JP5268426B2 - センタレス研削装置 - Google Patents

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Description

この発明は、センタレス研削装置に関し、円錐ころ外径の真円度等を向上させる技術に関する。
従来、図11、図12に示すように、円形ワークW0のスルーフィードセンタレス研削では、ワークW0を矢符A1で表記する進行方向、つまり研削砥石Kの幅方向に沿って送るために、図13に示すように、調整車1の軸方向一端部を、ワーク進行方向に対し、適当な角度αjだけ下向きに傾けている(特許文献1〜3)。
これに対して円錐ころW1のスルーフィードセンタレス研削では、調整車に、図14に示すようなねじ状ドラム1Aを使用しており、ドラム1Aの回転によりこのドラム1Aの鍔1aで円錐ころW1を送るため、調整車であるドラム1Aをワーク進行方向に対し傾ける必要はない。
特開2001−138186号公報 特開2001−225247号公報 特開2006−88333号公報
円錐ころW1のスルーフィードセンタレス研削においては、図14、図15に示すように、通常、ドラム溝1bの包絡線が直線であり、研削砥石Kの外径母線形状も直線である。この場合において、板状部材に形成され、その上端縁部2aに円錐ころW1を支持するブレード2が、研削砥石出口方向へ傾いていない場合、つまり、ブレード2の上端縁部2aが研削砥石入口から出口にわたって傾きなく配置されていると、次のような問題がある。
スルーフィード研削におけるワーク寸法変化は、図16に示すように、研削砥石入口から出口にわたる研削砥石幅H1に対し、直線となる。この状態では、研削加工におけるいわゆるスパークアウト領域がないため、ワークW1の真円度や面粗度が得られ難い。
なお、研削状態では機械や砥石が弾性変形しており、砥石の切り込みを停止させて弾性変形の回復による微小な研削状態を通常スパークアウト研削と呼ぶが、スルーフィードセンタレス研削においても微小研削領域となる、ワークが仕上げられる最終領域近くをスパークアウト領域と呼び、これによりワークの真円度や面粗度を向上させる。
この発明の目的は、円錐ころをスルーフィード研削する場合において、円錐ころの真円度、面粗度を向上させることができるセンタレス研削装置を提供することである。
この発明のセンタレス研削装置は、螺旋状に続く円すい面状の案内ねじ面を外周に有し中心軸回りに回転駆動されて円錐ころを前記案内ねじ面に転接させる回転自在な調整車ドラムと、この調整車ドラムの前記案内ねじ面に前記円錐ころが転接するように前記円錐ころを支持する板状のブレードと、前記調整車ドラムとほぼ平行な軸心回りで回転駆動され前記調整車ドラムおよびブレードで支持された円錐ころの外周面を研削する研削砥石とを備えたスルーフィードセンタレス研削装置において、前記ブレードの上端縁部を、調整車ドラムと研削砥石との間に介在させてこの上端縁部に沿って円錐ころを支持し、前記調整車ドラムおよび前記研削砥石の軸心に対し、前記上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾けた。
この構成によると、円錐ころは、調整車ドラムの案内ねじ面に転接するよう調整車ドラムおよびブレードで支持された状態で、調整車ドラムとほぼ平行な軸心回りで回転駆動される研削砥石によってその外周面が研削される。前記ブレードは板状部材であり、この板状部材の上端縁部を、調整車ドラムと研削砥石との間に介在させてこの上端縁部に沿って円錐ころを支持している。
特に、このブレードの上端縁部を、前記軸心に対し、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾けたため、円錐ころの外周面の寸法変化量を曲線にすることができる。その結果、研削加工におけるいわゆるスパークアウト領域を設けることができ、円錐ころの真円度および面粗度を向上させることができる。
円錐ころを研削砥石の幅方向一端から他端にわたって搬送させ前記外周面を研削する状態において、調整車ドラムの軸心を平面視内で、前記ブレード上端縁部は側面視内で、いずれか一方または両方を、前記研削砥石の軸心に対して角度をつけることにより、研削砥石の幅方向他端、即ちワークの出口側でスパークアウト領域を形成する状態で前記外周面を研削して得られる、円錐ころの外周面の寸法変化量が、この円錐ころの取代を超えないブレード傾け量とする。この場合、研削砥石の幅方向一端(ワークの入口側)でワークが強く当らないように調整車ドラムの軸心および前記ブレード上端縁部のいずれか一方または両方を、平面視において、前記研削砥石の軸心に対して更に角度をつける。その結果、軸方向単位長さ当りの寸法変化量がゼロに近いスパークアウト領域において、軸方向単位長さ当りの寸法変化量が僅かに大きくなるが、スパークアウトに近い領域となり、スパークアウト領域と同様、真円度や面粗度の向上を図ることができると同時に、研削砥石幅全体が関与する研削状態が得られ、研削砥石の寿命を延ばすことができる。
前記ブレードの上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って上り傾斜状に傾けても良い。この場合、上端縁部を下り傾斜状に傾けるよりも、研削砥石と円錐ころ外周面とを角度がつかない接触状態とすることができると共に、調整車ドラムと円錐ころ外周面とを角度がつかない接触状態とすることができる。したがって、好ましい研削状態を実現でき、円錐ころの加工精度の向上を図ることができる。
記ブレードの上端縁部の高さおよびブレード傾け量を調整可能な調整手段を設けても良い。この調整手段により、ブレードの上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って容易に傾けることができる。種々なサイズの円錐ころを、スルーフィードセンタレス研削する場合において、ブレードの上端縁部の高さおよびブレード傾け量を迅速に調整することができる。したがって、センタレス研削装置の稼働率を高め、円錐ころの製造コストの低減を図ることが可能となる。
この発明のセンタレス研削装置は、螺旋状に続く円すい面状の案内ねじ面を外周に有し中心軸回りに回転駆動されて円錐ころを前記案内ねじ面に転接させる回転自在な調整車ドラムと、この調整車ドラムの前記案内ねじ面に前記円錐ころが転接するように前記円錐ころを支持するブレードと、前記調整車ドラムとほぼ平行な軸心回りで回転駆動され前記調整車ドラムおよびブレードで支持された円錐ころの外周面を研削する研削砥石とを備えたスルーフィードセンタレス研削装置において、前記ブレードは板状に形成される板状部材であり、この板状部材の上端縁部を、調整車ドラムと研削砥石との間に介在させてこの上端縁部に沿って円錐ころを支持し、前記調整車ドラムおよび前記研削砥石の軸心に対し、前記上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾け、前記円錐ころを研削砥石の幅方向一端から他端にわたって搬送させ前記外周面を研削する状態において、調整車ドラムの軸心を平面視内で、前記ブレード上端縁部は側面視内で、いずれか一方または両方を、前記研削砥石の軸心に対して角度をつけることにより、研削砥石の幅方向他端、即ちワークの出口側でスパークアウト領域を形成する状態で前記外周面を研削して得られる、円錐ころの外周面の寸法変化量が、この円錐ころの取代を超えないブレード傾け量としたため、円錐ころの真円度、面粗度を向上させることができる。
この発明の一実施形態を図1ないし図6と共に説明する。本実施形態に係るスルーフィードセンタレス研削装置10は、例えば、円錐ころ軸受の円錐ころの外周面をスルーフィードセンタレス研削する際に適用される。但し、研削対象のワークは、上記円錐ころ軸受の円錐ころだけに限定されるものではなく、例えば、テーパピン等の円錐形状の部材であっても良い。以下の説明は、センタレス研削方法についての説明をも含む。なお、本実施形態において、前記スルーフィードセンタレス研削装置を、単に、「センタレス研削装置」と称す。
センタレス研削装置10は、主に、調整車ドラム11と、ブレード12と、研削砥石13とを備えている。これらのうち調整車ドラム11の軸心L1と研削砥石13の軸心L2とがほぼ平行になるように配置される。調整車ドラム11は、螺旋状に続く円すい面状の案内ねじ面11aを外周に有し、中心軸回りに回転駆動される。この調整車ドラム11は、円錐ころからなるワークW1を案内ねじ面11aに転接させる回転自在な構成である。前記案内ねじ面11aは、螺旋状の鍔部11bによって区画形成され、螺旋状に続く円すい面状に形成されている。
前記ブレード12は板状に形成される板状部材である。この板状部材の少なくとも上端縁部12aを、調整車ドラム11と研削砥石13との間に介在させてこの上端縁部12aに沿って円錐ころを支持する。またブレード12は、前記案内ねじ面11aにワークW1が転接するように、このワークW1の外周面Waを支持する。このブレード12の上端縁部12aを、図3に示すように、調整車ドラム11の軸方向に見ると、調整車ドラム11側から研削砥石13側に向かうに従って上り傾斜状に形成される。つまり、ブレード12の上端縁部12aはブレード頂角βtを有している。なお、ブレード12の上方で且つワークW1の上には、ワークW1の飛び上がりを防止する図示外のトッププレートが設けられている。
前記研削砥石13は、調整車ドラム11とほぼ平行な軸心回りで回転駆動され、調整車ドラム11およびブレード12で支持されたワークW1の外周面Waを研削する。つまりワークW1の外径は、案内ねじ面11aおよび鍔部11bを有する調整車ドラム11と研削砥石13との間にワークW1を通すことにより研削される。
ブレード12の調整手段等について説明する。
前記ブレード12は、ワークレスト14に位置調整可能に固定されている。具体的には、ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を調整可能な調整手段として、一対の調整用ボルト15,15等が設けられている。例えば、ワークレスト本体に、ブレード12の少なくとも上端縁部12aを除く部分を収容支持するスリットが形成される。ワークレスト本体のうちこのスリットに臨む部位に、一対の調整ボルト15,15が回転可能に設けられる。これら調整ボルト15は、ブレード12の下面つまり下端縁部12bにおける長手方向一端、他端に対応する位置に配置され、各調整ボルト15は、ねじ部の先端部分が上方に突出してスリット内に存在するようになっている。
前記ブレード12の下端縁部12bにおける長手方向一端および他端には、調整ボルト15,15に螺合するナット16,16が固着されている。したがって一対の調整ボルト15,15を回転調整することで、ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を調整可能となっている。ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を調整後、例えば、ワークレスト本体に設けられる図示外のロックボルト等により、ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を確定する。本実施形態では、調整手段として、一対の調整用ボルト15,15等を採用しているが、この形態に限定されるものではない。例えば、ブレード12の長手方向一端部をブレード表面に垂直な軸心回りに揺動可能に設け、ブレード12の長手方向他端部に一つの調整用ボルト等を設けてもよい。また、調整用ボルト等以外に、ボールねじ機構やカム機構等を調整手段として採用しても良い。
本実施形態では、前記ブレード12の上端縁部12aを、前述の調整手段を用いて、図1に示すように、ワークW1の搬送方向上流P1側から下流P2側に向かうに従って上り傾斜状に傾けている。この場合、ワークW1の外周面Waの寸法変化を、図4に示すように滑らかな曲線にすることができる。その結果、スパークアウト領域SAを設けることができる。
次に、ブレード傾斜によるワーク寸法変化への影響の解析結果について、図7〜図10と共に説明する。
図7は、センタレス研削におけるワークW1と研削砥石13、調整車ドラム11、ブレード12の関係を表す図である。同図の数値記号を以下に説明する。但し、以下の項目のうち、解析者が入力すべき値を〔入力値〕と表記する。また、上下方向をY方向と定義し、研削砥石13等の軸方向をZ方向と定義し、これらYおよびZ方向に直交する方向をX方向と定義する。
Rg:研削砥石の半径、 Dg:研削砥石の直径・・・〔入力値〕
rw0:基準ワーク半径、 dw0:基準ワーク径・・・〔入力値〕
Rd:調整車ドラム半径、 Dd:調整車ドラム径・・・〔入力値〕
α0:XY平面における、基準ワーク径中心の研削砥石中心からの仰角、β0:基準ワーク径中心の調整車ドラム中心からの仰角(図7 参照)
γ0:基準ワーク径芯高角 (=α0+β0)・・・〔入力値〕
Hw0:基準ワーク径芯高
rw:任意のZ方向位置におけるワーク半径、 dw:同ワーク径
α、β:任意のZ方向位置における角度(図7 参照)
γ:芯高角 (=α+β)
Hw:任意のZ方向位置におけるワーク芯高
Lgd:研削砥石と調整車ドラムの中心間距離
θb:ブレード頂角(空間側)・・・〔入力値〕
ηb:垂直面内における軸方向のブレード傾け角(図1参照)
Z:基準位置からのZ方向位置
ΔHbz:任意のZ方向位置における基準位置からのブレード上昇量
=Z・tanηb
△Ow0・Og・Od、△Ow・Og・Odより、以下の式が表される。
(Rg+rw0)・sinα0=(Rd+rw0)・sinβ0=Hw0 (2-1)
(Rg+rw0)・cosα0+(Rd+rw0)・cosβ0=Lgd (2-2)
α0+β0=γ0 (2-3)
△Ow・Og・Odより、
(Rg+rw)・sinα=(Rd+rw)・sinβ=Hw (2-4)
(Rg+rw)・cosα+(Rd+rw)・cosβ=Lgd (2-5)
α+β=γ (2-6)
式(2−3)より、
β0=γ0−α0 (2-7)
式(2−7)を式(2−1)に代入し、
(Rg+rw0)・sinα0=(Rd+rw0)・sin(γ0−α0)
=(Rd+rw0)・(sinγ0・cosα0−cosγ0・sinα0)
{Rg+rw0+(Rd+rw0)・cosγ0}・sinα0=(Rd+rw0)・sinγ0・cosα0
tanα0=(Rd+rw0)・sinγ0/{Rg+rw0+(Rd+rw0)・cosγ0} (2-8)
同様に、式(2−6)より、
β=γ−α (2-9)
式(2−9)を式(2−4)に代入し、
(Rg+rw)・sinα=(Rd+rw)・sin(γ−α)
=(Rd+rw)・(sinγ・cosα−cosγ・sinα)
{Rg+rw+(Rd+rw)・cosγ}・sinα=(Rd+rw)・sinγ・cosα
tanα=(Rd+rw)・sinγ/{Rg+rw+(Rd+rw)・cosγ} (2-10)
Ogを原点として、点B0(Xb0,Yb0)、点B(Xb,Yb)のX・Y座標は、
Xb0=(Rg+rw0)・cosα0−rw0・sinθb (2-11)
Yb0=(Rg+rw0)・sinα0−rw0・cosθb (2-12)
Xb=(Rg+rw)・cosα−rw・sinθb (2-13)
Yb=(Rg+rw)・sinα−rw・cosθb (2-14)
点B0および点Bはブレード上の点であるから、
tanθb=(Yb−ΔHbz−Yb0)/(Xb0−Xb) (2-15)
ここで、ΔHbz=Z・tanηb (2-16)
式(2−13)、(2−14)を式(2−15)に代入し、
tanθb={(Rg+rw)・sinα−rw・cosθb−ΔHbz−Yb0}/{Xb0−(Rg+rw)・cosα+rw・sinθb}
{Xb0−(Rg+rw)・cosα+rw・sinθb}・tanθb=(Rg+rw)・sinα−rw・cosθb−ΔHbz−Yb0 (2-17)
式(2−4)より、
sinβ=(Rg+rw)・sinα/(Rd+rw) (2-18)
式(2−18)を式(2−5)に代入し、
(Rg+rw)・cosα+(Rd+rw)・√〔1−{(Rg+rw)・sinα/(Rd+rw)}〕=Lgd
(Rg+rw)・cosα+√〔(Rd+rw)−(Rg+rw)・sinα〕=Lgd
√〔(Rd+rw)−(Rg+rw)・sinα〕=Lgd−(Rg+rw)・cosα
両辺を2乗し、
(Rd+rw)−(Rg+rw)・sinα={Lgd−(Rg+rw)・cosα}
=Lgd−2・Lgd・(Rg+rw)・cosα+(Rg+rw)・cosα
2・Lgd・(Rg+rw)・cosα=Lgd+(Rg+rw)−(Rd+rw)
cosα={Lgd+(Rg+rw)−(Rd+rw)}/{2・Lgd・(Rg+rw)} (2-19)
=(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)/{2・Lgd・(Rg+rw)}
(2-19)’
式(2−19)’を式(2−17)に代入し、
〔Xb0−(Rg+rw)・(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)/{2・Lgd・(Rg+rw)}+rw・sinθb〕・tanθb
=(Rg+rw)・√〔1−(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)/{2・Lgd・(Rg+rw)}〕−rw・cosθb−ΔHbz−Yb0
〔Xb0−(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)/(2・Lgd)+rw・sinθb〕・tanθb
=√〔{2・Lgd・(Rg+rw)}−(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)〕/(2・Lgd)−rw・cosθb−ΔHbz−Yb0
〔(Xb0+rw・sinθb)・2・Lgd−(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)〕・tanθb+(rw・cosθb+ΔHbz+Yb0)・2・Lgd
=√〔{2・Lgd・(Rg+rw)}−(Lgd+Rg+2・Rg・rw−Rd−2・Rd・rw)
2・rw・{Lgd・(sinθb・tanθb+cosθb)−(Rg−Rd)・tanθb}+2・Lgd・(Xb0・tanθb+ΔHbz+Yb0)−(Lgd+Rg−Rd)・tanθb
=√〔4・rw・{Lgd−(Rg−Rd)}+4・rw・{2・Lgd・Rg−(Rg−Rd)・(Lgd+Rg−Rd)}+4・Lgd・Rg−(Lgd+Rg−Rd (2-20)
A・rw+B=√{C・rw+D・rw+E} (2-21)
ここで、A=2・{Lgd・(sinθb・tanθb+cosθb)−(Rg−Rd)・tanθb}
=2・{Lgd/cosθb−(Rg−Rd)・tanθb}
B=2・Lgd・(Xb0・tanθb+ΔHbz+Yb0)−(Lgd+Rg−Rd)・tanθb
C=4・{Lgd−(Rg−Rd)
D=4・{2・Lgd・Rg−(Rg−Rd)・(Lgd+Rg−Rd)}
E=4・Lgd・Rg−(Lgd+Rg−Rd
式(2−21)の両辺を2乗し、
A・rw+2・A・B・rw+B=C・rw+D・rw+E
(A−C)・rw+(2・A・B−D)・rw+B−E=0
rw=〔D−2・A・B±√{(2・A・B−D)−4・(A−C)・(B−E)}〕/{2・(A−C)} (2-22)
計算結果より符号は「−」となり、
rw=〔D−2・A・B−√{(2・A・B−D)−4・(A−C)・(B−E)}〕/{2・(A−C)} (2-23)
式(2−23)より、Z方向位置におけるワークW1の寸法(半径)が計算できる。
上記に示したように、ブレード12の上端縁部12aがセンタレス研削の搬送方向上流側から下流側に向かうに従って上り傾斜状となる場合、換言すれば、ブレード12がセンタレス研削の入口から出口に上に上がる場合、ワーク径は徐々に大きくなる(実際の研削ではありえない)が、実際はスイベルにより研削当りを調整するので、入口と出口との径差を補正した径変化、あるいは出口付近の径差変化をゼロに補正した径変化を求めることにより、研削当りを表現できる。
なお、図7において、基準径をセンタレス研削の入口側(出口側に向かってブレード12が上に上がる方向)とした。つまり、基準ワーク径を、センタレス研削の入り口を基準位置とする研削前のワーク径とした。これに対し、研削され最終的に径が決まるセンタレス研削の出口側を基準径とする場合は、上記計算式のZを(−)数値とする。
ここでセンタレス研削の出口側を基準径とする計算例を、図8に示す。
この図8に示す計算例は、以下のように計算条件が定められている。
<計算条件>
基準ワーク径:φ10
砥石径:φ480、砥石幅:250
ドラム径:φ290
基準ワーク芯高角:9°
ブレード頂角:30°
ブレード傾け:3/460mm
図8に示すように、センタレス研削の入口から出口にかけて、ワーク径の寸法が徐々に大きくなっている。これは、ワーク芯高が徐々に高くなるため、ワークW1が研削砥石13と離れ、その結果ワーク寸法が大きくなることになる。
実際のスルーフィードセンタレス研削では、入口よりも出口の方がワーク寸法が大きいということはあり得ず、調整車ドラム11+ブレード12をスイベルし研削当りを調整するので、そのスイベル調整を考慮する。
入口と出口のワーク寸法差がゼロになるようにスイベルした場合の寸法変化を図9に、出口0mm以上25mm以下のワーク寸法差がゼロになるようにスイベルした場合の寸法変化を図10に示す。
図9におけるスイベル補正ワーク寸法変化は、研削砥石入口および出口のワーク寸法差がゼロになるゼロ基準補正を行っている。この図9において、補正スイベル角度=0.0596°であり、スイベル方向は、出口でワーク寸法が小さくなる方向に規定している。
図10におけるスイベル補正ワーク寸法変化は、研削砥石出口0〜-25mm位置のワーク寸法差がゼロになるゼロ基準補正を行っている。この図10において、補正スイベル角度=0.0633°であり、スイベル方向は、出口でワーク寸法が小さくなる方向に規定している。
図9、図10から分かるように、ワークW1への研削当りは中高当りとなり、スパークアウト領域を確保することができる。
以上説明したように、ブレード12の上端縁部12aを、円すいころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾けた場合の研削当り、つまりワーク寸法変化への影響を解析した。
その結果、ブレード12を傾斜させることにより、ワークW1への研削当りを中高当りにすることができ、研削加工におけるいわゆるスパークアウト領域SAを設けることができることが分かった。例えば、そのワーク寸法変化曲線の中高量は数μm、調整車ドラム11をスイベルし研削砥石出口でスパークアウトが得られる状態に調整した場合の研削砥石幅H1内のワークW1の寸法変化量は数十μmであった。
以上説明したセンタレス研削装置10によると、円錐ころW1は、調整車ドラム11の案内ねじ面11aに転接するよう調整車ドラム11およびブレード12で支持された状態で、調整車ドラム11とほぼ平行な軸心回りで回転駆動される研削砥石13によってその外周面Waが研削される。特に、ブレード12の上端縁部12aを、前記軸心に対し、ワークW1の搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾けたため、ワークW1の外周面Waの寸法変化量を曲線にすることができる。その結果、前記スパークアウト領域SAを設けることができ、円錐ころの真円度および面粗度を向上させることができる。
本実施形態では、ブレード12の上端縁部12aを、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って上り傾斜状に傾けたため、次のような作用効果を奏する。上端縁部12aを下り傾斜状に傾けるよりも、研削砥石13と円錐ころ外周面Waとを角度がつかない接触状態、換言すれば片当りとならない接触状態とすることができると共に、調整車ドラム11と円錐ころ外周面Waとを角度がつかない接触状態とすることができる。したがって、好ましい研削状態を実現でき、円錐ころの加工精度の向上を図ることができる。
なお、本発明の他の実施形態として、ブレードの上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って下り傾斜状に傾けても良い。この場合、円錐ころの外周面の寸法変化量を曲線にすることができ、従来技術のものより、円錐ころの真円度および面粗度を向上させることが可能となる。
図6に示すように、前記ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を調整可能な調整手段を設けたため、この調整手段により、ブレード12の上端縁部12aを、ワークW1の搬送方向上流側から下流側に向かうに従って容易に傾けることができる。種々なサイズの円錐ころを、スルーフィードセンタレス研削する場合において、ブレード12の上端縁部12aの高さおよびブレード傾け量を迅速に調整することができる。したがって、センタレス研削装置の稼働率を高め、円錐ころの製造コストの低減を図ることが可能となる。
また、円錐ころを研削砥石の幅方向一端から他端にわたって搬送させ前記外周面を研削する状態において、調整車ドラムの軸心を平面視内で、前記ブレード上端縁部は側面視内で、いずれか一方または両方を、前記研削砥石の軸心に対して角度をつけることにより、研削砥石の幅方向他端、即ちワークの出口側でスパークアウト領域を形成する状態で前記外周面を研削して得られる、円錐ころの外周面の寸法変化量が、この円錐ころの取代を超えないブレード傾け量としても良い。この場合、研削砥石の幅方向一端(ワークの入口側)でワークが強く当らないように調整車ドラムの軸心および前記ブレード上端縁部のいずれか一方または両方を、平面視において、前記研削砥石の軸心に対して更に角度をつける。その結果、図5に示すように、軸方向単位長さ当りの寸法変化量がゼロに近いスパークアウト領域において、軸方向単位長さ当りの寸法変化量が僅かに大きくなるが、スパークアウトに近い領域SBとなり、スパークアウト領域と同様、真円度や面粗度の向上を図ることができると同時に、研削砥石幅全体が関与する研削状態が得られ、研削砥石の寿命を延ばすことができる。
この発明の一実施形態に係るセンタレス研削装置の一部破断した側面図である。 同センタレス研削装置の平面図である。 同センタレス研削装置の要部の拡大正面図である。 研削砥石幅と、円錐ころの砥石幅内寸法変化量との関係を表す図である。 ブレードまたは/および調整車ドラムを更にスイベルさせた場合の、研削砥石幅と、円錐ころの砥石幅内寸法変化量との関係を表す図である。 同センタレス研削装置のブレードの高さおよび傾け調整用ボルトを表す側面図である。 同センタレス研削におけるワークと研削砥石、調整車ドラム、ブレードの関係を表す図である。 軸方向位置に対するワーク径寸法変化の計算例を表す図である。 軸方向位置に対するワーク径相対寸法変化の計算例を表す図である。 軸方向位置に対するワーク径相対寸法変化の計算例を表す図である。 従来例のセンタレス研削装置の平面図である。 同センタレス研削装置の要部拡大正面図である。 従来技術に係るワーク進行方向と調整車ドラムとの関係を表す側面図である。 従来例のセンタレス研削装置の平面図である。 同センタレス研削装置の一部破断した側面図である。 従来技術に係り、研削砥石幅と、円錐ころの砥石幅内外径寸法との関係を表す図である。
符号の説明
10…センタレス研削装置
11…調整車ドラム
11a…案内ねじ面
11b…鍔部
12…ブレード
12a…上端縁部
13…研削砥石
15…調整用ボルト
16…ナット
SA…スパークアウト領域
W1…ワーク
Wa…外周面

Claims (3)

  1. 螺旋状に続く円すい面状の案内ねじ面を外周に有し中心軸回りに回転駆動されて円錐ころを前記案内ねじ面に転接させる回転自在な調整車ドラムと、この調整車ドラムの前記案内ねじ面に前記円錐ころが転接するように前記円錐ころを支持する板状のブレードと、前記調整車ドラムとほぼ平行な軸心回りで回転駆動され前記調整車ドラムおよびブレードで支持された円錐ころの外周面を研削する研削砥石とを備えたスルーフィードセンタレス研削装置において、
    前記ブレードの上端縁部を、調整車ドラムと研削砥石との間に介在させてこの上端縁部に沿って円錐ころを支持し、
    前記調整車ドラムおよび前記研削砥石の軸心に対し、前記上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って傾け、
    前記円錐ころを研削砥石の幅方向一端から他端にわたって搬送させ前記外周面を研削する状態において、調整車ドラムの軸心を平面視内で、前記ブレード上端縁部は側面視内で、いずれか一方または両方を、前記研削砥石の軸心に対して角度をつけることにより、研削砥石の幅方向他端、即ちワークの出口側でスパークアウト領域を形成する状態で前記外周面を研削して得られる、円錐ころの外周面の寸法変化量が、この円錐ころの取代を超えないブレード傾け量としたセンタレス研削装置。
  2. 請求項1において、前記ブレードの上端縁部を、円錐ころの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って上り傾斜状に傾けたセンタレス研削装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記ブレードの上端縁部の高さおよびブレード傾け量を調整可能な調整手段を設けたセンタレス研削装置。
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