JP5272629B2 - 組電池構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池構造体の製造方法に関する。
近年、携帯電話、ノート型パソコン、ビデオカムコーダなどのポータブル電子機器やハイブリッド電気自動車等の車両の普及により、これらの駆動用電源に用いられる電池の需要は増大している。
このうちハイブリッド電気自動車等の車両では、通常、複数の電池を用いた高容量で高出力が可能な電池パックを搭載している。例えば、特許文献1に示す電池パック(組電池構造体)では、2枚のエンドプレート(挟持部材)で、樹脂枠に保持された電池を複数挟み込み、拘束バンド(締結部材)で、電池の積層方向の寸法変化を拘束している。なお、特許文献1の第3図によれば、エンドプレートの角部において、拘束バンドはほぼ直角に屈曲した形態とされている。
特開2007−22139号公報
ところで、このような拘束バンド(締結部材)としては、予め所定寸法に形成したものを用いることが考えられる。
しかしながら、電池パック(組電池構造体)では複数の電池を積層しているので、実際に積層された複数の電池の積層方向の寸法は、各電池の寸法誤差が累積し大きく変動する。このため、予め寸法が決められた拘束バンド(締結部材)で、複数の電池及びエンドプレート(挟持部材)を拘束しようとすると、その締結部材の寸法と、複数の電池と挟持部材とを合わせた積層方向の寸法に大きな違いが生じ、適切に拘束できない場合が起こりうる。
そこで、積層された電池及びこれらを挟む挟持部材からなる積層体の寸法に合わせて、締結部材を屈曲させることが考えられる。
しかしながら、締結部材としては、例えば、所定の厚さの帯板状の金属体などを用いるため、締結部材を、任意の位置で、特許文献1に記載のようにほぼ直角に屈曲させることは困難である。すなわち、締結部材の屈曲部分にある程度丸みを残して屈曲させざるを得ず、挟持部材の角部と締結部材の屈曲部分との間に隙間ができる。すると、電池を充放電することに伴う電池の寸法変化(膨張)により、締結部材に張力が掛かった場合に、徐々に締結部材の屈曲部分が変形し、締結部材の積層方向の寸法が大きくなる。これにより、例えば、この締結部材で電池に与えられる圧縮力が徐々に低下するなど、適切に拘束できなくなる不具合が生じる。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであって、積層した複数の電池を第1挟持部材及び第2挟持部材で挟持した積層体と、この寸法に合わせて成形した締結部材とを有し、しかも締結部材の変形による寸法変化の生じにくい組電池構造体の製造方法を提供することを目的とする
そして、その解決手段は、互いに平行な2つのケース主面を有する複数の電池であって、上記ケース主面に直交する積層方向に積層した複数の電池と、複数の上記電池の上記積層方向外側にそれぞれ配置され、複数の上記電池を挟む第1挟持部材及び第2挟持部材と、上記第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材と、を備える組電池構造体の製造方法であって、上記第1挟持部材は、上記締結部材と接触する接触面に、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有し、上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを上記積層方向に積層した積層体のうち、上記第1挟持部材と上記第2挟持部材との間に上記締結部材を架け渡すにあたり、上記締結部材の第1屈曲部を上記第1R面に沿って屈曲させてなり、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有する上記第1挟持部材を準備する準備工程と、上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを、上記積層方向に積層して、上記積層体を形成する積層工程と、上記積層体の上記積層方向の寸法に合わせて、上記締結部材となる、未加工締結部材を、上記第1挟持部材の上記第1R面に当接させつつ、これに沿って屈曲させて上記第1屈曲部を有する上記締結部材を成形する屈曲工程と、を備え、前記屈曲工程は、前記第2挟持部材に前記締結部材を固定した状態で行う組電池構造体の製造方法である。
本発明の組電池構造体の製造方法では、上述の準備工程と積層工程と屈曲工程とを備えるので、締結部材を予め屈曲させておくのとは異なり、未加工締結部材を第1挟持部材の第1R面に沿って屈曲させて締結部材の第1屈曲部を成形する。このため、積層体の積層方向寸法に応じて、適切な位置で締結部材の第1屈曲部を屈曲させた組電池構造体を製造することができる。
また、未加工締結部材を、第1R面に沿って屈曲させるので、例えば、別途、屈曲のための金型などを要することなく、第1R面に沿わせて、未加工締結部材を容易に屈曲させて、第1屈曲部を成形することができる。なお、締結部材の第1屈曲部は、第1挟持部材の第1R面に沿わせて未加工締結部材を屈曲させてなるので、締結部材の第1屈曲部に、第1挟持部材の第1R面が密着する。このため、締結部材に変形が生じにくく、例えば、充放電に伴う電池の寸法変化が生じても、前述のような隙間を有することに伴う締結部材(第1屈曲部)の形状変化を抑制できる。
また、第2挟持部材に未加工締結部材を固定した状態で屈曲工程を行う。従って、屈曲工程では、未加工挟持部材についての積層方向の位置決めをして、締結部材の積層方向の寸法を積層体に適切に合わせることができる。
なお、電池としては、例えば、矩形箱形の電池ケース内に発電要素を収容した矩形箱形の電池や、ラミネートフィルムで発電要素を包囲したラミネート形の電池が挙げられる。
また、積層体において複数の電池は、例えば、互いに直接当接して積層されていても良いし、他の部材(たとえば冷却用のスペーサなど)を介して積層されていても良い。また、電池と第1挟持部材あるいは第2挟持部材との間にも、他の部材が介在していても良い。
また、第1R面の形状は、積層された複数の電池から積層方向に遠ざかるほど積層方向に対して大きく、つまり、大きな角度で交叉する形状であり、例えば、一定の曲率半径を擁する円筒面の一部を用いたもののほか、楕円筒の筒面の一部を用いたものが挙げられる。
また、締結部材としては、具体的には、断面が円形の丸棒、断面が矩形の角棒、あるいは、帯板状などの形状であり、これらを屈曲したものが挙げられる。
なお、締結部材において、第2挟持部部材と係合させる部位(後述する第2屈曲部など)は、未加工締結部材に予め形成しておいても良いし、第1屈曲部の形成と同時に形成しても、あるいはその後に形成しても良い。
また、第2挟持部材に締結部材を固定する手法としては、例えば、ねじ止めによる締結、リベット等による固定、両者の係合接着等の手法やこれらの複合が挙げられる。また、例えば、未加工締結部材において、係合させる部位を予め成形しておき、その後、その部位を第2挟持部に係合させたり、或いは、未加工締結部材を、第2挟持部材に沿って屈曲させて係合させても良い。
または、互いに平行な2つのケース主面を有する複数の電池であって、上記ケース主面に直交する積層方向に積層した複数の電池と、複数の上記電池の上記積層方向外側にそれぞれ配置され、複数の上記電池を挟む第1挟持部材及び第2挟持部材と、上記第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材と、を備える組電池構造体の製造方法であって、上記第1挟持部材は、上記締結部材と接触する接触面に、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有し、上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを上記積層方向に積層した積層体のうち、上記第1挟持部材と上記第2挟持部材との間に上記締結部材を架け渡すにあたり、上記締結部材の第1屈曲部を上記第1R面に沿って屈曲させてなり、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有する上記第1挟持部材を準備する準備工程と、上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを、上記積層方向に積層して、上記積層体を形成する積層工程と、上記積層体の上記積層方向の寸法に合わせて、上記締結部材となる、未加工締結部材を、上記第1挟持部材の上記第1R面に当接させつつ、これに沿って屈曲させて上記第1屈曲部を有する上記締結部材を成形する屈曲工程と、を備え、前記準備工程は、積層された複数の前記電池から前記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第2R面を有する前記第2挟持部材を準備する工程を含み、前記屈曲工程は、前記未加工締結部材を前記第1R面に沿って屈曲させるのと同時に、上記未加工締結部材を上記第2挟持部材の上記第2R面に沿って屈曲させて第2屈曲部を有する上記締結部材を成形する組電池構造体の製造方法である
本発明の組電池構造体の製造方法では、未加工締結部材を第1R面に沿って屈曲させるのと同時に第2R面に沿って屈曲させる。このため、締結部材に予め、第2屈曲部など第2挟持部材と係合する部位を成形しておく必要がなく、安価で容易に、しかも積層体の積層方向寸法に適合させて、第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材を有する組電池構造体を形成できる。
さらに、上述の組電池構造体の製造方法であって、前記屈曲工程の後に、前記締結部材のうち、前記第2屈曲部よりも、前記積層方向に見て前記第1挟持部材と前記第2挟持部材との間に位置する中間部から遠ざかる側に位置する第2固定部を、前記第2挟持部材に固定する第2固定工程を備える組電池構造体の製造方法とすると良い。
本発明の組電池構造体の製造方法では、第2固定部を第2挟持部材に固定する第2固定工程を備えるので、その後、第2屈曲部が位置ずれしたり、締結部材が積層体から外れたりすることを確実に防止できる。
さらに、上述のいずれかの組電池構造体の製造方法であって、前記屈曲工程の後に、前記締結部材のうち、前記第1屈曲部よりも、前記積層方向に見て前記第1挟持部材と前記第2挟持部材との間に位置する中間部から遠ざかる側に位置する第1固定部を、前記第1挟持部材に固定する第1固定工程を備える組電池構造体の製造方法とすると良い。
本発明の組電池構造体の製造方法は、屈曲工程の後に第1固定工程により第1固定部を第1挟持部材に固定するので、その後に第1屈曲部が位置ずれしたり、締結部材が積層体から外れたりすることを確実に防止できる。
なお、固定の手法としては、例えば、リベット接合、ねじ接合等の機械的接合による固定や、レーザ溶接、電子ビーム溶接、アーク溶接、摩擦圧接、ろう接等の溶接(冶金的接合)や、接着剤を用いた接着などの手法が挙げられる。
さらに、上述のいずれかの組電池構造体の製造方法であって、前記屈曲工程は、前記積層体を、前記積層方向に圧縮した状態で行う圧縮屈曲工程である組電池構造体の製造方法とすると良い。
本発明の組電池構造体の製造方法では、上述の圧縮屈曲工程を備える。これにより、寸法誤差などで積層体の積層方向寸法に変動があっても、各々の積層体に合わせて、締結部材を成形することで、積層体を適切な圧縮力で圧縮し、しかも、締結部材の変形による圧縮力の変化の生じにくい組電池構造体を製造できる。
あるいは、互いに平行な2つのケース主面を有する複数の電池であって、上記ケース主面に直交する積層方向に積層した複数の電池と、複数の上記電池の上記積層方向外側にそれぞれ配置され、複数の上記電池を挟む第1挟持部材及び第2挟持部材と、上記第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材と、を備える組電池構造体であって、上記第1挟持部材は、上記締結部材と接触する接触面に、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有し、上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを上記積層方向に積層した積層体のうち、上記第1挟持部材と上記第2挟持部材との間に上記締結部材を架け渡すにあたり、上記締結部材の第1屈曲部を上記第1R面に沿って屈曲させてなる組電池構造体が好ましい
上述の組電池構造体では、締結部材の第1屈曲部を、第1挟持部材の第1R面に沿って屈曲させてなる。これにより、締結部材の第1屈曲部が第1挟持部材の第1R面に密着する。このため、例えば、充放電に伴って電池(積層体)に積層方向の寸法変化が生じても、この締結部材の第1屈曲部の形状が積層方向に変形し難く、前述のように、これらの間に隙間を有することに伴って締結部材がゆるむのを抑制した組電池構造体とすることができる。
さらに、上述の組電池構造体であって、前記締結部材は、このうち、前記第1屈曲部よりも、前記積層方向に見て前記第1挟持部材と前記第2挟持部材との間に位置する中間部から遠ざかる側に位置する第1固定部で、前記第1挟持部材に固定されてなる組電池構造体が好ましい
上述の組電池構造体は、締結部材の第1固定部を、第1挟持部材に固定しているので、第1屈曲部が位置ずれしたり、締結部材が積層体から外れたりする不具合を確実に防止できる。
さらに、上述のいずれかの組電池構造体であって、前記締結部材は、2つの前記第1屈曲部と、これらの間で、前記積層方向に沿って直線状に延び、上記積層方向に見て前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材との間に位置する2つの中間部と、2つの上記中間部の間に位置し、上記第2挟持部材の周囲を回ってU字状に曲げ返されてなるU字屈曲部と、を有する組電池構造体が好ましい
上述の組電池構造体では、締結部材の2つの中間部の間にU字屈曲部を有するので、1つの締結部材を用いて、積層体の第1挟持部材と第2挟持部材とを積層方向に簡易に締結することができる。かくして、締結部材の部品点数を低減した安価な組電池構造体とすることができる。
さらに、上述の組電池構造体であって、前記第2挟持部材のうち、前記締結部材の前記U字屈曲部が接触する接触面に、積層された複数の前記電池から前記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第2R面を有し、上記U字屈曲部は、上記第2挟持部材の上記第2R面に沿って屈曲させてなる組電池構造体が好ましい
上述の組電池構造体では、第2挟持部材の接触面に、電池から積層方向に遠ざかるほど積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第2R面を有し、締結部材のU字屈曲部がその第2R面に沿って屈曲してなる。これにより、U字屈曲部が第2挟持部材の接触面に密着する。このため、例えば、充放電に伴って電池(積層体)に積層方向の寸法変化が生じても、U字屈曲部の形状が積層方向に変形し難く、U字屈曲部と第2挟持部材との間に隙間を有することを伴う締結部材のゆるみを抑制した組電池構造体とすることができる。
さらに、上述のいずれかの組電池構造体であって、前記締結部材により、前記第1挟持部材及び前記第2挟持部材を通じて、複数の前記電池を前記積層方向に圧縮してなる組電池構造体が好ましい
上述の組電池構造体では、締結部材により、複数の電池を積層方向に圧縮してなる。このため、複数の電池(積層体)が膨張あるいは収縮して積層方向寸法が変動しても、積層体を適切な圧縮力で圧縮して電池の特性変化を抑制し、しかも、締結部材の変形による圧縮力の変化の生じにくい組電池構造体とすることができる。
あるいは、上述のいずれかの組電池構造体を搭載した車両が好ましい
上述の車両は、前述の組電池構造体を搭載している。従って、各電池を適切に拘束し、しかも、拘束の状態が経時的に変化しにくい組電池構造体を用いた、性能の安定した車両とすることができる。
なお、車両としては、その動力源の全部あるいは一部に電池による電気エネルギを使用している車両であれば良く、例えば、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車、ハイブリッド鉄道車両、フォークリフト、電気車いす、電動アシスト自転車、電動スクータが挙げられる。
あるいは、前述のいずれかの組電池構造体を搭載した電池搭載機器が好ましい
上述の電池搭載機器は、前述の組電池構造体を搭載している。従って、各電池を適切に拘束し、しかも、拘束の状態が経時的に変化しにくい組電池構造体を用いた、性能の安定した電池搭載機器とすることができる。
なお、電池搭載機器としては、電池を搭載しこれをエネルギー源の少なくとも1つとして利用する機器であれば良く、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、電池駆動の電動工具、無停電電源装置など、電池で駆動される各種の家電製品、オフィス機器、産業機器が挙げられる。
(実施形態1)
次に、本発明の実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態1にかかる組電池構造体(以下、単に組電池とも言う)1について説明する。図1に組電池1の斜視図を示す。
本実施形態1にかかる組電池1は、略矩形箱形の複数の電池30と、絶縁樹脂からなり、電池30と交互に積層された樹脂枠40と、金属からなり、これらを挟持してなる2枚のエンドプレート(第1エンドプレート50、第2エンドプレート60)とを備える。また、これら複数の電池30、樹脂枠40及び2枚のエンドプレート50,60を拘束する4本の締結部材10を備える。なお、この組電池1では、複数の電池30を積層する方向(図1中、左右方向)を積層方向DLとする。
このうち、電池30は、矩形箱形の電池ケース31、正極端子部材34、負極端子部材35、及び、電池ケース31内に収容された図示しない発電要素を備えるリチウムイオン二次電池である(図1参照)。
このうち、発電要素は、いずれも図示しない帯状の正電極板と負電極板とを、ポリエチレンからなる帯状のセパレータを介して扁平形状に捲回されてなる。なお、この正電極板には正極端子部材34が、負電極板には負極端子部材35が、電気的に接続している。
また、電池ケース31は、いずれもアルミニウム製の電池ケース本体32及び封口蓋33からなる(図2参照)。なお、この電池ケース31は、積層方向DLに直交し、互いに平行な2つのケース主面31f、31fを有する。
このうち、電池ケース本体32は有底矩形箱形であり、この内側の全面に絶縁樹脂からなる絶縁フィルム(図示しない)を貼付している。
また、封口蓋33は矩形板状であり、電池ケース本体32を閉塞するよう、これに溶接されている。この封口蓋33には、正極端子部材34及び負極端子部材35がそれぞれ挿通され、その一部が封口蓋33の上面に突出している(図1参照)。なお、封口蓋33と、正極端子部材34または負極端子部材35との間には、絶縁樹脂からなる樹脂部材38が介在して両者間を絶縁している。さらに、この封口蓋33には、矩形板状の安全弁39も装着されている。
一方、樹脂枠40は、電池30のケース主面31fと対向するように配置される、略平面板状の本体部41と、この本体部41から電池30の底側(図1中、下方)に回り込むように延出している脚部48とを有する(図2,3参照)。なお、この樹脂枠40には、第1エンドプレート50と当接する第1最外樹脂枠40Mと、第2エンドプレート60と当接する第2最外樹脂枠40Nと、電池30同士の間に介在する電池間樹脂枠40Qの3種に分類される。これらは、互いに脚部48M、48N、48Qの形状に違いがある。
具体的には、電池間樹脂枠40Qの脚部48Qは、積層方向DLの両側に延出する形状を有しているが、第1最外樹脂枠40M及び第2最外樹脂枠40Nは、積層方向DLのうちこれらに隣接する電池30側にのみ延出する形態の脚部48M、48Nをそれぞれ有する。
なお、いずれの樹脂枠40M、40N、40Qの脚部48M、48N、48Qも、その積層方向DLの先端部分が隣接する脚部同士で結合可能な形状の結合部48Jとされている。このため、電池30を介して隣り合う樹脂枠40同士は、電池30の底側で互いに結合している。
また、樹脂枠40(40M、40N、40Q)の本体部41は、第1当接面42及び第2当接面44を含む。このうち第1当接面42は、電池30のケース主面31fあるいは第1エンドプレート50の第1内側面51に対向して当接している。また、この第1当接面42には、積層方向DLに直交し、かつ、図2中、紙面に垂直な方向に延びる略矩形帯状の凹部42Pが複数凹設されている(図2,3参照)。この凹部42Pにより、空気を流通可能な矩形状の間隙GSが設けられる。この間隙GSは、凹部42Pと電池30のケース主面31fに囲まれており、この間隙GSに冷却風を供給することで、ケース主面31fを通じて電池30を冷却することができる。
一方、平面形状の第2当接面44は、その全面が、隣り合う電池30のケース主面31f、あるいは、第2エンドプレート60の第2内側面61に当接している。
さらに、樹脂枠40は、電池ケース31同士、電池ケース31とエンドプレート50,60の間に介在して、これらを互いに絶縁している。
また、金属からなる板状の第1エンドプレート50は、第1最外樹脂枠40Mの第1当接面42と当接する平面状の第1内側面51と、これと反対側に位置し湾曲した第1外側面52とを有し、断面D字形状をなしている(図1,2,4参照)。
このうち、第1外側面52は、第1内側面51と平行な第1外側平面54と、この第1外側平面54に対し、積層方向DLに直交する第1方向DA(図4中、上下方向)の両側にそれぞれ連なる1/4円筒面状の第1R面53,53とを含む。このうち、第1R面53,53は、図2に示すように、複数の電池30,30から積層方向DL(図中、左右方向)に遠ざかるほど、つまり、図2中、左方向に行くほど、その積層方向DLに対して大きく交叉する曲面からなる。なお、この第1R面53,53は、一定の曲率半径を擁する円筒面の1/4形状である。
この第1エンドプレート50の第1外側面52(第1R面53,第1外側平面54)は、後述する締結部材10と接触してなる。
また、金属からなる板状の第2エンドプレート60は、上述した第1エンドプレート50と同様に、第2最外樹脂枠40Nの第2当接面44と当接する平面状の第2内側面61と、これと反対側に位置し湾曲した第2外側面62とを有し、断面D字形状をなしている(図1,2,4参照)。
このうち、第2外側面62は、第2内側面61と平行な第2外側平面64と、この第2外側平面64に対し、積層方向DLに直交する第1方向DA(図4中、上下方向)の両側にそれぞれ連なる1/4円筒面状の第2R面63,63とを含む。このうち、第2R面63,63も、複数の電池30,30から積層方向DLに遠ざかるほど、つまり、図2中、右方向に行くほど、その積層方向DLに対して大きく交叉する曲面からなる。なお、この第2R面63,63も、一定の曲率半径の擁する円筒面の1/4形状である。
この第2エンドプレート60の第2外側面62(第2R面63,第2外側平面64)は、次述する締結部材10と接触してなる。
また、締結部材10は、金属からなり、第1エンドプレート50と第2エンドプレート60との間に架け渡されてなる、長尺帯板状の形態を有する。この締結部材10は、第1エンドプレート50の第1R面53に沿って屈曲してなる第1屈曲部12Y、第2エンドプレート60の第2R面63に沿って屈曲してなる第2屈曲部13Y、及び、第1屈曲部12Y及び第2屈曲部13Yとの間に位置し、積層方向DLに延びる中間部11を有する(図2参照)。また、第1屈曲部12Yよりも中間部11から遠ざかる側(図2中、左方側)に位置し、第1エンドプレート50に固定されてなる第1固定部12Z、及び、第2屈曲部13Yよりも中間部11から遠ざかる側(図2中、右方側)に位置し、第2エンドプレート60に固定されてなる第2固定部13Zを有する。
このうち、第1屈曲部12Yは、第1エンドプレート50の第1R面53に沿って徐々に屈曲し、これと密着してなる。また、第2屈曲部13Yは、第1屈曲部12Yと同様、第2エンドプレート60の第2R面63に沿って徐々に屈曲し、これと密着してなる。
また、第1固定部12Zは、タッピングスクリューTSを用いて、第1エンドプレート50の第1外側面52(第1外側平面54)に、第2固定部13Zは、締結ボルトBTを用いて、第2エンドプレート60の第2外側面62(第2外側平面64)に、それぞれ固定されている(図4参照)。
また、中間部11のうち、電池ケースと接触する中間部接触面11Kには、絶縁樹脂からなる図示しない樹脂フィルムが貼付されており、締結部材10と各々の電池30とを絶縁している。
なお、上述の締結部材10は、積層方向DLに積層配置された、複数の電池30、樹脂枠40、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート60からなる積層体LBを、積層方向DLに所定の力で挟持している。これにより、複数の電池30はそれぞれ、樹脂枠40等を通じて、積層方向DLに所定の圧縮力で圧縮されており、積層方向DLの寸法変化を抑制されている。
また、本実施形態1における組電池1では、締結部材10を4本用いている(図1,4参照)。そして、各々の締結部材10は、第1エンドプレート50の第1外側面52、及び、第2エンドプレート60の第2外側面62に、それぞれ当接している(図4参照)。
本実施形態1の組電池1では、締結部材10の第1屈曲部12Yを、第1エンドプレート50の第1R面53に沿って屈曲させてなる。また、締結部材10の第2屈曲部13Yを、第2エンドプレート60の第2R面63に沿って屈曲させてなる。これにより、締結部材10の第1屈曲部12Yが第1R面53に、第2屈曲部13Yが第2R面63にそれぞれ密着する。このため、例えば、充放電に伴って電池30(積層体LB)に積層方向DLの寸法変化が生じても、この締結部材10の第1屈曲部12Y及び第2屈曲部13Yの形状が積層方向DLに変形し難く、締結部材10が変形してゆるむのを抑制した組電池1とすることができる。
また、本実施形態1の組電池1は、第1固定部12Zを第1エンドプレート50に、第2固定部13Zを第2エンドプレート60にそれぞれ固定しているので、締結部材10の第1屈曲部12Y或いは第2屈曲部13Yが位置ずれしたり、締結部材10が積層体LBから外れたりすることを確実に防止できる。
また、本実施形態1の組電池1では、締結部材10により、複数の電池30,30を積層方向DLに圧縮してなる。このため、それら複数の電池30,30(積層体LB)が膨張あるいは収縮して、積層方向DLの寸法が変動しても、積層体LBを適切な圧縮力で圧縮して電池の特性変化を抑制し、しかも、締結部材10の変形による圧縮力の変化の生じにくい組電池1とすることができる。
次いで、本実施形態1にかかる組電池1の製造方法について、図5〜図7を用いて説明する。
まず、この組電池1の製造方法のうち、準備工程及び積層工程について説明する。
図5に示すように、前述した第1R面53を有する第1エンドプレート50と、第2R面63を有する第2エンドプレート60とをそれぞれ準備する(準備工程)。
また、図5に示すように、樹脂枠40と電池30とを交互に配置して、積層方向DLに複数の電池30を積層する。そして、樹脂枠40のうちの第1最外樹脂枠40Mの第1当接面42に向けて、第1エンドプレート50の第1内側面51を当接させる。また、第2最外樹脂枠40Nの第2当接面44に向けて、第2エンドプレート60の第2内側面61を当接させる。かくして、第1エンドプレート50と複数の電池30と第2エンドプレート60とが積層方向DLに積層されて、積層体LBをなす(積層工程,図6参照)。なお、第2エンドプレート60は、その第2外側面62の第2外側平面64上に、予めネジ穴BHを4つ設けてある。
次に、本実施形態1の組電池1の製造方法のうち、圧縮屈曲工程について説明する(図6〜8参照)。
まず、積層方向DLに押圧可能な押圧装置PSを用いて、積層体LBを積層方向DLに圧縮する。具体的には、積層体LBにおける、第1エンドプレート50の第1外側面52、及び、第2エンドプレート60の第2外側面62に、それぞれ押圧装置PSの押圧平面Pfを当接させて、積層体LBを積層方向DLに圧縮する(図6参照)。これにより、第1エンドプレート50及び第2エンドプレート60の間に積層されている各電池30は、所定の圧縮力で圧縮される。
次に、上述したように、積層体LBを積層方向DLに圧縮した状態で、締結部材10となる未加工締結部材10Bを屈曲させる。
まず、金属からなり長尺直線帯状の未加工締結部材10Bについて述べる。この未加工締結部材10Bは、その一端にボルト貫通孔16を、他端にスクリュー貫通孔17を有する。さらに、そのボルト貫通孔16及びスクリュー貫通孔17の周辺には、第2エンドプレート60及び第1エンドプレート50と接合する第2固定部13Z及び第1固定部12Zをそれぞれ有する。
上述の未加工締結部材10Bを、図7に示すように、押圧装置PSにより圧縮されたままの状態の積層体LBのうち、第2エンドプレート60の第2外側平面64に締結して固定する。
具体的には、まず、未加工締結部材10Bの第2固定部13Zを、第2エンドプレート60の第2外側平面64に当接させる。その際、第2エンドプレート60のネジ穴BHが、未加工締結部材10Bのボルト貫通孔16を通して目視確認できるように位置合わせする。そして、金属製の締結ボルトBTを、未加工締結部材10Bのボルト貫通孔16に挿通させ、ネジ穴BHにねじ込み、第2固定部13Zと第2エンドプレート60とを締結する。なお、未加工締結部材10Bの第1固定部12Zが、第2エンドプレート60の第1方向DA,第2エンドプレート60から遠ざかる方に向けて延びるように、未加工締結部材10Bを第2エンドプレート60に締結する。
次いで、締結した未加工締結部材10Bを、第2エンドプレート60の第2R面63に沿って徐々に屈曲させて、この第2R面63に密着した第2屈曲部13Yを形成する(図8(a)参照)。
さらに、未加工締結部材10Bを、第1エンドプレート50の第1R面53に沿って徐々に屈曲させて、この第1R面53に密着した第1屈曲部12Yを形成する(図8(b)参照)。
以上により、未加工締結部材10Bは、第1屈曲部12Y、第2屈曲部13Y、及びこれらの間に位置し、積層方向DLに延びる中間部11を有する前述の締結部材10となる。
本実施形態1では、上述の圧縮屈曲工程の後に、締結部材10を第1エンドプレート50の第1外側平面54に金属製のタッピングスクリューTSを用いて締結固定する第1固定工程を行う。具体的には、まず、第1エンドプレート50の第1外側平面54のうち、第1固定部12Zのスクリュー貫通孔17を通して見える可視面54Vについて、ドリルで垂直に掘削し、その可視面54Vが開口してなる下穴UHを設ける(図8(b)参照)。そして、金属製のタッピングスクリューTSを、締結部材10のスクリュー貫通孔17に挿通させ、下穴UHにねじ込み、第1固定部12Zと第1エンドプレート50とを締結させる。
以上により、本実施形態1にかかる組電池1が完成する(図1,2参照)。
本実施形態1の組電池1の製造方法では、準備工程と積層工程と圧縮屈曲工程(屈曲工程)とを備えるので、締結部材10を予め屈曲させておくのとは異なり、未加工締結部材10Bを第1エンドプレート50の第1R面53に沿って屈曲させて、締結部材10の第1屈曲部12Yを成形することができる。このため、積層体LBの積層方向DLの寸法に応じて、適切な位置で締結部材10の第1屈曲部12Yを屈曲させた組電池1を製造することができる。
また、未加工締結部材10Bを、第1R面53に沿って屈曲させるので、例えば、別途、未加工締結部材10Bを屈曲させるための金型などを要することなく、第1R面53に沿わせて、未加工締結部材10Bを容易に屈曲させて、第1屈曲部12Yを形成することができる。なお、第1エンドプレート50の第1R面53に沿わせて未加工締結部材10Bを屈曲させて、第1屈曲部12Yを成形するので、締結部材10の第1屈曲部12Yと第1エンドプレート50の第1R面53とが密着する。また、第2屈曲部13Yと第2エ
ンドプレート60の第2R面63も密着する。このため、締結部材10に変形が生じにくく、例えば、充放電に伴う電池30の寸法変化が生じても、隙間を有することに伴う締結部材10(第1屈曲部12Y、第2屈曲部13Y)の形状変化を抑制できる。
また、本実施形態1の組電池1の製造方法によれば、屈曲工程の後に第1固定工程により第1固定部12Zを第1エンドプレート50に固定するので、その後に第1屈曲部12Yが位置ずれしたり、締結部材10が積層体LBから外れたりすることを確実に防止できる。
また、第2エンドプレート60に未加工締結部材10Bを、ねじ止めで締結させた状態で屈曲工程を行う。従って、屈曲工程では、未加工挟持部材10Bについての積層方向DLの位置決めをして、締結部材10の積層方向DLの寸法を積層体LBに適切に合わせることができる。
また、上述の圧縮屈曲工程を備えるので、寸法誤差などで積層体LBの積層方向DLの寸法に変動があっても、積層体LBを適切な圧縮力で圧縮し、しかも、締結部材10の変形による圧縮力の変化の生じにくい組電池1を製造できる。
(変形形態1)
次に、本発明の変形形態1にかかる組電池101について、図9を参照しつつ説明する。
本変形形態1の組電池101では、溶接により共に金属からなる第1エンドプレート50と締結部材110とを固定している点で、前述の実施形態1と異なる。具体的には、溶接部WPを介して、締結部材110の第1固定部12Zは、第1エンドプレート50の第1外側平面54に固定している。
本変形形態1の組電池101の製造方法としては、前述の実施形態1と同様、準備工程、積層工程、圧縮屈曲工程及び第1固定工程を行う。
但し、本変形形態1では、第1固定工程において電子ビーム溶接による固定を行う。具体的には、図示しない電子ビームを、積層方向DL、第1エンドプレート50の第1外側平面54に密着させた締結部材110の第1固定部12Zに向けて照射する。この電子ビームの照射により、締結部材110の第1固定部12Zと、これに密着する第1エンドプレート50とが溶融し、溶融部WPを形成する。
前述の実施形態1では、例えば、第1エンドプレート50に下穴UHを掘削する際に、位置ずれを起こす虞があるのに対し、本変形形態1では、位置ずれを伴わずに速やかに締結部材110を溶接することができる。
なお、溶接の手法としては、上述の電子ビーム溶接の他に、例えば、レーザ溶接、アーク溶接、ろう接等が挙げられる。
(変形形態2)
次に、本発明の変形形態2にかかる組電池201について、図10を参照しつつ説明する。
本変形形態2の組電池201では、接着剤ASを介して、締結部材210の第1固定部12Zを、第1エンドプレート50の第1外側平面54に固定している点で、前述の実施形態1と異なる。具体的には、接着剤ASを介して、締結部材210の第1固定部12Zは、第1エンドプレート50の第1外側平面54と接着固定されている。
本変形形態2の組電池201の製造方法としては、前述の実施形態1と同様の準備工程、積層工程及び圧縮屈曲工程を行う。
但し、本変形形態2では、圧縮屈曲工程において、締結部材210の第1固定部12Zに接着剤ASを予め塗布しておく。具体的には、未加工締結部材の第1固定部12Zのうち、第1エンドプレート50に当接する面側に、予め接着剤ASを塗布する。そして、実施形態1と同様に、未加工締結部材を、第1エンドプレート50の第1R面53に沿って徐々に屈曲させて、この第1R面53に密着する第1屈曲部12Yを形成し、さらにこの状態で接着剤ASを固化させる。これにより、第1屈曲部12Y、第2屈曲部13Y、及びこれらの間に位置する、積層方向DLに延びる中間部11を有する締結部材210が完成すると共に、第1固定部12Zが第1エンドプレート50に接着される。
(変形形態3)
次に、本発明の変形形態3にかかる組電池301について、図11を参照しつつ説明する。
本変形形態3の組電池301では、第1エンドプレート350が、積層方向DLに直交する第1方向DA(図11中、上下方向)の両側に、それぞれほぼ半円筒面状の第1R面353,353を含む点で、前述の実施形態1と異なる。
さらに、締結部材310の第1屈曲部312Yが、半円筒面状の第1R面353を包囲するように、この第1R面353と当接している点で、前述の実施形態1と異なる。このため、第1屈曲部312Yは、前述の実施形態1、変形形態1及び変形形態2の第1屈曲部12Yよりも変形し難いので、本変形形態3の締結部材310は、第1エンドプレート350に係合して固定し、位置決めをしてあるが、ねじ止めはしていない(図11参照)。
本変形形態3の組電池301の製造方法としては、前述の実施形態1と同様、準備工程、積層工程及び圧縮屈曲工程を行う。
具体的には、圧縮屈曲工程において、第1エンドプレート350の第1R面353に沿って徐々に屈曲させて、図11に示すような第1屈曲部312Yを形成する。なお、上述の通り、本変形形態3の締結部材310は、第1エンドプレート350に固定されないため、屈曲工程の後に固定工程を行わない点で、製造容易である。なお、第1屈曲部312Yを第1エンドプレート350に係合させると共に、ねじ止め、溶接、接着等によって、第1エンドプレート350に固定しても良い。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2にかかる組電池401について、図12〜図15を参照しつつ説明する。
本実施形態2の組電池401では、4つの締結部材に代えて、2つのU字形状の締結部材で、積層した複数の電池、樹脂枠、第1エンドプレート及び第2エンドプレートを拘束している点で、前述の実施形態1と異なり、それ以外は同様である。
そこで、実施形態1と異なる点を中心に説明し、同様の部分の説明は省略または簡略化する。なお、同様の部分については同様の作用効果を生じる。また、同内容のものには同番号を付して説明する。
まず、本実施形態2にかかる組電池401について説明する。図12に組電池401の斜視図を示す。
この組電池401は、略矩形箱形の複数の電池30と、この電池30と交互に積層した絶縁樹脂からなる樹脂枠40と、これらを挟持してなる2枚のエンドプレート(第1エンドプレート450、第2エンドプレート460)と、これらを拘束する2本の締結部材410とを備える。
このうち、金属からなる板状の第2エンドプレート460は、実施形態1と同様に、図13中、左方に湾曲した第2外側面462を有し、断面D字形状をなしている(図13参照)。この第2外側面462は、第2内側面461と平行な第2外側平面464と、第1方向DA(図13中、上下方向)の上側に、第2外側平面464から連なる1/4円筒面状の第2上位R面463Tと、第1方向DAの下側に、第2外側平面464から連なる1/4円筒面状の第2下位R面463Sとを含む。
また、その第2外側面462には、実施形態1と同じく、締結部材410が密着してなる。但し、第2外側面462のうち、第1方向DA(図13中、上下方向)全体にわたって、締結部材410が密着している点、及び、第2エンドプレート460と締結部材410とは、タッピングスクリューTS等を用いた機械的接合をしていない点で、実施形態1と異なる(図2,13参照)。
一方、第1エンドプレート450の第1外側面452は、実施形態1と同様に、図13中、右方に湾曲した第1外側面452を有し、断面D字形状をなしている。この第1外側面452は、第1外側平面454と、第1方向DA(図13中、上下方向)の上側に、第1外側平面454から連なる1/4円筒面状の第1上位R面453Tと、第1方向DAの下側に、第1外側平面454から連なる1/4円筒面状の第1下位R面453Sとを含む。
また、金属からなり長尺帯板状の締結部材410は、図13に示すように、第2エンドプレート460の第2外側面462を取り巻くように、これに密着して固定されてなるU字屈曲部413Uを有する。このU字屈曲部413Uは、第2エンドプレートの第2上位R面463Tに沿って屈曲してなる第2屈曲上位部413T、第2下位R面463Sに沿って屈曲してなる第2屈曲下位部413S、及び、第2外側平面464に当接する第2当接部413Vを含む。
また、第1エンドプレート450の第1下位R面453Sに沿って屈曲してなる第1屈曲下位部412S及び第1上位R面453Tに沿って屈曲してなる第1屈曲上位部412Tを有する。
また、締結部材410は、積層方向DLに見て第1屈曲上位部412T或いは第1屈曲下位部412SとU字屈曲部413Uとの間に位置し、積層方向DLに延びる2つの中間部411,411も有する。さらに、第1屈曲上位部412Tよりも中間部411から遠ざかる側(図13中、右方側)に位置し、第1エンドプレート450に固定されてなる第3固定部412E、及び、第1屈曲下位部412Sよりも中間部411から遠ざかる側(図13中、右方側)に位置し、第1エンドプレート450に固定されてなる第4固定部412Fを有する。
但し、第3固定部412Eでは、タッピングスクリューTSを用いて、締結部材410を第1エンドプレート450に固定する点で、実施形態1と異なる。
なお、締結部材410のU字屈曲部413Uは、2つの中間部411,411の間に位置し、第2エンドプレート460の周囲を回って、この第2エンドプレート460の第2外側面462に沿って逆向きに、U字状に曲げ返されてなる。即ち、この締結部材410は、一方の中間部411、U字屈曲部413U、及び、他方の中間部411の順に、U字形の形態をなして並んでなる。
本実施形態2の組電池401では、締結部材410の2つの中間部411,411の間にU字屈曲部413Uを有するので、1つの締結部材410(本実施形態2では、平行に並ぶ合計2つ)を用いて、積層体LBの第1エンドプレート450と第2エンドプレート460とを積層方向DLに簡易に締結することができる。かくして、締結部材410の部品点数を低減した安価な組電池401とすることができる。
また、第2エンドプレート460の第2外側面462が、電池30から積層方向DLに遠ざかるほど積層方向DLに対して大きく交叉する形態を有し、締結部材410のU字屈曲部413Uがその第2外側面462に沿って屈曲してなる。これにより、U字屈曲部413U(第2屈曲下位部413S、第2屈曲上位部413T及び第2当接部413V)が、第2エンドプレート460の第2外側面462(第2下位R面463S、第2上位R面463T及び第2外側平面464)に密着する。このため、例えば、充放電に伴って電池30(積層体LB)に積層方向DLの寸法変化が生じても、U字屈曲部413Uの第2屈曲下位部413S及び第2屈曲上位部413Tの形状が積層方向DLに変形し難い。従って、このU字屈曲部413Uと第2エンドプレート460との間に隙間を有することに伴う締結部材410のゆるみを抑制した組電池401とすることができる。
次いで、本実施形態2にかかる組電池401の製造方法について、図14,15を用いて説明する。
まず、実施形態1と同様に、複数の電池30、樹脂枠40、第1エンドプレート450及び第2エンドプレート460を積層方向DLに積層して積層体LBを形成する(図14参照)。但し、第1エンドプレート450は、その第1外側面452のうち、第1外側平面454における第1方向DA下側にのみ予めネジ穴BHを設けてある点で、実施形態1と異なる。
実施形態1と同様に、圧縮屈曲工程において、積層体LBを圧縮したまま、未加工締結部材410Bを屈曲させる工程を行う。
なお、本実施形態2に用いる未加工締結部材410Bは、実施形態1と同様に金属からなり長尺直線帯状であり、ボルト貫通孔16、スクリュー貫通孔17、第3固定部412E及び第4固定部412Fをそれぞれ有する。但し、この未加工締結部材410Bは、積層した電池30、樹脂枠40、第1エンドプレート450及び第2エンドプレート460の周囲を約一周分取り巻けるよう、実施形態1で用いた未加工締結部材110Bの2倍以上の長さを有する。
まず、実施形態1と同様に、金属製の締結ボルトBTを用いて、未加工締結部材410Bの第4固定部412Fを第1エンドプレート450に締結させる(図14参照)。その際、未加工締結部材410Bの第3固定部412Eは、締結ボルトBTよりも第1方向DA下側に位置している。
締結した未加工締結部材410Bを、第1エンドプレート450の第1方向DA下側に位置する第2下位R面453Sに沿って徐々に屈曲させて、これに密着する第2屈曲下位部412Sを形成する(図15参照)。その後、第2エンドプレート460の第2外側面462の第2下位R面463Sに沿って一部屈曲させて第2屈曲下位部413Sを成形する。そして、第2外側面462の第2外側平面464に密着させて、第2エンドプレート460の第2上位R面463Tに沿って一部屈曲させて第2屈曲上位部413Tを成形する。
さらに、未加工締結部材410Bを、第1エンドプレート450のうち、第1方向DA上側に位置する第1上位R面453Tに沿って徐々に屈曲させて、これに密着する第1屈曲上位部412Tを成形する。
以上により、未加工締結部材410Bは、U字屈曲部413U、第1屈曲上位部412T、第1屈曲下位部412S、及びこれらの間に位置する、積層方向DLに延びる中間部411,411を有する前述の締結部材410となる(図15参照)。
本実施形態2でも、実施形態1と同様の手法で、締結部材410を第1エンドプレート450の第1外側平面454に金属製のタッピングスクリューTSを用いて締結固定する第1固定工程を行う。
以上により、本実施形態2にかかる組電池401が完成する(図12,13参照)。
本実施形態2にかかる組電池401の製造方法は、実施形態1の組電池1の製造方法による作用効果の他に、実施形態1では4本用いていた締結部材が、2本に数量を低減できたり、第2エンドプレート460で締結部材410を固定しないため、固定箇所の低減が可能である。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3にかかる組電池801について、図16〜図18を参照しつつ説明する。
本実施形態3の組電池801では、製造方法において、未加工締結部材を第1エンドプレートの第1R面、及び、第2エンドプレートの第2R面に同時に屈曲させる点で、前述の実施形態1と異なる。
本実施形態3にかかる組電池801の製造方法において、図18を参照しつつ説明する。
前述の実施形態1と同様に、準備工程、積層工程及び圧縮屈曲工程を行う。但し、本実施形態3では、圧縮屈曲工程において、未加工締結部材810Bを、第1エンドプレート850の第1R面853及び第2エンドプレート860の第2R面863に沿って、同時に屈曲させ、締結部材810を成形する。
具体的には、図18に示すように、圧縮した状態の積層体LBに、図18中、上方及び下方から、直棒状の未加工締結部材810Bを当接させる。なお、この未加工締結部材810Bは、実施形態1と同様、金属からなり長尺直線帯状であるが、その両端にスクリュー貫通孔817,817を有す点で実施形態1と異なる。このスクリュー貫通孔817の周囲が、第1エンドプレート850及び第2エンドプレート860と締結される第1固定部812Z及び第2固定部813Zとなる。
なお、未加工締結部材810Bの中央が積層体LBの積層方向DL中央に位置するよう未加工締結部材810Bを配置する。
次いで、積層体LBに当接させた未加工締結部材810Bを、第1エンドプレート850の第1R面853に沿って屈曲させるのと同時に、第2エンドプレート860の第2R面863に沿って屈曲させる。なお、このとき、未加工締結部材810Bの中間部811が、積層体LBから離れないようにする。
このようにして、第1屈曲部812Y、第2屈曲部813Yを有する締結部材810を成形する。
この成形を、図18中、上方側及び下方側の未加工締結部材810Bについて行った後、実施形態1と同様にして、下穴UHを穿孔し、タッピングスクリューTSを用いて、第1エンドプレート850に第1固定部812Zを、また、第2エンドプレート860に813Zをそれぞれ固定する、第1固定工程及び第2固定工程を行う。かくして、組電池801ができあがる(図16参照)。
本実施形態3にかかる組電池801の製造方法では、締結部材810に予め、第1屈曲部812Y及び第2屈曲部813Yを成形しておく必要がなく、安価で容易に、しかも積層体LBの積層方向DLの寸法に適合させて、第1エンドプレート850と第2エンドプレート860との間に架け渡されてなる締結部材810を有する組電池801を形成できる。
また、実施形態1等で既に説明した第1固定工程による効果のほか、第2固定部813Zを第2エンドプレート860に固定する第2固定工程を備えるので、第2屈曲部813Yが位置ずれしたり、締結部材810が積層体LBから外れたりすることを確実に防止できる。
参考形態
参考形態にかかる車両500は、前述した実施形態1〜3、及び、変形形態1〜3の組電池1,101,201,301,401,801のいずれかを含む組電池パック510を、公知の手法で搭載したものであり、図19に示すように、エンジン540、フロントモータ520及びリアモータ530を併用して駆動するハイブリッド自動車である。この車両500は、車体590、エンジン540、これに取り付けられたフロントモータ520、リアモータ530、ケーブル550、インバータ560及び組電池パック510を有している。このうち組電池パック510には、上述の組電池1,101,201,301,401のいずれかがケース511に収容されている。
参考形態の車両500は、前述の組電池1,101,201,301,401,801を搭載している。従って、各電池30を適切に拘束し、しかも、拘束の状態が経時的に変化しにくい組電池1,101,201,301,401,801を用いた、性能の安定した車両500とすることができる。
参考形態
また、本参考形態のノート型パーソナルコンピュータ(以下、ノートパソコンとも言う)600は、前述した実施形態1〜3、及び、変形形態1〜3の組電池1,101,201,301,401,801のいずれかを含むバッテリパック610を、公知の手法で搭載したものであり、図20に示すように、バッテリパック610、本体620を有する電池搭載機器である。バッテリパック610はノートパソコン600の本体620に収容されており、このバッテリパック610には上述の組電池1,101,201,301,401,801のいずれかが収容されている。
参考形態のノートパソコン600は、前述の組電池1,101,201,301,401,801を搭載している。従って、各電池30を適切に拘束し、しかも、拘束の状態が経時的に変化しにくい組電池1,101,201,301,401,801を用いた、性能の安定したノートパソコン600とすることができる。
以上において、本発明を実施形態1〜、及び、変形形態1〜3に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることは言うまでもない。
例えば、実施形態1,2、及び、変形形態1〜3では、電池をリチウムイオン二次電池としたが、本発明は、リチウムイオン二次電池に限らず、互いに平行な2つのケース主面を有する電池であれば、いずれの種類の電池にも適用することができる。また、捲回型の発電要素を用いたリチウムイオン二次電池を示したが、複数の正電極板と複数の負電極板とを、セパレータを介して交互に積層してなる積層型の発電要素を用いたリチウムイオン二次電池でも良い。さらに、電池の電池ケースを矩形箱形のものとしたが、内部に発電要素を収容しうる、例えば、ボタン形、ラミネート形でも良い。
また、実施形態1,2、及び、変形形態1〜3では、締結部材を第1エンドプレートの第1外側面、及び、第2エンドプレートの第2外側面と密着させ、さらには、ねじ止め、溶接、接着により固定した。しかし、例えば、図21に示すように、締結部材710の少なくとも一部を機械的に変形させて、第2エンドプレート760に係合させて固定していても良い。具体的には、第2エンドプレート760には、締結部材710を挿通する貫通孔765が形成してあり、この貫通孔765から第2外側面762側に延出した締結部材710の端部をひねり変形させて、ねじり形端部RSを形成し、これを貫通孔765に係合させて固定する手法が挙げられる。
また、実施形態1では、屈曲工程において、未加工締結部材110Bをまず第2エンドプレート60に固定して屈曲させて作製した(図7参照)。
実施形態1にかかる組電池構造体の斜視図である。 実施形態1にかかる組電池構造体の断面図(図1のA−A部)である。 実施形態1にかかる組電池構造体のうちの樹脂枠の説明図である。 実施形態1にかかる組電池構造体のうちのエンドプレートの説明図である。 実施形態1の準備工程及び積層工程の説明図である。 実施形態1の圧縮屈曲工程の説明図である。 実施形態1の圧縮屈曲工程の説明図である。 実施形態1の圧縮屈曲工程及び第1固定工程の説明図である。 変形形態1にかかる組電池構造体の断面図である。 変形形態2にかかる組電池構造体の断面図である。 変形形態3にかかる組電池構造体の断面図である。 実施形態2にかかる組電池構造体の斜視図である。 実施形態2にかかる組電池構造体の断面図(図12のB−B部)である。 実施形態2の圧縮屈曲工程の説明図である。 実施形態2の第1固定工程の説明図である。 実施形態3にかかる組電池構造体の斜視図である。 実施形態3にかかる組電池構造体の断面図(図16のC−C部)である。 実施形態3の圧縮屈曲工程の説明図である。 参考形態にかかる車両の説明図である。 参考形態にかかるノート型パーソナルコンピュータの説明図である。 変形形態にかかる組電池構造体の断面図である。
1,101,201,301,401,701,801 組電池(組電池構造体)
10,110,210,310,410,710,810 締結部材
10B,410B,810B 未加工締結部材
11,411,811 中間部
12Y,312Y,812Y 第1屈曲部
12Z,812Z 第1固定部
13Y,813Y 第2屈曲部
13Z,813Z 第2固定部(第1固定部)
30 電池
31f ケース主面
50,350,450,850 第1エンドプレート(第1挟持部材)
53、353,853 第1R面
60,460,860 第2エンドプレート(第2挟持部材)
63,863 第2R面
412E 第3固定部(第1固定部)
412F 第4固定部(第1固定部)
412S 第1屈曲下位部(第1屈曲部)
412T 第1屈曲上位部(第1屈曲部)
413U U字屈曲部
453S 第1外側下位R面(第1R面)
453T 第1外側上位R面(第1R面)
500 車両
510 電池パック(組電池構造体)
600 ノート型パーソナルコンピュータ
610 バッテリパック(組電池構造体)
DL 積層方向
LB 積層体

Claims (5)

  1. 互いに平行な2つのケース主面を有する複数の電池であって、上記ケース主面に直交する積層方向に積層した複数の電池と、
    複数の上記電池の上記積層方向外側にそれぞれ配置され、複数の上記電池を挟む第1挟持部材及び第2挟持部材と、
    上記第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材と、を備える
    組電池構造体の製造方法であって、
    上記第1挟持部材は、
    上記締結部材と接触する接触面に、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有し、
    上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを上記積層方向に積層した積層体のうち、上記第1挟持部材と上記第2挟持部材との間に上記締結部材を架け渡すにあたり、
    上記締結部材の第1屈曲部を上記第1R面に沿って屈曲させてなり、
    積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有する上記第1挟持部材を準備する準備工程と、
    上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを、上記積層方向に積層して、上記積層体を形成する積層工程と、
    上記積層体の上記積層方向の寸法に合わせて、上記締結部材となる、未加工締結部材を、上記第1挟持部材の上記第1R面に当接させつつ、これに沿って屈曲させて上記第1屈曲部を有する上記締結部材を成形する屈曲工程と、を備え
    前記屈曲工程は、
    前記第2挟持部材に前記締結部材を固定した状態で行う
    組電池構造体の製造方法。
  2. 互いに平行な2つのケース主面を有する複数の電池であって、上記ケース主面に直交する積層方向に積層した複数の電池と、
    複数の上記電池の上記積層方向外側にそれぞれ配置され、複数の上記電池を挟む第1挟持部材及び第2挟持部材と、
    上記第1挟持部材と第2挟持部材との間に架け渡されてなる締結部材と、を備える
    組電池構造体の製造方法であって、
    上記第1挟持部材は、
    上記締結部材と接触する接触面に、積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有し、
    上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを上記積層方向に積層した積層体のうち、上記第1挟持部材と上記第2挟持部材との間に上記締結部材を架け渡すにあたり、
    上記締結部材の第1屈曲部を上記第1R面に沿って屈曲させてなり、
    積層された複数の上記電池から上記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第1R面を有する上記第1挟持部材を準備する準備工程と、
    上記第1挟持部材と複数の上記電池と上記第2挟持部材とを、上記積層方向に積層して、上記積層体を形成する積層工程と、
    上記積層体の上記積層方向の寸法に合わせて、上記締結部材となる、未加工締結部材を、上記第1挟持部材の上記第1R面に当接させつつ、これに沿って屈曲させて上記第1屈曲部を有する上記締結部材を成形する屈曲工程と、を備え
    前記準備工程は、
    積層された複数の前記電池から前記積層方向に遠ざかるほど上記積層方向に対して大きく交叉する曲面からなる第2R面を有する前記第2挟持部材を準備する工程を含み、
    前記屈曲工程は、
    前記未加工締結部材を前記第1R面に沿って屈曲させるのと同時に、上記未加工締結部材を上記第2挟持部材の上記第2R面に沿って屈曲させて第2屈曲部を有する上記締結部材を成形する
    組電池構造体の製造方法。
  3. 請求項に記載の電池構造体の製造方法であって、
    前記屈曲工程の後に、前記締結部材のうち、前記第2屈曲部よりも、前記積層方向に見て前記第1挟持部材と前記第2挟持部材との間に位置する中間部から遠ざかる側に位置する第2固定部を、前記第2挟持部材に固定する第2固定工程を備える
    組電池構造体の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電池構造体の製造方法であって、
    前記屈曲工程の後に、前記締結部材のうち、前記第1屈曲部よりも、前記積層方向に見て前記第1挟持部材と前記第2挟持部材との間に位置する中間部から遠ざかる側に位置する第1固定部を、前記第1挟持部材に固定する第1固定工程を備える
    組電池構造体の製造方法。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の組電池構造体の製造方法であって、
    前記屈曲工程は、
    前記積層体を前記積層方向に圧縮した状態で行う圧縮屈曲工程である
    組電池構造体の製造方法。
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