JP5272562B2 - 車両用発電装置 - Google Patents

車両用発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5272562B2
JP5272562B2 JP2008199530A JP2008199530A JP5272562B2 JP 5272562 B2 JP5272562 B2 JP 5272562B2 JP 2008199530 A JP2008199530 A JP 2008199530A JP 2008199530 A JP2008199530 A JP 2008199530A JP 5272562 B2 JP5272562 B2 JP 5272562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
vehicle
deceleration
generator
remaining capacity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008199530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010041773A (ja
Inventor
鉄也 西里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008199530A priority Critical patent/JP5272562B2/ja
Publication of JP2010041773A publication Critical patent/JP2010041773A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5272562B2 publication Critical patent/JP5272562B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Control Of Charge By Means Of Generators (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、エンジンの駆動力により発電してバッテリーに充電電力を供給する発電機と、上記バッテリーの残容量を検出する残容量検出手段と、車両の減速時に上記発電機の出力電圧を上昇させ、車両の非減速時に上記残容量検出手段により検出されたバッテリーの残容量が所定の下限値以上であると上記発電機の出力電圧を低下させる電圧制御手段とを備えた車両用発電装置に関する。
従来、下記特許文献1に示されるように、バッテリーに充電電力を供給する発電機の目標出力電圧を設定する動作モードとして、バッテリーの充電を促進する第1電圧と、この第1電圧よりも低く、バッテリーの充電を抑制して放電状態とする第2電圧とから目標出力電圧を選択する電圧選択モードが備えられた車両用発電機の電圧制御装置において、バッテリーの残容量が所定の下限値(例えば90%)を上回っているときに車両が減速中であるか否かを判断し、減速中であると判断されると上記発電機の目標出力電圧を第1電圧に設定してバッテリーへの充電を促進する一方、減速中でないと判断されると上記目標出力電圧を第2電圧に設定してバッテリーを放電状態にすることが行われている。
この特許文献1に開示された電圧制御装置によれば、車両の減速時に発電機の出力電圧を上昇させてバッテリーを集中的に充電することにより、バッテリーの容量低下を防止しつつ燃費性能の向上を図れるという利点がある。
特開2004−180478号公報
ところで、減速時に発電機の出力電圧を高電圧に切り替えてバッテリーを集中的に充電する上記特許文献1のような電圧制御を行う場合、充電開始時のバッテリーの残容量ができるだけ少ない(つまり充電電力の吸収代が大きい)方が、減速時に発電機で発電された電力がより効率よくバッテリーに吸収されるため、燃費改善効果がより高まることが期待される。このため、上記のような電圧の切り替え制御を行う条件となるバッテリー残容量の下限値は、できるだけ小さく設定した方が燃費改善の点からは好ましいと言える。
しかしながら、車両の運転中における減速シーンの出現頻度がかなり少ない場合には、上記のようにバッテリー残容量の下限値を低下させても、それによる燃費改善効果は小さく、むしろバッテリー残容量を維持してバッテリーの寿命を確保した方が好ましい。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、燃費性能の改善とバッテリーの寿命の確保とを両立することが可能な車両用発電装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、エンジンの駆動力により発電してバッテリーに充電電力を供給する発電機と、上記バッテリーの残容量を検出する残容量検出手段と、車両の減速時に上記発電機の出力電圧を上昇させ、車両の非減速時に上記残容量検出手段により検出されたバッテリーの残容量が所定の下限値以上であると上記発電機の出力電圧を低下させる電圧制御手段とを備えた車両用発電装置であって、車両の減速シーンの出現頻度に関連する所定のパラメータ値を検出するパラメータ値検出手段を備え、上記電圧制御手段は、上記パラメータ値検出手段により検出されたパラメータ値に基づいて上記減速シーンの出現頻度を判断し、この減速シーンの出現頻度が高いときには低いときに比べて上記バッテリー残容量の下限値を小さく設定し、上記パラメータ値検出手段により検出されるパラメータ値は、あらかじめ定められた所定時間内において車両が非減速状態から燃料カットが実行される減速状態に移行した回数をカウントした領域移行回数、および上記所定時間内で減速時の燃料カットの実行時間を合計した積算減速時間のうち少なくとも1つであることを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、車両の減速時に発電機の出力電圧を上昇させ、非減速時にバッテリーの残容量が所定の下限値以上であれば上記出力電圧を低下させるようにしたため、残容量が下限値を下回らない範囲で、バッテリーの充電を車両の減速時に集中的に行うことができ、減速時のエネルギーをバッテリーの充電に無駄なく利用して燃費性能の向上を図ることができる。
しかも、上記バッテリー残容量の下限値を、所定のパラメータ値に基づき判断される車両の減速シーンの出現頻度が高いときほど小さく設定するようにしたため、頻繁に減速が行われるような運転状態にあるときに、バッテリーが充電によって一度に吸収し得る電力(充電電力の吸収代)を拡大することができ、減速時のエネルギーを充電電力としてより効率よくバッテリーに吸収させることができる。これにより、減速時のエネルギーをバッテリーの充電に利用できる機会が十分に確保されるような場合に、上記エネルギーの回生効率をより高めて燃費性能のさらなる改善を図ることができる。
一方、これとは逆に、減速シーンの出現頻度が低いときには、バッテリー残容量の下限値が比較的大きく設定されるため、減速時のエネルギーをバッテリーの充電に利用できる機会が少ない場合でも、上記バッテリーの残容量を十分なレベルに維持することができ、残容量が低いレベルに留まり続けることを回避してバッテリーの寿命の低下を効果的に防止することができる。
さらに、本発明では、あらかじめ定められた所定時間内において車両が非減速状態から減速状態に移行した回数(領域移行回数)、および減速時の燃料カットの合計時間(積算減速時間)の少なくとも1つを上記パラメータ値として採用しているので、減速シーンの出現頻度に密接に関連するパラメータ値に基づいて適正に減速シーンの出現頻度を判断することができ、その出現頻度に基づいて上記バッテリー残容量の下限値を適正に設定できるという利点がある。
上記バッテリー残容量の下限値は車両の運転中に上記所定時間ごとに更新されることが好ましい(請求項2)。
この構成によれば、車両の運転環境が様々に変化するような状況下でも、上記バッテリー残容量の下限値として、比較的直近の減速シーンの出現頻度を反映したより適正な値を設定できるという利点がある。
以上説明したように、本発明によれば、燃費性能の改善とバッテリーの寿命の確保とを両立することが可能な車両用発電装置を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車両用発電装置を概略的に示すブロック図である。本図において、1はエンジン、3は発電機である。発電機3は、エンジン1のクランクシャフト1aに巻き掛けられたベルト5を介してエンジン1と連動連結されており、エンジン1の運転時に上記クランクシャフト1aが回転するのに伴い、上記発電機3の駆動軸3aが回転駆動されるようになっている。
上記発電機3は、その駆動軸3aとともに回転駆動される磁極を有しており、この磁極の回転により発電を行ういわゆる回転磁界型のオルタネーターとして構成されている。また、発電機3は、そのフィールド電流(オルタネーター内の電磁石を磁化させる電流)が、後述するコントローラ20の指令に基づき増減されることにより、発電量が可変制御されるようになっている。
上記発電機3には、蓄電装置としてのバッテリー4が接続されており、発電機3で発電された電力の一部が上記バッテリー4に蓄えられるようになっている。これら発電機3およびバッテリー4は、例えば空調装置、オーディオ装置、ヘッドライト等のランプ類、およびエンジンの始動系・点火系の電気機器等からなる各種電装品(図1ではこれを符号10として代表的に示している)と接続されており、この電装品10の作動電力が、上記発電機3により発電された電力、もしくはバッテリー4に蓄えられた電力によって賄われるようになっている。
すなわち、上記発電機3の発電量は、エンジン1の回転速度や上記フィールド電流の設定値により異なるが、この発電量が電装品10のトータルの電気負荷量よりも多い場合には、発電機3のみが電源として働き、余った電力が充電電力として上記バッテリー4に供給される。一方、発電機3の発電量が上記電装品10の電気負荷量よりも少ない場合には、発電機3による発電のみでは電装品10の作動電力が不足するため、この不足分の電力がバッテリー4からの放電により賄われることになる。
次に、当実施形態の車両用発電装置の制御系について説明する。車両には、従来周知のCPUや各種メモリ等からなるコントローラ20が設けられており、このコントローラ20の指令に基づいて、上記発電機3の発電動作が制御されるようになっている。
上記コントローラ20には、車両の運転に関わる各種状態量を検出するセンサ類が電気的に接続されている。具体的に、コントローラ20には、バッテリー4に対し入出力される電流の値(つまり充放電電流の値)を検出する電流センサ12と、自車両の走行速度を検出する車速センサ14と、乗員により踏み込み操作される図外のアクセルペダルの開度を検出するアクセル開度センサ15と、エンジン1のクランクシャフト1aの回転角度を検出するクランク角センサ16とがそれぞれ接続されており、これら各種センサ類の検出値が電気信号として上記コントローラ20に入力されるようになっている。
また、上記コントローラ20は、その機能要素として、残容量検出部21、パラメータ値検出部22、および発電機制御部23を有している。
上記残容量検出部21は、本発明にかかる残容量検出手段に相当し、バッテリー4の充放電電流の変化に基づいてバッテリー4の残容量を検出するものである。
上記パラメータ値検出部22は、本発明にかかるパラメータ値検出手段に相当し、車両の減速シーンの出現頻度に関連する所定のパラメータ値(つまり車両がどの程度頻繁に減速されるかを表すパラメータ値)を検出するものである。詳細は後述するが、当実施形態では、車両が非減速状態から減速状態に移行した回数(領域移行回数)と、車両が減速状態となった時間の合計(積算減速時間)とが、上記パラメータ値として検出されるようになっている。
上記発電機制御部23は、本発明にかかる電圧制御手段に相当し、車両の運転状態に応じて上記発電機3のフィールド電流を調節することにより、発電機3の出力電圧を増減設定するものである。より具体的に、この発電機制御部23は、車両の減速時に上記発電機3の出力電圧を上昇させてバッテリー4への充電を促進し、非減速時には発電機3の出力電圧を低下させてバッテリー4への充電を抑制する(つまりバッテリー4を放電状態にする)ように構成されている。
ただし、上記発電機制御部23は、非減速時であっても、上記残容量検出部21によって検出されたバッテリー4の残容量が所定の下限値より小さければ、上記発電機3の出力電圧を低下させる制御は行わない。そして、このような構成において、上記バッテリー残容量の下限値は、車両の減速シーンの出現頻度に反比例して増減設定されるようになっている。すなわち、上記発電機制御部23は、上記パラメータ値検出部22により検出されたパラメータ値に基づいて減速シーンの出現頻度を判断し、この減速シーンの出現頻度が高いときには低いときに比べて上記バッテリー残容量の下限値を小さく設定するように構成されている。
次に、以上のように構成されたコントローラ20により行われる制御動作の具体的内容を、図2に示されるフローチャートに基づき説明する。エンジン1が始動して図2のフローチャートがスタートすると、コントローラ20は、まず、電流センサ12、車速センサ14、アクセル開度センサ15、クランク角センサ16の各検出値に基づいて、バッテリー4の充放電電流Ib、自車両の走行速度Vs、アクセルペダルの開度θa、エンジン回転速度Neをそれぞれ読み込む処理を実行する(ステップS1)。
次いで、コントローラ20は、図外のタイマー等のカウント値に基づき車両の運転時間Trを算出する処理を実行する(ステップS2)。なお、この運転時間Trは、後述するステップS12,S13に示すように、バッテリー残容量SOCの下限値Cminが更新されるごとにリセットされるため、上記運転時間Trの値は、上記下限値Cminが最初に更新される前はエンジン始動時からの計測時間となり、上記下限値Cminが一回以上更新されると前回更新時からの計測時間となる。
次いで、コントローラ20は、バッテリー4の残容量SOCを算出する処理を実行する。具体的には、上記電流センサ12から取得したバッテリー4の充放電電流Ibをエンジン始動時から積算する等により、バッテリー4の初期容量を基準とした充電量または放電量を算出し、これによって求まる現時点でのバッテリー容量を、上記バッテリー4の残容量SOCとして取得する。なお、ここで行われるバッテリー残容量SOCの算出は、上述したように、コントローラ20の残容量検出部21が担うことになる。
次いで、コントローラ20は、上記ステップS2で取得された車両の運転時間Trが、あらかじめ定められた所定時間Tr1(例えば10分程度)よりも小さいか否かを判定する処理を実行する(ステップS4)。そして、ここでYESと判定されて運転時間Trが未だ所定時間Tr1に達していないことが確認された場合、コントローラ20は、次のステップS5〜S7での判定処理に移行して、車両が減速中であるか否かを判定する。
具体的に、ステップS5〜S7では、まず、上記車速センサ14により検出された自車両の速度Vsがゼロより大きい(Vs>0km/s)か否かが判定され(ステップS5)、ここでYESと判定されて自車両が停止していないことが確認されると、上記アクセル開度センサ15により検出されたスロットル開度θaが全閉(0%)であるか否かが判定される(ステップS6)。さらに、このステップS6でYESと判定されてアクセルペダルが全閉状態にあることが確認されると、上記クランク角センサ16の検出値に基づき算出されたエンジン回転速度Neが、あらかじめ定められた所定値Ne1以上であるか否かが判定される(ステップS7)。なお、このステップS7での判定基準となる閾値Ne1は、減速時に行われる燃料カット(エンジン1に供給される燃料をカットする制御)の実行領域の下限にあたる回転速度に設定され、アイドリング時の回転速度よりも若干高い値に設定される。
以上のステップS5〜S7でいずれもYESと判定されると、コントローラ20は、車両が減速状態にあって燃料カットの実行中であると判断し(ステップS8)、現時点までの運転時間Trの間に、車両が非減速状態から減速状態に何回移行したかを示す領域移行回数Kdを算出する処理を実行する(ステップS9)。この領域移行回数Kdは、その初期値をゼロとされ、車両が非減速状態から減速状態に移行する度に1回ずつインクリメントされることで増大していく。換言すれば、非減速状態から減速状態への移行が起きない限りは、車両が減速していると判断する上記ステップS8を何度通過しても、上記領域移行回数Kdの値は変化しない。そして、領域移行回数Kdは、上記運転時間Trが所定時間Tr1に達する(つまり上記ステップS4でNOと判定される)までの間、車両が非減速状態から減速状態に移行する度に順次積算され、後述するステップS13に示すように、所定時間Tr1が経過した時点でリセットされる。なお、上記ステップS9で行われる領域移行回数Kdの算出は、上述したように、コントローラ20のパラメータ値検出部22が担うことになる。このことは、次のステップS10でも同様である。
次いで、コントローラ20は、減速時の燃料カットの実行時間を積算することにより、現時点までの運転時間Trのうち減速状態となった時間が合計でどれだけ存在したかを示す積算減速時間Tdを算出する処理を実行する(ステップS10)。この積算減速時間Tdは、その初期値をゼロとされ、車両が減速状態になる度にその時間分がインクリメントされることで増大していく。そして、積算減速時間Tdは、上記運転時間Trが所定時間Tr1に達する(つまり上記ステップS4でNOと判定される)までの間、車両が減速状態になる度に順次積算され、後述するステップS13に示すように、所定時間Tr1が経過した時点でリセットされる。
以上のようにして領域移行回数Kdおよび積算減速時間Tdが算出されると、コントローラ20は、発電機3のフィールド電流を増大させることにより、発電機3の出力電圧(発電電圧)を、バッテリー4の端子電圧(12.5V)よりも大きい所定の高出力値(例えば15V程度)に設定する処理を実行する(ステップS11)。これにより、発電機3からバッテリー4に比較的多くの電力が供給され、バッテリー4への充電が促進される。なお、ここで行われる出力電圧の設定処理は、上述したように、コントローラ20の発電機制御部23が担うことになる。このことは、後述するステップS16でも同様である。また、バッテリー残容量SOCの下限値Cminを更新する後述するステップS12の処理も、上記発電機制御部23によって行われる。
次に、上記ステップS4でNOと判定された場合の制御動作について説明する。このステップS4でNOと判定されて車両の運転時間Trが所定時間Tr1に達したことが確認された場合、コントローラ20は、上記所定時間Tr1が経過した時点での領域移行回数Kdおよび積算減速時間Tdに基づいて、後述するステップS15でバッテリー残容量SOCの大小を判定する際の閾値となる下限値Cminの値を設定する処理を実行する(ステップS12)。
このステップS12で設定されるバッテリー残容量SOCの下限値Cminは、基本的には図3のグラフに示すように、領域移行回数Kdが多いほど小さい値に設定される。ただし、例えば領域移行回数Kdが比較的多いにもかかわらず積算減速時間Tdが短い場合や、その逆の場合(つまり領域移行回数Tdが比較的少ないにもかかわらず積算減速時間Tdが長い場合)には、上記のように領域移行回数Kdに反比例して求められる値に対し、上記積算減速時間Tdの大小に応じた補正係数を掛ける等により、得られる下限値Cminを補正するようにしている。以上のように、このステップS12では、上記各パラメータ値Kd、Tdに基づき判断される車両の減速シーンの出現頻度が高いほど、バッテリー残容量SOCの下限値Cminが小さく設定されるようになっている。
上記のようにしてバッテリー残容量SOCの下限値Cminを設定する処理が終了すると、コントローラ20は、上記運転時間Tr、領域移行回数Kd、および積算減速時間Tdをそれぞれリセットする(ゼロにする)処理を実行し(ステップS13)、その後、車両が減速中か否かを調べる上記ステップS5〜S7の判定処理に移行する。
次に、上記ステップS5〜S7のいずれかでNOと判定された場合の制御動作について説明する。この場合、コントローラ20は、車両は減速していないと判断し(ステップS14)、上記ステップS8で算出されたバッテリー4の残容量SOCが、あらかじめ定められた下限値Cmin以上であるか否かを判定する処理を実行する(ステップS15)。なお、ここでの判定閾値となる下限値Cminは、上述したように、ステップS12で所定時間Tr1ごとに更新されるため、上記下限値Cminの値としては、比較的直近の減速シーンの出現頻度を反映した最新の値が常に用いられることになる。
上記ステップS24でYESと判定されてバッテリー4の残容量SOCが下限値Cmin以上であることが確認された場合、コントローラ20は、発電機3の出力電圧を、バッテリー4の端子電圧と略同じ12.5V程度の低出力値に設定する処理を実行する(ステップS16)。これにより、発電機3で発電された電力はバッテリー4の充電に用いられず、バッテリー4は基本的に放電状態になる。
一方、上記ステップS15でNOと判定されてバッテリー4の残容量SOCが下限値Cminよりも小さいことが確認された場合には、上記のような電圧低下処理は行われず、発電機3の出力電圧はバッテリー4の充電を促進するための高出力値(15V)に設定される(ステップS11)。
以上説明したように、当実施形態の車両用発電装置は、エンジン1の駆動力により発電してバッテリー4に充電電力を供給する発電機3と、上記バッテリー4の残容量SOCを検出する残容量検出手段としての残容量検出部21と、車両の減速時に上記発電機3の出力電圧を上昇させ、車両の非減速時に上記残容量検出部21により検出されたバッテリーの残容量SOCが所定の下限値Cmin以上であると上記発電機3の出力電圧を低下させる電圧制御手段としての発電機制御部23と、車両の減速シーンの出現頻度に関連する所定のパラメータ値(Kd,Td)を検出するパラメータ値検出手段としてのパラメータ値検出部22とを備える。そして、上記発電機制御部23は、上記パラメータ値検出部22により検出されたパラメータ値に基づいて上記減速シーンの出現頻度を判断し、この減速シーンの出現頻度が高いときには低いときに比べて上記バッテリー残容量SOCの下限値Cminを小さく設定するように構成されている。このような構成によれば、燃費性能の改善とバッテリー4の寿命の確保とを両立できるという利点がある。
すなわち、上記実施形態では、車両の減速時に発電機3の出力電圧を上昇させ(ステップS11)、非減速時にバッテリー4の残容量SOCが所定の下限値Cmin以上であれば上記出力電圧を低下させるようにしたため(ステップS16)、残容量SOCが下限値Cminを下回らない範囲で、バッテリー4の充電を車両の減速時に集中的に行うことができ、減速時のエネルギーをバッテリー4の充電に無駄なく利用して燃費性能の向上を図ることができる。
しかも、上記バッテリー残容量SOCの下限値Cminを、所定のパラメータ値に基づき判断される車両の減速シーンの出現頻度が高いときほど小さく設定するようにしたため(ステップS12)、頻繁に減速が行われるような運転状態にあるときに、バッテリー4が充電によって一度に吸収し得る電力(充電電力の吸収代)を拡大することができ、減速時のエネルギーを充電電力としてより効率よくバッテリー4に吸収させることができる。これにより、減速時のエネルギーをバッテリー4の充電に利用できる機会が十分に確保されるような場合に、上記エネルギーの回生効率をより高めて燃費性能のさらなる改善を図ることができる。
一方、これとは逆に、減速シーンの出現頻度が低いときには、バッテリー残容量SOCの下限値Cminが比較的大きく設定されるため、減速時のエネルギーをバッテリー4の充電に利用できる機会が少ない場合でも、上記バッテリー4の残容量SOCを十分なレベルに維持することができ、残容量SOCが低いレベルに留まり続けることを回避してバッテリー4の寿命の低下を効果的に防止することができる。
すなわち、減速シーンの出現頻度が少ない場合には、減速時のエネルギーをバッテリー4の充電に利用できる機会が少ないため、バッテリー残容量SOCの下限値Cminを低下させて一度に吸収される充電電力を拡大したとしても、燃費性能の改善はあまり望めず、残容量SOCが低いレベルに留まり続けることでかえってバッテリー4の寿命が低下してしまうことが懸念される。これに対し、上記構成では、減速シーンの出現頻度が低いときには上記下限値Cminが大きく設定されるため、燃費改善効果が少なく、むしろバッテリー4の寿命を優先すべき状況下で、バッテリー4の残容量SOCを十分なレベルに維持してその寿命を適正に確保できるという利点がある。
また、上記実施形態では、減速シーンの出現頻度に関連する所定のパラメータ値として、車両が非減速状態から減速状態に移行した回数からなる領域移行回数Kd、および車両が減速状態となった時間の合計からなる積算減速時間Tdをパラメータ値検出部22により検出するようにしたため、これら領域移行回数Kdおよび積算減速時間Tdのように、減速シーンの出現頻度に密接に関連するパラメータ値に基づいて適正に減速シーンの出現頻度を判断することができ、その出現頻度に基づいて上記バッテリー残容量SOCの下限値Cminを適正に設定できるという利点がある。
また、上記実施形態では、バッテリー残容量SOCの下限値Cminが、車両の運転中に所定時間Tr1ごとに更新されるようになっているため、車両の運転環境が様々に変化するような状況下でも、上記下限値Cminとして、比較的直近の減速シーンの出現頻度を反映したより適正な値を設定できるという利点がある。
なお、上記実施形態では、車両が非減速状態から減速状態に移行した回数からなる領域移行回数Kd、および車両が減速状態となった時間の合計からなる積算減速時間Tdの両方に基づいて、車両の減速シーンの出現頻度を判断するようにしたが、上記領域移行回数Kdおよび積算減速時間Tdのうちいずれか一方に基づいて上記減速シーンの出現頻度を判断するようにしてもよい。
また、例えばカーナビゲーション付きの車両において、乗員がそのカーナビゲーションを使用して所定の走行ルートを設定したような場合には、その走行ルート上の環境(例えば市街地であるか郊外であるか、渋滞しているか否か等)に基づいて、上記減速シーンの出現頻度を予測するようにしてもよい。
本発明の一実施形態にかかる車両用発電装置を概略的に示すブロック図である。 上記車両用発電装置の制御動作の具体的内容を示すフローチャートである。 減速シーンの出現頻度とバッテリー残容量の下限値との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 エンジン
3 発電機
4 バッテリー
21 残容量検出部(残容量検出手段)
22 パラメータ値検出部(パラメータ値検出手段)
23 発電機制御部(電圧制御手段)
SOC (バッテリーの)残容量
Cmin 下限値
Kd 領域移行回数
Td 積算減速時間

Claims (2)

  1. エンジンの駆動力により発電してバッテリーに充電電力を供給する発電機と、上記バッテリーの残容量を検出する残容量検出手段と、車両の減速時に上記発電機の出力電圧を上昇させ、車両の非減速時に上記残容量検出手段により検出されたバッテリーの残容量が所定の下限値以上であると上記発電機の出力電圧を低下させる電圧制御手段とを備えた車両用発電装置であって、
    車両の減速シーンの出現頻度に関連する所定のパラメータ値を検出するパラメータ値検出手段を備え、
    上記電圧制御手段は、上記パラメータ値検出手段により検出されたパラメータ値に基づいて上記減速シーンの出現頻度を判断し、この減速シーンの出現頻度が高いときには低いときに比べて上記バッテリー残容量の下限値を小さく設定し、
    上記パラメータ値検出手段により検出されるパラメータ値は、あらかじめ定められた所定時間内において車両が非減速状態から燃料カットが実行される減速状態に移行した回数をカウントした領域移行回数、および上記所定時間内で減速時の燃料カットの実行時間を合計した積算減速時間のうち少なくとも1つであることを特徴とする車両用発電装置。
  2. 請求項1記載の車両用発電装置において、
    上記バッテリー残容量の下限値は車両の運転中に上記所定時間ごとに更新されることを特徴とする車両用発電装置。
JP2008199530A 2008-08-01 2008-08-01 車両用発電装置 Expired - Fee Related JP5272562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008199530A JP5272562B2 (ja) 2008-08-01 2008-08-01 車両用発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008199530A JP5272562B2 (ja) 2008-08-01 2008-08-01 車両用発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010041773A JP2010041773A (ja) 2010-02-18
JP5272562B2 true JP5272562B2 (ja) 2013-08-28

Family

ID=42013740

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008199530A Expired - Fee Related JP5272562B2 (ja) 2008-08-01 2008-08-01 車両用発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5272562B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5356439B2 (ja) * 2011-03-04 2013-12-04 古河電気工業株式会社 充電制御装置および充電制御方法
JP5953857B2 (ja) * 2012-03-21 2016-07-20 トヨタ自動車株式会社 車両用制御装置、及び発電制御方法
CN103973182B (zh) * 2013-01-28 2017-02-08 上海汽车集团股份有限公司 基于效率的汽车发电机运行控制方法和汽车电子控制器
KR102541041B1 (ko) * 2018-08-29 2023-06-08 현대자동차주식회사 배터리 충전 제어방법

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3000758B2 (ja) * 1991-11-11 2000-01-17 株式会社デンソー 車両用電源装置
JP4517500B2 (ja) * 2000-08-14 2010-08-04 株式会社エクォス・リサーチ 燃料電池装置
JP3888296B2 (ja) * 2002-11-29 2007-02-28 マツダ株式会社 車両用発電機の電圧制御装置
JP2007037345A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Mazda Motor Corp 車両用発電機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010041773A (ja) 2010-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5896081B2 (ja) 充電制御装置、車両制御装置、車両、充電制御方法、および車両制御方法
KR101641847B1 (ko) 충전 제어 장치, 충전 제어 방법, 컴퓨터 프로그램을 기록한 기록 매체
JP5842927B2 (ja) 車両制御装置、車両、および車両制御方法
JP6164168B2 (ja) 車両用制御装置
JP5668761B2 (ja) 車両の回生制御装置
JP5729484B2 (ja) 走行環境予測装置および車両制御装置、並びにそれらの方法
JP5842934B2 (ja) 車両制御装置、車両、および車両制御方法
JP2001069608A (ja) ハイブリッド車両のバッテリ制御装置
JP6035955B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6370475B2 (ja) オルタネータの制御ユニット、オルタネータの駆動制御方法、およびエンジン車両の電源マネージメントシステム
JP5928418B2 (ja) 車両
JP5272562B2 (ja) 車両用発電装置
KR20130068411A (ko) 하이브리드 자동차의 배터리 충방전 제어방법
JP5929288B2 (ja) 車両制御装置、車両、車両制御方法、走行環境予測装置、及び走行環境予測方法
JP2004060526A (ja) 車両の制御装置、制御方法、その制御方法を実現するプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
WO2014041740A1 (ja) 走行環境推定装置およびその方法
JP6369389B2 (ja) 電源制御装置
JP2004003460A (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP6269540B2 (ja) 車両制御装置
JP3975937B2 (ja) 電池の充電制御装置および充電制御方法
KR20190066415A (ko) 하이브리드 차량의 주행 제어 방법
JP6098461B2 (ja) 充電制御装置、充電制御装置を備える車両、及び、充電制御方法
JP2003153402A (ja) 二次電池制御装置
JP2004222475A (ja) 車両用電源制御装置
JP2016028198A (ja) 車両制御装置、車両、および車両制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130429

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5272562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees