JP5261173B2 - マルチパス特性推定方法及び装置、受信方法並びに受信信号補正方法及び装置 - Google Patents

マルチパス特性推定方法及び装置、受信方法並びに受信信号補正方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、マルチパス特性推定方法及び装置、受信方法並びに受信信号補正方法及び装置に係り、特に、オーバサンプリングを用いたマルチパス特性推定方法及び装置、受信方法並びに受信信号補正方法及び装置に関する。
無線通信において、外来雑音、自己マルチパス干渉及びチャネル間干渉が通信の品質に大きく影響する。
そこで、マルチパス特性を含む回線の特性を推定して、推定(又は推定)された回線の特性に応じて、受信信号の補正を行う必要がある。
しかしながら、マルチパス特性を含む回線の特性を正確に推定するには、広帯域のパイロット信号を用いる必要があった。このように、広帯域のパイロット信号を用いると、装置が複雑となり、コストがかかるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、広帯域のパイロット信号を用いることなく、回線の特性を正確に推定した受信信号補正方法、受信方法、受信信号補正装置及び受信装置を提供することを目的とするものである。
また、上記目的を達成するために、本発明のマルチパス特性推定方法は、各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定方法において、受信したマルチパス特性測定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手順と、前記オーバサンプリング手順で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIとしたとき、

の整合フィルタで処理するフィルタ処理手順とを有し、前記離散フィルタ手順で得られた信号に基づいて、回線のマルチパス特性を推定するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のマルチパス特性推定方法は、前記マルチパス特性測定用信号は、擬周期信号であるように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のマルチパス特性推定装置は、チップ周波数が1/τで、Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定装置において、受信したマルチパス特性測定用信号を、チップ周波数のM(Mは、2以上の自然数)倍の周波数でサンプリングするオーバサンプリング手段と、オーバサンプリング手段で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIとしたとき、

の整合フィルタで処理するフィルタ処理手段とを有し、前記離散フィルタ手段で得られた信号に基づいて、回線のマルチパス特性を推定するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明のマルチパス特性推定装置は、前記マルチパス特性測定用信号は、擬周期信号であるように構成することができる。
上記目的を達成するために、本発明の受信信号補正方法は、Nチップの既知のパイロット信号を受信して、受信信号の補正を行う受信信号補正方法において、受信したパイロット信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手順と、前記オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたNM個のパイロット信号に基づいて、NM個の補正係数を生成する補正係数生成手順とを有し、前記補正係数生成手順で生成された補正係数に基づいて、受信した信号を補正するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信方法は、予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、各チップの時間長が略τのNチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信方法において、受信信号の各チップに対応して、前記マルチパス特性に基づいて、N個の連立方程式を生成する方程式生成手順と、方程式生成手順で生成されたN個の連立方程式を解く連立方程式解法手順と、受信信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする受信信号オーバサンプリング手順を有し、前記回線のマルチパス特性が、次の特性推定用信号オーバサンプリング手順と、マルチパス特性推定手順とによって、推定され、
・各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手順
・前記特性推定用信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手順で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手順
前記方程式生成手順は、受信信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされた受信信号と、前記マルチパス特性推定手順で推定されたマルチパス特性とに基づいて、NM個の連立方程式を生成し、前記連立方程式解法手順は、前記方程式生成手順で生成されたNM個の連立方程式を解くように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信方法は、予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、Nチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信方法において、前記回線のマルチパス特性が、次の特性推定用信号オーバサンプリング手順と、マルチパス特性推定手順とによって、推定され、
・各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手順
・前記特性推定用信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手順で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手順
Nチップの信号の全ての組合せのそれぞれに対して、前記マルチパス特性の回線を経た信号を推定して、推定した受信信号を推定受信信号記憶手段に記憶しておき、受信した受信信号と、前記推定受信信号記憶手段に記憶された相互相関の受信信号とを、最小二乗法によって比較する手順と、比較の結果、最も、誤差の少ない前記推定された受信信号を、送信信号と推定する手順とを有するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信方法における前記離散フィルタ手順は、整合フィルタ処理手順又はZCZフィルタ処理手順であるように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信信号補正装置は、Nチップの既知のパイロット信号を受信して、受信信号の補正を行う受信信号補正装置において、受信したパイロット信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手段と、前記オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされたNM個のパイロット信号に基づいて、NM個の補正係数を生成する補正係数生成手段とを有し、
前記補正係数生成手段で生成された補正係数に基づいて、受信した信号を補正するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信装置は、予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、各チップの時間長が略τのNチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信装置において、受信信号の各チップに対応して、前記マルチパス特性に基づいて、N個の連立方程式を生成する方程式生成手段と、方程式生成手段で生成されたN個の連立方程式を解く連立方程式解法手段とを有するように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信装置は、受信信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする受信信号オーバサンプリング手段を有し、
前記回線のマルチパス特性が、次の特性推定用信号オーバサンプリング手段と、マルチパス特性推定手段とによって、推定され、
・各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手段
・前記特性推定用信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手段で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手段
前記方程式生成手段は、受信信号オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされた受信信号と、前記マルチパス特性推定手段で推定されたマルチパス特性とに基づいて、NM個の連立方程式を生成し、前記連立方程式解法手段は、前記方程式生成手段で生成されたNM個の連立方程式を解くように構成することができる。
また、上記目的を達成するために、本発明の受信装置における前記離散フィルタ手段は、整合フィルタ処理手段又はZCZフィルタ処理手段であるように構成することができる。
本発明によれば、広帯域のパイロット信号を用いることなく、高精度なマルチパス特性の推定が行えるマルチパス特性推定方法及び装置、受信方法並びに受信信号補正方法及び装置を提供することができる。
整合フィルタを説明するための図である。 オーバサンプリングを説明するための図(その1)である。 マルチパス特性推定装置(その1)を説明するための図である。 マルチパス特性推定装置(その2)を説明するための図である。 整合フィルタの出力を説明するための図である。 マルチパス特性推定装置(その3)を説明するための図である。 マルチパス特性推定装置(その4)を説明するための図である。 OFDMにおける補正を説明するための図である。 ガードインターバルを前に設けた場合を説明するための図である。 ガードインターバルを前後に設けた場合を説明するための図である。 OFDMにおける信号の補正係数の生成を説明するための図である。 オーバサンプリングを説明するための図(その2)である。 OFDMにおける信号の補正を説明するための図である。 受信信号の判定(その1)を説明するための図である。 受信信号の判定(その2)を説明するための図である。 受信信号に基づく、連立方程式の生成を説明するための図である。 受信信号の補正処理方法を説明するためのフローチャートである。 RF帯でのオーバサンプリングの原理を説明するための図(その1)である。 RF帯でのオーバサンプリングを説明するための図(その2)である。 RF帯でのオーバサンプリングを説明するための図(その3)である。
なお、上記図面における主要な符号について説明する。
12、22、32、42は、パイロット信号受信部である。
13、23、33、43は、オーバサンプリング部である。
14、25、35は、整合フィルタである。
52は、S/P変換部である。
53は、IDFTである。
54は、擬周期付与部である。
55は、変調部である。
56、61は、アンテナ
57は、発振器である。
62は、復調部である。
64は、擬周期除去部である。
65は、信号補正部である。
66は、DFTである。
67は、P/S変換部である。
72、76は、判定回路である。
74は、誤り訂正回路である。
(パイロット信号)
先ず、マルチパス特性を含む回線の特性するためのパイロット信号を説明する。
なお、パイロット信号は、受信側で既知の信号であり、パイロット信号には、受信信号の位相及び/又は大きさを補正するための位相・振幅補正パイロット信号と、マルチパス特性の推定用パイロット信号とがある。
位相・振幅補正用パイロット信号は、送信されるデータに先だって送信され、受信側で受信された位相・振幅補正用パイロット信号に基づいて、受信信号を補正するための補正係数を作成する。
マルチパス特性の推定用パイロット信号は、データ信号とは、別の信号で、少なくとも、データ信号とは区別される信号である。パイロット信号として、自己相関が高く、データ信号等との相互相関が低い信号が用いられる。また、送信されるパイロット信号は、受信側で既知であるので、受信側では、本来受信されるべきパイロット信号と実際に受信されたパイロット信号とを比較することにより、マルチパス特性を推定することができる。
また、パイロット信号は、送信側で次の態様で送信する。
(1)所定の期間、データの送信に先だって、パイロット信号のみを送信する。
(2)データを送信するとき、同時に、パイロット信号を送信する。
なお、位相・振幅補正パイロット信号と、マルチパス特性の推定用パイロット信号として、同一のものを用いてもよい。
ここでは、パイロット信号をP(1、-1、1、1)として、図1を用いて説明する。この信号P(1、-1、1、1)から、この信号の後半の1/4の長さの信号を信号Pの前に付加し、この信号の前半の1/4の長さの信号を信号Pの後に付加して、擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)を生成する。なお、擬周期信号の具体的な生成方法については、後述する。
図1の(2)、(3)に示すように、擬周期信号Aを、(1、-1、1、1)の整合フィルタに入力すると整合フィルタから、出力(1,2、-1、0、4、0、1、0、1)が得られる。
出力信号「0」の中に、一つのピーク値4が出力されるので、このピーク値に基づいて、回線のマルチパス特性を知ることができる。
(オーバサンプリング)
ここでは、マルチパス特性の推定用パイロット信号をP(1、-1、1、1)として、図2を用いて、オーバサンプリングを説明する。
図2(A)に示すように、信号Pのピッチ間隔をτ(ピッチ周波数1/τ)としたとき、ピッチ周波数の4倍の周波数(τ/4の間隔)で、オーバサンプリングを行う場合を考える。
信号P(1、−1、1、1)のそれぞれの信号に対して、4回のサンプリン(4倍のオーバサンプリング)を行う。最初のサンプリングを#1とし、2回目のサンプリングを#2とし、3回目のサンプリングを#3とし、最後のサンプリングを#4とする。
すると、オーバサンプリングされた信号は、(「1」の#1、「1」の#2、「1」の#3、「1」の#4、「−1」の#1、「−1」の#2、「−1」の#3、「−1」の#4)、「1」の#1、「1」の#2、「1」の#3、「1」の#4、「1」の#1、「1」の#2、「1」の#3、「1」の#4)となる。その結果、信号Q(1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1)となる。
なお、オーバサンプリングの周期は、同一でなくてもよい。例えば、各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性測定用信号に対して、各チップをM(Mは、2以上の自然数)回サンプリング(M倍のオーバサンプリング)するようにしてもよい。
(マルチパスの測定(その1))
図3を用いて、マルチパス特性の測定を説明する。マルチパス特性用パイロット信号をアンテナ11で受けて、パイロット信号受信部12で受信する。パイロット信号受信部12では、無線周波数領域の信号を、中間周波数又はベースバンドの信号に変形する。
ここでは、パイロット信号受信部12の出力が、パイロット信号P(1、-1、1、1)の擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)であるとして説明する。
オーバサンプリング部13により、擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)を。サンプリング周波数4/τ(サンプリング間隔τ/4毎)で、オーバサンプリング(4倍のオーバサンプリング)すると、次の信号Bが得られる。
信号B:(1、1、1、1、1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、)
ところで、パイロット信号受信部12で受信された擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)の直接波と、共に、3τ/4後に、aの大きさの反射波がある場合のオーバサンプリングの出力信号Cは、次のようになる。
信号C:(1、1、1、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、-1+a、-1+a、-1+a、-1−a、1−a、1−a、1−a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、a、a、a)
この信号Cを、信号B(1、1、1、1、1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、)の整合フィルタ14に入力すると、図に示すように、整合フィルタ14の出力から、直接波に基づくピーク信号D(その値4)と、その3τ/4後、反射波に基づくピーク信号R(その値4a)を得ることが出来る。
このようにして、回線のマルチパス特性を測定することができる。
(マルチパスの測定(その2))
図4を用いて、マルチパス特性の測定を説明する。マルチパス特性用パイロット信号をアンテナ21で受けて、パイロット信号受信部22で受信する。パイロット信号受信部22では、無線周波数領域の信号を、中間周波数又はベースバンドの信号に変形する。
ここでは、パイロット信号受信部22の出力が、パイロット信号P(1、-1、1、1)の擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)であるとして説明する。
オーバサンプリング部23により、擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)を、サンプリング周波数4/τで、オーバサンプリングすると、次の信号Bが得られる。
信号B:(1、1、1、1、1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、)
ところで、パイロット信号受信部12で受信された擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)の直接波と、共に、3τ/4後に、aの大きさの反射波がある場合のオーバサンプリングの出力信号Cは、次のようになる。
信号C:(1、1、1、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、-1+a、-1+a、-1+a、-1−a、1−a、1−a、1−a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、a、a、a)
信号Cに対して、チップ周波数(1/τ)で、τ/4づつずらして、サンプリングし、サンプリング時点以外の信号点の値を0とした場合の4つの信号、D(1)からD(4)を次に示す。
D(1):(1、0、0、0、1+a、0、0、0、-1+a、0、0、0、1−a、0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0、a、0、0)
D(2):(0、1、0、0、0、1+a、0、0、0、-1+a、0、0、0、1−a、0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0、a、0)
D(3):(0、0、1、0、0、0、1+a、0、0、0、-1+a、0、0、0、1−a、0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0、a)
D(4):(0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0、-1−a、0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0、1+a、0、0、0)
次いで、信号D(1)〜D(4)を、信号E(1、0、0、0、-1、0、0、0、1、0、0、0、1、0、0、0)の整合フィルタの入力したときの、4つの出力信号、信号F(1)からF(4)を次に示す。
F(1):(1、0、0、0、2+a、0、0、0、-1+2a、0、0、0、−a、0、0、0、4、0、0、0、4a、0、0、0、1、0、0、0、a、0、0、0、1、0、0、0、a、0、0)
F(2):(0、1、0、0、0、2+a、0、0、0、-1+2a、0、0、0、−a、0、0、0、4、0、0、0、4a、0、0、0、1、0、0、0、a、0、0、0、1、0、0、0、a、0)
F(3):(0、0、1、0、0、0、2+a、0、0、0、-1+2a、0、0、0、−a、0、0、0、4、0、0、0、4a、0、0、0、1、0、0、0、a、0、0、0、1、0、0、0、a)
F(4):(0、0、0、1+a、0、0、0、2+2a、0、0、0、-1−a、0、0、0、0、0、0、0、4+4a、0、0、0、0、0、0、0、1+a、0、0、0、0、0、0、0、1+a、0、0、0)
4つの出力信号F(1)からF(4)について、ピーク値近辺の出力を図5(A)に示す。図5(A)の4つの出力信号、信号F(1)からF(4)に基づいて、後述する(受信信号の推定)により、受信信号を推定する。これにより、図5(B)の直接波が得られる。また、直接波が判明すれが、反射波も判明し、図5(B)に示すように、直接波に対して、3τ/4ずれた振幅aの反射波が存在していることがわかる。
なお、直感的にも、図5(A)の信号は、図5(B)に示されているように、直接波4と反射波4aとが存在していることが分かる。
(マルチパスの測定(その3))
図6を用いて、マルチパス特性の測定を説明する。マルチパス特性用パイロット信号をアンテナ31で受けて、パイロット信号受信部32で受信する。パイロット信号受信部32では、無線周波数領域の信号を、中間周波数又はベースバンドの信号に変形する。
ここでは、パイロット信号受信部32の出力が、パイロット信号P(1、-1、1、1)の擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)であるとして説明する。
オーバサンプリング部33により、擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)を、サンプリング周波数4/τで、オーバサンプリングすると、次の信号Bが得られる。
信号B:(1、1、1、1、1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、)
ところで、パイロット信号受信部32で受信された擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)の直接波と、共に、3τ/4後に、aの大きさの反射波がある場合のオーバサンプリングの出力信号Cは、次のようになる。
信号C:(1、1、1、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、-1+a、-1+a、-1+a、-1−a、1−a、1−a、1−a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、a、a、a)
信号Cに対して、チップ周波数(1/τ)で、τ/4づつずらして、サンプリングした4つの信号、G(1)からG(4)を次に示す。なお、ここでは、サンプリング時点以外の信号点は出力しないものとする。
G(1):(1、1+a、-1+a、1−a、1+a、1+a、a)
G(2):(1、1+a、-1+a、1−a、1+a、1+a、a)
G(3):(1、1+a、-1+a、1−a、1+a、1+a、a)
G(4):(1+a、1+a、-1−a、1+a、1+a、1+a)
次いで、信号G(1)〜G(4)を、信号E(1、-1、1、1)の整合フィルタの入力したときの、4つの出力信号、H(1)からH(4)を次に示す。
H(1):(1、2+a、-1+2a、−a、4、4a、1、a、1、a)
H(2):(1、2+a、-1+2a、−a、4、4a、1、a、1、a)
H(3):(1、2+a、-1+2a、−a、4、4a、1、a、1、a)
H(4):(1+a、2+2a、-1−a、0、4+4a、0、1+a、0、1+a、)
4つの出力信号、H(1)からH(4)から、(その3)と同様に、図5(B)に示すように、直接波に対して、3τ/4ずれた振幅aの反射波が存在していることがわかる。
(マルチパスの測定(その4))
図7を用いてマルチパスの測定を説明する。図7のマルチパス特性推定装置は、アンテナ41、パイロット信号受信部42、オーバサンプリング部(サンプリング周波数4/τでサンプリング)43及び

の整合フィルタ44を有する。
パイロット信号(1、-1、1、1)から生成された擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)をアンテナ41で受けて、パイロット信号受信部42で受信する。さらに、オーバサンプリング部43により、擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)を、サンプリング周波数4/τで、オーバサンプリングすると、次の信号Bが得られる。
信号B:(1、1、1、1、1、1、1、1、-1、-1、-1、-1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、1、)
ところで、パイロット信号受信部42で受信された擬周期信号A(1、1、-1、1、1、1)の直接波と、共に、3τ/4後に、aの大きさの反射波がある場合のオーバサンプリングの出力信号Cは、次のようになる。
信号C:(1、1、1、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、-1+a、-1+a、-1+a、-1−a、1−a、1−a、1−a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、1+a、a、a、a)
この信号Cに対して、

の整合フィルタに入力すると、その出力として、(その2)で説明した、4つの出力信号F(1)〜F(4)を直接得ることができる。
(その2)と同様に、4つの出力信号F(1)〜F(4)に基づいて、復号すると図5(B)となり、直接波に対して、3τ/4ずれた振幅aの反射波が存在していることがわかる。
上述したように、受信したマルチパス特性用パイロット信号に対して、オーバサンプリングを行うことにより、高精細なマルチパス特性(精度は、オーバサンプリングの周波数によって決定される。)を得ることができる。
なお、上記説明では、ベースバンド信号に対して、オーバサンプリングを行った例で説明したが、後述するように、高周波数領域又は中間周波数領域でオーバサンプリングを行っても、同様に実施することができる。
また、図1、図3、図4、図6及び図7等において、整合フィルタを用いて、マルチパス特性を測定したが、本願発明は、整合フィルタに限定されることはなく、所定のパイロット信号に対して、パルス状の大きなフィルタ出力を得られる離散フィルタであればよい。例えば、ZCZフィルタを用いてもよい。
(OFDMにおける信号の補正)
図8(A)はOFDMの送信装置50で、S/P(直列/並列)変換部52、IDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)53、擬周期付与部54、変調部55、発振器57及びアンテナ56から構成されている。
送信データ(例えば、ディジタル情報系列)は、S/P(直列/並列)変換部52で並列信号に変換される。並列信号に変換された信号は、IDFT53により、逆DFTをかける。これにより、直交関係にある複数の個々の周波数(この周波数を「サブキャリア」と言う。)の振幅が、並列信号に変換された各信号に対応したものとなる。例えば、S/P変換部52で、時系列データ{x}=x、x、・・・x51・・・を、52ビットずつ直列/並列変換した場合は、x、x、・・・x51が、対応する各サブキャリア(f、f、・・・、f51)の振幅(係数)となった次の信号Y52が出力される。

52=xf0t+xf1t+・・・+xf51t ・・・(1)

次いで、擬周期付与部54では、ガードインターバル(サイクリック プレ(ポスト) フィックス)GIを挿入する。具体的には、図9に示すように、有効シンボルの前後に、有効シンボル(その期間をシンボル期間STとする。)の前半及び後半の一部をコピーして、それを有効シンボルの後部及び前部に付加する。
また、図10に示すように、有効シンボルSTの後半の一部をコピーして、それを有効シンボルの前に付加するものと同等である。
ガードインターバルGIが挿入されたOFDM信号は、変調部55で、発振器57の出力の搬送波(キャリア)を変調して、アンテナ56から放射される。
なお、S/P変換部52とIDFT53の間に、マッピング部を設けて、QAM等により、複素平面にマッピングしてもよい。
図8に戻り、図8(B)のOFDMの受信装置60は、アンテナ61、復調部62、発振器63、擬周期除去部64、同期検出・信号補正部65、DFT66及びP/S(並列/直列)変換部67から構成されている。
図8(B)の受信装置60は、送信装置の逆の処理を行う。復調部62で、発振器63の発振器63の出力によって、復調を行う。擬周期除去部64で、ガードインターバルを除去する。
次いで、同期検出・信号補正部65で、受信した参照符号を用いて、同期信号の検出及び受信信号の補正を行う。
伝送制御されたOFDM信号をDFT66で、DFT演算を行い、更に、P/S変換部67で、並列/直列変換を行って、受信データを出力する。
(補正係数の作成)
IEEE802.11aでは、52サブキャリアを有している。その内4つのサブキャリアは、位相回転補正に用いられており、その他の、48サブキャリアが、データの送信に用いられる。
ここでは、オーバサンプリングを用いたOFDMにおける補正係数の作成について図11及び図12を用いて説明する。
本発明では、IEEE802.11aのプリアンブル部において、データが送信されるサブキャリア0番〜47番に、既知の信号(a、a、・・・、a47)を送信する。受信側では、既知の信号(a、a、・・・、a47)を受信して、補正係数を作成する。
補正係数を作成するために、送信側では、図11に示すように、既知の信号(a、a、・・・、a47)を送信する。
信号(a、a、・・・、a47)が受信装置により受信され、かつ、オーバサンプリングされる。このとき、図12に示すように、信号aに対するオーバサンプリング#1の信号をa0−1とし、信号aに対するオーバサンプリング#2の信号をa0−2とし、・・・信号aに対するオーバサンプリング#Mの信号をa0−Mとし、信号aに対するオーバサンプリング#1の信号をa1−1とし、信号aに対するオーバサンプリング#2の信号をa1−2とし、・・・信号aに対するオーバサンプリング#Mの信号をa1−Mとし、・・・・信号a47に対するオーバサンプリング#1の信号をa47−1とし、信号a47に対するオーバサンプリング#2の信号をa47−2とし、・・・信号a47に対するオーバサンプリング#Mの信号をa47−Mとする。
図11において、送信信号(a、a、・・・、a47)に対して、
信号a0―1、a1―1・・・a47―1:オーバサンプリング#1
信号a0―2、a1―2・・・a47―2:オーバサンプリング#2
・・・
・・・
信号a0―M、a1―M ・・・a47―M:オーバサンプリング#M
が、受信出力となっているということは、チャネルが、オーバサンプリング毎に、仮想的に存在しているとみることが出来る。
そこで、この仮想的なチャネル毎に、チャネルの補正係数(受信した信号に対して、補正のために乗ずる係数)を作成する。なお、補正は、振幅及び位相に対してなされる。
信号aのオーバサンプリング#1のチャネルの補正係数は、受信信号a0−1をaに補正するものであるから、その補正係数は、a/a0―1となり、
同様に、信号aのオーバサンプリング#1のチャネルの補正係数は、a/a1―1となり、
・・・
信号a47のオーバサンプリング#1のチャネルの補正係数は、a47/a47―1となる。
同様に、
信号aのオーバサンプリング#2のチャネルの補正係数は、a/a0―2となり、
信号aのオーバサンプリング#2のチャネルの補正係数は、a/a1―2となり、
・・・
信号a47のオーバサンプリング#2のチャネルの補正係数は、a47/a47―2となる。
・・・
同様に、
信号aのオーバサンプリング#Mの補正係数は、a/a0―Mとなり、
信号aのオーバサンプリング#Mの補正係数は、a/a1―Mとなり、
・・・
信号a47のオーバサンプリング#Mの補正係数は、a47/a47―Mとなる。
(補正係数による補正)
OFDMにおける補正係数の補正について図13を用いて説明する。
受信側に未知のデータ(b、b、・・・、b47)を、送信側から送信する。受信側では、この送信データ(b、b、・・・、b47)を受信し、かつ、受信した信号をオーバサンプリングして、オーバサンプリング#1の信号b0―1、b1―1、・・・、b47―1、オーバサンプリング#2の信号b0―2、b1―2、・・・、b47―2、・・・、オーバサンプリング#Mの信号b0―M、b1―N、・・・、b47―Mを出力する。
この受信した信号に、上記のように求めた補正係数を掛けて、受信信号を補正する。
例えば、信号aのオーバサンプリング#1のチャネルの補正係数は、a/a0―1であるので、受信したb0―1に、a/a0―1を乗算して、補正する。
受信したb1―1には、a/a1―1を乗算して、補正する。
・・・
受信したb47―1には、a47/a47―1を乗算して、補正する。
同様に、
受信したb0―2には、a/a0―2を乗算して、補正する。
受信したb1―2には、a/a1―2を乗算して、補正する。
・・・
受信したb47―2には、a47/a47―2を乗算して、補正する。
・・・
・・・
同様に、
受信したb0―Mには、a/a0―Mを乗算して、補正する。
受信したb1―Mには、a/a1―Mを乗算して、補正する。
・・・
受信したb47―Mには、a47/a47―Mを乗算して、補正する。
これにより、OFDMにおいて、回線における振幅・位相の変動を補正して、正確な受信を行うことができる。
(オーバサンプリングした受信信号の判定)
次に、信号の判定方法について、図14及び図15を用いて説明する。図14及び図15において、<x>は、上記(補正係数による補正)のようにして、補正されたxを表す。また、図14及び図15において、<<x>>は、判定した結果がxであることを表す。
つまり、図14において、信号<b0―1>、<b0―2>、<b0―M>は、信号b0―1、b0―2、b0―Mが補正された信号であり、信号<b1―1>、<b1―2>、<b1―M>は、信号b1―1、b1―2、b1―Mが補正された信号であり、信号<b47―1>、<b47―2>、<b47―M>は、信号b47―1、b47―2、b47―Mが補正された信号である。
図14において、信号<b0―1>、<b0―2>、<b0―M>は、送信信号bに係る信号であり、判定回路72−1が、正しく判定された場合は、判定回路72−1から、信号bが出力される。
同様に、判定回路72−2が、正しく判定された場合は、判定回路72−2から、信号bが出力され、・・・、判定回路72−47が、正しく判定された場合は、判定回路72−47から、信号b47が出力される。
この判定回路72−1〜判定回路72―47の判定論理は、例えば、次の論理が用いられる。
(1)平均値:判定対象の信号の平均値に基づいて判定する
(2)多数決論理:判定対象の信号に対し、多数決論理にしたがって判定する。
ここで、多数決論理の効果について説明する。補正された3つの信号に対して、多数決論理によって、判定する場合であって、
補正された信号が誤っている割合Pを0.1とし、
補正された信号が正しい信号である割合(1−P)を0.9
とする。
多数決論理を採用しなければ、この判定回路の誤り率は、0.1である。
ここで、多数決論理を採用すると、
3つの信号は、
(A)全てが正しい場合
(B)一つ誤っている場合
(C)二つ誤っている場合
(D)全てが誤っている場合
である。全ての場合は8であって、
(A)の場合の正しく判定される割合は、(1−P)の0.729であり、
(B)の場合の正しく判定される割合は、3×(1−P)×Pの0.243であり、
(C)の場合の正しく判定される割合は、3×(1−P)×Pの0.027であり、
(D)の場合の正しく判定される割合は、Pであり、0.001のである。
してみると、多数決論理を採用すれば、この判定回路の誤り率は、上記の(A)又は(B)の場合を採用し、上記の(A)又は(B)の場合を採用しないので、結果として。この判定回路の誤り率は、0.038(1−(0.729+0.243))となり、誤り率が、向上する。
なお、上記説明では、OFDMの通信方式に対して、補正係数の生成及び補正係数による補正を説明したが、本願発明は、OFDMの通信方式以外の全ての通信方式に適用可能なことは明らかである。
図15は、送信信号(b、b、・・・、b47)が、誤り訂正符号の場合である。誤り訂正回路74―1では、受信した送信信号(b、b、・・・、b47)に対するオーバサンプリング#1の信号<b0―1>、<b1―1>、・・・、<b47―1>が供給され、これらの信号に基づいて、誤り訂正が行われる。
また、誤り訂正回路74―2では、受信した送信信号(b、b、・・・、b47)に対するオーバサンプリング#2の信号<b0―2>、<b1―2>、・・・、<b47―2>が供給され、これらの信号に基づいて、誤り訂正が行われる。
・・・
また、誤り訂正回路74―Mでは、受信した送信信号(b、b、・・・、b47)に対するオーバサンプリング#Mの信号<b0―M>、<b1―M>、・・・、<b47―M>が供給され、これらの信号に基づいて、誤り訂正が行われる。
誤り訂正回路72−1〜誤り訂正回路72―47で誤り訂正が行われた信号に対して、図12と同様にして、判定回路76で判定され、出力信号<<b>>、<<b>>、・・・、<<b47>>を得ることができる。
なお、図15では、オーバサンプリングの#が同じ信号に対して、誤り訂正を行ったが、オーバサンプリングの#が異なる信号に対して誤り訂正を行ってもよい。
(受信信号の推定)
マルチパスを有する伝送路を介して受信した信号を推定する方法を説明する。推定する方法には、連立方程式を解く方法と最小二乗法による方法とがある。
先ず、連立方程式を解くことによる受信信号の推定を説明する。
信号A(a、a、a、・・・、a63)から、16ピッチ分のガードインターバルが前部に有する擬周期信号T(a48、・・・、a63、a、a、・・・、a63)を生成し、この擬周期信号を受信するシステムを例に、マルチパスが無いときに、受信されるべき受信信号の推定を説明する。
送信側で、信号T(a48、・・・、a63、a、a、a、・・・、a63)を送信したとき、受信側におけるマルチパスが無いときの受信信号R(b48、・・・、b63、b、b、b、・・・、b63)のうちの、有効シンボル(b、b、b、・・・、b63)を推定する方法を説明する。なお、ここでは、各チップの時間長がτであるとする。
先ず、別途、マルチパス特性を推定する。その結果、直接波に対して、時間τ後にcの大きさのマルチパスが、更に、時間2τ後にcの大きさのマルチパスが発生しているとする。
この場合の受信信号Q(q、 q、 q、・・・、 q63)は、図16に示すように、直接波(図16(a))とマルチパス波(図16(b)と図16(c))の和で示される。
したがって、
=b+c63+c62
=b+c+c63
=b+c+c


63=b63+c62+c61
となる。したがって、(b、b、b、・・・、b63)は、未知であるが、c、c及び(q、q、q、・・・、q63)が既知であるので、この64個の連立方程式を解くことによって、64個の受信信号(b、b、b、・・・、b63)を推定することができる。
これを一般化して、受信信号の各チップに対応して、マルチパス特性に基づいて、連立方程式を生成し、
この連立方程式を解くことにより、マルチパスが無いときに、受信されるべき受信信号を推定することができる。
なお、マルチパスが無いときに、受信されるべき受信信号は、送信信号とも言うことができるので、受信されるべき受信信号の推定を行うことは、送信信号の推定を行うことでもある。
次に、最小二乗法による受信信号の推定について、説明する。
送信されたNチップの信号の全ての組合せのそれぞれに対して、マルチパス特性の回線を経た受信信号を推定して、推定した受信信号を推定受信信号記憶手段に記憶しておき、実際に受信した受信信号と、前記推定受信信号記憶手段に記憶された推定受信信号とを、最小二乗法によって比較して、比較の結果、最も、誤差の少ない前記推定された受信信号を、送信信号と推定する。
(受信信号の推定の変形例)
上記「オーバサンプリングによるマルチパス特性推定方法」により高精度に求めた、マルチパス特性を用いて、同様に、連立方程式を解いて、オーバサンプリングした64個の受信信号(b、b、b、・・・、b63)を推定することができる。
マルチパス特性が、M倍のオーバサンプリングにより、推定されている場合は、64個の受信信号(b、b、b、・・・、b63)についても、M倍のオーバサンプリングを行う。
これにより、(受信信号の推定)と同様にして、64×M個の連立方程式が生成される。この64×M個の連立方程式を解くことによって、オーバサンプリングされた64×M個の受信信号(b、b、b、・・・、b63)を推定することができる。
(受信信号の補正方法)
受信信号の補正方法について、図17を用いて説明する。
先ず、パイロット信号を受信する(S10)、次いで、受信したパイロット信号をオーバサンプリングする(S11)。パイロット信号は既知であるので、実際に受信した値と、本来受信すべき値とに基づいて、補正係数を生成する(S12)。生成した補正係数を、記憶する(S13)。
このように準備をした後に、実際のデータを受信する(S14)。次いで、受信したデータをオーバサンプリングする(S15)。次いで、オーバサンプリングした個々の受信データに対して、ステップ13で記憶した補正係数を乗算することにより、受信信号の補正を行う(S16)。
(RF帯におけるオーバサンプリング)
図18及び図19を用いて、RF(Radio Frequency)帯におけるオーバサンプリングを説明する。
図18は、RF帯におけるオーバサンプリングの原理図である。図18に、二つの正弦波形を示す。一方は、本来の搬送波(キャリア)であり、yで示されている。他方は、受信した搬送波であり、回線の特性の影響を受けたものであり。yで示されている。
受信した搬送波yと、本来の搬送波yの位相差をθとし、搬送波の角周波数をωとし、受信した搬送波yの振幅をAとすれば、受信した搬送波yは、
=ASin(ωt+θ) ・・・(1)
となる。
ここで、受信した搬送波yに関してθの時点と、θ+π/2の時点でサンプリングし、その値をa及びaとすると、
=ASinθ ・・・(2)
=ASin(θ+π/2) ・・・(3)
=ACosθ ・・・(4)
したがって、式(2)及び式(4)から、θは、
θ=tan−1(a1/a2) ・・・(5)
として求められる。
このとき、受信した搬送波yの振幅をAは、
=a/Sinθ ・・・(6)
として求められる。
ところで、上記二つのサンプル点は、原点からするとθ+θの時点tと、θ+θ+π/2の時点tである。
したがって
=θ+θ ・・・(7)
=t+π/2 ・・・(8)
=θ+θ+π/2 ・・・(9)
である。二つのサンプル点t及びtは既知(受信した信号に対して、点t及びtでサンプリングして、その値を得ることができる。)であるので、受信した搬送波yと、本来の搬送波yの位相差をθは、
θ=t−θ ・・・(10)
として求まる。
なお、受信した搬送波yの振幅をAは式(6)から求められる。
このようにして、受信した搬送波yと、本来の搬送波yの位相差をθ及び受信した搬送波yの振幅をAを求めることができる。
図19は、信号(1、1、1、-1)が、平衡変調(BM変調は、2値の位相変調でもある。)された場合の図である。
図18(A)に、信号(1、1、1、-1)を示し、図18(B)にその被変調波を示す。
図18(B)の場合であれば、最初の「1」の4つのサンプル点からは、受信した搬送波yと、本来の搬送波yの位相差をθは、「ゼロ」、「ゼロ」、「ゼロ」、「ゼロ」となり、4つ目の信号「−1」の4つのサンプル点からは、受信した搬送波yと、本来の搬送波yの位相差をθは、「π」、「π」、「π」、「π」が出力される。その結果、同相成分出力(I)及び直交成分出力(Q)は、図19の(D)及び(E)の出力が得られる。
なお、一般的に、多値変調の場合(16QAM等)は、送信側から送信される被変調波yは、次の式で示すことができる。
=djθ0+djθ1 ・・・(11)
なお、d及びdが信号であり、「―1」又は「1」の場合が、QPSKである。
図18及び図19の説明は、式(11)において、y=djθ0の場合(また、BPSKの場合であるので、Q相の出力は0であった。)であって、受信側で、本来の搬送波を知っている条件の場合であった。
しかしながら、実際には、16QAM等の多値変調の場合は、受信される被変調波yは式(11)に示されるものである。
この場合、時点tでのサンプリングの値がrcosθであったとする。
その実数部がrcosθを取る場合は、図20において、点A又は点Cの場合である。そこで、時点tから90°後の時点tでのサンプリングを行う。その時点の実数部の値が-rcosθであれば、時点tでのサンプリングは、点Aで行われたことが分かり、その時点の実数部の値がrsinθであれば、時点tでのサンプリングは、点Cで行われたことが分かる。
したがって、時点tでのサンプリングの値と、時点tから90°後の時点tでのサンプリングの値とにより、4相位相変調の場合の時点tでの実数部と虚数部の値が求まるので、送信されたI相信号及びQ相信号を受信することができる。
つまり、図20において、点Aであれば、I相信号は、「rcosθ」であり、Q相信号は、「-rcosθ」である。
本発明は、具体的に開示された実施例に限定されるものではなく、特許請求した本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形例や実施例が考えられる。そのため、上述の実施例は、あらゆる点で単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであり、明細書の本文にはなんら拘束されない。
本件国際出願は、2006年6月1日に出願した日本国特許出願2006−15430号、2006年6月30日に出願した日本国特許出願2006−181372号及び2007年2月27日に出願した日本国特許出願2007−047576号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願日本国特許出願2006−15430号、日本国特許出願2006−181372号及び日本国特許出願2007−047576号の全内容を本国際出願に援用する。

Claims (19)

  1. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定方法において、受信したマルチパス特性測定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手順と、NM次のフィルタによって、離散フィルタ処理を行う離散フィルタ手順とを有し、前記オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性測定用信号を、前記離散フィルタ手順で、フィルタ処理することと、前記オーバサンプリング手順で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手順とを有し、
    前記離散フィルタ手順で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定方法。
  2. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、
    回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定方法において、
    受信したマルチパス特性測定用信号を、ずらして、M(Mは、2以上の自然数)個の異なる期間で、N回サンプリングするサンプリング手順と、
    前記サンプリング手順で得られたM個の信号のそれぞれに対して、マルチパス特性測定用信号に応じたN次の離散フィルタ処理を行うことと、前記サンプリング手順で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手順とを有し、前記離散フィルタ手順で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定方法。
  3. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、
    回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定方法において、
    受信したマルチパス特性測定用信号の各チップに対して、
    M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手順と、
    前記オーバサンプリング手順で得られた信号を、1/Mに間引く、サンプリング手順と、
    前記サンプリング手順で得られたM個の信号のそれぞれに対して、
    マルチパス特性測定用信号に応じたN次の離散フィルタ処理を行うことと、前記オーバサンプリング手順で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手順とを有し、
    前記離散フィルタ手順で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定方法。
  4. 前記離散フィルタ処理は、整合フィルタ処理又はZCZフィルタ処理であることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項に記載のマルチパス特性推定方法。
  5. 前記マルチパス特性測定用信号は、擬周期信号であることを特徴とする請求項1ないし4いずれか一項に記載のマルチパス特性推定方法。
  6. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、
    回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定装置において、
    受信したマルチパス特性測定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手段と、
    NM次のフィルタによって、離散フィルタ処理を行う離散フィルタ手段とを有し、
    前記オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされたマルチパス特性測定用信号を、前記離散フィルタ手段で、フィルタ処理することと、
    前記オーバサンプリング手段で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIMとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手段とを有し、
    前記離散フィルタ手段で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定装置。
  7. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、
    回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定装置において、
    受信したマルチパス特性測定用信号を、ずらして、M(Mは、2以上の自然数)個の異なる期間で、N回サンプリングするサンプリング手段と、前記サンプリング手段で得られたM個の信号のそれぞれに対して、マルチパス特性測定用信号に応じたN次の離散フィルタ処理を行うことと、前記サンプリング手段で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIMとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手段とを有し、
    前記離散フィルタ手段で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定装置。
  8. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、
    回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定装置において、
    受信したマルチパス特性測定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手段と、前記オーバサンプリング手段で得られた信号を、1/Mに間引く、サンプリング手段と、
    前記サンプリング手段で得られたM個の信号のそれぞれに対して、マルチパス特性測定用信号に応じたN次の離散フィルタ処理を行う
    ことと、前記オーバサンプリング手段で得られた信号を、長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIMとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手段とを有し、
    前記離散フィルタ手段で得られた信号に基づいて、
    回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定装置。
  9. チップ周波数が1/τで、Nチップのマルチパス特性測定用信号S(S、S・・・SN−1)を受信して、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定装置において、
    受信したマルチパス特性測定用信号を、チップ周波数のM(Mは、2以上の自然数)倍の周波数でサンプリングするオーバサンプリング手段と、
    NM次のフィルタによって、離散フィルタ処理を行う離散フィルタ手段とを有し、
    前記オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされたマルチパス特性測定用信号を、前記離散フィルタ手段で、フィルタ処理することと、
    オーバサンプリング手段で得られた信号を、
    長さMのベクトル(1、0、・・・0)をIMとしたとき、
    の整合フィルタで処理するフィルタ処理手段とを有し、
    前記離散フィルタ手段で得られた信号に基づいて、回線のマルチパス特性を推定することを特徴とするマルチパス特性推定装置。
  10. 前記離散フィルタ処理は、整合フィルタ処理又はZCZフィルタ処理であることを特徴とする請求項6ないし9いずれか一項に記載のマルチパス特性推定装置。
  11. 前記マルチパス特性測定用信号は、擬周期信号であることを特徴とする
    請求項6ないし10いずれか一項に記載のマルチパス特性推定装置。
  12. 請求項6ないし10のいずれか一項に記載のマルチパス特性推定装置において、
    各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップの信号の処理手段において、各チップの信号に対して、
    M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングするオーバサンプリング手順またはN回サンプリングするサンプリング手段と、
    各チップに対するサンプリングの時点を同じくする信号を集約する集約手段と、
    前記集約手段で集約された信号を処理する処理手段とを有するマルチパス特性推定装置
  13. 予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)のNチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信方法において、
    受信信号の各チップに対応して、前記マルチパス特性に基づいて、N個の連立方程式を生成する方程式生成手順と、
    方程式生成手順で生成されたN個の連立方程式を解く連立方程式解法手順と、
    受信信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする受信信号オーバサンプリング手順を有し、
    前記回線のマルチパス特性は、次の特性推定用信号オーバサンプリング手順と、
    マルチパス特性推定手順とによって、推定され、
    ・各チップの時間長が略τで、Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、
    受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手順
    ・前記特性推定用信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手順で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手順
    前記方程式生成手順は、受信信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされた受信信号と、前記マルチパス特性推定手順で推定されたマルチパス特性とに基づいて、NM個の連立方程式を生成し、
    前記連立方程式解法手順は、前記方程式生成手順で生成されたNM個の連立方程式を解くことを特徴とする受信方法。
  14. 予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、Nチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信方法において、
    前記回線のマルチパス特性が、次の特性推定用信号オーバサンプリング手順と、マルチパス特性推定手順とによって、推定され、
    ・各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手順
    ・前記特性推定用信号オーバサンプリング手順でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手順で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手順
    Nチップの信号の全ての組合せのそれぞれに対して、前記マルチパス特性の回線を経た信号を推定して、推定した受信信号を推定受信信号記憶手段に記憶しておき、
    受信した受信信号と、前記推定受信信号記憶手段に記憶された相互相関の受信信号とを、最小二乗法によって比較する手順と、
    比較の結果、最も、誤差の少ない前記推定された受信信号を、送信信号と推定する手順とを有し、
    ことを特徴とする受信方法。
  15. 前記離散フィルタ手順は、整合フィルタ処理手順又はZCZフィルタ処理手順であることを特徴とする請求項14記載の受信方法。
  16. 予め、推定した回線のマルチパス特性に基づいて、
    各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)の
    Nチップの受信信号からNチップの送信信号の推定を行う受信装置において、
    受信信号の各チップに対応して、前記マルチパス特性に基づいて、N個の連立方程式を生成する方程式生成手段と、
    方程式生成手段で生成されたN個の連立方程式を解く連立方程式解法手段とを有することを特徴とする受信装置。
  17. 受信信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする受信信号オーバサンプリング手段を有し、
    前記回線のマルチパス特性が、次の特性推定用信号オーバサンプリング手段と、マルチパス特性推定手段とによって、推定され、
    ・各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする特性推定用信号オーバサンプリング手段
    ・前記特性推定用信号オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされたマルチパス特性推定用信号を、離散フィルタ手段で、フィルタ処理することにより、回線のマルチパス特性を推定するマルチパス特性推定手段
    前記方程式生成手段は、受信信号オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされた受信信号と、前記マルチパス特性推定手段で推定されたマルチパス特性とに基づいて、NM個の連立方程式を生成し、
    前記連立方程式解法手段は、前記方程式生成手段で生成されたNM個の連立方程式を解くことを特徴とする請求項16記載の受信装置。
  18. 前記離散フィルタ手段は、整合フィルタ処理手段又はZCZフィルタ処理手段であることを特徴とする請求項17記載の受信装置。
  19. 各チップの時間長が略τ(アナログ信号の長さがほぼτであること)で、
    Nチップのマルチパス特性推定用信号を受信して、
    受信したマルチパス特性推定用信号の各チップに対して、
    M(Mは、2以上の自然数)回サンプリングする、マルチパス特性推定用信号オーバサンプリング手段と、
    受信信号オーバサンプリング手段でオーバサンプリングされた受信信号と、
    前記マルチパス特性推定手段で推定されたマルチパス特性とに基づいて、
    NM個の連立方程式を生成する手段と、
    前記連立方程式生成手段で生成されたNM個の連立方程式を解く手段を有する受信装置。
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