JP5257025B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式記録ヘッドなどの液体噴射ヘッドのノズル開口から液体を吐出する液体噴射装置に関する。
圧力室内の液体に圧力変動を生じさせることでノズル開口から液滴として吐出(噴射)させる液体噴射ヘッドとしては、例えば、インクジェット式記録装置(以下、単にプリンタという)等の画像記録装置に用いられるインクジェット式記録ヘッド(以下、単に記録ヘッドという)、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ(生物化学素子)の製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等がある。
例えば、上記の記録ヘッドにおいては、ノズル開口から液体を吐出させた場合に、サテライト滴と呼ばれる微小な液滴が本体の液滴に付随して生じ、このサテライト滴が吸収材に届かずにミスト化することがある。そして、このミスト化した液滴は、飛翔中に空中を散乱して、装置内部を汚染するだけでなく、回路基板などの電子部品に付着してショート等の故障を招くという問題があった。
また、記録媒体(吐出対象物)を載置するプラテンの下にヒータを配置して、記録媒体に着弾した液滴を乾燥させる構造を有した液体噴射装置では、ヒータにより温められた液滴が揮発し、この液滴の成分が上昇して液体噴射ヘッドに付着することがあった。これにより、液体噴射ヘッドに用いられる接着剤の劣化を招く虞があった。このため、例えば、特許文献1には、液体噴射ヘッドに送風機を取り付けて、この送風機から液体噴射ヘッドの液体吐出面と記録媒体との間に風を送ることで、ミスト化した液滴や揮発した液滴の成分を一定の方向に吹き飛ばす技術が提案されている。
特開2005−212323号公報
しかしながら、上記の技術では、プラテンギャップ(ノズル開口と記録媒体との間隔)が大きい場合に、送風機から送風すると、却ってミスト化した液滴が装置内に飛散し易くなり、送風機等の故障の原因となったり、また、吐出した液滴の着弾位置がずれる虞があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液滴の吐出安定性を維持しつつ、吐出された液滴に起因する故障を抑制することが可能な液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の液体噴射装置は、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッド側に設けられた送風機構と、
前記ノズル開口と被噴射媒体との相対的な間隔を制御する間隔制御部と、を有し、
前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔に応じて、前記送風機構の駆動を制御し、
前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、前記送風機構の駆動を停止することを特徴とする。
上記構成によれば、ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッド側に設けられた送風機構と、ノズル開口と被噴射媒体との相対的な間隔を制御する間隔制御部と、を有し、ノズル開口と被噴射媒体との間隔に応じて、送風機構の駆動を制御するので、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が狭いときには、送風機構を駆動させることで送風し、これにより、被噴射媒体上に着弾した液滴から揮発する雰囲気が記録ヘッドに付着することを抑制できる。また、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が広いときには、送風機構の駆動を弱めることで送風を弱め、液滴を所定の着弾位置に着弾させるとともに、吐出された液滴周辺に付随して生じたサテライト滴が送風機構の送風によって、装置内にミストとして飛散することを抑制することができる。このため、ノズル開口と被噴射媒体との間隔に拘らずに、液滴の吐出安定性を維持しつつ、揮発した液滴や飛散したミストが付着することによって生じる回路基板などの電子部品のショート等の故障や液体噴射ヘッドに用いられる接着剤の劣化を抑制することができる。
また、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、送風機構の駆動を停止するので、送風機構の送風に伴うミストの飛散を防止できる。
上記構成において、前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が少なくとも2段階で制御され、
前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が広い程、前記送風機構の駆動を弱くすることが望ましい。
上記構成によれば、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が少なくとも2段階で制御され、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が広い程、送風機構の駆動を弱くするので、液滴の吐出安定性を維持しつつ、揮発した液滴の雰囲気や飛散したミストが液体噴射ヘッドに付着することを抑制することができる。
上記構成において、前記送風機構は、当該送風機構を囲い、前記被噴射媒体側に開口を有するカバーを備え、前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、前記カバーの開口を蓋材により閉じることが望ましい。
上記構成によれば、送風機構を囲い、送風機構は、被噴射媒体側に開口を有するカバーを備え、ノズル開口と被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、カバーの開口を蓋材により閉じるので、飛散したミストが送風機構の内部に付着することを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、代表的なインクジェット式記録装置であるインクジェットプリンタの斜視図である。まず、図1に基づき、全体構成について説明する。
インクジェットプリンタ1は、キャリッジ2がガイド軸3に移動可能に取り付けられており、このキャリッジ2は駆動プーリ4と遊転プーリ5との間に掛け渡したタイミングベルト6に接続されている。駆動プーリ4はパルスモータ7の回転軸に接合されており、パルスモータ7の駆動によってキャリッジ2が記録紙(被噴射媒体)8の幅方向(主走査方向。図中に符号Xで示す)に移動される。キャリッジ2には、その上側にインクカートリッジ9が着脱可能に取り付けられており、記録紙8との対向面(下面)に一対の記録ヘッド10が取り付けられている。また、ガイド軸3の下方には、これと平行にプラテン12が配置されている。なお、インクカートリッジ9内のインクは、水溶性のインクや、例えば、ソルベント系などの有機溶剤系インクを用いても良い。
このプラテン12は、記録紙8を案内する板状部材によって構成されている。そして、このプラテン12における紙送り方向(副走査方向に相当。図中に符号Yで示す)の上流側には、図2に示すように、ローラ窓部12aに臨ませた状態で一対の紙送りローラ13a,13bを配置している。これらの紙送りローラ13a,13bは、紙送りモータ13cの作動によって回転駆動し、記録紙8を紙送り方向に移送する。
ガイド軸3の一方の端部には、ギャップ調整機構19(本発明における間隔制御部の一種に相当)を設けている。本実施形態のギャップ調整機構19は、記録ヘッド10を上下方向に移動させることで、記録ヘッド10のノズル開口33(図4参照)からプラテン12までのギャップ(本発明における間隔に相当。以下、プラテンギャップと称する。)を調整する機構である。このギャップ調整機構19は、図2に示すように、ガイド軸3を回動中心からずれた偏心状態で支持する偏心カム14と、この偏心カム14に連結された操作レバー15と、操作レバー15の移動範囲に対応する位置に設けられ、操作レバー15の位置に応じて作動状態が変化するプラテンギャップ検出センサ16と、制御部46(図4参照)とから構成されている。
このギャップ調整機構19では、調整レバー15を支軸15aを中心に回動することで偏心カム14が回動し、ガイド軸3が上下方向に移動する。そして、このガイド軸3の上下方向への移動に伴ってキャリッジ2が上下方向に移動し、プラテンギャップが変更される。例えば、図2中に実線で示すように、調整レバー15を<0>側に倒すと、ガイド軸3(破線で示す)が下側に移動する。この状態では、キャリッジ2や記録ヘッド10(ノズル開口33)がプラテン12に接近した通常状態となる。一方、調整レバー15を<+>側に倒すと、図2中に二点鎖線の仮想線で示すように、ガイド軸3が上方に移動する。この状態では、記録ヘッド10(ノズル開口33)が、通常状態よりもプラテン12から離隔し、プラテンギャップが拡大される。なお、以下の説明では、プラテンギャップが拡大された状態を「ギャップ大」の状態ということにする。
そして、普通紙等の比較的薄手の記録紙では、調整レバー15を<0>側(薄紙側)に倒してプラテンギャップを通常状態に設定する。一方、ボード紙等の比較的厚手の記録紙8では、調整レバー15を<+>側(厚紙側)に倒してガイド軸3を引き上げてプラテンギャップをギャップ大の状態にする。このようにプラテンギャップを調整することで、ノズル開口33から記録紙8の記録面までのギャップを記録に適した所定範囲内に収めるようにしている。
また、プラテンギャップ検出センサ16は、本実施形態ではいわゆるマイクロスイッチによって構成され、調整レバー15が<+>側に倒されると、検出センサ16のスイッチ部が調整レバー15と当接して押されオン状態になる。また、調整レバー15が<+>側の位置から<0>側に向けて倒されると、スイッチ部と調整レバー15との当接状態が解除されてオフ状態に切り替わる。従って、このプラテンギャップ検出センサ16からの検出信号を監視することにより、ノズル開口33から記録紙8までのギャップが通常状態(ギャップ小の状態)であるのか、ギャップ大の状態であるのかを検出することができる。そして、本実施形態では、プラテンギャップ検出センサ16からの検出信号を制御部46に出力しており、プラテンギャップを制御部46で認識可能に構成している。
次に、記録ヘッド10の構造について説明する。図3に示すように、例示した記録ヘッド10は、複数の圧電振動子20…、固定板21、及びフレキシブルケーブル22等をユニット化した振動子ユニット23と、この振動子ユニット23を収納可能なケース24と、ケース24の先端面に接合される流路ユニット25とを備えている。
ケース24は、先端と後端が共に開放した収納空部26を形成した合成樹脂製のブロック状部材であり、収納空部26内には振動子ユニット23が収納固定されている。この振動子ユニット23は、圧電振動子20の櫛歯状先端(即ち、先端面部)を先端側開口に臨ませた姿勢とされており、固定板21が収納空部26の壁面に接着されている。
圧電振動子20は、電気機械変換素子の一種でもある。この圧電振動子20は、ニードル状に切り分けられた櫛歯状をしており、基端側部分が固定板21上に接合されている。そして、各圧電振動子20…の先端面部は、それぞれ流路ユニット25の島部29に当接固定されている。また、フレキシブルケーブル22は、固定板21とは反対側となる振動子の基端部側面で、各圧電振動子20…と電気的に接続されている。
流路ユニット25は、図3に示すように、流路形成基板30を間に挟んでノズルプレート31を流路形成基板30の一方の面側に配置し、弾性板32をノズルプレート31とは反対側となる他方の面側に配置して積層した状態で接着剤などで接合固定されて構成されている。
ノズルプレート31は、ドット形成密度に対応したピッチで複数のノズル開口33…を列状に開設したステンレス鋼製の薄いプレートである。本実施形態では、360dpiのピッチで360個のノズル開口33…を開設し、これらのノズル開口33…によってノズル列を構成する。そして、このノズル列を、吐出可能なインクの種類(例えば色)に対応させて複数列形成する。
流路形成基板30は、ノズルプレート31の各ノズル開口33…に対応させて圧力発生室34となる空部を隔壁で区画した状態で複数形成するとともに、インク供給口35及び共通インク室36となる空部を形成した板状の部材であり、例えばシリコンウエハーをエッチング加工することにより形成されている。圧力発生室34は、偏平な凹室で構成されている。また、圧力発生室34における共通インク室36から最も離れた位置には、ノズル開口33と圧力発生室34とを連通するノズル連通口38を板厚方向に貫通させて設ける。
弾性板32は、圧力発生室34の一方の開口面を封止するダイヤフラム部と、共通インク室36の一方の開口面を封止するコンプライアンス部とを兼ねており、ステンレス鋼鈑39上にPPS(ポリフェニレンサルファイド)等の樹脂フィルム40をラミネート加工した二重構造である。そして、ダイヤフラム部として機能する部分のステンレス鋼鈑39を、環状にエッチング加工して島部29を形成している。
上記した構成を有する記録ヘッド10では、圧電振動子20を放電して振動子長手方向(つまり、縦方向)に伸長させることにより、島部29がノズルプレート31側に押圧され、ダイヤフラム部を構成する樹脂フィルム40が変形して圧力発生室34が収縮する。また、圧電振動子20を充電して振動子長手方向に収縮させると、樹脂フィルム40の弾性により圧力発生室34が膨張する。そして、圧力発生室34の膨張や収縮を制御することにより、圧力発生室34内のインク圧力が変動してノズル開口33からインク滴が吐出される。
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。例示したプリンタは、図4に示すように、プリンタコントローラ41とプリントエンジン42とを備えている。
プリンタコントローラ41は、図示しないホストコンピュータ等からの印刷データ等を受信するインターフェース43(以下、外部I/F43という)と、各種データの記憶等を行うRAM44と、各種データ処理のための制御ルーチン等を記憶したROM45と、CPU等からなる制御部46と、クロック信号(CK)を発生する発振回路47と、記録ヘッド10へ供給する駆動信号(COM)を生成する駆動信号生成回路48と、印刷データをドット毎に展開した印字データ(SI)及び駆動信号等をプリントエンジン42に送信するためのインターフェース49(以下、内部I/F49という)とを備えている。
外部I/F43は、例えばキャラクタコード、グラフィック関数、イメージデータの何れか1つのデータまたは複数のデータからなる印刷データをホストコンピュータ等から受信する。また、ホストコンピュータから送信される記録モードを指定する制御コマンド(記録モード設定情報)が、この外部I/F43を通じて入力される。一方、外部I/F43からは、ホストコンピュータに対してビジー信号(BUSY)やアクノレッジ信号(ACK)等を出力する。また、プラテンギャップの設定により、記録モード設定情報に基づく記録モードが使用できない場合には、不適合の旨を報知するためのエラーコードを外部I/F43を通じてホストコンピュータに送信する。
RAM44は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファ及びワークメモリ(図示せず)等として利用されるものである。受信バッファには、外部I/F43が受信したホストコンピュータからの印刷データが一時的に記憶される。中間バッファには、制御部46によって中間コードに変換された中間コードデータが記憶される。出力バッファには、ドット毎の印字データ(ドットパターンデータ)が展開される。ROM45は、制御部46によって実行される各種制御ルーチン、フォントデータ及びグラフィック関数、各種手続き等を記憶している。
駆動信号生成回路48は、記録モードに対応して複数種類の駆動信号を生成し、例えば、インク滴の体積量が異なる複数種類の駆動パルスを含ませた駆動信号や、インク滴の体積量が等しい駆動パルスを複数一連に接続した駆動信号を生成する。
制御部46は、受信バッファ内の印刷データを読み出して中間コードに変換し、この中間コードデータを中間バッファに記憶する。また、制御部46は、中間バッファから読み出した中間コードデータを解析し、ROM45内のフォントデータ及びグラフィック関数等を参照して中間コードデータを上記の印字データに展開する。この印字データは、例えば2ビットの階調情報で構成される。
この展開された印字データは出力バッファに記憶されて、記録ヘッド10の1行分に相当する印字データが得られると、この1行分の印字データ(SI)は、内部I/F49を介して記録ヘッド10にシリアル伝送される。出力バッファから1行分の印字データが送信されると、中間バッファの内容が消去されて、次の中間コードに対する変換が行われる。
また、制御部46は、内部I/F49を通じて記録ヘッド10にラッチ信号(LAT)やチャンネル信号(CH)を供給する。これらのラッチ信号やチャンネル信号は、駆動信号(COM)を構成するパルス信号の供給開始タイミングを規定する。さらに、制御部46は、ホストコンピュータからの縁無し印刷モード設定情報に基づき、縁無し印刷モード又は通常印刷モード(縁有り印刷モード)を設定する。
プリントエンジン42は、記録ヘッド10の電気駆動系11と、キャリッジ2を走行させるパルスモータ7と、紙送りモータ13cと、後述する送風機構60のファンモータ61等から構成される。
記録ヘッド10の電気駆動系11は、第1シフトレジスタ50及び第2シフトレジスタ51からなるシフトレジスタ回路と、第1ラッチ回路52と第2ラッチ回路53とからなるラッチ回路と、デコーダ54と、制御ロジック55と、レベルシフタ56と、スイッチ回路57と、圧電振動子20とを備えている。そして、各シフトレジスタ50,51、各ラッチ回路52,53、デコーダ54、レベルシフタ56、スイッチ回路57、及び圧電振動子20は、それぞれ記録ヘッド10の各ノズル開口33…に対応して複数設けられる。
この記録ヘッド10は、プリンタコントローラ41からの印字データ(階調情報)に基づいてインク滴を吐出する。つまり、プリンタコントローラ41からの印字データ(SI)は、発振回路47からのクロック信号(CK)に同期して、内部I/F49から第1シフトレジスタ50及び第2シフトレジスタ51にシリアル伝送される。プリンタコントローラ41からの印字データは、2ビットのデータであり、非記録、小ドット、中ドット、大ドットからなる4階調を表す。
次に、記録ヘッド10側に設けられた送風機構60について説明する。図5は、送風機構60の側面図であり、図6は、送風機構60の平面図である。前述した記録ヘッド10は、図5,6に示すように、流路ユニット25を露出した状態で、キャリッジ2の底枠62に固定されており、当該底枠62の走査方向Xの両側面に一対の送風機構60が設けられている。送風機構60は、開口63´を有するカバー63と、カバー63に収容されたファン64と、を備えている。カバー63は、開口63´を記録紙8側に向けた状態でファン64を囲むように配置された函体乃至筒体である。ファン64は、制御部46からの駆動信号がファンモータ61に供給されると、軸芯を中心に回転して、カバー63の上面に開設した導入口(図示せず)から導入した空気を開口63´から記録紙8に向けて送風する。
この送風機構60は、プラテンギャップ検出センサ16が検出するプラテンギャップ(間隔PG)に応じて、制御部46によってその駆動が制御されている。即ち、送風機構60は、図6中の実線で示すように、プラテンギャップPGが小さい(狭い)通常状態のときには、回転数を上げ(駆動を強め)、また、図6中の破線で示すように、プラテンギャップPGが大きい(広い)ギャップ大状態のときには、回転数を下げる(駆動を弱める)ように制御部46によって制御されている。
そして、本発明の送風機構60は、プラテンギャップPGが所定の間隔以上のときには、駆動が停止するように制御されていている。即ち、送風機構60は、プラテンギャップPGが広くなる程、通常状態よりもその駆動を弱めるように制御されており、所定間隔を超える場合には、駆動を停止させるように制御される。なお、ギャップ調整機構19の記録紙8とノズル開口33とのプラテンギャップPGは3段階以上に制御可能に構成されていても良い。例えば、3段階に制御される送風機構60は、通常状態とギャップ大状態との間にギャップ中状態に調整可能な場合には、通常状態では回転数を高め、ギャップ中状態では回転数を通常状態よりも弱め、ギャップ大状態(所定間隔以上)では回転を停止させても良い。
また、送風機構60は、図5中の実線で示すように、キャリッジ2が、非印字領域であるホームポジション(図1中に符号HPで示す)から記録紙8の印字領域(図1中に符号X1で示す)上を走査方向Xに往動移動する際には、ホームポジションHP側の送風機構60(以下、この送風機構を60aとする)を駆動するとともに、逆側のファン送風機構60(以下、この送風機構を60bとする)を停止させ、また、図5中の二点鎖線で示すように、キャリッジ2が、印字領域X1からホームポジションHPに向って走査方向Xに復動移動する際には、送風機構60bを駆動するとともに送風機構60aを停止させるように制御される。即ち、送風機構60a,60bは、印字領域X1上を往動移動させる際には、走査方向Xの後方側の送風機構を駆動させるとともに、前方側の送風機構を停止させるように制御される。
さらに、前述した送風機構60a,60bのカバー63には、制御部46からの駆動信号に基づいて、開口63´を開閉可能に変換する蓋材65(図5中に鎖線で示す)が設けられている。この蓋材65は、図示しないソレノイド駆動式スライド機構などによってスライド可能に構成され、例えば、プラテンギャップGPが通常状態の場合には、開状態に変換して開口63´を閉じ(覆い)、また、ギャップ大状態の場合には、開状態に変換して開口63´を開放させるように制御部46に制御されている。これにより、噴射されたインク滴の周辺に生じたサテライト滴がミストとなって飛散して、ファン64やこのファン64の軸芯に付着することを抑制でき、送風機構60a,60bの駆動が低下することを抑制できる。
次に、このように構成された送風機構60の駆動について説明する。プラテンギャップPGが通常状態で印字する場合には、まず、ホームポジションHPにおいては、送風機構60a,60bのカバー63の蓋材65が開口63´を閉じた閉状態となっており、送風機構60a,60bは停止した状態となっている。そして、キャリッジ2に取り付けられた記録ヘッド10がガイド軸3に沿って走査方向Xに往動移動をして印字領域X1上に至ると、カバー63の蓋材65がスライドして開状態に変換して、開口63´を開放した状態とするとともに、送風機構60a,60bのうち送風機構60bを停止させた状態で、送風機構60aを駆動させて記録紙8に向って送風する。その状態で、記録ヘッド10が、ノズル開口33からインク滴を吐出しながら印字領域X1上を移動してホームポジションHPとは反対側の終端まで到達すると、今度は、送風機構60a,60bのうち送風機構60aを停止させ、送風機構60bを駆動しながら、ホームポジションHPに向って走査方向Xに復動移動する。そして、記録ヘッド10がこのような往復動作を繰り返して、ホームポジションHPに移動して印字を終了すると、送風機構60a,60bはカバー63の蓋材65が開口63´を閉じた閉状態に変換して、送風機構60a,60bを停止する。
このように、プラテンギャップPGが通常状態の場合に送風機構60a,60bの駆動を制御することで、噴射されたインク滴の周辺に生じたサテライト滴がミストとなって装置内を飛散して、ノズルプレート31の表面に付着することを抑制できる。これにより、ノズル開口33周辺がこのミスト化したインク滴によって汚されて吐出不良を発生させることを抑制できる。また、噴射する液体として、例えば、ソルベント系のインク溶剤を使用した場合には、記録紙8上に着弾したインク滴から揮発する雰囲気が、送風機構60a,60bからの送風によって記録紙8と記録ヘッド10との間から排除され、記録ヘッド10の流路ユニット25を接着する接着剤が劣化することを抑制することができる。
また、プラテンギャップPGがギャップ大状態で印字する場合には、通常状態よりも送風機構60a,60bの駆動を弱くした状態で、通常状態と同様の動作の印字を行う。そして、プラテンギャップPGが所定間隔以上で印字する場合には、送風機構60a,60bのカバー63の蓋材65が開口63´を閉じた閉状態を維持するとともに、送風機構60a,60bの駆動を停止させた状態で、通常状態やギャップ大状態と同様の動作で印字を行う。これにより、ノズル開口33から吐出されて飛翔するインク滴が、記録紙8に着弾するまでに送風機構60からの送風によって着弾位置が曲がる、所謂飛翔曲がりを防止でき、所定の位置にインク滴を着弾させることができるとともに、ミスト化したインク滴や着弾したインク滴の蒸気が、記録ヘッド10に付着することを抑制できる。このように、本発明のプリンタ1は、ノズル開口33と記録紙8とのプラテンギャップPGに拘らずに、インク滴の吐出安定性を維持しつつ、着弾した記録紙8上から揮発するインク滴や飛散したミストが付着することによって生じる回路基板などの電子部品のショート等の故障を抑制でき、また、記録ヘッド10に用いられる接着剤の劣化を抑制することができる。
以上は、インクジェット式記録ヘッドを例に挙げて説明したが、本発明はインク以外の他の液体を吐出する液体吐出ヘッドにも適用することができる。例えば、液晶ディスプレー等のカラーフィルタを製造するディスプレー製造装置、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレーやFED(面発光ディスプレー)等の電極を形成する電極製造装置、バイオチップ(生物化学素子)を製造するチップ製造装置等にも適用することができる。
プリンタの斜視図である。 ギャップ調整機構を拡大した側面図である。 記録ヘッドの内部構造を説明する断面図である。 プリンタの電気的構成を説明するブロック図である。 送風機構の側面図である。 送風機構の平面図である。
符号の説明
1…プリンタ、8…記録紙、10…記録ヘッド、19…ギャップ調整機構、33…ノズル開口、60a,60b…送風機構、63…カバー、63´…開口、65…蓋材

Claims (3)

  1. ノズル開口から液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッド側に設けられた送風機構と、
    前記ノズル開口と被噴射媒体との相対的な間隔を制御する間隔制御部と、を有し、
    前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔に応じて、前記送風機構の駆動を制御し、
    前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、前記送風機構の駆動を停止することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が少なくとも2段階で制御され、
    前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が広い程、前記送風機構の駆動を弱くすることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記送風機構は、当該送風機構を囲い、前記被噴射媒体側に開口を有するカバーを備え、
    前記ノズル開口と前記被噴射媒体との間隔が所定の間隔以上のときには、前記カバーの開口を蓋材により閉じることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
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