JP6092532B2 - 椅子 - Google Patents
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Description
そのため、背当部材の中央部は後方に比較的大きく弾性変形するものの、背凭れフレームに軸を介して支持されている背当部材の左右両側部においては、軸を中心として後方へ若干変位するのみで、中央部の変形量に比して小さく、中央部と両側部との弾性変形量に大きな差が生じる。このようになると、背当部材全体を後方に効果的に弾性変形させることができないので、着座者の背中全体を快適に支持することが難しくなる。
また、背当部材における背凭れフレームへの取付部は、背当部材の後面に突設した軸支手段または軸が嵌合される係合部により補強され、その部分の剛性が高くなっているので、背当部材における背凭れフレームへの取付部付近は、特に後方に弾性変形しにくい。
(1)左右に離間する1対の縦杆を有する背凭れフレームと、前記左右の縦杆の前面側に、支持手段をもって左右両側部が支持された可撓性の背当部材とを備える椅子において、前記背当部材は、エラストマーまたは軟質合成樹脂材料等の板状軟質材料により形成され、前記支持手段よりも内方において前記左右の縦杆に形成された縦リブの前面を、前記背当部材の両側端部の後面から離間させることにより、背当部材の後方への弾性変形を許容する変形許容部とし、かつ前記変形許容部の前面を、背当部材の後面からの離間寸法が内側方に向かって漸次曲面状に増大する変形許容曲面とする。
また、板状軟質材料により形成された背当部材の可撓性が大となるので、背当部材全体が、着座者の背中の形状に沿うように後方に好ましい形状に弾性変形し、背中全体を後方から包み込むようにして、より快適に支持される。
さらに、背当部材が縦リブの変形許容部に当接するまで後方に弾性変形した後、さらに変形許容部の前面の変形許容曲面に沿うようにして、背当部材の両側部が後方に弾性変形し易くなるので、背当部材の両側部の変形量が大となり、着座者の背中がより快適に支持される。また、背当部材は、変形許容曲面に沿うようにして後方に弾性変形し、背当部材の両側部に大きな曲げ応力が加わらないので、縦杆と当接する後面が損耗する恐れが小さくなる。
また、背当部材が後方へ押圧された際に、凹溝内において縦杆に脱落不能に支持された差込片も内方に弾性変形するので、背当部材の両側部がさらに後方に弾性変形し易くなる。
図1および図2に示すように、この椅子においては、先端にキャスタ1を設けた放射状に延びる5本の脚2の中央に支柱3を立設してなる脚体4における上記支柱3の上端に、座5および背凭れ6を支持する支持体7が設けられている。
背凭れ支持杆8の前端部は、前端部が左右方向を向く軸(図示略)をもって、支持体7に枢着され、背凭れ6とともに、支持体7に対して後傾可能となっているが、その後傾のためのリクライニング機構に関しては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
なお、背凭れ支持杆8の前端部を、支持体7に固着して実施することもある。
背凭れ支持杆8の起立部は、図3に示すように、左右方向を向く金属板の左右両側部に、前方に向かって突出する平面視コ字状に突出する上下方向を向く突条8a、8aを折曲形成してなり、図7に示すように、各突条8aの上部2箇所において、ボルト・ナット19をもって前壁18に締着されている。
また、図4、図5、および図8に示すように、各縦杆13における凹溝20の底部であって、ピン挿入孔21に対応する部分には、前後方向に貫通する縦長の貫通孔23が設けられている。
背当部材10の両側部を支持する支持手段(後述する)よりも内方において、左右の縦杆13の前面、すなわち各縦リブ32の前面は、背当部材10の両側端部の後面から離間することにより、背当部材10の後方への弾性変形を許容する、上下方向に連続する変形許容部33とされ、背当部材10における支持手段よりも内方の両側端部が、左右の縦リブ32の変形許容部33と当接するまで、後方に弾性変形しうるようになっている。したがって、左右の縦リブ32の前後方向の寸法を大小異ならせて、変形許容部33における背当部材10の後面との離間寸法を変更することにより、背当部材10の後方への弾性変形量を調整することができる。
左右の変形許容部33の前面は、背当部材10の後面からの離間寸法が、内側方に向かって漸次増大するなだらかな円弧状の変形許容曲面33aとしてある。
なお、図示は省略するが、変形許容曲面33aの曲率半径を、上部から下部に向かって漸次大とすることにより、変形許容部33と背当部材10との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大とすることもある。また、変形許容曲面33aは、円弧状の曲面とする以外に、例えば内方に向かうにしたがって曲率半径が漸次小となる放物面、または一部にフラットな傾斜面を有するものとしてもよい。
また、このような変形許容曲面33aを設けないで、縦リブ32の前面全体を、背当部材10の両側部の後面と平行な平坦面をなす形状としてもよい。
各差込片37の後端縁における各ピン挿入孔38の後方の部分には、各ピン挿入孔38の中心を曲率中心とする側面視円弧状の突部37aが形成されている。
この下向片41と後向片42とにより、背凭れ支持部材である背凭れフレーム9の上端から上方に離間するようにして、背当部材10の上部後面から後方に向かって延出し、かつ背当部材10と背凭れフレーム9との間の空間の上方と、背凭れフレーム9の上方とを覆う後覆い部が形成されている。
後向片42は、下向片41の左右方向の外側においても延出し、その外側の部分の後端は、屈曲部10aの後面と一体となっている。
この係合片44の横断面形状は、図14に示すように、内側方に向かって拡開する楔状をなしている。
なお、上記差込片37、ピン54、弾性係合片39、および突片24a等により、背凭れフレーム9の左右の縦杆13に、背当部材10の両側部を支持する支持手段を構成している。
なお、弾性係合片39の係合爪39aを、貫通孔24の後端の外側の縁に係止させるだけでも、背当部材10の下部は背凭れフレーム9に確実に装着されるので、下方の2個のピンのピン挿入孔21への挿入は省略することもある。
この前向き片60の左右両側部の前縁には、垂下片61、61が設けられている。
この垂下片61の前面は、図14に示すように、係合片44の後面と平行をなすように、平面視において外側部が内側部より前方に位置するように傾斜し、かつ横断面形状が、後方に向かって開口する後向コ字状をなしている。
各係合突部63の先端部には、外向きの係止爪63aが設けられている。
なお、背当部材10の後面と変形許容部33との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大となるようにした際には、臀部を座5の奥部に位置させて深く着座し、この状態で背凭れ6をリクライニングさせたときにおいて、背当部材10の下部の両側部ほど、後方に大きく弾性変形するので、腰部付近が快適に支持される。
(1) 縦杆13を、左右の縦リブ32、34や凹溝20のない中実状とし、その内側方の前面に、変形許容部33を設けることもある。この際には、背当部材10の差込片37を、例えば縦杆13の外側面に、ねじやピン等により固定すればよい。
(2) 背当部材10を、例えばポリプロピレンやポリアミド等の硬質材料により板状に成形し、これに多数の小孔を設けたものとする。このようにすると、背当部材10の可撓性は、軟質材料により成形したものよりも小となるが、変形許容曲面33aの曲率半径を大としたり、背当部材10の両側部の厚さを部分的に小としたりすれば、背当部材10の両側部の可撓性が阻害されることはない。
(3) 背当部材10を、左右の縦杆13、13同士の上下方向の全領域を、板状の連結部材により連結し、左右の縦杆13、13間の空間が閉塞された板状をなす背凭れフレームとする。この際には、左右の縦杆13を除いた板状をなす部分の前面を、縦杆13の前面よりも後方に位置させて、板状をなす部分と背当部材10との対向面間に、背当部材10を後方に弾性変形させるための空間を設ければよい。このように、背凭れフレームを板状とした際には、後面カバー12を省略することができる。
(4) 背当部材10、または後面カバー12の一方を軟質材料により形成するとともに、被嵌合部である係合孔26の前後方向の幅を、嵌合部である係合片44の前後方向の厚さと垂下片61の前後方向の厚さとの和より僅かに小とする。
このようにすると、係合片44、または垂下片61の一方が、係合孔26への嵌合状態において、他方を強く押し付けるようになるので、軟質材料で形成された側の部材の脱落を確実に防止できる。
(5) 背当部材10、および後面部材12の両方を硬質材料により形成する。
(6) 係合片44に設けた前向き片44aを省略し、嵌合部である係合片44を、側面視下向き鉤形とする。
そうすることによって、背当部材10を、後面カバー12に妨げられることなく、単独で背凭れフレーム9から取り外すことができる。
(7) 背凭れフレーム9の上端に設ける被嵌合部を、縦杆13の上端面よりも若干下方に、前後方向に貫通するように設けられた係合孔とする。
(8) 後面カバー12から前向き片60を省略し、垂下片61を後面カバー12の前面から突設する。
(9) 各垂下片61の左右方向の幅を、背当部材10の係合片44の左右方向の幅とほぼ同一で、かつ被嵌合部である係合孔26の左右方向の幅とほぼ同一か、または僅かに小とする。
2 脚
3 支柱
4 脚体
5 座
6 背凭れ
7 支持体
8 背凭れ支持杆
8a突条
9 背凭れフレーム
10 背当部材
10a屈曲部
11 表皮材
11a紐通し部
12 後面カバー
13 縦杆
14 上部連結部
15 下部連結部
16 傾斜杆
17 凹部
18 前壁
19 ボルト・ナット
20 凹溝
21 ピン挿入孔
22 案内溝
23 貫通孔
24 貫通孔
24a突片
25 段付き孔
26 係合孔
27 凹入段部
28 ねじ挿通孔
29 オプション部材取付孔
30 位置決め孔
31 段付き孔
32 縦リブ
33 変形許容部
33a変形許容曲面
34 縦リブ
35 肉抜き凹溝
36 小孔
37 差込片
37a突部
38 ピン挿入孔
39 弾性係合片
39a係合爪
39b係合孔
40 縦リブ
40a切欠き
41 下向片
42 後向片
43 垂下片
44 係合片
44a前向き片
45、46、46、47、48 ボス挿通孔
49 当て板
50、51、52、53 ボス
54 ピン
55 止めねじ
56 雌ねじ孔
57 連結杆
58 引き紐
59、60 前向き片
61 垂下片
62 嵌合突部
63 係合突部
63a係止爪
64 凹入段部
65 ねじ挿通孔
66 オプション部材取付孔
67 止めねじ
68 雌ねじ孔
69 キャップ
Claims (5)
- 左右に離間する1対の縦杆を有する背凭れフレームと、前記左右の縦杆の前面側に、支持手段をもって左右両側部が支持された可撓性の背当部材とを備える椅子において、
前記背当部材は、エラストマーまたは軟質合成樹脂材料等の板状軟質材料により形成され、
前記支持手段よりも内方において前記左右の縦杆に形成された縦リブの前面を、前記背当部材の両側端部の後面から離間させることにより、背当部材の後方への弾性変形を許容する変形許容部とし、かつ前記変形許容部の前面を、背当部材の後面からの離間寸法が内側方に向かって漸次曲面状に増大する変形許容曲面としたことを特徴とする椅子。 - 縦杆を、前方に開口する上下方向の凹溝を有する平面視ほぼ前向凵状断面をなすものとし、前記凹溝内において、前記背当部材の両側部後面に突設した支持手段の一部をなす差込片を縦杆に離脱不能に支持するとともに、前記凹溝よりも内方に位置する縦杆の前面を、背当部材の後面から離間する変形許容部としてなる請求項1に記載の椅子。
- 変形許容部を、縦杆の上下方向に連続するものとした請求項1または2に記載の椅子。
- 変形許容曲面の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次小とすることにより、変形許容部と背当部材との対向面の離間寸法を、上方に向かって漸次大としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
- 変形許容曲面の曲率半径を、上部から下部に向かって漸次大とすることにより、変形許容部と背当部材との対向面の離間寸法を、下方に向かって漸次大としてなる請求項1〜3のいずれかに記載の椅子。
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