JP5283614B2 - 喫煙具 - Google Patents

Description

本発明は、喫煙具（例えば、シガレット）などのタバコ製品に関する。

シガレットなどの一般的な喫煙具は、実質的に円柱ロッド状構造を有し、包装紙に包まれた１充填（ｃｈａｒｇｅ）、１巻き又は１列（ｃｏｌｕｍｎ）の（例えば、刻み充填剤（ｃｕｔ ｆｉｌｌｅｒ）型）刻みタバコなどの喫煙用材料を含み、それによっていわゆる「喫煙ロッド」、「タバコロッド」又は「シガレットロッド」を形成する。通常、シガレットは、タバコロッドと末端同士が位置合わせされた円柱状フィルターエレメントを有する。好ましくは、フィルターエレメントは、「プラグラップ」として知られる紙材料によって包囲された可塑化酢酸セルローストウを含む。ある種のフィルターエレメントは、多価アルコールを含み得る。例えば、ＵＫ Ｐａｔ． Ｓｐｅｃ． ７５５，４７５を参照されたい。ある種のシガレットは、複数のセグメントを有するフィルターエレメントを含み、これらのセグメントの１つは、活性炭粒子を含み得る。例えば、Ｂｌａｋｌｅｙ他、米国特許第５，３６０，０２３号、及びＶｅｌｕｚ、同６，５３７，１８６号を参照されたい。好ましくは、フィルターエレメントは、「チップペーパー」として知られる包囲ラッピング材料を用いて、タバコロッドの一端に取り付けられている。吸い込まれる主流煙を周囲の空気で希釈するために、チップ材料及びプラグラップに穿孔することも望ましい。シガレット及びその種々の部品は、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， Ｄａｖｉｓ ｅｔ ａｌ．（Ｅｄｓ．）（１９９９）に記載されている。シガレットは、喫煙者が、その一端に点火し、タバコロッドを燃焼させることによって使用される。次いで、喫煙者は、シガレットの反対端（例えば、フィルター端）を吸うことによって、彼／彼女の口に主流煙を受ける。

近年、主流煙の組成を変える種々の方法が提案されてきた。Ｂｅｒｅｍａｎ、国際公開第０２／３７９９０号は、シガレットによって発生する煙中のある種の化合物の量を低減するために、金属粒子及び／又は炭素質粒子をシガレットの喫煙用材料に混合し得ることを示唆している。Ｎｅｓｔｏｒ他、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号は、タバコロッドが、グリセリンなどのエアロゾル形成材料と組み合わせたタバコ充填剤を含み得ることを示唆している。Ｓｈａｆｅｒ他、米国特許第６，８７４，５０８号は、炭酸水素カリウム、塩化ナトリウム、リン酸カリウムなどの添加剤で処理された先端部分を有する紙巻きタバコロッドを有するシガレットを提案している。

種々のタバコ代替材料が提案され、種々のタイプのタバコ代替材料の相当な一覧表がＲａｉｎｅｒ他、米国特許第４，０７９，７４２号、及びＷｈｉｔｅ他、同４，７７１，７９５号に記載されている。燃焼して、タバコの煙に類似した煙を発生する充填剤として、非タバコ材料（例えば、レタスの葉などの乾燥野菜の葉）を使用したある種のシガレット型製品が、「Ｃｕｂｅｂｓ」、「Ｔｒｉｕｍｐｈ」、「Ｊａｚｚ」及び「Ｂｒａｖｏ」の商品名で市販されている。例えば、Ｔｏｒｉｇｉａｎ、米国特許第４，７００，７２７号に記載のタイプの材料を参照されたい。また、商品名「Ｃｙｔｒｅｌ」及び「ＮＳＭ」のタバコ代替材料が、１９７０年代に欧州で発売された。提案された合成タバコ代替材料、タバコ及び他の成分を含む喫煙用材料、並びにこれらの材料を含むシガレットの代表的なタイプは、英国特許第１，４３１，０４５号、並びにＢｅｎｎｅｔｔ、米国特許第３，７３８，３７４号、Ｗｅｂｓｔｅｒ、同３，８４４，２９４号、Ｇｉｂｓｏｎ他、同３，８７８，８５０号、Ｍｉａｎｏ他、同３，９３１，８２４号、Ｂｏｙｄ他、同３，９４３，９４１号、Ｂｏｙｄ他、同４，０４４，７７７号、Ｍｉａｎｏ他、同４，２３３，９９３号、Ｅｈｒｅｔｓｍａｎｎ他、同４，２８６，６０４号、Ｈａｒｄｗｉｃｋ他、同４，３２６，５４４号、Ｌａｗｒｅｎｃｅ他、同４，９２０，９９０号、Ｂｏｌｔ、同５，０４６，５１４号、Ｇｅｎｔｒｙ他、同５，０７４，３２１号、Ｍｏｎｔｏｙａ他、同５，０９２，３５３号、Ｓａｉｔｏ他、同５，７７８，８９９号、ＭｃＡｄａｍ、同６，３９７，８５２号、及びＭｃＡｄａｍ、同６，４０８，８５６号に記載されている。また、タバコ及び他の成分を含む種々のタイプの高度加工喫煙用材料が、Ｌｕｋｅ、米国特許第４，８２３，８１７号、Ｔａｍｏｌ他、同４，８７４，０００号、Ｌｕｋｅ、同４，９７７，９０８号、Ｌｕｋｅ他、同５，０７２，７４４号、Ｗｈｉｔｅ他、同５，８２９，４５３号、及びＷｈｉｔｅ他、同６，１８２，６７０号に記載されている。

あるタイプの同軸又は同心型喫煙具が提案された。長軸方向に延在する他の材料からなる核を包むタバコ喫煙用材料を含むシガレット型喫煙具が提案された。ＵＫ Ｐａｔ． Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ ２，０７０，４０９は、ロッドの長さの少なくとも主要な部分にわたって延在する少なくとも１本のフィラメントを有する喫煙材料のロッドを有する喫煙具を提案している。Ｔｈｏｒｎｔｏｎ、米国特許第３，６１４，９５６号は、タバコ喫煙材料でできた環状外側部分と、吸収材料でできた中心円柱状核とを有する喫煙具を提案している。Ｒａｉｎｅｒ他、米国特許第４，２１９，０３１号は、タバコで包囲された炭化繊維の中心核を有する喫煙具を提案している。Ｎｉｃｈｏｌｓ他、米国特許第６，８２３，８７３号は、タバコで包囲された着火要素を含むシガレットを提案している。タバコは、複合外装材に包まれている。シガレット型喫煙具の１タイプは、何らかの他の材料の長軸方向に延在する環（ａｎｎｕｌｕｓ）に囲まれたタバコ喫煙用材料のロッドを含む。例えば、Ｗｈｉｔｅ他、米国特許第５，１０５，８３８号は、通常はラッピング材料の層で包囲された喫煙用材料のロッドを提案している。ラッピング材料は、断熱材料（例えば、ガラスフィラメント又は繊維）で包囲されている。Ｓｎａｉｄｒ他、国際公開第９８／１６１２５号は、管状セラミックカートリッジに合うように設計された極めて薄いシガレットで構成された喫煙装置を提案している。

多数の参考文献が、香りの高い蒸気、可視エアロゾル、又は香りの高い蒸気と可視エアロゾルの混合物を発生するタイプの種々の喫煙具を提案している。提案されたタイプの喫煙具の一部は、管状区域、又は長軸方向に延在する気道を含む。例えば、Ｅｌｌｉｓ他、米国特許第３，２５８，０１５号、Ｅｌｌｉｓ他、同３，３５６，０９４号、Ｍｏｓｅｓ、同３，５１６，４１７号、Ｌａｎｚｅｌｌｏｔｔｉ他、同４，３４７，８５５号、Ｂｏｌｔ他、同４，３４０，０７２号、Ｂｕｒｎｅｔｔ他、同４，３９１，２８５号、Ｒｉｅｈｌ他、同４，９１７，１２１号、Ｌｉｔｚｉｎｇｅｒ、同４，９２４，８８６号、及びＨｅａｒｎ他、同５，０６０，６７６号に記載のタイプの喫煙具を参照されたい。これらのタイプの喫煙具の多くが、燃焼して、エアロゾルを生成する、及び／又はエアロゾル形成材料を加熱する、可燃性燃料源を使用している。例えば、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許第４，７１４，０８２号、及びＷｈｉｔｅ他、同４，７７１，７９５号に引用された背景技術を参照されたい。これらの特許を参照によりその全体を本明細書に組み込む。例えば、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、米国特許第４，７５６，３１８号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同４，７１４，０８２号、Ｗｈｉｔｅ他、同４，７７１，７９５号、Ｓｅｎｓａｂａｕｇｈ他、同４，７９３，３６５号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同４，９１７，１２８号、Ｋｏｒｔｅ、同４，９６１，４３８号、Ｓｅｒｒａｎｏ他、４，９６６，１７１号、Ｂａｌｅ他、同４，９６９，４７６号、Ｓｅｒｒａｎｏ他、同４，９９１，６０６号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，０２０，５４８号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，０３３，４８３号、Ｓｃｈｌａｔｔｅｒ他、同５，０４０，５５１号、Ｃｒｅｉｇｈｔｏｎ他、同５，０５０，６２１号、Ｌａｗｓｏｎ、同５，０６５，７７６号、Ｎｙｓｔｒｏｍ他、同５，０７６，２９６号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，０７６，２９７号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，０９９，８６１号、Ｄｒｅｗｅｔｔ他、同５，１０５，８３５号、Ｂａｒｎｅｓ他、同５，１０５，８３７号、Ｈａｕｓｅｒ他、同５，１１５，８２０号、Ｂｅｓｔ他、同５，１４８，８２１号、Ｈａｙｗａｒｄ他、同５，１５９，９４０号、Ｒｉｇｇｓ他、同５，１７８，１６７号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，１８３，０６２号、Ｓｈａｎｎｏｎ他、同５，２１１，６８４号、Ｄｅｅｖｉ他、同５，２４０，０１４号、Ｎｉｃｈｏｌｓ他、同５，２４０，０１６号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，３４５，９５５号、Ｒｉｇｇｓ他、同５，５５１，４５１号、Ｂｅｎｓａｌｅｍ他、同５，５９５，５７７号、Ｂａｒｎｅｓ他、同５，８１９，７５１号、Ｍａｔｓｕｕｒａ他、同６，０８９，８５７号、Ｂｅｖｅｎ他、同６，０９５，１５２号、Ｂｅｖｅｎ、同６，５７８，５８４号、及びＤｏｍｉｎｇｕｅｚ、同６，７３０，８３２号に記載のタイプの喫煙具を参照されたい。また、炭素燃料要素を用いたあるタイプのシガレットが、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Εｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されている。例えば、Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ， Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）及びＩｎｈａｌａｔｉｏｎ Ｔｏｘｉｃｏｌｏｇｙ， １２：５， ｐ．１−５８（２０００）に記載のタイプのシガレットを参照されたい。より最近では、これらのタイプのシガレットの炭素燃料要素は、金属及び金属酸化物の超微粒子を含み得ることが示唆されている。例えば、参照により本明細書に組み込むＢａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許出願公開第２００５／０２７４３９０号を参照されたい。

化学又は電気的熱源から生成される熱にタバコ又は加工タバコを供することによって香りの高い蒸気を発生するタイプの喫煙具などの更に別のタイプの喫煙具が、Ｃｈａｒｄ他、米国特許第４，８４８，３７４号、Ｂｒｏｏｋｓ他、同４，９４７，８７４号、Ｄｅｅｖｉ他、同５，１４６，９３４号、Ｄｅｅｖｉ、同５，２２４，４９８号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，２８５，７９８号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，３５７，９８４号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，５９３，７９２号、Ｃｏｕｎｔｓ、同５，３６９，７２３号、Ｃｏｌｌｉｎｓ他、同５，８６５，１８５号、Ａｄａｍｓ他、同５，８７８，７５２号、Ｄｅｅｖｉ他、同５，８８０，４３９号、Ｂａｇｇｅｔｔ他、同５，９１５，３８７号、Ｗａｔｋｉｎｓ他、同５，９３４，２８９号、及びＷｈｉｔｅ、同６，１６４，２８７号、並びにＢａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許出願公開第２００５／００１６５４９号に記載されている。電気エネルギーを使用して熱を発生する喫煙具の１タイプが、「Ａｃｃｏｒｄ」の商品名でＰｈｉｌｉｐ Ｍｏｒｒｉｓ Ｉｎｃ．によって市販されている。

タバコの香りのする蒸気又はタバコの香りのする可視エアロゾルを発生するタバコ代替材料を使用する喫煙具、及びタバコ刻み充填剤以外の熱源を使用する喫煙具は、広範な商業的成功を収めていない。しかし、かなりの量の不完全燃焼も熱分解生成物も生成せずに、従来の喫煙の利益及び利点の多くを喫煙者に提供し得る、美的に優れた喫煙具を提供することが極めて望ましい。

発明の要旨
本発明は、喫煙具、特にシガレットなどのロッド状喫煙具に関する。喫煙具は、点火端（すなわち、上流端）と吸い口（すなわち、下流端）を備える。この喫煙具は、（ｉ）熱発生セグメントと、（ｉｉ）熱発生セグメントの下流に位置するエアロゾル発生領域又はセグメントとを含むエアロゾル発生系を更に備える。最も好ましくは、熱発生セグメントは、可燃性炭素燃料要素を含む短い熱源を有する。エアロゾル発生領域は、エアロゾル形成材料（例えば、グリセリン及び香料）を含む。吸い口ピース又はセグメントは、喫煙具の吸い口に位置して、喫煙具が喫煙者の口に入るようにすることができ、また、喫煙者によって吸い込まれるようにすることができる。好ましくは、吸い口ピースは、フィルターエレメントの形態である。必要に応じて、タバコ刻み充填剤、ひだの付いた（ｇａｔｈｅｒｅｄ）タバコ紙、他のタイプの香り源材料などの材料の少なくとも１つのセグメントが、吸い口ピースとエアロゾル発生領域の間に位置し得る。一実施形態においては、喫煙具は、吸い口ピースと、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長さの少なくとも一部と、フィルターとエアロゾル発生セグメントの間に位置する任意のセグメントとの、長軸方向に延在する表面にわたって延在する包装材（例えば、単一の外装紙（ｐａｐｅｒ ｏｕｔｅｒ ｏｖｅｒｗｒａｐ））を有する。別の実施形態においては、喫煙具は、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長さの少なくとも一部と、エアロゾル発生領域の下流に位置する任意のセグメントの少なくとも一部との、長軸方向に延在する表面にわたって延在する包装材（例えば、単一の外装紙）を有し、それによってシガレットロッドを形成する。シガレットロッドは、チップタイプの材料及び配置によって、フィルターエレメントに接続され、又は取り付けられている。

熱発生セグメントの上流（例えば、喫煙具の先端点火端（ｅｘｔｒｅｍｅ ｌｉｇｈｔｉｎｇ ｅｎｄ））には、点火及び燃焼しようとする喫煙用材料を含む、長軸方向に延在するセグメントが位置していてもよい。喫煙用材料の燃焼によって発生するエアロゾルは、喫煙具の吸い口を経由して、喫煙者の口に吸い込まれる。エアロゾル発生系は、点火端セグメントと吸い口ピースの間に位置する。エアロゾル発生系の熱発生セグメントは、点火端セグメントの下流に隣接する。喫煙具の使用中に、点火端セグメント又は喫煙可能セグメント内の喫煙用材料の燃焼によって、熱発生セグメントの可燃性燃料要素が着火し得るように、点火端セグメントは熱発生セグメントと熱交換関係にある。熱発生セグメントの下流にあり、熱発生セグメントと熱交換関係にある、エアロゾル発生領域又はセグメント。必要に応じて、タバコ刻み充填剤、ひだの付いたタバコ紙、他のタイプの香り源材料などの材料の少なくとも１つのセグメントが、吸い口ピースとエアロゾル発生領域の間に位置し得る。一実施形態においては、喫煙具は、吸い口ピースと、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントと、フィルターとエアロゾル発生セグメントの間に位置する任意のセグメントと、点火端セグメントの長さの少なくとも一部との、長軸方向に延在する表面にわたって延在する包装材（例えば、単一の外装紙）を有する。別の実施形態においては、喫煙具は、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントと、点火端セグメントの長さの少なくとも一部と、エアロゾル発生領域の下流に位置する任意のセグメントの少なくとも一部との、長軸方向に延在する表面にわたって延在する包装材（例えば、単一の外装紙）を有し、それによってシガレットロッドを形成する。シガレットロッドは、チップタイプの材料及び配置によって、フィルターエレメントに接続され、又は取り付けられている。

本発明の好ましいシガレットは、その先端点火端の短い領域を除いて、最外側の包装材料（ｏｖｅｒｗｒａｐ ｍａｔｅｒｉａｌ）の単一層を有するシガレットロッド部を有する。したがって、美的に優れたシガレットロッド部を有するシガレットが提供される。すなわち、好ましいシガレットでは、その先端点火端の短い領域を除いて、シガレットは、シガレットロッドラッピング材料の単一外層であるように見えるものを有する。

本発明は、本発明に記載のタイプの喫煙具を生産又は製造若しくは組み立てる仕方及び方法にも関する。したがって、美的に優れた喫煙具を製造する仕方及び方法を提供する。

本発明の更なる特徴及び効果を以下の更に詳細な説明に記載する。

図１から図１３は、本発明の喫煙具の長軸方向の断面図を提供する。

発明の詳細な説明
種々の喫煙具、その種々の部品の配置並びにこれらの喫煙具が包装部品を含む仕方に関係する本発明の態様及び実施形態を、図１から１３を参照して説明する。図全体を通して、類似部品を類似の数値名称で表す。種々の図では、種々の喫煙具及び喫煙具部品の種々のラッピング材料及び包装材の厚さが拡大されている。最も好ましくは、ラッピング材料及び包装部品は、喫煙具及び喫煙具部品にきつく巻かれて、ぴったりと合い、美的に優れた外観を与える。

図１を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。喫煙具１０は、ロッド状の形状を有し、点火端１４と吸い口１８を備える。

点火端１４には、喫煙用材料２６を含み、長軸方向に延在する、略円柱状の喫煙用点火端セグメント２２が位置する。代表的な喫煙用材料２６は、植物由来の材料（例えば、刻み充填剤型のタバコ材料）であり得る。例示的な円柱状喫煙用点火端セグメント２２は、紙ラッピング材料３０で包まれ、又は紙ラッピング材料３０内にあり、紙ラッピング材料３０で包囲された、１充填又は１巻きの喫煙用材料２６（例えば、タバコ刻み充填剤）を含む。したがって、円柱状喫煙用点火端セグメント２２の長軸方向に延在する外面は、ラッピング材料３０によって設けられる。好ましくは、セグメント２２の両端は開口して、喫煙用材料２６が露出している。喫煙用点火端セグメント２２は、喫煙用材料２６及びラッピング材料３０がその全長に沿って各々延在するように構成し得る。

喫煙用点火端セグメント２２の下流には、長軸方向に延在する略円柱状の熱発生セグメント３５がある。熱発生セグメント３５は、断熱材４２で包囲された熱源４０を含む。断熱材４２は、ラッピング材料４５で同軸状に取り囲まれている。

熱源４０は、典型的には、可燃性燃料要素を有する。可燃性燃料要素は、略円柱状であり、可燃性炭素質材料を含む。炭素質材料は、一般に、高炭素含量を有する。好ましい炭素質材料は、主に炭素からなり、乾燥重量基準で、典型的には約６０パーセントを超える炭素含量、一般には約７０パーセントを超える炭素含量、しばしば約８０パーセントを超える炭素含量、頻繁には約９０パーセントを超える炭素含量を有する。燃料要素は、可燃性炭素質材料以外の成分（例えば、タバコ粉末、タバコ抽出物などのタバコ成分；矯臭剤；塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸ナトリウムなどの塩；熱に安定なグラファイト繊維；酸化鉄粉末；ガラスフィラメント；炭酸カルシウム粉末；アルミナ顆粒；アンモニア塩などのアンモニア源及び／又はガーゴム、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウムなどの結合剤）を含み得る。代表的な燃料要素は、長さ約１２ｍｍ及び全外径約４．２ｍｍである。代表的な燃料要素は、粉砕炭素質材料又は炭素質材料粉末を用いて押し出すことができ、又は配合することができ、乾燥重量基準で、約０．５ｇ／ｃｍ^３を超える密度、しばしば約０．７ｇ／ｃｍ^３を超える密度、頻繁には約１ｇ／ｃｍ^３を超える密度を有する。例えば、Ｒｉｇｇｓ他、米国特許第５，５５１，４５１号に記載の燃料要素成分、配合及び設計のタイプを参照されたい。

断熱材４２の代表的層は、ガラスフィラメント又は繊維を含み得る。断熱材４２は、喫煙具１０内の所定の位置に熱源４０を堅固に維持する助けとなるジャケットとして作用し得る。断熱材４２は、不織布ガラスフィラメントの内層又は内側マット４７、再構成（ｒｅｃｏｎｓｔｉｔｕｔｅｄ）タバコ紙４８の中間層、及び不織布ガラスフィラメント４９の外層を含む、多層成分として設け得る。好ましくは、熱発生セグメント３５の両端は開口して、熱源４０及び断熱材４２が隣接セグメントに露出している。熱源４０とその周囲の断熱材４２は、両方の材料の長さが同一の広がりを持つ（すなわち、断熱ジャケット４２の両端が、熱源４０のそれぞれの末端と、特に熱発生セグメントの下流端において、同一平面を成す）ように構成し得る。必ずしも好ましくはないが、断熱材４２は、熱源４０の一端又は両端よりもわずかに（例えば、約０．５ｍｍから約２ｍｍ以上）延在していてもよい。さらに、喫煙具１０の使用中に喫煙用点火端セグメント２２が燃焼して発生する煙は、喫煙者が吸い口１８を吸う間に、熱発生セグメント３５を容易に通過することができる。

熱発生セグメント３５は、熱発生セグメント３５と喫煙用点火端セグメント２２の末端同士が軸方向に整列するように、喫煙用点火端セグメント２２の下流端に隣接して、好ましくは接触して、位置する。熱発生セグメント３５と喫煙用点火端セグメント２２が近接していると、（例えば、喫煙用点火端セグメント２２内の燃焼している喫煙用材料の作用によって、熱発生セグメント３５の熱源が着火するように作用するように）適切な熱交換関係を与える。喫煙用セグメント２２と熱発生セグメント３５の外側断面形状及び寸法は、喫煙具の長軸を横切る方向に見ると、本質的に同一であり得る（例えば、どちらのセグメントも、各々本質的に同じ直径を有する円柱形状を有するように見える。）。

燃焼前の熱発生セグメント３５の断面形状及び寸法は、変動し得る。好ましくは、熱源４０の断面積は、熱発生セグメント３５の総断面積の約１０パーセントから約３５パーセントを占め、しばしば約１５パーセントから約２５パーセントを占める。一方、（断熱材４２と関連外側ラッピング材料を含む）外側又は包囲領域の断面積は、熱発生セグメント３５の総断面積の約６５パーセントから約９０パーセント、しばしば約７５パーセントから約８５パーセントを占める。例えば、外周約２４ｍｍから約２６ｍｍの円柱状シガレットの場合、代表的な熱源４０は、外径約２．５ｍｍから約５ｍｍ、しばしば約３ｍｍから約４．５ｍｍの略環状の断面形状を有する。

熱発生セグメント３５の下流には、長軸方向に延在する円柱状エアロゾル発生セグメント５１がある。エアロゾル発生セグメント５１は、基体材料５５を含む。基体材料５５は、エアロゾル形成剤又は材料（図示せず）の担体として作用する。例えば、エアロゾル発生セグメント５１は、加工助剤、矯臭剤及びグリセリンを含む再構成タバコ材料を有し得る。

基体材料５５の代表的なラッピング材料５８は、熱伝導性を有し得、金属若しくは金属箔（例えば、アルミニウム）管の形態、又は紙から成る外面と金属箔から成る内面とを有する積層材料の形態を有し得る。例えば、エアロゾル発生セグメント５１に含まれるエアロゾル形成成分を揮発させるために、金属箔は、熱発生セグメント３５からエアロゾル発生セグメント５１に熱を伝導することができる。

基体材料５５は、刻み充填剤型の香り豊かな芳香タバコの混合物から得ることができる。これらのタバコは、エアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤で処理することができる。基体材料は、刻み充填剤型の加工タバコ（例えば、キャストシート又は製紙タイプのプロセスによって製造される再構成タバコ）から得ることができる。加工タバコは、エアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤で処理することができ、又はエアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤を含むように加工することができる。エアロゾル発生セグメントのラッピング材料の内部金属表面は、エアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤の担体として作用し得る。例えば、エアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤は、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウム、ガーゴム、エチルセルロース、デンプンなどのポリマーフィルム形成剤を用いて、紙とアルミ箔の積層物の内部金属表面上に形成されたフィルムに含ませることができる。また、エアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤は、エアロゾル発生セグメント内のタバコ充填剤全体に分散し得る複数の金属片によって保持することができる。例えば、エアロゾル形成材料を、約１０から約２０枚の熱伝導性材料（例えば、薄いアルミ箔）の表面に保持することができる。各細片は、幅約１ｍｍから約２ｍｍ、長さ約１０ｍｍから約２０ｍｍである。また、エアロゾル発生セグメントの部品は、吸収性の炭素、アルミナなどの粒子を含む紙など、ひだの付いた、又は切り刻んだ、紙タイプの材料によって保持されたエアロゾル形成材料及び／又は少なくとも１種類の矯臭剤を含み得る。

エアロゾル発生セグメント５１の上記部品は、ラッピング材料５８内にあり得、また、ラッピング材料５８で包囲され得る。ラッピング材料５８は、喫煙具１０の上流端１４から（例えば、熱発生セグメント３５から）エアロゾル発生セグメント５１の部品への熱伝達を促進するように手直しすることができる。すなわち、エアロゾル発生セグメント５１と熱発生セグメント３５は、互いに熱交換関係で構成し得る。熱交換関係は、熱源からの十分な熱をエアロゾル形成領域に供給して、エアロゾル形成のためにエアロゾル形成材料を揮発させるようなものである。一部の実施形態においては、熱交換関係は、これらのセグメントを互いに近接して配置することによって得られる。熱交換関係は、熱源４０の近傍からエアロゾル発生セグメント５１が占める領域又はその周囲に熱伝導性材料を延在させることによって得ることもできる。

好ましい喫煙具では、エアロゾル発生セグメント５１の両端が開口して、その基体材料５５が露出している。喫煙具の使用中に喫煙用点火端セグメント２２を燃焼させることによって生成されるエアロゾルの成分は、吸い口１８を吸う間に、エアロゾル発生セグメント５１を容易に通過し得る。

合わせて、熱発生セグメント３５とエアロゾル発生セグメント５１は、エアロゾル発生系６０を形成する。エアロゾル発生セグメント５１は、これらのセグメント５１、３５の末端同士が軸方向に整列するように、熱発生セグメント３５の下流端に隣接して位置する。すなわち、これらのセグメントは、互いに物理的に分離している。これらのセグメントは、互いに接触し得、又はわずかに相隔たる関係で位置し得る。これらのセグメントの外側断面形状及び寸法は、喫煙具の長軸１０を横切る方向に見ると、本質的に同一であり得る。これらの部品の物理的配置は、喫煙具１０の使用中に熱源が活性化（例えば、燃焼）される時間を通して、（例えば、伝導性及び対流性熱伝達を含む手段によって）熱源４０から隣接基体材料５５に熱が伝達されるようなものである。

エアロゾル発生系６０と点火端セグメント２２の各部品は、結合され、包装材料６４によって所定の位置に固定されている。例えば、紙ラッピング材料又は積層紙タイプ材料は、熱発生セグメント３５、エアロゾル発生セグメント５１の長軸方向に延在する外面の少なくとも一部、及び熱発生セグメントに隣接する点火端セグメント２２の少なくとも一部の各々を包囲する。包装材料６４の内面は、熱発生セグメント３５の外側ラッピング材料４５の外面、エアロゾル発生セグメント５１の外側ラッピング材料５８の外面、及び点火端セグメント２２の外側ラッピング材料３０の外面に、適切な接着剤を用いて固定されている。好ましくは、包装材料６４は、点火端セグメント２２の長さのかなりの部分にわたって延在する。例えば、包装材料６４は、点火端セグメントの先端点火端をわずかに超えて（例えば、点火端セグメントの末端を最高約２ｍｍ超えて）、又は図１に示すように、点火端セグメントの先端点火端からわずかに引っ込んで（例えば、点火端セグメントの末端から最高約５ｍｍ）、点火端セグメントの全長にわたって延在し得る（例えば、点火端セグメントの末端と実質的に同一平面を成す。）。必要に応じて、点火端セグメントを超えて延在する包装材の部分は、スリット又は溝を含み、所望のとおりに、シガレットの先端点火端上で包装材を折りたたむ助けとなり得、また、シガレットの点火端をふさいでもよい。或いは、包装材の拡張部分をかしめて、点火端をふさいでもよい。拡張部分をシガレットの末端から切断してもよい。好ましくは、包装材料６４は、エアロゾル発生セグメント５１の長さのかなりの部分にわたって延在する。包装材料の選択、及び包装材料が点火端の手前で、又は点火端を超えて延在する程度は、シガレットの適切な性能を可能にするように選択される。すなわち、これらの因子は、点火端喫煙可能セグメント又は点火端熱発生セグメントの所望の燃焼度を可能にするものである。これらのセグメントがわずかに相隔たる関係で位置するときには、包装材料をこれらのセグメントの周囲により堅固に巻き付けることが望ましい場合もある。必要に応じて、Ｓｈａｆｅｒ他、米国特許第６，８７４，５０８号に記載のように、包装材料６４及び他の適切なラッピング材料を、適切な領域において処理することができる。それによって、単一の包装材料を用いてこれら３つのセグメントを組み合わせて、シガレットロッドを用意する。好ましくは、単一の包装材料は、シガレットロッドの長さの主な部分、しばしば実質的に全部を覆う。

喫煙具１０は、その吸い口１８に位置する適切なマウスピース、例えば、フィルターエレメント６５を更に備える。フィルターエレメント６５は、フィルターエレメントとエアロゾル発生セグメント５１の末端同士が軸方向に整列し、接触するように、エアロゾル発生セグメント５１の一端に隣接するシガレットロッドの一端に位置する。好ましくは、これらのセグメント５１、６５の概略の断面形状及び寸法は、喫煙具の長軸を横切る方向に見ると、本質的に同一である。フィルターエレメント６５は、その長軸方向に延在する表面に沿って、包囲するプラグラップ材料７２で包装されたフィルター材料７０（例えば、可塑化酢酸セルローストウ）を含む。フィルターエレメント６５の両端は開口して、エアロゾルが通過することができる。

エアロゾル発生系６０は、チップ材料７８を用いてフィルターエレメント６５に取り付けられている。チップ材料７８は、フィルターエレメント６５の全長とエアロゾル発生系６０の隣接領域とを包囲する。チップ材料７８の内面は、プラグラップ７２の外面、及びエアロゾル発生系６０のシガレットロッド包装材又は外側ラッピング材料６４の外面に、適切な接着剤を用いて固定することができる。したがって、包装材で覆われていないエアロゾル発生系の領域は、チップ材料で覆われており、見ることが困難である。包装材料６４は、エアロゾル発生セグメントの全長にわたって延在し、又は図１に示すように、エアロゾル発生セグメントの先端点火端からわずかに（例えば、チップ材料が、包装材で覆われていないシガレットロッドの領域上に重なるように、エアロゾル発生セグメントの末端から十分な距離）引っ込んでいる。したがって、単層包装材を有するように見える、美的に優れたシガレットロッドが提供される。また、単層包装材を有するように見える、シガレットロッドの先端に付いたフィルターエレメントを有する、美的に優れたフィルター付き（ｆｉｌｔｅｒｅｄ）シガレットが提供される。

喫煙具は、その各々がフィルターエレメントのチップ材料７８及びプラグラップ材料７２を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段を備えることができる。

燃焼前のシガレット全体の寸法は、変動し得る。典型的には、シガレットは、外周約２０ｍｍから約２７ｍｍ、しばしば約２２ｍｍから約２５ｍｍ、全長約７０ｍｍから約１３０ｍｍ、一般に約８０ｍｍから約１２０ｍｍ、しばしば約８３ｍｍから約１００ｍｍの円柱状ロッドである。喫煙用点火端セグメントは、典型的には、長さが少なくとも約３ｍｍ、一般に少なくとも約５ｍｍ、しばしば少なくとも約８ｍｍ、頻繁には少なくとも約１０ｍｍであるが、典型的には、長さが約３０ｍｍ以下、一般に約２５ｍｍ以下、しばしば約２０ｍｍ以下、頻繁には約１５ｍｍ以下である。典型的なフィルターエレメントは、長さが約１０ｍｍ、しばしば少なくとも約１５ｍｍであるが、一般に約４０ｍｍ以下、しばしば約３５ｍｍ以下である。エアロゾル発生系６０の全長は変動し得るが、典型的には約２０ｍｍから約６５ｍｍ、一般に約２５ｍｍから約４０ｍｍである。エアロゾル発生系の熱発生セグメント３５は、典型的には、長さ約５ｍｍから約３０ｍｍ、一般に約１０ｍｍから約１５ｍｍであり、エアロゾル発生系６０のエアロゾル発生セグメント５１は、典型的には、全長約１０ｍｍから約６０ｍｍ、一般に約２０から約３０ｍｍである。

喫煙用点火端セグメント２２の製造に使用される喫煙用材料２６の量は、変動し得る。典型的には、主にタバコ刻み充填剤から製造される喫煙用点火端セグメント２２は、乾燥重量基準で、タバコ材料の少なくとも約２０ｍｇ、一般に少なくとも約５０ｍｇ、しばしば少なくとも約７５ｍｇ、頻繁には少なくとも１００ｍｇを含む。典型的には、主にタバコ刻み充填剤から製造される喫煙用点火端セグメントは、乾燥重量基準で、タバコ材料の最高約４００ｍｇ、一般に最高約３５０ｍｇ、しばしば最高約３００ｍｇ、頻繁には最高２５０ｍｇを含む。主にタバコ刻み充填剤から製造されるある喫煙用点火端セグメントは、乾燥重量基準で、タバコ材料の約８５ｍｇ未満、しばしば約６０ｍｇ未満、さらには約３０ｍｇ未満を含み得る。喫煙用点火端セグメント内の喫煙用材料の充填密度は、典型的には、燃料要素の密度よりも低い。喫煙用材料が刻み充填剤の形態であるときには、喫煙用点火端セグメント内の喫煙用材料の充填密度は、約４００ｍｇ／ｃｍ^３未満、一般に約３５０ｍｇ／ｃｍ^３未満であるのに対して、喫煙用点火端セグメント内のタバコ材料の充填密度は、約１００ｍｇ／ｃｍ^３を超え、しばしば約１５０ｍｇ／ｃｍ^３を超え、頻繁には約２００ｍｇ／ｃｍ^３を超え得る。好ましくは、喫煙用点火端セグメント２２は、専ら喫煙用材料からなり、炭素燃料要素成分を含まない。

エアロゾル発生セグメント５１に使用されるエアロゾル形成剤と基体材料５５の混合量は、変動し得る。基体材料は、通常、エアロゾル発生セグメント５１の適切な区域（例えば、そのラッピング材料５８内の領域）を約４００ｍｇ／ｃｍ^３未満、一般に約３５０ｍｇ／ｃｍ^３未満の充填密度で満たすように使用され、エアロゾル発生セグメント５１の充填密度は、一般に約１００ｍｇ／ｃｍ^３、しばしば約１５０ｍｇ／ｃｍ^３を超える。

使用中、喫煙者は、従来の喫煙具を点火する方法と同様にして、マッチ又はライターを用いて、喫煙具１０の点火端１４に点火する。したがって、喫煙用点火端セグメント２２の喫煙用材料２６が燃焼し始める。喫煙具１０の吸い口１８は、喫煙者の唇に当てられる。喫煙用材料２６の燃焼によって生成される熱分解生成物（例えば、タバコの煙の成分）は、喫煙具１０、フィルターエレメント６５を通して、喫煙者の口に吸い込まれる。すなわち、喫煙時、喫煙具は、タバコ刻み充填剤を燃焼させる伝統的なタバコの主流煙に似た可視主流エアロゾルを生成する。喫煙用点火端セグメントの喫煙用材料２６及び外側ラッピング材料３０は、伝統的なタバコを燃焼させるシガレットの場合と本質的に同様に、燃え落ちる。生成した熱い燃えさし（ｃｏａｌ）が点火端の下流を通過するときに生成する灰及び炭化した材料は、本質的に、燃焼したタバコ刻み充填剤から生成する灰を、タバコを燃焼させるシガレットの伝統的なタイプから除去する方法で、シガレットから払い落とすことができ、又は除去することができる。

喫煙用点火端セグメント２２の燃焼によって、喫煙用点火端セグメント２２の下流に位置し得る、熱発生セグメント３５の熱源４０が加熱される。したがって、熱源４０が着火し、又は活性化され（例えば、燃焼し始め）、それによって発熱する。エアロゾル発生系６０内の熱源４０は、燃焼し、発熱して、これら２つの領域又はセグメントの熱交換関係の結果として、エアロゾル発生セグメント５１内のエアロゾル形成材料が揮発する。エアロゾル発生セグメント５１の部品は、著しく熱分解（例えば、炭化又は燃焼）しないことが好ましい。揮発した成分は、エアロゾル発生領域５１を通して吸い込まれる空気によって運ばれる。こうして形成されたエアロゾルは、フィルターエレメント６５を通して、喫煙者の口に吸い込まれる。

ある使用期間中、エアロゾル発生セグメント５１内で形成されたエアロゾルは、点火セグメント２２内の喫煙用材料の熱分解の結果として形成されたエアロゾル（すなわち、煙）と一緒に、フィルターエレメント６５を通して、喫煙者の口に吸い込まれる。したがって、喫煙具１０によって生成される主流エアロゾルは、タバコ刻み充填剤の熱分解によって生成されるタバコの煙と、揮発したエアロゾル形成材料とを含む。初期の吸入（すなわち、点火中及び点火直後）では、主流エアロゾルの大部分は、喫煙用点火端セグメント２２の熱分解によって生じ、したがって喫煙用材料２６の熱分解生成物を含む。後期の吸入（すなわち、喫煙用点火端セグメントが消費され、エアロゾル発生系の熱源が着火した後）では、生成する主流エアロゾルの大部分は、エアロゾル発生系６０によって生成される。喫煙者は、喫煙具を所望の吸入回数喫煙することができる。しかし、喫煙用材料２６が消費され、熱源４０が消えると、喫煙具の使用が終了する（すなわち、喫煙が終了する。）。

図２を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。シガレット１０は、点火端１４に位置する喫煙用点火端セグメント２２と、吸い口１８に位置するフィルターセグメント６５と、喫煙用点火端セグメント２２に隣接して位置する熱発生セグメント３５を含む、中央に位置するエアロゾル発生系６０と、フィルターエレメント６５に隣接して位置するエアロゾル形成セグメント５１とを備える。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、図１を参照して上述したものにほぼ類似している。

喫煙用点火端セグメント２２は、喫煙用点火端セグメントの喫煙用材料２６の長軸方向に延在する外側部分を包囲する外側ラッピング材料３０を含む。熱発生セグメント３５は、断熱材４２で長軸方向に包囲された熱源４０と、断熱材４２を包囲するラッピング材料４５とを含む。エアロゾル発生セグメント５１は、エアロゾル形成材料（図示せず）の基体又は担体として作用する基体材料５５と、基体材料５５を包囲するラッピング材料５８とを含む。フィルターエレメント６５は、好ましくは、伝統的なタイプのシガレットフィルターエレメントの形態を有し、蒸気で結合させた（ｓｔｅａｍ ｂｏｎｄｅｄ）酢酸セルロースフィルター材料７０から成る管の形状を有し得、中央の長軸方向に延在する気道９３を含み得る。フィルターエレメント６５は、好ましくは、フィルターエレメント６５の長軸方向に延在する外側部分を包囲する任意選択のプラグラップ材料７２も含み得る。

上記セグメントは、典型的には、略円柱状であり、末端同士が位置合わせされ、好ましくは接触している。喫煙用点火端セグメント２２は、喫煙用点火端セグメント２２の長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、喫煙用点火端セグメントの部分）と、熱発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、点火端セグメントに直接隣接する、熱発生セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料９５を用いて、熱発生セグメント３５に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、ラッピング材料９５は、点火端セグメントと熱発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。

ラッピング材料５８で包装された基体５５を含むエアロゾル発生セグメント５１は、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、フィルターエレメントに直接隣接する、エアロゾル発生セグメントの一部）と、熱フィルターエレメントの長さの少なくとも一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、フィルターエレメントの一部）とを包囲するラッピング材料１０２によって、フィルターエレメント６５に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、ラッピング材料１０２は、フィルターエレメントとエアロゾル発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。

典型的には、点火端セグメントは、「２組（ｔｗｏ−ｕｐ）」点火端セグメントを用意し、「２組」セグメントの各末端における熱源セグメントの位置を調整し、位置合わせされた部品を包装して、「２組」複合セグメントを用意することによって、製造することができる。次いで、この「２組」複合セグメントをその長軸に対して垂直に２分割して、２つの複合セグメントを得る。或いは、２つのセグメントの位置を調整し、包装して、複合セグメントを用意することができる。

典型的には、吸い口セグメントは、エアロゾル発生セグメントを「２組」フィルターエレメントセグメントの各末端に接続して、「２組」複合セグメントを用意し、「２組」複合セグメントを細分して、２つの複合吸い口セグメントを用意することによって、用意することができる。或いは、複合セグメントは、フィルターエレメントセグメントを「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端に接続して、「２組」複合セグメントを用意し、「２組」複合セグメントを細分して、２つの複合吸い口セグメントを用意することによって、用意することができる。

２つの複合セグメントは、フィルターエレメント、エアロゾル発生セグメント、熱源セグメント、点火端セグメントの長さの少なくとも一部にわたって延在する包装材料１１５によって、互いに取り付けられ、固定される。

（必ずしも好ましくはないが、包装材１１５の選択次第で）チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。例えば、チップ材料は、シガレットの長さに沿って約２５ｍｍから約３５ｍｍ延在し得る。喫煙具は、その各々が、プラグラップ７２、接続用上包み（ｗｒａｐｐｅｒ）１０２、包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段も備え得る。

必要に応じて、フィルターエレメントは、わずかに過剰の長さであるように製造し得る。また、吸い口領域の上に重なる任意選択のチップ材料も、わずかに過剰の長さであるように製造し得る。次いで、こうして用意された完成シガレットの位置を調整し、（例えば、高速切断ホイールを用いて）シガレットの先端吸い口部分の形を整えて、美的に優れた吸い口外観を各々有する、一貫した長さのシガレットを提供することができる。

図３を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、図１を参照して上述したものにほぼ類似している。

シガレット１０を構成する略円柱状の喫煙用点火端セグメント２２、熱源セグメント３５、エアロゾル発生セグメント５１及びフィルターエレメント６５は、末端同士が位置合わせされ、好ましくは接触している。点火端セグメント２２は、喫煙用点火端セグメント２２の長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、喫煙用点火端セグメントの部分）と、熱発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、点火端セグメントに直接隣接する、熱発生セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１３０を用いて、熱発生セグメント３５に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、一実施形態においては、ラッピング材料は、点火端セグメントと熱発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。かかる実施形態では、単一の点火端セグメントを単一の熱発生セグメントと位置合わせし、これら２つのセグメントを包装材料を用いて一緒に取り付け、固定することができる。一実施形態においては、ラッピング材料は、喫煙用点火端セグメントの全長と、熱発生セグメントの長さの一部とを包囲する。かかる実施形態では、熱源セグメントを「２組」点火端セグメントの各末端において位置合わせすることができ、これら３つのセグメントを包装材料を用いて組み合わせて、「２組」複合セグメントを用意することができ、「２組」複合セグメントをその長軸に対して垂直に２分割して、２つの複合セグメントを用意することができる。

エアロゾル発生セグメント５１並びに複合点火端及び熱源セグメント２２、３５の各部品は、結合され、包装材料６４によって所定の位置に固定されている。例えば、ラッピング材料は、エアロゾル発生セグメント５１と、熱発生セグメント３５と、点火端セグメント２２の隣接領域の少なくとも一部との長軸方向に延在する外面の各々を包囲する。包装材料６４の内面は、熱発生セグメント３５を点火端セグメント２２に結合させるラッピング材料１３０の外面、及びエアロゾル発生セグメント５１の外側ラッピング材料５８の外面に、適切な接着剤を用いて固定されている。好ましくは、包装材料６４は、点火端セグメント２２の長さのかなりの部分にわたって延在する。例えば、包装材料６４は、点火端セグメントの先端点火端をわずかに超えて（例えば、点火端セグメントの末端を最高約２ｍｍ超えて）、又は図３に示すように、点火端セグメントの先端点火端からわずかに引っ込んで（例えば、点火端セグメントの末端から最高約５ｍｍ）、点火端セグメントの全長にわたって延在し得る（例えば、点火端セグメントの末端と実質的に同一平面を成す。）。好ましくは、包装材料６４は、エアロゾル発生セグメント５１の長さのかなりの部分にわたって延在する。単一の包装材料を用いてこれら３つのセグメントを組み合わせて、シガレットロッドを用意する。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

図４を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、図３を参照して上述したものにほぼ類似している。しかし、エアロゾル発生セグメント５１は、熱発生セグメントの長さの一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１３１を用いて、熱発生セグメント３５に取り付けられ、固定されている。最も好ましくは、ラッピング材料１３１は、エアロゾル発生セグメントの長さと、熱発生セグメントの長さの一部とを包囲する。かかる好ましい配置は、２つの熱発生セグメントを用意し、「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端におけるこれらの熱発生セグメントの各々の位置を調整し、これら３つのセグメントを包装材を用いて結合させ、複合「２組」セグメントをその長軸に対して垂直に２分割して、２つの複合セグメントを用意することによって、用意することができる。最も好ましくは、熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用されるラッピング材料１３１は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）である。

点火端セグメント２２並びに複合エアロゾル発生及び熱源セグメント５１、３５の各部品は、図３を参照して上述した一般的方法で、包装材料６４を用いて、結合され、所定の位置に固定されている。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

図５を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、図２を参照して上述したものにほぼ類似している。しかし、エアロゾル発生セグメント５１は、熱発生セグメントの長さの一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１３１を用いて、熱発生セグメント３５に取り付けられ、固定されている。最も好ましくは、熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用されるラッピング材料１３１は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）である。

点火端セグメント２２、複合エアロゾル発生及び熱源セグメント５１、３５、並びにフィルターエレメント６５の各部品は、図２を参照して上述した一般的方法で、包装材料１１５を用いて、結合され、所定の位置に固定されている。

チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。喫煙具は、その各々が包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段を備えていてもよい。

図６を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、図３を参照して上述したものにほぼ類似している。エアロゾル発生セグメント５１は、熱発生セグメントの長さの一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１３１を用いて、熱発生セグメント３５に取り付けられ、固定されている。最も好ましくは、熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用されるラッピング材料１３１は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）である。熱発生セグメント３５も、熱発生セグメントの長さの一部（例えば、点火端セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、点火セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１３４を用いて、点火端セグメント２２に取り付けられ、固定されている。好ましくは、点火端セグメントと熱源セグメントを接続するラッピング材料１３４は、点火端セグメントの全長にわたって延在する。

得られた組立品は、「２組」点火端セグメントの各末端に個々の熱源セグメントを取り付け、これら３つのセグメントを結合させ、得られた「２組」セグメントを２分割することによって、形成することができる。各複合セグメントを「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端において位置合わせし、これら３つのセグメントを結合させ、得られた「２組組立品を２分割する。複合点火端セグメント２２、熱源セグメント３５及びエアロゾル発生セグメント５１の各組立品は、図３を参照して上述した一般的方法で、包装材料６４を用いて、結合され、所定の位置に固定されている。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に、関連するラッピング材料を通して適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

図７を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。シガレット１０は、先端点火端１４に位置する熱発生セグメント３５と、吸い口１８に位置するフィルターセグメント６５と、フィルターエレメント６５に隣接して位置するエアロゾル形成セグメント５１とを備える。代表的な熱発生セグメント３５は、断熱材４２で包囲された略円柱状の炭素質熱源４０を含み得る。喫煙具１０の種々のセグメントの構成及び寸法は、図１を参照して上述したものにほぼ類似している。

熱発生セグメント３５は、喫煙用点火端セグメント２２の長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、喫煙用点火端セグメントの部分）と、熱発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、点火端セグメントに直接隣接する、熱発生セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料１５０を用いて、エアロゾル発生セグメント５１に取り付けられ、固定されている。包装材料１５０は、点火端セグメントの全長にわたって延在し得（例えば、点火端セグメントの末端と実質的に同一平面を成す。）、又は図７に示すように、点火端セグメントの先端点火端からわずかに（例えば、点火端セグメントの末端から最高約５ｍｍ）引っ込んでいる。最も好ましくは、熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用されるラッピング材料１５０は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）である。

複合セグメントは、フィルターエレメントと、エアロゾル発生セグメントと、熱源セグメントの長さの少なくとも一部とにわたって延在する包装材料１１５によって、フィルターエレメント６５に取り付けられ、固定されている。包装材料１１５は、点火端セグメントの先端点火端をわずかに超えて（例えば、点火端セグメントの末端を最高約２ｍｍ超えて）、又は図７に示すように、点火端セグメントの先端点火端からわずかに引っ込んで（例えば、点火端セグメントの末端から最高約５ｍｍ）、点火端セグメントの全長にわたって延在し得る（例えば、点火端セグメントの末端と実質的に同一平面を成す。）。必要に応じて、点火端セグメントを超えて延在する包装材１１５の部分は、シガレットの先端点火端上で折りたたむことができる。包装材料の選択、及び包装材料が点火端の手前で、又は点火端を超えて延在する程度は、シガレットの適切な性能を可能にするように選択される。すなわち、これらの因子は、点火端セグメントの所望の燃焼度を可能にするものである。

チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。喫煙具は、その各々が、プラグラップ７２、接続用上包み１５０、包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段も備えていてもよい。

図８を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。シガレット１０は、点火端１４に位置する熱発生セグメント３５と、他方の末端１８に位置するフィルターセグメント６５と、これら２つのセグメントの間に位置するエアロゾル発生セグメント５１とを備える。熱発生セグメント３５は、喫煙用点火端セグメント２２の長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する、喫煙用点火端セグメントの部分）と、熱発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、点火端セグメントに直接隣接する、熱発生セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料６４を用いて、エアロゾル発生セグメント５１に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、ラッピング材料は、点火端セグメントと熱発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。単一の包装材料を用いてこれら２つのセグメントを組み合わせて、シガレットロッドを用意する。熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用される包装材は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）であり得る。好ましくは、熱源のラッピング材料は、外観が白色である不透明度の高い紙であり、熱源のラッピング材料に類似した全体的外観を有する包装材が、熱源の下流端の周囲に最高約３ｍｍから約４ｍｍ延在する。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

図９を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。シガレット１０は、点火端１４に位置する熱発生セグメント３５と、吸い口１８に位置するフィルターセグメント６５と、熱発生セグメントに隣接して位置するエアロゾル形成セグメント５１と、フィルターエレメント６５に隣接して位置するタバコ含有セグメント１５５とを備える。必要に応じて、タバコ含有セグメントは、結合して単一の部品を形成した多部品セグメントであり得る。喫煙具１０の種々のセグメントの構成、形式、配置及び寸法は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているシガレットに組み込まれているセグメントにほぼ類似し得る。タバコ含有セグメント１５５は、タバコ及び／又はタバコ香り発生材料１５８（例えば、タバコ刻み充填剤、加工タバコ刻み充填剤、タバコ材料の細片、再構成タバコ材料のひだの付いた織物（ｇａｔｈｅｒｅｄ ｗｅｂ）など）を有する。タバコ含有セグメントは、紙ラッピング材料などの包囲上包み（ｃｉｒｃｕｍｓｃｒｉｂｉｎｇ ｗｒａｐｐｅｒ）１５９を有し得る。

包装材料は、一枚重ねのチップタイプ又はシガレット上包みタイプの材料であり得る。包装材料は、２層、３層又は４層以上の積層物でもあり得る。例えば、白色の不透明度の高い紙の外層を有する積層物を外観のために使用することができ、タバコ含有又は再構成タバコ紙の内層を、シガレットの香りを高めるために使用することができる。他の例として、紙、タバコ含有紙及び金属箔の積層物、３枚重ねの紙の積層物、紙、金属網及びタバコ含有紙の積層物、又は紙、金属箔及びタバコ含有紙の積層物を使用することができる。ある状況においては、包装材の区域などの因子に応じて、熱源のラッピング材料は、外観が白色である不透明度の高い紙であり、熱源のラッピング材料に類似した全体的外観を有する包装材が、熱源の下流端の周囲に最高約３ｍｍから約４ｍｍ延在する。シガレットの先端点火端を超えて延在する包装材を有する実施形態の場合、包装材を熱源セグメントの点火端上で折りたたみ得る。かかる状況においては、包装材の縁部は、縦溝を彫ることができ、切り込みをいれることができ、又は包装材の曲げ若しくは折りたたみを容易にするように加工することができる。金属網層は、包装材の折りたたみ位置（ｆｏｌｄｅｄ ｏｖｅｒ ｐｏｓｉｔｉｏｎ）を保持する助けとなり得る。

熱源セグメント３５は、熱源セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、熱発生セグメントに直接隣接する部分）とを包囲するラッピング材料１６１を用いて、エアロゾル発生セグメント５１に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、ラッピング材料は、エアロゾル発生セグメントと熱発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。最も好ましくは、熱発生セグメントをエアロゾル発生セグメントに結合させるのに使用されるラッピング材料１６１は、紙と金属箔の積層物（すなわち、熱発生セグメントからエアロゾル発生セグメントに熱を伝達するのに使用することができる材料）である。

複合熱発生セグメント３５及びエアロゾル発生セグメント５１は、熱発生セグメント３５の長さの少なくとも一部（例えば、エアロゾル発生セグメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、エアロゾル発生セグメント５１と、タバコ含有セグメント１５５の長さの少なくとも一部（例えば、フィルターエレメントに直接隣接する、セグメントの部分）とを包囲するラッピング材料６４を用いて、タバコ含有セグメント１５５に取り付けられ、固定されている。必要に応じて、ラッピング材料は、タバコ含有セグメントと熱発生セグメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。単一の包装材料を用いてこれら３つのセグメントを組み合わせて、シガレットロッドを用意する。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

代表的なシガレット１０は、外周約２４．５ｍｍ、全長約８３ｍｍである。熱発生セグメント３５は長さ約１２ｍｍであり、エアロゾル発生セグメント５１は長さ約２１ｍｍであり、タバコ含有セグメント１５５は長さ約４０ｍｍであり、フィルターエレメント６５は長さ約１０ｍｍである。熱発生セグメントは、金属箔と紙で構成される積層ラッピング材料１６１を用いて、エアロゾル発生セグメントに取り付けられている。ラッピング材料は、エアロゾル発生セグメントの全長と、エアロゾル発生領域に隣接する熱発生セグメントの約３から約４ｍｍとを包囲する。代表的な包装材料６４は、長さ約６５ｍｍから約７０ｍｍである。包装材料６４は、熱源セグメントの先端点火端１４の約３ｍｍから約４ｍｍが包装材料６４によって包装されないように熱源セグメントを包装及び包囲し、エアロゾル発生セグメント５１を包装及び包囲し、熱源セグメントの先端吸い口１８の約１ｍｍから約５ｍｍが包装材料６４によって包装されないようにタバコ含有セグメント１５５を包装及び包囲して、シガレットロッドを与える。フィルターエレメント６５は、フィルターエレメントの全長と、フィルターエレメントに隣接するシガレットロッドの約１７ｍｍとの上に重なるチップ材料７８を用いて、得られたシガレットロッドに取り付けられている。空気希釈打ち抜き穴８１の環は、シガレットのシガレット約１３ｍｍ先端吸い口１８を取り囲む。

図１０を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。熱発生セグメント３５は、図７を参照して上述した一般的方法で、ラッピング材料１６１を用いて、エアロゾル発生セグメント５１に取り付けられ、固定されている。タバコ含有セグメント１５５は、タバコ含有セグメントの長さの少なくとも一部（例えば、フィルターエレメントに直接隣接する、セグメントの部分）と、フィルターエレメントの長さの少なくとも一部（例えば、タバコ含有セグメントに直接隣接する、フィルターエレメントの部分）とを包囲するラッピング材料１８０を用いて、フィルターエレメント６５に接続されている。必要に応じて、ラッピング材料は、タバコ含有セグメントとフィルターエレメントの一方又は両方の全長を包囲し得る。

これら２つの複合セグメントは、フィルターエレメントと、タバコ含有セグメントと、エアロゾル発生セグメントと、熱源セグメントの長さの少なくとも一部とにわたって延在する包装材料１１５によって、結合され、固定されている。

チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。喫煙具は、その各々が接続用上包み１８０、包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段を備えていてもよい。必要に応じて、包装材（特に不透明度の高い包装材）の下にあるある種のラッピング材料の層は、タバコ含有若しくは再構成タバコ紙で、又は金属箔若しくはシートとタバコ含有若しくは再構成タバコ紙とを含む積層物で構成され得る。

図１１を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。熱発生セグメント３５、エアロゾル発生セグメント５１及びタバコ含有セグメント１５５は、末端同士が個々に位置合わせされ、好ましくは接触しており、シガレットロッドとして結合され、固定されるように、包装材６４を用いて包装されている。包装材６４は、好ましくは、紙と金属箔の積層物であり、好ましくは、エアロゾル発生セグメントと、熱発生セグメントとタバコ含有セグメントの各隣接領域との上に重なっている。好ましくは、包装材６４は、熱発生セグメント上約３ｍｍから約６ｍｍ、及びタバコ含有セグメントの先端末端吸い口（ｅｘｔｒｅｍｅ ｅｎｄ ｍｏｕｔｈ ｅｎｄ）から最高約５ｍｍに延在している。

フィルターエレメント６５は、図１を参照して上述した一般的方法で、そのように形成されたシガレットロッドにチップ材料７８を用いて取り付けられている。喫煙具は、吸い口領域１８の付近に適切な打ち抜き穴８１を設けることによって、空気希釈してもよい。

図１２を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。熱発生セグメント３５、エアロゾル発生セグメント５１、タバコ含有セグメント１５５及びフィルターエレメント６５は、末端同士が個々に位置合わせされ、好ましくは接触しており、シガレットロッドとして結合され、固定されるように、包装材１１５を用いて包装されている。包装材１１５は、好ましくは、紙と金属箔の積層物であり、好ましくは、フィルターエレメントと、タバコ含有セグメントと、エアロゾル発生セグメントと、熱発生セグメントの隣接領域との上に重なっている。好ましくは、包装材１１５は、熱発生セグメント上に約３ｍｍから約６ｍｍ延在する。

チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。喫煙具は、その各々が包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段を備えていてもよい。

図１３を参照して、シガレットの形態の代表的な喫煙具１０を示す。熱発生セグメント３５、エアロゾル発生セグメント５１、タバコ含有セグメント１５５及びフィルターエレメント６５は、末端同士が個々に位置合わせされ、好ましくは接触している。代表的な熱発生セグメント３５は、炭素燃料要素４０、断熱材料４２及び包装紙４５を含む。例示的な熱発生セグメントは、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているシガレットタイプに組み込まれている一般的なタイプであり得、好ましくは長さ約１２ｍｍである。代表的なエアロゾル発生セグメント５１は、グリセリンなどのエアロゾル形成材料用基体材料５５としてキャストシート型の再構成タバコ材料を含み、金属箔と紙の積層物などの包囲ラッピング材料５８も含む。例示的なエアロゾル発生セグメントは、長さ約２１ｍｍである。代表的なタバコ含有セグメント１５５は、好ましくは刻み充填剤型の、タバコ及び／又は加工タバコ１５８を含み、包囲紙包装材料（ｃｉｒｃｕｍｓｃｒｉｂｉｎｇ ｐａｐｅｒ ｗｒａｐｐｉｎｇ ｍａｔｅｒｉａｌ）１５８も含む。かかるセグメントは、Ｈａｕｎｉ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎｂａｕ ＡＧから入手可能であるＰｒｏｔｏｓなどの従来型のシガレット製造機を用いて、好都合には製造することができる。例示的なタバコ含有セグメントは、長さ約４０ｍｍである。

エアロゾル発生セグメント５１は、金属と紙の積層物などのラッピング材料１６１を用いて、熱発生セグメント３５に接続されている。ラッピング材料１６１は、エアロゾル発生セグメントに隣接するその領域中の熱発生セグメントの長さの一部（例えば、約３ｍｍから約４ｍｍ）を包囲し、エアロゾル発生セグメントの長さの一部、好ましくはエアロゾル発生セグメントの全長を包囲する。

エアロゾル発生セグメント５１は、紙、金属と紙の積層物などの適切なラッピング材料１９５を用いて、タバコ含有セグメント１５５に接続されている。ラッピング材料１９５は、タバコ含有セグメントに隣接するその領域中のエアロゾル発生セグメントの長さの一部（例えば、約５ｍｍ）を包囲し、タバコ含有セグメントの長さの一部、好ましくはタバコ含有セグメントの全長を包囲する。

上記部品は、２つの熱発生セグメントを用意し、「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端におけるこれらのセグメントの位置を調整することによって、結合させることができる。例示的な「２組」エアロゾル発生セグメントは、長さ約４０ｍｍから約４５ｍｍ、好ましくは約２１ｍｍであり得る。これら３つのセグメントは、ＭＡＸ Ｓとして利用可能な装置などのチップタイプの装置を用いて、結合される。次いで、これらのセグメントを貯蔵し、乾燥させ、再配列（ｒｅ−ｏｒｄｅｒ）させることができ、又は更なる製造段階に直接使用することができる。適切な分割ナイフを用いて、「２組」セグメントをその長軸に対して垂直に２分割して、２つの複合セグメントを用意する。これらのセグメントを互いに離れて広げることができ、「２組」タバコ含有セグメントをこれら２つの複合セグメントの間に配置することができる。得られた３つの位置合わせされたセグメントは、ＭＡＸ Ｓとして利用可能な装置などのチップタイプの装置を用いて、結合される。例えば、幅約９０ｍｍのチップペーパーを用いて、これらのセグメントを結合させることができる。結果「２組」シガレットロッドセグメントをその長軸に対して垂直に２分割して、２本のシガレットロッドを得る。これらのロッドを収集し、又は回転させ、適切な貯蔵器に収集することができる。個々のシガレットロッドは、ＭＡＸ Ｓとして利用可能な装置などのチップタイプの装置のホッパーに供給することができる。

各上記シガレットロッドをフィルターエレメントセグメント６５（例えば、約１０ｍｍ又は１０ｍｍをわずかに超える長さの酢酸セルロースフィルター又はフィルター管）と位置合わせする。フィルターエレメント６５の少なくとも完全長、タバコ含有セグメント１５５の長さ、エアロゾル発生セグメント５５の長さ、及び熱発生セグメント３５の長さの少なくとも一部を、不透明度の高いタバコ紙、シガレットチップペーパーなどの包装材料１１５で包囲する。例えば、包装材料１１５の喫煙特性に応じて、包装材料は、熱発生セグメントの点火端と同一平面を成すように、又は図１３に示すように、熱発生セグメントの下流端に向かって、熱発生セグメントの点火端を超えて延在し得る。好ましくは、包装材１１５は、熱発生セグメント上に約３ｍｍから約６ｍｍ延在する。必要に応じて、均一な長さの美的に優れた一直線のフィルター端のシガレットを提供するために、フィルターエレメントの先端吸い口の短い部分を削り落とすことができる。

好ましくはないが、チップ材料１２０の吸い口層を、シガレットのフィルター領域上に適用してもよい。好ましいが、場合によって、喫煙具は、その各々が包装材１１５及び任意選択のチップ材料１２０を通して延在する、一連の打ち抜き穴８１などの空気希釈手段を備えていてもよい。例えば、空気希釈打ち抜き穴の環は、シガレットを先端吸い口から約１３ｍｍ取り囲み得る。

図７から１３を参照して記述したシガレットは、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているシガレットとほぼ同様に使用される。

喫煙用点火端セグメント、熱発生セグメント、エアロゾル発生セグメント、タバコ含有セグメント、吸い口ピース、及び上記種々の部品は、従来型のシガレット及びシガレット部品の製造技術及び装置、又は適切に改良されたシガレット及びシガレット部品製造装置を用いて製造することができる。すなわち、種々の構成部分及び部品（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ ｐａｒｔｓ ａｎｄ ｐｉｅｃｅｓ）は、シガレット及びシガレット部品の設計及び製造分野、並びにシガレット部品組立て分野の当業者に公知である従来型の技術を用いて、シガレットに加工し、組み立てることができる。例えば、参照によりその全体を本明細書に組み込むＢａｋｅｒ他、米国特許第５，０５２，４１３号、Ｂａｋｅｒ他、同５，０８８，５０７号、Ｗｈｉｔｅ他、同５，１０５，８３８号、Ｂａｒｎｅｓ他、同５，４６９，８７１号、及びＲｉｇｇｓ他、同５，５５１，４５１号、並びにＮｅｓｔｏｒ他、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号に記載の部品構成、部品材料、組立て方法及び組立て技術の各タイプを参照されたい。

複数セグメント部品の製造は、Ｈａｕｎｉ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎｂａｕ ＡＧ、Ｈａｍｂｕｒｇ、Ｇｅｒｍａｎｙ製のＭｕｌｆｉ若しくはＭｅｒｌｉｎの商品名で、又はＨｅｉｎｒｉｃｈ Ｂｕｒｇｈａｒｔ ＧｍｂＨ製ＬＫＦ−０１ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｙ Ｍｕｌｔｉ Ｆｉｌｔｅｒ Ｍａｋｅｒとして、利用可能なタイプの組合せ装置を用いて実施することができる。種々のセグメント又はシガレット部品の結合は、Ｈａｕｎｉ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎｂａｕ ＡＧ製Ｌａｂ ＭＡＸ、ＭＡＸ、ＭＡＸ Ｓ又はＭＡＸ ８０バンディング（ｂａｎｄｉｎｇ）装置として利用可能であるチッピング（ｔｉｐｐｉｎｇ）装置などの従来型装置又は適切に改良された装置を用いて実施することもできる。すなわち、適切に改良及び配置されたチッピング装置を用いて、ロッド、セグメント及び複合セグメントを（例えば、トレイ、ホッパー、ホイールなどを用いて）供給し、位置を調整し、先を付け（ｔｉｐｐｅｄ）又は接続し、細分し、回転させ、搬送し、分離し、（例えば、トレイ、ベルト、ホッパーなどを用いて）収集することができる。例えば、Ｅｒｄｍａｎｎ他、米国特許第３，３０８，６００号、Ｒｅｕｌａｎｄ他、同４，２８０、１８７号、Ｈｅｉｔｍａｎｎ他、同４，２８１，６７０号、及びＶｏｓ他、同６，２２９，１１５号、並びにＲｅａｄ， Ｊｒ、米国特許出願公開第２００５／０１９４０１４号に記載の装置及び結合技術の各タイプを参照されたい。

図３を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的なシガレットを組み立てる仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。

包装紙に包まれたタバコ刻み充填剤を含むタバコロッドは、従来のシガレット製造機を用いて製造することができる。例えば、連続タバコロッドを各々の長さが１２０ｍｍである複数のタバコロッドに細分することができる。かかる各ロッドは、６本のシガレットの点火端セグメントを製造するためのいわゆる「６組」タバコロッドとして使用することができる。したがって、「６組」ロッドは、従来型のタバコロッド切断技術を用いて、その長軸に対して横方向に切断して、各長さ４０ｍｍの３つのセグメントにすることによって、２倍の長さのセグメント、いわゆる「２組」セグメントに細分することができる。ガラスフィラメント断熱ジャケットで囲まれ、外側ラッピング材料で包囲された、押し出し炭素燃料要素の連続ロッドを、短いセグメントに細分することもできる。例えば、連続ロッドを各長さ１２ｍｍの複数の円柱状熱源セグメントに細分することができる。かかる各セグメントは、シガレットの熱発生セグメントを製造するための「１組」セグメントとして使用することができる。熱源セグメントは、「２組」熱点火端セグメントの各末端に位置し得る。熱発生セグメントの長さの少なくとも一部と喫煙用点火端セグメントとの包囲上包みは、「２組」複合セグメントを与える働きをする。「２組」複合セグメントを２分割して（すなわち、「２組」点火端セグメントを通って、複合セグメントの長軸に対して横方向に）、２つの複合セグメント片を得ることができる。

一方、ラッピング材料で包囲された、グリセリンを含む加工タバコ充填剤を含むロッドは、従来型のシガレット製造機を用いて製造することができる。ラッピング材料は、紙からなる外面と金属箔からなる内面とを有する積層材料であり得る。例えば、連続タバコロッドを各々の長さが１０２ｍｍである複数のタバコロッドに細分することができる。かかる各ロッドは、６本のシガレットのエアロゾル発生セグメントを製造するための「６組」タバコロッドとして使用することができる。したがって、「６組」ロッドは、従来型のタバコロッド切断技術を用いて、各長さ３４ｍｍの３つの「２組」円柱状セグメントに細分することができる。先に用意した複合セグメントは、「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端に位置し得る。

エアロゾル発生セグメントと複合セグメントの長さの少なくとも一部との包囲外装材は、「２組」シガレットロッドを与える働きをする。一部の実施形態においては、包囲外装材は、紙からなる外面と金属箔からなる内面とを有する積層材料であり得る。一部の実施形態においては、包囲外装材は、美的に優れたシガレットロッドを与える不透明度の高い紙であり得る。「２組」シガレットロッドを２分割して（すなわち、「２組」エアロゾル発生セグメントを通って、複合セグメントの長軸に対して横方向に）、各々３つの複合セグメント片を含む、２本のシガレットロッドを得ることができる。或いは、複合セグメントは、「１組」エアロゾル発生セグメントの一端に位置し得、包装されて「１組」シガレットロッドを与える。単層の包装材は、好ましくは、エアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部と、熱発生セグメントと、点火端セグメントの長さの少なくとも一部とを覆う。

「２組」フィルターエレメントセグメントは、従来型のフィルター作製技術を用いて製造することができる。先に用意したシガレットロッドは、「２組」フィルターエレメントセグメントの各末端に位置し得る。フィルターエレメントセグメントとシガレットロッドの隣接領域との包囲チップ材料は、「２組」フィルター付きシガレットを与える働きをする。「２組」シガレットを２分割して（すなわち、「２組」フィルターエレメントを通って、複合セグメントの長軸に対して横方向に）、２本のフィルター付きシガレットを得ることができる。

図１０を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的な別のシガレットを組み立てる仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。

エアロゾル発生セグメントを、好ましくは、公知の連続ロッド作製技術を用いて用意する。一例として、エアロゾル形成材料用基体として作用するシート状材料の織物にひだを付け、その織物を長軸方向に延在する包囲ラッピング材料内に収めることができる。別の例として、エアロゾル形成材料を含む再構成タバコ材料の刻み充填剤型を、（例えば、伝統的なシガレットロッド作製タイプのプロセスを用いて）長軸方向に延在する包囲ラッピング材料内に１充填又は１巻きとして形成することができる。どちらの場合でも、こうして形式された連続ロッドを「２組」ロッドに細分する。

所望の長さの熱源セグメントを用意する。２つの熱源セグメントを各「２組」エアロゾル発生セグメントと結合させる。すなわち、熱源セグメントを「２組」エアロゾル発生セグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」エアロゾル発生セグメントの長軸方向に延在する表面と、各熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２つの個別のロッド部を得る。各ロッド部は、結合した熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントを有する。

タバコ含有セグメントを、好ましくは、公知の連続ロッド作製技術を用いて用意する。一例として、シート状再構成タバコ材料の織物にひだを付け、その織物を長軸方向に延在する包囲ラッピング材料内に収めることができる。別の例として、タバコ刻み充填剤を、（例えば、伝統的なシガレットロッド作製タイプのプロセスを用いて）長軸方向に延在する包囲ラッピング材料内に１充填又は１巻きとして形成することができる。どちらの場合でも、こうして形式された連続ロッドを「２組」ロッドに細分する。

所望の長さのフィルターエレメントセグメントを用意する。２つのフィルターセグメントを各「２組」タバコセグメントと結合させる。すなわち、フィルターエレメントを「２組」タバコセグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」タバコセグメントの長軸方向に延在する表面と、各フィルターエレメントセグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２つの個別のロッド部を得る。各ロッド部は、結合したタバコ含有セグメントとフィルターエレメントセグメントを有する。

上記２つのタイプの複合セグメントの各々を、熱発生セグメントが一端に位置し、フィルターエレメントが他端に位置するように、末端同士を位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、フィルターエレメントの長軸方向に延在する表面と、タバコセグメントと、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて２つのセグメントを結合させる。したがって、種々の複合ロッドセグメントを有する組立シガレットが提供される。

こうして提供されたシガレットは、「１組」として組み立てることができる。かかる状況においては、フィルターエレメントと得られた包装材とが本質的に同一平面を成すように、包装材料を用いて、フィルターエレメントの先端吸い口の位置を調整することが望ましい。或いは、フィルターエレメントの末端の一部をシガレットの末端から切り取ることができるように、フィルターエレメントが過剰の長さであるように製造することができる。その結果、フィルターエレメントと包装材の同一平面配置を確保することができる。任意選択の包装チップペーパーを、完成したシガレットの吸い口に適用することもできる。

図１０を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的なシガレットを組み立てる別の仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。

結合された熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントは、上述したタイプの技術を用いて用意することができる。

タバコ含有セグメントを、上述したタイプの技術を用いて用意する。いずれの場合でも、こうして形式された連続ロッドを「１組」ロッドピースセグメントに細分する。

フィルターエレメントセグメントを用意する。ただし、フィルターエレメントセグメントを「２組」フィルターセグメントとして用意する。２つのタバコセグメントを各「２組」フィルターセグメントと結合させる。すなわち、タバコ含有ロッドセグメントを「２組」フィルターセグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」フィルターセグメントの長軸方向に延在する表面と、各タバコセグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２つの個別のロッド部を得る。各ロッド部は、結合したタバコ含有セグメントとフィルターエレメントセグメントを有する。

上述したタイプの技術を用いて、得られたセグメントの各々を結合させて、シガレットを形成することができる。

図１０を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的なシガレットを組み立てる別の仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。

結合された熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントは、上述したタイプの技術を用いて用意することができる。

タバコ含有セグメントを、上述したタイプの技術を用いて用意する。いずれの場合でも、こうして形式された連続ロッドを「１組」セグメントに細分する。

フィルターエレメントセグメントを用意する。フィルターエレメントセグメントを「２組」フィルターセグメントとして用意する。２つのタバコセグメントを各「２組」フィルターセグメントと結合させる。すなわち、タバコロッドセグメントを「２組」フィルターセグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」フィルターセグメントの長軸方向に延在する表面と、各タバコ含有セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。したがって、「２組」セグメントが用意される。

得られた「２組」セグメントを、先に結合させた熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントに末端同士で位置合わせする。すなわち、複合セグメントは、「２組」セグメントの各末端に位置する。次いで、ラッピング材料が、フィルターエレメント片の長軸方向に延在する表面と、タバコセグメントと、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。したがって、種々の複合ロッドセグメントを有する組立「２組」シガレットが提供される。次いで、得られた「２組」シガレット組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２本の個別の完成シガレットを得る。

図９を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的なシガレットを組み立てる別の仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。かかる方法は、単層の包装材を有するシガレットロッドを形成すること、及びそれにフィルターエレメントを取り付けることを含む。

結合された熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントは、上述したタイプの技術を用いて用意することができる。例えば、「２組」複合セグメントは、ＭＡＸ Ｓ又は他の適切なチップタイプの装置を用いて、「２組」エアロゾル発生セグメントと２つの熱発生セグメントを結合させることによって用意することができる。

タバコ含有セグメントを、上述したタイプの技術を用いて用意する。一実施形態においては、こうして形式された連続ロッドを「１組」ロッドに細分する。各タバコ含有セグメントを、上記複合セグメントの一端（すなわち、エアロゾル発生セグメント末端）で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、タバコ含有セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部と、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて２つのセグメントを結合させる。かかる結合方法は、ＭＡＸ Ｓ又は他の適切なチップタイプの装置を用いて実施することができる。

別の実施形態においては、こうして形式された連続ロッドを「２組」ロッドに細分する。あらかじめ結合された２つのセグメントのエアロゾル発生セグメントを、「２組」タバコ含有セグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、タバコ含有セグメントの長軸方向に延在する表面と、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部とに延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて３つのセグメントを結合させる。こうして得られた「２組」シガレットロッドをその長軸に垂直に２分割して、２本のシガレットロッドを得る。かかる結合方法は、ＭＡＸ Ｓ又は他の適切な、若しくは適切に改良されたチップタイプの装置を用いて実施することができる。

いずれの場合も、関連領域において単一の包装材として見え得るものを有するシガレットロッドを用意することができる。次いで、これらのシガレットロッドを更に加工するために、貯蔵器に送る。貯蔵器は、第２のＭＡＸ Ｓなどの別のチッピング装置のホッパーであり得る。

フィルターエレメントセグメントを用意する。これらのセグメントを「２組」フィルターセグメントとして用意する。２本のシガレットロッドを各「２組」フィルターセグメントと結合させる。すなわち、タバコロッドセグメントを「２組」フィルターセグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」フィルターセグメントの長軸方向に延在する表面と、各シガレットロッドのタバコセグメント領域の各々の包装材の隣接部分との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて、位置合わせされた３つのセグメントを結合させる。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２本の個別の完成シガレットを得る。

図９を参照して記述したタイプのシガレットなどの、本発明の一態様の代表的なシガレットを組み立てる別の仕方又は方法は、以下のタイプの技術を用いて製造することができる。かかる方法は、単層の包装材を有するシガレットロッドを形成すること、及びそれにフィルターエレメントを取り付けることを含む。

結合された熱発生セグメントとエアロゾル発生セグメントは、上述したタイプの技術を用いて用意することができる。

タバコ含有セグメントを、上述したタイプの技術を用いて用意する。上記複合セグメントは、「２組」タバコ含有セグメントの各末端に位置する。次いで、ラッピング材料が、タバコセグメントの長軸方向に延在する表面と、エアロゾル発生領域と、熱源セグメントの長軸方向に延在する表面の少なくとも一部とに延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて、位置合わせされた３つのセグメントを結合させる。したがって、関連領域において単一の包装材として見え得るものを有する「２組」シガレットロッドが用意される。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２つの個別のシガレットロッド部を得る。

フィルターエレメントセグメントを用意する。これらのセグメントを「２組」フィルターセグメントとして用意する。２本のシガレットロッドを各「２組」フィルターセグメントと結合させる。すなわち、各シガレットロッドのタバコロッドセグメントを「２組」フィルターセグメントの各末端で位置合わせする。次いで、ラッピング材料が、「２組」フィルターセグメントの長軸方向に延在する表面と、各シガレットロッドのタバコセグメント領域の各々の包装材の隣接部分との上に延在するように、チップタイプの配置のラッピング材料を用いて、３つのセグメントを結合させる。次いで、得られた組立品をその長軸に対して垂直に２分割して、２本の個別の完成シガレットを得る。

本発明のある態様の実施に有用である喫煙用材料及び他の関連材料は、多様であり得る。喫煙用材料は、喫煙用点火端セグメント又はロッドに含ませることができる材料であり、喫煙用点火端セグメント内のある領域に質量及びかさ（ｂｕｌｋ）を与える。喫煙用材料は、喫煙用材料が含まれた喫煙具の正常使用状態中に、あるタイプの破壊を起こす。喫煙用材料の少なくともある成分の熱分解に少なくとも部分的に起因する、喫煙用材料の破壊によって、「煙」として通常特徴づけられる形態のエアロゾルが形成される。例えば、タバコ材料を含む喫煙用材料は、燃焼し、又は熱分解して、タバコの煙を生成するように意図されている。タバコのタイプ及びタバコのブレンドを選択することによって、タバコ材料又はタバコ材料のブレンドが燃焼するときに発生するエアロゾルの化学組成並びに官能及び感覚刺激特性が決まり得る。

喫煙用点火端セグメントの喫煙用材料は、最も好ましくは、ある形態のタバコを含む。好ましい喫煙用材料は、喫煙用材料の乾燥重量に基づく、ある形態のタバコから主に構成される。すなわち、喫煙用材料の乾燥重量の大部分、及び（材料のブレンド、又は適用された、若しくは混合された添加剤を含む材料を含めて）喫煙用材料を含む混合物の重量の大部分は、ある形態のタバコによってもたらされる。例えば、喫煙用材料は、少量の非タバコ充填剤材料（例えば、炭酸カルシウム粒子、炭素質材料、穀類（ｇｒａｉｎｓ）又は木材パルプ）及び／又は結合剤（例えば、ガーゴム、アルギン酸ナトリウム又はアルギン酸アンモニウム）を含む加工タバコであり得、及び／又はこれらの材料のブレンドは、タバコ代替物又は増量剤を含み得る。喫煙用材料、及び喫煙用材料を含むブレンドは、タバコ、非タバコ充填剤材料及び非タバコ代替物又は増量剤の混合重量に基づく乾燥重量基準で、頻繁には約７０パーセントを超えるタバコを含み、しばしば約８０パーセントを超えるタバコであり、一般に約９０パーセントを超えるタバコである。喫煙用材料は、全部がタバコ材料から主に成り、非タバコ充填剤も、代替物も、増量剤も含まない場合もある。

喫煙用材料は、ケーシング及び／又は表面仕上げ（ｔｏｐ ｄｒｅｓｓｉｎｇ）成分など、シガレットの製造に伝統的に使用されるタイプのタバコ添加剤で処理することができる。例えば、Ｗｏｃｈｎｏｗｓｋｉ、米国特許第３，４１９，０１５号、Ｂｅｒｎｄｔ他、同４，０５４，１４５号、Ｂｕｒｃｈａｍ，Ｊｒ．他、同４，８８７，６１９号、Ｗａｔｓｏｎ、同５，０２２，４１６号、Ｓｔｒａｎｇ他、同５，１０３，８４２号、及びＭａｒｔｉｎ、同５，７１１，３２０号を参照されたい。ケーシング材料は、水、糖及びシロップ（例えば、スクロース、グルコース及び高果糖コーンシロップ）、湿潤剤（例えば、グリセリン又はプロピレングリコール）並びに矯臭剤（例えば、カカオ及び甘草）を含み得る。これらの添加成分は、表面仕上げ材料（例えば、メントールなどの矯臭材料）も含む。例えば、Ｍａｙｓ他、米国特許第４，４４９，５４１号を参照されたい。添加剤は、Ｌｅｔｔａｕ、米国特許第４，９９５，４０５号に記載のタイプの装置、又はＫｏｈｌ Ｍａｓｃｈｉｎｅｎｂａｕ ＧｍｂＨ製Ｍｅｎｔｈｏｌ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ ＭＡＳとして利用可能であるタイプの装置を用いて喫煙用材料に添加することもできる。特定のケーシング及び表面仕上げ成分の選択は、所望の官能特性などの因子に依存し、これらの部品の選択及び使用は、シガレットの設計及び製造の当業者に容易に理解できるはずである。Ｇｕｔｃｈｏ， Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ Ｓｕｂｓｔａｎｃｅｓ ａｎｄ Ｍｅｔｈｏｄｓ， Ｎｏｙｅｓ Ｄａｔａ Ｃｏｒｐ．（１９７２）及びＬｅｆｆｉｎｇｗｅｌｌ ｅｔ ａｌ．， Ｔｏｂａｃｃｏ Ｆｌａｖｏｒｉｎｇ ｆｏｒ Ｓｍｏｋｉｎｇ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ（１９７２）を参照されたい。喫煙用材料は、例えば、アンモニア若しくは水酸化アンモニウムで処理することもでき、又は（例えば、リン酸二アンモニウムなどのアンモニア塩を添加することによって）アンモニアを含むように処理することもできる。一部の実施形態においては、喫煙用材料に含まれていてもよいアンモニアの量は、喫煙用材料の乾燥重量に基づいて、約５パーセント未満、一般に約１から約３パーセントである。

喫煙用材料は、シガレットなどの喫煙具の製造に伝統的な形態及び様式で使用することができる。喫煙用材料は、（例えば、葉片及び／又は茎として）刻みタバコを含むことができ、及び／又は加工された形態のタバコ材料であり得る。例えば、喫煙用材料は、通常、刻み充填剤の形態（例えば、約１／１０から約１／６０インチ、又は約１／２０から約１／３５インチの幅、及び約１／８から約３インチ、通常約１／４から約１インチの長さに切断された、タバコ充填剤の断片又はストランド）で使用される。或いは、それよりは好ましくないが、加工タバコ材料などの喫煙用材料は、長軸方向に延在するストランドとして、又は所望の形態に成形されたシートとして、又は所望の形状に成形された圧縮若しくは押し出し品として、使用することができる。

タバコ材料は、乾燥処理（ｆｌｕｅ−ｃｕｒｅｄ）タバコ、バーレータバコ、トルコ（Ｏｒｉｅｎｔａｌ）タバコ若しくはメリーランドタバコ、いぶした（ｄａｒｋ）タバコ、火力乾燥（ｄａｒｋ−ｆｉｒｅｄ）タバコ、ルスチカタバコなどの種々のタイプのタバコ、並びに他の稀有若しくは特別なタバコ、又はこれらのブレンドなどが挙げられ、又はこれらから誘導され得る。種々のタイプのタバコ、栽培、収穫及び養生の記述は、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， Ｄａｖｉｓ ｅｔ ａｌ．（Ｅｄｓ．）（１９９９）に記載されている。Ｌａｗｓｏｎ他、米国特許出願公開第２００４／００８４０５６号も参照されたい。一部の実施形態においては、タバコ材料は、適切に養生及び熟成されたものである。

タバコ材料は、いわゆる「ブレンド」形態で使用することができる。例えば、「アメリカンブレンド」と一般に称されるある種の評判のよいタバコブレンドは、乾燥処理タバコ、バーレータバコ及びトルコタバコの混合物を含む。かかるブレンドは、多くの場合、加工されたタバコの茎（例えば、切断し、ロールにかけた（ｃｕｔ−ｒｏｌｌｅｄ）茎、切断し、ロールにかけ、膨張させた（ｃｕｔ−ｒｏｌｌｅｄ−ｅｘｐａｎｄｅｄ）茎、又は切断し、ふくらませた（ｃｕｔ−ｐｕｆｆｅｄ）茎）、体積の膨張したタバコ（例えば、好ましくは刻み充填剤型の、ドライアイス膨張（ｄｒｙ ｉｃｅ ｅｘｐａｎｄｅｄ）タバコ（ＤＩＥＴ）などのふくらませたタバコ）などの加工形態を有するタバコ材料を含む。タバコ材料は、再構成タバコ（例えば、製紙型又はキャストシート型プロセスを用いて製造された再構成タバコ）の形態を有することもできる。タバコ再構成プロセスは、通常は廃棄され得るタバコの部分を商業的に有用である形態に伝統的に転化する。例えば、タバコの茎、再生可能なタバコ片及びタバコ粉塵を、相当に均一な一貫性のある加工再構成タバコの製造に使用することができる。特定のシガレット銘柄の製造に使用される、タバコブレンド内の各タイプのタバコの正確な量は変動し得、所望の官能特性などの因子に応じた設計上の選択の様式である。例えば、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｅｎｃｙｃｌｏｐｅｄｉａ， Ｖｏｇｅｓ（Ｅｄ．） ｐ．４４−４５（１９８４）、Ｂｒｏｗｎｅ， Ｔｈｅ Ｄｅｓｉｇｎ ｏｆ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅｓ， ３ｒｄ Ｅｄ．， ｐ．４３（１９９０）及びＴｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， Ｄａｖｉｓ ｅｔ ａｌ．（Ｅｄｓ．） ｐ．３４６（１９９９）を参照されたい。種々の代表的なタバコのタイプ、タバコの加工タイプ、タバコブレンドのタイプ、シガレット部品及び成分、並びにタバコロッド構成は、参照により本明細書に組み込まれる、Ｌａｗｓｏｎ他、米国特許第４，８３６，２２４号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉ他、同４，９２４，８８３号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉ他、同４，９２４，８８８号、Ｂｒｏｗｎ他、同５，０５６，５３７号、Ｂｒｉｎｋｌｅｙ他、同５，１５９，９４２号、Ｇｅｎｔｒｙ、同５，２２０，９３０号、Ｂｌａｋｌｅｙ他、同５，３６０，０２３号、Ｙｏｕｎｇ他、同５，７１５，８４４号、及びＤｏｍｉｎｇｕｅｚ他、同６，７３０，８３２号、Ｓｈａｆｅｒ他、米国特許出願公開第２００２／００００２３５号、Ｌｉ他、同２００３／００７５１９３号、及びＬｉ他、同２００３／０１３１８５９号、Ｂｅｒｅｍａｎ、国際公開第０２／３７９９０号、Ｌａｗｓｏｎ他、米国特許出願公開第２００４／００８４０５６号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉ他、同２００４／０２５５９６５号、及びＮｅｓｔｏｒ他、同２００５／００６６９８６号、並びにＢｏｍｂｉｃｋ ｅｔ ａｌ．， Ｆｕｎｄ． Ａｐｐｌ． Ｔｏｘｉｃｏｌ．， ３９， ｐ．１１−１７（１９９７）にも記載されている。

熱発生セグメントの燃料要素は、多様であり得る。適切な燃料要素、その代表的な成分、設計及び構成、並びにこれらの燃料要素及びその成分を製造する仕方及び方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許第４，７１４，０８２号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同４，７５６，３１８号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同４，８８１，５５６号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同４，９８９，６１９号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，０２０，５４８号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，０２７，８３７号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，０６７，４９９号、Ｆａｒｒｉｅｒ他、同５，０７６，２９７号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，０９９，８６１号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，１０５，８３１号、Ｗｈｉｔｅ他、同５，１２９，４０９号、Ｂｅｓｔ他、同５，１４８，８２１号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，１５６，１７０号、Ｒｉｇｇｓ他、同５，１７８，１６７号、Ｓｈａｎｎｏｎ他、同５，２１１，６８４号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，２４７，９４７号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，３４５，９５５号、Ｂａｒｎｅｓ他、同５，４６９，８７１号、Ｒｉｇｇｓ、同５，５５１，４５１号、Ｍｅｉｒｉｎｇ他、同５，５６０，３７６号、Ｍｅｉｒｉｎｇ他、同５，７０６，８３４号、及びＭｅｉｒｉｎｇ他、同５，７２７，５７１号、並びにＢａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許出願公開第２００５／０２７４３９０号に記載されている。炭素燃料要素は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているシガレットに含まれるタイプである。一部の実施形態においては、各熱源セグメントは一体型燃料要素を含み、１つだけの燃料要素が各熱源セグメントに組み込まれる。一部の実施形態においては、燃料要素は、長軸方向に延在する気道がない。ある燃料要素は、一般に管状であり得、比較的大きい直径の中央通路を有し、周囲に延在する溝がない。例えば、これらの燃料要素は、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、米国特許第４，９８９，６１９号に記載のタイプの形式及び構成を持たない。ある燃料要素は、長軸方向に延在する周辺溝を有し、周辺溝は、半円、三角形又は矩形の断面形状を有し得、又は燃料要素全体の断面形状が一般に「雪片」として本質的に特徴づけ得るようなものである。ある種の他の燃料要素は、溝を含まない表面を有し得るが、中央通路を含んでいてもよい。更に別の燃料要素は、溝を含まない表面を有し得るが、例えば、円柱状燃料要素として、実質的に中実である（例えば、中央通路を持たない。）。

燃料要素は、炭素質材料を含む。例えば、燃料要素に含まれる可燃性炭素質材料の量は、乾燥重量基準で、燃料要素の重量の少なくとも約５０パーセント、しばしば少なくとも約６０パーセント、頻繁には少なくとも約７０パーセントであり得る。一部の実施形態においては、燃料要素は、最高約１５重量％、頻繁には最高約１０重量％の結合剤、最高約１５重量％、頻繁には最高約１０重量％のタバコ粉末、塩などの添加剤成分、最高約２０重量％、頻繁には最高約１５重量％のグラファイト、アルミナなどの成分、及び少なくとも約５０重量％、頻繁には少なくとも約６５重量％の高炭素含量炭素質材料を含み得る。しかし、一部の実施形態においては、燃料要素は、Ｒｉｇｇｓ他、米国特許第５，１７８，１６７号に記載のナトリウムの量、及び／又はＲｉｇｇｓ他、米国特許第５，５５１，４５１号に記載のグラファイト及び／又は炭酸カルシウムの量を含まない場合もある。一部の実施形態においては、燃料要素は、グラファイト、アルミナなどの成分約１０から約２０重量部、及び可燃性炭素質材料約６０から約７５重量部を含む。例えば、代表的な燃料要素は、乾燥重量基準で、炭素質材料約６６．５パーセント、グラファイト約１８．５パーセント、タバコ構成要素（ｔｏｂａｃｃｏ ｐａｒｔｓ）約５パーセント、ガーゴム約１０パーセント及び炭酸ナトリウム約１パーセントを含み得る。かかる燃料要素は、長軸方向に延在する周辺表面の溝を含んでも、含まなくてもよく、中央に位置し、長軸方向に延在する少なくとも１つの気道を含んでも、含まなくてもよい。

燃料要素は、圧縮、加圧、押し出しなどの技術によって所望の形状に成形することができる。例えば、湿った生地状ペーストは、ステンレススチール製バレル及びスクリューと、耐摩耗性耐食性セラミック材料で構成された内側スリーブと、セラミックダイとを有する押出機などの単軸又は二軸押出機を用いて押し出すことができる。押出装置の例示的なタイプとしては、ＩＣＭＡ Ｓａｎ Ｇｉｏｒｇｉｏ Ｍｏｄｅｌ Ｎｏ． ７０−１６Ｄ又はＷｅｌｄｉｎｇ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｓ Ｍｏｄｅｌ Ｎｏ． ７０−１６ＬＤとして入手可能なタイプが挙げられる。比較的高レベルの炭素質材料を含む押し出し燃料要素の場合、燃料要素の密度は、押し出し混合物の水分レベルを増加させ、押出機内のダイ圧力を低下させ、又は比較的低密度の材料を押し出し混合物に混合することによって、わずかに減少し得る。

一部の実施形態においては、超微粒子を溶媒又は液体担体（例えば、水、メタノール又はエタノール）中に懸濁させることができ、生成したコロイド状懸濁液で燃料要素を浸漬被覆することができる。浸漬被覆は、一般タイプの表面処理を燃料要素に施すために実施することができる。酢酸、硝酸などの安定剤を超微粒子懸濁液に添加することができる。さらに、かかる溶液又は懸濁液のｐＨレベルを所望の程度に調節して、懸濁液を安定化させ、それによって被覆の有効性を高めるように作用させることができる。形成された燃料要素は、乾燥粉末化された超微粒子で表面処理することができ、又は超微粒子懸濁液若しくは溶液で噴霧被覆することができる。或いは、燃料要素押出物が押し出しダイを出た直後に、押出物と一緒に超微粒子を収縮させることができる。したがって、あるタイプの超微粒子表面処理を燃料要素の少なくとも一部に施す仕方又は方法を提供する。一部の実施形態においては、（例えば、ナノ粉体として）乾燥粉末型、又は溶液若しくはコロイド型の超微粒子を、他の押し出し用成分と一緒に炭素混合物に直接混合することができる。例えば、参照により本明細書に組み込むＢａｎｅｒｊｅｅ他、米国特許出願公開第２００５／０２７４３９０号、及び２００６年３月１６日に出願された、共有同時係属中の、発明者Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、米国出願第１１／−−−，−−−号、”Ｓｍｏｋｉｎｇ Ａｒｔｉｃｌｅ”に記載の成分及び技術を参照されたい。

燃料要素は、断熱材若しくは他の適切な材料で包囲し、又は被覆し得る。断熱材は、喫煙具内の所定の位置に燃料要素を支持し、維持し、保持するように、構成し、使用することができる。断熱材は、さらに、吸い込まれた空気及びエアロゾルが容易に通過できるように成し得る。断熱材、断熱組立品の部品、熱発生セグメント内の代表的な断熱組立品の構成、断熱組立品のラッピング材料、並びにこれらの部品及び組立品を製造する仕方及び方法の例は、参照により本明細書に組み込むＰｒｙｏｒ他、米国特許第４，８０７，８０９号、Ｈａｎｃｏｃｋ他、同４，８９３，６３７号、Ｂａｒｎｅｓ他、同４，９３８，２３８号、Ｓｈａｎｎｏｎ他、同５，０２７，８３６号、Ｌａｗｓｏｎ他、同５，０６５，７７６号、Ｗｈｉｔｅ他、同５，１０５，８３８号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，１１９，８３７号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，２４７，９４７号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，３０３，７２０号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，３４５，９５５号、Ｃａｓｅｙ， ＩＩＩ他、同５，３９６，９１１号、Ｗｈｉｔｅ、同５，５４６，９６５号、Ｍｅｉｒｉｎｇ他、同５，７２７，５７１号、Ｗｉｌｋｉｎｓｏｎ他、同５，９０２，４３１号、及びＣｏｏｋ他、同５，９４４，０２５号に記載されている。Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ， Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）も参照されたい。断熱組立品は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに組み込まれている。

断熱組立品は、少なくとも１層の不織布ガラスフィラメントマットを用いて製造される。例えば、少なくとも１層の不織布ガラスフィラメントマットの織物を、連続押し出し燃料要素に巻き付けることができ、燃料要素とマットの結合を容易にするために、マット面を（例えば、噴霧によって）水で湿らせることができ、得られた組立品を連続巻取り紙（ｐａｐｅｒ ｗｅｂ）で（例えば、その各々が矯臭剤又は燃焼改質剤を含んでいてもよい、２種類の連続中心線細片接着剤（ｃｅｎｔｅｒ ｌｉｎｅ ｓｔｒｉｐｓ ａｄｈｅｓｉｖｅ）及び縫い目線接着剤を用いて）包囲することができ、得られた連続ロッドを所望の長さのセグメントに切断することができる。必要に応じて、ガラスフィラメントマットに塗布する水に矯臭剤、燃焼改質剤などを混合することができる。例えば、Ｌａｗｓｏｎ他、米国特許第５，０６５，７７６号、Ｍｅｉｒｉｎｇ他、同５，７２７，５７１号、及びＷｉｌｋｉｎｓｏｎ他、同５，９０２，４３１号に記載のタイプの技術を使用して、適切な燃料要素組立品を用意してもよい。

断熱組立品は、不織布マットに含ませることができる、硫酸カルシウム繊維、耐熱性セラミックフィラメント、耐高温性炭素フィラメント（例えば、グラファイト型材料）などの材料を含み得る。本発明の喫煙具に使用される断熱組立品は、ガラスフィラメントマット内に分散したタバコの粒子若しくは小片などのタバコも含むことができ、又は少なくとも１層のガラスフィラメントマットを含む少なくとも１層の再構成タバコシートとして設計することもできる。或いは、紙タイプの材料（例えば、ある程度の耐熱性を付与するのに十分な量の塩化カリウムなどの適切な塩で処理された紙タイプの材料）は、シガレット内の所定の位置に確実に燃料要素を適切に保持するために、燃料要素の周囲で、ひだを付けることができ、又はかしめ、ひだを付けることができる。さらに、シガレット内の所定の位置に確実に燃料要素を適切に保持するために、Ｎｅｓｔｏｒ他、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号に記載のものなどの適切な塩で処理し得るタバコ刻み充填剤（例えば、切り刻んだ葉片、タバコ茎の小片、切り刻んだ再構成タバコ紙タイプシート、切り刻んだ再構成タバコキャストシート、又は上記のブレンド）によって、燃料要素の周辺領域を包囲することができる。代表的なタイプのタバコ材料は、タバコタイプの混合物から製造することができ、又は主な１タイプのタバコ（例えば、主にバーレータバコで構成されたキャストシートタイプ若しくは紙タイプ再構成タバコ、又は主にトルコタバコで構成されたキャストシートタイプ若しくは紙タイプ再構成タバコ）から製造することができる。或いは、断熱セグメントの実施形態は、タバコ成分を含まなくともよく、すなわち、一部の実施形態においては、断熱セグメント中にタバコがなくともよい。断熱組立品には、矯臭剤（例えば、揮発性矯臭剤）を含ませることができ、したがって、（ｉ）喫煙用材料の燃焼によって発生し、吸い込まれるエアロゾルが断熱組立品を通過するときに、エアロゾル中に香りを同伴させることができ、（ｉｉ）熱発生セグメントの燃料要素の燃焼によって発生するエアロゾルの香りを高めることができる。

エアロゾル形成材料は多様であり得、種々のエアロゾル形成材料の混合物を使用することができる。エアロゾル形成材料の代表的なタイプは、参照により本明細書に組み込むＳｅｎｓａｂａｕｇｈ， Ｊｒ．他、米国特許第４，７９３，３６５号、及びＪａｋｏｂ他、同５，１０１，８３９号、Ｂｉｇｇｓ他、国際公開第９８／５７５５６号、並びにＣｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ， Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）に記載されている。一部の実施形態においては、エアロゾル形成材料は、十分な熱を加えると、「煙状」であるとみなすことができる可視エアロゾルを生成する。一部の実施形態においては、エアロゾル形成材料は、タバコの燃焼によって発生する煙の化学的性質よりも化学的に単純である。エアロゾル形成材料は、一部の実施形態においては、グリセリン、プロピレングリコールなどのポリオールであり得る。

種々の材料を使用して、エアロゾル形成材料用基体として作用するエアロゾル発生領域の部分の材料を用意することができる。本発明に使用されるエアロゾル形成材料を含む基体材料及び配合は、参照により本明細書に組み込むＳｅｎｓａｂａｕｇｈ他、米国特許第４，７９３，３６５号、Ｗｈｉｔｅ、同４，８９３，６３９号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、５，０９９，８６１号、Ｊａｋｏｂ他、同５，１０１，８３９号、Ｇｅｎｔｒｙ他、同５，１０５，８３６号、Ｂｒｉｎｋｌｅｙ他、同５，１５９，９４２号、Ｃｌｅａｒｍａｎ他、同５，２０３，３５５号、Ａｒｚｏｎｉｃｏ他、同５，２７１，４１９号、Ｌｅｋｗａｕｗａ他、同５，３２７，９１７号、Ｃａｓｅｙ， ＩＩＩ他、同５，３９６，９１１号、Ｙｏｕｎｇ他、同５，５３３，５３０号、Ｃｌｅａｒｍａｎ、同５，５８８，４４６号、Ｊａｋｏｂ他、同５，５９８，８６８号、Ｙｏｕｎｇ他、同５，７１５，８４４号、及びＢｅｅｓｏｎ他、同６，３７８，５２８号、並びにＮｅｓｔｏｒ他、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号に記載されている。Ｃｈｅｍｉｃａｌ ａｎｄ Ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌ Ｓｔｕｄｉｅｓ ｏｎ Ｎｅｗ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｐｒｏｔｏｔｙｐｅｓ ｔｈａｔ Ｈｅａｔ Ｉｎｓｔｅａｄ ｏｆ Ｂｕｒｎ Ｔｏｂａｃｃｏ， Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｍｏｎｏｇｒａｐｈ（１９８８）も参照されたい。有用である基体材料は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれている。

基体材料は、ある形態のタバコを含むことができ、通常は、主にタバコで構成され、実質的にタバコ材料だけで用意され得る。基体材料の形態は、多様であり得る。一部の実施形態においては、本質的に伝統的な充填剤型（例えば、刻み充填剤として）の基体材料を使用する。基体材料は、さもなければ、所望の形状に成形することができる。基体材料は、Ｐｒｙｏｒ他、米国特許第４，８０７，８０９号に全般的に記載されたタイプの技術を用いて、ひだの付いた織物又はシートの形態で使用することができる。基体材料は、Ｒａｋｅｒ、米国特許第５，０２５，８１４号に全般的に記載されたタイプの技術を用いて、長軸方向に延在する複数のストランドに切り刻まれた織物又はシートの形態で使用することができる。基体材料は、らせん型の気道がエアロゾル発生セグメントを通して長軸方向に延在するように、緩く巻かれたシートの形態を有し得る。代表的なタイプのタバコ含有基体材料は、タバコタイプの混合物から製造することができ、又は主な１タイプのタバコ（例えば、主にバーレータバコで構成されたキャストシートタイプ若しくは紙タイプ再構成タバコ、又は主にトルコタバコで構成されたキャストシートタイプ若しくは紙タイプ再構成タバコ）から製造することができる。

基体材料は、ケーシング及び／又は表面仕上げ成分など、シガレットの製造に伝統的に使用されるタイプのタバコ添加剤で処理することもできる。基体材料は、（例えば、無水アンモニア、水酸化アンモニウム水溶液、又はリン酸二アンモニウムなどのアンモニウム塩で処理することによって）アンモニア処理されていてもよい。或いは、基体材料は、（例えば、無水アンモニア、水酸化アンモニウム水溶液、又はリン酸二アンモニウムなどのアンモニウム塩を用いた処理であろうと）どのタイプの添加アンモニアも含まない、又は実質的に含まなくともよい。基体材料は、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの他の添加剤で処理することもできる。触媒（ｃａｔａｌｙｔｉｃ ａｇｅｎｔ）、ナノ粒子組成物などの他の材料を、喫煙ロッドの喫煙用材料のいずれかに混合することもできる。例えば、Ｃｒｏｏｋｓ他、米国特許出願公開第２００４／０１７３２２９号に記載のタイプの成分を参照されたい。一部の実施形態においては、基体材料内のタバコ材料の乾燥重量に基づいて約１０パーセントを超える、エアロゾル形成材料以外のタイプの添加剤のいずれでも材料を処理しない。

エアロゾル形成材料を基体材料（例えば、タバコ材料）と接触させる仕方は、多様であり得る。エアロゾル形成材料は、形成されたタバコ材料に適用することができ、又は加工タバコ材料の製造中に加工タバコ材料に混合することができる。エアロゾル形成材料は、水性液体又は他の適切な溶媒若しくは液体担体に溶解又は分散させることができ、基体材料に噴霧することができる。例えば、Ｎｅｓｔｏｒ他、米国特許出願公開第２００５／００６６９８６号を参照されたい。基体材料の乾燥重量に対して、使用されるエアロゾル形成材料の量は、変動し得る。極めて高レベルのエアロゾル形成材料を含む材料は、従来型の自動シガレット製造装置を用いてシガレットロッドに加工することが困難であり得る。

キャストシートタイプの材料は、比較的高レベルのエアロゾル形成材料を含み得る。製紙タイプのプロセスを用いて製造された再構成タバコは、中レベルのエアロゾル形成材料を含み得る。タバコ細片及びタバコ刻み充填剤は、より少量のエアロゾル形成材料を含み得る。キャストシート材料、紙タイプ再構成タバコなどの加工材料の場合、水性液体で抽出されたタバコパルプ材料をその成分として使用することができる。タバコの水溶性成分のある画分又は本質的にすべてを除去すると、より高レベルのエアロゾル形成材料に有効な基体として作用し得る加工材料を提供する助けとなり得る。また、乾燥タバコ粉末を散布処理した材料は、過度のべたつき（ｔａｃｋｙ）又は粘着性（ｓｔｉｃｋｙ）を示さずに、比較的高レベルのグリセリンを含む加工材料を提供する助けとなり得る。

キャストシート材料、特に水で抽出されたタバコパルプ材料のある量を含むキャストシート材料は、こうして製造された材料中のタバコとエアロゾル形成材料の乾燥重量に基づいて、最高約６５パーセント、しばしば最高約６０パーセント、頻繁には最高約５５パーセントのエアロゾル形成材料をしばしば含み得る。紙タイプ再構成タバコ材料、特に水で抽出されたタバコパルプ材料のある量を含み、水溶性抽出成分の一部又は全部をパルプに再適用していない紙タイプ再構成タバコ材料は、こうして製造された材料中のタバコとエアロゾル形成材料の乾燥重量に基づいて、最高約５５パーセント、しばしば最高約５０パーセント、頻繁には最高約４５パーセントのエアロゾル形成材料をしばしば含み得る。タバコ細片又は刻み充填剤にエアロゾル形成材料を噴霧して製造された材料は、タバコとエアロゾル形成材料の混合乾燥重量に基づいて、約２０パーセントを超えるエアロゾル形成材料をしばしば含まず、約１５パーセントを超えるエアロゾル形成材料を頻繁に含まない。

比較的高添加レベルのエアロゾル形成材料を含む材料は、（例えば、熱風の流れに供することによって）含水量約４から約５重量パーセントまで乾燥させることができる。次いで、乾燥させた材料を加工して、設計した構成の部品を形成することができる。次いで、これらの部品を含水量約１２から約１３重量パーセントに再平衡させることができる。

比較的高レベルのエアロゾル形成材料を含む他のタイプの材料をエアロゾル発生セグメントに含ませることができる。形成された、封入された、又はマイクロカプセルに入れられた材料を使用することができる。かかるタイプの材料としては、一部の実施形態においては、エアロゾル形成材料が主として挙げられ、これらの材料は、ある量及び形態のタバコを含み得る。かかるタイプの材料の例は、グリセリン約６５から約７０重量部、結合剤（例えば、柑橘類ペクチン、アルギン酸アンモニウム、アルギン酸ナトリウム又はガーゴム）約２５から約３０重量部、及び矯臭剤約５重量部（例えば、バニリン、コーヒー、茶、カカオ、及び／又は果実の香りの濃縮物）の水溶液を成型し、乾燥させ、次いで、タバコ葉片を粉砕して得られた微粉約２から約１０重量部で表面被覆することによって製造されたフィルムである。

エアロゾル発生セグメント内で使用されるエアロゾル形成材料の量は、シガレットが、許容される官能及び感覚刺激特性、並びに望ましい性能特性を示すような量である。例えば、多くの点でタバコの煙の外観に類似した可視主流エアロゾルを発生させるために、グリセリンなどの十分なエアロゾル形成材料を使用することができる。これらの成分は、かなりの程度の容認できない異味、フィルムのような口あたり、及びタバコ刻み充填剤の燃焼によって主流煙を発生する伝統的なタイプのシガレットとはかなり異なる全体的感覚体験（ｏｖｅｒａｌｌ ｓｅｎｓｏｒｙ ｅｘｐｅｒｉｅｎｃｅ）を持ち込まないことが望ましい。成分、使用するこれらの成分の量、及び使用するタバコ材料のタイプの選択は、シガレットが発生する主流エアロゾルの全体的化学組成を制御するために変化し得る。

他のタイプの矯臭剤、又はシガレットの主流エアロゾルの官能若しくは感覚刺激特性若しくは性質を変える材料を使用することもできる。かかる矯臭剤は、タバコ以外の供給源から提供することができ、本質的に天然又は人工的であり得、濃縮物、又は香りのパッケージとして使用することができる。特に興味深いのは、エアロゾル発生セグメントの基体材料に適用される、又は混合される矯臭剤である。例示的な矯臭剤としては、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果実（例えば、リンゴ、サクランボ、イチゴ、モモ、並びにライム及びレモンを含めた柑橘類香料）、カエデ、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、イチヤクソウ（ｗｉｎｔｅｒｇｒｅｅｎ）、ナツメグ、チョウジ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、ハチミツ、アニス、セージ、シナモン、ビャクダン、ジャスミン、カスカリラ、カカオ、甘草、並びにシガレット及びパイプタバコの矯臭剤に伝統的に使用されるタイプ及び特性の矯臭剤及び香りのパッケージなどが挙げられる。高果糖コーンシロップなどのシロップも使用することができる。矯臭剤は、酸性又は塩基性（例えば、レブリン酸などの有機酸）も含み得る。一部の実施形態においては、かかる矯臭剤は、乾燥重量基準で、エアロゾル発生セグメントの総重量の約１０パーセント未満、しばしば約５パーセント未満を占める。

ラッピング材料は、多様であり得る。熱発生セグメント用ラッピング材料の例示的なタイプは、Ｂａｒｎｅｓ他、米国特許第４，９３８，２３８号、及びＢａｒｎｅｓ他、同５，１０５，８３７号に記載されている。Ｈａｍｐｌ， Ｊｒ．他、米国特許出願公開第２００５／０００５９４７号、及びＲａｓｏｕｌｉ他、国際公開第２００５／０３９３２６号に記載のものなどのラッピング材料は、熱発生セグメントのいわゆる「二重包装（ｄｏｕｂｌｅ ｗｒａｐ）」構成の内側ラッピング材料として使用することができる。（例えば、特にエアロゾル発生セグメント用、エアロゾル発生セグメントを熱源セグメントに取り付けるための、又は外装材を提供するための）ラッピング材料は、箔／金属積層物、紙と金属網の積層物、又は紙と金属スクリーンの積層物の形態を有し得る。適切なタイプのエアロゾル発生セグメント用熱伝導性ラッピング材料は、Ｒｉｇｇｓ他、米国特許第５，５５１，４５１号に記載されている。他の適切なラッピング材料は、Ｌａｗｓｏｎ他、米国特許第５，０６５，７７６号、及びＮｉｃｈｏｌｓ他、同６，３６７，４８１号に記載されている。或いは、ラッピング材料は、３層紙積層物又は３層紙／箔／タバコ積層物であり得る。紙と金属箔の積層物、熱発生セグメントの外側包囲上包みとして使用される紙などのラッピング材料は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれている。必要に応じて、エアロゾル発生セグメントの外側ラッピング材料（例えば、エアロゾル発生領域及び隣接領域を包囲するラッピング材料）は、周囲温度よりも温度が高いシガレットの領域を喫煙者が視覚的に確認できるようにするために、シガレットを使用するときに色が変化する感熱性材料（例えば、感熱性インク）で処理されていてもよい。かかる積層物は、点火層に延在する最外側の包装材層に使用することもできる。積層物中の金網層は、点火端上の包装材の末端上での折りたたみ、及び包装材を折りたたみ位置に保持すること、又はシガレット内容物を含むことの助けとなり得る。タバコ層は、包装材積層物の点火性及び／又は香りの助けとなり得る。包装材積層物中に紙の外層を設けて、より伝統的なシガレット外観を付与することができる。

喫煙用点火端セグメントなどの部品のラッピング材料は、シガレット製造に使用されるタイプの紙材料などの紙材料である。特定のラッピング材料の選択は、シガレット設計及び製造の当業者に容易に理解できるはずである。喫煙用点火端セグメントは、１層のラッピング材料を含み得、又はいわゆる「二重包装」喫煙ロッドの場合など、１層を超える包囲ラッピング材料を含み得る。ラッピング材料は、シガレット内に含まれる種々の成分と接触した結果、目に見える斑点及び染色を示さないために、材料で構成され得、又は適切に処理することができる。ラッピング材料、ラッピング材料成分、及び処理されたラッピング材料のタイプは、参照によりその全体を本明細書に組み込むＷｈｉｔｅ他、米国特許第５，１０５，８３８号、Ａｒｚｏｎｉｃｏ他、同５，２７１，４１９号、Ｇｅｎｔｒｙ、同５，２２０，９３０号、及びＳｈａｆｅｒ他、同６，８７４，５０８号、Ｆｏｕｒｎｉｅｒ他、国際公開第０１／０８５１４号、Ｈａｊａｌｉｇｏｌ他、同０３／０４３４５０号、Ｗｏｏｄｈｅａｄ他、米国特許出願公開第２００３／０１１４２９８号、Ｃｒｏｏｋｓ他、同２００４／０１３４６３１号、Ｈａｍｐｌ， Ｊｒ．他、同２００５／０００５９４７号、Ａｓｈｃｒａｆｔ他、同２００５／００１６５５６号、及びＦｉｔｚｇｅｒａｌｄ他、同２００５／００７６９２９号、並びにＲａｓｏｕｌｉ他、国際公開第２００５／０３９３２６号に記載されている。代表的なラッピング材料は、Ｓｃｈｗｅｉｔｚｅｒ−Ｍａｕｄｕｉｔ ＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌからＲ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｇｒａｄｅｓ １１９、１７０、４１９、４５３、４５４、４５６、４６５、４６６、４９０、５２５、５３５、５５７、６５２、６６４、６７２、６７６及び６８０として市販されている。着色ラッピング材料（例えば、茶色の紙）を使用することができる。再構成タバコ材料は、特に（例えば、少なくとも１つの更なるラッピング材料層で包まれた領域における）内部ラッピング材料としても使用することができる。喫煙ロッド用ラッピング材料として有用である代表的な再構成タバコ材料は、参照により本明細書に組み込むＧｅｎｔｒｙ他、米国特許第５，０７４，３２１号、Ａｒｚｏｎｉｃｏ他、同５，１５９，９４４号、Ｒａｋｅｒ、同５，２６１，４２５号、Ｂｏｗｅｎ、同５，４６２，０７３号、及びＢｏｗｅｎ、同５，６９９，８１２号に記載されている。内部ラッピング材料は、比較的高レベルのエアロゾル形成材料を含む材料を含めて、キャストシート型の再構成タバコ材料でもあり得る。

タバコ紙は、燃料要素が点火しているか、又は消えているかの視覚的目印を与えるように改変することができる。Ｓｕｎ Ｃｈｅｍｉｃａｌから市販されている、適切なロイコ（ｅｕｃｏ）色素を含む可逆的及び不可逆的熱変色性インクを、包装材及び／又は他のラッピング材料に適用して、Ｅｃｌｉｐｓｅ製品が点火しているか、又は消えているかの視覚的目印を与えることができる。熱変色性インクは、熱発生セグメントを包囲する領域、エアロゾル発生セグメント上の熱発生セグメントの下流の領域など、シガレットの設計に基づいて決定される適切な場所における包装材に適用することができる。例えば、熱発生セグメントの下流の適切な場所に環を配置することができる。かかる改変された紙は、温度転移点に達したときに変色するインクで印刷すると、印刷された線又はロゴが出現又は消失する。例えば、熱発生セグメントの領域において１００℃で可逆的に変色する可逆的インクで印刷された紙は、熱源が点火されると変色し、熱源が消えると色が戻る。

吸い口ピースは、多様であり得る。好ましい吸い口ピースは、フィルターエレメントの形態を有する。フィルターエレメントは、１セグメント又は複数セグメント設計であり得る。代表的なフィルターエレメント部品、設計及び組立品は、Ｂｒｏｗｎｅ， Ｔｈｅ Ｄｅｓｉｇｎ ｏｆ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅｓ， ３ｒｄ Ｅｄ．（１９９０）、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ， Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ， Ｄａｖｉｓ ｅｔ ａｌ．（Ｅｄｓ．） １９９９、Ｔｏｕｅｙ、米国特許第２，８８１，７７０号、Ｓｅｌｉｇｍａｎ他、同３，１０１，７２３号、Ｂｅｒｇｅｒ他、同３，２１７，７１５号、Ｉｒｂｙ他、同３，２３６，２４４号、Ｌｌｏｙｄ、同３，３４７，２４７号、Ｄａｖｉｓ他、同３，３７０，５９５号、Ｂｅｒｇｅｒ他、同３，６４８，７１１号、Ｓｅｘｓｔｏｎｅ、同３，９５７，５６３号、Ｔｉｇｇｌｅｂｅｃｋ他、同３，９７２，３３５号、Ｈａｌｌ、同４，１７４，７２０号、Ｎｅｕｋｏｍｍ、同４，２０１，２３４号、Ｌｅｂｅｒｔ、同４，２２３，５９７号、Ｂｅｒｇｅｒ、同４，５０８，５２５号、Ｐｒｙｏｒ他、同４，８０７，８０９号、Ｂａｒｎｅｓ他、同４，９０３，７１４号、Ｌａｗｒｅｎｃｅ他、同４，９２０，９９０号、Ｔｈｅｓｉｎｇ他、同５，０１２，８２９号、Ｒａｋｅｒ、同５，０２５，８１４号、Ｊｏｎｅｓ， Ｊｒ．他、同５，０７４，３２０号、Ｓａｉｎｔｓｉｎｇ他、同５，０７６，２９５号、Ｊａｋｏｂ他、同５，１０１，８３９号、Ｓａｉｎｔｓｉｎｇ他、同５，１０５，８３４号、Ｗｈｉｔｅ他、同５，１０５，８３８号、Ｐｅｒｆｅｔｔｉ他、同５，１３７，０３４号、Ａｒｚｏｎｉｃｏ他、同５，２７１，４１９号、Ｂｌａｋｌｅｙ他、同５，３６０，０２３号、Ｇｅｎｔｒｙ他、同５，３９６，９０９号、Ｂｌａｋｌｅｙ他、同５，３６０，０２３号、Ｇｅｎｔｒｙ他、同５，５６８，８１９号、Ａｒｔｅｒｂｅｒｙ他、同５，６２２，１９０号、Ｂａｎｅｒｊｅｅ他、同５，７１８，２５０号、Ｌｅｓｓｅｒ他、同６，５３０，３７７号、Ｖｅｌｕｚ、同６，５３７，１８６号、Ｘｕｅ他、同６，５８４，９７９号、Ｋｏｌｌｅｒ他、同６，５９５，２１８号、Ｃｅｒａｍｉ他、同６，６１５，８４２号、及びＭａｃＡｄａｍ他、同６，６３１，７２２号、Ｅｒｃｅｌｅｂｉ他、同６，６５６，４１２号、Ｊｕｐｅ他、同６，７６１，１７４号、Ｘｕｅ他、同６；７７９，５２８号、Ｐａｉｎｅ ＩＩＩ、同６，７８９，５４７号、Ｓｍｉｔｈ他、同６，８０５，１７４号、Ｚｈｕａｎｇ他、同６，８１４，７８６号、Ｌｉｌｌｙ， Ｊｒ．他、同６，８４８，４５０号、Ｘｕｅ他、同６，９０７，８８５号、Ｘｕｅ他、同６，９１３，７８４号、及びＨｅｉｔｍａｎｎ他、同７，００４，８９６号、Ｌｉｌｌｙ， Ｊｒ．他、米国特許出願公開第２００２／００１４４５３号、Ｐａｉｎｅ他、同２００３／０１５４９９３号、Ａｔｗｅｌｌ、同２００４／０１０７９７３号、Ｚｈｕａｎｇ他、同２００４／０１９４７９２号、Ｙａｎｇ他、同２００４／０２２６５６９号、Ｆｉｇｌａｒ他、同２００４／０２３７９８４号、Ｌｕａｎ他、同２００５／０１３３０５１号、Ｂｕｈｌ他、同２００５／００４９１２８号、Ｃｒｏｏｋｓ他、同２００５／００６６９８４号、Ｇａｒｔｈａｆｆｎｅｒ他、同２００５／０２８２６９３号、及びＨｉｃｋｓ他、同２００６／００２５２９２号、Ｄｕｂｅ他、同２００４／０２６１８０７号、Ｃｌａｒｋ他、同２００５／００６６９８３号、Ｌｕａｎ他、同２００５／０１３３０５１号、Ｆｏｕｒｎｉｅｒ他、同２００５／０１３３０５２号、及びＧｏｎｔｅｒｍａｎ他、同２００６／００２１６２４号、Ｗｈｉｔｅ、欧州特許第５７９４１０号、Ｂｅｒｅｍａｎ、国際公開第０２／３７９９０号、並びに２００５年９月１４日に出願された、Ｃｏｌｅｍａｎ他、米国特許出願第１１／２２６，９３２号に記載されている。代表的なフィルター材料は、トウ材料（例えば、酢酸セルロース又はポリプロピレントウ）、又はひだの付いた織物材料（例えば、紙、再構成タバコ、酢酸セルロース、ポリプロピレン又はポリエステルのひだの付いた織物）から製造し得る。あるフィルターエレメントは、選択された主流エアロゾル気相成分に対して比較的高い除去効率を有し得る。あるフィルターエレメントは、揮発したエアロゾル形成材料に対して比較的低いろ過効率を有し得る。吸い口ピース組立品は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれている。

フィルターエレメントは、１段又は多段部品（ｍｕｌｔｉ−ｓｔａｇｅ ｃｏｍｐｏｎｅｎｔ）設計であり得る。例えば、２段フィルターエレメントは、可塑化酢酸セルロースで構成される略管状区域である上流セグメントと、略円柱状であり得、可塑化酢酸セルローストウで構成され得る下流セグメントとを有し得る。例えば、図１３を参照して上述したタイプのシガレットの場合、代表的なタバコ含有セグメントは長さ約３０ｍｍであり得、管状フィルター区域は長さ約１０ｍｍであり得、吸い口フィルター区域は、１０デニール／フィラメント／トリアセチンを用いて可塑化された酢酸セルローストウ３５，０００総デニールで構成され得る。

吸い口ピースを構成するのに用いられるプラグラップは、多様であり得る。プラグラップ紙は、Ｓｃｈｗｅｉｔｚｅｒ−Ｍａｕｄｕｉｔ ＩｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌからＰｏｒｏｗｒａｐ Ｐｌｕｇ Ｗｒａｐ １７−Ｍ１、３３−Ｍ１、４５−Ｍ１、６５−Ｍ９、９５−Ｍ９、１５０−Ｍ４、２６０−Ｍ４及び２６０−Ｍ４Ｔとして入手可能であり、Ｏｌｓａｎｙ Ｆａｃｉｌｉｔｙ（ＯＰ Ｐａｐｒｉｎａ） ｏｆ ｔｈｅ Ｃｚｅｃｈ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ（Ｔｒｉｅｒｅｒｉｂｅｒｇ Ｈｏｌｄｉｎｇ）からＲｅｆ． Ｎｏ．６４６として入手可能である。適切なプラグラップ材料は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれている。

吸い口ピースを構成するのに用いられ、吸い口ピースを喫煙具の残部に取り付けるのに用いられるチップ材料は、多様であり得る。典型的なチップ材料は、不透明度の比較的高い紙である。代表的なチップ材料は、８５パーセントを超える、しばしば９０パーセントを超えるＴＡＰＰＩ不透明度を有する。典型的なチップ材料は、ニトロセルロースなどのいわゆる「唇リリース（ｌｉｐ ｒｅｌｅａｓｅ）」剤でも処理される。本発明によって使用される代表的なチップペーパー及び包装材料は、典型的には、斤量約２５から約６０ｇ／ｍ２、しばしば約３０から約４０ｇ／ｍ２である。代表的なチップペーパーは、Ｔｅｒｖａｋｏｓｋｉ Ｎｏｓ．３１２４、ＴＫ ６５２、Ａ３６２及びＡ３６０として入手可能である。適切なチップ材料は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれている。

代表的なシガレットの例示的な他のシガレット部品（例えば、接着剤）、部品設計並びに設計構成及び形式は、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているタイプのシガレットに含まれており、参照により本明細書に組み込む２００５年８月１日に出願された、Ｃａｎｔｒｅｌｌ他、米国特許出願第１１／１９４，２１５号にも記載されている。

空気希釈又は換気された本発明のシガレットの場合、空気希釈又は換気の量又は程度は、変動し得る。頻繁には、空気希釈シガレットの空気希釈量は、約１０パーセントを超え、一般に約２０パーセントを超え、しばしば約３０パーセントを超え、時折約４０パーセントを超える。一部の実施形態においては、空気希釈シガレットの空気希釈の上限（ｕｐｐｅｒ ｌｅｖｅｌ）は、約８０パーセント未満、しばしば約７０パーセント未満である。本明細書では「空気希釈」という用語は、空気希釈手段を通して吸い込まれる空気の体積と、シガレットを通して吸い込まれ、シガレットの吸い口部分から出る空気とエアロゾルの総体積との（百分率として表される）比である。より高い空気希釈レベルは、主流エアロゾルへのエアロゾル形成材料の移動効率を低下させる作用をし得る。

一部の実施形態においては、本発明のシガレットは、望ましい吸い込み抵抗を示す。例えば、例示的なシガレットは、空気流量１７．５ｃｃ／ｓｅｃにおいて約５０から約２００ｍｍ水圧降下の圧力降下を示す。好ましいシガレットは、空気流量１７．５ｃｃ／ｓｅｃにおける水圧降下で、約６０から約１８０ｍｍの圧力降下値を示し、一部の実施形態においては、約７０から約１５０ｍｍの圧力降下を示す。シガレットの圧力降下値は、Ｆｉｌｔｒｏｎａ Ｉｎｓｔｒｕｍｅｎｔｓ ａｎｄ Ａｕｔｏｍａｔｉｏｎ Ｌｔｄ．から入手可能なＦｉｌｔｒｏｎａ Ｃｉｇａｒｅｔｔｅ Ｔｅｓｔ Ｓｔａｔｉｏｎ（ＣＴＳ Ｓｅｒｉｅｓ）を用いて測定される。

本発明のシガレットの好ましい実施形態は、喫煙時、許容される吸入回数を与える。かかるシガレットは、ＦＴＣ喫煙条件下で機械によって喫煙（ｍａｃｈｉｎｅ ｓｍｏｋｅ）したときに、シガレット１本当たり、通常約６回を超える吸入、一般に約８回を超える吸入を与える。かかるシガレットは、ＦＴＣ喫煙条件下で喫煙したときに、シガレット１本当たり、通常約１５回未満の吸入、一般に約１２回未満の吸入を与える。ＦＴＣ喫煙条件は、５８秒間のくすぶりによって分離された２秒間の３５ｍｌの吸入からなる。

本発明のシガレットは、喫煙時、主流エアロゾルを発生する。シガレット１本当たりの発生する主流エアロゾルの量は、変動し得る。ＦＴＣ喫煙条件下での喫煙時、一実施形態によるシガレットは、通常少なくとも約１ｍｇ、しばしば少なくとも約３ｍｇ、頻繁には少なくとも約５ｍｇであるＦＴＣ「タール」量を生じる。ＦＴＣ喫煙条件下での喫煙時、例示的なシガレットは、通常約２０ｍｇ以下、しばしば約１５ｍｇ以下、頻繁には約１２ｍｇ以下であるＦＴＣ「タール」量を生じる。

好ましいシガレットは、ＦＴＣ「タール」とＦＴＣニコチンの生成比が約３０未満、しばしば約２５未満である。好ましいシガレットは、ＦＴＣ「タール」とＦＴＣニコチンの生成比が約５を超える。シガレット（例えば、中央又は内部に位置する長軸方向に延在する気道のない、炭素燃料要素を含むシガレット）は、ＦＴＣ一酸化炭素とＦＴＣ「タール」の生成比が約１未満、しばしば約０．８未満、頻繁には約０．６未満である。ＦＴＣ「タール」及びＦＴＣニコチンを測定する技術は、Ｐｉｌｌｓｂｕｒｙ ｅｔ ａｌ．， Ｊ． Ａｓｓｏｃ． Ｏｆｆ． Ａｎａｌ． Ｃｈｅｍ．， ５２， ４５８−４６２（１９６９）に記載されている。ＦＴＣ一酸化炭素を測定する技術は、Ｈｏｒｔｏｎ ｅｔ ａｌ．， Ｊ． Ａｓｓｏｃ． Ｏｆｆ． Ａｎａｌ． Ｃｈｅｍ．， ５７， １−７（１９７４）に記載されている。

本発明のシガレットが発生するエアロゾルは、蒸気、気体、浮遊粒子などの空気含有成分（ａｉｒ−ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ）を含むものである。エアロゾル成分は、ある形態のタバコ（及び、場合によっては、燃焼して発熱する他の成分）の燃焼から、タバコを加熱し、タバコを焦がすことによって引き起こされる、タバコを熱分解すること（又はタバコにある形態のくすぶりを起こさせること）によって、また、エアロゾル形成剤を気化させることによって、発生し得る。したがって、エアロゾルは、揮発成分、燃焼生成物（例えば、二酸化炭素及び水）、不完全燃焼生成物及び熱分解生成物を含み得る。エアロゾル成分は、燃焼されるタバコ材料及び燃焼される他の成分と熱交換関係にある物質に対する、ある形態のタバコ（及び、場合によっては、燃焼して発熱する他の成分）の燃焼からの熱の作用によっても発生し得る。エアロゾル成分は、エアロゾル発生セグメントに対する熱発生セグメントの作用の結果として、エアロゾル発生系によっても発生し得る。一部の実施形態においては、エアロゾル発生セグメントの部品は、通常の使用状態中に（例えば、燃焼、くすぶり又は熱分解の結果として）さほど熱的に分解しない傾向を有するように、全体的な組成を有し、喫煙具内に位置する。

本発明の喫煙具は、流通、販売及び使用のために、梱包することができる。シガレットは、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ Ｃｏｍｐａｎｙによって「Ｐｒｅｍｉｅｒ」及び「Ｅｃｌｉｐｓｅ」の商品名で市販されているシガレットと同様に梱包することができる。シガレットは、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ ＣｏｍｐａｎｙによってＣａｍｅｌ Ｂｌａｃｋｊａｃｋ Ｇｉｎの商品名で市販されているシガレットと同様に梱包することもできる。シガレットは、Ｒ．Ｊ． Ｒｅｙｎｏｌｄｓ Ｔｏｂａｃｃｏ ＣｏｍｐａｎｙによってＳａｌｅｍ Ｄａｒｋ Ｃｕｒｒｅｎｔｓ Ｓｉｌｖｅｒ Ｌａｂｅｌの商品名で市販されているシガレットと同様に梱包することもできる。Ｆｏｃｋｅ他、米国特許第４，７１５，４９７号、Ｆｏｃｋｅ他、同４，２９４，３５３号、Ｂｏｕｃｈａｒｄ、同４，５３４，４６３号、Ａｌｌｅｎ他、同４，８５２，７３４号、Ｂｕｒｒｏｗｓ他、同５，１３９，１４０号、及びＫｅａｖｅｎｅｙ他、同５，９３８，０１８号、ＵＫ Ｐａｔ． Ｓｐｅｃ． １，０４２，０００、Ｍａｒｘ、Ｇｅｒｍａｎ Ｐａｔ． Ａｐｐ． ＤＥ １０２３８９０６、並びにＦａｇｇ他、米国特許出願公開第２００４／０２１７０２３号、Ｈｅｎｓｏｎ他、同２００４／０２５６２５３号、及びＭｉｔｔｅｎ他、２００５／０１５０７８６号に記載のタイプの梱包も参照されたい。

本発明をある実施形態に関連して説明したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、他の特徴も含まれ得る。

本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。 本発明の代表的な喫煙具の長軸方向の断面図である。

Claims (6)

1. 点火端及び吸い口と、
   ある長さを有し及び吸い口に配置された、吸い口ピースセグメントと、
   （ｉ）点火端に配置された熱発生セグメントであって、ある長さを有し及び熱源を含む、熱発生セグメントと及び（ｉｉ）エアロゾル形成材料を含むエアロゾル発生セグメントであって、ある長さを有し及び熱発生セグメントに隣接して、ただし物理的に分離されて配置されている、エアロゾル発生セグメントとを含むエアロゾル発生系と、
   包装材を熱発生セグメントの長さの少なくとも一部の周囲に及びエアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部の周囲に、ただし他のセグメントの周囲を含むことなく、供給する第１のラッピング材料の１枚と、
   ある長さを有し及びエアロゾル発生セグメントと吸い口ピースセグメントの間に配置されているタバコ含有セグメントと、
   包装材を、第１のラッピング材料の上で、タバコ含有セグメントの長さの少なくとも一部の周囲に及びエアロゾル発生セグメントの長さの少なくとも一部の周囲に、ただし他のセグメントの周囲を含むことなく、供給する第２のラッピング材料の１枚と、
   包装材を、第１及び第２のラッピング材料の上で、（ｉ）吸い口ピースセグメントの長さの周囲に、（ｉｉ）タバコ含有セグメントの長さの周囲に、（ｉｉｉ）エアロゾル発生セグメントの長さの周囲に及び（ｉｖ）熱発生セグメントのその長さの少なくとも一部の周囲に供給する外側ラッピング材料の１枚と、
   を備えた、シガレット。
2. 熱発生セグメントが、長さ約３０ｍｍ未満であり及び熱源が炭素燃料要素を含む、請求項１に記載のシガレット。
3. エアロゾル発生セグメントが、グリセリン、プロピレングリコール又はこれらの組合せを含む、請求項１又は２に記載のシガレット。
4. 熱発生セグメント及びエアロゾル発生セグメントが相互に熱交換関係にある、請求項１〜３の何れか１項に記載のシガレット。
5. 包装材を供給する外側ラッピング材料の１枚が、シガレットの点火端から最高約１ｍｍから約５ｍｍ延在する、請求項１〜４の何れか１項に記載のシガレット。
6. ２つの末端を有する２組エアロゾル発生セグメントを形成すること、
   熱発生セグメントを２組エアロゾル発生セグメントの各末端に、これらセグメントを第１のラッピング材料の１枚で包装することにより、接続して、２組複合セグメントを用意すること、
   ２組複合セグメントを細分して、２つの複合セグメントを用意すること、
   ２つの末端を有する２組タバコ内蔵セグメントを形成すること、
   エアロゾル発生セグメントとタバコ内蔵セグメントとが隣接するように、複合セグメントを２組タバコ内蔵セグメントの各末端に、これらセグメントを第２のラッピング材料の１枚で包装することにより、接続して、２組複合シガレットロッドを用意すること、
   ２組複合シガレットロッドを細分して、２本のシガレットロッドを用意すること、
   吸い口ピースセグメントがタバコ内蔵セグメントに隣接するように、吸い口ピースセグメントを各シガレットロッドの各末端において位置を調整して、位置合わせされた組立品を用意すること、並びに
   位置合わせされた各組立品を外側ラッピング材料の１枚で包装して、包装材を（ｉ）熱発生セグメントのその長さの少なくとも一部の周囲に、（ｉｉ）エアロゾル発生セグメントの長さの周囲に、（ｉｉｉ）タバコ内蔵セグメントの長さの周囲に、及び（ｉｖ）吸い口ピースセグメントの長さの周囲に設けること、
   を含む、請求項１に記載のシガレットを製造する方法。

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