JP5267128B2 - 超音波センサ - Google Patents

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Description

本発明は、超音波センサに関し、例えば車載用バックソナーやコーナセンサなどの障害物検知センサとして使用される超音波センサに関するものである。
従来、車載用バックソナーなどの障害物検知センサとして、超音波を送受信する機能を持つ超音波センサが用いられている。この超音波センサは、図15に示すように、有底筒状のケース100の底部内側に圧電素子101を貼り付け、ケース100の底部を振動面としたものである。ケース100の内部には金属端子102,103を保持した端子ホルダ104が固定され、端子ホルダ104とケース100の側壁とで構成される凹部に粘弾性体よりなる充填材105が充填されている。端子ホルダ104の内側(圧電素子側)には吸音材106が配置されている。金属端子102,103にはそれぞればね端子107,108が取り付けられ、一方のばね端子107は圧電素子101の背面電極に接触し、他方のばね端子107はケース100の内面に接触している。圧電素子101に電圧が印加されると、圧電素子101に広がり振動もしくは厚み振動などが励起され、ケース100の振動面が振動し、空気中に超音波が放射される。ケース100が一旦共振すると、圧電素子101の電気信号を切っても、ある程度その振動が持続する。これを残響と呼び、この残響が長く続くと、残響信号に埋もれて目的の物体から反射してきた音波を検知することができず、障害物の最短検知距離分解能を上げることができない。
残響現象を抑制するため、特許文献1では、ケース内に充填される封止用シリコーン樹脂の硬度を所定の範囲内にすることによって、残響特性のばらつきを抑制したものがある。しかしながら、シリコーン樹脂のような硬化物は、その物性値のばらつきが大きく、製造後の製品ばらつきを抑えることは困難である。そのため、工程の管理条件が大変困難であり、管理がうまく出来ないと、逆に残響特性を悪化させてしまい、その特性ばらつきも大きくなってしまうという問題がある。
特許文献2では、圧電素子と筒状ケースの内面全体に防振材を設けて残留振動を抑制し、筒状ケース内部に弾性部材を充填させてケース内の空気共振をなくした超音波センサが開示されている。この構造では、筒状ケースの開口部に端子板が固定されているため、ケースと端子板とが一体的に振動してしまい、ケース側面の振動を十分に抑制することができず、残響を十分に低減することができない。
特許文献3には、有底筒状ケースの側壁部を内周壁と外周壁との二重構造とし、内周壁と外周壁との間の同心円状の中空部に弾性材を封入した超音波センサが開示されている。この超音波センサは、ケースの側壁部の中空部に封入された弾性材のダンピング作用により、車体バンパーの振動とケースの側壁部の残響振動との相互干渉を低減させることで、ケースの側壁部の残響振動の増幅を抑制する効果はあるが、ケースの側壁部に伝わる残響振動自体を抑制する効果はあまり高くない。
特開2004−146879号 特開平2−36700号公報 特開2004−343660号公報
そこで、本発明の好ましい実施形態の目的は、ケース側面の不要振動を減衰させ、残響時間を低減して、障害物の最短検知距離分解能を上げることができる超音波センサを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明は、有底筒状のケースの底部内側に圧電素子を固定し、前記底部を振動面として構成した超音波センサにおいて、前記ケースの側壁部の内側に設けられ、中心部に軸方向に延びる中央穴を有し、前記中央穴の周囲に平面部を有する環状の内側支持体と、前記内側支持体の中央穴内および平面部上に充填された粘弾性体よりなる充填材と、前記内側支持体の平面部上に前記充填材を間にして平面部と対向して配置され、当該充填材よりも剛性の高い板状部材と、を備え、前記板状部材は前記内側支持体又は前記ケースに対して前記充填材のみを介して保持されていることを特徴とする超音波センサを提供する。
ケース内部に残響として残った振動エネルギーの機械的減衰を効率よく行なうためには、振動エネルギーの散逸を促進させる必要がある。エネルギーの散逸現象は大きく分けて2つあり、構造物内部で散逸され、熱エネルギーに変換される材料減衰(Material Damping)と、構造部材の接合部間に生ずる摩擦などにより振動エネルギーが媒介物質を通じて外部に逃げる粘弾性減衰(Viscosity Damping)とがある。前者の材料減衰は既存の構造に広く用いられてきており、例えば高ダンピング性能をもつ充填材を選定することにより、効果を発揮できる。しかし、後者の粘弾性減衰には、これまで有効な手法が用いられてこなかった。粘弾性減衰は、適度のせん断変形とせん断力を発生させることで、エネルギーを効率よく消散させる方法である。本発明では、粘弾性体である充填材の粘弾性減衰作用を利用することで、残響振動を減衰させることができる。
充填材のせん断変形についてさらに詳しく説明する。圧電素子の振動はケースに伝達され、ケースが残響によって振動する。これに伴い、ケースの側壁部に設けられている内側支持体も付随的に振動してしまう。内側支持体の振動方向は大別して軸方向振動と半径方向振動とがあり、これらの振動が相互に作用しながら生じている。ここで、軸方向振動については、内側支持体自身の振動抑制効果、および内側支持体の中央穴および平面部上に充填された充填材の材料減衰によってある程度減衰させることができるが、半径方向振動については、内側支持体自身や中央穴に充填された充填材では十分に除去できない。本発明では、内側支持体の平面部上には充填材を間にして板状部材が対向配置されており、内側支持体が半径方向に振動した時、板状部材は平面部と比較して半径方向の変位が小さい。そのため、振動する平面部とほぼ静止している板状部材との間で相対的なずれが生じ、両者の間に挟まれた充填材がせん断変形する。この充填材のせん断変形による粘弾性減衰作用により、振動エネルギーを効率よく消散させ、残響振動を低減できる。なお、内側支持体には軸方向および半径方向だけでなく、他の方向の振動も発生する可能性があるが、これら振動に対しても、少なくとも半径方向成分に対して充填材のせん断変形による粘弾性減衰作用を働かせることができる。
せん断変形効果を得るためには、板状部材の材質は充填材よりも剛性の高い材料でなければならない。剛性が高いとは、曲げやねじりの力に対して寸法変化が小さいことをいう。変形のし難さを示す物性値として弾性率があるが、これはヤング率と剛性率とを総称したものであり、弾性率の高い材料は一般に剛性も高い。充填材をせん断変形させるには、内側支持体が振動したとき、板状部材が充填材と一緒に極力変形しないように構成し、充填材にせん断ひずみを発生させなければならないからである。板状部材としては、例えば金属板のように剛性が高い材料が望ましい。なお、本発明の板状部材とは、内部支持体の平面部に対向する面を有しているものであれば、その側面形状は特に限定されるものではなく、また、その軸方向の厚みは、例えば板材のような薄いものだけでなく、厚みの厚い板材も含まれる。また、板状部材として、金属ワッシャのような薄板状の金属板を使用すれば、超音波センサの高さ寸法の増大を抑制できる。
粘弾性減衰は、充填材のせん断特性を決めるパラメータである粘弾性体のせん断弾性係数および厚みの影響を受ける。また、粘弾性体がどの程度せん断変形するかは、平面部および板状部材の対向面積、物性値(ヤング率、剛性率、密度、共振周波数など)により影響を受け、さらに振動モード(波長)にも影響を受ける。したがって、残響振動を効果的に低減するには、その周波数および振幅に応じて、粘弾性体の種類および厚み、平面部および板状部材の形状や物性値を最適化するのがよい。このように粘弾性減衰を利用することで、従前の粘弾性体の材料減衰だけに頼った残響特性から、より制振機能、機械的減衰機能に優れた特性を持つ超音波センサを作成することが可能となる。
好ましい実施形態によれば、平面部をケースの底部と平行な面とするのがよい。平面部はケースの底部と平行である必要はないが、平行とした場合には、内側支持体が振動したとき、平面部が面と平行に振動し、板状部材との間の充填材に最も効果的にせん断歪みを発生させることができる。
好ましい実施形態によれば、ケースを、有底筒状の外側ケースと、この外側ケースの内側に接合固定された内側ケースとで構成し、内側支持体を内側ケースに設けてもよい。ケースを別体である外側ケースと内側ケースとで形成すれば、外側ケースの側面振動をより効果的に減衰させることができ、各ケース部材をそれぞれの要求条件に応じた材質および形状に選定でき、かつ安価に製造できる。
好ましい実施形態によれば、ケースを別体の外側ケースと内側ケースとで形成した場合、内側ケースを外側ケースより密度の高い金属材料で形成してもよい。密度が高い材料とは音響インピーダンスが大きい材料のことであり、そのような材料は振動しにくい材料であることから、音響インピーダンスが大きい材料で内側ケースを形成することにより、外側ケースの側面への振動エネルギーの漏洩を低減することができ、残響を小さくすることができるとともに、放射される超音波の音圧を高くすることができる。
好ましい実施形態によれば、内側支持体の圧電素子側と反対側の端部に凹部が形成され、凹部の底面に平面部が形成され、凹部に板状部材が収納されている構造としてもよい。この場合には、板状部材を内側支持体の背面側の凹部に収納できるので、板状部材を簡単に位置決めでき、かつ板状部材がケース外部に突出することがない。
好ましい実施形態によれば、内側支持体の圧電素子側と反対側の端部には平面部のみが形成され、板状部材の外周は内側支持体の外周とほぼ同一形状に形成されている構造としてもよい。この場合には、板状部材およびこの板状部材と対向する平面部の面積を拡大できるので、充填材のせん断変形をより有効に働かせることができ、振動減衰効果を高めることができる。
好ましい実施形態によれば、板状部材の中心部には、内側支持体の中央穴と対応する貫通穴が形成され、圧電素子に接続された接続端子が、内側支持体の中央穴および板状部材の貫通穴を介し、非接触で外部に導出されている構造としてもよい。この場合には、接続端子を内側支持体および板状部材と接触せずに外部に導出できるので、端子を通じて振動が伝わるのを防止でき、残響抑制効果を高めることができる。ここで、接続端子とは金属端子でもよいし、リード線などでもよい。
好ましい実施形態によれば、ケースの側壁部の内側に内側支持体を一体に形成してもよい。この場合には、振動面である底部と側壁部とが一体構造であるため、ケースの製造が簡単となる。このようなケースは、鋳造(ダイカストを含む)、切削、鍛造などの公知の方法で製造できる。
発明の好ましい実施形態の効果
以上のように、本発明によれば、有底筒状ケースの側壁部の内側に環状の内側支持体を設け、この内側支持体の中央穴に粘弾性体よりなる充填材を充填したので、振動エネルギーを粘弾性体の材料減衰および内側支持体によって減衰させることができる。また、内側支持体に設けた平面部上に充填材を間にして板状部材を対向して配置したので、内側支持体と板状部材との間で挟まれた充填材のせん断変形による粘弾性減衰により、ケースの側面振動を減衰させることができる。その結果、ケースに残る残響振動を効果的に抑制でき、障害物の最短検知距離分解能に優れた超音波センサを実現できる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
図1,図2は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第1実施例を示す。この超音波センサAは、外側ケース1と、内側ケース2と、圧電素子3と、金属端子4a,4bと、音波吸収材5と、充填材6と、板状部材7とを備えている。
外側ケース1は、金属板により有底筒状(断面U字形)にプレス成形されたものであり、その底部1aの内側に円板状の圧電素子3が貼り付けられ、ユニモルフ振動子を構成している。圧電素子3は圧電セラミック板の表裏面に電極を形成し、これら電極間に電圧を印加することにより、広がり振動または厚み振動を発生するものである。外側ケース1の背面側には開口した円筒状の側壁部1bが形成されている。外側ケース1は音響インピーダンスの小さい材料、すなわち振動しやすい金属材料で形成するのがよい。圧電素子3の底部1aと接する面及びその逆の面とにはそれぞれ電極(図示せず)が設けられている。
外側ケース1の開口した側壁部1bの内側には、内側ケース2が接合固定され、これら外側ケース1と内側ケース2とでケース10を構成している。内側ケース2は内側支持体の一例を構成するものであり、金属材料により外側ケース1より厚肉な環状または筒状に形成されている。内側ケース2は、外側ケース1から放射される超音波の指向特性を制御する機能や、外側ケース1から伝達された側面振動を減衰させる機能などを有している。内側ケース2の材質は、望ましくは、外側ケース1より音響インピーダンスの大きな金属材料、つまり振動しにくい金属材料を用いるのがよい。内側ケース2の圧電素子3と対向する前面側の中央部には、振動空間を形成するための凹部2aが設けられ、凹部2aの周壁部2eが外側ケース1の底部1aの外周部に密着している。凹部2aの形状や深さは、超音波センサAの超音波指向特性に応じて設定される。内側ケース2の中心部には軸方向に貫通する中央穴2bが形成されており、この実施例では中央穴2bの内径は圧電素子3の外径より小さいが、圧電素子3の外径より大きくてもよい。内側ケース2の圧電素子3と反対側の端部(背面側)には、中央穴2bを取り囲む凹部2cが形成されており、この凹部2cの底面には平面部2dが形成されている。この平面部2dは振動面である底部1aと平行である。内側ケース2の外周部には、外側ケース1の厚みに相当する段差部2fが形成されており、この段差部に外側ケース1の開口端が当接している。この例では、内側ケース2の背面部が外側ケース1の開口端より外部へ突出しているが、内側ケース2の背面と外側ケース1の開口端とが同一面にあってもよい。
内側ケース2の中央穴2bの圧電素子側の端部には、外側ケース1の側壁部1b及びこれと付随して振動する内側ケース2と導通部材との残留振動を抑制しかつ圧電素子3の周囲の空気共振を抑制するため、スポンジ等の音波吸収材5が配置されている。この例の音波吸収材5は中央穴2b内に収納されているが、振動空間つまり凹部2aの中に収納してもよい。中央穴2bの音波吸収材5の背後には、一対の金属端子4a,4bを保持した樹脂製の端子ホルダ4cが挿入されている。中央穴2bの端子ホルダ4cの背後には、粘弾性体よりなる充填材6が充填されており、振動空間が封止されている。充填材6としては、シリコーン樹脂やウレタン樹脂、ブチルゴム等の粘弾性体が使用される。充填材6は中央穴2bから凹部2cにかけて連続的に充填されている。
一方の金属端子4aの先端部にはばね端子4dが設けられ、このばね端子4dは圧電素子3の背面側の電極面上に形成された半田や導電性接着剤などの導電部3aに対して接触導通している。この実施例では、ばね端子4dがU字状に湾曲しているので、圧電素子3の振動が金属端子4aに伝わりにくくなっている。他方の金属端子4bは、ばね端子4eを介して内側ケース2の中央穴2bの内面に接触導通している。内側ケース2および外側ケース1は導電材よりなるので、ばね端子4eは内側ケース2および外側ケース1を介して圧電素子3の前面側の電極と電気的に接続される。金属端子4a,4bの周囲は充填材6によって保持されているので、金属端子4a,4bを伝って振動が外部へ漏れ出るのが抑制される。
内側ケース2の背面側の凹部2cには板状部材7が収納され、充填材6の中に埋設されている。すなわち、板状部材7は充填材6によって完全に覆われている。上述のように凹部2cの底面には、振動面である底部1aと平行な平面部2dが形成されている。この平面部2dと板状部材7とは平行に対向しており、両者の間には充填材6が挟み込まれている。板状部材7の中心部には貫通穴7aが形成されており、金属端子4a,4bは内側ケース2の中央穴2bおよび板状部材7の貫通穴7aを介して外部へ非接触で導出されている。板状部材7は、少なくとも充填材6より剛性の高い材料で形成された板材であり、例えば金属板、セラミック板、硬質樹脂板などを使用することができる。ここではリング状の金属ワッシャを用いた。
次に、充填材6および板状部材7による振動減衰作用について説明する。圧電素子3に電圧が印加されると、圧電素子3に広がり振動もしくは厚み振動などが励起され、振動面である外側ケース1の底部1aが振動し、空気中に超音波が放射される。外側ケース1が一旦共振すると、圧電素子3の電気信号を切っても、ある程度その振動が持続し、その振動は外側ケース1の側壁部1bを介して内側ケース2に伝えられる。内側ケース2に伝達される振動には、大別して軸方向の振動VL と半径方向の振動VR (図1参照)とがある。軸方向の振動VL は、充填材6の持つ粘弾性体の材料減衰作用や、内側ケース2の制振作用により減衰される傾向にあるが、半径方向の振動VR は、図3に示すように内側ケース2の半径方向の対向する2箇所が内側に変位したとき、これと90度位相の異なる2箇所では外側へ変位して全体として楕円形に変形し、これが交互に発生するモードや、半径方向に全体が拡縮変形するモードが発生すると考えられる。一方、内側ケース2の平面部2dに対して充填材6を介して対向配置された板状部材7は、平面方向に極力変形しないように構成されている。つまり、図3に示すように内側ケース2の半径方向に変形に対して、板状部材7はほとんど変形しないので、内側ケース2と板状部材7との間に挟まれた充填材6にせん断変形が生じる。その結果、充填材6の内部で発生するせん断変形に伴う粘弾性減衰作用によって、内側ケース2の主に半径方向の振動VR を効果的に消散させることができる。
なお、板状部材7が充填材6を介して内側ケース2に対して非接触で保持されているので、前記とは別の効果を期待できる。すなわち、超音波センサAを車載機器などに取り付けた場合、車体振動などによる外部振動が超音波センサAに伝達される。このような外部振動は、内側ケース2に充填された充填材6によってある程度減衰するが、一部が圧電素子3に伝わり、誤差信号として検出される場合がある。これに対し、内側ケース2に充填材6を介して板状部材7が相対変位自在に配置されているので、外部振動によって振動する内側ケース2と板状部材7とが同一モードで振動しない。そのため、両者の間に配置された充填材6にせん断変形が生じ、粘弾性減衰作用によって振動を減衰させることができる。このせん断変形は、板状部材7の音響インピーダンスが大きいほど効果が大きい。
粘弾性によるエネルギーロスを効率良く発生させるには、図3に示すように、内側ケース2の半径方向の変形に対してできるだけ板状部材7は変形しないこと、つまり板状部材(ワッシャ)7の剛性が内側ケース2の剛性より大きい方が望ましい。なぜなら、内側ケース2と板状部材7との間に挟まれた充填材6にせん断変形を生じさせることで、粘弾性減衰作用によるエネルギーロスを発生させ、半径方向の振動VR を効率よく消散させることができるからである。板状部材7が内側ケース2よりも剛性が低い場合、充填材6のせん断変形に対して共に振動してしまい、不要振動エネルギーの消散効率が十分でなくなる。そのため、振動している内側ケース2よりも板状部材7の剛性が高いことが望まれる。
また、板状部材7の大きさは圧電素子3よりも大きい方がよい。圧電素子3を有底筒状ケースの底部内側に配置し、振動面として構成した超音波センサでは、圧電素子の大きさは、振動面の振動分布、圧電素子を貼り付けた振動面を含めた電気機械結合係数を考慮すると、送波感度、受波感度などの特性において、最適な大きさがある。一方、残響振動は、ケースの寸法設計、材質などによってその強度、周波数などが異なり、不要振動を抑えるためにできるだけその振動を消散させることが望まれる。このために、反対側に配置された板状部材と充填材との間で効率よく機械的エネルギーの消散を行う必要があるが、板状部材の大きさが圧電素子の大きさよりも小さいと、十分な機械的減衰機能を得られない場合がある。そこで、板状部材7の大きさを圧電素子3よりも大きくすることが望ましい。
硬化前の充填材6の粘度は、1〜1000(Pa・s)が好ましい。この範囲の充填材を使用すると、媒質を伝わる横波の伝播速度が遅いので、粘性体中で機械的エネルギーの減衰作用を効果的に発揮できる。粘度が高過ぎると、充填作業性が悪く、扱い難いという理由で好ましくない。逆に、粘度が低過ぎると、減衰作用が乏しくなるため、好ましくない。
図4の(a)は図1に示す第1実施例の超音波センサAの残響特性であり、図4の(b)は図16に示す比較例の残響特性である。前部の波形は発振波であり、後部の波形は対象物からの反射波形である。この比較例は、図1に示す超音波センサAのうち、内側ケース2の背面側の凹部2cと板状部材7とを省略したものである。その他の構成は図1と同様であるため、同一符号を付して重複説明を省略する。なお、センサの直径は15.5mm、高さは9mm、板状部材7の厚みは1.6mm、凹部2cの直径は12mmとした。比較例の場合も、第1実施例と同様に厚肉な内側ケース2の制振効果により、発振波の残響信号の持続時間を従来の超音波センサ(図15参照)に比べてある程度短縮できるが、図4から明らかなように、超音波センサAでは内側ケース2と板状部材7との間に充填された充填材6の作用により、比較例に比べて発振波の残響信号の持続時間がさらに短縮され、優れた結果が得られた。前記の結果から、充填材のせん断変形による粘弾性減衰効果の有効性が確かめられた。
図5は、板状部材7の厚みと、残響尾引きとの関係を示す。ここで、凹部2cの直径を12mm、凹部2cの厚みを2.0mmとした。残響尾引きとは、センサ駆動電圧を印加してから入力信号を切ってもなお尾引く残響波形の信号レベル(振幅)のことであり、ここでは測定時間1.2msec後の信号レベルの最大値及び最小値で評価した。その信号レベルはできるだけ小さい方が好ましい。板状部材がない場合(厚み=0mm)は、残響尾引きの平均値は1.019Vppと大きく、かつばらつきも大きいが、板状部材を設けることにより残響尾引きを小さくでき、板状部材の厚みが厚くなるほど残響尾引きは小さくなる。特に、板状部材の厚みが1.0mm以上になると、残響尾引きは0.1Vpp以下となり、ばらつきも小さいため、良好な結果が得られることがわかる。
図6は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第2実施例を示す。この超音波センサBは、内側ケース2Aの背面全面を平面部2dとし、この平面部2d上に充填材6を介して板状部材7を対向配置したものである。板状部材7の外径寸法は内側ケース2Aの外径寸法とほぼ等しい。なお、第1実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この実施例では、第1実施例に比べて、内側ケース2Aと板状部材7との対向面積を外周側へ拡大できるので、充填材6に対してせん断変形をより効果的に作用させることができる。すなわち、内側ケース2Aの平面部2dの外周部は内周部に比べて変位が大きいので、平面部2dの外周部と板状部材7の外周部との間に位置する充填材6のせん断変形量も大きくなり、粘弾性減衰をより効果的に発揮することができる。
図7は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第3実施例を示す。第1実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサCでは、外側ケース1の底部1aの内側に貼り付けられた圧電素子3の背面に一方のリード線4gを接続するとともに、内側ケース2Bの中央穴2bの内面に他方のリード線4hを接続し、これらリード線4g,4hを中央穴2bおよび板状部材7の貫通穴7aを介して外部へ導出したものである。この実施例の場合も、内側ケース2Bの背面に形成された凹部2cに板状部材7が収納され、凹部2cの底面である平面部2dと板状部材7との間に充填材6が挟み込まれているので、内側ケース2Bが振動すると、板状部材7との間で相対変位が生じ、両者の間に介在した充填材6がせん断変形して粘弾性減衰効果を得ることができる。
図8は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第4実施例を示す。第3実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサDは、第3実施例の超音波センサCの変形例であり、内側ケース2Cの背面全面を平面部2dとし、この平面部2d上に充填材6を介して板状部材7を対向配置したものである。板状部材7の外径寸法は内側ケース2Cの外径寸法とほぼ等しい。この実施例では、第2実施例と同様に、内側ケース2Cと板状部材7との対向面積を拡大できるので、充填材6に対してせん断変形をより効果的に作用させることができる。
図9は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第5実施例を示す。第1実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサEは、内側ケース2Dの前面側の凹部2aの深さを深くし、その中に音波吸収材5を配置するとともに、充填材6の一部が凹部2aの中に入るように構成してある。なお、凹部2aの内面には、吸音材5が圧電素子2に接触しないように、吸音材5の前面を位置決めする内周突起2gが形成されている。内側ケース2Dの背面側には凹部2cが形成され、この凹部2cの底面である平面部2d上に充填材6を介して板状部材7が対向配置されている。図9には、圧電素子3に電気信号を印加しかつ出力信号を取り出すための接続端子が図示されていないが、接続端子として、第1,第2実施例に示す金属端子を用いてもよいし、第3,第4実施例に示すリード線を用いてもよい。
図10は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第6実施例を示す。第5実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサFは、第5実施例と同様に、内側ケース2Eの前面側(圧電素子側)の凹部2aの深さを深くし、その中に音波吸収材5を配置するとともに、充填材6の一部を凹部2aの中に充填してある。凹部2aの底面には平面部2dが形成され、この平面部2d上に板状部材7が充填材6を間にして対向配置されている。
この実施例では、平面部2dが内側ケース2Eの前面側(圧電素子側)に設けられ、板状部材7が平面部2dの前面側に配置されている。すなわち、板状部材7がケース(外側ケース1および内側ケース2E)の中に完全に収納されており、板状部材7が熱や外気の影響を受けにくいため、好ましい。図10には、圧電素子3に電気信号を印加しかつ出力信号を取り出すための接続端子が図示されていないが、接続端子として、第1,第2実施例に示す金属端子を用いてもよいし、第3,第4実施例に示すリード線を用いてもよい。
図11〜図13は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第7実施例を示す。第1実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサGでは、外側ケースと内側ケースとが同じ材料で一体に形成されたケース8を備えたものである。ケース8の底部8aの内側に圧電素子3の前面が貼り付けられ、圧電素子3の背面に一方の金属端子4aの先端に取り付けたばね端子4dが接続されるとともに、ケース8の中央穴8cの内面に他方の金属端子4bのばね端子4eが接続されている。金属端子4a,4bは中央穴8cおよび板状部材7の貫通穴7aを介して外部へ導出されている。なお、圧電素子3の形状は円板形状に限らず、長円形状や長方形状としてもよい。
この例では、ケース8の中央穴8cは有底の長円形に形成されており、ケース8の外周形状が円筒形であるため、ケース8の側壁部(内側支持体)8bは厚肉部8b1 と薄肉部8b2 とで構成されている。ケース8の側壁部8bの端面には平面部8dが形成され、その平面部8d上には、ケース8の外径寸法とほぼ同一の外径寸法を持つ板状部材7が充填材6を介して対向配置されている。この例では、厚肉部8b1 によって板状部材7との対向面積を確保できる。
この実施例の場合、外側ケースと内側ケースとが一体構造である一体ケース8となっており、ケース全体として音響インピーダンスの小さい材料を用いるため、残響の影響を受けやすい。しかし、一体ケース8の背面に形成された平面部8dと板状部材7との間に充填材6が挟み込まれているので、一体ケース8の側壁部8bが振動すると、板状部材7との間で相対変位が生じ、両者の間に介在した充填材6がせん断変形して粘弾性減衰効果を得ることができ、本発明を適用することが効果的である。また、外側ケースと内側ケースとが一体で形成されているため、製造コスト的に有利である。
図14は本発明の実施の形態に係る超音波センサの第8実施例を示す。第7実施例と共通する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。この実施例の超音波センサHの場合も、外側ケースと内側ケースとが同じ材料で一体に形成された一体ケース8Aを備えているが、第7実施例の超音波センサGと異なる点は、ケース8Aの背面側に凹部8eが形成され、この凹部8e内に板状部材7が収納されている点である。板状部材7は充填材6によって覆われている。凹部8eの底面である平面部8dと板状部材7との間に充填材6が挟み込まれているので、一体ケース8Aが振動すると、板状部材7との間で相対変位が生じ、両者の間に介在した充填材6がせん断変形して粘弾性減衰効果を得ることができる。この場合も、ケース8Aが一体構造であるため、製造コスト的に有利である。
前記各実施例では、内側ケースを円環または円筒形状とし、板状部材を円板形状としたが、ケースを角筒形状としてもよく、板状部材を角板形状としてもよい。内側ケース(内側支持体)に形成された平面部は平滑面である必要はなく、凹凸が形成されていてもよい。同様に、板状部材の表面も平滑面である必要はなく、凹凸面であってもよい。また、平面部は振動面である底部と平行である必要はなく、内側支持体が振動したとき、充填材にせん断変形を発生させ得る面であればよく、例えば底部に対して傾斜した傾斜面あるいは曲面を有していてもよい。この場合において、平面部と対向する板状部材の表面は、平面部とほぼ平行、つまり平面部と板状部材との間に挟まれる充填材の厚みをほぼ均一とするのがよい。さらに、中央穴と平面部とが連続している必要はなく、分離されていてもよい。その場合には、中央穴に充填される充填材と平面部上に充填される充填材の種類を変えることもできる。板状部材として円環状の平板を用いたが、穴のない平板であってもよく、また内側ケースの背面側を覆うキャップ形状など、形状は任意である。また板状部材は複数重ねて設けてもよい。さらに、板状部材は一定厚みの板材に限らない。
−備考−
(請求項9)
有底筒状のケースの底部内側に圧電素子を固定し、前記底部を振動面として構成した超音波センサにおいて、
前記ケースの側壁部の内側に設けられ、中心部に軸方向に延びる中央穴を有し、前記中央穴の周囲に平面部を有する環状の内側支持体と、
前記内側支持体の中央穴内および平面部上に充填された粘弾性体よりなる充填材と、前記内側支持体の平面部上に前記充填材を間にして平面部と対向して配置され、当該充填材よりも剛性の高い板状部材と、を備え、
前記ケースは、有底筒状の外側ケースと、この外側ケースの内側に接合固定され、前記外側ケースより密度の高い金属材料で形成されている内側ケースとで構成され、
前記内側支持体は前記内側ケースに設けられていることを特徴とする超音波センサ。
(請求項10)
前記平面部は前記ケースの底部と平行な面であることを特徴とする請求項9に記載の超音波センサ。
(請求項11)
前記内側支持体の前記圧電素子側と反対側の端部に凹部が形成され、前記凹部の底面に前記平面部が形成され、前記凹部に前記板状部材が収納されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の超音波センサ。
(請求項12)
前記内側支持体の前記圧電素子側と反対側の端部には前記平面部のみが形成され、前記板状部材の外周は前記内側支持体の外周とほぼ同一形状に形成されていることを特徴とする請求項9又は10に記載の超音波センサ。
(請求項13)
前記板状部材の中心部には、前記内側支持体の中央穴と対応する貫通穴が形成され、前記圧電素子に接続された接続端子が、前記内側支持体の中央穴および前記板状部材の貫通穴を介し、非接触で外部に導出されていることを特徴とする請求項9ないし12のいずれかに記載の超音波センサ。
本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第1実施例の断面図である。 図1の超音波センサの本体部と板状部材との分解斜視図である。 図1の内側ケース(内側支持体)の側面振動の様子を示す底面図である。 本発明と比較例の各残響特性の比較図である。 板状部材の厚みと残響尾引きとの関係を示す表とグラフである。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第2実施例の断面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第3実施例の断面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第4実施例の断面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第5実施例の断面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第6実施例の断面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第7実施例の断面図である。 図11に示す超音波センサのケースと板状部材の斜視図である。 図11に示す超音波センサの板状部材を省略したケースの背面図である。 本発明の実施の形態にかかる超音波センサの第8実施例の断面図である。 従来構造の超音波センサの断面図である。 比較例の超音波センサの断面図である。
符号の説明
A〜F 超音波センサ
1 外側ケース
1a 底部(振動面)
2,2A,2B,2C,2D,2E 内側ケース(内側支持体)
2a 凹部(前面側)
2b 中央穴
2c 凹部(背面側)
2d 平面部
3 圧電素子
4a,4b 金属端子
5 音波吸収材
6 充填材
7 板状部材
7a 貫通穴
8,8A ケース
8a 底部
8c 中央穴
8d 平面部

Claims (8)

  1. 有底筒状のケースの底部内側に圧電素子を固定し、前記底部を振動面として構成した超音波センサにおいて、
    前記ケースの側壁部の内側に設けられ、中心部に軸方向に延びる中央穴を有し、前記中央穴の周囲に平面部を有する環状の内側支持体と、
    前記内側支持体の中央穴内および平面部上に充填された粘弾性体よりなる充填材と、
    前記内側支持体の平面部上に前記充填材を間にして平面部と対向して配置され、当該充填材よりも剛性の高い板状部材と、を備え、
    前記板状部材は前記内側支持体又は前記ケースに対して前記充填材のみを介して保持されていることを特徴とする超音波センサ。
  2. 前記平面部は前記ケースの底部と平行な面であることを特徴とする請求項1に記載の超音波センサ。
  3. 前記ケースは、有底筒状の外側ケースと、この外側ケースの内側に接合固定された内側ケースとで構成され、前記内側支持体は前記内側ケースに設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の超音波センサ。
  4. 前記内側ケースは、前記外側ケースより密度の高い金属材料で形成されていることを特徴とする請求項3に記載の超音波センサ。
  5. 前記内側支持体の前記圧電素子側と反対側の端部に凹部が形成され、前記凹部の底面に前記平面部が形成され、前記凹部に前記板状部材が収納されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波センサ。
  6. 前記内側支持体の前記圧電素子側と反対側の端部には前記平面部のみが形成され、前記板状部材の外周は前記内側支持体の外周とほぼ同一形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の超音波センサ。
  7. 前記板状部材の中心部には、前記内側支持体の中央穴と対応する貫通穴が形成され、前記圧電素子に接続された接続端子が、前記内側支持体の中央穴および前記板状部材の貫通穴を介し、非接触で外部に導出されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の超音波センサ。
  8. 前記ケースの側壁部の内側に前記内側支持体が一体に形成されていることを特徴とする請求項1、2、5〜7のいずれかに記載の超音波センサ。
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