JP5260027B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
まず、図1〜図3に基づいて椅子の基本構成を説明する。図1は全体の斜視図、図2のうち(A)は正面図で(B)は平面図で(C)は側面図、図3は大まかな分離正面図である。
まず、背もたれ4の基本形態と背支柱2aへの取付け構造を図4〜図7に基づいて説明する。図4のうち(A)はアウターシェル13の正面図で(B)はアウターシェル13の平面図、図5のうち(A)は一部を模式的に表示した下カバー14の部分正面図、(B)は下カバー14の部分平面図、(C)は上カバー15の下部の正面図、(D)はアウターシェル13の部分的な平断面図、図6は部材を分離した状態での縦断側面図である。図7のうち(A)は縦断側面図、(B)は図4(A)の VIIB-VIIB視断面図、(C)は(B)のC−C視断面図である。
次に、アウターシェル13と下カバー14との関係を従前の図に加えて図8,9も参照して説明する。図8のうち(A)は図5(A)の VIII-VIII矢視箇所での背もたれ4の平断面図、(B)は(A)のB−B視断面図、図9のうち(A)は図5(A)の IX-IX矢視箇所での背もたれ4の平断面図、(B)は(A)の部分拡大図である。
次に、主として図10〜図13に基づいて上カバー15の形態と取付け構造を説明する。図10のうち(A)は上カバーと補強部材とアウターシェルとの分離正面図、(B)は分離斜視図、図11は部材の形状を示す図、図12のうち(A)は分離平断面図、(B)は組み込んだ状態での平断面図、図13は部材の形態を示す図である。上カバー15は、エラストマーのように、高い柔軟性を有すると共に面積が大きくなるように伸び変形する素材からなっている。具体的には、上カバー15は、単体の状態で一般成人(女性であっても)が両手で持って簡単に曲げ得る程度の柔軟性を持っているのが好ましい。
他方、補強部材45は、受け溝41の底に重なる基板55とその外側縁から前向き突出した外側板56とを有しており、外側板56、上カバー15のポケット部50に左右外側から嵌合するブロック部57が形成されている。上下に隣り合ったブロック部57の間には、主嵌合部43の仕切り板49との干渉を回避するためのスリット58が空いている。このため、ブロック部57の群は全体として櫛歯状のような外観を呈している。また、補強部材45には、主嵌合部43の上空所51に嵌る上締結部59と、主嵌合部43の下空所52に嵌る下締結部60とが形成されている。
下カバー14はエラストマーのような柔軟でかつ荷重によって容易に延びる素材から成っているため、着座した人が背もたれ4に凭れ掛かると、図7(A)に一点鎖線で示すように、上カバー15は主とし左右長さが長くなるように伸び変形する。これにより、着座した人に高いフィット性とクッション性とを付与できる。また、上カバー15の最大伸び量は上カバー15の上端がアウターシェル13の天枠部13bに当たることによって規制されるため、上カバー15に過大な荷重が掛かっても上カバー15が破れるような不具合は生じず、また、上半身が過度に後傾して着座した人が不安感を受けることも全くない。
図14では第2実施形態を示している。(A)は縦断側面図、(B)は部分背面図である。この実施形態はクッション69が張られた1枚のインナーシェル(背板)68を備えており、インナーシェル68はポリプロピレンのような比較的硬い素材からなっており、アウターシェル13の上下略全長にわたって延びている。
図15では、上カバー(軟質サポート体)15の固定手段の別例である第3〜第5実施形態を示している。このうち(A)に示す第3実施形態では、上カバー15の嵌合部43を中空状に形成して、その内部に嵌め入れた補強部材45に後ろからビス46をねじ込んでいる。嵌合部43は下方又は上下両方に開口させても良いが、上向きに開口しておくと補強部材45が脱落しない利点がある。
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば、背もたれの強度メンバーとしてはアウターシェルの他に前後に開口したバックフレームを使用することが可能である。より具体的には、バックフレームを中間バーがある正面視略日字状の形態として、上半部にはアッパーサポートを取付けて下半部にはロアサポートを取り付けるといったことが可能である。
2a 背支柱
4 背もたれ
13 硬質サポート体としてのアウターシェル
13a アウターシェルのサイド枠部
13b アウターシェルの天枠部(ストッパー部)
14 背もたれの剛体部を構成する下カバー
15 軟質サポート体としての上カバー
18 窓穴
41 受け溝
43 主嵌合部
45 補強部材
Claims (4)
- 背もたれの少なくとも一部が、人の体圧で伸び変形し得る軟質サポート体とこの軟質サポート体の少なくとも左右両側部に重なった硬質サポート体とを有する構成になっており、前記軟質サポート体は、両端支持状態になるように左右両側部が前記硬質サポート体に取り付けられており、着座した人の体圧によって前記軟質サポート体が伸び変形するようになっている、という構成において、
前記軟質サポート体はエラストマー系又は樹脂系の材料よりなる成形品であり、前記軟質サポート体の左右両側部に、着座者の体圧の作用方向に向かって硬質サポート体の方に突出した嵌合部が一体成形されている一方、前記硬質サポート体には、前記軟質サポート体の嵌合部が嵌まり込む受け溝を、着座者の体圧の作用方向と反対側に開口するように形成しており、前記軟質サポート体の嵌合部には、前記受け溝の内部に位置した補強部材が重なっていてこれらをファスナで硬質サポート体に一体的に固定している、
椅子。 - 前記軟質サポート体の嵌合部と補強部材とは少なくとも上下方向にずれないように互いに嵌まり合っている、
請求項1に記載した椅子。 - 前記硬質サポート体のうち受け溝が形成されている部分は棒状の枠部に形成されており、前記ファスナとしてのビスが硬質サポート体の枠部に左右内側から挿入されており、かつ、硬質サポート体には軟質サポート体の最大伸び量を規制するストッパー部が設けられている、
請求項1又は2に記載した椅子。 - 背もたれを、前記硬質サポート体の一例であるアウターシェルと、前記アウターシェルの前面の略下半部に装着した下カバーと、前記アウターシェルの前面の略上半部に装着した上カバーとの三者を主要部材として構成されており、前記下カバーは着座した人の体圧がかかっても殆ど変形せず、前記上カバーは着座した人の体圧によって容易に伸び変形するようエラストマー又はこれを含む素材で製造されている一方、
前記アウターシェルの上半部には上カバーで覆われた略四角形の窓穴が空いており、このためアウターシェルのうち窓穴の左右外側の部分はサイド枠部になって窓穴の上方の部分は天枠部になっており、このサイド枠部に前向き開口するように形成された上下長手の受け溝に上カバーの嵌合部と補強部材とが嵌まっており、かつ、アウターシェルの天枠部が上カバーの伸び変形を規制する前記ストッパー部になっている、
請求項3に記載した椅子。
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