JP5242655B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載される電気接続箱に関し、詳しくは、回路基板と、該回路基板を収容する電気接続箱本体とで構成し、回路基板を電気接続箱本体に位置決めした状態で収容するための電気接続箱に関する。
従来より、回路基板を電気接続箱本体に位置決めした状態で収容することができる電気接続箱が提案されている。特許文献1に開示の電気接続箱もその1つである。
特許文献1に開示の電気接続箱は、回路基板としての内部回路体と、該回路基板を収容する電気接続箱本体とで構成し、電気接続箱本体を前記ロアケースとアッパーケースとで構成し、これらケースのいずれか一方のケースの内面から他方のケースに向けて突出させる第1ボスと第2ボスを設け、回路基板である前記内部回路体には、前記第1ボスを貫通させる第1孔を設け、前記第2ボスを貫通させる第2孔を設け、該第1孔は第1ボスと同心の真円状に形成するとともに、該第2孔は、前記第1孔の中心と第2孔の中心とを結ぶ直線に対して平行方向の長辺を有する長円状に形成している。
上述した構成によれば、電気接続箱は、前記第2孔が、前記第1孔の中心と第2孔の中心とを結ぶ直線に対して平行方向の長辺を有する長円状であるため、前記内部回路体に撓みが生じていた場合であっても、第1ボスと第2ボスを設けた前記一方のケースに、前記内部回路体を組み付けることができる。
すなわち、前記一方のケースに、前記内部回路体を組み込む際に、前記内部回路体に長円状に形成した第2孔に対して、第2ボスを嵌め込もうとしたとき、内部回路体の撓みによる第2孔の位置ズレを、長円状の該第2孔によって吸収し、第2ボスの嵌め込みを許容することができる。
しかし、特許文献1に開示の電気接続箱は、第2孔が長円状であるため、第2ボスを第2孔に嵌め込み易くなるが、第2ボスを第2孔に嵌め込んだ後は、第2孔の長辺方向において、第2ボスが第2孔の縁部によって規制されないフリーな状態となる。
よって、真円状の第1孔に対する第1ボスの嵌め込み公差が大きい場合には、前記内部回路体を前記一方のケースに組み込んだとき、前記内部回路体を前記一方のケースに対してしっかりと位置決めできず、ガタつきが生じるという問題がある。
逆に、真円状の第1孔に対する第1ボスの嵌め込み公差が小さい場合には、前記内部回路体を前記一方のケースに組み込んだときのガタつきを抑制することができるが、前記内部回路体を前記一方のケースに組み込む際に、第1孔に対して第1ボスをスムーズに嵌め込むことができず、電気接続箱に対する前記内部回路体の組み込みに手間を要するという別の問題が生じる。
また、前記内部回路体を前記一方のケースに組み込んだ後に該内部回路体に撓みが生じたとき、長円形状の第2孔は、撓みにより生じる第2ボスの長辺方向の位置ズレを全く規制することができず、逆に、長辺方向に対して直交方向については、内部回路体に撓みが生じても第2ボスは、第2孔の内縁に当接するため、前記内部回路体が大きく撓んだ場合、第2ボスや第2孔の内縁に大きな応力が加わり、第2孔の内縁にクラックが生じたり第2ボスが破断するおそれもある。
特開2010−110060号公報
そこで本発明は、回路基板に撓みや歪みが生じていても、該回路基板を電気接続箱本体に容易に組み込むことができ、また、電気接続箱本体に組み込み後においても回路基板に撓みや歪みが生じないよう回路基板をしっかりと位置決めしつつ、組み込み後に回路基板に加わる位置決めによる応力を緩和することができる電気接続箱の提供を目的とする。
本発明は、回路基板と、該回路基板を収容する電気接続箱本体とで構成し、前記電気接続箱本体を互いに対向させて組み立てるロアケースとアッパーケースとで構成し、前記ロアケースと前記アッパーケースとのうちいずれか一方のケースに、他方のケースの側へ突出する第1ボスと第2ボスとを形成し、前記回路基板に、前記第1ボスの嵌め込みを許容する第1貫通孔と、前記第2ボスの嵌め込みを許容する第2貫通孔とを形成した電気接続箱であって、前記第1ボスを、第1ボス本体部と、該第1ボス本体部の外周に半径方向の外側へ突出し、前記第1ボス本体部より圧縮変形性が高いクラッシュリブとでクラッシュリブ付きボスとして構成し、前記第1貫通孔を、前記第1ボス本体部の外径より大きく、且つ、前記第1ボスの最大外径より小さい大きさで形成したことを特徴とする。
前記第1貫通孔は、前記第1ボス本体部の径より大きく、且つ、前記第1ボスの最大径より小さい大きさで形成しているため、前記第1ボスを前記第1貫通孔に嵌め込んだとき、クラッシュリブが前記第1貫通孔の縁部に当接する。これにより、クラッシュリブは、前記第1貫通孔の縁部から、当接による反作用力としての押圧力を受けることになる。
さらに、クラッシュリブは、前記第1ボス本体部より圧縮変形性が高いため、前記第1貫通孔の縁部からの押圧力を受けることで、その押圧力に応じて圧縮変形する。
よって、前記第1ボスを前記第1貫通孔に容易に嵌め込むことができる。
さらに、上述したように、クラッシュリブの圧縮力を活かすことができるため、第1ボス本体部の外周にクラッシュリブが仮に1つしか形成していない場合であっても、嵌め込んだ前記第1ボスが前記第1貫通孔に相対移動しないよう積極的に位置決めすることができる。
電気接続箱本体に回路基板を組み込んだ後においても、クラッシュリブの圧縮力を活かして前記第1ボスを前記第1貫通孔にしっかりと嵌め込むことができるため、前記第1ボスの第1貫通孔への嵌め込み、及び、前記第2ボスの第2貫通孔への嵌め込み(以下、「ボスの貫通孔への嵌め込み」という。)によって、撓みや歪みが生じないよう回路基板をしっかりと位置決めすることができる。
その一方で、回路基板に撓みや歪みといった変形が発生することを、ボスと貫通孔との嵌め込みによって強引に規制した場合、回路基板に過大な応力が発生し、クラックが生じたり破断するおそれがある。
よって、例えば、周囲の急激な温度変化などの影響により、所定の大きさ以上の過大な応力が回路基板に加わった場合には、優れた圧縮変形性を有するクラッシュリブが変形することによって、回路基板に発生する内部応力を吸収して緩和することができる。
従って、回路基板は、クラックが生じたり破断することなく、品質を確保した状態で電気接続箱本体に組み込むことができる。
ここで、前記第1ボス、及び、前記第2ボスは、中実状、中空状のいずれであってもよく、これら外周は、例えば、矩形などの多角形状に限らず、楕円形や円形のいずれであってもよい。
前記クラッシュリブは、該第1ボス本体部の外周に1つだけ形成しても、複数形成してもよい、或いは、全周に亘って形成してもよい。
この発明の態様として、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを、それぞれ平面視円形状で形成することができる。
この構成により、前記第1貫通孔が例えば、長孔形状である場合、差し込んだ第1ボスを長孔方向において規制することができず、前記第1貫通孔の長孔方向においては、回路基板が、前記第2貫通孔に対する第1ボスの嵌め込みの公差範囲で前記電気接続箱本体に対して位置ズレしてしまう。
これに対して、前記第1貫通孔が平面視円形状である場合、前記第1貫通孔の縁部により、差し込んだ第1ボスを全周に亘って規制することができ、回路基板を前記電気接続箱本体に対して位置決めすることができる。
またこの発明の態様として、前記第1ボスは、前記第1ボス本体部の外周に前記クラッシュリブを複数配置した構成とすることができる。
このような構成により、例えば、前記クラッシュリブを前記第1ボス本体部の外周に、周方向において1つだけ配置した構成と比較して、前記第1ボスを前記第1貫通孔に嵌め込んだとき、前記第1貫通孔の縁部に当接することにより、該縁部から受ける押圧力を、前記第1ボス本体部の外周に配置した複数のクラッシュリブのそれぞれによって受けることができる。
よって、前記第1ボス本体部の外周に前記クラッシュリブを複数配置した構成の場合、前記クラッシュリブを1つだけ配置した構成と比較して、より積極的に位置決めした状態で前記第1ボスを前記第1貫通孔に嵌め込むことができる。
さらにまた、上述したように、前記第1ボス本体部の外周に前記クラッシュリブを複数配置した構成の場合、電気接続箱本体に回路基板を組み込み後においても、複数配置した前記クラッシュリブのそれぞれによって、回路基板をより一層、しっかりと位置決めできることに加えて、回路基板に過大な応力が加わった場合でもその応力を、より一層しっかりと吸収して緩和することができる。
またこの発明の態様として、前記第2ボスを、前記第2ボス本体部と、該第2ボス本体部の外周から半径方向の外側へ突出し、前記クラッシュリブより圧縮変形性が低いリブとでリブ付きボスとして構成し、前記第2貫通孔を、前記第2ボスと略同じ大きさで形成し、前記第2ボスは、前記第2ボス本体部の外周において、半径方向の中心を隔てた両外側で互いに対向する対向部分であるとともに、前記第1ボスと前記第2ボスとを結ぶ仮想直線に交差する交差直線上に、前記リブを配置した構成とすることができる。
上述したように、前記第2貫通孔は、前記第2ボスの嵌め込みを許容するよう前記第2ボスと略同形の大きさで形成し、さらに、リブは、前記クッションリブと比較して圧縮変形性が低いため、前記第2ボスを前記第2貫通孔に嵌め込んだとき、リブが前記第1貫通孔の縁部にしっかりと当接して位置決めすることができる。
前記第2ボスを前記第2貫通孔に嵌め込むとともに、前記第1ボスを前記第1貫通孔に嵌め込むことで、回路基板は、電気接続箱本体に対して、2箇所で平面上の位置決めと回転方向の位置決めをした状態で組み込むことができる。
詳しくは、前記第2ボスは、前記第2ボス本体部の外周において、半径方向の中心を隔てた両外側で互いに対向する対向部分であるとともに、前記第1ボスと前記第2ボスとを結ぶ仮想直線に交差する交差線上に、前記リブを配置した構成である。このため、前記第1貫通孔に差し込んだ前記第1ボスを回転中心とした回路基板の回転を、前記第2貫通孔に差し込んだ前記第2ボスによってしっかりと位置決めすることができる。
さらに、前記第2ボスは、前記第2ボス本体部の外周において、半径方向の中心を隔てた両外側で互いに対向する対向部分にリブを配置したため、前記第1ボスを前記第1貫通孔に嵌め込んだとき、第2貫通孔の中心に前記第1ボスを配置することができ、前記電気接続箱本体に対する回路基板の位置を高精度で位置決めすることができる。
この発明によれば、回路基板に撓みや歪みが生じていても、該回路基板を電気接続箱本体に容易に組み込むことができ、また、電気接続箱本体に組み込み後においても回路基板に撓みや歪みが生じないよう回路基板をしっかりと位置決めしつつ、組み込み後に回路基板に加わる位置決めによる応力を緩和することができる電気接続箱を提供することができる。
本実施形態の電気接続箱を模式的に示した分解斜視図。 回路基板をアッパーケースに嵌め込んだ状態で示した各部材の構成説明図。 回路基板をアッパーケースに嵌め込んだ状態での底面図。 第1ボスと第1貫通孔との嵌め込み状態、及び、第2ボスと第2貫通孔との嵌め込み状態を示す拡大平面図。 図4中のA−A線断面図(a)、及び、図4中のB−B線断面図(b)。 第1ボスと第1貫通孔、及び、第2ボスと第2貫通孔との径の大きさの関係を示す説明図。 第1ボスの他の実施形態を断面で示した説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態における電気接続箱1は、図1及至図6に示すように、回路基板30と、該回路基板30を収容する電気接続箱本体10とで構成している。
なお、図1は、前記電気接続箱1を簡略化して模式的に示した分解斜視図であり、図2は、回路基板30を後述するアッパーケース20に嵌め込んだ状態に組み込んだときの各部材を斜め下方から視た構成説明図であり、図3は、回路基板30を後述するアッパーケース20に嵌め込んだ状態に組み込んだときの各部材の底面図であり、図4(a)は、図3中の領域X部の拡大図であり、第1ボス50と第1貫通孔36との嵌め込み状態を示す拡大平面図である。図4(b)は、図3中の領域Y部の拡大図であり、第2ボス60と第2貫通孔37との嵌め込み状態を示す拡大平面図である。図5(a)は、図4(a)中のA−A線断面図を示すとともに、本図中、領域Z部を拡大して示している。図5(b)は、図4(b)中のB−B線断面図を示す。図6(a)は、第1ボス50の外径と第1貫通孔36の内径との関係を示す説明図であり、図6(b)は、第2ボス60と第2貫通孔37との径の大きさの関係を示す説明図である。但し、図5、図6中において、第1ボス50、及び、第2ボス60は、片断面図で示している。
前記電気接続箱本体10は、合成樹脂製からなるアッパーケース20とロアケース40とで底浅の直方体形状で構成し、これらロアケース40とアッパーケース20とを互いに対向させた状態で嵌め込んで内部に基板収容空間Aを有した構成である。
アッパーケース20には、図1、図2に示すように、天板部21と、該天板部21の外周縁部に有する周壁部22とで一体に構成し、周壁部22の下端は、ロアケース40に対して嵌め込み可能に外周縁部に沿って部分的に下方へ向けて突出した構成である。
なお、天板部21の上面、すなわち、アッパーケース20におけるロアケース40との対向面と反対側の面であって、長手方向の一端側には、リレー100やヒューズ101といった電子部品の挿入を許容する電子部品挿入ハウジング23が形成されるとともに、長手方向の中間部分には、図示しないワイヤハーネスなどのコネクタの挿入を許容するコネクタハウジング24を天板部21に対して一体に形成している。
天板部21のロアケース40との対向面には、電気接続箱本体10に収容した状態の回路基板30に対して対向した状態で該回路基板30の配置を許容するアッパーケース側基板配置面29を構成している。アッパーケース側基板配置面29は、回路基板30と程同じ平面視矩形状に形成し、回路基板30よりも一周り大きく形成している。
アッパーケース側基板配置面29には、ロアケース40側へ突出する第1ボス50と第2ボス60とを形成している。
第1ボス50と第2ボス60とは、それぞれ同じ長さで細長い円筒状に基板配置面に対して突出した形状で形成している。
前記第1ボス50は、クラッシュリブ付きボスとして構成している。詳しくは、図6(a1),(a2)に示すように、前記第1ボス50は、細長い円筒状の第1ボス本体部51と、該第1ボス本体部51の外周から半径方向の外側へ突出し、前記第1ボス本体部51より圧縮変形性が高いクラッシュリブ52とで構成している。
クラッシュリブ52は、図6(a2)に示すように、周方向を4等分配する90度ごとの間隔で円筒状の第1ボス本体部51の外周に4つ配設している。
なお、これら4つのクラッシュリブ52のうち2つは、第1ボス本体部51の中心部を隔てた両外側に配置され、回路基板30の長手方向Lと一致する方向に突出している。4つのクラッシュリブ52のうち残りの2つのクラッシュリブ52は、第1ボス本体部51の中心部を隔てた両外側に配置され、回路基板30の短手方向Wと一致する方向に突出している。
クラッシュリブ52は、図5、及び、図6に示すように、第1ボス本体部51の外周面に対して径外方向へ第1ボス本体部51の軸方向に沿って凹凸に突出した形状で形成している。
詳しくは、クラッシュリブ52は、第1ボス本体部51の軸方向に沿って所定間隔ごとに複数の凸部53を配置し、圧縮により各凸部53が圧縮変形するため、第1ボス本体部51より圧縮変形性に優れたリブ形状、すなわち、第1ボス本体部51よりも圧縮し易い形状で形成している。
前記第2ボス60は、リブ付きボスとして構成している。詳しくは、図6(b1),(b2)に示すように、円筒状の第2ボス本体部61と、該第2ボス本体部61の外周から半径方向の外側へ突出し、前記クラッシュリブ52より圧縮変形性が低いリブ62とで構成している。
リブ62は、第2ボス本体部61の外周において該第2ボス本体部61の軸方向に沿って略同じ幅で、且つ、径外方向への同じ突出長さで形成している。
前記リブ62は、第2ボス本体部61の外周において、半径方向の中心を隔てて対向する両外側に配設するとともに、これら一対のリブ62は、アッパーケース側基板配置面29上に形成した第1ボス50と第2ボス60とを結ぶ仮想直線L1に交差する交差線L上に配設している。
第1ボス50は、アッパーケース側基板配置面29の4隅のうち1つの隅部に配設し、第2ボス60は、基板配置面の長手方向Lの他端側であって、短手方向Wの他端側、すなわち、4隅のうち第1ボス50を配設した隅部と略対角線上に有する隅部に配設している。
なお、アッパーケース側基板配置面29の中央付近には、ケース側螺子挿着孔25を穿孔している。
前記回路基板30は、図1及至図3、図5に示すように、平面視長方形状で形成し、芯材としての金属板31と、該金属板31の表面を覆う絶縁層32と、絶縁層32の上部に設けられた導電層33と、導線層33の上部に設けられたレジスト層34とを有している。なお、前記回路基板30の一方の面は、長手方向Lの一端側には、短手方向Wに沿って、複数のジョイントコネクタ35を配置している。ジョイントコネクタ35は、コネクタハウジング35aに複数のオス型端子35bを配設した構成である。
また、回路基板30は、第1ボス50の挿通を許容する第1挿通孔36と、第2ボス60の挿通を許容する第2挿通孔37とを形成し、第1挿通孔36は、回路基板30において、アッパーケース側基板配置面29に第1ボス50を突設した位置に対応する位置に形成するとともに、第2挿通孔37は、アッパーケース側基板配置面29に第2ボス60を突設した位置に対応する位置に形成している。
前記第1貫通孔36と前記第2貫通孔37とは、それぞれ平面視円形状で形成している。
図6(b1),(b2)に示すように、前記第1貫通孔36は、第1ボス本体部51の径da1より大きく、且つ、第1ボス50の最大径da2より小さい内径Daで形成している(図3参照)。
なお、回路基板30には、アッパーケース側基板配置面29においてケース側螺子挿着孔25を形成した位置に対応する位置に基板側螺子挿着孔38を穿孔している。
図6(b1),(b2)に示すように、前記第2貫通孔37は、第2ボス60の外径db2、すなわち、第1ボス本体部51の外径とリブ62の突出長さを含めた径db2と略同じ内径Dbで形成している。
最後に上述したロアケース40には、図1に示すように、底板部41と該底板部41の周縁部に有する周壁部42とで一体に構成し、周壁部42の上端は、アッパーケース20に対して嵌め込み可能に外周縁部に沿って部分的に上方へ向けて突出した構成である。
底板部のアッパーケース20と対向する対向面は、電気接続箱本体10に収容した状態の回路基板30に対して対向状態で該基板の配置を許容するロアケース側基板配置面41aを構成している。
上述した電気接続箱1の組み立て手順について簡単に説明する。
まず、回路基板30の一方の面をアッパーケース側基板配置面29に対向させて配置するが、その際に、アッパーケース20に形成した第1ボス50、及び、第2ボス60のそれぞれを、回路基板30に形成した第1貫通孔36、及び、第2貫通孔37のそれぞれに挿通させる。
これにより、アッパーケース20と回路基板30とが位置決めされ、アッパーケース側基板配置面29のケース側螺子挿着孔25と、回路基板30の基板側螺子挿着孔38とが連通状態となるため、連通挿着ビス(図示せず)で互いに固定することができる。
さらに、ロアケース40のロアケース側基板配置面41aを回路基板30の他方の面に対向状態に配置し、ロアケース40をアッパーケース20に嵌め込むことで、収容空間Aに回路基板30を収容した状態で電気接続箱1を組み立てることができる。
上述した電気接続箱1の奏する作用、効果について説明する。
上述した電気接続箱1の組み立てにおいて、回路基板30の一方の面をアッパーケース20のアッパーケース側基板配置面29に対向させた状態で配置する。このとき、アッパーケース20に形成した第1ボス50、及び、第2ボス60のそれぞれを、回路基板30に形成した第1貫通孔36、及び、第2貫通孔37のそれぞれに挿通させる。
ここで上述したように、第1ボス50は、第1ボス本体部51の外周に4つのクラッシュリブ52のそれぞれを周方向に4等分配して形成し、さらに、クラッシュリブ52は、圧縮変形性に優れているため、正面視円形に形成した第1貫通孔36に対して容易に差し込むことができる。
従って、回路基板30に撓みや歪みがあっても、第2ボス60を第2貫通孔37に差込みながら、第1ボス50を第1貫通孔36にスムーズに挿通することができ、アッパーケース側基板配置面29に回路基板30を容易に組み付けることができる。
また、第1貫通孔36に挿通した第1ボス50は、クラッシュリブ52が第1貫通孔36の内縁部36aに当接するため、アッパーケース20に対する回路基板30の位置決めすることができる。
詳しくは、第1ボス50は、圧縮変形性に優れたクラッシュリブ52を備えたクラッシュリブ付きボスとして構成し、また、第1貫通孔36は、第1ボス本体部51の径da1より大きく、且つ、第1ボス50の最大径da2より小さい内径Daで形成しているため、第1ボス50を第1貫通孔36に挿入したとき、クラッシュリブ52のそれぞれが第1貫通孔36の内縁部36aに当接する。
よって、第1ボス50は、第1貫通孔36の貫通軸方向に対して直交平面上の全ての方向について規制することができ、回路基板30をアッパーケース20に対してしっかりと位置決めすることができる。
さらに、第2貫通孔37に挿通した第2ボス60は、リブ62が第2貫通孔37の内縁部37aに当接することで、特に、アッパーケース20に対する回路基板30の回転方向の位置決めをすることができる。
詳しくは、第2ボス60は、クラッシュリブ52より圧縮変形し難い硬質な2つのリブ62を備え、これら2つのリブ62は、第2ボス本体部61の外周において、半径方向の中心を隔てた両外側で互いに対向する対向部分であって、アッパーケース側基板配置面29上に形成した第1ボス50と第2ボス60とを結ぶ仮想直線L1と直交する直交直線L2上にそれぞれ配設している。
すなわち、2つのリブ62の第2ボス本体部61の外周に対する上述した配設位置は、第1ボス50を回転支点として回路基板30が回転するときの接線方向に相当する位置である。
このため、これら2つのリブ62が第2貫通孔37の内縁部37aに当接することで、第1ボス50を回転支点として回路基板30が回転することをダイレクトに阻止することができ、回路基板30がアッパーケース20に対して回転することをしっかりと位置決めすることができる。
すなわち、アッパーケース20に突設した第1ボス50と第2ボス60とのうち、第1ボス50の側には、圧縮変形性に優れたクラッシュリブ52を形成し、第2ボス60の側には、圧縮変形性が低いリブ62を形成している。
このように2つのボスのそれぞれにおいて圧縮変形性の異なるリブ(クラッシュリブ52、リブ62)を形成することで、例えば、回路基板30に形成する2つの貫通孔のうち一方を長孔で形成しなくとも、圧縮変形性に優れたクラッシュリブ52の特徴を活かして、回路基板30に存在する撓みや歪などによる位置ズレを吸収することができ、2つのボス(第1ボス50、第2ボス60)のそれぞれを、それぞれに対応する貫通孔(第1貫通孔36、第2貫通孔37)に容易に差し込むことができる。
さらに、このように2つのボス(第1ボス50、第2ボス60)のそれぞれにおいて圧縮変形性の異なるリブ(クラッシュリブ52、リブ62)を形成することで、例えば、2つの貫通孔のうち一方を長孔で形成した従来の回路基板の場合のように、貫通孔に嵌め込んだボスを長孔の長さ方向において規制することができずに、十分な位置決めができないといった事態が生じることがない。すなわち、第1ボス50は、4当分配した4つのクラッシュリブ52が第1貫通孔36の内縁36aにしっかりと圧縮変形した状態で第1貫通孔36に挿入することができ、第2ボス60は、圧縮変形性の低い硬質な2つのリブ62が第2貫通孔37の内縁37aを押圧した状態で第2貫通孔37に挿入するため、しっかりとアッパーケース20に対する回路基板30の位置決めをすることができる。
この発明は、上述した実施形態に限定せず、様々な実施形態で構成することができる。
第1ボスに備えたクラッシュリブは、上述した形状に限らず、圧縮変形性が高い形状、材質であれば特に限定しない。
例えば、クラッシュリブ52Aは、図5(a),(b)に示すように、第1ボス本体部51に対して径外方向へ正面視三角形状の突出形状で形成することができる。
なお、図5は、クラッシュリブ52Aを備えた第1ボス50Aの構成説明図であり、図5(a)は、第1ボス50Aを第1貫通孔36に挿入した様子を示す一部断面図であり、図5(b)は、第1ボス50Aを第1貫通孔36に挿入する直前の様子を示す一部断面図である。
詳しくは、クラッシュリブ52Aは、第1ボス本体部51の基端部において第1ボス本体部51に対して径外方向への突出長さが最大径となるよう形成し、第1ボス本体部51の基端部から先端部に進むに連れ、徐々に径外方向への突出長さが短くなるようクラッシュリブ52Aの正面視テーパ状に形成している。
このように、クラッシュリブ52Aは、圧縮変形性が高い正面視三角形状であるため、図5(b)に示すように、第1ボス50Aを第1貫通孔36に挿入したとき、第1貫通孔36の内縁部36aにクラッシュリブ52Aが当接し、クラッシュリブ52Aが圧縮変形した状態に嵌め込むことができるため、第2ボス60の第2貫通孔37への嵌め込みとともに、回路基板30を電気接続箱本体10に対して位置決めすることができる。
1…電気接続箱
10…電気接続箱本体
20…アッパーケース
30…回路基板
36…第1貫通孔
37…第2貫通孔
40…ロアケース
50,50A…第1ボス
51…第1ボス本体部
52,52A…クラッシュリブ
60…第2ボス
61…第2ボス本体部
62…リブ
L1…仮想直線
L2…交差直線

Claims (4)

  1. 回路基板と、該回路基板を収容する電気接続箱本体とで構成し、
    前記電気接続箱本体を互いに対向させて組み立てるロアケースとアッパーケースとで構成し、
    前記ロアケースと前記アッパーケースとのうちいずれか一方のケースに、
    他方のケースの側へ突出する第1ボスと第2ボスとを形成し、
    前記回路基板に、前記第1ボスの嵌め込みを許容する第1貫通孔と、前記第2ボスの嵌め込みを許容する第2貫通孔とを形成した電気接続箱であって、
    前記第1ボスを、第1ボス本体部と、該第1ボス本体部の外周に半径方向の外側へ突出し、前記第1ボス本体部より圧縮変形性が高いクラッシュリブとでクラッシュリブ付きボスとして構成し、
    前記第1貫通孔を、前記第1ボス本体部の外径より大きく、且つ、前記第1ボスの最大外径より小さい大きさで形成した
    電気接続箱。
  2. 前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とを、それぞれ平面視円形状で形成した
    請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記第1ボスは、前記第1ボス本体部の外周に前記クラッシュリブを複数配置した構成である
    請求項1、又は、2に記載の電気接続箱。
  4. 前記第2ボスを、前記第2ボス本体部と、該第2ボス本体部の外周から半径方向の外側へ突出し、前記クラッシュリブより圧縮変形性が低いリブとでリブ付きボスとして構成し、
    前記第2貫通孔を、前記第2ボスと略同じ大きさで形成し、
    前記第2ボスは、前記第2ボス本体部の外周において、半径方向の中心を隔てた両外側で互いに対向する対向部分であるとともに、前記第1ボスと前記第2ボスとを結ぶ仮想直線に交差する交差直線上に、前記リブを配置した構成である
    請求項1から3のいずれかに記載の電気接続箱。
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