JP5248461B2 - 蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、蓄熱槽と室外機と複数の室内機とを有する蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムに関する。
従来より、1組の室外機と、この室外機に対応する複数の室内機とを有する空気調和機に、熱を蓄える蓄熱槽を組み合わせた蓄熱式空気調和機が知られている。
この蓄熱式空気調和機は、夜間に、室外機の運転により熱を生成し、この生成された熱を蓄熱槽に蓄える冷房または暖房蓄熱運転と、昼間に、蓄熱槽に蓄えられた熱を室内機に供給して居室の冷房または暖房を行なう蓄熱利用冷房または暖房運転とを有する。
このような運転を有する蓄熱式空気調和機によれば、例えばオフィスビルの場合、電力消費の少ない夜間に蓄熱し、その熱を、電力を多く使用する昼間に放出することができるので、ピークカットやピークシフトが可能になる。さらに、冷房または暖房蓄熱運転には、昼間の電力料金より安価な夜間電力が利用されるので、電力コストを低減することができる。
1系統の蓄熱式空気調和機においては、室外機と室内機とを接続する冷媒配管の長さ、室外機と室内機の高低差、室内機の数および処理可能な空調負荷に限界がある。そこで、比較的大規模な建物においては、蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムが配置される。この空調システムにおいては、通常、運用管理を容易にするため、建物の階、区画、用途など応じて複数の系統が設定され、その設定された系統に属する居室にその系統の室内機が設けられる。
下記特許文献1には、屋外に設置される熱源ユニットと、熱源ユニットに対応し、屋内に設置される利用ユニットと、熱源ユニットと利用ユニットにそれぞれ接続され、水または氷を溜める蓄熱槽とを有する氷蓄熱式空気調和装置が記載されている。この特許文献1においては、蓄熱槽内にフロートスイッチを設置して、このスイッチにより検出される水位により蓄熱槽の蓄熱量が検出されることが記載されている。また、この特許文献1においては、蓄熱槽に対する冷媒の入口及び出口温度を検出し、これらの温度と冷媒流量とに基づいて、蓄熱槽の蓄熱量が演算されることが記載されている。
特開2006−194478号公報
従来の空調システムにおいては、上述のように、建物の階、区画、用途などに応じて複数の系統が設定される。そうすると、通常、系統ごとに対象となる空調負荷が異なるので、蓄熱利用冷房または暖房運転時における各蓄熱槽の蓄熱量にバラつきが生じてしまう。この蓄熱量のバラつきが継続すると以下のような問題が生じる。
すなわち、ある系統においては、蓄熱槽の蓄熱量が無くなったために圧縮機による冷房または暖房運転への切り替えが行なわれるのに対し、他の系統においては、蓄熱槽の蓄熱量がまだあるので、蓄熱利用冷房または暖房運転が継続して行なわれる。そうすると、ピークカットやピークシフトの効果が小さくなるとともに、昼間の電力料金を利用した圧縮機による冷房または暖房運転より電力コストが上昇してしまうという問題が発生する。
本発明の目的は、蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、複数系統の各蓄熱槽の蓄熱量の平準化を推進し電力コストの低減を図ることができる空調システムを提供することにある。
本発明は、1組の室外機と、室外機に対応する複数の室内機と、室外機により生成された熱を蓄え、その熱を室内機に供給可能な蓄熱槽と、を有する蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、異なる系統の室内機が同一の居室に設けられ、各蓄熱槽の蓄熱量をそれぞれ検出する蓄熱量検出手段と、蓄熱量検出手段により検出された蓄熱量に基づいて、前記同一の居室に設けられた室内機である同一居室用室内機を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
また、制御部は、蓄熱量の平準化を図るように同一居室用室内機を制御することができる。
また、制御部は、蓄熱量が所定値より小さい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より小さくなるように制御することができる。
また、制御部は、蓄熱量が他の蓄熱量より小さい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より小さくなるように制御することができる。
また、制御部は、冷房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を上昇させ、暖房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を低下させることができる。
また、制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機の風量を減少させることができる。
また、制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機を停止させることができる。
また、制御部は、蓄熱量が所定値より大きい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より大きくなるように制御することができる。
また、制御部は、蓄熱量が他の蓄熱量より大きい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より大きくなるように制御することができる。
また、制御部は、冷房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を低下させ、暖房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を上昇させることができる。
また、制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機の風量を増加させることができる。
また、制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機が停止している場合、その室内機を運転させることができる。
本発明の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムによれば、蓄熱利用冷房または暖房運転時における各蓄熱槽の蓄熱量のバラつきを抑制して、蓄熱量の平準化を推進し電力コストの低減を図ることができる。また、このように蓄熱量が平準化されると、蓄熱量がなくなってしまう確率を所定値以下に抑えるのに必要な蓄熱槽の容量を小さくすることができる。したがって、蓄熱式空気調和機を導入するコストを抑制することができる。
本実施形態に係る空調システムの構成を示す図である。 各系統の蓄熱量を示す図である。 空調システムの制御動作の一例を示すフローチャートである。 ある系統の蓄熱量と所定値の関係の一例を示す図である。
以下、本発明に係る、蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムの実施形態について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る空調システム10の構成を示す図である。空調システム10は建物に配置され、建物内の空間、例えば居室12に対して冷房及び暖房を行なうシステムである。
居室12は、利用者が利用する部屋である。居室12は、建物がオフィスビスである場合、執務スペース、会議室および食堂などである。また、居室12は、建物が学校である場合、教室、図書室、体育館および多目的室などである。本実施形態の建物には、複数の居室12が設けられ、居室12は、後述する1つの系統に属する居室と、複数の系統に属する居室にそれぞれ分けられる。
本実施形態の空調システム10は、蓄熱式空気調和機14と、蓄熱式空気調和機14をコントロールする集中コントローラ16とを有する。蓄熱式空気調和機14は、1組の室外機18と、複数の室内機20と、蓄熱槽22とを有する。すなわち、蓄熱式空気調和機14は、いわゆるビル用マルチエアコンに蓄熱槽22を組み込んだ空気調和機である。室外機18と室内機20と蓄熱槽22とには、冷媒が流れる冷媒配管24と、制御信号などのやりとりを行なう配線(図示せず)とが接続される。蓄熱式空気調和機14は、通常の冷房または暖房運転に加え、夜間に、室外機18の運転により熱を生成し、この生成された熱を蓄熱槽22に蓄える冷房または暖房蓄熱運転と、昼間に、蓄熱槽22に蓄えられた熱を室内機20に供給して居室の冷房または暖房を行なう蓄熱利用冷房または暖房運転とを有する。
室外機18は、屋外に設置される。1組の室外機18は、室内機20の数および処理可能な空調負荷に応じて1台または複数台の室外機18から構成される。
室外機18は、冷媒回路の一部を構成しており、圧縮機と熱交換器と送風機(全て図示せず)とを有する。冷房運転時には、室内機20から送られてきた低圧の気体冷媒が圧縮機により高圧状態にされる。そして、高圧状態にされた気体冷媒が熱交換器を通過することにより液化し、室内機20に送られる。熱交換器においては、気体冷媒が液化する際の放熱作用により、送風機により送られる外気が暖められる。一方、暖房運転時には、室内機20から送られてきた低圧の液体冷媒が熱交換器を通過することにより気化する。熱交換器においては、液体冷媒が気化する際の吸熱作用により、送風機により送られる外気が冷やされる。そして、気化し気体となった冷媒は、圧縮機により高圧状態にされ、室内機20に送られる。
室内機20は、居室12に設置される。具体的には、室内機20は、居室12の天井面に設置、天井内部に設置、天井から吊り下げて設置、または壁面に壁掛けて設置される。なお、1つの居室12に対応する室内機20の台数が1台に限らず複数台とすることができる。
室内機20は、冷媒回路の一部を構成しており、熱交換器と膨張弁と送風機(全て図示せず)とを有する。冷房運転時には、室外機18から送られてきた高圧の液体冷媒が膨張弁により低圧状態にされる。そして、低圧状態にされた液体冷媒が熱交換器を通過することにより気化し、室外機18に送られる。熱交換器においては、液体冷媒が気化する際の吸熱作用により、周囲の空気が冷やされる。この冷却された空気が送風機により居室12内に送り出されることにより、居室12内の冷房が行なわれる。一方、暖房運転時には、室外機18から送られてきた高圧の気体冷媒が熱交換器を通過することにより液化する。液化し液体となった冷媒は、膨張弁により低圧状態にされ、室外機18に送られる。熱交換器においては、気体冷媒が液化する際の放熱作用により、周囲の空気が暖められる。この加熱された空気が送風機により居室12内に送り出されることにより、居室12内の暖房が行なわれる。
室内機20には、リモコン(図示せず)が接続されている。リモコンは、このリモコンに対応する1台または複数台の室内機20を操作することができる。リモコンは、室内機20の運転及び停止、運転モードの切り替え、居室12内の設定温度の調整、風向き及び風速の調整などを行うことができる。
蓄熱槽22は、冷媒回路の一部を構成しており、熱交換器と膨張弁(ともに図示せず)とを有する。蓄熱槽22は、熱を蓄える蓄熱材として、例えば水を収容する容器である。
冷房蓄熱運転時には、室外機18から送られてきた高圧の液体冷媒が膨張弁により低圧状態にされる。そして、低圧状態にされた液体冷媒が熱交換器を通過することにより気化し、室外機18に送られる。熱交換器においては、液体冷媒が気化する際の吸熱作用により、蓄熱槽22内の水が冷やされて氷になり蓄熱される。そして、蓄熱利用冷房運転時には、室内機20へ送る冷媒を液化させるために蓄熱が利用される。
一方、暖房蓄熱運転時には、室外機18から送られてきた高圧の気体冷媒が熱交換器を通過することにより液化する。液化して液体となった冷媒は、膨張弁により低圧状態にされ、室外機18に送られる。熱交換器においては、気体冷媒が液化する際の放熱作用により、蓄熱槽22内の水が暖められて温水になり蓄熱される。そして、蓄熱利用暖房運転時には、室内機20へ送る冷媒を気化させるために蓄熱が利用される。
また、空調システム10は、蓄熱槽22の内部に蓄熱された熱量である蓄熱量Tを検出する蓄熱量検出手段を有する。本実施形態における蓄熱量検出手段は、蓄熱槽22内部に設けられた蓄熱量検出センサ26である。蓄熱量検出センサ26は、蓄熱槽22の水位を検出する水位センサと、蓄熱槽22の水温を検出する温度センサとを含む。冷房運転時においては、水位センサにより検出された水位に基づいて、氷の量を把握することができるので、蓄熱量Tを検出することができる。また、暖房運転時においては、温度センサにより検出された水温に基づいて、蓄熱量Tを検出することができる。本実施形態においては、蓄熱量検出手段が、蓄熱槽22内部に設けられた蓄熱量検出センサ26である場合について説明したが、この構成に限定されない。蓄熱槽22の蓄熱量Tを検出することができるのであれば、従来技術で述べたように、蓄熱槽に対する冷媒の入口及び出口温度と冷媒流量とを検出し、これらの値に基づいて蓄熱量Tを検出することもできる。
集中コントローラ16は、例えば建物を管理する管理室に配置される。集中コントローラ16は、配線28を介して蓄熱式空気調和機14に接続され、蓄熱式空気調和機14の制御、管理を行なう。具体的には、集中コントローラ16は、一括またはグループごとの室内機20に対して、運転及び停止、運転モードの切り替え、設定温度の調整、風向き及び風速の調整、リモコン操作禁止の設定、タイマー(スケジュール)運転などを行なうことができる。また、集中コントローラ16は、蓄熱式空気調和機14の異常の表示、その異常の外部通報などを行うことができる。
本実施形態の空調システム10は、図1に示されるように、蓄熱式空気調和機14を3系統有する。この3系統を区別するため、以降、各系統をa,b,c系統とそれぞれ記す。そして、各系統に対応する機器などの符号として、数字の後にa,b,cをそれぞれ付す。なお、本実施形態においては、空調システム10が蓄熱式空気調和機14を3系統有する場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。空調システム10は、蓄熱式空気調和機14が複数系統、例えば2系統または4系統有することもできる。
本実施形態の空調システム10においては、異なる系統の室内機20が同一の居室12に設けられることを特徴とする。また、本実施形態の空調システム10は、蓄熱量検出手段により検出された蓄熱量Tに基づいて、上述の同一の居室12に設けられた室内機20を制御する制御部30を有することを特徴とする。このような室内機20の特殊な設置パターンと制御部30の動作により、複数系統の各蓄熱槽の蓄熱量の平準化を推進し電力コストの低減を図ることができる。以下、制御部30について具体的に説明する。なお、上述の同一の居室12は、異なる系統の室内機20により共同で冷房及び暖房が行なわれる部屋であり、これを以降、共同居室12kと記す。そして、この共同居室12kに設けられる各系統の室内機の符号として、a系統のものについては20ak、b系統のものについては20bk、そしてc系統のものには20ckをそれぞれ付す。
制御部30は、集中コントローラ16に内蔵される。なお、本発明はこの構成に限定されず、集中コントローラ16とは別体に制御部30が設けられてもよい。この場合、制御部30は、配線を介して集中コントローラ16に接続、または配線を介して直に各系統の蓄熱式空気調和機14に接続される。
制御部30は、各系統の蓄熱槽22の蓄熱量Tの平準化を図るように室内機20ak,20bk,20ckを制御する。これにより、蓄熱利用運転時における各蓄熱槽22の蓄熱量Tのバラつきを抑制することができる。
蓄熱量Tの平準化を図る具体的な制御部30の制御方法について図2を用いて説明する。図2は、各系統の蓄熱量Tを示す図である。図2には、蓄熱利用運転時のある時点における各蓄熱槽22の蓄熱量Tが示される。この図においては、蓄熱量Tにバラつきが生じている。すなわち、蓄熱量Tは、大きいほうからb系統の蓄熱量Tb、c系統の蓄熱量Tc、そしてa系統の蓄熱量Taの順である。
この場合、制御部30は、蓄熱量Tb,Tcより小さい蓄熱量Taの蓄熱槽22aと同じa系統の室内機20akを、その室内機20akの負荷処理能力が室内機20bk,20ckの負荷処理能力より小さくなるように制御する。室内機20akの負荷処理能力の減少により、蓄熱量Taの消費速度が低下する。また、室内機20akの負荷処理能力の減少により、共同居室12kの空調負荷を処理するために室内機20bk,20ckの負荷処理能力が自動的に増大され、蓄熱量Tb,Tcの消費速度が上昇する。
このような制御部30の動作により、各蓄熱量Ta,Tb,Tcの差が縮まり、蓄熱量Tの平準化を図ることができる。蓄熱量Tが平準化されると、系統毎に異なる運転、すなわち、ある系統が圧縮機による通常運転であるのに対し、他の系統が蓄熱利用運転であるという状態を防止することができる。つまり、空調システム10全体で蓄えられた蓄熱を余すことなく効率的に消費することができる。よって、ピークカットやピークシフトの効果が大きくなって夜間電力をより有効利用することができるので、電力コストの低減を図ることができる。
制御部30が、室内機20akの負荷処理能力が室内機20bk,20ckの負荷処理能力より小さくなるように制御する具体的な方法について説明する。室内機20akの負荷処理能力を低減させるために、制御部30は、冷房運転時には、室内機20akの設定温度を上昇させ、暖房運転時には、室内機20akの設定温度を低下させる。また、制御部30は、室内機20akの風量を減少させる。また、制御部30は、これらの制御を組み合わせて行なうこともできる。さらに、制御部30は、室内機20akを停止させることもできる。
また、図2に示される状態において、制御部30は、蓄熱量Ta,Tcより大きい蓄熱量Tbの蓄熱槽22bと同じb系統の室内機20bkを、その室内機20bkの負荷処理能力が室内機20ak,20ckの負荷処理能力より大きくなるように制御することもできる。室内機20bkの負荷処理能力の増大により、蓄熱量Tbの消費速度が上昇する。また、室内機20bkの負荷処理能力の増大により、共同居室12kの空調負荷を処理するために室内機20ak,20ckの負荷処理能力が自動的に減少され、蓄熱量Tb,Tcの消費速度が低下する。このような制御部30の動作によっても、各蓄熱量Ta,Tb,Tcの差が縮まり、蓄熱量Tの平準化を図ることができる。
制御部30が、室内機20bkの負荷処理能力が室内機20ak,20ckの負荷処理能力より大きくなるように制御する具体的な方法について説明する。室内機20bkの負荷処理能力を増大させるために、制御部30は、冷房運転時には、室内機20bkの設定温度を低下させ、暖房運転時には、室内機20bkの設定温度を上昇させる。また、制御部30は、室内機20bkの風量を増加させる。また、制御部30は、これらの制御を組み合わせて行なうこともできる。さらに、制御部30は、室内機20bkが停止している場合、室内機20bkを運転させることもできる。
次に、空調システム10の制御動作について図3を用いて説明する。図3は、空調システム10の制御動作の一例を示すフローチャートである。なお、この制御動作は、蓄熱利用運転時のある時点をスタートとする。
まず、ステップS101において、各蓄熱量検出センサ26が蓄熱量Tをそれぞれ検出する。そして、ステップS102において、蓄熱量Tにバラつきがあるか判断される。蓄熱量Tにバラつきが無い場合、制御動作は終了する。一方、蓄熱量Tにバラつきがある場合、ステップS103に進み、制御部30、小さい蓄熱量Tを同一系統の共同居室12kの室内機12kの負荷処理能力を小さくするように制御する。そして、ステップS104で、制御部30、大きい蓄熱量Tを同一系統の共同居室12kの室内機12kの負荷処理能力を大きくするように制御して、制御動作が終了する。この制御動作において、小さい蓄熱量Tと大きい蓄熱量Tは、全系統の蓄熱量Tの平均値に基づいて判断される。
次に、別の態様の制御部30の制御方法について図4を用いて説明する。図4は、a系統の蓄熱量Taと所定値tの関係の一例を示す図である。なお、上記実施形態と同じ構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
図4には、蓄熱利用運転の開始から終了まで時間帯、例えば9時から18時までの時間帯における蓄熱量Taの所定値tが破線で示されている。また、図4には、蓄熱利用運転の開始からある時点h1までの実際の蓄熱量Taが実線で示されている。所定値tは、制御部30に予め記憶される。実際の蓄熱量Taは、蓄熱量検出センサ26により所定時間毎に検出される。この図においては、ある時点h1になると、このときに検出された蓄熱量Th1が、その時点の所定値th1より小さくなる。
この場合、制御部30は、その蓄熱量Th1の蓄熱槽22aと同じ系統の室内機20akを、その室内機20akの負荷処理能力が室内機20bk,20ckの負荷処理能力より小さくなるように制御する。室内機20akの負荷処理能力の減少により、蓄熱量Taの消費速度が低下する。
この制御部30の動作により、蓄熱量Taが所定値tより小さくなることを抑制することができる。そして、他の系統においても同様の制御を行なうことにより、蓄熱利用運転の開始から終了まで時間帯において全ての蓄熱量Tが所定値tより小さくなることを抑制することができ、結果として各蓄熱量Tの差が縮まり、蓄熱量Tの平準化を図ることができる。所定値tは、各系統が対象とする空調負荷、外気温度、季節などにより設定することができる。
この実施形態においては、蓄熱量Tが所定値tより小さい場合、対象となる室内機20の負荷処理能力を小さくするように制御する場合について説明したが、この構成に限定されない。各蓄熱量Tのバラつきを抑制するために、所定値tより大きい第二の所定値t2を設定し、蓄熱量Tが第二の所定値t2より大きい場合、対象となる室内機20の負荷処理能力を大きくするように制御することもできる。この制御により、蓄熱利用運転の開始から終了まで時間帯において全ての蓄熱量Tが第2の所定値t2より大きくなることを抑制することができ、結果として各蓄熱量Tの差が縮まり、蓄熱量Tの平準化を図ることができる。これらの制御を組み合わせると、全ての蓄熱量Tが所定値tと第2の所定値t2との間を推移することになり、各蓄熱量Tの差を効果的に縮めることができる。
10 空調システム、12 居室、14 蓄熱式空気調和機、16 集中コントローラ、18 室外機、20 室内機、22 蓄熱槽、24 冷媒配管、26 蓄熱量検出センサ、28 配線、30 制御部。

Claims (12)

  1. 1組の室外機と、
    室外機に対応する複数の室内機と、
    室外機により生成された熱を蓄え、その熱を室内機に供給可能な蓄熱槽と、
    を有する蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    異なる系統の室内機が同一の居室に設けられ、
    各蓄熱槽の蓄熱量をそれぞれ検出する蓄熱量検出手段と、
    蓄熱量検出手段により検出された蓄熱量に基づいて、前記同一の居室に設けられた室内機である同一居室用室内機を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  2. 請求項1に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、蓄熱量の平準化を図るように同一居室用室内機を制御する、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  3. 請求項2に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、蓄熱量が所定値より小さい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  4. 請求項2に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、蓄熱量が他の蓄熱量より小さい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より小さくなるように制御する、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  5. 請求項3または4に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、冷房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を上昇させ、暖房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を低下させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  6. 請求項3から5のいずれか1つに記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機の風量を減少させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  7. 請求項3または4に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機を停止させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  8. 請求項2に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、蓄熱量が所定値より大きい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より大きくなるように制御する、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  9. 請求項2に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、蓄熱量が他の蓄熱量より大きい場合、その蓄熱量の蓄熱槽と同じ系統の同一居室用室内機を、その室内機の負荷処理能力が他の系統の同一居室用室内機の負荷処理能力より大きくなるように制御する、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  10. 請求項8または9に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、冷房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を低下させ、暖房運転時には、前記同じ系統の同一居室用室内機の設定温度を上昇させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  11. 請求項8から10のいずれか1つに記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機の風量を増加させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
  12. 請求項8または9に記載の蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システムにおいて、
    制御部は、前記同じ系統の同一居室用室内機が停止している場合、その室内機を運転させる、
    ことを特徴とする蓄熱式空気調和機を複数系統備える空調システム。
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