (d, 1H), 2.82-2.98 (m, 1H), 6.33 (d, 1H), 6.97 (d, 2H), 7.03 (s, 1H).7.04-7.22 (m, 4H), 7.57 (d, 2H).
実施例23A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、174mg(410μmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを4.5mlのジクロロメタン中の100mg(207μmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例21A)の溶液に加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの水性水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製する。
収量:86mg(理論値の86%)
LC/MS(方法9):R=3.32分
MS(ESIpos):m/z=485(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.98-1.37 (m, 6H), 1.39-1.64 (m, 6H), 2.57-2.79 (m, 3H), 6.44-7.19 (m, 4H), 7.03 (s, 1H), 7.53 (d, 2H), 7.58 (d, 2H).
実施例24A
rac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、2.35ml(1.19mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中のブロモ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]マグネシウムの溶液を8mlのテトラヒドロフラン中の338mg(990μmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例20A)およびrac−5−(4−フルオロフェニル)−7−n−プロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒドの2:1混合物の溶液にゆっくり滴下する。次に混合物をゆっくり−20℃に温め、この温度で45分撹拌する。10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣を分取HPLC(方法1)により精製する。
収量:293mg(理論値の59%)
LC/MS(方法7):R=3.06分
MS(ESIpos):m/z=503(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.66 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.12 (d, 1H),2.57 (d, 1H), 2.68 (d, 1H), 3.02-3.18 (m, 1H), 5.68-5.77 (m, 1H), 6.98 (s, 1H).6.99-7.18 (m, 6H), 7.22 (d, 6H).
実施例25A
rac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、1mlのジクロロメタン中の45μl(340μmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄の溶液を4mlのジクロロメタン中の157mg(310μmol)ofrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例24A)の溶液にゆっくり滴下し、混合物をこの温度で2.5時間撹拌する。次に混合物をゆっくり−15℃に温め、さらに1.5時間撹拌する。次に水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1)に付し、表題化合物を得る。
収量:145mg(理論値の92%)
LC/MS(方法9):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=505(M+H).
実施例26A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、185mg(439μmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを4.5mlのジクロロメタン中の110mg(220μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例24A)の溶液に加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの水性水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製する。
収量:80mg(理論値の68%)
LC/MS(方法9):R=3.29分
MS(ESIpos):m/z=467(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.03-1.38 (m, 6H), 1.39-1.63 (m, 6H), 2.52-2.82 (m, 3H), 6.51-7.18 (m, 7H), 7.54 (d, 2H).
実施例27A
rac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、2.12ml(1.06mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中のブロモ(4−tert−ブチルフェニル)マグネシウムの溶液を7mlのテトラヒドロフラン中の300mg(880μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例20A)の溶液にゆっくり滴下する。次に混合物をゆっくり−20℃に温め、この温度で45分撹拌する。次に10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製する。
収量:325mg(理論値の78%)
LC/MS(方法7):R=3.29分
MS(ESIpos):m/z=475(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.62 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.29 (s, 9H), 1.46 (s, 3H), 1.49 (s, 3H),2.03 (d, 1H), 2.58 (d, 1H), 2.66 (d, 1H), 3.07-3.23 (m, 1H), 5.72 (d, 1H), 6.96 (s, 1H), 6.97-7.13 (m, 6H), 7.28-7.32 (m, 2H).
実施例28A
rac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(フルオロ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、1mlのジクロロメタン中の46μl(350μmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄の溶液を4.5mlのジクロロメタン中の150mg(320μmol)のrac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例27A)の溶液にゆっくり滴下し、混合物をこの温度で2.5時間を撹拌する。次に混合物をゆっくり−15℃に温める。次に水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1)に付し、表題化合物を得る。
収量:127mg(理論値の84%)
LC/MS(方法7):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=476(M)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.73 (d, 3H), 1.16 (d, 3H), 1.29 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.50 (s, 3H),2.59 (d, 1H), 2.68 (d, 1H), 2.95-3.11 (m, 1H), 6.30 (d, 1H), 6.89-7.33 (m, 9H).
実施例29A
6−(4−tert−ブチルベンゾイル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、340mg(800μmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを190mg(400μmol)の7.5mlのジクロロメタン中のrac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例27A)およびrac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−n−プロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オンの2:1混合物の溶液に加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの水性水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮し、残渣を分取HPLC(方法1)、次にシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/ジクロロメタン/酢酸エチル 20:20:0.5)により精製する。
収量:54mg(理論値の29%)
LC/MS(方法8):R=3.31分
MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.14 (d, 3H), 1.25 (d, 3H), 1.28 (s, 9H), 1.48 (s, 3H), 1.54 (s, 3H),2.53-2.82 (m, 3H), 6.47-6.61 (m, 1H), 6.62-6.73 (m, 1H), 6.83-6.98 (m, 1H).7.03 (s, 1H), 7.04-7.16 (m, 1H), 7.28 (d, 2H), 7.43 (d, 2H).
実施例30A
7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−5−フェニルクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
6mlの脱気ジオキサン中の350mg(890μmol)の6−ホルミル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例19A)および6−ホルミル−7−n−プロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネートの混合物、162mg(1.33mmol)のフェニルボロン酸、51mg(40μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび320mg(1.51mmol)のリン酸カリウムの溶液を100℃で一晩撹拌する。室温に冷却後、混合物を珪藻土を介して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、次に濾液を減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 9:1)に付し、対応するn−プロピル異性体を有する2:1混合物として表題化合物を得る。
収量:263mg(理論値の92%)
LC/MS(方法8):R=2.95分(多量の異性体),R=2.99分(小量の異性体)
MS(ESIpos):多量の異性体:m/z=323(M+H);小量の異性体:m/z=323(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): 多量の異性体 (表題化合物): δ = 1.26 (d, 6H), 1.48 (s, 6H), 2.63 (s, 2H), 3.81-4.04 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 7.13-7.21 (m, 2H), 7.37-7.46 (m, 3H), 9.58 (s, 1H); 小量の異性体: δ = 1.02 (t, 3H), 1.53 (s, 6H), 2.72 (s, 2H), 1.57-1.72 (m, 2H), 2.91-3.01 (m,2H), 6.88 (s, 1H), 7.13-7.21 (m, 2H), 7.37-7.46 (m, 3H), 9.56 (s, 1H).
実施例31A
rac−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、1028μl(510μmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中のブロモ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]マグネシウムの溶液を138mg(430μmol)の4mlのテトラヒドロフラン中の7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−5−フェニルクロマン−6−カルバルデヒド(実施例30A)および7−n−プロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−5−フェニルクロマン−6−カルバルデヒドの2:1混合物の溶液にゆっくり滴下する。次に混合物をゆっくり20℃に温め、この温度で45分撹拌する。反応を完了させるため、さらに342μl(205μmol)の上記グリニャール溶液を滴下し、混合物を再び45分撹拌する。10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣を分取HPLC(方法1)により精製し、表題生成物からn−プロピル異性体を除去する。
収量:107mg(理論値の52%)
LC/MS(方法9):R=3.23分
MS(ESIpos):m/z=485(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.63 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.16 (d, 1H),2.58 (d, 1H), 2.67 (d, 1H), 2.97-3.13 (m, 1H), 5.70-5.80 (m, 1H), 6.98 (s, 1H).7.07-7.25 (m, 5H), 7.28-7.44 (m, 4H).
実施例32A
7−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−フェニル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、166mg(390μmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを3mlのジクロロメタン中の95mg(197μmol)のrac−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−フェニル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例31A)の溶液に加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの水性水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製する。
収量:61mg(理論値の64%)
LC/MS(方法9):R=3.23分
MS(ESIpos):m/z=483(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.07-1.38 (m, 6H), 1.39-1.63 (m, 6H), 2.53-2.82 (m, 3H), 6.51-6.78 (m, 1H), 6.81-6.97 (m, 1H), 7.00-7.32 (m, 6H), 7.51 (d, 2H).
実施例33A
5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
5.5mlの脱気ジオキサン中の365mg(930μmol)の6−ホルミル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例19A)、152mg(1.20mmol)のシクロヘキサ−1−エン−1−イルボロン酸、75mg(60μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび334mg(1.57mmol)のリン酸カリウムの溶液を100℃で一晩撹拌する。室温に冷却後、塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製する。
収量:203mg(理論値の60%)
LC/MS(方法8):R=3.21分
MS(ESIpos):m/z=327(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.19 (d, 3H), 1.25 (d, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.56-1.73 (m,1H), 1.73-2.07 (m, 4H), 2.12-2.27 (m, 2H), 2.42-2.48 (m, 1H), 2.62 (d, 1H).2.73 (d, 1H), 3.84-4.00 (m, 1H), 5.38-5.48 (m, 1H), 6.91 (s, 1H), 10.09 (s.1H).
実施例34A
5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
8mlの脱気ジオキサン中の550mg(1.39mmol)の6−ホルミル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例19A)、202mg(1.81mmol)のシクロペンタ−1−エン−1−イルボロン酸、112mg(100μmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムおよび503mg(2.37mmol)のリン酸カリウムの溶液を100℃で一晩撹拌する。室温に冷却後、塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製する。
収量:235mg(理論値の43%)
LC/MS(方法8):R=3.11分
MS(ESIpos):m/z=313(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.22 (d, 6H), 1.47 (s, 6H), 2.06-2.23 (m, 2H), 2.49-2.62 (m, 4H).2.68 (s, 2H), 3.83-4.00 (m, 1H), 5.51-5.58 (m, 1H), 6.92 (s, 1H), 9.98 (s, 1H).
実施例35A
5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、2.03ml(1.02mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中のブロモ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]マグネシウムの溶液を6mlのテトラヒドロフラン中の255mg(780μmol)の5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例33A)の溶液にゆっくり滴下する。次に混合物を−20℃にゆっくり温め、この温度で45分撹拌する。さらに300μl(193μmol)の上記グリニャール溶液を加え、さらに1時間撹拌を続け、溶液を0℃にゆっくり温める。次に10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に溶媒を減圧下除去する。残渣をシクロヘキサンおよび酢酸エチル(10:1)の混合物に溶解し、表題生成物を結晶化し、濾取する。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1→10:1)により精製する。得られた表題生成物を結晶で合わせる。化合物はアトロプ異性体(1:1)の形態で存在する。
収量:304mg(理論値の82%)
LC/MS(方法8):R=3.34分(異性体I),R=3.37分(異性体II)
MS(ESIpos):異性体I:m/z=473(M+H);異性体II:m/z=473(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300
MHz, 異性体 I [異性体 II]): δ = 0.54 [0.57] (d, 3H), 1.12 [1.14] (d, 3H), 1.42 [1.46] (s, 3H), 1.48 [1.50] (s, 3H), 1.64-2.03 (m, 5H), 2.06-2.25 (m, 2H), 2.28-2.49 (m, 1H), 2.58 [2.63] (d, 1H), 2.72 [2.79] (d, 1H), 2.89-3.09 (m, 1H), 5.33-5.40[5.40-5.47] (m, 1H), 6.28-6.37 (m, 1H), 6.82 [6.83] (s, 1H), 7.34-7.46 (m, 2H).7.54 (d, 2H).
実施例36A
rac−5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
−78℃で、780μl(391μmol)の新たに製造したテトラヒドロフラン中の0.5Mのブロモ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]マグネシウムの溶液を2.3mlのテトラヒドロフラン中の94mg(301μmol)の5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−4−オキソクロマン−6−カルバルデヒド(実施例34A)の溶液にゆっくり滴下する。次に混合物を−20℃にゆっくり温め、この温度で45分撹拌する。次に10%濃度の重炭酸ナトリウム溶液を加え、混合物を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を減圧下除去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1→10:1)次に分取HPLC(方法1)により精製する。
収量:119mg(理論値の79%)
LC/MS(方法8):R=3.30分
MS(ESIpos):m/z=459(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.48-0.69 (m, 3H), 1.06-1.21 (m, 3H), 1.38-1.61 (m, 6H), 1.85-2.08 (m, 1H), 2.06-2.90 (m, 8H), 2.62-3.12 (m, 1H), 5.38-5.52 (m, 1H), 6.18 (s, 1H),6.83 (s, 1H), 7.33-7.44 (m, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例37A
5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
0℃で、153mg(360μmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを4mlのジクロロメタン中の85mg(180μmol)の5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例35A)の溶液に加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。次に混合物をジクロロメタンで希釈し、1Mの水性水酸化ナトリウム溶液で3回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/ジクロロメタン/酢酸エチル 20:20:0.5)により精製する。
収量:61mg(理論値の76%)
LC/MS(方法9):R=3.21分
MS(ESIpos):m/z=471(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.65-1.10 (m, 2H), 1.15 (d, 3H), 1.19-1.70 (m, 12H), 1.71-2.25 (m.3H), 2.64-2.92 (m, 3H), 4.87 および 5.47 (m, 1H), 6.94 (s, 1H), 7.65-7.97 (m, 4H).
実施例38A
rac−5−シクロペンタ−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
155μl(872μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を5.0mlのテトラヒドロフラン中の4.9mg(33μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を30分撹拌する。次に5.0mlのテトラヒドロフラン中の100mg(218μmol)の5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例36A)の溶液を非常にゆっくり滴下し、混合物を4時間撹拌する。次にメタノールを加え、混合物を減圧下濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回ならびに飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。粗生成物を分取HPLC(方法1)により精製する。表題化合物に加えて、製造実施例22および23として記載されている化合物をまた単離する(収量および分析データ参照)。
収量:35mg(理論値の35%)
LC/MS(方法7):R=3.31分
MS(ESIpos):m/z=461(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.66 (br. m, 3H), 1.13 (d, 3H), 1.46 (s, 6H), 1.50-1.93 (m, 8H), 2.07(m, 1H), 2.22 (d, 1H), 2.76 (s, 2H), 3.00 (s, 1H), 6.29 (m, 1H), 6.78 (s, 1H).7.39 (d, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例39A
5−シクロペンチル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン
Figure 0005285594
10mlのエタノール中の60mg(130μmol)の5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例36A)および14mgのパラジウム炭素(10%)の混合物を水素雰囲気下で大気圧で一晩撹拌する。懸濁液をセライトを介して濾過し、濾過ケーキをエタノールで洗浄し、溶媒を減圧下除去する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 40:1)により精製する。
収量:23mg(理論値の40%)
LC/MS(方法7):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=444(M+H).
実施例40A
シクロブチリデン酢酸
Figure 0005285594
313g(2.48mol)のメチルシクロブチリデンアセテート[A. Goti et al., Tetrahedron 48 (25), 5283-5300 (1992)にしたがって製造]を最初に満たし、4.38リットルの水中の208g(4.96mol)の水酸化リチウム一水和物の溶液を室温で加え、混合物を室温で3.5時間撹拌する。次に混合物を0℃に冷却し、pHを濃塩酸を使用して3.5に調節する。次に生成物を吸引濾過し、少しの氷水で洗浄し、減圧下乾燥する。213g(理論値の76%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 11.80 (br. s, 1H), 5.61-5.58 (m, 1H), 3.14 (t, 2H), 2.85 (t, 2H), 2.10 (quin, 2H).
MS(ESIpos):m/z=113(M+H).
実施例41A
メチルシクロプロピリデンアセテート
Figure 0005285594
1.64リットルのトルエン中の100g(574mmol)の[(1−エトキシシクロプロピル)オキシ](トリメチル)シラン、250g(746mmol)のメチル(トリフェニルホスホラニリデン)アセテートおよび9.1g(75mmol)の安息香酸の懸濁液を約80℃で一晩で撹拌する。次に混合物を直接、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:20リットルの石油エーテル→20リットルのジクロロメタン)に付す。生成物画分を合わせ、400mbarおよび45℃で濃縮する。63g(理論値の86%)の表題化合物を無色油状物として得る[F. Seyed-Mahdavi et al., Tetrahedron Lett. 27 (51), 6185-6188 (1986)も参照].
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 6.21 (s, 1H), 3.72 (s, 3H), 1.42 (t, 2H), 1.20 (t, 2H).
GC/MS(方法10):R=3.03分
MS(EIpos):m/z=112(M).
実施例42A
5,7−ジヒドロキシスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
8g(49.34mmol)の1,3,5−トリヒドロキシベンゼン二水和物および6.64g(59.21mmol)のシクロブチリデン酢酸(実施例40A)を最初に満たし、25ml(197.4mmol)の三フッ化ホウ素/ジエチルエーテル錯体を加え、次に混合物を70℃に加熱する。3時間後、混合物を冷却し、600mlの氷水に注ぎ、6Nの塩酸で酸性化し、酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をジクロロメタンに取り、撹拌し、次に不溶性固体を濾取する。シリカゲルを濾液に加え、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)で精製する。4.7g(理論値の43%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 12.00 (s, 1H), 6.25 (br. s, 1H), 5.96 (d, 1H), 5.93 (d, 1H), 2.86 (s, 2H),2.40-2.25 (m, 2H), 2.22-2.10 (m, 2H), 2.00-1.86 (m, 1H), 1.80-1.62 (m, 1H).
MS(DCI):m/z=221(M+H),238(M+NH.
実施例43A
5,7−ジヒドロキシスピロ[クロメン−2,1’−シクロプロパン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、112g(690mmol)の1,3,5−トリヒドロキシベンゼン二水和物を230ml無水ジメチルホルムアミドに溶解し、28.82g(230mmol)のメチルシクロプロピリデンアセテート(実施例41A)および20gの4Å分子篩い(粉末として)を加え、混合物を130℃の浴温度で一晩で撹拌する。次に1リットルの1Nの塩酸を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を水で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮する。230ml(2.99mol)のトリフルオロ酢酸を得られた生成物に加え、混合物を75℃に加熱し、8時間撹拌する。次に混合物を冷却し、水を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲル(移動相:ジクロロメタン/メタノール100:1→100:3)で精製する。生成物画分を合わせ、濃縮する。ジクロロメタンを得られた残渣に加え、混合物を簡単に撹拌し、沈殿を吸引濾過し、高真空下で乾燥させる。2.25g(理論値の5%)の表題化合物を得る。次に母液を再びシリカゲルカラム(移動相:ジクロロメタン/メタノール 100:1)で精製する。3.41g(理論値の7%)のさらなる表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 12.08 (s, 1H), 6.61 (br. s, 1H), 5.99 (d, 1H), 5.88 (d, 1H), 2.77 (s, 2H),1.08-1.04 (m, 2H), 0.71-0.66 (m, 2H).
MS(ESIpos):m/z=207(M+H).
実施例44A
5−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
アルゴン下で、21.96g(99.7mmol)の5,7−ジヒドロキシスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例42A)を600mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解する。混合物を0℃に冷却し、15.16g(109.7mmol)の炭酸カリウムを加え、混合物を15分撹拌し、次に−20℃に冷却する。200mlの無水ジメチルホルムアミド中の37.41g(104.7mmol)のN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンの溶液をゆっくり滴下する。全5時間撹拌度後、塩化アンモニウム溶液を混合物に加える。混合物を水および酢酸エチルで希釈し、有機相を分離し、水性相を酢酸エチルで2回以上抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1)で精製する。28g(理論値の80%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ = 11.89 (s, 1H), 6.41 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 2.96 (s, 2H), 2.42-2.31 (m, 2H), 2.26-2.15 (m, 2H), 2.04-1.92 (m, 1H), 1.80-1.68 (m, 1H).
MS(ESIneg):m/z=351(M−H).
実施例45A
5−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロプロパン]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
表題化合物は5.5gの実施例43Aの化合物から実施例44Aに準じて製造する。5.4g(理論値の60%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 11.95 (s, 1H), 6.48 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 2.88 (s, 2H), 1.18-1.09 (m, 2H),0.80-0.72 (m, 2H).
実施例46A
5−ヒドロキシ−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、16g(45.42mmol)の5−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例44A)、3.71g(4.54mmol)の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)および5.78g(136.25mmol)の塩酸リチウムを400mlの無水ジメチルホルムアミドに懸濁する。混合物を0℃に冷却し、90.8ml(90.8mmol)のジイソプロピル亜鉛(トルエン中で1Mの溶液)を加え、混合物をこの温度で4時間撹拌する。0℃で、次に飽和塩化アンモニウム溶液を混合物に加える。混合物を水、1Nの塩酸および酢酸エチルで希釈し、有機相を分離し、水性相を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を水で2回、飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)で精製する。9.6g(理論値の86%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (500 MHz, CDCl3): δ = 11.59 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 2.88 (s, 2H), 2.80 (heptet, 1H),2.38-2.29 (m, 2H), 2.20-2.12 (m, 2H), 1.98-1.89 (m, 1H), 1.78-1.68 (m, 1H).1.21 (d, 6H).
MS(ESIpos):m/z=247(M+H).
実施例47A
5−ヒドロキシ−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロプロパン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
表題化合物は5.4gの5−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロプロパン]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例45A)から実施例46Aに準じて製造する。5.4g(理論値の89%)の約87%の純度を有する表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 11.67 (s, 1H), 6.42 (s, 1H), 6.27 (s, 1H), 2.83-2.73 (m, 3H), 1.21 (d, 6H),1.11-1.05 (m, 2H), 0.72-0.66 (m, 2H).
MS(DCI):m/z=233(M+H),250(M+NH.
多量の不均衡存在はn−プロピル異性体である: 5−ヒドロキシ−7−プロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロプロパン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 11.68 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.22 (s, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.49 (t, 2H).1.68-1.57 (m, 2H), 1.11-1.05 (m, 2H), 0.93 (t, 3H), 0.72-0.66 (m, 2H).
実施例48A
7−シクロペンチル−5−ヒドロキシスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、8.45g(24.0mmol)の5−ヒドロキシ−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−7−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例44A)、3.92g(4.8mmol)の[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)および6.10g(144.0mmol)の塩化リチウムを250mlの無水ジメチルホルムアミドに懸濁する。混合物を0℃に冷却し、216ml(108mmol)の臭化(シクロペンチル)亜鉛(テトラヒドロフラン中で0.5Mの溶液)を加え、混合物を室温で一晩撹拌する。次に飽和塩化アンモニウム溶液を混合物に加える。混合物を水、1Nの塩酸および酢酸エチルで希釈し、有機相を分離し、水性相を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を水で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)で精製する。6.2g(理論値の94%)の90%の純度の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 11.60 (s, 1H), 6.38 (s, 1H), 6.32 (s, 1H), 2.97-2.83 (m, 3H), 2.40-2.27 (m,2H), 2.22-2.11 (m, 2H), 2.10-1.88 (m, 3H), 1.86-1.50 (m, 7H).
MS(ESIpos):m/z=273(M+H).
実施例49A
5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
アルゴン下で、9.60g(39mmol)の5−ヒドロキシ−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例46A)を400mlの無水ジクロロメタンに溶解し、−70℃に冷却する。この温度で、97.44ml(97.44mmol)の塩化チタニウム(IV)(ジクロロメタン中で1Mの溶液)を温度が−65℃を超えないように滴下する。混合物を簡単に70℃で撹拌し、次に3.88ml(42.87mmol)のジクロロメチルメチルエーテルを加え、次に混合物を0℃に温める。この温度で3時間後、反応混合物を注意深く氷水に加え、ジクロロメタンで4回抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、乾燥蒸発させる。得られた粗生成物をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 30:1)で精製する。8.1g(理論値の76%)の77%の純度の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 12.80-12.55 (br. s, 1H), 10.51 (s, 1H), 6.50 (s, 1H), 4.18-4.05 (m, 1H).2.96 (s, 2H), 2.48-2.32 (m, 2H), 2.28-2.17 (m, 2H), 2.06-1.92 (m, 1H).1.83-1.68 (m, 1H), 1.21 (d, 6H).
MS(DCI):m/z=275(M+H),292(M+NH.多量の不均衡の存在はn−プロピル異性体である:
5−ヒドロキシ−4−オキソ−7−プロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 12.80-12.55 (br. s, 1H), 10.49 (s, 1H), 6.31 (s, 1H), 2.98-2.92 (m, 4H).2.48-2.32 (m, 2H), 2.28-2.17 (m, 2H), 2.06-1.92 (m, 1H), 1.83-1.68 (m, 1H).1.65-1.58 (m, 2H), 1.00 (t, 3H).
実施例50A
6−ホルミル−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−5−イルトリフルオロメタンスルホネート
Figure 0005285594
アルゴン下で、2.16g(7.87mmol)の5−ヒドロキシ−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド(実施例49A)を40mlの無水ジメチルホルムアミドに溶解する。混合物を0℃に冷却し、1.2g(8.66mmol)の炭酸カリウムを加え、混合物を15分撹拌し、38mlの無水ジメチルホルムアミド中の3.16g(8.66mmol)のN,N−ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アニリンの溶液を20℃でゆっくり滴下する。混合物を冷却しながら簡単に撹拌し、次にゆっくり室温に温める。全4時間後、塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を水および酢酸エチルで希釈し、有機相を分離する。水性相を酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラムで精製する(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 50:1→20:1)。1.42g(理論値の42%)の表題化合物を得る。混合した画分を上記シリカゲルで再精製する。さらなる1.94g(理論値の39%)の65%の純度を有する表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 10.36 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.02-3.87 (m, 1H), 2.96 (s, 2H), 2.48-2.33 (m,2H), 2.29-2.19 (m, 2H), 2.06-1.90 (m, 1H), 1.85-1.68 (m, 1H), 1.24 (d, 6H).
MS(DCI):m/z=424(M+NH.
実施例51A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
アルゴン下で、4.00g(9.84mmol)の6−ホルミル−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−5−イルトリフルオロメタンスルホネート(実施例50A)、1.79g(12.8mmol)の4−フルオロフェニルボロン酸、3.55g(16.73mmol)の三リン酸カリウムおよび1.25g(1.08mmol)のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)を最初に満たし、装置を繰り返し排出およびアルゴンで排出によりフラッシュする。次に100mlの無水ジオキサンを加え、装置を閉め、混合物を還流下で加熱する。一晩撹拌後、混合物を冷却し、シリカゲルの層を介して濾過し、濾過ケーキを徹底的に酢酸エチルで洗浄し、濾液を濃縮する。残渣をシリカゲルで吸収し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 25:1)に付す。得られた粗生成物を熱石油エーテルでトリチュレートし、ゆっくり冷却し、沈殿を吸引濾過する。3.2gの約90%の純度の表題化合物を得る。
多量の不均衡の存在はn−プロピル異性体である:
5−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−7−プロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
次にキラル相クロマトグラフィー分離[カラム:Daicel Chiralpak AD−H,250×20mm;移動相:エタノール/イソヘキサン 30:70;流速:15ml/分;22℃;検出:260nm]に付し、2.78g(80%理論値の)の純粋な表題化合物を得る。
=4.12分[カラム:Chiralpak AD−H,250×4.6mm;移動相:エタノール/イソヘキサン 30:70;流速:1ml/分;検出:260nm].1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 9.59 (s, 1H), 7.16-7.07 (m, 5H), 3.98-3.88 (m, 1H), 2.81 (s, 2H), 2.46-2.34(m, 2H), 2.26-2.16 (m, 2H), 2.02-1.89 (m, 1H), 1.78-1.60 (m, 1H), 1.28 (d, 6H).
MS(DCI):m/z=353(M+H),370(M+NH.
実施例52A
5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、0.70g(1.99mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド(実施例51A)を30mlのテトラヒドロフランに懸濁し、−78℃に冷却する。5.25ml(2.62mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中の[4−(トリフルオロメチル)フェニル]マグネシウムブロマイドの溶液をゆっくり加える。混合物を−78℃で簡単に撹拌し、次に0℃に温める。約30分後、混合物を重炭酸ナトリウム溶液で加水分解し、水で希釈し、酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLC(方法12)により少しずつ精製する。0.635g(理論値の64%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.55 (d, 2H), 7.32 (d, 2H), 7.15-6.95 (m, 5H), 5.72 (s, 1H), 3.12-2.98 (m,1H), 2.79 (s, 2H), 2.49-2.30 (m, 2H), 2.29 (d, 1H), 2.26-2.12 (m, 2H).2.01-1.86 (m, 1H), 1.78-1.60 (m, 1H), 1.20 (d, 3H), 0.62 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=499(M+H),516(M+NH.
実施例53A
5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、180mg(0.32mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例52A)を3.2mlのトルエンに溶解し、52μl(0.39mmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄を−78℃でゆっくり加え、混合物を−78℃で1時間撹拌する。次に温度を−60℃にゆっくり上げる。2時間後、水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 12:1)で精製する。107mg(理論値の66%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.59 (d, 2H), 7.26 (d, 2H), 7.22-7.04 (m, 3H), 6.99-6.95 (m, 2H), 6.32 (d,1H), 2.95-2.83 (m, 1H), 2.80 (s, 2H), 2.49-2.30 (m, 2H), 2.25-2.14 (m, 2H).2.02-1.86 (m, 1H), 1.78-1.62 (m, 1H), 1.19 (d, 3H), 0.73 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=501(M+H),518(M+NH.
実施例54A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]スピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
107mg(0.25mmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを1mlの無水ジクロロメタンに溶解し、−30℃に冷却する。14μl(0.17mmol)のピリジンを加え、次に84mg(0.17mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例52A)を滴下し、0.6mlの無水ジクロロメタンに溶解する。混合物を0℃にゆっくり温め、この温度で1.5時間撹拌する。混合物を酢酸エチルで希釈し、5mlの1Nの水性水酸化ナトリウム溶液を加え、次に混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を1Nの塩酸で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた粗生成物を高真空下で乾燥させ、次にさらなる精製なしで反応させる。89mg(理論値の>100%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.58 (q, 4H), 7.12-6.48 (m, 5H), 2.82 (s, 2H), 2.78-2.68 (m, 1H), 2.49-2.36(m, 2H), 2.28-2.15 (m, 2H), 2.03-1.90 (m, 1H), 1.78-1.68 (m, 1H), 1.22 (br. s.6H).
MS(DCI):m/z=497(M+H),514(M+NH.
実施例55A
6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、0.30g(0.851mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド(実施例51A)を6mlのテトラヒドロフランに懸濁し、−78℃に冷却する。2.54ml(1.28mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中の[4−(tert−ブチル)フェニル]マグネシウムブロマイドの溶液をゆっくり加える。混合物を−78℃で簡単に撹拌し、次に0℃に温める。約1.5時間後、飽和塩化アンモニウム溶液を加え、混合物を少量の1Nの塩酸で希釈し、酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLC(方法12)により少しずつ精製する。0.239g(理論値の58%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.29 (d, 2H), 7.13-6.95 (m, 7H), 5.72 (s, 1H), 3.18 (heptet, 1H), 2.79 (s,2H), 2.46-2.30 (m, 2H), 2.23-2.12 (m, 2H), 2.09-1.88 (m, 2H), 1.76-1.62 (m.1H), 1.30 (s, 9H), 1.19 (d, 3H), 0.63 (d, 3H).
LC/MS(方法9):R=3.44分
MS(ESIpos):m/z=487(M+H).
実施例56A
6−[(4−tert−ブチルフェニル)(フルオロ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、110mg(0.23mmol)の6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例55A)を2.3mlのトルエンに溶解し、36μl(0.27mmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄を−78℃でゆっくり加え、混合物を−78℃で1時間撹拌する。次に温度を−60℃にゆっくり上げる。2時間後、水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 12:1)で精製する。92mg(理論値の83%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.30 (d, 2H), 7.22-7.14 (m, 1H), 7.12-7.01 (m, 4H), 6.99-6.94 (m, 2H), 6.31(d, 1H), 3.10-2.98 (m, 1H), 2.79 (s, 2H), 2.48-2.30 (m, 2H), 2.25-2.13 (m, 2H).2.00-1.86 (m, 1H), 1.76-1.63 (m, 1H), 1.29 (s, 9H), 1.18 (d, 3H), 0.72 (d, 3H).
実施例57A
6−(4−tert.−ブチルベンゾイル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
91mg(0.21mmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを1.4mlの無水ジクロロメタンに溶解し、−30℃に冷却する。12μl(0.14mmol)のピリジンを加え、次に68mg(0.14mmol)の6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例55A)を滴下し、0.6mlの無水ジクロロメタンに溶解する。混合物を0℃にゆっくり温め、この温度で1.5時間撹拌する。混合物を酢酸エチルで希釈し、5mlの1Nの水性水酸化ナトリウム溶液を加え、次に混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を1Nの塩酸で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を高真空下で乾燥させ、次にさらなる精製なしで反応させる。81mg(理論値の>100%)の表題化合物を得る。
実施例58A
5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、0.60g(1.70mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド(実施例51A)を15mlのテトラヒドロフランに懸濁し、−70℃に冷却する。4.3ml(2.13mmol)の新たに製造した0.5Mのテトラヒドロフラン中の[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]マグネシウムブロマイドの溶液をゆっくり加える。混合物を−78℃で簡単に撹拌し、次に0℃に温める。1時間後、混合物を重炭酸ナトリウム溶液で加水分解し、水で希釈し、酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 25:1→10:1)で精製する。710mg(理論値の81%)の70%の純度の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.22 (d, 2H), 7.15-6.97 (m, 7H), 5.71 (d, 1H), 3.11 (heptet, 1H), 2.79 (s,2H), 2.47-2.30 (m, 2H), 2.23-2.13 (m, 2H), 2.11 (d, 1H), 1.99-1.88 (m, 1H).1.76-1.63 (m, 1H), 1.19 (d, 3H), 0.64 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=515(M+H),532(M+NH.
実施例59A
5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
アルゴン下で、159mg(0.31mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例58A)を3.1mlのトルエンに溶解し、49μl(0.37mmol)の三フッ化ジエチルアミノ硫黄を−78°Cでゆっくり加え、混合物を−78℃で2時間撹拌する。次に水を加え、混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を飽和重炭酸ナトリウム溶液で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 15:1)で精製する。118mg(理論値の74%)の表題化合物を得る。
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.20-7.04 (m, 7H), 7.02-6.92 (m, 2H), 6.31 (d, 1H), 2.94 (heptet, 1H), 2.79(s, 2H), 2.48-2.31 (m, 2H), 2.25-2.13 (m, 2H), 2.00-1.89 (m, 1H), 1.78-1.62 (m.1H), 1.18 (d, 3H), 0.78 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=517(M+H),534(M+NH.
実施例60A
5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]スピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
68mg(0.16mmol)の1,1−ジヒドロ−1,1,1−トリアセトキシ−1,2−ベンズヨードキソール−3(1H)−オンを0.6mlの無水ジクロロメタンに溶解し、−30℃に冷却する。9μl(0.11mmol)のピリジンを加え、次に55mg(0.11mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ−[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例58A)を滴下し、0.4mlの無水ジクロロメタンに溶解する。混合物を0℃にゆっくり温め、この温度で6時間撹拌する。混合物を酢酸エチルで希釈し、5mlの1Nの水性水酸化ナトリウム溶液を加え、次に混合物を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を1Nの塩酸で1回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を高真空下で乾燥させ、次にさらなる精製なしで反応させる。54mg(理論値の98%)の表題化合物を得る。
実施例61A
5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−4−オキソ−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−カルバルデヒド
Figure 0005285594
表題化合物は実施例34Aの製造に準じて製造する。
LC/MS(方法8):R=3.20分
MS(ESIpos):m/z=325(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.23 (d, 6H), 1.65-1.78 (m, 1H), 1.85-2.00 (m, 2H), 2.05-2.73 (m.9H), 2.86 (s, 2H), 3.86-3.97 (m, 1H), 5.51-5.58 (m, 1H), 6.97 (s, 1H), 9.97 (s,1H).
実施例62A
rac−5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
表題化合物は実施例36Aの製造に準じて製造する。
LC/MS(方法8):R=3.35分
MS(ESIpos):m/z=471(M+H)
MS(DCI):m/z=471(M+H),488(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.44-0.70 (m, 3H), 1.06-1.21 (m, 3H), 1.60-1.80 (m, 1H), 1.83-2.05 (m, 2H), 2.06-2.64 (m, 9H), 2.69-2.93 (m, 3H), 2.94-3.12 (m, 1H), 5.38-5.51 (m,1H), 6.14-6.24 (m, 1H), 6.89 (s, 1H), 7.31-7.47 (m, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例63A
rac−5−シクロペンチル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
63mg(0.031mmol)のロジウム炭素(5%)を10mlのエタノール中の289mg(0.61mmol)のrac−5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例62A)の溶液に加え、混合物を60barの水素圧下で室温で18時間水素化する。後処理のため、懸濁液を珪藻土を介して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下濃縮する。残渣を10mlのエタノールに取り、同量のロジウム炭素を再び加え、混合物を60barの水素圧下で室温でさらに18時間水素化する。懸濁液を再び珪藻土を介して濾過し、濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄し、濾液を減圧下濃縮する。粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 15:1)により精製する。
収量:116mg(理論値の40%)
LC/MS(方法7):R=3.23分
MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.52-0.78 (m, 3H), 1.13 (d, 3H), 1.58-2.45 (m, 15H), 2.92 (s, 2H).2.94-3.07 (m, 1H), 4.29-4.67 (br. m, 1H), 6.25-6.32 (m, 1H), 6.82 (s, 1H), 7.39(d, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例64A
rac−5−シクロペンチル−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン
Figure 0005285594
表題化合物実施例28Aの製造に準じて製造する。
収量:192mg(理論値の96%)
LC/MS(方法7):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=475(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.72 (d, 3H), 1.11 (d, 3H), 1.58-2.45 (m, 14H), 2.79-2.99 (m, 3H).4.38-4.53 (m, 1H), 6.84 (s, 1H), 6.96 (d, 1H), 7.33 (d, 2H), 7.59 (d, 2H).
実施例:
実施例1および実施例2 (4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例1)
Figure 0005285594
および (4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例2)
Figure 0005285594
アルゴン下で、120mg(0.23mmol)の[(4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン(実施例12A)を最初に2mlの無水トルエンに満たし、−78℃に冷却する。この温度で、0.59ml(0.59mmol)の水素化ジイソブチルアルミニウム溶液(トルエン中で1M)をゆっくり滴下し、次に混合物の撹拌を−78℃で2時間続ける。次に水素化ジイソブチルアルミニウムをもう出発物質が検出できない量を加える。次に飽和酒石酸カリウムナトリウム溶液を加え、混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣を薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製し、ジアステレオマーを分離する。
実施例1:
収量:62mg(理論値の52%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.51 (d, 2H), 7.35-7.27 (m, 3H), 7.18-7.02 (m, 3H), 6.89 (s, 1H), 5.69 (br.s, 1H), 4.57-4.52 (m, 1H), 3.03 (heptet, 1H), 2.09-1.95 (m, 4H), 1.78-1.53 (m.5H), 1.52 (s, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.36-1.24 (m, 2H).
MS(DCI):m/z=532(M+NH.
実施例2:
収量:56mg(理論値の46%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.50 (d, 2H), 7.38-7.30 (m, 1H), 7.28 (d, 2H), 7.22-7.18 (m, 1H), 7.17-7.08(m, 2H), 6.89 (s, 1H), 5.62 (br. s, 1H), 4.57-4.52 (m, 1H), 3.03 (heptet, 1H).2.11 (d, 1H), 2.09-1.95 (m, 3H), 1.78-1.51 (m, 5H), 1.47 (s, 3H), 1.43 (s, 3H),1.30-1.20 (m, 2H).
MS(DCI):m/z=532(M+NH.
実施例3 (4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2,2−ジメチルクロマン−4−オール
Figure 0005285594
アルゴン下で、21mg(0.033mmol)のtert−ブチル[((4S)−7−シクロペンチル−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−4−イル)オキシ]ジメチルシラン(実施例15A)を0.5mlのテトラヒドロフランに溶解し、0.17ml(0.17mmol)のTBAF溶液(テトラヒドロフラン中で1M)を加え、混合物を室温で撹拌する。1時間後、1.5mlの0.2Nの塩酸を加え、混合物を酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機相を飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。11mg(理論値の63%)の88%の純度を有する表題化合物を得る。次にキラル相[カラム:Chiralpak AD−H、250×8mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 10:90;流速:3ml/分;24℃;検出:254nm]で異性体をクロマトグラフィー分離し、4mgのジアステレオマー的に純粋な化合物を得る。
=4.54分[Chiralpak IA、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.5ml/分;検出:254nm].
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.52 (d, 2H), 7.42-7.35 (m, 1H), 7.20 (d, 2H), 7.18-7.06 (m, 3H), 6.92 (s,1H), 6.28 (d, 1H), 4.57 (q, 1H), 2.92 (heptet, 1H), 2.13-1.98 (m, 3H).1.80-1.42 (m, 11H), 1.33-1.24 (m, 2H).
MS(ESIpos):m/z=499(M−HO).
実施例4
[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
120μl(680μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を4mlのテトラヒドロフラン中の3.79mg(30μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加える。次に混合物を0℃に冷却し、次に4mlのテトラヒドロフラン中の82mg(170μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例23A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をゆっくりに温め、室温で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製し、表題化合物を得る。
収量:65mg(理論値の79%、91%ee)
HPLC(方法4):R=3.83分
LC/MS(方法8):R=2.81分
MS(ESIpos):m/z=487(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.15 (d, 3H), 1.21 (d, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.03 (d, 2H),2.59-2.77 (m, 1H), 4.61-4.78 (m, 1H), 6.68-7.22 (m, 4H), 6.93 (s, 1H), 7.53 (d.2H), 7.63 (d, 2H).
実施例5および実施例6 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例5)
Figure 0005285594
および (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例6)
Figure 0005285594
340μl(1.89mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を11mlのテトラヒドロフラン中の10.58mg(70μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物をさらに30分撹拌する。次に11mlのテトラヒドロフラン中の230mg(0.47mmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例21A)の溶液を非常にゆっくり滴下し、混合物を一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン/ジクロロメタン/酢酸エチル 40:40:1→2:2:1)により精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題化合物を得る。
実施例5:
収量:119mg(理論値の52%、91%ee)
HPLC(方法6):R=12.30分
LC/MS(方法9):R=3.10分
MS(DCI):m/z=506(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.72 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.99 (d, 2H),2.03 (d, 1H), 2.90-3.08 (m, 1H), 4.54 (dd, 1H), 5.61-5.69 (m, 1H), 6.89 (s.1H), 7.01-7.22 (m, 3H), 7.28-7.41 (m, 3H), 7.52 (d, 2H).
実施例6:
収量:120mg(理論値の52%、91%ee)
HPLC(方法6):R=14.45分
LC/MS(方法9):R=3.16分
MS(DCI):m/z=506(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.62 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.95-2.18 (m,3H), 2.92-3.08 (m, 1H), 4.51-4.62 (m, 1H), 5.58-5.68 (m, 1H), 6.88 (s, 1H).7.03-7.42 (m, 6H), 7.50 (d, 2H).
実施例7および実施例8 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例7)
Figure 0005285594
および (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例8)
Figure 0005285594
110μl(630μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を4mlのテトラヒドロフラン中の3.5mg(20μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を室温で30分撹拌する。次に4mlのテトラヒドロフラン中の77mg(160μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例22A)の溶液をゆっくり滴下し、混合物を室温で6.5時間撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題化合物を得る。
実施例7:
収量:11mg(理論値の14%、82%ee)
HPLC(方法4):R=3.52分
LC/MS(方法8):R=2.96分
MS(DCI):m/z=508(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.82 (d, 3H), 1.14 (d, 3H), 1.41 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.98 (d, 2H),2.78-2.93 (m, 1H), 4.58 (dd, 1H), 6.26 (d, 1H), 6.91 (s, 1H), 6.97-7.28 (m.6H), 7.52 (d, 2H).
実施例8:
収量:10mg(理論値の13%、86%ee)
HPLC(方法4):R=3.63分
LC/MS(方法8):R=2.93分
MS(DCI):m/z=508(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.73 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.97-2.03 (m,2H), 2.78-2.96 (m, 1H), 4.55 (dd, 1H), 6.28 (d, 1H), 6.92 (s, 1H), 7.02-7.44 (m, 6H), 7.52 (d, 2H).
実施例9 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]クロマン−4−オール
Figure 0005285594
87μl(490μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を3mlのテトラヒドロフラン中の2.8mg(20μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を室温で30分撹拌する。次に3mlのテトラヒドロフラン中の60mg(120μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例22A)の溶液をゆっくり滴下し、混合物を室温で3日間撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)により精製し、表題化合物を得る。
収量:22mg(理論値の36%)
HPLC(方法4):R=3.38分
LC/MS(方法9):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.12 (d, 3H), 1.16 (d, 3H), 1.43 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.98 (d, 2H),2.78-2.98 (m, 1H), 3.71 (d, 1H), 3.80 (d, 1H), 4.56 (dd, 1H), 6.97-7.28 (m.6H), 7.52 (d, 2H).
実施例10
[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
97μl(540μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を2.5mlのテトラヒドロフラン中の3.04mg(20μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加える。次に混合物を0℃に冷却し、次に4mlのテトラヒドロフラン中の68mg(140μmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例26A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をゆっくり温め、室温で一晩撹拌する。反応を完了させるため、反応混合物を再び0℃に冷却し、さらなる97μl(540μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加える。次に混合物をゆっくり室温に温め、この温度で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)および次にキラルHPLC(方法2)により残渣を精製し、表題化合物を得る。
収量:30mg(理論値の44%、99.5%ee)
HPLC(方法4):R=5.20分
LC/MS(方法8):R=3.28分
MS(ESIpos):m/z=503(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.17 (d, 3H), 1.21 (d, 3H), 1.46 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 2.02 (d, 2H),2.62-2.79 (m, 1H), 4.71 (s, 1H), 6.61-7.23 (m, 7H), 7.56 (d, 2H).
加えて、第2画分において、表題生成物のエナンチオマーである[(4R)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メタノンを得る。
収量:9mg(理論値の13%、88%ee)
HPLC(方法4):R=8.06分
実施例11および実施例12 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例11)
Figure 0005285594
および (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例12)
Figure 0005285594
140μl(800μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体をof5mlのテトラヒドロフラン中の4.45mg(30μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加える。次に混合物を0℃に冷却し、次に5mlのテトラヒドロフラン中の100mg(200μmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例24A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をゆっくり温め、室温で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)により残渣を精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題化合物を得る。
実施例11:
収量:39mg(理論値の37%、86%ee)
HPLC(方法6):R=11.97分
LC/MS(方法7):R=2.96分
MS(ESIneg):m/z=549(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.75 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.82-2.04 (m,3H), 2.97-3.10 (m, 1H), 4.53 (dd, 1H), 5.62 (d, 1H), 6.88 (s, 1H), 7.02-7.18 (m, 5H), 7.19-7.33 (m, 3H).
実施例12:
収量:32mg(理論値の32%、84%ee)
HPLC(方法6):R=14.05分
LC/MS(方法7):R=3.02分
MS(ESIneg):m/z=549(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.65 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.48 (s, 3H), 1.99 (d, 2H),2.07 (d, 1H), 2.97-3.12 (m, 1H), 4.55 (dd, 1H), 5.60 (d, 1H), 6.88 (s, 1H).7.03-7.38 (m, 8H).
実施例13 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]クロマン−4−オール
Figure 0005285594
230μl(1.29mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を8mlのテトラヒドロフラン中の7.23mg(50μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を30分撹拌する。次に8mlのテトラヒドロフラン中の163mg(320μmol)のrac−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例25A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物を室温で一晩撹拌し、次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)により残渣を精製し、表題生成物を得る。
収量:35mg(理論値の22%、80%ee)
HPLC(方法4):R=3.44分
LC/MS(方法9):R=3.42分
MS(ESIpos):m/z=471(M+H−HO)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.12 (d, 3H), 1.17 (d, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.98 (d, 2H),2.85-3.02 (m, 1H), 3.67 (d, 1H), 3.73 (d, 1H), 4.54 (dd, 1H), 6.80 (d, 2H).6.88 (s, 1H), 6.91-7.17 (m, 6H).
実施例14 (4−tert−ブチルフェニル)[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル]メタノン
Figure 0005285594
78μl(540μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を2mlのテトラヒドロフラン中の2.46mg(20μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加える。次に混合物を0℃に冷却し、3mlのテトラヒドロフラン中の52mg(110μmol)の6−(4−tert−ブチルベンゾイル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例29A)の溶液をゆっくり滴下する。次に混合物をゆっくり温め、室温で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)および次にキラルHPLC(方法2)により残渣を精製し、表題化合物を得る。
収量:22mg(理論値の42%、99.5%ee)
HPLC(方法5):R=5.71分
LC/MS(方法7):R=3.22分
MS(ESIpos):m/z=473(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.03-1.38 (m, 6H), 1.29 (s, 9H), 1.46 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 2.02 (d,2H), 2.62-2.83 (m, 1H), 4.72 (br. s, 1H), 6.53-7.24 (m, 7H), 7.37-7.59 (m, 2H).
加えて、第2画分において、表題生成物のエナンチオマーである(4−tert−ブチルフェニル)[(4R)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル]メタノンを得る:
収量:3mg(理論値の5%、65%ee)
HPLC(方法5):R=8.26分
実施例15および実施例16 (4S)−6−[(S)−(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例15)
Figure 0005285594
および (4S)−6−[(R)−(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例16)
Figure 0005285594
220μl(1.26mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を7mlのテトラヒドロフラン中の7.07mg(50μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液を非常にゆっくり加え、混合物を室温で30分撹拌する。次に7mlのテトラヒドロフラン中の150mg(320μmol)のrac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例27A)の溶液を30分にわたって非常にゆっくり滴下する。さらに6時間撹拌後、メタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1)により精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題生成物を得る。
実施例15:
収量:45mg(理論値の30%、93%ee)
HPLC(方法6):R=13.02分
LC/MS(方法9):R=3.29分
MS(ESIneg):m/z=521(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.72 (d, 3H), 1.17 (d, 3H), 1.29 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.49 (s, 3H),1.91-2.02 (m, 3H), 3.02-3.18 (m, 1H), 4.55 (dd, 1H), 5.63 (d, 1H), 6.98 (s.1H), 7.00-7.22 (m, 5H), 7.22-7.37 (m, 3H).
実施例16:
収量:49mg(理論値の32%、96%ee)
HPLC(方法6):R=9.87分
LC/MS(方法9):R=3.35分
MS(ESIneg):m/z=521(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.63 (d, 3H), 1.18 (d, 3H), 1.27 (s, 9H), 1.43 (s, 3H), 1.47 (s, 3H),1.93-2.08 (m, 3H), 3.02-3.18 (m, 1H), 4.58 (dd, 1H), 5.62 (d, 1H), 6.88 (s.1H), 7.01-7.15 (m, 6H), 7.18-7.39 (m, 2H).
実施例17 (4S)−6−(4−tert−ブチルベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール
Figure 0005285594
150μl(840μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を5mlのテトラヒドロフラン中の4.70mg(30μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を30分撹拌する。次に5mlのテトラヒドロフラン中の100mg(210μmol)のrac−6−[(4−tert−ブチルフェニル)(フルオロ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例28A)の溶液をゆっくり滴下する。室温で3時間撹拌後、メタノールを加え、溶媒を減圧下還元する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1→5:1)により精製し、表題生成物を得る。
収量:37mg(理論値の38%、90%ee)
HPLC(方法5):R=4.76分
LC/MS(方法9):R=3.54分
MS(ESIpos):m/z=443(M+H−HO)
MS(DCI):m/z=478(M+NH
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 1.10 (d, 3H), 1.13 (d, 3H), 1.27 (s, 9H), 1.42 (s, 3H), 1.48 (s, 3H),1.97 (d, 2H), 2.93-3.08 (m, 1H), 3.61 (d, 1H), 3.70 (d, 1H), 4.57 (dd, 1H).6.72 (d, 2H), 6.88 (s, 1H), 6.92-7.03 (m, 3H), 7.04-7.12 (m, 1H), 7.16 (d, 2H).
実施例18
[(4S)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−フェニル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル][4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
72μl(410μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を1.5mlのテトラヒドロフラン中の2.3mg(20μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を30分撹拌する。次に混合物を0℃に冷却し、3.5mlのテトラヒドロフラン中の49mg(100μmol)の7−イソプロピル−2,2−ジメチル−5−フェニル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例32A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をゆっくり温め、室温で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)により残渣を精製し、表題生成物を得る.収量:41mg(理論値の83%、88%ee)
HPLC(方法6):R=4.08分
LC/MS(方法8):R=3.16分
MS(ESIpos):m/z=485(M+H)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 1.15 (d, 3H), 1.23 (d, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.94-2.09 (m,2H), 2.64-2.81 (m, 1H), 4.74 (s, 1H), 6.92 (s, 1H), 6.93-7.33 (m, 7H).7.48-7.66 (m, 2H).
実施例19 (5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−6−イル)[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
80μl(450μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を2.6mlのテトラヒドロフラン中の2.51mg(17μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加える。次に混合物を0℃に冷却し、2.6mlのテトラヒドロフラン中の53mg(112μmol)の5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例37A)の溶液をゆっくり滴下する。混合物をゆっくり温め、室温で一晩撹拌する。次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1)次にキラルHPLC(方法2)により精製し、表題化合物を得る。
収量:15mg(理論値の28%、>99%ee)
HPLC(方法2):R=3.62分
LC/MS(方法7):R=3.15分
MS(ESIpos):m/z=473(M+H).
実施例20および実施例21 (4S)−5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例20)
Figure 0005285594
および (4S)−5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例21)
Figure 0005285594
230μl(1.27mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を7.5mlのテトラヒドロフラン中の7.10mg(50μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オール溶液に非常にゆっくり加え、混合物を室温で30分撹拌する。次に7.5mlのテトラヒドロフラン中の150mg(320μmol)の5−シクロヘキサ−1−エン−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例35A)の溶液を30分にわたって非常にゆっくり滴下する。混合物を一晩撹拌し、次にメタノールを加え、溶媒を減圧下除去する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 20:1→10:1→1:1)および次に分取HPLC(方法1)により精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題化合物を得、一方でこれは2つの回転異性体の混合物として存在する。
実施例20:
収量:53mg(理論値の36%)
HPLC(方法6):R=6.31分
LC/MS(方法9):R=3.24分
MS(ESIneg):m/z=519(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.57 [0.62] (d, 3H), 1.08 [1.12] (d, 3H), 1.40 [1.42] (s, 3H), 1.50
[1.53] (s, 3H), 1.57-1.91 (m, 6H), 1.94-2.43 (m, 6H), 2.59 (s, 1H), 2.77-2.88
[2.89-3.03] (m, 1H), 4.68-4.77 [5.02-5.11] (m, 1H), 5.63-5.72 [5.78-5.87] (m.1H), 6.03-6.11 [6.11-6.18] (m, 1H), 6.74 (s, 1H), 7.38-7.49 (m, 2H), 7.58 (d.2H).
実施例21:
収量:47mg(理論値の26%)
HPLC(方法6):R=9.92分
LC/MS(方法9):R=3.28分
MS(ESIneg):m/z=519(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.47 [0.59] (d, 3H), 1.12 [1.10] (d, 3H), 1.42 [1.45] (s, 3H), 1.47
[1.50] (s, 3H), 1.57-1.97 (m, 6H), 1.99-2.59 (m, 7H), 2.98 [2.86] (m, 1H), 5.08[4.71] (m, 1H), 5.68 [5.88] (m, 1H), 6.09 [6.12] (m, 1H), 6.71 [6.76] (s, 1H).7.34-7.43 (m, 2H), 7.48-7.58 (d, 2H).
実施例22および実施例23 (4S)−5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例22)
Figure 0005285594
および (4S)−5−シクロペンタ−1−エン−1−イル−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例23)
Figure 0005285594
表題化合物は実施例38Aの製造における副産物として得られる。
実施例22:
収量:2.2mg(理論値の2%)
HPLC(方法6):R=10.67分
LC/MS(方法7):R=2.97分
MS(ESIneg):m/z=505(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.61 (d, 3H), 1.14 (d, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.84-2.16 (m,6H), 2.35-3.05 (m, 5H), 4.65-4.72 (m, 1H), 5.82-5.90 (m, 1H), 5.97-6.04 (m.1H), 6.76 (s, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例23:
収量:7.3mg(理論値の7%)
HPLC(方法6):R=8.75分
LC/MS(方法7):R=3.05分
MS(ESIneg):m/z=505(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.59 (d, 3H), 1.12 (d, 3H), 1.45 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.97-2.25 (m,5H), 2.34-3.06 (m, 6H), 4.64-4.72 (m, 1H), 5.82-5.93 (m, 1H), 5.99-6.07 (m.1H), 6.77 (s, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.54 (d, 2H).
実施例24および実施例25 (4S)−5−シクロペンタ−1−イル−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例24)
Figure 0005285594
および (4S)−5−シクロペンタ−1−イル−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチルクロマン−4−オール(実施例25)
Figure 0005285594
23μl(130μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を1.0mlのテトラヒドロフラン中の0.1mg(6.7μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液に加え、混合物を30分撹拌する。次に1.0mlのテトラヒドロフラン中の15mg(33μmol)の5−シクロペンタ−1−イル−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例38A)の溶液を滴下し、混合物を2時間撹拌する。次にメタノールを加え、混合物を減圧下濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)により粗生成物を精製し、ジアステレオマー的に純粋な表題化合物を得る。
実施例24:
収量:5.4mg(理論値の36%)
HPLC(方法6):R=10.47分
LC/MS(方法7):R=2.91分
MS(ESIneg):m/z=507(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.58 (br. d, 3H), 1.09 (d, 3H), 1.42 (s, 3H), 1.50 (s, 3H), 1.52-1.96(m, 8H), 2.02-2.21 (m, 4H), 2.90 (m, 1H), 3.81 (m, 1H), 5.04 (m, 1H), 6.19 (m.1H), 6.72 (s, 1H), 7.42 (d, 2H), 7.56 (d, 2H).
実施例25:
収量:5.9mg(理論値の36%)
HPLC(方法6):R=18.45分
LC/MS(方法7):R=3.18分
MS(ESIneg):m/z=507(M−H+HCOOH)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 0.59 (br. m, 3H), 1.09 (d, 3H), 1.44 (s, 3H), 1.49 (s, 3H), 1.52-2.31(m, 12H), 2.79-2.97 (m, 1H), 3.72- 3.92 (m, 1H), 4.97-5.06 (m, 1H), 6.19 (m.1H), 6.73 (s, 1H), 7.41 (d, 2H), 7.55 (d, 2H).
実施例26 (4S)−5−シクロペンチル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]クロマン−4−オール
Figure 0005285594
40μl(210μmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を1.5mlのテトラヒドロフラン中の1.2mg(10μmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールの溶液にゆっくり加え、混合物を30分撹拌する。次に1.5mlのテトラヒドロフラン中の23mg(50μmol)の5−シクロペンチル−7−イソプロピル−2,2−ジメチル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−2,3−ジヒドロ−4H−クロメン−4−オン(実施例39A)の溶液を非常にゆっくり滴下し、混合物を2時間撹拌する。次にメタノールを加え、混合物を減圧下濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、それぞれの場合に1Mの塩酸および飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で1回で洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、次に減圧下濃縮する。分取HPLC(方法1)により残渣を精製し、表題生成物を得る。
収量:17mg(理論値の71%、70%ee)
HPLC(方法5):R=6.87分
LC/MS(方法8):R=3.39分
MS(ESIpos):m/z=429(M+H−HO)
1H-NMR (CDCl3, 400 MHz): δ = 1.0 (d, 6H), 1.42 (s, 3H), 1.51 (s, 3H), 1.52-2.01 (m, 8H), 2.08 (dd,1H), 2.19 (dd, 1H), 2.63-2.78 (m, 1H), 3.61-3.78 (m, 1H), 4.13 (s, 2H), 5.02 (s, 1H), 4.98-5.08 (m, 1H), 6.72 (s, 1H), 7.09 (d, 2H), 7.48 (d, 2H).
実施例27
[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−イル][4−(トリフルオロメチル)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
アルゴン下で、2.7mg(0.02mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを2mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、130μl(0.72mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。次に2.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解した90mg(0.18mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンゾイル]スピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例54A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で5時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。49mg(理論値の54%)のee70%を有する表題化合物を得る。
=5.54分[Chiralpak IA、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:2ml/分;検出:260nm].
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.62 (d, 2H), 7.52 (d, 2H), 7.22-6.70 (m, 5H), 4.62 (br. s, 1H), 2.75-2.59(m, 3H), 2.48 (q, 1H), 2.33-2.23 (m, 2H), 2.22-2.15 (m, 1H), 2.07-1.92 (m, 2H).1.81-1.69 (m, 1H), 1.19 (dd, 6H).
MS(DCI):m/z=498(M+H),516(M+NH.
実施例28および実施例29
(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例28)
Figure 0005285594
および
(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例29)
Figure 0005285594
アルゴン下で、1.6mg(0.011mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを1mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、77μl(0.43mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、2mlの無水テトラヒドロフランに溶解した60mg(0.108mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例52A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で18時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。得られた粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 4:1)により精製し、ジアステレオマーを分離する。
実施例28:
収量:22mg(理論値の41%)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.51 (d, 2H), 7.38-7.27 (m, 3H), 7.19-7.02 (m, 3H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (br.s, 1H), 4.54-4.47 (m, 1H), 2.99 (heptet, 1H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.50-2.37 (m.1H), 2.35-1.86 (m, 6H), 1.79-1.68 (m, 1H), 1.48 (br. s, 1H), 1.19 (d, 3H), 0.70(d, 3H).
MS(DCI):m/z=501(M+H),518(M+NH.
実施例29:
収量:22mg(理論値の41%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.50 (d, 2H), 7.35-7.27 (m, 3H), 7.21-7.05 (m, 3H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (br.s, 1H), 4.50 (br. s, 1H), 2.99 (heptet, 1H), 2.72-2.62 (m, 1H), 2.49-2.38 (m.1H), 2.35-1.88 (m, 6H), 1.80-1.68 (m, 1H), 1.40 (d, 1H), 1.21 (d, 3H), 0.66 (d,3H).
MS(DCI):m/z=501(M+H),518(M+NH.
実施例30および実施例31
(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例30)
Figure 0005285594
および
(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例31)
Figure 0005285594
アルゴン下で、3.1mg(0.02mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを3mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、0.15ml(0.84mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分を撹拌する。この後、4mlの無水テトラヒドロフランに溶解した105mg(0.21mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例53A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で6時間撹拌する。3mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物をシリカゲルカラム(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)で精製する。110mgの2つの表題化合物の混合物を得る。次にキラル相クロマトグラフィー分離[カラム:ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−tert−ブチルアミド)に基づくキラルシリカゲル選択装置、670mm×40mm;移動相:MTBE/イソヘキサン 15:85;流速:80ml/分;24℃;検出:280nm]に付し、36mg(理論値の36%、98%ee)の実施例30および45mg(理論値の43%、>99%ee)の実施例31を得る。
実施例30:
=3.81分[カラム:ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−tert−ブチルアミド)に基づくキラルシリカゲル選択装置、250mm×4.6mm;移動相:MTBE/イソヘキサン 15:85;流速:2ml/分;検出:270nm].1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.54 (d, 2H), 7.27-7.14 (m, 4H), 7.12-6.99 (m, 2H), 6.96 (s, 1H), 6.28 (d,1H), 4.57-4.50 (m, 1H), 2.94-2.83 (m, 1H), 2.71-2.62 (m, 1H), 2.50-2.39 (m.1H), 2.35-2.22 (m, 2H), 2.21-2.10 (m, 1H), 2.00-1.89 (m, 2H), 1.80-1.68 (m.1H), 1.42 (d, 1H), 1.18 (d, 3H), 0.81 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=502(M),520(M+NH.
実施例31:
=3.09分[カラム:ポリ(N−メタクリロイル−L−ロイシン−tert−ブチルアミド)に基づくキラルシリカゲル選択装置,250mm×4.6mm;移動相:MTBE/イソヘキサン 15:85;流速:2ml/分;検出:270nm].1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.53 (d, 2H), 7.38-7.32 (m, 1H), 7.21 (d, 2H), 7.11-7.00 (m, 3H), 6.96 (s,1H), 6.28 (d, 1H), 4.53-4.48 (m, 1H), 2.88 (heptet, 1H), 2.72-2.63 (m, 1H).2.50-2.39 (m, 1H), 2.36-2.29 (m, 1H), 2.28-2.11 (m, 2H), 2.01-1.89 (m, 2H).1.80-1.69 (m, 1H), 1.40 (d, 1H), 1.19 (d, 3H), 0.76 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=502(M),520(M+NH.
実施例32 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール
Figure 0005285594
アルゴン下で、50mg(0.10mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例52A)を1mlのテトラヒドロフランに溶解し、22μl(0.16mmol)のトリエチルアミンを加える。次に10μl(0.13mmol)の塩化チオニルをゆっくり滴下し、混合物を1.5時間撹拌する。その間、別のフラスコおよびアルゴン下で、1.5mg(0.01mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを2.7mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、72μl(0.40mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。次にこの溶液を最初の混合物に加え、反応混合物を室温で一晩撹拌する。さらなるフラスコでアルゴン下で、さらなる1.5mg(0.01mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを1mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、54μl(0.30mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌し、次に再び反応溶液に滴下する。次に反応混合物を室温で一晩再び撹拌する。
次にこの後、0.5ml(0.5mmol)の水素化リチウムアルミニウム溶液(テトラヒドロフラン中で1M)を室温で反応混合物に滴下する。2および4時間後、それぞれの場合に同量の水素化リチウムアルミニウム溶液を再び加える。さらに1時間後、混合物をテトラヒドロフランで希釈し、氷水に注ぎ、5mlの6Nの塩酸を加える。水性相を酢酸エチルで2回抽出する。有機相を1Nの塩酸で1回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。次にキラル相でエナンチオマーのクロマトグラフィー分離[カラム:Chiralpak AD−H、250×20mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.5ml/分;24℃;検出:260nm]に付し、8mg(理論値の16%)の所望のエナンチオマー的に純粋な化合物を得る。
=4.34分[カラム:Chiralpak IA、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.5ml/分;検出:260nm].1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.40 (d, 2H), 7.11-7.06 (m, 1H), 7.02-6.88 (m, 6H), 4.54-4.48 (m, 1H).3.81-3.69 (m, 2H), 2.89 (heptet, 1H), 2.70-2.61 (m, 1H), 2.49-2.38 (m, 1H).2.32-2.10 (m, 3H), 2.00-1.89 (m, 2H), 1.80-1.66 (m, 1H), 1.41 (d, 1H), 1.17 (d,3H), 1.12 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=484(M),502(M+NH.
実施例33
(4−tert−ブチルフェニル)[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−イル]メタノン
Figure 0005285594
アルゴン下で、2.1mg(0.014mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを1.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、99μl(0.56mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、2mlの無水テトラヒドロフランに溶解した81.5mg(0.14mmol)の6−(4−tert−ブチルベンゾイル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例57A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で4時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。41mg(理論値の60%)のee87%を有する表題化合物を得る。
=8.46分[カラム:Chiralpak IA,250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:1.5ml/分;検出:230nm].
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.48 (br. s, 2H), 7.28 (s, 2H), 7.24-6.55 (m, 5H), 4.65 (br. s, 1H).2.80-2.56 (m, 2H), 2.46 (q, 1H), 2.33-2.12 (m, 3H), 2.07-1.90 (m, 2H).1.80-1.69 (m, 1H), 1.30 (s, 9H), 1.25-1.09 (m, 6H).
MS(DCI):m/z=487(M+H),504(M+NH.
実施例34および実施例35
(4S)−6−[(S)−(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例34)
Figure 0005285594
および
(4S)−6−[(R)−(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例35)
Figure 0005285594
アルゴン下で、2.1mg(0.014mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを3mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、102μl(0.575mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、3.25mlの無水テトラヒドロフランに溶解した70mg(0.144mmol)の6−[(4−tert−ブチルフェニル)(ヒドロキシ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例55A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で18時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。26mg(理論値の37%、86%ee)の実施例34および29mg(理論値の42%、89%ee)の実施例35を得る。次にキラル相で15mgの実施例34をクロマトグラフィー分離[カラム:Chiralpak AD−H、250×20mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 5:95;流速:15ml/分;24℃;検出:260nm]に付し、10.6mgのee>99%を有する実施例34を得る。
実施例34:
=9.34分[カラム:Chiralpak IA、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 5:95;流速:2ml/分;検出:260nm].1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.36-7.27 (m, 3H), 7.20-7.00 (m, 5H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (d, 1H), 4.53-4.47(m, 1H), 3.11 (heptet, 1H), 2.73-2.60 (m, 1H), 2.49-2.09 (m, 4H), 2.02-1.87 (m.3H), 1.82-1.68 (m, 1H), 1.45 (d, 1H), 1.30 (s, 9H), 1.18 (d, 3H), 0.71 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=506(M+NH.
実施例35:
=10.98分[カラム:Chiralpak IA、250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 5:95;流速:2ml/分;検出:260nm].1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.33-7.18 (m, 4H), 7.12-7.03 (m, 4H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (d, 1H), 4.54-4.48(m, 1H), 3.11 (heptet, 1H), 2.73-2.61 (m, 1H), 2.50-2.38 (m, 1H), 2.35-2.09 (m.3H), 2.03-1.88 (m, 3H), 1.81-1.67 (m, 1H), 1.39 (d, 1H), 1.27 (s, 9H), 1.20 (d,3H), 0.65 (d, 3H).
MS(DCI):m/z=506(M+NH.
実施例36 (4S)−6−(4−tert−ブチルベンジル)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール
Figure 0005285594
アルゴン下で、1.4mg(0.009mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを2mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、66μl(0.37mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、2mlの無水テトラヒドロフランに溶解した45mg(0.092mmol)の6−[(4−tert−ブチルフェニル)(フルオロ)メチル]−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例55A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で15時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製する。33.5mg(理論値の77%、80%ee)の表題化合物を得る。キラル相で60mgの実施例36をクロマトグラフィー分離[カラム:Chiralpak AD−H,250×20mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:15ml/分;24℃;検出:260nm]に付し、45mgのee>99%を有する表題化合物を得る。
=5.51分[カラム:Chiralpak IA,250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:2ml/分;検出:230nm].1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.17 (d, 2H), 7.11-7.03 (m, 1H), 7.00-6.89 (m, 4H), 6.71 (d, 2H), 4.53-4.48(m, 1H), 3.68 (dd, 2H), 3.02 (heptet, 1H), 2.72-2.59 (m, 1H), 2.50-2.36 (m.1H), 2.32-2.08 (m, 3H), 2.00-1.86 (m, 2H), 1.80-1.66 (m, 1H), 1.42 (d, 1H).1.17 (d, 3H), 1.11 (d, 3H).
MS(ESIpos):m/z=455(M+H−HO).
実施例37
[(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシ−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−6−イル][4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メタノン
Figure 0005285594
アルゴン下で、1.6mg(0.01mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを1.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、76μl(0.43mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、2.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解した54.5mg(0.11mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンゾイル]スピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例60A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で5時間撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取HPLCにより精製する。40mg(理論値の73%)のee91%を有する表題化合物を得る。
=6.02分[カラム:Chiralpak IA,250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:2ml/分;検出:260nm].1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.58 (d, 2H), 7.22-6.60 (m, 7H), 4.62 (br. s, 1H), 2.78-2.61 (m, 2H), 2.47(q, 1H), 2.33-2.12 (m, 3H), 2.08-1.91 (m, 2H), 1.81-1.69 (m, 1H), 1.28-1.09 (m.6H).
MS(DCI):m/z=515(M+H),532(M+NH.
実施例38および実施例39
(4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(S)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例38)
Figure 0005285594
および (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{(R)−ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例39)
Figure 0005285594
アルゴン下で、1.5mg(0.01mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを1.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、69μl(0.39mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。この後、2mlの無水テトラヒドロフランに溶解した50mg(0.10mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{ヒドロキシ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例58A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で一晩撹拌する。2mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を分取薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。13.5mg(理論値の27%、78%ee)の実施例38および16.5mg(理論値の33%)の実施例39を得る。
実施例38:
=7.70分[カラム:Chiralpak IA,250×4.6mm;移動相:イソプロパノール/イソヘキサン 3:97;流速:2ml/分;検出:254nm].1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.33-7.30 (m, 3H), 7.18-7.03 (m, 5H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (d, 1H), 4.53-4.47(m, 1H), 3.05 (heptet, 1H), 2.73-2.60 (m, 1H), 2.49-2.37 (m, 1H), 2.33-2.09 (m.3H), 2.00-1.88 (m, 2H), 1.81-1.68 (m, 1H), 1.44 (d, 1H), 1.18 (d, 3H), 0.71 (d,3H).
LC/MS(方法7):R=3.06分
MS(ESIpos):m/z=499(M+H−HO).
実施例39:
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.32-7.25 (m, 1H), 7.21-7.04 (m, 7H), 6.91 (s, 1H), 5.62 (d, 1H), 4.53-4.48(m, 1H), 3.04 (quin, 1H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.50-2.38 (m, 1H), 2.36-2.09 (m.3H), 2.03-1.88 (m, 2H), 1.81-1.68 (m, 1H), 1.40 (d, 1H), 1.20 (d, 3H), 0.68 (d,3H).
LC/MS(方法7):R=3.13分
MS(ESIpos):m/z=499(M+H−HO).
実施例40 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール
Figure 0005285594
アルゴン下で、0.6mg(0.004mmol)の(1R,2S)−1−アミノインダン−2−オールを0.5mlの無水テトラヒドロフランに溶解し、27.5μl(0.15mmol)のボラン/N,N−ジエチルアニリン錯体を加え、混合物を室温で30分撹拌する。次にこの後、1mlの無水テトラヒドロフランに溶解した20mg(0.04mmol)の5−(4−フルオロフェニル)−6−{フルオロ[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]メチル}−7−イソプロピルスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4(3H)−オン(実施例59A)を室温で10分にわたって加え、次に混合物を室温で一晩撹拌する。3mlのメタノールを加え、混合物を15分撹拌し、次に乾燥濃縮する。残渣を酢酸エチルに取り、1N塩酸で2回、飽和重炭酸ナトリウム溶液で2回および飽和塩化ナトリウム溶液で2回洗浄する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮する。粗生成物を薄層クロマトグラフィー(移動相:シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル 5:1)により精製する。次にこれを分取HPLCによりさらに精製する。5.3mg(理論値の26%)の表題化合物をジアステレオマーの混合物として得る。
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.38-6.90 (m, 9H), 6.23 (d, 1H), 4.57-4.47 (m, 1H), 2.98-2.87 (m, 1H).2.73-2.60 (m, 1H), 2.51-2.10 (m, 4H), 2.03-1.87 (m, 2H), 1.80-1.68 (m, 1H).1.45-1.39 (m, 1H), 1.20-1.12 (m, 3H), 0.88-0.73 (m, 3H).
MS(ESIpos):m/z=501(M+H−HO).
実施例41 (4S)−5−(4−フルオロフェニル)−7−イソプロピル−6−[4−(トリフルオロメトキシ)ベンジル]−3,4−ジヒドロスピロ[クロメン−2,1’−シクロブタン]−4−オール
Figure 0005285594
表題化合物は実施例40の製造で副産物として得られる。
収量:5.5mg(理論値の28%)
1H-NMR (300 MHz, CDCl3): δ = 7.13-7.03 (m, 1H), 7.02-6.90 (m, 6H), 6.80 (d, 2H), 4.53-4.47 (m, 1H), 3.70(dd, 2H), 2.93 (heptet, 1H), 2.70-2.60 (m, 1H), 2.49-2.38 (m, 1H), 2.32-2.10 (m, 3H), 1.99-1.89 (m, 2H), 1.78-1.68 (m, 1H), 1.41 (d, 1H), 1.17 (d, 3H), 1.12(d, 3H).
MS(DCI):m/z=501(M+H),518(M+NH.
実施例42および実施例43
(4S)−5−シクロペンチル−6−{(S)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロマン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例42)
Figure 0005285594
および
(4S)−5−シクロペンチル−6−{(R)−フルオロ[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル}−7−イソプロピル−3,4−ジヒドロスピロ[クロマン−2,1’−シクロブタン]−4−オール(実施例43)
Figure 0005285594
表題化合物は実施例7および実施例8の製造に準じて製造する。
実施例42:
収量:45mg(理論値の26%)
LC/MS(方法7):R=3.29分
HPLC(方法4):R=5.18分
MS(ESIpos):m/z=459(M+H−HO)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.68 (d, 3H), 1.06 (d, 3H), 1.59-2.32 (m, 12H), 2.36-2.53 (m, 2H).2.60-2.82 (m, 2H), 3.78 (quin, 1H), 5.01-5.10 (m, 1H), 6.78 (s, 1H), 6.94 (d.1H), 7.37 (d, 2H), 7.59 (d, 2H).
実施例43:
収量:26mg(理論値の15%)
LC/MS(方法7):R=3.32分
HPLC(方法4):R=5.84分
MS(ESIpos):m/z=459(M+H−HO)
1H-NMR (CDCl3, 300 MHz): δ = 0.67 (d, 3H), 1.08 (d, 3H), 1.58-2.28 (m, 12H), 2.38-2.59 (m, 2H).2.61-2.82 (m, 2H), 3.79 (quin, 1H), 4.98-5.05 (m, 1H), 6.80 (s, 1H), 6.89 (d.1H), 7.33 (d, 2H), 7.58 (d, 2H).
下記表1に記載の実施例は実施例48Aから上記製造に準じて製造する:
表1
Figure 0005285594
Figure 0005285594
Figure 0005285594
Figure 0005285594
下記表2に記載の実施例は実施例47Aから上記製造に準じて製造する:
表2
Figure 0005285594
Figure 0005285594
2つのジアステレオマー実施例57および実施例58(227mg)クロマトグラフィー分離のために、下記キラル相を使用する:Kromasil TBB,250mm×20mm;移動相:MTBE/イソヘキサン 10:90;流速:25ml/分;24℃;検出:250nm。56mg(理論値の23%、98%ee)のジアステレオマー実施例57および90mg(理論値の37%、97%ee)のジアステレオマー実施例58を得る。
B. 薬理活性の評価
本発明による化合物の薬理学的活性は下記アッセイで証明できる:
B−I. CETP−阻害試験
B−I.1. CETPの入手
CETPを、ヒト血漿から、分画遠心法およびカラムクロマトグラフィーにより部分的に精製された形態で入手し、試験に使用する。この目的で、NaBrを使用してヒト血漿を1.21g/mlの密度に調節し、4℃、50000rpmで18時間遠心分離する。底部の画分(d>1.21g/ml)をPhenyl−Sepharose 26/10 HP fast flow−カラム(Pharmacia)に載せ、PBSバッファーで洗浄し、次に蒸留水で溶出する。10部のPBSバッファーおよび1%(w/v)のBSAを溶出液に加える。CETP−活性画分を集める。
B−I.2. CETP蛍光試験
CETPに触媒されるリポソーム間の蛍光コレステロールエステルの転送の測定[Bisgaier et al..J. Lipid Res. 34, 1625 (1993) の方法に準じて改変]:
ドナーリポソームの生成のために、1mgのコレステリル4,4−ジフルオロ−5,7−ジメチル−4−ボラ−3a,4a−ジアザ−s−インダセン−3−ドデカノエート(コレステリル BODIPY(登録商標) FL C12, Molecular Probes)を、5.35mgのトリオレインおよび6.67mgのホスファチジルコリンを含む2mlのクロロホルムに溶解する。溶媒をSpeedVac中で中温で除去し、残渣を1時間高真空下で乾燥させる。次に残渣を超音波槽中で穏やかに温めながら600μlのジオキサンに溶解し、この溶液を、超音波処理しながら、63mlの50mMトリス/HCl、150mM
NaCl、2mM EDTAバッファーpH7.3に室温で非常にゆっくり加える。次に、懸濁液を、N雰囲気下、30分間、Branson 超音波槽中、約50ワットで、温度を約20℃に維持して超音波処理する。
1.2mlのジオキサンおよび114mlの上記バッファーに溶解した86mgのコレステリルオレエート、20mgのトリオレインおよび100mgのホスファチジルコリンから、50ワット(20℃)、30分間の超音波処理により、アクセプターリポソームを得る。
B−I.2.1. 豊富なCETPを用いるCETP蛍光試験
試験するために、1部の上記バッファー、1部のドナーリポソームおよび2部のアクセプターリポソームからなる試験混合物を使用する。
50μlの試験混合物を、ヒト血漿から疎水性クロマトグラフィーを利用して得た48μlの豊富なCETP画分(1−3μg)および2μlの試験しようとする物質のDMSO溶液で処理し、37℃で4時間インキュベートする。
485/535nmの蛍光の変化は、CE転送の尺度である;転送の阻害を、物質を含まない対照バッチと比較して測定する。本発明による化合物についての代表的な活性データ(IC50値)を表3に記す:
表3
Figure 0005285594
Figure 0005285594
B−I.2.2. ヒト血漿を用いるCETP蛍光試験
6μl(12%v/v)のドナーリポソームおよび試験しようとする物質の1μl(2%v/v)のDMSO溶液を、42μl(86%v/v)のヒト血漿(Sigma P9523)に加え、混合物を37℃で24時間インキュベートする。
510/520nm(ギャップ幅2.5nm)の蛍光の変化は、CE転送の測定値である;転送の阻害を、物質を含まない対照バッチと比較して測定する。
B−I.2.3. エクスビボ−CETP蛍光試験
10μlのバッファーおよび2μlの血清を、80μlの試験混合物に加え、混合物を37℃で4時間インキュベートする。
485/535nmの蛍光の変化は、CE転送の測定値である;転送の阻害を、物質を含まない対照バッチと比較して測定する。
B−I.3. CETP−SPA試験
CETP活性を試験するために、H−コレステロールエステルのヒトHDリポタンパク質からビオチン化LDリポタンパク質への転送を測定する。ストレプトアビジン−SPA(登録商標)ビーズ(Amersham)の添加により反応を終了させ、転送された放射能を液体シンチレーションカウンターで直接測定する。
試験バッチでは、10μlのHDL−H−コレステロールエステル(約50000cpm)を、37℃で18時間、10μlのビオチン−LDL(Amersham)と共に、10μlのCETP(1mg/ml)および試験しようとする物質の3μlの溶液(10%DMSO/1%RSAに溶解)を含有する50mMのHepes/0.15MのNaCl/0.1%ウシ血清アルブミン(RSA)/0.05%NaN pH7.4中でインキュベートする。次に、200μlのSPA−ストレプトアビジンビーズ溶液(TRKQ7005)を加え、さらに1時間振盪しながらインキュベートし、次に、シンチレーションカウンターで測定する。10μlのバッファー、4℃の10μlのCETPおよび37℃の10μlのCETPを用いる対応するインキュベーションを対照に供する。
37℃のCETPを用いる対照バッチで転送される放射活性を、100%の転送とみなす。この転送を半分に低減させる物質濃度を、IC50値と特定する。本発明による化合物についての代表的な活性データを表4に記す:
表4
Figure 0005285594
B−II. エクスビボおよびインビボ活性の測定
B−II.1. 遺伝子組換えhCETPマウスに対するエクスビボ活性の測定
CETP−阻害活性を試験するために、自家飼育した遺伝子組換えhCETPマウスに、胃管を使用して物質を経口投与する[Dinchuk et al. BBA 1295-1301 (1995)]。この目的で、実験開始の前日に、オスの動物を、等数の動物(原則としてn=4)を有するグループに無作為に割り当てる。物質投与前に、血清中の基底CETP活性(T1)の測定のために、後眼窩静脈叢の穿刺により各マウスから血液を採取する。次に、胃管を使用して試験物質を動物に経口投与する。この目的のために、該物質を10%のSolutol HS 15/10%のエタノール/80%の0.9%濃度の塩化ナトリウム溶液に溶解する;投与量は一般に10ml/kg体重。試験物質の投与後、特定の時間に、一般に物質の投与後16または24時間後に、二回目の穿刺により血液を動物から採取する(T2)が、必要に応じて、これを他の時間で実施することもできる。
物質の阻害活性を評価できるように、各時間、即ち、16または24時間に、動物が物質を含まない製剤化物質のみを受容する、対応する対照群を用いる。対照動物では、対応する実験期間(16または24時間)にわたって、阻害剤のない場合のCETP活性の変化を測定できるように、動物毎の2回の血液サンプル採取を物質で処置した動物と同様に実施する。
凝血の終了後、血液サンプルを遠心分離し、血清をピペットで取り出す。CETP活性の決定のために、4時間にわたってコレステリルエステル転送を測定する。この目的で、一般に試験バッチで2μlの血清を用い、B−I.2.3で記載の通りに試験を実施する。
コレステリルエステル転送の差異[pM
CE/h(T2)−pM CE/h(T1)]を各動物について算出し、グループ内で平均する。いずれかの時間でコレステリルエステル転送を>20%まで低減する物質を、活性であるとみなす。
B−II.2. シリアンゴールデンハムスターにおけるインビボ活性の測定
自家飼育した体重150−200gの雌のシリアンゴールデンハムスター(系統BAY:DSN)を、CETP阻害剤の血清リポタンパク質およびトリグリセリドに対する経口作用の測定に使用する。動物をケージ当たり6匹の動物にグループ分けし、飼料と水を自由にとらせ、2週間順応させる。
実験開始直前および物質投与の後に、血液を後眼窩静脈叢の穿刺により採取し、30分間室温でのインキュベーションおよび20分間30000gでの遠心分離の後、血清を得るために使用する。物質を20% Solutol/80%水に溶解し、胃管を利用して経口投与する。対照の動物は、試験物質を含まない同体積の溶媒を受容する。
トリグリセリド、総コレステロール、HDLコレステロールおよびLDLコレステロールを、分析装置 COBAS INTEGRA 400 plus (Roche Diagnostics より)を製造業者の指示に従い使用して測定する。測定値から、各パラメーターについて、物質による処置に起因する割合の変化を、各動物について算出し、グループ毎の平均として標準偏差と共に示す(n=6またはn=12)。溶媒処置群と比較して、物質の効果が有意であれば、t試験の適用により、p−値を加える(*p0.05;**p0.01;***p0.005)。
B−II.3. 遺伝子組換えhCETPマウスにおけるインビボ活性の測定
リポタンパク質およびトリグリセリドに対する経口作用を測定するために、3日間胃管を使用して試験物質を遺伝子組換えマウスに経口投与する[Dinchuk et al., BBA.1295-1301 (1995)]。この目的のために、該物質を10%のSolutol HS 15/10%のエタノール/80%の0.9%濃度の塩化ナトリウム溶液に溶解する;投与量は一般に10ml/kg体重。実験開始前に、血清中のコレステロールおよびトリグリセリドを測定するために、マウスから後眼窩的に血液を採取する。ハムスターについて上記した通りに、室温で30分インキュベートし、続いて6000gで遠心分離することにより血清を入手する。最後の物質投与の翌日に、リポタンパク質およびトリグリセリドを測定するために、血液を再度マウスから採取する。測定されるパラメーターの変化を、出発値と比較した変化割合として表す。
本発明による化合物に対する代表的な活性データを表5に記す:
表5
Figure 0005285594
C. 医薬組成物の実施例
本発明の化合物は、以下の方法で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
100mgの本発明の化合物、50mgのラクトース(一水和物)、50mgのトウモロコシデンプン(天然)、10mgのポリビニルピロリドン(PVP25)(BASFより、Ludwigshafen, Germany)および2mgのステアリン酸マグネシウム。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびスターチの混合物を、5%強度PVP水溶液(m/m)で造粒する。顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を慣用の打錠機で打錠する(錠剤の形状について、上記参照)。打錠のガイドラインの打錠力は、15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
1000mgの本発明の化合物、1000mgのエタノール(96%)、400mgのRhodigel(登録商標) (FMCのキサンタンガム、Pennsylvania.USA)および99gの水。
10mlの経口懸濁液は、100mgの本発明の化合物の単回用量に相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に加える。撹拌しながら水を加える。Rhodigel
の膨潤が完了するまで、混合物を約6時間撹拌する。
経口投与できる液剤:
組成:
500mgの本発明の化合物、2.5gのポリソルベートおよび97gのポリエチレングリコール400。20gの経口液剤は、100mgの本発明の化合物の単回用量に相当する。
製造:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールおよびポリソルベートの混合物に撹拌しながら懸濁する。本発明の化合物が完全に溶解するまで、混合過程を継続する。
i.v.溶液:
本発明の化合物を、生理的に耐容される溶媒(例えば、等張塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に飽和溶解度より低い濃度で溶解する。溶液を濾過滅菌し、無菌のパイロジェンを含まない注射容器を満たすために使用する。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 0005285594
    〔式中、
    Aは式
    Figure 0005285594
    {式中、
    *はCR基に結合する点を示し、
    は、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキルおよび(C−C)−アルコキシ(ここで、これらの部分のアルキルおよびアルコキシはフッ素により5個まで置換されていてもよい)からなる群から選択される置換基を示し、
    そして、
    nは0、1、2または3の数字を示す
    (ここで、置換基Rが1個より多く存在するとき、その意味は同じであっても、異なっていても良い)}
    で示される基を示し、
    Dは、フェニル、チエニル、フリル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニルまたはシクロヘキセニル(ここで、これらの部分のフェニル、チエニルおよびフリルは、フッ素、塩素、シアノ、(C−C)−アルキル、(C−C)−アルコキシ、トリフルオロメチルまたはトリフルオロメトキシにより置換されていてもよく、そして、これらの部分のシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンテニルおよびシクロヘキセニルは、フッ素または(C−C)−アルキルにより置換されていてもよい)を示し、
    は、水素、フッ素、ヒドロキシルまたはメチルを示し、
    は水素を示すか、
    または、
    およびRは、それらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を形成し、
    は(C−C)−アルキルまたは(C−C)−シクロアルキルを示し、
    そして、
    およびRは、互いに独立して水素またはメチルを示すか、またはそれらが結合している炭素原子と一体となってスピロ結合の3員ないし5員シクロアルキル環を形成する、
    請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  2. Aが式
    Figure 0005285594
    {式中、
    *はCR基に結合する点を示し、
    そして、
    は、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシまたはtert−ブチルを示す}
    で示される基を示し、
    Dが、フェニル、4−フルオロフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロペンタ−1−エン−1−イルまたはシクロヘキサ−1−エン−1−イルを示し、
    が水素、フッ素またはヒドロキシルを示し、
    が水素を示すか、
    または、
    およびRが、それらが結合している炭素原子と一体となってカルボニル基を形成し、
    がイソプロピルまたはシクロペンチルを示し、
    そして、
    およびRがメチルを示すか、またはそれらが結合している炭素原子と一体となってスピロ結合のシクロプロピルまたはシクロブチル環を形成する、
    請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩、溶媒和物もしくは塩の溶媒和物。
  3. 請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
    [A]式(II)
    Figure 0005285594
    〔式中、R、RおよびRはそれぞれ請求項1または請求項2に定義のとおりであり、
    そして、
    は水素、メチルまたはヒドロキシル保護基を示す〕
    で示される化合物を先ず、不活性溶媒中で、必要に応じて触媒の存在下で、式(III)
    Figure 0005285594
    〔式中、Aは請求項または請求項2に定義のとおりであり、
    そして、
    Qは、Li、−MgBr、−ZnBrまたは−B(OH)を示す〕
    で示される有機金属化合物とカップリングし、式(IV)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、R、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物を得、
    この化合物を次に式(V)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、R、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物に酸化し、
    次にRがメチルまたはヒドロキシル保護基を示すとき、このラジカルを除去し、得られる式(Va)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕で示される化合物を式(VI)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりであり、
    そして、
    Xは、塩素、臭素、ヨウ素、トシレート、メシレートおよびトリフラートからなる群から選択される脱離基を示す〕で示される化合物に変換し、
    次に、不活性溶媒中で塩基およびパラジウム触媒の存在下で、式(VII)
    Figure 0005285594
    〔式中、Dは請求項1または請求項2に定義のとおりであり、
    そして、
    は、水素または(C−C)−アルキルを示すか、または両方のラジカルが一体となって−C(CH−C(CH−架橋を形成する〕
    で示されるボロン酸誘導体とカップリングし、
    式(VIII)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物を得、
    そして、この化合物を次に不斉還元により式(I−A)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物に変換し、
    そして、この方法で得られた本発明の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸でそれらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、
    [B]式(IIa)
    Figure 0005285594
    〔式中、R、RおよびRはそれぞれ請求項1または請求項2に定義のとおりである〕
    で示される化合物を先ず式(IX)
    Figure 0005285594
    〔式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素、トシレート、メシレートおよびトリフラートからなる群から選択される脱離基を示し、
    、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物に変換し、
    次に、不活性溶媒中で塩基およびパラジウム触媒の存在下で、式(VII)
    Figure 0005285594
    〔式中、Dは請求項1または請求項2に定義のとおりであり、
    そして、
    は、水素または(C −C )−アルキルを示すか、または両方のラジカルが一体となって−C(CH −C(CH −架橋を形成する〕
    のボロン酸誘導体とカップリングし、式(X)
    Figure 0005285594
    〔式中、Dは請求項1または請求項2に定義のとおりであり、
    、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物を得、
    次に、不活性溶媒中で、必要に応じて触媒の存在下で、式(III)
    Figure 0005285594
    〔式中、Aは請求項または請求項2に定義のとおりであり、
    そして、
    Qは、Li、−MgBr、−ZnBrまたは−B(OH) を示す〕
    の有機金属化合物と反応させ、式(XI)
    Figure 0005285594
    〔式中、Aは請求項1または請求項2に定義のとおりであり、
    D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物を得、
    そして、次にこの化合物を不斉還元により式(I−B)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物に変換するか、
    または式(XI)の化合物を先ずフッ素化剤で式(XII)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物に変換し、
    そして、次に、不斉還元により、式(I−C)
    Figure 0005285594
    〔式中、A、D、R、RおよびRはそれぞれ上記定義のとおりである〕
    で示される化合物に変換し、
    そして、この方法で得られた本発明の化合物を、必要に応じて、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基または酸でそれらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物。
  6. 冠動脈心疾患の一次的および/または二次的予防のための医薬を製造するための、請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物の使用。
  7. 低リポ蛋白血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、動脈硬化症、再狭窄、肥満、肥満症、糖尿病、糖尿病後遺症、メタボリック・シンドローム、卒中およびアルツハイマー病の処置および/または予防のための医薬を製造するための、請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物の使用。
  8. 請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
  9. 冠動脈心疾患の一次的および/または二次的予防のための、請求項8に記載の医薬。
  10. 低リポ蛋白血症、異脂肪血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高コレステロール血症、動脈硬化症、再狭窄、肥満、肥満症、糖尿病、糖尿病後遺症、メタボリック・シンドローム、卒中およびアルツハイマー病の処置および/または予防のための、請求項8に記載の医薬。
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