JP5250825B2 - 車両用ドライブシャフト - Google Patents

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Description

本発明は、車両の動力伝達経路に設けられる動力伝達部材としての車両用ドライブシャフトに関するものである。
車両駆動用の動力源から駆動輪に至る動力伝達経路において、その動力源から出力された動力を駆動輪へ伝達するために設けられる回転軸としての車両用ドライブシャフトが知られている。例えば、特許文献1に記載されたドライブシャフトがそれである。この特許文献1に記載されたドライブシャフトは、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の前輪駆動車両において前輪用差動歯車装置と前輪との間に設けられた前輪駆動車軸であり、前輪用差動歯車装置から前輪へトルクを伝達するものである。また、これ以外にも、上記車両用ドライブシャフトには、例えば、全輪駆動車両において用いられる前輪駆動車軸、および例えばFR(フロントエンジン・リアドライブ)方式やMR(ミッドシップ・リアドライブ)方式あるいはRR(リアエンジン・リアドライブ)方式などの後輪駆動車両または全輪駆動車両において後輪用差動歯車装置と後輪との間に設けられる後輪駆動車軸などがある。
特開2004−9843号公報
ところで、上記従来の車両用ドライブシャフトを含む駆動系では、駆動系ねじり共振が発生することにより、振動や例えば車内こもり音等の騒音が増大するという問題がある。上記駆動系ねじり共振は、例えば、ロックアップクラッチ付トルクコンバータを備えた車両において、そのロックアップクラッチの係合が比較的低回転で行われたとき等において発生する。
そこで、未公知の技術であるが、例えば図15に示すような中間シャフト100を備えた車両用ドライブシャフトを用いることにより、駆動系の一部のねじり剛性を低下させてその駆動系の共振周波数を低下させることで上記ねじり共振を抑制させるということが考えられる。図16は図15のXVI−XVI視断面図であり、図17は図15のXVII−XVII視断面図である。図10乃至図12において、この中間シャフト100は、軸心方向の中央部に低ねじり剛性部102が設けられるとともに、両端部に第1スプライン軸部104および第2スプライン軸部106が設けられたコアシャフト部108と、一端部に上記第1スプライン軸部104に対して嵌着された第1スプライン穴部110が形成されるとともに、他端部に上記第2スプライン軸部106に対して周方向に所定の間隙を有して挿入された第2スプライン穴部112が形成されたスリーブシャフト部114とを備えている。上記所定の間隙は、中間シャフト100に伝達されるトルクが予め設定された所定値を越えて、第2スプライン穴部112に対する第2スプライン軸部106の相対ねじれ角度が所定角度θ1となったときに、それら第2スプライン穴部112および第2スプライン軸部106が周方向において当接するように設けられている。なお、上記予め設定された所定値は、例えば、ロックアップクラッチの係合を比較的低回転で行ったときの伝達トルク値として予め例えば実験等により求められる値である。
このように構成された中間シャフト100は、例えば伝達トルクが前記予め設定された所定値以下の比較的低いときには、低ねじり剛性部102を介してトルク伝達が行われる低ねじり剛性状態とされ、また、伝達トルクが前記予め設定された所定値を越える比較的高いときには、低ねじり剛性部102およびスリーブシャフト部114を介してトルク伝達が行われる高ねじり剛性状態とされる。したがって、このような中間シャフト100を有する車両用ドライブシャフトによれば、例えばロックアップクラッチの係合が比較的低回転で行われたときには、駆動系の一部のねじり剛性が低くされて駆動系の共振周波数が低下させられるので、本来発生する駆動系ねじり共振の発生を抑制することができる。また、例えば加速走行時など比較的高いトルクが伝達されるときには、ねじり剛性が高くされるので、車両用ドライブシャフトの耐久性や車両の操縦安定性が確保できる。つまり、一律にねじり剛性を低下させることによってドライブシャフトの耐久性や車両の操縦安定性が低下するという問題を解消しつつ、駆動系ねじり共振の発生を抑制することができる。
ところが、前記中間シャフト100を有する車両用ドライブシャフトにおいては、その中間シャフト100のねじり剛性の可変特性を決定する所定角度θ1を精度よく設定することが難しいという問題があった。すなわち、第2スプライン穴部112と第2スプライン軸部106との周方向の間隙を軸心まわりの例えば2〜5°程度の比較的小さな所定角度θ1とするために、第1スプライン穴部110のスプライン溝と第2スプライン穴部112のスプライン溝との軸心まわりの相対位相、および第1スプライン軸部104のスプライン歯と第2スプライン軸部106のスプライン歯との軸心まわりの相対位相を、それぞれ精度良く加工形成することが難しいという問題があった。
本発明は以上の事情を背景としてなされたものであり、その目的とするところは、構成部品を高精度且つ容易に加工形成することができ、しかも、耐久性や操縦安定性を確保しつつも駆動系ねじり共振の発生が抑制できる車両用ドライブシャフトを提供することにある。
かかる目的を達成するための請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(1)車両の動力伝達経路の一部を構成し、動力を駆動輪へ伝達するために設けられる車両用ドライブシャフトにおいて、(2)基端部が軸心方向の長手状に且つ互いに同心に相互に固定され、先端部に第1結合部および第1係合部がそれぞれ設けられたコアシャフト部およびスリーブシャフト部を有する第1軸部と、(3)該第1軸部と同心に設けられ、前記第1結合部に軸心まわりの相対回転不能に固定された第2結合部、および前記第1係合部との相対ねじれ角度が所定値以上となると該第1係合部に周方向に当接する第2係合部がそれぞれ設けられた第2軸部とを備え、(4)前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値を下回る場合には前記コアシャフト部を介してトルクを伝達し、前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値以上である場合には前記コアシャフト部に加えて前記スリーブシャフト部をそれぞれ介して前記トルクよりも大きいトルクを伝達する車両用ドライブシャフトであって、(5)前記第1結合部は、前記コアシャフト部の先端部に形成されたスプライン軸部であり、(6)前記第1係合部は、前記スリーブシャフト部の先端部において軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第1係合突起であり、(7)前記第2結合部は、前記第2軸部の一端面の中央部に穿設されたスプライン穴部であり、(8)前記第2係合部は、前記複数の第1係合突起との間に周方向の所定の間隙を形成するように、前記第2軸部の一端面から軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第2係合突起であり、(9)前記スプライン軸部の全体が、前記第1係合部の複数の第1係合突起の先端よりも、軸方向において前記第2軸部側に配置されていることにある。
請求項1にかかる発明の車両用ドライブシャフトによれば、車両の動力伝達経路の一部を構成し、動力を駆動輪へ伝達するために設けられる車両用ドライブシャフトであって、基端部が軸心方向の長手状に且つ互いに同心に相互に固定され、先端部に第1結合部および第1係合部がそれぞれ設けられたコアシャフト部およびスリーブシャフト部を有する第1軸部と、該第1軸部と同心に設けられ、前記第1結合部に軸心まわりの相対回転不能に固定された第2結合部、および前記第1係合部との相対ねじれ角度が所定値以上となると該第1係合部に周方向に当接する第2係合部がそれぞれ設けられた第2軸部とを備え、(4)前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値を下回る場合には前記コアシャフト部を介してトルクを伝達し、前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値以上である場合には前記コアシャフト部に加えて前記スリーブシャフト部をそれぞれ介して前記トルクよりも大きいトルクを伝達することから、第1結合部および第1係合部は、第1軸部の一端部において軸心方向の距離が近接して設けられ、また、第2結合部および第2係合部は、第2軸部の一端部において軸心方向の距離が近接して設けられているので、それら第1結合部、第1係合部、第2結合部、および第2係合部を高精度且つ容易に加工形成することができる。すなわち、上記第1結合部、第1係合部、第2結合部、および第2係合部の加工の際には、例えば、軸心方向の基準を加工部位付近に設定できる、或いは加工部材を掴み替えずに加工を施す所謂ワンチャック加工が可能となる等の利点があるため、高精度の加工を容易に施すことができる。したがって、車両用ドライブシャフトのねじり剛性の可変特性を決定する第1係合部と第2係合部との周方向の間隙を、予め設定された所定値に精度よく設定することできる。
そして、例えばロックアップクラッチの係合が比較的低回転で行われるとき等のように伝達トルクが比較的低いときには、コアシャフト部(第1結合部および第2結合部)を介してトルク伝達が行われる低ねじり剛性状態とされ、例えば加速走行時のように伝達トルクが比較的高いときには、コアシャフト部に加えてスリーブシャフト部(第1係合部および第2係合部)をそれぞれ介してトルク伝達が行われる高ねじり剛性状態とされるので、例えばロックアップクラッチの係合が比較的低回転で行われるときには、駆動系の一部のねじり剛性が低くされて駆動系の共振周波数が低下させられ、本来発生する駆動系ねじり共振の発生を抑制することができる。
そして、例えば加速走行時など比較的高いトルクが伝達されるときにはねじり剛性が高くされるので、車両用ドライブシャフトの耐久性や車両の操縦安定性が確保できる。
つまり、請求項1にかかる発明の車両用ドライブシャフトによれば、構成部品を高精度且つ容易に加工することができ、しかも、耐久性や操縦安定性を確保しつつも駆動系ねじり共振の発生が抑制できる。
また、請求項にかかる発明の車両用ドライブシャフトによれば、前記第1結合部は、前記コアシャフト部の先端部に形成されたスプライン軸部であり、前記第1係合部は、前記スリーブシャフト部の先端部において軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第1係合突起であり、前記第2結合部は、前記第2軸部の一端面の中央部に穿設されたスプライン穴部であり、前記第2係合部は、前記複数の第1係合突起との間に周方向の所定の間隙を形成するように、前記第2軸部の一端面から軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第2係合突起であり、前記スプライン軸部の全体が、前記第1係合部の複数の第1係合突起の先端よりも、軸方向において前記第2軸部側に配置されている。このことから、第1係合突起は、例えば、スリーブシャフト部の先端面が軸心方向の基準とされ、その先端面に対して軸心まわりの所定の間隔で溝削り加工が為されて形成されたものであり、スプライン軸部は、例えば、上記軸心方向の基準としてのスリーブシャフト部の先端面から所定長さだけ軸心方向へ突き出されたコアシャフト部に対して歯切り加工が為されて形成されたものであり、また、第2係合突起は、例えば、一端面を底面とする有底円筒状に形成された第2軸部の一端部においてその一端面が軸心方向の基準とされ、その一端面の外周側から軸心方向へ突き出した円筒状部分に対して軸心まわりの所定の間隔で溝削り加工が為されて形成されたものであり、スプライン穴部は、例えば、上記一端面の中央部に穿設された下穴に対して内径歯切り加工や型の押し込み等が為されて形成されたものであるので、第1軸部において第1係合突起とスプライン軸部とを加工する際、および第2軸部において第2係合突起とスプライン穴部とを加工する際に、例えば、加工部材を掴み替えずに加工する所謂ワンチャック加工が可能となる、或いは軸心方向の基準を加工部位付近に設定することができる等のメリットがあるため、高精度の加工を容易に施すことができる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明の一実施例の車両用ドライブシャフト(車両用動力伝達部材)10を備える車両の駆動装置12の概略構成およびその車両に設けられた制御系統の要部を示す図である。図1において、駆動装置12は、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)車両用のものであり、駆動用の動力源としてエンジン14を備えている。例えばガソリンエンジンやディーセルエンジン等の内燃機関で構成されているエンジン14から出力された動力は、よく知られたトルクコンバータ16および自動変速機18をそれぞれ介して差動歯車装置22に伝達され、その差動歯車装置22から一対の車両用ドライブシャフト10を介して一対の駆動輪24へそれぞれ分配されるようになっている。すなわち、本実施例の車両用ドライブシャフト10は、エンジン14から駆動輪24に至る車両の動力伝達経路の一部を構成し、エンジン14から差動歯車装置22に伝達された動力を駆動輪24へ伝達するために設けられたものである。
ここで、上記トルクコンバータ16は、エンジン14の出力軸としての図示しないクランクシャフトに連結され、エンジン14から回転駆動されることによってトルクコンバータ16内の作動油の流動による流体流を発生させるポンプ翼車25と、自動変速機18の入力軸に連結され、ポンプ翼車25からの流体流を受けて回転駆動されるタービン翼車26と、そのタービン翼車26からポンプ翼車25への流体流中に配設されたステータ翼車27とを備えており、トルクを増幅しつつ作動油を介して動力伝達を行うようになっている。また、それ等のポンプ翼車25とタービン翼車26との間には、油圧制御回路28から供給される油圧によって係合または解放されるロックアップクラッチ29が設けられている。このようなトルクコンバータ16では、ロックアップクラッチ29が完全係合状態とされることによってポンプ翼車25およびタービン翼車26が機械的に直結状態とされ、エンジン14のクランクシャフトと自動変速機18の入力軸とが一体的に回転されるようになっており、これにより、作動油を介して動力伝達を行う場合に比較して、トルク増幅効果が得られないものの動力伝達効率が良くなる。また、ポンプ翼車25には、自動変速機18の変速制御やロックアップクラッチ29の係合解放制御などに用いられる油圧を油圧制御回路28に供給するための機械式のオイルポンプ30の回転部材が連結されている。
電子制御装置31は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェイス等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されている。この電子制御装置31には、例えば、スロットルセンサ32からのスロットル弁開度θTHを示す信号、および車速センサ33からの車速Vを示す信号などが供給されるようになっており、RAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、エンジン14の出力制御、自動変速機18の変速制御、またはトルクコンバータ16のロックアップクラッチ29の係合解放制御などを行うようになっている。上記ロックアップクラッチ29の係合解放制御は、例えば、図2に示すような車速軸とスロットル弁開度軸との二次元座標内において設定されたロックアップクラッチ29の作動領域すなわち解放領域および係合領域から構成される予め記憶された関係(マップ、ロックアップ領域線図)から、実際のスロットル弁開度θTHおよび車速Vに基づいてロックアップクラッチ29の作動領域を決定し、その決定された作動領域に基づいてロックアップクラッチ29の作動状態を切り換えるためのロックアップ制御指令信号Sを油圧制御回路28に出力することにより行われる。油圧制御回路28は、上記ロックアップ制御指令信号Sに従ってロックアップクラッチ29の作動状態が切り換わるように、例えば内部に有する電磁弁等を作動させてロックアップクラッチ29へ供給される油圧を制御するようになっている。
図1に戻って、一対の車両用ドライブシャフト10は、一端部が差動歯車装置22の出力部材に連結された第1連結シャフト(インボード側シャフト部材)34と、一端部がその第1連結シャフト34の他端部に自在継手36を介して連結された中間シャフト38と、一端部がその中間シャフト38に自在継手40を介して連結された第2連結シャフト(アウトボード側シャフト部材)42とをそれぞれ含んで構成されている。図1の左側の車両用ドライブシャフト10が備える中間シャフト38と図1の右側の車両用ドライブシャフト10が備える中間シャフト38とは、軸心方向の長さが異なるだけであり、その他は同じ構造を有するものである。以下では、図1の左側のドライブシャフト10が備える中間シャフト38に関して説明する。
図3は、図1の左側の中間シャフト38を拡大して示すIII矢視部拡大図である。また、図4は、図3のIV−IV矢視部を示す断面図である。図3および図4において、中間シャフト38は、トルク伝達方向に軸心Cを有して互いに同心に設けられるとともに一端部同士が相互に連結された第1軸部44および第2軸部46の結合体である。
図5は、図4のV−V矢視部の第1軸部44のみを示す断面図であり、図6は、第1軸部44の一端部を外形のままで、他端部を図5のVI−VI矢視部に対応する箇所で切り欠いて示す一部断面図である。図5および図6において、第1軸部44は、軸心C方向の中間付近に相互に一体に固定された基端部を有するとともに、その基端部から先端部側において軸心C方向の長手状に且つ互いに同心に設けられた中空円筒状のスリーブシャフト部48および円柱状のコアシャフト部50を備えた軸状部材である。
上記スリーブシャフト部48は、先端部において軸心Cまわりの所定の間隔で軸心C方向へ突き出す複数の第1係合突起52を備えている。本実施例では、これら複数の第1係合突起52は、軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で設けられるとともに、その周方向長さが図5に示すように軸心Cを中心とする所定角度θの範囲を占める長さとなるように形成されている。
上記コアシャフト部50は、スリーブシャフト部48(第1係合突起52)の先端面から所定長さだけ軸心C方向へ突き出す先端部に形成されたスプライン軸部54を備えている。本実施例では、このスプライン軸部54は、軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で角型スプライン歯が複数設けられた角型スプライン軸を有し、それら複数のスプライン溝と前記複数の第1係合突起52との軸心Cまわりの相対位相が一致するように形成されている。
本実施例では、コアシャフト部48およびスリーブシャフト部50を含めた第1軸部44の全体が同じ材質の部材により一体的に形成されている。このような第1軸部44は、例えば、マシニングセンタ(入力された指令(プログラム)に従って、複数種類の工具を自動的に交換しながら多種の加工を行う数値制御工作機械)等により、先ず、軸状素材の一端部が工作機械に固定(チャック)された状態で、その他端部の端面に対して軸心C方向への切削加工が施されることで、有底環状溝55が形成されるとともに、コアシャフト部50がスリーブシャフト部48の先端面53から所定長さだけ軸心C方向へ突き出して形成され、次いで、スリーブシャフト部48の先端面53が軸心C方向の基準とされ、その先端面53に対して軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で溝削り加工が施されて第1係合突起52が形成され、次いで、先端面53から軸心C方向へ突き出すコアシャフト部50の先端部に対して歯切り加工が施されてスプライン軸部54が形成されることによって、製作される。
図7は、図4のVII−VII矢視部の第2軸部46のみを示す断面図であり、図8は、第2軸部46の一端部を外形のままで、他端部を図7のVIII−VIII矢視部に対応する箇所で切り欠いて示す一部断面図である。図7および図8において、第2軸部46は、一端部において、端面56の中央部に穿設されたスプライン穴部58と、端面56から軸心Cまわりの所定の間隔で軸心C方向へ突き出す複数の第2係合突起60とを備えた軸状部材である。
上記スプライン穴部58は、本実施例では、軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で角型スプライン溝が複数設けられた角型スプライン穴を有するものである。そして、図4に示すように、スプライン穴部58は、スプライン軸部54に軸心Cまわりの相対回転不能に嵌め着けられて固定されている。
上記複数の第2係合突起60は、本実施例では、軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で設けられるとともに、その周方向長さが図7に示すように軸心Cを中心とする所定角度θの範囲を占める長さとなるように形成されており、前記スプライン穴部58の複数の角型スプライン溝との軸心Cまわりの相対位相が一致するように形成されている。
本実施例では、複数の第2係合突起60を含めた第2軸部46の全体が同じ材質の部材により一体的に形成されている。このような第2軸部46は、例えば、マシニングセンタ等により、先ず、軸状素材の一端部が工作機械に固定(チャック)された状態で、その他端部の端面に対して切削加工が施されることで、その他端部が端面56を底面とする有底円筒状に形成され、次いで、端面56の中央部に穿設された下穴に対して例えば内径歯切り加工や型の押し込み等が施されてスプライン穴部58が形成され、次いで、端面56の外周側から軸心C方向へ突き出す円筒状部分に対して軸心Cまわりの例えば60°の等角度間隔で溝削り加工が施されて第2係合突起60が形成されることによって、製作される。
そして、図3の中間シャフト38のIX−IX矢視部断面図である図9に示すように、複数の第2係合突起部60と複数の第1係合突起52との間には、周方向の所定の間隙ψが形成されており、第2係合突起部60と第1係合突起部52との相対ねじれ許容角度(相対ねじれ角度)が所定値すなわち上記間隙ψ以上となると、第2係合突起部60が第1係合突起部52に対して周方向に当接するようになっている。上記間隙ψは、所定角度θおよびθにより式(1)のように表される。なお、上記間隙ψは、中間シャフト38の伝達トルクTが例えば200[N・m]に設定された所定トルクT1となるときの第1係合突起52と第2係合突起60との相対ねじれ許容角度として予め実験的に求められた値であり、本実施例では、例えば4°程度に設定される。
θ = θ + 2×ψ ・・・式(1)
このように構成された中間シャフト38を備えた車両用ドライブシャフト10では、伝達トルクTが所定トルクT1(後述の図10参照)以下の比較的低いときには、第1係合突起52と第2係合突起部60とが相互に当接しないので、専らコアシャフト部50のみを介してトルク伝達が行われる低ねじり剛性状態とされ、また、伝達トルクTが前記所定トルクT1を越える比較的高いときには、第1係合突起52と第2係合突起部60とが相互に当接させられるので、コアシャフト部50に加えてスリーブシャフト部48を介してトルク伝達が行われる高ねじり剛性状態とされる。すなわち、第1係合突起52と第2係合突起60との相対ねじれ許容角度が間隙(所定値)ψを下回る場合には、スプライン軸部54およびスプライン穴部58から成る嵌合部116のみを介してトルクが伝達され、第1係合突起52と第2係合突起60との相対ねじれ許容角度が間隙(所定値)ψ以上である場合には、上記嵌合部116に加えて、第1係合突起52および第2係合突起60から成る嵌合部118をそれぞれ介して前記トルクよりも大きいトルクが伝達されるようになっている。
なお、本実施例において、第1係合突起52は、本発明における第1係合部に相当し、スプライン軸部54は、本発明における第1結合部に相当する。また、第2係合突起60は、本発明における第2係合部に相当し、スプライン穴部58は、本発明における第2結合部に相当する。
図10は、車両用ドライブシャフト10のねじりに関する特性を示す図であって、車両用ドライブシャフト10の伝達トルクTと、コアシャフト部50の基端部に対するそのコアシャフト部50の先端部のねじり角θTとの関係を示す図である。なお、上記ねじり角θTは、前記第1係合突起部52と第2係合突起部60との相対ねじり許容角度に対応している。図10に示すように、上述のように構成される車両用ドライブシャフト10では、伝達トルクTが例えば200[N・m]に設定された所定トルクT1を下回りコアシャフト部50だけを介してトルクを伝達する場合は、伝達トルクTが所定トルクT1を越えてコアシャフト部50およびスリーブシャフト部48を介してトルクを伝達する場合に比較して、ねじり剛性が50%低減されて伝達トルクTの増加量に対するねじり角θTの増加量が小さくされるようになっている。上記所定トルクT1は、予め実験的に求められる値である。本実施例では、例えば、シミュレーションまたは実走行試験などにより種々の走行パターンを実施した際に、所定のギヤ段における図2に示す所定速度V1から所定速度V2までのロックアップクラッチ29の係合領域内の低速度域Aにおいて、ロックアップクラッチ29の係合時の最大トルクが所定トルクT1となるように設定される。ここで、図2に示すように、低速度域Aにおいて伝達トルクTが最大となるスロットル弁開度θTH、すなわちロックアップクラッチ29の作動状態が係合状態から解放状態へ切り替わる直前の所定スロットル弁開度θTH1は、上記所定トルクT1に相当するスロットル弁開度θTHとなっている。これにより、中間シャフト38では、例えば加速走行されるとき等のねじり剛性に比較して、ロックアップクラッチ29が低速度域Aにおいて係合されるときのねじり剛性が低くされるようになっている。具体的には、本実施例の中間シャフト38では、低速度域Aでのロックアップクラッチ係合時に車両用ドライブシャフト10に作用する伝達トルクTが最も大きいときのねじり剛性が、例えば加速走行時などに高負荷がかかることによって、ねじり角θTが伝達トルクTが前記200[N・m]に設定された所定伝達トルクT1に到達したときの所定ねじり角θT1(=ψ)以上となる比較的大きなトルクが伝達されるときのねじり剛性よりも低くされるようになっている。
因みに、図10において2点鎖線で示すように、伝達トルクTに応じてねじり剛性が変化しない従来例のドライブシャフト70では、ロックアップクラッチ29が低速度域Aにおいて係合されるときのねじり剛性と、例えば加速走行時などに高負荷がかかることで比較的大きなトルクが伝達されるときのねじり剛性とが同じになる。そのため、従来例のドライブシャフト70において、ねじり剛性は、一般的に、ドライブシャフトの耐久性や車両の操作安定性を確保するために高負荷がかかるときに合わせて設計される。因みに、図10において点線で示すように、上記従来例に比較して剛性を落とした一例のドライブシャフトでは、高負荷がかかった場合のドライブシャフトの耐久性や車両の操作安定性が確保できない。
以下においては、本実施例の車両用ドライブシャフト10を備える車両の駆動系の振動特性について説明する。
先ず、図10に示す従来例のドライブシャフト70を備える車両のねじり振動に関して考察する。図11は、車両の駆動装置12のねじり振動系をマス(質量)とダンパとで表した等価4自由度モデルを示す図である。図11において、マスM1は、エンジン14のクランクシャフトおよびトルクコンバータ16の1次側(トルクコンバータ16の入力軸およびポンプ翼車25)を含み、慣性モーメントI1を有している。また、マスM2は、トルクコンバータ16の2次側(トルクコンバータ16の出力軸およびタービン翼車26)、自動変速機18、および差動歯車装置22を含み、慣性モーメントI2を有している。また、マスM3は、駆動輪24を含み、慣性モーメントI3を有している。また、マスM4は、サスペンションおよび車体を含み、慣性モーメントI4を有している。また、マスM1とマスM2との間は、ねじり剛性Kθ1を有するトルクコンバータ16のロックアップダンパ72により連結されている。また、マスM2とマスM3との間は、ねじり剛性Kθ2を有する前記従来例のドライブシャフト70により連結されている。また、マスM3とマスM4との間は、ねじり剛性Kθ3を有する駆動輪24のタイヤ74により連結されている。
図11の等価4自由度モデルの運動方程式を様々な車両に適用して計算する、すなわち例えば図11に示す等価4自由度モデルのねじり振動の挙動を電子計算機によってシミュレーションすることにより、低回転領域すなわち例えば1000乃至1500[rpm]程度のエンジン回転速度領域のねじり振動に最も影響を与えているのは、ねじり共振2次モードであることがわかる。図12は、そのねじり共振2次モード(振動モード)を示すものであり、マスM1乃至M3のねじれの指標(各マス相互の相対的な振幅または角度)を矢印a、b、cの大きさで示した図である。なお、図12において、マスM4はほとんど動いていない。図12に示すように、このねじり共振2次モードにおいてねじれ(相対的な振幅)が最も大きいのはマスM2であり、この駆動モードで効果的に共振を低減させるには、車両用ドライブシャフト70のねじり剛性Kθ2を低下させるということが考えられる。
図13は、本実施例の車両用ドライブシャフト10を備えた車両の振動系全体の振動特性の一部を示す図であって、エンジン14のエンジン回転速度Nと振動伝達レベルLVとの関係を示す図である。図13において、点線は、伝達トルクTが所定トルクT1を越えるときのエンジン回転速度Nと振動伝達レベルLVとの関係を示すものであって、また、前記従来例のドライブシャフト70を備えた車両の振動系におけるエンジン回転速度Nと振動伝達レベルLVとの関係を示すものでもある。なお、本実施例の車両用ドライブシャフト10において伝達トルクTが所定トルクT1を越えるときのねじり剛性は、前記従来のドライブシャフト70と同じ値である。そして、実線は、伝達トルクTが所定トルクT1以下であるときのエンジン回転速度Nと振動伝達レベルLVとの関係を示すものである。図13に示すように、実線は、点線に比較して共振点が低下すなわち低回転方向へ移動されている。すなわち、本実施例の車両用ドライブシャフト10では、伝達トルクTが所定トルクT1以下である低速度域Aでのロックアップクラッチ29の係合時には、伝達トルクTが所定トルクT1を越える例えば加速走行時などの高負荷がかかるときに比較して、ねじり剛性が低くされることにより共振周波数が低下されている。これにより、本実施例の車両用ドライブシャフト10では、伝達トルクTが所定トルクT1以下となる低速度域Aでのロックアップクラッチ29の係合時において、前記従来例のドライブシャフト70を備えた車両に比較して、エンジン回転速度Nが例えば1500[rpm]と同じ値であっても、振動伝達レベルLVが所定振動伝達レベルLV1から所定振動伝達レベルLV2へ低下される。さらに、本実施例の車両用ドライブシャフト10では、伝達トルクTが所定トルクT1以下となる低速度域Aでのロックアップクラッチ29の係合時において、前記従来例のドライブシャフト70を備えた車両に比較して、エンジン回転速度Nが1500[rpm]より低い所定値N1であっても、振動伝達レベルLVが同じ値すなわち所定振動伝達レベルLV1に抑制される。
上述のように、本実施例の車両用ドライブシャフト10によれば、車両の動力伝達経路の一部を構成し、動力を駆動輪24へ伝達するために設けられる車両用ドライブシャフト10であって、一端部において軸心C方向の長手状に且つ互いに同心に設けられたコアシャフト部50およびスリーブシャフト部48の先端部に、スプライン軸部54および第1係合突起52がそれぞれ設けられた第1軸部44と、その第1軸部44と同心に設けられ、スプライン軸部54に軸心Cまわりの相対回転不能に固定されたスプライン穴部58、および第1係合突起52との相対ねじれ許容角度が所定値すなわち間隙ψ以上となるとその第1係合突起52に周方向に当接する第2係合突起60が一端部にそれぞれ設けられた第2軸部46とを備え、第1係合突起52と第2係合突起60との相対ねじれ許容角度が間隙ψを下回る場合にはコアシャフト部50のみを介してトルクを伝達し、それら第1係合突起52と第2係合突起60との相対ねじれ許容角度が間隙ψ以上である場合にはコアシャフト部50に加えてスリーブシャフト部48をそれぞれ介して前記トルクよりも大きいトルクを伝達するように構成されていることから、スプライン軸部54および第1係合突起52は、第1軸部44の一端部において軸心C方向の距離が近接して設けられ、また、スプライン穴部58および第2係合突起60は、第2軸部46の一端部において軸心C方向の距離が近接して設けられているので、それらスプライン軸部54、第1係合突起52、スプライン穴部58、および第2係合突起60を高精度且つ容易に加工形成することができる。すなわち、上記スプライン軸部54、第1係合突起52、スプライン穴部58、および第2係合突起60の加工の際には、例えば、軸心C方向の基準を加工部位付近に設定できる、或いは加工部材を掴み替えずに加工を施す所謂ワンチャック加工が可能となる等の利点があるため、高精度の加工を容易に施すことができる。したがって、車両用ドライブシャフト10のねじり剛性の可変特性を決定する第1係合突起52と第2係合突起60との周方向の間隙ψを、予め設定された所定値に精度よく設定することできる。
そして、例えばロックアップクラッチ29の係合が低速度域Aで行われるとき等のように伝達トルクTが比較的低いときには、コアシャフト部50(スプライン軸部54およびスプライン穴部58)を介してトルク伝達が行われる低ねじり剛性状態とされ、例えば加速走行時のように伝達トルクTが比較的高いときには、コアシャフト部50に加えてスリーブシャフト部48(第1係合突起52および第2係合突起60)をそれぞれ介してトルク伝達が行われる高ねじり剛性状態とされるので、例えばロックアップクラッチ29の係合が低速度域Aで行われるときには、駆動系の一部のねじり剛性が低くされて駆動系の共振周波数が低下させられることにより、本来発生する駆動系ねじり共振の発生を抑制することができる。
そして、例えば加速走行時など比較的高いトルクが伝達されるときにはねじり剛性が高くされるので、車両用ドライブシャフト10の耐久性や車両の操縦安定性が確保できる。
つまり、本実施例の車両用ドライブシャフト10によれば、構成部品を高精度且つ容易に加工することができ、しかも、耐久性や操縦安定性を確保しつつも駆動系ねじり共振の発生が抑制できる。
また、本実施例の車両用ドライブシャフト10によれば、スプライン軸部54は、スリーブシャフト部48の先端面53から所定長さ突き出したコアシャフト部50の先端部に形成された角型スプライン軸であり、第1係合突起52は、スリーブシャフト部48の先端部において軸心Cまわりの所定の間隔で軸心C方向へ複数突き出す突起であり、スプライン穴部58は、第2軸部46の端面56の中央部に穿設されたスプライン穴を有するものであり、第2係合突起60は、複数の第1係合突起との間に周方向の所定の間隙ψを形成するように、第2軸部46の端面56から軸心Cまわりの所定の間隔で軸心C方向へ突き出す複数の突起である。このことから、第1係合突起52は、例えば、スリーブシャフト部48の先端面53が軸心C方向の基準とされ、その先端面53に対して軸心Cまわりの所定の間隔で溝削り加工が為されて形成されたものであり、スプライン軸部54は、例えば、軸心C方向の基準としてのスリーブシャフト部の先端面53から所定長さだけ軸心C方向へ突き出されたコアシャフト部50に対して歯切り加工が為されて形成されたものであり、また、第2係合突起60は、例えば、端面56が底面とされて有底円筒状に形成された第2軸部46の一端部においてその端面56が軸心C方向の基準とされ、その端面56の外周側から軸心C方向へ突き出した円筒状部分に対して軸心Cまわりの60°間隔で溝削り加工が為されて形成されたものであり、スプライン穴部58は、例えば、端面56の中央部に穿設された下穴に対して内径歯切り加工や型の押し込み等が為されて形成されたものであるので、第1軸部44において第1係合突起52とスプライン軸部54とを加工する際、および第2軸部46において第2係合突起60とスプライン穴部58とを加工する際に、例えば、加工部材の掴み替えを行わずに加工する所謂ワンチャック加工が可能となる、或いは軸心C方向の基準を加工部位付近に設定することができる等のメリットがあるため、高精度の加工を容易に施すことができる。
次に、本発明の他の実施例について説明する。なお、以下の実施例の説明において、前述の実施例と重複する部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図14は、本発明の他の実施例の車両用ドライブシャフト10の第1軸部80を示す断面図であり、前述の実施例における図6に相当する図である。本実施例の第1軸部80は、小径のコアシャフト部50とそのコアシャフト部50よりも大径の基端部82とが一端部に形成された2段の段付軸状部84と、一端部が基端部82の外周面に嵌め入れられるとともに例えば溶接等により段付軸状部材84に対して固定された管状のスリーブシャフト部48とを備えている。
この第1軸部80は、前述の実施例の第1軸部44に比較して、形状は略同じであるが、その製作過程が異なる。すなわち、本実施例の第1軸部80は、先ず、例えば旋盤等により一端部が2段の段付軸状に形成された段付軸状部材84に対して、管状のスリーブシャフト部材48の一端部が嵌め入れられて例えば溶接等により固定されることにより、軸心C方向の中間付近に相互に固定された基端部を有するとともに、その基端部から先端部側において軸心C方向の長手状に且つ互いに同心に設けられた中空円筒状のスリーブシャフト部48および円柱状のコアシャフト部50を備えた軸状部材が形成され、次いで、この軸状部材に対して、前述の実施例と同様の加工が施されて第1係合突起52およびスプライン軸部54が形成されることによって、製作される。
上述のように、本実施例の車両用ドライブシャフト10によれば、前述の実施例の第1軸部44と同様の形状を有し、スプライン軸部54および第1係合突起52が一端部に軸心C方向に近接して設けられた第1軸部80を備えているので、前述の実施例と同様の効果が得られる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例において、車両用ドライブシャフト10は、FF方式の前輪駆動車両において前輪用差動歯車装置と前輪との間に設けられた前輪駆動車軸であったが、これに限らず、例えば、全輪駆動車両において用いられる前輪駆動車軸、および、例えばFR方式やMR方式あるいはRR方式などの後輪駆動車両または全輪駆動車両において、後輪用差動歯車装置と後輪との間に設けられる後輪駆動車軸などであってもよい。
また、前述の実施例において、第1軸部44は、インボード側すなわち差動歯車装置22に連結される側に備えられ、また、第2軸部46は、アウトボード側すなわち駆動輪24に連結される側に備えられていたが、相互に逆側に設けられてもよい。
また、前述の実施例においては、第1軸部44にスプライン軸部54が設けられ、第2軸部46にスプライン穴部58が設けられていたが、第1軸部44にスプライン穴部58が設けられ、第2軸部46にスプライン軸部54が設けられてもよい。
また、前述の実施例において、スプライン軸部54およびスプライン穴部58は、角型スプラインにより構成されていたが、これに限らず、例えば、インボリュートスプライン等により構成されていてもよい。また、スプラインに限らず、例えばセレーション或いはキーおよびキー溝などにより構成されてもよい。要するに、第1軸部44と第2軸部46とを軸心Cまわりの相対回転不能に結合するものであればよい。
また、前述の実施例においては、スプライン軸部54の複数のスプライン溝と複数の第1係合突起52との軸心Cまわりの相対位相が一致するように形成されていたが、軸心Cまわりの相対位相が一致していなくてもよい。そして、スプライン軸部54の複数のスプライン溝と複数の第1係合突起52とが軸心Cまわりの所定の間隔で6個ずつ設けられていたが、同じ数ずつ設けられなくてもよい。要するに、第1軸部44と第2軸部46とが結合された状態において、第1係合突起52と第2係合突起60とが周方向に所定の間隙ψを有する状態であればよい。
また、前述の実施例において、第1軸部44のスリーブシャフト部48とコアシャフト部50との間、すなわちスリーブシャフト部48の内周面とコアシャフト部50の外周面との間には、有底環状溝55が設けられていたが、この有底環状溝55が必ずしも設けられる必要はない。要するに、スリーブシャフト部48およびコアシャフト部50の基端部から先端側が、それぞれ相対的に所定値だけねじれるように構成されていればよい。
また、前述の実施例において、第1軸部44および第2軸部における第1係合突起52、スプライン軸部54、第2係合突起60、およびスプライン穴部58は、マシニングセンタにて所謂ワンチャック加工により加工形成されたものであったが、上記ワンチャック加工により加工されなくても、第1係合突起52およびスプライン軸部54が軸心C方向において近接しており、また、第2係合突起60およびスプライン穴部58が軸心C方向において近接しているので、高精度且つ容易に加工できるという一応の効果が得られる。そして、上記マシニングセンタに限らず、例えば、フライス盤や立て削り盤、ホブ盤、キー溝盤、或いはブローチ盤などによる切削加工で形成されてもよい。また、上記切削加工に限らず、例えば転造加工等により形成されてもよい等、種々の態様が可能である。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
本発明の一実施例の車両用ドライブシャフトを備える車両の駆動装置の概略構成およびその車両に設けられた制御系統の要部を示す図である。 車速軸とスロットル弁開度軸との二次元座標内において設定された、図1に示すトルクコンバータのロックアップクラッチの作動領域に関する予め記憶された関係を示す図である。 図1の車両用ドライブシャフトの中間シャフトすなわちIII矢視部を拡大して示す図である。 図3の中間シャフトのIV−IV矢視部を示す断面図である。 図4のV−V矢視部の第1軸部のみを示す断面図である。 図3に示す第1軸部の一端部を外形のままで、他端部を図5のVI−VI矢視部に対応する箇所で切り欠いて示す一部断面図である。 図4のVII−VII矢視部の第2軸部のみを示す断面図である。 図3に示す第2軸部の一端部を外形のままで、他端部を図7のVIII−VIII矢視部に対応する箇所で切り欠いて示す一部断面図である。 図3の中間シャフトのIX−IX矢視部を示す第1軸部と第2軸部との係合部を示す断面図である 図1の車両用ドライブシャフトのねじりに関する特性を示す図であって、車両用ドライブシャフトの伝達トルクとコアシャフトのねじり角との関係を示す図である。 図1に示す車両の駆動装置のねじり振動系をマスとダンパとで簡素化して表した等価4自由度モデルを示す図である。 図11に示す等価4自由度モデルの運動方程式の計算結果として、ねじれの指標すなわち各マスの相互の相対的な振幅を示した図である。 図1の車両用ドライブシャフトを備えた車両の振動系全体の振動特性を示す、エンジン回転速度と振動伝達レベルとの関係のうちのねじり共振2次モードに関連する部分を示す図である。 本発明の他の実施例の車両用ドライブシャフトが備える第1軸部を示す一部断面図である。 従来のものに対してねじり共振を抑制するために改良された未公知の車両用ドライブシャフトの中間シャフトの一部を示す断面図である。 図15のドライブシャフトのXVI-XVI矢視部を示す断面図である。 図15のドライブシャフトのXVII-XVII矢視部を示す断面図である。
符号の説明
10:車両用ドライブシャフト
24:駆動輪
44:第1軸部
46:第2軸部
48:スリーブシャフト部
50:コアシャフト部
52:第1係合突起(第1係合部)
54:スプライン軸部(第1結合部)
56:一端面
58:スプライン穴部(第2結合部)
60:第2係合突起(第2係合部)
C:軸心
ψ:間隙

Claims (1)

  1. 車両の動力伝達経路の一部を構成し、動力を駆動輪へ伝達するために設けられる車両用ドライブシャフトにおいて
    基端部が軸心方向の長手状に且つ互いに同心に相互に固定され、先端部に第1結合部および第1係合部がそれぞれ設けられたコアシャフト部およびスリーブシャフト部を有する第1軸部と、
    該第1軸部と同心に設けられ、前記第1結合部に軸心まわりの相対回転不能に固定された第2結合部、および前記第1係合部との相対ねじれ角度が所定値以上となると該第1係合部に周方向に当接する第2係合部がそれぞれ設けられた第2軸部とを備え、
    前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値を下回る場合には前記コアシャフト部を介してトルクを伝達し、前記第1係合部と第2係合部との相対ねじれ角度が所定値以上である場合には前記コアシャフト部に加えて前記スリーブシャフト部をそれぞれ介して前記トルクよりも大きいトルクを伝達する車両用ドライブシャフトであって、
    前記第1結合部は、前記コアシャフト部の先端部に形成されたスプライン軸部であり、
    前記第1係合部は、前記スリーブシャフト部の先端部において軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第1係合突起であり、
    前記第2結合部は、前記第2軸部の一端面の中央部に穿設されたスプライン穴部であり、
    前記第2係合部は、前記複数の第1係合突起との間に周方向の所定の間隙を形成するように、前記第2軸部の一端面から軸心まわりの所定の間隔で軸心方向へ突き出す複数の第2係合突起であり、
    前記スプライン軸部の全体が、前記第1係合部の複数の第1係合突起の先端よりも、軸方向において前記第2軸部側に配置されていることを特徴とする車両用ドライブシャフト。
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