JP4887944B2 - 蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法 - Google Patents

蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法に関する。
電池パックには、単一の電池セルを備えるもののほかに、複数の電池セルが一体的に固定された電池モジュールを備えるものがある。電池パックは、電池モジュールが電池ケースに収容されている。電池モジュールは、複数の電池セルを含むために、大きな電流を取り出したり大きな電圧を取り出したりすることができる。
近年、電動機を駆動源として用いる電気自動車や、電動機とその他の駆動源とを組み合わせたいわゆるハイブリッド電気自動車が実用化されてきている。電池モジュールを備える電池パックは、たとえば、このような自動車に搭載される。電池セルとしては、たとえば、繰り返し充放電が可能なニッケル−カドミウム電池、ニッケル−水素電池またはリチウムイオン電池などに代表される二次電池などが用いられる。
特開2005−339929号公報においては、平板状の二次電池をエンドプレートで挟んでなる電池モジュールの製造方法であって、二次電池とエンドプレートとを積層し、その積層体に対して厚さ方向に反復的に荷重をかけ、その後その積層体を拘束する電池モジュールの製造方法が開示されている。この製造方法おいては、反復荷重時には、拘束時の荷重より小さい荷重と大きい荷重との間で積層体への荷重を変化させる。この電池モジュールの製造方法においては、時間経過や使用による荷重抜けを防止し、長期間にわたって安定した性能を有する電池モジュールを製造できると開示されている。
特開平6−251808号公報においては、電池本体の構成部品であるセパレータ板と中間電極とを積層して、予めセパレータ板および中間電極と同一の構成材を用いた実験片によってボルトの最低締付力を求めておき、この最低締付力に、周囲の熱変化によって生じる構成材のクリープ量と、該クリープを短時間で飽和させるに必要な面圧などを因子として加えて最終締付力を演算により決定し、対角で各複数本のボルトを均等に締付けるようにした亜鉛−臭素電池の製造方法が開示されている。この亜鉛−臭素電池の製造方法においては、一体的に積層固定された電池本体を得る方法において、最良の製造工程および条件を決定して、組付け時に明確な指標を提供することができると開示されている。
特開2001−236937号公報においては、平板状を構成する各角型電池セルを厚み方向に積層した組電池が、組電池ケース内に水平状態で収容され、組電池には積層方向の両端にそれぞれ位置する角型電池セルにそれぞれ突き当てられた1対の拘束プレートが設けられており、それらの間のすべての角型電池セルが押圧されるように、連結ロットによって1対の拘束プレートが相互に連結された電池パックが開示されている。この電池パックによれば、組電池を構成する各角型電池セルの膨張を確実に防止することができると開示されている。
特開2005−339929号公報 特開平6−251808号公報 特開2001−236937号公報
電池モジュールにおいては、複数の電池セルと枠部材とが積層されて積層体が構成され、この積層体の両側にエンドプレートが配置されている。両側のエンドプレート同士が、たとえば拘束部材としての丸棒で固定されることにより一体化されている。
積層体に含まれる電池セルや電池セル同士の間に配置される枠部材は、それぞれの製造において大きさに製造誤差を生じる。たとえば、電池セルにおいては、電極体と電槽(収容ケース)の板厚のばらつきを有し、積層方向に製造誤差を生じる。樹脂で形成された枠部材は、樹脂成型の時に成型のばらつきが生じて、積層方向に製造誤差が生じる。積層体においては、それぞれに誤差が生じた電池セルおよび枠部材が積層されて構成されているため、積層体の全体の長さにおいても寸法のばらつきが生じる。
この積層体をエンドプレートで挟んでエンドプレート同士を拘束部材で固定するときには、エンドプレート同士が近づく向きに荷重が印加される。拘束部材で固定するときには、たとえば、積層体の積層方向の長さを一定に固定することが考えられる。しかしながら、この方法においては、積層体に印加される拘束荷重のばらつきが大きくなってしまうという問題がある。
たとえば、リチウムイオン電池などの電池は、優れた性能を発揮できる拘束荷重範囲を有する。性能を保証する荷重範囲を超えて、強く拘束部材で拘束した場合においては、電池セルの出力が小さくなってしまう場合がある。または、性能を保証する荷重範囲を下回って、弱く拘束部材で拘束した場合においては、使用を継続すると電池セルの内部でガスが発生して、電池セルの寿命が短くなる不具合が生じ得る。
また、適切な荷重を印加することなく電池セルおよび枠部材を拘束して、電池モジュールの使用を継続すると、樹脂で形成された枠部材のクリープ量が増加していき、電池セルに印加される荷重が、性能を保証する荷重範囲を逸脱してしまう虞があるという問題がある。
または、エンドプレート同士を拘束部材で固定するときには、エンドプレート同士を一定の荷重で押圧することが考えられるが、この場合においては、電池モジュールの積層方向の全長のばらつきが大きくなるという問題がある。
本発明は、長期間にわたって安定した駆動を行なえる蓄電モジュールを短時間で製造可能な蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に基づく蓄電モジュールの製造装置は、蓄電セルと樹脂で形成された枠部材とが積層された積層体を備える蓄電モジュールの製造装置であって、上記積層体の積層方向に荷重を印加する荷重印加部を備える。上記枠部材を加熱するための加熱部を備える。上記加熱部は、上記積層体に荷重が印加されるときに上記枠部材を加熱するように形成されている。上記荷重印加部は、上記積層体の上記積層方向の長さが規定の範囲内になるように荷重を印加するように形成されている。
本発明に基づく蓄電モジュールの製造方法は、蓄電セルと樹脂で形成された枠部材とが積層された積層体を備える蓄電モジュールの製造方法であって、上記積層体の積層方向に荷重を印加する荷重印加工程と、上記荷重印加工程の後に、上記積層方向に上記積層体を拘束部材で拘束する固定工程とを含む。上記荷重印加工程は、上記枠部材を加熱しながら行なう工程を含む。上記荷重印加工程は、上記積層体の上記積層方向の長さが規定の範囲内になるように荷重を印加する工程を含む。
上記発明において好ましくは、上記蓄電セルとしてリチウムイオン電池を用いる。
本発明によれば、長期間にわたって安定した駆動を行なえる蓄電モジュールを短時間で製造可能な蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法を提供することができる。
図1から図5を参照して、本発明に基づく実施の形態における蓄電モジュールの製造装置および蓄電モジュールの製造方法について説明する。蓄電パックは、蓄電モジュールとケースとを備え、蓄電モジュールがケースに収容されている。
図1は、本実施の形態における蓄電モジュールとしての電池モジュールの概略斜視図である。本実施の形態における電池モジュール10は、自動車に搭載される。電池モジュール10は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関と、充放電可能な2次電池とを動力源とするハイブリッド自動車に搭載される。
電池モジュール10は、蓄電セルとしての電池セル33を備える。電池モジュール10は、複数の電池セル33が積層された積層体を備える。複数の電池セル33は、電池セル33の厚み方向に積層されている。矢印89は、電池セル33の積層方向を示す。本実施の形態における電池モジュール10は、電池セル33が2列で積層されている。
本実施の形態における電池セル33は、平板状に形成されている。電池セル33は、角型の電池セルである。本実施の形態における電池セル33は、リチウムイオン電池を含む。複数の電池セル33は、図示しないバスバーにより、互いに電気的に接続されている。
本実施の形態における積層体は、それぞれの電池セル33を挟持するように配置された枠部材としての電池ホルダ15を含む。電池セル33の積層方向において、隣り合う電池セル33同士の間には、電池ホルダ15が配置されている。電池ホルダ15は、電池セル33を挟み込んでいる。一の電池セル33は、一の電池セル33の両側に配置された2つの電池ホルダ15によって積層方向に挟持されている。
電池ホルダ15は、電池セル33の積層方向に並べられている。本実施の形態においては、電池セル33の積層方向において、電池セル33と電池ホルダ15とが交互に配置されている。
電池ホルダ15は、電気的に絶縁性を有する材料から形成されている。本実施の形態における電池ホルダ15は、樹脂で形成されている。電池ホルダ15は、たとえば、ポリプロピレン(polypropylene)やポリプロピレンの重合体等の樹脂材料から形成されている。電池ホルダ15は、積層方向に隣り合う電池セル33同士の間を電気的に絶縁している。
電池モジュール10は、積層体の積層方向の両側に配置されたエンドプレート40を含む。本実施の形態におけるエンドプレート40は、板状に形成されている。本実施の形態におけるエンドプレート40は、樹脂によって形成されている。エンドプレート40は、電池セル33および電池ホルダ15を、積層方向の両側から挟み込むように配置されている。
電池モジュール10は、拘束部材としての拘束バンド42を備える。本実施の形態における拘束バンド42は、板状に形成されている。拘束バンド42は、長手方向を有するように形成されている。拘束バンド42は、長手方向が電池セル33の積層方向に延びるように配置されている。本実施の形態における拘束バンド42は、強度が十分に確保できるように厚さおよび幅が調整されている。
拘束バンド42は、エンドプレート40を互いに締結するように配置されている。拘束バンド42は、締結部材としてのボルト50によってエンドプレート40に固定されている。拘束バンド42は、電池セル33を積層方向に拘束するように配置されている。複数の電池ホルダ15および電池セル33は、拘束バンド42によって一体的に保持されている。
電池ホルダ15は、排ガス流路部30を有する。排ガス流路部30は、電池セル33から排出されたガスを流通させる排ガス流路を構成している。排ガス流路部30は、凸形状に形成されている。排ガス流路部30は、電池ホルダ15の表面から突出するように形成されている。排ガス流路部30は、内部が空洞になるように形成されている。本実施の形態における排ガス流路部30は、断面形状がコの字形になるように形成されている。
それぞれの電池ホルダ15の排ガス流路部30は、互いに連通するように配置されている。排ガス流路部30は、電池セル33の積層方向に沿って延びている。排ガス流路部30の端部には、排気管31が接続されている。
本実施の形態における電池パックは、本体に図示しない安全弁を備える。この安全弁は、電池ホルダ15の内部の空気圧が設定値以上になると開くように形成されている。安全弁が開くと、排ガス流路部30および排気管31を通じて、外部に電池ホルダ15内部の空気を放出できるように形成されている。
図2に、本実施の形態における電池モジュールの端部の分解斜視図を示す。図3に本実施の形態における電池パックの概略断面図を示す。図3は、図1におけるIII−III線に関する矢視断面図である。
図1から図3を参照して、本実施の形態における電池セル33は、電極33aを有する。電極33aは、板状に形成されている。電極33aは、電池セル33の端面から突出するように形成されている。電極33aは、電池ホルダ15の外部に向かうように形成されている。電極33aは、電池ホルダ15の表面22から飛び出すように形成されている。電池ホルダ15は、電極33aが互いに隣り合う電池ホルダ15の間から露出するように形成されている。
電池セル33は、互いに対向する一対の表面33bを有する。表面33bは、電池セル33の複数の表面のうち最も大きい面積を有する面積最大面である。複数の電池セル33は、それぞれの表面33b同士が互いにほぼ平行になるように配置されている。
電池ホルダ15は、ベース部21を含む。ベース部21は、リブ21aを有する。リブ21aは、線状に形成されている。リブ21aは、ベース部21の表面から突出するように形成されている。リブ21aは、互いに間隔を隔てて複数形成されている。なお、リブ21aに替えて、ドット状に配置されるボスを設けても良いし、リブとボスとを組み合わせて設けても良い。
リブ21aは、電池セル33の表面33bに当接している。電池セル33は、一の電池ホルダ15のリブ21aと、対向する電池ホルダ15の裏面とに押圧されることによって電池セル33の積層方向に挟持されている。
電池ホルダ15は、開口部16,17を有する。本実施の形態における開口部16,17は、電池ホルダ15の側面を切欠くことにより形成されている。リブ21a同士の間には、冷却風を流通させるための冷却風の流路100が形成されている。
電池モジュール10は、矢印90に示すように、冷却空気が開口部16から取り込まれ、冷却風の流路100を通って開口部17から排出される。電池セル33は、電池セル33の表面33bに沿って空気が流れることにより冷却される。電池セル33は、流路100を通る空気により冷却される。
本実施の形態における拘束バンド42は、断面形状において曲がるように形成された曲がり部42aを端部に有する。曲がり部42aは、エンドプレート40の縁の形状に沿って曲がるように形成されている。拘束バンド42は、長手方向の両側の端部に曲がり部42aが形成されることによって、表面が積層方向にほぼ垂直になる部分を有する。この部分が、エンドプレート40に固定されている。エンドプレート40は、拘束バンド42の端部に挟み込まれるように固定されている。
本実施の形態における拘束バンド42は、ボルト50によってエンドプレート40に固定されている。ボルト50は、矢印89に示す積層体の積層方向に延びるように配置されている。ボルト50は、積層体の積層方向に挿入されている。
本実施の形態における蓄電モジュールの製造装置は、電池モジュールの製造装置である。蓄電モジュールの製造装置としては電池モジュールの製造装置に限られず、任意の蓄電セルを含む蓄電モジュールの製造装置に本発明を適用することができる。
電池モジュールの製造装置は、積層体の積層方向に荷重を印加する荷重印加部を備える。本実施の形態における荷重印加部は、積層体の積層方向の両側に配置される荷重印加部材を含む。荷重印加部材は、互いに対向するように配置されている。荷重印加部材は、積層体を挟み込むように形成されている。荷重印加部は、荷重印加部材が互いに近づく方向に移動することにより、積層体に対して押圧力を印加できるように形成されている。本実施の形態における荷重印加部は、積層体の積層方向の長さが規定の範囲内になるように荷重を印加するように形成されている。
本実施の形態における電池モジュールの製造装置は、枠部材を加熱するための加熱部を備える。加熱部は、枠部材の温度を上昇させるように形成されている。加熱部は、積層体に荷重が印加されるときに枠部材を加熱するように形成されている。本実施の形態における加熱部は、内部に積層体を配置可能に形成されている。加熱部は、積層体全体の周りの温度を上昇させることができるように形成されている。
図4に、樹脂で形成された部材に印加する荷重と、そのときのクリープ量との関係を説明するグラフを示す。横軸は樹脂部材に印加する荷重を示し、縦軸は樹脂部材のクリープ量を示す。樹脂部材に印加する荷重が大きくなればなるほど、クリープ量は増加する傾向にある。
図1および図2を参照して、本実施の形態における蓄電モジュールの製造方法においては、矢印89に示す積層方向に沿って、積層体に荷重を印加する荷重印加工程を行なう。電池セル33、電池ホルダ15およびエンドプレート40を積層方向に配置した後に積層方向に荷重を印加する。荷重を印加する方向は、矢印91に示すように、エンドプレート40同士が近づく向きである。すなわち、電池セル33および電池ホルダ15の積層体に対して、積層方向に圧縮する荷重を印加する。
本実施の形態における荷重印加工程においては、枠部材を加熱しながら行なう。本実施の形態においては、積層体全体を加熱しながら行なう。本実施の形態においては、加熱部にて略40℃以上略60℃以下の雰囲気を形成して、この雰囲気中で荷重印加工程を行なう。荷重印加工程においては、電池モジュールの製造装置の荷重印加部材で積層体を挟み込むことにより荷重を印加する。
樹脂で形成された電池ホルダおよびエンドプレートの温度を上昇させて荷重の印加を行なうことにより、クリープを促進させることができる。この結果、短時間で必要な量のクリープを促進させることができる。すなわち、短時間で荷重印加工程を終了することができる。
図3を参照して、本実施の形態における荷重印加工程においては、積層方向の長さが予め規定された範囲内になるように荷重を印加する。本実施の形態においては、エンドプレート40の外側の端面同士の距離Lを測定することにより、クリープの進捗状況を判断する。距離Lが規定の範囲内になることにより荷重の印加を停止する。たとえば、荷重印加を終了すべき積層体の最大長さと最小長さとを定めておき、この範囲内になったときに荷重印加を終了する。
このように、本実施の形態においては、積層方向の寸法のばらつきが規定値以内になるように荷重を印加している。または、寸法のばらつきを小さくするように荷重を印加している。
本実施の形態においては、エンドプレート40が樹脂で形成されている。このために、樹脂部品のクリープ現象は、電池ホルダ15に加えてエンドプレート40でも発現する。本実施の形態においては、エンドプレートの端面を押圧して、エンドプレートの端面同士の距離Lを計測することにより、エンドプレートのクリープも同時に促進させることができる。
荷重印加工程においては、一定の荷重を印加する方法の他、徐々に荷重を増加する方法、大きな荷重と小さな荷重とを繰返し印加する方法などの任意の荷重を印加する方法を採用することができる。
図5に、蓄電モジュールの積層体の拘束荷重の時間変化を説明するグラフを示す。横軸が時間であり、縦軸が拘束荷重である。図5に示すグラフにおいては、それぞれの積層体の製造誤差などに起因して、初期の拘束荷重が最大になるケースと、初期の拘束荷重が最小となるケースとを示している。
初期の拘束荷重が最大のケースは、たとえば、蓄電モジュールの積層方向の長さが最も長くなっている場合であり、初期の拘束荷重が最小となる場合は、たとえば、蓄電モジュールの積層方向の長さが最も短くなっている場合である。
時間0から時間t1までの間は、荷重印加直後の期間であり、時間の経過とともにクリープの促進により拘束荷重が急激に減少する範囲である。時間t1以降においては、拘束荷重は緩やかに変化する。
時間t1以降において、蓄電モジュールの使用を継続すると、電池セルが膨らむという現象が生じ得る。一方で、樹脂で形成された電池ホルダなどの樹脂部品は、クリープがゆるやかに進行する。初期の拘束荷重が最大のケースにおいては、電池セルが膨れる現象よりもクリープが進行する現象が勝って、緩やかに拘束荷重が減少していく。これに対して、初期の拘束荷重が最小の場合においては、クリープが進行する現象に対して電池が膨れる現象が勝って、拘束荷重は緩やかに増加していく。しかしながら、図5に示すように、時間t1以降の拘束荷重の変化は緩やかであり、いずれの蓄電モジュールも性能を保証する荷重範囲内に留めることができる。
図5を参照して、本実施の形態においては、時間t1に相当するクリープ量が得られるまで、製造時の荷重印加工程で荷重を印加する。本実施の形態においては、時間t1に相当するクリープ量が得られたか否かを判別する方法として、前述のように積層体の積層方向の長さを測定している。すなわち、積層体の長さが規定の範囲内に入るまで荷重印加工程を継続する。
また、本実施の形態における荷重印加工程においては、荷重印加部に配置された荷重監視部としてのロードセルで荷量を監視しながら行なっている。印加する荷重は、蓄電モジュールの積層体の反力と等しくなる。積層体の反力は、(積層体の積層方向の圧縮長さ)×(積層体のばね定数)によって定まる。荷重の印加を終了する規定の範囲は、これらの積層体全体のばね定数や蓄電セルの性能を保証する荷重範囲によって定められる。
時間t1までの荷重印加直後の期間を経過させるまで、荷重印加工程を行なうことによって、後の拘束荷重の変化を緩やかにすることができ、安定した蓄電セルの拘束を行なうことができる。したがって、長期間にわたり安定した駆動を行なえる蓄電モジュールを提供することができる。
荷重印加工程の後に、拘束バンドで積層体を拘束する。拘束部材としては拘束バンドに限られず、積層体を拘束する任意の部材を用いることができる。
本実施の形態のように、予め荷重を印加して、荷重印加直後の期間におけるクリープ現象を進行させることにより、蓄電モジュールに加わる大きな拘束荷重を回避することができる。たとえば、図5においては、時間0における大きな拘束荷重を回避することができる。この結果、たとえば拘束バンドやエンドプレートなどの拘束を行なうための部材の強度を小さくすることができ、蓄電モジュールの軽量化や小型化を図ることができる。
本実施の形態においては、荷重印加直後の期間が完了するまでクリープを進行させるように荷重の印加を行なっているが、この形態に限られず、クリープを完全に進行させなくても、予め定められた所定の範囲内になるまで荷重を継続すればよい。
本実施の形態においては、蓄電セルとしてリチウムイオン電池を用いている。リチウムイオン電池を用いる場合には、リチウムイオン電池固有の性能を保証する荷重範囲を設定する。性能を保証する荷重範囲を逸脱すると、たとえば、電池の寿命が短くなったり、電池の性能を十分に発揮できなかったりする場合が生じ得る。このため、荷重印加工程においては、それぞれ用いる蓄電セルの種類に応じて、印加する荷重の大きさや荷重印加を停止すべき積層方向の長さの規定値を設定する。
本実施の形態においては、荷重印加工程において監視するパラメータとして、エンドプレートの端面同士の長さを計測しているが、この形態に限られず、たとえば、電池ホルダと電池セルとの積層体の端面同士の距離を計測しても構わない。
本実施の形態においては、蓄電セルの積層体の両側に配置されたエンドプレートが共に樹脂で形成されているが、この形態に限られず、たとえば、エンドプレートが金属で形成されていても構わない。また、本実施の形態におけるエンドプレートは平板状に形成されているが、この形態に限られず、任意の形状を採用することができる。
本実施の形態における電池セルは、リチウムイオン電池であるが、この形態に限られず、任意の電池セルを備える電池モジュールに本発明を適用することができる。たとえば、電池セルは、ニッケル水素電池を含んでいてもよい。また、蓄電セルとしては、この形態に限られず、電気を蓄える機能を有していればよい。たとえば、蓄電セルは、キャパシタを含んでいてもよい。
また、本実施の形態における蓄電セルは、平板状に形成されているが、この形態に限られず、任意の形状の蓄電セルを含む蓄電モジュールに本発明を適用することができる。
本実施の形態においては、ハイブリッド車両のうち、燃費最適動作点で内燃機関を駆動するハイブリッド車両を例に取り上げて説明したが、この形態に限られず、燃料電池と2次電池とを駆動源とする燃料電池ハイブリッド車両(FCHV:Fuel Cell Hybrid Vehicle)または電気自動車(EV:Electric Vehicle)にも本発明を適用することもできる。さらに、本発明は、自動車に配置される蓄電モジュールに限られず、任意の蓄電セルが積層された蓄電モジュールに適用することができる。
上述のそれぞれの図において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態における電池モジュールの概略斜視図である。 実施の形態における電池モジュールの端部の拡大分解斜視図である。 実施の形態における電池モジュールの概略断面図である。 樹脂で形成された部材に印加する荷重とクリープ量とを説明するグラフである。 電池モジュールに荷重を印加したときの拘束荷重の時間変化を説明するグラフである。
符号の説明
10 電池モジュール、15 電池ホルダ、16,17 開口部、21 ベース部、21a リブ、22 表面、30 排ガス流路部、31 排気管、33 電池セル、33a 電極、33b 表面、40 エンドプレート、42 拘束バンド、42a 曲がり部、50 ボルト、89〜91 矢印、100 流路。

Claims (3)

  1. 蓄電セルと樹脂で形成された枠部材とが積層された積層体を備える蓄電モジュールの製造装置であって、
    前記積層体の積層方向に荷重を印加する荷重印加部と、
    前記枠部材を加熱するための加熱部と
    を備え、
    前記加熱部は、前記積層体に荷重が印加されるときに前記枠部材を加熱するように形成され、
    前記荷重印加部は、前記積層体の前記積層方向の長さが規定の範囲内になるように荷重を印加するように形成されている、蓄電モジュールの製造装置。
  2. 蓄電セルと樹脂で形成された枠部材とが積層された積層体を備える蓄電モジュールの製造方法であって、
    前記積層体の積層方向に荷重を印加する荷重印加工程と、
    前記荷重印加工程の後に、前記積層方向に前記積層体を拘束部材で拘束する固定工程と
    を含み、
    前記荷重印加工程は、前記枠部材を加熱しながら行なう工程を含み、
    前記荷重印加工程は、前記積層体の前記積層方向の長さが規定の範囲内になるように荷重を印加する工程を含む、蓄電モジュールの製造方法。
  3. 前記蓄電セルとしてリチウムイオン電池を用いる、請求項2に記載の蓄電モジュールの製造方法。
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