JP5278723B2 - モータの制御装置及びモータの制御方法 - Google Patents

モータの制御装置及びモータの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5278723B2
JP5278723B2 JP2007166588A JP2007166588A JP5278723B2 JP 5278723 B2 JP5278723 B2 JP 5278723B2 JP 2007166588 A JP2007166588 A JP 2007166588A JP 2007166588 A JP2007166588 A JP 2007166588A JP 5278723 B2 JP5278723 B2 JP 5278723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
inverter
drive signal
effective value
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007166588A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009005557A (ja
Inventor
智弘 倉岡
紀子 松尾
浩之 稲垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2007166588A priority Critical patent/JP5278723B2/ja
Publication of JP2009005557A publication Critical patent/JP2009005557A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5278723B2 publication Critical patent/JP5278723B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

本発明は、交流モータを駆動するモータ駆動装置に関する。
インバータを用いて直流電圧を交流電圧に変換して、3相交流モータを駆動するモータ駆動装置が知られている。このようなモータ駆動装置では、一般的に正弦波パルス幅変調(PWM:pulse wise modulation)によってモータ電流が制御される。また、一般的な永久磁石型の3相交流モータでは、モータに与える電流値が同じでも得られるトルクは電流位相によって変化する。従って、最大トルクが得られるように電流位相を変化させる最大トルク制御も実施される。
また、このようなモータでは、回転数があるしきい値を超えるとトルクが急激に下がり始めるという現象がみられる。モータは、内部にコイル成分を持つため、回転数が高くなるほど誘起電圧が高くなる。ある回転数を境に誘起電圧がモータへの印加電圧を越えると、モータ制御ができなくなるので、誘起電圧を下げる必要がある。そこで、「電流波形の位相を進めるほど誘起電圧を小さくできる。」というこのモータの特性を利用して、最大トルク制御による電流位相よりも位相を進めて誘起電圧を下げる。この制御は、弱め界磁制御と称される。但し、この制御を行うと、電流位相を進めた分だけ得られるトルクが低下する。つまり、モータの中回転域及び高回転域におけるトルクが不足する。
そこで、モータの中高回転域で大きな出力を得るために、矩形波制御や過変調PWM制御と称される制御が実施される場合がある。
インバータの電源として直流電源を用いる場合、インバータからの出力電圧波形は、基本的にはインバータの電源電圧のプラス側をハイレベル、マイナス側をローレベルとするパルスの集合となる。通常、各パルスのデューティー比は、そのパルスの集合における基本波成分が一定期間で正弦波となるように制御される。この制御方法は正弦波PWM制御と称される。しかし、正弦波PWM制御では、基本波成分の実効値をインバータの電源電圧の0.61倍までしか高めることができない。この倍率のことを変調率といい、これは基本波成分の振幅を大きくすることに対する限界を意味する。
ここで、基本波成分の振幅を上記限界を超えてさらに大きくするために、基本波成分を歪ませる。具体的には、個々のパルスのデューティー比を基本波成分の山側で正弦波PWM制御よりも大きくし、谷側で小さくする。最も歪んだ状態は、山側で100%、谷側で0%の状態の1パルス分の矩形波ということになり、これを矩形波制御方式と称する。矩形波制御の場合、変調率は正弦波PWM制御の最大値0.61よりも高い0.78となり、基本波成分の実効値は高くなる。一般に、矩形波制御は弱め界磁制御が必要となる高回転域が好適適用領域とされる。このような制御により、弱め界磁制御のために進めなければならない電流位相の量を減らしてその分だけ大きなトルクを得ることができる。
正弦波PWM制御と矩形波制御方式とは、モータの回転数に応じて好適な適用領域が異なるため、モータの回転中に制御方式が切り替えられることになる。しかし、同一の位相を持つ正弦波と矩形波とでは、矩形波の方が大きなトルクを生じるため、単純に制御方式を切り替えると、切り替え時に大きなトルク変動を生じる。そこで、例えば下記に出典を示す特許文献1には、正弦波PWM制御と矩形波制御との切り替え時におけるトルク変動を抑制することが可能なモータ制御装置の発明が記載されている。このモータ制御装置は、従来は切り替え途中に矩形波の位相調整が行われたのと異なり、切り替え途中に正弦波の位相及び振幅が同時且つ連続的に変更されるように制御する。具体的には、切り替え前後の電圧波形の中間の位相と振幅とを持つ変形正弦波信号に基づいてPWM制御を行う。これを、過変調PWM制御と称する。過変調PWM制御は、正弦波PWM制御と矩形波制御との中間的な電圧波形が用いられ、変調率は0.61〜0.78となる。一般に、過変調PWM制御は中回転域以上が好適な適用領域とされる。
また、このようなモータでは、電流指令と実際にモータに流れる電流が検出されたフィードバック値とが等しくなるように電流のフィードバック制御が実施される。但し、実際にモータに流れる電流には、直流分のオフセットが含まれる場合がある。このオフセット分は、モータの停止中にも検出される直流ノイズ成分であるが、温度変化等により変化する場合がある。また、電流検出系の回路には非線形性があるため、モータの停止時に測定しておいても、モータの動作中のオフセット量と一致しない場合がある。そこで、下記に出典を示す特許文献2では、3相各相の電流検出系の回路のオフセットを推定し、検出された電流値からオフセット分を差し引いて電流フィードバックを実施している。オフセットの推定は、一定速度制御を行うトルク指令と電気角に対応した値との乗算値を電気角で一周期分積分した積分値に基づいて行われる。
特開平11−285288号公報(第3〜28段落等参照) 特開平8−9671号公報(第2〜8段落等参照)
電流検出系の直流分のオフセットがフィードバック制御に与える影響は、正弦波PWM制御と矩形波制御とで異なる。従って、正弦波PWM制御から矩形波制御に制御方式が切り替わる際に電流応答が不連続となり、モータ電流が乱れてしまう。
本願発明は、このような課題に鑑みて創案されたもので、PWM制御と矩形波制御とが切り替え可能なモータの制御装置において、その制御方式の切り替え時に発生する電流応答の乱れを抑制することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るモータの制御装置の特徴構成は、
インバータ駆動信号に基づいて、直流電圧をモータを駆動するための交流電圧に変換するインバータと、
前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
前記モータ電流を用いて演算されるオフセット電流が重畳された電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御し、前記インバータを駆動する第1駆動信号を出力する第1制御部と、
前記モータ電流用いて演算されるオフセット電流が重畳された電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を矩形波の位相調整によって制御し、前記インバータを駆動する第2駆動信号を出力する第2制御部と、
前記モータの運転状態に応じて前記インバータを駆動する前記インバータ駆動信号を前記第1及び第2駆動信号から選択する選択部と、
前記モータに与えられる交流電圧の電気角一周期分の実効値を、前記モータの中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算する実効値演算部と、
前記インバータ駆動信号が前記選択部により前記第1駆動信号から前記第2駆動信号に切り替えられる場合に、直前の周期における前記第1駆動信号の前記正側の実効値と前記負側の実効値との差分を前記インバータへの前記インバータ駆動信号の波高値で除して得られるパルス調整幅を、前記正側及び前記負側の前記矩形波のパルスの内、実効値の多い方のパルスに加え、実効値の少ない方のパルスから減じることにより、前記第2制御部で生成される前記矩形波のパルス幅を調整する調整部と、
を備える点にある。
この構成によれば、モータに与えられる交流電圧の電気角一周期分の実効値に基づいて、矩形波のパルス幅が調整される。従って、矩形波制御方式に切り替えられる前のパルス幅変調制御方式によるインバータ出力と、切り替え後のインバータ出力との実効値の、それぞれ正側同士、負側同士を概ね等しくすることができる。その結果、その制御方式の切り替え時における正負の実効値の不整合を抑制することができ、当該切り替え時に発生する電流応答の乱れを抑制することができる。
また、矩形波制御方式によるインバータ出力の実効値は一定値であり、インバータ駆動信号の振幅(又は波高値)とパルス調整幅とに基づいて容易に求めることができる。従って、モータの中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算された実効値の差分と波高値とによって、パルス幅の調整幅となるパルス調整幅を求めることができる。簡単な演算により、パルス幅を調整するパルス調整幅を求めることができるので、簡単な構成により制御方式の切り替え時における電流応答の乱れを抑制することができる。
また、本発明に係るモータの制御装置は、前記電流検出部が、
所定のサンプリング時間ごとに前記モータに備えられた回転検出部から電気角の値を取得し、
取得した電気角の値が前回のサンプリング時の電気角よりも小さい値となった場合に、電気角の一周期を判定し、
当該判定した一周期の電気角に亘り検出されるモータ電流値を積算して、前記モータ電流と、当該モータ電流の前記直流オフセット電流とを検出する、
ことを特徴とする。
この構成によれば、所定のサンプリング時間ごとに回転検出部から電気角を取得し、取得した電気角と前回のサンプリング時の電気角とが比較される。今回取得した電気角の方が前回取得した電気角よりも大きい場合には、電気角が増加しているので、一周期に達していないと判定することができる。今回取得した電気角の方が前回取得した電気角よりも小さい場合には、電気角が2π(=360°)を超えたことになる。従って、電気角が一周期に達したことを判定することができる。そして、この一周期の電気角に対応して、電気角一周期分のモータ電流及びオフセット電流が検出される。この構成によれば、各サンプリングタイミングにおいて取得される電気角の差分に基づいて確実に電気角の一周期を知ることができる。つまり、サンプリング間隔において変化する電気角の量を誤差範囲として、充分な精度を有して電気角の一周期が判定できる。従って、モータ電流及びオフセット電流も精度よく検出することができる。その結果、インバータ駆動信号の制御や実効値の演算も円滑に行うことができる。
また、本発明に係るモータの制御方法の特徴構成は、
インバータ駆動信号をインバータに与えて、直流電圧をモータを駆動するための交流電圧に変換する電圧変換工程と、
前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出工程と、
前記モータ電流を用いて演算されるオフセット電流が重畳した電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御し、前記インバータを駆動する第1駆動信号を出力する第1制御工程と、
前記モータ電流用いて演算されるオフセット電流が重畳した電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を矩形波の位相調整によって制御し、前記インバータを駆動する第2駆動信号を出力する第2制御工程と、
前記モータの運転状態に応じて前記インバータを駆動する前記インバータ駆動信号を前記第1及び第2駆動信号から選択する選択工程と、
前記モータに与えられる交流電圧の電気角一周期分の実効値を、前記モータの中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算する実効値演算工程と、
前記インバータ駆動信号を生成する工程が、前記第1制御工程から前記第2制御工程へ変更される際に、直前の周期における前記第1駆動信号の前記正側の実効値と前記負側の実効値との差分を前記インバータへの前記インバータ駆動信号の波高値で除して得られるパルス調整幅を、前記正側及び前記負側の前記矩形波のパルスの内、実効値の多い方のパルスに加え、実効値の少ない方のパルスから減じることにより、前記第2制御工程で生成される前記矩形波のパルス幅を調整する調整工程と、
を備える点にある。
このモータの制御方法によれば、上述したモータの制御装置の作用効果及びその付加的な特徴における作用効果と同様の作用効果が得られる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るモータ制御装置の構成例を模式的に示すブロック図である。モータ1は、3相交流モータである。モータ1は、例えば永久磁石型のロータと、このロータに回転力を与えるための磁界を発生させる複数相のステータコイルを有するステータとを備える。ステータは、U相、V相、W相の3相のステータコイル1u、1v、1wを備える。ステータコイル1u、1v、1wの一端は、電気的な中性点Cで共通に接続され、Y(スター)結線されている。他端は、後述するインバータ2に接続される。
インバータ2は、インバータ駆動信号に基づいて、直流電圧をモータ1を駆動するための交流電圧に変換する。インバータ2は、電源VDCとグラウンドとの間、即ち、直流電源のプラス側とマイナス側との間に2つのスイッチング素子を直列に接続し、これを3回線並列したブリッジ回路として構成されている。このスイッチング素子には、例えばパワーMOSFET(以下、適宜単にFETと略称する。)を用いることができる。電源側にはハイサイドスイッチとしてpチャネル型FETが、グラウンド側にはロウサイドスイッチとしてnチャネル型FETが用いられる。各FETには、フライホイール(Fly Wheel)ダイオード(フリーホイール(Free Wheel)ダイオードとも称す。)が内蔵、又は並列に接続されている。もちろん、パワートランジスタなど、他の素子を用いて構成してもよいし、昇圧回路などを備えて全てnチャネル型を用いて構成してもよい。上述したステータコイル1u、1v、1wの他端は、直列接続されるpチャネル型FETと、nチャネル型FETの接続点に接続される。
インバータ2からステータコイル1u、1v、1wの他端へ接続されるラインの内の2本には、電流センサ3vと3wとが備えられている。電流センサ3v及び3wは、モータ1に流れる電流を検出し、検出した電流を演算部10に出力する。尚、3相のステータコイル1u、1v、1wの瞬時値の和は零であるので、図1に示すように、電流センサ3vと3wとの2相分の電流を検出すれば充分である。モータ1を流れる電流には、高周波ノイズが重畳されているため、演算部10では、ローパスフィルタ31〜33を通した後の電流値を用いて演算を行う。このようにして、モータ1に流れるモータ電流と、当該モータ電流の直流オフセット電流とが検出される。従って、電流センサ3v、3w、ローパスフィルタ31〜33、及び演算部10は、本発明の電流検出部3に相当する。
また、モータ1には、回転角センサ(レゾルバ)11(回転検出部)が備えられており、モータ1のロータの回転角(機械角)を検出する。レゾルバ11は、モータ1のロータの極数に応じて設定されており、回転角を電気角θに変換し、電気角θに応じた信号を演算部10へ出力する。演算部10は、レゾルバ11の出力に基づいて、モータ1の回転数やロータの回転位置、電気角θを取得する。演算部10は、電流検出部3やレゾルバ11から入力される情報を用いて、公知のベクトル制御やトルク制御の演算を行う。演算部10の制御指令出力部9は、モータ1を駆動する電圧指令の元となる制御指令を生成する。演算部10は、さらにP動作で比例ゲイン、I動作で位相補償を行うPI制御(比例積分制御)を行って、PWM信号出力部41や、矩形波信号出力部51に電圧指令を出力する。本例では、PWM信号出力部41にPWM制御用の第1電圧指令信号が出力され、矩形波信号出力部51に矩形波制御用の第2電圧指令信号が出力される。
本実施形態のモータの制御装置では、インバータ2に与えられるインバータ駆動信号が、選択部6によって切り替え可能に構成されている。選択部6は、モータ1の運転状態に応じ、演算部10からの指示に基づいて、インバータ駆動信号を後述する第1駆動信号と第2駆動信号とから選択する。第1駆動信号は、上記第1電圧指令信号に基づいて正弦波パルス幅変調された信号であり、PWM信号出力部41から出力される。第2駆動信号は、上記第2電圧指令信号に基づいて生成された矩形波の信号であり、矩形波信号出力部51から出力される。尚、運転状態とは、例えばモータ1の回転数であり、回転数が高くなると、上述したようにトルクを高めるために、正弦波PWM制御から矩形波制御へと切り替えられる。
PWM出力部41及び演算部10は、モータ電流を用いて演算された電圧指令(第1電圧指令信号)に基づいて、モータ1への印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御する。従って、PWM出力部41及び演算部10は、本発明の第1制御部4に相当する。また、矩形波信号出力部51及び演算部10は、モータ電流を用いて演算された電圧指令(第2電圧指令信号)に基づいて、モータ1への印加電圧を矩形波の位相調整によって制御する。従って、矩形波信号出力部51及び演算部10は、本発明の第2制御部5に相当する。
矩形波信号出力部51には、実効値演算部52と、調整部53とが設けられている。実効値演算部52は、モータ1に与えられる交流電圧の一周期の実効値を、モータ1の中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算する。調整部53は、正側の実効値と負側の実効値との差分に基づいて、第2制御部5で生成される矩形波のデューティーを調整する。具体的には、デューティー50%の矩形波の変化点の位相を調整することによってパルス幅を変更する。本実施形態では、便宜的に矩形波信号出力部51に実効値演算部52と調整部53とを設ける構成を例示したが、勿論、演算部10に設けるなど、他の構成であってもよい。尚、上記構成例においては、図1における矩形波信号出力部51にも、第1電圧指令信号が入力されるように図示することが好ましいが、図面を簡素化するために省略している。
図2は、正弦波PWM制御によるインバータ駆動信号(第1駆動信号D1)と、正弦波PWM制御時の基本波成分B1とを模式的に示す波形図である。公知の通り、PWM制御によるインバータ駆動信号は、三角波などの搬送波を用いて変調される。正弦波PWM制御において、基本波成分B1の振幅は変調率によって異なり、最大で0.68である。従って、図2に示す第1駆動信号D1や基本波成分B1の波形は一例である。第1駆動信号D1は、基本波成分B1の波形の振幅中心が、図2に示すようにモータ1の中性点N(=電源電圧VDCの1/2)であることが理想的である。しかし、上述したようにモータ電流を検出する電流検出部3には、直流オフセット電流が含まれる。これにより、第1電圧指令信号にも直流分のオフセットが含まれ、第1電圧指令信号に基づいて変調されるインバータ駆動信号にも直流分のオフセットが重畳される場合がある。
図3は、直流分のオフセットを有する基本波成分B1を模式的に示す波形図である。直流分のオフセットaを有する場合、図に示すように、基本波成分B1の振幅中心は中性点Nからずれることになる。その結果、中性点N(=VDC/2)を境として正側の電圧実効値S1と、負側の電圧実効値S2との間に差が生じることになる。例えば、図3に示すように、正側の電圧実効値S1が負側の電圧実効値S2よりも大きくなる。また、電源電圧には上限(例えばVDC)や下限があるため、概念的には上限や下限を超える分はクリップされることになる。
一方、矩形波制御によるインバータ駆動信号は、搬送波を用いて変調されず、変調率は固定(=0.78)である。従って、電圧指令(第2電圧指令信号)は、正弦波PWM制御のように直流のオフセットaによる影響を受けない。図4は、矩形波制御によるインバータ駆動信号(第2駆動信号D2)とその基本波成分B2とを模式的に示す波形図である。矩形波制御による変調率は正弦波PWM制御の変調率よりも大きいため、第2駆動信号D2の基本波成分B2は、第1駆動信号D1の基本波成分B1よりも大きい振幅を有する。また、矩形波のデューティーは50%であり、周期Tの半分のT/2において信号が変化する。従って、図4に示すように、正側の実効値U1と負側の実効値U2とは原理的に等しくなる。
ここで、直流分のオフセットaがある状態で、選択部6により、インバータ駆動信号が、正弦波PWM制御による第1駆動信号D1から、矩形波制御による第2駆動信号D2に切り替えられた場合を考える。第1駆動信号D1でインバータ2が駆動されていた際には、正側の実効値S1と負側の実効値S2とに差が生じていた。しかし、第2駆動信号D2によりインバータ2が駆動されると、実効値に差がない状態の駆動信号がインバータに与えられることになる。このため、切り替え時に不整合が生じ、モータ1を流れる電流が乱れて、モータ1の回転に影響を与える。
そこで、矩形波信号出力部51において、第2駆動信号D2のデューティーを補正し、モータ1を流れる電流の乱れを抑制する。始めに、実効値演算部52において、第1駆動信号D1の正側の実効値S1及び負側の実効値S2を演算する。この演算は、直流成分のオフセットaが重畳された第1電圧指令信号に基づいて演算することができる。あるいは、第1電圧指令信号から導かれる基本波成分B1に基づいて演算してもよい。また、変調後の第1駆動信号D1に基づいて演算してもよい。つまり、図3に示したような基本波成分B1に基づいて演算する場合、基本波成分の振幅をAとして、下記の式(1)を積分することによって演算することができる。積分の際には、適宜クリップされる分の実効値を減算すればよい。
B1 = A・sinθ + a ・・・(1)
次に、調整部53において、実効値S1とS2との差分ΔSを求め、第2駆動信号D2の実効値U1とU2とが同様の差分ΔSを有するように、矩形波のパルス幅を調整する。具体的な例を図5に基づいて説明する。図5は、矩形波制御によるインバータ駆動信号のパルス幅を調整する例を模式的に示す波形図である。デューティーが50%の場合の矩形波のパルス幅をそれぞれπとする。調整後の正側のパルス幅をPP、負側のパルス幅をNPとすると、それぞれのパルス幅は下記に示す式(2),(3)となる。また、このときの正側の実効値u1及び負側の実効値u2は、下記に示す式(4),(5)となる。
PP = π + 2・Δφ ・・・(2)
NP = π − 2・Δφ ・・・(3)
u1 = U1 + 2・Δu ・・・(4)
u2 = U2 − 2・Δu ・・・(5)
ここで、U1=U2であるから、式(5)は以下の式(6)のように変形でき、実効値u1とu2との差分は式(4)、式(6)より下記の式(7)のように示すことができる。
u2 = U1 − 2・Δu ・・・(6)
u1−u2 =(U1+2・Δu)−(U1−2・Δu)=4・Δu ・・・(7)
矩形波の振幅はVDC/2であり、実効値u1とu2との差分は、実効値S1とS2との差分であるから、パルス調整幅Δφは下記の式(8),(9)で求めることができる。
Δu = (S1−S2)/4 ・・・(8)
Δφ = Δu/(VDC/2)=(S1−S2)/(2・VDC)・・・(9)
図5に示した例では、パルス幅の前後においてパルス調整幅Δφに基づいた調整を実施している。従って、電気角一周期に対するパルス調整幅は2・Δφである。調整部53は、このパルス調整幅2・Δφを、正側(u1)及び負側(u2)の矩形波のパルスの内、実効値の多い方のパルスに加え、実効値の少ない方のパルスから減じることでパルス幅を調整する。式(9)より、パルス調整幅2・Δφは、実効値の差分(S1−S2)をインバ
ータ駆動信号の波高値(peak-to-peak)(=VDC)で除して得られるパルス調整幅である。
具体的な例を図6を利用して説明する。図中の正弦波波形は、正弦波PWM制御における基本波成分B1を示している。この基本波成分B1は、オフセットaを有している。図中の矩形波は、矩形波制御におけるインバータ駆動信号D2を示している。本例において、周期Tn-1の区間では正弦波PWM制御が実施されており、周期Tnの区間の途中で正弦波PWM制御から矩形波制御へと制御が切り替えられる。この切り替えのタイミングが上述したように決定される。周期Tn-1、周期Tn、周期Tn+1は、目標周期でありその長さは異なる場合がある。但し、各周期の電気角は全て2πである。図中の位相θは各周期の始期をゼロとする値である。
切り替えのタイミングの判断は、全周期において実施される。従って、例えば周期Tnの区間で切り替えられる場合には、その前の周期Tn-1の区間において演算されたパルス調整幅の演算タイミングに基づいて、矩形波の演算タイミングが決定される。切り替えの指示は、任意の区間において与えられるが、常に直前の実効値に基づいて矩形波のタイミングが演算されるので、良好な追従性を有して安定した制御が可能である。
以下、周期Tnの区間において矩形波制御に切り替えられる場合を例として説明する。まず、周期Tn-1の区間において、正弦波PWM制御による正側の実効値S1n-1と、負側の実効値S2n-1が演算される。そして、上述した式(9)に準拠する下記式(10)に基づいて位相調整幅Δθが演算される。尚、本例においては矩形波のパルスの片側に位相調整幅Δθを設けている点で、パルスの両側にパルス幅調整幅Δφを設けた図5及び式(9)に示した例と異なっている。従って、下記式(10)においては除数「2」が含まれていない。このように、本発明の適用に当たり、当業者であれば、適宜、調整幅の定義を変更可能であることが容易に理解できる。
Δθn-1 = (S1n-1−S2n-1)/VDC ・・・(10)
デューティー50%の矩形波制御の場合、周期Tn-1の中央Tn-1/2が切り替えのタイミングとなる。従って、仮に周期Tn-1の区間において矩形波制御に切り替えられるとすれば、その切り替えタイミングθbn-1は、下記式(11)で求められる。
θbn-1 = (Tn-1/2)+Δθn-1 ・・・(11)
実際には、周期Tn−1の区間において演算された位相調整幅Δθn−1は、周期Tの区間において矩形波制御に切り替えられる場合に利用される。この場合の切り替えタイミングは、下記式(12)で求められる。
θbn={(Tn-1/2)+Δθn-1}・(Tn/Tn-1)・・・(12)
つまり、前回の周期Tn-1の区間において求めた切り替えタイミングに対して、前回の周期Tn-1と今回の周期Tnとの比を乗ずることによって、今回の周期Tnの区間における切り替えタイミングを決定する。式(12)を変形すれば、下記式(13)となり、上記式(11)と同様の形となることが容易に理解できる。
θbn=(Tn/2)+Δθn ・・・(13)
以下、本発明に係るモータ制御装置によるモータ制御方法について、図7及び図8に示すフローチャートを用いて説明する。
演算部10は初めに3相ステータコイルの電流を取得する(#1)。取得された3相ステータコイルのモータ電流にはフィルタリング処理演算が施される(#2)。そして、電気角一周期分の3相ステータコイルの電流が演算される(#3)。このようにして、モータ1のステータコアに流れるモータ電流と、当該モータ電流が検出される(電流検出工程)。
モータ電流は、図8に示すような手順で取得される。演算部10は、所定のサンプリング時間ごとにレゾルバ11から出力される電気角λi を取得する(#11)。取得した電気角λi と前回のサンプリング時の電気角λi-1 とを比較して(#12)、電気角λi の方が大きい場合には、電気角が増加しているので一周期に達していないと判定する。そこで、取得したモータ電流の電流値を積算する(#13)。電気角λi と電気角λi-1 とを比較して(#12)、電気角λi の方が小さい場合には、電気角が2π(=360°)を超えたことになる。従って、これまで積算したモータ電流の電流値に基づいて電気角一周期分のモータ電流を演算するが、合わせてオフセット電流を演算することができる(#14)。これまで積算された電流値はリセットされる。
再び、図7を参照する。このようにしてモータ電流を取得すると、演算部10は、PI制御演算を実施してインバータ2への電圧指令を演算する(#4)。演算部10は、レゾルバ11からの入力に基づいてモータ1の回転数を求め、制御方式を決定する。つまり、モータ1の運転状態に応じて、後述する第1制御工程及び第2制御工程の何れの工程により生成されるインバータ駆動信号を出力するかが選択される(選択工程)。
制御方式が正弦波PWM制御の場合には(#5)、PWM信号出力部41がインバータ駆動信号としての第1駆動信号D1を出力する(#6)。処理#6は、モータ電流及びオフセット電流を用いて演算された第1電圧指令信号に基づいて、モータ1への印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御し、第1駆動信号D1をインバータ2に出力する第1制御工程に相当する。
制御方式が矩形波制御の場合には(#5)、特に、正弦波PWM制御から矩形波制御に制御方式が変わる際には、上述したように正弦波PWM制御の際の実効値が演算される(#7)。つまり、モータ1に与えられる交流電圧の一周期の実効値が、モータ1の中性点Nの電圧を基準として正側及び負側に分けて演算される(実効値演算工程)。実効値は、インバータ2から出力される交流電圧を直接観測することなく、演算部10からPWM信号出力部41や矩形波信号出力部51に出力される第1電圧指令信号に基づいて演算することができる。
実効値が演算されると、この実効値に基づいて、上述したように矩形波のパルス幅の調整が行われる(#8)。つまり、インバータ駆動信号が生成される工程が、第1制御工程から第2制御工程へ変更される際に、矩形波のパルス幅が調整される(調整工程)。そして、矩形波信号出力部51は、インバータ駆動信号としての第2駆動信号D2を出力する(#9)。処理#7〜#9は、モータ電流及びオフセット電流を用いて演算された第2電圧指令信号に基づいて、モータ1への印加電圧を矩形波の位相調整によって制御し、第2駆動信号D2を出力する第2制御工程に相当する。
以上、説明したように、正弦波PWM制御から矩形波制御に制御方法が切り替わった際に、正弦波PWM制御時の電圧実効値に基づいて矩形波制御のパルス幅を調整することによって、制御切り替え時のモータ電流の乱れを抑制することができる。図9に、本発明を適用した場合のモータ電流のシミュレーション結果を示す。iu、iv、iwは、それぞれモータ1の3相のステータコイルのモータ電流を示す。Vu、Vv、Vwは、3相のステータコイルの駆動電圧を示す。このシミュレーション結果からわかるように、PWM制御から矩形波制御への切り替え時にモータ電流に乱れは観測されない。
本発明に係るモータ制御装置の構成例を模式的に示すブロック図 正弦波PWM制御によるインバータ駆動信号とその基本波成分との一例を模式的に示す波形図 直流分のオフセットを有する基本波成分を模式的に示す波形図 矩形波制御によるインバータ駆動信号とその基本波成分との一例を模式的に示す波形図 矩形波制御によるインバータ駆動信号のパルス幅を調整する例を模式的に示す波形図 正弦波PWM制御から矩形波制御への切り替え時における矩形波制御によるインバータ駆動信号のパルス幅調整の例を示す波形図 本発明に係るモータ制御方法の手順を示すフローチャート 本発明に係るモータ制御方法の手順を示すフローチャート 本発明を適用した場合のモータ電流のシミュレーション結果を示す波形図
1:モータ
2:インバータ
3、3v、3w:電流検出部
4:第1制御部
41:PWM信号出力部
5:第2制御部
51:矩形波出力部
52:実効値演算部
53:調整部
6:選択部
11:レゾルバ(回転検出部)

Claims (2)

  1. インバータ駆動信号に基づいて、直流電圧をモータを駆動するための交流電圧に変換するインバータと、
    前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記モータ電流を用いて演算されるオフセット電流が重畳された電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御し、前記インバータを駆動する第1駆動信号を出力する第1制御部と、
    前記モータ電流用いて演算されるオフセット電流が重畳された電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を矩形波の位相調整によって制御し、前記インバータを駆動する第2駆動信号を出力する第2制御部と、
    前記モータの運転状態に応じて前記インバータを駆動する前記インバータ駆動信号を前記第1及び第2駆動信号から選択する選択部と、
    前記モータに与えられる交流電圧の電気角一周期分の実効値を、前記モータの中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算する実効値演算部と、
    前記インバータ駆動信号が前記選択部により前記第1駆動信号から前記第2駆動信号に切り替えられる場合に、直前の周期における前記第1駆動信号の前記正側の実効値と前記負側の実効値との差分を前記インバータへの前記インバータ駆動信号の波高値で除して得られるパルス調整幅を、前記正側及び前記負側の前記矩形波のパルスの内、実効値の多い方のパルスに加え、実効値の少ない方のパルスから減じることにより、前記第2制御部で生成される前記矩形波のパルス幅を調整する調整部と、
    を備えるモータの制御装置。
  2. インバータ駆動信号をインバータに与えて、直流電圧をモータを駆動するための交流電圧に変換する電圧変換工程と、
    前記モータに流れるモータ電流を検出する電流検出工程と、
    前記モータ電流を用いて演算されるオフセット電流が重畳した電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を正弦波パルス幅変調によって制御し、前記インバータを駆動する第1駆動信号を出力する第1制御工程と、
    前記モータ電流用いて演算されるオフセット電流が重畳した電圧指令信号に基づいて、前記モータへの印加電圧を矩形波の位相調整によって制御し、前記インバータを駆動する第2駆動信号を出力する第2制御工程と、
    前記モータの運転状態に応じて前記インバータを駆動する前記インバータ駆動信号を前記第1及び第2駆動信号から選択する選択工程と、
    前記モータに与えられる交流電圧の電気角一周期分の実効値を、前記モータの中性点の電圧を基準として正側及び負側に分けて演算する実効値演算工程と、
    前記インバータ駆動信号を生成する工程が、前記第1制御工程から前記第2制御工程へ変更される際に、直前の周期における前記第1駆動信号の前記正側の実効値と前記負側の実効値との差分を前記インバータへの前記インバータ駆動信号の波高値で除して得られるパルス調整幅を、前記正側及び前記負側の前記矩形波のパルスの内、実効値の多い方のパルスに加え、実効値の少ない方のパルスから減じることにより、前記第2制御工程で生成される前記矩形波のパルス幅を調整する調整工程と、
    を備えるモータの制御方法。
JP2007166588A 2007-06-25 2007-06-25 モータの制御装置及びモータの制御方法 Expired - Fee Related JP5278723B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166588A JP5278723B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 モータの制御装置及びモータの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166588A JP5278723B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 モータの制御装置及びモータの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009005557A JP2009005557A (ja) 2009-01-08
JP5278723B2 true JP5278723B2 (ja) 2013-09-04

Family

ID=40321326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166588A Expired - Fee Related JP5278723B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 モータの制御装置及びモータの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5278723B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5515384B2 (ja) * 2009-04-15 2014-06-11 アイシン精機株式会社 交流モータの制御装置および制御方法
JP5263067B2 (ja) * 2009-08-07 2013-08-14 トヨタ自動車株式会社 インバータの故障検出装置
JP5808210B2 (ja) * 2011-09-27 2015-11-10 三菱重工業株式会社 モータ制御装置およびモータ制御方法
JP5790390B2 (ja) * 2011-10-07 2015-10-07 アイシン精機株式会社 交流モータの制御装置および制御方法
JP6281430B2 (ja) * 2014-07-15 2018-02-21 トヨタ自動車株式会社 電動機制御装置
JP6428491B2 (ja) * 2015-06-01 2018-11-28 株式会社デンソー 回転電機の制御装置
US10488516B2 (en) * 2015-10-21 2019-11-26 Semiconductor Components Industries, Llc Controlling an output signal independently of the first harmonic
CN106211429B (zh) * 2016-07-14 2017-11-14 江苏万邦微电子有限公司 一种大电流驱动电路

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6489970A (en) * 1987-09-30 1989-04-05 Takaoka Electric Mfg Co Ltd System of controlling dc-ac power converter
JP2936762B2 (ja) * 1991-02-26 1999-08-23 富士電機株式会社 電流制御系のオフセット補償方法
JP4721538B2 (ja) * 2000-06-30 2011-07-13 トヨタ自動車株式会社 動力出力装置
JP2004023920A (ja) * 2002-06-18 2004-01-22 Hitachi Ltd 交流モータ制御装置
JP4415832B2 (ja) * 2004-11-18 2010-02-17 パナソニック株式会社 モータ駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009005557A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5278723B2 (ja) モータの制御装置及びモータの制御方法
JP5161985B2 (ja) 電力変換装置および電動パワーステアリングの制御装置
US9294019B2 (en) Method and apparatus for controlling power converter with inverter output filter
US20070296371A1 (en) Position sensorless control apparatus for synchronous motor
KR101947934B1 (ko) 전력 변환 장치 및 이것을 사용한 전동 파워 스티어링 장치
US9112436B2 (en) System for controlling controlled variable of rotary machine
JP6266161B2 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
JPWO2019008676A1 (ja) インバータ装置、及び、電動パワーステアリング装置
US20160142003A1 (en) Motor Control Circuit
CN108574434B (zh) 集成电路
WO2014024460A1 (ja) モータ制御装置
CN109525161B (zh) 马达控制用集成电路
US20110062904A1 (en) Alternating current motor control system
JP2007221999A (ja) 交流電動機の制御装置及び制御方法
JP6293401B2 (ja) 空気調和機のモータ制御装置及び空気調和機
US20160156294A1 (en) Motor driving module
JP2006074951A (ja) 交流電動機の制御装置
JP6116449B2 (ja) 電動機駆動制御装置
WO2019150984A1 (ja) 三相同期電動機の制御装置
JP6324615B2 (ja) 交流回転機の制御装置および電動パワーステアリングの制御装置
US9935575B2 (en) Power conversion device and control method for same, and electric power steering control device
KR20190104875A (ko) 모터 제어용 집적 회로
WO2024116236A1 (ja) モータ制御装置及び電力変換システム
WO2022130480A1 (ja) 電力変換装置
JP4448351B2 (ja) 電力変換器の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121017

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130508

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5278723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees