JP5284306B2 - 立体撮像装置、ゴースト像処理装置およびゴースト像処理方法 - Google Patents

立体撮像装置、ゴースト像処理装置およびゴースト像処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、立体撮像装置、ゴースト像処理装置およびゴースト像処理方法に関し、特に、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換することで生成された複数の視点画像(立体画像)に対するゴースト像処理技術に関する。
被写体に太陽等の明るい光源が含まれている場合、その光源の光が撮影光学系内や撮像素子の表面で反射し、反射光の像が撮像素子上に結像することで撮像画像内にゴースト像が生じることがある。
特許文献1には、撮影光学系内の絞りの開口径を変化させることで互いに異なるF値で2回の撮像を行い、2つの画像の差分からゴースト検出を行う構成が開示されている。
特許文献2には、フォーカスレンズを移動させてフォーカス位置とデフォーカス位置とで撮像し、フォーカス画像とデフォーカス画像の差分からゴースト検出を行う構成が開示されている。
特許文献3には、撮像画像に対して画像処理を行い被写界深度を拡大した画像を得る装置にて、光学系の光軸に対し直交する面内で波面変換素子を回転させる機構を備え、波面変換素子を回転角度0度と180度とに回転させたときにそれぞれ取得される2つの画像間で和、差の演算処理を行うことで、ゴースト除去を行う構成が開示されている。
特開2008−228181号公報 特開2008−54206号公報 特開2005−91865号公報
単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する単眼立体撮像素子が求められていると共に、1回の単眼立体撮像で得られた立体画像(右眼画像、左目画像)に対するゴースト像処理を確実に行うことが求められている。
しかしながら、従来の撮像素子に関した先行技術文献に記載の技術では、撮影条件が異なる複数回の撮像を行わなければ、ゴースト像を処理することができない。また、先行技術文献には撮影条件が異なる2つの画像の差分からゴースト像を検出することは記載されているが、1回の単眼立体撮像により得られる複数の視点画像(右眼画像、左眼画像)間には視差があるため、従来技術を複数の視点画像に適用すると誤検出の問題が生じる。よって、先行技術文献に記載の技術を適用して1回の単眼立体撮像でゴースト像処理を行うことは、困難である。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、1回の立体撮像でゴースト像に対する処理を行うことができる立体撮像装置、ゴースト像処理装置およびゴースト像処理方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得手段と、取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出手段と、前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正手段と、像ずれ補正後の前記複数の視点画像を比較することで、前記複数の視点画像内のゴースト像を検出するゴースト像検出手段と、を備えたことを特徴とするゴースト像処理装置を提供する。
この発明によれば、視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量が算出され、その像ずれ量に基づいて視点画像間の像ずれが補正され、像ずれ補正後の視点画像間の比較により各視点画像内のゴースト像が検出されるので、複数回の立体撮像を行わなくても、1回の立体撮像で得られた複数の視点画像からゴースト像検出を行うことができるとともに、ゴースト像の誤検出を防止することができる。
本発明の一実施形態では、前記ゴースト像検出手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で画素値の差分を算出することにより、前記対応画素ごとの前記差分の配列からなるゴースト抽出データを生成することを特徴とする。即ち、複数の視点画像からゴースト抽出データを生成することで、ゴースト発生の検証やゴースト像の除去などを容易に行うことができる。
本発明の一実施形態では、前記ゴースト抽出データ内の前記差分の極性に基づいて前記複数の視点画像の各々にて前記ゴースト像が存在する部分を認識し、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の各々から前記ゴースト像を除去するゴースト像除去手段と、前記ゴースト像が除去された前記複数の視点画像間の像ずれ量を像ずれ補正前の量に戻す像ずれ量戻し手段を備えたことを特徴とする。即ち、1回の立体撮像で得られた複数の視点画像からゴースト像を除去することができる。
本発明の一実施形態では、前記ゴースト像除去手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち前記ゴースト像が存在する部分の画素値から前記ゴースト抽出データの値を差し引くことを特徴とする。
本発明の一実施形態では、前記ゴースト像除去手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち一方の前記視点画像の前記ゴースト像が存在する部分の画素値を他方の前記視点画像のゴースト像が存在しない部分の画素値に置き換えることを特徴とする。
本発明の一実施形態では、前記撮像素子は、第1の瞳分割方向に分離された第1の画素群および第2の画素群と、第2の瞳分割方向に分離された第3および第4の画素群とを有し、前記画像取得手段は、前記第1の画素群、前記第2の画素群、前記第3の画素群および前記第4の画素群によりそれぞれ生成された第1の視点画像、第2の視点画像、第3の視点画像および第4の視点画像を取得し、前記像ずれ量算出手段は、前記第1の視点画像と前記第2の視点画像との視差による第1の像ずれ量を算出するとともに、前記第3の視点画像と前記第4の視点画像との視差による第2の像ずれ量を算出し、前記像ずれ補正手段は、前記第1の像ずれ量に基づいて前記第1の視点画像と前記第2の視点画像との像ずれを補正するとともに、前記第2の像ずれ量に基づいて前記第3の視点画像と前記第4の視点画像との像ずれを補正し、前記ゴースト像検出手段は、像ずれ補正後の前記第1の視点画像と前記第2の視点画像とを比較するとともに、像ずれ補正後の前記第3の視点画像と前記第4の視点画像とを比較することで前記複数の視点画像内のゴースト像を検出することを特徴とする。即ち、一方向(例えば横方向)だけでなく他方向(例えば縦方向)から入射したゴースト光によるゴースト像を確実に検出することが可能になる。
また、本発明は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得手段と、取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出手段と、前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正手段と、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で明るさを比較して、暗い方の部分のみを抽出することで、ゴースト像を含まない合成画像を生成する画像合成手段と、を備えたことを特徴とするゴースト像処理装置を提供する。即ち、複数回の立体撮像を行わなくても、1回の立体撮像で得られた複数の視点画像からゴースト除去を行うことができるとともに、誤検出を防止することができる。また、ゴースト抽出を必要としないので、ゴースト除去処理の高速化を図ることができる。
また、本発明は、前記単一の撮影光学系と、前記撮像素子と、前記ゴースト像処理装置と、を備えたことを特徴とする立体撮像装置を提供する。
また、本発明は、単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得工程と、取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出工程と、前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正工程と、像ずれ補正後の前記複数の視点画像を比較することで、前記複数の視点画像内のゴースト像を検出するゴースト像検出工程と、を備えたことを特徴とするゴースト像処理方法を提供する。
また、本発明は、単一の撮撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得工程と、取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出工程と、前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正工程と、像ずれ補正後の前記複数の視点画像間で対応画素間の明るさを比較して、暗い方の部分のみを抽出することで、ゴースト像を含まない合成画像を生成する画像合成工程と、を備えたことを特徴とするゴースト像処理方法を提供する。
本発明によれば、1回の立体撮像でゴースト像検出、ゴースト像除去等のゴースト像に対する処理を行うことができる。
立体撮像装置のブロック図 位相差イメージセンサの構成例を示す図 主、副画素の1画素ずつを示した図 図3の要部拡大図 第1実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャート (A)はゴースト像を有する主画素データおよび副画素データを重ね合わせて表示した様子を示す模式図、(B)はその主画素データを示す図、(C)はその副画素データを示す図 単眼立体撮像における異常光の入射を示す模式図 (A)および(B)は視差による像ずれと像ずれ補正の説明に用いる説明図 ゴースト抽出データの一例を示す図 第2実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャート 第3実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャート 第4実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャート 第4実施形態におけるゴースト像処理の説明に用いる説明図 第5実施形態における撮像素子の画素配列を示す平面透視図
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
<撮像装置の全体構成>
図1は本発明に係る立体撮像装置10の実施の形態を示すブロック図である。
この立体撮像装置10は、撮像した画像をメモリカード54(以下「メディア」ともいう)に記録するもので、装置全体の動作は、中央処理装置(CPU)40によって統括制御される。
立体撮像装置10には、シャッタボタン、モードダイヤル、再生ボタン、MENU/OKキー、十字キー、BACKキー等の操作部38が設けられている。この操作部38からの信号はCPU40に入力され、CPU40は入力信号に基づいて立体撮像装置10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、絞り駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、立体表示用の液晶モニタ30の表示制御などを行う。
シャッタボタンは、撮影開始の指示を入力する操作ボタンであり、半押し時にONするS1スイッチと、全押し時にONするS2スイッチとを有する二段ストローク式のスイッチで構成されている。モードダイヤルは、2D撮影モード、3D撮影モード、オート撮影モード、マニュアル撮影モード、人物、風景、夜景等のシーンポジション、マクロモード、動画モード、本発明に係る視差優先撮影モードを選択する選択手段である。
再生ボタンは、撮影記録した立体視画像(3D画像)、平面画像(2D画像)の静止画又は動画を液晶モニタ30に表示させる再生モードに切り替えるためのボタンである。MENU/OKキーは、液晶モニタ30の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行などを指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりするボタン(カーソル移動操作手段)として機能する。また、十字キーの上/下キーは撮影時のズームスイッチあるいは再生モード時の再生ズームスイッチとして機能し、左/右キーは再生モード時のコマ送り(順方向/逆方向送り)ボタンとして機能する。BACKキーは、選択項目など所望の対象の消去や指示内容の取消し、あるいは1つ前の操作状態に戻らせる時などに使用される。
撮影モード時において、被写体を示す画像光は、フォーカスレンズ、ズームレンズを含む撮影光学系12、絞り14を介して固体撮像素子である位相差CCD16の受光面に結像される。撮影光学系12は、CPU40によって制御されるレンズ駆動部36によって駆動され、フォーカス制御、ズーム制御等が行われる。絞り14は、例えば、5枚の絞り羽根からなり、CPU40によって制御される絞り駆動部34によって駆動され、例えば、絞り値F1.4〜F11まで1AV刻みで6段階に絞り制御される。
また、CPU40は、絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、CCD制御部32を介して位相差CCD16での電荷蓄積時間(シャッタ速度)や、位相差CCD16からの画像信号の読み出し制御等を行う。
<単眼3Dセンサの構成例>
図2は位相差CCD16(単眼立体撮像素子)の構成例を示す図である。
位相差CCD16は、それぞれマトリクス状に配列された奇数ラインの画素(主画素)と、偶数ラインの画素(副画素)とを有しており、これらの主、副画素にてそれぞれ光電変換された2面分の画像信号は、独立して読み出すことができるようになっている。
図2に示すように位相差CCD16の奇数ライン(1、3、5、…)には、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタを備えた画素のうち、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられ、一方、偶数ライン(2、4、6、…)の画素は、奇数ラインと同様に、GRGR…の画素配列のラインと、BGBG…の画素配列のラインとが交互に設けられるとともに、偶数ラインの画素に対して画素同士が2分の1ピッチだけライン方向にずれて配置されている。
図3は撮影光学系12、絞り14、及び位相差CCD16の主画素PDa、副画素PDbの1画素ずつを示した図であり、図4は図3の要部拡大図である。
図4(A)に示すように通常のCCDの画素(フォトダイオードPD)には、射出瞳を通過する光束が、マイクロレンズLを介して制限を受けずに入射する。
これに対し、位相差CCD16の主画素PDa及び副画素PDbには遮光部材16Aが形成され、この遮光部材16Aにより主画素PDa、副画素PDbの受光面の右半分、又は左半分が遮光されている。即ち、遮光部材16Aが瞳分割部材としての機能を有している。
尚、上記構成の位相差CCD16は、主画素PDaと副画素PDbとでは、遮光部材16Aにより光束が制限されている領域(右半分、左半分)が異なるように構成されているが、これに限らず、遮光部材16Aを設けずに、マイクロレンズLとフォトダイオードPD(PDa,PDb)とを相対的に左右方向にずらし、そのずらす方向によりフォトダイオードPDに入射する光束が制限されるものでもよいし、また、2つの画素(主画素と副画素)に対して1つのマイクロレンズを設けることにより、各画素に入射する光束が制限されるものでもよい。
図1に戻って、位相差CCD16に蓄積された信号電荷は、CCD制御部32から加えられる読み出し信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号として読み出される。位相差CCD16から読み出された電圧信号は、アナログ信号処理部18に加えられ、ここで各画素ごとのR、G、B信号がサンプリングホールドされ、CPU40から指定されたゲイン(ISO感度に相当)で増幅されたのちA/D変換器20に加えられる。A/D変換器20は、順次入力するR、G、B信号をデジタルのR、G、B信号に変換して画像入力コントローラ22に出力する。
デジタル信号処理部24は、画像入力コントローラ22を介して入力するデジタルの画像信号に対して、オフセット処理、ホワイトバランス補正、感度補正を含むゲイン・コントロール処理、ガンマ補正処理、同時化処理、YC処理、シャープネス補正等の所定の信号処理を行う。
また、EEPROM56は、カメラ制御プログラム、位相差CCD16の欠陥情報、画像処理等に使用する各種のパラメータやテーブル、プログラム線図、本発明に係る複数の視差優先プログラム線図等が記憶されている不揮発性メモリである。
ここで、図2(B)及び(C)に示すように、位相差CCD16の奇数ラインの主画素から読み出される主画像データは、左視点画像データとして処理され、偶数ラインの副画素から読み出される副画像データは、右視点画像データとして処理される。
デジタル信号処理部24で処理された左視点画像データ及び右視点画像データ(3D画像データ)は、VRAM50に入力する。VRAM50には、それぞれが1コマ分の3D画像を表す3D画像データを記憶するA領域とB領域とが含まれている。VRAM50において1コマ分の3D画像を表す3D画像データがA領域とB領域とで交互に書き換えられる。VRAM50のA領域及びB領域のうち、3D画像データが書き換えられている方の領域以外の領域から、書き込まれている3D画像データが読み出される。VRAM50から読み出された3D画像データはビデオ・エンコーダ28においてエンコーディングされ、カメラ背面に設けられている立体表示用の液晶モニタ30(LCD)に出力され、これにより3Dの被写体像が液晶モニタ30の表示画面上に表示される。
この液晶モニタ30は、立体視画像(左視点画像及び右視点画像)をパララックスバリアによりそれぞれ所定の指向性をもった指向性画像として表示できる立体表示手段であるが、これに限らず、レンチキュラレンズを使用するものや、偏光メガネ、液晶シャッタメガネなどの専用メガネをかけることで左視点画像と右視点画像とを個別に見ることができるものでもよい。
また、操作部38のシャッタボタンの第1段階の押下(半押し)があると、位相差CCD16は、AF動作及びAE動作を開始させ、レンズ駆動部36を介して撮影光学系12内のフォーカスレンズが合焦位置にくるように制御する。また、シャッタボタンの半押し時にA/D変換器20から出力される画像データは、AE検出部44に取り込まれる。
AE検出部44では、画面全体のG信号を積算し、又は画面中央部と周辺部とで異なる重みづけをしたG信号を積算し、その積算値をCPU40に出力する。CPU40は、AE検出部44から入力する積算値より被写体の明るさ(撮影EV値)を算出し、この撮影EV値に基づいて絞り14の絞り値及び位相差CCD16の電子シャッタ(シャッタ速度)を所定のプログラム線図にしたがって決定し、その決定した絞り値に基づいて絞り駆動部34を介して絞り14を制御するとともに、決定したシャッタ速度に基づいてCCD制御部32を介して位相差CCD16での電荷蓄積時間を制御する。
AF処理部42は、コントラストAF処理又は位相AF処理を行う部分である。コントラストAF処理を行う場合には、左視点画像データ及び右視点画像データの少なくとも一方の画像データのうちの所定のフォーカス領域内の画像データの高周波成分を抽出し、この高周波成分を積分することにより合焦状態を示すAF評価値を算出する。このAF評価値が極大となるように撮影光学系12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。また、位相差AF処理を行う場合には、左視点画像データ及び右視点画像データのうちの所定のフォーカス領域内の主画素、副画素に対応する画像データの位相差を検出し、この位相差を示す情報に基づいてデフォーカス量を求める。このデフォーカス量が0になるように撮影光学系12内のフォーカスレンズを制御することによりAF制御が行われる。
AE動作及びAF動作が終了し、シャッタボタンの第2段階の押下(全押し)があると、その押下に応答してA/D変換器20から出力される主画素及び副画素に対応する左視点画像(主画像)及び右視点画像(副画像)の2枚分の画像データが画像入力コントローラ22からメモリ(SDRAM) 48に入力し、一時的に記憶される。
メモリ48に一時的に記憶された2枚分の画像データは、デジタル信号処理部24により適宜読み出され、ここで画像データの輝度データ及び色差データの生成処理(YC処理)を含む所定の信号処理が行われる。YC処理された画像データ(YCデータ)は、再びメモリ48に記憶される。続いて、2枚分のYCデータは、それぞれ圧縮伸長処理部26に出力され、JPEG (joint photographic experts group)などの所定の圧縮処理が実行されたのち、再びメモリ48に記憶される。
メモリ48に記憶された2枚分のYCデータ(圧縮データ)から、マルチピクチャファイル(MPファイル:複数の画像が連結された形式のファイル)が生成され、そのPMファイルは、メディアコントローラ52により読み出され、メモリカード54に記録される。
以下では、本発明に係る立体撮像装置を各種の実施形態に分けて説明する。
<第1実施形態>
図5は、第1実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャートである。本処理は、立体画像を構成する複数の視点画像からゴースト像を抽出するゴースト像抽出処理であり、図1のCPU40により行われる。CPU40により、本発明における像ずれ量算出手段、像ずれ補正手段およびゴースト像検出手段が構成されている。
本処理の開始前、既に、位相差CCD16(単眼3Dセンサ)により被写体が立体撮像されている。即ち、撮影光学系12の射出瞳の異なる領域(右半分、左半分)を通過した光束が位相差CCD16によりそれぞれ光電変換され、複数の視点画像(以下「主画素データ」および「副画素データ」ともいう)がメモリ48に一時的に格納されている。
ステップS102およびS104にて、CPU40は、主画素データおよび副画素データをメモリ48から取得する。
図6(A)は、ゴースト像をそれぞれ有する主画素データおよび副画素データを重ね合わせてLCD30に表示した様子を模式的に示す。尚、本図面上では立体表示できないため平面画像として表している。図6(B)はゴースト像を有する主画素データ、図6(C)はゴースト像を有する副画素データをそれぞれ示す。立体撮像装置10における瞳分割の構造上、図7に示すように主画素PDaに入射する異常光は副画素PDbに入射せず、副画素PDbに入射する異常光は主画素PDaに入射しない場合がほとんどである。即ち、図6(B)の主画素データ中に現れるゴースト像は図6(C)の副画素データ中にほとんど現れず、図6(C)の副画素データ中に現れるゴースト像は図6(B)の主画素データ中にほとんど現れない。
ステップS106にて、CPU40は、視差による像ずれ量(以下「視差量」ともいう)を算出する。
具体的には、まず、主画素データ中の主画素と副画素データ中の副画素との対応関係の検出(対応点検出)を行い、次に、対応する画素間(対応点間)の像ずれ量(主画素データ中の主画素の座標と副画素データ中の副画素の座標との差分)を算出し、各画素(主画素および/または副画素)と像ずれ量との関係(視差分布)を示す視差マップを生成する。尚、本例の視差マップは、副画素データ中の各副画素と像ずれ量との対応関係を示す。例えば、図8(A)に示す主画素データと図8(B)に示す副画素データとでは、木の像がDだけ像ずれしているので、木の像を構成する各画素に像ずれ量Dを関連付ける。尚、図8(A)および(B)中、人の像にはほとんど像ずれが無いが、実際には人の像内で被写体距離に応じた小さな像ずれが生じている。
ステップS108にて、CPU40は、視差マップに基づいて、主画素データと副画素データとの被写体像の視差に因る像ずれを補正する。本例では、副画素データ中で副画素を移動させることで、主画素データ中の主画素の座標と、その主画素に対応する副画素データ中の副画素の座標とを一致させる。例えば、図8(B)に示す副画素データでは、木の像をDだけ左方向に移動させる。
ステップS110にて、CPU40は、像ずれ補正後の主画素と副画素とで画素値の差分を算出することで、ゴースト像を抽出する。例えば、図6(B)に示す主画素データと図6(C)に示す副画素データとを取得した場合、図9に示すゴースト抽出データ(ゴースト抽出画像)が生成される。本例のゴースト抽出データは、主画素データと副画素データとで対応する画素ごとの画素値の差分(以下「ゴースト画素値」という)の配列からなる。本例のゴースト抽出データでは、主画素データ中にゴースト像が存在する領域の値(ゴースト画素値)が正となり、副画素データ中にゴースト像が存在する領域の値(ゴースト画素値)が負となる。主画素データにも副画素データにもゴーストが存在しない領域では値がゼロとなるが、実際にはノイズ等の影響により完全なゼロとはならないので、ゴースト抽出データの生成時に、主画素と副画素との画素値の差分が閾値以下である場合には、ゴースト抽出データの値を強制的にゼロとする調整(ゼロ調整)を行ってもよい。尚、ゴースト抽出データの値(ゴースト画素値)は前述のように正/負の極性を有するが、図9では、図示の便宜上、ゴースト画素値を絶対値にして階調表示した。また、図9では、ゴースト像でない部分(背景の空部分)も主画素と副画素とで画素値に差があるため抽出されているが、ゴースト光に因る色とは異なるため、実際にはフィルタ処理により排除される。
ステップS112にて、CPU40は、ゴースト抽出データを出力する。本例では、メモリ48に出力するが、特に出力先は限定されない。
尚、副画素データに対し像ずれ補正を行った場合を例に説明したが、主画素データに対し像ずれ補正を行ってもよい。主画素データおよび副画素データの両方に対し像ずれ補正を行ってもよい。
本実施形態では、主画素データ(第1の視点画像)と副画素データ(第2の視点画像)との視差による像ずれ量を算出し、その像ずれ量に基づいて主画素データと副画素データとの視差による像ずれを補正し、像ずれ補正後の主画素データと副画素データとを比較することで、主画素データおよび副画素データ内のゴースト像を検出する構成なので、1回の単眼立体撮像でゴースト像を検出することができるとともにゴースト像の誤検出を防止することができる。
<第2実施形態>
図10は、第2実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャートである。本処理は、立体画像を構成する複数の視点画像からゴースト像を除去するゴースト像除去処理であり、図1のCPU40により行われる。CPU40により、本発明における像ずれ量算出手段、像ずれ補正手段、ゴースト像検出手段、ゴースト像除去手段および像ずれ量戻し手段が構成されている。
尚、本処理の開始前、既に、図5に示したゴースト像抽出処理が済んでいるものとする。
ステップS202にて、CPU40は、ゴースト抽出データ(ゴースト抽出画像)を取得する。本例では、メモリ48から取得する。
ステップS204にて、CPU40は、主画素補正を開始する。本例では主画素データが既にメモリ48に格納されているが、メモリ48上に無ければメモリカード54等から取得する。
ステップS206にて、CPU40は、ゴースト抽出データを参照し、注目した主画素に対応する値(ゴースト画素値)が正であるか否かを判定する。
ゴースト抽出データの値が負または0である場合(主画素ゴースト無しの場合)、ステップS208にて、CPU40は、主画素データの値(主画素値)を参照し、そのまま採用する。
ゴースト抽出データの値が正である場合(主画素ゴースト有りの場合)、ステップS210にて、CPU40は、主画素値からゴースト抽出データの値(ゴースト画素値)を差し引く。即ち、ゴースト画素値の絶対値を差し引く。
ステップS212にて、CPU40は、全主画素に対して補正が終了したか否かを判定し、未終了の場合にはステップS206に戻り、終了した場合にはステップS214に進む。
ステップS214にて、CPU40は、メディアコントローラ52により、ゴースト成分が除去された主画素データをメモリカード54に出力する。
ステップS216にて、CPU40は、副画素補正を開始する。本例では副画素データが既にメモリ48に格納されているが、メモリ48上に無ければメモリカード54等から取得する。
ステップS218にて、CPU40は、視差マップに基づいて、主画素データと副画素データとの視差に因る像ずれを補正する。本例では、図5のステップS108と同様であり、副画素に対して像ずれ補正を行う。
ステップS220にて、CPU40は、ゴースト抽出データを参照し、注目した副画素に対応する値(ゴースト画素値)が負であるか否かを判定する。
ゴースト抽出データの値が負である場合(副画素ゴースト有りの場合)、ステップS222にて、CPU40は、副画素値にゴースト抽出データの値(ゴースト画素値)を加える。即ち、ゴースト画素値の絶対値を差し引く。
ゴースト抽出データの値が正または0である場合(副画素ゴースト無しの場合)、ステップS224にて、CPU40は、副画素データの値(副画素値)を参照し、そのまま採用する。
ステップS226にて、CPU40は、全副画素に対して補正が終了したか否かを判定し、未終了の場合にはステップS220に戻り、終了した場合にはステップS228に進む。
ステップS228にて、CPU40は、視差マップに基づいて、ゴースト像除去後の副画素データの像ずれを回復する。即ち、図8に示すように視差に因る像ずれを元に戻す。
ステップS230にて、CPU40は、メディアコントローラ52により、ゴースト成分が除去された副画素データをメモリカード54に出力する。
以上のように、本実施形態では、ゴースト抽出データの値(ゴースト画素値)の極性に基づいて第1の視点画像(主画素データ)および第2の視点画像の各々にて前記ゴースト像が存在する部分を認識し、像ずれ補正後の第1の視点画像および第2の視点画像の各々のゴースト像が存在する部分の画素値からゴースト抽出画像の画素値の絶対値を差し引くことでゴースト像の除去を行うとともに、視差マップに基づいて、ゴースト像除去後の第1の視点画像と第2の視点画像との像ずれ量を像ずれ補正前の量に戻す。
<第3実施形態>
図11は、第3実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャートである。本処理は、立体画像を構成する複数の視点画像からゴースト像を除去するゴースト像除去処理であり、図1のCPU40により行われる。CPU40により、本発明における像ずれ量算出手段、像ずれ補正手段、ゴースト像検出手段、ゴースト像除去手段および像ずれ量戻し手段が構成されている。
尚、本処理の開始前、既に、図5に示したゴースト像抽出処理が済んでいるものとする。
ステップS302〜S304は、第2実施形態におけるステップS202〜S204と同様である。
ステップS306にて、CPU40は、ゴースト抽出データを参照し、注目した主画素に対応する値(ゴースト画素値)が正であるか否かを判定する。
ゴースト抽出データの値が負または0である場合(主画素ゴースト無しの場合)、ステップS308にて、CPU40は、主画素値を参照し、そのまま主画素値として採用する。
ゴースト抽出データの値が正である場合(主画素ゴースト有りの場合)、ステップS310にて、CPU40は、副画素値を参照し、その副画素値を新たな主画素値として採用する。
ステップS312にて、CPU40は、全主画素に対して補正が終了したか否かを判定し、未終了の場合にはステップS306に戻り、終了した場合にはステップS314に進む。
ステップS314〜S318は、第2実施形態におけるステップS214〜S218と同様である。
ステップS320にて、CPU40は、ゴースト抽出データを参照し、注目した主画素に対応する値(ゴースト画素値)が負であるか否かを判定する。
ゴースト抽出データの値が負である場合(副画素ゴースト有りの場合)、ステップS322にて、CPU40は、主画素値を参照し、その主画素値を新たな副画素値として採用する。
ゴースト抽出データの値が正または0である場合(副画素ゴースト無しの場合)、ステップS324にて、CPU40は、副画素値を参照し、そのまま副画素値として採用する。
ステップS326にて、CPU40は、全副画素に対して補正が終了したか否かを判定し、未終了の場合にはステップS320に戻り、終了した場合にはステップS328に進む。
ステップS328〜S330は、第2実施形態におけるステップS228〜S230と同様である。
以上のように、本実施形態では、像ずれ補正後の第1の視点画像(主画素データ)および第2の視点画像(副画素データ)のうち一方の視点画像のゴースト像を他方の視点画像のゴースト像が存在しない部分の画像に置き換えることでゴースト像の除去を行うとともに、視差マップに基づいて、ゴースト像除去後の第1の視点画像と第2の視点画像との像ずれを回復する。
<第4実施形態>
図12は、第4実施形態におけるゴースト像処理の一例の流れを示すフローチャートである。本処理は、立体画像を構成する複数の視点画像からゴースト像を除去するゴースト像除去処理であり、図1のCPU40により行われる。CPU40により、本発明における像ずれ量算出手段、像ずれ補正手段、画像合成手段および複数視点化手段が構成されている。尚、本処理では、図5に示したゴースト像抽出処理は不要である。
ステップS402〜S408は、図5におけるステップS102〜S108と同様である。
ステップS410にて、CPU40は、像ずれ補正後の主画素と副画素とで対応画素間の明るさ(輝度)を比較する。主画素の方が明るい場合には、ステップS412にて副画素の値を参照して合成画素値として採用し、副画素の方が明るい場合または明るさが同じ場合には、ステップS414にて主画素の値を参照して合成画素値として採用する。
ステップS416にて、CPU40は、全合成画素の採用(決定)が終了したか否かを判定し、未終了の場合にはステップS410に戻り、終了した場合にはステップS416に進む。
全画素の採用が終了すると、図13に示すように、主画素データおよび副画素データから暗部のみが抽出された1枚の合成画像(以下「暗部抽出画像データ」という)が得られる。この暗部抽出画像データは、暗部のみを抽出した画像であるためゴースト像を含まない。即ち、ゴースト像が除去された1枚の画像が得られる。
ステップS418にて、CPU40は、ステップS406で算出した像ずれ量に基づいて、暗部抽出画像データから新たな立体画像(複数の視点画像)を生成する。即ち、複数視点化を行う。本例では、暗部抽出画像データが主画素データと同じ視点の画像であるため、この暗部抽出画像データを新たな主画素データとし、視差マップに基づいて暗部抽出画像データから新たな副画素データを生成する。これらの新たな主画素データと新たな副画素データとにより、ゴースト像を含まない新たな立体画像が構成される。
ステップS420にて、CPU40は、メディアコントローラ52により、新たな立体画像をメモリカード54に出力する。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態(瞳分割方向が複数ある場合)について説明する。
図14(A)は主画素+副画素の配列を示し、図14(B)は主画素のみの配列を示し、図14(C)は副画素のみの配列を示す。
本実施形態の位相差CCD16は、複数の瞳分割方向(図中のX方向およびY方向)にそれぞれ分離された複数の画素群対を有する。具体的には、位相差CCD16は、第1の瞳分割方向(図中のX方向)に分離された第1の主画素群61aおよび第1の副画素群61bからなる第1の画素群対61と、第1の瞳分割方向に直交する第2の瞳分割方向(図中のY方向)に分離された第2の主画素群62aおよび第2の副画素群62bからなる第2の画素群対62とを有する。
なお、各画素群対における、フォトダイオードPD、マイクロレンズLおよび遮光部材16Aの対応関係は、基本的には、第1実施形態で説明した通りなので、ここでは説明を省略する。
尚、瞳分割方向は、瞳の分割された領域同士を結ぶ方向(瞳を左半分と右半分とに分割した場合には左右方向、瞳を上半分と下半分とに分割した場合には上下方向)である。即ち、瞳を分割する仮想的な境界線に直交する方向である。但し、いわゆる屈曲光学系のように、撮影光学系と撮像素子の受光面とで光軸中心が一致しない場合には、撮影光学系における瞳分割方向を屈曲した光路に沿って撮像素子の受光面に投影した方向である。
本例の位相差CCD16によれば、横撮り時(即ち図14(A)のx軸を水平にした時)には、第1の画素群対61(61a,61b)によって生成された第1の視点画像および第2の視点画像によって立体画像を構成し、縦撮り時(即ち図14(A)を90度回転してx軸を垂直にしたとき)には、第2の画素群対62(62a,62b)によって生成された第3の視点画像および第4の視点画像によって立体画像を構成することができる。
次に、本実施形態におけるゴースト像処理について説明する。
まず、CPU40は、第1の視点画像と第2の視点画像との視差による像ずれ量(第1の像ずれ量)を算出するとともに、第3の視点画像と第4の視点画像との視差による像ずれ量(第2の像ずれ量)を算出する。次に、CPU40は、第1の像ずれ量に基づいて第1の視点画像と第2の視点画像との像ずれを補正するとともに、第2の像ずれ量に基づいて第3の視点画像と第4の視点画像との像ずれを補正する。次に、CPU40は、像ずれ補正後の第1の視点画像と第2の視点画像とを比較するとともに、像ずれ補正後の第3の視点画像と第4の視点画像とを比較することで、複数の視点画像内のゴースト像を検出する。
本実施形態では、複数の画素群対61、62により得られた4視点の画像を用いることで、左右方向だけでなく、上下方向からの入射により発生するゴースト像を確実に検出することができる。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
10…立体撮像装置、12…撮影光学系、14…絞り、16…位相差CCD(撮像素子)、16A…遮光部材、16B…遮光部材の開口、24…デジタル信号処理部、40…CPU、48…メモリ、52…メディアコントローラ、54…メモリカード、56…EEPROM、L…マイクロレンズ、PD…フォトダイオード(画素)

Claims (14)

  1. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得手段と、
    取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出手段と、
    前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正手段と、
    像ずれ補正後の前記複数の視点画像を比較することで、前記複数の視点画像内のゴースト像を検出するゴースト像検出手段と、
    を備えたことを特徴とするゴースト像処理装置。
  2. 前記ゴースト像検出手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で画素値の差分を算出することにより、前記対応画素ごとの前記差分の配列からなるゴースト抽出データを生成することを特徴とする請求項1に記載のゴースト像処理装置。
  3. 前記ゴースト抽出データ内の前記差分の極性に基づいて前記複数の視点画像の各々にて前記ゴースト像が存在する部分を認識し、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の各々から前記ゴースト像を除去するゴースト像除去手段と、
    前記ゴースト像が除去された前記複数の視点画像間の像ずれ量を像ずれ補正前の量に戻す像ずれ量戻し手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載のゴースト像処理装置。
  4. 前記ゴースト像除去手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち前記ゴースト像が存在する部分の画素値から前記ゴースト抽出データの値を差し引くことを特徴とする請求項3に記載のゴースト像処理装置。
  5. 前記ゴースト像除去手段は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち一方の前記視点画像の前記ゴースト像が存在する部分の画素値を他方の前記視点画像のゴースト像が存在しない部分の画素値に置き換えることを特徴とする請求項3に記載のゴースト像処理装置。
  6. 前記撮像素子は、第1の瞳分割方向に分離された第1の画素群および第2の画素群と、第2の瞳分割方向に分離された第3および第4の画素群とを有し、
    前記画像取得手段は、前記第1の画素群、前記第2の画素群、前記第3の画素群および前記第4の画素群によりそれぞれ生成された第1の視点画像、第2の視点画像、第3の視点画像および第4の視点画像を取得し、
    前記像ずれ量算出手段は、前記第1の視点画像と前記第2の視点画像との視差による第1の像ずれ量を算出するとともに、前記第3の視点画像と前記第4の視点画像との視差による第2の像ずれ量を算出し、
    前記像ずれ補正手段は、前記第1の像ずれ量に基づいて前記第1の視点画像と前記第2の視点画像との像ずれを補正するとともに、前記第2の像ずれ量に基づいて前記第3の視点画像と前記第4の視点画像との像ずれを補正し、
    前記ゴースト像検出手段は、像ずれ補正後の前記第1の視点画像と前記第2の視点画像とを比較するとともに、像ずれ補正後の前記第3の視点画像と前記第4の視点画像とを比較することで、前記複数の視点画像内のゴースト像を検出することを特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項に記載のゴースト像処理装置。
  7. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得手段と、
    取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出手段と、
    前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正手段と、
    像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で明るさを比較して、暗い方の部分のみを抽出することで、ゴースト像を含まない合成画像を生成する画像合成手段と、
    を備えたことを特徴とするゴースト像処理装置。
  8. 前記単一の撮影光学系と、前記撮像素子と、請求項1ないし7のうちいずれか1項に記載のゴースト像処理装置と、を備えたことを特徴とする立体撮像装置。
  9. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得工程と、
    取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出工程と、
    前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正工程と、
    像ずれ補正後の前記複数の視点画像を比較することで、前記複数の視点画像内のゴースト像を検出するゴースト像検出工程と、
    を備えたことを特徴とするゴースト像処理方法。
  10. 前記ゴースト像検出工程は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で画素値の差分を算出することにより、前記対応画素ごとの前記差分の配列からなるゴースト抽出データを生成することを特徴とする請求項9に記載のゴースト像処理方法。
  11. 前記ゴースト抽出データ内の前記差分の極性に基づいて前記複数の視点画像の各々にて前記ゴースト像が存在する領域を認識し、像ずれ補正後の前記複数の視点画像の各々から前記ゴースト像を除去するゴースト像除去工程と、
    前記ゴースト像が除去された前記複数の視点画像間の像ずれ量を像ずれ補正前の量に戻す像ずれ量戻し工程と、
    を備えたことを特徴とする請求項10に記載のゴースト像処理方法。
  12. 前記ゴースト像除去工程は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち前記ゴースト像が存在する部分の画素値から前記ゴースト抽出データの値を差し引くことを特徴とする請求項11に記載のゴースト像処理方法。
  13. 前記ゴースト像除去工程は、像ずれ補正後の前記複数の視点画像のうち一方の前記視点画像の前記ゴースト像が存在する部分の画素値を他方の前記視点画像のゴースト像が存在しない部分の画素値に置き換えることを特徴とする請求項11に記載のゴースト像処理方法。
  14. 単一の撮影光学系の異なる領域を通過した光束をそれぞれ光電変換する撮像素子により生成された複数の視点画像を取得する画像取得工程と、
    取得された前記複数の視点画像間の被写体像の視差による像ずれ量を算出する像ずれ量算出工程と、
    前記像ずれ量に基づいて、前記複数の視点画像間の像ずれを補正する像ずれ補正工程と、
    像ずれ補正後の前記複数の視点画像の対応画素間で明るさを比較して、暗い方の部分のみを抽出することで、ゴースト像を含まない合成画像を生成する画像合成工程と、
    を備えたことを特徴とするゴースト像処理方法。
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