JP5244022B2 - 階段手摺取付ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、オープン階段などに用いられる階段手摺取付ユニットに関する。
従来、階段の側方が開放されたオープン階段が知られている。一般的に、オープン階段の側方には、転落防止用の柵を兼ねた支柱と、この支柱によって、階段の傾斜角度とほぼ同じ傾斜角度で支持される手摺本体とを有する手摺が一体的に設けられる。
設計段階では、階段の段数、蹴上げ高さ、踏み板の奥行き、階段勾配等の各種設計条件に基づいて、手摺本体の長さ、手摺本体の傾斜角度、支柱の配置間隔などを特定している。たとえば、特許文献1には、階段手摺およびその手摺子が開示されている。このなかでは、手摺子(支柱)の配置間隔が、所定の奥行きの段板(踏み板)に形成された2つの貫通孔の間隔によって決定され、第1の手摺部(手摺本体)の長さおよび傾斜角度が、階段の段数や階段勾配に基づいて決定されている。
特開2000−257232号公報
ところが、施工現場においては、階段の段数、蹴上げ高さ、踏み板奥行きなどを適宜調整することが多い。そのため、手摺本体とその取り付け具に関しては、単に、設計段階における階段の段数、蹴上げ高さ、階段勾配などに基づいて特定された出来合いの手摺ユニットを施工現場に持ち込んでも、階段の仕様の変更に対応しきれない場合が多い。それゆえ、手摺の取り付け構造および手摺の取り付け作業は、施工現場においてケースバイケースで対応しており、非常に作業効率が悪いという問題がある。
本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、手摺の取り付け構造の規格化を図りつつ、階段勾配や踏み板の奥行の違いに柔軟に対応可能な階段手摺取付ユニットを提供することを目的としている。
本発明の階段手摺取付ユニットは、伸縮可能に構成されて、階段の踏み板の奥行き方向に対して伸縮方向を平行な状態にして、前記踏み板の上面に固定される配設部材と、前記伸縮方向に離間して、前記配設部材によって直立した姿勢になるように下端部が支持される一対の支柱と、前記一対の支柱の上端部に架設され、前記一対の支柱の離間距離に応じた傾きで、手摺本体を支持する手摺本体支持部材とを含むことを特徴としている。
この発明は、階段の踏み板の奥行きと、階段勾配とが密接に関わり合っていることに基づいて、手摺本体の取り付け構造を、踏み板一段単位でモジュール化したものである。一般的に、階段の踏み板の奥行きが大きい場合には、階段勾配が緩勾配である傾向があり、階段の踏み板の奥行きが小さい場合には、階段勾配が急勾配である傾向がある。本発明の階段手摺取付ユニットによれば、踏み板の奥行き方向に伸縮可能に構成された配設部材によって、一対の支柱が互いの間隔を踏み板の奥行き方向に調整されて支持されるとともに、この一対の支柱の離間距離に応じて、手摺本体を支持する手摺本体支持部材の傾きが決定される。つまり、階段の踏み板の奥行きや階段勾配に、施工現場で急遽変更があったとしても、配設部材で支柱の離間距離を調整でき、そして、支柱の離間距離が定まることによって、手摺本体支持部材の傾きが自ずと決定される。したがって、手摺取付ユニットの規格化を図りながら、階段勾配の違いや踏み板の奥行きの違いに柔軟に対応することができる。その結果、現場での手摺取付作業を段取りしやすくなり、作業の効率化を図ることが可能になる。さらに、本発明の階段手摺取付ユニットは階段勾配や踏み板の奥行きの違いによらず規格化できるので、階段手摺取付ユニットの量産を実現できる。
また、前記手摺本体支持部材は、手摺本体を支持する支持部と、前記支持部の両端に回動可能に設けられて前記一対の支柱の上端部に装着される連結部とを含み、階段の傾斜に沿って傾いた状態で前記連結部が前記支柱に固定されるようになっていることが好ましい。
この発明によれば、支持部と、支持部の両端に回動可能に設けられた連結部とによって、簡素で単純な構成で、連結部の離間距離に応じて支持部の傾きが特定される。したがって、連結部の離間距離を一対の支柱の離間距離に合わせて、連結部を一対の支柱の上端部に装着することで、一対の支柱の離間距離に応じて支持部を傾斜させることができる。
また、前記一対の支柱が、それぞれ、中空長尺状を呈し、下端部には、前記配設部材が部分的に挿入され、上端部には、前記連結部が挿入されることが好ましい。
この発明によれば、支柱が中空長尺状を呈し、上端部内部に手摺本体支持部材の連結部および下端部内部に配設部材が部分的に挿入されることで組み立てられる。そして、このような形態を採用することで支柱の外径がある程度太くなり、各部材の組み立てやすさと、支柱の剛性とを確保することができる。
また、前記各連結部は、前記一対の支柱の上端部に挿入される挿入長さが、それぞれ、調整可能に構成されていることが好ましい。
この発明によれば、連結部の支柱の上端部に挿入される挿入長さが調整されることで、支持部の高さを調整することができ、支持部によって支持される手摺本体の高さを調整することができる。
また、前記配設部材は、別体の基部を一対含み、該一対の基部には、伸縮方向と直交する方向に互いに対面して、それぞれ伸縮方向に延びる当接部が設けられ、該当接部に凹凸面が形成されて、それぞれの当接部の凹凸面が互いに噛み合う状態で、クリップによって、前記伸縮方向と直交する方向に狭持されて、前記一対の基部が、一体化されることが好ましい。
この発明によれば、2つの基部は、当接部の凹凸面が噛み合う状態で、クリップによって一体化されるので、伸縮機能を有する配設部材を単純な構成で得ることができるとともに、踏み板上への固定前に、配設部材全体の長さを所望の長さに特定した状態が維持される。
また、前記一対の支柱のうち、一段上の踏み板に近い側に設けられた支柱を該一段上の踏み板の先端部に固定する固定部材が設けられることが好ましい。
この発明によれば、固定部材によって、支柱の一方が固定されるので、固定された支柱を補助的に支えることができる。
本発明によれば、手摺の取り付け構造の規格化を図りつつ、階段勾配や踏み板の奥行の違いに柔軟に対応できる。
オープン階段を説明するための斜視図である。 手摺取付ユニットを概略的に説明するための側面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 基部材を説明するための斜視図である。 配設部材を説明するための斜視図である。 配設部材を説明するための平面図である。 支柱を説明するための斜視図である。 手摺本体支持部材を説明するための斜視図である。 手摺本体支持部材を説明するための側面図である。 固定部材を説明するための斜視図である。 手摺取付ユニットを概略的に説明するための階段の側面図であり、(a)は急勾配かつ踏み板の奥行きが小さい階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示し、(b)は中勾配かつ踏み板の奥行きが中程度の階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示し、(c)は緩勾配かつ踏み板の奥行きが大きい階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示す。
以下で、本実施の形態の階段手摺取付ユニットについて、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、オープン階段を説明するための斜視図である。オープン階段に取り付けられる手摺は、各踏み板Sにそれぞれ固定される手摺取付ユニットと、各踏み板Sに固定された手摺取付ユニット全体によって、所定の傾きで、高さ方向の所定の位置に支持される手摺本体15とを含む。手摺本体15は、手摺取付ユニットの上部に取り付けられる長尺状の笠木である。
図2は、手摺取付ユニットを概略的に説明するための側面図である。図3は、図2のIII−III線断面図である。図4は、図2のIV−IV線断面図である。
実施の形態1の階段手摺取付ユニットは、図1〜図4に示されるように、階段の踏み板Sの上面に固定される配設部材11と、配設部材11によって直立した姿勢に支持される一対の支柱13と、一対の支柱13の上端部に架設される手摺本体支持部材14と、配設部材11が固定された踏み板S1の一段上に設けられた踏み板S2の先端部に固定される固定部材12とを含む。
以下では、本実施の形態の階段手摺取付ユニット一単位について説明するが、手摺本体15は、階段の各踏み板Sに対して一単位ずつ設置された階段手摺取付ユニットの集合体によって支持される。
図5は、基部材11a、11bを説明するための斜視図である。図6は、配設部材11を説明するための斜視図である。図7は、配設部材を説明するための平面図である。
配設部材11は、一対の支柱13を所望の距離だけ離間させた状態で直立した姿勢に支持するための部材である。配設部材11は、オープン階段の開放側の側部に沿って、各踏み板Sの上面に固定される。
具体的には、配設部材11は、図5、図6および図7に示されるように、一対の基部11a、11bと、一対の基部11aおよび基部11bを挟み込んで一体化するクリップ11cとを含む。配設部材11は、伸縮可能に構成されており、伸縮方向を踏み板Sの奥行き方向に平行な状態にして固定される。
基部11a、11bは、それぞれ、側面視で略L字状を呈するとともに、平面視で略L字状を呈している(図5、図6参照)。基部11a、11bは、それぞれ、水平に延びるように形成されて、踏み板Sの上面に固定される底部11a1、11b1と、一対の支柱13のうちの一方の下端部を支持する直立部11a2、11b2とを含む。基部11aおよび基部11bは、それぞれの底部11a1、11b1を挟んで、直立部11a2と直立部11b2とが向かい合うような格好で、踏み板S上に配設される。
底部11a1、11b1には、クリップ11cの一部を嵌め込むための細隙OPが形成されている。この細隙OPは、上下方向に貫通し、配設部材11の伸縮方向(図7の矢印参照)に延びるように、底部11a1、11b1のそれぞれに2箇所ずつ形成されている。また、底部11a1、11b1の側部には、基部11aと基部11bとが接触する当接部11a3、11b3が設けられている。この当接部11a3、11b3は、伸縮方向に延びる板状に形成され、その側面に微小な凹凸が交互に並ぶ凹凸面が形成されたもので、両当接部11a3、11b3の凹凸面が互いに対面するように配置されている。そして、両当接部11a3、11b3の凹凸面が噛み合うことによって、基部11aの基部11bに対する伸縮方向のずれが防止され、噛み合いが解除されることによって両当接部11a3、11b3が相対移動可能となるように構成されている。また、凹凸の大きさを調整することによって、基部11bに対する基部11aの位置の微調整が可能となる。
さらに、底部11a1、11b1には、底部11a1、11b1を踏み板Sに固定するネジを挿通するためのネジ孔SCRが、複数、上下方向に貫通するように形成されている。また、底部11a1、11b1には、伸縮方向に直交する方向に延びて、直立したリブ11a4、11b4が各底部11a1、11b1に2箇所ずつ形成されている。このリブ11a4、11b4は、底部11a1、11b1上を覆うカバー部材Cを支えるための部分である。
直立部11a2、11b2は、底部11a1、11b1の一端部で、底部11a1、11b1の上面から垂直上方に延びる部分である。後に説明する支柱13は、下端部が、この直立部11a2、11b2に装着される。すなわち、配設部材11の伸縮調整時には、直立部11a2、11b2の間隔が所定の離間距離になるように調整されることで、一対の支柱13の離間距離Lが特定される。
クリップ11cは、図6に示されるように、下方に開放する略コの字状を呈した部材であり、垂直に設けられた一対の脚部11c1と、一対の脚部11c1の上端を略水平に繋ぐ水平部11c2とを含む。基部11a、11bのそれぞれに形成された当接部11a3、11b3を互いに当接させた状態で、両脚部11c1が、基部11a、11bの各細隙OPに嵌め込まれることにより、クリップ11cで両基部11a、11bの当接部11a3が一括に狭持されるようになっている。このように、2つの基部11a、11bは、当接部11a3、11b3をその凹凸面が噛み合うようにクリップ11cによって結合されるので、伸縮機能を有する配設部材11を単純な構成で得ることができるとともに、踏み板S上への固定前に、配設部材11全体の長さを所望の長さに特定した状態が維持される。
図8は、一対の支柱13a、13bを説明するための斜視図である。
一対の支柱13は、図8に示されるように、踏み板Sの基端側に設けられる長支柱13aと、踏み板Sの先端側に設けられる短支柱13bと、長支柱13aおよび短支柱13bのそれぞれに、支柱の長手方向に直交するように挿脱可能に設けられる高さ調整部材13cとを含む。
長支柱13aは、横断面が矩形状の中空長尺状を呈した部材である。長支柱13aの外周面には、長支柱13aの長手方向に直線的に延びる凹状の摺動部13a1が形成されている。長支柱13aは、この摺動部13a1が形成されている部分を、一段上の踏み板S2の先端部に向けて設置される。また、長支柱13aの下端には、切り欠き13a2が形成されている。基部11bの直立部11b2が、長支柱13aの下端部に挿入されると、底部11b1が、切り欠き13a2から突出した状態になる(図3参照)。また、長支柱13aには、高さ調整部材13cを、水平な姿勢で装着するための挿通孔13Aが所定の高さに形成されている。
短支柱13bは、長支柱13aよりもやや短く形成されていることを除いては、長支柱13aと同様の構成であるので、ここでの重複した説明を省略する。なお、図8(b)中の符号13b1は、摺動部を表している。
高さ調整部材13cは、ピン状の部材であり、支柱13a、13bの所定の高さに形成された挿通孔13Aに、略水平な姿勢で挿入されて、後述の手摺本体支持部材14と係合し、手摺本体支持部材14を高さ方向の所定の位置に支持する(図2参照)。
図9は、手摺本体支持部材14を説明するための斜視図である。図10は、手摺本体支持部材14を説明するための側面図である。
手摺本体支持部材14は、図9、図10に示されるように、手摺本体15を直接支持する棒状の支持部14aと、支持部14bの両端部に設けられる棒状の連結部14bとを含む。支持部14aおよび2本の連結部14bは、支持部14aの一方の端部に設けられた第1軸14c1、支持部14aの他方の端部に設けられた第2軸14c2を中心軸として、双方が回動可能に構成されている。
支持部14aの長さSPは、予め所定の長さに設定されている。また、各連結部14bは、支持部14aに取り付けられた端部の反対側の端部が自由端になっている。さらに、各連結部14bには、複数(たとえば、2つ)の高さ調整孔14b1が、水平方向に貫通するように、連結部の長手方向に沿って並んで形成されている。この高さ調整孔14b1には、高さ調整部材13cが選択的に挿入される。つまり、連結部14bの複数の高さ調整孔14b1のうち、いずれの孔に高さ調整部材13cを挿入するかによって、連結部14bの支柱13a、13bに対する挿入長さが決まる。たとえば、支持部14aを高さ方向に、やや高い位置に配置したい場合には、連結部14bの、より下端側に形成された高さ調整孔14b1を選択して高さ調整部材13cを挿入する。
各連結部14bは、一対の支柱13の上端部に装着される際に、支持部14aの端部から垂れ下がって、互いに平行な状態における離間距離L’(図10参照)が、一対の支柱13の離間距離L(図2参照)に対応するように調整される。このとき、支持部14aの傾斜角度(傾き)αは、支持部14aの長さSPと、離間距離L’とによって自ずと定まる。
手摺本体支持部材14は、連結部14bの一方が長支柱13aの上端部に挿入されて、連結部14bの他方が短支柱13bの上端部に挿入される。そして、高さ調整部材13cは、各支柱13a、13bの上端部の所定の位置に形成された挿通孔13Aに挿通されて、さらに、連結部14bの所定の位置に形成された高さ調整孔14b1に挿通されて、水平な姿勢を保ち、連結部14bを所定の高さに支持する。こうして、連結部14bの支柱13a、13bの上端部に対する挿入長さが調整される。このように、連結部14bの支柱13a、13bの上端部に対する挿入長さが調整されることで、支持部14aの高さ方向の位置を調整することができ、手摺本体15の高さ方向の位置を調整することができる。
図11は、固定部材12を説明するための斜視図である。
固定部材12は、図11に示されるように、締結部12aと、長支柱13aの摺動部13a2に係合して、長支柱13aを直立した姿勢に保つ係合部12bとを含む。
締結部12aは、一段上の踏み板S2の先端面(垂直面)に、ネジ止めなどにより固定される。また、係合部12bは、締結部12aと一体に形成されている。長支柱13aの下端部が配設部材11の直立部11b2に装着されるときには、係合部12bが、摺動部13a1に係合した状態(図4参照)で、摺動部13a2に沿って相対的に摺動する。
図12は、手摺取付ユニットを概略的に説明するための階段の側面図であり、図12(a)は急勾配かつ踏み板Sの奥行きDが小さい階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示し、図12(b)は中勾配かつ踏み板Sの奥行きDが中程度の階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示し、図12(c)は緩勾配かつ踏み板Sの奥行きDが大きい階段に手摺取付ユニットを取り付けた状態を示す。なお、図12(a)〜図12(c)に示された階段手摺取付ユニットは、配設部材11のみを平面視で示し、そのほかの部材を側面視で示している。
このような、階段手摺取付ユニットは、図12(a)、図12(b)、図12(c)に示されるように、階段勾配θの違いや、踏み板Sの奥行きDの違いに柔軟に対応することができる。
たとえば、図12(a)の踏み板S1、S2、S3の奥行きD1と、図12(b)の踏み板S1、S2、S3の奥行きD2と、図12(c)の踏み板S1、S2、S3の奥行きD3とは、D1<D2<D3の関係が成り立っている。また、図12(a)の階段勾配θ1と、図12(b)の階段勾配θ2と、図12(c)の階段勾配θ3とは、θ1>θ2>θ3の関係が成り立っている。
図12(a)〜図12(c)のように、本実施の形態の階段手摺ユニットは、一対の支柱13の離間距離Lが適宜、距離L1、距離L2、距離L3(L1<L2<L3の関係にある)に調整されていることによって、連結部14bの離間距離L’が調整されて、手摺本体支持部材14の支持部14aの傾斜角度αを階段勾配θとほぼ同じ状態にすることができ、階段勾配θや踏み板Sの奥行きDが違っていても、同一の規格品で柔軟に対応することができる。しかも、踏み板Sの奥行きDが大きい場合には、一対の支柱13の離間距離Lを広げて、一対の支柱13が踏み板Sの奥行きD方向に偏って配置されるのを避けることができ、一対の支柱13を転落防止用の柵としても充分に機能させることができる。
この階段手摺取付ユニットの取り付け方法について、以下で説明する。
実施の形態1の階段手摺取付ユニットは、つぎのような手順でオープン階段の側部(開放側)に設置される。
まず、階段の踏み板が、それぞれ、所定の位置に設置された状態で、作業者は、固定部材12を各踏み板Sのそれぞれの先端部に固定する。具体的には、作業者が、固定部材12の締結部12aを蹴上げ面(垂直面)に対してネジ止め固定することで、固定部材12は、踏み板Sの先端部に取り付けられる。このとき、作業者は、階段全体として平面視で一列に並ぶように、各踏み板Sに対して、固定部材12を固定する。
つぎに、作業者は、配設部材11を各踏み板Sの上面に対して固定する。具体的には、作業者は、基部11aの直立部11a2と基部11bの直立部11b2とが踏み板Sの奥行きDに応じた所定の間隔になるように配設部材11を調整する。さらに、作業者は、クリップ11cを細隙OPに嵌め入れて基部11aと基部11bとを一体化する。そして、作業者は、直立部11a2、11b2の間隔が特定されて、一体化された状態の配設部材11の底部11a1、11b1を踏み面(水平面)に対してネジ止め固定する。
つぎに、作業者は、一対の支柱13をそれぞれ設置する。具体的には、作業者は、長支柱13aの摺動部13a1を先に固定された固定部材12側に向けて、下端部を踏み板Sの上面に向けて下降させて、基部11aの直立部11a2を内部に装着する。このとき、摺動部13a1には、固定部材12の係合部12bが係合して、長支柱13aの姿勢を補助的に支える。
また、作業者は、短支柱13bの下端部に基部11bの直立部11b2を挿入する。こうして、長支柱13aおよび短支柱13bは、配設部材11および固定部材12によって、直立部11a2および直立部11b2の間隔に応じて離間した状態で、直立した姿勢に支持される。
つぎに、作業者は、短支柱13bおよび長支柱13aの上端部に手摺本体支持部材14を架設する。具体的には、手摺本体支持部材14の一対の連結部14bの離間距離L’を短支柱13bと長支柱13aとの離間距離Lに合わせる。すなわち、一対の連結部14bの平行な状態を維持したまま、各連結部14bの上端部の軸SH1、SH2を中心として、支持部14aの両端部を回動させて、支持部14aの傾きを調整する。そして、作業者は、各連結部14bの下端側を長支柱13a、短支柱13bの上端部内側に挿入する。このとき、作業者は、支柱13a、13bの挿通孔13Aから、内挿された連結部14bの高さ調整孔14b1に対して、水平に、高さ調整部材13cを貫通させた状態で固定し、支持部14aの位置を高さ方向に調整する。
このように、支柱13a、13bが中空長尺状を呈し、上端部内部に手摺本体支持部材の連結部14bおよび下端部内部に配設部材11の直立部11a2、11b2に挿入されることで組み立てられる。そして、このような形態を採用することで支柱13a、13bの外径がある程度太く設計され、各部材の組み立てやすさと、支柱13a、13bの剛性とを確保することができる。
上記の作業を各踏み板Sに施して、階段手摺取付ユニットの取り付け作業が終了する。最後に作業者は、手摺本体支持部材14の支持部14a上に手摺本体15を装着して、オープン階段の手摺の取付作業が完了する。
以上の実施の形態によれば、本実施の形態の階段手摺取付ユニットは、階段の踏み板Sの奥行きDと、階段勾配θとが密接に関わり合っていることに基づいて、手摺本体15の取り付け構造を、踏み板S一段単位でモジュール化したものである。一般的に、階段の踏み板Sの奥行きDが大きい場合には、階段勾配θが緩勾配である傾向があり、階段の踏み板Sの奥行きDが小さい場合には、階段勾配θが急勾配である傾向がある。本実施の形態の階段手摺取付ユニットによれば、踏み板Sの奥行きD方向に伸縮可能に構成された配設部材11によって、一対の支柱13が互いの間隔を踏み板Sの奥行きD方向に調整されて支持されるとともに、この一対の支柱13の離間距離Lに応じて、手摺本体15を支持する手摺本体支持部材14の支持部14aの傾きαが決定される。つまり、階段の踏み板Sの奥行きDや階段勾配θに現場で急遽変更があったとしても、配設部材11で支柱13の離間距離Lを調整でき、そして、支柱13の離間距離Lが定まることによって、手摺本体支持部材14の支持部14aの傾きαが自ずと決定される。したがって、手摺取付ユニットの規格化を図りながら、階段勾配θの違いや踏み板Sの奥行きDの違いに柔軟に対応することができる。その結果、現場での手摺取付作業を段取りしやすくなり、作業の効率化を図ることが可能になる。さらに、本実施の形態の階段手摺取付ユニットは階段勾配θや踏み板Sの奥行きDの違いによらず規格化できるので、階段手摺取付ユニットの量産を実現できる。
なお、上記実施の形態では、支柱13a、13bがそれぞれ、中空長尺状を呈し、上端部に手摺本体支持部材14の連結部14bが挿入され、下端部に配設部材11の直立部11a2、11b2が挿入される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、支柱13a、13bが棒状を呈し、手摺本体支持部材14の連結部14bが中空状を呈し、配設部材11の直立部11a2、11b2が中空状を呈し、連結部14bが支柱13a、13bの上端部に外嵌され、直立部11a2、11b2が支柱13a、13bの下端部に外嵌される形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、配設部材11の基部11aの底部11a1と基部11bの底部11b1とがクリップ11cで狭持されて一体化される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、底部11a1および底部11b1がそれぞれ径の異なる中空状を呈し、一方の底部内に他方の底部が挿入されることにより基部11aと基部11bとを一体化する形態であってもよい。
また、上記実施の形態では、一つのクリップ11cで基部11aと基部11bとを一体化した形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数のクリップで基部11aと基部11bとを一体化してもよい。
また、上記実施の形態では、連結部14bに高さ調整孔14b1が複数形成され、支柱13a、13bの上端部にそれぞれ1つの挿通孔13Aが形成された形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。たとえば、連結部14bに1つの高さ調整孔14bを形成し、支柱13a、13bの上端部に長手方向に並ぶ複数の挿通孔13Aを形成する形態であっても、連結部14bの支柱13a、13b上端部に対する挿入長さを調整することができ、手摺本体支持部材14の高さ方向の位置を調整することができる。
11 配設部材
11a、11b 基部
11c クリップ
12 固定部材
13 支柱
14 手摺本体支持部材
14a 支持部
14b 連結部
15 手摺本体
S、S1、S2、S3 踏み板
L、L1、L2、L3 離間距離
D、D1、D2、D3 奥行き

Claims (6)

  1. 伸縮可能に構成されて、階段の踏み板の奥行き方向に対して伸縮方向を平行な状態にして、前記踏み板の上面に固定される配設部材と、
    前記伸縮方向に離間して、前記配設部材によって直立した姿勢になるように下端部が支持される一対の支柱と、
    前記一対の支柱の上端部に架設され、前記一対の支柱の離間距離に応じた傾きで、手摺本体を支持する手摺本体支持部材とを含む階段手摺取付ユニット。
  2. 前記手摺本体支持部材は、手摺本体を支持する支持部と、前記支持部の両端に回動可能に設けられて前記一対の支柱の上端部に装着される連結部とを含み、階段の傾斜に沿って傾いた状態で前記連結部が前記支柱に固定されるようになっている請求項1記載の階段手摺取付ユニット。
  3. 前記一対の支柱が、それぞれ、中空長尺状を呈し、下端部には、前記配設部材が部分的に挿入され、上端部には、前記連結部が挿入される請求項2に記載の階段手摺取付ユニット。
  4. 前記各連結部は、前記一対の支柱の上端部に挿入される挿入長さが、それぞれ、調整可能に構成されている請求項3に記載の階段手摺取付ユニット。
  5. 前記配設部材は、別体の基部を一対含み、該一対の基部には、伸縮方向と直交する方向に互いに対面して、それぞれ伸縮方向に延びる当接部が設けられ、該当接部に凹凸面が形成されて、それぞれの当接部の凹凸面が互いに噛み合う状態で、クリップによって、前記伸縮方向と直交する方向に狭持されて、前記一対の基部が、一体化される請求項1〜4のいずれか1項に記載の階段手摺取付ユニット。
  6. 前記一対の支柱のうち、一段上の踏み板に近い側に設けられた支柱を該一段上の踏み板の先端部に固定する固定部材が設けられる請求項1〜5のいずれか1項に記載の階段手摺取付ユニット。
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