JP2705044B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP2705044B2
JP2705044B2 JP3333113A JP33311391A JP2705044B2 JP 2705044 B2 JP2705044 B2 JP 2705044B2 JP 3333113 A JP3333113 A JP 3333113A JP 33311391 A JP33311391 A JP 33311391A JP 2705044 B2 JP2705044 B2 JP 2705044B2
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JP
Japan
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air conditioning
heat exchanger
refrigerant
conditioning unit
air
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繁男 青山
哲英 倉本
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松下冷機株式会社
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency

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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の室内機を有する
空調ユニットを複数系統備えた空気調和装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の複数の室内機を有する空気調和装
置については、既に、さまざまな開発がなされており、
例えば、冷凍・第61巻第708号(昭和61年10月
号)P1038〜1045に示されているような空調ユ
ニットがある。
【0003】その基本的な技術は、図5に示すように、
室外機1内に設置された、圧縮機2、四方弁3、室外側
熱交換器4、及び、室外側膨張弁5と、室外機1に対し
て並列に設置された室内機6内の室内側膨張弁7、及
び、室内側熱交換器8を環状に順次接続し、ヒ−トポン
プ式冷凍サイクルが構成されているというものである。
【0004】圧縮機2は容量可変で、供給電力の周波数
を変えることにより冷凍サイクル内の冷媒循環量を変え
ることができる。
【0005】また、四方弁3によって冷房運転,暖房運
転が切り替えられ、冷房運転時は図5中の実線矢印の方
向に冷媒が流れて冷房サイクルが形成され、暖房運転時
には図5中の破線方向に冷媒が流れて暖房サイクルが形
成される。
【0006】また、室外側熱交換器4,及び、室内側熱
交換器8には、近接してそれぞれ、室外側送風機9,及
び、室内側送風機10が設置されている。
【0007】このような空調ユニットにおいて、複数
の、例えば、3台の室内機6a,6b,6cはそれぞれ
個別に運転が可能であり、室内機6aのみ運転の場合
は、他の室内機6b,6cは室内側膨張弁7b,7cを
全閉にすると共に、室内側送風機10b,10cも停止
している。この時、圧縮機2はインバ−タ等で能力制御
を行い、室内機の運転台数に応じた能力で個別運転する
ことが可能である。
【0008】更に、ビルなどで室内機を6台、9台ある
いは、それ以上設置する必要のある場合、例えば、6台
の場合は、図6(a)、及び図6(b)に示すように、
2系統の空調ユニットI,IIを設置した空気調和装置に
おいて、各空調ユニットそれぞれで個別運転することに
より対応できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
従来例では、空調ユニットI,IIをそれぞれで単独で個
別運転するため、即ち、空調ユニットIと空調ユニット
II間で熱の授受が不可能である。
【0010】即ち、空調ユニットI,IIにおいて熱負荷
が異なる場合、例えば、空調ユニットIで空調能力が不
足していて、空調ユニットIIで空調能力が余っていても
対応が不可能であるため空調ユニットIIにおける各室の
快適性が損なわれるという欠点を有していた。
【0011】また、上記従来例において空気調和装置の
設計を行う場合、一般に、空調ユニットIの空調能力は
空調ユニットI側のピ−ク時の熱負荷に、空調ユニット
IIの空調能力は空調ユニットII側のピ−ク時の熱負荷に
対応するように設計される。
【0012】従って、空調ユニットI側とII側の熱負荷
のピ−クが発生する時刻が異なる場合、ピ−ク時以外で
は過剰設備ということになり、設備費用が高価になり、
かつ、電力会社との契約電力費用も高価になるという欠
点を有していた。
【0013】また、上記従来例では、使用する電力とし
て空気調和装置が主として使用される昼間の電力である
ため、年々電子機器の使用量が増加しているという社会
的見地から見ると、高負荷時刻に消費電力のピ−クが極
限状態になり、電力供給能力を越える可能性があるとい
う欠点を有していた。
【0014】そこで、本発明は、従来の課題を解決する
もので、異なる系統の空調ユニット相互間において熱移
動可能として空調設備容量低減を図るだけでなく、それ
に伴う電力会社との契約電力費用も低減でき、昼間の高
負荷時刻における電力使用量のピークを抑え、電力利用
の平準化に寄与できる空気調和装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の空気調和装置は、複数の空調ユニットと、熱交
換回路とからなる。
【0016】空調ユニットは、圧縮機と、四方弁と、熱
源側熱交換器と、熱源側減圧装置と、負荷側減圧装置
と、負荷側熱交換器を環状に接続してなる冷凍サイクル
を構成している。
【0017】熱交換回路は複数の空調ユニットそれぞれ
に共通する冷媒熱交換器と、冷媒熱交換器用減圧装置と
を直列に接続してなる。そして、冷媒流路切替装置を介
して、各空調ユニットの前記熱源側減圧装置と前記負荷
側減圧装置との間に熱交換回路を接続する。
【0018】また、冷媒熱交換器と、負荷側熱交換器と
四方弁との間をバイパス弁を備えたバイパス回路にて接
続する。
【0019】また、更に、複数の空調ユニットすべてを
同一運転モード(冷房、あるいは暖房運転)とする制御
装置を備えた構成になっている。
【0020】また、他の発明の空気調和装置は、複数の
空調ユニットを異なる運転モード(冷房、あるいは暖房
運転)とする制御装置を備えた構成になっている。
【0021】
【作用】本発明の空気調和装置において、まず、複数の
空調ユニットすべてを同一運転モード(冷房、あるいは
暖房運転)とする場合について説明する。
【0022】この場合、複数の空調ユニットの空調運転
において、各冷媒流路切替装置を切替え、冷媒熱交換器
用膨張弁の開度制御を行って、熱交換回路と各冷凍サイ
クルを連通して、熱源側膨張弁、冷媒熱交換器用膨張
弁、負荷側膨張弁、及びバイパス弁を制御して運転する
ことにより、冷媒熱交換器を介して各冷凍サイクル内の
冷媒が保有している熱の移動が可能になる。
【0023】即ち、各空調ユニットはそれらを設置する
室内空調負荷の和のピーク値に対応して設備容量を設定
する必要がなく、全空調ユニットを設置する室内空調負
荷の総和のピーク値を各空調ユニットで分担した設備容
量を設定すれば良いこととなり、設備容量の低減が図れ
るだけでなく、それに伴う電力会社との契約電力費用も
低減できる。
【0024】次に、複数の空調ユニットを異なる運転モ
ード(冷房、あるいは暖房運転)とする場合について説
明する。
【0025】この場合、複数の空調ユニットの空調運転
において、各冷媒流路切替装置を切替えて熱交換回路と
各冷凍サイクルを連通することにより、運転モードが逆
である空調ユニットについては、空調運転を行う際の空
気熱源に代わる、補助熱源として冷媒熱交換器を介して
他の空調ユニットの排熱を利用することができるとい
う、いわゆる熱回収運転を行え、昼間の電力使用量のピ
ークを抑え、電力利用の平準化に寄与できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明による空気調和装置の第1の実
施例について、図面を参照しながら説明する。なお、従
来と同一構成については同一符号を付してその詳細な説
明を省略する。
【0027】図1は本発明の第1の実施例による空気調
和装置の冷凍システム図である。図2は1日の時刻に対
する空調負荷曲線図である。
【0028】図1において、空気調和装置は、2系統の
空調ユニットIの冷凍サイクルAと空調ユニットIIの冷
凍サイクルB、熱交換回路Cとからなり、空調ユニット
IとIIについては設置場所以外は同一機器で構成されて
いるものとする。
【0029】空調ユニットI,IIは、室外機1、3台の
室内機6a,6b,6cからなり、そして、圧縮機2、
四方弁3、室外側熱交換器4、室外側膨張弁5、室内側
膨張弁7a,7b,7c、室内側熱交換器8a,8b,
8cを環状に接続して冷凍サイクルA,Bを構成してい
る。
【0030】熱交換回路Cは、冷媒熱交換器用膨張弁E
Vと空調ユニットI,IIそれぞれに共通する冷媒熱交換
器HEとを直列に接続された構成である。
【0031】ここで、熱交換回路Cにおいて、冷媒流路
切替用の二方弁KVが、冷凍サイクルA,Bにおける室
外側膨張弁5と室内機6a,6b,6cとの間に設置し
て、二方弁KVに対して並列に設置されている。
【0032】また、冷媒熱交換器HEは第1熱交換部1
2,第2熱交換部13とからなり、第1熱交換部12
と、室内側熱交換器8a,8b,8cと四方弁との間
が、バイパス弁BVを介して接続されたバイパス回路E
が設置されている。
【0033】更に、3台の室内機6a,6b,6cは、
室内側熱交換器8a,8b,8c、室内側膨張弁7a,
7b,7c、及び、室内側送風機10a,10b,10
cとから構成されている。
【0034】そして、空調ユニットIと空調ユニットII
とを同一モード(冷房、または暖房)で運転するよう
に、四方弁3、室外側膨張弁5、室内側膨張弁7a,7
b,7c、二方弁KV、冷媒熱交換器用膨張弁EV、及
びバイパス弁BVと信号線で接続された制御装置CN1
が設置されている。
【0035】図2中のL1、及びL2は各空調ユニット
I、及びIIが設置されている各室内の空調負荷の総和の
時間推移曲線を示し、Qmaxは各空調ユニットI、及びI
Iの最大空調能力を示す。
【0036】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、以下その動作を説明する。尚、四方弁3のモ−ド
については、圧縮機2吐出側と室外側熱交換器4とを、
かつ、圧縮機2吸入側と室内機6とを連通する場合を冷
房モ−ド、圧縮機2吐出側と室内機6とを、かつ、圧縮
機2吸入側と室外側熱交換器4とを連通する場合を暖房
モ−ドと定義する。
【0037】各場合における本実施例の空気調和装置の
各構成部品の動作状態を示す(表1)を参照しながら説
明する。
【0038】
【表1】 (A)通常の昼間運転で、空調ユニットI,IIの系統間
の熱移動を行わない場合この場合、制御装置CN1から
の信号により、二方弁KV:開、バイパス弁BV:閉と
する。 (A-1)冷房モ−ド 制御装置CN1からの信号により、四方弁3:冷房モ−
ド、室外側膨張弁5:全開、室内側用膨張弁7a,7
b,7c:所定の開度とする。この時、圧縮機2から送
られる高温高圧のガス冷媒は、室外側熱交換器4にて凝
縮し、室内側用膨張弁7にて減圧されて液あるいは二相
状態となり、室内側熱交換器8a,8b,8cの管内に
て蒸発して室内空気から吸熱した後(冷房運転)、過熱
ガスとなって圧縮機2へ戻る。 (A-2)暖房モ−ド 制御装置CN1からの信号により、四方弁3:暖房モ−
ド、室外側膨張弁5:所定の開度、室内側膨張弁7a,
7b,7c:全開とする。この時、圧縮機2から送られ
る高温高圧の冷媒は、室内側熱交換器8a,8b,8c
の管内にて凝縮して室内空気へ放熱した後(暖房運
転)、室外側膨張弁5で減圧されて液あるいは二相状態
となり、室外側熱交換器4の管内にて蒸発して、過熱ガ
スとなって圧縮機2へ戻る。 (B)昼間運転で、空調ユニットI,IIの系統間の熱移
動を行う場合 (B-1)空調ユニットI,IIとも冷房運転の場合 まず、図2中の時刻τ1〜τ2の空調負荷曲線で示すよう
に、空調ユニットIの最大空調能力Qmaxよりも空調ユ
ニットI側の各室内の空調負荷の総和L1が大きく、且
つ空調ユニットIIが余剰空調能力を有している場合、即
ち、空調ユニットIからIIへ熱移動する場合について説
明する。
【0039】制御装置CN1からの信号により、四方弁
3:冷房モード、室外側膨張弁5:全開、室内側膨張弁
7a,7b,7c:所定の開度とする。
【0040】更に、制御装置CN1からの信号により、
空調ユニットIにおいては二方弁KV:閉、バイパス弁
BV:開、冷媒熱交換器用膨張弁EV:全開とし、一
方、空調ユニットIIでは二方弁KV:閉、バイパス弁B
V:開、冷媒熱交換器用膨張弁EV:所定の開度と設定
する。
【0041】この場合、冷媒熱交換器HEにおいて、空
調ユニットIの室外側熱交換器4を出た後、冷媒熱交換
器HEに流入した高温高圧の液冷媒と、空調ユニットII
の室外側熱交換器4を出た後、冷媒熱交換器用膨張弁E
Vにより減圧されて冷媒熱交換器HEに流入して冷媒熱
交換器HEの第2熱交換部13で蒸発した低温低圧の二
相冷媒とが熱交換することにより、空調ユニットIから
IIへ系統間の熱移動が可能となる。
【0042】即ち、空調ユニットIIにおける余剰冷房能
力分により空調ユニットIの過冷却度が増大し、室内機
6a,6b,6cでの冷房能力増大が図れ、空調ユニッ
トIの冷房負荷に対応することができる。
【0043】逆に、図2中の時刻τ3〜τ4の空調負荷曲
線で示すように、空調ユニットIIの最大空調能力Qmax
よりも空調ユニットII側の各室内の空調負荷の総和L2
が大きく、且つ空調ユニットIが余剰空調能力を有して
いる場合、即ち、空調ユニットIIからIへ熱移動する場
合についても同様にして、空調ユニットIにおける余剰
冷房能力分により空調ユニットIIの過冷却度増大、つま
り冷房能力増大が図れ、空調ユニットIIの冷房負荷に対
応することができる。 (B-2)空調ユニットI,IIとも暖房運転の場合 まず、冷房運転の場合と同様に、空調ユニットIIが余剰
空調能力を有している場合、即ち、空調ユニットIIから
Iへ熱移動する場合について説明する。
【0044】制御装置CN1からの信号により、四方弁
3:暖房モード、室外側膨張弁5:所定の開度、室内側
膨張弁7a,7b,7c:所定の開度とする。
【0045】そして、空調ユニットIにおいては二方
弁:閉、バイパスBV:閉、冷媒熱交換器用膨張弁E
V:全開とし、一方、空調ユニットIIでは二方弁:閉、
バイパスBV:開、冷媒熱交換器用膨張弁EV:全開と
する。
【0046】この場合、冷媒熱交換器HEにおいて、空
調ユニットIIの圧縮機2吐出後、バイパス弁BVを介し
て冷媒熱交換器HEに流入した高温高圧ガス冷媒と、空
調ユニットIの室内側膨張弁7a,7b,7cにて減圧
され、冷媒熱交換器HEに流入した低温低圧二相冷媒と
が熱交換することにより、空調ユニットIIからIへ系統
間の熱移動が可能となる。
【0047】即ち、空調ユニットIIにおける余剰暖房能
力分を空調ユニットIの蒸発能力不足に補填し、つまり
暖房能力増大が図れ、空調ユニットIの暖房負荷に対応
することができる。
【0048】逆に、図2中の時刻τ1〜τ2の負荷曲線で
示すように、空調ユニットIが余剰空調能力を有してい
る場合、即ち、空調ユニットIIからIへ熱移動する場合
についても同様にして、空調ユニットIにおける余剰暖
房能力分により空調ユニットIIの蒸発能力増大、つまり
暖房能力増大が図れ、空調ユニットIIの暖房負荷に対応
することができる。
【0049】以上のように、本実施例の空気調和装置
は、2系統の空調ユニットI,IIすべてを同一運転モー
ド(冷房、あるいは暖房運転)とする場合、空調ユニッ
トI,IIの空調運転において、制御装置CN1からの信
号により、各々の二方弁KV、バイパス弁BVの切替制
御、及び室外側膨張弁5、室内側膨張弁7a,7b,7
c、冷媒熱交換器用膨張弁EVの開度制御を行い、熱交
換回路Cと各冷凍サイクルAとBを連通することによ
り、冷媒熱交換器HEを介して冷凍サイクルAとB内の
冷媒が保有している熱の移動が可能になる。
【0050】即ち、各空調ユニットはそれらを設置する
室内空調負荷の和のピーク値に対応して設備容量を設定
する必要がなく、全空調ユニットを設置する室内空調負
荷の総和のピーク値を各空調ユニットで分担した設備容
量を設定すれば良いこととなり、設備容量の低減が図れ
るだけでなく、それに伴う電力会社との契約電力費用も
低減できる。
【0051】次に、本発明による空気調和装置の第2の
実施例について説明する。なお、第1の実施例と同一構
成については、同一符号を付してその詳細な説明を省略
する。
【0052】図3は本発明の第2の実施例による空気調
和装置の冷凍システム図である。図3において空調ユニ
ットIと空調ユニットIIとが異なるモード(冷房、また
は暖房)で運転するように、四方弁3、室外側膨張弁
5、室内側膨張弁7a,7b,7c、二方弁,KV、冷
媒熱交換器用膨張弁EV、及びバイパス弁BVと信号線
で接続された制御装置CN2が設置されている。
【0053】以上のように構成された空気調和装置につ
いて、各構成部品の動作状態を示す(表2)を参照しな
がら、以下それらの動作を説明する。
【0054】
【表2】 (A')通常の昼間運転で、空調ユニットI,IIの系統
間の熱移動を行わない場合 この場合、制御装置CN2
からの信号により、二方弁KV:開、バイパス弁BV:
閉とする。 (A'-1)空調ユニットI:冷房モ−ド,空調ユニットI
I:暖房モード 空調ユニットIについては、制御装置CN2からの信号
により、四方弁3:冷房モ−ド、室外側膨張弁5:全
開、室内側用膨張弁7a,7b,7c:所定の開度に制
御される。
【0055】この時、圧縮機2から送られる高温高圧の
ガス冷媒は、室外側熱交換器4にて凝縮し、室内側用膨
張弁7にて減圧されて液あるいは二相状態となり、室内
側熱交換器8a,8b,8cの管内にて蒸発して室内空
気から吸熱した後(冷房運転)、過熱ガスとなって圧縮
機2へ戻る。
【0056】一方、空調ユニットIIについては、制御装
置CN2からの信号により、四方弁3:暖房モ−ド、室
外側膨張弁5:所定の開度、室内側膨張弁7a,7b,
7c:全開に制御される。
【0057】この時、圧縮機2から送られる高温高圧の
冷媒は、室内側熱交換器8a,8b,8cの管内にて凝
縮して室内空気へ放熱した後(暖房運転)、室外側膨張
弁5で減圧されて液あるいは二相状態となり、室外側熱
交換器4の管内にて蒸発して、過熱ガスとなって圧縮機
2へ戻る。 (A'-2)空調ユニットI:暖房モ−ド,空調ユニットI
I:冷房モード この場合、(B'-1)の場合の空調ユニットIとIIが逆に
なるだけであるので詳細な説明は省略する。 (B')昼間運転で、空調ユニットI,IIの系統間の熱
移動を行う場合 この場合、各空調ユニットの運転モードは2種類考えら
れるが、(A'-2)の場合と同様、空調ユニットIとIIが
逆になるだけであるので、空調ユニットI:冷房モ−
ド,空調ユニットII:暖房モードの場合のみについて説
明することとし、空調ユニットI:暖房モ−ド,空調ユ
ニットII:冷房モードの場合の説明は省略する。
【0058】空調ユニットIについては、制御装置CN
2からの信号により、四方弁3:冷房モード、室外側膨
張弁5:全開、室内側膨張弁7a,7b,7c:所定の
開度、二方弁KV:閉、バイパス弁BV:閉、冷媒熱交
換器用膨張弁EV:全開のように制御する。
【0059】一方、空調ユニットIIについては、制御装
置CN2からの信号により、四方弁3:暖房モ−ド、室
外側膨張弁5:所定の開度、室内側膨張弁7a,7b,
7c:所定の開度、二方弁KV:閉、バイパス弁BV:
閉、冷媒熱交換器用膨張弁EV:全開のように制御す
る。
【0060】この場合、冷媒熱交換器HEにおいて、空
調ユニットIの室外側熱交換器4を出た後、冷媒熱交換
器HEに流入した高温高圧の液冷媒と、空調ユニットII
の室内側熱交換器8a,8b,8cを出た後、室内側膨
張弁7a,7b,7cにより減圧されて冷媒熱交換器H
Eに流入して冷媒熱交換器HEの第2熱交換部13で蒸
発した低温低圧の二相冷媒とが熱交換することにより、
空調ユニットIからIIへ系統間の熱移動が可能となる。
【0061】即ち、冷媒熱交換器HEを介して、空調ユ
ニットIにおいて必要とする凝縮能力分を、空調ユニッ
トIIにおいて必要とする蒸発能力分で回収するという、
熱回収運転を行うことができ、省エネルギー運転が可能
となる。
【0062】以上のように、本実施例の空気調和装置
は、2系統の空調ユニットI,IIが異なる運転モード
(冷房、あるいは暖房運転)とする場合、空調ユニット
I,IIの空調運転において、制御装置CN2からの信号
により、各々の二方弁KV、バイパス弁BVの切替制
御、及び室外側膨張弁5、室内側膨張弁7a,7b,7
c、冷媒熱交換器用膨張弁EVの開度制御を行い、熱交
換回路Cと各冷凍サイクルAとBを連通させる。
【0063】このことにより、冷媒熱交換器HEを介し
て冷凍サイクルAとB内の冷媒が保有している熱の移動
が可能になる。
【0064】即ち、冷媒熱交換器HEを介して、空調ユ
ニットIにおいて必要とする凝縮(あるいは蒸発)能力
分を、空調ユニットIIにおいて必要とする蒸発(あるい
は凝縮)能力分で回収するという、熱回収運転を行うこ
とができ、省エネルギー運転が可能となる。
【0065】なお、第1の実施例、及び第2の実施例に
おいて、冷媒熱交換器用膨張弁EVとして全閉機能のあ
るパルス式電動膨張弁、及び冷媒流路切替用としての1
個の二方弁にて熱交換回路Cを構成していた。
【0066】しかし、図4に示すように、冷媒熱交換器
用膨張弁として全閉機能のない温度式膨張弁EV1を使
用した場合においても、上記と同等の効果が得られるだ
けでなく、二方弁KV1を追加設置する必要が生じる
が、部品コストが大幅に安価になり、かつ制御回路もよ
り簡単になるという効果がある。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、複数の空
調ユニットと、熱交換回路とからなる。
【0068】空調ユニットは、圧縮機と、四方弁と、熱
源側熱交換器と、熱源側減圧装置と、負荷側減圧装置
と、負荷側熱交換器を環状に接続してなる冷凍サイクル
を構成し、熱交換回路は複数の空調ユニットそれぞれに
共通する冷媒熱交換器と、冷媒熱交換器用減圧装置とを
直列に接続してなる。
【0069】そして、冷媒流路切替装置を介して、各空
調ユニットの前記熱源側減圧装置と前記負荷側減圧装置
との間に熱交換回路を接続する。
【0070】また、冷媒熱交換器と、負荷側熱交換器と
四方弁との間をバイパス弁を備えたバイパス回路にて接
続する。
【0071】また、更に、複数の空調ユニットすべてを
同一運転モードとする制御装置を備えた構成になってい
る。
【0072】上記構成において、複数の空調ユニットの
空調運転において、制御装置からの信号により、各々の
冷媒流路切替装置、バイパス弁の切替制御、及び熱源側
減圧装置、負荷側減圧装置、冷媒熱交換器用減圧装置の
開度制御を行い、熱交換回路と各冷凍サイクルを連通す
ることにより、冷媒熱交換器を介して冷凍サイクル内の
冷媒が保有している熱の移動が可能になる。
【0073】即ち、各空調ユニットはそれらを設置する
室内空調負荷の和のピーク値に対応して設備容量を設定
する必要がなく、全空調ユニットを設置する室内空調負
荷の総和のピーク値を各空調ユニットで分担した設備容
量を設定すれば良いこととなり、設備容量の低減が図れ
るだけでなく、それに伴う電力会社との契約電力費用も
低減できる。
【0074】また、他の本発明は、複数の空調ユニット
を異なる運転モードとする制御装置を備えた構成になっ
ている。
【0075】この場合、複数の空調ユニットの空調運転
において、制御装置からの信号により、各々の冷媒流路
切替装置、バイパス弁の切替制御、及び熱源側減圧装
置、負荷側減圧装置、冷媒熱交換器用減圧装置の開度制
御を行い、熱交換回路と各冷凍サイクルを連通すること
により、運転モードが逆である空調ユニットについて
は、空調運転を行う際の空気熱源に代わる補助熱源を、
冷媒熱交換器を介して得ることができる。
【0076】即ち、空調運転中に異なる系統の空調ユニ
ット間において、熱源側膨張弁、負荷側膨張弁、及びバ
イパス弁を制御しながら運転することにより、熱回収運
転という省エネルギー運転が行え、昼間の電力使用量の
ピークを抑え、電力利用の平準化寄与できる。
【0077】従って、異なる系統の空調ユニット相互間
において熱移動可能として空調設備容量低減を図るだけ
でなく、それに伴う電力会社との契約電力費用も低減で
き、昼間の高負荷時刻における電力使用量のピークを抑
え、電力利用の平準化に寄与できる空気調和装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例の空気調和装置の冷
凍システム図
【図2】1日の時刻に対する空調負荷推移曲線図
【図3】本発明による第2の実施例の空気調和装置の冷
凍システム図
【図4】本発明による第3の実施例の空気調和装置の冷
凍システム図
【図5】従来例を示す多室式空気調和機の冷凍システム
【図6】(a)従来例を示す空気調和装置の空調ユニッ
トIの冷凍システム図 (b)従来例を示す空気調和装置の空調ユニットIIの冷
凍システム図
【符号の説明】
2 圧縮機 3 四方弁 4 室外側熱交換器 5 室外側膨張弁 7a,7b,7c 室内側膨張弁 8a,8b,8c 室内側熱交換器 I,II 空調ユニット A,B 冷凍サイクル BV バイパス弁 CN1,CN2 制御装置 EV 冷媒熱交換器用膨張弁 HE 冷媒熱交換器 KV 切替弁

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、四方弁と、熱源側熱交換器
    と、熱源側減圧装置と、負荷側減圧装置と、負荷側熱交
    換器を環状に接続してなる冷凍サイクルを構成する複数
    の空調ユニットと、 前記複数の空調ユニットそれぞれに共通する冷媒熱交換
    器と、冷媒熱交換器用減圧装置とを直列に接続してなる
    熱交換回路とからなり、 冷媒流路切替装置を介して、各空調ユニットの前記熱源
    側減圧装置と前記負荷側減圧装置との間に熱交換回路を
    接続し、 かつ、前記冷媒熱交換器と、前記負荷側熱交換器と前記
    四方弁との間をバイパス弁を備えたバイパス回路にて接
    続し、 更に、前記複数の空調ユニットすべてを同一運転モード
    とする制御装置を備えた空気調和装置。
  2. 【請求項2】 複数の空調ユニットを異なる運転モード
    とする制御装置を備えた請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 冷媒熱交換器用減圧装置としてパルス式
    電動膨張弁を備え、冷媒流路切替装置として1個の二方
    弁を備えた請求項1、あるいは請求項2記載の空気調和
    装置。
  4. 【請求項4】 冷媒熱交換器用減圧装置として温度式膨
    張弁を備え、冷媒流路切替装置として複数個の二方弁を
    備えた請求項1、あるいは請求項2記載の空気調和装
    置。
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