JP2013179564A - 画像処理方法、画像処理装置および撮像装置 - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数回の撮像を行わずに撮影画像に含まれる不要画像成分を精度良く決定する。
【解決手段】画像処理方法は、撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得するステップ(図1(b),(c))と、少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得するステップと、該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を用意し、撮影条件情報と判定情報を用いて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するステップと、不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求めるステップ(図1(d))と、該差分に含まれる被写体の視差成分とは異なる不要画像成分を決定するステップ(図1(e))とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、撮影画像の画質を向上させるための画像処理技術に関する。
カメラ等の撮像装置により撮像を行うと、撮像光学系に入射した光の一部がレンズの界面やレンズを保持する部材により反射して、撮像面に不要光として到達する場合がある。撮像面に到達した不要光は、密度の高いスポット像を形成したり被写体像の広範囲に被ったりしてゴーストやフレアとなり、これらゴーストやフレアは不要画像成分として撮影画像中に現れる。
また、望遠レンズにおいて、軸上色収差や倍率色収差の補正のために最も物体側のレンズに回折光学素子を用いると、撮像画角外に存在する太陽等の高強度物体からの光が回折光学素子に当たることで、画像全体にぼんやりとした不要光が現れる場合がある。この場合の不要光も、不要画像成分として撮影画像中に現れる。
そして、不要光を光学的に低減したり、不要画像成分をデジタル画像処理によって除去したりする方法が従来提案されている。後者の方法の1つとして、特許文献1には、被写体に対して撮像光学系が合焦状態にあるときの画像(合焦画像)と撮像光学系が非合焦状態にあるときの画像(デフォーカス画像)との差分を示す差分画像からゴーストを検出する方法が開示されている。
特開2008−54206号公報
しかしながら、特許文献1にて開示された方法では、合焦状態と非合焦状態のそれぞれでの撮像、すなわち複数回の撮像が必要であり、動きのある被写体の静止画撮像や動画撮像には適さない。
本発明は、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を精度良く決定できるようにした画像処理方法、画像処理装置および撮像装置を提供する。
本発明の一側面としての画像処理方法は、被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得するステップと、少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得するステップと、該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を用意し、撮影条件情報と判定情報を用いて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するステップと、不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求めるステップと、該差分に含まれる被写体の視差成分とは異なる不要画像成分を決定するステップとを有することを特徴とする。
また、本発明の他の一側面としての画像処理装置は、被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得する画像取得部と、少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得する撮影条件情報取得部と、該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を有し、撮影条件情報と判定情報を用いて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定する判定部と、不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に、複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求める差分演算部と、該差分に含まれる被写体の視差成分とは異なる不要画像成分を決定する不要画像成分決定部とを有することを特徴とする。
なお、被写体の撮像により互いに視差を有する複数の視差画像を生成する撮像系と、上記画像処理装置とを有する撮像装置も、本発明の他の一側面を構成する。
また、本発明のさらに他の一側面としての画像処理プログラムは、コンピュータに、被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得するステップと、少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得するステップと、該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を用意し、撮影条件情報と判定情報を用いて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するステップと、不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に、複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求めるステップと、該差分に含まれる被写体の視差成分とは異なる不要画像成分を決定するステップとを有する画像処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要成分を精度良く決定することができる。そして、決定された不要画像成分を良好に低減または除去することができる。
本発明の実施例1である画像処理方法の手順を示す図。 実施例1の画像処理方法を用いる撮像装置の撮像系における撮像素子の受光部と撮像光学系の瞳との関係を示す図。 上記撮像系を模式的に示す図。 上記撮像装置の構成を示すブロック図。 上記撮像装置における撮像光学系とそこに発生する不要光を説明する図。 図5に示した撮像光学系の絞りを透過する不要光を説明する図。 上記撮像系の絞りと不要光の関係を説明する図。 画像中の高輝度領域と不要光を決定する対象領域を説明する図。 上記画像処理方法の手順を示すフローチャート。 実施例2の画像処理方法の手順を示すフローチャート。 実施例3の画像処理方法の手順を示すフローチャート。 実施例3の画像処理方法の変形例の手順を示すフローチャート。 撮像系の撮影条件を用いた処理の実行判定を説明する図。 被写体の距離情報を説明する図。 本発明の実施例4である画像処理方法を用いる撮像装置における撮像光学系とそこに発生する不要光を説明する図。 図15に示した撮像光学系の絞りを透過する不要光を説明する図。 実施例4の画像処理方法の手順を示す図。 本発明の実施例5である撮像装置の撮像系を示す図。 実施例5として別の撮像装置の撮像系を示す図。 実施例5としてさらに別の撮像装置の撮像系を示す図。 従来タイプの撮像素子を示す図。 図18の撮像系により得られた画像を示す図。 図19および図20の撮像系により得られた画像を示す図。 実施例5としての他の撮像の例を示す図。 実施例5として他の撮像装置を示す図。 本発明の実施例6における画素欠陥と塵埃付着による不要画像成分の発生例を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本発明の各実施例で用いる複数の視差画像を生成可能な撮像装置は、撮像光学系の瞳のうちそれぞれ異なる領域を通過した複数の光束を撮像素子における互いに異なる受光部(画素)に導いて光電変換を行わせる撮像系を有する。
図2には、撮像系における撮像素子の受光部と撮像光学系の瞳との関係を示す。図2において、MLはマイクロレンズであり、CFはカラーフィルタである。EXPは撮像光学系の射出瞳を示している。G1,G2は受光部(以下それぞれ、G1画素およびG2画素という)であり、1つのG1画素と1つのG2画素とが互いに対をなしている。撮像素子には、G1画素とG2画素の対(画素対)が複数配列されている。対のG1画素とG2画素は、共通の(つまりは画素対ごとに1つずつ設けられた)マイクロレンズMLを介して射出瞳EXPと共役な関係を有する。撮像素子に配列された複数のG1画素をまとめてG1画素群ともいい、同様に撮像素子に配列された複数のG2画素をまとめてG2画素群ともいう。
図3には、図2に示したマイクロレンズMLの代わりに、射出瞳EXPの位置に薄肉レンズがあると仮定した場合の撮像系を模式的に示している。G1画素は射出瞳EXPのうちP1領域を通過した光束を受光し、G2画素は射出瞳EXPのうちP2領域を通過した光束を受光する。OSPは撮像している物点である。物点OSPには必ずしも物体が存在している必要は無く、この点を通った光束はそれが通過する瞳内での領域(位置)に応じてG1画素またはG2画素に入射する。瞳内の互いに異なる領域を光束が通過することは、物点OSPからの入射光が角度(視差)によって分離されることに相当する。すなわち、各マイクロレンズMLに対して設けられたG1およびG2画素のうち、G1画素からの出力信号を用いて生成された画像とG2画素からの出力信号を用いて生成された画像とが、互いに視差を有する複数(ここでは一対)の視差画像となる。以下の説明において、瞳内の互いに異なる領域を通過した光束を互いに異なる受光部(画素)により受光することを、瞳分割ともいう。
また、図2および図3において、射出瞳EXPの位置がずれる等して、上述した共役関係が完全ではなくなったりP1領域とP2領域とが部分的にオーバーラップしたりしても、得られた複数の画像を各実施例では視差画像として扱う。
図4には、本発明の実施例1である画像処理方法を使用する撮像装置の基本構成を示している。絞り201aおよびフォーカスレンズ201bを含む撮像光学系201は、不図示の被写体からの光を撮像素子202上に結像させる。CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子により構成される撮像素子202は、図2および図3にて説明した瞳内の互いに異なる領域を通過した光束を、各領域に対応する画素(受光部)にて受光する、瞳分割を行う。
撮像素子202での光電変換により生成されたアナログ電気信号は、A/Dコンバータ203でデジタル信号に変換されて画像処理部204に入力される。画像処理部204は、デジタル信号に対して一般に行われる画像処理と併せて、不要光の決定処理およびこれを低減または除去する補正処理とを行う。なお、画像処理部204は、撮像装置に搭載された画像処理装置に相当する。また、画像処理部204は、視差画像を取得(生成)する画像取得部、不要画像成分の決定処理を行うか否かを決定する判定部、視差画像の差分を求める差分演算部および該差分に含まれる不要画像成分を決定する不要画像成分決定部に相当する機能を有する。
画像処理部204で処理された出力画像は、半導体メモリや光ディスク等の画像記録媒体209に保存される。また、出力画像を、表示部205に表示してもよい。
撮像素子202の駆動、画像処理部204での処理および撮像光学系201(絞り201aおよびフォーカスレンズ201b)の動作の制御はシステムコントローラ210が行う。撮像光学系201における絞り201aおよびフォーカスレンズ201bの機械的な駆動は、システムコントローラ210からの制御指示に応じて撮像光学系制御部206が行う。絞り201aは、設定された絞り値(Fナンバー)に応じてその開口径が制御される。絞り201aの開口径やフォーカスレンズ201bの位置は、システムコントローラ210または撮像光学系制御部206を通じて状態検知部207により検出され、画像処理部204に入力される。
フォーカスレンズ201bは、被写体距離に応じてピント調整を行うために不図示のオートフォーカス(AF)システムやマニュアルフォーカス機構によってその位置が制御される。なお、撮像光学系201は、図4では撮像装置の一部として構成されているが、一眼レフカメラのように交換式の撮像光学系であってもよい。
図5(a)には、撮像光学系201の具体的な構成例を示す。STPは絞りである。IMGは撮像面を示しており、この位置には図4に示した撮像素子202が配置される。図5(b)には、撮像光学系に高輝度物体の例としての太陽SUNからの強い光が入射し、撮像光学系を構成するレンズの界面で反射した光が不要光(ゴーストやフレア)として撮像面IMGに到達する様子を示している。
また、図6には、絞りSTP(言い換えれば、撮像光学系の射出瞳)のうち、図3に示したG1画素とG2画素に入射する光束が通過する領域(以下、瞳領域という)P1,P2を示している。高輝度物体からの光束は絞りSTPのほぼ全域を通過するが、G1画素とG2画素に入射する光束が通過する領域は、瞳領域P1,P2に分けられる。
このような撮像装置による撮像により生成される撮影画像において、上記不要光が光電変換されることで現れる画像成分である不要画像成分を決定する方法について、図1を用いて説明する。
図1(a)は、瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像を示す。この撮影画像には、ビル等の建物とその周辺に存在する樹木とが被写体として映っている。また、撮影画像中に黒い四角部分として示すGSTは、不要光(ゴースト)の画像成分である不要画像成分である。なお、図1中には不要画像成分GSTを黒く塗りつぶして示しているが、実際には、被写体がある程度透けている。このことは、後述する他の実施例を示す図でも同じである。
図1(b)および図1(c)はそれぞれ、瞳領域P1,P2を通過した光束をG1,G2画素群にて光電変換した結果として得られた一対の視差画像を示す。これら一対の視差画像には、被写体(建物および樹木)の画像成分に視差に対応した差が存在する。また、該一対の視差画像にも黒い四角として模式的に示す不要画像成分GSTが含まれているが、その位置は視差画像間で異なる。ここでは、不要画像成分GSTが互いにオーバーラップすることなく分離された状態の例を示しているが、オーバーラップしていて輝度差がある状態でも良い。すなわち、黒い四角の不要画像成分の位置や輝度が互いに異なった状態であれば良い。
図1(d)は、これら一対の視差画像の位置合わせ(重ね合わせ)を行った状態の画像を示す。位置合わせ方法については後述する。この画像(以下、差分画像という)には、一対の視差画像が有する差分(差分情報ともいう)として、被写体の視差成分と上述した不要画像成分とが含まれている。被写体の視差成分(以下、被写体視差成分という)とは、図1(b)と図1(c)に示した一対の視差画像のそれぞれに含まれる被写体(建物および樹木)の画像成分間での視差に対応した差の成分であり、被写体距離に応じて変化する。
図1(e)には、図1(d)の差分画像に対して、被写体視差成分を除去する処理を行った後に残った不要画像成分を示している。このようにして差分画像における不要画像成分のみを残存させる(言い換えれば、分離する又は抽出する)処理を行うことで、不要画像成分を決定することができる。
そして、出力すべき画像(例えば、対のG1画素とG2画素を合成して得られる再構成画像や一対の視差画像)において、上述のようにして決定された不要画像成分を除去または低減する補正処理を行う。これにより、図1(f)に示すように不要画像成分が概ね無くなった出力画像を得ることができる。
上記のように、不要画像成分を決定するには差分画像の生成や被写体視差成分との分離の処理を要するため、出力画像を生成するまでの画像処理速度が低下してしまう。また、誤検出による画質の低下も懸念される。そこで、本発明では、上記の不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行するか実行しないかの判定を、撮像装置の撮影条件情報と用意した判定情報を参照して行う。ここで判定する内容としては、不要画像成分の決定の処理の実行についてのみでも良い。例えば、不要画像成分の決定の処理を実行した結果、不要画像成分が決定されなかった場合には、当然ながら除去の処理を実行する必要が無いためである。
図13は、前記判定情報である。図13の横軸はズーム光学系の場合の焦点距離であり、縦軸は絞り値である。実線で囲まれた撮影条件領域Pで撮影された場合には画像に不要画像成分が発生する可能性が高く、撮影条件領域Qで撮影された場合には画像に不要画像成分が発生する可能性が低い。図7(a)、(b)は、それぞれ異なる撮影条件において、不要光が光学系を透過する様子を表している。絞りSTPよりも被写体側にもレンズが存在しているがここでは省略している。図7(a)の場合は絞りSTPを小さくしても不要光は撮像素子IMGに到達するが、図7(b)の場合は、絞りSTPで遮られるため撮像素子IMGには到達しない。従って、例えばこの例では撮影条件が図7(b)の場合には絞りを小さくしていくと画像に不要画像成分が発生する可能性は低くなる。
したがって、画像の撮影条件が撮影条件領域Pに含まれる場合には、上記の方法で不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行し、撮影条件領域Qに含まれる場合には、不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行しない。このようにすることによって、不要な画像処理速度の低下や誤検出による画質低下を回避することができる。
ここで、撮影条件領域PおよびQの境界や領域の分割数はこれに限らず、撮像装置の特性に応じて変更して用いることができる。また、領域分割の指標は上記のような不要画像成分が発生する可能性の他に、予め不要画像成分の決定が困難である撮影条件として分割してもよい。さらに、撮影条件は、焦点距離および絞り値に限らず、例えば撮影距離を用いることもできる。
図9のフローチャートには、上述した不要画像成分の決定処理(画像処理)の手順を示している。この処理は、システムコントローラ210および画像処理部204が、コンピュータプログラムとしての画像処理プログラムに従って実行する。
ステップS11では、システムコントローラ210は、撮像光学系201および撮像素子202により構成される撮像部を制御して被写体の撮像を行う。
ステップS12では、システムコントローラ210は、状態検知部207に撮影条件情報を取得させる。即ち、本実施例においては、状態検知部207が、撮影条件情報取得部として機能する。
ステップS13では、システムコントローラ210は、上記の撮影条件情報と判定情報から不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行するか実行しないかを判定する。
ステップS13で、不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行しないと判定された場合は、所定の処理を行って出力画像を生成する。所定の処理とは、現像処理や各種の画像補正処理である。また、不要画像成分の決定および除去以外の目的で必要に応じて視差画像を生成しても良い。以降は、不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行すると判定された場合について説明する。
ステップS14では、システムコントローラ210は、画像処理部204に、撮像素子202(G1画素群およびG2画素群)から出力されてA/Dコンバータ203にてA/D変換されたデジタル信号を用いて入力画像としての一対の視差画像を生成させる。
次に、ステップS15では、画像処理部204は、一対の視差画像の位置合わせを行う。位置合わせは、一対の視差画像のうち一方の画像に対して他方の画像の位置を相対的にシフトしながらこれら画像間の相関が最大となるシフト位置を決定することで行うことができる。また、視差画像間の差分の2乗和が最小化するシフト位置を決定することで行ってもよい。さらに、視差画像中の合焦領域を位置合わせのためのシフト位置の決定の対象としてもよい。
また、予めそれぞれの視差画像においてエッジ検出を行い、検出されたエッジを用いて位置合わせのためのシフト位置を決定してもよい。この方法によると、合焦領域はコントラストの高いエッジが検出され、背景のような非合焦領域はコントラストが低く、エッジとして検出されにくいため、必然的に合焦領域が重視されたシフト位置の決定が行われる。
さらに、図1(b)および図1(c)に示した不要画像成分GSTも、エッジ検出を行うとその輪郭部分のみが検出されるため、上述した相関の最大化や差分2乗和の最小化によって位置合わせを行う際に画像全体に与える影響が小さくなる。
次に、ステップS16では、画像処理部204は、一対の視差画像の差分を求める。すなわち、差分画像を生成する。撮像面に到達した不要光が撮像光学系の異なる瞳領域を通過する場合、図1(b)および図1(c)に示すように視差画像ごとに不要画像成分の発生位置が異なる。該不要画像成分の差分の絶対値は、図1(d)に示すように、被写体視差成分の絶対値よりも大きくなる。
そこで、ステップS17では、画像処理部204は、差分画像のうち被写体視差成分の絶対値よりも大きい所定の閾値以上の差分(または所定の閾値より大きい差分)、つまりは不要画像成分のみが残存するように該差分画像を補正する。この補正としては、検出ノイズを抑制するためのスムージング等の画像処理を行ってもよい。また、図1(d)に示すように不要画像成分は被写体視差成分に比べて面積をもっている特長を用いて、細線や孤立点を除去することにより補正することもできる。こうして、図1(e)に示すように、差分画像から不要画像成分のみを分離(または抽出)した画像が得られる。
次に、ステップS18では、画像処理部204は、ステップS17にて得られた画像中に残存した成分を不要画像成分(図では不要成分と記す)と決定する。
さらにステップS19では、画像処理部204は、出力すべき画像から不要画像成分を除去(または低減)する補正処理を行う。ここでは、出力すべき画像として、図3に示したG1画素とG2画素を合成して1画素とすることで得られる再構成画像を生成する。この場合、不要画像成分が含まれる画像領域(以下、不要画像成分領域ともいう)では、G1画素とG2画素のうち不要画像成分が含まれていない画素の値を用いる。これにより、図1(f)に示すように不要画像成分が除去(または低減)された出力画像を生成することができる。この際、不要画像成分領域の明るさをゲイン調整するとよい。
なお、図1(b)に示したG1画素群により得られる視差画像の全体と図1(c)に示したG2画素群により得られる視差画像の全体とを合成して再構成画像を生成する。そして、該再構成画像から不要画像成分領域を差し引いて、不要画像成分を除去(低減)した出力画像を得てもよい。
最後に、ステップS20では、システムコントローラ210は、不要画像成分が除去(低減)された出力画像を、画像記録媒体209に保存したり表示部205に表示したりする。
以上説明したように、本実施例では、1回の撮像で得られた複数の視差画像を用いて不要光(ゴースト)により形成された不要画像成分を決定することができる。つまり、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を決定することができる。
さらに、撮影条件を用いて不要画像成分の決定を実行するか実行しないかを判定するため、例えば予め不要画像成分が発生しないと分かっている場合には不要な画像処理を行わずに処理速度の低下や誤検出による画質の低下を回避することができる。そして、決定した不要画像成分を良好に除去または低減した高画質の撮影画像を得ることができる。
図10のフローチャートには、上述した不要画像成分の決定処理(画像処理)の手順の変形例を示している。
ステップS11〜ステップS14までは実施例1と同様であるため説明を省略する。
ステップS15では、システムコントローラ210は、画像処理部204に視差画像を用いて被写体の距離情報を生成させる。視差成分から被写体の距離情報が導出できることは既に公知技術であるため説明は省略し、図14に図1に示した被写体の距離情報を示す。図14では近点から無限遠までを複数の距離の段階に分離して示している。
次に、ステップS16では、画像処理部204は、上記距離情報を用いて一対の視差画像の位置合わせを行う。位置合わせは、一対の視差画像のうち一方の画像に対して他方の画像の位置を相対的にシフトしながらこれら画像間の相関が最大となるシフト位置を決定することで行うことができる。また、視差画像間の差分の2乗和が最小化するシフト位置を決定することで行ってもよい。このシフト量を被写体の距離に応じて変更することで、複数の被写体の距離がそれぞれ異なる場合にも視差によるずれを最小にすることができる。
ステップS17〜ステップS21は、実施例1のステップS16〜ステップS20に対応しているため説明を省略する。
以上説明したように、本実施例では、1回の撮像で得られた複数の視差画像を用いて不要光(ゴースト)により形成された不要画像成分を決定することができる。つまり、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を決定することができる。
さらに、撮影条件を用いて不要画像成分の決定を実行するか実行しないかを判定するため、予め不要画像成分が発生しないと分かっている場合には不要な画像処理を行わずに処理速度の低下や誤検出による画質の低下を回避することができる。そして、決定した不要画像成分を良好に除去または低減した高画質の撮影画像を得ることができる。
図11のフローチャートには、上述した不要画像成分の決定処理(画像処理)の手順の変形例を示している。
ステップS11〜ステップS12までは実施例1と同様であるため説明を省略する。
ステップS13では、システムコントローラ210は、画像処理部204に入力画像から高輝度領域を検出させる。言い換えれば、画像処理部204は、視差画像内の高輝度領域の検出を行う。高輝度領域の例としては、図8のSUN(太陽)や、太陽光の反射で光っている部分などが上げられる。また、夜間の車のヘッドライトや街灯など、周辺の明るさに比べて高輝度な領域を指す。
次に、ステップS14では、システムコントローラ210は、上記の撮影条件情報と判定情報と高輝度領域の検出結果から不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行するか実行しないかを判定する。図5(b)に示したように、不要光は太陽などの高輝度光源からの強い光が主な原因であるため、画像内に高輝度領域が存在する場合には不要光の発生する可能性が高まる。そのため、高輝度領域が検出された場合には、上述した図13の撮影条件領域Aを拡大した判定情報を用いて判定するとよい。
ステップS15〜ステップS21は、実施例1のステップS14〜ステップS20に対応しているため説明を省略する。
さらに、図12のフローチャートには、上述した不要画像成分の決定処理(画像処理)の手順の変形例を示している。
ステップS11〜ステップS12までは実施例1と同様であるため説明を省略する。
ステップS13では、上記と同様にシステムコントローラ210は、画像処理部204に入力画像から高輝度領域の有無を検出する。さらに、高輝度領域が存在する場合にはその位置(画像の座標)を検出する。
次に、ステップS14では、システムコントローラ210は、上記の撮影条件情報と判定情報と高輝度領域の検出結果から不要画像成分の決定および除去の画像処理を実行するか実行しないかを判定する。
次に、ステップS15では、システムコントローラ210は、画像処理部204に高輝度領域の位置に応じて、画像中の不要画像成分の決定を行う対象領域を決定させる。この対象領域について図8を用いて説明する。図8中のSUNは高輝度領域である。画像処理部204は、高輝度領域の位置からA、B、Cのように画像を領域に分割する。この場合、領域B内で不要画像成分が発生するため、画像中の不要画像成分の決定は領域Bのみついて行う。一方、領域AおよびCでは不要画像成分が発生しないことが予め分かっているため処理を行う必要が無い。
ステップS16〜ステップS19は、実施例1のステップS14〜ステップS17に対応しているため説明を省略する。
次に、ステップS20では、画像処理部204は、ステップS19にて得られた画像に対して、ステップS15で決定した対象領域内に残存した成分を不要画像成分と決定する。
ステップS21〜ステップS22は、実施例1のステップS19〜ステップS20に対応しているため説明を省略する。
以上説明したように、本実施例では、1回の撮像で得られた複数の視差画像を用いて不要光(ゴースト)により形成された不要画像成分を決定することができる。つまり、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を決定することができる。さらに、撮影条件と高輝度領域の検出結果を用いて不要画像成分の決定を実行するかしないかを判定するため、例えば予め不要画像成分が発生しないと分かっている場合には不要な画像処理を行わずに処理速度の低下や誤検出による画質の低下を回避することができる。そして、決定した不要画像成分を良好に除去または低減した高画質の撮影画像を得ることができる。
図15には、本発明の実施例4である画像処理方法を使用する撮像装置に設けられる撮像光学系の構成を示す。撮像装置の基本構成は、図4に示したものと同じである。図15において、STPは絞りである。また、IMGは撮像面を示しており、この撮像面IMGの位置には、図4に示した撮像素子202が配置されている。
図15は、撮像光学系に高輝度物体の例としての太陽SUNからの強い光が入射することで回折光学素子DOEの回折面で発生した不要回折光が撮像面IMGに到達する様子を示している。また、図16には、絞りSTP(つまりは撮像光学系の射出瞳)のうち、図3に示したG1画素とG2画素に入射する光束が通過する瞳領域P1,P2を示している。この例では、高輝度物体からの光は概ね絞りSTPの片側を通過する。すなわち、不要回折光の大部分が瞳領域P1を通過し、瞳領域P2を通過する不要回折光はほんどない。したがって、G1画素には不要回折光が入射するが、G2画素にはほとんど入射しない。
本実施例において、撮像により生成された一対の視差画像において不要回折光の成分としての不要画像成分を決定する方法を、図17を用いて説明する。図17(a)は、瞳分割を行わない撮像により生成された撮影画像を示す。この撮影画像には、ビル等の建物とその周辺に存在する樹木とが被写体として映っている。また、撮影画像中に黒く針のような形状の部分として示すGSTは、不要光(ゴースト)の画像成分である不要画像成分である。
図17(b)および図10(c)はそれぞれ、瞳領域P1,P2を通過した光束をG1,G2画素群にて光電変換した結果として得られた一対の視差画像を示す。これら一対の視差画像では、被写体(建物および樹木)の画像成分に視差に対応した差が存在する。また、図17(b)に示す視差画像には、針の根元近くから先端まで延びたような形状の不要画像成分GTSが含まれ、図17(c)に示す視差画像には、該根元の部分のような不要画像成分GSTが含まれている。
図17(d)は、これら一対の視差画像の位置合わせ(重ね合わせ)を行った状態の画像(差分画像)を示す。この差分画像には、一対の視差画像が有する差分として、被写体視差成分と不要画像成分GSTとが含まれている。
図17(e)には、図17(d)の差分画像に対して、被写体視差成分を除去する補正処理を行った後に残った不要画像成分を示している。このようにして差分画像における不要画像成分のみを残存させる(分離又は抽出する)処理を行うことで、不要画像成分を決定することができる。
そして、実施例1でも説明した出力すべき画像に対して、決定された不要画像成分を除去または低減する補正処理を行うことで、図17(f)に示すように不要画像成分が概ね無くなった出力画像を得ることができる。
図17に示した処理は、図4に示した撮像装置のシステムコントローラ210および画像処理部204が実施例1(図9)、実施例2(図10)、実施例3(図11、図12)にて説明したフローチャートに従って行う。
本実施例によれば、1回の撮像で得られた複数の視差画像を用いて、不要回折光により形成された不要画像成分を決定することができる。つまり、複数回の撮像を行うことなく撮影画像に含まれる不要画像成分を決定することができる。さらに、撮影条件を用いて不要画像成分の決定を実行するか実行しないかを判定するため、例えば予め不要画像成分が発生しないと分かっている場合には不要な画像処理を行わずに処理速度の低下や誤検出による画質の低下を回避することができる。そして、決定した不要画像成分を良好に除去または低減した高画質の撮影画像を得ることができる。
次に本発明の実施例5について説明する。Ren.Ng, 他5名による「Light Field Photography with a Hand-held Plenoptic Camera」(Stanford Tech Report CTSR 2005-2)では、「Plenoptic Camera」が提案されている。この「Plenoptic Camera」において「Light Field Photography」という手法を用いることで、物体側からの光線の位置と角度の情報を取り込むことができる。
図18には、「Plenoptic Camera」の撮像系の構成を示している。主レンズ(撮影レンズ)301bと開口絞り301aとで構成される撮像光学系301の結像位置にマイクロレンズアレイ301cが配置され、さらにその後方に撮像素子302が配置されている。
マイクロレンズアレイ301cは、例えば点Mのような被写体空間のある一点を通る光線群と、点Mの近傍の点を通る光線とが撮像素子302上で混ざらないようにセパレータの役割をしている。
図18から分かるように、点Mからの上線、主光線および下線はそれぞれ異なる画素によって受光されるため、点Mを通る光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。
また、Todor Georgive, 他1名による「Full Resolution Light Field Rendering」(Adobe Technical Report January 2008)では、光線の位置と角度の情報(Light Field)を取得する方法として、図19および図20に示す手法を提案している。
図19に示す撮像系の構成では、マイクロレンズアレイ301cを主レンズ301bの結像位置よりも後方に配置し、点Mを通る光線群を撮像素子302上に再結像させることで、該光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。また、図20に示す撮像系の構成では、マイクロレンズアレイ301cを主レンズ301bの結像位置よりも前方に配置し、点Mを通る光線群を撮像素子302上に結像させることで、該光線群を光線の角度ごとに分離して取得することができる。いずれの構成も、撮像光学系301の瞳を通過する光束を瞳内での通過領域(通過位置)に応じて分割する点は同じである。
そして、これらの構成では、撮像素子302は、図21に示すように1つのマイクロレンズと1つの受光部とが対になっている従来タイプの撮像素子を用いることができる。
図18に示した撮像光学系301を用いると、図22(a)に示すような画像が得られる。図22(b)には、図22(a)中に多数並んだ円のうち1つを拡大して示している。1つの円は絞りSTPに相当し、その内側は複数の画素Pj(j=1,2,3,…)により分割されている。これにより、1つの円内で瞳の強度分布が得られる。
また、図19および図20に示した撮像光学系301を用いると、図23に示すような視差画像が得られる。図22(a)に示した画像において各円(絞りSTP)内の複数の画素Pjを並べて再構成することによっても、図23に示すような複数の視差画像が得られる。
実施例1〜4で説明したように、ゴーストや不要回折光といった不要光は瞳内で偏りを持って瞳を通過する。このため、本実施例のように瞳を分割して撮像する撮像装置において実施例1〜4で説明した画像処理方法を使用することで、不要画像成分を決定することができる。言い換えれば、実施例1〜4では撮像光学系の瞳を2分割した例を示したが、本実施例はさらに多分割している。
さらに別の例として、図24に示すような複数のカメラを用いて同一被写体を撮像する場合も視差画像が得られるため、実施例1〜4にて説明した画像処理方法を用いることができる。C1,C2,C3は実際には別々の撮像装置であるが、大きな瞳を3つに分割して撮像する一体の撮像装置と見なすことができる。
また、図25に示すように、1つの撮像装置に複数の撮像光学系OSj(j=1,2,3,…)を設けることで瞳分割を行うこともできる。
上記各実施例では、ゴーストや不要回折光等の不要光が画像上に形成した不要画像成分を決定したり除去したりする場合について説明したが、これに限られない。不要画像成分は不要光により形成されるものだけではなく、例えば、撮像素子の画素欠陥や撮像光学系に付着した塵埃によっても形成される。図26(a)には画素欠陥がある場合の視差画像の例を示す。図26(b)には撮像光学系に塵埃が付着したときに得られる視差画像の例を示す。これらの図中において黒く塗りつぶした画素が欠陥画素(機能していない画素)により形成された不要画像成分や、塵埃によって光が遮られることで形成された不要画像成分である。これらの場合にも、視差画像から実施例1〜4と同様の画像処理方法を用いて不要画像成分を決定したり除去したりすることができる。
また、上記各実施例では、不要成分を除去または低減する場合について説明したが、決定した不要成分に関する情報を用いて、別の不要成分を付加する補正処理を行うようにしてもよい。例えば図23に示した複数の視差画像の個々について、ゴースト(不要画像成分)が存在する画像と存在しない画像が発生する。再構成後の画像にもゴーストを残したい場合には、決定したゴーストを各視差画像に付加してもよい。また、再構成した画像に対してゴーストを付加してもよい。
上記各実施例では、本発明の画像処理方法を使用する(画像処理装置を搭載した)撮像装置について説明したが、本発明の画像処理方法は、パーソナルコンピュータにインストールされる画像処理プログラムによっても実施することができる。この場合、パーソナルコンピュータが本発明の画像処理装置に相当する。パーソナルコンピュータは、撮像装置により生成された画像処理前の画像(入力画像)を取り込み(取得し)、画像処理プログラムによって画像処理を行って、その結果得られた画像を出力する。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
高画質の撮影画像を生成可能な画像処理装置および撮像装置を提供することができる。
201 撮像光学系
202 撮像素子
204 画像処理部

Claims (11)

  1. 被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得するステップと、
    少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得するステップと、
    該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を用意し、前記撮影条件情報と前記判定情報を用いて前記不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するステップと、
    前記不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に、前記複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求めるステップと、
    前記差分に含まれる前記被写体の視差成分とは異なる前記不要画像成分を決定するステップとを有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記視差画像から被写体までの距離に関する情報を生成するステップを有し、
    前記不要画像成分を決定する前記画像処理を行うと判定された場合に、前記距離に応じて前記視差画像の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記視差画像内の高輝度領域の検出を行うステップと、
    該高輝度領域の検出結果と前記撮影条件情報とから前記不要画像成分を決定する前記画像処理を行うか否かを判定するステップを有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記視差画像内の高輝度領域の位置を検出するステップと、
    前記不要画像成分を決定する対象の領域を決定するステップと、
    前記高輝度領域の検出結果と前記撮影条件情報から前記不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを判定するステップとを有し、
    前記不要画像成分を決定する前記画像処理を行うと判定された場合に、前記対象の領域内において前記不要画像成分を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記複数の視差画像は、
    前記撮像光学系の瞳のうちそれぞれ異なる領域を通過した複数の光束を撮像素子における互いに異なる画素に導いて光電変換を行わせる撮像装置により生成された画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 前記複数の視差画像は、
    前記撮像光学系の瞳のうちそれぞれ異なる領域からの光束を光電変換する複数の画素対と、該画素対ごとに1つずつ設けられたマイクロレンズとを含む撮像素子とを有する撮像装置により生成された画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 前記複数の視差画像を用いて、前記不要画像成分を除去または低減した出力画像を生成するステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  8. 前記不要画像成分に関する情報を用いて、前記視差画像に別の不要画像成分を付加する補正処理を行うステップをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  9. 被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得する画像取得部と、
    少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得する撮影条件情報取得部と、
    該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を有し、前記撮影条件情報と前記判定情報を用いて前記不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定する判定部と、
    前記不要画像成分を決定する前記画像処理を行うと判定された場合に、前記複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求める差分演算部と、
    前記差分に含まれる前記被写体の視差成分とは異なる前記不要画像成分を決定する不要画像成分決定部とを有することを特徴とする画像処理装置。
  10. 被写体の撮像により互いに視差を有する複数の視差画像を生成する撮像系と、
    請求項9に記載の画像処理装置とを有することを特徴とする撮像装置。
  11. コンピュータに、
    被写体の撮像により生成された互いに視差を有する複数の視差画像を取得するステップと、
    少なくとも撮像光学系の焦点距離および絞り値に関する撮影条件情報を取得するステップと、
    該撮影条件情報に基づいて不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するための判定情報を用意し、前記撮影条件情報と前記判定情報を用いて前記不要画像成分を決定する画像処理を行うか否かを決定するステップと、
    前記不要画像成分を決定する画像処理を行うと判定された場合に、前記複数の視差画像の位置合わせを行って該複数の視差画像の差分を求めるステップと、
    前記差分に含まれる前記被写体の視差成分とは異なる前記不要画像成分を決定するステップとを有する画像処理を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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